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JP4426514B2 - 引戸の閉じ支援装置 - Google Patents
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JP4426514B2 - 引戸の閉じ支援装置 - Google Patents

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Description

本発明は、引戸の戸パネルを閉じ端寄りにおいて人手を要することなく閉じ操作できる引戸の閉じ支援装置に関する。
戸パネルを開閉ストロークの閉じ端寄りにおいて閉じ支援することは、特許文献1に公知である。そこでは、引っ張りばねで閉じ方向へ移動付勢されるスライダーが戸枠に設けてあり、戸パネルを所定位置まで閉じ操作すると、以後は、戸パネルとスライダーとが連結されて、戸パネルを引っ張りばねの付勢力で閉じ操作できる。スライダーは連結待機姿勢と作動姿勢とに変位でき、戸パネルを開放操作するとき、引っ張りばねの弾性に逆らいながら連結ピンで同行移動操作されて、先の所定位置において連結待機姿勢に保持される。
本発明では、戸パネルを閉じ操作するための動力源として傾斜レールを使用するが、このように傾斜レールを利用した閉じ機構は特許文献2に公知である。これは、自閉式の引戸であって、閉じ端側へ向かって下り傾斜するガイドレールで吊車を移行案内することにより、戸パネルを任意の開放位置から閉じ位置へ戻すことができる。なお、この種の自閉引戸は、任意の開放位置において戸パネルを位置保持できないので、例えば病室の引戸や、病院の廊下を仕切る引戸などに用途が限られている。
特開2003−214023号公報(段落番号0034、図10) 特開2001−182425号公報(段落番号0011、図2)
特許文献1の閉じ支援装置は、戸パネルを手動によって所定位置まで閉じ操作すると、以後は引っ張りばねの付勢力で自動的に閉じ操作できるので、戸パネルを最後まで閉じ操作する手間を省くことができる。しかも、閉じ端寄りの所定範囲を越えて戸パネルを開放操作すると、戸パネルを任意の開放位置に位置保持できるので一般住宅用の引戸や、ウォークインクロゼットの引戸などに使用できる。
しかし、戸パネルを引っ張りばねで閉じ操作するので、閉じ位置へ向かって加速された戸パネルが戸枠に衝突するのを避けられない。例えば、戸パネルを勢いよく閉めるような場合には、引っ張りばねの付勢力に閉じ操作力が加わるため、戸パネルが戸枠に衝突して跳ね返るのはもちろん、大きな衝突音を生じる。うっかりして戸パネルと戸枠との間に指先を挟んで負傷することもある。
ガイドレールと戸パネルとの間にスライダーやばねなどを設ける必要があるので、閉じ支援機構やレール構造が複雑になる。戸パネルの大きさや重量が異なるごとにばね力を調整し、あるいはばねを交換する必要があるので、施工時の調整作業に余分な手間が掛かる。スライダーが連結待機姿勢、あるいは作動姿勢に切り換わるとき耳障りな接当音を生じるうえ、戸パネルを開放するとき、ばねの張力による抵抗感があり、通常の引戸に比べて操作の円滑さに問題がある。戸パネルを乱暴に開閉するような場合に、ばねが周辺の構造物に絡まるおそれもある。
特許文献2の自閉引戸では、ガイドレールの全体を傾斜させて、吊車を閉じ端側へ向かって走行案内する。そのため、ガイドレールや吊車などを収容するレール台が大形化するのを避けられず、通常サイズの戸パネルを支持するとき、戸枠の開口寸法が特殊化するのを避けられない。場合によってはガイドレールの傾斜角度や、ダンパーの制動力を戸パネルの重量に応じて調整変更する必要があり、施工が煩雑になりやすい。
本発明の目的は、戸パネルを所定位置まで閉じ操作すると、戸パネルを自重によって閉じ操作できるうえ、たとえ戸パネルが乱暴に閉じ操作されるような場合であっても、戸パネルが戸枠に衝突するのを防止して、衝突騒音の発生を確実に防止でき、さらに、パネル側端面に指先をあてがったまま戸パネルを閉じ操作するような場合でも、指先を負傷することのない安全性に優れた引戸の閉じ支援装置を提供することにある。本発明の目的は、構造が簡単であるにもかかわらず、戸パネルを確実に閉じ支援できるうえ、戸パネルの重量が異なる場合にも戸パネルの閉じ操作力を調整する必要がなく、その分だけ施工の手間を軽減できる引戸の閉じ支援装置を提供することにある。
