JP4442362B2 - 線条材の可動範囲算出装置、方法およびプログラム - Google Patents
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Description
このワイヤーハーネスは、所定の箇所で係止部材により係止されているが、係止箇所間でワイヤーハーネスに引っ張り方向の力がかからないように長さにある程度の余裕を持って取付けられている。
一方、特に自動車では、ワイヤーハーネスが配置される箇所には多くのエンジン関連部品や電装部品等が設置されているので、ワイヤーハーネスがこれらの部品と干渉しないようにレイアウトや引き回しを行うことが重要である。
しかし、このような設計を行っていたのでは、効率が悪い場合が多く、設計変更や異なる機種への適応力に欠ける。
そこで、ワイヤーハーネスのレイアウトや引き回しの設計の効率化等を図るべく、ワイヤーハーネスの可動範囲をシミュレートする技術が考案されている(特許文献1参照)。
特許文献1の技術は、2点の係止部で係止された線条材の可動範囲を算出し、算出した可動範囲における最大振幅量を実測最大振幅量と比較し、その比較結果に基づいて補正を行うものである。これによって、線条材の物理的性質やサイズ等を考慮することができ、実験の量を比較的少なくすることが可能となっている。
また、2点間の可動範囲を算出するのみであったので、途中に分岐部があるワイヤーハーネスの場合は、複数回にわたって可動範囲を算出する必要があり、手間を要するものであった。
さらに、途中部に分岐点を有するワイヤーハーネスの場合、分岐点は固定されておらずある範囲内で動くため、分岐点の位置を精度良く求めることが困難であり、分岐点を有するワイヤーハーネスの可動範囲を精度良く求めることはできなかった。
即ち、請求項1記載の如く、2点の係止部で係止された線条材の可動範囲を算出する装置であって、該線条材の可動範囲の算出条件に関する情報を入力する手段と、入力情報である線条材の長さ情報に基づいて、線条材の最大可動範囲面を算出する手段と、算出した最大可動範囲面を複数の格子に分割する手段と、2点の係止部を結ぶ線上に、格子分割により形成される各格子点に対応した中心点をそれぞれ設定する手段と、入力された情報のうち、線条材の長さおよび最小曲げ半径を考慮しながら、各格子点について、格子点とそれに対応する中心点とを結ぶ線上のある点と、2点の係止部とを通る線条材の経路であって、最小曲げ半径に従って屈曲された経路のうち、その経路長さが入力された線条材の長さと略同一であって、経路における格子点とそれに対応する中心点とを結ぶ線上のある点が、最も格子点の近くに位置する経路を検索する経路算出手段と、経路算出手段により検索された各経路における、格子点とそれに対応する中心点とを結ぶ線上の点を用いて、線条材の実可動範囲を算出する手段とを備える。
これにより、ワイヤーハーネス等の線条材の実際の可動範囲を、高精度かつ速やかに求めて表現することが可能となり、線条材が他部品と干渉するか否かの判断を、人を問わず容易に行うことができる。
これにより、実際の線条材の屈曲具合を忠実に再現することができて、線条材の経路を高精度に表わすことが可能となる。
これにより、ワイヤーハーネス等の線条材の可動範囲を、線条材の仕様やクランプ仕様等に応じて適切に補正することができ、線条材の実可動範囲をより高精度に求めることが可能となる。
これにより、ワイヤーハーネス等の線条材が途中に分岐部を有していて、その分岐部がある範囲で可動状態にあるものであっても、線条材の実際の可動範囲を高精度かつ迅速に求めて表現することが可能となり、線条材が他部品と干渉するか否かの判断を、人を問わず容易に行うことができる。
これにより、実際の線条材の屈曲具合を忠実に再現することができて、線条材の経路を高精度に表わすことが可能となる。
これにより、ワイヤーハーネス等の線条材の可動範囲を、線条材の外装仕様やクランプ仕様等に応じて適切に補正することができ、線条材の実可動範囲をより高精度に求めることが可能となる。
これにより、ワイヤーハーネス等の線条材の実際の可動範囲を、高精度かつ速やかに求めて表現することが可能となり、線条材が他部品と干渉するか否かの判断を、人を問わず容易に行うことができる。
これにより、ワイヤーハーネス等の線条材が途中に分岐部を有していて、その分岐部がある範囲で可動状態にあるものであっても、線条材の実際の可動範囲を高精度かつ迅速に求めて表現することが可能となり、線条材が他部品と干渉するか否かの判断を、人を問わず容易に行うことができる。
1)入力された線条材の長さ情報に基づいて、線条材の最大可動範囲面を算出する手順
2)算出した最大可動範囲面を複数の格子に分割する手順
3)2点の係止部を結ぶ線上に、格子分割により形成される各格子点に対応した中心点をそれぞれ設定する手順
