JP4400248B2 - Discharge electrode and manufacturing method thereof - Google Patents
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Description
本発明は、イオン発生装置や除電装置、静電霧化装置などに用いられる放電電極及びその製造方法に関するものである。 The present invention relates to a discharge electrode used in an ion generator, a static eliminator, an electrostatic atomizer, and the like, and a method for manufacturing the same.
従来より、放電を利用して静電気を除去するためのイオン発生装置(水に高電圧を印加して気体雰囲気をイオン化する装置)や除電装置が提案されているが(例えば、特許文献1、2参照)、これらと同様に放電を利用して微粒子水を発生させるための静電霧化装置が本出願人によって提案されている。
Conventionally, ion generators (devices that ionize a gas atmosphere by applying a high voltage to water) and static eliminators for removing static electricity using discharge have been proposed (for example,
図7(a)には静電霧化装置(静電霧化システム)50の一例を示す。この静電霧化装置50は、放電電極1、水タンク51及び高電圧回路52を備えて形成されている。放電電極1は上端が尖った棒状の多孔質のセラミックであって、その上部が放電部2として、下部が供給部3としてそれぞれ形成されている。放電電極1は放電部2が水タンク51の上面から突出するように立設されており、水タンク51の内部に位置する放電電極1の下部の供給部3は水タンク51に貯留する水道水などの水53に浸漬されている。高電圧回路52には対向電極54、電源55、浸漬部56が設けられており、対向電極54は放電電極1の上方に配設されていると共に浸漬部56は水タンク51に貯留する水53に浸漬されている。
FIG. 7A shows an example of an electrostatic atomizer (electrostatic atomization system) 50. The
そして、この静電霧化装置50では以下のようにして微粒子水(ミスト)57を発生することができる。まず、毛細管現象によって放電電極1の供給部3から放電部2の先端にまで水タンク51内の水53が吸い上げられる。次に、高電圧回路52の電源55により放電電極1及び水53に高電圧(例えば、−1〜−9kV、好ましくは−6kV)を印加する。これにより、放電電極1と対向電極54の間で放電が発生すると共に図7(b)に示すように放電電極1の先端に電荷が集中し、放電電極1に吸い上げられた水53が大きなエネルギーを受けて表面張力を超えて、図8に示すように、水53が水粒子59から微粒子水57へと分裂を繰り返す(レイリー分裂)と共に、これと同時に生成された反応性に富むラジカル(酸素ラジカルやヒドラキシルラジカルなど)が分裂した微粒子水57に包まれて空気中に飛び出す。このようにして直径約18〜20nmの微粒子水57が1秒間に約20兆個空気中に放出することができるものである。すなわち、この静電霧化装置50では水53に高電圧を印加して微粒子水57を次々と分裂して生成すると共にこれと同時に生じるラジカルを微粒子水57で包んだナノサイズのイオン分子を発生させるものであり、この微粒子水57で脱臭や除菌などの空気浄化を行うことができるものである。
The
ところで、現在、上記の放電電極1としてはコーディライト製で空孔径約0.7μm、空孔率約40%の多孔質電極が一般的に使用されているが、静電霧化装置50の使用に従って水53に含まれているイオンなどの成分が放電電極1に析出して空孔が閉塞し、放電電極1による水53の吸い上げ速度が低下して霧化量(単位時間あたりの微粒子水57の発生量)が少なくなるという問題があった。また、空孔の閉塞を防止するために空孔径を大きくしておくと、放電の集中化が起こり放電阻害が発生し、微粒子水57を発生することができなくなる恐れがあった。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、微粒子水の発生不能や霧化量の低下を防止することができる放電電極及びその製造方法を提供することを目的とするものである。 The present invention has been made in view of the above points, and an object of the present invention is to provide a discharge electrode capable of preventing generation of fine particle water and a decrease in the amount of atomization and a method for manufacturing the same.
