JP4426673B2 - 建造物の外壁のシール構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、建造物の外壁のシール構造に関し、詳しくは、外壁材を張った外壁ユニットを上下及び左右に配設して施工した例えば、高層階建造物の外壁のシール構造に関し、更に詳しくは、上下及び左右に隣接する外壁材のコーナー部間の接続箇所における水密性を長期にわたって良好に維持しようとする技術に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
近来、ビルディングの外壁を施工するのに、図4に示すように、表裏の金属外皮1,2間に芯材3を充填するとともに上下部の一方に接続凹部4を、他方に接続凸部5を形成した外壁材6を使用することで、ビルディングの外観を著しく高めるとともに断熱性、耐候性等を充分に高めることができることから普及している。
【0003】
ところで、上記のような外壁材6は、その各々を壁下地に固定具17にて固定するのであり、膨大な足場が必要となり、大型ビルディングにおいては多大な手数を要して工期が長引くものであり、高層階建造物においては、足場を組めなく、施工が困難になる場合がある。
【0004】
このような問題を解消する手段として、多数枚の外壁材をユニット枠に取付けて壁ユニットを組立て、この壁ユニットをクレーンで吊上げて接続する工法が考えられ、提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このような工法においては、上下左右に並設される壁ユニット間で、上下及び左右に隣接する4枚の外壁材のコーナー部間の接続箇所における水密性を確保することが困難である。
【0006】
特に、4枚の外壁材のコーナー部が位置する接続箇所においては、4枚の外壁材が個々に振動したり位置変更がなされるのであり、コーナー部におけるコーキング剤に亀裂が入りやすく、破壊されやすく、コーナー部における水密性が損なわれやすくなるものである。
【0007】
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、上下左右に並設される外壁ユニット間で、上下及び左右に隣接する4枚の外壁材のコーナー部間の接続箇所における水密性を長期にわたって良好に維持することができる建造物の外壁のシール構造を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1においては、表裏の金属外皮1,2間に芯材3を充填するとともに上下部の一方に接続凹部4を、他方に接続凸部5を形成した外壁材6の複数枚を接続凹部4と接続凸部5とを水密手段を介して接続してユニット枠7に取付け、嵌合凸部10をユニット枠7の下端部に設けると共に、嵌合凸部10と嵌合されて外壁材6を鉛直方向に維持させる嵌合凹部9をユニット枠7の上端部に設けて外壁ユニットAを構成し、外壁ユニットAの上下位置の微調整を行なうための仮止め手段13をユニット枠7に設け、嵌合凹部9に嵌合凸部10を上下に摺動可能に嵌合させた状態で、上下の外壁ユニットA,Aの上位と下位の外壁材6の接続凹部4と接続凸部5とを水密手段を介して接続し、上下左右の外壁ユニットA…の外壁材6…が構成するコーナー部間に水密パッキンPを介装していることを特徴とするものである。このような構成によれば、上下の外壁ユニットA,A間における上下の外壁材6,6の接続凹部4と接続凸部5とを水密手段を介して接続するとともに、上下左右の4枚の外壁材6のコーナー部においては、水密パッキンPを介装するのであり、4枚の外壁材6…間の接続箇所における水密性を長期にわたって良好に維持することができる。
