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JP4407348B2 - 排ガス浄化用フィルター製造方法および触媒担持排ガス浄化用フィルター - Google Patents
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JP4407348B2 - 排ガス浄化用フィルター製造方法および触媒担持排ガス浄化用フィルター - Google Patents

排ガス浄化用フィルター製造方法および触媒担持排ガス浄化用フィルター Download PDF

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Description

本発明は、加圧加熱乾燥方法と、加圧加熱乾燥装置と、排ガス処理用フィルターの製造方法と、加圧加熱乾燥を経て製造された触媒担持排ガス浄化用フィルターに関する。
近年、内燃機関から排出される排ガス中に含まれるパティキュレートや窒素酸化物が環境保護および健康上の理由から、段階的に規制が強化されつつある。
従来より、大気中に放出されるパティキュレートや窒素酸化物を捕集、浄化するために、セラミック製や金属製のハニカムフィルターを排気経路の途中に取り付けるという方法が一般的に提唱されてきた。さらに最近では、特許文献1に示すように、セラミックハニカム構造体に排ガス浄化用触媒を担持させ、排ガスの熱でパティキュレートを燃焼させる試みがなされている。
触媒担持排ガス浄化用ハニカム構造体は、ハニカム構造体に触媒液を付着させて乾燥し、その後必要に応じて焼成することにより得られる。触媒液の付着したハニカム構造体を乾燥させる際に、自然乾燥あるいは乾燥機に入れて常圧での加熱乾燥を行うと、ハニカム構造体の外周部分から乾燥が始まり、そして徐々に中心に向かって乾燥が進んでゆく。すると、ハニカム構造体が乾燥するのに伴い、触媒液中の触媒成分が移動してしまい、ハニカム構造体各部での触媒担持量に分布ができてしまう。
そこで、触媒成分を移動させないように、触媒液の付着したハニカム構造体を液体窒素などで瞬間凍結してから、真空乾燥機内で減圧することにより溶媒を昇華させて乾燥する、凍結乾燥という方法が用いられていた。また、特許文献2に示すように、触媒液の付着したハニカム構造体を加圧加熱乾燥する方法も用いられている。
従来の加圧加熱乾燥装置概略図を図9示す。図9に示すように、加圧乾燥装置101は、加圧用ガスボンベまたはコンプレッサー102、加温用ヒーター103、装置側面に冷却装置104、装置内部にファン105とを備えている。加圧乾燥装置101内には、触媒液が付着した排ガス浄化用フィルター106があらかじめ入れられている。
上記構成において、加温用ヒーター103により熱せられ、ファン105により送られた熱風は、触媒液が付着した排ガス浄化用フィルター106の内部または外部を通過し、装置内を循環している。触媒液が付着した排ガス浄化用フィルター106の内部または外部を通過し、湿度の高くなった熱風は、冷却装置104付近を通過する際に蒸気が結露し、再び乾燥した熱風となる。
特開2003−190793号公報 特開2003−222467号公報
しかしながら、前記凍結乾燥は被乾燥物に付着した溶媒の昇華を利用するため、乾燥が緩やかにしか起こらず、完全に乾燥するまでに40時間程度かかってしまうという課題があった。さらに、大掛かりな装置を必要とするほか、凍結のための液体窒素が必要となるなど、コスト面でも課題があった。
また、前記加圧加熱乾燥は、被乾燥物の圧力損失が高い場合、循環風が被乾燥物の内部を通過することができないため、内部の温度が上がりにくいという課題があった。さらに、容器内が飽和蒸気圧に達していないため、容器内の温度を上げていくと被乾燥物の外周部分から蒸発が始まってしまい、乾燥後の触媒担持量に分布ができてしまうという課題もあった。
