以下、添付図面に基づいて、本発明を実施するための形態を説明する。
図1は、本発明を実施するための形態であるコンピュータネットワークシステムの概略図である。本実施形態のコンピュータネットワークシステムは、ネットワークNを介して互いに接続された製図支援装置10及び特許情報管理装置20からなる。このコンピュータネットワークシステムは、一企業内の従業員同士がコンピュータにて通信するために構築された社内ネットワークシステムの一部であっても良い。
製図支援装置10は、当該企業の開発又は設計に従事する従業員が製品の設計図や仕様書などを作成するために利用されるコンピュータである。具体的には、製図支援装置10は、CPU[Central Processing Unit]10a,RAM[Random Access Memory]10b,表示装置10c,入力装置10d,通信アダプタ10e,CDD[Compact Disk Drive]10f,及び、HDD[Hard Disk Drive]10gを、備えており、これらハードウエア10a〜10gは、バスBを介して互いに接続されている。
CPU10aは、製図支援装置10全体を制御するための中央処理装置である。RAM10bは、CPU10aが各種プログラムを実行するに際しての作業領域が展開される主記憶装置である。
表示装置10cは、CPU10aによって生成された画面データに基づいて各種画面を表示するための装置であり、具体的にはブラウン管ディスプレイや液晶ディスプレイである。入力装置10dは、操作者からの入力を受け付けるための装置であり、具体的にはキーボードやマウスである。
通信アダプタ10eは、ネットワークN内の図示せぬ中継装置との間でデータの送受信を行うための装置であり、この中継装置に対して有線又は無線にて接続されている。具体的には、通信アダプタ10eは、LAN[Local Area Network]接続ボード,ターミナルアダプタ,モデムなどである。
CDD10fは、コンピュータ可読媒体であるコンパクトディスクからデータやプログラムを読み出したり当該ディスクに書き込んだりするための補助記憶装置である。
HDD10gは、製図支援装置10に内蔵され或いは外付けされる補助記憶装置であり、各種プログラム及びデータを記憶している。このHDD10gが記憶するプログラムには、オペレーティングシステムプログラム11及び製図支援ソフトウエア12が、含まれている。
オペレーティングシステムプログラム11は、ハードウエアとソフトウエアとを統合的に管理するためのプログラムである。製図支援ソフトウエア12は、コンピュータを製図支援装置(いわゆるCADシステム)として機能させるための一般的なプログラムである。具体的には、製図支援ソフトウエア12は、三次元座標が定義された描画領域に図の構成要素として描かれた点や線分などを任意の方向から見たときの様子を示す表示枠を含む製図作業画面(図4参照)を表示装置10cに表示する機能や、その描画領域に描画された構成要素についてのその描画領域内の位置情報などを製図データとして保存する機能を、コンピュータ上に実現させる。
なお、本実施形態では、この製図支援ソフトウエア12には、特許出願用図面作成プログラム12a,製図編集前プログラム12b,及び、データ形式変換プログラム12cが、アドインプログラムとして組み込まれている。これらプログラム12a〜12cに従ってCPU10aが実行する処理の内容については、後述する。
また、HDD10gが記憶するデータには、製図支援ソフトウエア12を通じて生成された製図データ13が、含まれる。図2は、製図データ13のデータ構造の一例を示す図である。図2の製図データ13のデータ構造は、テーブル構造となっている。このテーブル構造における各レコードは、「子図面名」,「構成要素管理」,「範囲始端座標」,「範囲終端座標」,「ビュー」,「整理番号」,「案件状態」,及び、「出願日」のフィールドを有している。
「子図面名」フィールドには、前述した描画領域のうちの一部を作業領域として規定する各子図面の名称が、記録される。「構成要素管理」フィールドには、その子図面内に含まれる各構成要素に関する情報を蓄積する構成要素テーブルの格納位置情報が、記録される。
「範囲始端座標」フィールドには、前述した子図面の直方体状の作業領域における一つの隅の三次元座標上での座標値が、範囲始端座標値として記録される。「範囲終端座標」フィールドには、その作業領域における範囲始端座標値の示す隅の対角側にある隅の三次元座標上での座標値が、範囲終端座標値として記録される。すなわち、範囲始端座標値及び範囲終端座標値は、前述した子図面の作業領域の範囲を規定する情報である。
