JP4401720B2 - モータの制御システム - Google Patents
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例えば、下記の特許文献1のように記載されているように、搬送システムは、被搬送物を搬送する搬送車と、該搬送車により搬送される被搬送物を積降ろす複数のステーションと、複数のステーション間に敷設され、搬送車が走行する搬送路と、搬送車の走行制御及びステーションからの搬送要求に対する搬送車の割当て制御を行う搬送制御部とを有する搬送システムにおいて、搬送制御部は、予め設定区分けされた制御ゾーン毎に走行車の走行に関する指令を発生する上位制御部と、制御ゾーン毎に設けられ、搬送車から送信される信号を受信する受信手段を有し、上位制御部からの指令に基づいて自制御ゾーン内における前記搬送車の走行を制御する下位制御部と、上位制御部と下位制御部間の指令を送受信するインタフェース部とを有し、搬送車は自車の位置や速度を検出する検出手段と、検出手段で検出された信号を搬送制御部の下位制御部へ送信する送信手段とを有している。
さらに、リニア位置検出器から位置情報を検出して、位置・速度演算器からの位置・速度の情報に基づいてコントローラを介してインバータを駆動してモータを動作する一種のオープンループ制御となるため、指令に対する追従性が向上しにくいという問題点があった。
したがって、第1の位置、すなわち、移動体が停止位置の手前までは速度制御によりモータを駆動するので、応答性を向上しつつ、移動体が停止位置の手前に達すると、第1の切換え手段を切換えてモータを位置制御するので、移動体を精度よく目標の位置に停止できるという効果がある。
しかも、第1の速度指令信号の周波数成分のうち、遮断周波数よりも高い周波数成分を除去すると共に、低い周波数を通過した濾過速度指令信号に基づいてモータを速度制御する。切換え手段に基づいてモータを減速中に速度制御から位置制御に切換えても、濾過速度指令信号と第2の速度指令信号との差が減少するので、モータのトルク変動を抑え、切換えショックを低減できるという効果がある。
本発明の一実施の形態を図1乃至図3によって説明する。図1は、一実施の形態を示す搬送システムの全体構成図、図2は搬送システムの指令・制御系統を示す全体ブロック図、図3は、サーボ制御装置を中心としたブロック図である。
図1において、搬送システム1は、レールを有する経路としての搬送路3と、予め定められた搬送路3の上を動作する複数の移動体としての搬送車5と、搬送車5に搬送物を積み込み、積み降ろしを成すための積み降ろしステーション7と、搬送車5が前進を開始する前進端ステーション9と、搬送車5が到着する後退側ステーション11と、搬送車5のステーション7の停止位置を含むステーション7に沿って配置されると共に、前進端ステーション9から前進側と後退側ステーション11の手前側に設けられた直線状のリニアスケール13とを備えている。
搬送車5には、台5aと、台5aの下部に四つのタイヤ5tが設けられており、タイヤ5tがモータ117の軸に連動して動作するように設けられていて、タイヤ5tが搬送路3の上を移動するように構成されている。
搬送車5には、上位コントローラ20からの指令を受けるインタフェース30と、タイヤ5tに連動されたモータ117を制御するサーボ制御装置100と、モータ117の一回転内位置を検出すると共に、モータ117の1回転ごとにカウントする多回転位置カウントとを有する絶対値エンコーダ119と、リニアスケール13からの位置検出信号を受け取るリニア位置検出器19とを備えている。なお、絶対値エンコーダ119、リニア位置検出器19は電源が遮断されても、電池などのバックアップにより位置検出信号を保持できるようになっている。
