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JP4438592B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description

本発明は、使用を許可されたユーザか否かを認証する機能を有する画像形成装置に関する。
従来、複写機等の画像形成装置の分野では、ユーザが操作パネルからユーザIDとパスワードを入力することで当該ユーザを認識し、そのユーザに対して装置使用の許可、不許可を判断する、いわゆるユーザ認証の機能を有するものが知られている。
このユーザ認証を用いると、予め登録されたユーザIDとパスワードが入力されない限り装置の使用が許可されないので、装置管理を行う場合やセキュリティを高めたい場合に特に有用である。
このような画像形成装置では、通常、装置使用を許可しない不許可(禁止)状態において、ユーザにより正規のユーザIDとパスワードが入力されると、装置使用を許可する許可状態に移行する。これによりユーザは、複写等を行うことが可能になる。複写等が終了すると、直ぐに禁止状態に戻され、次に正規のユーザID等が入力されるまで装置の禁止状態が維持されることになる。
特開2003−101692号公報
しかしながら、上記のユーザ認証の機能を有する画像形成装置では、ユーザにとって不便な場合がある。すなわち、ユーザが、複写終了後に部数が1部少なかったことに気づき、もう1部複写したいと思っても、その時点で画像形成装置は既に禁止状態に戻っているから、複写終了直後であっても当該ユーザは一からユーザIDとパスワードを入力し直さなければならず、それが手間となるものである。
近年では、特にセキュリティ上からユーザIDやパスワードを複雑化する傾向にあり、桁数を増やしたり、無秩序な符号列を設定している場合もあり、入力に時間がかかり手間も増えるようになっている。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、ユーザ認証による有用性を維持しつつユーザの手間をできるだけ少なくして操作性を向上できる画像形成装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明に係る画像形成装置は、装置の使用を許可しない禁止状態で第1のコードが入力されると当該使用を許可する許可状態に移行する画像形成装置であって、コード入力を受付ける受付手段と、許可状態から禁止状態へ移行させる第1の状態移行手段と、許可状態から禁止状態への移行後、所定時間経過するまでの間に、前記第1のコードよりも入力数が少ない所定の第2のコードが入力されると再度許可状態に戻す第2の状態移行手段と、を備えることを特徴とする。
また、前記第1のコードは、入力を行うユーザを識別するための識別符号と当該識別符号に対するパスワードを含む符号列であり、前記第2のコードは、前記パスワードだけの符号列であることを特徴とする。
さらに、前記第1のコードは、N個(N≧3)の符号からなる符号列であり、前記第2のコードは、前記符号列の内の連続するn個(2≦n<N)の符号列からなることを特徴とする。
また、前記第2のコードは、前記第1のコードの内、最初に入力される符号を先頭に入力順に並ぶ前記n個の符号列からなることを特徴とする。
また、前記受付手段は、ユーザからのキー操作によりコード入力を受付ける操作パネルであることを特徴とする。
さらに、前記受付手段は、外部端末からネットワークを介して送信されて来るコードを受信するインターフェースであることを特徴とする。
このように、許可状態から禁止状態への移行後、所定時間経過するまでの間に、第1のコードよりも入力数が少ない所定の第2のコードが入力されると、再度許可状態に移行するようにしたので、ユーザにとって、当該所定時間の経過前であれば、第2のコードを入力するだけで装置の使用が許可されることになり、第1のコードよりも入力数が少ない分だけ操作が簡素化される。また、第2のコードが他のユーザに知られていなければ、当該他のユーザが所定時間の経過前に第2のコードを入力して装置を使用するといったことはできないことになり、その点でセキュリティを確保できる。
以下、本発明に係る画像形成装置の実施の形態を、カラーのデジタル複写機(以下、単に「複写機」という。)に適用した例について説明する。
(1)複写機全体の構成
まず、複写機1の全体の構成を図1により説明する。
同図に示すように複写機1は、大きく分けて、原稿画像を読み取るイメージリーダ部10と、読み取った画像を記録シート上にプリントして再現するプリンタ部20とから構成される。
