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JP4411257B2 - 木酢液製造装置 - Google Patents
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Description

本発明は、木材を加熱して分解することにより得られる木酢液を製造する木酢液製造装置に関する。
木酢液は、木材を加熱分解することによって得られる液体であり、水分に酢酸、アルコール類、クレゾール等のフェノール類など様々な成分が含まれて成るものである。
木酢液は、病害虫の忌避、植物の発育促進、土壌改良、消臭、スキンケア等様々な用途に用いられている。
従来から知られている木酢液の製造装置として、図6に示すような構造のものが挙げられる(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3または特許文献4参照)。
かかる従来の製造装置10は、原料となる木材を収納する容器11と、容器内の木材を加熱する加熱手段12と、加熱された木材から発生するガスを冷却する冷却部14と、冷却部によって生じた木酢液を回収する回収部15とが設けられている。また容器11は密閉されて酸素供給を遮断し、原料を蒸し焼きにする(いわゆる乾留)ことで、木酢液を得るようにしている。
このような各特許文献には、加熱手段12としては薪としての木材を燃焼させて容器を加熱させるほかに、飽和水蒸気や電気ヒータ等を用いる例も開示されている。
さらに、加熱温度を150℃〜250℃程度の低温で加熱することによって、木酢液にはタール分や悪臭成分がなるべく含まれないようにすることも開示されている。
特開2004−115632号公報 特開2002−53867号公報 特開平10−158660号公報 特開2000−44965号公報
従来の木酢液の製造装置によれば、冷却部における冷却が効率的ではなく、空気中に霧散してしまうガスも多いため、さらに多くの木酢液を効率よく回収すべきであるという課題があった。
そこで、本発明は、上記課題を解決すべくなされ、その目的とするところは、ガスを効率よく冷却することによって得られる木酢液の回収量を増やすことができる木酢液製造装置を提供することにある。
本発明にかかる木酢液製造装置によれば、木酢液の原料となる木材を収容し、外部から加熱される加熱容器と、前記加熱容器が載置され、加熱容器を加熱する熱源が収容される竃と、前記加熱容器の上部に設けられ、加熱容器内の木材から発生するガスを排気する煙道と、該煙道に設けられ、煙道を流通するガスを冷却して木酢液を得る冷却部とを具備する木酢液製造装置において、前記冷却部は、前記煙道が斜め上方に向けて延出されている部位に設けられ、前記煙道内を冷却すべく煙道の周囲を冷却水が通過するように形成された冷却水流通機構と、該冷却水流通機構が設けられた部位の煙道内を仕切る複数枚の仕切板とを具備し、該仕切板には、ガスを通過させるガス通過穴、およびガスが冷却されて得られた木酢液を煙道内を下方へ流すために煙道の内壁に接して形成された木酢液通過穴が形成され、前記加熱容器は、上部に蓋体が設けられるとともに、側面および底面が前記竃の内壁面との間で所定間隔の隙間をあけて竃内に配置され、熱源に直接さらされる外容器と、外容器内に着脱自在に収納され、原料が収容される内容器との二重構造になっており、前記内容器は、外容器内に収納した際に、その上端部が外容器の上端部よりも上方に、蓋体の壁面の垂直部分の長さと同じかやや短い長さに突出し、該内容器の上端部が前記蓋体の内壁面に接触していることを特徴としている。
この構成を採用することにより、ガスがスムーズに流れないようにガスの流通を仕切板が遮るので、ガスが仕切板の間で滞留する。すると、ガスが冷却水によって冷却されている時間が長くなり、ガスが効率良く液化するので得られる木酢液の料が増加する。また、冷却水によって冷却されて液化された木酢液は煙道の内壁面を伝わって下方へ流れていくが、この際に木酢液は木酢液通過穴を通っていくので、仕切板が複数存在していても木酢液の回収には支障がない。
また、内容器の上端部を蓋体の内壁面に接触させているので、蓋対のズレを防止して蓋体を確実に固定することができる。
さらに、前記加熱容器には、側面から側方に突出し、前記竃の上面に載置されて支持するフランジ部が設けられ、該フランジ部には、前記側面と前記竃の内壁面との間の隙間から、煙や熱を排出する排出孔が設けられていることを特徴としてもよい。
この構成によれば、竃内の煙を効率的に排出することができる。
なお、前記煙道は、断面四角形状であることを特徴としてもよい。断面四角形状とすることによって、断面円形の場合よりも、ガスの煙道の内壁面への接触面積を増加させることができ、木酢液の生産量を増加させることができる。
本発明の木酢液製造装置によれば、ガスを効率良く液化させることができるので、木酢液の生産量を増加させることができる。
(実施例)
以下、本発明にかかる好適な実施例を添付図面に基づいて説明する。
図1は木酢液の製造装置の側面図、図2は木酢液の製造装置の平面図、図3は加熱容器の断面図、図4は冷却部の長手方向の断面図、図5は冷却部の径方向の断面図である。
