JP4444851B2 - 車両用操舵装置 - Google Patents
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Description
これを防止するために、特許文献1に記載の技術では、運転者からの入力である操舵トルクの大きさに応じて、操舵アシスト制御とレーンキープアシスト制御の配分を変更することで、両制御の干渉を防止している。
例えば、車両が直進しているときに車線が曲がる場合に、レーンキープアシスト制御によって車線に沿って車両が曲がって走行すると、車線の曲率に応じてヨーレートが発生する。この時にヨーレートに基づく反力制御が実行されると、ヨーレートの発生を抑制する方向に操舵アシストが行われるため、反力制御による操舵アシストがレーンキープアシスト制御による操舵アシストを阻害する虞がある。
また、操舵角に応じて操舵反力を発生させる反力制御を行うパワーステアリング装置とレーンキープ・アシストシステムとを同時に作動させたときにも、同様の課題がある。
なお、前記特許文献1に記載のパワーステアリング装置は反力制御機能を備えていないので、このような課題は生じなかった。
そこで、この発明は、車両挙動反力制御または操舵角反力制御またはスプリットμ路キャンセル制御と、レーンキープ・アシスト制御との干渉を防止することができる車両用操舵装置を提供するものである。
このように構成することにより、自動操舵制御部と車両挙動反力制御部との干渉を全くなくすか、あるいは弱めることができるので、自動操舵制御部の作動によって生じる車両の挙動に対する操舵反力の発生をなくしたりあるいは低減することができる。
また、自動操舵制御部を作動させている状態から自動操舵制御部を作動させない状態に切り替えるとき及び自動操舵制御部を作動させない状態から自動操舵制御部を作動させる状態に切り替えるときに、操舵フィーリングに違和感が感じられないようにすることができ、操舵フィーリングが向上する。
このように構成することにより、自動操舵制御部と操舵角反力制御部との干渉を全くなくすか、あるいは弱めることができるので、自動操舵制御部の作動によって生じる操舵角に対する操舵反力の発生をなくしたりあるいは低減することができる。
また、自動操舵制御部を作動させている状態から自動操舵制御部を作動させない状態に切り替えるとき及び自動操舵制御部を作動させない状態から自動操舵制御部を作動させる状態に切り替えるときに、操舵フィーリングに違和感が感じられないようにすることができ、操舵フィーリングが向上する。
このように構成することにより、自動操舵制御部とスプリットμ路キャンセル制御部との干渉を全くなくすか、あるいは弱めることができる。
また、自動操舵制御部を作動させている状態から自動操舵制御部を作動させない状態に切り替えるとき及び自動操舵制御部を作動させない状態から自動操舵制御部を作動させる状態に切り替えるときに、操舵フィーリングに違和感が感じられないようにすることができ、操舵フィーリングが向上する。
請求項2に係る発明によれば、自動操舵制御部の作動によって生じる操舵角に対する操舵反力の発生をなくしたりあるいは低減することができるので、自動操舵時の操舵フィーリングが向上する。また、自動操舵制御部を作動させている状態から自動操舵制御部を作動させない状態に切り替えるとき及び自動操舵制御部を作動させない状態から自動操舵制御部を作動させる状態に切り替えるときに、操舵フィーリングに違和感が感じられないようにすることができ、操舵フィーリングが向上する。
請求項3に係る発明によれば、自動操舵制御部とスプリットμ路キャンセル制御部との干渉を全くなくすか、あるいは弱めることができるので、自動操舵時の操舵フィーリングが向上する。また、自動操舵制御部を作動させている状態から自動操舵制御部を作動させない状態に切り替えるとき及び自動操舵制御部を作動させない状態から自動操舵制御部を作動させる状態に切り替えるときに、操舵フィーリングに違和感が感じられないようにすることができ、操舵フィーリングが向上する。
〔実施例1〕
初めに、図1から図5の図面を参照して実施例1の車両用操舵装置を説明する。
図1に示すように、この車両用操舵装置は手動操舵力発生機構1を備えており、この手動操舵力発生機構1は、ステアリングホイール(操作子)3に一体結合されたステアリングシャフト4が、ユニバーサルジョイントを有する連結軸5を介してラック&ピニオン機構のピニオン6に連結されて構成されている。ピニオン6は、車幅方向に往復動し得るラック軸7のラック7aに噛合し、ラック軸7の両端には、タイロッド8,8を介して転舵輪としての左右の前輪9,9が連結されている。この構成により、ステアリングホイール3の操舵時に通常のラック&ピニオン式の転舵操作が可能であり、前輪9,9を転舵させて車両の向きを変えることができる。ラック軸7とタイロッド8,8は転舵機構を構成する。
レーンキープ・アシストシステムは、作動(ON)、非作動(OFF)を選択するためのモード切替スイッチ22を備えており、モード切替スイッチ22はそのON,OFF信号をステアリング制御装置20およびレーンキープアシスト制御装置23に出力する。
