JP4422247B2 - マルチ土壌消毒作業機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、マルチ土壌消毒作業機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のマルチ土壌消毒作業機としては、土壌中に薬剤を注入するための薬剤注入機と、圃場面をマルチフィルムで被覆するためのマルチフィルム被覆機とを具備しており、走行可能な本機の後部に連設され、圃場を走行しながら薬剤注入機によって土壌中に薬剤を注入するとともに、マルチフィルム被覆機によって圃場面にマルチフィルムを被覆するようにしていた。
【0003】
かかるマルチ土壌消毒作業機には、図4及び図5に示すように、畝54を崩して土壌55を均平するための横長板状の土壌均平板51を圃場面に向けて付勢した状態で設けられていた。図中、52,52 は本機の車輪、53,53 は車輪跡である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来のマルチ土壌消毒作業機にあっては、土壌均平板51が横長板状に形成されているだけであったため、土壌均平板51の略中央部では良好に土壌55を均平化することができるものの、本機の車輪52によって土壌均平板51の左右端部に形成される溝状の車輪跡53を良好に均平化することができないおそれがあった。
【0005】
かかる不具合を解消して、本機の車輪52によって土壌均平板51の左右端部に形成された溝状の車輪跡53を良好に均平化するためには、土壌均平板51によって多量の土56を牽引しながら均平すればよいが、それでは、本機の牽引負荷が増大してしまい、燃焼消費が増大するおそれがあった。
【0006】
また、土壌均平板51によって多量の土56を牽引しながら土壌を均平化した場合には、図5に示すように、土壌均平板51の中央部での均平圧力が大きくなる一方、土壌均平板51の左右端部での均平圧力が小さくなってしまい、圃場の土の締まり具合にむらが生じてしまうおそれもあった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明では、走行可能な本機の後部に連設し、圃場を走行しながら土壌中に薬剤を注入するとともに、圃場面をマルチフィルムで被覆するためのマルチ土壌消毒作業機において、機体フレームに、土壌を均平するための横長の土壌均平板を圃場面に向けて付勢した状態で配設し、当該土壌均平板の前面略中央位置には畝を崩すための振り分け体を配設すると共に、当該振り分け体は、前記畝を崩すことによって生じた土を当該振り分け体の前面に沿って当該土壌均平板の左右幅方向に向けて振り分けることで、当該土壌均平板による圃場への均平圧力が均一となるようにした。
【0008】
また、前記振り分け体は、基端部から先端部へ向けて先鋭状に形成し、しかも、前記基端部の間隔と本機の車輪の間隔とを略同一間隔とした。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明に係るマルチ土壌消毒作業機は、自走可能な本機としての乗用管理機の後部に連設されており、土壌中に薬剤を注入するための薬剤注入部と、圃場の上面をマルチフィルムで被覆するためのマルチフィルム被覆部と、土壌を均平するための土壌均平部とを具備し、本機によって牽引されることにより、圃場を走行しながら土壌を均平するとともに、土壌中に薬剤を注入し、更には、圃場面をマルチフィルムで被覆するものである。
【0010】
しかも、土壌均平部は、機体フレームに、土壌を均平するための土壌均平板を圃場面に向けて付勢した状態で配設し、同土壌均平板の前面に、土を左右幅方向に向けて振り分けるための振り分け体を配設したものである。
【0011】
そして、本機がマルチ土壌消毒作業機を牽引しながら圃場を走行すると、土壌均平板の先端部で圃場を押圧しながら進行し、それに伴って、振り分け体の先端部で畝を崩すとともに、崩した土を土壌均平板の左右幅方向に向けて振り分け、更には、土壌均平板の先端部で土を圃場の上面に向けて押圧し、圃場の上面を均平化するようにしたものである。
【0012】
そのため、土が振り分け体によって左右に振り分けられ、本機の左右の車輪によって形成された溝状の車輪跡の上部にまで土を振り分けられ、その土を土壌均平板で均平することにより、車輪跡を消すことができ、圃場の全面を均平化することができるものである。
【0013】
しかも、振り分け体によって土が左右に振り分けられるため、土壌均平板で土を均一な押圧力で均平することができ、均平圧力が均一なものとなって、圃場の土の締まり具合にむらが生じないようにすることができるものである。
【0014】
特に、振り分け体を、基端部から先端部へ向けて先鋭状に形成するとともに、基端部の間隔と本機の車輪の間隔とを略同一間隔とすることによって、車輪跡の上部にまで確実に土を振り分けられ、その土を土壌均平板で均平することにより、車輪跡を確実に消すことができ、圃場の全面を均平化することができるものである。
【0015】
【実施例】
以下に、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
【0016】
