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JP4427006B2 - アクチュエータおよびその製造方法 - Google Patents
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JP4427006B2 - アクチュエータおよびその製造方法 - Google Patents

アクチュエータおよびその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、アクチュエータおよびその製造方法に関するものである。
例えば、レーザープリンタ等に用いられるアクチュエータとしてポリゴンミラー(回転多面体)が知られている。
しかし、このようなポリゴンミラーにおいて、より高解像度で品質のよい印字と高速印刷を達成するには、ポリゴンミラーの回転をさらに高速にしなければならない。現在のポリゴンミラーには高速安定回転を維持するためにエアーベアリングが使用されているが、今以上の高速回転を得るのは困難となっている。また、高速にするためには、大型のモーターが必要であり、機器の小型化の面で不利であるという問題がある。このようなポリゴンミラーを用いると、構造が複雑となり、コストが高くなるといった問題も生じる。
そこで、構造の比較的簡単なアクチュエータとして、ねじり振動子を用いたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
例えば、特許文献1にかかるアクチュエータでは、互いに間隔を隔てて噛み合うように配設された固定櫛歯状電極と可動櫛歯状電極とを有している。このようなアクチュエータにあっては、固定櫛歯状電極と可動櫛歯状電極との間に交番電圧を印加して、これらの間に静電引力を生じさせ、可動電極を回動させる。特許文献1では、SiO層を2つのシリコン層で挟持してなるSOI基板の一方のシリコン層に可動櫛歯状電極がパターンニングされ、他方のシリコン層に固定櫛歯状電極がパターンニングされており、固定櫛歯状電極と可動櫛歯状電極はSOI基板の板厚方向にずれて配置されている。そのため、このようなアクチュエータは、円滑に動作を開始することができる。
しかし、このようなアクチュエータでは、固定櫛歯状電極および可動櫛歯状電極を形成するに際し、SOI基板の両面にそれぞれフォトレジストによりマスクを形成し、2つのシリコン層に対しそれぞれエッチングを施さなければならない。そのため、固定櫛歯状電極と可動櫛歯状電極との間のギャップが両面のマスクのアライメント精度に依存してしまい、固定櫛歯状電極と可動櫛歯状電極との間のギャップの高精度化をすることが難しい。その結果、固定櫛歯状電極と可動櫛歯状電極との間のギャップが大きくなってしまい、駆動電圧の高電圧化を招く。
特開2004−13099号公報
本発明の目的は、低電圧駆動が可能で、かつ、容易に製造することができるアクチュエータおよびその製造方法を提供することにある。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
本発明のアクチュエータは、支持基板と、
前記支持基板上に設けられたスペーサと、
前記スペーサを介して前記支持基板に固定された第1の支持部と、
可動側櫛歯状電極を有し、前記第1の支持部に対して回動可能な質量部と、
前記質量部を前記第1の支持部に対し回動可能とするように、前記第1の支持部と前記質量部とを連結する弾性連結部と、
前記スペーサを介して前記支持基板に固定された第2の支持部と、
前記スペーサを介さずに前記支持基板に固着されている固着部と、
前記固着部に一体形成または接続され、前記可動側櫛歯状電極に間隔を隔てて噛み合う固定側櫛歯状電極と、
前記固着部を前記第2の支持部に直接的または間接的に接続する接続部とを有し、
前記可動側櫛歯状電極は、前記回動軸線を介して、前記質量部の両側に1対設けられ、
前記第1の支持部、前記質量部、前記弾性連結部、前記第2の支持部、前記固着部、前記固定側櫛歯状電極、および前記接続部は、1つの層をパターンニングすることにより形成されたものであり、
前記固着部は、前記接続部を撓ませながら前記第2の支持部に対し前記支持基板側に変位した状態で前記支持基板に固着し、これにより、前記固定側櫛歯状電極と前記可動側櫛歯状電極との間に電位差を生じさせない状態で、前記質量部の回動軸方向から見たときに、前記支持基板の板厚方向で前記固定側櫛歯状電極の一部と前記可動側櫛歯状電極の一部とが平行に重なって、前記固定側櫛歯状電極を前記可動側櫛歯状電極に対し前記支持基板の板厚方向でずれるように初期変位させており、
前記可動側櫛歯状電極と前記固定側櫛歯状電極との間に交流電圧を印加することによって、前記質量部を回動させることを特徴とする。
これにより、固定側櫛歯状電極が可動側櫛歯状電極に対し支持基板の板厚方向でずれるように初期変位しているので、アクチュエータの駆動を円滑に開始することができる。また、このようなアクチュエータの製造に際し、固定側櫛歯状電極および可動側櫛歯状電極を同一のマスクを用いて同一層に対し一括してパターンニングすることができるので、固定側櫛歯状電極と可動側櫛歯状電極との間のギャップの高精度化を図るとともに、アクチュエータの製造工程の簡略化を図ることができる。そのため、当該ギャップを小さくして、アクチュエータの低駆動電圧化を図ることができる。また、固定側櫛歯状電極および可動側櫛歯状電極のパターンニングを行った後に、固着部を支持基板に固着させるだけで初期変位を生じさせることができるので、この点でも、アクチュエータの製造工程の簡略化を図ることができる。
特に、本発明では、前述したような初期変位を固定側櫛歯状電極の変位により生じさせるので、振動系を構成する部分を大型化することなく、前述したような効果を得ることができる。また、前述したような初期変位を固定側櫛歯状電極の変位により生じさせるので、振動系を構成する部分の形状や大きさを所望のものにして、アクチュエータとして所望の特性を発揮させるとともに、前述したような効果を得ることができる。
また、本発明のアクチュエータは、支持基板と、
前記支持基板上に設けられたスペーサと、
前記スペーサを介して前記支持基板に固定された第1の支持部と、
可動側櫛歯状電極を有し、前記第1の支持部に対して回動可能な質量部と、
前記質量部を前記第1の支持部に対し回動可能とするように、前記第1の支持部と前記質量部とを連結する弾性連結部と、
前記スペーサを介して前記支持基板に固定された第2の支持部と、
前記スペーサを介さずに前記支持基板に固着されている固着部と、
前記固着部に一体形成または接続され、前記可動側櫛歯状電極に間隔を隔てて噛み合う固定側櫛歯状電極と、
前記固着部を前記第2の支持部に直接的または間接的に接続する接続部とを有し、
前記可動側櫛歯状電極は、前記回動軸線を介して、前記質量部の両側に1対設けられ、
前記第1の支持部、前記質量部、前記弾性連結部、前記第2の支持部、前記固着部、前記固定側櫛歯状電極、および前記接続部は、1つの層をパターンニングすることにより形成されたものであり、
前記固着部は、前記接続部を撓ませながら前記第2の支持部に対し前記支持基板側に変位した状態で前記支持基板に固着し、これにより、前記1対の固定側櫛歯状電極のうち、一方が前記支持基板側に前記支持基板の板面に対して傾斜し、他方が前記支持基板と反対側に前記支持基板の板面に対して傾斜して、前記固定側櫛歯状電極を前記可動側櫛歯状電極に対し前記支持基板の板厚方向でずれるように初期変位させており、
前記可動側櫛歯状電極と前記固定側櫛歯状電極との間に交流電圧を印加することによって、前記質量部を回動させることを特徴とする。
これにより、固定側櫛歯状電極が可動側櫛歯状電極に対し支持基板の板厚方向でずれるように初期変位しているので、アクチュエータの駆動を円滑に開始することができる。また、このようなアクチュエータの製造に際し、固定側櫛歯状電極および可動側櫛歯状電極を同一のマスクを用いて同一層に対し一括してパターンニングすることができるので、固定側櫛歯状電極と可動側櫛歯状電極との間のギャップの高精度化を図るとともに、アクチュエータの製造工程の簡略化を図ることができる。そのため、当該ギャップを小さくして、アクチュエータの低駆動電圧化を図ることができる。また、固定側櫛歯状電極および可動側櫛歯状電極のパターンニングを行った後に、固着部を支持基板に固着させるだけで初期変位を生じさせることができるので、この点でも、アクチュエータの製造工程の簡略化を図ることができる。
特に、本発明では、前述したような初期変位を固定側櫛歯状電極の変位により生じさせるので、振動系を構成する部分を大型化することなく、前述したような効果を得ることができる。また、前述したような初期変位を固定側櫛歯状電極の変位により生じさせるので、振動系を構成する部分の形状や大きさを所望のものにして、アクチュエータとして所望の特性を発揮させるとともに、前述したような効果を得ることができる。