本発明に係る放電電極は、水53に高電圧を印加して微粒子水57を発生させるために用いる多孔質の放電電極1であって、高電圧の印加によって放電を発生させるための放電部2と、放電部2に水を供給するための供給部3とを有し、放電部2への水53の供給量の低下を抑制するための抑制手段4を備えて成ることを特徴とするものである。
The discharge electrode according to the present invention is a
この発明によれば、放電部2への水53の供給速度の低下を抑制手段4により抑えることができ、多孔質の放電電極1の空孔がこの析出物で閉塞されにくくなって、放電部2への水53の供給速度(単位時間あたりの水の供給量)が低下しにくくなり、また、空孔の閉塞を防止するために空孔径を大きくすることが不要となって放電の集中化による放電阻害の発生を抑えることができ、この結果、微粒子水57の発生不能や霧化量の低下を防止することができるものである。
According to the present invention, it is possible to suppress the decrease in the supply rate of the
本発明において、抑制手段4が、水53に含まれている成分の析出が供給部3の材料よりも少ない材料で放電部2を形成すること、あるいは放電部2よりも供給部3の空孔率を大きく形成すること、あるいは放電部2よりも供給部3の空孔径を大きく形成することの少なくともいずれか一である。
In the present invention, the suppressing means 4 forms the
この発明によれば、水53に含まれている成分が放電部2で析出するのを抑えたり、供給部3の空孔が水53に含まれている成分の析出で閉塞されにくくしたりすることができ、放電部2への水53の供給速度が低下しにくくなって、微粒子水57の発生不能や霧化量の低下を防止することができるものである。
According to the present invention, it is possible to suppress the component contained in the
本発明において、放電部2と供給部3の間に組成が段階的に変化する複数の層5a〜5cを形成することによって、この複数の層5a〜5cを放電部2と供給部3との物理的性質の不連続を吸収するための緩和部5として形成するのが好ましい。
In the present invention, by forming a plurality of layers 5 a to 5 c whose composition changes stepwise between the
この発明によれば、放電部2と供給部3の物理的性質の不連続を緩和部5で吸収することができ、不連続に伴う強度低下や空孔の連続性の低下などの問題の発生を緩和することができるものである。
本発明において、放電部2の材料と供給部3の材料とを混合して調製される材料で緩和部5を形成するのが好ましい。
According to the present invention, the discontinuity of the physical properties of the
In the present invention, it is preferable to form the
本発明の放電電極の製造方法は、請求項1乃至3のいずれかに記載の放電電極1を製造する方法であって、成形用金型6で放電部用材料7と供給部用材料8とを一体的に成形した後、焼結することを特徴とするものである。
The method for producing a discharge electrode according to the present invention is a method for producing the
この発明によれば、性質の異なる放電部2と供給部3とを容易に接合することができ、一種類の材料を用いた場合よりも複雑な工程にならずに放電電極1を製造することができるものである。
According to the present invention, the
本発明は、放電部への水の供給速度の低下を抑制手段により抑えることができ、多孔質の放電電極の空孔がこの析出物で閉塞されにくくなって、放電部への水の供給速度(単位時間あたりの水の供給量)が低下しにくくなり、また、空孔の閉塞を防止するために空孔径を大きくすることが不要となって放電の集中化による放電阻害の発生を抑えることができ、この結果、微粒子水の発生不能や霧化量の低下を防止することができるものである。 The present invention can suppress the decrease in the water supply rate to the discharge part by the suppressing means, and the pores of the porous discharge electrode are less likely to be clogged with the precipitate, and the water supply rate to the discharge part (Water supply per unit time) is less likely to decrease, and it is not necessary to increase the hole diameter in order to prevent the blockage of the holes, thereby suppressing the occurrence of discharge inhibition due to the concentration of discharge. As a result, it is possible to prevent the generation of fine particle water and the decrease in the amount of atomization.
以下、本発明を実施するための最良の形態を説明する。 Hereinafter, the best mode for carrying out the present invention will be described.
