JP4404147B2 - 車載電子制御装置及びその車載電子制御装置の情報更新方法 - Google Patents
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Description
そして、複数のマイコンを備えた従来のECUでは、各マイコンに、そのマイコンについてのソフトウェア品番情報をそれぞれ記憶させておき、そのマイコン毎のソフトウェア品番情報をスキャンツールへ出力するようになっていた。つまり、スキャンツールからECUへは、どのマイコンのソフトウェア品番情報を出力すべきかを指定する要求が出力され、ECUでは、その要求によって指定されたマイコンのソフトウェア品番情報をスキャンツールへ出力することとなる。
そして、その特定のマイコンに、当該ECU全体でのソフトウェア品番情報を記憶させておく構成が考えられる。
例えば、前記総和を算出した際に、その算出した今回の総和と、上記不揮発性の記憶領域に保存されている過去の総和とを比較して、今回の総和の方が過去の総和よりも小さければ、何らかの異常(メモリの異常や、加算値の更新の仕方の異常)が発生したと判断することができるからである。
例えば、優先順位情報が主優先順位情報と副優先順位情報との2種類あるとすると、特定マイコンは、まず、各マイコンの主優先順位情報を比較し、もし優先順位が最も高い主優先順位情報が複数あったならば、それらを記憶している複数のマイコンについて、更に、副優先順位情報を比較し、優先順位が最も高い副優先順位情報を記憶していた1つのマイコンを、優先順位が最も高いマイコンとする、という処理を行うことができるようになる。つまり、主優先順位情報が同一レベルである複数のマイコンについても、副優先順位情報によって優先順位をつけることができるようになる。
[第1実施形態]
図1に示すように、第1実施形態のECU11は、車両内に配設された通信線(例えばCANのバス)21を介して、他のECU12,13,…と接続されている。そして、ECU11は、自己に接続されたセンサ等からの情報と共に、他のECU12,13,…から通信によって取得した情報も用いて、車両のエンジンや変速機を制御する。
まず、図3の(1)に示すように、第1マイコン1には、CIDの基本値(本実施形態では「175700−0030」であり、以下、CID基本値という)が記憶されている。このCID基本値は、変更されることのない値であり、本実施形態では、第1マイコン1のフラッシュメモリ1bに予め記憶されている。
具体例を挙げて説明すると、まず、ECU11の製造時においては、図3の(1)に示すように、各マイコン1,2の加算値は初期値の“00”になっている。
更にその後、第2マイコン2のソフトウェアが書き換えられたとすると、図3の(4)に示すように、第2マイコン2の加算値が“01”から“02”に更新される。
図2に示すように、第1マイコン1がCID出力処理の実行を開始すると、まずS110にて、各マイコン1,2の加算値を取得する。具体的には、自己のフラッシュメモリ1bから自マイコンの加算値を読み込むと共に、第2マイコン2から該第2マイコン2の加算値を取得する。尚、この際、第1マイコン1は、第2マイコン2に加算値の要求を出力し、第2マイコン2は、その要求を受けると、自己のフラッシュメモリ2bから自マイコンの加算値を読み出して第1マイコン1へ出力するようになっている。また、第1マイコン1のCPU1aが第2マイコン2のフラッシュメモリ2bに直接アクセス可能な構成であるならば、第1マイコン1は、そのフラッシュメモリ2bから第2マイコン2の加算値を直接読み出すことができる。
まず、図3の(1)に示すように、ECU11が製造されてからマイコン1,2のソフトウェアが一度も更新されていない状態で、スキャンツール25からECU11へCID出力要求が送信されると、第1マイコン1は、CID基本値である「175700−0030」をECU11のCIDとしてスキャンツール25へ送信することとなる。各マイコン1,2の加算値が全て初期値の“00”であり、それらの総和も“00”であるからである。
一方、第1マイコン1は、図2のS120で算出した総和を、EEPROM3に保存するようにしても良い。そのようにすれば、例えば、図2におけるS120の後で、今回算出した総和と、EEPROM3に保存されている過去の総和とを比較し、今回の総和の方が過去の総和よりも小さければ、何らかの異常が発生したと判断することができる。
