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JP4444966B2 - 汎用移動通信システムにおいてマクロダイバシティを扱う装置および方法 - Google Patents
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JP4444966B2 - 汎用移動通信システムにおいてマクロダイバシティを扱う装置および方法 - Google Patents

汎用移動通信システムにおいてマクロダイバシティを扱う装置および方法 Download PDF

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Description

本発明は第3世代移動通信システムおよびその発展変化形における装置および方法に関する。特に、本発明は、UMTS無線アクセスネットワーク(UTRAN)においてマクロダイバシティを扱う装置および方法に関する。
第3世代(3G)移動通信システム(例えば、地球的規模の移動通信システム(UMTS))は移動ユーザに高品質音声およびデータサービスを提供する。また、そのシステムは大きな容量および汎用サービス範囲を供給する。しかしながら、状況によっては、信頼性に欠ける無線チャネルのためその履行は困難であることがある。無線インタフェースを介するリンクの信頼性の問題と取り組む1つの有望な技術は、マクロダイバシティ技術である。しかしながら、また、マクロダイバシティは、セルラネットワークにおいて多元接続技術として符号分割多元接続(CDMA)を使用する場合の本来的結果と見るべきである。CDMAは干渉に制限される技術である。即ち、セルの容量に上限を設定するのはセルにおける干渉である。干渉を可能な限り少なく保つために、基地局がセルの移動端末の無線送信機の出力電力を制御すること、即ち、高速で効果的な電力制御が必須である。移動端末がセル周辺に向けて移動すると、その無線送信電力を増加し、基地局が送信信号の受信ができるようにしなければならない。同様に、基地局も移動端末に対するその無線送信電力を増加しなければならない。この電力増加には移動端末自体のセルと移動端末が近接する近隣のセルの両方の容量を悪化させる影響がある。マクロダイバシティはこの影響を緩和するために使用される。移動端末が2つ以上の基地局を介して通信する場合、通信品質は、単一の基地局のみが使用される場合より少ない無線送信電力により維持することができる。従って、マクロダイバシティは、信頼性にかける無線チャネルの品質を向上させることを特徴とし、CDMAを基本とするセルラシステムの本来的弱点を克服するために要求される必要なものでもある。
図1はUTRANを図示している。無線ネットワーク制御局(RNC)102はコアネットワーク100に接続され、それは、次いで別のネットワークに接続されることができる。RNC102はトランスポートネットワーク106を介して基地局とも呼ばれる1つ以上のノードBに接続される。トランスポートネットワーク106は、例えば、IPを基本としても良いし、あるいはATMを基本としても良い。トランスポートネットワークノードは図1では“T”として示されている。IPを基本とするトランスポートネットワークでは、これらのノードはIPルータである。ATMを基本とするトランスポートネットワークでは、そのトランスポートネットワークは、AAL2(ATMアダプテーションレイヤ2)スイッチである。ノードB104は移動端末とも呼ばれる1つ以上のユーザ装置(UE)110に無線により接続される。サービングRNC(S−RNC)102はUE110と無線リソース接続(RRC)を有するRNCである。ドリフトRNC(D−RNC)102はUE110と接続されることができるが、別のRNC102、即ちS−RNCがUE110とのRRC接続を扱うRNCである。
マクロダイバシティは移動局が2つ以上の無線リンクにより固定ネットワークと通信することを可能にする、即ち、移動局が2つ以上の無線ポート(あるいはノードBとも呼ばれる基地局)へ情報を送信したり、或はそれらの無線ポートから情報を受信することができる。無線ポート(RP)は短距離、例えば、建物内の異なる階の間(ピコセル)から最大約数キロメートル(マイクロ−およびマクロセル)までの距離において空間的に分離される。移動端末と種々のRPの間の伝播条件は時間的に同じ瞬間においても異なるので、複数の受信信号を結合して得られる品質はしばしばそれぞれ個々の信号の品質より良い。従って、マクロダイバシティは無線リンクの品質を改善することができる。移動端末が2つ以上の基地局と同時に接続されると、UEはソフトハンドオーバにあるといわれる。
