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JP4428707B2 - ヘッド・サスペンション - Google Patents
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JP4428707B2 - ヘッド・サスペンション - Google Patents

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Description

本発明は、コンピュータ等の情報処理装置に内蔵されるハード・ディスク・ドライブ(HDD「Hard Disk Drive」)のヘッド・サスペンションに関する。
[ショック特性での課題]
一般に、ヘッド・サスペンションのヘッド部のスライダが、ショック入力時にディスクに対してリフトするか否か(ショック特性)は、ロード・ビームの自重が影響する。
一例として、厚さt=51μm、長さl=7mm、グラム・ロード(Gram load):2.5gfのロード・ビームを備えた第1のヘッド・サスペンションと、厚さt=30μm、長さl=5.5mm、グラム・ロード(Gram load):2.5gfのロード・ビームを備えた第2のヘッド・サスペンションとに1msecデュレーション(duration)(半波長が1msec)のショックを入力したとき、第1のヘッド・サスペンションは、628Gの発生加速度でスライダがリフトし、第2のヘッド・サスペンションは、1103Gの発生加速度でスライダがリフトした。
これより、ショック特性の良いヘッド・サスペンションは、ロード・ビームを薄く、短く、グラム・ロードを大きくするのが得策である。
図14は、ハード・ディスク・ドライブに装備されるヘッド・サスペンション101の平面図であり、このヘッド・サスペンション101は、ベース・プレート103とロード・ビーム105とフレキシャ107とを備えている。ロード・ビーム105は、剛体部109及びばね部111を含んでいる。剛体部109は、本体部113の端部に前記ばね部111の一端側に結合されるばね結合部115を備えている。剛体部109の本体部113には、幅方向両縁にレール部117が立ち上げ形成されている。
図15は、ヘッド・サスペンション取付の一例を示すハード・ディスク・ドライブの一部断面図である。前記ヘッド・サスペンション101は、例えば図15のようにキャリッジ119のアーム121にベース・プレート103がスウェージング等により取り付けられている。
キャリッジ119は、ボイスコイルモータなどのポジショニング用モータ123によって、軸125を中心に旋回駆動される。キャリッジ119が軸125を中心に旋回することによって、ヘッド・サスペンション101のヘッド部127がディスク129の所望トラックまで移動する。
前記ディスク129が高速回転したとき、ヘッド部127は、グラム・ロードに抗してディスク129から僅かに浮上する。
このヘッド・サスペンション101において、前記のような自重を考慮した対策では、長さlのロード・ビーム105の部分を薄く、短くする。
しかし、実際はアーム121が振動するため、アーム121のB1周波数(1次ベンディング・モードでの共振周波数、1st Bending周波数)を考慮したロード・ビーム105の設定が必要となる。換言すれば、アーム121のB1周波数を考慮しつつロード・ビーム105のB1周波数を設定することが必要となる。
図16〜図18は、2.5インチ・ハード・ディスク・ドライブのアームのB1周波数に対するショック特性の実験結果を示すグラフであり、図16は、スライダがリフトする加速度(ショック入力によりハード・ディスク・ドライブに発生する加速度)、図17は、ショック入力時のアーム先端の最大加速度、図18は、アーム最大変位量に関する。図16〜図18の横軸は、アームのB1周波数を示し、図16,図17の縦軸は、アーム加速度、図18の縦軸は、アームの変位量を示している。ショック入力により発生する加速度の大きさは何れも300Gであるが、半波長が2msec,1msec,0.4msecデュレーションの3種の波形のものとした。
