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JP4441682B2 - 飛翔体を用いた加速度センサの動的線形性の計測方法とその装置 - Google Patents
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JP4441682B2 - 飛翔体を用いた加速度センサの動的線形性の計測方法とその装置 - Google Patents

飛翔体を用いた加速度センサの動的線形性の計測方法とその装置 Download PDF

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Description

本発明は、飛翔体を用いた加速度センサの動的線形性の計測方法とその装置に関するものであり、本発明の属する技術の分野は、運動の計測が必要不可欠な分野、たとえば車両衝突安全、ロボット、輸送機器、原子力発電関連諸機器、船舶、宇宙航空機器、マイクロ運動デバイス等において必要となる、加速度を計測する分野である。
従来、加速度センサを一次元振動台に設置し、振動台の運動をレーザ干渉計で測定する手法が加速度センサのもっとも信頼性の高い校正手法とみなされ、一次標準として用いられてきた。衝撃加速度を発生させる手法としては、単純な発射管から金属製飛翔体を発射させて棒端面に衝突させ、棒内部に発生させた弾性波パルスが加速度センサを取りつけたもう一方の棒端面で反射する際にその端面において発生する衝撃加速度で加速度センサの周波数特性を評価する手法がすでに実用化されている(例えば、特許文献1参照)。また、非特許文献1に記載のように、丸棒の一方の端面に金属球を接触させて固定し、この金属球に、別の金属球を飛翔させて衝突させ、上記同様にして、棒内部に発生させた弾性波パルスが加速度センサを取りつけたもう一方の棒端面で反射する際にその端面において発生する衝撃加速度で加速度センサの周波数特性を評価する手法は国際規格化されている。なお、加速度計(加速度センサ)としては、AC加速度計(加速度センサ)とDC加速度計(加速度センサ)とが知られており、周波数特性において、直流分を含まない交流周波数帯域にある入力加速度に応答するような加速度計(加速度センサ)を、AC加速度計(AC加速度センサ)といい、周波数特性において、直流分を含む交流周波数帯域にある入力加速度に応答するような加速度計(加速度センサ)を、DC加速度計(DC加速度センサ)という。
特公平6−52270号公報 ISO/FDIS 16063−13,Part13:Primary shock calibration using laser interferometry
しかしながら、加速度センサにおいては、通常の加速度レベル、周波数範囲における動的線形性に関する国際規格は未だに定められていない。
圧電加速度センサでは、非常に高い衝撃加速度まで計測できる製品が市場にでているが、動的計測で非常に重要なコンセプトである動的線形性を計測する手法は、提案すらされておらず、したがって、高い加速度レベルまで(例えば、10m/s)実際に動的線形性が成立するのかはまったく知られていない。そもそも周波数応答は、システムを平衡点近傍で線形化し、微小変動入力に対する微小出力と、その入力信号との比で表すべきものである。AC加速度センサは、その動作原理から直流加速度を検出しないので、平衡点は入力ゼロの状態しかありえない。従って、フルスケールに近い加速度を加えて周波数応答を計測することは、明らかに原則に反することである。従って、理論上、どうしても線形性のチェックは欠かせないことになる。
地震の計測のような低周波数での加速度計測では、振動台の寄生横揺れ振動の影響を評価することが困難であり、同時に直線性の高い低周波数振動を実現することも困難であることから、直流分から加速度を計測できる加速度センサは、いまだに静的な校正しかなされていない。
そこで本発明の目的は、以上のような問題を解消した飛翔体を用いた加速度センサの動的線形性の計測方法とその装置を提供することにある。
さらに本発明の具体的な目的は、産業上重要な加速度レベルから例えば10m/sまでの広い加速度範囲における加速度センサの動的線形性を計測する方法とその装置を提供することにある。
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Figure 0004441682
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本発明の一態様は、発射管内に収容された互いに独立した第1及び第2の飛翔体を、当該発射管の一方の端から当該発射管内に噴射された高圧気体の圧力により当該発射管の他方の端から飛翔させて、丸棒の一方の端面に衝突させ、当該丸棒の他方の端面に取り付けた加速度センサの動的線形性の計測方法において、前記第1の飛翔体は軸状であり、前記第2の飛翔体は管状であり且つ前記第1の飛翔体の外側に互いに摺動可能に且つ前記発射管の内側に気密に移動可能であり、前記第1の飛翔体に固定され、前記第2の飛翔体に当接して当該発射管内を移動する第1の受圧体によって、前記第1及び第2の飛翔体を同時に駆動し、当該発射管の他方の端から飛翔させて前記丸棒の一方の端面に衝突させる第1ステップと、前記第1の受圧体によって、前記発射管内に収容された前記第1の飛翔体を駆動し、当該発射管の他方の端から飛翔させて前記丸棒の一方の端面に衝突させる第2ステップと、前記第2の飛翔体に固定した第2の受圧体によって、前記発射管内に収容された前記第2の飛翔体を駆動し、当該発射管の他方の端から飛翔させて前記丸棒の一方の端面に衝突させる第3ステップとを、同一衝突速度で当該各ステップを実行するという条件を満たして、複数の衝突速度で、順不同または一定の順序で実行し、前記各ステップ毎に、前記丸棒の一方の端面に加えられた衝撃により当該丸棒内部に発生する弾性波パルスの当該丸棒の他方の端面での反射により発生する該端面の運動を、前記加速度センサと、入力加速度計測装置とによって計測し、前記第1ステップによって得られた前記入力加速度計測装置の計測結果と、前記第2及び第3ステップによって得られた前記入力加速度計測装置の計測結果の和とが等しい範囲内において、前記第1ステップによって得られた前記加速度センサの出力信号と、前記第2及び第3ステップによって得られた前記加速度センサの出力信号の和とを、時間領域及び周波数領域の少なくとも1つで比較することによって当該加速度センサの動的線形性が得られる範囲を計測する飛翔体を用いた加速度センサの動的線形性の計測方法を特徴とする。
