JP4403249B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技機に関し、特に、所定の操作により一時停止状態を開始することができ、所定の操作によりその一時停止状態を解除することができる遊技機に関する。ここで、本明細書中、一時停止状態とは、遊技機の作動状態、遊技媒体量等が変更されないよう遊技機の作動を停止(遊技機の発射機能のみを停止させた場合、図柄表示装置のみの機能を停止させた場合等、遊技機の一部の機能のみを停止させた状態も含む)させた状態をいう。
【0002】
【従来の技術】
遊技場に設置された遊技機で遊技する場合、遊技者が遊技を中断して、遊技機から一時的に離れることがある。この場合、遊技者がその遊技機に戻ってきて中断前の状態(中断前の作動状態、中断前の遊技媒体量等)から遊技を再開したいという要求がある。そこで、遊技機の作動を一時的に停止させ、一時停止状態中は一時停止状態開始時の状態を保持し、そして遊技再開時には一時停止状態開始時の状態で遊技を再開できる機能が望まれていた。かかる機能を実現させるために特開平4−79977号公報の技術が開発されている。
【0003】
前記公報に記載された技術では、遊技者が遊技機に設けられている一時停止状態を開始する開始スイッチを操作し、その開始スイッチから出力された開始信号に基づいて制御部が遊技機を一時停止状態にする。そして、一時停止状態を解除するときは、遊技者がその遊技機に設けられた解除スイッチを操作し、その解除スイッチから出力された解除信号に基づいて制御部が一時停止状態を解除するように構成されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記公報に記載された遊技機では、一時停止を開始するための開始信号を出力するためだけに必要な装置(開始スイッチ)と、一時停止状態を解除させるための解除信号を出力するためだけに必要な装置(解除スイッチ)の2つの特別な装置を遊技機に新たに設けなければならなかった。特に、これら2つの装置は使用される頻度の少ない装置であり、そのためコストパフォーマンスが非常に悪いという問題があった。
【0005】
本発明は、上述した実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、一時停止状態を保持できるように構成された遊技機において、上述した特別な装置を2つも設ける必要をなくすことにより、コストパフォーマンスの高い遊技機を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】
上記課題を解決するため本発明の遊技機は、所定の操作により一時停止状態を保持するように構成されており、解除信号を出力する解除信号出力手段と、該解除信号出力手段から出力された解除信号に基づいて一時停止状態を解除する処理を行う制御部とを有している。そして本発明の遊技機において、前記解除信号出力手段は、遊技機の状態を検出して前記制御部に信号を出力する検出装置で構成され、前記制御部は、一時停止状態においては前記検出装置から出力された検出信号を解除信号とみなして一時停止状態を解除する処理を行うように構成されている。
上記遊技機では、所定の操作を行うことで遊技機が一時停止状態に保持され、この一時停止状態は、解除信号出力手段から出力された解除信号を受信した制御部が一時停止状態を解除する処理を行うことによって解除される。ここで、解除信号出力手段は、遊技機の状態を検出する検出装置で構成され、この検出装置から出力される検出信号は、遊技機が一時停止状態のときは制御部において解除信号とみなされ一時停止状態を解除する処理が行われる。
したがって、上記遊技機では、前記検出装置が解除信号を出力する解除信号出力手段として機能する。このため、上記遊技機によれば、一時停止状態を解除するための解除信号を検出装置により出力することができ、コストパフォーマンスの高い遊技機となる。
【0008】
上記の遊技機において、前記解除信号出力手段は前記遊技機に備えられた枠の開放を検出する検出装置であることが好ましい。
上記遊技機では、解除信号出力手段が枠の開放を検出する検出装置であるので、一時停止状態を解除するためには遊技機の枠を開放し、検出装置に枠の開放を検出させるだけで良い。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に本発明を適用した第1種パチンコ機の一実施の形態を、図面を参照して説明する。パチンコ機1の個々の装置や部材の機械的構造は公知であるため、それらの詳細な説明は省略し、本発明に関するものを主に説明する。