本発明の閉じ支援装置は、戸パネル1と、戸パネル1をランナー5・6を介して吊り下げ支持するガイドレール2と、閉じ操作力に抗して戸パネル1を制動するエアーダンパー7とを備えている。ガイドレール2にランナー5・6を転動案内するレール11・12が設けられる。レール11・12の閉じ端には、ランナー5・6を閉じ端へ向かって転動案内する下り傾斜面11a・12aを設ける。ランナー5・6が開放位置側から下り傾斜面11a・12aに達した状態において、エアーダンパー7が作動し始めるように設定する。戸パネル1の上端両側を、第1・第2の両ランナー5・6で吊持する。第1ランナー5のローラー19と、第2ランナー6のローラー19とを、それぞれの転動面が前後に位置ずれする状態で設ける。ガイドレール2の長手方向に沿って、第1ランナー5を移行案内する第1レール11と、第2ランナー6を移行案内する第2レール12とを配置する。
ガイドレール2の長手方向に沿って、第1ランナー5を移行案内する前後一対の第1レール11と、第2ランナー6を移行案内する前後一対の第2レール12とを隣接配置する。第1ランナー5は第1レール11で、第2ランナー6は第2レール12で、それぞれ持ち状に吊持する。
イドレール2の長手方向に沿って、第1ランナー5を移行案内する第1レール11と、第2ランナー6を移行案内する第2レール12とを分離配置する。第1ランナー5を第1レール11で、第2ランナー6を第2レール12で、それぞれ持ち状に吊持する。
エアーダンパー7のシリンダー25の両側に設けたスライドブロック33・34を、ガイドレール2の内面に設けた補助レール13で往復スライド可能に案内支持する。ピストンロッド27の突端に磁石39と鉄片37の一方を装着し、ガイドレール2の閉じ端寄りに磁石39と鉄片37の残る一方を配置する。
第1ランナー5および第2ランナー6のそれぞれが、ランナー台15と、ランナー台15に固定したローラー軸18で軸支されるローラー19とを備えている。第2ランナー6は、エアーダンパー7のシリンダー25の端部に固定した連結枠29に、上下動可能に連結する。
第1ランナー5および第2ランナー6のそれぞれを、ランナー台15と、ランナー台15に固定したローラー軸18で遊転自在に軸支されるローラー19とで構成する。
本発明では、ランナー5・6を案内するレール11・12の閉じ端に下り傾斜面11a・12aを設けて、戸パネル1が自重で閉じ移動できるようにする一方で、同時にエアーダンパー7で戸パネル1の閉じ動作を制動するので、戸パネル1をゆっくりと、しかし確実に閉じることができる。したがって、本発明の閉じ支援装置によれば、戸パネル1を閉じ位置まで操作する手間を省きながら、その跳ね返りを確実に防止でき、たとえ戸パネル1が乱暴に閉じ操作されるような場合でも、戸パネル1が戸枠に衝突するのを防止して、衝突騒音の発生を確実に防止できる。誤ってパネル側端面に指先をあてがったまま戸パネル1を閉じ操作したとしても指先を負傷することがなく、戸パネル1を安全に閉じることができる。
戸パネル1を下り傾斜面11a・12aに沿って自重で閉じ移動できるようにするので、例えばスライダーやばねを使用して戸パネルを閉じ操作する従来の閉じ支援装置や、レール全体が傾斜してある自閉引戸などに比べて、閉じ支援装置の全体構造を著しく簡素化でき、その分だけ閉じ支援装置の製作コストを削減できる。さらに、戸パネル1の重量が異なる場合にも、戸パネル1の閉じ操作力を調整する必要がないので、施工時の調整の手間を省くことができるうえ、構造が簡単な分だけ、閉じ支援装置の動作の信頼性を向上できる利点もある。
戸パネル1を開放操作するときは、ランナー5・6が下り傾斜面11a・12aを転動しながら乗り越えるのに必要な操作力を加えればよいので、戸パネルをばねで閉じ操作する従来の閉じ支援装置に比べて、戸パネル1をより軽快に、しかも円滑に開放操作できる。下り傾斜面11a・12aを乗り越えた後は、戸パネル1を通常の引戸と同様に自由に開閉できるうえ、任意の開放位置において停止保持できるので、閉じ支援装置の適用対象を拡大できる。戸パネル1の開閉時に、接当音や摺接音などの異音が発生することもない。
