JP4419534B2 - 発光セル、当該セルを用いた発光デバイス、当該発光デバイス用の筐体、発光セルの製造方法、発光ユニット、当該ユニットを用いた発光デバイス、及び当該発光デバイス用の筐体 - Google Patents
発光セル、当該セルを用いた発光デバイス、当該発光デバイス用の筐体、発光セルの製造方法、発光ユニット、当該ユニットを用いた発光デバイス、及び当該発光デバイス用の筐体 Download PDFInfo
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Description
しかし、EL素子、特に有機EL素子は、大型化することが技術的に困難である。EL素子を構成する材料が一般大気、特に酸素や水分等に弱く、これらの侵入により非点灯部(ダークスポット)が生じてしまったり、初期特性(設計特性)から変質した部分が生じてしまったりするなどの理由による。EL素子はこのような特性を有しているために、大型化すると、製造段階での歩留まりが悪くなってしまったり、使用段階における故障が多くなってしまったりする。したがって、大型の照明装置やディスプレイをEL素子により作製することは困難であった。
例えば、複数の表示灯が、各表示灯に対応した複数の有機エレクトロルミネッセンス素子を一枚の基材上に分割形成することで、一体化されていることを特徴とする表示灯装置が提案されている(例えば、特許文献1を参照。)。
基板と、陽極、薄膜層及び陰極がこの順で積層されてなる発光領域を備えた薄膜発光素子とからなるライン光源において、陽極と陰極とが薄膜層を介して積層しない非積層部を形成することにより発光領域がライン光源の長手方向において複数に分割されていることを特徴とするライン光源が提案されている(例えば、特許文献2を参照。)。
各画素領域に回路が形成された小型パネルを大型基板に複数貼り合わせて大型化した後、前記画素領域の上にエレクトロルミネッセンス素子を形成し、次いでエレクトロルミネッセンス素子全体を封止することを特徴とするエレクトロルミネッセンス表示装置の製造方法が提案されている(例えば、特許文献3を参照。)。
また、周縁部に周縁電極が設けられているELシートを少なくとも2枚以上つなぎ合わせて敷設することによって任意の面積の面光源を形成可能なELバックライト装置であって、ELシートのつなぎ目において、一方のELシートは、他方のELシートの周縁部の一部の上に重ね合わせてあり、少なくとも上記他方のELシートと重ね合わされる部分が上記周縁電極を省略されてその端部まで発光するように構成してあることを特徴とするELバックライト装置が提案されている(例えば、特許文献4を参照。)。
また、本発明の他の目的は、上記発光セルを用いた発光デバイスを提供することである。
本発明のさらに他の目的は、上記発光デバイス用の筐体を提供することである。
本発明の別の目的は、上記発光セルの製造方法を提供することである。
また、本発明の他の目的は、上記発光ユニットを用いた発光デバイスを提供することである。
本発明のさらに他の目的は、上記発光デバイスの筐体を提供することである。
・導体上の一方の面上における第一の領域に、有機発光材料を含有する第一の層及び第一の電極が順に積層されて構成された第一の有機エレクトロルミネッセンス素子が設けられている。
・上記一方の面上における第二の領域に、有機発光材料を含有する第二の層及び第二の電極が順に積層されて構成された第二の有機エレクトロルミネッセンス素子が設けられている。
・第一の電極並びに第一の層と第二の電極並びに第二の層とは、物理的に直接接続しない(接触しない)ようにされている。
・第一の層及び第二の層は、それぞれ積層型とし、第一の層における導体側からの層構成と、第二の層における第二の電極側からの層構成とを概略同一とする。例えば、第一の層において導体側から順に正孔注入輸送層、発光層、電子注入輸送層が積層された層構成を採用する場合、第二の層は、第二の電極側から順に正孔注入輸送層、発光層、電子注入輸送層が積層された層構成を採用することができる。
以上の構成を備えているため、第一の電極及び第二の電極の一方が陽極として作用し、他方が陰極として作用し、第一の電極と第二の電極との間に電流が流されると、第一の層及び第二の層がそれぞれ発光する。
に望ましくは70%以上とされる。さらに、透過する波長ごとに透過率が異なっていてもよく、同一であってもよい。
また、層構成が概略同一であるとは、例えば、第一の層は正孔注入輸送層、発光層及び電子注入輸送層の順に構成されている場合、第二の層では、正孔注入輸送層の代わりに正孔注入層と正孔輸送層とに機能を分離させているような場合を含む。また、いずれかの層が、他の層と比較して、一又は少数の層が設けられていない場合や、一又は少数の層が他の層に置換されている場合や、一又は少数の層が余分に設けられている場合なども含まれる。
なお、構成材料が概略同一とは、材料の骨格が同一であるということ(例えば同一誘導体であること)、層を構成する主成分の材料が同一であること若しくは同一誘電体であること、層の性質を決定づける材料が同一であること若しくは同一誘電体であること等をいう。また、発光特性(ピーク波長や色度等)がほぼ同じ材料や、イオン化ポテンシャルや電子親和力等がほぼ同じ材料等も概略同一な材料とされる。
成膜方法が概略同一とは、例えば、スパッタ法や蒸着法等の同一の成膜手法を用い、その成膜条件を若干異なるようにする若しくは同一にすることのみならず、一般に同類の成膜分類に属するとされる成膜手法をそれぞれ用いることをも含む。
また、上記発光セルは、以下のような光取出構成にしてもよい。
(a)導体を透明とし、第一の層及び第二の層から発せられた光を導体側から取り出す構成にする。
(b)第一の電極及び第二の電極を透明とし、第一の層及び第二の層から発せられた光を第一の電極及び第二の電極側から取り出す構成とする。
当然、上記(a)及び(b)を組み合わせることも可能である。すなわち、第一の層及び第二の層は、両電極側から光が取り出されるように構成してもよい。また、第一の層及び第二の層の一方が、両電極側から光が取り出されるようにしてもよい。
上記(a)の構成を採用する場合には、例えば、(a−1)導体における上記一方の面とは反対側の面上に透明基板が設けられ、第一の層及び第二の層を基準にして透明基板側から光が取り出されるようにしたボトムエミッション型にしてもよい。また、(a−2)第一の電極及び第二の電極の、それぞれ第一の層又は第二の層に接しない側に基板を設け、第一の層及び第二の層を基準として基板とは反対側から光が取り出されるようにしたトップエミッション型にしてもよい。
第一の層及び第二の層は、それぞれが発する光の色度が概略同一になるようにしてもよい。
第一の層及び第二の層は、それぞれが発する光のピーク波長が異なるようにしてもよい。
また、第一の層及び第二の層は、それぞれが発する光の色度が異なるようにしてもよい。
また、第一の領域の面積及び第二の領域の面積が概略同一とするとよい。
さらに、第一の領域及び第二の領域を、それぞれ概略矩形にするとよい。
好ましくは、第一の領域及び第二の領域を、それぞれ概略同一な形状かつ概略同一の面積に構成するとよい。
この壁部は、透明であることが好ましく、さらには散乱機能を備えていることが望ましい。
なお、光散乱機能は、例えば散乱板や散乱層等のように、光散乱機能を備えた層等を設けて実現してもよく、透明な導体等に光散乱部材を含有させる(例えば分散させる)ことによって実現してもよい。
・上記したいずれかの発光セルを複数備えている。なお、各セルは、それぞれ同一であってもよく、少なくとも一のセルと異なるものであってもよい。
・各セルの第二の電極が、他の一つ又は複数のセルの第一の電極と電気的に接続されている。
・各セルにおける第一の有機エレクトロルミネッセンス素子及び第二の有機エレクトロルミネッセンス素子が、他のセルにおける第一の有機エレクトロルミネッセンス素子及び第二の有機エレクトロルミネッセンス素子と物理的に直接接続しないように配置されている。
そして、電気的に端に存在する、他のセルの第二の電極と接続していない第一の電極と、他のセルの第一の電極と接続していない第二の電極との間に電圧が印加されて、各セルにおける第一の層及び第二の層が発光する。
・上記第一の発光セルを複数備えている。
・各発光セルは、第一の有機エレクトロルミネッセンス素子及び第二の有機エレクトロルミネッセンス素子が、他のセルにおける第一の有機エレクトロルミネッセンス素子及び第二の有機エレクトロルミネッセンス素子と物理的に直接接続しないようにされている。
なお、各発光セルが、少なくとも他の一の発光セルと異なる方向へ光が出射するようにされた発光デバイスとされていてもよい。すなわち、第一の発光デバイスは、上記発光セルを一又は複数組み合わせたものであればよく、デバイスに求められる光の出射方向や、デバイスの形状等にあわせて、セルを適宜自由に配置することができる。
さらに、各セルは敷き詰められていてもよい。
このデバイスも、概略一方向に光が出射するように各セルを組み合わせてもよい。
また、複数の発光セルで一画素を構成することも可能である。
当然、パッシブマトリックス方式により駆動されるディスプレイとしてもよく、アクティブマトリックス方式により駆動されるディスプレイとしてもよく、その他の公知のディスプレイ駆動方法を適宜採用したディスプレイとすることもできる。
なお、前記同様に、複数の発光セルで一画素を構成することも可能である。
当然、パッシブマトリックス方式により駆動されるディスプレイとしてもよく、アクティブマトリックス方式により駆動されるディスプレイとしてもよく、その他の公知のディスプレイ駆動方法を適宜採用したディスプレイとすることもできる。
・透明基板上に透明な導体を形成する工程。
・導体の透明基板と接する面とは反対側の面における第一の領域上に、有機発光材料を含有する第一の層を形成する工程。
・第一の層の、導体と接する面とは反対側の面に第一の電極を形成する工程。
・導体の透明基板と接する面とは反対側の面における第二の領域上に、有機発光材料を含有する第二の層を形成する工程。
・第二の層の、導体と接する面とは反対側の面に第二の電極を形成する工程。
・第一の層並びに第一の電極と第二の層並びに第二の電極とが物理的に直接接続しないように両者間に所定の距離の間隙を空ける間隙形成工程。
・透明基板の一方の面上に、透明な第一の電極を形成する工程。
・第一の電極の透明基板と接する面とは反対側の面に、有機発光材料を含有する第一の層を形成する工程。
・透明基板上の前記一方の面上に、透明な第二の電極を形成する工程。
・第二の電極の透明基板と接する面とは反対側の面に、有機発光材料を含有する第二の層を形成する工程。
・第一の層及び第二の層の、それぞれの電極と接する面とは反対側の面上に、第一の層及び第二の層を電気的に接続するように導体を形成する工程。
・導体を形成する工程よりも前に、第一の層並びに第一の電極と第二の層並びに第二の電極とが物理的に直接接続しないように両者間に所定の距離の間隙を空ける間隙形成工程。