本発明の放電電極1は従来と同様に、放電を利用して微粒子水57を発生させるための静電霧化装置などに使用されるものであって、多数の連なった空孔を有する多孔質のセラミックにより形成されている。また、放電電極1は断面略円形であって、図1に示すように上端が尖った棒状であり、その上部が放電部2として、下部が供給部3としてそれぞれ形成されている。尚、放電部2は放電電極1の上端から全長の5〜30%までの長さとし、供給部3は放電部2の下端から放電電極1の下端までの間の部分をいう。そして、図7(a)に示すように、上記の従来例と同様に、本発明の放電電極1はその供給部3が水タンク51に貯留する水53に浸漬した状態で水タンク51に立設されるものであり、これにより、放電部2が水タンク51の上面から突出している。また、本発明の放電電極1を用いた静電霧化装置50も図7(b)及び図8に示すように、上記の従来例と同様の原理で微粒子水57を発生することができるものである。
As in the prior art, the
そして、本発明の放電電極1は二種類以上の異なる特性を有するものから構成した点に特徴を有するものであり、具体的には、放電部2と供給部3とを異なる特性を有するように形成し、長期間の使用によって放電部2への水53の供給速度や供給量が低下するのを抑制するための抑制手段4を備えた点に特徴を有するものである。
The
第1の実施の形態では、放電部2と供給部3とを異なる材質で形成し、放電部2に抑制手段4を備えるようにしたものであり、具体的には、水道水などの水53に含まれているカルシウムイオンなどのイオンなどの成分の析出が供給部3の材料よりも少ない材料で放電部2が形成されている。放電電極1の先端近傍を構成する放電部2の材料としてはコーディライトよりも高価ではあるが、酸化アルミニウム(Al2O3)を含まないステアライト(MgO・SiO2)を使用するのが好ましく、これにより、放電部2に酸化アルミニウムが含まれなくなって、水53として水道水を用いた場合に、これに含まれているカルシウムイオンなどのイオンなどの成分の析出を抑えることができ、放電部2の空孔が析出物で閉塞されるのを防止することができるものである。
In the first embodiment, the
ここで、供給部3を構成する材料としてはステアライト以外でこれよりも安価な材料が好ましく、例えば、コーディライト(2MgO・2Al2O3・5SiO3)、ムライト(3Al2O3・2SiO2)などを例示することができる。また、放電部2はステアライトの他にシリカ(SiO2)などを用いて形成することができる。
Here, inexpensive materials are preferred than this outside steatite as a material constituting the
第1の実施の形態の放電電極1を製造するにあたっては次のようにして行なう。まず、放電部用材料7と供給部用材料8を調製する。放電部用材料7はステアライトなどの原料粉末とステアリン酸などの成形助剤とを混合して調製することができ、供給部用材料8はコーディライトなどの原料粉末とステアリン酸などの成形助剤とを混合して調製することができる。両方の原料粉末とも粒径が0.5〜30μm、好ましくは粒径1μm程度のものを使用し、成形助剤は放電部用材料7あるいは供給部用材料8の各全量に対して0.1〜5wt%、好ましくは0.5wt%配合することができる。成形助剤は放電部用材料7と供給部用材料8の保形性を良好にするために配合するものである。尚、本発明において、ステアライトやコーディライトなどの原料粉末の粒径はレーザー回折法による平均粒径を採用した。
The
次に、成型用金型6のキャビティ10に図2(a)のように放電部用材料7を充填した後、その上から供給部用材料8を投入して図2(b)のように充填する。次に、図2(c)に示すように成型用金型6のキャビティ10の開口からコア11を差し込んでキャビティ10内の放電部用材料7及び供給部用材料8を所望の形状に成形する。ここで成形条件は常温で、490〜588MPa(5〜6tonf/cm2)の圧力で、3〜10秒間の成形時間とすることができるが、これに限定されるものではない。
Next, after filling the
上記のようにして放電部用材料7及び供給部用材料8からなる複数個の成形体を形成した後、大気雰囲気下で1100〜1350℃、好ましくは1250℃の温度で1〜4時間、好ましくは2時間保持して焼結した後、徐冷する。このようにして放電部用材料7及び供給部用材料8の異材料が界面で接合した多孔質の放電電極1を形成することができる。この焼結には図2(d)に示すように炎13などで加熱することができる焼結炉12を用いることができる。尚、上記の焼結の後、必要に応じて図2(e)に示すように、放電部2側を研磨材14で研磨して形状を整えるなどしても良い。