この実験結果より、2msec,1msecデュレーションのショック入力に対しては、アームのB1周波数が高くなると(例えば、1.5kHz)、図16〜図18の線分131A,131B,131C、133A,133B,133Cのようにアームは殆ど動かなくなる。一方、0.4msecデュレーションのショック入力に対しては、線分135A,135B,135Cのように様相が異なった。
その理由は、アームのB1周波数が高くなっても、0.4msecデュレーションのショック入力では、大きなアーム・アクション(Arm action)が発生するためである。
従って、ヘッド・サスペンションは、アーム・アクションに追従する必要がある。すなわち、アームの振動に対してロード・ビームの追従性を高め、スライダがディスクからリフトしないようにする。
[オフ・トラック特性での課題]
オフ・トラック特性に関し、ヘッド・サスペンションの縦剛性は、オフ・トラック(off Track)方向には関係しないと考えることができる。
しかし、実際は、ヘッド・サスペンションの僅かな捻れや、ディスクの僅かな傾きにより縦剛性(B1周波数)が関係してくる。
図19は、B1周波数が3.1kHzのヘッド・サスペンションに関し、オフ・トラック特性の実験結果を示すグラフである。図19の横軸は、周波数、同縦軸は、変位量を示す。ディスクは、2.5インチであり、回転数は、5400rpm,7200rpmの2種類とした。
B1周波数が3.1kHzと低いヘッド・サスペンションでは、アームのベンディング・モード(Bending Mode)とヘッド・サスペンションのベンディング・モードとが重なり、図19のように3.0kHz,3.3kHzにオフ・トラック現象が発生する。
従って、ヘッド・サスペンション及びアームのベンディング・モードが重ならないようにロード・ビームのB1周波数をできるだけ高める必要がある。
ロード・ビームのB1周波数を高めるためには、例えば、前記図14のように剛体部109の本体部113幅方向両縁に、レール部117を立ち上げることが得策である。
この場合、3.5インチ用等のヘッド・サスペンションでは、ショック特性への要求は小さく、むしろ高いスウェイ(Sway)周波数を実現するために本体部113全体にレール部117を設けることはそれほど要求はされない。
これに対し、2.5インチ用のヘッド・サスペンションなどでは、前記のようなショック特性が要求されるため、本体部113の全体にレール部が設けられていない構造では、ロード・ビームのB1周波数が低く、十分に満足する結果を得ることはできない。
そこで、図20,図21のような構造にすると、ある程度ロード・ビームのB1周波数を高めることができる。図20は、ヘッド・サスペンションの一側の平面図、図21は、要部拡大斜視図である。なお、図14と対応する構成部分には同符号を付して説明する。なお、図20,図21のヘッド・サスペンション101Aは、アーム121A及びベース・プレート103Aが一体に形成された構造となっている。
図20,図21のヘッド・サスペンション101Aでは、レール部117を、ばね結合部115の近傍にまで連続して設け、B1周波数を高めている。
しかし、ばね結合部115の両縁137は、多数連接された剛体部半成形品をカットし各剛体部に分離するためのカット部になるため、両縁137にまでレール部117を延長することができず、レール部117及びばね結合部115間に、ブランク部139を生ずることになる。このブランク部139の存在により、ロード・ビームのB1周波数を高めることに限界があり、十分な結果が得られないという問題があった。
US6765759B2号公報 特開平9−282624号公報
解決しようとする問題点は、ヘッド・サスペンションのショック特性の要求性能を満足するためにロード・ビームにレール部を立ち上げ形成する場合、ばね結合部との間にブランク部を生じ、十分な結果が得られない点である。