・透明基板と第一の電極との間に、透明な導電材料で形成された第一の配線部を設ける工程。
・透明基板と第二の電極との間に、透明な導電材料で形成された第二の配線部を設ける工程。
・基板の一方の面上に導体を形成する工程。
・導体の前記基板と接する面とは反対側の面における第一の領域上に、有機発光材料を含有する第一の層を形成する工程。
・第一の層の、導体と接する面とは反対側の面に、透明な第一の電極を形成する工程。
・導体の前記基板と接する面とは反対側の面における第二の領域上に、有機発光材料を含有する第二の層を形成する工程。
・第二の層の、導体と接する面とは反対側の面に、透明な第二の電極を形成する工程。
・第一の層並びに第一の電極と第二の層並びに第二の電極とが物理的に直接接続しないように両者間に所定の距離の間隙を空ける間隙形成工程。
・基板の一方の面上に、第一の電極を形成する工程。
・第一の電極の基板と接する面とは反対側の面に、有機発光材料を含有する第一の層を形成する工程。
・基板上の前記一方の面上に、透明な第二の電極を形成する工程。
・第二の電極の前記基板と接する面とは反対側の面に、有機発光材料を含有する第二の層を形成する工程。
・第一の層及び第二の層の、それぞれの電極と接する面とは反対側の面上に、第一の層及び第二の層を電気的に接続するように透明導体を形成する工程。
・透明導体を形成する工程よりも前に、第一の層並びに第一の電極と第二の層並びに第二の電極とが物理的に直接接続しないように両者間に所定の距離の間隙を空ける間隙形成工程。
・第一の電極と接続し、基板を貫通して、基板における第一の電極が形成された面とは反対側の面へ延びる第一の端子部を設ける工程。
・第二の電極と接続し、基板を貫通して、基板における第二の電極が形成された面とは反対側の面へ延びる第二の端子部を設ける工程。
なお、この工程には、導電部材等によって壁部前駆体を作製した後、その表面を酸化することなどによって壁部表面を絶縁性にする手法や、全体が絶縁材料で構成されている壁部を設ける手法等も当然に含まれる。本明細書において「壁部」とは、これらの手法等で設けられた絶縁機能を有する部材を指す。したがって、例えば導体や基板の一部を壁部前駆体(若しくは壁部)とすることも当然に含まれる。
・透明基板上に透明な導体を形成する工程。
・導体の透明基板と接する面とは反対側の面上に、第一の領域と第二の領域とを仕切る、絶縁機能を備えた壁部を形成する工程。
・導体の前記透明基板と接する面とは反対側の面における第一の領域上に、有機発光材料を含有する第一の層を形成する工程。
・第一の層の、導体と接する面とは反対側の面に第一の電極を形成する工程。
・導体の透明基板と接する面とは反対側の面における第二の領域上に、有機発光材料を含有する第二の層を形成する工程。
・第二の層の、前記導体と接する面とは反対側の面に第二の電極を形成する工程。
・透明基板の一方の面上に、当該面を二つの領域に仕切る、少なくとも絶縁機能を備えた壁部を形成する工程。
・上記領域における一方の領域上に、透明な第一の電極を形成する工程。
・第一の電極の透明基板と接する面とは反対側の面に、有機発光材料を含有する第一の層を形成する工程。
・上記領域における他方の領域上に、透明な第二の電極を形成する工程。
・第二の電極の透明基板と接する面とは反対側の面に、有機発光材料を含有する第二の層を形成する工程。
・第一の層及び第二の層の、それぞれの電極と接する面とは反対側の面上に、第一の層及び第二の層を電気的に接続するように導体を形成する工程。
・透明基板と第一の電極との間に、透明な導電材料で形成された第一の配線部を設ける工程。
・透明基板と第二の電極との間に、透明な導電材料で形成された第二の配線部を設ける工程。
・基板の一方の面上に導体を形成する工程。
・導体の前記基板と接する面とは反対側の面上に、第一の領域と第二の領域とを仕切る、少なくとも絶縁機能を備えた壁部を形成する工程。
・導体の前記基板と接する面とは反対側の面における第一の領域上に、有機発光材料を含有する第一の層を形成する工程。
・第一の層の、導体と接する面とは反対側の面に第一の透明電極を形成する工程。
・導体の前記基板と接する面とは反対側の面における第二の領域上に、有機発光材料を含有する第二の層を形成する工程。
・第二の層の、前記導体と接する面とは反対側の面に第二の透明電極を形成する工程。
・基板の一方の面上に、当該面を二つの領域に仕切る、少なくとも絶縁機能を備えた壁部を形成する工程。
・上記領域における一方の領域上に、第一の電極を形成する工程。
・第一の電極の前記基板と接する面とは反対側の面に、有機発光材料を含有する第一の層を形成する工程。
・上記領域における他方の領域上に、第二の電極を形成する工程。
・第二の電極の前記基板と接する面とは反対側の面に、有機発光材料を含有する第二の層を形成する工程。
・第一の層及び第二の層の、それぞれの電極と接する面とは反対側の面上に、第一の層及び第二の層を電気的に接続するように透明導体を形成する工程。
・第一の電極と接続し、基板を貫通して、基板における第一の電極が形成された面とは反対側の面へ延びる第一の端子部を設ける工程。
・第二の電極と接続し、基板を貫通して、基板における第二の電極が形成された面とは反対側の面へ延びる第二の端子部を設ける工程。
さらに、壁部は散乱機能を備えているとよい。
・第一の層及び第二の層よりも光取出側、及び/又は光取出側とは反対側に、光散乱部材を備える工程。
・他の発光セルと物理的に接続するための接続手段を設ける工程。
第一の層から発せられる光の色度と第二の層から発せられる光の色度とが概略同一になるようにしてもよい。
また、上記発光セルを用いた発光デバイスを提供することができる。
上記発光デバイス用の筐体を提供することができる。
上記発光セルの製造方法を提供することができる。
上記発光ユニットを用いた発光デバイスを提供することができる。
上記発光デバイスの筐体を提供することができる。
はじめに、本実施の形態に係る発光セルである、有機EL素子により構成された有機EL発光セルを説明し、あわせて、この有機EL発光デバイスの製造方法、有機EL発光デバイスを用いた発光デバイスである有機発光デバイスについて説明する。
まず、本実施の形態に係る第一の有機EL発光セルについて詳細に説明する。
図1は、第一の有機EL発光セルの断面構成を説明するための断面模式図である。図2は、第一の有機EL発光セル10を、透明基板14を基準にして光取入面14a側から眺めた構成を説明するための平面図である。
はじめに、第一の有機EL発光セル10の基本構成について、図1及び図2を参照しながら説明する。
図1に示すように、第一の有機EL発光セル10は、透明基板14の光取入面上(一方の面上)に透明導体11が形成されている。透明導体11における第一の領域T1上には第一の有機EL素子12が形成され、第二の領域T2上には第二の有機EL素子13が形成されている。なお、第一の有機EL素子12及び第二の有機EL素子13とは、それぞれ、各領域T1若しくはT2における透明導体11を含み、透明導体11、第一の有機層121若しくは第二の有機層131、及び、第一の電極122若しくは第二の電極132で構成されている構造体を意味している。
第一の領域T1上には、第一の層である第一の有機層121及び第一の電極122が順に積層されている。第二の領域T2上には、第二の層である第二の有機層131及び第二の電極132が順に積層されている。
第一の有機層121並びに第一の電極122と、第二の有機層131並びに第二の電極132とは、互いに物理的に接触しないようにされている。第一の有機EL発光セル10では、両者間に間隙Gが設けられている。
次に、第一の有機EL発光セル10の動作機構(作用)について説明する。
第一の有機EL発光セル10は、図1に示すように、第一の電極122と第二の電極132とが直流電源に接続されて使用される。本例では、第一の有機EL素子12において、第一の電極122は陽極となり、透明導体11は陰極となる。第二の有機EL素子13においては、透明導体11が陽極となり、第二の電極132が陰極となっている。
このため、第一の有機層121及び第二の有機層131は、それぞれ正孔及び電子が注入され、これらを再結合させて励起状態を作り、これが基底状態に戻る際に光を発する。第一の有機層121及び第二の有機層131で発生した光は、透明導体11及び透明基板14を透過して第一の有機EL発光セル10外部へ出射される。
なお、第二の電極132側を陽極とし、第一の電極122側を陰極とした構成にしてもよいことは当然である。
次いで、第一の有機EL発光セル10により得ることができる効果について説明し、あわせて変形例についても説明する。
有機EL発光セル10によれば、第一の有機層121及び第二の有機層131を基準にして光取出方向とは反対側で外部電源と接続することができる。
すなわち、図1や図2にからも明らかなように、光取出側から第一の有機EL発光セル10を眺めた際に、セルと外部電源との間での配線がない(見えない)ようにすることができる。また、光取出側から眺めた際の非発光部の面積を、発光部の面積よりも極めて小さくすることが可能になる。
これは、図1に示すように、外部電源と接続する電極、すなわち第一の電極122と第二の電極132が、第一の有機層121及び第二の有機層131を基準にして光取出側とは反対側に配置されているからである。
次に、第一の有機EL発光セル10の各構成要素のより詳細な構成等について説明する。
〈透明基板14〉
透明基板14は、第一の有機EL素子12及び第二の有機EL素子13を支える、主として板状の部材である。第一の有機EL素子12及び第二の有機EL素子13は、構成する各層が非常に薄いため、一般に透明基板14によって支えられた有機ELデバイスとして作製される。
・第一の有機層及び/又は第二の有機層も凹凸を設けることができるため、光出射面14bと概略平行な仮想平面における有機層の量を多くできる。したがって、上記仮想平面における単位面積当たりの発光量を多くすることができる。
なお、防湿性を向上させるために、シリコン窒化膜やシリコン酸化膜、シリコン酸化窒化膜等のパッシベーション膜を基板2上に積層してもよい。また、平面平滑性を向上させるためにキャスト法で作製した基板を用いてもよい。
透明導体11としては、導電性であり、かつ透明な電極材料を採用できる。例えば、ITO(インジウム−スズ−オキサイド)、IZO(インジウム−亜鉛−オキサイド)などの透明電極形成用の材料を採用することができる。また、酸化スズ、酸化亜鉛、亜鉛アルミニウム酸化物、窒化チタン等の金属酸化物や金属窒化物;金、白金、銀、銅、アルミニウム、ニッケル、コバルト、鉛、クロム、モリブデン、タングステン、タンタル、ニオブ等の金属;これらの金属の合金やヨウ化銅の合金等、ポリアニリン、ポリチオフェン、ポリピロ−ル、ポリフェニレンビニレン、ポリ(3−メチルチオフェン)、ポリフェニレンスルフィド等の導電性高分子などの電極材料も、薄膜にすれば透明にすることができる。
第一の電極122及び第二の電極132は、一方が陽極とされ、一方が陰極とされる。陽極は、有機層に正孔を注入する電極であり、陰極は、有機層に電子を注入する電極である。