イメージリーダ部10は、原稿の画像をCCDセンサ(不図示)により読み取って、電気信号を得る公知のものであり、得られた電気信号は、制御部100に送られる。制御部100は、この電気信号に必要な処理を加えて画像データを生成し、これをプリンタヘッド21のレーザダイオード(不図示)を駆動させるための駆動信号に変換する。
レーザダイオードから射出されたレーザ光は、ポリゴンミラー22によって偏向されfθレンズ23を通過した後、折り返しミラー24、25によって光路変更されて、矢印Aの向きに回転する感光体ドラム30表面を露光走査する。
感光体ドラム30の周囲には、イレーサランプ31、帯電チャージャ32、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の各再現色別のトナー現像器33,34,35,36および転写チャージャ37が配されており、当該感光体ドラム30は、上記露光走査を受ける前に、イレーサランプ31による照射を受けて除電された後、帯電チャージャ32によって一様に帯電される。一様に帯電された感光面が露光されると、静電潜像が形成され、当該静電潜像は、上記いずれかのトナー現像器によってトナー像として顕像化される。
一方、給紙カセット41,42,43のいずれかからは、所望サイズの記録シートが給紙され、給紙された記録シートは、静電吸着チャージャ39の作用を受け、矢印B方向に回転する転写ドラム38に巻き付き(張り付き)、転写チャージャ37に臨む転写位置へと搬送され、当該転写チャージャ37の静電作用により感光体ドラム30上のトナー像が記録シートへと転写される。
以上の露光〜転写のプロセスが、シアン,マゼンタ,イエロー,ブラックの各色別に単一の記録シートに対して繰り返され、各色のトナー像が重ね合わされてカラー画像が再現される。
4色分のトナー像が転写された記録シートは、分離除電チャージャ45により、転写ドラム38への吸着力が解かれて、当該転写ドラム38から離脱し、定着装置46によって、トナー像の定着がなされた後、トレイ47に排出される。
また、複写機1の上面の操作しやすい位置には、操作パネル11が配されている。
さらに、複写機1は、上記のような複写機能に加えて、ネットワーク、ここではLANを介して接続された外部端末、例えばPC(パーソナルコンピュータ)からのプリントジョブに基づいて印刷を行う、いわゆるプリンタとしての機能も有している。
(2)操作パネルの構成
図2は、操作パネル11の構成を示す図である。
同図に示すように、操作パネル11は、複写(コピー)の開始を指示するためのコピースタートキー12と、コピー枚数等の入力用のテンキー13と、入力されたコピー枚数等の値をゼロに戻したり、コピー動作の中断を指示するためのクリア/ストップキー14、ユーザ認証を行うための認証キー15および液晶表示部16を備えている。
液晶表示部16は、表面にタッチパネルが積層されており、ユーザからの、コピー倍率の設定、用紙選択、コピーモードの設定等の入力(タッチ入力)を受け付けると共に、コピー枚数や複写機1の状態を示すメッセージを表示させる。
同図は、メッセージとして「認証キーを押してください」が表示されている例を示したものであり、ユーザによる認証を待っている状態、すなわち複写機1の使用を許可しない(使用を禁止する)禁止状態になっていることを示している。この禁止状態では、ユーザは認証キー15の入力のみを行え、複写動作はもちろん他のキーを押下しても受付けられないようになっている。以下、当該画面161を「認証待機画面」という。
図3は、認証キー15が押下されたときの表示画面162の例を示す図である。
同図に示すように、液晶表示部16には、IDキー1621、ID表示欄1622、パスワードキー1623、パスワード表示欄1624および文字キー欄1625が表示される。
IDキー1621は、ユーザIDの入力を受付ける入力モードに入るためのキーであり、パスワードキー1623は、ユーザIDに対応するパスワードの入力を受付ける入力モードに入るためのキーである。ここでは、押下(タッチ)されると、表示部分が反転表示されるようになっている(同図では、「ユーザID」が反転表示された例が示されている。)。
ID表示欄1622には、入力されたユーザIDが表示され、パスワード表示欄1623には、入力されたパスワードが表示される。
ユーザは、いずれかのキーを押下し、自己のIDおよびパスワードを、テンキー13および文字キー1625を用いて入力することができる。以下、当該画面162を「認証受付画面」という。
複写機1には、当該複写機1を使用する各ユーザについて、当該ユーザを識別するためのユーザID(識別符号)と当該ユーザIDに対応するパスワードが予め登録されている。制御部100は、入力されたユーザIDとパスワードが、登録済みの(正規の)ユーザIDとパスワードと一致するとユーザ認証できたものとして複写機1の使用を許可する許可状態に移行させる。