そこで本発明は、圧力損失の高い被乾燥物であっても、内部まで均一に温度を上げてから溶媒を蒸発させることができ、それにより、被乾燥物を均一に乾燥することができる、かつ短時間で安価に乾燥することができる加圧加熱乾燥方法とその装置、また、排ガス浄化用フィルターの製造方法と、その製造方法により製造され、均一に触媒が担持された排ガス浄化用フィルターを提供することを目的とする。
圧加熱乾燥方法は、被乾燥物に付着している溶媒と同じ溶媒を容器の中に投入し、溶媒の蒸気で容器内を一度飽和させ、被乾燥物に付着している溶媒の蒸発を抑えこんでから、溶媒の蒸気を結露させて容器内の溶媒の絶対湿度を下げることにより、被乾燥物に付着している溶媒を蒸発させ、被乾燥物を乾燥させることを特徴とするものである。被乾燥物に付着している溶媒と同じ溶媒で容器内を飽和させることにより、被乾燥物に付着している溶媒の蒸発を抑えこむことができる。
また、加圧加熱乾燥方法は、容器内の圧力を大気圧よりも高圧にした後、大気圧における溶媒の沸点以上、かつ容器内圧力における溶媒の沸点未満まで温度を上昇させ、容器内を蒸気で飽和させてから、容器内を冷却し、蒸気を結露させて容器内の溶媒の湿度を下げることにより、被乾燥物に付着している溶媒を蒸発させ、被乾燥物を乾燥させることを特徴とするものである。圧力を大気圧よりも高圧にすることにより、被乾燥物に付着している溶媒の沸点が上昇し、溶媒の蒸発を抑えこむことができる。前記のように、被乾燥物に付着している溶媒と同じ溶媒を投入することにより、被乾燥物に付着している溶媒の蒸発をさらに抑えこむことができる。
また、加圧加熱乾燥方法は、被乾燥物が排ガス浄化用フィルターであることを特徴とするものである。これにより、触媒が均一に担持された排ガス浄化用フィルターを得ることができ、有害物質を含んだ排ガスを効果的に捕集、除去することができる。
また、加圧加熱乾燥方法は、排ガス浄化用フィルターがセラミック多孔体であることを特徴とするものである。これにより、セラミック多孔体フィルターの乾燥を効果的に行うことができる。
また、本発明の排ガス浄化用フィルター製造方法は、前記の方法で乾燥させる行程を含むことを特徴とするものである。これにより、製造行程の中で乾燥に係る時間を大幅に短縮することができる。
本発明の排ガス浄化用フィルター製造方法は、被乾燥物に付着している溶媒と同じ溶媒を容器内へ投入し、溶媒の蒸気で容器内を一度飽和させてから、被乾燥物に付着している溶媒を蒸発させ被乾燥物を乾燥させるものであって、前記被乾燥物が排ガス浄化用フィルターであり、前記排ガス浄化用フィルターがセラミック多孔体であり、触媒を溶媒に溶解または分散させた触媒液を付着させた前記排ガス浄化用フィルターを乾燥させる前に、前記排ガス浄化用フィルターの微細孔内を脱気することを特徴とする排ガス浄化用フィルター製造方法としたものである。また、本発明の排ガス浄化用フィルター製造方法は、排ガス浄化用フィルターがセラミック多孔体であり、触媒を溶媒に溶解または分散させた触媒液を付着させた前記排ガス浄化用フィルターを乾燥させる前に、前記排ガス浄化用フィルターの微細孔内を脱気し、その脱気後、前記排ガス浄化用フィルターに付着している溶媒と同じ溶媒を容器内へ投入し、溶媒の蒸気で容器内を飽和させた後、前記排ガス浄化用フィルターに付着している溶媒を蒸発させ前記排ガス浄化用フィルターを乾燥させることを特徴とする排ガス浄化用フィルター製造方法としたものである。また、本発明の排ガス浄化用フィルター製造方法は、加温用ヒーターにより熱せられ、ファンにより送られた熱風を触媒液が付着した排ガス浄化用フィルターの内部を通過させて、排ガス浄化用フィルターを乾燥させることを特徴とする請求項1または2記載の排ガス浄化用フィルター製造方法としたものである。また、本発明の排ガス浄化用フィルター製造方法は、加温用ヒーターにより熱せられ、ファンにより送られた熱風を触媒液が付着した排ガス浄化用フィルターの内部を通過させた後冷却装置付近を通過させ蒸気を結露させ再び前記加温用ヒーターにより熱せられ循環させて、排ガス浄化用フィルターを乾燥させることを特徴とする請求項1または2記載の排ガス浄化用フィルター製造方法としたものである。