ITO(インジウム−スズ−オキサイド)、IZO(インジウム−亜鉛−オキサイド)、酸化スズ、酸化亜鉛、亜鉛アルミニウム酸化物、窒化チタン等の金属酸化物や金属窒化物;
金、白金、銀、銅、アルミニウム、ニッケル、コバルト、鉛、クロム、モリブデン、タングステン、タンタル、ニオブ等の金属;
これらの金属の合金やヨウ化銅の合金等、
ポリアニリン、ポリチオフェン、ポリピロ−ル、ポリフェニレンビニレン、ポリ(3−メチルチオフェン)、ポリフェニレンスルフィド等の導電性高分子
など。
また、外光の反射によるコントラストの低下や見栄えの劣化等を防止したりするために、第一の電極122又は第二の電極132に吸収性能を持たせてもよい。第一の電極122又は第二の電極132に吸収性能を持たせるには、前記したような材料の中から、電極を形成した際に吸収性能を発揮する材料を適宜選択すればよい。
有機EL素子の短絡や欠陥の発生を抑制するためには、粒径を微小化する方法や成膜後に研磨する方法により、表面の粗さを制御してもよい。
例えば以下のような構造にしてもよい。
・陰極の酸化を防ぐため、陰極の有機層と接しない部分に、耐食性のある金属からなる保護層を設ける。
この保護層形成用の材料としては例えば銀やアルミニウムなどが好ましく用いられる。
例えば、陰極の材料をアルミニウムとし、界面部分にフッ化リチウムや酸化リチウムを挿入したものも用いられる。
補助電極を設けることも当然に可能である。補助電極は、陽極及び/又は陰極に電気的に接続するように設けられ、接続する電極よりも体積抵抗率の低い材料で構成される。このような材料により補助電極を形成すれば、補助電極が設けられた電極全体の体積抵抗率を下げることが可能となり、有機層を構成する各点に流れる電流の大きさの最大差を、補助電極を設けない場合と比べて小さくできる。
また、これらの合金の具体例としては、Mo−W、Ta−W、Ta−Mo、Al−Ta、Al−Ti、Al−Nd、Al−Zr等の合金を挙げることができる。さらに、補助配線層の構成材料としては、金属とケイ素の化合物である、TiSi2、ZrSi2、HfSi2、VSi2、NbSi2、TaSi2、CrSi2、WSi2、CoSi2、NiSi2、PtSi、Pd2Siなども好ましい。また、これらの金属や・ケイ素化合物をそれぞれ積層した構成であってもよい。
ここで、膜の安定性とは、低体積抵抗率を維持しうるとともに、エッチングの際、その処理に用いる液等により腐食されにくい性質をいう。たとえば、補助電極をCuやAgで構成した場合には、補助電極の体積抵抗率自体は低いものの、腐食しやすい場合がある。それに対して、CuやAgからなる金属膜の上部及び下部、あるいはいずれか一方に、耐食性に優れた金属、例えばTa、Cr、Mo等の膜を積層することにより、補助電極の安定性を高めることができる。
この理由は、かかる膜厚が100nm未満となると、抵抗値が大きくなり、補助電極として好ましくなく、一方、かかる膜厚が数10μmを超えると平坦化しにくくなり、有機EL素子4の欠陥が生じるおそれがあるためである。
この理由は、かかる幅が2μm未満となると、補助電極の抵抗が大きくなる場合があるであり、一方、かかる幅が100μmを超えると、外部への光の取り出しを妨害する場合があるためである。
第一の有機層121及び第二の有機層131(以下、適宜まとめて「有機層」と表記する。)は、有機発光材料を含有する層であり、第一の電極122と第二の電極132との間に電圧が印加されることで発光する層であり、公知の有機EL素子における公知の層構成及び公知の材料の層にすればよく、公知の製造方法によって製造できる。
・(陽極)/正孔注入層/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/電子注入層/(陰極)
・(陽極)/正孔注入層/正孔輸送層/発光層/電子注入輸送層/(陰極)
・(陽極)/正孔注入輸送層/発光層/電子輸送層/電子注入層/(陰極)
・(陽極)/正孔注入輸送層/発光層/電子注入輸送層/(陰極)
・(陽極)/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/電子注入層/(陰極)
・(陽極)/正孔輸送層/発光層/電子注入輸送層/(陰極)
・(陽極)/発光層/電子輸送層/電子注入層/(陰極)
・(陽極)/発光層/電子注入輸送層/(陰極)
・(陽極)/発光層/(陰極)
なお、当然、公知の有機層を構成する他の層を設けることもできる。
・電子注入機能
電極(陰極)から電子を注入される機能。電子注入性。
・ホール注入機能
電極(陽極)からホール(正孔)を注入される機能。ホール注入性。
・キャリア輸送機能
電子及びホールの少なくとも一方を輸送する機能。キャリア輸送性。
電子を輸送する機能は電子輸送機能(電子輸送性)と言い、ホールを輸送する機能はホール輸送機能(ホール輸送性)と言う。
・発光機能
注入・輸送された電子及びキャリアを再結合させて励起子を発生させ(励起状態となり)、基底状態に戻る際に光を発する機能。
例えば、両者がそれぞれ異なるピーク波長の光を出射するようにしたり、それぞれ異なる色度の光を出射するようにしたり設計すれば、有機EL発光セル10から出射される光は、第一の有機EL素子12及び第二の有機EL素子13から出射された光の加色とすることができる。
また、両者がそれぞれ概略同一のピーク波長の光を出射するようにしたり、それぞれ概略同一の色度の光を出射するようにしたりしてもよい。このようにすれば、透明基板14の光出射面14bのほぼ全面が発光する(発光領域である)有機EL発光セルを作製することも可能になる。これは、前記したように、光出射面14bの面積に対する発光領域(第一の有機層121の透明導体11と接する面の面積と第二の有機層131の透明導体11と接する面の面積とを加算した面積、以下これらの面のことを適宜「発光面」と表記する。)が従来のデバイスよりも極めて大きくできるためである。ただし、透明導体11の一方の面の面積と、上記発光領域の面積とを概略同一にしなくてもよいことは当然である。
・両素子の発光ピーク波長及び/又は色度を概略同一になるようにすることができる。これについては上記した通りである。
・両素子から出射される光の量をほぼ同一にすることができる。これは、一般に、有機EL素子は流される電流量によって発光量(光の量)が決定すること(例えば、非特許文献1を参照。)と、両素子が直列に接続されているために、両素子に流される電流量がほぼ同一になることとによる。
正孔注入輸送層は、陽極と発光層との間に設けられる層であり、陽極から正孔が注入され、注入された正孔を発光層へ輸送する層である。一般に、正孔注入輸送層のイオン化ポテンシャルは、陽極の仕事関数と発光層のイオン化ポテンシャルの間になるように設定され、通常は5.0eV〜5.5eVに設定される。
図1に示す有機EL素子は、正孔注入輸送層を備えることにより次のような性質を有する。
・駆動電圧が低い。
・陽極から発光層への正孔注入が安定化するので素子が長寿命化する。
・陰極と発光層との密着性が上がるため、発光面の均一性が高くなる。
・陽極の突起などを被覆し素子欠陥を減少できる。
N−フェニルヒドラゾン−3−メチリデン−9−エチルカルバゾール、ポリビニルカルバゾール、Nイソプロピルカルバゾール、Nフェニルカルバゾールなどを挙げることができる。
膜厚は、選択する材料にもよるが、通常は5nm〜5μmである。
発光層は、主として有機材料で構成され、陽極側及び陰極側からそれぞれ正孔及び電子が注入され、正孔及び電子の少なくとも一方を輸送して両者を再結合し、励起子を作り(励起状態となり)、励起子が基底状態に戻る際に光を発する層である。
・正孔注入輸送層(又は陽極)から正孔を注入することができる正孔注入機能。
・電子注入輸送層から電子を注入することができる電子注入機能。
・注入された正孔及び電子の少なくとも一方を電界の力によって移動させる輸送機能。
・電子と正孔の再結合し、励起状態(励起子)を生成する機能。
・励起状態から基底状態に戻る際に光を生成する機能。
また、以下のような材料も採用できる。
ドーパントとしては、一般に、蛍光材料や燐光材料が用いられる。
一般式1において、R1乃至R5は、それぞれ独立に、水素原子又は炭化水素基を表し、その炭化水素基は置換基を1又は複数有していてもよい。R1乃至R5における炭化水素基としては、通常、脂肪族炭化水素基、好ましくは、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、イソプロペニル基、1−プロペニル基、2−プロペニル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、2−ブテニル基、1,3−ブタジエニル基、ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、tert−ペンチル基、2−ペンテニル基などの炭素数5までの短鎖長脂肪族炭化水素基、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘキセニル基などの脂環式炭化水素基、フェニル基、o−トリル基、m−トリル基、p−トリル基、キシリル基、メシチル基、o−クメニル基、m−クメニル基、p−クメニル基、ビフェニリル基などの芳香族炭化水素基、さらには、これらの組み合わせによる炭化水素基が挙げられる。斯かる炭化水素基における水素原子は、その1又は複数が、例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基、ペンチルオキシ基、イソペンチルオキシ基、フェノキシ基、ベンジルオキシ基などのエーテル基、アセトキシ基、ベンゾイルオキシ基、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基などのエステル基、フルオロ基、クロロ基、ブロモ基、ヨード基などのハロゲン基、さらには、これらの組み合わせによる置換基によって置換されていてもよい。有機EL素子の用途にもよるけれども、好ましいのはR2乃至R5のすべてが脂肪族炭化水素基であるクマリン誘導体であり、とりわけ、R2乃至R5がすべてメチル基であるクマリン誘導体は、物性においても経済性においても特に優れている。
燐光材料の添加量(ドープ量)は、一般には、ホスト材に対して0.01重量%以上30重量%以下とされる。
例えば、緑色燐光材料としては、トリス(2−フェニルピリジン)イリジウムを用いることができる。赤色燐光材料としては、2,3,7,8,12,13,17,18−オクタエチル−21H23H−ポルフィンプラチナ(II)を用いることができる。また、これらの材料の中心金属を他の金属又は非金属に変えてもよい。
膜厚は、採用する材料にもよるが、一般には1nm〜100nm程度であり、好ましくは2〜50nm程度である。
ホスト材がドーパントにキャリアを輸送し、キャリアにおいて再結合を起す機構を採用する場合には、キャリア移動の効率化を図ることができる。