本発明のアクチュエータでは、前記質量部は、板状をなし、その板面に光反射部が設けられていることが好ましい。
これにより、アクチュエータを光スキャナ、光アッテネータ、光スイッチなどの光デバイスに適用することができる。
本発明のアクチュエータは、支持基板と、
前記支持基板上に設けられたスペーサと、
前記スペーサを介して前記支持基板に固定された第1の支持部と、
可動側櫛歯状電極を有し、前記第1の支持部に対して回動可能な第1の質量部と、
前記第1の質量部に対して回動可能な第2の質量部と、
前記第1の質量部を前記第1の支持部に対し回動可能とするように、前記第1の支持部と前記第1の質量部とを連結する第1の弾性連結部と、
前記第2の質量部を前記第1の質量部に対し回動可能とするように、前記第1の質量部と前記第2の質量部とを連結する第2の弾性連結部と、
前記スペーサを介して前記支持基板に固定された第2の支持部と、
前記スペーサを介さずに前記支持基板に固着されている固着部と、
前記固着部に一体形成または接続され、前記可動側櫛歯状電極に間隔を隔てて噛み合う固定側櫛歯状電極と、
前記固着部を前記第2の支持部に直接的または間接的に接続する接続部とを有し、
前記可動側櫛歯状電極は、前記回動軸線を介して、前記第1の質量部の両側に1対設けられ、
前記第1の支持部、前記第1の質量部、前記第2の質量部、前記第1の弾性連結部、前記第2の弾性連結部、前記第2の支持部、前記固着部、前記固定側櫛歯状電極、および前記接続部は、1つの層をパターンニングすることにより形成されたものであり、
前記固着部は、前記接続部を撓ませながら前記第2の支持部に対し前記支持基板側に変位した状態で前記支持基板に固着し、これにより、前記固定側櫛歯状電極と前記可動側櫛歯状電極との間に電位差を生じさせない状態で、前記第1の質量部の回動軸方向から見たときに、前記支持基板の板厚方向で前記固定側櫛歯状電極の一部と前記可動側櫛歯状電極の一部とが平行に重なって、前記固定側櫛歯状電極を前記可動側櫛歯状電極に対し前記支持基板の板厚方向でずれるように初期変位させており、
前記可動側櫛歯状電極と前記固定側櫛歯状電極との間に交流電圧を印加することによって、前記第1の質量部を回動させ、これに伴い前記第2の質量部を回動させることを特徴とする。
これにより、固定側櫛歯状電極が可動側櫛歯状電極に対し支持基板の板厚方向でずれるように初期変位しているので、アクチュエータの駆動を円滑に開始することができる。また、このようなアクチュエータの製造に際し、固定側櫛歯状電極および可動側櫛歯状電極を同一のマスクを用いて同一層に対し一括してパターンニングすることができるので、固定側櫛歯状電極と可動側櫛歯状電極との間のギャップの高精度化を図るとともに、アクチュエータの製造工程の簡略化を図ることができる。そのため、当該ギャップを小さくして、アクチュエータの低駆動電圧化を図ることができる。また、固定側櫛歯状電極および可動側櫛歯状電極のパターンニングを行った後に、固着部を支持基板に固着させるだけで初期変位を生じさせることができるので、この点でも、アクチュエータの製造工程の簡略化を図ることができる。
また、このようなアクチュエータは、第1の質量部の振幅を抑えつつ、第2の質量部の振幅を大きくすることができる。すなわち、より低電圧駆動化を図りつつ、第2の質量部の振幅を大きくすることができる。
特に、本発明では、前述したような初期変位を固定側櫛歯状電極の変位により生じさせるので、振動系を構成する部分を大型化することなく、前述したような効果を得ることができる。また、前述したような初期変位を固定側櫛歯状電極の変位により生じさせるので、振動系を構成する部分の形状や大きさを所望のものにして、アクチュエータとして所望の特性を発揮させるとともに、前述したような効果を得ることができる。
また、本願発明のアクチュエータは、支持基板と、
前記支持基板上に設けられたスペーサと、
前記スペーサを介して前記支持基板に固定された第1の支持部と、
可動側櫛歯状電極を有し、前記第1の支持部に対して回動可能な第1の質量部と、
前記第1の質量部に対して回動可能な第2の質量部と、
前記第1の質量部を前記第1の支持部に対し回動可能とするように、前記第1の支持部と前記第1の質量部とを連結する第1の弾性連結部と、
前記第2の質量部を前記第1の質量部に対し回動可能とするように、前記第1の質量部と前記第2の質量部とを連結する第2の弾性連結部と、
前記スペーサを介して前記支持基板に固定された第2の支持部と、
前記スペーサを介さずに前記支持基板に固着されている固着部と、
前記固着部に一体形成または接続され、前記可動側櫛歯状電極に間隔を隔てて噛み合う固定側櫛歯状電極と、
前記固着部を前記第2の支持部に直接的または間接的に接続する接続部とを有し、
前記可動側櫛歯状電極は、前記回動軸線を介して、前記第1の質量部の両側に1対設けられ、
前記第1の支持部、前記第1の質量部、前記第2の質量部、前記第1の弾性連結部、前記第2の弾性連結部、前記第2の支持部、前記固着部、前記固定側櫛歯状電極、および前記接続部は、1つの層をパターンニングすることにより形成されたものであり、
前記固着部は、前記接続部を撓ませながら前記第2の支持部に対し前記支持基板側に変位した状態で前記支持基板に固着し、これにより、前記1対の固定側櫛歯状電極のうち、一方が前記支持基板側に前記支持基板の板面に対して傾斜し、他方が前記支持基板と反対側に前記支持基板の板面に対して傾斜して、前記固定側櫛歯状電極を前記可動側櫛歯状電極に対し前記支持基板の板厚方向でずれるように初期変位させており、
前記可動側櫛歯状電極と前記固定側櫛歯状電極との間に交流電圧を印加することによって、前記第1の質量部を回動させ、これに伴い前記第2の質量部を回動させることを特徴とする。
これにより、固定側櫛歯状電極が可動側櫛歯状電極に対し支持基板の板厚方向でずれるように初期変位しているので、アクチュエータの駆動を円滑に開始することができる。また、このようなアクチュエータの製造に際し、固定側櫛歯状電極および可動側櫛歯状電極を同一のマスクを用いて同一層に対し一括してパターンニングすることができるので、固定側櫛歯状電極と可動側櫛歯状電極との間のギャップの高精度化を図るとともに、アクチュエータの製造工程の簡略化を図ることができる。そのため、当該ギャップを小さくして、アクチュエータの低駆動電圧化を図ることができる。また、固定側櫛歯状電極および可動側櫛歯状電極のパターンニングを行った後に、固着部を支持基板に固着させるだけで初期変位を生じさせることができるので、この点でも、アクチュエータの製造工程の簡略化を図ることができる。
また、このようなアクチュエータは、第1の質量部の振幅を抑えつつ、第2の質量部の振幅を大きくすることができる。すなわち、より低電圧駆動化を図りつつ、第2の質量部の振幅を大きくすることができる。
特に、本発明では、前述したような初期変位を固定側櫛歯状電極の変位により生じさせるので、振動系を構成する部分を大型化することなく、前述したような効果を得ることができる。また、前述したような初期変位を固定側櫛歯状電極の変位により生じさせるので、振動系を構成する部分の形状や大きさを所望のものにして、アクチュエータとして所望の特性を発揮させるとともに、前述したような効果を得ることができる。
本発明のアクチュエータでは、前記第2の質量部は、板状をなし、その板面に光反射部が設けられていることが好ましい。
これにより、アクチュエータを光スキャナ、光アッテネータ、光スイッチなどの光デバイスに適用することができる。
本発明のアクチュエータでは、前記固定側櫛歯状電極が中継部材を介して前記固着部に接続されているとともに、前記接続部は前記固定側櫛歯状電極を前記第2の支持部に接続しており、前記固着部の前記変位により、前記接続部が前記固定側櫛歯状電極と接合する部位を回動軸中心としつつ、前記固定側櫛歯状電極を回動させることにより、前記初期変位を生じさせていることが好ましい。
これにより、固定側櫛歯状電極を支持基板の板面に対し比較的簡単に傾斜させることができる。
本発明のアクチュエータでは、前記固着部は、板状をなしており、前記固着部は、その板厚方向に貫通する開口部を有していることが好ましい。
これにより、アクチュエータの製造に際し、固着部を支持基板に簡単に固着させることができる。
本発明のアクチュエータの製造方法は、
第1の層、第2の層、第3の層がこの順で積層されてなる基板を用意する第1の工程と、
前記第1の層に対し、前記第1の支持部、前記質量部、前記弾性連結部、前記第2の支持部、前記固着部、および前記固定部に対応する形状にパターンニングを施す第2の工程と、
前記第2の層に対し、前記スペーサに対応する形状にパターンニングを施す第3の工程と、
前記第1の層の前記固着部に対応する部分を前記第3の層に固着させる第4の工程とを有することを特徴とする。
これにより、低電圧駆動が可能な1自由度振動系のアクチュエータを容易に製造することができる。