本発明は、ロード・ビームのB1周波数をより高めることを可能とするため、キャリッジ側に取り付けられて軸回りに回転駆動されるベース部と、剛体部及びばね部を含み前記アーム側に前記剛体部の基端側がばね部を介して支持されると共に情報の書き込み,読み取りを行う先端側のヘッド部に負荷荷重を与えるロード・ビームと、前記ヘッド部を書き込み用及び読み取り用の配線に接続すると共に該ヘッド部を支持して前記ロード・ビームに取り付けられたフレキシャとを備えたヘッド・サスペンションにおいて、前記剛体部は、本体部及び本体部の端部に該本体部よりも幅広に形成され前記ばね部の一端側に結合されるばね結合部を備え、前記本体部の幅方向両縁に沿って、厚み方向に立ち上げられたレール部を設け、前記ばね部の一端側に、前記ばね結合部の幅方向両側から前記本体部の一端両側へ渡って延びた一対の延長部を設け、前記各延長部の先端を、前記本体部の一端両側に結合し、前記ばね部は、前記ばね結合部及び本体部に対し剛体部幅方向それぞれ少なくとも2箇所で溶着されたことを特徴とする。
本発明のヘッド・サスペンションは、本体部及び本体部の端部に該本体部よりも幅広に形成され前記ばね部の一端側に結合されるばね結合部を備え、本体部の幅方向両縁に沿って、厚み方向に立ち上げられたレール部を設け、ばね部の一端側に、ばね結合部の幅方向両側から前記本体部の一端両側へ渡って延びた一対の延長部を設け、各延長部の先端を、前記本体部の一端両側に結合し、ばね部は、前記ばね結合部及び本体部に対し剛体部幅方向それぞれ少なくとも2箇所で溶着されたため、ロード・ビームの縦剛性を高めてヘッド・サスペンションのB1周波数を高め、ショック特性の要求性能を満足することができる。
ヘッド・サスペンションのショック特性の要求性能を満足するために、ばね部に延長部を設けて実現した。
[ヘッド・サスペンションの全体構成]
図1〜図3は、本発明実施例1を適用したヘッド・サスペンションに係り、図1は、一側面の斜視図、図2は、他側面の斜視図、図3は、一側面の平面図である。
図1〜図3で示すヘッド・サスペンション1は、例えば1インチ用のものであり、ロード・ビーム3と、アーム5と、フレキシャ7とを備えている。
前記ロード・ビーム3は、情報の書き込み,読み取りを行う先端側のヘッド部8に負荷荷重を与えるもので、剛体部9とばね部11とを備えている。剛体部9は、例えばステンレス鋼で形成され、その厚みは、例えば30μm程度に設定されている。
前記ばね部11は、剛体部9とは別体に形成されたもので、その厚みが例えば25μmのばね性のある薄いステンレス鋼圧延板からなっている。このばね部11は、その一端側13が剛体部9の基端側15に固着され、他端側17が前記アーム5側に固着されている。
前記アーム5は、ばね部11を支持するベース部としてベース・プレート18を一体に備えている。アーム5には、取付孔19が設けられ、取付孔19においてキャリッジに取り付けられ、軸回りに回転駆動可能となっている。なお、ベース・プレート18を、アーム5とは別体構成とし、アーム5にスウェージングなどにより取り付ける構成にすることもできる。
前記フレキシャ7は、ばね性を有する薄いステンレス鋼圧延板(SST)などの導電性薄板であり、電気絶縁層を介して配線パターンを形成している。フレキシャ7は、レーザ溶接などによって剛体部9に固着されている。フレキシャ配線パターンの一端は、ヘッド部8のスライダ20に支持された書き込み用の端子、読み取り用の端子に導通接続され、他端はアーム5側に延設されている。
[レール部、ばね部、延長部]
図4は、ロード・ビーム3の板厚を略した要部拡大斜視図である。
図3,図4のように、前記剛体部9は、先端側21から基端側15まで所定幅で全体的に細く形成され、本体部23の端部にばね結合部25を備えている。ばね結合部25は、前記ばね部11の一端側13に結合されている。ばね結合部25の両縁27は、多数連接された剛体部半成形品をカットし剛体部9として分離されて残存したカット部となっている。剛体部9の先端には、ロード・アンロード用のタブ29が設けられ、先端側21にディンプル31が設けられている。
前記剛体部9には、本体部23の幅方向両縁に沿って全体にレール部33が厚み方向に立ち上げられている。
前記ばね部11は、図3の平面から見て一端側13が二股形状に形成され、この一端側13に延長部36が設けられている。延長部36は、ばね結合部25から本体部23へ延長され、レール部33の端部側で幅方向に隣接し、剛体部9の幅方向両縁側に沿って一対備えられている。ばね部11の一端側13の隙間35は、フレキシャ7を本体部23側から段差無く設置するためのものである。