例えば、ホスト材からエネルギーを受け取り、このエネルギーをドーパントへ移す、いわゆるアシストドーパントを添加し、ホスト材からドーパントへのエネルギー移動を容易にすることができる。アシストドーパントとしては、公知の材料から適宜選択され、例えば上記したホスト材やドーパントとして利用できる材料から選択されることがある。
この材料としては公知の波長変換材料を用いることができ、例えば、発光層から発せられた光を他の低エネルギー波長の光に変換する蛍光変換物質を採用することができる。蛍光変換物質の種類は目的とする有機EL装置から出射させようとする光の波長と発光層から発せられる光の波長とに応じて適宜選択される。また、蛍光変換物質の使用量は濃度消光を起さない範囲内でその種類に応じて適宜選択可能であるが、透明樹脂(未硬化のもの)に対して10−5〜10−4モル/リットル程度が適当である。蛍光変換物質は1種のみを用いてもよいし、複数種を併用してもよい。複数種を併用する場合には、その組み合わせにより青色光、緑色光および赤色光以外に、白色光や中間色の光を放出することができる。蛍光変換物質の具体例としては、下記(a)〜(c)に示す物質が挙げられる。
1,4−ビス(2−メチルスチリン)ベンゼン,トランス−4,4′−ジフェニルスチルベン等のスチルベン系色素、7−ヒドロキシ−4−メチルクマリン等のクマリン系色素、4,4′−ビス(2,2−ジフェニルビニル)ビフェニル等の芳香族ジメチリディン系色素。
2,3,5,6−1H,4H−テトラヒドロ−8−トリフロルメチルキノリジノ(9,9a,1−gh)クマリン(クマリン153)等のクマリン色素等。
4−(ジシアノメチレン)−2−メチル−6−(p−ジメチルアミノスチリルリル)−4H−ピラン,4−(ジシアノメチレン)−2−フェニル−6−(2−(9−ユロリジル)エテニル)−4H−ピラン,4−(ジシアノメチレン)−2,6−ジ(2−(9−ユロリジル)エテニル)−4H−ピラン,4−(ジシアノメチレン)−2−メチル−6−(2−(9−ユロリジル)エテニル)−4H−ピラン,4−(ジシアノメチレン)−2−メチル−6−(2−(9−ユロリジル)エテニル)−4H−チオピラン等のシアニン系色素、1−エチル−2−(4−(p−ジメチルアミノフェニル)−1,3−ブタジエニル)−ピリジウム−パーコラレイト(ピリジン1)等のピリジン系色素、ローダミンB,ローダミン6G等のキサンチン系色素、オキサジン系色素等。
カラーフィルタは、透過する波長を限定することで発光色を調整する。カラーフィルタとしては、例えば青色のフィルターとしては酸化コバルト、緑色のフィルターとしては酸化コバルトと酸化クロムの混合系、赤色のフィルターとしては酸化鉄などの公知の材料を用い、例えば真空蒸着法などの公知の薄膜成膜法を用いて透明基板14上に形成してもよい。
電子注入輸送層は、陰極と発光層との間に設けられる層であり、陰極から注入された電子を発光層へ輸送する層であり、有機EL素子に以下のような性質を付与する。
・駆動電圧が低くなる。
・陰極から発光層への電子注入が安定化するため、長寿命化する。
・陰極と発光層との密着性が上がるため、発光面の均一性を高くできる。
・陰極の突起などを被覆し、素子欠陥を減少できる。
具体的には、1,3−ビス[5’−(p−tert−ブチルフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール−2’−イル]ベンゼンや2−(4−ビフィニルイル)−5−(4−t−ブチルフェニル)−1,3,4−オキサジアゾールなどのオキサジアゾール誘導体や;3−(4’−tert−ブチルフェニル)−4−フェニル−5−(4”−ビフェニル)−1,2,4−トリアゾールなどのトリアゾール誘導体;なども用いることができる。トリアジン誘導体、ペリレン誘導体、キノリン誘導体、キノキサリン誘導体、ジフェニルキノン誘導体、ニトロ置換フルオレノン誘導体、チオピランジオキサイド誘導体、アントラキノジメタン誘導体、チオピランジオキシド誘導体、ナフタレンペリレンなどの複素環テトラカルボン酸無水物、カルボジイミド、フルオレニリデンメタン誘導体、アントラキノジメタン誘導体、アントロン誘導体、ジスチリルピラジン誘導体、シロール誘導体、フェナントロリン誘導体、イミダゾピリジン誘導体等も用いることができる。
膜厚は、用いる材料によっても異なるが、通常は5nm〜5μmである。
本実施の形態に係る有機EL素子には、上記層以外の公知の層を設けてもよく、また、構成する層に公知の添加剤(ドーパント)等を添加させても(ドーピングしても)よい。
また、例えば、以下のようにも変形できる。
層同士の密着性を向上させたり、電子注入性又は正孔注入性を向上させたりするための層を設けてもよい。
例えば、陰極を形成する材料と電子注入輸送層を形成する材料とを共蒸着させた陰極界面層(混合電極)を両者の間に設けてもよい。これにより、発光層と陰極との間に存在する電子注入のエネルギー障壁を緩和できる。また、陰極と電子注入輸送層との密着性を向上させることもできる。
陰極界面層形成用の材料は、陰極界面層に以上の性能を付与する材料であれば特に制限なく採用でき、公知の材料も用いることができる。例えば、フッ化リチウム、酸化リチウム、フッ化マグネシウム、フッ化カルシウム、フッ化ストロンチウム、フッ化バリウム等のアルカリ金属、アルカリ土類金属のフッ化物、酸化物、塩化物、硫化物等を用いることができる。陰極界面層は、単独の材料で形成してもよいし、複数の材料によって形成してもよい。
膜厚は0.1nm〜10nm程度であり、好ましくは0.3nm〜3nmである。
陰極界面層は陰極界面層内で膜厚を均一に形成してもよいし、不均一に形成してもよく、島状に形成してもよく、真空蒸着法などの公知の薄膜成膜法によって形成することができる。
正孔注入輸送層や電子注入輸送層に、蛍光材料又は燐光材料などの有機発光材料(ドーパント)をドープし、これらの層でも光を発するようにしてもよい。
陰極にアルミニウムなどの金属を用いる場合に、陰極と発光層との間のエネルギー障壁を緩和するために、陰極に隣接する層へアルカリ金属やアルカリ金属化合物をドーピングしてもよい。添加した金属や金属化合物により有機層が還元されてアニオンが生成するため、電子注入性が高まり、印加電圧が低くなる。アルカリ金属化合物としては、例えば酸化物、フッ化物、リチウムキレートなどが挙げられる。
有機層から発せられた光の強度を強める層を、第一の有機EL素子12や第二の有機EL素子13に設けることもできる。このような層としては、例えば光共振層やフォトニック結晶層がある。
ここで、Nは自然数、φは反射板(又は光出射側とは反対側のハーフミラー)における反射光の位相のずれ(ラジアン単位)、θはハーフミラー(又は光出射側のハーフミラー)における反射光の位相のずれ(ラジアン単位)、λは有機ELデバイスから外部へ取り出す波長である。このように設計すると、外部へ取り出す波長λの光を共振させることが可能になる。つまり、光が強めあい、かつ指向性を伴って波長λの光を出射することが可能となる。
(i)NU>N0、ND>N0、又はNU<N0、ND<N0の場合、(2N−1)λ/4。ただし、Nは自然数。
(ii)NU>N0>ND、又はNU<N0<NDの場合、Nλ/2。ただし、Nは自然数。
なお、上記(i)、(ii)の膜厚の0.9〜1.1倍程度の範囲の厚さになることが望ましい。
この場合には、複数のハーフミラーを設け、各ハーフミラー間及び/又は各ハーフミラーと反射板との間の光学距離を、前記した式に従い設計する点は前記した通りだが、これらの距離を設計する際の上記式のλをλ1、λ2...とする点が前記した例とは異なる。すなわち、あるハーフミラー間(若しくはハーフミラーと反射板との間、以下同じ)では波長λ1の光を共振し、他のハーフミラー間では波長λ2の光を共振するようにする。これにより、複数の波長の光を共振して強くしかつ指向性を高くすることが可能になる。
それと同じにように、光の波長と同程度の長さの周期的な屈折率(誘電率)分布を持つ構造中を伝番する場合、ある波長領域の光の伝搬が禁じられるフォトニックバンドギャップが形成される。この周期構造は、1次元、2次元、3次元いずれの場合でもよい。
以下に、2次元フォトニック結晶層の構成について具体的に説明する。
また、気体や真空などを一つの材料とみなすこともできる。すなわち、第一の誘電体51に孔を空け、この孔に気体や窒素等のガスを封入したり、真空にしたりして2次元フォトニック結晶層5を作製してもよい。なお、このような構造を採用する場合には、この孔に封入する気体は、有機層3等を劣化させない、若しくは劣化させにくい気体であることが好ましく、例えば窒素や希ガスなどを封入することが好ましい。
第一の有機EL発光セル10は、以下の工程によって製造することもできる。なお、特に断り書きのない限り、以下の各工程の順序は自由に変更することができる。
・透明基板14の光取入面14b上に透明導体11を形成する工程。
・導体11の透明基板14と接する面(発光面)とは反対側の面における第一の領域T1上に、有機発光材料を含有する第一の有機層121を形成する工程。
・第一の有機層121の、導体11と接する面とは反対側の面に第一の電極122を形成する工程。
・導体11の透明基板14と接する面とは反対側の面における第二の領域T2上に、有機発光材料を含有する第二の有機層131を形成する工程。
・第二の有機層131の、導体11と接する面(発光面)とは反対側の面に第二の電極132を形成する工程。
・第一の有機層121並びに第一の電極122と、第二の有機層131並びに第二の電極132とが物理的に接触しないように、両者間に所定の距離の間隙Gを空ける間隙形成工程。
上記各工程は、前記した各層の成膜方法等を用いればよい。
・透明基板14上に透明導体11を形成する工程。
・少なくとも一方が透明な導体であり、当該導体と他の導体(第一の電極)122との間に第一の有機発光材料を含有した第一の有機層121を有する第一のエレクトロルミネッセンス素子前駆体を形成する工程。
・少なくとも一方が透明な導体であり、当該導体と他の導体(第二の電極)132との間に第二の有機発光材料を含有した第二の有機層131を有する第二のエレクトロルミネッセンス素子前駆体を形成する工程。
・透明導体11における透明基板14と接する面とは反対側の面上の領域T1に、透明な導体が透明導体11と接続するように第一のエレクトロルミネッセンス素子前駆体を接合し、第一のエレクトロルミネッセンス素子12を形成する工程。
・透明導体11における前記透明基板と接する面とは反対側の面上の領域T2に、透明な導体が透明導体11と接続し、かつ、第一のエレクトロルミネッセンス素子12と物理的に接触しないように第二のエレクトロルミネッセンス素子前駆体を接合し、第二のエレクトロルミネッセンス素子13を形成する工程。
また、一方の有機EL素子を、以上のように有機EL素子前駆体を用いて作製し、他方の有機EL素子を、前記したように各層を積層していくことで作製してもよい。
なお、既に記載した変形例を採用することは当然に可能である。また、上記した各変形例及び以下の変形例を用いなくともよく、一つのみ用いてもよく、互いに矛盾しない範囲内で複数を組み合わせて用いてもよい。
〈透明基板14を設けない構成〉