製造装置30は、原料となる木材を収容する加熱容器31と、加熱容器31からガスを排気する煙道32と、煙道32の中途部に設けられた冷却部34と、加熱容器31を載置する竃35とを具備している。
加熱容器31は金属製であって、外観は直方体または立方体等の四角柱状に形成されている。加熱容器31の上部には蓋体31aが設けられている。蓋体31aは、ほぼ四角錐状に形成されており、中心部分に煙道32が取り付けられている。
蓋体31aの下部と加熱容器31の上部のそれぞれには、蓋体31aを加熱容器31へ取付けるために外方に突出するように形成された取付用フランジ部45,47が設けられている。加熱容器31上部の取付用フランジ部47の上面に、蓋体31aの取付用フランジ部45が載置され、蓋体31aと加熱容器31との間で隙間が空かないように各取付用フランジ部45,47を挟み込んで締付ける締付手段(図示せず)によって蓋体31aが加熱容器31に固定される。
また、加熱容器31の側面には、外方に突出して加熱容器31を竃35に載置できるように形成されたフランジ部36が設けられている。フランジ部36の撓み等を防止し且つ確実に固定するために、加熱容器31の外周面とフランジ部36の上面との間を固定するための固定用の板37が設けられている。本実施例では、板37は、四角形の各頂点に1枚ずつ、および四角形の各辺に2枚ずつ設けられている。
なお、フランジ部36には、後述するように竃35内の煙や熱を排出するための煙突部38(特許請求の範囲でいう排出孔)が設けられている。本実施例では、四角形の各辺に対応する位置に煙突部38がそれぞれ設けられているので、加熱容器31には4つの煙突部38が設けられている。
竃35は、レンガ等の耐熱材料から成り、内部に加熱容器31を加熱するための加熱手段(図示せず)を収容する収容部39が形成されている。加熱手段としては、ガスコンロ、電気ヒータ、薪など様々なものを採用することが可能である。
収容部39は、加熱容器31の形状に合わせて平面視四角形状に形成されており、加熱容器31の底面との間で加熱手段が配置可能な程度の隙間Aを空けるように形成されている。また、加熱容器31の側面と収容部39の内壁面との間にも隙間Bが形成されている。この隙間Bに加熱手段の火が回り込み加熱容器31の側面からの加熱が可能となる。
図3に示すように、加熱容器31は、加熱手段による熱源に直接さらされる外容器51と、原料が収容される内容器55の二重構造になっている。
外容器51には、上述したような取付用フランジ部47およびフランジ部36が設けられている。
内容器55は外容器51内に着脱自在に収容される。したがって、原料の加熱容器31への出し入れは、原料が入った内容器55を外容器51に対して出し入れすることによって行なわれる。このような構造のため、炭化した原料の廃棄等を容易に行なうことができる。
内容器55の上方には、内容器55を外容器51から取り外して持ち上げ、他の場所へ移動させるための揚重手段(図示せず)が設けられている、揚重手段としては、チェーンブロックやクレーン等の装置を採用することができる。
内容器55の内壁面には、揚重手段から延びるワイヤやチェーン等の先端部を接続するための接続部材58が設けられている。接続部材58としては、リング状あるいは鉤状の金属製の部材が挙げられる。接続部材58は、内容器55の内壁面に設けられた補強部材59に取り付けられる。
さらに、内容器55は、外容器51内に収納した際に、その上端部55aが外容器51の上端部51aよりも上方に突出するような大きさに形成されている。内容器55の上端部55aの突出長xは、蓋体31aの壁面が垂直部分の長さyと同じかやや短い程度の長さに設定している。
一方で、蓋体31aの内壁面は外容器51の内壁面と同一平面となるように形成されているので、内容器55の上端部55aを、外容器51の上端部51aよりも突出させることで、内容器55の上端部55aを蓋体31aの内壁面に接触させ、蓋体31aのズレを防止して蓋体31aを確実に固定することができる。
次に、図4および図5に基づいて煙道および冷却部の構成について説明する。
煙道32は、加熱容器31の上面に設けられている蓋体31aの中心から鉛直方向に延出し、その後水平面に対して約40度の角度で斜め上方に延出するように設けられている。
煙道32は、加熱容器31と同様に断面が四角形状に形成されている。本実施例では、煙道32の断面は正方形である。
斜め上方に延出する煙道32の一部に冷却部34が設けられている。
冷却部34には、煙道32の周囲に冷却水を流通させる冷却水流通機構40が設けられている。本実施例の冷却水流通機構40としては、単に煙道32の外周面32aを覆うカバー41を取付け、このカバー41に水を導入する導入口43と排出口44とを形成したものである。ただし、冷却水流通機構40としては、導入口43から排出口44まで冷却水が螺旋状に流通するような構成であってもよい。
冷却水としては水に限定されることはなく、煙道32内を冷却可能なものであれば他の物質であってもよい。
冷却部34では、加熱容器31で発生したガスを冷却水によって効率よく冷却するために、ガスが煙道32中をスムーズに流れないように、煙道32内で滞留させる仕切板46が設けられている。仕切板46は、冷却水流通機構40が設けられている個所の煙道32内部において、煙道32内を長手方向に仕切るように所定間隔を空けて複数枚配置される。