ステアリング制御装置20は、電動パワーステアリングアシスト制御部31、ヨーレート反力制御部(車両挙動反力制御部)32、レーンキープアシストモード判断部33、レーンキープアシスト制御部(自動操舵制御部)34、目標電流演算部35、出力電流制御部36を備えている。
電動パワーステアリングアシスト制御部31は、運転者の操舵力を補助する操舵アシスト制御を行うもので、操舵トルクセンサ16と車速センサ19の各出力信号に基づいて、運転者の操舵力を補助するアシストトルクに対応する目標電流(以下、アシスト目標電流という)Iaを決定する。電動パワーステアリングアシスト制御部31におけるアシスト目標電流Iaの決定方法は公知の電動パワーステアリングと同じであるので詳細説明は省略するが、概略、操舵トルクが大きくなるにしたがってアシスト目標電流Iaが大きくなり、車速が大きくなるにしたがってアシスト目標電流Iaが小さくなるように設定される。
レーンキープアシスト制御部34は、レーンキープアシスト制御装置23の出力信号に基づいて、レーンキープに必要なトルクに対応する目標電流(以下、レーンキープアシスト目標電流という)ILを決定する。
出力電流制御部36は、電動機10の実電流が目標電流演算部35により決定された目標電流Itに一致するように電動機10への出力電流を制御し、駆動回路21に出力する。
まず、ステップS101において、レーンキープアシストモード判断部33の出力信号(モード切替フラグ)に基づいて、モード切替スイッチ22がONか否かを判断し、ステップS101における判定結果が「NO」(モード切替スイッチOFF)である場合は、ステップS102に進み、ヨーレート反力通常制御を実行して本ルーチンの実行を一旦終了する。一方、ステップS101における判定結果が「YES」(モード切替スイッチON)である場合は、ステップS103に進み、ヨーレート反力抑制制御を実行して(この実施例ではヨーレート反力制御部32の作動停止)、本ルーチンの実行を一旦終了する。
そこで、通常制御モードとレーンキープアシスト制御モードの間、および、レーンキープアシスト制御モードと通常制御モードの間に、操舵フィーリングに違和感が感じられないようにするための移行モードを設定する。
通常制御モードからレーンキープアシスト制御モードに切り替える際の移行モードでは、ヨーレート反力目標電流Iyを時間経過に伴って徐々に低減させていくとともに、レーンキープアシスト目標電流ILを時間経過に伴って徐々に増加させていく。 一方、レーンキープアシスト制御モードから通常制御モードに切り替える際の移行モードでは、レーンキープアシスト目標電流ILを時間経過に伴って徐々に低減させていくとともに、ヨーレート反力目標電流Iyを時間経過に伴って徐々に増加させていく。
It=Ia+(Kf×Iy)+(1−Kf)×IL ・・・ (1)
また、この実施例1では、ヨーレート反力抑制制御においてヨーレート反力制御部32の作動を完全に停止しヨーレート反力制御部32からの出力(ヨーレート反力目標電流Iy)をゼロに制御しているが、完全に停止させずにヨーレート反力制御部32の出力を補正して十分に弱めるように制御してもよい。
次に、図6から図8の図面を参照して実施例2の車両用操舵装置を説明する。
車両用操舵装置のハードウェアの構成については実施例1と同じであるので図1を援用してその説明は省略する。
図6の制御ブロック図を参照して、この実施例2における電動機10の出力制御を説明する。
実施例2におけるステアリング制御装置20は、電動パワーステアリングアシスト制御部31、操舵角補正反力制御部(操舵角反力制御部)37、レーンキープアシストモード判断部33、レーンキープアシスト制御部34、目標電流演算部35、出力電流制御部36を備えている。電動パワーステアリングアシスト制御部31、レーンキープアシストモード判断部33、レーンキープアシスト制御部34、出力電流制御部36については、実施例1のものと同じであるので説明を省略する。
まず、ステップS201において、レーンキープアシストモード判断部33の出力信号(モード切替フラグ)に基づいて、モード切替スイッチ22がONか否かを判断し、ステップS201における判定結果が「NO」(モード切替スイッチOFF)である場合は、ステップS202に進み、操舵角補正反力通常制御を実行して本ルーチンの実行を一旦終了する。一方、ステップS201における判定結果が「YES」(モード切替スイッチON)である場合は、ステップS203に進み、操舵角補正反力抑制制御を実行して(この実施例では操舵角補正反力制御部37の作動停止)、本ルーチンの実行を一旦終了する。
なお、この実施例2では、操舵角補正反力抑制制御において操舵角補正反力制御部37の作動を完全に停止し操舵角補正反力制御部37の出力(操舵角補正反力目標電流Is)をゼロに制御しているが、完全に停止させずに操舵角補正反力制御部37の出力を補正して十分に弱めるように制御してもよい。
次に、図9および図10の図面を参照して実施例3の車両用操舵装置を説明する。