図1に示す第一の有機EL発光セル10において、透明基板14を設けないようにしてもよい。これにより、透明基板14によって有機層から発せられた光が減衰することにより、従来の有機EL素子では取り出すことのできない光を取り出せるようにすることなどが可能になる。
このような構成を採用する場合、はじめから透明基板14を用いず、透明導体11上に第一の有機層121や第二の有機層131を直接積層してもよく、また、透明基板14を用いて第一の有機EL発光セル10を作製した後、サンドブラスト法やドライエッチング法、ウェットエッチング法などを用いた有機ELデバイスの基板を削除する公知の方法を用いて基板をなくしてもよい。
また、透明基板14を設けずに、他の透明な保護部材を設けてもよい。なお、保護部材については後述する。
上記した例では、第一の領域T1及び第二の領域T2の形状及び大きさは互いに概略同一としたが、形状のみ概略同一にしたり、面積のみ概略同一にしたりすることも可能である。特に、面積を同一にした場合には、前記したように、第一の有機EL素子12及び第二の有機EL素子13に流れる電流量を同じにすることができる。
例えば、図6(a)に示すように、第二の領域T2を、透明導体11の一方の面上における中心部に設けた正方形の領域とし、第一の領域T1を、間隙Gを介して上記面上における領域T2の外側に設定してもよい。
図6(b)に示すように、透明導体11の一方の面の面積を、第一の領域T1の面積と第二の領域T2の面積とを加算した面積よりも大きくなるように(概略同一の面積にならないように)してもよいことは前記した通りである。
例えば図7に示すように、間隙Gに、少なくとも絶縁機能を備えた壁部15を設けてもよい。これにより、第一の有機層121並びに第一の電極122と第二の有機層131並びに第二の電極132とが物理的に接触してしまうことをより確実に防止することが可能となる。なお、壁部15は、図7に示すように第一の有機EL素子12や第二の有機EL素子13と接触しないようにしてもよいが、接触するように形成してもよい。
壁部15を透明にすれば、有機層から他の有機層方向へ発せられた光を他の有機層へ入射させたり、壁部15に入射する臨界角よりも大きな角度で壁部15に入射した光を反射したりすることができる。このように壁部15を透明にすることで、光出射面14bに対する光の進行方向を変えることが可能となり、光出射面14bから外部へ出射される光の量(光取出効率)を高くすることも可能となる。
また、壁部15中に、壁部15を構成する主材料とは屈折率の異なるビーズ等を含有させたり、壁部15の壁面に適当な大きさの凹凸を設けるなど、公知の散乱手段を設けて散乱機能を持たせることで、光出射面14bに対する光の進行方向を変えて、光取出効率をさらに高くすることも可能となる。
・透明基板14上に透明導体11を形成する工程。
・導体11の透明基板14と接する面とは反対側の面上に、第一の領域T1と第二の領域T2とを仕切る、絶縁部材により構成された壁部15を形成する工程。
・導体11の透明基板14と接する面とは反対側の面における第一の領域T1上に、第一の有機発光材料を含有する第一の有機層121を形成する工程と、
・第一の有機層121の、導体11と接する面とは反対側の面に第一の電極122を形成する工程。
・導体11の透明基板14と接する面とは反対側の面における第二の領域T2上に、第二の有機発光材料を含有する第二の有機層131を形成する工程。
・第二の有機層131の、導体11と接する面とは反対側の面に第二の電極132を形成する工程。
前記したように、有機層は、外部雰囲気(特に酸素や水分)によって変質するものが多いため、その端部等を保護することが好ましい。
例えば、図8(a)の断面図や(b)の正面図に示すように、第一の有機層121及び第二の有機層131の外部に露出している部分(端部)を保護膜により封止し、また、間隙Gの端部を保護膜や保護層(保護部材)19により封止してもよい。保護部材19と各有機層との間の空間(例えば間隙G)は、酸素や水分を有しない雰囲気、例えば窒素雰囲気や真空にするとよい。
有機高分子材料の例としては、クロロトリフルオロエチレン重合体、ジクロロジフルオロエチレン重合体、クロロトリフルオロエチレン重合体とジクロロジフルオロエチレン重合体との共重合体等のフッ素系樹脂、ポリメチルメタクリレート、ポリアクリレート等のアクリル系樹脂、エポキシ樹脂、シリコン樹脂、エポキシシリコーン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリパラキシレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリフェニレンオキサイド樹脂などを挙げることができる。
無機材料としては、ポリシラザン、ダイヤモンド薄膜、アモルファスシリカ、電気絶縁性ガラス、金属酸化物、金属窒化物、金属炭素化物、金属硫化物などを挙げることができる。
また、有機EL素子を、例えば、パラフィン、流動パラフィン、シリコーンオイル、フルオロカーボン油、ゼオライト添加フルオロカーボン油などの不活性物質中に封入して保護することができる。
また、第一の電極122や第二の電極132を、外部電源と接続する部分(端子部)以外は保護部材19で保護することでも、上記保護機能を実現することができる。
第一の有機層121や第二の有機層131よりも光取出側及び/又は当該側とは反対側に光散乱機能を有する光散乱部材を設けてもよい。
すなわち、第一の有機層を第一の無機層に変更したり、第二の有機層を第二の無機層に変更したりしてもよい。この場合、無機層には無機発光材料が含有され、無機発光材料を含有する無機発光層は絶縁層に狭持されるように設計される。また、少なくとも一方のEL素子が無機EL素子の場合には交流駆動とする。
例えば、前記したような無機発光層を二つの絶縁層で挟んだ構造(二重絶縁構造/三層構造)を例にとり説明する。
・高い誘電率
無機発光層へ電界を効率よく印加し、さらに発光層内への電荷供給量を増加して高輝度を得るためである。
・高い電気絶縁性
高い電界によって無機発光層が破壊されることを防止するためである。
・ピンホールや欠陥が少ないこと
無機発光層が破壊されることを防止するためである。
・高い密着性
無機発光層や電極と積層するためである。
・非伝播性
絶縁破壊が一部分に止まり、無機EL素子全体に広がらないようにするためである。
・耐熱性
無機EL素子作製時に高温プロセスを必要とするためである。
・透明性
少なくとも無機発光層よりも光取出側の絶縁層は透明である必要がある。
また、SiON、SiAlON、TaSiO、ATO、BaTa2O6、PbNb2O6等の、複数の化合物を複合して用いた複合絶縁層にしてもよい。
電極との接合性をよくしたり、無機発光層との間の界面制御を行ったりするために、異なる絶縁層材料を積層してもよい(積層絶縁層)。
このような材料としては、例えば、
ZnS等を母体材料としたIIb−VIb属化合物蛍光体;イオン性結晶であるCaSやSrS等を母体材料としたIIa−VIb属化合物蛍光体;CaGa2S4、SrGa2S4、BaGa2S4等のチオガレート(ガリウム硫化物)を母体材料としたチオガレート系蛍光体;硫化アルミニウムの化合物(チオアルミネート)を母体材料としたチオアルミネート系蛍光体などの硫化物系発光層材料や、
Zn2SiO4、Ga2O3、Y2O3、CaO、GeO2、SnO2等の金属酸化物(二元化合物)を母体材料とし、MnやCr、希土類元素等が発光中心として添加された金属酸化物蛍光体;ZnSiO4、Zn2GeO4、ZnGa2O4、CaGa2O4、Y4GeO8、Y2GeO5、Y2GeGe2O7などの三元化合物の金属酸化物を母体材料とし、MnやCr、希土類元素等が発光中心として添加された多元酸化物蛍光体などの酸化物系発光層材料や、
CaF2やCdF2、ZnF2等を母体材料として用い、発光中心材料として各種の遷移金属又は希土類元素を添加した、例えばGd添加ZnF2等のフッ化物系発光層材料、
などがある。
また、十分な発光特性を得るために、薄膜形成後に真空熱処理法やRTA(Rapid Thermal Annealing)法、電子ビームアニーリング法、レーザアニーリング法などの熱処理(アニーリング)を施すことが好ましい。
第一の有機EL発光セルの、例えば基板端部に、他のセルと接続するための接続手段を設け、図9(b)に示すように、各セル101、102...10n(nは自然数)を互いに接続できるようにするとよい。これにより、後述する有機EL発光デバイスを容易に形成することができる。
このように、接続手段により第一の有機EL発光セル10同士を接続できるようにすれば、有機EL発光デバイスを容易に組み立てることができる。また、不良になった若しくは不良であった有機EL発光セル10を有機EL発光デバイスから取り外し、新たなセル10を組み込むことも容易となる。
第一の有機EL発光セル10において、第一の電極122及び/又は第二の電極132を透明な電極とし、第一の電極122及び/又は第二の電極132側からも光を出射するようにしてもよい。
このような構成にする場合、第一の電極122及び/又は第二の電極132は、透明導体11に用いたような材料を用いて形成すればよい。
次に、本実施の形態に係る第二の有機EL発光セルについて説明する。
図10に第二の有機EL発光セル20の構成を説明するための断面模式図を示す。
図10に示す第二の有機EL発光セル20は、基板17上に第一の領域T1及びT2が設定されている。
第一の領域T1上には、第一の電極122及び第一の有機層121が積層されている。第二の領域T2上には、第二の電極132及び第二の有機層131が積層されている。
ここで、T1及びT2は、互いに接したり重なったりしないように設定される。したがって、第一の有機EL発光セル10と同様に、第二の有機EL発光セル20は、第一の電極122並びに第一の有機層121と、第二の電極132並びに第二の有機層131との間に間隙Gが設けられることになる。
そして、第一の有機層121上及び第二の有機層131上には、両者を接続する透明導体11が設けられている。
・第一の電極122から、基板17を貫通して、基板17の第一の電極122が設けられた側とは反対側へ通じる、導電部材により構成された第一の端子部123を設ける。
・第二の電極132から、基板17を貫通して、基板17の第二の電極132が設けられた側とは反対側へ通じる、導電部材により構成された第二の端子部133を設ける。
そして、第一の端子部123と第二の端子部133とを直流電源に接続し、電圧を印加することで、第一の有機層121及び第二の有機層131が発光し、透明導体11を介して外部に光が出射される。
第一の製造例には以下の工程が含まれる。
・基板17の一方の面(領域T1)上に、第一の電極122を形成する工程。
・第一の電極122の基板17と接する面とは反対側の面に、第一の有機発光材料を含有する第一の有機層121を形成する工程。
・基板17上の上記一方の面(領域T2)上に、第二の電極132を形成する工程。