これにより、微細孔を覆い塞いでいた触媒液を取り除くことができ、通風乾燥する際に、排ガス浄化用フィルター中を通過する気体が容易に通過できるようになり、乾燥時間を短縮することができる。さらには、乾燥時間を短縮することにより触媒成分の移動を防ぐことができ、触媒を均一に担持することができる。また、被乾燥物に付着している溶媒の蒸発を抑えこんでから、被乾燥物全体を同時に乾燥させることができる。
また、本発明の触媒担持排ガス浄化用フィルターは、前記の製造方法で、触媒液が付着した排ガス浄化用フィルターを処理することにより得られたものである。これにより、触媒が均一に担持された触媒担持排ガス浄化用フィルターを得ることができる。
また、本発明の触媒担持排ガス浄化用フィルターは、触媒が均一に担持していることを特徴とするものである。前記の製造方法により製造された触媒担持排ガス浄化用フィルターは、触媒が均一に担持しているため、効率良く排ガスを浄化することができる。
乾燥物に付着している溶媒の蒸発を抑えこんでから、被乾燥物全体を同時に乾燥させることができる。
また、被乾燥物全体の温度を均一にしてから、被乾燥物全体を均一に乾燥させることができる。
発明によれば、乾燥時間を短縮することができ、触媒成分の移動を防ぐことができる排ガス浄化用フィルター製造方法と、触媒が均一に担持された排ガス浄化用フィルターを提供することができる。また、被乾燥物に付着している溶媒の蒸発を抑えこんでから、被乾燥物全体を同時に乾燥させることができる。
また、本発明によれば、セラミック多孔体に触媒を担持させた、触媒担持排ガス浄化用フィルターを提供できる。
圧加熱乾燥方法は、被乾燥物に付着している溶媒と同じ溶媒を容器の中に投入し、溶媒の蒸気で容器内を一度飽和させ、被乾燥物に付着している溶媒の蒸発を抑えこんでから、溶媒の蒸気を結露させて容器内の溶媒の絶対湿度を下げることにより、被乾燥物に付着している溶媒を蒸発させ、被乾燥物を乾燥させることを特徴とするものである。
溶媒を容器内に投入する方法としては、容器内に溶媒をあらかじめ入れておいても良いし、溶媒を投入するための設備を設けて少量ずつ随時添加するのも良い。ただし、蒸気が飽和したときに、容器内に溶媒が液体で存在していられるように、溶媒を過剰に投入しなくてはならない。
また、溶媒を結露させる方法としては、容器を冷却しても良いし、容器内に冷却可能な装置を設けて結露させるのも良い。容器を冷却する場合は、容器上部を冷却すると結露した溶媒が被乾燥物に落下する可能性があり、容器下部を冷却すると結露した溶媒が溜まり、冷却能力が低下する可能性があるので、側面を冷却するのが好ましい。
また、加圧加熱乾燥方法は、容器内の圧力を大気圧よりも高圧にした後、大気圧における溶媒の沸点以上、かつ容器内圧力における溶媒の沸点未満まで温度を上昇させ、容器内を蒸気で飽和させてから、容器内を冷却し、蒸気を結露させて容器内の溶媒の湿度を下げることにより、被乾燥物に付着している溶媒を蒸発させ、被乾燥物を乾燥させることを特徴とするものである。
加圧の方法としては、高圧のガスボンベから気体を導入しても良いし、工場などによくあるエアーラインから供給されるガスを、コンプレッサーを用いて圧縮した気体を導入してもよい。導入する気体は空気でもよいが、高温にすると空気中の酸素で酸化されてしまうような化合物等が含まれる場合は、不活性ガスを導入するのも良い。
このときの温度は、大気圧における溶媒の沸点以上、かつ容器内圧力における溶媒の沸点の、10℃から50℃下が好ましい。さらに好ましくは、大気圧における溶媒の沸点以上、かつ容器内圧力における溶媒の沸点の、10℃から20℃下である。容器内圧力における溶媒の沸点近くまで温度を上げておくと、少し減圧しただけで蒸発が始まり、また、急激に減圧すれば一気に乾燥が進み、乾燥が最初に始まった部分と、乾燥が最後に終わった部分との時間差をできる限り小さくすることができる。