「ビュー方向」フィールドには、三次元の作業領域内の各構成要素を製図作業画面内の表示枠に二次元表示するときの視線の向きを定義するベクトル値が、ビュー方向情報として記録される。なお、この「ビュー方向」フィールドには、その子図面が特許出願の図面として用いられるときのみ、ビュー方向情報が記録され、特許出願の図面として用いられない子図面の「ビュー方向」フィールドには、なにも記録されない。
「整理番号」フィールドには、その子図面が特許出願用図面として用いられるものである場合において、その特許出願の案件を一意に識別するための整理番号が、記録される。従って、その子図面が特許出願の図面として用いられない場合には、その子図面の「整理番号」フィールドは、空欄となる。
「案件状態」フィールドには、その子図面が特許出願用図面として用いられるものである場合において、その特許出願の案件の出願状態を示す案件状態情報が、記録される。従って、その子図面が特許出願用図面として用いられない場合には、その子図面の「案件状態」フィールドは、空欄となる。なお、案件状態情報には、例えば、「未出願」,「出願済未審査」,「審査中」,「査定」,「審判中」,「訴訟中」などがある。
「出願日」フィールドには、その子図面が特許出願用図面として用いられるものである場合において、その特許出願の案件が既に出願済であるときには、その案件の出願日が、記録される。従って、その子図面が特許出願用図面として用いられないとき、或いは、その子図面が特許出願用図面として用いられている場合であってまだ出願がされていないときには、その子図面の「出願日」フィールドは、空欄となる。
なお、「構成要素管理」フィールドに格納位置情報が記録される構成要素テーブルの各レコードは、「構成要素名」及び「構成要素情報管理」のフィールドを有している。「構成要素名」には、前述した描画領域に描かれ得る全ての構成要素の名称が、それぞれ記録される。「構成要素情報管理」フィールドには、各構成要素名の示す構成要素を一つずつ管理している構成要素個別管理テーブルの格納位置情報が、記録される。
構成要素個別管理テーブルは、子図面に描画されたその構成要素の個数と同じ数のレコードを、有している。各レコードは、その構成要素を定義するのに必要な属性と同じ数のフィールドを、有している。例えば、構成要素が「点」である場合には、構成要素個別管理テーブルのレコードは、少なくとも、一点の座標値を記録するフィールドを、その「点」を定義するのに必要な属性として、有している。また、例えば、構成要素が「線」である場合には、構成要素個別管理テーブルのレコードは、少なくとも、一点の座標値と向きと長さとを記録するフィールドを、その「線」を定義するのに必要な属性として、有している。
特許情報管理装置20は、当該企業の特許業務に従事する従業員がその企業を特許出願人として特許出願する案件に関する情報を管理するために利用されるコンピュータである。具体的には、特許情報管理装置20は、図1に示されるように、CPU20a,RAM20b,表示装置20c,入力装置20d,通信アダプタ20e,CCD20f,及び、HDD20gを、備えており、これらハードウエア20a〜20gは、バスBを介して互いに接続されている。なお、これらハードウエア20a〜20gは、前述した製図支援装置10のものと同じ機能を発揮するものであるので、説明は省略する。
HDD20gが記憶するプログラムには、オペレーティングシステムプログラム21及び特許情報管理ソフトウエア22が、含まれている。
オペレーティングシステムプログラム21は、ハードウエアとソフトウエアとを統合的に管理するためのプログラムである。特許情報管理ソフトウエア22は、コンピュータを特許情報管理装置として機能させるための一般的なプログラムである。具体的には、特許情報管理ソフトウエア22は、特許出願の案件に係る情報の入力及び表示、案件の状態の更新、案件に係る各期限の表示、案件に関する情報を案件情報管理テーブルにて管理する機能を、有している。
本実施形態では、特許情報管理ソフトウエア22には、出願用図面データ登録プログラム22a及び案件状態情報更新プログラム22bとが、アドインプログラムとして組み込まれている。出願用図面データ登録プログラム22a及び案件状態情報更新プログラム22bに従ってCPU10aが実行する処理の内容については、後述する。
また、HDD10dが記憶するデータには、案件情報管理テーブル23が含まれている。案件情報管理テーブル23は、特許出願される案件に関する情報を蓄積しておくためのテーブルである。図3は、案件情報管理テーブル23のデータ構造の一例を示す図である。図3の案件情報管理テーブル23中の各レコードは、「整理番号」,「文書データ保存位置」,「第1図」,「第2図」,…,「案件状態」,「出願日」,…のフィールドを、有している。