図4は、当該許可状態に移行したときの表示画面163の例を示す図であり、図5は、複写機1の状態変化の様子を示した模式図である。
図4に示すように、許可状態(図5の期間51)では、「コピーできます」が表示されると共に、コピー枚数や選択されている用紙サイズ、コピー倍率等が表示される。ユーザは、用紙サイズ等の表示部分をタッチ操作することにより、用紙選択、倍率変更、各種コピーモードの設定等を行うことができ、また複写枚数をテンキー13で設定することも可能になる。設定完了後、コピースタートキー12を押下すればコピーを開始させることができる。以下、当該画面163を「認証完了画面」という。
このような構成において、複写機1は、所定の禁止状態移行条件、ここでは(A)複写終了、(B)許可状態での認証キー15の押下、(C)無操作状態(操作パネル11上のキー操作が所定時間、例えば30秒間何もなされない状態)のいずれかを満たすと、直ぐに操作パネル11の表示を認証待機画面161に切換えて装置を禁止状態に移行させる(図5の時点52)。
そして、当該禁止状態への移行から、所定時間、ここでは60秒が経過するまでの間(図5の時間53。以下、「特例時間」という。)に、前回の許可状態への移行のために入力されたパスワードと同じコードがパスワードとして入力されると、前回のパスワードを入力したユーザと今回のパスワードを入力したユーザが同一人であると判断して、ユーザIDが未入力であっても操作パネル11に認証完了画面163を表示させ、許可状態に戻す処理を実行する(図5の時点54)。
これによりユーザは、例えば複写終了直後に、もう1部複写を行うとする場合、特例時間内であれば、自己のパスワードだけを入力すれば良くなり、ユーザIDの入力を省略できる分だけ手間が減り、操作性が向上することになる。
上記のユーザ認証は、外部端末からのプリントジョブを受付けた場合にも実行される。すなわち、プリントジョブとして送られてくるデータには、画像データと、当該外部端末を利用するユーザのユーザIDとパスワードを示す識別情報が含まれており、複写機1は、プリントジョブを受付けた際に当該識別情報を抽出し、抽出した識別情報に基づいてユーザ認証を行うものである。認証された場合には、許可状態に移行しプリントジョブが実行され(画像データに基づく印刷が実行され)、認証されなかった場合には、禁止状態のままプリントジョブが実行されないことになる。
(3)制御部の構成
図6は、制御部100の構成を示す図である。
同図に示すように、制御部100は、主な構成要素として、インターフェース部101、全体制御部102、認証データ格納部103、読取制御部104、画像メモリ105および印刷制御部106を備えている。
インターフェース部101は、LANカード、LANボードといったLANに接続するためのインターフェースである。
読取制御部104は、イメージリーダ部10を制御して、原稿の画像を読み取って原稿の画像データを得る。
画像メモリ105には、イメージリーダ部10で読み取られた原稿の画像データ、および外部端末から送られて来た画像データが格納される。
印刷制御部106は、プリンタ部20を制御して、画像メモリ105に格納されている画像データに基づく印刷を実行させる。
全体制御部102は、読取制御部104と印刷制御部106に対し、原稿画像の読取り、印刷の実行を指示し、円滑なコピージョブ、プリントジョブ等の動作を実現させる。また、ユーザ認証を行って、複写機1を禁止状態から許可状態へ移行させ、また許可状態から禁止状態へ移行させる処理を実行する。さらに、操作パネル11からのキー入力を受付けると共に、液晶表示部16に必要な画面、例えば認証待機画面161等を表示させ、当該画面からの入力等を受付ける。
全体制御部102は、ID格納部107を有している。このID格納部107は、入力されたユーザIDを上記特例時間だけ一時的に保持する記憶手段として機能するものである。
認証データ格納部103には、ユーザ認証を行うための情報、すなわち複写機1の使用を許可する各ユーザのユーザIDおよび当該ユーザIDに対応するパスワードを示すデータがテーブル形式で格納されている。
図7は、認証データ格納部103のテーブル形式による構成例を示す図である。
同図に示すように、ユーザ名、ユーザIDおよびパスワードの各欄が設けられており、複写機1の管理者等によって、各ユーザについて、ユーザ名、ユーザIDおよびパスワードが所定の登録画面(不図示)から登録されると、各データが対応付けされて格納されるようになっている。
(4)制御部による処理
