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JP4442974B2 - 紙製吊手 - Google Patents
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、粉状洗剤等の被収納物を収納する容器に用いられる紙製吊手に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
粉状洗剤等の被収納物を収納する容器に用いられる吊手としては、例えば、実開平5−39324号公報に、プラスチックと紙の複合体からなり該複合体の表裏面が紙である提手用バンドの該表裏面に、横縞のエンボス模様が施された、外観が美麗で且つ把持し易い提手用バンドが記載されている。紙製吊手の表側(表面)に横縞のエンボス模様部分を形成すると、該横縞に沿って吊手の幅方向に紙が裂けて吊手が破損するおそれがあるが、この提手用バンドは、プラスチックがその内部に配されることにより、破損し難いものとされている。
【0003】
従って、本発明の目的は、主として、粉状洗剤等の被収納物を収納する容器に用いられる、紙のみからなる紙製吊手で、把持し易く且つ使用期間に亘って破損し難い紙製吊手を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、帯状板紙からなり、該帯状板紙の両端部が、粉状洗剤等の被収納物を収納する容器の両側部に配置結合される紙製吊手において、前記帯状板紙は、その一面のみに該帯状板紙を幅方向に横断して平行に形成された多数の線状溝が設けられており、該一面を裏側にして配置される紙製吊手を提供することにより、前記目的を達成したものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の紙製吊手の好ましい実施形態について、該紙製吊手を具備する吊手付き容器と共に図1〜図3を参照しながら説明する。
第1実施形態の紙製吊手1は、図1(a)及び(b)に示すように、帯状板紙2からなるもので、図2に示すように、帯状板紙2の両端部が、粉状洗剤を収納する矩形状体の容器10の相対向する両側面10a、10aに、それぞれ接合具13、13を介して回動自在に配置結合されるものである。
【0006】
帯状板紙2は、図1(a)及び(b)に示すように、その裏面2bのみに、帯状板紙2を幅方向に横断して平行に形成された多数の線状溝4、4・・が設けられており、各線状溝4、4間は多数の凸部5、5・・とされている。裏面2bは、図2に示すように、帯状板紙2を容器10に配置した際に、裏側(容器の外面と対向する側)になる面である。また、第1実施形態の紙製吊手1(帯状板紙2)は、その両端部にそれぞれ接合具13が係合される長穴3、3を有しており、長穴3、3部分にも、裏面2bには線状溝4が設けられている。しかし、長孔3、3を含む、帯状板紙2の両端部には線状溝4が設けられていない。長穴3、3は、その両端部が円孔部となしてある。
【0007】
凸部5は、図3に示すように、断面視で、かまぼこ形状をしている。凸部5における頂点部と表面2aとの間の厚さ(帯状板紙2の厚み)Tは、好ましくは0.5〜2mm、更に好ましくは0.7〜1.5mmである。また、線状溝4と凸部5の頂点部との間の高さtは、好ましくは0.05〜0.5mm、更に好ましくは0.1〜0.3mmであり、厚みTの好ましくは0.1〜0.5倍、更に好ましくは0.1〜0.3倍である。
【0008】
各線状溝4、4間の間隔pは、好ましくは0.5〜5mm、更に好ましくは0.75〜2mmである。
【0009】
線状溝4、4・・を帯状板紙2の一面に形成する方法としては、エンボス加工等の公知の方法が採用でき、とりわけ熱エンボス加工により線状溝を形成することが好ましい。
【0010】
本発明の紙製吊手は、第1実施形態の紙製吊手1(帯状板紙2)の如く接合具係合用長穴を有する場合、その長手方向の引張強度が好ましくは44N以上、更に好ましくは66〜300N、特に88〜200Nである。この引張強度は、幅13mmの試験片の片側に長穴を設けてフックに引っかけ、もう片側を100mmの間隔になるように掴み、引張速度500mm/分として、試験片が破断するまでの最大荷重として測定される。測定はJIS P8111に規定する標準条件の下で行う。
1.5kg詰め洗剤容器の場合、通常の生活環境下で吊手にかかる荷重は最大44N(重量の約3倍)であり、安全率を2倍とすると、接合具係合用長穴を有する紙製吊手(帯状板紙)の長手方向の引張強度は、88N以上が好ましい。
【0011】
帯状板紙2の長さ及び幅は、それぞれ帯状板紙(紙製吊手)が配置される容器の大きさ等に応じて、適宜選択される。
【0012】
帯状板紙2の坪量は、好ましくは200〜2000g/cm2 、更に好ましくは500〜1000g/cm2 であることが、引張強度の向上、板紙の厚みの観点から好ましい。
【0013】
帯状板紙2を構成する板紙としては、晒クラフト紙、未晒クラフト紙、上質紙、古紙等が好ましく用いられ、これらの1種又は2種以上で用いられる。また、表層(表面2a)には、美観をよくするため、白色度の高い紙を用いることが好ましい。
また、本発明の紙製吊手は、第1実施形態の紙製吊手1(帯状板紙2)の如く接合具係合用長穴を有する場合、その構成繊維の繊維配向は、紙製吊手(帯状板紙)の幅方向と平行になっていることが好ましい。
【0014】
第1実施形態の紙製吊手1は上述の如く構成されているため、図2に示すように、容器20に取り付けられて使用される。