また、嵌合凸部10を嵌合凹部9に嵌合させると、外壁材6を鉛直方向に維持させることができるため、上位の外壁ユニットAを下位の外壁ユニットAに対して屋内外方向の位置決めをした状態で接続できる。その上、仮止め手段13により外壁ユニットAの上下位置の微調整を行なうことができるので、上位の外壁ユニットAと下位の外壁ユニットAとの接続を所定通りに良好に行なうことができ、接続箇所に多大な荷重がかかるのを回避できて上下の外壁材6の接続箇所の変形や損傷を確実に防止することができる。
【0009】
請求項2においては、表裏の金属外皮1,2間に芯材3を充填した外壁材6の上端部に表側の金属外皮1を裏面側に折り曲げて外壁材面に略直交する横目地側壁65を形成し、横目地側壁65に連ねて外壁材面に略平行となる横目地底壁66を形成し、横目地底壁66よりも更に外壁材6の上端部に接続凹部4もしくは接続凸部5の一方を形成し、
外壁材6の左右端部に表側の金属外皮1を折り曲げて側壁61を形成し、側壁61から外壁材6の厚さ方向の中間部から外側方に縦目地片62を延出し、縦目地片62の上端を裏面側に折り曲げて外壁材面とは略直交する第1パッキン受面S1を形成し、第1パッキン受面S1の先端に連続させて外壁材面と略平行となる第2パッキン受面S2を形成し、第1パッキン受面S1及び第2パッキン受面S2に連なるとともに横目地底壁66の側端部を裏面側に折り曲げて外壁材面に略直交する第3パッキン受面S3を形成し、
外壁材6の下端部に、横目地側壁65の高さHに相当する厚さTの横目地形成片70を垂下し、横目地形成片70の下端に上記横目地側壁65に対向する横目地形成壁69を形成し、横目地形成片70よりも裏面側に接続凹部4もしくは接続凸部5の他方を形成して外壁材6を構成し、
左右に並設される外壁ユニットA,A間において、下段で左右に隣接する外壁材6,6の横目地側壁65,65に、上段において左右に隣接する外壁材6,6の横目地形成壁69,69を対向させて横目地63を形成し、左右に隣接する外壁材6,6の縦目地片62,62を略面一に並置して縦目地片62,62の上面で左右の外壁材6,6の側壁61,61間に縦目地64を形成し、
上下に接続される外壁ユニットA,Aにおいて、上下に対向する外壁材6,6の接続凹部4と接続凸部5とを嵌合させ、
これら上下左右の4枚の外壁材6…のコーナー部が位置する箇所で、上段の左右の外壁材6,6の縦目地片62,62の表面側において、水密パッキンPの下端面P1を第1パッキン受面S1に、水密パッキンPの底面P2を第2パッキン受面S2に、水密パッキンPの左右の側端面P3,P3を左右に対向する第3パッキン受面S3,S3にそれぞれ弾接させ、横目地63及び縦目地64にコーキング剤44を充填していることを特徴とするものである。
【0010】
このような構成によれば、4枚の外壁材6…のコーナー部が接続される箇所に充填されたコーキング剤44が経年変化で劣化して亀裂が入ったり、4枚の外壁材6…が独立して移動して、破壊されたとしても、上段において左右に隣接する外壁材6,6の縦目地片62の下面に水密パッキンPが位置し、上段の縦目地片62,62間に雨水が浸入するするのを阻止することができ、また、水密パッキンPは、それぞれが直交して連なる第1パッキン受面S1、第2パッキン受面S2及び第3パッキン受面S3にそれぞれ弾接することで、損なわれたコーキング剤44を通過した雨水が接続箇所に浸入するのを阻止することができ、しかして、芯材の劣化を回避でき、このように、4枚の外壁材6…のコーナー部間の接続箇所における水密性を、目地部分に充填されるコーキング剤44等の経年変化による劣化や、振動や地震等による亀裂発生等においても、長期にわたって良好に維持することができる。
【0011】
