以下、本発明を図面に基づいて説明する。図1、図2および図3は、第1の支持機構である第1支持機構20a(第1実施形態の支持機構)を採用したステアリング装置が示されている。当該ステアリング装置10aは、ステアリングコラム11と、ステアリングコラム11内を挿通するステアリングシャフト12を有するもので、ステアリングシャフト12はステアリングコラム11内で周方向に回転可能に支持されている。
当該ステアリング装置10aにおいては、ステアリングコラム11の後方がアッパサポートブラケット13を介して車体の一部(図示省略)に支持され、かつ、ステアリングコラム11の前方が第1支持機構20aを介して車体の一部(図示省略)に支持されるようになっている。また、ステアリング装置10aは、車両に組付けた状態において、図1に概略的に示したように、ステアリングシャフト12の前端部がステアリングリンク機構16に連結され、かつ、ステアリングシャフト12の後端部にはステアリングホイール17(その内部には車両の前面衝突時に作動して運転者Hの衝撃エネルギーを吸収するエアバッグ18が内蔵されている)が組付けられる。
なお、アッパサポートブラケット13は、車体の一部に組付けられてステアリングコラム11を前方へブレイクアウエイ可能に支持するブラケットであり、ステアリングコラム11に車両前方に向けて所定の荷重が作用したとき、ステアリングコラム11を離脱させて前方へ移動可能とするようになっている。また、アッパサポートブラケット13には、チルト機構のロック機構が設けられており、図2および図3の符号14は当該ロック機構を操作してロック動作およびアンロック動作を行うための操作レバーを示している。
しかして、第1支持機構20aは、図2〜図4に示すように、支持部材である支持ブラケット21、支持ピン22、エネルギー吸収部材である屈曲プレート23、変形特性可変手段である係合装置24にて構成されている。
支持ブラケット21は、前後方向からみて門形形状で横長のものであり、互いに対向する側壁部21aには、中央部からやや前方の部位から後方へ斜め上方に向けて延びる長孔21bが対向して形成されている。長孔21bは、基端部である円形孔部21b1と、円形孔部21b1から後方へ斜め上方に向けて延びる帯状孔部21b2と、これら両孔部21b1,21b2を連結する幅狭部21b3とからなるもので、帯状孔部21b2は円形孔部21b1の径と略同一寸法の幅に形成されている。支持ブラケット21は、左右の両側壁部21aの下側端部にて、ステアリングコラム11の外周の上方部位に固着されている。
支持ピン22は、支持ブラケット21の長孔21bを貫通した状態で、車体の一部に固着されるロアサポートブラケット15に組付けられるもので、ロアサポートブラケット15に組付けられた状態では、支持ブラケット21を介してステアリングコラム11の前端部を車体の一部に上下方向へ回動可能に支持する。支持ピン22は、支持ブラケット21の長孔21bにおける円形孔部21b1に挿通状態で位置し、支持ブラケット21との相対的な移動(相対移動)により、幅狭部21b3を乗り越えて帯状孔部21b2内を後方へ移動する。
屈曲プレート23は、所定幅のプレートの後端部側を略360度屈曲して形成されているもので、所定間隔を保持して対向する上側壁部23a、下側壁部23b、これら両壁部23a,23bを後端側にて連結する円弧状壁部23c、および、下側壁部23bの先端部から直交して起立する起立壁部23dにて構成されている。
また、屈曲プレート23は、支持ブラケット21の側壁部21aにおける長孔21bの円形孔部21b1の外周を取り巻くように植設された複数のピン21cにより位置決めされた状態で支持ブラケット21に溶接固定されていて、支持ブラケット21内で支持ピン22を包囲し、起立壁部23dを支持ピン22の前側に位置にさせ、かつ、円弧状壁部23cを支持ピン22の後側にて長孔21bの帯状孔部21b2を交差して経由させている。
屈曲プレート23においては、図5に示すように、上側壁部23aの幅方向の中央部に長さ方向に延びる上下の溝部23e1,23e2が形成されているとともに、両溝部23e1,23e2の後端部に円形状の係合孔23e3と、係合孔23e3を両溝部23e1,23e2に連結する切欠き溝23e4が形成されている。
係合装置24は、ソレノイド24aと、ソレノイド24aに対する通電・遮断(通電制御)により進退する剪断作用ピン24bとからなり、ソレノイド24aを支持ブラケット21の上壁部21dの前端部に固定することにより、支持ブラケット21に取付けられている。係合装置24は、この取付状態において、剪断作用ピン24bが支持ブラケット21の上壁部21dを貫通していて、屈曲プレート23の上側壁部23aの係合孔23e3に進退可能に対向している。
係合装置24においては、ソレノイド24aの通電時には剪断作用ピン24bが突出し、図6(a)に示すように、屈曲プレート23の係合孔23e3に進入して係合していて、ソレノイド24aの非通電時には、図6(b)に示すように、剪断作用ピン24bが上方に後退し、屈曲プレート23の係合孔23e3から退出して非係合状態となる。ソレノイド24aは、エンジンの始動に伴って通電され、運転者Hのシートベルト非着用時(図1に示した運転席用シートベルト91に設けられているセンサ92にて着用・非着用が検出される)には図1に示した電気制御装置ECUにて通電状態に維持され、運転者Hがシートベルト91を着用すると電気制御装置ECUにて非通電とされる。なお、ソレノイド24aの通電・非通電は、上記とは逆に設定して実施することも可能(但し、運転者Hのシートベルト非着用時には、剪断作用ピン24bが突出し、運転者Hのシートベルト着用時には、剪断作用ピン24bが上方に後退することに変わりはない)である。
かかる構成の第1支持機構20aにより支持されているステアリング装置10aにおいては、車両の前面衝突時、運転者Hが前方に移動してステアリングホイール17に干渉すると、ステアリングシャフト12およびステアリングコラム11を支持ブラケット21とともに前方へ移動させる。
これにより、ステアリングコラム11を支持する支持機構20aを構成する支持ピン22は、衝撃力に応じた力で、支持ブラケット21の長孔21b内を後方へ相対移動する。この支持ピン22の相対移動時には、支持ピン22は屈曲プレート23を、その屈曲状態を引き延ばすように変形させて衝撃エネルギーを吸収する。このため、運転者Hのステアリングホイール17に対する衝撃エネルギーは、支持機構20aの作用にて吸収されて、運転者Hのステアリングホイール17に対する衝撃力が緩和される。
しかして、当該支持機構20aにおいては、運転者Hのシートベルト非着用時(ステアリングコラム側から運転者Hが受けると予測した予測衝撃力が大きいとき)には、係合装置24を構成するソレノイド24aは通電状態にあって、剪断作用ピン24bは図6(a)に示すように屈曲プレート23の係合孔23e3に進入して係合している。このため、屈曲プレート23は、剪断作用ピン24bを基点として車両後方へ引き延ばされて変形され、この際、剪断作用ピン24bは、屈曲プレート23の切欠き溝23e4を通して両溝部23e1,23e2に移行して、屈曲プレート23を剪断する。
このため、運転者Hのシートベルト非着用時には、衝撃時に後方へ相対移動する支持ピン22は、屈曲プレート23を引き延ばして変形し、同時に、屈曲プレート23には両溝部23e1,23e2に沿った剪断作用力が付与される。従って、当該支持機構20aにおける衝撃エネルギーの吸収量は大きいものとなる。