以下に、本発明の紙製吊手1を具備する本実施形態の吊手付き容器20について図2を参照しながら説明する。
本実施形態の吊手付き容器20は、図2に示すように、紙製吊手1(帯状板紙2)の両端部を、容器10の相対向する両面10a、10aに、それぞれ接合具13、13を介して回動自在に配置結合してなるもので、粉状洗剤の収納容器である。
【0015】
容器10は、矩形状体からなる収納部11と、収納部11の上部に被せられる蓋部12とからなり、何れも紙製である。
【0016】
収納部11の両側面11a、11aの略中央のやや上方には、接合具13が固定されている。前述の如き構成の紙製吊手1(帯状板紙2)は、この種の容器の吊手と同様に、その両端部に有している長穴3、3それぞれが接合具13、13に回動自在に係合されることにより、容器10の両側面10a、10aに配置結合される。
【0017】
第1実施形態の紙製吊手1は、裏側(帯状板紙2の裏面2b)のみに多数の線状溝4、4・・が設けられているので、把持したときの感触が良くて把持し易い。また、第1実施形態の紙製吊手1は、紙製吊手1を介して容器10を吊り上げたときに、容器10(蓋部12の両側面12a、12aそれぞれの上方の角部12b、12b)と当接する部分に線状溝4、4・・が設けられているので、紙製吊手1と容器10とが当接してもその使用期間に亘って破損し難い。
【0018】
また、第1実施形態の紙製吊手1は、裏側の両端部には線状溝4が設けられていないので、該両端部における板紙部分の引張強度が強くなっている。
【0019】
図4(a)及び(b)は、それぞれ本発明の紙製吊手の第2実施形態の平面図及び側面図である。第2実施形態の紙製吊手1’は、線状溝4、4・・を、帯状板紙2の裏面2bの全面に形成した以外は第1実施形態の紙製吊手1と同じである。このように、線状溝4、4・・を帯状板紙2の一面(裏面2b)の全面に形成することにより、線状溝を形成する作業が簡素化され、生産性が向上する。
【0020】
本発明の紙製吊手は、前記実施形態に制限されず、例えば、帯状板紙及び接合具係合用長穴の形状は、それぞれ容器の形状、大きさ等に応じて、適宜変更できる。
【0021】
また、帯状板紙の表面の撥水性を向上させる観点から、表面に撥水性付与剤を塗工してもよい。撥水性付与剤としては、フッ素系、シリコン系樹脂等を、これらの1種又は2種以上で用いられる。
【0022】
また、帯状板紙の耐水性を向上させる観点から、帯状板紙を構成する板紙に耐水性付与剤を内添してもよく、あるいは該耐水性付与剤中に該板紙を含浸してもよい。耐水性付与剤としては、ロジン系、合成系サイズ剤、アルキルケテンダイマー、アルケニル無水コハク酸等を、これらの1種又は2種以上で用いられる。
【0023】
前記撥水処理及び前記耐水処理は、それぞれ単独で行うこともでき、あるいはこれらを併用して行うこともできる。
【0024】
また、帯状板紙の撥水性及び耐水性の向上と共に、物理的損傷からの保護及び引張強度の向上を図る観点から、帯状板紙の表面にフィルムをラミネートしてもよい。フィルムとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリエステル系樹脂等を用いることができる。ラミネート加工方法としては、押し出しコーティング、ドライラミネート等の公知の方法が適宜選択できる。
【0025】
また、折れ目から帯状板紙が切れることがない程度に、帯状板紙の表側(容器と接しない側)に、模様やマーク等を印刷したり、エンボス模様を施してもよい。具体的には、縦縞模様、斑点、ロゴ等を施すことができる。
【0026】
【発明の効果】
本発明の紙製吊手は、その裏側(容器の外面と対向する側)のみに多数の線状溝が設けられているので、把持し易く且つ使用期間に亘って破損し難く、粉状洗剤等の被収納物を収納する容器に好適に用いられ、また、紙のみからなるので安価であり、高生産性で製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の第1実施形態の紙製吊手の平面図であり、(b)は、その側面図である。
【図2】本実施形態の吊手付き容器の斜視図である。
【図3】図1(b)の一部拡大図である
【図4】(a)は、本発明の第2実施形態の紙製吊手の平面図であり、(b)は、その側面図である。
【符号の説明】
1 紙製吊手
2 帯状板紙
2a 表面
2b 裏面
3 長穴
4 線状溝
5 凸部
10 容器
11 収納部
12 蓋部
13 接合具

Claims (2)

  1. 帯状板紙からなり、該帯状板紙の両端部が、粉状洗剤等の被収納物を収納する容器の両側部に配置結合される紙製吊手において、
    前記容器は、矩形状体で、その相対向する両側面に接合具を固定してあり、
    前記帯状板紙は、その一面のみに該帯状板紙を幅方向に横断して平行に形成された多数の線状溝が設けられており、且つその両端部にそれぞれ接合具係合用長穴を有しており、該接合具係合用長穴それぞれが前記接合具に回動自在に係合されることにより、該一面を裏側にして前記容器に配置結合されており、
    前記線状溝は、前記帯状板紙の長手方向において、その両端部それぞれの前記接合具係合用長穴に挟まれている部分、及び該接合具係合用長穴が形成されている部分における該帯状板紙の長手方向内方寄りの部分にそれぞれ設けられており、
    前記接合具係合用長穴を含む、前記帯状板紙の両端部には、前記線状溝が設けられていない紙製吊手。
  2. 前記線状溝が、エンボス加工により形成されている請求項1記載の紙製吊手。
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