本発明のアクチュエータの製造方法は、
第1の層、第2の層、第3の層がこの順で積層されてなる基板を用意する第1の工程と、
前記第1の層に対し、前記第1の支持部、前記第1の質量部、前記第2の質量部、前記第1の弾性連結部、前記第2の弾性連結部、前記第2の支持部、前記固着部、および前記固定部に対応する形状にパターンニングを施す第2の工程と、
前記第2の層に対し、前記スペーサに対応する形状にパターンニングを施す第3の工程と、
前記第1の層の前記固着部に対応する部分を前記第3の層に固着させる第4の工程とを有することを特徴とする。
これにより、低電圧駆動が可能な2自由度振動系のアクチュエータを容易に製造することができる。
本発明のアクチュエータの製造方法では、前記第4の工程に先立ち、前記基板を洗浄液により洗浄する工程を有し、前記第4の工程において、前記第1の層の前記固着部に対応する部分と前記第3の層との間の洗浄液を乾燥・除去することにより、これらを接触・固着させることが好ましい。
これにより、アクチュエータの製造に際し、固着部を支持基板に簡単に固着させることができる。
以下、本発明のアクチュエータの好適な実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
<第1実施形態>
まず、本発明のアクチュエータの第1実施形態について説明する。
図1は、本発明のアクチュエータの第1実施形態を示す平面図、図2は、図1のA−A線断面図、図3は、図1に示すアクチュエータの製造方法を説明するための図である。なお、以下では、説明の便宜上、図1中の紙面に対し手前側を「上」、紙面に対し奥側を「下」、右側を「右」、左側を「左」、図2中の右側を「右」、左側を「左」、上側を「上」、下側を「下」と言う。
図1に示すアクチュエータ1は、図2に示すように、1自由度振動系を有する構造体2が支持基板4にスペーサ5を介して支持されている。
構造体2は、質量部21と、第1の支持部22、23と、質量部21と第1の支持部22、23とを連結する弾性連結部24、25と、第2の支持部31、32と、固着部33、34と、固着部33、34を第2の支持部31、32に接続する接続部35、36とを有している。
このような構造体2は、後述するように例えば1つのシリコン層に対しパターンニングを施すことにより、得られるものである。すなわち、第1の支持部22、23、質量部21、弾性連結部24、25、第2の支持部31、32、固着部33、34(後述する固定櫛歯状電極331、341を含む)、および接続部35、36は、支持基板4上に設けられた1つの層をパターンニングすることにより形成されたものである。これにより、後述するように、より簡単に、アクチュエータ1を製造することができる。
質量部21は、板状をなし、図1および図2における左右方向での両端部のうち、一端部(左側端部)に、櫛歯状をなす電極である可動側櫛歯状電極211、他端部(右側端部)に、櫛歯状をなす電極である可動側櫛歯状電極212を有している。
すなわち、質量部21の回動軸線を介して、質量部21の両側に1対の可動側櫛歯状電極211、212が設けられている。これにより、アクチュエータ1の駆動を円滑に開始するとともに、アクチュエータ1の駆動を円滑に行うことができる。
また、質量部21は、その上面に、光反射部213が設けられている。これにより、本発明のアクチュエータ1を光スキャナ、光アッテネータ、光スイッチなどの光デバイスに適用することができる。
このような質量部21を支持するための第1の支持部22、23は、後述するスペーサ5を介して支持基板4に接合されている。
このような質量部21とその両側に設けられた第1の支持部22、23との間に、これらを連結する1対の弾性連結部24、25が設けられている。
1対の弾性連結部24、25は、互いに同軸的に設けられており、これらを回動中心軸(回動軸線)として、質量部21が第1の支持部22、23に対して回動可能となっている。
弾性連結部24、25のばね定数kは、それぞれ、1×10−4〜1×10Nm/radであるのが好ましく、1×10−2〜1×10Nm/radであるのがより好ましく、1×10−1〜1×10Nm/radであるのがさらに好ましい。これにより、駆動電圧の低減化を図りつつ、質量部21の回転角度(振れ角)をより大きくすることができる。
このように、質量部21と第1の支持部22、23と弾性連結部24、25とは、1自由度振動系を構成する。
前述したような1自由度振動系を駆動するために、固着部33、34には、前述した質量部21の可動側櫛歯状電極211、212に間隔を隔てて噛み合う固定側櫛歯状電極331、341が一体成形されている。
すなわち、構造体2には、可動側櫛歯状電極211、212に対応して、1対の固定側櫛歯状電極331、341が設けられている。
また、固着部33、34は、板状をなしており、スペーサ5を介さずに直接的に支持基板4に固着している。これにより、図2に示すように、固定側櫛歯状電極331、341は、前述した可動側櫛歯状電極211、212に対し支持基板4の板厚方向でずれるように、より具体的には、スペーサ5の厚さ分だけ支持基板4側へずれるように、初期変位している。
本実施形態では、図2(a)に示すように、固定側櫛歯状電極331、341の両方が第2の支持部31、32に対し第1の支持基板4側に初期変位している。これにより、アクチュエータ1の駆動を円滑に開始するとともに、アクチュエータ1の駆動を円滑に行うことができる。
なお、図2(b)に示すように、1対の固定側櫛歯状電極331、341のうちの一方のみを第2の支持部31、32に対し支持基板4側に初期変位させてもよい。このようにすると、アクチュエータ1の駆動をより円滑に開始するとともに、アクチュエータ1の駆動をより円滑に行うことができる。また、この場合、初期変位をさせない側の固着部34と支持基板4との間にスペーサが介在していてもよい。すなわち、初期変位をさせない側の固着部34が第2の支持部32の一部を構成していてもよい。
また、固着部33、34は、その板厚方向に貫通する複数の開口部332、342を有している。これにより、後述するようにアクチュエータ1を製造するに際し、固着部33、34を支持基板4に簡単に固着させることができる。なお、固着部33、34に形成する開口部は、前述したような初期変位を生じさせつつ、前述したような効果を得ることができるものであれば、前述したものに限定されず、例えば、開口部の形状、位置、数は任意である。
このような固着部33、34は、接続部35、36を介して、第2の支持部31、32に接続されている。すなわち、接続部35、36は、固着部33、34を第2の支持部31、32に直接的に接続している。
接続部35、36は、それぞれ、6つの棒状部材で構成されている。なお、接続部35、36は、後述するような初期変位を生じさせることができるものであれば、前述したものに限定されず、例えば、接続部を構成する部材の位置、数、形状は任意である。
第2の支持部31、32は、スペーサ5を介して支持基板4に固定されている。したがって、前述した固着部33、34は、接続部35、36を撓ませながら第2の支持部31、32に対し支持基板4側に変位した状態で支持基板4に固着している。これにより、前述したように、固定側櫛歯状電極331、341を可動側櫛歯状電極211、212に対し支持基板4の板厚方向でずれるように初期変位を生じさせている。
支持基板4は、例えば、各種ガラスやシリコン等を主材料として構成されている。
支持基板4には、図1および図2に示すように、質量部21の回動を許容するように、開口部41が形成されている。
この開口部41は、質量部21が回動(振動)する際に、支持基板4に接触するのを防止する逃げ部を構成する。開口部(逃げ部)41を設けることにより、アクチュエータ1全体の大型化を防止しつつ、質量部21の振れ角(振幅)をより大きく設定することができる。なお、質量部21の回動を許容できれば、支持基板4に、開口部41に代えて凹部を形成し、これにより、前述したような逃げ部を構成してもよい。
スペーサ5は、支持基板4上に設けられ、前述した第2の支持部31、32を支持するための第1の部分51、52と、前述した第1の支持部22、23を支持するための第2の部分(図示せず)とを有している。すなわち、第1の支持部22、23は、スペーサ5の第2の部分(図示せず)を介して支持基板4に固定され、第2の支持部31、32は、スペーサ5の第1の部分51、52を介して支持基板4に固定されている。
次に、本実施形態のアクチュエータ1の動作を説明する。
このような可動側櫛歯状電極211と固定側櫛歯状電極331との間と、可動側櫛歯状電極212と固定側櫛歯状電極341との間とに交互に電圧(例えば位相を180°ずらした交流(交番)電圧)を印加する。すると、可動側櫛歯状電極211と固定側櫛歯状電極331との間と、可動側櫛歯状電極212と固定側櫛歯状電極341との間とに交互に静電気力(クーロン力)が生じる。