図2、3に示されるように、本実施形態のパチンコ機1は、枠基体21と、枠基体21に開閉可能に組み付けられた枠24とを有する。
【0010】
枠基体21の略中央には、遊技盤34が脱着自在に組み付けられる。遊技盤34には、アタッカー28、ゲート30、図柄表示装置32、始動口42等が適宜配置されている。
始動口42は始動口センサ(図示省略)を有し、始動口センサにより始動口30に入賞したパチンコ球を検出する。また、アタッカー28は所定条件下開放される。また、アタッカー28にはVセンサが設けられ、このVセンサによりアタッカー28の特定位置に入賞したパチンコ球を検出する。
図柄表示装置32は、所定の条件下(例えば、始動口42へのパチンコ球の入賞等)特別図柄の変動表示を行う。そして、図柄表示装置32に変動表示される特別図柄が、所定の組合せで停止したときにアタッカー28が開放される。また、後述する制御部2から出力された駆動信号により、図柄表示装置32に設けられた液晶画面に、パチンコ機1が一時停止状態にある旨を表示して、遊技者が離席していることを遊技店の係員等に報知することもできる。
なお、上述した始動口42、アタッカー28等の入賞口に入賞したパチンコ球は、遊技盤34の裏側に設けられた入賞球センサ(図示省略)により検出され、入賞球センサの検出信号に基づき払出装置14(遊技盤34の裏側に組み付けられている)からパチンコ球が払い出される。
【0011】
また、枠基体21には、図3に示すように、枠24の開放を検出する枠検出センサ52が設けられている。この枠検出センサ52は、枠基体21と枠24とが閉じた状態では枠24によって押圧され、枠基体21と枠24とが開いた状態では枠24の押圧から解放されることによって枠24の開放を検出する。
また、枠基体21には、枠24に突設されているフック50群を挿通させるフック連通穴54群が設けられ、さらに、中央のフック連通穴54の近傍に、枠24に設けられている錠部26と連携して枠基体21と枠24の施錠を行う錠部56が設けられている。
【0012】
また、図2に示すように、枠24の左側の枠基体21には球貸ユニット38が設けられる。この球貸ユニット38は、一時停止状態(離席状態)を表示する離席表示部36と、離席する遊技者に離席レシートを発券する発券装置40と、購入金額(残額)等を記憶する遊技カードの読取・書込みを行うクレジット装置8が設けられている。
離席表示部36は、球貸ユニット38の上部位置に設けられており、後述する制御部2から出力された駆動信号により点灯し、遊技者が離席していることを遊技店の係員等に報知する。
球貸ユニット38の中央位置に設けられた発券装置40には発券口41が設けられ、制御部2からの制御信号に基づいて発券口41より離席レシートを発券する。この離席レシートには、発券された時刻と、そのパチンコ機の台番号等が印刷される。
球貸ユニット38の下部位置に設けられたクレジット装置8は、カード挿入・排出口44を備え、カード挿入・排出口44より挿入された遊技カードの読取及び書き込みを行う。また、クレジット装置8には、遊技者に貸し出されるパチンコ球の数を指定する球貸しスイッチ(図示省略)と、清算時に押される清算スイッチ(図示省略)が設けられている。
【0013】
上述した枠基体21に組付けられる枠24は、ほぼ中央に透明板48が固定されており、遊技盤34上に発射されたパチンコ球の動きや、遊技盤34に配置されたアタッカー28、ゲート30、図柄表示装置32、入賞口42等やそれらの演出を、透明板48を通して遊技者は見ることができる。
また、枠24の下部位置には、受皿47が設けられている。受皿47は、賞球の払出を行う払出装置14から受皿連通口(図示省略)を介して払出される賞品球を受ける。この上皿47の裏側には、パチンコ機1の音声演出を行うスピーカ(図示省略)が設けられている。
また、上皿47の下部には、一時停止状態を開始(起動)するための開始信号を後述する制御部2に出力する離席スイッチ4が設けられる。本実施の形態において離席スイッチ4は、押圧されることにより接点を閉じる形式のいわゆるリードスイッチで構成され、押圧され接点が閉じている間、制御部2に開始信号を出力する。
【0014】