図1は、本発明に係るマルチ土壌消毒作業機1を示した図であり、同マルチ土壌消毒作業機1は、自走可能に構成した本機としての乗用管理機2の後部に、左右一対のロワリンク3, 3とトップリンク4とからなる昇降機構5を介して昇降可能に連設されており、土壌中に薬剤を注入するための薬剤注入部6と、圃場7の上面をマルチフィルム8で被覆するためのマルチフィルム被覆部9と、土壌を均平するための土壌均平部10とを具備している。
【0017】
そして、乗用管理機2によって牽引されることにより圃場を走行しながら、土壌均平部10によって圃場7に形成された畝11を崩して土壌を均平化し、薬剤注入部6によって土壌中に薬剤を注入するとともに、マルチフィルム被覆部9によって圃場7の上面をマルチフィルムで被覆するようにしている。
【0018】
マルチ土壌消毒作業機1は、図1に示すように、昇降機構5にヒッチ12を取付け、同ヒッチ12に前後方向に向けて伸延させた左右一対の機体フレーム13,13 を取付け、同機体フレーム13の前部に土壌均平部10を配設し、同土壌均平部10の後方位置に薬剤注入部6を配設し、同薬剤注入部6の後方位置にマルチフィルム被覆部9を配設している。
【0019】
薬剤注入部6は、機体フレーム13の後端上部にタンク載置台14を取付け、同タンク載置台14の上部に薬剤タンク15を載設し、同薬剤タンク15に、機体フレーム13の前端上部に載設したポンプ16を連通パイプ17を介して連通連結し、同ポンプ16に、機体フレーム13の前部に上下方向に伸延させて状態で取付けた注入爪18を連通パイプ19を介して連通連結している。図中、20は流量計とバルブとを設けた操作ユニット、21は機体後方に向けて形成した注入口、22は補助車輪、23は補助車輪支持体、24はサブソイラである。
【0020】
そして、薬剤注入部6は、ポンプ16を駆動することによって、薬剤タンク15の内部の消毒用の薬剤を注入爪18の注入口21から土壌中に注入するようにしている。
【0021】
マルチフィルム被覆部9は、機体フレーム13の中途部に左右一対のローラ支持体25の基端部を取付け、同ローラ支持体25の先端部間に円筒状の外鎮圧ローラ26を回動自在に架設するとともに、各ローラ支持体25の先端後部にマルチフィルム支持体27の基端部を取付け、同マルチフィルム支持体27の先端部間に円筒状のマルチフィルム8を回動自在に架設している。図中、29は機体フレーム13の後端部に取付けた溝付け用の側部覆土板である。
【0022】
また、マルチフィルム被覆部9は、機体フレーム13の後端部に前後方向に向けて伸延させた支持アーム30を連設し、支持アーム30の中途部側方位置に粘着テープ31を回動自在に取付けるとともに、支持アーム30の後端部に左右一対の切換アーム32の基端部を左右回動自在に取付け、同切換アーム32の先端部にフィルム押さえローラ33を回動自在に取付け、更には、切換アーム32の先端部にローラ支持体34を前方に向けて突設し、同ローラ支持体34の先端にテープ押さえローラ35を回動自在に取付ける一方、切換アーム32の基端部に後方に向けて伸延させた支持体36の基端部を取付け、同支持体36の先端部に押さえローラ37と規制板38とを取付けるとともに、支持体36の先端部に覆土ディスク39を取付けている。
【0023】
そして、マルチフィルム被覆部9は、外鎮圧ローラ26によって鎮圧した圃場7の上面にマルチフィルム8を順次載置し、フィルム押さえローラ33でマルチフィルム8を圃場7の上面に向けて押圧して、圃場7の上面をマルチフィルム8で被覆するようにしている。
【0024】
その際に、粘着テープ31によって隣接するマルチフィルム8の端縁同士を接着して、圃場7の全面をマルチフィルム8で被覆できるようにしている。尚、覆土ディスク39によってマルチフィルム8の端縁に土を盛ることによりマルチフィルム8を固定させることもできるようにしている。
【0025】
土壌均平部10は、機体フレーム13の左右端部に左右一対の支持ロッド40,40 を前低後高の傾斜状に取付け、同支持ロッド40の下端部間に、土壌を均平するための横長矩形板状の土壌均平板41の基端部を上下方向に向けて回動自在に枢着するとともに、同土壌均平板41の先端部と機体フレーム13との間にタイロッド42を架設して、土壌均平板41の先端部を圃場7の上面に向けて付勢している。
【0026】
また、土壌均平部10は、土壌均平板41の前面略中央位置に、畝11を崩すことによって生じた土43を土壌均平板41の左右幅方向に向けて振り分けるための振り分け体44を取付けている。
【0027】
振り分け体44は、図2及び図3に示すように、基端部から先端部へ向けて先鋭状の山型に形成するとともに、基端部から先端部へ向けて徐々に高さを高くした形状として、土壌均平板41が矢印45で示す方向に進行するのに伴って、土43が振り分け体44の前面に沿って土壌均平板41の左右幅方向に向けて振り分けられるようにしている。尚、振り分け体44は、1枚の金属製の板を折曲させて形成している。
【0028】
しかも、振り分け体44は、基端部の間隔L1と乗用管理機2の車輪46,46 の間隔L2とを略同一間隔として、乗用管理機2の左右の車輪46,46 によって形成された溝状の車輪跡47,47 の上部にまで土43を振り分けられるようにしている。
【0029】