また、第1マイコン1において、CID基本値と加算値との両方又は一方は、EEPROM3に記憶されるようにしても良い。同様に、第2マイコン2において、加算値はEEPROM5に記憶されるようにしても良い。このようにすれば、各マイコン1,2内のフラッシュメモリ1b,2bの容量を節約できる。
[第2実施形態]
第2実施形態のECUは、第1実施形態のECU11とハードウェア構成は同じであるため、以下の説明において、符号は第1実施形態と同じものを用いる。
まず、図6又は図7の(1)に示すように、各マイコン1,2には、そのマイコンのソフトウェアが更新された場合に値が更新されると共に、当該ECU11のCIDの候補となる品番情報(以下、CID候補値という)が記憶されている。そのCID候補値は、本実施形態では、各マイコン1,2のフラッシュメモリ1b,2bに記憶されており、そのフラッシュメモリ内のソフトウェアと一緒に書き換えられるようになっている。また、CID候補値の初期値は0(本実施形態では2桁であるため“00”)である。尚、図6,図7及び後述する図5では、CID候補値を、単に「CID」と記載している。
まず、ECU11の製造時においては、図6の(1)に示すように、各マイコン1,2のCID候補値が初期値の“00”になっている。また、この例では、各マイコン1,2のラインオフ時期(LO)が両方ともに「2006/08」になっている。尚、/の前は西暦の年を表し、/の後は月を表している。
S230では、その最新のラインオフ時期を記憶していたマイコンのCID候補値を取得する。尚、最新のラインオフ時期が第1マイコン1のものであれば、自己のフラッシュメモリ1bからCID候補値を読み込み、また、最新のラインオフ時期が第2マイコン2のものであれば、第2マイコン2に要求を出して、その第2マイコン2からCID候補値を受け取る。そして更に、S230では、このようにして取得したCID候補値(即ち、最新のラインオフ時期を記憶していたマイコンのCID候補値)を、当該ECU11のCIDとしてスキャンツール25へ送信する。そして、その後、当該CID出力処理を終了する。
まず、図6の(1)に示すように、ECU11が製造されてからマイコン1,2のソフトウェアが一度も更新されていない状態で、スキャンツール25からECU11へCID出力要求が送信された場合、各マイコン1,2のラインオフ時期は同じ「2006/08」であるため、各マイコン1,2の優先レベル値が比較される。そして、第2マイコン2の優先レベル値よりも第1マイコン1の優先レベル値の方が優先順位が高いため、第1マイコン1は、自マイコン1のCID候補値である“00”をECU11のCIDとしてスキャンツール25へ送信することとなる。
そのようにすれば、第1マイコン1は、例えば、図5のS210で各マイコン1,2のラインオフ時期を比較する際に、現在の各マイコン1,2のラインオフ時期と、EEPROM3に保存されている過去のラインオフ時期とを比較することで、各マイコン1,2のラインオフ時期が正常に遷移していない異常を検知することができるようになる。具体的には、あるマイコンについて、現在のラインオフ時期が過去のラインオフ時期よりも古い時期を示していれば、メモリの異常や、そのラインオフ時期の更新の仕方の異常が発生したと判断することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
1a,2a…CPU、1b,2b…フラッシュメモリ、3,5…EEPROM
11,12,13…ECU(車載電子制御装置)
21…通信線、23…コネクタ、25…スキャンツール(外部装置)
Claims (11)
- 複数のマイコンを備えた車載電子制御装置であって、
前記複数のマイコンのうちの1つである特定マイコンが、外部装置からの出力要求を受けると、当該車載電子制御装置に搭載されているソフトウェアの品番を示すソフトウェア品番情報を前記外部装置へ出力するマイコンであり、
更に、前記各マイコンには、そのマイコンが実行するソフトウェアが更新された場合に値が更新される加算値がそれぞれ記憶されており、
前記特定マイコンは、自己を含む各マイコンに記憶されている前記加算値の総和を算出すると共に、その総和に基づき前記ソフトウェア品番情報の基本値を更新した値であって、前記総和が大きいほど前記基本値から進んだ値となる更新値を算出し、その更新値を、前記ソフトウェア品番情報として前記外部装置へ出力すること、
を特徴とする車載電子制御装置。 - 請求項1に記載の車載電子制御装置において、
前記特定マイコンは、前記基本値に前記総和を加算することで、前記更新値を算出すること、