ガイドレール2の前後に第1レール11と第2レール12とを分離配置し、戸パネル1を吊持する第1・第2の両ランナー5・6を、先の各レール11・12でそれぞれ片持ち状に吊持すると、ガイドレール2が上下方向に大形化するのを防止でき、壁開口や仕切り開口の上下寸法を定常寸法に収めることができる。これにより、定寸化された既製の戸パネル1を問題なく使用でき、戸パネル1やガイドレール2などの全体コストが少なくて済む引戸の閉じ支援装置を得ることができる。
ガイドレール2の長手方向に沿って、前後一対の第1レール11と前後一対の第2レール12とを隣接配置し、第1ランナー5のローラー19と、第2ランナー6のローラー19とが、それぞれの転動面が前後に位置ずれする状態で設けてあると、第1ランナー5を第1レール11で、第2ランナー6を第2レール12で、それぞれ両持ち状に吊持できるので、戸パネル1を開閉するとき両ランナー5・6が蛇行するのを確実に防止して、戸パネル1の開閉を軽快に行える。ランナー構造を簡素化できる分だけコストを削減できる。
エアーダンパー7のシリンダー25の両側に設けたスライドブロック33・34を、ガイドレール2の内面に設けた補助レール13で往復スライド可能に案内支持すると、シリンダー25が軸心回りに回転するのを確実に防止できるので、ピストンロッド27とガイドレール2との間に設けた鉄片37と磁石39とを、常に確実に接当し吸着させることができる。これにより鉄片37と磁石39との吸着面積を常に一定にできるので、戸パネル1を開放操作するときの鉄片37と磁石39との分離タイミングのばらつきを解消できる。
ランナー台15、ローラー軸18、一対のローラー19などで、第1ランナー5および第2ランナー6を構成すると、戸パネル1の重量負荷を一対のローラー19で分担支持できるので、ローラー径を大きくする必要がなく、その分だけ第1・第2の両ランナー5・6を小形化できる。第2ランナー6のランナー台15を、エアーダンパー7の端部に設けた連結枠29に上下動可能に連結するのは、第1・第2の両ランナー5・6が下り傾斜面11a・12aを昇降するときの上下動作を、ランナー台15と連結枠29との間で吸収して、エアーダンパー7が上下に動くのを防止するためである。
第1ランナー5および第2ランナー6のそれぞれを、ランナー台15と、ランナー台15に固定したランナー軸18で遊転自在に軸支されるローラー19とで構成すると、複数のランナー軸18を備えたランナーに比べて、両ランナー5・6の構造を簡素化できるうえ、下り傾斜面11a・12aを昇降する際のローラー19の姿勢変化がないので、両ランナー5・6を円滑に開閉走行できる。
(実施例) 図1ないし図8は本発明に係る閉じ支援装置を適用した一枚構造の引戸の実施例を示す。この種の引戸はウォークインクロゼットや、収納室の出入口などに適用される。図2において符号1は戸パネル、2は上側のガイドレール、3は床面側のガイドレールである。戸パネル1の下端両隅には、床面側のガイドレール3で移行案内される振止め具4が装着してある。戸パネル1の上面両端には、上側のガイドレール2に沿って移行案内される第1ランナー(ランナー)5と第2ランナー(ランナー)6が装着してある。符号7はエアーダンパー、8は戸パネル1を開閉操作するための把手である。
図3においてガイドレール2は、下向きに開口する断面C字状のアルミニウム条材からなり、その下端前側の支持壁10で第1レール(レール)11を支持し、下端後側の支持壁10で第2レール(レール)12を支持している。第1レール11は先の第1ランナー5を転動案内し、第2レール12は先の第2ランナー6を転動案内する。そのために、第1レール11は、閉じ位置に位置する戸パネル1の閉じ端寄りから開放端寄りにわたって配置し、第2レール12は閉じ位置に位置する戸パネル1の開放端の近傍から、戸枠の開放端寄りにわたって配置する。ガイドレール2の内部上方には前後一対の補助レール13が突設してある。