これに対して、運転者Hのシートベルト着用時(ステアリングコラム側から運転者Hが受けると予測した予測衝撃力が小さいとき)には、係合装置24を構成するソレノイド24aは非通電状態にあって、剪断作用ピン24bは図6(b)に示すように屈曲プレート23の係合孔23e3から退出している。このため、屈曲プレート23は、剪断作用ピン24bを基点とすることなく後方へ引き延ばされて変形され、この場合には、剪断作用ピン24bは屈曲プレート23には剪断作用力を付与することはない。従って、当該支持機構20aにおける衝撃エネルギーの吸収量は、運転者Hのシートベルト非着用時に比較して、小さなものとなる。
このように、当該支持機構20aは、運転者Hのシートベルト着用の有無により(ステアリングコラム側から運転者Hが受けると予測した予測衝撃力に応じて)、衝撃エネルギーの吸収量が可変の機能を有するものであって、ステアリング装置10aを車体の一部に支持するために不可欠の支持機構を有効に利用して構成しているものである。このため、当該支持機構20aは、構成が比較的簡単であるとともに廉価に構成することができ、ステアリング装置10aを複雑な構造にすることがないとともに、コストの増加を大幅に抑制することができる。なお、運転者Hのシートベルト着用の有無の他に、車速や運転者Hの体格等を検出する各種センサ(例えば、運転席に設けられて運転者Hの着座シート位置を検出する図1の着座シート位置検出センサ93または体重センサ)からの信号に基づいて、予測衝撃力が演算される(車両の走行時には常に演算される)ようにして実施することも可能である。
図7および図8は、第1の支持機構である第2支持機構20b(第2実施形態の支持機構)を示している。第2支持機構20bは、第1支持機構20aを基本構成とするもので、採用している係合装置25が第1支持機構20aの係合装置24とは相違する。従って、第2支持機構20bにおいては、第1支持機構20aと同じ構成部品および同じ構成部位にはこれらと同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
しかして、第2支持機構20bで採用している係合装置25は、ソレノイド25aと、ソレノイド25aに対する通電制御により進退する変形作用ピン25bとからなり、ソレノイド25aを支持ブラケット21の上壁部21dの前端部に固定することにより、支持ブラケット21に取付けられている。係合装置25は、この取付け状態において、変形作用ピン25bが支持ブラケット21の上壁部21dを貫通していて、屈曲プレート23のスリット孔23fの基端部に進退可能に対向している。変形作用ピン25bは、図9(a)に示す変形作用ピン25b1のように、漸次先細りとなる段付形状であってもよく、図9(b)に示す変形作用ピン25b2のように、漸次先細りとなるテーパ形状であってもよい。
係合装置25においては、ソレノイド25aの通電時には、変形作用ピン25bは前進して屈曲プレート23のスリット孔23fに進入していて、ソレノイド25aが非通電状態になると、変形作用ピン25bは上方に後退して屈曲プレート23のスリット孔23fから退出する。当該係合装置25において、ソレノイド25aは、エンジンの始動に伴って通電され、運転者Hのシートベルト非着用時には通電状態に維持され、運転者Hがシートベルトを着用すると非通電とされる。なお、ソレノイド25aの通電・非通電は、上記とは逆に設定して実施することも可能である。
かかる構成の第2支持機構20bにより支持されているステアリング装置10aにおいては、車両の前面衝突時、運転者Hが前方に移動してステアリングホイール17に干渉すると、ステアリングシャフト12およびステアリングコラム11を支持ブラケット21とともに前方へ移動させる。
これにより、ステアリングコラム11を支持する支持機構20bを構成する支持ピン22は、衝撃力に応じた力で、支持ブラケット21の長孔21b内を後方へ相対移動する。この支持ピン22の相対移動時には、支持ピン22は屈曲プレート23を、その屈曲状態を引き延ばすように変形させて衝撃エネルギーを吸収する。このため、運転者Hのステアリングホイール17に対する衝撃エネルギーは、支持機構20bの作用にて吸収されて、運転者Hのステアリングホイール17に対する衝撃力が緩和される。
しかして、当該支持機構20bにおいては、運転者Hのシートベルト非着用時には、係合装置25を構成するソレノイド25aは通電状態にあって、変形作用ピン25bは図8に示すように屈曲プレート23のスリット孔23fに進入した状態にある。このため、屈曲プレート23は、変形作用ピン25bを基点として車両後方へ引き延ばされて変形され、この際、変形作用ピン25bは屈曲プレート23とは相対移動しつつ、スリット孔23fの両側縁部を変形させる。
このため、運転者Hのシートベルト非着用時には、衝撃時に後方へ相対移動する支持ピン22は、屈曲プレート23を引き延ばして変形し、同時に、屈曲プレート23にはスリット孔23fの両側縁部を変形させる変形作用力が付与される。従って、当該支持機構20bにおける衝撃エネルギーの吸収量は大きいものとなる。
これに対して、運転者Hのシートベルト着用時には、係合装置25を構成するソレノイド25aは非通電状態にあって、変形作用ピン25bは上方に後退していて屈曲プレート23のスリット孔23fから退出している。このため、屈曲プレート23は変形作用ピン25bから変形作用を受けることはない。従って、当該支持機構20bにおける衝撃エネルギーの吸収量は、運転者Hのシートベルト非着用時に比較して、小さなものとなる。
当該支持装置25においては、運転者Hのシートベルト非着用時におけるソレノイド25aに対する印加電流量を、運転者Hのシートベルト着用の有無、車速、運転者Hの体格等から車両の衝突時にステアリングコラム側から運転者Hが受けると予測される予測衝撃力の大小により制御するようにすることができる。これにより、上記した予測衝撃力が大きい場合には、変形作用ピン25bの突出長さを長くして、図9(a)に示す変形作用ピン25b1にあっては、その大径段部をスリット孔23fに係合させることができ、また、図9(b)に示す変形作用ピン25b2にあっては、テーパ状の太い部位をスリット孔23fに係合させることができる。従って、この場合には、当該支持機構20bにおける衝撃エネルギーの吸収量を大きくすることができる。
図10および図11は、第1の支持機構である第3支持機構20c(第3実施形態の支持機構)を示している。第3支持機構20cは、第1支持機構20aを基本構成とするもので、第1支持機構20aの係合装置24に替えて扱き装置26を備えている点で相違する。従って、第3支持機構20cにおいては、第1支持機構20aと同じ構成部品および同じ構成部位にはこれらと同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
しかして、第3支持機構20cで採用している扱き装置26は、固定ピン26a、可動ピン26b、および可動ピン26bに連結されたソレノイド26cにて構成されている。固定ピン26aは、支持部材21の側壁部21aの前部に取付けられて架橋状に位置している。また、ソレノイド26cは、支持部材21の一方の側壁部21aの外側に取付けられていて、可動ピン26bを一方の側壁部21a側から他方の側壁部21aの内面側へ進退可能に保持している。固定ピン26aは、屈曲プレート23の上側壁部23aにおける前方の下側屈曲部位23a1に位置し、かつ、可動ピン26bは、屈曲プレート23の上側壁部23aにおける後方の上側屈曲部位23a2に進退可能に位置している。