請求項3においては、左右の外壁ユニットA,Aの外壁材6,6間でコーキング剤44が充填された背部にユニットの上下高さに略相当する高さで前方が開放された断面略コ字状の樋体43を配設し、上下の樋体43を接続樋体51にて接続してあることを特徴とするものである。このような構成によれば、上下に隣接する樋体43,43は接続樋体51にて接続されていて、高層階建造物において樋体43を1本物にしなくてもよく、樋の施工性を高める。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。図6は外壁ユニットの接続を示す部分側面図、図7はクレーン工法を示す概略斜視図である。
【0013】
外壁ユニットAは、上下間隔を隔てた例えば、アングル材を横フレーム18とし、横フレーム18に例えば、チャンネル材を胴縁15として取付け、これら横フレーム18を左右間隔を隔てた縦フレーム16に溶接等して接続することでユニット枠7を構成し、このようなユニット枠7における胴縁15に横長の複数枚の外壁材6を固定具17にて固定したものである。外壁材6は、例えば横寸法3960mm×縦寸法910mmのものを上下に例えば、7枚を張付けるものである。外壁ユニットAの高さは高層階建造物の各階の高さに相当する高さにしている。このような外壁ユニットAは、高層階建造物の施工現場や、工場等任意の場所において組立てることができるものである。ところで、外壁ユニットAにおいて、上下中間部の複数枚の外壁材6を取付けないで、この箇所にサッシ39を嵌込んで窓とし窓ガラスを嵌込むようにして構造建造物において連続する窓を形成することもできるものである。
【0014】
外壁材6は、図4に示すように、表裏の金属外皮1,2間に、例えば、ロックウールのような無機質材料からなる芯材3を充填するとともに上部に接続凹部4を、他方に接続凸部5を形成したものである。接続凹部4側の表部には固定凹所20を、接続凸部5側の表部には覆い部21を形成している。しかして、固定凹所20に固定具17を打込んで外壁材6の上部を胴縁15に固定し、接続凹部4に上の外壁材6の接続凸部5を嵌合して接続するのであり、この場合、固定凹所20に覆い部21が係入して固定具17を隠している。このような上下方向の接続箇所には水密手段としてのシールパッキン22が介装されて充分な水密性を確保している。
【0015】
図6及び図7に示すように、縦フレーム16の上端部には摺動を許容する嵌合凹部9を形成した受部材23がボルト24にて固定されて上方に突出している。摺動を許容する嵌合凹部9は上下方向の摺動溝25と略V字状に開いた導入溝部26を備えている。縦フレーム16の下端部には締付けて本締めが可能なボルト28及びガイドピン29を設けていて、ボルト28とガイドピン29との2本で、上下の方向性を出すようにしている。又、両端部の縦フレーム16,16には吊下げ部11,11を取付けてクレーンのフック27を引掛けることで、外壁ユニットAを吊下げ施工することができるようにしている。
【0016】
吊下げ部11の下方で縦フレーム16には、上下方向の微調整をおこなうことができる仮止め手段13を設けている。具体的には、アングル材30のねじ孔にセットナット31を付設して調整ボルト32をねじ込んだものである。一方、建造物側の構造体33側においては、各階の床部34を構成する梁材35にはアングル材の受材36を調整ボルト32に対して上下方向に対向させて取付けてある。
【0017】
このような構成によれば、先ず、クレーンで吊上げた外壁ユニットAを高層階建造物の1階部分に降ろして構造体33側のアングル材の受材36に円弧状の板ばね37を介してボルト38にて外壁ユニットAをその上下部において固定するのである。次に、2階部分に外壁ユニットAを施工するのに際して、下の外壁ユニットAにおけるV字状の導入溝部26を形成した嵌合凹部9に上の外壁ユニットAの嵌合凸部10を摺動嵌合させることで、上の外壁ユニットAを下の外壁ユニットAに対して屋内外方向の位置決めして接続がおこなえるのであり、クレーン工法を楽におこなうことができるのである。
