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JP4438800B2 - 液滴吐出装置 - Google Patents
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JP4438800B2 - 液滴吐出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液滴吐出装置に関する。
表示装置や半導体装置の製造工程には、基板上に堆積した膜を所望の形状にパターニングして膜パターンを形成するパターン形成工程が数多く含まれる。
近年、この種のパターン形成工程では、生産性を向上させるために、基板上に吐出した液滴を固化させて自己整合的に膜パターンを形成させるインクジェット法が利用されている。インクジェット法は、液滴形状に対応した膜パターンを基板上に形成できるために、パターニングするためのマスク形成を不要にして、パターン形成工程の工程数を削減させることができる。
しかし、インクジェット法を利用して膜パターンを形成させる場合、着弾した液滴が基板表面で濡れ広がらないと、液滴の凹凸形状がパターン形状に反映されて、膜パターンの平坦性や膜厚均一性を損なう虞があった。
そこで、こうしたインクジェット法では、従来、着弾した液滴の濡れ広がりを拡大させる提案がなされている(例えば、特許文献1)。特許文献1では、液滴の吐出方向を基板の法線に対して傾斜させて、吐出する液滴に、基板の反走査方向に沿う成分を付与している。これによれば、基板の法線方向と吐出方向のなす角度(傾斜角)分だけ、着弾する液滴を、基板の接線方向に沿って濡れ広がらせることができる。
特開2005−131498号公報
ところで、上記インクジェット法では、異なる膜厚の膜パターンを形成する場合、すなわち単位面積当たりの総吐出量を変更する場合、図9に示すように、各液滴Fcの容量を一定に維持させて、液滴Fcの吐出する間隔(吐出ピッチW)を増減させている。例えば、薄膜の膜パターンFPを形成する場合には、1滴当りの液滴容量を一定に維持させるとともに、基板Sbの走査速度を増加させたり、吐出動作の動作周期を長くしたりして、液滴Fcの吐出ピッチWを拡大させる。これによって、液滴吐出動作の安定化を図り、総吐出量の再現性、すなわち膜パターンの膜厚再現性を確保させている。
しかしながら、基板Sbの法線方向(Z矢印方向)から見て、その法線に対して傾斜する吐出方向Aが基板Sbの走査方向(X矢印方向)と平行になると、着弾する各液滴Fcの形状が、走査方向(X矢印方向)に沿って延びる長径と、ノズルNの配列方向(Y矢印方向)に沿う短径を有した略楕円形状を呈するようになる。そのために、以下の問題を招いていた。
すなわち、吐出方向Aに沿って楕円形状に広がる各液滴Fcは、その厚さが薄いために流動性が低くなる。そして、短径方向(Y矢印方向)での接合が浅くなり、隣接するノズルN間に相対する領域で、液滴Fcのない部分(凹部B)を形成するようになる。その結果、膜パターンFPは、凹部Bに対応する領域の膜厚が極端に薄くなり、その膜厚均一性を著しく損なう問題を招いていた。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、その目的は、液滴からなるパターンの膜厚均一性を向上させた液滴吐出装置を提供することである。
本発明の液滴吐出装置は、パターン形成材料の液滴を基板に吐出して前記基板にパターンを形成する液滴吐出装置であって、前記基板の法線に対して傾斜する第1吐出方向に沿って第1液滴を吐出する複数の第1吐出口を前記基板の一面に対して一方向に沿う列状に有して前記基板に相対向する第1吐出口形成面と、着弾した前記第1液滴の間の領域に第2吐出方向に沿って第2液滴を吐出する複数の第2吐出口を前記一方向に沿う列状に有して前記基板に相対向する第2吐出口形成面と、前記一方向に沿う第1傾動軸を中心にして前記第1吐出口形成面を傾動する第1傾動機構と、前記第1吐出方向が前記基板の法線に対して傾斜するように前記第1吐出口形成面を傾動するための第1傾動情報を生成する第1傾動情報生成手段と、前記第1傾動情報に基づいて前記第1傾動機構を駆動制御する制御手段とを備えた。
本発明の液滴吐出装置によれば、第1吐出方向に沿って濡れ広がる第1液滴の間の領域を、第2吐出方向に沿って濡れ広がる第2液滴によって充填させることができる。従って、第1液滴の間の領域を第2液滴で充填させる分だけ、液滴からなるパターンの膜厚均一性を向上させることができる。
また、この液滴吐出装置によれば、第1傾動機構の傾動によって、各第1液滴に共通した第1吐出方向を設定させることができる。従って、第1吐出方向のバラツキを低減させることができ、第1液滴間の着弾形状のバラツキを低減させることができる。
本発明の液滴吐出装置は、パターン形成材料の液滴を基板に吐出して前記基板にパターンを形成する液滴吐出装置であって、前記基板の法線に対して傾斜する第1吐出方向に沿って第1液滴を吐出する複数の第1吐出口を前記基板の一面に対して一方向に沿う列状に有して前記基板に相対向する第1吐出口形成面と、着弾した前記第1液滴の間の領域に第2吐出方向に沿って第2液滴を吐出する複数の第2吐出口を前記一方向に沿う列状に有して前記基板に相対向する第2吐出口形成面と、前記一方向に沿う第2傾動軸を中心にして前記第2吐出口形成面を傾動する第2傾動機構と、前記第2吐出方向が前記第1吐出方向と交差するように前記第2吐出口形成面を傾動するための第2傾動情報を生成する第2傾動情報生成手段と、前記第2傾動情報に基づいて前記第2傾動機構を駆動制御する制御手段と、を備えた。
本発明の液滴吐出装置によれば、第1吐出方向に沿って濡れ広がる第1液滴の間の領域
を、第2吐出方向に沿って濡れ広がる第2液滴によって充填させることができる。従って、第1液滴の間の領域を第2液滴で充填させる分だけ、液滴からなるパターンの膜厚均一性を向上させることができる。
また、この液滴吐出装置によれば、第2傾動機構の傾動によって、各第2液滴に共通した第2吐出方向を設定させることができる。従って、第2吐出方向のバラツキを低減させることができ、第2液滴間の着弾形状のバラツキを低減させることができる。
この液滴吐出装置において、前記第2吐出口形成面は、前記第1吐出方向と交差する前記第2吐出方向に沿って第2液滴を吐出する複数の第2吐出口を有してもよい。
この液滴吐出装置によれば、第1液滴の間の領域を、第1液滴と異なる着弾形状の第2液滴によって充填させることができる。従って、第2液滴の形状範囲を拡張させる分だけ、第1液滴の間の領域を、より均一に充填させることができる。その結果、液滴からなるパターンの膜厚均一性を、さらに向上させることができる。