可動ピン26bは、ソレノイド26cの通電時には突出していて、屈曲プレート23の上側壁部23aにおける後方の上側屈曲部位23a2に位置し、ソレノイド25aの非通電時には可動ピン26bは後退して、上側屈曲部位23a2から離間する。ソレノイド26cは、エンジンの始動に伴って通電され、運転者Hのシートベルト非着用時には通電状態に維持され、運転者Hがシートベルトを着用すると非通電とされる。なお、ソレノイド26cの通電・非通電は、上記とは逆に設定して実施することも可能である。
かかる構成の第3支持機構20cにより支持されているステアリング装置10aにおいては、車両の前面衝突時、運転者Hが前方に移動してステアリングホイール17に干渉すると、ステアリングシャフト12およびステアリングコラム11を支持ブラケット21とともに前方へ移動させる。
これにより、ステアリングコラム11を支持する支持機構20cを構成する支持ピン22は、衝撃力に応じた力で、支持ブラケット21の長孔21b内を後方へ相対移動する。この支持ピン22の相対移動時には、支持ピン22は屈曲プレート23を、その屈曲状態を引き延ばすように変形させて衝撃エネルギーを吸収する。このため、運転者Hのステアリングホイール17に対する衝撃エネルギーは、支持機構20cの作用にて吸収されて、運転者Hのステアリングホイール17に対する衝撃力が緩和される。
しかして、当該支持機構20cにおいては、運転者Hのシートベルト非着用時には、扱き装置26を構成するソレノイド26cは通電状態にあって、可動ピン26bは図10および図11に示すように突出していて、屈曲プレート23の上側屈曲部位23a2に位置している。このため、屈曲プレート23は、可動ピン26bを基点として車両後方へ引き延ばされて変形され、この際、可動ピン26bおよび固定ピン26aは屈曲プレート23を扱く。
この結果、運転者Hのシートベルト非着用時には、衝撃時に後方へ相対移動する支持ピン22は、屈曲プレート23を引き延ばして変形し、同時に、屈曲プレート23には固定ピン26aおよび可動ピン26bの両方から扱き作用力を受ける。従って、当該支持機構20cにおける衝撃エネルギーの吸収量は大きいものとなる。
これに対して、運転者Hのシートベルト着用時には、扱き装置26を構成するソレノイド26cは非通電状態にあって、可動ピン26bは屈曲プレート23の上側屈曲部位23a2から離間している。このため、屈曲プレート23は、固定ピン26aを基点として車両後方へ引き延ばされて変形され、この際、可動ピン26bからは扱き作用力を受けることはなく、固定ピン26aのみから作用力を受けることになる。従って、当該支持機構20cにおける衝撃エネルギーの吸収量は、運転者Hのシートベルト非着用時に比較して、小さなものとなる。
図12は、第1の支持機構である第4支持機構20d(第4実施形態の支持機構)を示している。第4支持機構20dは、第1支持機構20aを基本構成とするものであるが、屈曲プレートとして厚みの異なる2枚の屈曲プレート23A,23Bを採用し、かつ、変形特性可変装置27を採用している点で、第1支持機構20aとは相違する。従って、第4支持機構20dにおいては、第1支持機構20aと同じ構成部品および同じ構成部位にはこれらと同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
しかして、当該支持機構20dにおいては、各屈曲プレート23A,23Bは変形特性を異にするもので、屈曲プレート23Aは肉厚が厚くて高い変形特性を有し、かつ、屈曲プレート23Bは肉厚が薄くて低い変形特性を有するものである。両屈曲プレート23A,23Bは、屈曲プレート23と同様に屈曲されていて、互いに並列した状態で支持ブラケット21に配設されているが、上側壁部23aの中間部に円弧状の屈曲部位23g1,23g2が形成されている。なお、屈曲プレート23A,23Bの幅や材質等を異にすることにより、屈曲プレート23A,23Bの変形特性を異にすることも可能である。
変形特性可変装置27は、図12および図14に示したように、電動モータ27aと、同モータ27aの出力軸に一体のネジ軸27bと、ネジ軸27b上に進退可能に螺合するナット部材27cにて構成されている。モータ27aは、支持ブラケット21における一方の側壁部21aの外側面に取付けられていて、ネジ軸27bは側壁部21aを回転可能に貫通して、屈曲プレート23A,23Bの屈曲部位23g1,23g2上を延びている。ナット部材27cは、ネジ軸27bに偏心した状態で螺合されていて、屈曲プレート23の屈曲部位23g1,23g2のいずれかまたは両者に係合して位置している。なお、ナット部材27cは、断面非円形として実施することも可能である。
変形特性可変装置27においては、運転者Hのシートベルト着用の有無によりモータ27aを駆動して、基本的には、ナット部材27cを屈曲プレート23の屈曲部位23g1,23g2のいずれかに選択的に移動して係合させるものであり、運転者Hのシートベルト非着用時には、図14(b)に示すように、ナット部材27cを厚肉で変形特性の高い屈曲プレート23Aの屈曲部位23g1に位置させ、運転者Hのシートベルト着用時には、図14(a)に示すように、ナット部材27cを薄肉で変形特性の低い屈曲プレート23Bの屈曲部位23g2に位置させる。
従って、当該支持機構20dにおいては、運転者Hのシートベルト非着用時には、衝撃時に後方へ相対移動する支持ピン22は、屈曲プレート23A,23Bを引き延ばして変形し、同時に、厚肉で変形特性の高い屈曲プレート23Aにはナット部材27cによる屈曲変形作用力が付与されることになり、この結果、運転者Hのシートベルト非着用時における衝撃エネルギーの吸収量は大きいものとなる。
これに対して、運転者Hのシートベルト着用時には、衝撃時に後方へ相対移動する支持ピン22は、屈曲プレート23A,23Bを引き延ばして変形し、同時に、薄肉で変形特性の低い屈曲プレート23Bにはナット部材27cによる屈曲変形作用力が付与されることになり、この結果、運転者Hのシートベルト着用時における衝撃エネルギーの吸収量は、運転者Hのシートベルト非着用時に比較して、小さなものとなる。
なお、当該支持機構20dにおいては、モータ27aの駆動を制御することにより、ナット部材27cを、図14(c)に示すように、両屈曲プレート23A,23Bの両屈曲部位23g1,23g2に跨って位置させることができる。この状態では、ナット部材27cにより、両屈曲プレート23A,23Bを同時に屈曲変形させて、衝撃エネルギーの吸収量を更に大きくすることができる。体格の大きい運転者(図1の運転者Hr参照)の場合には、図14(c)の状態と、同図(a)または(b)の状態になるようにモータ27aの駆動を制御するようにしてもよい。
図15は、第1の支持機構である第5支持機構20e(第5実施形態の支持機構)を示している。第5支持機構20eは、第1支持機構20aを基本構成とするものであるが、変形特性可変手段として、第1支持機構20aの係合装置に替えてスライドピン装置28を採用している点で第1支持機構20aとは相違する。従って、第5支持機構20eにおいては、第1支持機構20aと同じ構成部品および同じ構成部位にはこれらと同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
