JP4431428B2 - 収納式着替え台 - Google Patents
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Description
また、従来の収納式着替え台では、ボードが壁面に収納された状態から床面側に揺動するのに伴って、ボードの先端縁から脚部が突出するものが知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
特許文献1では、自重により揺動する脚部を有し、該脚部の支軸がボードに設けられた長円状の軸受孔を摺動しながら上動して脚部の頭部がボードに設けられた凹部に係合することにより、脚部を垂直状に保持する収納式着替え台が開示されている。
また、特許文献2では、壁面に凹部を有する取付部が固定され、この取付部の凹部にボードが収納される構造となっている。そして、一端が脚部と連結され、他端が取付部と連結されたロッドにより構成されたリンク機構によって、脚部の揺動が行われると共に脚部が垂直状に保持される。
しかしながら、特許文献2では、脚部と取付部とがロッドにより連結されているので、壁面に固定された取付部の床面に対する高さ位置が変化すると、脚部がロッドに引っ張られて床面に当接している脚部のボードに対する傾きも変化する。これにより、床面に対して脚部の傾きを垂直状にするために、施工時に取付部の床面に対する高さ位置を正確に合わせなければならないという問題点がある。その結果、収納式着替え台の取付作業が煩雑になるという問題点があった。また、特許文献2では、リンク機構を採用するため上記特許文献1の自重により揺動する脚部と比較して、脚部を垂直状に保持する機構が複雑になる。これにより、特許文献2では、部品コストが増大すると共に製造コストも増大するという問題点がある。
図1及び図2は、本発明の一実施形態に係る収納式着替え台の全体構成を示した図である。本発明に係る収納式着替え台は、トイレや更衣室やデパートの隅部等の床面Gと壁面Wとの接続隅部に設置されている。この収納式着替え台は、接続隅部に固着される取付ベース1と、取付ベース1に枢着されると共に着替えの際の踏み板となるボード2と、弾発手段25と、脚部3と、ストッパ部材4と、を備えている。図1に於て、Aは、ボード2の収納位置を表し、Bは、ボード2の使用位置を表している。なお、図2に於ては、壁面W及び背板30を省略した。
ボード2が収納された状態でボード2と壁面Wが対向する位置には、図1に示すように、背板30が壁面W上に設けられている。背板30には、ボード2を使用位置から収納位置へ揺動させるときに、ボード2が勢いよく壁面W側にぶつかるのを抑制するためのクッション部31が配設されている。
ボード2は、略矩形板状に形成されている。このボード2は、樹脂成形品であって、軽くてかつ人の体重に十分耐えうる強度を有するものが使用される(例えば、ABS樹脂が使用される)。また、ボード2の大きさは、少なくとも人がボード2の上で着替えることができる大きさに形成されている。例えば、横寸法 300mm〜 500mmとし、縦寸法 350mm〜600mm程度に設定する。ボード2の上面2aには、人がボード2上で滑りにくくするために、左右方向の隆起部12が所定間隔を隔てて複数本形成されている。
また、ボード2の先端縁側には、脚部3を収納するための略直方体状の(浅皿状の)凹部10が形成されている。この凹部10を形成する左右内面壁には、ボード2の上面2aに対して垂直方向に延びる長円状のスライド溝部11が形成されている(図6及び図10参照)。
図4は、図2の矢印I方向から見たときの取付ベース1周辺の要部拡大側面図である。
ここで、弾発手段25は、図1に示すように、脚部3が床面Gに接近した非接触状態であると共にボード2が床面Gに近づいた所定の揺動角度θ1 (図1のC位置)にて、ボード2の自重による下方向回転モーメントM0 とボード2を上方揺動方向へ付勢する弾発的回転モーメントM3 とが釣り合うように構成されている。この弾発手段25は、図2に示すように、第1弾性体5と、第2弾性体6と、から成っている。
なお、実際には、取付ベース1の第1弾性体5及び第2弾性体6は、外部から見えないようにカバーで覆われている(図示省略)。
第1弾性体5は、図2及び図3に示すように、ねじりコイルバネであって、ボード2の正面視左側の揺動軸部13に外嵌されている。第1弾性体5の一方の端部は、揺動軸部13の端部に設けられた掛止部14によって掛止されている。また、第1弾性体5の他方の端部5aは、取付ベース1に設けられた掛止孔8によって掛止されている。これにより、第1弾性体5は、ボード2を常に上方揺動方向へ弾発付勢するように構成されている。
図6は、図5のX−X線要部拡大断面側面図であって、図8と図10は図6の姿勢の変化した状態を示す。また、図7は、図5のY−Y線要部拡大断面側面図であって、図9と図11は図7の姿勢の変化した状態を示す。
脚部3は、樹脂成形品(例えば、ABS樹脂)であって、図2に示すように、正面視略矩形状に形成されている。脚部3の上端には、図6及び図10に示すように、揺動軸部15が設けられている。脚部3の揺動軸部15は、ボード2の凹部10に設けられた長円状のスライド溝部11に、スライド可能にかつ自重にて揺動が可能に枢着されている。脚部3は、側面視で上端より中央付近までは幅が狭く、中央付近から下端までは幅広となる形状となっており、脚部3の重心を揺動軸部15から遠ざけて自重による揺動が容易に行われる形状となっている。また、脚部3は、ボード2が収納位置にあるときは、図6及び図7に示すように、ボード2の凹部10に完全に納まるように構成されている。
ストッパ部材4は、揺動軸部19によって、ボード2に枢着されている。