また、この液滴吐出装置において、前記第2傾動情報生成手段は、着弾する前記第2液滴が前記第1液滴の間の領域に対応するように、前記第1吐出方向に基づいて前記第2傾動情報を生成するようにしてもよい。
この液滴吐出装置によれば、第1液滴の間の領域に対応した第2液滴を吐出させることができる。従って、第1液滴の間の領域を、同領域に対応した第2液滴によって、より確実に充填させることができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図8に従って説明する。まず、パターン形成方法によって形成した配向膜を有する電気光学装置としての液晶表示装置10について説明する。図1は、液晶表示装置10の斜視図であり、図2は、図1のA−A線断面図である。
図1において、液晶表示装置10の下側には、LEDなどの光源11を有して四角板状に形成されたエッジライト型のバックライト12が備えられている。バックライト12の上方には、バックライト12と略同じサイズに形成された四角板状の液晶パネル13が備えられている。そして、光源11から出射される光が、液晶パネル13に向かって照射されるようになっている。
液晶パネル13には、相対向する素子基板14と対向基板15が備えられている。これら素子基板14と対向基板15は、図2に示すように、光硬化性樹脂からなる四角枠状のシール材16を介して貼り合わされている。そして、これら素子基板14と対向基板15との間の間隙に、液晶17が封入されている。
素子基板14の下面(バックライト12側の側面)には、偏光板や位相差板などの光学基板18が貼り合わされている。光学基板18は、バックライト12からの光を直線偏光にして液晶17に出射するようになっている。素子基板14の上面(対向基板15側の側面:素子形成面14a)には、一方向(X矢印方向)略全幅にわったって延びる複数の走査線Lxが配列形成されている。各走査線Lxは、それぞれ素子基板14の一側に配設される走査線駆動回路19に電気的に接続されるとともに、走査線駆動回路19からの走査信号が、所定のタイミングで入力されるようになっている。また、素子形成面14aには、Y矢印方向略全幅にわたって延びる複数のデータ線Lyが配列形成されている。各データ線Lyは、それぞれ素子基板14の他側に配設されるデータ線駆動回路21に電気的に接続されるとともに、データ線駆動回路21からの表示データに基づくデータ信号が、所定のタイミングで入力されるようになっている。素子形成面14aであって、走査線Lxとデータ線Lyの交差する位置には、対応する走査線Lx及びデータ線Lyに接続されてマトリックス状に配列される複数の画素22が形成されている。各画素22には、それぞれTFTなどの図示しない制御素子や、透明導電膜などからなる光透過性の画素電極23が備えられている。
図2において、各画素22の上側全体には、ラビング処理などによる配向処理の施された配向膜24が積層されている。配向膜24は、配向性ポリイミドなどの配向性高分子か
らなる薄膜パターンであって、対応する画素電極23の近傍で、液晶17の配向を所定の配向に設定するようになっている。この配向膜24は、インクジェット法によって形成されている。すなわち、配向膜24は、配向性高分子を所定の溶媒に溶解したパターン形成材料としての配向膜形成材料F(図6参照)を第1液滴Fa及び第2液滴Fb(図6参照)として各画素22の上側全体に吐出し、着弾した第1液滴Fa及び第2液滴Fbを乾燥させることによって形成されている。
前記対向基板15の上面には、光学基板18からの光と直交する直線偏光の光を外方(図2における上方)に出射する偏光板25が配設されている。対向基板15の下面(素子基板14側の側面:電極形成面15a)全体には、各画素電極23と相対向するように形成された光透過性の導電膜からなる対向電極26が積層されている。対向電極26は、前記データ線駆動回路21に電気的に接続されるとともに、そのデータ線駆動回路21からの所定の共通電位が付与されるようになっている。対向電極26の下面全体には、ラビング処理などによる配向処理の施された配向膜27が積層されている。この配向膜27は、前記配向膜24と同じく、インクジェット法によって形成されるとともに、前記対向電極26の近傍で、液晶17の配向を所定の配向に設定するようになっている。
そして、各走査線Lxを線順次走査に基づいて1本ずつ所定のタイミングで選択して、各画素22の制御素子を、それぞれ選択期間中だけオン状態にする。すると、各制御素子に対応する各画素電極23に、対応するデータ線Lyからの表示データに基づくデータ信号が出力される。各画素電極23にデータ信号が出力されると、各画素電極23と対向電極26との間の電位差に基づいて、対応する液晶17の配向状態が変調される。すなわち、光学基板18からの光の偏光状態が画素22ごとに変調される。そして、変調された光が偏光板25を通過するか否かによって、表示データに基づく画像が、液晶パネル13の上側に表示される。
次に、上記配向膜27(配向膜24)を形成するための液滴吐出装置30を図3〜8に従って説明する。
図3において、液滴吐出装置30は本実施形態では配向膜形成装置であって、液滴吐出装置30には、直方体形状に形成された基台31が備えられるとともに、その基台31の上面には、その長手方向(X矢印方向)に沿って延びる一対の案内溝32が形成されている。その基台31の上方には、基台31に設けられたX軸モータMX(図8の左下参照)の出力軸に駆動連結される基板ステージ33が備えられるとともに、その基板ステージ33が、前記案内溝32に沿って、所定の速度(搬送速度V)でX矢印方向及び反X矢印方向に往復動する(X矢印方向に沿って走査される)ようになっている。
基板ステージ33の上面には、前記対向電極26を上側にした対向基板15を載置可能にする載置面34が形成されて、載置された状態の対向基板15を基板ステージ33に対して位置決め固定するようになっている。尚、本実施形態では、載置面34に対向基板15を載置する構成にしているが、これに限らず、前記各画素電極23を上側にした素子基板14を載置する構成にしてもよい。
