JP4436730B2 - コンクリートの単位水量推定試験方法および同方法に用いる試験装置 - Google Patents
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Description
[単位水量の測定原理]
(サンプル採取、濃度測定)
本発明のコンクリートの単位水量の推定試験方法における単位水量の測定原理について、図1を参照して説明する。
上述の1次サンプル、2次サンプルから得られた懸濁液中の固形分の質量値を用いて、一連の下式により、練り上がり時のフレッシュコンクリートの単位水量を算出することができる。なお、この単位水量の算出は、試料中のコンクリートの混練り水、及び試験のために添加される1次水、2次水を含む試料中の懸濁液中の浮遊分にはセメント、混和材等の結合材、骨材の微粒分の量が一定に含まれるという仮定のもとに行っている。
ここで、b:コンクリート試料中の結合材の質量(kg),p:懸濁液中に浮遊した細骨材中の微粒分および粗骨材に付着していた固形分の質量(kg),w:コンクリート試料中の水量(kg),w1,w2:1次水、2次水の添加水量
…(式3)
W=w/v×1000 …(式4)
ここで、v:コンクリート試料の体積(l)
本実施例の試験装置は、図1に示したように、前端が所定の高さに調整可能な脚部3で支持され、固定床2上に設置され、脚部3を調整して所定の傾角で据え付けられた装置ベース4上に固定支持された円筒形状の外部容器10と、この外部容器10内に収容され、外周側面に形成された開口窓21に所定目合いの金網22が取り付けられ、外部容器10の底部中心孔(図示せず)を貫通して外部容器10内に延設された回転駆動軸11と外部容器10の下半蓋12に形成された中空軸受16に支持された状態で回転駆動軸11により外部容器10内で回転可能な内部容器20と、外部容器10の底面から回転軸13が突出し、この回転軸13の先端に撹拌翼14が装着された懸濁液撹拌装置15と、同様に外部容器10の底面に取着され、懸濁液撹拌装置15の近傍に懸濁液の取入口(図示せず)が設けられ、取入口から吸引した懸濁液を、外部容器10の下半蓋12に形成された中空軸受16を通過するように配管された循環パイプ30を介して内部容器20内に環流させる循環ポンプ17と、外部容器10内に延設され、内部容器20を回転する回転駆動軸11の駆動モータ5とを備えた構成からなる。
所定傾角に据え付けられた試験装置1の内部容器20に所定の混練り状態にあるコンクリート試料と希釈用の1次水が投入されると、コンクリート試料は内部容器20内に溜まり、1次水は金網22を通過して外部容器10内に溜まる。この状態で駆動モータ5により内部容器20を回転させ、内部のコンクリート試料を撹拌する。この撹拌と、内部容器20の回転に伴う遠心力がコンクリートに作用し、セメント、添加材などの微粒子分が分散し、金網22を通過して1次水が溜まっている外部容器10に溜まる。この状態で、外部容器10底部に装備された撹拌翼で外部容器10に溜まった1次水と金網22の通過成分とを高速撹拌する。また内部容器20の回転に伴う遠心力の作用により、内部容器20内の懸濁液の濃度が低下しないように、懸濁液は循環ポンプ17、循環パイプ30を介して内部容器20内に環流される。
懸濁液の濃度測定は、上述したような加熱工程、放熱工程と、固形分の質量測定により行うのが簡易である。しかし、装置の自動化を考慮した場合は、図2に示したように、希釈水供給装置や、公知の自動計測装置であるマイクロ波、レーザー、超音波、近赤外線等の濃度測定装置を循環パイプの経路上あるいは三方弁で切り替えた側に装備することが好ましい。これにより、1次水、2次水あるいはさらに高次の希釈水を自動計量して加水したり、撹拌直後の懸濁液の濃度をリアルタイムに連続測定することが可能になる。なお、上述のマイクロ波、レーザー、超音波、近赤外線等の測定装置では、測定対象に対応した検量線を必要に応じて用いた測定を行うことが好ましい。