第1・第2の各レール11・12はそれぞれプラスチック条材を素材にして形成してあり、その閉じ端側に下り傾斜面11a・12aを備えている。開放端側には一方のローラー19を落ち込ませるための凹部14が形成してある(図4および図7参照)。戸パネル1を全開放した状態においては、ローラー19が凹部14に落ち込むことにより開放状態を保持できるので、別途キャッチ機構を設ける必要がなく、その分だけ引戸の構造を簡素化できる。この実施例における下り傾斜面11a・12aの左右長さは150mmである。
図5および図6において第1ランナー5は、角ブロック状のランナー台15と、ランナー台15に突設した軸16で揺動自在に軸支されるローラー枠17と、ローラー枠17の両端にローラー軸18を介して遊転自在に軸支される左右一対のローラー19と、ランナー台17に固定されて左右一対の振止めローラー(振止め体)20を支持する振止め枠21などで構成する。第1ランナー5は、戸パネル1に装着固定される連結ユニット9に対してランナー軸22を介して連結してあり、必要時には第1ランナー5と連結ユニット9とを、戸パネル1から抜き外すことができる。ランナー台15、ローラー19、および振止めローラー20はプラスチック成形品からなり、ローラー枠17と振止め枠21はプレス金具からなる。振止めローラー20は、前後の支持壁10と接当して第1ランナー5の蛇行を防止する。
第2ランナー6は、第1ランナー5と同様に構成するが、その振止め枠21を利用してエアーダンパー7に連結する点が異なる。具体的には、図7に示すように振止め枠21の一側上部に逆L字状の連結爪24を突設し、連結爪24をシリンダー25の端プラグ28に設けた連結枠29に対して上下動可能に連結する。図4に示すように、第1ランナー5と第2ランナー6とは、前後逆向きの姿勢で各レール11・12に吊持してある。
図1においてエアーダンパー7は、シリンダー25、ピストン26、およびピストンロッド27を備えており、ピストンロッド27がシリンダー25内へ退縮するとき、ピストン26で押し出される空気の出口通路を絞ることによって、戸パネル1の閉じ動作を制動する。シリンダー25の一端には端プラグ28が固定してあり、その内部に先の出口通路を絞るバルブが組み込んである。バルブの絞り量は、そのねじ込み量を調整することで変更できる。端プラグ28の外側端には連結枠29が突設してあり、連結枠29に形成した連結穴30に連結爪24を上下動自在に連結している(図7参照)。
ガイドレール2内でエアーダンパー7の姿勢が軸心回りに変化するのを防ぐために、ピストンロッド27の先端と、シリンダー25の両端のそれぞれに、スライドブロック32〜34を固定している。各スライドブロック32〜34の前後には、補助レール13でスライド案内される一対の溝35が設けてある。図8に示すように、ピストンロッド27の先端と、シリンダー25の左端に装着されるスライドブロック32・33は、それぞれ独立したプラスチック成形品として形成するが、シリンダー25の右端に設けられるスライドブロック34は、先の端プラグ28と一体に成形してある(図7参照)。
図1に示すようにピストンロッド27の突端には、スライドブロック32と磁石39とがビス38で共締め固定してあり、この磁石39で吸着されるL字状の鉄片37が、ガイドレール2の内部の閉じ端寄りに固定してある。閉じ位置にある戸パネル1を開放操作するとき、ピストンロッド27は磁石39を介して鉄片37に吸着保持される。シリンダー25が開放方向へ移動操作されてピストンロッド27が限界位置まで伸出すると、磁石39が鉄片37から分離し、シリンダー25とピストンロッド27とはその状態のままで戸パネル1に同行移動する。
戸パネル1は開閉ストロークの殆どの分において、通常の引戸と同様に開閉操作できるが、戸パネル1を任意の開放位置から閉じ端寄りまで閉じ操作すると、第1・第2の両ランナー5・6が、第1・第2の各レール11・12に設けた下り傾斜面11a・12a上に達した時点で、戸パネル1が自重で閉じ移動し始める。このとき、ピストンロッド27の先端に設けた鉄片37が磁石39に接当する。このときの戸パネル1の開放位置が、この実施例でいう所定位置である。