基台31のY矢印方向両側には、門型に形成されたガイド部材35が配設されるとともに、そのガイド部材35には、Y矢印方向に延びる上下一対のガイドレール36が形成されている。また、ガイド部材35には、ガイド部材35に設けられたY軸モータMY(図8の左下参照)の出力軸に駆動連結されるキャリッジ37が備えられるとともに、そのキャリッジ37が、ガイドレール36に沿ってY矢印方向及び反Y矢印方向に往復動する(Y矢印方向に沿って走査される)ようになっている。キャリッジ37の内部には、前記配向膜形成材料F(図6参照)を導出可能に収容するインクタンク38が配設されるとともに、そのインクタンク38の収容する配向膜形成材料Fが、キャリッジ37の下方に搭載
される第1ヘッドユニットHa及び第2ヘッドユニットHbに導出されるようになっている。
図4は、第1ヘッドユニットHa及び第2ヘッドユニットHbを下方(対向基板15)から見た概略斜視図である。図5は、第1ヘッドユニットHa及び第2ヘッドユニットHbをY矢印方向から見た概略側面図である。
図4において、キャリッジ37の下側(図4における上側)には、その反X矢印方向側から順に、第1ヘッドユニットHaと第2ヘッドユニットHbが配設されている。第1ヘッドユニットHa及び第2ヘッドユニットHbのキャリッジ37側には、それぞれY矢印方向に延びる直方体形状の支持ステージ39a及び並進ステージ39bが配設されている。
支持ステージ39aの下面(図4における上面)には、断面円弧状の凹曲面(第1ガイド面P1a)が支持ステージ39aのY矢印方向略全幅にわたって形成されている。第1ガイド面P1aの曲率中心Ca(図5の左下参照)は、支持ステージ39aの直下であって、かつ、基板ステージ33に載置された状態の対向電極26の上面に沿うように形成されている。
並進ステージ39bは、その下面(図4における上面)に形成された断面円弧状の凹曲面(第2ガイド面P1b)をX矢印方向及びY矢印方向に並進するXYステージである。この並進ステージ39bは、キャリッジ37に内設される並進モータMT(図8の下側中央参照)の出力軸に駆動連結されるとともに、その並進モータMTの駆動力を受けて、その第2ガイド面P1bをXY方向に沿って並進させるようになっている。第2ガイド面P1bは、第1ガイド面P1aと同じく、その曲率中心Cb(図5の左下参照)の位置が、並進ステージ39bの直下であって、かつ、基板ステージ33に載置された状態の対向電極26の上面に沿うように形成されている。
図4において、これら支持ステージ39aと並進ステージ39bには、それぞれY矢印方向に延びる蒲鉾状に形成された第1傾動機構を構成する第1傾動ステージ40aと第2傾動機構を構成する第2傾動ステージ40bが配設されている。第1傾動ステージ40a及び第2傾動ステージ40bの一側面であって、そのキャリッジ37側の側面(図4における下面)には、それぞれ第1ガイド面P1a及び第2ガイド面P1bに対応する凸曲面(第1摺動面P2a及び第2摺動面P2b)が形成されている。また、第1傾動ステージ40a及び第2傾動ステージ40bの他側面であって、第1摺動面P2a及び第2摺動面P2bと相対向する側面(図4における上面)には、それぞれ対向基板15に沿う平面(第1取着面P3a及び第2取着面P3b)が形成されている。
これら第1傾動ステージ40a及び第2傾動ステージ40bは、それぞれキャリッジ37に内設される第1傾動モータMDa及び第2傾動モータMDb(図8参照)の出力軸に駆動連結されている。そして、第1傾動ステージ40a及び第2傾動ステージ40bは、それぞれ第1傾動モータMDa及び第2傾動モータMDbの駆動力を受けて、対応する第1摺動面P2a及び第2摺動面P2bを、それぞれ第1ガイド面P1a及び第2ガイド面P1bに沿って摺動(回動)させるようになっている。
つまり、第1傾動ステージ40aは、第1摺動面P2aと第1ガイド面P1aが面一になるように、対向電極26上に位置する曲率中心Caを傾動軸(第1傾動軸)にして、対応する第1取着面P3aを、対向基板15に対して傾動させるようになっている。また、第2傾動ステージ40bは、第2摺動面P2bと第2ガイド面P1bが面一になるように、対向電極26上に位置する曲率中心Cbを傾動軸(第2傾動軸)にして、対応する第2
取着面P3bを、対向基板15に対して傾動させるようになっている。
そして、第1取着面P3aを傾動させるための信号を第1傾動モータMDaに供給する。すると、第1傾動モータMDaが所定の回転数だけ正転駆動又は逆転駆動して、第1傾動ステージ40aの第1取着面P3aを、曲率中心Caを中心にして傾動させる。また、第2取着面P3bを傾動させるための信号を第2傾動モータMDbに供給する。すると、第2傾動モータMDbが所定の回転数だけ正転駆動又は逆転駆動して、第2傾動ステージ40bの第2取着面P3bを、曲率中心Cbを中心にして傾動させる。
尚、本実施形態では、図5の実線で示すように、第1傾動ステージ40aの配置位置であって、第1取着面P3aの法線方向(以下単に、第1吐出方向Aaという。)と対向基板15の法線方向(Z矢印方向)が平行になる配置位置を、「初期位置」という。また、図5の二点鎖線で示すように、第1傾動ステージ40aの配置位置であって、第1吐出方向AaがZ矢印方向に対して右回りに所定の角度(第1傾斜角θa)だけ傾斜する状態の配置位置を、「傾斜位置」という。
さらに、図5の実線で示すように、第2傾動ステージ40bの配置位置であって、第2取着面P3bの法線方向(以下単に、第2吐出方向Abという。)と対向基板15の法線方向(Z矢印方向)が平行になる配置位置を、「初期位置」という。また、図5の二点鎖線で示すように、第2傾動ステージ40bの配置位置であって、第2吐出方向AbがZ矢印方向に対して右回りに所定の角度(第2傾斜角θb)だけ傾斜する状態の配置位置を、「傾斜位置」という。
図4において、第1取着面P3a及び第2取着面P3bには、それぞれY矢印方向に沿って延びる直方体形状に形成された第1液滴吐出ヘッド(以下単に、第1吐出ヘッドという。)41a及び第2液滴吐出ヘッド(以下単に、第2吐出ヘッドという。)41bが備えられている。第1吐出ヘッド41a及び第2吐出ヘッド41bの下側(図4において上側)には、それぞれ第1ノズルプレート42a及び第2ノズルプレート42bが備えられている。これら第1ノズルプレート42a及び第2ノズルプレート42bの対向基板15側(図4における上側)には、それぞれ第1取着面P3a及び第2取着面P3bと平行な第1吐出口形成面としての第1ノズル形成面P4a及び第2吐出口形成面としての第2ノズル形成面P4bが形成されている。これら第1ノズル形成面P4a及び第2ノズル形成面P4bには、それぞれ第1吐出口としての複数の第1ノズルNa及び第2吐出口としての複数の第2ノズルNbが、Y矢印方向に沿って等ピッチ(ノズルピッチNW)で配列形成されている。尚、図4では、並進ステージ39bの並進によって、各第2ノズルNbが、X矢印方向から見て、第1ノズルNaのY矢印方向側にノズルピッチNWの半分だけ変位している。