・第二の電極132の基板17と接する面とは反対側の面に、第二の有機発光材料を含有する第二の有機層131を形成する工程。
・第一の有機層121及び第二の有機層131の、それぞれの電極122、132と接する面とは反対側の面上に、第一の有機層121及び第二の有機層131を電気的に接続するように透明導体11を形成する工程。
・第一の有機層121並びに第一の電極122と第二の有機層131並びに第二の電極132とが物理的に接触しないように両者間に所定の距離の間隙Gを空ける間隙形成工程。
また、間隙形成工程は、前記した間隙形成工程と同様に行えばよい。
また、次のようにも作製できる。以下の作製方法は、壁部15を設けてから有機EL素子を作製する方法である。
・基板17の一方の面上に、当該面を二つの領域T1、T2に仕切る、少なくとも表面が絶縁部材により構成された壁部15を形成する工程。
・一方の領域T1上に、第一の電極122を形成する工程。
・第一の電極122の基板17と接する面とは反対側の面に、第一の有機発光材料を含有する第一の有機層121を形成する工程。
・第二の領域T2上に、第二の電極132を形成する工程。
・第二の電極132の基板17と接する面とは反対側の面に、第二の有機発光材料を含有する第二の有機層131を形成する工程。
・第一の有機層121及び第二の有機層131の、それぞれの電極122、132と接する面とは反対側の面上に、第一の有機層122及び第二の有機層132を電気的に接続するように透明導体11を形成する工程。
第二の有機EL発光セル20は、以下のようにしても製造できる。以下の製法は、有機EL素子(前駆体)を作製し、これを基板17上に貼り合わせ次いで透明導体11を貼り合わせる製法である。
・少なくとも一方が透明な導体であり、当該導体と他の導体(第一の電極)122との間に第一の有機発光材料を含有した第一の有機層121を有する第一の有機エレクトロルミネッセンス素子前駆体を形成する工程。
・少なくとも一方が透明な導体であり、当該導体と他の導体(第二の電極)132との間に第二の有機発光材料を含有した第二の有機層131を有する第二の有機エレクトロルミネッセンス素子前駆体を形成する工程。
・基板17の領域T1上に、他の導体122(第一の電極)が基板17に接続するように第一の有機エレクトロルミネッセンス素子前駆体を接合する工程。
・基板17の領域T2上に、他の導体(第二の電極)132が基板17に接合し、かつ、第一の有機エレクトロルミネッセンス素子前駆体と物理的に接触しないように第二の有機エレクトロルミネッセンス素子前駆体を接合する工程。
・第一の有機エレクトロルミネッセンス素子前駆体の透明な導体、及び第二の有機エレクトロルミネッセンス素子前駆体の透明な導体を透明導体11により接続する工程。
次に、本実施の形態に係る第三の有機EL発光セルについて説明する。
図11に、第三の有機EL発光セルの断面構成を説明するための模式図を示す。
図11に示すように、第三の有機EL発光セル30は、基板17上の一方の面上に導体18が形成されている。導体18の基板17と接する面とは反対側の面上に、領域T1とT2とが設定されている。領域T1とT2とは、互いに接触したり重なったりしないように(所定以上の距離離れて)設定されている。領域T1上には第一の有機層121が設けられ、その上には透明な導電体で構成された第一の透明電極124が設けられている。領域T2上には第二の有機層131が設けられ、その上には透明な導電体で構成された第二の透明電極134が設けられている。
また、第一の有機EL発光セル10や第二の有機EL発光セル20と同様に適宜変形することができ、変形した構成においても前記同等の作用・効果を奏することが可能になる。
第一の製造例は、以下の工程を有する。
・基板17の一方の面上に導体18を形成する工程。
・導体18の基板17と接する面とは反対側の面における第一の領域T1上に、第一の有機発光材料を含有する第一の有機層121を形成する工程。
・第一の有機層121の、導体18と接する面とは反対側の面に第一の透明電極124を形成する工程。
・導体18の基板17と接する面とは反対側の面における第二の領域T2上に、第二の有機発光材料を含有する第二の有機層131を形成する工程。
・第二の有機層131の、導体18と接する面とは反対側の面に第二の透明電極134を形成する工程。
・第一の有機層121並びに第一の透明電極124と、第二の有機層131並びに第二の透明電極134とが物理的に接触しないように、両者間に所定の距離の間隙を空ける間隙形成工程。
第二の製造例は、第一の有機EL素子12と第二の有機EL素子13との間の間隙Gに絶縁部材で構成された壁部15を設けた構成の製造例である。具体的には以下の工程を有する。
・基板17の一方の面上に導体18を形成する工程。
・導体18の基板17と接する面とは反対側の面上に、第一の領域T1と第二の領域T2とを仕切る、絶縁部材により構成された壁部15を形成する工程。
・導体18の基板17と接する面とは反対側の面における第一の領域T1上に、第一の有機発光材料を含有する第一の有機層121を形成する工程。
・第一の有機層121の、導体18と接する面とは反対側の面に第一の透明電極124を形成する工程。
・導体18の基板17と接する面とは反対側の面における第二の領域T2上に、第二の有機発光材料を含有する第二の有機層131を形成する工程。
・第二の有機層131の、導体18と接する面とは反対側の面に第二の透明電極134を形成する工程。
第三の製造例は、第一の有機EL素子前駆体及び第二の有機EL素子前駆体を作製し、これを導体18上に貼り合わせて第三の有機EL発光セル30を作製する方法である。具体的には、以下の工程を有する。
・基板17上に導体18を形成する工程。
・少なくとも一方が透明な導体(第一の透明電極)124であり、導体124と他の導体との間に第一の有機発光材料を含有した第一の有機層121を有する第一の有機エレクトロルミネッセンス素子前駆体を形成する工程。
・少なくとも一方が透明な導体(第二の透明電極)134であり、導体134と他の導体との間に第二の有機発光材料を含有した第二の有機層131を有する第二の有機エレクトロルミネッセンス素子前駆体を形成する工程。
・導体18における基板17と接する面とは反対側の面上の第一の領域T1上に、上記他の導体が導体18と接続するように第一の有機エレクトロルミネッセンス素子前駆体を接合し、第一の有機エレクトロルミネッセンス素子を形成する工程。
・導体18における基板17と接する面とは反対側の面における、第一の領域T1と所定の距離をおいて設定された第二の領域T2上に、上記他の導体が導体18と接続し、かつ、第一の有機エレクトロルミネッセンス素子12と物理的に接触しないように第二のエレクトロルミネッセンス素子前駆体を接合し、第二のエレクトロルミネッセンス素子13を形成する工程。
次に、本実施の形態に係る第四の有機EL発光セル40について説明する。
図12に、第四の有機EL発光セル40の構成を説明するための断面模式図を示す。
図12に示すように、第四の有機EL発光セル40は、透明基板14の一方の面上に、第一の領域T1と第二の領域T2とが設定されている。領域T1とT2とは、前記同様に所定の距離をもって、接触する部分や重なる部分がないように設定される。
このように配線部を設けるのは、特に、複数の有機EL発光セル40を並べる場合に有効である。すなわち、隣接するセルの第一の配線部同士、第二の配線部同士を接続し、各配線部の端部を外部電極に接続することで、各セルの発光領域(領域T1及びT2)間に生じる隙間を極めて小さなものにできる。
以下に、第四の有機EL発光セル40の具体的な製造例を示す。
第四の有機EL発光セル40の第一の製造例は、以下の工程を有する。
・透明基板14の一方の面(光入射面14a)の第一の領域T1上に、第一の透明電極124を形成する工程。
・第一の透明電極124の透明基板14と接する面とは反対側の面に、有機発光材料を含有する第一の有機層121を形成する工程。
・透明基板14上の前記一方の面における第二の領域T2上に、第二の透明電極134を形成する工程。
・第二の透明電極134の透明基板14と接する面とは反対側の面に、有機発光材料を含有する第二の有機層131を形成する工程。
・第一の有機層121及び第二の有機層131の、それぞれの電極と接する面とは反対側の面上に、第一の有機層121及び第二の有機層を電気的に接続するように導体18を形成する工程。
・第一の有機層121並びに第一の透明電極124と第二の有機層131並びに第二の透明電極134とが物理的に接触しないように両者間に所定の距離の間隙Gを空ける間隙形成工程。
第四の有機EL発光セル40の第二の製造例は、以下の工程を有する。
・透明基板14の一方の面14a上に、当該面を二つの領域T1及びT2に仕切る、絶縁部材により構成された壁部15を形成する工程。
・領域T1上に、第一の透明電極124を形成する工程。
・第一の透明電極124の透明基板14と接する面とは反対側の面に、有機発光材料を含有する第一の有機層121を形成する工程。
・領域T2上に、第二の透明電極134を形成する工程。
・第二の透明電極134の透明基板14と接する面とは反対側の面に、有機発光材料を含有する第二の有機層131を形成する工程。
・第一の有機層121及び第二の有機層131の、それぞれの電極と接する面とは反対側の面上に、第一の有機層121及び第二の有機層131を電気的に接続するように導体18を形成する工程。
第四の有機EL発光セル40の第三の製造例は、以下の工程を有する。
・少なくとも一方が透明な導体(第一の透明電極)124であり、導体124と他の導体との間に有機発光材料を含有した第一の有機層121を有する第一の有機エレクトロルミネッセンス素子前駆体を形成する工程。
・少なくとも一方が透明な導体(第二の透明電極)134であり、導体134と他の導体との間に有機発光材料を含有した第二の有機層131を有する第二の有機エレクトロルミネッセンス素子前駆体を形成する工程。
・透明基板14の第一の領域T1上に、透明な導体(第一の透明電極)124が基板14接続するように第一の有機エレクトロルミネッセンス素子前駆体を接合する工程。
・透明基板14の第二の領域T2上に、透明な導体(第二の透明電極)134が基板14に接合し、かつ、第一の有機エレクトロルミネッセンス素子前駆体と物理的に接触しないように、第二の有機エレクトロルミネッセンス素子前駆体を接合する工程。
・第一の有機エレクトロルミネッセンス素子前駆体の他の導体、及び第二の有機エレクトロルミネッセンス素子前駆体の他の導体を導体18により接続する工程。
次に、本実施の形態に係る有機EL発光ユニットについて説明する。
本実施の形態に係る有機EL発光ユニットは、第一の有機EL発光セル10〜第四の有機EL発光セル40が、同種のもの若しくは異種のものを含めて複数接続されて構成されている。より詳しくは、上記した有機EL発光セルを複数備え、各セルの第二の電極が、他の一つ又は複数のセルの第一の電極と電気的に接続されている。また、各セルにおける第一の有機エレクトロルミネッセンス素子及び第二の有機エレクトロルミネッセンス素子が、他のセルにおける第一の有機エレクトロルミネッセンス素子及び第二の有機エレクトロルミネッセンス素子と物理的に接触しないように配置されている。この「接続しない」という文言には、導体同士も接続しない、という意味も当然に含まれている。