After forming a plurality of molded bodies composed of the
そして、第1の実施の形態では、放電部2をステアライトなどで形成することによって、水53に含まれているカルシウムイオンなどのイオンなどの成分の析出を放電部2で抑えることができ、放電部2の空孔が析出物で閉塞されるのを防止することができるものであり、この結果、放電部2への水53の供給速度が低下しにくくなり、微粒子水57の発生不能や霧化量の低下を防止することができるものである。また、放電部2の空孔の閉塞を防止するために放電部2の空孔径を大きくすることが不要となって放電の集中化による放電阻害の発生を抑えることができるものである。
And in 1st Embodiment, by forming the
次に、第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態では図3に示すように、第1の実施の形態とほぼ同外形ではあるが、放電部2と供給部3との空孔率を異なるように形成し、供給部3に抑制手段4を備えるようにしたものであり、具体的には、供給部3の空孔率を放電部2の空孔率よりも大きく形成したものである。尚、放電部2の空孔率とは放電部2の全体積に占める空孔の体積の割合で定義され、供給部3の空孔率とは供給部3の全体積に占める空孔の体積の割合で定義されるものである。
Next, a second embodiment will be described. In the second embodiment, as shown in FIG. 3, the outer shape is substantially the same as that of the first embodiment, but the
この放電電極1では放電部2と供給部3の材料を同じにしても異ならせても良く、カルシウムイオンなどの析出を抑えることができるステアライトを用いることができるが、これよりも安価なコーディライトを用いることが好ましく、ムライトなども使用可能である。
In this
第2の実施の形態の放電電極1を製造するにあたっては次のようにして行なう。まず、放電部用材料7と供給部用材料8を調製する。放電部用材料7と供給部用材料8はコーディライトなどの原料粉末とステアリン酸などの成形助剤とを混合して調製することができる。両方の原料粉末とも粒径が0.5〜30μm、好ましくは粒径1μm程度のものを使用することができる。また、成形助剤は放電部用材料7の場合にはその全量に対して0.1〜5wt%、好ましくは0.5wt%配合することができ、供給部用材料8の場合には放電部用材料7よりも多くて供給部用材料8の全量に対して0.5〜10wt%、好ましくは1.0wt%配合することができる。
The
次に、成型用金型6のキャビティ10に放電部用材料7を充填した後、図4(a)に示すように成型用金型6の上面のキャビティ10の開口からコア11を差し込んでキャビティ10内の放電部用材料7を所望の形状に成形する。ここで成形条件は常温で、490〜588MPa(5〜6tonf/cm2)の圧力で、3〜10秒間の成形時間とすることができるが、これに限定されるものではない。このようにして放電部用材料7を成形した後、その上から供給部用材料8を投入して図4(b)のように充填する。次に、図4(c)に示すように成型用金型6の上面のキャビティ10の開口からコア11を再度差し込んでキャビティ10内の放電部用材料7及び供給部用材料8を所望の形状に成形する。ここで成形条件は常温で、196〜294MPa(2〜3tonf/cm2)の圧力で、3〜10秒間の成形時間とすることができるが、これに限定されるものではない。このように放電部用材料7と供給部用材料8の成形助剤の配合量を異ならせると共に放電部用材料7と供給部用材料8の成形圧力を異ならせることによって、空孔率の異なる放電部2と供給部3を形成することができる。
Next, after filling the