図5において、第1ノズルNa及び第2ノズルNbは、それぞれ第1ノズル形成面P4a及び第2ノズル形成面P4bの法線方向、すなわち前記第1吐出方向Aa及び第2吐出方向Abに沿って貫通形成されている。また、これら第1ノズルNa及び第2ノズルNbは、それぞれ第1傾動ステージ40a及び第2傾動ステージ40bが「初期位置」に位置するときに、曲率中心Ca及び曲率中心CbのZ矢印方向(第1吐出方向Aa及び第2吐出方向Abの反対側)に位置するように配設されている。本実施形態では、曲率中心Caであって、かつ、各第1ノズルNaの第1吐出方向Aaに対応する位置を、それぞれ第1着弾位置Paという。また、曲率中心Cbであって、かつ、各第2ノズルNbの第2吐出方向Abに対応する位置を、それぞれ第2着弾位置Pbという。
そして、第1傾動モータMDa(第2傾動モータMDb)を正転駆動して、第1傾動ステージ40a(第2傾動ステージ40b)を「初期位置」から「傾斜位置」に配置移動す
る。すると、第1ノズルNa(第2ノズルNb)は、図6に示すように、それぞれ第1着弾位置Pa(第2着弾位置Pb)を回動中心にして右回りに回動する。そして、その形成方向を、対向基板15の法線(Z矢印方向)に対して第1傾斜角θa(第2傾斜角θb)だけ傾斜させる。これによって、各第1ノズルNa(第2ノズルNb)は、その形成方向を傾斜させる際に、対応する第1着弾位置Pa(第2着弾位置Pb)の位置を維持させることができ、対応する第1着弾位置Pa(第2着弾2着Pb)との間の距離を所定の距離(飛行距離L)に維持させることができる。すなわち、液滴吐出装置30は、第1吐出方向Aa(第2吐出方向Ab)を変更する場合に、第1ノズルNaから吐出する第1液滴Fa(第2液滴Fb)の着弾精度を維持できるように構成されている。
図6において、第1ノズルNaの第1吐出方向Aa(第2ノズルNbの第2吐出方向Ab)の反対側には、前記インクタンク38に連通するキャビティ43が形成されて、インクタンク38からの配向膜形成材料Fを、対応する第1ノズルNa(第2ノズルNb)に供給させるようになっている。各キャビティ43の第1吐出方向Aa(第2吐出方向Ab)の反対側には、第1吐出方向Aa(第2吐出方向Ab)及びその反対方向に振動可能な振動板44が貼り付けて、キャビティ43内の容積を拡大・縮小させるようになっている。振動板44の上側には、各第1ノズルNa(第2ノズルNb)に対応する複数の第1圧電素子PZa(第2圧電素子PZb)が配設されている。第1圧電素子PZa及び第2圧電素子PZbは、それぞれ第1圧電素子PZa及び第2圧電素子PZbを駆動制御するための信号(圧電素子駆動信号COM:図8参照)を受けて収縮・伸張し、対応する振動板44を振動させるようになっている。
そして、第1傾動モータMDa(第2傾動モータMDb)を駆動制御して、第1傾動ステージ40a(第2傾動ステージ40b)を所定の「傾斜位置」に配置移動し、第1圧電素子PZa(第2圧電素子PZb)に対して圧電素子駆動信号COMを供給する。すると、対応するキャビティ43の容積が拡大・縮小して、対応する第1ノズルNa(第2ノズルNb)内のメニスカス(配向膜形成材料Fの界面)が振動する。第1ノズルNa(第2ノズルNa)内のメニスカスが振動すると、図6に示すように、圧電素子駆動信号COMに対応する所定重量の配向膜形成材料Fが、対応する第1ノズルNa(第2ノズルNb)から、第1液滴Fa(第2液滴Fb)として吐出される。吐出される第1液滴Fa(第2液滴Fb)は、それぞれ第1ノズルNa(第2ノズルNb)の形成方向、すなわち第1吐出方向Aa(第2吐出方向Ab)に沿って、所定の速度(吐出速度Vf)で飛行して、やがて、対向電極26上の第1着弾位置Pa(第2着弾位置Pb)の領域に着弾する。
この際、着弾する第1液滴Fa(第2液滴Fb)には、それぞれ反X矢印方向に沿って、第1吐出方向Aa(第2吐出方向Ab)に対応する第1接線速度Vfa(第2接線速度Vfb)が付与される。しかも、着弾する第1液滴Fa(第2液滴Fb)には、それぞれ反X矢印方向に沿って、搬送速度Vに対応する相対速度が付与される。そのため、着弾する第1液滴Fa(第2液滴Fb)は、それぞれ第1接線速度Vfa(第2接線速度Vfb)と前記相対速度を合成した速度に従って、対応する第1着弾位置Pa(第2着弾位置Pb)から反X矢印方向に沿って濡れ広がる。
すなわち、着弾する第1液滴Fa及び第2液滴Fbは、それぞれ対応する第1吐出方向Aa(傾斜角θa)及び第2吐出方向Ab(傾斜角θb)に基づいた着弾形状を呈するようになっている。
ここで、図7に示すように、対向電極26上であって、前記配向膜27を形成する領域に、前記第1液滴Faを着弾させるための格子点(第1目標位置Ta)と、前記第2液滴Fbを着弾させるための格子点(第2目標位置Tb)を設定する。
詳述すると、対向電極26上であって、Y矢印方向の間隔が前記ノズルピッチNWになるように、かつ、X矢印方向の間隔が所定の間隔(吐出ピッチW)になるように、第1目標位置Taを設定する。また、その第1目標位置TaのY矢印方向側であって、前記ノズルピッチNWの半分の距離だけ離間する位置に、それぞれ第2目標位置Tbを設定する。
尚、前記吐出ピッチWは、配向膜27の目標膜厚と第1液滴Fa及び第2液滴Fbの容量から算出される第1液滴Fa及び第2液滴Fbの数量(目標吐出数量)に基づいて、配向膜27の形成領域に、その目標吐出数量分の第1液滴Fa及び第2液滴Fbが吐出されるように設定する。
続いて、Y軸モータMYを駆動制御して、対向基板15がX矢印方向に搬送されるときに、各第1着弾位置Paが、それぞれ前記第1目標位置Taの経路上に位置するように、キャリッジ37をセットする。また、並進モータMTを駆動制御して、対向基板15がX矢印方向に搬送されるときに、各第2着弾位置Pbが、それぞれ前記第2目標位置Tbの経路上に位置するように、並進ステージ39bをセットする。
また、第1傾動モータMDa及び第2傾動モータMDbを駆動制御して、第1傾動ステージ40a及び第2傾動ステージ40bを、それぞれ所定の「傾斜位置」及び「初期位置」にセットする。この際、着弾した第1液滴FaのX矢印方向の着弾径が前記吐出ピッチWよりも大きくなるように、かつ、着弾した第1液滴FaのY矢印方向の着弾径が前記ノズルピッチNWよりも大きくなるように、予め試験等に基づいて、第1傾動ステージ40aの「傾斜位置」(傾斜角θa)を設定する。