を特徴とする車載電子制御装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の車載電子制御装置において、
前記特定マイコンは、算出した前記総和を、不揮発性の記憶領域に保存するようになっていること、
を特徴とする車載電子制御装置。 - 請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載の車載電子制御装置について用いられ、その車載電子制御装置から前記外部装置へ出力される前記ソフトウェア品番情報を更新するための情報更新方法であって、
前記複数のマイコンのうちの何れかが実行するソフトウェアが更新された場合に、そのソフトウェアが更新されたマイコンに記憶される前記加算値を、それまでの値よりも大きい値に変更すること、
を特徴とする情報更新方法。 - 複数のマイコンを備えた車載電子制御装置であって、
前記複数のマイコンのうちの1つである特定マイコンが、外部装置からの出力要求を受けると、当該車載電子制御装置に搭載されているソフトウェアの品番を示すソフトウェア品番情報を前記外部装置へ出力するマイコンであり、
更に、前記各マイコンには、そのマイコンが実行するソフトウェアが更新された場合に値が更新される品番情報が記憶されていると共に、何れのマイコンに記憶された品番情報を前記外部装置へ出力する前記ソフトウェア品番情報とすべきかを判断するための優先順位情報も記憶されており、
前記特定マイコンは、自己を含む各マイコンに記憶されている優先順位情報を比較して、優先順位が最も高いマイコンを特定し、その特定したマイコンに記憶されている品番情報を、前記ソフトウェア品番情報として前記外部装置へ出力すること、
を特徴とする車載電子制御装置。 - 請求項5に記載の車載電子制御装置において、
前記各マイコンに記憶される優先順位情報は、そのマイコンが実行するソフトウェアの使用開始時期を示す情報であり、
前記特定マイコンは、各マイコンに記憶されている優先順位情報のうち、最も新しい使用開始時期を示す優先順位情報を特定して、その優先順位情報を記憶しているマイコンを、優先順位が最も高いマイコンとして特定すること、
を特徴とする車載電子制御装置。 - 請求項6に記載の車載電子制御装置において、
前記特定マイコンは、前記比較した優先順位情報を、不揮発性の記憶領域に保存するようになっていること、
を特徴とする車載電子制御装置。 - 請求項5ないし請求項7の何れか1項に記載の車載電子制御装置において、
前記各マイコンは、前記優先順位情報を当該マイコンの外部メモリに記憶するようになっていること、
を特徴とする車載電子制御装置。 - 請求項5ないし請求項8の何れか1項に記載の車載電子制御装置において、
前記優先順位情報が複数種類設けられていること、
を特徴とする車載電子制御装置。 - 請求項5ないし請求項9の何れか1項に記載の車載電子制御装置について用いられ、その車載電子制御装置から前記外部装置へ出力される前記ソフトウェア品番情報を更新するための情報更新方法であって、
前記複数のマイコンのうちの何れかが実行するソフトウェアが更新された場合に、そのソフトウェアが更新されたマイコンに記憶される優先順位情報を、他のマイコンに記憶されている優先順位情報よりも高い優先順位を示すものにすると共に、そのソフトウェアが更新されたマイコンに記憶される品番情報を、各マイコンに記憶されている品番情報のうちで最も進んだ値の品番情報よりも、更に進んだ値を示す品番情報に変更すること、
を特徴とする情報更新方法。 - 複数のマイコンを備えた車載電子制御装置であって、
前記複数のマイコンのうちの1つである特定マイコンが、外部装置からの出力要求を受けると、当該車載電子制御装置に搭載されているソフトウェアの品番を示すソフトウェア品番情報を前記外部装置へ出力するマイコンであり、
更に、各マイコンには、前記ソフトウェア品番情報を作成するための情報であって、そのマイコンが実行するソフトウェアが更新された場合に内容が更新される出力品番作成用情報が記憶されており、
前記特定マイコンは、自己を含む各マイコンに記憶されている前記出力品番作成用情報から、予め定められた規則に従って前記外部装置へ出力する前記ソフトウェア品番情報を作成するようになっていると共に、前記規則は、何れかのマイコンの前記出力品番作成用情報が更新されると、作成される前記ソフトウェア品番情報も更新される規則であること、
を特徴とする車載電子制御装置。
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