冷却の方法としては、水冷式、空冷式、冷媒式などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
また、加圧加熱乾燥方法は、被乾燥物が排ガス浄化用フィルターであることを特徴とするものである。
排ガス浄化用フィルターは、自動車、耕運機、船舶、列車等の運輸機関のエンジン、また、発電機等の固定されたエンジン、さらに、焼成炉、焼却炉、ボイラー等、様々な排ガスを浄化することができる。エンジンの種類としては、ガソリンエンジンおよびディーゼルエンジン等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
また、排ガス浄化用フィルターの形状としては、円柱形、角柱形、直方体、立方体等が挙げられるがこれらに限定されるものではない。
また、加圧加熱乾燥方法は、排ガス浄化用フィルターがセラミック多孔体であることを特徴とするものである。
ラミック多孔体としては、ムライト、コージェライト、チタン酸アルミニウム、シリカ、アルミナ、シリカアルミナ、炭化珪素、窒化珪素等を用いることができるが、これらに限定されるものではない。
また、本発明の排ガス浄化用フィルター製造方法は、前記の方法で乾燥させる行程を含むことを特徴とするものである。
排ガス浄化用フィルターを触媒液に含浸する、または触媒液を排ガス浄化用フィルターにスプレーする、などの方法により排ガス浄化用フィルターに触媒液を付着させ、本発明の乾燥方法で乾燥させ、その後必要であれば、触媒に応じた適正な温度で焼成する。ここに製造方法の一例を示したが、製造方法はこれに限定されるものではない。ここに示した触媒液とは、触媒を溶媒に溶解または分散させたものである。触媒は二つ以上の成分が混在していても構わない。溶媒は水、アルコール類などの極性溶媒、または無極性溶媒であっても構わない。また、触媒液中に、触媒を分散させるための分散剤や界面活性剤などがあっても構わない。
本発明の排ガス浄化用フィルター製造方法は、被乾燥物に付着している溶媒と同じ溶媒を容器内へ投入し、溶媒の蒸気で容器内を一度飽和させてから、被乾燥物に付着している溶媒を蒸発させ被乾燥物を乾燥させるものであって、前記被乾燥物が排ガス浄化用フィルターであり、前記排ガス浄化用フィルターがセラミック多孔体であり、触媒を溶媒に溶解または分散させた触媒液を付着させた前記排ガス浄化用フィルターを乾燥させる前に、前記排ガス浄化用フィルターの微細孔内を脱気することを特徴とする排ガス浄化用フィルター製造方法としたものである。また、本発明の排ガス浄化用フィルター製造方法は、排ガス浄化用フィルターがセラミック多孔体であり、触媒を溶媒に溶解または分散させた触媒液を付着させた前記排ガス浄化用フィルターを乾燥させる前に、前記排ガス浄化用フィルターの微細孔内を脱気し、その脱気後、前記排ガス浄化用フィルターに付着している溶媒と同じ溶媒を容器内へ投入し、溶媒の蒸気で容器内を飽和させた後、前記排ガス浄化用フィルターに付着している溶媒を蒸発させ前記排ガス浄化用フィルターを乾燥させることを特徴とする排ガス浄化用フィルター製造方法としたものである。また、本発明の排ガス浄化用フィルター製造方法は、加温用ヒーターにより熱せられ、ファンにより送られた熱風を触媒液が付着した排ガス浄化用フィルターの内部を通過させて、排ガス浄化用フィルターを乾燥させることを特徴とする請求項1または2記載の排ガス浄化用フィルター製造方法としたものである。また、本発明の排ガス浄化用フィルター製造方法は、加温用ヒーターにより熱せられ、ファンにより送られた熱風を触媒液が付着した排ガス浄化用フィルターの内部を通過させた後冷却装置付近を通過させ蒸気を結露させ再び前記加温用ヒーターにより熱せられ循環させて、排ガス浄化用フィルターを乾燥させることを特徴とする請求項1または2記載の排ガス浄化用フィルター製造方法としたものである。