そして、X軸モータMXを駆動制御して基板ステージ33(対向電極26)をX矢印方向に搬送し、第1目標位置Taが、それぞれ第1着弾位置Paに位置するたびに、各第1圧電素子PZaに対して圧電素子駆動信号COMを供給する。
すると、図7に示すように、各第1ノズルNaから吐出された第1液滴Faが、それぞれ対応する第1目標位置Taに順次着弾し、着弾する各第1液滴Faが、それぞれ第1吐出方向Aa(傾斜角θa)に対応する方向に広がって、反X矢印方向に延びる楕円形状を呈する。楕円形状に広がる各第1液滴Faは、その厚さが薄いために流動性が低くなる。そのため、着弾する各第1液滴Faは、それぞれ短径方向(Y矢印方向)での接合が浅くなり、Y矢印方向に沿って隣り合う第1液滴Faの間の領域、すなわち前記第2目標位置Tbの領域に、第1液滴Faのない略菱形形状の領域(凹部B)を形成する。
そして、第2目標位置Tbが、それぞれ第2着弾位置Pbに位置するたびに、各第2圧電素子PZbに対して圧電素子駆動信号COMを供給する。
すると、図7に示すように、各第2ノズルNbから吐出された第2液滴Fbが、それぞれ対応する第2目標位置Tbに順次着弾し、着弾する各第2液滴Fbが、それぞれ第2吐出方向Abに対応して、前記凹部Bを覆うように、第2目標位置Tbを中心とする半球状を呈する。半球状を呈する第2液滴Fbは、その高い流動性によって、凹部B及び凹部B近傍の各第1液滴Faの領域を平坦化させる。そして、対向電極26に着弾する各第1液滴Fa及び第2液滴Fbは、凹部Bに対応した第2液滴Fbの充填によって、均一な膜厚からなる液状膜LFを形成する。
次に、上記のように構成した液滴吐出装置30の電気的構成を図8に従って説明する。
図8において、第1傾動情報生成手段及び第2傾動情報生成手段を構成する制御装置51には、制御手段を構成するCPU、RAM、ROMなどが備えられている。そして、制御装置51は、RAMやROMなどに格納された各種データ及び各種プログラムに従って、基板ステージ33及びキャリッジ37を走査させるとともに,第1ヘッドユニットHa
及び第2ヘッドユニットHbを駆動制御させるようになっている。
その制御装置51には、波形データVD、吐出ピッチデータWD、傾斜角データRD、第1描画データBMa、第2描画データBMb、第1傾動データDaD、第2傾動データDbD及び並進データTDが格納されている。
波形データVDは、第1圧電素子PZa及び第2圧電素子PZbに供給する圧電素子駆動信号COMの電圧波形を規定したデータである。この波形データVDは、予め試験等に基づいて設定されて、第1液滴Fa及び第2液滴Fbの重量を、それぞれ所定重量に安定させるためのデータである。
吐出ピッチデータWDは、配向膜27の目標膜厚を吐出ピッチWに対応させたデータであって、目標膜厚に基づいて吐出ピッチWを決定するために利用される。この吐出ピッチデータWDは、吐出ピッチWで吐出される第1液滴Fa及び第2液滴Fbの数量が、目標膜厚に基づいて算出される前記目標吐出数量になるように設定されている。
傾斜角データRDは、吐出ピッチWを第1傾斜角θa及び第2傾斜角θbに対応させたデータであって、吐出ピッチWに基づいて第1傾斜角θa及び第2傾斜角θbを決定するために利用される。この傾斜角データRDは、予め試験等に基づいて設定されて、第1傾斜角θaで着弾する第1液滴Faの長径及び短径が、それぞれ吐出ピッチW及びノズルピッチNWよりも長くなるように設定されている。また、この傾斜角データRDは、第1傾斜角θaの第1液滴Faによって形成される凹部Bに対して、同凹部Bに対応する着弾形状の第2液滴Fbを吐出させるための第2傾斜角θbに関するデータである。
第1描画データBMa及び第2描画データBMbは、第1目標位置Ta及び第2目標位置Tbを含む対向電極26上の格子点に、それぞれ各ビットの値(0あるいは1)を対応させたデータであって、各ビットの値に応じて、それぞれ第1圧電素子PZa及び第2圧電素子PZbのオンあるいはオフを規定したものである。そして、第1描画データBMaは、第1着弾位置Paが、対応する第1目標位置Taに位置するたびに、第1液滴Faを吐出させるように規定されている。また、第2描画データBMbは、第2着弾位置Pbが、対応する第2目標位置Tbに位置するたびに、第2液滴Fbを吐出させるように規定されている。
第1傾動データDaD及び第2傾動データDbDは、それぞれ第1傾斜角θa及び第2傾斜角θbを第1傾動モータMDa及び第2傾動モータMDbの回転数に対応させたデータであって、第1傾斜角θa及び第2傾斜角θbに基づいて第1傾動モータMDa及び第2傾動モータMDbを駆動するために利用される。
並進データTDは、第2吐出ヘッド41b(第2ノズルNb)の並進量を並進モータMTの回転数に対応させたデータであって、第2吐出ヘッド41bを並進させるために利用される。尚、本実施形態の並進データTDは、Y矢印方向から見た第2ノズルNbの位置が、それぞれ第1ノズルNaのY矢印方向にノズルピッチNWの半分だけ変位するように設定されている。
制御装置51には、入力装置52、X軸モータ駆動回路53、Y軸モータ駆動回路54、第1傾動機構駆動回路55、第1ヘッド駆動回路56、並進機構駆動回路57、第2傾動機構駆動回路58及び第2ヘッド駆動回路59が接続されている。
入力装置52は、起動スイッチ、停止スイッチなどの操作スイッチを有して各種操作信号を制御装置51に入力するとともに、対向基板15に形成する配向膜27の目標膜厚に
関する情報を、既定形式の膜厚情報Itとして制御装置51に入力するようになっている。そして、膜厚情報Itを入力装置52から制御装置51に入力すると、制御装置51は、吐出ピッチデータWDに基づいて、目標膜厚に対応する吐出ピッチW、すなわち第1目標位置Ta及び第2目標位置Tbの位置座標を演算するようになっている。また、制御装置51は、第1目標位置Ta及び第2目標位置Tbの位置座標を演算すると、第1目標位置Ta及び第2目標位置Tbの位置座標に基づいて、第1液滴Fa及び第2液滴Fbを吐出させるための第1描画データBMa、第2描画データBMb,第1傾動データDaD及び第2傾動データDbDを生成して格納するようになっている。
X軸モータ駆動回路53は、制御装置51からのX軸モータ駆動回路53に対応する駆動制御信号に応答して、基板ステージ33を往復移動させるX軸モータMXを正転又は逆転させるようになっている。そのX軸モータ駆動回路53には、X軸モータMXに備えられるX軸モータ回転検出器MEXからの検出信号が入力されるようになっている。X軸モータ駆動回路53は、X軸モータ回転検出器MEXからの検出信号に基づいて、基板ステージ33(対向基板15)の移動方向及び移動量を演算するとともに、基板ステージ33の現在位置に関する情報を基板位置情報SPIとして生成するようになっている。そして、制御装置51は、X軸モータ駆動回路53からの基板位置情報SPIを受けて、各種信号を出力するようになっている。