4)入力された情報のうち、線条材の長さおよび最小曲げ半径を考慮しながら、各格子点について、格子点とそれに対応する中心点とを結ぶ線上のある点と、2点の係止部とを通る線条材の経路であって、最小曲げ半径に従って屈曲された経路のうち、その経路長さが入力された線条材の長さと略同一であって、経路における格子点とそれに対応する中心点とを結ぶ線上のある点が、最も格子点の近くに位置する経路を検索する手順
5)検索された各経路における、格子点とそれに対応する中心点とを結ぶ線上の点を用いて、線条材の実可動範囲を算出する手順
これにより、ワイヤーハーネス等の線条材の実際の可動範囲を、高精度かつ速やかに求めて表現することが可能となり、線条材が他部品と干渉するか否かの判断を、人を問わず容易に行うことができる。
1)入力された線条材の長さ情報に基づいて、分岐部の可動範囲を算出する手順と、
2)算出された分岐部の可動範囲と、入力情報である線条材の長さ情報とに基づいて、線条材における固定点から分岐部までの領域、および/または分岐部から分岐部までの領域の最大可動範囲面をそれぞれ算出する手順
3)算出した最大可動範囲面を複数の格子に分割する手順
4)線条材の各領域における係止部と分岐部および/または分岐部と分岐部とを結ぶ線上に、格子分割により形成される各格子点に対応した中心点をそれぞれ設定する手順
5)入力された情報のうち、線条材の各領域の長さおよび最小曲げ半径を考慮しながら、各格子点について、格子点とそれに対応する中心点とを結ぶ線上のある点と、係止部と分岐点または分岐点と分岐点とを通る線条材の各領域の経路であって、最小曲げ半径に従って屈曲された経路のうち、その経路長さが入力された線条材の各経路の長さと略同一であって、経路における格子点とそれに対応する中心点とを結ぶ線上のある点が、最も格子点の近くに位置する経路を検索する手順
6)検索された各経路における、格子点とそれに対応する中心点とを結ぶ線上の点を用いて、線条材の実可動範囲を算出する手順
これにより、ワイヤーハーネス等の線条材が途中に分岐部を有していて、その分岐部がある範囲で可動状態にあるものであっても、線条材の実際の可動範囲を高精度かつ迅速に求めて表現することが可能となり、線条材が他部品と干渉するか否かの判断を、人を問わず容易に行うことができる。
まず、2つの固定点(係止部)にてクランプされ、途中部に分岐点を有しないワイヤーハーネスの可動範囲を求める例について説明する。
本発明にかかる線条材の可動範囲算出装置は、基本的にコンピュータによって構成されており、図1に示すように、入力部1と、演算部2と、出力部3と、記憶部4を備えている。
そして、コンピュータは、演算部2にて線条材の可動範囲算出用プログラムを実行することで、可動範囲算出装置として機能する。
図2に示すように、まず、ワイヤーハーネスの可動範囲を計算するに当たっての計算条件等の入力処理を入力部1にて行う(S1)。この入力処理では、実際の計算対象となるワイヤーハーネスについての条件を入力する。この入力は、例えば人手により行う。
次に、演算部2により、固定された2点間におけるワイヤーハーネス可動範囲の計算処理を行い(S2)、可動範囲の計算処理によって算出された最大振幅量を補正する処理を行った後に(S3)、出力部3にてワイヤーハーネスの可動範囲面の出力が行われる。
〔計算条件等の入力処理(S1)〕
図3に示すように、ステップS1の入力処理においては、まず、ワイヤーハーネスの長さ、太さ、外装種類、ワイヤーハーネスを係止するクランプの取り付け方向やクランプ種類等といった計算条件の入力が入力部1にて行われる(S11)。
可動範囲算出装置の記憶部4には、図4に示すような最小曲げ半径対照表、および図5に示すような振幅補正表が予め記憶されており、演算部2の最小曲げ半径・振幅補正率参照部21にて、入力されたワイヤーハーネスの太さと外装種類とから、該当するワイヤーハーネスの最小曲げ半径値(最小曲げ半径値)を抽出して参照するとともに、入力されたクランプ種類とワイヤーハーネスの外装種類とから該当する振幅補正率を抽出して参照する(S12)。
ここで、最小曲げ半径対照表および振幅補正表の値は、ワイヤーハーネスやクランプの仕様毎に、測定または実験を行って求めたものである。
必要な計算条件等が入力されると、演算部2により固定された2点間のワイヤーハーネスの可動範囲が計算される。
可動範囲の計算処理は、まず、2点間のワイヤーハーネスの最大可動範囲となる最大楕円回転面を最大可動範囲算出部22により求め、求めた最大楕円回転面を格子分割部23により格子状に分割して、その格子点群の座標の計算処理を行う(S21)。
次に、各格子点を楕円回転面の内側方向へ引っ張る、引っ張り方向の計算を引っ張り方向算出部24にて行い(S22)、ワイヤーハーネスが各格子点を通過する際のワイヤーハーネスの経路の検索を、経路算出部25にて折れ線近似手法を用いて行う(S23)。
この引っ張り方向の計算(S22)とワイヤーハーネスの経路検索(S23)とは繰り返されて、全ての格子点に対して行われる。これにより、2点間のワイヤーハーネスの可動範囲を実可動範囲算出部26にて算出することができる。