触媒液の付着した排ガス浄化用フィルターの微細孔内を脱気することにより、微細孔を覆い塞いでいた触媒液を取り除くことができ、通風乾燥する際に、排ガス浄化用フィルター中を通過する気体(通常は空気)が容易に通過できるようになり、乾燥時間を短縮することができる。さらには乾燥時間を短縮することにより触媒成分の移動を防ぐことができ、触媒を均一に担持することができる。また、微細孔の内部まで触媒液を行き渡らせ、触媒液付着表面積を大きくすることができる。また、乾燥後の三次元構造体の圧力損失が上昇するのを抑えることができる。
脱気の方法としては、加減圧可能な容器内で加圧または減圧する方法が考えられるが、これらの方法に限定されるものではない。減圧の方法としては、触媒液が付着した三次元構造体を減圧可能な容器内に入れ、真空ポンプで容器内の空気を吸引することにより減圧する方法があるが、この方法に限定されるものではない。
また、本発明の触媒担持排ガス浄化用フィルターは、前記の製造方法で、触媒液が付着した排ガス浄化用フィルターを処理することにより得られたものである。
前記製造方法で処理することにより、微細孔が触媒に覆い塞がれていないため圧力損失の上昇が抑えられており、かつ複数の触媒成分が均一に担持され、かつ触媒担持面積の大きな触媒担持排ガス浄化用フィルターを得ることができる。これを内燃機関の排気経路に設置した場合、圧力損失の上昇が抑えられているためエンジンへの負荷が低減され、かつ触媒担持面積が大きいため排ガスを効率よく浄化することができる。
また、前記触媒担持排ガス浄化用フィルターは、触媒の種類を変えることによって、様々な作用をする排ガス浄化用フィルターとなる。例えば、ディーゼル排ガス中に含まれるパティキュレートを燃焼させるための燃焼触媒、NOおよびCOを酸化させるため、かつ酸化熱で排ガス温度を上げるための酸化触媒、NOxやSOxを吸蔵するための吸蔵触媒などがある。パティキュレート燃焼触媒担持排ガス浄化用フィルターの前段に、排ガス温度を上げるためのヒーター、あるいは酸化触媒担持排ガス浄化用フィルター、また後段に、吸蔵触媒担持排ガス浄化用フィルターといった組み合わせで用いると、より一層排ガスを浄化することができる。
また、本発明の触媒担持排ガス浄化用フィルターは、触媒が均一に担持していることを特徴とするものである。
ここで、均一に担持するというのは、触媒担持排ガス浄化用フィルターのどの位置で比較しても、触媒担持量が同じであるということを示している。また、触媒成分が複数含まれている場合は、触媒成分の比がどの位置で比較しても等しいということも示している。
以下、本発明を実施の形態および実施例にて詳細に説明するが、本発明は、以下の記載に何ら限定して解釈されるものではない。
(実施の形態1)
図1に示すように、乾燥装置1は、冷却装置104を備えている。乾燥装置1内には溶媒の付着した被乾燥物2と、被乾燥物2に付着している溶媒と同じ溶媒3とが入れられている。
上記構成において、被乾燥物2に付着している溶媒と同じ溶媒3の蒸気で乾燥装置1内を飽和させた後、冷却装置104を運転させ、乾燥装置1内の溶媒の蒸気を結露させることにより、乾燥装置1内の絶対湿度を下げ、被乾燥物2に付着している溶媒3を蒸発させ、被乾燥物2を乾燥させることができる。
(実施の形態2)
図2および図3に示すように、加圧乾燥装置101は、加圧用ガスボンベまたはコンプレッサー102、加温用ヒーター103、装置側面に冷却装置104、装置内部にファン105と集風部4とを備えている。触媒液が付着した排ガス浄化用フィルター106が集風部4に取り付けられ、排ガス浄化用フィルター106に付着している溶媒と同じ溶媒5が装置内にあらかじめ入れられている。