図8は、制御部100が実行する処理内容を示すフローチャートである。この処理は、複写機1が禁止状態にあり、操作パネル16に認証待機画面161が表示されている状態で開始されるものである。
同図に示すように、まず制御部100は、認証キー15がユーザ(ここでは、Aとする。)により押下されたか否かを判断する(ステップS1)。
認証キー15の押下を判断すると(ステップS1で「YES」)、操作パネル16の表示を認証受付画面162に切換え、認証処理1を実行する(ステップS2)。
図9は、認証処理1のサブルーチンの内容を示すフローチャートである。
同図に示すように、IDキー1621が押下されたか否かを判断する(ステップS21)。IDキー1621の押下を判断すると(ステップS21で「YES」)、ユーザIDの入力を受付ける(ステップS22)。
エンターキー1626(図3)の押下を判断すると(ステップS23で「YES」)、ID入力が終了したとして、ユーザIDの照合を行う(ステップS24)。
具体的には、入力されたユーザIDが、認証データ格納部103のユーザID欄に格納されている各ユーザIDの中のいずれかと一致しているか否かを判断する。
一致しているものがあると判断すると(ステップS25で「YES」)、ユーザAが予め登録されたユーザの1人であるとして、その入力されたユーザIDを一時的に保持、ここではID格納部107に格納する(ステップS26)。なお、ID格納部107に格納されたユーザIDは、後述のステップS17またはS38において消去されるようになっており、その消去後から当該ステップS26において書き込まれるまでの間は、どのユーザIDも格納されていない状態になっているものとする。
そして、変数Pの値をリセット、すなわち「0」にして(ステップS27)、ステップS21に戻る。
一方、一致しているものがないと判断すると(ステップS25で「NO」)、ユーザAが予め登録されたユーザの1人ではないとして、ステップS21に戻る。
押下されたキーがIDキー1621ではなく(ステップS21で「NO」)、パスワードキー1623であることを判断すると(ステップS28で「YES」)、ID保持部107に現にユーザIDが格納されているか否かを判断する(ステップS29)。ここで格納されていないことを判断すると(ステップS29で「NO」)、ユーザIDがまだ入力されていないことになるので、パスワードよりも先にユーザIDの入力を促すべく、ステップS21に戻る。その際、ユーザIDが未入力であることを示すメッセージ等を表示させるとすれば良い。
ユーザIDが格納されていることを判断すると(ステップS29で「YES」)、パスワードの入力を受付ける(ステップS30)。この場合、パスワード表示欄1624には、入力パスワードをそのまま表示させず、1つの記号が入力される毎に、パスワードとしては用いられない所定の記号、例えば「*」を表示させることで、入力パスワードが他人に見られないようにされる。
エンターキー1626の押下を判断すると(ステップS31で「YES」)、パスワード入力が終了したとして、パスワードの照合を行う(ステップS32)。
具体的には、認証データ格納部103のユーザID欄とパスワード欄とを参照して、入力されたパスワードが、ID格納部107に格納されているユーザIDに対応するパスワードと一致しているか否かを判断する。より具体的には、ID格納部107に格納されているユーザIDが「12345」であり、入力されたパスワードが「67890」であれば一致していると判断する。
一致していると判断すると(ステップS33で「YES」)、ユーザAは、予め使用を許可されたユーザの一人であることを認証できたと判断して(ステップS34)、変数Pの値をリセット、すなわち「0」にして(ステップS35)、メインルーチンにリターンする。
一方、パスワードが不一致であることを判断すると(ステップS33で「NO」)、現在の変数Pの値、例えば「0」に「1」をインクリメントして(ステップS36)、現在の変数Pの値が「3」であるか否かを判断する(ステップS37)。変数Pの値が3ではない、すなわち1または2であることを判断すると(ステップS37で「NO」)、ステップS21に戻って、パスワードの再入力を受付ける。
この場合、ユーザAは、パスワードキー1623を押下して、再度パスワードを入力することができる。パスワードが入力され(ステップS30)、エンターキー1626の押下を判断すると(ステップS31で「YES」)、パスワードの照合を行い(ステップS32)、一致すれば(ステップS33で「YES」)、認証し(ステップS34)、不一致であれば(ステップS33で「NO」)、現在の変数Pの値、例えば「1」に「1」をインクリメントして(ステップS36)、再度ステップS37において、変数Pの値が「3」であるか否かを判断する。この一連の処理は、パスワードが一致するまで繰り返し行われ、パスワードの不一致が3回続くと、変数Pの値が「3」になり(ステップS37で「YES」)、この場合は、ID格納部107に現に格納されているユーザIDを消去、ここではリセットして(ステップS38)、ステップS40に移る。