前記ばね部11の一端側13は、ばね結合部25に対して剛体部幅方向でレーザー溶接等による2箇所の熔着部37により熔着され、本体部23に対して剛体部幅方向でレーザー溶接等による2箇所の熔着部39により熔着されている。なお、ばね部11は、ばね結合部25及び本体部23に対し、剛体部幅方向それぞれ少なくとも2箇所で熔着されれば良いものであり、熔着箇所を増加することは可能である。
このようなばね部11の一端側13のばね結合部25への熔着及び延長部36の本体部23への熔着によりレール部33及びばね結合部11間に生ずるブランク部41を部品点数を増大することなく補強することができる。
ばね部11の他端側17は、レーザー溶接等による熔着部42等によりベース・プレート18側に固着されている。
図5は、ロード・ビーム3の縦剛性の分布を示すグラフであり、横軸にディンプル31からの距離、縦軸に剛性を示している。ディンプル31からの距離は、零で示す箇所がディンプル位置であり、−6で示す箇所がアーム5の端縁位置である。−5前後の位置が、ブランク部41周辺の位置となっている。
図5において、線分43は、ばね部11に延長部36が設けられた本実施例1の2ポイント・レーザー・ウェルド(2points Laser Weld)の結果であり、線分45は、ばね部に延長部が設けられていない図20の例の1ポイント・レーザー・ウェルド(1points Laser Weld)の結果である。
図5から明らかなように、本実施例1のように延長部36を設けて補強した場合には、図4のようにブランク部41が存在していてもロード・ビーム3の剛性低下を抑制することができた。
図6は、ロード・ビーム3の板厚を35μmから20μmまで4段階に変化させたときの動的特性であるB1周波数の変化と静的特性である自重によるショック特性Gリフト・オフ(G lift off)を示す図表である。ばね部11の板厚は、t=25μmとした。
図6において、B1周波数を示す欄(1st Bending Freq)及びGリフト・オフを示す欄(G lift off)の左側が、図20の例の1ポイント・レーザー・ウェルド(1points Laser Weld)の結果であり、同右側が本実施例1の2ポイント・レーザー・ウェルド(2points Laser Weld)の結果である。ΔB1は、1ポイント及び2ポイント・レーザー・ウェルドのB1周波数の結果の差である。
図6の結果をグラフにすると図7,図8のようになる。図7は、自重によるショック特性の結果を示すグラフであり、横軸にロード・ビームの板厚、縦軸にGリフト・オフを示す。図8は、B1周波数の変化結果を示すグラフであり、横軸にロード・ビームの板厚、縦軸にB1周波数を示す。
図7のように、図20の例の1ポイント・レーザー・ウェルド(線分47)及び本実施例1の2ポイント・レーザー・ウェルド(線分49)の何れもロード・ビーム板厚の変化に応じてGリフト・オフを増大させることができ、本実施例1のヘッド・サスペンション1は、自重によるショック特性に劣化が無かった。
一方、図8のように、2ポイント・レーザー・ウェルド(線分51)では、1ポイント・レーザー・ウェルド(線分53)に比較して、全ての板厚においてB1周波数を高くすることができた。
この図7,図8の結果より、本実施例1の2ポイント・レーザー・ウェルドによれば、1ポイント・レーザー・ウェルドに比較して自重によるショック特性に劣化を招くことなくB1周波数を高くすることができた。B1周波数を変えなければ、2ポイント・レーザー・ウェルドの場合は、1ポイント・レーザー・ウェルドに比較してGリフト・オフを100G/gf増加させることができた。
[ショック特性とB1周波数]
本願出願人は、アームに対するロード・ビームの追従性に要求されるロード・ビームの性能は何かを解析した。
図9(a)は、ヘッド・サスペンションのスケルトン、同図(b)は、ヘッド・サスペンションの振動モデルである。図9において、Mは、ロード・ビーム3の重心位置に集中したと仮定した場合の質量、Kspは、ロード・ビーム3の重心位置からばね部11までのばね定数、Klbは、重心位置からディンプル位置までの剛体部9の剛性によるばね定数、G`sは、ショック入力、Xは、アーム・アクション、Xは、重心位置でのロード・ビーム3の変位量を示す。
変位量Xは、次式で表すことができる。
X=A/{(Klb/Ksp)−(ω/ω+ω } ・・・(1)