上記のようにして放電部用材料7及び供給部用材料8からなる複数個の成形体を形成した後、大気雰囲気下で1100〜1350℃、好ましくは1250℃の温度で1〜4時間、好ましくは2時間保持して焼結した後、徐冷する。このようにして空孔率が20〜35%、好ましくは30%の放電部2と、空孔率が放電部2よりも大きくて35〜50%、好ましくは45%の供給部3とが界面で接合した多孔質の放電電極1を形成することができる。尚、焼結には図2(d)に示す上記と同様の焼結炉12を用いることができると共に焼結の後に必要に応じて図2(e)に示す上記と同様の研磨を行なっても良い。
After forming a plurality of molded bodies composed of the
そして、第2の実施の形態では、供給部3の空孔率を放電部2の空孔率よりも大きく形成することによって、水53に含まれているカルシウムイオンなどのイオンなどの成分が供給部3で析出しても、供給部3の空孔が析出物で閉塞されるのを防止することができるものであり、この結果、供給部3から放電部2への水53の供給速度が低下しにくくなり、微粒子水の発生不能や霧化量の低下を防止することができるものである。また、放電部2の空孔の閉塞を防止するために放電部2の空孔径を大きくすることが不要となって放電の集中化による放電阻害の発生を抑えることができるものである。尚、この実施の形態では供給部3の空孔率が放電部2の空孔率よりも大きければよいが、供給部3の水53の供給性能や強度などを考慮すると、供給部3の空孔率が放電部2の空孔率の1.5〜2倍であるのが好ましい。
And in 2nd Embodiment, components, such as ions, such as a calcium ion contained in the
次に、第3の実施の形態について説明する。第3の実施の形態は第2の実施の形態とほぼ同外形ではあるが、放電部2と供給部3との空孔径を異なるように形成し、供給部3に抑制手段4を備えるようにしたものであり、具体的には、供給部3の空孔径を放電部2の空孔径よりも大きく形成したものである。尚、本発明では、放電部2又は供給部3のそれぞれにおいて、顕微鏡で空孔を拡大しながらその直径の最も大きい部分を測定し、複数個の空孔について測定した直径の平均値を空孔径として用いた。
Next, a third embodiment will be described. Although the third embodiment has substantially the same outer shape as the second embodiment, the
この放電電極1では放電部2と供給部3の材料を同じにしても異ならせても良く、カルシウムイオンなどの析出を抑えることができるステアライトを用いることができるが、これよりも安価なコーディライトを用いることが好ましく、ムライトなども使用可能である。
In this
第3の実施の形態の放電電極1を製造するにあたっては次のようにして行なう。まず、放電部用材料7と供給部用材料8を調製する。放電部用材料7と供給部用材料8はコーディライトなどの原料粉末とステアリン酸などの成形助剤とを混合して調製することができる。この時、放電部用材料7の原料粉末としては粒径が0.5〜30μm、好ましくは粒径1μm程度のものを使用することができ、供給部用材料8の原料粉末としては放電部用材料7よりも粒径が大きくて粒径が1〜50μm、好ましくは粒径5μm程度のものを使用することができる。このように粒径の異なる原料粉末を用いることによって、放電部2と供給部3の空孔径を異ならせることができる。また、成形助剤は放電部用材料7あるいは供給部用材料8の各全量に対して0.1〜5wt%、好ましくは0.5wt%配合することができる。
The
そして、上記のような放電部用材料7と供給部用材料8とを用いて第1の実施の形態と同様に図2(a)乃至(d)に示す成形工程及び焼結工程、必要に応じて図2(e)の研磨工程を行うことによって、空孔径が0.3〜2μm、好ましくは1μmの放電部2と、空孔径が放電部2よりも大きくて1〜5μm、好ましくは5μmの供給部3とを界面で接合させた多孔質の放電電極1を形成することができる。
Then, using the
第3の実施の形態では、供給部3の空孔径を放電部2の空孔径よりも大きく形成することによって、水53に含まれているカルシウムイオンなどのイオンなどの成分が供給部3で析出しても、供給部3の空孔が析出物で閉塞されるのを防止することができるものであり、この結果、供給部3から放電部2への水53の供給速度が低下しにくくなり、微粒子水の発生不能や霧化量の低下を防止することができるものである。また、放電部2の空孔の閉塞を防止するために放電部2の空孔径を大きくすることが不要となって放電の集中化による放電阻害の発生を抑えることができるものである。尚、この実施の形態では供給部3の空孔径が放電部2の空孔径よりも大きければよいが、供給部3の水53の供給性能や強度などを考慮すると、供給部3の空孔径が放電部2の空孔径の2〜7倍であるのが好ましい。