この静電気力により、質量部21が、弾性連結部24、25を回動中心軸として、支持基板4の板面(図1における紙面に平行な面)に対して傾斜するように振動(回動)する。
以上のように、アクチュエータ1は、可動側櫛歯状電極211、212と固定側櫛歯状電極331、341との間に交流電圧を印加することによって、質量部21を回動させる。
このようなアクチュエータ1にあっては、固定側櫛歯状電極331が可動側櫛歯状電極211に対し、固定側櫛歯状電極341が可動側櫛歯状電極212に対し支持基板4の板厚方向でずれるように初期変位しているので、アクチュエータ1の駆動を円滑に開始することができる。また、後述するように、アクチュエータ1の製造に際し、固定側櫛歯状電極331、341および可動側櫛歯状電極211、212を同一のマスクを用いて同一層に対し一括してパターンニングすることができるので、固定側櫛歯状電極331と可動側櫛歯状電極211との間と、固定側櫛歯状電極341と可動側櫛歯状電極212との間のギャップの高精度化を図るとともに、アクチュエータ1の製造工程の簡略化を図ることができる。そのため、当該ギャップを小さくして、アクチュエータ1の低駆動電圧化を図ることができる。また、固定側櫛歯状電極331、341および可動側櫛歯状電極211、212のパターンニングを行った後に、固着部33、34を支持基板4に固着させるだけで、前述したような初期変位を生じさせることができるので、この点でも、アクチュエータ1の製造工程の簡略化を図ることができる。
特に、本発明では、前述したような初期変位を固定側櫛歯状電極331、341の変位により生じさせるので、振動系を構成する部分を大型化することなく、前述したような効果を得ることができる。また、前述したような初期変位を固定側櫛歯状電極331、341の変位により生じさせるので、振動系を構成する部分の形状や大きさを所望のものにして、アクチュエータ1として所望の特性を発揮させるとともに、前述したような効果を得ることができる。
次に、図1および図2に示すようなアクチュエータ1の製造方法の一例を図3に基づいて説明する。
図3は、アクチュエータ1の製造方法の一例を示す工程図である。なお、図3の各図は、図1のA−A線断面図に対応する断面図を示している。
アクチュエータ1の製造方法は、[1]第1の層、第2の層、第3の層がこの順で積層されてなる3層構成の基板を用意する工程と、[2]第1の層をエッチングする工程と、[3]第3の層をエッチングする工程と、[4]第2の層をエッチングする工程と、[5]第1の層の一部を第3の層に固着させる工程とを有する。以下、各工程を順次説明する。
[1]基板の用意(第1の工程)
まず、図3(a)に示すように、第1の層6、第2の層7、第3の層8がこの順で積層されてなる3層構成の基板10を用意する。ここで、第1の層6は、後述する工程[2]でのエッチングによりエッチングされるものであり、第2の層7は、後述する工程[4]でのエッチングによりエッチングされるとともに、後述する工程[2]および[3]でのエッチングにより実質的にエッチングされないものであり、第3の層8は、後述する工程[3]でのエッチングによりエッチングされるものである。
また、前述した基板10を構成する各層のうち、第1の層6は前述した構造体2に、第2の層7はスペーサ5に、第3の層8は支持基板4となる部分である。
このような基板10としては、各層6、7、8の組み合わせで各種のものが挙げられるが、特に、主としてSiで構成された第1の層6、主としてSiOで構成された第2の層7、主としてSiで構成された第3の層8がこの順で積層されてなるSOI基板が好適である。基板10としてSOI基板を用いることにより、比較的簡単にアクチュエータ1を製造することができる。以下では、基板10としてSOI基板を用いる場合を例に説明する。
[2]第1のエッチング(第2の工程)
次に、図3(b)に示すように、前述したような基板10に対し、構造体2のパターン、すなわち質量部21、第1の支持部22、23、弾性連結部24、25、第2の支持部31、32、固着部33、34、および接続部35、36のパターンを形成する。
具体的には、まず、基板10の第1の層6上(第2の層7と反対側)のエッチング領域内に、例えばフォトリソグラフィー法等を用いて、構造体2のパターンに対応する形状のマスクを形成する。
次に、形成されたマスクを用いて、第1の層6に対してエッチングを施す。これにより、第1の層6は、マスクに対応した形状、すなわち構造体2の形状にパターニングされる。
このとき、第2の層7は、第1のエッチングにより実質的にエッチングされないものであり、第1のエッチングに際して、その侵攻を阻止するストップ層として機能する。
第1のエッチングには、例えば、反応性イオンエッチング、プラズマエッチング、ビームエッチング、光アシストエッチングのようなドライエッチング、ウェットエッチング等のうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができるが、ドライエッチング、特に、反応性イオンエッチングを用いるのが好適である。
第1のエッチングとしてドライエッチング(特に、反応性イオンエッチング)を用いることにより、第1の層6に対して異方性の高いエッチングを行うことができ、第1の層6のパターニングを寸法精度よく行うことができる。
次に、前述のマスクを除去する。後述する工程[4]での第3のエッチングに先立って、マスクを除去することにより、後述する工程[4]において、ウェットエッチングを用いる場合には、マスク材料(レジスト材料や、金属材料)の溶解によるエッチング液の汚染を防止または抑制することができる。
このマスクの除去方法としては、例えば、マスクがレジスト材料で構成される場合には、レジスト剥離液、マスクが金属材料で構成される場合には、リン酸溶液のようなメタル剥離液等を用いることができる。
なお、マスクを除去せずに、次の工程[3]を行ってもよい。その場合、工程[3]または[4]終了後に、マスクを除去する。
以上説明したように、本工程[2]により、第1の層6は、構造体2に対応した形状にパターニング(加工)される。
[3]第2のエッチング
次に、図3(c)に示すように、前述したような基板10の第3の層8に対し、開口部41を形成する。
具体的には、まず、基板10の第3の層8上のエッチング領域内に、例えばフォトリソグラフィー法等を用いて、開口部41に対応する開口を有するマスクを形成する。
次に、形成されたマスクを用いて、第3の層8に対してエッチングを施す。これにより、第3の層8は、マスクに対応した形状、支持基板4の形状にパターニングされる。
このとき、第2の層7は、第2のエッチングにより実質的にエッチングされないものであり、第2のエッチングに際して、その侵攻を阻止するストップ層として機能する。
第2のエッチングには、前述した第1のエッチングと同様のものを用いることができ、例えば、反応性イオンエッチング、プラズマエッチング、ビームエッチング、光アシストエッチングのようなドライエッチング、ウェットエッチング等のうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができるが、ドライエッチング、特に、反応性イオンエッチングを用いるのが好適である。
第2のエッチングとしてドライエッチング(特に、反応性イオンエッチング)を用いることにより、第3の層8に対して異方性の高いエッチングを行うことができ、第3の層8のパターニングを寸法精度よく行うことができる。
次に、前述のマスクを除去する。後述する工程[4]での第3のエッチングに先立って、マスクを除去することにより、後述する工程[4]において、ウェットエッチングを用いる場合には、マスク材料(レジスト材料や、金属材料)の溶解によるエッチング液の汚染を防止または抑制することができる。
このマスクの除去方法としては、例えば、マスクがレジスト材料で構成される場合には、レジスト剥離液、マスクが金属材料で構成される場合には、リン酸溶液のようなメタル剥離液等を用いることができる。
なお、マスクを除去せずに、次の工程[4]を行ってもよい。その場合、工程[4]終了後に、マスクを除去する。
以上説明したように、本工程[3]により、第3の層8がパターニング(加工)され、開口部41が形成される。
[4]第3のエッチング(第3の工程)
次に、第2の層7に対して、第1の層6および第3の層8が実質的にエッチングされず、第2の層7に対しエッチング可能な第3のエッチングを施す。これにより、第2の層7の一部を除去する。
この第3のエッチングには、例えば、反応性イオンエッチング、プラズマエッチング、ビームエッチング、光アシストエッチングのようなドライエッチング、ウェットエッチング等のうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができるが、ウェットエッチングを用いるのが好適である。