すなわち、入力されたワイヤーハーネスの長さにより定まる楕円回転面が当該ワイヤーハーネスの最大可動範囲となり、ワイヤーハーネスの最小回転半径等を考慮して折れ線近似法により算出された楕円回転面が、ワイヤーハーネスが実際に可動できる実可動範囲となる。
まず、図7に示すように、ワイヤーハーネス51の両端固定点P1・P2を結ぶ線分の2等分点を原点とするローカル座標系(x、y、z)を考え、両端固定点の座標をそれぞれP1(−c,0,0)、P2(c,0,0)、ワイヤーハーネス51の長さをa、両端固定点間の寸法を2cとする。
この座標系において、ワイヤーハーネス51の一点を、弛まず張った状態となるように外側へ引っ張り、その引っ張り点をxy平面上で回転させると、図8に示すように、数1で示される楕円が得られる。但し、数式1におけるbは、b2=a2−c2を満たす整数である。
楕円回転面を格子分割した後、これらの(N+1)×M個の座標をそれぞれ求める。
次に行われるワイヤーハーネスの経路検索工程(S23)では、ワイヤーハーネスの実可動範囲を計算するが、この際に、各格子点を楕円回転面の内側のある方向へ向かって引っ張る動作を行う。従って、引っ張り方向の計算工程(S22)では、この格子点を引っ張る方向を予め求めておく。
また、引っ張り方向算出部23には、固定点P1の座標値(XP1、YP1)、固定点P2の座標値(XP2、YP2)、格子点Kの座標値(XK、YK)、およびワイヤーハーネスの長さ(L+M)が設定されている。
この引っ張り中心点Sと格子点Kとから、格子点Kの引っ張り方向を表わすベクトルVを求める。ベクトルVは、V=(XS‐XK、YS‐YK)で表わされる。
図13に示すように、今まで最大楕円回転面を考えてきたワイヤーハーネス(図13におけるP1〜K〜P2を結ぶ点線)では長さのデータのみを用いて、最小曲げ半径等については考慮していなかったが、実際のワイヤーハーネス(図13におけるP1〜P2を結ぶ太線)では最小曲げ半径が存在するため、可動範囲が最大楕円回転面よりも小さくなる。すなわち、最小曲げ半径を考慮しないワイヤーハーネスの格子点Kは、最小曲げ半径を考慮したワイヤーハーネスでは、最大楕円回転面よりも内側に位置する点P5となる。
そこで本工程では、最小曲げ半径を考慮しながら、ワイヤーハーネスがP1〜P2間でと取り得る経路の検索を行い、点P5の座標を求める。
トーラス面は、図16に示すように、ある点を中心に円を回転させてできるドーナツ形状の面であり、図14、図15では、円周上にある固定点P1・P2を中心に円を回転させてトーラス面を形成する。なお、円の回転方向は、クランプ51aの方向(図14では垂直方向)と直交する方向(図14では水平方向)となっている。
ワイヤーハーネスの可動範囲を考える場合、ワイヤーハーネスはこのトーラス面および球面に沿った経路にて動くと考えられるため、本工程ではワイヤーハーネスを次のように複数の区間に分割して、経路の検索を行っていく。
なお、このトーラス面を構成する円の半径と、球面を構成する円の半径とは、入力された計算条件から算出されるワイヤーハーネスの最小曲げ半径に基づいて決定される。
点P4〜点P6の区間はワイヤーハーネスが球面63に沿って屈曲する、球面巻き付き区間となっており、点P4は巻き付き開始点であり、点P6は巻き付き終了点である。また、点P5は後述する引っ張り点である。
点P3〜点P4の区間は、両点を直線で結ぶ直線区間である。
また、固定点P2〜点P7の区間はワイヤーハーネスがトーラス面62に沿って屈曲する、トーラス面巻き付き区間となっており、固定点P2は巻き付き開始点であり、点P7は巻き付き終了点である。
点P7〜点P6の区間は、両点を直線で結ぶ直線区間である。
この最大引っ張り点を全ての格子点Kについて算出することで、ワイヤーハーネスの実可動範囲を求めることができる。
まず、図13に示す楕円中心点Sを区間最小値(0%)とし、格子点Kを区間最大点(100%)として、ワイヤーハーネスの引っ張り点P5を、楕円中心点Sと格子点Kとの間で移動可能とする。また、引っ張り点P5の初期位置を初期の引っ張り位置として、楕円中心点Sと格子点Kとの間の何れか一点に設定する。本例では初期の引っ張り位置を、75%の位置に設定している。つまり、格子点K〜引っ張り点P5の寸法:引っ張り点P5〜楕円中心点Sの寸法=1:3となる位置に設定している。(S201、S202、S203)
初期の引っ張り位置を設定した後、その引っ張り位置における引張り点P5の座標を計算する(S204)。
図18に示すように、経路検索では、まずベクトルVを境界とした固定点P1側の領域と固定点P2側の領域とに分けて、領域毎に、固定点P1・P2〜引っ張り点P4までの経路を考える。
まず、図19に示すように、円C1と円C3との間の経路を検討する。
ここで、P1は固定点であり、P5は引っ張り点であり、点P3aは円C1と円C3との共通内接線L1aの始点であり、点P3bは円C1と円C3との共通外接線L1bの始点であり、点P3cは円C1と円C3との共通外接線L1cの始点であり、点P3dは円C1と円C3との共通内接線L1dの始点であり、点P4aは円C1と円C3との共通内接線L1aの終点であり、点P4bは円C1と円C3との共通外接線L1bの終点であり、点P4cは円C1と円C3との共通外接線L1cの終点であり、点P4dは円C1と円C3との共通内接線L1dの終点である。