本発明の他の態様は、発射管内に収容された互いに独立した第1及び第2の飛翔体を、当該発射管の一方の端から当該発射管内に噴射された高圧気体の圧力により当該発射管の他方の端から飛翔させて、丸棒の一方の端面に衝突させ、当該丸棒の他方の端面に取り付けた加速度センサの動的線形性の計測装置において、前記第1の飛翔体は軸状であり、前記第2の飛翔体は管状であり且つ前記第1の飛翔体の外側に互いに摺動可能に且つ前記発射管の内側に気密に移動可能であり、前記第1の飛翔体に固定され、前記第2の飛翔体に当接して当該発射管内を移動する第1の受圧体によって、前記第1及び第2の飛翔体を同時に駆動し、当該発射管の他方の端から飛翔させて前記丸棒の一方の端面に衝突させ、前記発射管内に収容された前記第1の飛翔体を、前記第1の受圧体によって、当該発射管の他方の端から飛翔させて前記丸棒の一方の端面に衝突させ、および前記発射管内に収容された前記第2の飛翔体を、当該第2の飛翔体に固定した第2の受圧体によって、当該発射管の他方の端から飛翔させて前記丸棒の一方の端面に衝突させることによって前記丸棒の一方の端面に衝撃を加える手段と、前記丸棒の他方の端面の運動を計測する入力加速度計測装置と、前記入力加速度計測装置の計測結果と前記丸棒の他方の端面に取り付けた加速度センサの出力信号とを用いた計算を実行する計算手段とを具え、前記計算手段は、前記衝撃を加える手段によって、前記第1及び第2の飛翔体を同時に駆動し、飛翔させて前記丸棒の一方の端面に衝突させる第1ステップと、前記第1の飛翔体を駆動し、飛翔させて前記丸棒の一方の端面に衝突させる第2ステップと、前記第2の飛翔体を駆動し、飛翔させて前記丸棒の一方の端面に衝突させる第3ステップとを、同一衝突速度で当該各ステップを実行するという条件を満たして、複数の衝突速度で、順不同または一定の順序で実行した際に、前記各ステップ毎に、前記丸棒の一方の端面に加えられた衝撃により当該丸棒内部に発生する弾性波パルスの当該丸棒の他方の端面での反射により発生する該端面の運動を、前記加速度センサと、前記入力加速度計測装置とによって計測して、前記第1ステップによって得られた前記入力加速度計測装置の計測結果と、前記第2及び第3ステップによって得られた前記入力加速度計測装置の計測結果の和とが等しい範囲内において、前記第1ステップによって得られた前記加速度センサの出力信号と、前記第2及び第3ステップによって得られた前記加速度センサの出力信号の和とを、時間領域及び周波数領域の少なくとも1つで比較することによって当該加速度センサの動的線形性が得られる範囲を計算する飛翔体を用いた加速度センサの動的線形性の計測装置を特徴とする。
ここで、前記第2の受圧体は、前記第2の飛翔体の前記発射管の一方の端側の端を膜状部材で塞ぐこととすることができる。
さらに、前記第1及び第2の飛翔体の少なくとも一方は、その衝突端部の材質がそれ以外の部分の材質と異なっていることとすることができる。
さらに、前記丸棒の一方の端面に金属球を接触させて固定し、当該金属球に前記衝撃を加えることとすることができる。
さらに、前記入力加速度計測装置は、前記丸棒の側面に貼り付けた少なくとも1つのひずみゲージであることとすることができる。
さらに、前記ひずみゲージを前記丸棒の軸方向に複数個貼りつけ、前記丸棒の一方の端面に与えた衝撃によって生じる当該端面から離れた当該丸棒の断面での弾性波パルスのひずみを、当該一方の端面からの距離zと前記衝撃開始からの時間tを変数とし、
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と表し、ここで、
Figure 0004441682
はスカラクの解析解の一次項、lpは前記第1または第2の飛翔体の長さ、Cpは前記第1または第2の飛翔体の中の縦波弾性波の伝ぱ速度であり、
前記軸方向の貼りつけ位置毎に異なる前記各ひずみゲージ出力の波形の位相を、前記丸棒の軸方向の一点 における弾性波パルスのひずみ
Figure 0004441682
に変換し、ここで、
Figure 0004441682
は、
Figure 0004441682
であり、
Figure 0004441682
は、位置Ln(n=1・・・N)におけるひずみゲージの断面での平均値、L, L -1 は、ラプラス演算子と逆ラプラス演算子であり、
当該変換後の前記各ひずみゲージ出力を加算してノイズを低減させる信号処理を行うこととすることができる。
さらに、前記丸棒の軸方向の一点を代表位置とし、前記加速度センサに印加された入力加速度を求めるために必要になる当該加速度センサを取り付けた丸棒端面に入射する弾性波パルスのひずみを、前記代表位置における弾性波パルスのひずみから求めることとすることができる。
さらに、前記ひずみゲージの出力信号を、前記丸棒の他方の端面の運動を直接計測するレーザ干渉計の計測結果に基づいて求めたひずみゲージの出力信号を真のひずみに補正する補正関数
Figure 0004441682
により割り算して、前記加速度センサに印加された入力加速度を求めるために必要になる当該加速度センサを取り付けた丸棒端面に入射する弾性波パルスのひずみを求めることとすることができる。
さらに、前記ひずみゲージ出力信号から前記丸棒の他方の端面に入射する弾性波パルスの過渡ひずみ信号を求める際に、前記丸棒の一方の端面に与えた衝撃によって生じる当該端面から離れた当該丸棒の断面での弾性波パルスのひずみを級数に展開したときの解析解の少なくとも1次の項を用いることとすることができる。
さらに、前記入力加速度計測装置は、前記丸棒の他方の端面の運動を非接触で直接計測する装置であることとすることができる。
さらに、前記加速度センサはAC加速度センサであり、前記丸棒は、前記飛翔体の衝突時に水平であることとすることができる。
さらに、前記加速度センサはDC加速度センサであり、前記丸棒は、前記飛翔体の衝突時に垂直であることとすることができる。
さらに、前記第1の飛翔体および第2の飛翔体の少なくとも一方は径方向に分割され軸方向の長さが互いに異なり且つ同一軸上を互いに摺動可能な複数の部材からなる多重構造であり、前記第1乃至第3ステップの少なくとも2つを実行する際に、当該多重構造を構成する各部の前記丸棒の一方の端面への衝突のタイミングを制御することによって前記丸棒の内部に発生する弾性波の周波数帯域幅を制御可能にすることができる。
さらに、前記第1の飛翔体の軸方向の長さは、前記第2の飛翔体の軸方向の長さよりも長く、前記第1ステップにおいて、前記第1及び第2の飛翔体を微小時間差で衝突させた場合に、当該微小衝突時間差を計測し、該微小衝突時間差の計測結果に基づいて、前記入力加速度計測装置の計測結果及び前記加速度センサの出力信号を補正することとすることができる。
本発明のさらに他の態様は、発射管内に収容された互いに独立した第1及び第2の飛翔体を、当該発射管の一方の端から当該発射管内に噴射された高圧気体の圧力により当該発射管の他方の端から飛翔させて、丸棒の一方の端面に衝突させ、当該丸棒の他方の端面に取り付けた加速度センサの動的線形性を計測するためのデータの取得方法において、前記第1の飛翔体は軸状であり、前記第2の飛翔体は管状であり且つ前記第1の飛翔体の外側に互いに摺動可能に且つ前記発射管の内側に気密に移動可能であり、前記第1の飛翔体に固定され、前記第2の飛翔体に当接して当該発射管内を移動する第1の受圧体によって、前記第1及び第2の飛翔体を同時に駆動し、当該発射管の他方の端から飛翔させて前記丸棒の一方の端面に衝突させる第1ステップと、前記第1の受圧体によって、前記発射管内に収容された前記第1の飛翔体を駆動し、当該発射管の他方の端から飛翔させて前記丸棒の一方の端面に衝突させる第2ステップと、前記第2の飛翔体に固定した第2の受圧体によって、前記発射管内に収容された前記第2の飛翔体を駆動し、当該発射管の他方の端から飛翔させて前記丸棒の一方の端面に衝突させる第3ステップとを、同一衝突速度で当該各ステップを実行するという条件を満たして、複数の衝突速度で、順不同または一定の順序で実行し、前記各ステップ毎に、前記丸棒の一方の端面に加えられた衝撃により当該丸棒内部に発生する弾性波パルスの当該丸棒の他方の端面での反射により発生する該端面の運動を、前記加速度センサと、入力加速度計測装置とによって計測し、前記第1ステップによって得られた前記加速度センサの出力信号と、前記第2及び第3ステップによって得られた前記加速度センサの出力信号の和とを比較し、および前記第1ステップによって得られた前記入力加速度計測装置の計測結果と、前記第2及び第3ステップによって得られた前記入力加速度計測装置の計測結果の和とを比較することにより、前記加速度センサの動的線形性を計測することができるデータを取得する加速度センサの動的線形性を計測するためのデータの取得方法を特徴とする。