ステップS40では、パスワードによる認証ができなかった、すなわちユーザAが予め使用を許可されたユーザではないと判断し、ステップS41に移り、変数Pの値をリセット、すなわち「0」にして、メインルーチンにリターンする。
押下されたキーがIDキー1621とパスワードキー1623のいずれでもなく(ステップS21で「NO」、S28で「NO」)、認証キー15であることを判断すると(ステップS39で「YES」)、ユーザAがユーザID、パスワードの入力を途中で取り止めたとして、ステップS40に移り、ユーザ認証できなかったとして、ステップS41の処理の後にメインルーチンにリターンする。なお、いずれのキーも所定時間押下されない場合には、自動的にメインルーチンにリターンする。
図8に戻って、ステップS3では、認証処理1によりユーザ認証ができたか否かを判断する。
ユーザ認証できなかったことを判断すると(ステップS3で「NO」)、ステップS1に戻り、操作パネル11の表示画面を認証待機画面161に切換える。
一方、ユーザ認証できたことを判断すると(ステップS3で「YES」)、操作パネル11の表示を認証完了画面163に切換え、複写機1を許可状態に移行させる(ステップS4)。この意味で、制御部100は、ステップS4を実行する場合に装置を禁止状態から許可状態に移行させる状態移行手段として機能するものである。
ユーザAからの複写開始の入力指示等を受付けると、受付けた入力指示に基づく動作、例えば複写等を実行する。
複写が開始され、その終了を判断すると(ステップS5で「YES」)、終了直後に操作パネル16の表示を認証待機画面161に切換え、複写機1を禁止状態に移行させる(ステップS7)。
また、複写開始の前にユーザAにより認証キー15が押下されたこと、または無操作状態が所定時間、ここでは30秒に達したことを判断すると(ステップS5で「NO」、S6で「YES」)、ステップS7に移り、複写機1を禁止状態に移行させる。
これにより、例えば認証されたユーザAが、都合により禁止状態に戻したい場合には、認証キー15を押下すれば、直ぐに禁止状態に移行させることができる。また、認証キー15の押下を忘れても、30秒間経過すると自動的に禁止状態に戻ることになる。
認証キー15の押下と無操作状態のいずれでもないことを判断すると(ステップS6で「NO」)、ステップS4に戻り、S5またはS6で「YES」と判断されるまで、ステップS4〜S6の処理が繰り返し実行される。この意味で、制御部100は、ステップS5、S6を実行する場合に装置を許可状態から禁止状態に移行させる状態移行手段として機能するものである。
ステップS7で禁止状態に移行すると、内部のタイマーTによる計時を開始させて(ステップS8)、ステップS1に戻る。
ステップS1において、認証キー15が押下されず、ステップS9においてプリントジョブを受信していないこと判断すると、ステップS14に移り、タイマーTが動作中(計時が実行中)であるか否かを判断する。
タイマーTが動作中でないと判断すると(ステップS14で「NO」)、ステップS1に戻る。
一方、タイマーTが動作中であると判断すると(ステップS14で「YES」)、計時開始から所定時間、ここでは60秒経過したか否かを判断する(ステップS15)。
ここで、所定時間が経過していないことを判断すると(ステップS15で「NO」)、ステップS1に戻る。
一方、所定時間が経過したことを判断すると(ステップS15で「YES」)、タイマーTを停止しカウント値をリセットして(ステップS16)、ID格納部107に格納されているユーザIDを消去し(ステップS17)、ステップS1に戻る。
このようにID格納部107に格納されたユーザIDは、特例時間内に保持されたままの状態になる。したがって、特例時間内に当該ユーザIDに対応する正規のパスワードが入力されると、ユーザIDが未入力であっても再度許可状態に移行されることになる。
具体的には、(a)特例時間内に認証キー15が押下されると(ステップS1で「YES」)、ステップS2に移り、認証処理1が開始される。続いて、(b)パスワードキー1623が押下されると、ステップS28、S29、S30の処理が実行され、パスワード入力の受付が行われる。