また、図2に示すようにパチンコ機1の正面向かって右下には球発射装置10が設けられている。この球発射装置10は、枠基体21に回動自在に突設された操作ハンドル22と、操作ハンドル22の操作によって作動する球送り装置(図示省略)及び球発射用モータ(図示省略)と、球発射用モータにより駆動される打撃槌(図示省略)とにより構成されている。この球発射装置10では、操作ハンドル22の操作により球発射用モータ及び球送り装置が作動し、パチンコ球が球送り装置により1個すつ発射位置に供給され、この供給されたパチンコ球が打撃槌により遊技盤34上に発射される。
【0015】
次に、上述したパチンコ機1の制御系の構成について説明する。本実施の形態のパチンコ機1の制御系は、CPU、ROM、RAM等を備えたマイクロコンピュータにより構成された制御部2を中心に構成され、この制御部2に上述した払出装置14、離席表示部36、球発射装置10、クレジット装置8、発券装置40、スピーカ等の駆動装置と、枠検出センサ52、始動口センサ、入賞球センサ、Vセンサ等の遊技機の状態を検出するセンサ類と、離席スイッチ4等のスイッチ類が接続される。
この制御部2は、センサ類及びスイッチ類等から出力された信号を受信すると、ROMに格納された制御プログラムの中から必要なプログラムを選択・実行することにより上述した各駆動装置を制御する。制御部2のROMに格納される制御プログラムには、パチンコ遊技を行うための遊技プログラム、一時停止状態を開始するためのプログラム、一時停止状態を解除するためのプログラム等が含まれる。また、制御部2のRAMには、上記センサ類、スイッチ類等から出力された信号や、遊技状態を示す情報(一時停止状態であるか否か、異常状態であるか否か等)等が格納される。
【0016】
上述したように構成される本実施形態のパチンコ機1の作用について図4及び図5を用いて説明する。なお、図4は一時停止状態を開始するときのパチンコ機1の作用を説明するフローチャート、図5は一時停止状態を解除するときのパチンコ機1の作用を説明するフローチャートである。
【0017】
まず、パチンコ遊技を行うとき(パチンコ機1が遊技可能な状態のとき)のパチンコ機1の動作について簡単に説明する。パチンコ機1においてパチンコ遊技を行うには、まず、遊技者がカード挿入・排出口44に遊技カードを挿入する。遊技カードが挿入されると、クレジット装置8は遊技カードに記憶されたデータ(購入金額又は残額)を読取り、そのデータを制御部2に送信する。制御部2では、クレジット装置8から送信されたデータ(残額)をRAMに記憶する。
次に、遊技者は、クレジット装置8の球貸しスイッチを操作することによって貸し出されるパチンコ球の数を指定する。球貸しスイッチにより指定された球数は制御部2に送信され、制御部2は、払出装置14を駆動することにより指定された球数だけ上皿47にパチンコ球を貸し出す。このとき、制御部2のRAMに記憶されたデータ(残額)は、貸し出された球数を金額に換算した額だけ減額されたデータに書き換えられる。
次に、遊技者は、操作ハンドル22を操作することにより、球発射装置10を作動させ、遊技盤34上にパチンコ球を発射させてパチンコ遊技を行う。
そして、遊技盤34に打ち出されたパチンコ球が始動口42やアタッカー28等の入賞装置に入賞すると、この入賞したパチンコ球が入賞球センサ、始動口センサ、Vセンサ等により検出され、これらのセンサから検出信号が制御部2に出力される。制御部2は、これらのセンサ類から出力された検出信号を受信すると、払出装置14に賞球を払い出すようコマンドを送信し、払出装置14はこのコマンドに基づいて受皿47に賞球を払い出す。
なお、遊技を終了する際は、遊技者はクレジット装置8の清算スイッチを操作する。クレジット装置8の清算スイッチが操作されると、まず、上皿47に払い出され残っているパチンコ球が回収され、その球数がカウントされる。次に、カウントされた球数を金額に換算した額と、制御部2のRAMに記憶されている残額とを足し合わせた額が制御部2からクレジット装置8に送信される。クレジット装置8では、送信された額を遊技カードに書込んだ後、カード挿入・排出口44より遊技カードを遊技者に返却する。
【0018】
次に、遊技者が、例えばトイレに行く等の所用によりパチンコ遊技を一時的に中断してパチンコ機1から離席するときのパチンコ機1の動作を、図4に基づいて説明する。