しかして、当該支持機構20eを構成するスライドピン装置28は、側面視が略直角三角形で楔状のスライドピン(スライドプレート)28aと、スライドピン28aをスライド可能に保持する傾斜状の支持部材28bと、スライドピン28aを進退させる図示しない駆動手段にて構成されている。なお、駆動手段は、ソレノイドにより進退させる電気的な手段や、ケーブルにより押し戻しする機械的な手段を採用することができる。
スライドピン28aは、屈曲プレート23の上側壁部23aの下面に当接した状態で直交して位置していて、駆動手段の非作動時である初期状態では、図15(b)に示すように、屈曲プレート23の上側壁部23aに対して直交状に前進して、上側壁部23aを局部的に持ち上げて凸部23hを形成しており、運転者Hがシートベルトを着用すると、駆動手段が作動して、図15(c)に示すように、屈曲プレート23の上側壁部23aに対して所定量後退する。
かかる構成の第5支持機構20eにより支持されているステアリング装置10aにおいては、車両の前面衝突時、運転者Hが前方に移動してステアリングホイール17に干渉すると、ステアリングシャフト12およびステアリングコラム11を支持ブラケット21とともに前方へ移動させる。
これにより、ステアリングコラム11を支持する第5支持機構20eを構成する支持ピン22は、衝撃力に応じた力で、支持ブラケット21の長孔21b内を後方へ相対移動する。この支持ピン22の相対移動時には、支持ピン22は屈曲プレート23を、その屈曲状態を引き延ばすように変形して衝撃エネルギーを吸収する。このため、運転者Hのステアリングホイール17に対する衝撃エネルギーは、第5支持機構20eの作用にて吸収されて、運転者Hのステアリングホイール17に対する衝撃力が緩和される。
しかして、当該支持機構20eにおいては、運転者Hのシートベルト非着用時には、図15(a),(b)に示す初期状態と同様の状態にあり、屈曲プレート23は、スライドピン28aを基点として車両後方へ引き延ばされて変形され、この際、スライドピン28aは、図17に示すように、相対移動する屈曲プレート23を凸部23hと同じ凸形状に変形させる。この結果、運転者Hのシートベルト非着用時には、衝撃時に後方へ相対移動する支持ピン22は、屈曲プレート23を引き延ばして変形し、同時に、屈曲プレート23にはスライドピン28aからの変形作用力を受ける。従って、当該支持機構20eにおける衝撃エネルギーの吸収量は大きいものとなる。
これに対して、運転者Hのシートベルト着用時には、駆動手段の作動により、スライドピン28aは屈曲プレート23の上側壁部23aに対して所定量後退している。このため、屈曲プレート23は、図16に示すように、スライドピン28aからは何等の変形作用力を受けることはなく後方へ引き延ばされて変形される。従って、当該支持機構20eにおける衝撃エネルギーの吸収量は、運転者Hのシートベルト非着用時に比較して、小さなものとなる。
図18〜図22は、第1の支持機構である第6支持機構20f(第6実施形態の支持機構)を示している。第6支持機構20fは、第1支持機構20aを基本構成とするもので、変形特性可変手段として、第1支持機構20aの係合装置24に替えてピン干渉装置29を採用している点で第1支持機構20aとは相違する。従って、第6支持機構20fにおいては、第1支持機構20aと同じ構成部品および同じ構成部位にはこれらと同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
しかして、第6支持機構20fで採用しているピン干渉装置29は、第1,第2ソレノイド29a,29bと、第1ソレノイド29aのプランジャ29a1先端に回動可能に支持されている支持プレート29cと、プランジャ29a1が突出する方向に支持プレート29cを付勢するばね29a2と、支持プレート29cに植設されている長尺で一対のガイドピン29d1,29d2、および、短尺で一対の干渉ピン29e1,29e2と、第2ソレノイド29bに連結されて支持プレート29cの長孔29c1を進退する支持ピン29fにて構成されている。
一方のガイドピン29d1は、支持プレート29cの上方前側に位置し、かつ、他方のガイドピン29d2は、支持プレート29cにおける中央後側に位置している。また、各干渉ピン29e1,29e2は、支持プレート29cにおける両ガイドピン29d1,29d2間にて上下の部位に位置している。支持プレート29cは、第1ソレノイド29aの非通電時には前進位置(図20の(a)参照)にあり、第1ソレノイド29aへ通電されると後退して位置(図21の(a)参照)する。また、支持ピン29fは、第2ソレノイド29bの非通電時には前進位置にあって支持プレート29cの長孔29c1に嵌合していて、第2ソレノイド29bへ通電されると後退して支持プレート29cの長孔29c1から退出する。
屈曲プレート23は、その上側壁部23aを両ガイドピン29d1,29d2にガイドされて移動するが、支持プレート29cが前進位置にある場合には、図20に示すように、両干渉ピン29e1,29e2は屈曲プレート23の移動軌跡に臨んでいて、移動する屈曲プレート23を干渉しつつガイドする。また、支持プレート29cが後退位置にある場合には、図21に示すように、両干渉ピン29e1,29e2は屈曲プレート23の移動軌跡から後退していて移動する屈曲プレート23に対しては何等干渉することはない。
かかる構成の第6支持機構20fにより支持されているステアリング装置10aにおいては、車両の前面衝突時、運転者Hが前方に移動してステアリングホイール17に干渉すると、ステアリングシャフト12およびステアリングコラム11を支持ブラケット21とともに前方へ移動させる。
これにより、ステアリングコラム11を支持する第6支持機構20fを構成する支持ピン22は、衝撃力に応じた力で、支持ブラケット21の長孔21b内を車両後方へ相対移動する。この支持ピン22の相対移動時には、支持ピン22は屈曲プレート23を、その屈曲状態を引き延ばすように変形して衝撃エネルギーを吸収する。このため、運転者Hのステアリングホイール17に対する衝突エネルギーは、第6支持機構20fの作用にて吸収されて、運転者Hのステアリングホイール17に対する衝撃力が緩和される。
しかして、当該支持機構20fにおいては、ピン干渉装置29による屈曲変形作用が衝撃エネルギーの吸収量を大きくするが、ピン干渉装置29による屈曲変形作用は、各ソレノイド29a,29bに対する通電を制御することにより、適宜変更される。
すなわち、第1ソレノイド29aの非通電時には、支持プレート29cは前進位置にあって、図20に示すように、ガイドピン29d1,29d2および干渉ピン29e1,29e2の全てを屈曲プレート23の移動軌跡に臨ませている。このため、屈曲プレート23は、その相対移動時には、両干渉ピン29e1,29e2によって大きく屈曲変形される。これに対して、第1ソレノイド29aの通電時には、支持プレート29cは後退位置にあって、両干渉ピン29e1,29e2は、図21に示すように、屈曲プレート23の移動軌跡から後退していて、屈曲プレート23に対しては何等干渉することはない。このため、屈曲プレート23は、図21(b)の破線に示したように両ガイドピン29d1,29d2によって小さく屈曲変形される。