そして、(c)パスワード入力後、エンターキー1626が押下されると(ステップS31で「YES」)、ステップS32に移りパスワード照合がなされ、一致していればステップS34で認証がなされた後、メインルーチンに戻り、ステップS4で許可状態に移行されることになる。この意味で、制御部100は、ステップS8、S15、S1〜S4等の処理を実行する場合に、所定時間経過するまでの間(特例時間内)に、第1のコード(ユーザIDとパスワード)よりも入力数が少ない所定の第2のコード(パスワード)が入力されると再度許可状態に戻す状態移行手段として機能するものである。
したがって、ユーザAは、特例時間内であればパスワード入力だけで再度複写を実行できることになり、ユーザIDの入力を省ける分だけ入力操作を簡素化かつ敏速に実行できることになる。この場合、特例時間内に、ユーザAに代わって別のユーザBが上記(a)〜(c)と同じ操作をすることもできるが、ユーザBは、ユーザAのパスワードを知らないため、入力されたパスワードは、ステップS32のパスワード照合において不一致となってユーザ認証されることがなく、セキュリティも確保される。
ステップS1において認証キー15の押下ではなく、ステップS9においてプリントジョブの受信を判断すると、認証処理2を実行する(ステップS10)。
図10は、認証処理2のサブルーチンの内容を示すフローチャートである。
同図に示すように、受信したプリントジョブにユーザIDが含まれているか否かを判断する(ステップS51)。ここでは、プリントジョブとして送られて来るデータに識別情報が含まれていれば、その識別情報を抽出し、抽出した識別情報にユーザIDが含まれているか否かを判断する。
ユーザIDが含まれていることを判断すると(ステップS51で「YES」)、ユーザIDの照合を行う(ステップS52)。この照合方法は、上記ステップS24と同じである。
一致していると判断すると(ステップS53で「YES」)、プリントジョブの要求元が予め登録されたユーザの1人であるとして、そのユーザIDを一時的に保持、ここではID格納部107に格納する(ステップS54)。
次に、パスワードが含まれているか否かを判断する(ステップS55)。
パスワードが含まれていることを判断すると(ステップS55で「YES」)、パスワードの照合を行う(ステップS56)。この照合方法は、上記ステップS32と同じである。
一致していると判断すると(ステップS57で「YES」)、プリントジョブの要求元が予め使用を許可されたユーザであることを認証できたとして(ステップS58)、メインルーチンにリターンする。
一方、一致していないと判断すると(ステップS57で「NO」)、プリントジョブの要求元が予め登録されたユーザの1人ではないとして、ステップS59に移る。
ステップS59では、ID格納部107に格納されているユーザIDを消去して、ステップS60に移る。
ステップS60では、パスワードによる認証ができなかった、すなわちプリントジョブの要求元が予め使用を許可されたユーザではないとして、メインルーチンにリターンする。
一方、ユーザIDが含まれていないことを判断すると(ステップS51で「NO」)、ステップS60に移る。また、ユーザIDが不一致であることを判断すると(ステップS53で「NO」)、ステップS60に移る。さらに、パスワードが含まれていないことを判断すると(ステップS55で「NO」)、ステップS59においてユーザIDを消去した後、ステップS60に移り、その後、メインルーチンにリターンする。
図8に戻って、ステップS11では、認証処理2によりユーザ認証ができたか否かを判断する。
ユーザ認証できなかったことを判断すると(ステップS11で「NO」)、ステップS13に移り、受信したプリントジョブを削除した後、ステップS1に戻る。これにより、ユーザ認証されなかったプリントジョブが実行されることがなくなる。その際、要求元のユーザに対して、認証できなかったことにより実行できない旨を通知するようにすれば良い。
一方、ユーザ認証できたことを判断すると(ステップS11で「YES」)、複写機1の使用を許可して、当該プリントジョブ(印刷)を実行し(ステップS12)、印刷終了後、ステップS8に移る。
これにより、複写終了後の場合と同様に、タイマーTの計時が開始される。したがって、特例時間内であれば、ユーザIDがID格納部107に格納された状態になる。これより、プリントジョブの要求元のユーザが、複写機1の前までプリントされた用紙を取りに来たときに、その場でもう1部複写を行うとする場合には、当該特例時間内であれば、自己のパスワードを操作パネル11から入力するだけで、複写機1を許可状態に移行させることが可能になり、ユーザAの場合と同様に、入力操作を簡素化かつ敏速化できるという効果を得ることができる。