Y軸モータ駆動回路54は、制御装置51からのY軸モータ駆動回路54に対応する駆動制御信号に応答して、キャリッジ37を往復移動させるY軸モータMYを正転又は逆転させるようになっている。そのY軸モータ駆動回路54には、Y軸モータMYに備えられたY軸モータ回転検出器MEYからの検出信号が入力されるようになっている。Y軸モータ駆動回路54は、Y軸モータ回転検出器MEYからの検出信号に基づいて、キャリッジ37(第1ヘッドユニットHa及び第2ヘッドユニットHb)の移動方向及び移動量を演算するとともに、キャリッジ37の現在位置に関する情報をキャリッジ位置情報CPIとして生成するようになっている。そして、制御装置51は、Y軸モータ駆動回路54からのキャリッジ位置情報CPIを受けて、各種駆動信号を出力するようになっている。
詳述すると、制御装置51は、基板位置情報SPI及びキャリッジ位置情報CPIに基づいて、対向基板15がキャリッジ37の直下に侵入する前に、対向基板15の走査分(往動もしくは復動)に対応する第1描画データBMaに基づいて所定のクロック信号に同期させた第1吐出制御信号SIaを生成するようになっている。また、制御装置51は、対向基板15の走査分(往動もしくは復動)に対応する第2描画データBMbに基づいて所定のクロック信号に同期させた第2吐出制御信号SIbを生成するようになっている。そして、制御装置51は、キャリッジ37を配置移動して対向基板15を走査するたびに、生成した第1吐出制御信号SIa及び第2吐出制御信号SIbを、それぞれ第1ヘッド駆動回路56及び第2ヘッド駆動回路59に順次シリアル転送するようになっている。
また、制御装置51は、基板位置情報SPIに基づいて、第1着弾位置Paが第1目標位置Taに位置するたびに、対応する第1圧電素子PZaを駆動させるための信号(第1吐出タイミング信号LPa)を生成するようになっている。また、制御装置51は、基板位置情報SPIに基づいて、第2着弾位置Pbが第2目標位置Tbに位置するたびに、対応する第2圧電素子PZbを駆動させるための信号(第2吐出タイミング信号LPb)を生成するようになっている。そして、制御装置51は、生成した第1吐出タイミング信号LPa及び第2吐出タイミング信号LPbを、それぞれ第1ヘッド駆動回路56及び第2ヘッド駆動回路59に逐次出力するようになっている。
第1傾動機構駆動回路55は、制御装置51からの第1傾動データDaDに応答して、第1傾動ステージ40aを傾動させる第1傾動モータMDaを正転又は逆転させるように
なっている。
第1ヘッド駆動回路56には、第1圧電素子PZaが接続されるとともに、制御装置51からの波形データVD、第1吐出制御信号SIa及び第1吐出タイミング信号LPaが供給されるようになっている。第1ヘッド駆動回路56は、制御装置51からの第1吐出制御信号SIaを受けて、その第1吐出制御信号SIaを、各第1圧電素子PZaに対応させて順次シリアル/パラレル変換するようになっている。そして、第1ヘッド駆動回路56は、制御装置51からの第1吐出タイミング信号LPaを受けるたびに、シリアル/パラレル変換した第1吐出制御信号SIaに基づいて、波形データVDに基づく圧電素子駆動信号COMを、選択された第1圧電素子PZaに供給するようになっている。すなわち、第1ヘッド駆動回路56は、各第1着弾位置Paが第1目標位置Taに位置するたびに、対応する第1圧電素子PZaに圧電素子駆動信号COMを供給するようになっている。
並進機構駆動回路57は、制御装置51からの並進データTDに応答して、並進ステージ39bを並進させる並進モータMTを正転又は逆転させるようになっている。
第2傾動機構駆動回路58は、制御装置51からの第2傾動データDbDに応答して、第2傾動ステージ40bを傾動させる第2傾動モータMDbを正転又は逆転させるようになっている。
第2ヘッド駆動回路59には、第2圧電素子PZbが接続されるとともに、制御装置51からの波形データVD、第2吐出制御信号SIb及び第2吐出タイミング信号LPbが供給されるようになっている。第2ヘッド駆動回路59は、制御装置51からの第2吐出制御信号SIbを受けて、その第2吐出制御信号SIbを、各第2圧電素子PZbに対応させて順次シリアル/パラレル変換するようになっている。そして、第2ヘッド駆動回路59は、制御装置51からの第2吐出タイミング信号LPbを受けるたびに、シリアル/パラレル変換した第2吐出制御信号SIbに基づいて、波形データVDに基づく圧電素子駆動信号COMを、選択された第2圧電素子PZbに供給するようになっている。すなわち、第2ヘッド駆動回路59は、各第2着弾位置Pbが第2目標位置Tbに位置するたびに、対応する第2圧電素子PZbに圧電素子駆動信号COMを供給するようになっている。
次に、上記する液滴吐出装置30を使用して対向基板15に配向膜27を形成する方法について説明する。
まず、図3に示すように、基板ステージ33上に、対向基板15を載置する。このとき、基板ステージ33は、キャリッジ37よりも反X矢印方向側に配置されて、キャリッジ37は、ガイド部材35の最も反Y矢印方向に配置されている。
この状態から、入力装置52を操作して膜厚情報Itを制御装置51に入力する。すると、制御装置51は、吐出ピッチデータWDを参照して、膜厚情報It(目標膜厚)に対応する吐出ピッチW、すなわち第1目標位置Ta及び第2目標位置Tbの位置座標を演算する。また、制御装置51は、第1目標位置Ta及び第2目標位置Tbの位置座標に基づいて、第1描画データBMa、第2描画データBMb、第1傾動データDaD及び第2傾動データDbDを生成して格納する。
第1傾動データDaD及び第2傾動データDbDを生成すると、制御装置51は、第1傾動機構駆動回路55及び第2傾動機構駆動回路58を介し、第1傾動データDaD及び第2傾動データDbDに基づいて、第1傾動ステージ40a及び第2傾動ステージ40bを、それぞれ「傾斜位置」及び「初期位置」にセットする。第1傾動ステージ40a及び第2傾動ステージ40bをセットすると、制御装置51は、並進機構駆動回路57を介し
、Y矢印方向から見た第2ノズルNbの位置が、それぞれ第1ノズルNaのY矢印方向にノズルピッチNWの半分だけ変位するように並進ステージ39bをセットする。