しかし、経路aについてはベクトルV1aとベクトルV4aとの向きが逆であるので点P1から点P5へ至る経路としては成立せず、経路bについてはベクトルV1bとベクトルV4bとの向きが逆であるので点P1から点P5へ至る経路としては成立しない。
一方、経路cについてはベクトルV1cとベクトルV4cとの向きが同じであり点P1から点P5へ至る経路として成立し、経路dについてはベクトルV1dとベクトルV4dとの向きが同じであり点P1から点P5へ至る経路として成立する。
つまり、図21に示すように、円C1から円C3の区間においては、経路cおよび経路dが成立し得る。
ここで、P1は固定点であり、P5は引っ張り点であり、点P3eは円C2と円C3との共通外接線L1eの始点であり、点P3fは円C2と円C3との共通内接線L1fの始点であり、点P3gは円C2と円C3との共通内接線L1gの始点であり、点P3hは円C2と円C3との共通外接線L1hの始点であり、点P4eは円C2と円C3との共通外接線L1eの終点であり、点P4fは円C2と円C3との共通内接線L1fの終点であり、点P4gは円C2と円C3との共通内接線L1gの終点であり、点P4hは円C2と円C3との共通外接線L1hの終点である。
この経路eについてはベクトルV1eとベクトルV4eとの向きが同じであり点P1から点P5へ至る経路として成立し、経路fについてはベクトルV1fとベクトルV4fとの向きが同じであり点P1から点P5へ至る経路として成立する。
逆に、経路gについてはベクトルV1gとベクトルV4gとの向きが逆であるので点P1から点P5へ至る経路としては成立せず、経路hについてはベクトルV1hとベクトルV4hとの向きが逆であるので点P1から点P5へ至る経路としては成立しない。
つまり、図24に示すように、円C2から円C3の区間においては、経路eおよび経路fが成立し得る。
また、円C5と円C3との間の経路を検討すると、図26(a)に示すように、点P5→点P6g→(L2g)→点P7g→点P2を経由する経路oと、図26(b)に示すように、点P5→点P6h→(L2h)→点P7h→点P2を経由する経路pとが成立し得る。
この場合、固定点P1側の領域の経路c・d・e・fにおける引っ張り点P5での経路のベクトルの向きと、固定点P2側の領域の経路i・j・o・pにおける引っ張り点P5での経路のベクトルの向きとが一致する経路同士が接続可能である。
また、固定点P2側の領域の経路j・oのベクトルは図27の右側を向いており、経路i・pのベクトルは図27の左側を向いている。
即ち、図28、図29に示す、経路c−j、経路c−o、経路d−i、経路d−p、経路e−i、経路e−p、経路f−j、および経路f−oの8経路が定まる。
そして、定まった各経路の長さを算出し、最も長さが短い経路を当該格子点Kにおけるワイヤーハーネスの固定点P1から固定点P2までの経路であると仮決めする。
本例の場合、経路f−jの経路長が最も短いため、この経路をワイヤーハーネスの経路であると仮決めする。
なお、ここで算出される経路の長さは、引っ張り点P5が前記初期位置に位置している場合の長さである。
図30に示すように、比較の結果、ワイヤーハーネス長さよりも経路長の方が長かった場合、引っ張り点P5を初期位置から楕円中心点S側へ移動させる(S207)。この場合、引っ張り点P5は、現在の引っ張り位置(初期位置)と楕円中心点Sとの中間点Pmに移動させる。
また、比較の結果、経路長よりもワイヤーハーネス長さの方が長かった場合、引っ張り点P5を初期位置から格子点K側へ移動させる(S208)。この場合、引っ張り点P5は、現在の引っ張り位置(初期位置)と格子点Kとの中間点Pnに移動させる。
ステップS207、およびステップS208で引っ張り点P5を移動させた後、移動後の引っ張り点P5の座標を再度計算し(S204)、前述の経路検索を再び行う(S205)。
なお、引っ張り点P5の移動方向は、楕円中心点S側への移動および格子点K側への移動とも、その格子点Kにおける、ベクトルVで表わされる引っ張り方向と一致している。
例えば、図31に示すように、引っ張り点P5を初回の移動で楕円中心点S側へ移動させた場合(図31の(1−a)、(1−b)
)、現在の引っ張り点P5と楕円中心点Sとの中間点Pmへ移動させる(図31の(1−c))。
また、引っ張り点P5を初回の移動で格子点K側へ移動させた場合(図31の(2−a)、(2−b))、現在の引っ張り点P5と楕円中心点S側の隣接する過去の引っ張り点Ppとの中間点Pmへ移動させる(図31の(2−c))。
例えば、図32に示すように、引っ張り点P5を初回の移動で楕円中心点S側へ移動させた場合(図32の(3−a)、(3−b))、現在の引っ張り点P5と格子点K側の隣接する過去の引っ張り点Ppとの中間点Pnへ移動させる(図32の(3−c))。