仕切板46は、ガスが多少通過できるようにガス通過穴48が形成され、またガスが液化されて生成された木酢液を下方へ流すための木酢液通過穴50が仕切板46の少なくとも下部に形成されている。
本実施例では、仕切板46に穿設された8個の円形の穴がガス通過穴48として設けられており、仕切板46の四隅を切り落として煙道32の内壁面との間に形成された三角形状の穴が木酢液通過穴50として設けられている。
冷却部34で生成された木酢液は、煙道32の内壁面を伝わって下方に流れていく(図3の矢印C)。そこで、冷却部34の下方には、冷却部34から流れてきた木酢液を回収する回収部52が設けられている。
回収部52は、煙道32の下面において、煙道32内部から煙道32外部へ連通する回収穴54と、煙道32内壁面の木酢液を回収穴54に集め、且つ回収穴54よりも下方には木酢液を流さないよう煙道32内壁面から煙道32内方に突出する回収板56とを有している。また、回収穴54には、下方に向けて延びる筒体が取付けられており、回収容器(図示せず)への導入を容易にしている。
以下、上述してきた木酢液の製造装置を用いた木酢液の製造方法について説明する。
まず、加熱容器31の蓋体31aを開け、加熱容器31の内容器55内部に原料となる木材を入れる。木材を所定量入れた後、蓋体31aを閉じる。
次に、加熱手段で加熱容器31を加熱する。本実施例では、具体的にはガスコンロを竃35の収容部39内に設置し、ガスコンロによって加熱するようにしている。
加熱温度は、低温で加熱することがよく、木材からタール分等木酢液に不要な成分を抽出することを防止し有効成分のみを抽出することができる。
木酢液の生成が終了すると、蓋体31aを開け、揚重手段を用いて内容器55を引き上げる。内容器55内には炭化した材料が残っているので、これを内容器55から取り出し、新たな原料を内容器55内に収容する。
なお、内容器55は複数用意して予め原料を入れておき、木酢液の生成が終了した内容器55を加熱容器31から取り出した後にすぐに、原料が入った新たな内容器55を加熱容器31内に収容させることで、木酢液の生成を効率よく行なうことができる。
以上本発明につき好適な実施例を挙げて種々説明したが、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、発明の精神を逸脱しない範囲内で多くの改変を施し得るのはもちろんである。
木酢液の製造装置の側面図である。 木酢液の製造装置の平面図である。 加熱容器の断面図である。 冷却部を長手方向に切断した場合の断面図である。 冷却部を径方向に切断した場合の断面図である。 従来の木酢液の製造装置の構造を説明する説明図である。
符号の説明
30 製造装置
31 加熱容器
31a 蓋体
32 煙道
32a 煙道の外周面
34 冷却部
35 竃
36 フランジ部
37 板
38 煙突部
39 収容部
40 冷却水流通機構
41 カバー
43 導入口
44 排出口
45,47 取付用フランジ部
46 仕切板
48 ガス通過穴
50 木酢液通過穴
51 外容器
51a 外容器の上端部
52 回収部
54 回収穴
55 内容器
55a 内容器の上端部
56 回収板
58 接続部材
59 補強部材



Claims (3)

  1. 木酢液の原料となる木材を収容し、外部から加熱される加熱容器と、
    前記加熱容器が載置され、加熱容器を加熱する熱源が収容される竃と、
    前記加熱容器の上部に設けられ、加熱容器内の木材から発生するガスを排気する煙道と、
    該煙道に設けられ、煙道を流通するガスを冷却して木酢液を得る冷却部とを具備する木酢液製造装置において、
    前記冷却部は、
    前記煙道が斜め上方に向けて延出されている部位に設けられ、前記煙道内を冷却すべく煙道の周囲を冷却水が通過するように形成された冷却水流通機構と、
    該冷却水流通機構が設けられた部位の煙道内を仕切る複数枚の仕切板とを具備し、
    該仕切板には、ガスを通過させるガス通過穴、およびガスが冷却されて得られた木酢液を煙道内を下方へ流すために煙道の内壁に接して形成された木酢液通過穴が形成され
    前記加熱容器は、上部に蓋体が設けられるとともに、側面および底面が前記竃の内壁面との間で所定間隔の隙間をあけて竃内に配置され、熱源に直接さらされる外容器と、外容器内に着脱自在に収納され、原料が収容される内容器との二重構造になっており、
    前記内容器は、外容器内に収納した際に、その上端部が外容器の上端部よりも上方に、蓋体の壁面の垂直部分の長さと同じかやや短い長さに突出し、該内容器の上端部が前記蓋体の内壁面に接触していることを特徴とする木酢液製造装置。
  2. 前記加熱容器には、
    側面から側方に突出し、前記竃の上面に載置されて支持するフランジ部が設けられ、
    該フランジ部には、前記側面と前記竃の内壁面との間の隙間から、煙や熱を排出する排出孔が設けられていることを特徴とする請求項1記載の木酢液製造装置。
  3. 前記煙道は、断面四角形状であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の木酢液製造装置。
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