本発明のさらに他の態様は、発射管内に収容された互いに独立した第1及び第2の飛翔体を、当該発射管の一方の端から当該発射管内に噴射された高圧気体の圧力により当該発射管の他方の端から飛翔させて、丸棒の一方の端面に衝突させ、当該丸棒の他方の端面に取り付けた加速度センサの動的線形性を計測するためのデータの取得装置において、前記第1の飛翔体は軸状であり、前記第2の飛翔体は管状であり且つ前記第1の飛翔体の外側に互いに摺動可能に且つ前記発射管の内側に気密に移動可能であり、前記第1の飛翔体に固定され、前記第2の飛翔体に当接して当該発射管内を移動する第1の受圧体によって、前記第1及び第2の飛翔体を同時に駆動し、当該発射管の他方の端から飛翔させて前記丸棒の一方の端面に衝突させ、前記発射管内に収容された前記第1の飛翔体を、前記第1の受圧体によって、当該発射管の他方の端から飛翔させて前記丸棒の一方の端面に衝突させ、および前記発射管内に収容された前記第2の飛翔体を、当該第2の飛翔体に固定した第2の受圧体によって、当該発射管の他方の端から飛翔させて前記丸棒の一方の端面に衝突させることによって前記丸棒の一方の端面に衝撃を加える手段と、前記丸棒の他方の端面の運動を計測する入力加速度計測装置と、前記入力加速度計測装置の計測結果と前記丸棒の他方の端面に取り付けた加速度センサの出力信号とを前記加速度センサの動的線形性を計測するためのデータとして取得するデータ取得手段とを具え、前記データ取得手段は、前記衝撃を加える手段によって、前記第1及び第2の飛翔体を同時に駆動し、飛翔させて前記丸棒の一方の端面に衝突させる第1ステップと、前記第1の飛翔体を駆動し、飛翔させて前記丸棒の一方の端面に衝突させる第2ステップと、前記第2の飛翔体を駆動し、飛翔させて前記丸棒の一方の端面に衝突させる第3ステップとを、同一衝突速度で当該各ステップを実行するという条件を満たして、複数の衝突速度で、順不同または一定の順序で実行した際に、前記各ステップ毎に、前記丸棒の一方の端面に加えられた衝撃により当該丸棒内部に発生する弾性波パルスの当該丸棒の他方の端面での反射により発生する該端面の運動を、前記加速度センサと、前記入力加速度計測装置とによって計測して、前記第1ステップによって得られた前記加速度センサの出力信号と、前記第2及び第3ステップによって得られた前記加速度センサの出力信号の和とを比較し、および前記第1ステップによって得られた前記入力加速度計測装置の計測結果と、前記第2及び第3ステップによって得られた前記入力加速度計測装置の計測結果の和とを比較することにより、前記加速度センサの動的線形性を計測することができるデータを取得する加速度センサの動的線形性を計測するためのデータの取得装置を特徴とする。
(1)加速度センサの動的線形性を測定することができる。これによって、加速度計測一次標準の確立に貢献することができる。
(2)加速度計測二次標準の確立に貢献することができる。
(3)加速度センサによる計測の信頼性が向上する。
(4)高衝撃加速度計測、特にピーク加速度計測の信頼性が向上する。
(5)加速度センサの周波数特性評価の信頼性が向上する。周波数特性計測の前提となる動的線形性は手法がないことで国際規格に記述はない。同時に、本発明は単純な発射管でできることが長所である。
(6)加速度センサの動的線形性に関する国内規格を定めることに貢献できる。
(7)加速度センサの動的線形性に関する国際規格を定めることに貢献できる。
(計測装置全体の説明)
図1の(a)は、加速度センサの動的線形性を計測する装置の構成を示す。1は直径に比較して長さが十分に長い金属の丸棒であって、複数箇所(図では2箇所に示す)においてボールベアリング、コロ軸受けなどから構成された点接触支持装置2によって水平に支持され、丸棒1の軸方向の剛体運動を拘束しないようになっており、このため、丸棒1内における弾性波の伝ぱへの影響が最小限に抑えられている。3は、丸棒1の一方の端面に衝撃を加える手段の一部を構成する発射管であって、互いに独立した2つの飛翔体4A,4B(図1の(b)参照)を高圧空気によって同時にまたは別々に駆動して飛翔させ、丸棒1の一方の端面に衝突させるように適当な固定手段によって位置決めされ固定されている。発射管3と丸棒1との間の距離は、発射管3を固定している適当な固定手段を調整することによって、または支持装置2上の丸棒1の静止位置を水平方向に動かすことによって変更することができる。飛翔体の構造に関しては後述する。
5は丸棒1の他方の端面に取り付けられた加速度センサ、6は丸棒1の他方の端面の運動を計測する入力加速度計測装置としての複数個のひずみゲージであって、本実施形態では、丸棒1の側面(丸棒1の軸方向の両端面を除く表面)上の周方向と軸方向にそれぞれ複数個貼り付けられている。
7は丸棒1の他方の端面に照射されるレーザ光であって、不図示のレーザ干渉計から出射される。これらの加速度センサ5の検出出力信号、ひずみゲージ6の検出出力信号およびレーザ干渉計の検出出力信号は、演算装置(通常はコンピュータによって構成される)に供給され、この演算装置によって後述するような加速度センサの動的線形性の計測のための種々の演算を行う。
2つの飛翔体4A,4Bは、図1の(b)に例示すように、2重構造にすることができる。内側の飛翔体4Aは、軸状をなしていて、その基端は、発射管3内に軸方向に気密に移動可能に設けられた受圧体としてのフランジ4Cの中心にねじ込まれ固定されている。外側の飛翔体4Bは、飛翔体4Aの外側に互いに摺動可能に且つ発射管3の内側に気密に移動可能に配置することができる。この場合、飛翔体4Bの基端がフランジ4Cに当接した状態で、分離可能にフランジ4Cによって支持され、この状態において、飛翔体4Bの飛翔方向上の先端位置は飛翔体4Aのそれと同じかまたは飛翔体4Aよりは飛翔方向の下流側に突出しない長さを有している。2つの飛翔体4A,4Bは、共に発射管3内に配置することもでき、各々単独に発射管3内に配置することもできる。
なお、フランジ4Cが発射管3の開口側の端から飛び出さない状態で、内側の飛翔体4Aの先端が丸棒1の一方の端面に当るように、しかも、フランジ4Cの中心、すなわち、飛翔体4Aの軸心が丸棒1の軸心と一致するように、発射管3と丸棒1の一方の端面との間の距離および位置関係が調節されている。
発射管3の閉塞側の端は、第1の開閉弁8を介して第1の高圧空気源9と、第2の開閉弁10を介して第2の高圧空気源11と各々接続されており、開閉弁8および10は弁開閉制御装置12によってその開閉が各々個別に制御される。第1の高圧空気源9内の空気圧力および第2の高圧空気源11は各々調整可能であり、その圧力は圧力計(不図示)で計測できる。第1の開閉弁8および第1の高圧空気源9は、2つの飛翔体4A,4Bを同時に駆動するために使用される。第2の開閉弁10および第2の高圧空気源11は、2つの飛翔体4A,4Bを各々単独に駆動するために使用される。
飛翔体の飛翔態様について説明する。
(1)2つの飛翔体4A,4Bの同時駆動
2つの飛翔体4A,4Bを支持したフランジ4Cが発射管3の閉塞端側に位置するように2つの飛翔体4A,4Bを発射管3内に配置する。なお、飛翔体4Bの基端がフランジ4Cに当接した状態で、分離可能にフランジ4Cによって支持され、この状態において、飛翔体4Bの飛翔方向上の先端位置が飛翔体4Aのそれとほぼ同じであるような長さを有している飛翔体4Bを用いた場合を説明する。第1の開閉弁8が閉じた状態から弁開閉制御装置12によって開にすると、高圧空気が開閉弁8を介して発射管3内に瞬時に供給され、フランジ4Cは、供給された高圧空気によって駆動され、この結果、フランジ4C(およびこれと一体の内側の飛翔体4A)は丸棒1の一方の端面に向かって高速移動し、フランジ4Cによって外側の飛翔体4Bも同時に駆動され、飛翔して、2つの飛翔体4A,4Bは、ほぼ同時に丸棒1の一方の端面に衝突する。このときの2つの飛翔体4A,4Bの衝突速度の測定手段に関しては後述する。なお、図1に例示するような、飛翔体4Bの基端がフランジ4Cに当接した状態で、分離可能にフランジ4Cによって支持され、この状態において、飛翔体4Bの飛翔方向上の先端位置が飛翔体4Aのそれよりも飛翔方向の下流側に突出しない長さを飛翔体4Bが有している場合は、2つの飛翔体4A,4Bを同時駆動すると、まず、内側の飛翔体4Aが丸棒1の一方の端面に衝突し、ついで、外側の飛翔体4Bが丸棒1の一方の端面に衝突する。このときの2つの飛翔体4A,4Bの各々の衝突速度の測定手段に関しても後述する。