そして、乗用管理機2がマルチ土壌消毒作業機1を牽引しながら圃場7を走行すると、土壌均平板41が先端部で圃場7を押圧しながら矢印45で示す方向に進行し、それに伴って、振り分け体44の先端部で畝11を崩すとともに、崩した土43を土壌均平板41の左右幅方向に向けて振り分け、更には、土壌均平板41の先端部で土43を圃場7の上面に向けて押圧し、圃場7の上面を均平化するようにしている。
【0030】
このように、本実施例では、機体フレーム13に、土壌を均平するための土壌均平板41を圃場7の上面に向けて付勢した状態で配設し、同土壌均平板41の前面に、土43を左右幅方向に向けて振り分けるための振り分け体44を配設しているため、図3に示すように、土43が振り分け体44によって左右に振り分けられ、乗用管理機2の左右の車輪46,46 によって形成された溝状の車輪跡47,47 の上部にまで土43を振り分けられ、その土43を土壌均平板41で均平することにより、車輪跡47を消すことができ、圃場7の全面を均平化することができる。
【0031】
しかも、振り分け体44によって土43が左右に振り分けられため、土壌均平板41で土43を均一な押圧力で均平することができ、均平圧力が均一なものとなって、圃場7の土の締まり具合にむらが生じないようにすることができる。
【0032】
特に、振り分け体44を、基端部から先端部へ向けて先鋭状に形成するとともに、基端部の間隔L1と乗用管理機2の車輪46,46 の間隔L2とを略同一間隔とすることによって、乗用管理機2の左右の車輪46,46 によって形成された溝状の車輪跡47,47 の上部にまで確実に土43を振り分けられ、その土43を土壌均平板41で均平することにより、車輪跡47を確実に消すことができ、圃場7の全面を均平化することができる。
【0033】
しかも、先鋭状の先端部によって、圃場7の畝11を崩すことができ、これによっても、圃場7の全面を均平化することができる。
【0034】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0035】
(1)本発明では、走行可能な本機の後部に連設し、圃場を走行しながら土壌中に薬剤を注入するとともに、圃場の上面をマルチフィルムで被覆するためのマルチ土壌消毒作業機において、機体フレームに、土壌を均平するための横長の土壌均平板を圃場の上面に向けて付勢した状態で配設し、当該土壌均平板の前面略中央位置に、畝を崩し当該畝を崩すことによって生じた土を左右幅方向に向けて振り分けるための振り分け体を配設しているため、土が振り分け体によって左右に振り分けられ、本機の左右の車輪によって形成された溝状の車輪跡の上部にまで土を振り分けられ、その土を土壌均平板で均平することにより、車輪跡を消すことができ、圃場の全面を均平化することができる。
【0036】
しかも、振り分け体によって土が左右に振り分けられるため、土壌均平板で土を均一な押圧力で均平することができ、均平圧力が均一なものとなって、圃場の土の締まり具合にむらが生じないようにすることができる。
【0037】
(2)本発明では、前記振り分け体を、基端部から先端部へ向けて先鋭状に形成し、しかも、前記基端部の間隔と本機の車輪の間隔とを略同一間隔としているため、車輪跡の上部にまで確実に土を振り分けられ、その土を土壌均平板で均平することにより、車輪跡を確実に消すことができ、圃場の全面を均平化することができる。
【0038】
しかも、先鋭状の先端部によって、圃場の畝を崩すことができ、これによっても、圃場の全面を均平化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るマルチ土壌消毒作業機を示す側面図。
【図2】土壌均平板を示す側面図。
【図3】同平面図。
【図4】従来の土壌均平板を示す側面図。
【図5】同平面図。
【符号の説明】
1 マルチ土壌消毒作業機
2 乗用管理機
6 薬剤注入部
7 圃場
8 マルチフィルム
9 マルチフィルム被覆部
10 土壌均平部
13 機体フレーム
41 土壌均平板
42 タイロッド
44 振り分け体
46 車輪
47 車輪跡
Claims (2)
- 走行可能な本機の後部に連設し、圃場を走行しながら土壌中に薬剤を注入するとともに、圃場の上面をマルチフィルムで被覆するためのマルチ土壌消毒作業機において、
機体フレームに、土壌を均平するための横長の土壌均平板を圃場の上面に向けて付勢した状態で配設し、当該土壌均平板の前面略中央位置には畝を崩すための振り分け体を配設すると共に、当該振り分け体は、前記畝を崩すことによって生じた土を当該振り分け体の前面に沿って当該土壌均平板の左右幅方向に向けて振り分けることで、当該土壌均平板による圃場への均平圧力が均一となるようにした、ことを特徴とするマルチ土壌消毒作業機。 - 前記振り分け体は、基端部から先端部へ向けて先鋭状に形成し、しかも、前記基端部の間隔と本機の車輪の間隔とを略同一間隔としたことを特徴とする請求項1記載のマルチ土壌消毒作業機。
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| JP26662699A JP4422247B2 (ja) | 1999-09-21 | 1999-09-21 | マルチ土壌消毒作業機 |
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