一時的にパチンコ機1から離れる場合、遊技者は、まず、離席スイッチ4を操作する(ステップS12)。離席スイッチ4が操作されると、離席スイッチ4の接点が閉じ、離席スイッチ4から一時停止状態を開始するための開始信号が制御部2に送信される。
次に、離席スイッチ4から出力された開始信号を受信した制御部2は、離席スイッチ4が一時停止状態において操作されたか否かを判別する(ステップS14)。具体的には、制御部2のRAMに記憶されているパチンコ機1の状態を示すデータ(一時停止状態であるか否かを示す情報)から判断する。
【0019】
一時停止状態にある場合〔ステップS14でYESの場合〕は、制御部2はスピーカを駆動することによって、スピーカから音を出力することによりパチンコ機1が既に一時停止状態にあることの報知を行う(ステップS24)。
一時停止状態ではない場合〔ステップS14でNOの場合〕には、制御部2により一時停止状態を保持するための処理が行われる(ステップS16)。すなわち、制御部2は、制御部2のRAMに一時停止状態である旨の情報を書込み、制御部2において一時停止状態であるか否かを判断できるようにする。これにより、一時停止状態において各種スイッチ(離席スイッチ4、クレジット装置8に設けられた球貸しスイッチ・清算スイッチ等)から出力された信号を制御部2で受信したときは、制御部2は、RAMに記憶した情報から一時停止状態であるか否かを判断し、払出装置14及びクレジット装置8を動作させないようにする。したがって、一時停止状態においては払出装置14及びクレジット装置8の動作が禁止されるため、他の遊技者等によりパチンコ球が貸し出されたり、清算されて遊技カードが盗まれてしまうことが防止される。
【0020】
次に、制御部2は、球発射装置10に一時停止状態を開始する信号を出力する(ステップS18)。一時停止状態を開始する信号を受信した球発射装置10は、球発射用モータへの通電を遮断することにより操作ハンドル22を操作してもパチンコ球が発射できない状態とする。
そして、制御部2は、離席表示部36に駆動信号を出力し(ステップS20)、この駆動信号により離席表示部36のランプが点灯される。これにより、一時停止状態においては離席表示部36が点灯するため、他の遊技者や遊技店の係員等に、そのパチンコ機が一時停止状態となっていることが報知される。なお、制御部2から離席表示部36に出力される駆動信号は、一時停止状態の間出力され続ける。したがって、離席表示部36は、一時停止状態の間点灯されることとなる。
また、制御部2から出力された駆動信号により、図柄表示装置32に設けられた液晶画面に、パチンコ機1が一時停止状態にある旨を表示して、遊技者が離席していることを遊技店の係員等に報知する構成としても良い。
次に、制御部2は、発券装置40に離席レシートを発券するための信号を出力し、この信号を受信した発券装置40は、発券口41から離席レシートを発券する(ステップS22)。離席レシートには、発券した時間及びそのパチンコ機の台番号が印刷される。以上の処理により、一時停止状態になるための処理が完了する。
【0021】
次に、遊技者が所用を済ませてパチンコ機1に戻り、遊技を一時停止状態の開始前の状態から再開させるときの遊技機の動作を説明する。
なお、本実施形態のパチンコ機1においては、枠24を開放することで枠検出センサ52から検出信号を出力させ、この検出信号に基づいて制御部2が一時停止状態を解除する処理を行う。ここで、枠24を開放するための鍵は、遊技場の管理者、例えば遊技店の係員のみが携帯しているため、離席した遊技者本人が一時停止状態を解除することはできず、パチンコホールの係員が一時停止状態の解除を行うようになっている。したがって、遊技者は遊技中断前に発券された離席レシートを係員に見せ、係員はこのレシート(台番号)により解除を行うパチンコ機を確認する。そして、係員が枠24を開放することにより一時停止状態の解除を行うように構成されている。
以下、枠24を開放したときのパチンコ機1の動作を図5に基づいて説明する。
【0022】
係員が携帯する鍵(図示省略)を用いて錠部26の開錠を行い、枠24を開けると、枠検出センサ52から検出信号が制御部2に出力される(ステップS32)。
次に、枠検出センサ52から出力された検出信号を受信した制御部2は、パチンコ機1が一時停止状態であるか否かを判断する(ステップS34)。具体的には、制御部2のRAMに記憶された情報から一時停止状態であるか否かを判断する。