以上説明したように、ユーザIDとパスワード入力によるユーザ認証機能を有し、ユーザ認証により装置の使用の禁止状態から許可状態に移行し、かつ所定の条件を満たすと許可状態から禁止状態に移行する複写機において、許可状態から禁止状態に移行したとき、特例時間内であれば、ユーザIDを入力しなくても、当該許可状態への移行のために入力されたパスワードと同じコードを入力するだけで再度の許可状態への移行を行えるので、ユーザAにとって入力操作を簡素化できる。また、ユーザIDの入力だけを省略し、パスワード入力を必須としているので、他のユーザがユーザAのパスワードを知らなければ、特例時間内に当該パスワードを入力することができず、ユーザ認証されないのでセキュリティも確保できる。
本発明は、画像形成装置に限られず、上記認証処理における認証方法であるとしてもよい。さらに、その方法をコンピュータが実行するプログラムであるとしてもよい。また、本発明に係るプログラムは、例えば磁気テープ、フレキシブルディスク等の磁気ディスク、DVD−ROM、DVD−RAM、CD−ROM、CD−R、MO、PD、BD(Blu−ray Disc)などの光記録媒体、Smart Media(登録商標)などのフラッシュメモリ系記録媒体等、コンピュータ読み取り可能な各種記録媒体に記録することが可能であり、当該記録媒体の形態で生産、譲渡等がなされる場合もあるし、プログラムの形態でインターネットを含む有線、無線の各種ネットワーク、放送、電気通信回線、衛星通信等を介して伝送、供給される場合もある。
(変形例)
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例が考えられる。
(1)上記実施の形態では、特例時間内において禁止状態から許可状態へ移行させるための入力コード(以下、「特例コード」という。)を、前回の許可状態への移行のために入力されたパスワードと同じコードとしたが、これに限定されない。本来の認証のために入力すべきコード(ユーザIDとパスワード)よりも入力数が少ないコードであれば入力操作を簡素化できるので、セキュリティ面を考慮しながら適当と考えられるコードを特例コードとして設定することが可能である。
例えば、図11に示すように、認証データ格納部103のテーブルを、ユーザIDとパスワードに加えて、特例コードとしての短縮コードを対応付けた構成とすることができる。同図の例は、パスワード(10桁)の内、連続する5個(桁)の符号列が短縮コードとして予め登録されている様子を示している。
同図の例の場合、特例時間に入力されたコードが、一時保存されているユーザIDに対応する短縮コードと一致すれば、ユーザ認証できたとして禁止状態から許可状態へ移行されることになる。パスワード(10桁)よりも桁数が少ないので、それだけ操作者にとって入力操作を簡単に済ませることができる。
また、特例コードをパスワードの一部とせずに、例えば全く別のコードとしても良い。さらに、上記ではユーザIDとパスワードを数値で示した例を説明したが、これに限定されず、英字、かな、漢字、記号等や、これらの組合わせ等とすることができる。この場合、特例コードとしては、パスワードよりも入力数が少なくなる、具体的には操作者が手入力する場合のキー押下の数が少なくなる符号列とされることが望ましい。
また、さらにユーザ認証をユーザIDとパスワードの組合わせで行う構成に限られない。例えば、ユーザIDとパスワードのいずれか一方だけを認証に用いる構成に適用することもできる。この場合、例えばパスワード(第1のコード)を用いる場合、パスワードと、当該パスワードよりも入力数が少ない別のコード(第2のコード)を特例コードとして対応付けて登録しておけば良い。
具体的には、第1のコードを「9876543210」として、第2のコードを「98765」とすることが考えられる。この場合、第2のコードが、第1のコードの内、最初に入力される符号を先頭に入力順に並ぶ5個の符号列からなるので、操作者にとって別のコードを覚えておく必要がなく、かつ第1、第2のコード共、入力順において先頭(1番目)から5桁目(5番目)まで同じなので、入力し易く操作が容易である。
(2)上記実施の形態では、特例コードが操作パネル16から入力されるとしたが、例えば外部端末(PC、携帯端末等)からネットワークを介して入力される構成をとることも可能である。具体的には、外部端末に、ユーザからの特例コードの入力を受付ける機能と、受付けた特例コードをネットワークを介して複写機1に送出する機能とを設ける。複写機1は、特例時間中に、外部端末から特例コードが送られて来ると、これを特例コードの入力として受付け、受付けた特例コードから認証を行うものである。この構成とする場合、特例コードの入力を受付けたことを判断すると、上記図9のステップS29、S30、S32およびS33以降の処理と同じ処理が実行されるようにすれば実現できる。