これらの屈曲変形作用は、第2ソレノイド29bに対する通電制御により変更される。すなわち、第2ソレノイド29bの非通電時には、支持ピン29fは突出していて支持プレート29cの長孔29c1に嵌合している。このため、支持プレート29cは回動を規制されて固定状態にある。このため、両ガイドピン29d1,29d2および両干渉ピン29e1,29e2は、図20(b)または図21(b)の状態に位置していて、上記した大小異なる屈曲変形作用を発揮する。
これに対して、第2ソレノイド29bの通電時には、支持ピン29fは後退していて支持プレート29cの長孔29c1から退出している。このため、支持プレート29cは回動規制を解かれて、第1ソレノイド29aのプランジャ29a1を中心に回動可能である。このため、支持プレート29cは、屈曲プレート23の引き延ばし変形時には、図22の仮想線に示すように回動して、両ガイドピン29d1,29d2間、および、両干渉ピン29e1,29e2間の垂直線方向に対する傾斜角度を大きくする。
これにより、両ガイドピン29d1,29d2間、および、両干渉ピン29e1,29e2間での屈曲変形は、支持プレート29cが回動を規制されている場合に比較して小さくなり、この結果、衝撃エネルギーの吸収量も小さくなる。両ソレノイド29a,29bに対する通電制御による当該支持機構20fにおける衝撃エネルギーの吸収量の大小関係を表1に示す。但し、表1におけるSOL1,SOL2は第1ソレノイド29a,第2ソレノイド29bを示し、また、EA荷重は衝撃エネルギーの吸収量を間接的に示す。
当該支持機構20fでは、表1を参照すると明らかなように、両ソレノイド29a,29bに対する通電制御により、衝撃エネルギーの吸収量の異なる種々の態様を形成することができる。このため、当該支持機構20fにおいては、衝撃エネルギーの吸収量の異なる適宜な組合わせをし得るように、両ソレノイド29a,29bに対する通電制御を行うことにより、運転者Hのシートベルト着用の有無の場合の衝撃エネルギーの吸収量を最適なものとし、さらには、運転者Hの体格の大小(運転席に設けた図1の着座シート位置検出センサ93または体重センサにて検出される)、車速等を加味して、衝撃エネルギーの吸収量を最適なものとすることができる。
図23および図24には、第2の支持機構である第7支持機構30a(第7実施形態の支持機構)を採用したステアリング装置が示されている。当該ステアリング装置10bは、ステアリングコラム11と、ステアリングコラム11内を挿通するステアリングシャフト12を有するもので、ステアリングシャフト12はステアリングコラム11内で周方向に回転可能に支持されている。
当該ステアリング装置10bにおいては、ステアリングコラム11の前方がロアサポートブラケット15を介して車体の一部に前方へ離脱可能に支持され、かつ、ステアリングコラム11の中間部がアッパサポートブラケット13、および左右一対の第7支持機構30aを介して車体の一部に支持されている。これら両第7支持機構30aは、ステアリング装置を中心に左右にそれぞれ配設されている。
各第7支持機構30aは、本出願人が特開平8−295249号公報に開示している公知の支持機構と同様にエネルギー吸収プレート31および扱きクリップ32を備えていて、これらに加えて変形特性可変装置33を備えている。ステアリング装置10bは、この状態において、ステアリングシャフト12の前端部がステアリングリンク機構(図1の符号16参照)に連結され、かつ、ステアリングシャフト12の後端部にはエアバッグ(図1の符号18参照)を内蔵したステアリングホイール(図1の符号17参照)が組付けられる。
エネルギー吸収プレート31は、図25に示したように、ブレイクアウエイブラケットとして機能するアッパサポートブラケット13を車体に取付けるボルト13aを、後端側のボルト挿通孔31aに挿通して車体に取付けられている。扱きクリップ32は、湾曲形状の押圧部32aを有するもので、エネルギー吸収プレート31上に載置された状態でアッパサポートブラケット13に固定されている。これにより、扱きクリップ32は、エネルギー吸収プレート31をアッパサポートブラケット13とにより上下に挟持し、車両衝突時のエネルギー吸収プレート31との相対移動時に、エネルギー吸収プレート31を長さ方向に扱いて変形させる。
両第7支持機構30aにより支持されているステアリング装置10bにおいては、車両の前面衝突時、運転者Hが前方に移動してステアリングホイール17に干渉すると、ステアリングシャフト12およびステアリングコラム11をアッパサポートブラケット13とともに前方へ移動させる。これにより、ステアリングコラム11を支持する両第7支持機構30aを構成するエネルギー吸収プレート31は扱きクリップ32に対して相対移動する。エネルギー吸収プレート31の相対移動時には、扱きクリップ32は、エネルギー吸収プレート31を長さ方向に漸次扱いて変形させ、衝撃エネルギーを吸収する。このため、運転者Hのステアリングホイール17に対する衝突エネルギーは、第7支持機構30aの作用にて吸収されて、運転者Hのステアリングホイール17に対する衝撃力が緩和される。
しかして、第7支持機構30aは、変形特性可変装置33を備えている。変形特性可変装置33は、図25に示すように、アッパサポートブラケット13に回転可能に取付けられてエネルギー吸収プレート31の幅方向の左右の部位に位置する一対のセクタギヤ33a,33bと、各セクタギヤ33a,33b上に植設されてエネルギー吸収プレート31の幅方向の左右の部位に起立する一対の扱きピン33c,33dと、両セクタギヤ33a,33bを回転駆動させる電動モータ33eからなり、モータ33eはその出力軸に設けたピニオン33fを一方のセクタギヤ33aに噛合させて、動力伝達可能に連結している。また、両セクタギヤ33a,33bは互いに噛合していて、モータ33eの駆動により互いに反する方向へ回転する。
図25(a)は、第7支持機構30aの初期の状態を示しており、この初期状態では、変形特性可変装置33の各扱きピン33c,33dは、エネルギー吸収プレート31の各側縁部に設けた円弧状凹所31b、31cに丁度嵌合した状態にあり、図1に例示したように運転者Hがシートベルト91を着用すると、モータ33eが所定量回転して各セクタギヤ33a,33bを所定量回転させ、各扱きピン33c、33dをエネルギー吸収プレート31の各側縁部に設けた円弧状凹所31b、31cから退出させる。
このように、当該支持機構30aにおいては、運転者Hのシートベルト非着用時には、図25(a)に示す初期状態と同様の状態にあり、エネルギー吸収プレータ31は、相対移動時に、両扱きピン33c、33dの扱き作用による両側部の変形が加わる。この結果、運転者Hのシートベルト非着用時には、衝撃時に後方へ相対移動するエネルギー吸収プレート31は、同図(b)に示すように、扱きクリップ32により変形し、同時に、変形特性可変装置33の両扱きピン33c,33dの扱き作用によって両側縁部に変形作用力を受ける。従って、当該支持機構30aにおける衝撃エネルギーの吸収量は大きいものとなる。
これに対して、運転者Hのシートベルト着用時には、モータ33eの駆動により、両扱きピン33c、33dがエネルギー吸収プレート31の各側縁部に設けた円弧状凹所31b、31cから退出し、両扱きピン33c、33dは、エネルギー吸収プレート31の各側縁部に対して扱き作用力を付与することがない。
このため、エネルギー吸収プレート31は、両扱きピン33c、33dからは何等の変形作用を受けることはなく後方へ引き延ばされて変形される。従って、当該支持機構30aにおける衝撃エネルギーの吸収量は、運転者Hのシートベルト非着用時に比較して、小さなものとなる。