戸パネル1が所定位置を越えて閉じ側へ移動すると、ピストンロッド27およびピストン26がシリンダー25内へ退縮して、シリンダー25内の空気を圧縮し制動力を発揮する。そのため、戸パネル1はエアーダンパー7の空気放出量に見合う速度で閉じ位置までゆっくりと、しかし確実に移動する。つまり、戸パネル1が所定位置を越えた時点で、以後は戸パネル1を閉じ操作する必要もなく自動的に閉じ操作できる。閉じ位置に移動した戸パネル1および両ランナー5・6は、下り傾斜面11a・12aの縦成分の分だけ下方移動する。この下方移動を連結爪24が連結枠29に対して下方移動することで吸収する。したがって、エアーダンパー7が上下動することはない。同様に、振止め具4は戸パネル1の下降移動を、ケース内に設けたばね4aの圧縮変形で吸収する(図3参照)。
戸パネル1が大きな力で乱暴に閉じ操作されることがある。その場合には、シリンダー25内の空気の圧縮圧力が上昇して、戸パネル1の閉じ力に反発する。そのため、戸パネル1はエアーダンパー7によって制動された状態で閉じ側へゆっくりと移動させることができ、戸枠に衝突することはない。閉じ状態の戸パネル1を開放操作するときは、両ランナー5・6が各レール11・12の下り傾斜面11a・12aの上を転動しながら上る。この時の操作力は、ばねの張力を利用して戸パネルを閉じ操作する従来の閉じ支援装置に比べて充分に小さいので、軽快に戸パネル1を開放操作でき、通常の引戸と同様に開閉操作を円滑に行える。所定位置を越えて開放操作した戸パネル1は、任意の開放位置に位置保持できる。
図9は第1・第2の両ランナー5・6の別実施例を示す。そこでは、ランナー台15と、ランナー台15でローラー軸18を介して遊転自在に軸支される1個のローラー19と、左右一対の振止めローラー20とで各ランナー5・6を構成している。このように、各ランナー5・6を単輪構造にすると、各ランナー5・6が下り傾斜面11a・12a上を転がる場合のローラー19の姿勢変化がないうえ、ランナー構造を簡素化してその分だけコストを削減できる。
上記の実施例では、第1ランナー5および第2ランナー6を、第1レール11および第2レール12で、それぞれ片持ち状に吊持したが、両ランナー5・6は各レール11・12で両持ち状に吊持することができる。その詳細を図10〜図17に示す。
図10、図11および図13に示すように、第1ランナー5は、ブロック状のランナー台15と、ランナー台15を前後に貫通するローラー軸18と、同軸18で遊転自在に軸支される前後一対のローラー19と、ランナー台15とローラー19との間に介装されるカラー41などで、一軸二輪構造のランナーとして構成する。上記の実施例におけるローラー枠17、振止めローラー20、および振止め枠21は、構造を簡素化するために省き、ランナー台15が振止め機能を発揮する構造とした。ランナー軸22は板材からなり、ローラー軸18を利用してランナー台15に組み付けてある。
図12および図14に示すように、第2ランナー6は、基本的に第1ランナー5と同様に構成するが、ランナー台15の一側に突設した台上に、連結爪24に相当する連結軸42を一体に形成する点と、カラー41を備えておらず、第1ランナー5のローラー19の前後間隔に比べて、第2ランナー6のローラー19の前後間隔がより小さく設定してある点とが異なる。連結軸42は、シリンダー25の端プラグ28に設けた連結枠29に対して上下動可能に連結される。
上記の各ランナー5・6を両持ち状に吊持するために、ガイドレール2内における第1ランナー5のローラー19の転動面と、第2ランナー6のローラー19の転動面とを前後にずらしている。詳しくは、図15および図16に示すように、前後の支持壁10の内面それぞれに、第1レール11と第2レール12をレール長手方向へ隣接する状態で配置して、両レール11・12の上面を連続させる。そのうえで、第1レール11と第2レール12との下り傾斜面11a・12aの形成位置を前後にずらしている。
第1レール11においては、第1ランナー5のローラー19の大きな前後間隔に対応して、ガイドレール2の前壁あるいは後壁と隣接する第1レール11の前側、または後側に下り傾斜面11aを形成している。これに対して、第2レール12においては、第2ランナー6のローラー19の前後間隔が小さいので、前後一対の第2レール12の対向面に下り傾斜面12aを形成している。このように、各レール11・12の下り傾斜面11a・12aの位置が前後にずらしてあると、戸パネル1の開放移動の伴って、第1ランナー5のローラー19が第2レール12の上面側へ乗り移るとき、ローラー19が第2レール12側の下り傾斜面12aに落ち込むのを防いで、戸パネル1を全開放できる。