In the third embodiment, components such as calcium ions contained in the
次に、第4の実施の形態について説明する。第4の実施の形態は図1に示す第1の実施の形態とほぼ同外形ではあるが、放電部2と供給部3とを異なる材質で形成すると共に放電部2と供給部3との空孔径を異なるように形成し、放電部2と供給部3の両方に抑制手段4を備えるようにしたものであり、具体的には、水道水などの水53に含まれているカルシウムイオンなどのイオンなどの成分の析出が供給部3の材料よりも少ない材料で放電部2を形成すると共に供給部3の空孔径を放電部2の空孔径よりも大きく形成したものである。
Next, a fourth embodiment will be described. Although the fourth embodiment has substantially the same outer shape as the first embodiment shown in FIG. 1, the
放電部2を構成する材料としては上記と同様にステアライトやシリカなどを用いることができ、また、供給部3を構成する材料としてはステアライト以外で上記と同様のコーディライトやムライトなどを例示することができる。
As the material constituting the
第4の実施の形態の放電電極1を製造するにあたっては次のようにして行なう。まず、放電部用材料7と供給部用材料8を調製する。放電部用材料7はステアライトなどの原料粉末とステアリン酸などの成形助剤とを混合して調製することができ、供給部用材料8はコーディライトなどの原料粉末とステアリン酸などの成形助剤とを混合して調製することができる。この時、放電部用材料7の原料粉末としては粒径が0.5〜30μm、好ましくは粒径1μm程度のものを使用することができ、供給部用材料8の原料粉末としては放電部用材料7よりも粒径が大きくて粒径1〜50μm、好ましくは粒径5μm程度のものを使用することができる。また、成形助剤は放電部用材料7あるいは供給部用材料8の各全量に対して0.1〜5wt%、好ましくは0.5wt%配合することができる。
The
そして、上記のような放電部用材料7と供給部用材料8とを用いて第1の実施の形態と同様に図2(a)乃至(d)に示す成形工程及び焼結工程、必要に応じて図2(e)の研磨工程を行うことによって、ステアライト製などであって、空孔径が0.3〜2μm、好ましくは1μmの放電部2と、コーディライト製などであって、空孔径が放電部2よりも大きくて1〜5μm、好ましくは5μmの供給部3とが界面で接合した多孔質の放電電極1を形成することができる。
Then, using the
第4の実施の形態では、放電部2をステアライトなどで形成することによって、水53に含まれているカルシウムイオンなどのイオンなどの成分の析出を放電部2で抑えることができ、放電部2の空孔が析出物で閉塞されるのを防止することができるものであり、また、供給部3の空孔径を放電部2の空孔径よりも大きく形成することによって、水53に含まれているカルシウムイオンなどのイオンなどの成分が供給部3で析出しても、供給部3の空孔が析出物で閉塞されるのを防止することができるものであり、この結果、供給部3から放電部2への水53の供給速度が低下しにくくなり、微粒子水の発生不能や霧化量の低下を防止することができるものである。また、放電部2の空孔の閉塞を防止するために放電部2の空孔径を大きくすることが不要となって放電の集中化による放電阻害の発生を抑えることができるものである。
In the fourth embodiment, by forming the
次に、第5の実施の形態について説明する。第5の実施の形態は図5に示すように、第1の実施の形態とほぼ同外形ではあるが、放電部2と供給部3とを異なる材質で形成して放電部2に抑制手段4を備えるようにした場合において、放電部2と供給部3との間に緩和部5を設けるようにしたものであり、具体的には、水道水などの水53に含まれているカルシウムイオンなどのイオンなどの成分の析出が供給部3の材料よりも少ない材料で放電部2を形成すると共に緩和部5を放電部2と供給部3との間の特性を有する上層部5aと中層部5b及び下層部5cで形成したものである。