図26は、第7支持機構30aを変形した支持機構30b(第2の支持機構である第8実施形態の支持機構)が示されている。当該支持機構30bにおいては、エネルギー吸収プレートとして、左右の幅が両扱きピン33c、33dの挟持部位から前方へ漸次拡大する形状のエネルギー吸収プレート34を採用している。かかるエネルギー吸収プレート34を採用すれば、エネルギー吸収プレート34が相対移動する間、両扱きピン33c、33dによる扱き作用力を漸次増大させて、衝撃エネルギーの吸収量を漸次増大させることができる。
図27および図28には、第3の支持機構である第9支持機構120(第9実施形態の支持機構)を採用したステアリング装置が示されている。当該ステアリング装置は、ステアリングコラム111と、ステアリングコラム111内を挿通するステアリングシャフト112を有するもので、ステアリングシャフト112はステアリングコラム111内で周方向に回転可能に支持されている。
当該ステアリング装置においては、ステアリングコラム111の後方がアッパサポートブラケット113を介して車体の一部(図示省略)に支持され、かつ、ステアリングコラム111の前方が第9支持機構120を介して車体の一部(図示省略)に支持されるようになっている。また、このステアリング装置は、車両に組付けた状態において、図1に示した実施形態と同様に、ステアリングシャフト112の前端部がステアリングリンク機構(図1の符号16参照)に連結され、かつ、ステアリングシャフト112の後端部にはエアバッグ(図1の符号18参照)を内蔵したステアリングホイール(図1の符号17参照)が組付けられる。
なお、アッパサポートブラケット113は、車体の一部に組付けられてステアリングコラム111を前方へブレイクアウエイ可能に支持するブラケットであり、ステアリングコラム111に車両前方に向けて所定の荷重が作用したとき、ステアリングコラム111を離脱させて前方へ移動可能とするようになっている。また、アッパサポートブラケット113には、チルト機構のロック機構が設けられており、符号114は当該ロック機構を操作してロック動作およびアンロック動作を行うための操作レバーを示している。
しかして、第9支持機構120は、図29〜図31に示すように、支持部材である支持ブラケット121、支持ピン122、第1のエネルギー吸収部材である第1屈曲プレート123、第2のエネルギー吸収部材である第2屈曲プレート124、および、係脱手段である係合装置125にて構成されている。
支持ブラケット121は、前後方向からみて門形形状で横長のものであり、互いに対向する側壁部121aには、中央部よりやや前方の部位から後方に向けて斜め上方へ延びる長孔121bが対向して形成されている。長孔121bは、基端部(前端部)である円形孔部121b1と、この円形孔部121b1から後方に向けて斜め上方へ延びる帯状孔部121b2と、これら両孔部121b1,121b2を連結する幅狭部121b3とからなるもので、帯状孔部121b2は円形孔部121b1の径と略同一寸法の幅Wに形成されている。支持ブラケット121は、左右の両側壁部121aの下側端部にて、ステアリングコラム111の外周の上方部位に固着されている。
支持ピン122は、支持ブラケット121の長孔121bを貫通した状態で、車体の一部に設けた図示しないブラケットに組付けられるもので、同ブラケットに組付けられた状態では、支持ブラケット121を介してステアリングコラム111の前端部を車体の一部に上下方向に回動可能に支持する。また、支持ピン122は、初期位置では支持ブラケット121の長孔121bにおける円形孔部121b1に挿通状態で位置し、支持ブラケット121との相対的な移動(相対移動)により、幅狭部121b3を乗り越えて帯状孔部121b2内を後方へ移動する。
第1屈曲プレート123は、所定幅のプレートを略360度屈曲して形成されているもので、所定間隔を保持して対向する上側壁部123a、下側壁部123b、これら両壁部123a,123bを連結する円弧状壁部123c、および、下側壁部123bの先端部から直交して起立する起立壁部123dにて構成されている。第1屈曲プレート123は、支持ブラケット121の側壁部121aにおける長孔121bの円形孔部121b1の外周を取り巻くように植設された複数のピン121cにより位置決めされた状態で支持ブラケット121に溶接固定されていて、支持ブラケット121内で支持ピン122を包囲し、起立壁部123dを支持ピン122の前側に位置させ、かつ、円弧状壁部123cを支持ピン122の後側にて長孔121bの帯状孔部121b2を交差して経由させている。
第2屈曲プレート124は、所定幅のプレートを略360度屈曲して、第1屈曲プレート123より一回り大きく形成されているもので、所定間隔を保持して対向する上側壁部124a、下側壁部124b、これら両壁部124a,124bを連結する円弧状壁部124cにて構成されている。下側壁部124bの前端部には、係合孔124dが形成されている。第2屈曲プレート124は、第1屈曲プレート123の外周に分離可能に嵌合して重合した状態で、支持ブラケット121の内部に配置されている。
係合装置125は、ソレノイド125aと、ソレノイド125aに対する通電の断続により進退する係合ピン125bとからなり、支持ブラケット121の内部における前側に配設されていて、係合ピン125bが第2屈曲プレート124の係合孔124dに対向して位置している。この係合装置125においては、ソレノイド125aの通電時には係合ピン125bが突出して、第2屈曲プレート124の係合孔124dに進入して係合し、ソレノイド125aの非通電時には係合ピン125bが退出して、第2屈曲プレート124の係合孔124dから後退して非係合状態となる。
従って、ソレノイド125aの通電時には、第2屈曲プレート124の前端部が支持ブラケット121に固定され、ソレノイド125aの非通電時には、第2屈曲プレート124の前端部が支持ブラケット121から離脱する。ソレノイド125aは、エンジンの始動に伴って通電され、運転者Hのシートベルト非着用時(図1に示した実施形態と同様に運転席用シートベルト91に設けられているセンサ92にて着用・非着用が検出される)には図1に示した実施形態と同様に電気制御装置ECUにて通電状態に維持され、運転者Hがシートベルト91を着用すると図1に示した実施形態と同様に電気制御装置ECUにて非通電とされる。なお、ソレノイド125aの通電・非通電は、上記とは逆に設定して実施することも可能である。
かかる構成の第9支持機構120を備えたステアリング装置においては、車両の前面衝突時、運転者Hが前方に移動してステアリングホイール17に干渉すると、ステアリングシャフト112およびステアリングコラム111を前方へ移動させる。これにより、ステアリングコラム111を支持する当該支持機構120の支持ピン122は、衝撃力に応じた力で、支持ブラケット121の長孔121bを車両後方へ相対移動する。この支持ピン122の相対移動時には、支持ピン122は第1屈曲プレート123を、その屈曲状態を引き延ばすように変形して衝撃エネルギーを吸収する。このため、運転者Hのステアリングホイール17に対する衝突エネルギーは、第9支持機構120の作用にて吸収されて、運転者Hのステアリングホイール17に対する衝撃力が緩和される。