第3のエッチングとしてウェットエッチングを用いることにより、第2の層7を等方的にエッチングすることができる。このため、前述した工程[2]において加工されて残存する第1の層6直下の第2の層7も効率よく除去することができる。
このウェットエッチングに用いるエッチング液としては、例えばフッ酸等が挙げられる。
このようなエッチング液に基板10を浸漬すると、まず、残存する第1の層6(構造体2)によって覆われていない第2の層7の部分は、上面からエッチングが開始し、等方的にエッチングが進行する。また、残存する第3の層8によって覆われていない第2の層7の部分(開口部41に対応する部分)は、下面からエッチングが開始し、等方的にエッチングが進行する。
エッチングが進行すると、第1の層6および第3の層8に覆われた第2の層7の部分も、エッチングにより露出した側面側からエッチングが進行して、徐々に除去される。
そして、第2の層7が除去されていくことにより、第3の層8と第1の層6との間には、間隙が形成されていく。
ここで、第1の支持部22、23および第2の支持部31、32は、それぞれ、平面視において、構造体2のうち第1の支持部22、23および第2の支持部31、32以外の部分の面積よりも大きい面積を有している。このため、構造体2のうち第1の支持部22、23および第2の支持部31、32以外の部分の直下の第2の層7がほぼ完全に除去された時点では、第1の支持部22、23および第2の支持部31、32の直下の第2の層7の一部が残存した状態となる。
このとき、第2の層7のうち固着部33、34に対応する部分は、その板厚方向に貫通する開口部を有しているので、前述したような側面からのエッチングによりほぼ完全に除去される。
このような時点(状態)で、第3のエッチングを終了すると、残存した第2の層7により、第1の支持部22、23および第2の支持部31、32が第3の層8(支持基板4)に、それぞれ固定される。一方、構造体2のうち第1の支持部22、23および第2の支持部31、32以外の部分は、図3(d)に示すように、第3の層8から浮いた状態となる。
[5]固着工程(第4の工程)
次に、図3(e)に示すように、第1の層6のうち固着部33、34に対応する部分を第3の層8(すなわち支持基板4)に固着させる。
この固着方法としては、第1の層6のうち固着部33、34に対応する部分を第3の層8(すなわち支持基板4)に直接的に固着させることができるものであれば、特に限定されないが、前述した工程[4]でのパターンニングの後に、基板10を洗浄水により洗浄し、その後、乾燥させて、第1の層6と第2の層7との間に介在する洗浄水の除去に伴う引力により、第1の層6のうち固着部33、34に対応する部分を第3の層8とを接触させ前記固着を行うのが好ましい。すなわち、固着工程(第4の工程)に先立ち、基板10を洗浄液により洗浄する工程を有し、固着工程(第4の工程)において、第1の層6の固着部33、34に対応する部分と第3の層8との間の洗浄液を乾燥・除去することにより、これらを接触・固着させるのが好ましい。これにより、アクチュエータ1の製造に際し、固着部33、34を支持基板4に簡単に固着させることができる。
以上のような工程を経て、低電圧駆動が可能な1自由度振動系のアクチュエータ1を容易に製造することができる。
特に、アクチュエータ1の製造に際し、固定側櫛歯状電極331、341および可動側櫛歯状電極211、212を同一のマスクを用いて同一層に対し一括してパターンニングすることができるので、固定側櫛歯状電極331と可動側櫛歯状電極341との間のギャップの高精度化を図るとともに、アクチュエータ1の製造工程の簡略化を図ることができる。そのため、当該ギャップを小さくして、アクチュエータ1の低駆動電圧化を図ることができる。また、固定側櫛歯状電極331、341および可動側櫛歯状電極211、212のパターンニングを行った後に、固着部33、34を支持基板4に固着させるだけで、前述したような初期変位を生じさせることができるので、この点でも、アクチュエータ1の製造工程の簡略化を図ることができる。
<第2実施形態>
次に、本発明のアクチュエータの第2実施形態について説明する。
図4は、本発明のアクチュエータの第2実施形態を示す平面図、図5は、図4に示すアクチュエータのB−B線断面図である。なお、以下では、説明の便宜上、図4中の紙面に対し手前側を「上」、紙面に対し奥側を「下」、右側を「右」、左側を「左」、図5中の上側を「上」、下側を「下」、右側を「右」、左側を「左」と言う。
以下、第2実施形態のアクチュエータについて、前述した第1実施形態のアクチュエータとの相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
第2実施形態のアクチュエータ1Aは、固着部と固定側櫛歯状電極と接続部との構成が異なる以外は、第1実施形態のアクチュエータ1とほぼ同様である。
具体的に説明すると、図4および図5に示すアクチュエータ1は、1自由度振動系を有する構造体2Aが支持基板4にスペーサ5を介して支持されている。
構造体2Aは、固着部33A、34Aと、固定側櫛歯状電極331A、341Aと、接続部35A、36Aとを有している。
固定側櫛歯状電極331A、341Aは、可動側櫛歯状電極211、212に間隔を隔てて噛み合うように、中継部材333、343を介して固着部33A、34Aに接続されている。
中継部材333、343は、それぞれ、1対のL字状をなす部材で構成されている。
一方、接続部35Aは、固定側櫛歯状電極331Aを介して間接的に、固着部33Aを第2の支持部31に接続している。より具体的には、接続部35Aは、1対のクランク形状部材で構成され、そのクランク形状部材の両端のうち、一端が固定側櫛歯状電極331Aに接続され、他端が中継部材333に対し固着部33A側で第2の支持部31に接続されている。そのため、支持基板4に対する固着部33Aの固着により、接続部35Aが固定側櫛歯状電極331Aに接合する部位(接続部35Aの前記一端)を回動軸中心としつつ、固定側櫛歯状電極331Aが回動して、固定側櫛歯状電極331Aが支持基板4の板面に対して傾斜するようにして、支持基板4側に初期変位している。
また、接続部36Aは、固定側櫛歯状電極341Aを介して間接的に、固着部34Aを第2の支持部32に接続している。より具体的には、接続部36Aは、1対の直線状部材で構成され、その直線状部材の両端のうち、一端が固定側櫛歯状電極341Aに接続され、他端が中継部材343に対し固着部34Aと反対側で第2の支持部32に接続されている。そのため、支持基板4に対する固着部34Aの固着により、接続部36Aが固定側櫛歯状電極341Aに接合する部位(接続部36Aの前記一端)を回動軸としつつ、固定側櫛歯状電極341Aが回動して、固定側櫛歯状電極341Aが支持基板4の板面に対して傾斜するようにして、支持基板4と反対側に初期変位している。
このように、固定側櫛歯状電極331A、341Aを支持基板4の板面に対し傾斜するように初期変位させることにより、アクチュエータ1の駆動をより円滑に開始するとともに、アクチュエータ1の駆動をより円滑に行うことができる。
特に、本実施形態では、前述したような初期変位を、接続部35Aが固定側櫛歯状電極331Aに接合する部位(接続部35Aの前記一端)を回動軸としつつ、固定側櫛歯状電極331Aを回動させ、また、接続部36Aが固定側櫛歯状電極341Aに接合する部位(接続部36Aの前記一端)を回動軸としつつ、固定側櫛歯状電極341Aを回動させることにより行う。そのため、固定側櫛歯状電極331A、341Aを支持基板4の板面に対し比較的簡単に傾斜させることができる。
また、固定側櫛歯状電極331Aが第2の支持部31に対し支持基板4側に初期変位しているとともに、固定側櫛歯状電極341Aが第2の支持部32に対し支持基板4と反対側に初期変位している。そのため、アクチュエータ1の駆動をさらに円滑に開始するとともに、アクチュエータ1の駆動をさらに円滑に行うことができる。
<第3実施形態>
次に、本発明のアクチュエータの第3実施形態について説明する。
図6は、本発明のアクチュエータの第3実施形態を示す平面図である。なお、以下では、説明の便宜上、図6中の紙面に対し手前側を「上」、紙面に対し奥側を「下」、右側を「右」、左側を「左」と言う。
以下、第3実施形態のアクチュエータについて、前述した第1実施形態のアクチュエータとの相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
第3実施形態のアクチュエータ1Bは、2自由度振動系のアクチュエータである以外は、第1実施形態のアクチュエータ1とほぼ同様である。
すなわち、図6に示すアクチュエータ1Bは、前述の第1実施形態のアクチュエータ1を2つ組み合わせたような第1の振動系と、この第1の振動系の振動に伴って振動する第2の振動系を有するものである。
より具体的には、図6に示すアクチュエータ1Bは、2自由度振動系を有する構造体2Bが支持基板4にスペーサ(図示せず)を介して支持されている。