まず、上位コントローラ20から搬送指令が発生すると(ステップS60)、上位コントローラ20のコントローラ部22が搬送車7の位置を確認する(ステップS61)。リニア位置検出器19がリニアスケール13の位置を読み出し、リニア位置検出器19から搬送車の位置が確認できるか否かを判断し(ステップS62)、搬送車の現在位置がリニアスケール13の上にいない場合は、絶対値エンコーダ119からの1回転内カウンタと多回転カウンタとを読み出すことにより搬送路3における概略の現在位置を検知する(ステップS63)。ここで、予め搬送路3の端から端まで搬送車を移動しながら絶対値エンコーダ119の1回転内位置と多回転カウンタ値とから絶対位置計算部121を介して第1の位置検出信号θs1およびリニア位置検出器19からの第2の位置検出信号θs2を走査しておき、各リニアスケール13と、絶対値エンコーダ119との関係を把握している。また、搬送車5のタイヤ5tがスリップすることも想定し、この位置情報の走査と修正は通常の搬送動作を行うなかでも実行するようにしている。
ステップS64では、絶対値エンコーダ119の位置検出信号θs1を介した速度検出信号によるフィードバック制御で、速度制御系のセミクローズド制御になっている。
上位コントローラ20は、搬送車5が第1の位置から目標停止位置よりも離れた方向となる第2の位置に達した否かを、位置検出信号θs1の値が予め定められた値に達したか否かにより判断する(ステップS65)。かかる判断は、リニア位置検出器19の位置検出信号θs2により搬送車5が目標停止位置のリニアスケール13の1つ手前のスケール13を通過したことにより近傍と判断しても良い。
減算器105が上位コントローラ20からの位置指令信号θrとリニア位置検出器19からの位置検出信号θs2との差となる位置偏差信号を求めて位置制御回路107に入力し、位置制御回路107が速度指令信号Vr2を減算器112に入力する。減算器112が位置検出信号θs2を速度検出回路123に介して得た速度検出信号Vsとの差となる速度偏差信号を速度制御回路113に入力し、電流制御回路115がモータ117を駆動する(ステップS70)。搬送車5が目標位置まで移動を行い、移動完了となる(ステップS71)。
速度ループは、速度指令信号Vr1又は速度指令信号Vr2を減算器112に入力し、減算器112が速度指令信号Vr1又は速度指令信号Vr2と速度検出信号Vsとの差となる速度偏差Veを求め、速度偏差Veに基づく速度制御回路113→電流制御回路115→モータ117→エンコーダ119→速度検出回路123→減算器112からなる速度指令信号Vr1,Vr2による閉ループをいう。
ここで、位置制御とは上記位置ループと速度ループを有する制御をいい、速度制御とは、上記速度ループを有する制御をいう。
本発明の他の実施の形態をサーボ制御装置のブロック図を示す図5によって説明する。図5中、図3と同一符号は同一又は相当部分を示し、説明を省略する。
図5において、サーボ制御装置における第2の切換え手段としての切換えスイッチ209は切換えスイッチ109と連動して動作すると共に、端子aが絶対位置計算部121の出力に接続され、b端子がリニア位置検出器19の出力に接続され、c端子が速度検出回路123及びインタフェース21に接続されている。
実施の形態1に示すようにモータの一定区間の低速度走行を有することなく、減速中に速度制御から位置制御に切換えると、モータ117の出力トルクが不連続になって機械的なショックを生じる。
そこで、本実施の形態では、モータ117の一定区間の低速度走行を有することなく、速度制御から位置制御に移行しても、機械的なショックが緩和された搬送システムを得るものである。
かかる理由を図6及び図7によって説明する。図6は図3に示すサーボ制御装置の制御ブロック図である。図7(a)はそのブロック線図である。
図6の制御ブロック図では、速度制御、位置制御の位置検出信号はエンコーダ119としている。図7のブロック線図は、速度ゲインKvの単位を(rad/s)とし、簡略化のためにモータ117の慣性モーメントと電流制御回路115との伝達特性を合わせて「1」としている。かかるブロック線図に基づいて位置指令信号θrから位置偏差信号θeまでの伝達特性は、ラプラス演算子をsとすると下式となる。
θe=θr−Kv・Ve/s2 ・・・・・(1)
また、位置指令信号θrから速度偏差信号Veまでの伝達特性は下式となる。