ところで、当該支持機構120においては、運転者Hのシートベルト非着用時(ステアリングコラム側から運転者Hが受けると予測した予測衝撃力が大きいとき)には、係合装置125を構成するソレノイド125aは通電状態にあって、図29に示すように、係合ピン125bは第2屈曲プレート124の係合孔124dに進入している。このため、第2屈曲プレート124は、支持ブラケット121に固定された状態にある。また、運転者Hのシートベルト着用時(ステアリングコラム側から運転者Hが受けると予測した予測衝撃力が小さいとき)には、係合装置125を構成するソレノイド125aは非通電状態にあって、係合ピン125bは第2屈曲プレート124の係合孔124dから後退している。このため、第2屈曲プレート124は、支持ブラケット121から離脱した状態にある。
このため、運転者Hのシートベルト非着用時には、衝突時に後方へ相対移動する支持ピン122は、図30に示すように、第1屈曲プレート123を引き延ばして変形するとともに、同時に、第2屈曲プレート124を引き延ばして変形する。このため、当該支持機構120における衝撃エネルギーの吸収量は大きいものとなる。これに対して、運転者Hのシートベルト着用時には、衝突時に後方へ相対移動する支持ピン122は、図31に示すように、第1屈曲プレート123を引き延ばして変形するが、第2屈曲プレート124を変形させることはなく、衝撃エネルギーの吸収量は、運転者Hのシートベルト非着用時に比較して、小さいものとなる。
このように、当該支持機構120は、運転者Hのシートベルト着用の有無により(ステアリングコラム側から運転者Hが受けると予測した予測衝撃力に応じて)、衝突エネルギーの吸収量が可変の機能を有するものであって、ステアリング装置を車体の一部に支持するために不可欠の支持機構を有効に利用して構成しているものである。このため、当該支持機構120は、構成が比較的シンプルであるとともに安価に構成することができ、ステアリング装置を複雑な構造にすることがないとともに、コストの増加を大幅に抑制することができる。
図32〜図34は、第3の支持機構である第10支持機構130(第10実施形態の支持機構)を示している。当該支持機構130は、第9支持機構120と同様に、ステアリングコラム111の前側を車体の一部に支持すべく機能する。
当該支持機構130は、支持部材である左右一対の支持ブラケット131、支持ピン132、エネルギー吸収部材である屈曲プレート133、カム134、駆動手段である電動モータ135、および、カム134と電動モータ135を支持する固定ブラケット136にて構成されている。
各支持ブラケット131は、側壁部131aを有していて、同側壁部131aには、前方の部位から後方に向けて斜め上方へ延びる長孔131bが形成されている。長孔131bは、基端部(前端部)である円形孔部131b1と、この円形孔部131b1から後方に向けて斜め上方へ延びる帯状孔部131b2からなり、円形孔部131b1は、帯状孔部131b2の幅寸法より大きい径寸法に形成されている。また、各支持ブラケット131は、その下側端部にて、ステアリングコラム111の外周の上方部位に固着されている。
支持ピン132は、各支持ブラケット131の長孔131bを貫通した状態で、車体の一部に固定される固定ブラケット136に組付けられていて、同固定ブラケット136に組付けられた状態では、両支持ブラケット131を介してステアリングコラム111の前端部を車体の一部に上下方向に回動可能に支持する。また、支持ピン132は、初期位置では支持ブラケット131の長孔131bにおける円形孔部131b1に挿通状態で位置し、支持ブラケット131との相対移動により、帯状孔部131b2内を後方へ移動する。
屈曲プレート133は、所定幅のプレートを略360度屈曲して形成されているもので、所定間隔を保持して対向する上側壁部133a、下側壁部133b、これら両壁部133a,133bを連結する円弧状壁部133c、および、下側壁部133bの先端部から直交して起立する起立壁部133dにて構成されている。屈曲プレート133は、下側壁部133bにてステアリングコラム111の外周の上端部位に固着された状態で、両支持ブラケット131間に配置されていて、支持ピン132の中間部に設けた後述するカム134を包囲して、円弧状壁部133cをカム134の後側にて長孔131bの帯状孔部131b2を交差して経由している。
カム134は、前後の各端部が円弧状を呈する長方形状のブロックであり、支持ピン132の外周に回転可能に組付けられている。このカム134においては、図34に示すように、互いに対向する一方の両面間の幅W2が、各支持ブラケット131の長孔131bにおける円形孔部131b1の径よりわずかに小さく、かつ、長孔131bにおける帯状孔部131b2の幅より大きい幅に形成されている。また、互いに対向する他方の両面間の幅W1は、各支持ブラケット131の長孔131bにおける帯状孔部131b2の幅よりわずかに小さい幅に形成されている。
電動モータ135は、カム134を回転して、長孔131bの帯状孔部131b2の幅に対向する幅を大小に変更するもので、図32に示したように、出力軸135aの先端に形成したホーク状の連結部135bにてカム134の側面に連結されている。電動モータ135は、運転者Hがシートベルトを係脱した際に通電されて所定量回転してカム134を略90度回転させるもので、運転者Hのシートベルト非着用時には、カム134を図34(a)に示す向きに回転させており、また、運転者Hのシートベルト着用時には、カム134を図34(b)に示す向きに回転させている。
かかる構成の第10支持機構130にて支持されているステアリング装置においては、車両の前面衝突時、運転者Hが前方に移動してステアリングホイールに干渉すると、ステアリングシャフト112およびステアリングコラム111を前方へ移動させる。これにより、ステアリングコラム111を支持する当該支持機構130を構成する支持ピン132は、カム134と一体に支持ブラケット131の長孔131b内を後方へ、衝撃力に応じた力で相対移動する。支持ピン132およびカム134の相対移動時には、カム134は屈曲プレート133をその屈曲状態を引き延ばすように変形して衝撃エネルギーを吸収する。このため、運転者Hのステアリングホイールに対する衝撃エネルギーは、当該支持機構130の作用にて吸収されて、運転者Hのステアリングホイールに対する衝撃力が緩和される。
ところで、第10支持機構130においては、運転者Hのシートベルト非着用時には、カム134が電動モータ135の駆動により図34(a)に示す向きに回転されていることから、衝突時に後方へ相対移動する支持ピン132と一体のカム134は、屈曲プレート132を変形するとともに、長孔131bにおける帯状孔部131b2の上下側縁部を漸次変形して移動するため、衝撃エネルギーの吸収量は大きいものとなる。これに対して、運転者Hのシートベルト着用時には、カム134が電動モータ135の駆動により図34(b)に示す向きに回転されていることから、衝突時に後方へ相対移動する支持ピン132と一体のカム134は、屈曲プレート132を変形するが、長孔131bにおける帯状孔部131b2を素通りして、帯状孔部131b2の上下側縁部を変形することはなく、衝撃エネルギーの吸収量は小さいものとなる。