「整理番号」フィールドには、各案件の整理番号が、記録される。「文書データ保存位置」フィールドには、その案件の書類(願書、明細書、要約書)のテキストデータが保存されている場所のパス名が、記録されている。
「第1図」,「第2図」,…のフィールドは、その案件の各図番の図面に関する情報を記録するフィールドであり、何れも、「製図データ保存位置」及び「子図面名」のフィールドに区分されている。「製図データ保存位置」フィールドには、その図番の特許出願用図面を子図面として含んでいる製図データの保存位置情報が、記録される。「子図面名」フィールドには、その製図データにその図番の特許出願用図面として含まれている子図面の名称が、記録される。
「案件状態」フィールドには、その案件の出願状態を示す案件状態情報が、記録される。「出願日」フィールドには、その案件が出願済である場合において、その案件の出願日が、記録される。
以上のように構成されるコンピュータネットワークシステムにおいて実行される処理の内容について説明する。
まず、製図支援装置10では、製図支援ソフトウエア12が起動されて、事前に作成された製図データ13についてファイルオープンが実行されると、後述の製図編集前処理(図9参照)が実行された後、製図作業画面が表示装置10cに表示される。図4は、製図作業画面31の一例を示す図である。
図4の製図作業画面31には、三次元座標上に描かれた各構成要素を任意の方向から見た様子を示す表示枠31aが、示されている。この表示枠31aに示される各構成要素を見る向きは、三次元的な操作がなされることによって、変化する。このようなビュー方向操作機能は、一般的な製図支援ソフトウエア12に備えられている。また、図4の製図作業画面31には、特許出願用図面作成ボタン31bと、保存ボタン31cとが、示されている。特許出願用図面作成ボタン31bは、表示枠31aに示されている構成要素の一部を特許出願用の図面として切り出す時にクリックされるボタンである。保存ボタン31cは、表示枠31a上で編集中の製図データ13を保存する際にクリックされるボタンである。
そして、製図作業画面31上の特許出願用図面作成ボタン31bがクリックされたときには、製図支援装置10のCPU10aが、HDD10gから特許出願用図面作成プログラム12a読み込み、特許出願用図面作成処理を開始する。図5は、この特許出願用図面作成処理の内容を示すフローチャートである。図5に示されるように、特許出願用図面作成処理は、ステップS101乃至S105からなる。
ステップS101では、CPU10aは、範囲選択指示画面の画面データをHDD10gから読み出し、その画面データに基づいて範囲選択指示画面を表示装置10cに表示する。なお、その範囲選択指示画面には、図示されていないが、表示枠31aの中からポインタのドラッグによって任意の範囲を選択するよう指示する旨が、記載されている。また、この範囲選択指示画面には、特許出願用図面として作成される子図面の名称を入力するためのテキストボックスが、示されている。さらに、範囲選択指示画面には、範囲の選択を実行する際にクリックされる範囲指定ボタンと、この範囲選択の操作そのものを行うのを取り止める際にクリックされるキャンセルボタンとが、示されている。CPU10aは、このような範囲選択指示画面を表示装置10cに表示した後、何れかのボタンがクリックされるまで待機し、何れかのボタンがクリックされると、ステップS102へ処理を進める。
ステップS102では、CPU10aは、図示せぬ範囲選択指示画面内においてクリックされたボタンが範囲指定ボタンであるか否かを、判別する。そして、CPU10aは、図示せぬ範囲選択指示画面内においてクリックされたボタンがキャンセルボタンであると判断した場合(S102;NO)、特許出願用図面作成処理を終了し、図示せぬ範囲選択指示画面内においてクリックされたボタンが範囲指定ボタンであると判断した場合(S102;YES)、その範囲指定ボタンがクリックされた時点でテキストボックスに入力されていた子図面名をRAM10bに記録して、ステップS103へ処理を進める。
ステップS103では、CPU10aは、図4の製図作業画面31の表示枠31aの中からポインタのドラッグによって任意の範囲が選択されるまで、待機する。そして、CPU10aは、表示枠31a内において範囲選択がなされないで、それとは別の操作(例えば製図作業画面31内の他のボタンのクリック)がなされたと判断した場合(S103;NO)、特許出願用図面作成処理を終了し、表示枠31a内において範囲選択がなされたと判断した場合(S103;YES)、ステップS104へ処理を進める。