ω =Ksp/M
(1)式において、変位量Xを小さくすることにより、スライダのディスクに対するリフトを抑制するためには、(Klb/Ksp)及び ω を大きくすることが必要となる。図10は、(Klb/Ksp)の増大とゲイン(Gain)との関係を示すグラフである。図10のように、(Klb/Ksp)が、0.5,1,2,4,8と高くなるに従って周波数も上がり、ゲインも小さくなりることが分かる。
(Klb/Ksp)を大きくする場合、Kspには、ばね部との関係で限界があるため、Klbを大きくする必要があり、ロード・ビームのいわゆる縦剛性を高めることになる。ω を大きくする場合、Mを小さくすることになる。
結果として、変位量Xを小さくするためには、ロード・ビームの縦剛性を高め、質量Mを小さくすることが必要になることが分かった。
図11は、アームのB1周波数とロード・ビームのB1周波数との関係でスライダがリフトする加速度に関し、ショック特性の実験結果を示すグラフである。図11の横軸は、ロード・ビームのB1周波数、同縦軸は、ショック入力によりスライダがリフトする発生加速度を示している。線分55は、アームのB1周波数が1.52kHz、線分57は、同1.20kHzの結果である。
図11のように、ロード・ビームのB1周波数が低いと高いアームのB1周波数には追従できず、ショック特性は劣化し、低い発生加速度でスライダはリフトする。一方、ロード・ビームのB1周波数を4kHz等と高めると、アームのB1周波数が1.52kHzの高い周波数でも十分追従し、ショック特性の劣化は少なく、スライダがリフトする加速度を高めることができた。
但し、図11の結果は、キャリッジ及びヘッド・サスペンションのみの組合せによるものであり、実際は、ベースやディスクのモードも作用するため、簡単ではないが、それでも図12のような結果を得ることができた。
図12は、実際の2.5インチ・ハード・ディスク・ドライブでの実験結果を示す図表である。図12のように、ロード・ビームのB1周波数を3.11kHzから同4.02kHzに高めると、0.4msecのショート・デュレーションのショック入力でスライダがリフトする加速度を296Gから325Gへと高めることができ、効果を確認することができた。
[オフ・トラックとB1周波数]
図13は、B1周波数が3.6kHzのヘッド・サスペンションに関し、オフ・トラック特性の実験結果を示すグラフである。図13の横軸は、周波数、同縦軸は、オフ・トラック量を示す。ディスクは、2.5インチであり、回転数は、7200rpmとした。
前記のように、図19の結果では、ヘッド・サスペンションのB1周波数が低く、アームのベンディング・モードとヘッド・サスペンションのベンディング・モードとが重なり、オフ・トラック現象が発生していた。
これに対し、本実施例1のように縦剛性を高めることでロード・ビーム3のB1周波数を高めると、ヘッド・サスペンション1及びアーム5のベンディング・モードの重なりが無くなり、剛性向上によりベンディングの振幅も小さくなる。このため、図13の結果では、図19の結果と比較して明らかなように、ベンディング・モードに関するオフ・トラック現象は生じなかった。
[実施例1の効果]
以上、本発明実施例1のヘッド・サスペンション1は、剛体部9が、本体部23及び本体部23の端部にばね部11の一端側13に結合されるばね結合部25を備え、本体部23の幅方向両縁に沿って厚み方向に立ち上げられたレール部33を設け、ばね部11の一端側13に、ばね結合部25から本体部23へ延長した延長部36を設け、延長部36を、本体部23に結合したため、ロード・ビーム3の縦剛性を高めてロード・ビーム3のB1周波数を高め、ヘッド・サスペンション1のショック特性の要求性能を満足することができる。
前記延長部36は、前記剛体部9の幅方向両縁側に沿って一対備えられたため、ロード・ビーム3の本体部23の両縁に立ち上げられたレール部33とばね結合部25との間の両ブランク部41を確実に補強し、ロード・ビーム3の縦剛性を確実に高めてロード・ビーム3のB1周波数を確実に高め、ヘッド・サスペンション1のショック特性の要求性能をより確実に満足することができる。