構造体2Bは、第1の質量部21A、21Bと、第2の質量部26と、第1の支持部22、23と、第1の質量部21A、21Bと第1の支持部22、23とを連結する第1の弾性連結部24A、25Aと、第2の質量部26と第1の質量部21A、21Bとを連結する第2の弾性連結部24B、25Bと、第2の支持部31A、32Aと、固着部33B、33C、34B、34Cと、固着部33B、33C、34B、34Cを第2の支持部31A、32Aに接続する接続部35B、35C、36B、36Cとを有している。
このような構造体2Bは、前述した構造体2Aと同様に、例えば1つのシリコン層に対しパターンニングを施すことにより、得られるものである。
構造体2Bのほぼ中央には、第2の質量部26が位置するとともに、この第2の質量部26を介し、その一端側(右側)に第1の質量部21Aが設けられ、他端側(左側)に第1の質量部21Bが設けられている。
第1の質量部21A、21Bおよび第2の質量部26は、いずれも、ほぼ平板状をなしている。また、本実施形態では、第1の質量部21A、21Bは、互いにほぼ同一形状かつほぼ同一寸法で、第2の質量部26を介して、ほぼ対称に設けられている。
また、第1の質量部21Aの図中右側に一方の第1の支持部22が配置され、第1の質量部21Bの図中左側に他方の第1の支持部23が配置されている。
第2の質量部26の上面(支持基板4と反対側の面)には、光反射部261が設けられている。これにより、本発明のアクチュエータ1Bを光スキャナ、光アッテネータ、光スイッチなどの光デバイスに適用することができる。
また、構造体2Bは、図6に示すように、第1の質量部21A、21Bが対応する第1の支持部22、23に対して回動可能となるように、第1の質量部21A、21Bと第1の支持部22、23とを連結する一対の第1の弾性連結部24A、25Aを有している。また、構造体2Bは、第2の質量部26が第1の質量部21A、21Bに対して回動可能となるように、第1の質量部21A、21Bと第2の質量部26とを連結する一対の第2の弾性連結部24B、25Bを有している。
すなわち、第2の質量部26は第2の弾性連結部24B、25Bを介して、第1の質量部21A、21Bにそれぞれ接続され、第1の質量部21A、21Bは、第1の弾性連結部24A、25Aを介して第1の支持部22、23にそれぞれ接続されている。また、第1の弾性連結部24A、25Aと、第2の弾性連結部24B、25Bとは同軸的に設けられており、これらが回動中心軸(回転軸)となる。
第1の質量部21Aは、前記回動中心軸を介して、第1の質量部21Aの両側に1対の可動側櫛歯状電極211A、212Aが設けられている。これと同様に、第1の質量部21Bは、前記回動中心軸を介して、第1の質量部21Bの両側に1対の可動側櫛歯状電極211B、212Bが設けられている。
このように、構造体2Bは、第1の質量部21A、21Bと第1の弾性連結部24A、25Aとで構成された第1の振動系と、第2の質量部26と第2の弾性連結部24B、25Bとで構成された第2の振動系とを有する。すなわち、構造体2Bは、第1の振動系および第2の振動系からなる2自由度振動系を有する。
前述したような2自由度振動系を駆動するために、固着部33B、34Bには、前述した第1の質量部21Aの可動側櫛歯状電極211A、212Aに間隔を隔てて噛み合う固定側櫛歯状電極331B、341Bが一体成形されている。これと同様に、固着部33C、34Cには、前述した第1の質量部21Bの可動側櫛歯状電極211B、212Bに間隔を隔てて噛み合う固定側櫛歯状電極331C、341Cが一体成形されている。
すなわち、可動側櫛歯状電極211A、212Aに対応して、1対の固定側櫛歯状電極331B、341Bが設けられ、可動側櫛歯状電極211B、212Bに対応して、1対の固定側櫛歯状電極331C、341Cが設けられている。
また、固着部33B、33C、34B、34Cは、それぞれ、板状をなしており、スペーサ5を介さずに直接的に支持基板4に固着している。これにより、固定側櫛歯状電極331B、331C、341B、341Cは、それぞれ、前述した固定側櫛歯状電極331、341と同様に、スペーサ5の厚さ分だけ支持基板4側へずれるように、初期変位している。
また、固着部33B、33C、34B、34Cは、その板厚方向に貫通する複数の開口部332B、332C、342B、342Cを有している。これにより、アクチュエータ1の製造に際し、固着部33B、33C、34B、34Cを支持基板4に簡単に固着させることができる。なお、固着部33B、33C、34B、34Cに形成する開口部は、前述したような初期変位を生じさせつつ、前述したような効果を得ることができるものであれば、前述したものに限定されず、例えば、開口部の形状、位置、数は任意である。
このような固着部33B、33Cは、接続部35B、35Cを介して、第2の支持部31Aに、固着部34B、34Cは、接続部36B、36Cを介して、第2の支持部32Aに接続されている。すなわち、接続部35B、35Cは、固着部33B、33Cを第2の支持部31Aに直接的に接続し、接続部36B、36Cは、固着部34B、34Cを第2の支持部32Aに直接的に接続している。
第2の支持部31A、32Aは、スペーサ(図示せず)を介して支持基板4に固定されている。したがって、前述した固着部33B、33Cは、接続部35B、35Cを撓ませながら第2の支持部31Aに対し支持基板4側に変位した状態で支持基板4に固着している。また、固着部34B、34Cは、接続部36B、36Cを撓ませながら第2の支持部32Aに対し支持基板4側に変位した状態で支持基板4に固着している。これにより、前述したように、固定側櫛歯状電極331B、331C、341B、341Cを可動側櫛歯状電極211A、211B、212A、212Bに対し支持基板4の板厚方向でずれるように初期変位を生じさせている。
次に、本実施形態のアクチュエータ1の動作を説明する。
可動側櫛歯状電極211Aと固定側櫛歯状電極331Bとの間と、可動側櫛歯状電極212Aと固定側櫛歯状電極341Bとの間とに交互に電圧(例えば位相を180°ずらした交流(交番)電圧)を印加する。また、これと同期して、可動側櫛歯状電極211Bと固定側櫛歯状電極331Cとの間と、可動側櫛歯状電極212Bと固定側櫛歯状電極341Cとの間とに交互に電圧(例えば位相を180°ずらした交流(交番)電圧)を印加する。すると、可動側櫛歯状電極211Aと固定側櫛歯状電極331Bとの間と、可動側櫛歯状電極212Aと固定側櫛歯状電極341Bとの間とに交互に静電気力(クーロン力)が生じる。また、これと同期して、可動側櫛歯状電極211Bと固定側櫛歯状電極331Cとの間と、可動側櫛歯状電極212Bと固定側櫛歯状電極341Cとの間とに交互に静電気力(クーロン力)が生じる。
この静電気力により、第1の質量部21A、21Bが、第1の弾性連結部24A、25Aを回動中心軸として、支持基板4の板面(図6における紙面に平行な面)に対して傾斜するように振動(回動)する。
これに伴い、第2の質量部26が、第2の弾性連結部24B、25Bを回動中心軸として、支持基板4の板面(図6における紙面に平行な面)に対して傾斜するように振動(回動)する。
以上説明したようなアクチュエータ1Bでは、前述した第1実施形態のアクチュエータ1と同様の効果を得ることができる。これに加えて、本実施形態のアクチュエータ1Bは、第1の質量部21A、21Bの振幅を抑えつつ、第2の質量部26の振幅を大きくすることができる。すなわち、より低電圧駆動化を図りつつ、第2の質量部26の振幅を大きくすることができる。
<第4実施形態>
次に、本発明のアクチュエータの第4実施形態について説明する。
図7は、本発明のアクチュエータの第4実施形態を示す平面図である。なお、以下では、説明の便宜上、図7中の紙面に対し手前側を「上」、紙面に対し奥側を「下」、右側を「右」、左側を「左」と言う。
以下、第4実施形態のアクチュエータについて、前述した第3実施形態のアクチュエータとの相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
第4実施形態のアクチュエータ1Cは、前述した第2実施形態のアクチュエータと同様の固着部と固定側櫛歯状電極と接続部とを有している以外は、第3実施形態のアクチュエータ1Bとほぼ同様である。
すなわち、図7に示すアクチュエータ1Cは、第2実施形態のアクチュエータと第3の実施形態のアクチュエータとを組み合わせたような構成となっている。
より具体的には、図7に示すアクチュエータ1Cは、2自由度振動系を有する構造体2Cが支持基板4にスペーサ5を介して支持されている。
構造体2Cは、固着部33D、33E、34D、34Eと、固定側櫛歯状電極331D、331E、341D、341Eと、接続部35A、36Aとを有している。