第1傾動ステージ40a、第2傾動ステージ40b及び並進ステージ39bをセットすると、制御装置51は、Y軸モータMYを駆動制御し、対向基板15がX矢印方向に搬送されるときに、各第1着弾位置Pa及び各第2着弾位置Pbが、それぞれ対応する第1目標位置Ta及び第2目標位置Tbの経路上に位置するように、キャリッジ37をセットする。キャリッジ37をセットすると、制御装置51は、X軸モータMXを駆動制御して、基板ステージ33(対向基板15)のX矢印方向への走査を開始する。
この際、制御装置51は、波形データVDを所定のクロック信号に同期させて、第1ヘッド駆動回路56及び第2ヘッド駆動回路59に出力する。また、制御装置51は、対向基板15の走査分に対応する第1描画データBMa及び第2描画データBMbを所定のクロック信号に同期させて、それぞれ第1吐出制御信号SIa及び第2吐出制御信号SIbを生成する。さらに、制御装置51は、生成した第1吐出制御信号SIa及び第2吐出制御信号SIbを、それぞれ第1ヘッド駆動回路56及び第2ヘッド駆動回路59にシリアル転送する。
そして、制御装置51は、基板位置情報SPI及びキャリッジ位置情報CPIに基づいて、第1着弾位置Paが、対応する第1目標位置Taに位置するたびに、第1ヘッド駆動回路56に対して第1吐出タイミング信号LPaを出力する。また、制御装置51は、第2着弾位置Pbが、対応する第2目標位置Tbに位置するたびに、第2ヘッド駆動回路59に対して第2吐出タイミング信号LPbを出力する。
第1吐出タイミング信号LPaを出力すると、制御装置51は、第1ヘッド駆動回路56を介して、第1吐出制御信号SIaに基づく液滴吐出動作を実行する。すなわち、制御装置51は、第1着弾位置Paが、対応する第1目標位置Taに位置するたびに、対応する第1圧電素子PZaに圧電素子駆動信号COMを供給し、対応する第1ノズルNaから第1液滴Faを吐出させる。吐出された各第1液滴Faは、それぞれ対応する第1目標位置Taに順次着弾し、第1吐出方向Aa(傾斜角θa)に対応する方向に広がって、第2目標位置Tbの領域に凹部Bを形成する。
そして、第2吐出タイミング信号LPbを出力すると、制御装置51は、第2ヘッド駆動回路59を介して、第2吐出制御信号SIbに基づく液滴吐出動作を実行する。すなわち、制御装置51は、第2着弾位置Pbが、対応する第2目標位置Tb(凹部Bの領域)に位置するたびに、対応する第2圧電素子PZbに圧電素子駆動信号COMを供給し、対応する第2ノズルNbから第2液滴Fbを吐出させる。吐出された各第2液滴Fbは、それぞれ対応する第2目標位置Tb、すなわち凹部Bの領域に順次着弾し、同凹部Bを覆う半球状を呈して凹部Bを充填する。これによって、均一な膜厚からなる液状膜LFを形成することができ、該液状膜LFを乾燥させることによって均一な膜厚からなる配向膜27を形成することができる。
対向基板15に配向膜27が形成されると、該配向膜27に対して公知のラビング処理がなされる。一方、同様な方法で、素子基板14においても配向膜24が、液滴吐出装置30にて形成され、該配向膜24に対して同様にラビング処理される。そして、素子基板14にシール材16が形成され、シール材16に囲まれた領域内に液晶17を配置して、素子基板14と対向基板15を貼り合わせることによって、液晶表示パネル13が形成される。
次に、上記のように構成した本実施形態の効果を以下に記載する。
(1)上記実施形態によれば、対向基板15上に設けられた各第1目標位置Taに向かって、それぞれ対向基板15の法線に対して第1傾斜角θaだけ傾斜する第1吐出方向Aaの第1液滴Faを吐出させるようにした。そして、第1目標位置Taの間に設けられた各第2目標位置Tbに向かって、それぞれ第2吐出方向Abの第2液滴Fbを吐出させるようにした。
従って、第1吐出方向Aaに沿って濡れ広がる各第1液滴Faによって形成された凹部Bを、第2液滴Fbによって充填させることができる。その結果、凹部Bを充填させる分だけ、凹部B及び凹部B近傍の領域を平坦化させることができる。そのため、凹部B及び凹部B近傍を平坦化させる分だけ、配向膜27の膜厚均一性を向上させることができる。(2)しかも、第1吐出方向Aaと交差する第2吐出方向Abの第2液滴Fbを吐出して、凹部Bの領域を、半球状の第2液滴Fbによって充填させるようにした。従って、凹部Bの近傍で濡れ広がる第2液滴Fbによって、凹部B及び凹部B近傍の領域を、より平坦化させることができる。その結果、配向膜27の膜厚均一性を、さらに向上させることができる。
(3)上記実施形態によれば、傾斜角データRDに基づいて、第1傾斜角θa(第1吐出方向Aa)に対応した第2傾斜角θb(第2吐出方向Ab)を設定するようにした。そして、第2目標位置Tbの領域に、凹部Bに対応した第2液滴Fbを着弾させるようにした。
従って、凹部Bの形状やサイズに関わらず、凹部B及び凹部B近傍の領域を、確実に平坦化させることができる。その結果、配向膜27の膜厚均一性を、確実に向上させることができる。
(4)上記実施形態によれば、並進ステージ39bを設けて、第2ノズル形成面P4bを第1ノズル形成面P4aに対して並進させるようにした。そして、対向基板15を走査するときに、第1着弾位置Pa及び第2着弾位置Pbを、それぞれ第1目標位置Ta及び第2目標位置Tbの経路上に位置させるようにした。従って、第2ノズル形成面P4bを併進させるだけで、各第2ノズルNbからの第2液滴Fbを、それぞれ対応する第1液滴Faの間の領域(第2目標位置Tb)に着弾させることができる。その結果、凹部Bごとのバラツキを回避して、各凹部B及び各凹部B近傍の領域を、均一に平坦化させることができる。
(5)上記実施形態によれば、対向基板15の法線方向から見て、第1吐出方向Aaの反対側(X矢印方向)に沿って、対向基板15を走査するようにした。従って、対向基板15の搬送速度Vの分だけ、各第1液滴FaをX矢印方向に濡れ広がらせることができる。その結果、各第1液滴Faを、より平坦化させることができ、配向膜27の膜厚均一性を、さらに向上させることができる。
(6)上記実施形態によれば、第1ノズル形成面P4a及び第2ノズル形成面P4bを、それぞれ第1傾動軸(第1曲率中心Ca)及び第2傾動軸(第2曲率中心Cb)を中心に傾動して、各第1ノズルNaに対応する第1吐出方向Aa及び各第2ノズルNbに対応する第2吐出方向Abを設定するようにした。
従って、各第1液滴Faに共通した第1吐出方向Aa及び各第2液滴Fbに共通した第2吐出方向Abを設定させることができる。その結果、第1吐出方向Aa及び第2吐出方向Abのバラツキを低減させることができ、第1液滴Fa及び第2液滴Fbごとの着弾形状のバラツキを低減させることができる。そのため、配向膜27の膜厚均一性を、さらに向上させることができる。