図10に示すようにこの実施例では、シリンダー25の両端に設けたスライドブロック33・34を、ガイドレール2の上壁内面に設けた補助レール13で移行案内している。ピストンロッド27を支持するスライドブロック32は省略した。さらに、補助レール13を利用して第1マグネット44をガイドレール2の側に固定し、ピストンロッド27の先端に第2マグネット45を固定している。
第1マグネット44は、ホルダー46と、ホルダー46内に埋設固定される磁石47と、ホルダー47の第2マグネット45との吸着面に配置されるクッション体48などで構成してある。第2マグネット45は、丸筒状のホルダー50と、円盤状の磁石51とからなる。第1・第2の両マグネット44・45が互いに吸着しあうことにより、ピストンロッド27を吸着保持できる。クッション体48は、両マグネット44・45が吸着するときの、衝突音の発生を防ぐために設けてある。
この実施例においては、先の実施例における床面側のガイドレール3と、ユニット部品からなる振止め具4を省略した。その代りに、縦軸回りに回転自在なガイドローラ53を床面に設け、戸パネル1の下端面に形成した溝54をガイドローラ53で移行案内して、戸パネル1の前後方向への振れや蛇行を規制した。先に説明したように、各ランナー5・6のランナー台15も、戸パネル1の振れや蛇行を規制することに役立っている。
上記のように、各ランナー5・6を一軸二輪構造にすると、各ランナー5・6が下り傾斜面11a・12a上を転がる場合のローラー19の姿勢変化がないうえ、ランナー構造を簡素化してその分だけコストを削減できる。また、第1ランナー5および第2ランナー6を、第1レール11および第2レール12で、それぞれ両持ち状に吊持するので、開閉操作時に各ランナー5・6が蛇行するのを確実に防止して、戸パネル1の開閉をさらに軽快に行うことができる。他の構造、および各部材の動きや動作タイミングは、先の実施例と同じであるので、同じ部材に同じ符号を付してその説明を省略する。
上記の実施例以外に、本発明の閉じ支援装置は、複数枚の戸パネル1で構成される引戸にも適用できる。上記の実施例では、ガイドレール2の前後に第1・第2の各レール11・12を分離配置して、第1・第2の各ランナー5・6を片持ち状に吊持したが、その必要はない。例えば、ガイドレール2の内面上下に前後一対ずつの支持壁10を設けて、上下の支持壁10のそれぞれで各レール11・12を前後一対ずつ支持すると、ランナー台15の前後に設けたローラー19を各レール11・12で両持ち状に支持することができる。
図10ないし図17の実施例においては、ガイドレール2内における第1ランナー5のローラー19の転動面をレール断面の外々に、第2ランナー6のローラー19の転動面をレール断面の内々にそれぞれ配置して、各ランナー5・6のローラー19の前後間隔を異ならせて、各ローラー転動面を前後にずらしたがその必要はない。例えば、第1ランナー5のローラー19の転動面をレール断面の外と内に、第2ランナー6のローラー19の転動面をレール断面の内と外にそれぞれ交互に配置することにより、各ローラー転動面を前後にずらすことができる。その場合には、前後一対の第1レール11と、前後一対の第2レール12のそれぞれを共通部品化することができる。
第1・第2の各レール11・12はそれぞれ、2個または2個以上の部品で構成することができる。例えば、下り傾斜面11a・12aの部分だけを1個の部品で構成し、他の部分をプラスチック条材で形成して、それぞれを支持壁10に締結固定する。下り傾斜面11a・12aは直線状の傾斜面で形成する必要はなく、緩やかに湾曲する突弧面や凹弧面で形成することができる。
開放位置における戸パネル1と床面との間には、下り傾斜面11a・12aを下降するのに必要な隙間が設けられるが、この隙間から光や音が洩れるのを防ぐためにモヘアや、ゴム膜などの遮蔽材を戸パネル1の下面に装着することができる。その場合には、戸パネル1が下り傾斜面11a・12aを下降するときの動作を利用して、遮蔽材を床面に接床させることができるので、遮蔽材を接床させるための機構を設ける必要がなく、その分だけ遮蔽材を備えた引戸構造を簡素化できる。