【0018】
このように、摺動を許容する嵌合凹部9の摺動溝25に嵌合凸部10であるボルト28及びガイドピン29が鉛直方向を維持して接続されるのである。この場合、上の外壁ユニットAと下の外壁ユニットAとの上下の外壁材6,6の接続凹部4と接続凸部5との嵌合程度を判断して、調整ボルト31を下方に突出して上下方向の微調整をおこなって接続凹部4と接続凸部5とが完全に接続する手前で調整ボルト31を受材36に当てて仮止めをおこなうのである。このように、上下の外壁ユニットA,Aを接続する場合に、上の外壁ユニットAの荷重が下の外壁ユニットAにかかることを確実に阻止することができるのであり、したがって、上下の外壁材6,6の接続凹部4と接続凸部5との接続を所定通りに良好におこなうことができ、接続箇所に多大な荷重がかかるのを回避できて上下の外壁材6,6の接続箇所の変形や損傷を確実に防止することができるのである。
【0019】
この場合、仮止め手段13は屋内側に位置させて、仮止め手段13を操作しているときに上下の接続凹部4と接続凸部5との接続を目視できる位置に設けてある。このような構成によれば、仮止め手段13における微調整部14の微調整をおこなうにあたって、上下の外壁材6,6の接続凹部4と接続凸部5との接続状況を目視しながら上下の微調整をおこなうことができ、上下の外壁材6,6の接続凹部4と接続凸部5の接続を所定通りにおこなうことができるのである。
【0020】
図10は水平断面図を示し、図11は拡大断面図を示し、横方向の外壁ユニットA,Aの水密接続構造を示している。
【0021】
外壁材6の横方向の端部には芯材3に対向して側端片61が折曲げられ、側端片61に続いて受片62が折曲げられている。側端片61と芯材3との間にシールパッキン42が介装されている。左右のシールパッキン42,42の背部には偏平なコ字状の樋体43の両端片が圧入されている。隣接の外壁材6,6の側端片61,61には変性シリコン樹脂がコーキング剤44として充填されている。樋体43は柱材45に支持片46を介して支持されている。このような樋体43及び柱材45は各階単位に設置される。図12は外壁ユニットAと樋体43を備えた柱材45の施工の順序を示していて、下階側のイ→ロ→ハ、上階側のニ→ホ→ヘの順番でおこなわれる。ところで、樋体43を保持している柱材45はクレーンで各階の所定の位置に吊下げられ、柱材45が作業者によって前方に押されて樋体43の両端片がシールパッキン42,42に圧入されるのである。
【0022】
図13及び図14は上下の樋体43,43の接続構造を示している。接続樋体51は、下の樋体43の内部に挿入される小径樋部51aと上の樋体43の外部に外嵌される大径樋部51bとを備えている。しかして、小径樋部51aを下の樋体43の内部に、大径樋部51bを上の樋体43の外部に外嵌するのである。この場合、図13の仮想線で示すように、接続樋体51を上部が下部に比べて樋体43から離れる後傾姿勢にして小径樋部51aを下の樋体43の内部に挿入した後、接続樋体51を下降させるとともに下の樋体43との係合箇所を支点として前方に回動させて大径樋部51bを上の樋体43の外部に外嵌するのである。
【0023】
ところで、上下及び左右に並設される外壁ユニットA…において、4枚の外壁材6…が交わるコーナー部においては、充分な水密シールを図るものであり、以下、詳述する。まず、外壁材6の構成を説明する。
【0024】