そして、電気的に端に存在する、他のセルの第二の電極と接続していない第一の電極と、他のセルの第一の電極と接続していない第二の電極との間に電圧が印加されて、各セルにおける第一の層及び第二の層が発光する。
以下に、図13に基づいて、本実施の形態に係る有機EL発光ユニットの具体的な構成例を説明する。
・ユニットの発光領域の面積、すなわち、すべての領域T1とT2をあわせた面積を自由に設定できる。
前記したように、特に有機EL素子は大型化が困難であるが、以上の構成の有機EL発光ユニット60であれば、各有機EL素子12、12’、13、13’はその発光領域の面積が小さくても、結果として大きな発光領域のユニットとすることができる。
有機層の数が、有機EL発光セルよりも多くなるため、色の調整が発光セルの場合よりも容易になることがあるからである。
したがって、各有機EL素子をほぼ同一構成とし、構成する各層もほぼ同一構成とし、さらに、各領域T1、T2の面積を概略同一にすれば、各有機EL素子から発せられる光の量及び色度をほぼ同一にすることができる。
・各有機EL発光セルをそれぞれ前記したように変形してもよい。
この場合、各セルに、それぞれ同一の変形を施してもよく、異なる変形を施してもよい。
例えば、前記した接合部16等により接続してもよい。これにより、ユニットの強度がより増す。
例えば、図13に示す構成において、光取出面14bの法線方向と光取出面14b’の法線方向とが概略同一の方向でなくてもよい。また、一つの有機EL発光セルの背面(光取出側とは反対側)に他の有機EL発光セルを配置し、両側を照明できるようにしてもよい。このような構成にすれば、有機EL発光セルよりも広範囲に光を出射することができる。
次に、本実施の形態に係る有機EL発光デバイスについて説明し、あわせて当該デバイス用の筐体についても説明する。
本実施の形態に係る有機EL発光デバイスは、本実施の形態に係る有機EL発光セル及び/又は有機EL発光ユニットが複数接続されて構成された発光デバイスである。このような発光デバイスとしては、照明装置やディスプレイなどがある。まず、照明装置を例にとり、本実施の形態に係る有機EL発光デバイスについて説明する。なお、以下の説明では、有機EL発光セルのみにより構成された発光デバイスを例にとるが、本発明はこれに限定されるものでないことは当然である。
本実施の形態に係る照明装置は、複数の有機EL発光セルが配置された照明装置である。例えば、概略同一のピーク波長及び/又は概略同一の色度の光を出射する有機EL発光セルを、その光出射面の法線方向を揃えることで、極めて大きな発光面積を有する面状発光照明装置を提供することができる。これは、有機EL発光セルの外部電極との配線を、光出射面とは反対側で行うことができるため、光出射面における非発光領域の割合を極めて小さくできるからである。
また、一部の有機EL発光セルが故障したり、寿命が尽きたりした場合に、当該セルだけを交換することが可能になる。
次に、本実施の形態に係る表示デバイスであるモノトーンディスプレイについて説明する。
本実施の形態に係るモノトーンディスプレイは、一画素が一つの有機EL発光セルで構成されている。各セルが発する光の色度は概略同一に設定される。そして、各セルの発光・非発光を制御することで、画像を表示することが可能となる。また、輝度を調整することで階調制御も可能となる。
なお、一画素を複数の有機EL発光セルで構成してもよい。
次に、本実施の形態に係る他の表示デバイスであるカラーディスプレイについて説明する。
本実施の形態に係るカラーディスプレイは、一画素を構成する一サブピクセルが一つの有機EL発光セルで構成されている。各サブピクセルは、それぞれ所定の色度の光、例えば青、赤又は緑を発するセルが配置される。そして、各セルの発光・非発光・発光量等を制御することで、カラー画像を表示することが可能となる。
また、駆動方式等についてはモノトーンディスプレイと同様の方式等が採用できる。
11 :透明導体
12 :第一の有機EL素子
121:第一の有機層
122:第一の電極
123:第一の端子部
124:第一の透明電極
13 :第二の有機EL素子
131:第二の有機層
132:第二の電極
133:第二の端子部
134:第二の透明電極
14 :透明基板
14a:光取入面
14b:光出射面
15 :壁部
16 :接続部
17 :基板
18 :導体
19 :保護部材
20 :第二の有機EL発光セル
30 :第三の有機EL発光セル
40 :第四の有機EL発光セル
50 :フォトニック結晶層
60 :有機EL発光ユニット
61 :接続導体
T1 :第一の領域
T2 :第二の領域
G :間隙
Claims (54)
- 導体上の一方の面上における第一の領域に、有機発光材料を含有する第一の層及び第一の電極が順に積層されて構成された第一の有機エレクトロルミネッセンス素子が設けられ、前記面上における第二の領域に、有機発光材料を含有する第二の層及び第二の電極が順に積層されて構成された第二の有機エレクトロルミネッセンス素子が設けられ、第一の電極並びに第一の層と第二の電極並びに第二の層とは物理的に接触しないようにされ、第一の層及び第二の層は、それぞれ積層型であり、第一の層における前記導体側からの層構成と、第二の層における第二の電極側からの層構成とが概略同一であり、第一の電極及び第二の電極の一方が陽極として作用し、他方が陰極として作用し、第一の電極と第二の電極との間に電圧が印加されて第一の層及び第二の層がそれぞれ発光する発光セル。
- 第一の層及び第二の層における対応する各層の構成が概略同一である請求項1に記載の発光セル。
- 前記導体は透明であり、第一の層及び第二の層から発せられた光が導体側からセル外部へ取り出される請求項1又は2に記載の発光セル。
- 前記第一の電極及び第二の電極は透明であり、第一の層及び第二の層から発せられた光が第一の電極及び第二の電極側からセル外部へ取り出される請求項1又は2に記載の発光セル。
- 前記導体における前記一方の面とは反対側の面上に透明基板が設けられた請求項3に記載の発光セル。
- 前記導体における前記一方の面とは反対側の面上に基板が設けられた請求項4に記載の発光セル。
- 第一の電極及び第二の電極の、それぞれ第一の層又は第二の層に接しない側に基板が設けられた請求項3に記載の発光セル。
- 第一の電極及び第二の電極は、それぞれ、前記基板を貫通され、当該基板と接する面とは反対側へ通じる導電部材で構成される端子部と接続されている請求項7に記載の発光セル。
- 第一の電極及び第二の電極の、それぞれ第一の層又は第二の層に接しない側に透明基板が設けられた請求項4に記載の発光セル。
- 第一の電極及び第二の電極と透明基板との間に、透明な導電体により構成された複数の配線部が設けられ、第一の電極及び第二の電極は、それぞれ異なる配線部と接続された請求項9に記載の発光セル。
- 前記導体における前記一方の面の面積は、第一の領域の面積及び第二の領域の面積を加算して得られる面積と概略同一である請求項1から10のいずれか一項に記載の発光セル。
- 前記一方の面の形状が概略矩形である請求項1から11のいずれか1項に記載の発光セル。
- 第一の層及び第二の層が発する光のピーク波長が概略同一である請求項1から12のいずれか一項に記載の発光セル。
- 第一の層及び第二の層が発する光の色度が概略同一である請求項1から13のいずれか一項に記載の発光セル。
- 第一の層及び第二の層が発する光のピーク波長がそれぞれ異なる請求項1から12のいずれか一項に記載の発光セル。
- 第一の層及び第二の層が発する光の色度がそれぞれ異なる請求項1から13のいずれか1項に記載の発光セル。
- 第一の領域の面積及び第二の領域の面積が概略同一である請求項1から16のいずれか一項に記載の発光セル。
- 第一の領域及び第二の領域は、それぞれ概略矩形である請求項1から17のいずれか一項に記載の発光セル。
- 前記導体の前記一方の面上において、第一の領域と第二の領域との境界に、絶縁機能を備えた壁部を有する請求項1から18のいずれか一項に記載の発光セル。
- 前記壁部は透明である請求項19に記載の発光セル。
- 前記壁部は散乱機能を備えた請求項19又は20に記載の発光セル。
- 少なくとも、第一の層及び/又は第二の層を、少なくとも水分及び酸素の侵入を防止する保護部材によって封止している請求項1から21のいずれか一項に記載の発光セル。
- 第一の層及び第二の層よりも光取出側、及び/又は光取出側とは反対側に光散乱部材を備えた請求項1から22のいずれか一項に記載の発光セル。
- 他の発光セルと物理的に接続するための接続手段を備えた請求項1から23のいずれか一項に記載の発光セル。
- 請求項1から24のいずれか一項に記載の発光セルを複数備え、各セルの第二の電極が、他の一つ又は複数のセルの第一の電極と電気的に接続され、各セルにおける第一の有機エレクトロルミネッセンス素子及び第二の有機エレクトロルミネッセンス素子が、他のセルにおける第一の有機エレクトロルミネッセンス素子及び第二の有機エレクトロルミネッセンス素子と物理的に接触しないように配置され、
電気的に端に存在する、他のセルの第二の電極と接続していない第一の電極と、他のセルの第一の電極と接続していない第二の電極との間に電圧が印加されて、各セルにおける第一の層及び第二の層が発光する発光ユニット。 - 請求項1から23のいずれか一項に記載の発光セルを複数備え、各発光セルは、第一の有機エレクトロルミネッセンス素子及び第二の有機エレクトロルミネッセンス素子が、他のセルにおける第一の有機エレクトロルミネッセンス素子及び第二の有機エレクトロルミネッセンス素子と物理的に接触しないようにされた発光デバイス。
- 各発光セルの導体における前記一方の面が概略同一方向を向いている請求項26に記載の発光デバイス。
- 各セルが敷き詰められた請求項26又は27に記載の発光デバイス。
- 請求項24に記載の発光セルを複数備え、各発光セルは前記接続手段によって互いに接続されている発光デバイス。
- 複数の発光セルが直列に接続されている請求項26又は29に記載の発光デバイス。
- 一又は複数の発光セルが一画素を構成している請求項26から30のいずれか一項に記載の発光デバイス。
- 一又は複数の発光セルが一画素における一サブピクセルを構成している請求項26から30のいずれか一項に記載の発光デバイス。
- 各発光セルを所定の位置に担持する発光セル支持部を備えた、請求項26から32のいずれか一項に記載の発光デバイス用の筐体。
- 透明基板上に透明な導体を形成する工程と、
前記導体の前記透明基板と接する面とは反対側の面における第一の領域上に、有機発光材料を含有する第一の層を形成する工程と、
第一の層の、前記導体と接する面とは反対側の面に第一の電極を形成する工程と、
前記導体の前記透明基板と接する面とは反対側の面における第二の領域上に、有機発光材料を含有する第二の層を形成する工程と、