閉じ支援装置の縦断正面図である。 引戸の正面図である。 図1におけるA−A線断面図である。 ランナーの支持構造を示す横断平面図である。 第1ランナーと第1レールを示す縦断正面図である。 第1ランナーの分解斜視図である。 第2ランナーの一部破断正面図である。 図1におけるB−B線断面図である。 ランナーの別の実施例を示す縦断正面図である。 別の実施例に係る閉じ支援装置の縦断正面図である。 第1ランナーと第1レールを示す縦断正面図である。 第2ランナーと第2レールを示す縦断正面図である。 図10におけるC−C線断面図である。 図10におけるC−D線断面図である。 第1レールと第2レールの分解斜視図である。 ランナーの支持構造を示す横断平面図である。 引戸の正面図である。
符号の説明
1 戸パネル
2・3 ガイドレール
5 第1ランナー
6 第2ランナー
7 エアーダンパー
11 第1レール
11a 第1レールの下り傾斜面
12 第2レール
12a 第2レールの下り傾斜面

Claims (6)

  1. 戸パネル(1)と、戸パネル(1)をランナー(5・6)を介して吊り下げ支持するガイドレール(2)と、閉じ操作力に抗して戸パネル(1)を制動するエアーダンパー(7)とを備えており、
    ガイドレール(2)にランナー(5・6)を転動案内するレール(11・12)が設けられ、レール(11・12)の閉じ端に、ランナー(5・6)を閉じ端へ向かって転動案内する下り傾斜面(11a・12a)が設けられており、
    ランナー(5・6)が開放位置側から下り傾斜面(11a・12a)に達した状態において、エアーダンパー(7)が作動し始めるように設定してあり、
    戸パネル(1)の上端両側が、第1・第2の両ランナー(5・6)で吊持されており、
    第1ランナー(5)のローラー(19)と、第2ランナー(6)のローラー(19)とは、それぞれの転動面が前後に位置ずれする状態で設けられており、
    ガイドレール(2)の長手方向に沿って、第1ランナー(5)を移行案内する第1レール(11)と、第2ランナー(6)を移行案内する第2レール(12)とが配置されていることを特徴とする引戸の閉じ支援装置。
  2. ガイドレール(2)の長手方向に沿って、第1ランナー(5)を移行案内する前後一対の第1レール(11)と、第2ランナー(6)を移行案内する前後一対の第2レール(12)とが隣接配置されており、
    第1ランナー(5)が第1レール(11)で、第2ランナー(6)が第2レール(12)で、それぞれ持ち状に吊持してある請求項1記載の引戸の閉じ支援装置。
  3. イドレール(2)の長手方向に沿って、第1ランナー(5)を移行案内する第1レール(11)と、第2ランナー(6)を移行案内する第2レール(12)とが分離配置されており、
    第1ランナー(5)が第1レール(11)で、第2ランナー(6)が第2レール(12)で、それぞれ持ち状に吊持してある請求項1記載の引戸の閉じ支援装置。
  4. エアーダンパー(7)のシリンダー(25)の両側に設けたスライドブロック(33・34)が、ガイドレール(2)の内面に設けた補助レール(13)で往復スライド可能に案内支持されており、
    ピストンロッド(27)の突端に磁石(39)と鉄片(37)の一方が装着され、ガイドレール(2)の閉じ端寄りに磁石(39)と鉄片(37)の残る一方が配置してある請求項1、2又は3記載の引戸の閉じ支援装置。
  5. 第1ランナー(5)および第2ランナー(6)のそれぞれが、ランナー台(15)と、ランナー台(15)に固定したローラー軸(18)で軸支されるローラー(19)とを備えており、
    第2ランナー(6)が、エアーダンパー(7)のシリンダー(25)の端部に固定した連結枠(29)に、上下動可能に連結してある請求項1乃至4のいずれかに記載の引戸の閉じ支援装置。
  6. 第1ランナー(5)および第2ランナー(6)のそれぞれが、ランナー台(15)と、ランナー台(15)に固定したローラー軸(18)で遊転自在に軸支されるローラー(19)とで構成してある請求項1乃至5のいずれかに記載の引戸の閉じ支援装置。
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