(2)内側の飛翔体4Aの単独駆動
フランジ4Cが発射管3の閉塞端側に位置するように飛翔体4Aを発射管3内に配置し、第2の開閉弁10を閉じた状態から弁開閉制御装置12によって開にすると、高圧空気が開閉弁10を介して発射管3内に瞬時に供給され、フランジ4Cは、供給された高圧空気によって駆動され、この結果、フランジ4Cおよびこれと一体の内側の飛翔体4Aは丸棒1の一方の端面に向かって高速移動し、飛翔して、飛翔体4Aは、丸棒1の一方の端面に衝突する。このときの衝突速度は後述する測定手段によって測定されるが、第2の高圧空気源11の圧力を調節することによって、2つの飛翔体4A,4Bの同時駆動時の衝突速度と同じ速度が得られるようにする。
(3)外側の飛翔体4Bの単独駆動
外側の飛翔体4Bの一方の端面にその内側を塞ぐように高分子膜などの軽くて薄い膜を貼り付ける。この状態で膜を貼り付けた側が発射管3の閉塞端側に位置するように飛翔体4Bを発射管3内に配置し、第2の開閉弁10を閉じた状態から弁開閉制御装置12によって開にすると、高圧空気が開閉弁10を介して発射管3内に瞬時に供給され、飛翔体4Bの一方の端面に貼り付けた高分子膜などの膜は、供給された高圧空気によって駆動され、この結果、飛翔体4Bは丸棒1の一方の端面に向かって高速移動し、飛翔して、丸棒1の一方の端面に衝突する。このときの衝突速度は後述する測定手段によって測定されるが、第2の高圧空気源11の圧力を調節することによって、2つの飛翔体4A,4Bの同時駆動時の衝突速度と同じ速度が得られるようにする。
飛翔体の衝突速度の測定手段について説明する。
13はレーザ光源であって、そこから出射されたレーザ光は、2つの鏡14(一方の鏡は半透過性であってレーザ光の一部を透過する)で反射し丸棒1の中心軸と直交してその一方の端面の近傍を通過し、2つの受光素子15に入射する。2つの受光素子15の受光出力は、飛翔体の丸棒1への衝突時の速度を計測するカウンタ16に入力される。飛翔体が駆動され、飛翔して丸棒1の一方の端面に衝突する直前に、その先端が、まず、発射管3に近い側のレーザ光を遮光し、ついで、丸棒1に近い側のレーザ光を遮光する。レーザ光が遮光されると、受光素子の受光出力はオフされる。したがって、飛翔体の衝突の際に、カウンタ16によって、2つの受光素子15からの2つの受光出力信号のオフとオフの間のタイミングをカウントし、そのカウント結果に基づいて飛翔体の衝突速度を計測することができる。なお、以上の構成(レーザ光源13、鏡14、受光素子15およびカウンタ16)を第1の測定手段とすると、第2の測定手段として、上記同様の構成であって、レーザ光が丸棒1の中心軸から外れて丸棒1と直交するようにした測定手段をさらに設けることもできる。すなわち、この第2の測定手段は、外側の飛翔体4Bの先端が丸棒1の一方の端面に衝突する直前に前記レーザ光源とは別の各レーザ光源からのレーザ光を遮光するように、別のレーザ光源と、この別のレーザ光源からのレーザ光源に対する2つの鏡および2つの受光素子とが設けられ(不図示)、2つの受光素子の受光出力が共通に使用するカウンタ16に入力され、上記同様の計測が行われる。この第2の測定手段と、上記の第1の測定手段とを併用し、カウンタ16においてこれら2つの測定手段からの信号を同一のクロックによって処理することによって、内側の飛翔体4Aの衝突から外側の飛翔体4Bの衝突までの時間差も計測することができる。
カウンタ16の計測結果は上述した演算装置に供給され、加速度センサの動的線形性の計測に用いられる。
(演算装置において行われる演算処理の内容)
(1)レーザ干渉計による丸棒1の他方の端面の運動の計測
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ここで、εの上についているドットは時間微分を表す。
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ここで、ain,L,1(t)、ain,L,2(t)、ain,L,1+2(t)は、レーザ干渉計の計測値から得られる丸棒1の他方の端面の加速度である。
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式(1.9),(1.10)は、上述した動的線形性の定義から導かれる数式である。動的線形性の定義は、入力信号x(t)に対する出力信号をX(t)として、入力信号y(t)に対する出力信号をY(t)とするとき、任意定数a, bを用いて、入力信号ax(t)+by(t)に対する出力信号がaX(t)+bY(t)となれば、動的線形性が成立するということであり、この一般的定義に対して、式(1.9),(1.10)はa=1,b=1の場合を想定したものである。
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これは例えば、外側の飛翔体4Bの方が0.1秒だけ内側の飛翔体4Aより遅れて衝突した場合には、Δt=0.1となる。
(2)ひずみゲージによる計測
(2−1)丸棒1の側面の軸方向の1箇所に貼られたひずみゲージ(周方向に複数貼られた場合も含む。この場合、検出値として周方向複数個のひずみゲージの検出値の平均値を用いる。)による計測
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(2−2)丸棒1の側面の軸方向の複数箇所に貼られた複数個のひずみゲージ(軸方向上の各ひずみゲージの貼られた位置において周方向に複数個のひずみゲージが貼られた場合も含む。この場合、検出値として周方向複数個のひずみゲージの検出値の平均値を用いる。)による計測
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多数のひずみゲージを用いて感度を上げるために、以下の手順を取る。
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丸棒の軸方向に貼られた複数のひずみゲージを用い出力信号の加算平均を計算することにより、ノイズの影響を減らし微小動的ひずみの計測が可能になる。
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(2−3)丸棒1の側面の軸方向の1箇所に貼られたひずみゲージ(周方向に複数貼られた場合も含む。この場合、検出値として周方向複数個のひずみゲージの検出値の平均値を用いる。)による計測値の補正
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(2−4)丸棒1の側面の軸方向の複数箇所に貼られた複数個のひずみゲージ(軸方向上の各ひずみゲージの貼られた位置において周方向に複数個のひずみゲージが貼られた場合も含む。この場合、検出値として周方向複数個のひずみゲージの検出値の計算による補正値の平均値を用いる。)による計測値の補正
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(2−5)丸棒1の側面の軸方向の1箇所に貼られたひずみゲージ(周方向に複数貼られた場合も含む。この場合、検出値として周方向複数個のひずみゲージの検出値の平均値を用いる。)の計測値のレーザ干渉計による補正