ステップS104では、CPU10aは、表示枠31a内において選択された範囲の始端座標値と終端座標値とを読み取るとともに、その表示枠31a内における構成要素に対する視線の向きを示すベクトル値を読み取る。続いて、CPU10aは、製図データ13に対し、読み取った範囲始端座標値,範囲終端座標値,及び、ビュー方向情報、並びに、ステップS102においてRAM10bに記録した子図面名を含む新たなレコードを、追加する。
次のステップS105では、CPU10aは、ステップS103において選択された範囲の中に含まれる全ての構成要素の構成要素情報を、ステップS104において製図データに追加登録されたレコードの「構成要素管理」フィールドに紐付けられた構成要素テーブルに、登録する。なお、他の子図面に属していて指定範囲に含まれることとなった構成要素の構成要素情報については、コピーされて新レコードの構成要素情報として登録される。登録した後、CPU10aは、特許出願用図面作成処理を終了する。
このような特許出願用図面作成処理により、製図データ13には、特許出願用の子図面のレコードが追加されることとなる。
次に、製図データ13に特許出願用図面として追加登録された子図面に係る情報を、案件情報管理テーブル23に登録するための処理について、説明する。
特許情報管理装置20では、特許情報管理ソフトウエア22が起動されると、図示せぬメニュー画面が表示装置20cに表示される。図示せぬメニュー画面には、包袋登録ボタンが含まれている。その包袋登録ボタンがクリックされたときには、特許情報管理装置20のCPU20aが、HDD20gから出願用図面データ登録プログラム22aを読み込み、出願用図面データ登録処理を開始する。図6は、この出願用図面データ登録処理の内容を示すフローチャートである。図6に示されるように、出願用図面データ登録処理は、ステップS201乃至S207からなる。
ステップS201では、CPU20aは、包袋登録画面の画面データをHDD20gから読み出し、その画面データに基づいて包袋登録画面を表示装置20cに表示する。図7は、包袋登録画面32の一例を示す図である。図7の包袋登録画面32には、整理番号,図番号,製図データ保存位置情報,及び、子図面名を入力するためのテキストボックス32a〜32dが、示されている。また、この包袋登録画面32には、テキストボックス32cに製図データ保存位置情報として入力されるパス名を選択するための手段としてパス名を一覧表示する参照ボタン32eと、テキストボックス32dに入力される子図面名を選択するための手段として子図面名を一覧表示する参照ボタン32fとが、示されている。さらに、包袋登録画面32には、各テキストボックス32a〜32dへの入力が済んだ際にクリックされる登録ボタン32gと、この包袋登録そのものを行うのを取り止める際にクリックされるキャンセルボタン32hとが、示されている。CPU20aは、このような包袋登録画面32を表示装置20cに表示した後、登録ボタン32g又はキャンセルボタン32hがクリックされるまで待機し、何れかのボタンがクリックされると、ステップS202へ処理を進める。
ステップS202では、CPU20aは、包袋登録画面32内においてクリックされたボタンが登録ボタン32gであるか否かを、判別する。そして、CPU20aは、包袋登録画面32内においてクリックされたボタンがキャンセルボタン32hであると判断した場合(S202;NO)、出願用図面データ登録処理を終了し、包袋登録画面32内においてクリックされたボタンが登録ボタン32gであると判断した場合(S202;YES)、その登録ボタン32gがクリックされた時点で各テキストボックス32a〜32dに入力されていた整理番号,図番号,製図データ保存位置情報,及び、子図面名をRAM20bに記録して、ステップS203へ処理を進める。
ステップS203では、CPU20aは、RAM20bに記録された整理番号を検索キーとして案件情報管理テーブル23を検索し、当該整理番号と同じ整理番号を有するレコードが案件情報管理テーブル23から検出できたか否かを、判別する。そして、当該整理番号と同じ整理番号を有するレコードが案件情報管理テーブル23から検出できなかったと判断した場合(S203;YES)、CPU20aは、当該整理番号は新規であるとして、ステップS204へ処理を進める。