コンクリート試料の使用材料は以下のとおりである。
1)セメント ;普通ポルトランドセメント(JIS R 5210)
密度 3.16g/cm3,比表面積3,310cm2/g
2)粗骨材 ;多久産砕石(密度2.7g/cm3,吸水率1.4%)
3)細骨材 ;筑後川川砂(密度2.56g/cm3,吸水率2.5%)
4)AE減水剤 ;変性リグニンスルホン酸化合物、ポリカルボン酸エーテル複合体 (商品名:ポゾリス78H)
5)AE剤 ;アルキルアリルスルホン酸化合物系陰イオン界面活性剤
(商品名:マイクロエア303A)
6)水 ;水道水
上記使用材料を用いて、表−1に示した配合表に基づいた4種類のコンクリート試料(練り上がり1バッチ容量を1リットルとして計量)を用いた実験を行った。
まず、図3(a)〜(b)に示したように、試験装置1の装置ベース4を傾角30°に設定した状態で、外部容器10の下半蓋12を取り付け、上述のコンクリート試料を投入し、同時に1次水を加水する。このときの1次水W1の加水量としては、懸濁液濃度が約60%になるように決定する。この状態で5分間、内部容器20を30rpmで回転すると同時に、外部容器10の底部の撹拌翼を高速回転させ、懸濁液の濃度の均一化を行う。また、循環ポンプ17の運転により循環パイプ30を介して懸濁液Mを内部容器20に環流させ、コンクリート試料C中の微粒分を懸濁化を促進させる。所定の撹拌時間(本実施例では5分間)経過後、循環パイプ30に設けられた三方弁31から1次サンプルM1としての懸濁液を採取する(図3(c))。本実施例では、採取するサンプルの質量は10〜20gとしたが、懸濁液濃度の測定手段に応じた適正量を採取することが好ましい。本実施例では、上述の加熱放冷方式等の手順によって、各工程での質量測定を行い、濃度測定を行った。
4 固定ベース
5 駆動モータ
10 外部容器
11 回転駆動軸
14 撹拌翼
15 懸濁液撹拌装置
17 循環ポンプ
20 内部容器
21 開口窓
22 金網
30 循環パイプ
31 三方弁
Claims (3)
- 一定体積のコンクリート試料と、第1の希釈水とを撹拌容器内に投入し、該撹拌容器による前記コンクリート試料と希釈水との混合撹拌を行った直後に得られる、前記コンクリート試料に含有する結合材、骨材の微粉分及び水とが一様懸濁化した第1の懸濁液を採取し、該第1の懸濁液の濃度測定を行い、引き続き前記撹拌容器内に、第2の希釈液を加水し、同様の混合撹拌を行った直後に得られる第2の懸濁液の濃度を測定し、少なくとも第1の懸濁液と、第2の懸濁液の濃度をもとに、前記第1の希釈水と、第2の希釈水及び前記コンクリート試料の体積との関係から、前記コンクリート試料の水量を算出することで、該コンクリート試料のもととなるコンクリートの単位水量を推定することを特徴とするコンクリートの単位水量推定試験方法。
- 所定の傾角に設定されたベース上に設置された回転駆動源と、該回転駆動源の回転軸を、水密性を保持して内部に貫通可能な外部容器と、該外部容器内に収容され、その内部にコンクリート試料が収容された際、前記コンクリート試料に含有する結合材、骨材の微粉分及び水とが透過可能な外周面が形成され、前記外部容器の底面を貫通した回転軸により伝達された回転駆動力により、前記外部容器内で回転可能な内部容器と、前記外部容器内に貯留した懸濁液を撹拌可能な撹拌手段と、前記懸濁液を前記内部容器に循環させるとともに、経路中に前記懸濁液を採取可能あるいは前記内部容器内に加水可能な液出入口を有する懸濁液循環手段とを備えた請求項1の推定試験方法に用いられるコンクリートの単位水量推定試験装置。
- 請求項1の推定試験方法において、コンクリート試料を希釈する希釈水を、前記第2の希釈水より高次の希釈水加水まで繰り返して行うことで得られる前記コンクリート試料の単位水量を平均化し、前記コンクリート試料の単位水量を求めるようにしたことを特徴とするコンクリートの単位水量推定試験方法。
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