丸棒1の側面の軸方向の一箇所に貼り付けたひずみゲージの出力を、丸棒1の他方の端面の運動を計測するレーザ干渉計で計測した結果により補正して丸棒1の他方の端面への入射弾性波パルスのひずみを求めることができる。
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(2−6)丸棒1の側面の軸方向の複数箇所に貼られた複数個のひずみゲージ(軸方向上の各ひずみゲージの貼られた位置において周方向に複数個のひずみゲージが貼られた場合も含む。この場合、検出値として周方向複数個のひずみゲージの検出値の平均値を用いる。)の計測値のレーザ干渉計による補正
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なお、以上の説明は、AC加速度センサに関して行ったが、本発明は、DC加速度センサに関しても同様に適用できる。加速度センサ校正装置の構成上の相違は、AC加速度センサが取り付けられた丸棒は水平に支持されているのに対し、DC加速度センサが取り付けられた丸棒は、その軸方向が重力加速度方向(垂直方向)と一致した状態で適当な把持手段によって解除可能に把持され、解除されたときにその軸方向が重力加速度方向(垂直方向)と一致した状態で落下するようになっていることである。飛翔体は、丸棒の下端面にその下方から衝突させる。DC加速度センサは、丸棒の上端面に取り付ける。そして、DC加速度センサに対して飛翔体を衝突させて測定を実施する際には、飛翔体を発射する直前に把持手段による把持を開放する。すなわち、開放によって、丸棒は空中に浮かんだ状態になり、この状態で、飛翔体が衝突し、弾性波パルスが丸棒の上端面に到達し反射してDC加速度センサによる検出、ひずみゲージによる測定を行い、その後、必要に応じて落下途中の丸棒を再び把持する。飛翔体が衝突してから、DC加速度センサおよびひずみゲージから出力が得られるまでは1秒以内の極めて短時間であるので、その間の丸棒の落下距離も短い。弁開閉制御装置と把持手段との動作タイミングは、例えばコンピュータを含む制御装置によって制御することができる。
なお、図2の(a),(b)に示す2つの飛翔体24A,24Bは、上述した2つの飛翔体4A,4Bとは別の2重構造にしたものである。この2つの飛翔体24A,24Bについても、上述した飛翔体の3つの駆動態様が適用されて、上記同様にして発射管3内から発射され飛翔する。外側の飛翔体24Bは、発射管3の内周面上に気密に接触して軸方向に移動可能に配置することができる管状をなしている。内側の飛翔体24Aは、外側の飛翔体24Bの内周面上に気密に接触して軸方向に移動可能に配置することができる軸状をなしている。外側の飛翔体24Bの基端は、発射管3内に軸方向に気密に移動可能に設けられた受圧体としてのフランジ24Cにねじ込まれ固定されている。
図2の(a)に示すように、内側の飛翔体24Aは、発射管3の内側に気密に配置された外側の飛翔体24Bの内側に互いに摺動可能に配置され、且つ、その基端がフランジ24Cに当接した状態で、分離可能にフランジ24Cによって支持され、この状態において、飛翔体24Aの飛翔方向上の先端位置は飛翔体24Bのそれと同じかまたは飛翔体24Bよりは飛翔方向の下流側に突出しない長さを有している。この状態において、上述した「(1)2つの飛翔体4A,4Bの同時駆動」を適用することができる。また、この状態から、内側の飛翔体24Aを取り去ることによって、上述した「(3)外側の飛翔体4Bの単独駆動」を適用することができる。
上述した「(2)内側の飛翔体4Aの単独駆動」を適用する際には、図2の(b)に示すように、治具を用いる。すなわち、外側の飛翔体24Bの代りに同一径、肉厚の管状の治具24Dを発射管3の内側に挿入し、発射管3の開口端においてそこから治具24Dが飛び出ないように発射管3にねじ込み固定された環状のストッパ24Eを当てて抜け止めしてある。この状態において、治具24Dの内側に内側の飛翔体24Aを挿入することによって、この内側の飛翔体24Aのみの単独駆動が可能になる。
さらに、内側の飛翔体4A(24Aも同様)および外側の飛翔体4B(24Bも同様)の少なくとも一方は、多重構造とすることができる。図3は、2つの飛翔体4A,4Bを共に多重構造とした例を示す。すなわち、この多重構造は、例えば、図3に示すように、内側の飛翔体4Aについては、フランジ4Cの中心上に位置するようにフランジ4Cにねじ込み固定された軸体41Aと、この軸体41Aの外側に摺動可能に位置する中間の管状体42Aと、この中間管状体42Aの外側に摺動可能に位置する外側管状体43Aとから構成することができ(中間管状体42Aと外側管状体43Aとはフランジ4Cから分離している)、且つ、発射管3内に収容されフランジにその基端が支持された状態で、軸体41Aと中間管状体42Aと外側管状体43Aとは、その長さが異なっている。すなわち、例えば、飛翔方向上の軸体41A及びフランジ4Cの厚みと、中間管状体42Aと、外側管状体43Aの飛翔方向の長さをそれぞれL,L,Lとすると、L>L>Lである。この場合、軸体41Aと中間管状体42Aと外側管状体43Aとは、フランジ4Cに支持された状態で、飛翔方向上の先端位置が互いに異なっているので、フランジ4Cの裏側に高圧空気を噴射してフランジ4Cを駆動することによって、軸体41Aと中間管状体42Aと外側管状体43Aとは同時駆動され、飛翔して、軸体41A、中間管状体42A、外側管状体43Aの順番に丸棒1の一方の端面に順次衝突する。軸体41A、中間管状体42A、外側管状体43Aの衝突時間差、すなわち、衝突タイミングはこれらの長さ、L,L,Lの互いの間の差を変えることによって制御することができる。
また、例えば、外側の飛翔体4Bについては、図3に示すように、多重構造を、フランジ4Cとは分離された3つの管状体、すなわち、発射管3の内側と摺動可能な外側管状体43Bと、外側管状体43Bの内側に摺動可能に位置する中間管状体42Bと、中間管状体42Bの内側に(内側の飛翔体4Aと同時駆動の場合は、さらに、この内側の飛翔体4Aと)摺動可能に位置する内側管状体41Bとから構成することができ、且つ、発射管3内に収容されフランジ4Cにその基端が支持された状態で、内側管状体41Bと中間管状体42Bと外側管状体43Bとは、その長さが異なっている。すなわち、例えば、内側管状体41Bと、中間管状体42Bと、外側管状体43Bの飛翔方向上の長さをそれぞれL,L,Lとすると、L>L>Lである。この場合、内側管状体41Bと中間管状体42Bと外側管状体43Bとは、フランジ4Cに支持された状態で、飛翔方向上の先端位置が互いに異なっているので、フランジ4Cの裏側に高圧空気を噴射してフランジ4Cを駆動することによって、内側管状体41Bと中間管状体42Bと外側管状体43Bとは同時駆動され、飛翔して、内側管状体41B、中間管状体42B、外側管状体43Bの順番に丸棒1の一方の端面に順次衝突する。内側管状体41B、中間管状体42B、外側管状体43Bの衝突時間差、すなわち、衝突タイミングはこれらの長さ、L,Lの互いの間の差を変えることによって制御することができる。
このように内側の飛翔体4Aおよび外側の飛翔体4Bの少なくとも一方を、多重構造とし、多重構造を構成する個々の部分の丸棒1の一方の端面への衝突のタイミングをずらすことにより、重ね合わせの原理により全体としての弾性波パルスの継続時間を長くすることができる。また、この継続時間も、多重構造を構成する個々の部分の丸棒1の一方の端面への衝突の時間差を変えることによって、制御することができる。