(7)上記実施形態によれば、第1傾動データDaD及び第2傾動データDbDに基づいて、第1傾動ステージ40a及び第2傾動ステージ40bを駆動制御するようにした。従って、第1傾動データDaD及び第2傾動データDbDに基づいて、第1吐出方向Aa及び第2吐出方向Abを設定させることができる。その結果、第1吐出方向Aa及び第2吐
出方向Abのバラツキを低減させることができ、第1液滴Fa及び第2液滴Fb間の着弾形状のバラツキを低減させることができる。
尚、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、第2傾動ステージ40bを「初期位置」に配置して、半円球状の第2液滴Fbを着弾させるようにした。これに限らず、例えば、第2傾動ステージ40bを「傾斜位置」に配置して、X矢印方向に沿って延びる楕円形状の第2液滴Fbを着弾させるようにしてもよい。すなわち、凹部Bの領域に第2液滴Fbを着弾させて、同凹部Bの領域を充填可能にする構成であればよい。
・上記実施形態では、対向基板15の法線方向から見て、第1吐出方向Aaの反対側に沿って、基板ステージ33を走査するようにした。これに限らず、対向基板15の法線から見て、第1吐出方向Aaに沿うように、基板ステージ33を走査する構成であってもよい
上記実施形態では、第1圧電素子PZa及び第2圧電素子PZbに、それぞれ共通する波形データVDからなる圧電素子駆動信号COMを供給して、所定容量の第1液滴Fa及び第2液滴Fbを吐出させるようにした。これに限らず、例えば、異なる波形データVDからなる圧電素子駆動信号COMを供給して、異なる重量の第1液滴Fa及び第2液滴Fbを吐出させる構成にしてもよい。この際、凹部Bのサイズに対応した重量の第2液滴Fbを吐出させるのが好ましい。
・上記実施形態では、ノズルNを一列だけ備える構成にした。これに限らず、ノズルNを複数列備える構成にしてもよい。
・上記実施形態では、パターンを、液晶表示装置10の配向膜27に具体化した。これに限らず、例えば、液晶表示装置10や、電子放出素子から放出された電子による蛍光物質の発光を利用した電界効果型装置(FEDやSEDなど)に設けられる各種薄膜、金属配線、カラーフィルタなどに具体化してもよい。すなわち、着弾した液滴によって形成するパターンであればよい。
・上記実施形態では、基板を、液晶表示装置10の対向基板15に具体化した。これに限らず、基板を、シリコン基板やフレキシブル基板、あるいは金属基板などに具体化してもよい。
・上記実施形態では、電気光学装置を、液晶表示装置10に具体化した。これに限らず、例えば、電気光学装置を、エレクトロルミネッセンス装置に具体化してもよい。
本実施形態における液晶表示装置を示す斜視図。 同じく、液晶表示装置を示す断面図。 同じく、液滴吐出装置を示す斜視図。 同じく、液滴吐出ヘッドを示す斜視図。 同じく、液滴吐出ヘッドを示す平面図。 同じく、液滴吐出ヘッドを示す側面図。 同じく、液滴吐出動作を説明する説明図。 同じく、液滴吐出装置の電気的構成を示す電気ブロック回路図。 従来例の液滴吐出装置を示す概略側面図。
符号の説明
Aa…第1吐出方向、Ab…第2吐出方向、Fa…第1液滴、F…パターン形成材料と
しての配向膜形成材料、Fb…第2液滴、Na…第1吐出口としての第1ノズル、Nb…第2吐出口としての第2ノズル、DaD…第1傾動情報としての第1傾動データ、DbD…第2傾動情報としての第2傾動データ、10…電気光学装置としての液晶表示装置、15…基板としての対向基板、27…パターンとしての配向膜、30…液滴吐出装置、40a…第1傾動機構を構成する第1傾動ステージ、40b…第2傾動機構を構成する第2傾動ステージ、P4a…第1吐出口形成面としての第1ノズル形成面、P4b…第2吐出口形成面としての第2ノズル形成面。

Claims (4)

  1. パターン形成材料の液滴を基板に吐出して前記基板にパターンを形成する液滴吐出装置であって、
    前記基板の法線に対して傾斜する第1吐出方向に沿って第1液滴を吐出する複数の第1吐出口を前記基板の一面に対して一方向に沿う列状に有して前記基板に相対向する第1吐出口形成面と、
    着弾した前記第1液滴の間の領域に第2吐出方向に沿って第2液滴を吐出する複数の第2吐出口を前記一方向に沿う列状に有して前記基板に相対向する第2吐出口形成面と、
    前記一方向に沿う第1傾動軸を中心にして前記第1吐出口形成面を傾動する第1傾動機構と、
    前記第1吐出方向が前記基板の法線に対して傾斜するように前記第1吐出口形成面を傾動するための第1傾動情報を生成する第1傾動情報生成手段と、
    前記第1傾動情報に基づいて前記第1傾動機構を駆動制御する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする液滴吐出装置。
  2. パターン形成材料の液滴を基板に吐出して前記基板にパターンを形成する液滴吐出装置であって、
    前記基板の法線に対して傾斜する第1吐出方向に沿って第1液滴を吐出する複数の第1吐出口を前記基板の一面に対して一方向に沿う列状に有して前記基板に相対向する第1吐出口形成面と、
    着弾した前記第1液滴の間の領域に第2吐出方向に沿って第2液滴を吐出する複数の第2吐出口を前記一方向に沿う列状に有して前記基板に相対向する第2吐出口形成面と、
    前記一方向に沿う第2傾動軸を中心にして前記第2吐出口形成面を傾動する第2傾動機構と、
    前記第2吐出方向が前記第1吐出方向と交差するように前記第2吐出口形成面を傾動するための第2傾動情報を生成する第2傾動情報生成手段と、
    前記第2傾動情報に基づいて前記第2傾動機構を駆動制御する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする液滴吐出装置。
  3. 請求項1又は2に記載の液滴吐出装置において、
    前記第2吐出口形成面は、前記第1吐出方向と交差する前記第2吐出方向に沿って第2液滴を吐出する複数の第2吐出口を有したことを特徴とする液滴吐出装置。
  4. 請求項2に記載の液滴吐出装置において、
    前記第2傾動情報生成手段は、着弾する前記第2液滴が前記第1液滴の間の領域に対応するように、前記第1吐出方向に基づいて前記第2傾動情報を生成することを特徴とする液滴吐出装置。
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