Ve=θr・s−Kv・Ve/s ・・・・・(2)
上記(1)式及び(2)式より位置偏差θeと位置指令信号θrと関係を求めると下式となる。
θe=s・θr/(s+Kv) ・・・・・(3)
この(3)式において、位置指令信号θrをランプ入力1/s2、速度Vとして一定速時における位置偏差Θeを、最終値定理により求めると下記となる。
θe´=θr−Kv・Ve/s2 ・・・・・(5)
また、位置指令信号θrから速度偏差Veまでの伝達特性は下式となる。
Ve=θe´・Kp−Kv・Ve/s ・・・・・(6)
上記(5)式及び(6)式より位置偏差θe´と位置指令信号θrと関係を求めると下式となる。
θe´=θr・s(s+Kv)/(s2+s・Kv+Kv・Kp) ・・・・(7)
この(7)式において、位置指令信号θrをランプ入力1/s2、速度Vとして一定速時における位置偏差Θe´を最終値定理により求めると下記となる。
しかしながら、一般に、速度ループ(マイナーループ)の速度ゲインKvは、最も高速に応答するために、位置ループ(メジャーループ)の位置ゲインKpに対して十分に大きい。すなわち、Kv≫Kpであるので、Θe≫Θe´となり、速度ループから位置ループに切換えると、位置偏差Θeから位置偏差Θe´に急激な変化に起因してモータ117の出力トルクが急激に変動するので、機械的なショックが生じるのである。
かかるサーボ制御装置を図8によって説明する。図8中、図3及び図66と同一符号は同一又は相当部分を示し、説明を省略する。
図8において、速度指令信号Vr1を入力すると共に、濾過速度指令信号Vrfを発生するフィルタ手段としての速度フィルタ回路106とを備えている。速度フィルタ回路106は、速度指令信号Vr1の周波数成分うち、遮断周波数fcよりも高い周波数成分を除去し、遮断周波数fcよりも低い周波数を通過させる一次遅れのローパス特性を有している。なお、遮断角周波数ωfは、遮断周波数fcに2πを乗じた2πfc(rad/s)となる。
ここで、速度フィルタ回路106が一次遅れの特性を有していると、速度ループから位置ループへの切換えの際に、すなわち、切換えスイッチ109をa端子からb端子に切換えた際に、速度ループの位置偏差θeと位置ループの位置偏差θe´とを同一にし得ることを説明する。
まず、切換えスイッチ109をa端子に投入して速度ループによりモータ117を制御している場合、位置指令信号θrから速度偏差Veまでの伝達特性は、上記(2)式及び図7(a)を参考にし、速度フィルタ回路106の伝達関数Gf(s)すると、下式となる。
Ve=θr・s・Gf(s)−Kv・Ve/s ・・・・・(9)
上記(1)式及び(9)式より位置指令信号θrと位置偏差θeとの比を求めると下式となる。
θe=θr・{s+Kv−Kv・Gf(s)}/(s+Kv) ・・・・(10)
切換えスイッチ109がa端子からb端子に切換えられて位置ループによりモータ117を制御している場合、位置偏差θe´は、上記(7)式となり、一定速時の位置偏差Θe´は上記(8)式になる。
この要件を満たすには、伝達関数Gf(s)が=1/(1+sTf)とするのが適当であり、Gf(s)=1/(1+sTf)を上記(10)式に代入して下式を得る。
θe=θr・s[sTf+(1+Kv・Tf)]/[s2・Tf+s(1+Kv・Tf)+Kv]・・(11)
上記(11)式において、位置指令信号θr、ランプ入力1/s2、速度Vとして一定速時における位置偏差Θeは、最終値定理により下式となる。
度ゲインKvとの関係を求めると、下式となる。
Kp=(Kv・ωf)/(Kv+ωf) ・・・・(13)
ここに、ωf:時定数Tfの逆数である遮断角周波数(rad/s)
したがって、上記(13)式を満たすように位置ゲインKp,速度ゲインKvを設定する。かかる構成により図4に示すフローチャートにしたがって搬送システムを動作させると、第1位置に搬送車5が達すると、上位コントローラ20は切換え信号を発生してサーボ制御装置は切換えスイッチ109をa端子からb端子に倒して、濾過速度指令信号Vrfから速度指令信号Vr2に切換えて速度制御回路113、電流制御回路115を介してモータ117を駆動する。したがって、停止準備信号によりモータ117を一定区間の低速度走行を有することなく、モータ117の減速中に速度制御から位置制御に切換えても、モータ117の出力トルクが連続になるので、機械的なショックが低減される。