ステップS204では、CPU20aは、この案件情報管理テーブル23に対し、RAM20bに記録された図番号と同じ図番号のフィールドに当該製図データ保存位置情報及び子図面名が記録されるとともに「整理番号」フィールドに当該整理番号が記録された新たなレコードを、追加する。追加した後、CPU20aは、特許出願用図面データ登録処理を終了する。
一方、ステップS203において、RAM20bに記録された整理番号と同じ整理番号を有するレコードが案件情報管理テーブル23から検出できたと判断した場合(S203;NO)、CPU20aは、ステップS205へ処理を進める。
ステップS205では、CPU20aは、案件情報管理テーブル23における当該整理番号を持つレコードにおいて、RAM20bに記録された図番号のフィールドに、当該製図データ保存位置情報及び子図面名を格納する。
次のステップS206では、CPU20aは、ステップS205において製図データ保存位置情報及び子図面名が格納されたレコードの「案件状態」フィールド内の案件状態情報を読み取り、この案件状態情報が「未出願」以外であるか否かを、判別する。そして、CPU20aは、当該案件状態情報が「未出願」であると判断した場合(S206;NO)、出願用図面データ登録処理を終了し、当該案件状態情報が「未出願」以外であると判断した場合(S206;YES)、ステップS207へ処理を進める。
ステップS207では、CPU20aは、ステップS205において案件情報管理テーブル23から検出されたレコードの「出願日」フィールドから出願日を読み出し、ステップS205において当該レコードに格納された製図データ保存位置情報が示す位置にある製図データ13の当該子図面の「出願日」フィールドに対し、読み出した出願日を格納する。格納した後、CPU20aは、出願用図面データ登録処理を終了する。
次に、案件情報管理テーブル23内の各レコードの「案件状態」フィールドが更新されたときの処理について、説明する。
特許情報管理装置20では、特許情報管理ソフトウエア22が起動されると、前述したように、図示せぬメニュー画面が表示装置20cに表示される。図示せぬメニュー画面には、任意の案件の整理番号を入力するためのテキストボックスと、その案件に係る内容を表示させるための案件表示ボタンが、含まれている。この案件表示ボタンが押下されたときには、テキストボックスに入力されていた整理番号のレコードが案件情報管理テーブル23から読み出され、この案件に係る内容が列挙された案件情報提示画面(図示略)が表示される。
この案件情報提示画面の中には、案件状態情報を表示するテキストボックスが含まれており、このテキストボックス内の案件状態情報が書き換えられると、CPU20aは、HDD20gから案件状態情報更新プログラム22bを読み込み、案件状態情報更新処理を開始する。図8は、案件状態情報更新処理の内容を示すフローチャートである。図8に示されるように、案件状態情報更新処理は、ステップS301と、ステップS311乃至S314からなる第1処理ループL1とからなる。
ステップS301では、CPU20aは、案件情報管理テーブル23における当該整理番号のレコードの「案件状態」フィールドにおける案件状態情報に対し、案件情報提示画面(図示略)のテキストボックスにおいて更新された後の案件状態情報を、上書き更新する。
次の第1処理ループL1では、CPU20aは、当該レコードの案件の各図面を一つずつ処理対象として特定することにより、当該案件の各図面のそれぞれについて、ステップS311乃至S314を、実行する。
ステップS311では、CPU20aは、処理対象図面の製図データ保存位置情報と子図面名とを読み込む。
次のステップS312では、CPU20aは、当該製図データ保存位置情報の示す位置にある製図データにおける当該子図面の「案件状態」フィールドに記録されている案件状態情報に対し、案件情報提示画面(図示略)のテキストボックスにおいて更新された後の案件状態情報を、上書き更新する。
次のステップS313では、CPU20aは、更新後の案件状態情報が「未出願」以外であるか否かを、判別する。そして、CPU20aは、更新後の案件状態情報が「未出願」であると判断した場合(S313;NO)、この処理対象図面に対する第1処理ループL1を終了し、更新後の案件状態情報が「未出願」以外であると判断した場合(S313;YES)、ステップS314へ処理を進める。
ステップS314では、CPU20aは、案件情報管理テーブル23における当該整理番号のレコードの「出願日」フィールドから出願日を読み出し、当該製図データにおける当該子図面のレコードの「出願日」フィールドに対し、読み出した出願日を格納する。格納した後、CPU20aは、この処理対象図面に対する第1処理ループL1を終了する。