一時停止状態でない場合〔ステップS34でNOの場合〕には、制御部2は、遊技可能な状態において枠24が開放されている異常な状態(以下、異常状態という)にあるとして、その旨をスピーカから音声を出力することにより係員等に報知する(ステップS44)。次に、制御部2は、枠24が開放された状態で球発射装置10からパチンコ球が遊技盤34に発射されないように、球発射装置10に信号を出力し、この信号に基づいて球発射装置10は、球発射用モータへの通電を遮断することにより操作ハンドル22を操作してもパチンコ球が発射できない状態とする(ステップS46)。また、一時停止状態と同様にこの異常状態においても、各種スイッチ(離席スイッチ4、クレジット装置8に設けられた球貸しスイッチ・清算スイッチ等)から出力された信号を制御部2で受信しても、払出装置14及びクレジット装置8を作動しないようにする。
【0023】
一時停止状態である場合〔ステップS34でYESの場合〕には、制御部2は一時停止状態を解除するための処理を行う(ステップS36)。すなわち、制御部2は、制御部2のRAMに一時停止状態でない旨(遊技可能な状態である旨)の情報を書込み、制御部2においてパチンコ機1が遊技可能な状態となっていることを判断できるようにする。これにより、各種スイッチ(離席スイッチ4、クレジット装置8に設けられた球貸しスイッチ・清算スイッチ等)から出力された信号を制御部2が受信したときは、RAMに記憶した情報から遊技可能な状態であることが判断され、制御部2は払出装置14及びクレジット装置8を作動させ所定の処理を行うこととなる。
次に、制御部2は、離席表示部36に出力している駆動信号を停止し(ステップS38)、離席表示部36のランプを消灯する。また、図柄表示装置32に設けられた液晶画面にパチンコ機1が一時停止状態にある旨を表示した場合は、その旨の表示をその画面から消す。
【0024】
次に、係員が枠基体21と枠24とを再び閉じ、鍵を用いて枠24の閉錠を行う(ステップS40)。枠24が係員により閉められると、枠検出センサ52から検出信号が出力されなくなるので、制御部2は、球発射装置10に信号を出力し、球発射装置10は、この信号に基づいて球発射用モータへの通電を開始する(ステップS42)。これにより、操作ハンドル22を操作すると球発射装置10からパチンコ球が発射可能な状態となる。
以上の手順を行うことにより、パチンコ機1の一時停止状態が解除され、そのパチンコ機1が再び遊技可能な状態となる。
【0025】
以上詳述したように、本実施の形態に係るパチンコ機1においては、制御部2のRAMに一時停止状態であるか否かを判断することができる情報が記憶される。そして、枠検出センサ52から出力された検出信号を受信した制御部2は、このRAMに記憶された情報からパチンコ機が一時停止状態であるか遊技可能な状態であるかを判断し、一時停止状態である場合には一時停止を解除するための処理を開始し、一時停止状態でない場合には異常状態であるとして所定の処理を行う。したがって、本実施の形態のパチンコ機1では枠検出センサ52を、枠が開放された異常状態を検出する検出装置、及び一時停止状態を解除する処理を起動するための解除信号を出力する解除信号出力手段(従来技術にいう解除スイッチ)として機能させることができる。これにより、本実施の形態に係るパチンコ機1では、一時停止状態を解除するための解除信号を出力するためだけの装置(解除スイッチ)を設ける必要がなく、パチンコ機のコストパフォーマンスを上げることができる。
特に、枠検出センサ52は、従来からあるパチンコ機に設けられている検出装置であるので、制御部2におけるソフト的な処理のみにより一時停止状態を解除を開始でき、現状のパチンコ機にハード的に新たな装置を設ける必要がない。
【0026】
また、本実施の形態のパチンコ機1においては、枠24の開放をパチンコホールの係員のみが行えるようにしているため、他の遊技者等に勝手に一時停止状態を解除されることを防止することができる。従って、一時停止状態前に遊技していた遊技者と第三者との間でパチンコ機をめぐるトラブルを防止することが可能である。
さらに、枠24を開放して閉めるだけで一時停止状態を解除することができるため、パチンコホールの係員はワンアクション(短時間)で簡単に一時停止状態を解除することができる。
また、本実施形態においては、係員によりパチンコ機の一時停止状態の解除を行うようにしているので、長時間に亘ってパチンコ機が一時停止状態となっている場合は、係員がそのパチンコ機の一時停止状態を解除することができる。従って、パチンコ機の稼働率の低下を防止することもできる。