上記構成において、加温用ヒーター103により熱せられ、ファン105により送られた熱風は、触媒液が付着した排ガス浄化用フィルター106の内部を通過し、装置内を循環している。触媒液が付着した排ガス浄化用フィルター106の内部を通過し、湿度の高くなった熱風は、冷却装置104付近を通過する際に蒸気が結露し、再び乾燥した熱風となる。集風部4により、循環しているすべての乾燥した熱風が、触媒液が付着した排ガス浄化用フィルター106の内部を通過するので、効率良く触媒液が付着した排ガス浄化用フィルター106の温度を上げ、短時間かつ均一に乾燥することができる。
(実施の形態3)
図4に示すように、加圧乾燥装置101は、加圧用ガスボンベまたはコンプレッサー102、加温用ヒーター103、装置側面に冷却装置104、装置内部にファン105と二股集風部6とを備えている。触媒液が付着した排ガス浄化用フィルター106が二股集風部6に取り付けられ、排ガス浄化用フィルター106に付着している溶媒と同じ溶媒5が装置内にあらかじめ入れられている。
上記構成において、加温用ヒーター103により熱せられ、ファン105により送られた熱風は、触媒液が付着した排ガス浄化用フィルター106の内部を通過し、装置内を循環している。触媒液が付着した排ガス浄化用フィルター106の内部を通過し、湿度の高くなった熱風は、冷却装置104付近を通過する際に蒸気が結露し、再び乾燥した熱風となる。二股集風部6により、循環しているすべての乾燥した熱風が、二つの、触媒液が付着した排ガス浄化用フィルター106の内部を均等に通過するので、二つのものを温度分布なく均一に乾燥することができる。
(実施の形態4)
図5に示すように、排ガス浄化装置7は、排気管または枠8と触媒担持排ガス浄化フィルター9と排ガス加熱用ヒーター10とを備えている。
上記構成において、排ガスは触媒担持排ガス浄化フィルター9の触媒活性温度以上に、排ガス加熱用ヒーター10により加熱され、触媒担持排ガス浄化フィルター9に送られる。排ガスは触媒担持排ガス浄化フィルター9で捕集、浄化され、後ろから排出される有害物質が低減される。
触媒担持排ガス浄化フィルター9は、圧力損失の上昇が抑えられているためエンジンへの負荷が低減され、かつ触媒担持面積が大きいため排ガスを効率よく浄化することができる。
(実施例1)
硫酸銅5水和物などの複数の触媒成分を溶解させた水溶液に、直径5.66インチ、長さ6インチの円柱形排ガス浄化用フィルターを含浸させた後、約1時間静置して余剰の液を除去した。
図6に示すように、触媒液が付着した排ガス浄化用フィルター106を減圧可能な容器11に入れ、真空ポンプ12の電源を入れてリーク弁13を徐々に閉じ、乾燥前処理操作を行った。その後、触媒液が付着した排ガス浄化用フィルター106を加圧加熱乾燥した。
図7に示すように、加圧乾燥装置101は、加圧用窒素ボンベ14、加温用ヒーター103、装置側面に冷却装置104、装置内部にファン105と集風部4とを備えている。触媒液が付着した排ガス浄化用フィルター106が集風部4に取り付けられ、水15が装置内にあらかじめ入れられている。
上記構成において、加温用ヒーター103により熱せられ、ファン105により送られた熱風は、触媒液が付着した排ガス浄化用フィルター106の内部を通過し、装置内を循環している。触媒液が付着した排ガス浄化用フィルター106の内部を通過し、湿度の高くなった熱風は、冷却装置104付近を通過する際に蒸気が結露し、再び乾燥した熱風となる。集風部4により、循環しているすべての乾燥した熱風が、触媒液が付着した排ガス浄化用フィルター106の内部を通過するので、効率良く触媒液が付着した排ガス浄化用フィルター106の温度を上げ、短時間かつ均一に乾燥することができる。
図8に示すように、乾燥温度プログラムは、10分間で25℃まで上昇、25分間で150℃まで上昇、20分間150℃で保持、30分間で25℃まで降下、とした。乾燥圧力プログラムは、10分間で1.75MPaまで上昇、35分間1.75MPa で保持、30分間で0MPaまで降下、とした。加圧用ガスには純度99.99%の窒素を用い、水蒸気を結露させるための冷却水は乾燥開始45分後から流し始めた。