CPU20aは、このような第1処理ループL1を、案件状態情報が更新された案件の各図面について、繰り返し実行した後、案件状態情報更新処理を終了する。
次に、製図支援装置10において製図データ13が読み込まれたときの処理について、説明する。
製図支援装置10では、製図支援ソフトウエア12が起動されて、任意の製図データ13についてファイルオープンが実行されると、これをトリガとして、CPU10aが、HDD10gから製図編集前プログラム12bを読み込み、製図編集前処理を実行する。図9は、製図編集前処理の内容を示すフローチャートである。図9に示されるように、製図編集前処理は、ステップS401と、ステップS411乃至S417からなる第2処理ループL2とからなる。
ステップS401では、CPU10aは、ファイルオープンの指示において指定された製図データ13をHDD10gから読み込む。
次の第2処理ループL2では、CPU10aは、当該製図データ13の各子図面を一つずつ処理対象として特定することにより、各子図面のそれぞれについて、ステップS411乃至S417を、実行する。
ステップS411では、CPU10aは、処理対象子図面が特許出願用図面であるか否かを、判別する。より具体的には、CPU10aは、処理対象子図面の「整理番号」フィールドに整理番号が記録されているか否かを、判別する。そして、CPU10aは、処理対象子図面が特許出願用図面でないと判断した場合(S411;NO)、ステップS417へ処理を進め、処理対象子図面が特許出願用図面であると判断した場合(S411;YES)、ステップS412へ処理を進める。
ステップS412では、CPU10aは、処理対象子図面の「出願日」フィールドに記録されている出願日からこの時点までの期間が18月以下であるか否かを、判別する。そして、処理対象子図面の「出願日」フィールドに記録されている出願日からこの時点までの期間が18月以下であると判断した場合(S412;YES)、CPU10aは、ステップS413へ処理を進める。
ステップS413では、CPU10aは、処理対象子図面に含まれる構成要素を、これらが強調されるようにして、製図作業画面31内の表示枠31aに表示する。なお、強調表示方法としては、着色、反転、点滅などがある。
次のステップS414では、CPU10aは、強調表示部分が特許出願に係る未公開の部分である旨の通知画面(図示略)の画面データをHDD10gから読み出し、この画面データに基づいて、通知画面を表示装置10cに表示する。なお、この通知画面には、強調表示を解除する際にクリックされる解除ボタンと、強調表示のままにしておく際にクリックされる非解除ボタンとが、示される。
次のステップS415では、CPU10aは、通知画面(図示略)内の何れかのボタンがクリックされるまで、待機する。そして、CPU10aは、通知画面内の非解除ボタンがクリックされた場合(S415;NO)、この処理対象子図面に対する処理を終了し、通知画面内の解除ボタンがクリックされた場合(S415;YES)、ステップS416へ処理を進める。
ステップS416では、CPU10aは、処理対象子図面に含まれる構成要素の表示を、強調表示から通常表示に切り替えて、この処理対象子図面に対する処理を終了する。
一方、ステップS412において、処理対象子図面の「出願日」フィールドに記録されている出願日からこの時点までの期間が18月を上回っていると判断した場合(S412;NO)、CPU10aは、ステップS417へ処理を進める。
ステップS417では、CPU10aは、処理対象子図面に含まれる構成要素を、通常の表示方法にて、製図作業画面31内の表示枠31aに表示する。表示した後、CPU10aは、この処理対象子図面に対する処理を終了する。
CPU10aは、このような第2処理ループL2を、ファイルオープンの指示において指定された製図データ13の各子図面に対して、繰り返し実行した後、製図編集前処理を終了する。
次に、製図支援装置10において編集中の製図データ13を別のデータ形式に変換して記録するときの処理について、説明する。
製図支援装置10では、任意の製図データ13の構成要素が製図作業画面31の表示枠31aにおいて編集されている最中に、製図作業画面31の保存ボタン31cがクリックされると、ファイル名とデータ形式とを入力するためのテキストボックスを含む保存操作画面(図示略)が表示装置10cに表示される。そして、テキストボックス内に示されるデータ形式が、製図データ13の当初のデータ形式とは異なるデータ形式に変更された状態で、当該保存操作画面の保存ボタンがクリックされると、これをトリガとして、CPU10aが、HDD10gからデータ形式変換プログラム12cを読み込み、データ形式変換処理を実行する。図10及び図11は、データ形式変換処理の内容を示すフローチャートである。図10及び図11に示されるように、データ形式変換処理は、ステップS501乃至S504と、ステップS511乃至S517からなる第3処理ループL3と、ステップS521とからなる。