送り出し装置にて送り出された表裏の金属外皮1,2の両端にはロール成形により成形されて接続凸部外皮部分5a及び接続凹部外皮部分4aが形成され、これら二枚の金属外皮1,2間に芯材3としてのロックウール材、珪酸カルシウムが装填されている。珪酸カルシウムは耐火性及び機械的強度が高く、上記接続凸部外皮部分5a及び接続凹部外皮部分4aに装填され、接続凸部5及び接続凹部4における耐火性及び機械的強度を高めている。二枚の金属外皮1,2は、接続凸部5と接続凹部4とにおいて、若干の隙間dが形成されて、二枚の金属外皮1,2間の熱伝導(ヒートブリッジ)を回避するようにしている。
【0025】
外壁材6の上端部に表側の金属外皮1を裏面側に折り曲げて外壁材面に略直交する横目地側壁65を形成し、横目地側壁65に連ねて外壁材面に略平行となる横目地底壁66を形成し、横目地底壁66よりも更に一段低く固定凹所20を形成し、固定凹所20よりも更に外壁材6の上端部に接続凹部4を形成している。
【0026】
外壁材6の下端部に、横目地側壁65の高さHに相当する厚さTの横目地形成片70を垂下し、横目地形成片70の下端に上記横目地側壁65に対向する横目地形成壁69を形成し、横目地形成片70よりも裏面側に接続凸部5を形成している。
【0027】
外壁材6の左右端部には、表側の金属外皮1を折り曲げて側壁61を形成し、側壁61から外壁材6の厚さ方向の中間部から外側方に縦目地片62を延出してある。縦目地片62の上端を裏面側に折り曲げて外壁材面とは略直交する第1パッキン受面S1を形成している。第1パッキン受面S1の先端に連続させて外壁材面と略平行となる第2パッキン受面S2を形成している。第1パッキン受面S1及び第2パッキン受面S2に連なるとともに横目地底壁66の側端部を裏面側に折り曲げて外壁材面に略直交する第3パッキン受面S3を形成している。
【0028】
外壁材6の左右側端部において、芯材3の側壁61との間に長尺で小幅のシールパッキン42,42を介装している。このようにして外壁材6を構成している。
【0029】
しかして、外壁材6,6は図4に示すように、釘打部20において下位において左右の外壁材6,6をボルト17にて胴縁15に固定し、外壁材6,6の縦目地片62,62を略面一に並置して縦目地片62,62の上面で左右の外壁材6,6の側壁61,61間に縦目地64を形成する。
【0030】
次に、左右に隣接する外壁材6,6の一方の上方において、下位のものの接続凹部4に上位のものの接続凸部5を嵌合させ、下段の外壁材6の横目地側壁65に、上段の外壁材6の横目地形成壁69を対向させて横目地63を形成し、上位の外壁材6の接続凸部5を下位の外壁材6の接続凹部4に嵌合させる。
【0031】
このように4枚の外壁材6…が交差する表面側に厚帯板状で立方体の水密パッキンPの下端面P1を第1パッキン受面S1に、水密パッキンPの底面P2を第2パッキン受面S2に、水密パッキンPの左右の側端面P3,P3を左右に対向する第3パッキン受面S3,S3にそれぞれ弾接させるのである。
【0032】
ところで、図3に示すように、左右の外壁材6,6の縦目地64の背部には左右の外壁材6,6のシールパッキン42,42に跨がる断面略U字状で金属板を曲げ加工した樋体43が柱材45に支持片46を介して取付けられている。この樋体43の内部には必要に応じてロックウール材のような断熱部材71を充填してもよい。
【0033】
しかして、図3に示すように、上記水密パッキンPの裏面は上記断熱部材71に埋入して、水密パッキンPが上方に不測に移動しないように位置決めをしている。図5において符号Xは芯材3の端面を示している。
【0034】
ところで、水密パッキンPの表面の下端から水密テープPaを延出してある。この水密テープPaは水密パッキンPと同材質で一体に形成しても、他の材質のものを水密パッキンPに取着してもよいものである。水密テープPaの裏面には粘着材を塗布したテープを貼着してある。この水密テープPaは下段の外壁材6,6の縦目地片62,62の突き合わせ箇所に粘着材にて接着するのである。
【0035】