また、引っ張り点P5を初回の移動で格子点K側へ移動させた場合(図32の(4−a)、(4−b))、現在の引っ張り点P5と格子点Kとの中間点Pnへ移動させる(図32の(4−c))。
このようにして決定される最大引っ張り点Pmaxを、全ての格子点Kについて計算することで、ワイヤーハーネスの実可動範囲を計算することができる。
図33に、2固定間のワイヤーハーネスの可動範囲計算処理工程S2にて算出したワイヤーハーネスの実可動範囲のイメージを示す。この実可動範囲は、最大可動範囲算出部22により求めた最大楕円回転面の内側に収まっている(最大楕円回転面の範囲よりも小さな範囲となっている)。
ワイヤーハーネス可動範囲計算処理(S2)工程にてワイヤーハーネスの実可動範囲が計算されると、最大振幅補正処理部27により、その実可動範囲に対して最大振幅量補正処理を行う。
図34に示すように、最大振幅量補正処理では、まず、ワイヤーハーネスの実可動範囲内におけるある点を補正中心として求めて決定する(S31)。
その後、求めた補正中心から、実可動範囲を構成する各頂点(引っ張り点P5)へのベクトルの大きさに、図5に示した振幅補正表の値を乗じて補正を行う。
なお、図35においては、縦方向(固定点P1・P2を結ぶ線と直交する方向)の補正の様子を示しているが、横方向((固定点P1・P2を結ぶ線と並行な方向)においても同様の補正が行われる。
次に、補正後の可動範囲面を、モニタ等の表示器に映し出す、またはプリンターにて紙面に打ち出す等といったような出力処理が出力部3により行われる。出力部3により出力されるワイヤーハーネス可動範囲面出力の出力イメージを図36に示す。
これにより、ワイヤーハーネスの実際の可動範囲を高精度かつ速やかに求めて表現することが可能となり、ワイヤーハーネスが他部品と干渉するか否かの判断を、人を問わず容易に行うことができる。
実際のワイヤーハーネスの屈曲具合を忠実に再現することができて、ワイヤーハーネスの経路を高精度に表わすことが可能となっている。
次に、2つの固定点にてクランプされ、途中部に分岐点を有するワイヤーハーネスの可動範囲を求める例について説明する。
本例では、図37に示すような、分岐点PR1・PR2を有するワイヤーハーネス52について考える。すなわち、ワイヤーハーネス52は、途中に分岐部を有し、2箇所以上の端部が係止部により係止される線条材であり、固定点P11と分岐点Pr1との間の第1ハーネス52a、固定点p12と分岐点PR2との間の第2ハーネス52b、固定点P13と分岐点PR1との間の第3ハーネス52c、固定点P14と分岐点PR2との間の第4ハーネス52d、および分岐点PR1と分岐点PR2との間の第5ハーネス52eとからなっている。この場合、ワイヤーハーネス52の分岐部は分岐点PR1および分岐点PR2であり、係止部により係止される端部は固定点P11、固定点P12、固定点P13、固定点P14、および固定点P15である。
そして、コンピュータは、演算部2にて線条材の可動範囲算出用プログラムを実行することで、可動範囲算出装置として機能する。演算部2は、第1実施形態における演算部2の各部21〜26に加えて、分岐部可動範囲計算処理部20を備えている。
図39に示すように、まず、ワイヤーハーネスの可動範囲を計算するに当たっての計算条件等の入力処理を入力部1にて行う(S101)。この入力処理では、実際の計算対象となるワイヤーハーネスについての条件を入力する。この入力は、例えば人手により行う。次に、演算部2により分岐点の可動範囲の計算処理を行い(S102)、その後、固定部−分岐部間、および分岐部−分岐部間の2点間におけるワイヤーハーネス可動範囲の計算処理を行い(S103)、可動範囲の計算処理によって算出された最大振幅量を補正する処理を行った後に(S104)、出力部3にてワイヤーハーネスの可動範囲面の出力が行われる(S105)。
〔計算条件等の入力処理(S101)〕
ステップS101では、図3に示した入力処理と同様の処理が行われる。
但し、入力される計算条件としては、第1実施形態の条件に加えて、分岐点の位置・数や、分岐点から出ているハーネスの本数、各ハーネス52a〜52eの長さ等の条件が入力される。
図40に示すように、分岐点の可動範囲計算処理では、まず各固定点および分岐点の中心点を中心として、入力された各ハーネス52a〜52eの長さ寸法を半径とした球を算出する(S301)。
例えば、図41に示すように、分岐点PR1の可動範囲を計算する場合には、固定点P11を中心とした第1ハーネス52aの長さL1を半径とする球面C11、固定点P13を中心とした第3ハーネス52cの長さL3を半径とする球面C13、および分岐点PR2の中心点を中心とした第5ハーネス52eの長さL5を半径とする球面C15を算出する。
この最大可動範囲R11およびその近傍に所定間隔で点を発生させ、最大可動範囲内に入る点の座標を記憶部4に記憶する(S303)。この、最大可動範囲内に入る点を、それぞれ可動分岐点と呼び、最大可動範囲内に入る点のまとまりを可動分岐点群と、以降呼ぶ。