このように、当該支持機構130は第9支持機構120と同様に、運転者Hのシートベルト着用の有無により(ステアリングコラム側から運転者Hが受けると予測した予測衝撃力に応じて)、衝突エネルギーの吸収量が可変の機能を有するものであって、ステアリング装置を車体の一部に支持するために不可欠の支持機構を有効に利用して構成しているものである。このため、当該支持機構130においても、第9支持機構120と同様の作用効果を奏するものである。なお、当該支持機構130においては、電動モータ135によりカム134を略90度回転させるように構成したが、電動モータ135によりカム134を例えば略45度または略90度に多段に回転させるように構成して実施することも可能である。
上記各実施形態の第1支持機構20aでは駆動手段としてソレノイド24aを採用し、第2支持機構20bでは駆動手段としてソレノイド25aを採用し、第3支持機構20cでは駆動手段としてソレノイド26cを採用し、第4支持機構20dでは駆動手段として電動モータ27aを採用し、第6支持機構20fでは駆動手段としてソレノイド29a,29bを採用し、第7支持機構30aおよび第8支持機構30bでは駆動手段として電動モータ33eを採用し、第9支持機構120では駆動手段としてソレノイド125aを採用し、第10支持機構130では駆動手段として電動モータ135を採用したが、これらの駆動手段は適宜変更して実施し得るものである。
また、上記各実施形態では、各支持機構が備える可変のエネルギー吸収機構(変形特性可変手段を有するエネルギー吸収機構)のエネルギー吸収特性が運転者のシートベルト着用有無に応じて変化するように構成して実施したが、各支持機構が備える可変のエネルギー吸収機構(変形特性可変手段を有するエネルギー吸収機構)のエネルギー吸収特性が運転者のシートベルト着用有無および運転者の着座シート位置に応じて変化する(具体的には、運転者のシートベルト非着用時における着座シート位置が設定位置より前方のときおよび後方のときには、着座シート位置が設定位置にあるときのエネルギー吸収量に比して大きくする)ように構成して実施することも可能である。
この場合において、運転者Hのシートベルト非着用は、図1に例示したセンサ92により検出され、また運転者Hの着座シート位置は、図1に例示した着座シート位置検出センサ93により検出される。このため、図1に示した両センサ92,93により、運転者がシートベルト非着用でその着座シート位置が設定位置にあること(図1の実線で示した標準体格の運転者Hがシートベルト非着用であること)を検出することができるとともに、運転者がシートベルト非着用でその着座シート位置が設定位置より前方にあること(図1の仮想線で示した体格の小さい運転者Hfがシートベルト非着用であること)を検出することができ、また運転者がシートベルト非着用でその着座シート位置が設定位置より後方にあること(図1の仮想線で示した体格の大きい運転者Hrがシートベルト非着用であること)を検出することが可能である。
したがって、この場合には、運転者がシートベルト非着用で着座シート位置が設定位置にあるとき、上記した各支持機構において運転者のシートベルト着用時に得られる作用効果(支持機構での衝撃エネルギー吸収量が小さいものとなる)と同様の作用効果が得られ、また、運転者がシートベルト非着用で着座シート位置が設定位置より前方または後方にあるとき、上記した各支持機構において運転者のシートベルト非着用時に得られる作用効果(支持機構での衝撃エネルギー吸収量が大きいものとなる)と同様の作用効果が得られる。
これにより、図1の仮想線で示した体格の小さい運転者Hfがシートベルト非着用であるときの車両前面衝突時において、ステアリングホイール17に装備されているエアバッグ18がその機能を十分に発揮しない場合にも、各支持機構の作動により、体格の小さい運転者Hfのステアリングホイール17に対する衝撃力が的確に緩和される。また、図1の仮想線で示した体格の大きい運転者Hrがシートベルト非着用であるときの車両前面衝突時においては、ステアリングホイール17に装備されているエアバッグ18の機能と、各支持機構の作動により、体格の大きい運転者Hrのステアリングホイール17に対する衝撃力(標準体格の運転者Hが受ける衝撃力より大きい衝撃力)が的確に緩和される。
また、上記各実施形態の支持機構においては、図1に例示したように、ステアリングホイール17にエアバッグ18が装備されていて、車両の前面衝突時にはエアバッグ18が作動することによっても衝撃エネルギーが吸収されるため、当該支持機構においてステアリングコラム側または車体側に設ける可変のエネルギー吸収機構にて得られるエネルギー吸収量を小さく設定することが可能であり、当該エネルギー吸収機構を小型化(車両前後方向すなわち相対移動方向にて小型化)することが可能である。
10a,10b…ステアリング装置、11…ステアリングコラム、12…ステアリングシャフト、13…アッパサポートブラケット、13a…ボルト、14…操作レバー、15…ロアサポートブラケット、20a,20b,20c,20d,20e,20f…支持機構、21…支持ブラケット、21a…側壁部、21b…長孔、21b1…円形孔部、21b2…帯状孔部、21b3…幅狭部、21c…掛止ピン、21d…上壁部、22…支持ピン、23,23A,23B…屈曲プレート、23a…上側壁部、23a1…下側屈曲部位、23a2…上側屈曲部位、23b…下側壁部、23c…円弧状壁部、23d…起立壁部、23e1,23e2…溝部、23e3…係合孔、23e4…切欠き溝、23f…スリット孔、23g1,23g2…屈曲部位、23h…凸部、24…係合装置、24a…ソレノイド、24b…剪断作用ピン、25…係合装置、25a…ソレノイド、25b(25b1,25b2)…変形作用ピン、26…扱き装置、26a…固定ピン、26b…可動ピン、26c…ソレノイド、27…変形特性可変装置、27a…電動モータ、27b…ネジ軸、27c…ナット部材、28…スライドピン装置、28a…スライドピン、28b…支持部材、29…ピン干渉装置、29a,29b…ソレノイド、29c…支持プレート、29c1…長孔、29d1,29d2…ガイドピン、29e1,29e2…干渉ピン、29f…支持ピン、30a,30b…支持機構、31…エネルギー吸収プレート、31a…ボルト挿通孔、31b、31c…円弧状凹所、32…扱きクリップ、33…変形特性可変装置、33a,33b…セクタギヤ、33c,33d…扱きピン、33e…電動モータ、33f…ピニオン、91…シートベルト、92…センサ、93…着座シート位置検出センサ、ECU…電気制御装置、111…ステアリングコラム、112…ステアリングシャフト、113…アッパサポートブラケット、114…操作レバー、120…第9支持機構、121…支持ブラケット、121a…側壁部、121b…長孔、121b1…円形孔部、121b2…帯状孔部、121b3…幅狭部、121c…掛止ピン、122…支持ピン、123…第1屈曲プレート、123a…上側壁部、123b…下側壁部、123c…円弧状壁部、123d…起立壁部、124…第2屈曲プレート、124a…上側壁部、124b…下側壁部、124c…円弧状壁部、124d…係合孔、125…係合装置、125a…ソレノイド、125b…係合ピン、130…第10支持機構、131…支持ブラケット、131a…側壁部、131b…長孔、131b1…円形孔部、131b2…帯状孔部、132…支持ピン、133…屈曲プレート、133a…上側壁部、133b…下側壁部、133c…円弧状壁部、133d…起立壁部、134…カム、135…電動モータ、135a…出力軸、135b…連結部、136…固定ブラケット。