以上詳述したように、4枚の外壁材6…のコーナー部が接続される箇所に充填されたコーキング剤44が経年変化で劣化して亀裂が入ったり、4枚の外壁材6…が独立して動いて破壊されたとしても、上段において左右に隣接する外壁材6,6の縦目地片62,62の下面に水密パッキンPが位置し、上段の縦目地片62,62間に雨水が浸入するするのを阻止することができ、また、水密パッキンPは、横目地側壁65と略面一となり、下段の外壁材66の縦目地片62と連なり外壁材面に略直交する第1パッキン受面S1、第1パッキン受面S1に連なり外壁材面と略平行となる第2パッキン受面S2、及び横目地側壁65に連なり外壁材面に略直交するように折曲げられた第3パッキン受面S3にそれぞれ弾接することで、損なわれたコーキング剤44を通過した雨水が4枚の外壁材6…のコーナー部が位置する接続箇所から浸入するのを阻止することができ、芯材3の劣化を回避でき、このように、4枚の外壁材6…のコーナー部間の接続箇所における水密性を、目地部分に充填されるコーキング剤等の経年変化による劣化や、振動や地震等による亀裂発生等においても、長期にわたって良好に維持することができるのである。
【0036】
そして、水密テープPaを下段の外壁材6,6の縦目地片12,12に接着することで、下段の縦目地片62,62間からの雨水の浸入を阻止し、また、水密テープPaによって水密パッキンPの位置決めをおこなうことができるのである。
【0037】
ところで、図1に示すように、第2パッキン受面S2に続いて第1パッキン受面S1に略平行となる第4パッキン受面S4が、第4パッキン受面S4に続いて第2パッキン受面S2に略平行となる第5パッキン受面S5が、第5パッキン受面S5に略直交し、また、釘打部20の面に略直交する第6パッキン受面S6が、そして、第4パッキン受面S4に略平行に第7パッキン受面S7が形成されている。そして、水密パッキンPには、第4パッキン受面S4、第5パッキン受面S5、第6パッキン受面S6、第7パッキン受面S7に弾接するための当たり面P4,P5,P6及びP7が形成されている。水密パッキンPの施工状態においては、第4パッキン受面S4に当たり面P4が、第5パッキン受面S5に当たり面P5が、第6パッキン受面S6に当たり面P6が、第7パッキン受面S7に当たり面P7がそれぞれ弾接するのである。
【0038】
【発明の効果】
請求項1においては、表裏の金属外皮間に芯材を充填するとともに上下部の一方に接続凹部を、他方に接続凸部を形成した外壁材の複数枚を接続凹部と接続凸部とを水密手段を介して接続してユニット枠に取付け、嵌合凸部をユニット枠の下端部に設けると共に、嵌合凸部と嵌合されて外壁材を鉛直方向に維持させる嵌合凹部をユニット枠の上端部に設けて外壁ユニットを構成し、外壁ユニットの上下位置の微調整を行なうための仮止め手段をユニット枠に設け、嵌合凹部に嵌合凸部を上下に摺動可能に嵌合させた状態で、上下の外壁ユニットの上位と下位の外壁材の接続凹部と接続凸部とを水密手段を介して接続し、上下左右の外壁ユニットの外壁材が構成するコーナー部間に水密パッキンを介装しているから、上下の外壁ユニット間における上下の外壁材の接続凹部と接続凸部とを水密手段を介して接続するとともに、上下左右の4枚の外壁材のコーナー部においては、水密パッキンを介装するのであり、4枚の外壁材間の接続箇所における水密性を長期にわたって良好に維持することができるという利点がある。
また、嵌合凸部を嵌合凹部に嵌合させると、外壁材を鉛直方向に維持させることができるため、上位の外壁ユニットを下位の外壁ユニットに対して屋内外方向の位置決めをした状態で接続でき、さらに仮止め手段により外壁ユニットの上下位置の微調整を行なうことができるので、上位の外壁ユニットと下位の外壁ユニットとの接続を所定通りに良好に行なうことができ、接続箇所に多大な荷重がかかるのを回避できて上下の外壁材の接続箇所の変形や損傷を確実に防止することができるという利点もある。