ここで、内側の飛翔体4Aおよび外側の飛翔体4Bの少なくとも一方の多重構造を構成する個々の部分(ここでは、以下、3つの飛翔体構成部分という)の丸棒1の一方の端面への単独衝突により丸棒の他方の端面に発生する衝撃加速度と、3つの飛翔体構成部分を、衝突タイミングをずらして丸棒の一方の端面に連続衝突させた場合に発生する衝撃加速度との関係を、図4を用いて説明する。図4に示すように、21は長さが最も長い飛翔体構成部分の衝突のみで発生した、ひずみゲージにより計測された衝撃加速度の波形、22は長さがその次に長い飛翔体構成部分の衝突のみで発生した、ひずみゲージにより計測された衝撃加速度の波形、23は長さが最も短い飛翔体構成部分の衝突のみで発生した、ひずみゲージにより計測された衝撃加速度の波形であり、これらから、1つの飛翔体構成部分のみの衝突によって発生する衝撃加速度の継続時間は短いことがわかる。24は3つの飛翔体構成部分の衝突タイミングを制御して(図4では、長さが長い飛翔体構成部分の衝突からαの時間経過後に次に長さが長い飛翔体構成部分が衝突し、同じく、α(α<α)の時間経過後に長さが最も短い飛翔体構成部分が衝突した)、重ね合わせにより全体として発生した、入射パルスのひずみ波形を示し、この全体としての衝撃加速度の継続時間αは、上述の個々の衝撃加速度の継続時間よりも長くなることがわかる。25は3つの飛翔体構成部分の衝突の際に得られる、重ね合わされた衝撃加速度の波形を示す。26は丸棒1の他方の端面で反射した弾性波パルスの合成ひずみ波形(衝撃加速度の発生には寄与しない)を示す。
なお、発射管3とその内側に位置する飛翔体との接触面には潤滑処理を施すことができる。個々の飛翔体の発射により丸棒内部に発生する弾性波パルスの周波数帯域を制御する(例えば狭くする)ために、飛翔体先端部に高分子材料、プラスティックス、木材などをとりつけることができる。あるいは、飛翔体本体部が金属、高分子材料、あるいはプラスティックス、木材など異なる材料との積層構造を持つような構造の飛翔体を用いることもできる。
(a)は本発明の実施形態における動的線形性の測定装置の構成を示す図であり、(b)は2つの飛翔体の構造を示す図である。 (a)は2つの飛翔体の発射管への収容態様の一例を示す図であり、(b)は管状の治具の発射管への収容態様を示す図である。 多重飛翔体の一例を示す図である。 丸棒1の一方の端面への個々の飛翔体構成部分の単独衝突により丸棒の他方の端面に発生する衝撃加速度と、3つの飛翔体構成部分を、衝突タイミングをずらして丸棒の一方の端面に連続衝突させた場合に発生する衝撃加速度との関係を示す図である。
符号の説明
1 金属の丸棒
2 点接触支持装置
3 発射管
4A,4B 飛翔体
4D フランジ
5 加速度センサ
6 ひずみゲージ
8,10 弁
9,11 高圧空気源
12 弁開閉制御装置
13 レーザ光源
14 鏡
15 受光素子
16 カウンタ

Claims (30)

  1. 発射管内に収容された互いに独立した第1及び第2の飛翔体を、当該発射管の一方の端から当該発射管内に噴射された高圧気体の圧力により当該発射管の他方の端から飛翔させて、丸棒の一方の端面に衝突させ、当該丸棒の他方の端面に取り付けた加速度センサの動的線形性を計測するためのデータの取得方法において、
    前記第1の飛翔体は軸状であり、前記第2の飛翔体は管状であり且つ前記第1の飛翔体の外側に互いに摺動可能に且つ前記発射管の内側に気密に移動可能であり、前記第1の飛翔体に固定され、前記第2の飛翔体に当接して当該発射管内を移動する第1の受圧体によって、前記第1及び第2の飛翔体を同時に駆動し、当該発射管の他方の端から飛翔させて前記丸棒の一方の端面に衝突させる第1ステップと、
    前記第1の受圧体によって、前記発射管内に収容された前記第1の飛翔体を駆動し、当該発射管の他方の端から飛翔させて前記丸棒の一方の端面に衝突させる第2ステップと、
    前記第2の飛翔体に固定した第2の受圧体によって、前記発射管内に収容された前記第2の飛翔体を駆動し、当該発射管の他方の端から飛翔させて前記丸棒の一方の端面に衝突させる第3ステップとを、同一衝突速度で当該各ステップを実行するという条件を満たして、複数の衝突速度で、順不同または一定の順序で実行し、
    前記各ステップ毎に、前記丸棒の一方の端面に加えられた衝撃により当該丸棒内部に発生する弾性波パルスの当該丸棒の他方の端面での反射により発生する該端面の運動を、前記加速度センサと、入力加速度計測装置とによって計測し、
    前記第1ステップによって得られた前記加速度センサの出力信号と、前記第2及び第3ステップによって得られた前記加速度センサの出力信号の和とを比較し、および前記第1ステップによって得られた前記入力加速度計測装置の計測結果と、前記第2及び第3ステップによって得られた前記入力加速度計測装置の計測結果の和とを比較することにより、前記加速度センサの動的線形性を計測することができるデータを取得することを特徴とする加速度センサの動的線形性を計測するためのデータの取得方法。
  2. 発射管内に収容された互いに独立した第1及び第2の飛翔体を、当該発射管の一方の端から当該発射管内に噴射された高圧気体の圧力により当該発射管の他方の端から飛翔させて、丸棒の一方の端面に衝突させ、当該丸棒の他方の端面に取り付けた加速度センサの動的線形性の計測方法において、
    前記第1の飛翔体は軸状であり、前記第2の飛翔体は管状であり且つ前記第1の飛翔体の外側に互いに摺動可能に且つ前記発射管の内側に気密に移動可能であり、前記第1の飛翔体に固定され、前記第2の飛翔体に当接して当該発射管内を移動する第1の受圧体によって、前記第1及び第2の飛翔体を同時に駆動し、当該発射管の他方の端から飛翔させて前記丸棒の一方の端面に衝突させる第1ステップと、
    前記第1の受圧体によって、前記発射管内に収容された前記第1の飛翔体を駆動し、当該発射管の他方の端から飛翔させて前記丸棒の一方の端面に衝突させる第2ステップと、
    前記第2の飛翔体に固定した第2の受圧体によって、前記発射管内に収容された前記第2の飛翔体を駆動し、当該発射管の他方の端から飛翔させて前記丸棒の一方の端面に衝突させる第3ステップとを、同一衝突速度で当該各ステップを実行するという条件を満たして、複数の衝突速度で、順不同または一定の順序で実行し、
    前記各ステップ毎に、前記丸棒の一方の端面に加えられた衝撃により当該丸棒内部に発生する弾性波パルスの当該丸棒の他方の端面での反射により発生する該端面の運動を、前記加速度センサと、入力加速度計測装置とによって計測し、
    前記第1ステップによって得られた前記入力加速度計測装置の計測結果と、前記第2及び第3ステップによって得られた前記入力加速度計測装置の計測結果の和とが等しい範囲内において、前記第1ステップによって得られた前記加速度センサの出力信号と、前記第2及び第3ステップによって得られた前記加速度センサの出力信号の和とを、時間領域及び周波数領域の少なくとも1つで比較することによって当該加速度センサの動的線形性が得られる範囲を計測することを特徴とする飛翔体を用いた加速度センサの動的線形性の計測方法。
  3. 請求項2において、前記第2の受圧体は、前記第2の飛翔体の前記発射管の一方の端側の端を膜状部材で塞ぐことを特徴とする飛翔体を用いた加速度センサの動的線形性の計測方法。
  4. 請求項2または3において、前記第1及び第2の飛翔体の少なくとも一方は、その衝突端部の材質がそれ以外の部分の材質と異なっていることを特徴とする飛翔体を用いた加速度センサの動的線形性の計測方法。
  5. 請求項2乃至のいずれかにおいて、前記丸棒の一方の端面に金属球を接触させて固定し、当該金属球に前記衝撃を加えることを特徴とする飛翔体を用いた加速度センサの動的線形性の計測方法。