車両用操舵装置のハードウェアの構成については実施例1と同じであるので図1を援用してその説明は省略する。
図9の制御ブロック図を参照して、この実施例3における電動機10の出力制御を説明する。
実施例3におけるステアリング制御装置20は、電動パワーステアリングアシスト制御部31、スプリットμ路キャンセル制御部38、レーンキープアシストモード判断部33、レーンキープアシスト制御部34、目標電流演算部35、出力電流制御部36を備えている。電動パワーステアリングアシスト制御部31、レーンキープアシストモード判断部33、レーンキープアシスト制御部34、出力電流制御部36については、実施例1のものと同じであるので説明を省略する。
まず、ステップS301において、レーンキープアシストモード判断部33の出力信号(モード切替フラグ)に基づいて、モード切替スイッチ22がONか否かを判断し、ステップS301における判定結果が「NO」(モード切替スイッチOFF)である場合は、ステップS302に進み、スプリットμ路キャンセル通常制御を実行して本ルーチンの実行を一旦終了する。一方、ステップS301における判定結果が「YES」(モード切替スイッチON)である場合は、ステップS303に進み、スプリットμ路キャンセル抑制制御を実行して(この実施例ではスプリットμ路キャンセル制御部38の作動停止)、本ルーチンの実行を一旦終了する。
なお、この実施例3では、スプリットμ路キャンセル抑制制御においてスプリットμ路キャンセル制御部38の作動を完全に停止しスプリットμ路キャンセル制御部38からの出力(スプリットμ路キャンセル目標電流Iμ)をゼロに制御しているが、完全に停止させずにスプリットμ路キャンセル制御部38の出力を補正して十分に弱めるように制御してもよい。
なお、この発明は前述した実施例に限られるものではない。
例えば、ステアリング制御装置20は、ヨーレート反力制御部32と操舵角補正反力制御部37とスプリットμ路キャンセル制御部38のうちのいずれか2つあるいは3つ総てを備えていて、これらをレーンキープアシスト制御部34が作動しているときに作動を抑制するようにしてもよい。
また、この発明に係る車両用操舵装置は、前述した実施例のように操作子と転舵機構とが機械的に連結されたいわゆる電動パワーステアリング装置への実施に限るものではなく、ステア・バイ・ワイヤ・システムの操舵装置(SBW)にも実施可能である。SBWは、操作子と転舵機構とが機械的に分離されていて、操作子に反力を作用させる反力モータ(反力装置)と、転舵機構に設けられて転舵輪を転舵させる力を発生させるステアリングモータとを備えた操舵システムであり、この場合、車両挙動反力制御やスプリットμ路キャンセル制御は前記ステアリングモータを介して実行する。
34 レーンキープアシスト制御部(自動操舵制御部)
37 操舵角補正反力制御部(操舵角反力制御部)
38 スプリットμ路キャンセル制御部
Claims (3)
- 車両進行方向道路の車線を検知し該車線に沿って車両を走行させるように自動的に操舵を制御する自動操舵制御部と、車両挙動に応じて操舵反力を制御する車両挙動反力制御部と、を備え、
前記自動操舵制御部が作動しているときには前記車両挙動反力制御部の作動を抑制し、前記自動操舵制御部を作動させている状態から前記自動操舵制御部を作動させない状態に切り替えるとき及び前記自動操舵制御部を作動させない状態から前記自動操舵制御部を作動させる状態に切り替えるときは、前記車両挙動反力制御部の作動の抑制量を時間経過に伴って徐々に変化させることを特徴とする車両用操舵装置。 - 車両進行方向道路の車線を検知し該車線に沿って車両を走行させるように自動的に操舵を制御する自動操舵制御部と、操舵角に応じて操舵反力を制御する操舵角反力制御部と、を備え、
前記自動操舵制御部が作動しているときには前記操舵角反力制御部の作動を抑制し、前記自動操舵制御部を作動させている状態から前記自動操舵制御部を作動させない状態に切り替えるとき及び前記自動操舵制御部を作動させない状態から前記自動操舵制御部を作動させる状態に切り替えるときは、前記操舵角反力制御部の作動の抑制量を時間経過に伴って徐々に変化させることを特徴とする車両用操舵装置。 - 車両進行方向道路の車線を検知し該車線に沿って車両を走行させるように自動的に操舵を制御する自動操舵制御部と、左右輪の路面との摩擦係数の差によって生じる車両のモーメントを打ち消すように操舵を制御するスプリットμ路キャンセル制御部と、を備え、
前記自動操舵制御部が作動しているときには前記スプリットμ路キャンセル制御部の作動を抑制し、前記自動操舵制御部を作動させている状態から前記自動操舵制御部を作動させない状態に切り替えるとき及び前記自動操舵制御部を作動させない状態から前記自動操舵制御部を作動させる状態に切り替えるときは、前記スプリットμ路キャンセル制御部の作動の抑制量を時間経過に伴って徐々に変化させることを特徴とする車両用操舵装置。
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