【0039】
請求項2においては、表裏の金属外皮間に芯材を充填した外壁材の上端部に表側の金属外皮を裏面側に折り曲げて外壁材面に略直交する横目地側壁を形成し、横目地側壁に連ねて外壁材面に略平行となる横目地底壁を形成し、横目地底壁よりも更に外壁材の上端部に接続凹部もしくは接続凸部の一方を形成し、
外壁材の左右端部に表側の金属外皮を折り曲げて側壁を形成し、側壁から外壁材の厚さ方向の中間部から外側方に縦目地片を延出し、縦目地片の上端を裏面側に折り曲げて外壁材面とは略直交する第1パッキン受面を形成し、第1パッキン受面の先端に連続させて外壁材面と略平行となる第2パッキン受面を形成し、第1パッキン受面及び第2パッキン受面に連なるとともに横目地底壁の側端部を裏面側に折り曲げて外壁材面に略直交する第3パッキン受面を形成し、
外壁材の下端部に、横目地側壁の高さに相当する厚さの横目地形成片を垂下し、横目地形成片の下端に上記横目地側壁に対向する横目地形成壁を形成し、横目地形成片よりも裏面側に接続凹部もしくは接続凸部の他方を形成して外壁材を構成し、
左右に並設される外壁ユニット間において、下段で左右に隣接する外壁材の横目地側壁に、上段において左右に隣接する外壁材の横目地形成壁を対向させて横目地を形成し、左右に隣接する外壁材の縦目地片を略面一に並置して縦目地片の上面で左右の外壁材の側壁間に縦目地を形成し、
上下に接続される外壁ユニットにおいて、上下に対向する外壁材の接続凹部と接続凸部とを嵌合させ、
これら上下左右の4枚の外壁材のコーナー部が位置する箇所で、上段の左右の外壁材の縦目地片の表面側において、水密パッキンの下端面を第1パッキン受面に、水密パッキンの底面を第2パッキン受面に、水密パッキンの左右の側端面を左右に対向する第3パッキン受面にそれぞれ弾接させ、横目地及び縦目地にコーキング剤を充填しているから、
請求項1の効果に加えて、4枚の外壁材のコーナー部が接続される箇所に充填されたコーキング剤が経年変化で劣化して亀裂が入ったり、4枚の外壁材が独立して移動して、破壊されたとしても、上段において左右に隣接する外壁材の縦目地片の下面に水密パッキンが位置し、上段の縦目地片間に雨水が浸入するするのを阻止することができ、また、水密パッキンは、それぞれが直交して連なる第1パッキン受面、第2パッキン受面及び第3パッキン受面にそれぞれ弾接することで、損なわれたコーキング剤を通過した雨水が接続箇所に浸入するのを阻止することができ、しかして、芯材の劣化を回避でき、このように、4枚の外壁材のコーナー部間の接続箇所における水密性を、目地部分に充填されるコーキング剤等の経年変化による劣化や、振動や地震等による亀裂発生等においても、長期にわたって良好に維持することができるという利点がある。
【0040】
請求項3においては、左右の外壁ユニットの外壁材間でコーキング剤が充填された背部にユニットの上下高さに略相当する高さで前方が開放された断面略コ字状の樋体を配設し、上下の樋体を接続樋体にて接続してあるから、請求項1又は2の効果に加えて、上下に隣接する樋体は接続樋体にて接続されていて、高層階建造物において樋体を1本物にしなくてもよく、樋の施工性を高めるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の外壁材の接続部のシール構造における水密パッキンと外壁材との関係を示す概略斜視図である。
【図2】施工途中の概略斜視図である。
【図3】施工途中の一部破断した概略斜視図である。
【図4】上下の外壁材間に横目地を形成する外壁材嵌合状態と水密パッキンとの関係を示す概略断面図である。
【図5】水密パッキンと外壁材との関係を示す概略正面図である。