【0027】
なお、上述した実施の形態では、枠検出センサ52からの検出信号に基づいて制御部が一時停止状態を解除するように構成されているが、本発明は上述した実施の形態に限られず以下の形態で実施することができる。
例えば、上述した実施の形態における枠検出センサ52に替えて、制御部2に信号を出力する他の検出装置(既存・新設を問わない)により行うようにしても良い。すなわち、一時停止状態においてこれらの検出装置から検出信号が出力されたときに、解除信号が出力されたとして制御部2が一時停止状態を解除する処理を行うように構成すれば良い。
この際、解除信号を出力する検出装置としては、一時停止状態において他の遊技者により勝手に作動させられない検出装置とすることが好ましい。このような検出装置としては、例えば、遊技盤34に配置されている入賞装置(アタッカー28、ゲート30、入賞口42等)に入賞したパチンコ球を検出する検出装置(入賞球センサ、Vセンサ、始動口センサ等)がある。すなわち、これらの検出装置を使用して一時停止状態を解除するためには、係員が枠を開放し入賞装置にパチンコ球を投入する。投入されたパチンコ球はこれらの入賞装置に設けられた検出装置で検出され、これらの検出装置より検出信号が制御部に出力される。制御部では、既に説明した実施の形態と同様の処理により、受信した検出信号を解除信号として一時停止状態を解除する処理を行う。この時、パチンコ機1が遊技可能な状態で行われる入賞信号処理(パチンコ機1が遊技可能な状態において、制御部2が検出信号を入賞信号とみなして行う処理)は行わない。
【0028】
このように、上述した検出装置のように枠内部に設けられた検出装置(例えば、遊技盤に取付けられた検出装置)では、一時停止状態においては遊技不能な状態(パチンコ球が発射されない状態)であるため、枠を開放しない限り作動する可能性はない。したがって、枠の開放を係員のみが行えるようにしておけば、第三者に勝手に一時停止状態が解除されてしまうことを防止することができる。
【0029】
また、制御部2に信号を出力する検出装置を、施錠システムに組み込む構成としても良い。この場合、錠部26又は56に一時停止解除検出装置を設置し、施錠の回転動作のみで検出信号が出力される。そして、制御部2がその検出信号を解除信号とみなして一時停止状態を解除する処理を行う。
【0030】
上述した実施の形態では本発明を、パチンコ球を上皿に放出する開放式のパチンコ機に適用した例について説明したが、本発明は上述した実施の形態には限定されず、一時停止状態を解除する必要がある遊技機であればどのようなタイプの遊技機にも適用できる。例えば、パチンコ球を上皿に放出しない封入式(クレジット式)のパチンコ機や、スロットマシン、アレンジボール機等に適用することが可能である。
【0031】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した形態で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のパチンコ機の主要構造を示す図。
【図2】本実施形態のパチンコ機の外観を示す図。
【図3】本実施形態のパチンコ機の枠を開放した様子を示す図。
【図4】一時停止状態開始・保持処理を説明するフローチャート。
【図5】一時停止状態解除処理を説明するフローチャート。
【符号の説明】
1 ・・パチンコ機
2 ・・制御部
4 ・・離席スイッチ
24・・枠
26・・錠部
36・・離席表示部
52・・枠検出センサ
Claims (1)
- 所定の操作により一時停止状態を保持するように構成された遊技機において、
解除信号を出力する解除信号出力手段と、該解除信号出力手段から出力された解除信号に基づいて一時停止状態を解除する処理を行う制御部とを有し、
前記解除信号出力手段は、遊技機の状態を検出して前記制御部に検出信号を出力する検出装置であり、
前記制御部は、一時停止状態においては前記検出装置から出力された検出信号を解除信号とみなして一時停止状態を解除する処理を行うように構成されており、
前記解除信号出力手段は前記遊技機に備えられた枠の開放を検出する検出装置であることを特徴とする遊技機。
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