なお、分岐点PR2についても、分岐点PR1と同様に最大可動範囲R12が求められる。
本工程では、固定点−分岐部点でのハーネス可動範囲の計算処理と、分岐点−分岐点間でのハーネス可動範囲の計算処理とが、演算部2により行われる。
まず、処理を行う計算パターンが、固定点−分岐点間での計算処理であるか、分岐点−分岐点間での計算処理であるかの判断がなされる(S103a)。
判断の結果、固定点−分岐点間での計算処理であった場合は、固定点−分岐点間でのハーネス可動範囲の計算処理が行われる(S103b)。
図43に示すように、例えば、前記第1ハーネス52aについて考える場合、固定点P11と分岐中心点PR1とを結ぶ方向を、求める楕円回転面の長軸方向とし、短軸方向を、固定点P11の接ベクトルが含まれる平面で長軸方向と直交する方向とする。固定点P11と分岐中心点PR1とを結ぶ線を回転中心線OLとする。
ここで、分岐中心点PR1とは、最大可動範囲R11内に存在している多数の可動分岐点群PR1a・PR1b・・・の中心に位置している点である。
また、固定点P11の接ベクトルが含まれる平面を長軸方向へ複数に分割(N分割)し、その分割線と回転中心線OLとが交わる点をそれぞれ回転中心点OR1・OR2・・・とする。
このように、ある回転中心点OR1における点K11・K12・・・を全ての可動分岐点PR1a・PR1b・・・について求め、求めた点K11・K12・・・のうち、最も回転中心点OR1から離れた位置に存在する点K11を、回転中心点OR1における楕円格子点とする。
これらの求めた楕円格子点K11・K21・・・を、回転中心線OLを中心に回転させることで、楕円回転面を求めることができる。
図44に求められた楕円回転面を示すが、長軸方向にN分割され、回転中心線OLを中心にした回転方向にもM分割されており、各分割線の交点にそれぞれ格子点Kが存在している。
固定点P11と分岐点PR1との間の第1ハーネス52aの経路検索を行って第1ハーネス52aの実可動範囲を算出する方法は、第1実施形態における2固定間のワイヤーハーネス可動範囲計算処理工程(図2のステップS2)にて実可動範囲を算出する方法と同様であるため省略する。
また、固定点P12と分岐点PR2との間の第2ハーネス52b、固定点P13と分岐点PR1との間の第3ハーネス52c、および固定点P14と分岐点PR2との間の第4ハーネス52dの実可動範囲も、第1ハーネス52aの実可動範囲と同様に算出することができる。
本計算処理では、分岐点−分岐点間でのハーネスの最大可動範囲となる楕円回転面を求める。
図45に示すように、例えば、前記第5ハーネス52eについて考える場合、分岐点中心PR1と分岐中心点PR2とを結ぶ方向を、求める楕円回転面の長軸方向とし、短軸方向を、分岐点中心PR1の接ベクトルが含まれる平面で長軸方向と直交する方向とする。分岐中心点PR1と分岐中心点PR2とを結ぶ線を回転中心線OLとする。
ここで、分岐中心点PR1とは、最大可動範囲R11内に存在している多数の可動分岐点群PR1a・PR1b・・・の中心に位置している点であり、分岐中心点PR2とは、最大可動範囲R12内に存在している多数の可動分岐点群PR2a・PR2b・・・の中心に位置している点である。
また、分岐中心点PR1の接ベクトルが含まれる平面を長軸方向へ複数に分割(N分割)し、その分割線と回転中心線OLとが交わる点をそれぞれ回転中心点OR1・OR2・・・とする。
このように、ある回転中心点OR1における点K11・K12・・・を、全ての可動分岐点PR1a・PR1b・・・と可動分岐点PR2a・PR2b・・・との組み合わせについて求め、求めた点K11・K12・・・のうち、最も回転中心点OR1から離れた位置に存在する点K11を、回転中心点OR1における楕円格子点とする。
これらの求めた楕円格子点K11・K21・・・を、回転中心線OLを中心に回転させることで、楕円回転面を求めることができる。
図46に求められた楕円回転面を示すが、長軸方向にN分割され、回転中心線OLを中心にした回転方向にもM分割されており、各分割線の交点にそれぞれ格子点Kが存在している。
分岐点PR1と分岐点PR2との間の第5ハーネス52eの経路検索を行って第5ハーネス52eの実可動範囲を算出する方法は、第1実施形態における2固定間のワイヤーハーネス可動範囲計算処理工程(図2のステップS2)にて実可動範囲を算出する方法と同様であるため省略する。
以上のように、2点間におけるワイヤーハーネス可動範囲の計算処理(S103)にて、各ハーネス52a〜52eの実可動範囲が計算された後、最大振幅補正処理部27により、その実可動範囲に対して最大振幅量補正処理が行われる。
この最大振幅量補正処理は、第1実施形態における最大振幅補正処理と同様に行われるため説明を省略する。
次に、補正後の可動範囲面を、モニタ等の表示器に映し出す、またはプリンターにて紙面に打ち出す等といったような出力処理が出力部3により行われる。出力部3により出力されるワイヤーハーネス可動範囲面出力の出力イメージを図47に示す。