  6. 請求項2乃至のいずれかにおいて、前記入力加速度計測装置は、前記丸棒の側面に貼り付けた少なくとも1つのひずみゲージであることを特徴とする飛翔体を用いた加速度センサの動的線形性の計測方法。
  7. 請求項において、前記ひずみゲージを前記丸棒の軸方向に複数個貼りつけ
    前記丸棒の一方の端面に与えた衝撃によって生じる当該端面から離れた当該丸棒の断面での弾性波パルスのひずみを、当該一方の端面からの距離zと前記衝撃開始からの時間tを変数とし、
    Figure 0004441682
    と表し、ここで、
    Figure 0004441682
    はスカラクの解析解の一次項、lpは前記第1または第2の飛翔体の長さ、Cpは前記第1または第2の飛翔体の中の縦波弾性波の伝ぱ速度であり、
    前記軸方向の貼りつけ位置毎に異なる前記各ひずみゲージ出力の波形の位相を、前記丸棒の軸方向の一点 における弾性波パルスのひずみ
    Figure 0004441682
    に変換し、ここで、
    Figure 0004441682
    は、
    Figure 0004441682
    であり、
    Figure 0004441682
    は、位置Ln(n=1・・・N)におけるひずみゲージの断面での平均値、L, L -1 は、ラプラス演算子と逆ラプラス演算子であり、
    当該変換後の前記各ひずみゲージ出力を加算してノイズを低減させる信号処理を行うことを特徴とする飛翔体を用いた加速度センサの動的線形性の計測方法。
  8. 請求項7において、前記丸棒の軸方向の一点を代表位置とし、前記加速度センサに印加された入力加速度を求めるために必要になる当該加速度センサを取り付けた丸棒端面に入射する弾性波パルスのひずみを、前記代表位置における弾性波パルスのひずみから求めることを特徴とする飛翔体を用いた加速度センサの動的線形性の計測方法。
  9. 請求項7において、前記ひずみゲージの出力信号を、前記丸棒の他方の端面の運動を直接計測するレーザ干渉計の計測結果に基づいて求めたひずみゲージの出力信号を真のひずみに補正する補正関数
    Figure 0004441682
    により割り算して、前記加速度センサに印加された入力加速度を求めるために必要になる当該加速度センサを取り付けた丸棒端面に入射する弾性波パルスのひずみを求めることを特徴とする飛翔体を用いた加速度センサの動的線形性の計測方法。
  10. 請求項7またはにおいて、前記ひずみゲージ出力信号から前記丸棒の他方の端面に入射する弾性波パルスの過渡ひずみ信号を求める際に、前記丸棒の一方の端面に与えた衝撃によって生じる当該端面から離れた当該丸棒の断面での弾性波パルスのひずみを級数に展開したときの解析解の少なくとも1次の項を用いることを特徴とする飛翔体を用いた加速度センサの動的線形性の計測方法。
  11. 請求項2乃至のいずれかにおいて、前記入力加速度計測装置は、前記丸棒の他方の端面の運動を非接触で直接計測する装置であることを特徴とする飛翔体を用いた加速度センサの動的線形性の計測方法。
  12. 請求項2乃至11のいずれかにおいて、前記加速度センサはAC加速度センサであり、前記丸棒は、前記飛翔体の衝突時に水平であることを特徴とする飛翔体を用いた加速度センサの動的線形性の計測方法。
  13. 請求項2乃至11のいずれかにおいて、前記加速度センサはDC加速度センサであり、前記丸棒は、前記飛翔体の衝突時に垂直であることを特徴とする飛翔体を用いた加速度センサの動的線形性の計測方法。
  14. 請求項2乃至13のいずれかにおいて、前記第1の飛翔体および第2の飛翔体の少なくとも一方は径方向に分割され軸方向の長さが互いに異なり且つ同一軸上を互いに摺動可能な複数の部材からなる多重構造であり、前記第1乃至第3ステップの少なくとも2つを実行する際に、当該多重構造を構成する各部材の前記丸棒の一方の端面への衝突のタイミングを制御することによって前記丸棒の内部に発生する弾性波の周波数帯域幅を制御可能にしたことを特徴とする飛翔体を用いた加速度センサの動的線形性の計測方法。
  15. 請求項2乃至14のいずれかにおいて、前記第1の飛翔体の軸方向の長さは、前記第2の飛翔体の軸方向の長さよりも長く、前記第1ステップにおいて、前記第1及び第2の飛翔体を微小時間差で衝突させた場合に、当該微小衝突時間差を計測し、該微小衝突時間差の計測結果に基づいて、前記入力加速度計測装置の計測結果及び前記加速度センサの出力信号を補正することを特徴とする飛翔体を用いた加速度センサの動的線形性の計測方法。
  16. 発射管内に収容された互いに独立した第1及び第2の飛翔体を、当該発射管の一方の端から当該発射管内に噴射された高圧気体の圧力により当該発射管の他方の端から飛翔させて、丸棒の一方の端面に衝突させ、当該丸棒の他方の端面に取り付けた加速度センサの動的線形性を計測するためのデータの取得装置において、
    前記第1の飛翔体は軸状であり、前記第2の飛翔体は管状であり且つ前記第1の飛翔体の外側に互いに摺動可能に且つ前記発射管の内側に気密に移動可能であり、前記第1の飛翔体に固定され、前記第2の飛翔体に当接して当該発射管内を移動する第1の受圧体によって、前記第1及び第2の飛翔体を同時に駆動し、当該発射管の他方の端から飛翔させて前記丸棒の一方の端面に衝突させ、前記発射管内に収容された前記第1の飛翔体を、前記第1の受圧体によって、当該発射管の他方の端から飛翔させて前記丸棒の一方の端面に衝突させ、および前記発射管内に収容された前記第2の飛翔体を、当該第2の飛翔体に固定した第2の受圧体によって、当該発射管の他方の端から飛翔させて前記丸棒の一方の端面に衝突させることによって前記丸棒の一方の端面に衝撃を加える手段と、
    前記丸棒の他方の端面の運動を計測する入力加速度計測装置と、
    前記入力加速度計測装置の計測結果と前記丸棒の他方の端面に取り付けた加速度センサの出力信号とを前記加速度センサの動的線形性を計測するためのデータとして取得するデータ取得手段とを具え、
    前記データ取得手段は、前記衝撃を加える手段によって、前記第1及び第2の飛翔体を同時に駆動し、飛翔させて前記丸棒の一方の端面に衝突させる第1ステップと、前記第1の飛翔体を駆動し、飛翔させて前記丸棒の一方の端面に衝突させる第2ステップと、前記第2の飛翔体を駆動し、飛翔させて前記丸棒の一方の端面に衝突させる第3ステップとを、同一衝突速度で当該各ステップを実行するという条件を満たして、複数の衝突速度で、順不同または一定の順序で実行した際に、前記各ステップ毎に、前記丸棒の一方の端面に加えられた衝撃により当該丸棒内部に発生する弾性波パルスの当該丸棒の他方の端面での反射により発生する該端面の運動を、前記加速度センサと、前記入力加速度計測装置とによって計測して、前記第1ステップによって得られた前記加速度センサの出力信号と、前記第2及び第3ステップによって得られた前記加速度センサの出力信号の和とを比較し、および前記第1ステップによって得られた前記入力加速度計測装置の計測結果と、前記第2及び第3ステップによって得られた前記入力加速度計測装置の計測結果の和とを比較することにより、前記加速度センサの動的線形性を計測することができるデータを取得することを特徴とする加速度センサの動的線形性を計測するためのデータの取得装置。
  17. 発射管内に収容された互いに独立した第1及び第2の飛翔体を、当該発射管の一方の端から当該発射管内に噴射された高圧気体の圧力により当該発射管の他方の端から飛翔させて、丸棒の一方の端面に衝突させ、当該丸棒の他方の端面に取り付けた加速度センサの動的線形性の計測装置において、