(3)上記実施の形態では、禁止状態では、認証待機画面161と認証受付画面162において認証キー15の押下、ユーザID、パスワード入力だけを受付けるとしたが、複写(画像形成)を許可しない状態を禁止状態とすれば、例えばコピー枚数、コピーモード等の入力、設定までを可能として、コピースタートの指示については受付けない状態とすることもできる。
また、禁止状態移行条件を複写終了、認証キー15の押下、無操作状態のいずれかとしたが、これらに限定されることもない。例えば、複写終了までの間にユーザが一時的に複写機から離れ、その間に使用を許可されていない別のユーザに複写機が使用されるといったことを防止するため、複写開始の直後に禁止状態に移行させる構成や、複写機前側にユーザが位置(存在)するか否かを検知するための人検知手段を設け、複写機前に位置していたユーザがいなくなったことを検知すると、直ぐに禁止状態に移行させる構成など任意の条件を設定することが可能である。
(4)上記実施の形態では、本発明に係る画像形成装置を複写機に適用した場合の例を説明したが、画像形成装置としてプリンタ、FAX、MFP(Multiple Function Peripheral)等に適用できる。また、スキャナ等の画像読取装置にも適用でき、すなわち画像形成装置と画像読取装置を含む画像処理装置一般に適用することが可能である。また、上記実施の形態及び上記変形例をそれぞれ組み合わせるとしても良い。
本発明は、使用を許可されたユーザか否かを認証する機能を有する画像形成装置に広く適用することができる。
複写機1の全体の構成を示す図である。 複写機1の操作パネル11の構成を示す図である。 操作パネル11の認証キー15が押下されたときの表示画面の例を示す図である。 複写機1が、装置使用が禁止される禁止状態から使用が許可される許可状態に移行したときの操作パネル11の表示画面の例を示す図である。 複写機1の状態変化の様子を示した模式図である。 複写機1の制御部100の構成を示す図である。 制御部100の認証データ格納部103のテーブル構成の例を示す図である。 制御部100が実行する処理内容を示すフローチャートである。 認証処理1のサブルーチンの内容を示すフローチャートである。 認証処理2のサブルーチンの内容を示すフローチャートである。 認証データ格納部103の別のテーブル構成の例を示す図である。
符号の説明
1 複写機
11 操作パネル
15 認証キー
16 液晶表示部
100 制御部
102 全体制御部
103 認証データ格納部
107 ID格納部

Claims (6)

  1. 装置の使用を許可しない禁止状態で第1のコードが入力されると当該使用を許可する許可状態に移行する画像形成装置であって、
    コード入力を受付ける受付手段と、
    許可状態から禁止状態へ移行させる第1の状態移行手段と、
    許可状態から禁止状態への移行後、所定時間経過するまでの間に、前記第1のコードよりも入力数が少ない所定の第2のコードが入力されると再度許可状態に戻す第2の状態移行手段と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第1のコードは、
    入力を行うユーザを識別するための識別符号と当該識別符号に対するパスワードを含む符号列であり、
    前記第2のコードは、
    前記パスワードだけの符号列であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第1のコードは、
    N個(N≧3)の符号からなる符号列であり、
    前記第2のコードは、
    前記符号列の内の連続するn個(2≦n<N)の符号列からなることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記第2のコードは、
    前記第1のコードの内、最初に入力される符号を先頭に入力順に並ぶ前記n個の符号列からなることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記受付手段は、
    ユーザからのキー操作によりコード入力を受付ける操作パネルであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記受付手段は、
    外部端末からネットワークを介して送信されて来るコードを受信するインターフェースであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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