凍結乾燥法で乾燥させると40時間程度かかるのに対して、本発明の加圧加熱乾燥法で行うと約1.5時間で乾燥行程を終了させることができた。
本発明の加圧加熱乾燥方法は、圧力損失の高い被乾燥物であっても、内部まで均一に温度を上げてから、溶媒を蒸発させることができ、かつ短時間で安価に乾燥することができ、有用である。
また、本発明の触媒担持排ガス浄化用フィルターは、前記乾燥方法を経た製造方法により製造されており、圧力損失の上昇が抑えられているためエンジンへの負荷が低減され、かつ触媒担持面積が大きく、排ガスを効率よく浄化することができ、有用である。
本発明実施の形態1における乾燥装置概略図 本発明実施の形態2における加圧加熱乾燥装置概略図 本発明実施の形態2における加圧加熱乾燥装置概略図 本発明実施の形態3における加圧加熱乾燥装置概略図 本発明実施の形態4における排ガス浄化装置概略図 本発明実施例1における乾燥前処理装置概略図 本発明実施例1における加圧加熱乾燥装置概略図 本発明実施例1における加圧加熱乾燥プログラム図 従来の加圧加熱乾燥装置概略図
符号の説明
1 乾燥装置
2 被乾燥物
3 被乾燥物2に付着している溶媒と同じ溶媒
4 集風部
5 排ガス浄化用フィルター106に付着している溶媒と同じ溶媒
6 二股集風部
7 排ガス浄化装置
8 排気管または枠
9 触媒担持排ガス浄化フィルター
10 排ガス加熱用ヒーター
11 減圧可能な容器
12 真空ポンプ
13 リーク弁
14 加圧用窒素ボンベ
15 水
101 加圧乾燥装置
102 加圧用ガスボンベまたはコンプレッサー
103 加温用ヒーター
104 冷却装置
105 ファン
106 触媒液が付着した排ガス浄化用フィルター

Claims (6)

  1. 被乾燥物に付着している溶媒と同じ溶媒を容器内へ投入し、溶媒の蒸気で容器内を一度飽和させてから、被乾燥物に付着している溶媒を蒸発させ被乾燥物を乾燥させるものであって、前記被乾燥物が排ガス浄化用フィルターであり、前記排ガス浄化用フィルターがセラミック多孔体であり、触媒を溶媒に溶解または分散させた触媒液を付着させた前記排ガス浄化用フィルターを乾燥させる前に、前記排ガス浄化用フィルターの微細孔内を脱気することを特徴とする排ガス浄化用フィルター製造方法。
  2. 排ガス浄化用フィルターがセラミック多孔体であり、触媒を溶媒に溶解または分散させた触媒液を付着させた前記排ガス浄化用フィルターを乾燥させる前に、前記排ガス浄化用フィルターの微細孔内を脱気し、その脱気後、前記排ガス浄化用フィルターに付着している溶媒と同じ溶媒を容器内へ投入し、溶媒の蒸気で容器内を飽和させた後、前記排ガス浄化用フィルターに付着している溶媒を蒸発させ前記排ガス浄化用フィルターを乾燥させることを特徴とする排ガス浄化用フィルター製造方法。
  3. 加温用ヒーターにより熱せられ、ファンにより送られた熱風を触媒液が付着した排ガス浄化用フィルターの内部を通過させて、排ガス浄化用フィルターを乾燥させることを特徴とする請求項1または2記載の排ガス浄化用フィルター製造方法。
  4. 加温用ヒーターにより熱せられ、ファンにより送られた熱風を触媒液が付着した排ガス浄化用フィルターの内部を通過させた後冷却装置付近を通過させ蒸気を結露させ再び前記加温用ヒーターにより熱せられ循環させて、排ガス浄化用フィルターを乾燥させることを特徴とする請求項1または2記載の排ガス浄化用フィルター製造方法。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の排ガス浄化用フィルター製造方法で、触媒液が付着した排ガス浄化用フィルターを処理することにより得られた触媒担持排ガス浄化用フィルター。
  6. 触媒が均一に担持していることを特徴とする請求項記載の触媒担持排ガス浄化用フィルター。
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