ステップS501では、CPU10aは、この時点で編集されている製図データ13を読み込む。
次のステップS502では、CPU10aは、ステップS501において読み込んだ製図データ13が特許出願用図面としての子図面を持つか否かを、判別する。具体的には、CPU10aは、「整理番号」フィールドに整理番号が記録されている子図面のレコードが存在するか否かを、判別する。そして、当該製図データ13が特許出願用図面としての子図面を持っていないと判断した場合(S502;NO)、CPU10aは、ステップS503へ処理を進める。
ステップS503では、CPU10aは、製図データ13の全ての子図面の全ての構成要素を、データ形式変換の対象として特定し、ステップS521へ処理を進める。
一方、ステップS502において、製図データ13が特許出願用図面としての子図面を持っていると判断した場合(S502;YES)、CPU10aは、ステップS504へ処理を進める。
ステップS504では、CPU10aは、データ形式変換そのものを実行するか否かを問い合わせる質問画面(図示略)の画面データをHDD10gから読み出し、この画面データに基づいて質問画面を表示装置10cに表示する。なお、この質問画面には、データ形式変換そのものを実行する際にクリックされる実行ボタンと、その実行を取り止める際にクリックされるキャンセルボタンとが、示される。
次のステッS505では、CPU10aは、上記の質問画面(図示略)内の何れかのボタンがクリックされるまで、待機する。そして、CPU10aは、質問画面内のキャンセルボタンがクリックされた場合(S505;NO)、このデータ形式変換処理を終了し、質問画面内の実行ボタンがクリックされた場合(S505;YES)、第3処理ループL3を実行する。
第3処理ループL3では、CPU10aは、CPU10aは、当該製図データ13の各子図面を一つずつ処理対象として特定することにより、各子図面のそれぞれについて、ステップS511乃至S517を、実行する。
ステップS511では、CPU10aは、処理対象子図面が特許出願用図面であるか否かを、判別する。より具体的には、CPU10aは、処理対象子図面の「整理番号」フィールドに整理番号が記録されているか否かを、判別する。そして、CPU10aは、処理対象子図面が特許出願用図面でないと判断した場合(S511;NO)、ステップS516へ処理を進め、処理対象子図面が特許出願用図面であると判断した場合(S511;YES)、ステップS512へ処理を進める。
ステップS512では、CPU10aは、処理対象子図面の「出願日」フィールドに記録されている出願日からこの時点までの期間が18月以下であるか否かを、判別する。そして、処理対象子図面の「出願日」フィールドに記録されている出願日からこの時点までの期間が18月以下であると判断した場合(S512;YES)、CPU10aは、ステップS513へ処理を進める。
ステップS513では、CPU10aは、処理対象子図面に含まれる構成要素を、これらが強調されるようにして、製図作業画面31内の表示枠31aに表示する。
次のステップS514では、CPU10aは、強調表示された構成要素をデータ形式変換の対象から除外するか否かを問う確認画面の画面データをHDD10gから読み出し、この画面データに基づいて、確認画面を表示装置10cに表示する。図12は、この確認画面33の一例を示す図である。この確認画面33には、強調表示された構成要素をデータ形式変換の対象から除外する際にクリックされるYESボタン33aと、強調表示された構成要素をデータ形式変換の対象に含めたままにする際にクリックされるNOボタン33bとが、示される。
次のステップS515では、CPU10aは、確認画面33内の何れかのボタンがクリックされるまで、待機する。そして、CPU10aは、確認画面33内のYESボタン33aがクリックされた場合(S515;YES)、この処理対象子図面に対する処理を終了し、確認画面33内のNOボタン33bがクリックされた場合(S515;NO)、ステップS517へ処理を進める。
一方、ステップS512において、処理対象子図面の「出願日」フィールドに記録されている出願日からこの時点までの期間が18月を上回っていると判断した場合(S512;NO)、CPU10aは、ステップS516へ処理を進める。