マクロダイバシティは専用チャネル(DCH)にのみ適用可能である。ノードBにおけるソフタハンドオーバに関する対応する機能を考慮しなければ、全ての現行マクロダイバシティ機能はRNCに存在する。ソフタハンドオーバはUEが同じノードBに対して2つ以上の無線リンクをもつことを示唆する。ノードBでアップリンクにおいて実効されるソフタハンドオーバを結合することは、RNCにおいて実行される選択的な結合よりも先進的である。ダウンリンクでは、関係するDCHのアクティブセットの各経路を通して各ダウンリンクのDCH FPフレームのコピーが送信されることを保証する分割がRNCにおいて行われる。DCH FPデータフレームとDCH FP制御フレームの両方は分割機能に従う。
アップリンクでは、RNCは分割よりさらに複雑な結合を行う。DCH FPデータフレームのみが結合手順に従う。各アップリンクDCH FP制御フレームは個々のノードBに固有の制御データを含むので、DCH FP制御フレームは結合されない。アップリンクに対して、RNCは時間の窓を持ち、その間に全経路は結合への寄与(即ち、一定の接続フレーム番号(CFN)を持つDCH FPフレーム)を配信することが期待される。時間の窓が終了すると、時間の窓の中で受信された正しいCFNを持つ全DCH FPフレームが結合機能に送られる。
実際の結合とは、種々の経路を通して受信された候補の中から最良のデータを選択することである。非音声DCHにとって、選択の単位はトランスポートブロック(TB)である。一定のトランスポートブロックについてどの候補を選択するのかを決定するために、関係するTBの循環冗長チェックサム(CRCI)が配信されたフレームのそれぞれにおいてチェックされる。その1つで、かつ唯一なものが、TBがノードBにおいて正しく受信されたこと(即ち、ノードBにより受信されたとき、CRCチェックが関係するTBに対して成功すること)を示せば、このTBが選択される。さもなければ、複数のCRCIがCRCチェックが成功することを示せば、結合機能は最大の品質評価(QE)パラメータを持つフレームに属するこれらのTBの1つを選択する。QEパラメータは、無線インタフェースによる現在のビット誤りレートの指標である。同様に全てのCRCIが、CRCチェックが不成功であることを示せば、結合機能は最大のQEパラメータを持つフレームからTBを選択する。最後の2つの場合において、最大のQEパラメータ値が2つ以上のフレームに発見されると(即ち、これらのQEパラメータがまた等しければ)、TBの選択は実装に依存する。図2は非音声DCHの結合手順を例示する図である。
音声DCHに対する結合動作は少し異なる。適応型マルチレート(AMR)通話コーデックは3つのサブフローを生成し、それぞれはそれぞれのDCHにおいて転送される。これら3つのDCHは所謂同格のDCHである。同格のDCHは同じDCH FPフレームに含まれ、フレームの各サブフローにはただ1つのTBが存在する。結合中に、結合機能は種々の候補のフレームから別々のTBを選択して、非音声DCHに関して上記のような新しい結合フレームを創出することはない。代わりに、サブフロー1に関連するTBのCRCIに基づいて、最も意味のあるサブフローである1つのフレーム全体を選択する。これらのサブフローは、無線インタフェースによりCRC保護されないので、他のサブフローのCRCIは意味がない。再び、CRCIが、CRCチェックの不成功を指示した場合、あるいは、関係する全CRCIが、CRCチェックの不成功を指示する故に、最大のQEパラメータを持つフレームが選択される。図3は音声DCHの結合手順を例示する図である。
それ故、現在のUTRANにおけるマクロダイバシティは、RNCにおいて、ダイバシティハンドオーバ(DHO)機能とも呼ばれるマクロダイバシティを通して実現される。現行標準はサービングRNC(S−RNC)とD−RNCの両方においてDHO機能を許容するが、D−RNCにDHO機能を位置づける可能性は一般に使用されない。