前記ばね部11は、前記ばね結合部25及び本体部23に対し剛体部9幅方向でそれぞれ2箇所で熔着されたため、最小の熔着部37個数で両ブランク部41を確実に補強することができ、作業性向上を図ることができる。
両ブランク部41の補強のために特別な部材を必要としないから、部品点数の増大はなく、組み付け、部品管理が容易である。
[その他]
前記延長部36をさらに延長し、熔着部37を増大することもできる。
前記ばね部11の一端側13の隙間35を無くして延長部36相互を剛体部9幅方向で連続させることもできる。
ヘッド・サスペンションの一側面の斜視図である(実施例1)。 ヘッド・サスペンションの他側面の斜視図である(実施例1)。 ヘッド・サスペンションの一側面の平面図である(実施例1)。 ロード・ビームの板厚を略した要部拡大斜視図である(実施例1)。 ロード・ビームの縦剛性の分布を示すグラフである(実施例1)。 ロード・ビームの板厚を35μmから20μmまで4段階に変化させたときの動的特性であるB1周波数の変化と静的特性である自重によるショック特性を示す図表である(実施例1)。 自重によるショック特性の結果を示すグラフである(実施例1)。 B1周波数の変化結果を示すグラフである(実施例1)。 (a)は、ヘッド・サスペンションのスケルトン、(b)は、ヘッド・サスペンションの振動モデルである(実施例1)。 (Klb/Ksp)の増大とゲイン(Gain)との関係を示すグラフである(実施例1)。 アームのB1周波数とロード・ビームのB1周波数との関係でスライダがリフトする加速度に関し、ショック特性の実験結果を示すグラフである(実施例1)。 実際の2.5インチ・ハード・ディスク・ドライブでの実験結果を示す図表である(実施例1)。 アームを含めた全体のB1周波数が3.6kHzのヘッド・サスペンションに関し、オフ・トラック特性の実験結果を示すグラフである(実施例1)。 ヘッド・サスペンションの平面図である(従来例)。 ヘッド・サスペンション取付の一例を示すハード・ディスク・ドライブの一部断面図である(従来例)。 2.5インチ・ハード・ディスク・ドライブのアームのB1周波数に対するショック特性の実験結果を示すグラフである(従来例)。 2.5インチ・ハード・ディスク・ドライブのアームのB1周波数に対するショック特性の実験結果を示すグラフである(従来例)。 2.5インチ・ハード・ディスク・ドライブのアームのB1周波数に対するショック特性の実験結果を示すグラフである(従来例)。 アームを含めた全体のB1周波数が3.1kHzのヘッド・サスペンションに関し、オフ・トラック特性の実験結果を示すグラフである(従来例)。 ヘッド・サスペンションの一側面の平面図である(従来例)。 ヘッド・サスペンションの要部拡大斜視図である(従来例)。
符号の説明
1 ヘッド・サスペンション
3 ロード・ビーム
5 アーム
7 フレキシャ
8 ヘッド部
9 剛体部
11 ばね部
13 ばね部の一端側
15 剛体部の基端側
21 剛体部の先端側
23 本体部
25 ばね結合部
33 レール部
36 延長部
37,39 熔着部

Claims (1)

  1. キャリッジ側に取り付けられて軸回りに回転駆動されるベース部と、
    剛体部及びばね部を含み前記アーム側に前記剛体部の基端側がばね部を介して支持されると共に情報の書き込み,読み取りを行う先端側のヘッド部に負荷荷重を与えるロード・ビームと、
    前記ヘッド部を書き込み用及び読み取り用の配線に接続すると共に該ヘッド部を支持して前記ロード・ビームに取り付けられたフレキシャとを備えたヘッド・サスペンションにおいて、
    前記剛体部は、本体部及び本体部の端部に該本体部よりも幅広に形成され前記ばね部の一端側に結合されるばね結合部を備え、
    前記本体部の幅方向両縁に沿って、厚み方向に立ち上げられたレール部を設け、
    前記ばね部の一端側に、前記ばね結合部の幅方向両側から前記本体部の一端両側へ渡って延びた一対の延長部を設け、
    前記各延長部の先端を、前記本体部の一端両側に結合し、
    前記ばね部は、前記ばね結合部及び本体部に対し剛体部幅方向それぞれ少なくとも2箇所で溶着された
    ことを特徴とするヘッド・サスペンション。
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