ステップS516では、CPU10aは、処理対象子図面に含まれる構成要素を、通常の表示方法にて、製図作業画面31内の表示枠31aに表示する。各構成要素を表示した後、CPU10aは、ステップS517へ処理を進める。
ステップS517では、CPU10aは、処理対象子図面に含まれる構成要素を、データ形式変換の対象として特定し、この処理対象子図面に対する処理を終了する。
CPU10aは、このような第3処理ループL3を、編集中の製図データ13の各子図面に対して、繰り返し実行した後、ステップS521へ処理を進める。
ステップS521では、CPU10aは、データ形式変換の対象として特定された構成要素を持つ製図データを、指定されたデータ形式に変換する。変換した後、CPU10aは、データ形式変換処理を終了する。
以上のような処理が実行されるため、本実施形態のコンピュータネットワークシステムは、以下に記述するような作用及び効果を、有する。
当該企業の開発又は設計に従事する従業員は、製図支援装置10を使って作成した製図データ13を編集している最中に、その一部分を特許出願用の図面として利用する必要があったときには、製図作業画面31の特許出願用図面作成ボタン31bをクリックする。すると、範囲選択指示画面(図示略)が表示装置10cに表示されるので(S101)、その範囲選択指示画面内の範囲指定ボタンをクリックして(S102;YES)、表示枠31a内の任意の領域をドラッグすることにより(S103;YES)、そのドラッグした範囲内にある構成要素を、特許出願用図面の構成要素として、製図データ13に登録することができる(S104,S105)。
一方、当該企業の特許業務に従事する従業員は、開発又は設計に従事する従業員が先に製図データ13に特許出願用図面として登録しておいた子図面を、特許情報管理装置20の案件情報管理テーブル23に登録する必要があったときには、メニュー画面(図示略)上の包袋登録ボタンをクリックして、包袋登録画面32を表示装置20cに表示させ(S201)、その包袋登録画面32内の各テキストボックス32a〜32dに整理番号,図番,製図データ保存位置情報,及び、子図面名を入力して、登録ボタン32bをクリックすることにより(S202;YES)、特許出願用図面としての子図面を案件情報管理テーブル23に登録することができる(S203〜S207)。
そして、特許業務に従事する従業員が、案件情報管理テーブル23に登録されている各案件の案件状態情報を更新すると、案件状態情報が更新された案件に係る特許出願用図面としての子図面のレコードの「案件状態」フィールドが、それぞれ、その更新後の案件状態情報に更新される(L1,S311〜S314)。
以上の登録手続と並行して、開発又は設計に従事する従業員が、製図支援装置10を使って、事前に作成しておいた製図データ13の編集を再開しようとして、ファイルオープンを指示すると、その製図データ13の子図面が特許出願用図面であるかどうかが、一図ずつ確認される(L2)。特許出願用図面である場合(S411;YES、S412;YES)には、その子図面内の構成要素が強調表示され(S413)、この従業員には、強調表示を解除するか継続するかが、問われることになる(S414,S415)。強調表示が解除されないときには(S415;NO)、この従業員は、製図データ13の編集中に、特許出願に係る部分を常に認識することができる。
このようにして製図作業画面31の表示枠31aに各構成要素が示された後、製図データの編集作業を行ったこの従業員は、この製図データ13のデータ形式を、取引先の業者のシステムに適合したデータ形式に変更する必要があったときには、製図作業画面31の保存ボタン31cをクリックする。すると、この製図データ13に特許出願用図面としての子図面が含まれている場合(S502;YES)には、この製図データ13そのもののデータ形式変換を行うかどうかが、この従業員に質問され(S504)、この従業員がそれでもデータ形式変換を行うとした場合(S505;YES)には、この従業員は、この製図データ13の中の特許出願用図面としての子図面の中から、データ形式変換の対象から除外する子図面を選択する操作を行うこととなる(S514,S515)。このとき、特許出願用図面としての子図面のうち、出願中であって未公開の特許出願に係る子図面である場合(S512;YES)には、強調表示される(S513)ので、この従業員は、製図データ13の中に取引先の業者に引き渡してはならない子図面が含まれていることを、容易に確認することができる。