前記第二の層の、前記導体と接する面とは反対側の面に第二の電極を形成する工程と、
第一の層並びに第一の電極と第二の層並びに第二の電極とが物理的に接触しないように両者間に所定の距離の間隙を設ける間隙形成工程と、
を有し、第一の層及び第二の層は、それぞれ積層型であり、第一の層における前記導体側からの層構成と、第二の層における第二の電極側からの層構成とが概略同一であり、第一の電極及び第二の電極の一方が陽極として作用し、他方が陰極として作用し、第一の電極と第二の電極との間に電圧が印加されて第一の層及び第二の層がそれぞれ発光する発光セルを製造する方法。 - 透明基板の一方の面上に、透明な第一の電極を形成する工程と、
第一の電極の透明基板と接する面とは反対側の面に、第一の有機発光材料を含有する第一の層を形成する工程と、
透明基板の前記一方の面上に、透明な第二の電極を形成する工程と、
第二の電極の透明基板と接する面とは反対側の面に、第二の有機発光材料を含有する第二の層を形成する工程と、
第一の層及び第二の層の、それぞれの電極と接する面とは反対側の面上に、第一の層及び第二の層を電気的に接続するように導体を形成する工程と、
前記導体を形成する工程よりも前に、第一の層並びに第一の電極と第二の層並びに第二の電極とが物理的に接触しないように両者間に所定の距離の間隙を設ける間隙形成工程と、
を有し、第一の層及び第二の層は、それぞれ積層型であり、第一の層における前記導体側からの層構成と、第二の層における第二の電極側からの層構成とが概略同一であり、第一の電極及び第二の電極の一方が陽極として作用し、他方が陰極として作用し、第一の電極と第二の電極との間に電圧が印加されて第一の層及び第二の層がそれぞれ発光する発光セルを製造する方法。 - 前記透明基板と第一の電極との間に、透明な導電材料で形成された第一の配線部を設ける工程と、
前記透明基板と第二の電極との間に、透明な導電材料で形成された第二の配線部を設ける工程と、
をさらに有する請求項35記載の発光セルを製造する方法。 - 基板の一方の面上に導体を形成する工程と、
前記導体の前記基板と接する面とは反対側の面における第一の領域上に、第一の有機発光材料を含有する第一の層を形成する工程と、
第一の層の、前記導体と接する面とは反対側の面に、透明な第一の電極を形成する工程と、
前記導体の前記基板と接する面とは反対側の面における第二の領域上に、第二の有機発光材料を含有する第二の層を形成する工程と、
第二の層の、前記導体と接する面とは反対側の面に、透明な第二の電極を形成する工程と、
第一の層並びに第一の電極と第二の層並びに第二の電極とが物理的に接触しないように両者間に所定の距離の間隙を設ける間隙形成工程と、
を有し、第一の層及び第二の層は、それぞれ積層型であり、第一の層における前記導体側からの層構成と、第二の層における第二の電極側からの層構成とが概略同一であり、第一の電極及び第二の電極の一方が陽極として作用し、他方が陰極として作用し、第一の電極と第二の電極との間に電圧が印加されて第一の層及び第二の層がそれぞれ発光する発光セルを製造する方法。 - 基板の一方の面上に、第一の電極を形成する工程と、
第一の電極の前記基板と接する面とは反対側の面に、第一の有機発光材料を含有する第一の層を形成する工程と、
前記基板上の前記一方の面上に、第二の電極を形成する工程と、
第二の電極の前記基板と接する面とは反対側の面に、第二の有機発光材料を含有する第二の層を形成する工程と、
第一の層及び第二の層の、それぞれの電極と接する面とは反対側の面上に、第一の層及び第二の層を電気的に接続するように透明な導体を形成する工程と、
前記導体を形成する工程よりも前に、第一の層並びに第一の電極と第二の層並びに第二の電極とが物理的に接触しないように両者間に所定の距離の間隙を設ける間隙形成工程と、
を有し、第一の層及び第二の層は、それぞれ積層型であり、第一の層における前記導体側からの層構成と、第二の層における第二の電極側からの層構成とが概略同一であり、第一の電極及び第二の電極の一方が陽極として作用し、他方が陰極として作用し、第一の電極と第二の電極との間に電圧が印加されて第一の層及び第二の層がそれぞれ発光する発光セルを製造する方法。 - 前記第一の電極と接続し、前記基板を貫通して、前記基板における第一の電極が形成された面とは反対側の面へ延びる第一の端子部を設ける工程と、
前記第二の電極と接続し、前記基板を貫通して、前記基板における第二の電極が形成された面とは反対側の面へ延びる第二の端子部を設ける工程と、
をさらに有する請求項38に記載の発光セルを製造する方法。 - 前記間隙形成工程は、レーザを用いて所定の距離の間隙を空ける工程である請求項34から39のいずれか一項に記載の発光セルを製造する方法。
- 前記間隙中に、少なくとも絶縁機能を備えた壁部を形成する工程をさらに備えた請求項34から40のいずれか一項に記載の発光セルを製造する方法。
- 透明基板上に透明な導体を形成する工程と、
前記導体の前記透明基板と接する面とは反対側の面上に、第一の領域と第二の領域とを仕切る、少なくとも絶縁機能を備えた壁部を形成する工程と、
前記導体の前記透明基板と接する面とは反対側の面における第一の領域上に、第一の有機発光材料を含有する第一の層を形成する工程と、
第一の層の、前記導体と接する面とは反対側の面に第一の電極を形成する工程と、
前記導体の前記透明基板と接する面とは反対側の面における第二の領域上に、第二の有機発光材料を含有する第二の層を形成する工程と、
前記第二の層の、前記導体と接する面とは反対側の面に第二の電極を形成する工程と、
を有し、第一の層及び第二の層は、それぞれ積層型であり、第一の層における前記導体側からの層構成と、第二の層における第二の電極側からの層構成とが概略同一であり、第一の電極及び第二の電極の一方が陽極として作用し、他方が陰極として作用し、第一の電極と第二の電極との間に電圧が印加されて第一の層及び第二の層がそれぞれ発光する発光セルを製造する方法。 - 透明基板の一方の面上に、当該面を二つの領域に仕切る、少なくとも絶縁機能を備えた壁部を形成する工程と、
前記領域における一方の領域上に、透明な第一の電極を形成する工程と、
第一の電極の透明基板と接する面とは反対側の面に、第一の有機発光材料を含有する第一の層を形成する工程と、
前記領域における他方の領域上に、透明な第二の電極を形成する工程と、
第二の電極の透明基板と接する面とは反対側の面に、第二の有機発光材料を含有する第二の層を形成する工程と、
第一の層及び第二の層の、それぞれの電極と接する面とは反対側の面上に、第一の層及び第二の層を電気的に接続するように導体を形成する工程と、
を有し、第一の層及び第二の層は、それぞれ積層型であり、第一の層における前記導体側からの層構成と、第二の層における第二の電極側からの層構成とが概略同一であり、第一の電極及び第二の電極の一方が陽極として作用し、他方が陰極として作用し、第一の電極と第二の電極との間に電圧が印加されて第一の層及び第二の層がそれぞれ発光する発光セルを製造する方法。 - 前記透明基板と第一の電極との間に、透明な導電材料で形成された第一の配線部を設ける工程と、
前記透明基板と第二の電極との間に、透明な導電材料で形成された第二の配線部を設ける工程と、
をさらに有する請求項43に記載の発光セルを製造する方法。 - 基板の一方の面上に導体を形成する工程と、
前記導体の前記基板と接する面とは反対側の面上に、第一の領域と第二の領域とを仕切る、少なくとも絶縁機能を備えた壁部を形成する工程と、
前記導体の前記基板と接する面とは反対側の面における第一の領域上に、第一の有機発光材料を含有する第一の層を形成する工程と、
第一の層の、前記導体と接する面とは反対側の面に、透明な第一の電極を形成する工程と、
前記導体の前記基板と接する面とは反対側の面における第二の領域上に、第二の有機発光材料を含有する第二の層を形成する工程と、
第二の層の、前記導体と接する面とは反対側の面に、透明な第二の電極を形成する工程と、
を有し、第一の層及び第二の層は、それぞれ積層型であり、第一の層における前記導体側からの層構成と、第二の層における第二の電極側からの層構成とが概略同一であり、第一の電極及び第二の電極の一方が陽極として作用し、他方が陰極として作用し、第一の電極と第二の電極との間に電圧が印加されて第一の層及び第二の層がそれぞれ発光する発光セルを製造する方法。 - 基板の一方の面上に、当該面を二つの領域に仕切る、少なくとも絶縁機能を備えた壁部を形成する工程と、
前記領域における一方の領域上に、第一の電極を形成する工程と、
第一の電極の前記基板と接する面とは反対側の面に、第一の有機発光材料を含有する第一の層を形成する工程と、
前記領域における他方の領域上に、第二の電極を形成する工程と、
第二の電極の前記基板と接する面とは反対側の面に、第二の有機発光材料を含有する第二の層を形成する工程と、
第一の層及び第二の層の、それぞれの電極と接する面とは反対側の面上に、第一の層及び第二の層を電気的に接続するように透明な導体を形成する工程と、
を有し、第一の層及び第二の層は、それぞれ積層型であり、第一の層における前記導体側からの層構成と、第二の層における第二の電極側からの層構成とが概略同一であり、第一の電極及び第二の電極の一方が陽極として作用し、他方が陰極として作用し、第一の電極と第二の電極との間に電圧が印加されて第一の層及び第二の層がそれぞれ発光する発光セルを製造する方法。 - 前記第一の電極と接続し、前記基板を貫通して、前記基板における第一の電極が形成された面とは反対側の面へ延びる第一の端子部を設ける工程と、
前記第二の電極と接続し、前記基板を貫通して、前記基板における第二の電極が形成された面とは反対側の面へ延びる第二の端子部を設ける工程と、
をさらに有する請求項46に記載の発光セルを製造する方法。 - 前記壁部は透明である請求項41から47のいずれか一項に記載の発光セルを製造する方法。
- 前記壁部は散乱機能を備えた請求項48に記載の発光セルを製造する方法。
- 第一の層及び第二の層よりも光取出側、及び/又は光取出側とは反対側に、光散乱部材を設ける工程をさらに有する、請求項34から49のいずれか一項に記載の発光セルを製造する方法。
- 他の発光セルと物理的に接続するための接続手段を設ける工程をさらに有する請求項34から50のいずれか一項に記載の発光セルを製造する方法。
- 第一の層から発せられる光のピーク波長と第二の層から発せられる光のピーク波長とが概略同一になるようにした請求項34から51のいずれか一項に記載の発光セルを製造する方法。
- 第一の層から発せられる光の色度と第二の層から発せられる光の色度とが概略同一になるようにした請求項34から52のいずれか一項に記載の発光セルを製造する方法。
- 少なくとも第一の層及び第二の層を、少なくとも水分及び酸素から保護する保護部材を設ける工程をさらに有する請求項34から53のいずれか一項に記載の発光セルを製造する方法。
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