Next, a fifth embodiment will be described. As shown in FIG. 5, the fifth embodiment has substantially the same outer shape as that of the first embodiment. However, the
放電部2を構成する材料としては上記と同様にステアライトやシリカなどを用いることができ、供給部3を構成する材料としてはステアライト以外で、上記と同様のコーディライトやムライトなどを例示することができる。緩和部5は放電部2の材料と供給部3の材料とを混合して調製される材料で形成することができ、また、上層部5aと中層部5bと下層部5cは放電部2の材料と供給部3の材料との混合比率を異ならせて形成されている。すなわち、放電部2をステアライト100wt%、供給部3をコーディライト100wt%で形成した場合は、放電部2の直下の上層部5aはステアライト75wt%とコーディライト25wt%(質量比でステアライト:コーディライト=3:1)の混合材料で形成し、上層部5aと下層部5cの間の中層部5bはステアライト50wt%とコーディライト50wt%(質量比でステアライト:コーディライト=1:1)の混合材料で形成し、さらに供給部3の直上の下層部5cはステアライト25wt%とコーディライト75wt%(質量比でステアライト:コーディライト=1:3)の混合材料で形成したものである。上層部5aと中層部5bと下層部5cの厚みはほぼ同じであって、例えば、2〜5mmに形成することができるが、これに限定されるものではない。
As the material constituting the
第5の実施の形態の放電電極1を製造するにあたっては次のようにして行なう。まず、放電部用材料7と供給部用材料8及び緩和部用材料9とを調製する。放電部用材料7はステアライトなどの原料粉末とステアリン酸などの成形助剤とを混合して調製することができ、供給部用材料8はコーディライトなどの原料粉末とステアリン酸などの成形助剤とを混合して調製することができる。また、緩和部用材料9は上層部用材料9a、中層部用材料9b、下層部用材料9cに応じて上記のような混合比率にステアライトなどの原料粉末とコーディライトなどの原料粉末とを配合し、さらにステアリン酸などの成形助剤とを混合して調製することができる。上記のステアライトやコーディライトなどの原料粉末としては粒径0.3〜2μm、好ましくは粒径1μm程度のものを使用することができる。また、成形助剤は放電部用材料7あるいは供給部用材料8あるいは緩和部用材料9の各全量に対して0.1〜5wt%、好ましくは0.5wt%配合することができる。
The
次に、成型用金型6のキャビティ10に図6(a)のように放電部用材料7を充填した後、図6(b)〜(e)のようにその上から上層部用材料9a、中層部用材料9b、下層部用材料9c、供給部用材料8をこの順で投入して充填する。次に、図6(f)に示すように成型用金型6の上面のキャビティ10の開口からコア11を差し込んでキャビティ10内の放電部用材料7及び供給部用材料8並びに緩和部用材料9を所望の形状に成形する。ここで成形条件は第1の実施の形態と同様に設定することができる。この後、図6(g)及び(h)に示すように、上記と同様の焼結工程及び必要に応じて研磨工程をすることによって、放電電極1を形成することができる。
Next, after filling the
そして、第5の実施の形態では、放電部2と供給部3の間に組成が段階的に変化する複数の層からなる緩和部5を設けるので、放電部2と供給部3の物理的性質の不連続を緩和部5で吸収することができ、不連続に伴う強度低下や空孔の連続性の低下などの問題の発生を緩和することができるものであり、破損等の発生を低減することができるものである。
And in 5th Embodiment, since the
尚、放電部2と供給部3とは材料が異なる場合だけでなく、材料が同じであっても空孔率や空孔径が異なる場合でも緩和部5を設けるのが好ましく、この場合、緩和部5において空孔率や空孔径を段階的に変化させた複数の層を形成する。空孔率や空孔径を変化させる方法は第2、3の実施の形態と同様に行うことができる。
In addition, it is preferable to provide the
1 放電電極
2 放電部
3 供給部
4 抑制手段
5 緩和部
6 成型用金型
7 放電部用材料
8 供給部用材料
53 水
57 微粒子水
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