これにより、ワイヤーハーネスが途中に分岐部を有していて、その分岐部がある範囲で可動状態にあるものであっても、ワイヤーハーネスの実際の可動範囲を高精度かつ迅速に求めて表現することが可能となり、ワイヤーハーネスが他部品と干渉するか否かの判断を、人を問わず容易に行うことができる。
実際のワイヤーハーネスの屈曲具合を忠実に再現することができて、ワイヤーハーネスの経路を高精度に表わすことが可能となっている。
P1・P2 固定点
P5 引っ張り点
S 引っ張り中心点
1 入力部
2 演算部
3 出力部
4 記憶部
51 ワイヤーハーネス
Claims (10)
- 2点の係止部で係止された線条材の可動範囲を算出する装置であって、
該線条材の可動範囲の算出条件に関する情報を入力する手段と、
入力情報である線条材の長さ情報に基づいて、線条材の最大可動範囲面を算出する手段と、
算出した最大可動範囲面を複数の格子に分割する手段と、
2点の係止部を結ぶ線上に、格子分割により形成される各格子点に対応した中心点をそれぞれ設定する手段と、
入力された情報のうち、線条材の長さおよび最小曲げ半径を考慮しながら、各格子点について、格子点とそれに対応する中心点とを結ぶ線上のある点と、2点の係止部とを通る線条材の経路であって、最小曲げ半径に従って屈曲された経路のうち、その経路長さが入力された線条材の長さと略同一であって、経路における格子点とそれに対応する中心点とを結ぶ線上のある点が、最も格子点の近くに位置する経路を検索する経路算出手段と、
経路算出手段により検索された各経路における、格子点とそれに対応する中心点とを結ぶ線上の点を用いて、線条材の実可動範囲を算出する手段と、
を備えることを特徴とする線条材の可動範囲算出装置。 - 前記経路算出部にて検索される経路は、それぞれ、一方の係止部、他方の係止部、または格子点とそれに対応する中心点とを結ぶ線上のある点を通る、複数の仮想球面上の経路と、該仮想球面上の経路同士を結ぶ経路とで構成されることを特徴とする請求項1に記載の線条材の可動範囲算出装置。
- 前記線条材の可動範囲算出装置は、算出された線条材の実可動範囲を、入力した線条材および係止部の仕様に基づいて補正する手段を、さらに備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の線条材の可動範囲算出装置。
- 途中に分岐部を有し、2箇所以上の端部が係止部により係止される線条材の可動範囲を算出する装置であって、
該線条材の可動範囲の算出条件に関する情報を入力する手段と、
入力情報である線条材の長さ情報に基づいて、分岐部の可動範囲を算出する手段と、
算出された分岐部の可動範囲と、入力情報である線条材の長さ情報とに基づいて、線条材における固定点から分岐部までの領域、および/または分岐部から分岐部までの領域の最大可動範囲面をそれぞれ算出する手段と、
算出した最大可動範囲面を複数の格子に分割する手段と、
線条材の各領域における係止部と分岐部および/または分岐部と分岐部とを結ぶ線上に、格子分割により形成される各格子点に対応した中心点をそれぞれ設定する手段と、
入力された情報のうち、線条材の各領域の長さおよび最小曲げ半径を考慮しながら、各格子点について、格子点とそれに対応する中心点とを結ぶ線上のある点と、係止部と分岐点または分岐点と分岐点とを通る線条材の各領域の経路であって、最小曲げ半径に従って屈曲された経路のうち、その経路長さが入力された線条材の各経路の長さと略同一であって、経路における格子点とそれに対応する中心点とを結ぶ線上のある点が、最も格子点の近くに位置する経路を検索する経路算出手段と、
経路算出手段により検索された各経路における、格子点とそれに対応する中心点とを結ぶ線上の点を用いて、線条材の実可動範囲を算出する手段と、
を備えることを特徴とする線条材の可動範囲算出装置。 - 前記経路算出部にて検索される経路は、それぞれ、各領域の一端側における係止部もしくは分岐部、各領域の他端側における係止部もしくは分岐部、または格子点とそれに対応する中心点とを結ぶ線上のある点を通る、複数の仮想球面上の経路と、該仮想球面上の経路同士を結ぶ経路とで構成されることを特徴とする請求項4に記載の線条材の可動範囲算出装置。
- 前記線条材の可動範囲算出装置は、算出された線条材の実可動範囲を、入力した線条材および係止部の仕様に基づいて補正する手段を、さらに備えることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の線条材の可動範囲算出装置。
- 2点の係止部で係止された線条材の可動範囲を算出する方法であって、
入力手段により、線条材の可動範囲の算出条件に関する情報を入力する工程と、
最大可動範囲算出手段により、入力情報である線条材の長さ情報に基づいて、線条材の最大可動範囲面を算出する工程と、
格子分割手段により、算出した最大可動範囲面を複数の格子に分割する工程と、
中心点設定手段により、2点の係止部を結ぶ線上に、格子分割により形成される各格子点に対応した中心点をそれぞれ設定する工程と、