【図6】同上の外壁ユニットの接続を示す部分側面図である。
【図7】同上のクレーン工法を示す概略斜視図である。
【図8】同上の仮止め手段の斜視図である。
【図9】同上の摺動嵌合構造を示す斜視図である。
【図10】同上の水平断面図である。
【図11】同上の拡大断面図である。
【図12】同上の外壁ユニット及び樋体の施工順序を示す説明図である。
【図13】同上の樋体を接続する作用を示す斜視図である。
【図14】同上の樋体を接続する作用を示し、(a)は接続後の正面図、(b)は接続前の側面図、(c)は接続後の側面図である。
【符号の説明】
1 表側の金属外皮
2 裏側の金属外皮
3 芯材
4 接続凹部
5 接続凸部
6 外壁材
7 ユニット枠
A 外壁ユニット
Claims (3)
- 表裏の金属外皮間に芯材を充填するとともに上下部の一方に接続凹部を、他方に接続凸部を形成した外壁材の複数枚を接続凹部と接続凸部とを水密手段を介して接続してユニット枠に取付け、
嵌合凸部をユニット枠の下端部に設けると共に、嵌合凸部と嵌合されて外壁材を鉛直方向に維持させる嵌合凹部をユニット枠の上端部に設けて外壁ユニットを構成し、
外壁ユニットの上下位置の微調整を行なうための仮止め手段をユニット枠に設け、
嵌合凹部に嵌合凸部を上下に摺動可能に嵌合させた状態で、上下の外壁ユニットの上位と下位の外壁材の接続凹部と接続凸部とを水密手段を介して接続し、上下左右の外壁ユニットの外壁材が構成するコーナー部間に水密パッキンを介装して成ることを特徴とする建造物の外壁のシール構造。 - 表裏の金属外皮間に芯材を充填した外壁材の上端部に表側の金属外皮を裏面側に折り曲げて外壁材面に略直交する横目地側壁を形成し、横目地側壁に連ねて外壁材面に略平行となる横目地底壁を形成し、横目地底壁よりも更に外壁材の上端部に接続凹部もしくは接続凸部の一方を形成し、外壁材の左右端部に表側の金属外皮を折り曲げて側壁を形成し、側壁から外壁材の厚さ方向の中間部から外側方に縦目地片を延出し、縦目地片の上端を裏面側に折り曲げて外壁材面とは略直交する第1パッキン受面を形成し、第1パッキン受面の先端に連続させて外壁材面と略平行となる第2パッキン受面を形成し、第1パッキン受面及び第2パッキン受面に連なるとともに横目地底壁の側端部を裏面側に折り曲げて外壁材面に略直交する第3パッキン受面を形成し、外壁材の下端部に、横目地側壁の高さに相当する厚さの横目地形成片を垂下し、横目地形成片の下端に上記横目地側壁に対向する横目地形成壁を形成し、横目地形成片よりも裏面側に接続凹部もしくは接続凸部の他方を形成して外壁材を構成し、左右に並設される外壁ユニット間において、下段で左右に隣接する外壁材の横目地側壁に、上段において左右に隣接する外壁材の横目地形成壁を対向させて横目地を形成し、左右に隣接する外壁材の縦目地片を略面一に並置して縦目地片の上面で左右の外壁材の側壁間に縦目地を形成し、上下に接続される外壁ユニットにおいて、上下に対向する外壁材の接続凹部と接続凸部とを嵌合させ、これら上下左右の4枚の外壁材のコーナー部が位置する箇所で、上段の左右の外壁材の縦目地片の表面側において、水密パッキンの下端面を第1パッキン受面に、水密パッキンの底面を第2パッキン受面に、水密パッキンの左右の側端面を左右に対向する第3パッキン受面にそれぞれ弾接させ、横目地及び縦目地にコーキング剤を充填して成ることを特徴とする請求項1記載の建造物の外壁のシール構造。
- 左右の外壁ユニットの外壁材間でコーキング剤が充填された背部に外壁ユニットの上下高さに略相当する高さで前方が開放された断面略コ字状の樋体を配設し、上下の樋体を接続樋体にて接続して成ることを特徴とする請求項1又は2記載の建造物の外壁のシール構造。
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