固定側櫛歯状電極331D、341Dは、可動側櫛歯状電極211A、212Aに間隔を隔てて噛み合うように、中継部材333A、343Aを介して固着部33D、34Dに接続されている。また、固定側櫛歯状電極331E、341Eは、可動側櫛歯状電極211B、212Bに間隔を隔てて噛み合うように、中継部材333B、343Bを介して固着部33E、34Eに接続されている。
より具体的には、中継部材333A、333B、343A、343Bは、それぞれ、1対のL字状をなす部材で構成されている。
一方、接続部35D、35Eは、固定側櫛歯状電極331D、331Eを介して間接的に、固着部33D、33Eを第2の支持部31Aに接続している。より具体的には、接続部35D、35Eは、1対のクランク形状部材で構成され、そのクランク形状部材の両端のうち、一端が固定側櫛歯状電極331D、331Eに接続され、他端が中継部材333A、333Bに対し固着部33D、33E側で第2の支持部31Aに接続されている。そのため、支持基板4に対する固着部33D、33Eの固着により、接続部35D、35Eが固定側櫛歯状電極331D、331Eに接合する部位(接続部35D、35Eの前記一端)を回動軸としつつ、固定側櫛歯状電極331D、331Eが回動して、固定側櫛歯状電極331D、331Eが支持基板4の板面に対して傾斜するようにして、支持基板4側に初期変位している。
また、接続部36D、36Eは、固定側櫛歯状電極341D、341Eを介して間接的に、固着部34D、34Eを第2の支持部32Aに接続している。より具体的には、接続部36D、36Eは、1対の直線状部材で構成され、その直線状部材の両端のうち、一端が固定側櫛歯状電極341D、341Eに接続され、他端が中継部材343A、343Bに対し固着部34D、34Eと反対側で第2の支持部32Aに接続されている。そのため、支持基板4に対する固着部34D、34Eの固着により、接続部36D、36Eが固定側櫛歯状電極341D、341Eに接合する部位(接続部36D、36Eの前記一端)を回動軸としつつ、固定側櫛歯状電極341D、341Eが回動して、固定側櫛歯状電極341D、341Eが支持基板4の板面に対して傾斜するようにして、支持基板4と反対側に初期変位している。
このように、固定側櫛歯状電極331D、331E、341D、341Eを支持基板4の板面に対し傾斜するように初期変位させることにより、アクチュエータ1Cの駆動をより円滑に開始するとともに、アクチュエータ1Cの駆動をより円滑に行うことができる。
特に、本実施形態では、前述したような初期変位を、接続部35Dが固定側櫛歯状電極331Dに接合する部位(接続部35Dの前記一端)を回動軸としつつ、固定側櫛歯状電極331Dを回動させ、また、接続部36Dが固定側櫛歯状電極341Dに接合する部位(接続部36Dの前記一端)を回動軸としつつ、固定側櫛歯状電極341Dを回動させることにより行う。これと同様に、前述したような初期変位を、接続部35Eが固定側櫛歯状電極331Eに接合する部位(接続部35Eの前記一端)を回動軸としつつ、固定側櫛歯状電極331Eを回動させ、また、接続部36Eが固定側櫛歯状電極341Eに接合する部位(接続部36Eの前記一端)を回動軸としつつ、固定側櫛歯状電極341Eを回動させることにより行う。そのため、固定側櫛歯状電極331D、331E、341D、341Eを支持基板4の板面に対し比較的簡単に傾斜させることができる。
また、固定側櫛歯状電極341Dが第2の支持部32Aに対し支持基板4側に初期変位しているとともに、固定側櫛歯状電極331Dが第2の支持部31Aに対し支持基板4と反対側に初期変位している。これと同様に、固定側櫛歯状電極341Eが第2の支持部32Aに対し支持基板4側に初期変位しているとともに、固定側櫛歯状電極331Eが第2の支持部31Aに対し支持基板4と反対側に初期変位している。そのため、アクチュエータ1Cの駆動をさらに円滑に開始するとともに、アクチュエータ1Cの駆動をさらに円滑に行うことができる。
上述したようなアクチュエータ1〜1Cは、各種の電子機器に適用することができ、得られる電子機器は、信頼性の高いものとなる。
以上説明したようなアクチュエータ1〜1Cは、例えば、レーザープリンタ、バーコードリーダー、走査型共焦点レーザー顕微鏡等の光スキャナ、イメージング用ディスプレイ等に好適に適用することができる。
以上、本発明のアクチュエータについて、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、本発明のアクチュエータでは、各部の構成は、同様の機能を発揮する任意の構成のものに置換することができ、また、任意の構成を付加することもできる。
また、前述した第1〜4実施形態では、質量部(または第1の質量部、第2の質量部)の回動軸線を通り支持基板の板面に直角な面に対しほぼ対称な形状をなしている構造を説明したが、非対称であってもよい。また、アクチュエータの中心を通り質量部(または第1の質量部、第2の質量部)の回動軸線に直角な面に対しほぼ対称な形状をなしている構造を説明したが、非対称であってもよい。
また、前述した第1、2実施形態では、弾性連結部を1対有するものとして説明したが、これに限定されず、例えば、2対以上であってもよい。
また、前述した第3、4実施形態では、第1の弾性連結部を1対有するものとして説明したが、これに限定されず、例えば、2対以上であってもよい。
また、前述した第3、4実施形態では、第2の弾性連結部を1対有するものとして説明したが、これに限定されず、例えば、2対以上であってもよい。
また、前述した実施形態では、光反射部が質量部または第2の質量部の上面(支持基板とは逆側の面)に設けられている構成について説明したが、例えば、その逆の面に設けられている構成であってもよいし、両方の面に設けられている構成であってもよい。
また、前述した実施形態では、弾性連結部と第1の弾性連結部と第2の弾性連結部の形状として図示の構成のものについて説明したが、これに限定されず、例えば、その形状が、クランク形状等であってもよいし、分岐した構造を有するものであってもよい。
本発明のアクチュエータの第1実施形態を示す平面図である。 図1中のA−A線断面図である。 図1に示すアクチュエータの製造方法を説明するための図である。 本発明のアクチュエータの第2実施形態を示す平面図である。 図4中のB−B線断面図である。 本発明のアクチュエータの第3実施形態を示す平面図である。 本発明のアクチュエータの第4実施形態を示す平面図である。
符号の説明
1、1A、1B、1C……アクチュエータ 2、2A、2B、2C……構造体 21……質量部 21A、21B……第1の質量部 211、211A、211B、212、212A、212B……可動側櫛歯状電極 22、23……第1の支持部 24、25……弾性連結部 24A、25A……第1の弾性連結部 24B、25B……第2の弾性連結部 26……第2の質量部 31、31A、32、32A……第2の支持部 33、33A、33B、33C、33D、33E、34、34A、34B、34C、34D、34E……固着部 331、331A、331B、331C、331D、331E、341、341A、341B、341C、341D、341E……固定側櫛歯状電極 332、332B、332C、342、342B、342C、41……開口部 333、333A、333B、343、343A、343B……中継部材 35、35A、35B、35C、35D、35E、36、36A、36B、36C、36D、36E……接続部 4……支持基板 5……スペーサ 51、52……第1の部分 6……第1の層 7……第2の層 8……第3の層 10……基板

Claims (11)

  1. 支持基板と、
    前記支持基板上に設けられたスペーサと、
    前記スペーサを介して前記支持基板に固定された第1の支持部と、
    可動側櫛歯状電極を有し、前記第1の支持部に対して回動可能な質量部と、
    前記質量部を前記第1の支持部に対し回動可能とするように、前記第1の支持部と前記質量部とを連結する弾性連結部と、
    前記スペーサを介して前記支持基板に固定された第2の支持部と、
    前記スペーサを介さずに前記支持基板に固着されている固着部と、
    前記固着部に一体形成または接続され、前記可動側櫛歯状電極に間隔を隔てて噛み合う固定側櫛歯状電極と、
    前記固着部を前記第2の支持部に直接的または間接的に接続する接続部とを有し、
    前記可動側櫛歯状電極は、前記回動軸線を介して、前記質量部の両側に1対設けられ、
    前記第1の支持部、前記質量部、前記弾性連結部、前記第2の支持部、前記固着部、前記固定側櫛歯状電極、および前記接続部は、1つの層をパターンニングすることにより形成されたものであり、
    前記固着部は、前記接続部を撓ませながら前記第2の支持部に対し前記支持基板側に変位した状態で前記支持基板に固着し、これにより、前記固定側櫛歯状電極と前記可動側櫛歯状電極との間に電位差を生じさせない状態で、前記質量部の回動軸方向から見たときに、前記支持基板の板厚方向で前記固定側櫛歯状電極の一部と前記可動側櫛歯状電極の一部とが平行に重なって、前記固定側櫛歯状電極を前記可動側櫛歯状電極に対し前記支持基板の板厚方向でずれるように初期変位させており、