Claims (5)
- 予め定められた経路を移動する移動体を駆動するモータと、
該モータの回転位置を検出して第1の位置検出信号を発生する第1の位置検出手段と、
前記経路の所定の範囲に設けられた該範囲における前記移動体の位置を検出して第2の位置検出信号を発生する第2の位置検出手段と、
前記第1の位置検出信号に基づいて前記モータの速度検出信号を生成する第1の速度検出手段と、
第1の速度指令信号と前記速度検出信号との差となる第1の速度偏差信号に基づいて前記モータを駆動する電流指令信号を発生する第1の速度制御手段と、
位置指令信号と前記第2の位置検出信号との差となる位置偏差信号に基づいて前記モータを駆動する第2の速度指令信号を発生する位置制御手段と、
前記第2の速度指令信号と前記速度検出信号との差となる第2の速度偏差信号に基づいて前記モータを駆動する電流指令信号を発生する第2の速度制御手段と、
前記第1又は第2の位置検出信号に基づいて、前記第2の位置検出手段の端部である第1の位置に前記移動体が達すると発生する切換え信号に基づいて前記第1の速度指令信号から第2の速度指令信号に切換えて前記第1の速度制御手段から前記第2の速度制御手段に切換える第1の切換え手段と、
を備えたことを特徴とするモータの制御システム。 - 前記第2の位置検出信号に基づいて前記モータの速度検出信号を生成する第2の速度検出手段と、
前記第1の切換え手段に同期すると共に、前記第1の速度検出手段から前記第2の速度検出手段に切換える第2の切換え手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載のモータの制御システム。 - 前記移動体が前記第1の位置から停止目標位置よりも離れた方向となる第2の位置に達すると、発生する切換え準備信号に基づいて前記第1の速度指令信号よりも低い低速度指令信号を所定時間発生した後、前記第1の切換え手段を切換える制御手段を、
備えたことを特徴とする請求項1に記載のモータの制御システム。 - 予め定められた経路を移動する移動体を駆動するモータと、
該モータの回転位置を検出して第1の位置検出信号を発生する第1の位置検出手段と、
前記経路の所定の範囲に設けられた該範囲における前記移動体の位置を検出して第2の位置検出信号を発生する第2の位置検出手段と、
前記第1の位置検出信号に基づいて前記モータの速度検出信号を生成する速度検出手段と、
位置指令信号と前記第2の位置検出信号との差となる位置偏差信号に基づいて前記モータを駆動する第2の速度指令信号を発生する位置制御手段と、
第1の速度指令信号の周波数成分のうち、遮断周波数よりも高い周波数成分を除去すると共に、前記遮断周波数よりも低い周波数を通過して濾過速度指令信号を発生するフィルタ手段と、
前記第2の速度指令信号と前記速度検出信号との差となる速度偏差信号に基づいて前記モータを駆動する電流指令信号を発生する第1の速度制御手段と、
前記濾過速度指令信号と前記速度検出信号との差となる速度偏差信号に基づいて前記モータを駆動する電流指令信号を発生する第2の速度制御手段と、
前記第1又は第2の位置検出信号に基づいて、前記第2の位置検出手段の端部である第1の位置に前記移動体が達すると発生する切換え信号に基づいて前記濾過速度指令信号から第2の速度指令信号に切換えると共に、前記第2の速度制御手段から前記第1の速度制御手段に切換える切換え手段と、
を備えたことを特徴とするモータの制御システム。 - 前記フィルタ手段は、前記第1の速度指令信号を一次遅れにした前記濾過速度指令信号を発生する、
ことを特徴とする請求項4に記載のモータの制御システム。
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