    前記第1の飛翔体は軸状であり、前記第2の飛翔体は管状であり且つ前記第1の飛翔体の外側に互いに摺動可能に且つ前記発射管の内側に気密に移動可能であり、前記第1の飛翔体に固定され、前記第2の飛翔体に当接して当該発射管内を移動する第1の受圧体によって、前記第1及び第2の飛翔体を同時に駆動し、当該発射管の他方の端から飛翔させて前記丸棒の一方の端面に衝突させ、前記発射管内に収容された前記第1の飛翔体を、前記第1の受圧体によって、当該発射管の他方の端から飛翔させて前記丸棒の一方の端面に衝突させ、および前記発射管内に収容された前記第2の飛翔体を、当該第2の飛翔体に固定した第2の受圧体によって、当該発射管の他方の端から飛翔させて前記丸棒の一方の端面に衝突させることによって前記丸棒の一方の端面に衝撃を加える手段と、
    前記丸棒の他方の端面の運動を計測する入力加速度計測装置と、
    前記入力加速度計測装置の計測結果と前記丸棒の他方の端面に取り付けた加速度センサの出力信号とを用いた計算を実行する計算手段とを具え、
    前記計算手段は、前記衝撃を加える手段によって、前記第1及び第2の飛翔体を同時に駆動し、飛翔させて前記丸棒の一方の端面に衝突させる第1ステップと、前記第1の飛翔体を駆動し、飛翔させて前記丸棒の一方の端面に衝突させる第2ステップと、前記第2の飛翔体を駆動し、飛翔させて前記丸棒の一方の端面に衝突させる第3ステップとを、同一衝突速度で当該各ステップを実行するという条件を満たして、複数の衝突速度で、順不同または一定の順序で実行した際に、前記各ステップ毎に、前記丸棒の一方の端面に加えられた衝撃により当該丸棒内部に発生する弾性波パルスの当該丸棒の他方の端面での反射により発生する該端面の運動を、前記加速度センサと、前記入力加速度計測装置とによって計測して、前記第1ステップによって得られた前記入力加速度計測装置の計測結果と、前記第2及び第3ステップによって得られた前記入力加速度計測装置の計測結果の和とが等しい範囲内において、前記第1ステップによって得られた前記加速度センサの出力信号と、前記第2及び第3ステップによって得られた前記加速度センサの出力信号の和とを、時間領域及び周波数領域の少なくとも1つで比較することによって当該加速度センサの動的線形性が得られる範囲を計算することを特徴とする飛翔体を用いた加速度センサの動的線形性の計測装置。
  18. 請求項17において、前記第2の受圧体は、前記第2の飛翔体の前記発射管の一方の端側の端を膜状部材で塞ぐことを特徴とする飛翔体を用いた加速度センサの動的線形性の計測装置。
  19. 請求項17または18において、前記第1及び第2の飛翔体の少なくとも一方は、その衝突端部の材質がそれ以外の部分の材質と異なっていることを特徴とする飛翔体を用いた加速度センサの動的線形性の計測装置。
  20. 請求項17乃至19のいずれかにおいて、前記丸棒の一方の端面に金属球を接触させて固定し、当該金属球に前記衝撃を加えることを特徴とする飛翔体を用いた加速度センサの動的線形性の計測装置。
  21. 請求項17乃至20のいずれかにおいて、前記入力加速度計測装置は、前記丸棒の側面に貼り付けた少なくとも1つのひずみゲージであることを特徴とする飛翔体を用いた加速度センサの動的線形性の計測装置。
  22. 請求項21において、前記ひずみゲージを前記丸棒の軸方向に複数個貼りつけ、
    前記計測手段は、前記丸棒の一方の端面に与えた衝撃によって生じる当該端面から離れた当該丸棒の断面での弾性波パルスのひずみを、当該一方の端面からの距離zと前記衝撃開始からの時間tを変数とし、
    Figure 0004441682
    と表し、ここで、
    Figure 0004441682
    はスカラクの解析解の一次項、lpは前記第1または第2の飛翔体の長さ、Cpは前記第1または第2の飛翔体の中の縦波弾性波の伝ぱ速度であり、
    前記軸方向の貼りつけ位置毎に異なる前記各ひずみゲージ出力の波形の位相を、前記丸棒の軸方向の一点 における弾性波パルスのひずみ
    Figure 0004441682
    に変換し、ここで、
    Figure 0004441682
    は、
    Figure 0004441682
    であり、
    Figure 0004441682
    は、位置Ln(n=1・・・N)におけるひずみゲージの断面での平均値、L, L -1 は、ラプラス演算子と逆ラプラス演算子であり、
    当該変換後の前記各ひずみゲージ出力を加算してノイズを低減させる信号処理を行うことを特徴とする飛翔体を用いた加速度センサの動的線形性の計測装置。
  23. 請求項22において、前記計測手段は、前記丸棒の軸方向の一点を代表位置とし、前記加速度センサに印加された入力加速度を求めるために必要になる当該加速度センサを取り付けた丸棒端面に入射する弾性波パルスのひずみを、前記代表位置における弾性波パルスのひずみから求めることを特徴とする飛翔体を用いた加速度センサの動的線形性の計測装置。
  24. 請求項22において、前記計測手段は、前記ひずみゲージの出力信号を、前記丸棒の他方の端面の運動を直接計測するレーザ干渉計の計測結果に基づいて求めたひずみゲージの出力信号を真のひずみに補正する補正関数
    Figure 0004441682
    により割り算して、前記加速度センサに印加された入力加速度を求めるために必要になる当該加速度センサを取り付けた丸棒端面に入射する弾性波パルスのひずみを求めることを特徴とする飛翔体を用いた加速度センサの動的線形性の計測装置。
  25. 請求項22または23のいずれかにおいて、前記計測手段は、前記ひずみゲージ出力信号から前記丸棒の他方の端面に入射する弾性波パルスの過渡ひずみ信号を求める際に、前記丸棒の一方の端面に与えた衝撃によって生じる当該端面から離れた当該丸棒の断面での弾性波パルスのひずみを級数に展開したときの解析解の少なくとも1次の項を用いることを特徴とする飛翔体を用いた加速度センサの動的線形性の計測装置。
  26. 請求項17乃至20のいずれかにおいて、前記入力加速度計測装置は、前記丸棒の他方の端面の運動を非接触で直接計測する装置であることを特徴とする飛翔体を用いた加速度センサの動的線形性の計測装置。
  27. 請求項17乃至26のいずれかにおいて、前記加速度センサはAC加速度センサであり、前記丸棒は、前記飛翔体の衝突時に水平であることを特徴とする飛翔体を用いた加速度センサの動的線形性の計測装置。
  28. 請求項17乃至26のいずれかにおいて、前記加速度センサはDC加速度センサであり、前記丸棒は、前記飛翔体の衝突時に垂直であることを特徴とする飛翔体を用いた加速度センサの動的線形性の計測装置。
  29. 請求項17乃至28のいずれかにおいて、前記第1の飛翔体および第2の飛翔体の少なくとも一方は径方向に分割され軸方向の長さが互いに異なり且つ同一軸上を互いに摺動可能な複数の部材からなる多重構造であり、当該多重構造を構成する各部材の前記丸棒の一方の端面への衝突のタイミングを制御することによって前記丸棒の内部に発生する弾性波の周波数帯域幅を制御可能にしたことを特徴とする飛翔体を用いた加速度センサの動的線形性の計測装置。
  30. 請求項17乃至29のいずれかにおいて、前記第1の飛翔体の軸方向の長さは、前記第2の飛翔体の軸方向の長さよりも長く、前記第1ステップにおいて、前記第1及び第2の飛翔体を微小時間差で衝突させた場合に、当該微小衝突時間差を検出する検出手段をさらに有し、前記計測手段は、前記検出手段により得られた微小衝突時間差の検出結果に基づいて、前記入力加速度計測装置の計測結果及び前記加速度センサの出力信号を補正することを特徴とする飛翔体を用いた加速度センサの動的線形性の計測装置。
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