    前記可動側櫛歯状電極と前記固定側櫛歯状電極との間に交流電圧を印加することによって、前記質量部を回動させることを特徴とするアクチュエータ。
  2. 支持基板と、
    前記支持基板上に設けられたスペーサと、
    前記スペーサを介して前記支持基板に固定された第1の支持部と、
    可動側櫛歯状電極を有し、前記第1の支持部に対して回動可能な質量部と、
    前記質量部を前記第1の支持部に対し回動可能とするように、前記第1の支持部と前記質量部とを連結する弾性連結部と、
    前記スペーサを介して前記支持基板に固定された第2の支持部と、
    前記スペーサを介さずに前記支持基板に固着されている固着部と、
    前記固着部に一体形成または接続され、前記可動側櫛歯状電極に間隔を隔てて噛み合う固定側櫛歯状電極と、
    前記固着部を前記第2の支持部に直接的または間接的に接続する接続部とを有し、
    前記可動側櫛歯状電極は、前記回動軸線を介して、前記質量部の両側に1対設けられ、
    前記第1の支持部、前記質量部、前記弾性連結部、前記第2の支持部、前記固着部、前記固定側櫛歯状電極、および前記接続部は、1つの層をパターンニングすることにより形成されたものであり、
    前記固着部は、前記接続部を撓ませながら前記第2の支持部に対し前記支持基板側に変位した状態で前記支持基板に固着し、これにより、前記1対の固定側櫛歯状電極のうち、一方が前記支持基板側に前記支持基板の板面に対して傾斜し、他方が前記支持基板と反対側に前記支持基板の板面に対して傾斜して、前記固定側櫛歯状電極を前記可動側櫛歯状電極に対し前記支持基板の板厚方向でずれるように初期変位させており、
    前記可動側櫛歯状電極と前記固定側櫛歯状電極との間に交流電圧を印加することによって、前記質量部を回動させることを特徴とするアクチュエータ。
  3. 前記質量部は、板状をなし、その板面に光反射部が設けられている請求項1または2に記載のアクチュエータ。
  4. 支持基板と、
    前記支持基板上に設けられたスペーサと、
    前記スペーサを介して前記支持基板に固定された第1の支持部と、
    可動側櫛歯状電極を有し、前記第1の支持部に対して回動可能な第1の質量部と、
    前記第1の質量部に対して回動可能な第2の質量部と、
    前記第1の質量部を前記第1の支持部に対し回動可能とするように、前記第1の支持部と前記第1の質量部とを連結する第1の弾性連結部と、
    前記第2の質量部を前記第1の質量部に対し回動可能とするように、前記第1の質量部と前記第2の質量部とを連結する第2の弾性連結部と、
    前記スペーサを介して前記支持基板に固定された第2の支持部と、
    前記スペーサを介さずに前記支持基板に固着されている固着部と、
    前記固着部に一体形成または接続され、前記可動側櫛歯状電極に間隔を隔てて噛み合う固定側櫛歯状電極と、
    前記固着部を前記第2の支持部に直接的または間接的に接続する接続部とを有し、
    前記可動側櫛歯状電極は、前記回動軸線を介して、前記第1の質量部の両側に1対設けられ、
    前記第1の支持部、前記第1の質量部、前記第2の質量部、前記第1の弾性連結部、前記第2の弾性連結部、前記第2の支持部、前記固着部、前記固定側櫛歯状電極、および前記接続部は、1つの層をパターンニングすることにより形成されたものであり、
    前記固着部は、前記接続部を撓ませながら前記第2の支持部に対し前記支持基板側に変位した状態で前記支持基板に固着し、これにより、前記固定側櫛歯状電極と前記可動側櫛歯状電極との間に電位差を生じさせない状態で、前記第1の質量部の回動軸方向から見たときに、前記支持基板の板厚方向で前記固定側櫛歯状電極の一部と前記可動側櫛歯状電極の一部とが平行に重なって、前記固定側櫛歯状電極を前記可動側櫛歯状電極に対し前記支持基板の板厚方向でずれるように初期変位させており、
    前記可動側櫛歯状電極と前記固定側櫛歯状電極との間に交流電圧を印加することによって、前記第1の質量部を回動させ、これに伴い前記第2の質量部を回動させることを特徴とするアクチュエータ。
  5. 支持基板と、
    前記支持基板上に設けられたスペーサと、
    前記スペーサを介して前記支持基板に固定された第1の支持部と、
    可動側櫛歯状電極を有し、前記第1の支持部に対して回動可能な第1の質量部と、
    前記第1の質量部に対して回動可能な第2の質量部と、
    前記第1の質量部を前記第1の支持部に対し回動可能とするように、前記第1の支持部と前記第1の質量部とを連結する第1の弾性連結部と、
    前記第2の質量部を前記第1の質量部に対し回動可能とするように、前記第1の質量部と前記第2の質量部とを連結する第2の弾性連結部と、
    前記スペーサを介して前記支持基板に固定された第2の支持部と、
    前記スペーサを介さずに前記支持基板に固着されている固着部と、
    前記固着部に一体形成または接続され、前記可動側櫛歯状電極に間隔を隔てて噛み合う固定側櫛歯状電極と、
    前記固着部を前記第2の支持部に直接的または間接的に接続する接続部とを有し、
    前記可動側櫛歯状電極は、前記回動軸線を介して、前記第1の質量部の両側に1対設けられ、
    前記第1の支持部、前記第1の質量部、前記第2の質量部、前記第1の弾性連結部、前記第2の弾性連結部、前記第2の支持部、前記固着部、前記固定側櫛歯状電極、および前記接続部は、1つの層をパターンニングすることにより形成されたものであり、
    前記固着部は、前記接続部を撓ませながら前記第2の支持部に対し前記支持基板側に変位した状態で前記支持基板に固着し、これにより、前記1対の固定側櫛歯状電極のうち、一方が前記支持基板側に前記支持基板の板面に対して傾斜し、他方が前記支持基板と反対側に前記支持基板の板面に対して傾斜して、前記固定側櫛歯状電極を前記可動側櫛歯状電極に対し前記支持基板の板厚方向でずれるように初期変位させており、
    前記可動側櫛歯状電極と前記固定側櫛歯状電極との間に交流電圧を印加することによって、前記第1の質量部を回動させ、これに伴い前記第2の質量部を回動させることを特徴とするアクチュエータ。
  6. 前記第2の質量部は、板状をなし、その板面に光反射部が設けられている請求項4または5に記載のアクチュエータ。
  7. 前記固定側櫛歯状電極が中継部材を介して前記固着部に接続されているとともに、前記接続部は前記固定側櫛歯状電極を前記第2の支持部に接続しており、前記固着部の前記変位により、前記接続部が前記固定側櫛歯状電極と接合する部位を回動軸中心としつつ、前記固定側櫛歯状電極を回動させることにより、前記初期変位を生じさせている請求項4ないし6のいずれかに記載のアクチュエータ。
  8. 前記固着部は、板状をなしており、前記固着部は、その板厚方向に貫通する開口部を有している請求項1ないしのいずれかに記載のアクチュエータ。
  9. 請求項1または2に記載のアクチュエータを製造する方法であって、
    第1の層、第2の層、第3の層がこの順で積層されてなる基板を用意する第1の工程と、
    前記第1の層に対し、前記第1の支持部、前記質量部、前記弾性連結部、前記第2の支持部、前記固着部、および前記固定部に対応する形状にパターンニングを施す第2の工程と、
    前記第2の層に対し、前記スペーサに対応する形状にパターンニングを施す第3の工程と、
    前記第1の層の前記固着部に対応する部分を前記第3の層に固着させる第4の工程とを有することを特徴とするアクチュエータの製造方法。
  10. 請求項4または5に記載のアクチュエータを製造する方法であって、
    第1の層、第2の層、第3の層がこの順で積層されてなる基板を用意する第1の工程と、
    前記第1の層に対し、前記第1の支持部、前記第1の質量部、前記第2の質量部、前記第1の弾性連結部、前記第2の弾性連結部、前記第2の支持部、前記固着部、および前記固定部に対応する形状にパターンニングを施す第2の工程と、
    前記第2の層に対し、前記スペーサに対応する形状にパターンニングを施す第3の工程と、
    前記第1の層の前記固着部に対応する部分を前記第3の層に固着させる第4の工程とを有することを特徴とするアクチュエータの製造方法。
  11. 前記第4の工程に先立ち、前記基板を洗浄液により洗浄する工程を有し、前記第4の工程において、前記第1の層の前記固着部に対応する部分と前記第3の層との間の洗浄液を乾燥・除去することにより、これらを接触・固着させる請求項または10に記載のアクチュエータの製造方法。
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