経路算手段により、入力された情報のうち、線条材の長さおよび最小曲げ半径を考慮しながら、各格子点について、格子点とそれに対応する中心点とを結ぶ線上のある点と、2点の係止部とを通る線条材の経路であって、最小曲げ半径に従って屈曲された経路のうち、その経路長さが入力された線条材の長さと略同一であって、経路における格子点とそれに対応する中心点とを結ぶ線上のある点が、最も格子点の近くに位置する経路を検索する手段と、
実可動範囲算出手段により、経路算出手段にて検索された各経路における、格子点とそれに対応する中心点とを結ぶ線上の点を用いて、線条材の実可動範囲を算出する工程と、
を備えることを特徴とする線条材の可動範囲算出方法。 - 途中に分岐部を有し、2箇所以上の端部が係止部により係止される線条材の可動範囲を算出する方法であって、
入力手段により、該線条材の可動範囲の算出条件に関する情報を入力する工程と、
分岐部可動範囲算出手段により、入力情報である線条材の長さ情報に基づいて、分岐部の可動範囲を算出する工程と、
最大可動範囲算出手段により、算出された分岐部の可動範囲と、入力情報である線条材の長さ情報とに基づいて、線条材における固定点から分岐部までの領域、および/または分岐部から分岐部までの領域の最大可動範囲面をそれぞれ算出する工程と、
格子分割手段により、算出した最大可動範囲面を複数の格子に分割する工程と、
中心点設定手段により、線条材の各領域における係止部と分岐部および/または分岐部と分岐部とを結ぶ線上に、格子分割により形成される各格子点に対応した中心点をそれぞれ設定する工程と、
経路算手段により、入力された情報のうち、線条材の各領域の長さおよび最小曲げ半径を考慮しながら、各格子点について、格子点とそれに対応する中心点とを結ぶ線上のある点と、係止部と分岐点または分岐点と分岐点とを通る線条材の各領域の経路であって、最小曲げ半径に従って屈曲された経路のうち、その経路長さが入力された線条材の各経路の長さと略同一であって、経路における格子点とそれに対応する中心点とを結ぶ線上のある点が、最も格子点の近くに位置する経路を検索する工程と、
実可動範囲算出手段により、経路算出手段にて検索された各経路における、格子点とそれに対応する中心点とを結ぶ線上の点を用いて、線条材の実可動範囲を算出する工程と、
を備えることを特徴とする線条材の可動範囲算出方法。 - 2点の係止部で係止された線条材の可動範囲を算出するためのプログラムであって、
コンピュータに、以下の手順を順次実行させることを特徴とする、線条材の可動範囲算出プログラム。
1)入力された線条材の長さ情報に基づいて、線条材の最大可動範囲面を算出する手順
2)算出した最大可動範囲面を複数の格子に分割する手順
3)2点の係止部を結ぶ線上に、格子分割により形成される各格子点に対応した中心点をそれぞれ設定する手順
4)入力された情報のうち、線条材の長さおよび最小曲げ半径を考慮しながら、各格子点について、格子点とそれに対応する中心点とを結ぶ線上のある点と、2点の係止部とを通る線条材の経路であって、最小曲げ半径に従って屈曲された経路のうち、その経路長さが入力された線条材の長さと略同一であって、経路における格子点とそれに対応する中心点とを結ぶ線上のある点が、最も格子点の近くに位置する経路を検索する手順
5)検索された各経路における、格子点とそれに対応する中心点とを結ぶ線上の点を用いて、線条材の実可動範囲を算出する手順 - 途中に分岐部を有し、2箇所以上の端部が係止部により係止される線条材の可動範囲を算出するためのプログラムであって、
コンピュータに、以下の手順を順次実行させることを特徴とする線条材の可動範囲算出プログラム。
1)入力された線条材の長さ情報に基づいて、分岐部の可動範囲を算出する手順と、
2)算出された分岐部の可動範囲と、入力情報である線条材の長さ情報とに基づいて、線条材における固定点から分岐部までの領域、および/または分岐部から分岐部までの領域の最大可動範囲面をそれぞれ算出する手順
3)算出した最大可動範囲面を複数の格子に分割する手順
4)線条材の各領域における係止部と分岐部および/または分岐部と分岐部とを結ぶ線上に、格子分割により形成される各格子点に対応した中心点をそれぞれ設定する手順
5)入力された情報のうち、線条材の各領域の長さおよび最小曲げ半径を考慮しながら、各格子点について、格子点とそれに対応する中心点とを結ぶ線上のある点と、係止部と分岐点または分岐点と分岐点とを通る線条材の各領域の経路であって、最小曲げ半径に従って屈曲された経路のうち、その経路長さが入力された線条材の各経路の長さと略同一であって、経路における格子点とそれに対応する中心点とを結ぶ線上のある点が、最も格子点の近くに位置する経路を検索する手順
6)検索された各経路における、格子点とそれに対応する中心点とを結ぶ線上の点を用いて、線条材の実可動範囲を算出する手順
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