受片17は、ストッパ部材4の端部近傍の位置に左右一対配設されている。また、受片17は、矩形板状に形成されると共に先端部は側面視テーパ状となっている。受片17は、脚部3の上端縁16aに接触しており、スライド溝部11に沿っての脚部3の動きと連動するように構成されている。
また、押さえ部18が脚部3と当接する面と受片17の延びる方向は、略直交している。押さえ部18と受片17とは樹脂により一体的に成形されているので、押さえ部18と受片17は常に一体に揺動する。
まず、ボード2が収納位置(図1のA位置)にある場合、図6及び図7に示すように、脚部3は、脚部3の側面3aとボード2の下面2bとが略同一平面上に位置するように、完全にボード2の凹部10に収納されている。この際、長円状のスライド溝部11内に於ける脚部3の揺動軸部15の位置は、ボード2の下面2b側に近い方の端部である。
次に、図6及び図7の状態からボード2を揺動させると、それに伴って、脚部3が自重によって揺動し、ボード2の下面2bから突出する。この際、脚部3は、脚部3の下端面16bと床面Gとが略平行な状態を常に維持したまま揺動する。これにより、ボード2が使用位置(図1のB位置)に近づくにつれて、脚部3のボード2の下面2bからの突出量は増大していく。この際、ストッパ部材4は、受片17が脚部3の上端縁16aに接触した状態が維持される。
そして、図10及び図11に示すように、図8及び図9の状態から人が乗る等で外力Fをボード2の上面2aに加えると、脚部3の下端面16bが床面Gに当接すると共に、脚部3は、ボード2に対して相対的に上方へ移動する。この脚部3のボード2に対する相対的な移動は、脚部3の揺動軸部15がボード2の長円状のスライド溝部11内を、ボード2の下面2b側に近い方の端部からボード2の上面2a側に近い方の端部側(図10及び図11の矢印L方向)へ移動することによって行われる。
そして、脚部3は、ボード2の凹部10の側面10aと押さえ部18の面とにより挟持されて、揺動が抑制される。これにより、脚部3は垂直状に保持される。図6と図7に示した収納状態(図1のA位置)於て、ボード2の凹部10内に、脚部3とストッパ部材4とアシストスプリング20等が収納され、ボード2の先端膨出部(2c)にて上方から被覆されているので、塵やホコリが付着することを防止でき、常にスムースに脚部3の揺動突出(起立)作動が行われる。
また、使用状態に於て脚部3が床面Gに対して垂直状に保持されるので、外力Fに対してボード2を安定させることができる。これにより、安心してその上に乗ることができる。また、脚部3は、ボード2の先端縁側に自重にて揺動するように枢着されているので、脚部の構造が複雑になることもない。
また、ストッパ部材4は、従来のリンク機構による脚部3の揺動抑制機構と比較して、可動範囲が小さくでき、かつ確実に作動するので、故障しにくく長寿命とすることができる。
2 ボード
3 脚部
4 ストッパ部材
5 第1弾性体
6 第2弾性体
16a 上端縁
17 受片
18 押さえ部
25 弾発手段
θ1 所定の揺動角度
θ2 所定の揺動角度
M0 下方向回転モーメント
M3 弾発的回転モーメント
G 床面
W 壁面
Claims (4)
- 床面(G)と壁面(W)との接続隅部に固着される取付ベース(1)と、該取付ベース(1)に枢着されたボード(2)と、該ボード(2)の先端縁側に自重にて揺動するように枢着された脚部(3)と、上記床面(G)に上記ボード(2)が接近して該ボード(2)に下方向の外力が作用すると共に上記脚部(3)が該床面(G)に押し付けられたときに該脚部(3)を垂直状に保持するストッパ部材(4)と、を備えた収納式着替え台に於て、
上記ストッパ部材(4)は、上記ボード(2)に枢着されると共に受片(17)と押さえ部(18)とを有し、上記ボード(2)に下方向の外力が作用し上記脚部(3)が該床面(G)に押し付けられたときに、該脚部(3)の上端縁(16a)が上記受片(17)に接触しつつ上方へ揺動させると共に上記押さえ部(18)を該脚部(3)の側面に当接させて該脚部(3)の揺動を抑制するように構成されていることを特徴とする収納式着替え台。 - 上記脚部(3)が上記床面(G)に接近した非接触状態であると共に上記ボード(2)が該床面(G)に近づいた所定の揺動角度(θ 1 )にて、上記ボード(2)の自重による下方向回転モーメント(M 0 )と上記ボード(2)を上方揺動方向へ付勢する弾発的回転モーメント(M 3 )とが釣り合うような弾発手段(25)を備えている請求項1記載の収納式着替え台。
- 上記ボード(2)を常に上方揺動方向へ弾発付勢する第1弾性体(5)と、上記床面(G)を基準として揺動角度0°から所定の揺動角度(θ 2 )までの範囲にて該ボード(2)を上方揺動方向へ弾発付勢するように作用する第2弾性体(6)と、を備える請求項1記載の収納式着替え台。
- 上記脚部(3)が上記床面(G)に接近した非接触状態であると共に上記ボード(2)が該床面(G)に近づいた所定の揺動角度(θ 1 )にて、上記ボード(2)の自重による下方向回転モーメント(M 0 )と上記ボード(2)を上方揺動方向へ付勢する弾発的回転モーメント(M 3 )とが釣り合うような弾発手段(25)を備え、
さらに、上記弾発手段(25)は、上記ボード(2)を常に上方揺動方向へ弾発付勢する第1弾性体(5)と、上記床面(G)を基準として揺動角度0°から所定の揺動角度(θ2 )までの範囲にて該ボード(2)を上方揺動方向へ弾発付勢するように作用する第2弾性体(6)と、を備えている請求項1記載の収納式着替え台。
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