第3世代パートナーシッププロジェクト;技術仕様グループ無線アクセスネットワーク;UTRANステージ2における同期(5版)(3rd Generation Partnership Project;Technical Specification Griup Radio Access Network;Synchronization in UTRAN Stage 2 (Release 5)) 3GPP TS 25.402 V5.1.0 第3世代パートナーシッププロジェクト;技術仕様グループ無線アクセスネットワーク;DCHデータストリームに対するUTRANIub;Iurインタフェースユーザ段階プロトコル(5版)(3rd Generation Partnership Project;Technical Specification Griup Radio Access Network;UTRAN Iub/Iur Interface user plane protocol for DCH data stream (Release 5)) 3GPP TS 25.427 V5.0.0
従って、既存のマクロダイバシティ解決法の問題点は、ユーザデータの分割されたダウンリンクフローと非結合アップリンクフローがRNCとノードBの間の全行程に亘って転送されることである。これは、高価な伝送リソースがUTRANトランスポートネットワークにおいて消費される結果になり、また、これは、運用会社にとっても相当なコストになる。
発明の要約
本発明によれば、マクロダイバシティ機能をノードBに分散することにより消費される伝送リソースが削減される。その場合の課題はダイバシティハンドオーバ(DHO)機能とも呼ばれる、結合/分離機能を実行するために選択されるべき接続されるノードBの選択方法である。これら選択ノードはDHOノードと呼ばれる。DHOノードは、DHO機能の実行可能なこれらノードB、即ち、本発明のDHO機能および他の機能により適応しているこれらノードBから選択されねばならない。これらのノードはDHO可能ノード、あるいはマクロダイバシティ可能ノードと呼ばれる。
本発明の目的は上記の課題の解決である。
この課題は請求項25、請求項26、及び請求項27に従う装置、及び、請求項1に従う方法により解決される。
本発明により達成される最も重要な利点は、UTRANトランスポートネットワークにおける伝送の節減であり、これは運用会社のかなりの経費節減となる。伝送の節減はDHO機能の最適配置により実現される。これにより、冗長なデータ伝送は経路部分で削除されるが、排除されなければ同一DCH(専用チャネル)の異なるマクロダイバシティ経路区間に関するデータは同じルートに沿って平行に伝送される。
本発明の別の利点は、RNCをネットワークのより中央位置へ配置することを(即ち、地理的分散を少なくすることにより)容易にすることである。RNCの現在の一般的な地理的分散の主な目的は、平行マクロダイバシティ経路区間の伝送経費を制限することである。この平行データ伝送が排除されれば、運用会社が、例えば、MSCあるいはMGWとの併設によりRNCを集中化させることがより有益になる。同じ場所にいくつかのノードを併設すれば、その結果として、運用と保守の簡単になり、これはまた運用会社にとり経費の削減になる。
本発明を以下、添付図面を参照してより完全に説明する。この説明では、本発明の好適な実施例が示される、しかしながら、本発明は多くの異なる形で実施され、以下に説明する実施例に限定されるものとして解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施例は、この開示が完璧且つ完全であるように備えられたものであり、当業者に本発明の範囲を十分に伝えるものとなるであろう。図面においては、同じ番号は同じ構成要素を参照するものである。
本発明の以降の説明では、統合されたDCHを具体的に扱わない。本発明に重要な態様においては、統合されたDCHのセットが単一の分離したDCHと同様に扱われる。統合されたDCHセットの中のDCHは、共通のトランスポートベアラを使用し、IP UTRANでは、同じCFNを持つ(統合されたDCHのセットの)フレームは同じユーザデータグラムプロトコル(UDP)パケットに含まれる。統合DCHの特別な結合手順について以上に説明した。従って、統合DCHを省略すると本発明の記述の簡明化に役立ち、記述がさらに読みやすくなる。本発明の記述を一般化し、統合DCHを含むようにすることは、記述をかなり複雑にするが、当業者には概念的に些細なことである。
本発明は、第3世代移動通信システム、例えば、UMTS、特に、無線アクセスネットワーク(RAN)、例えば、UMTS地上無線アクセスネットワーク(UTRAN)において実現される。このようなシステムは図1に示され、図1に関連して以上に記述されている。
必要な伝送リソースを削減するために、本発明は、伝送の観点から有益な、マクロダイバシティ機能をRNCからマクロダイバシティを構成する他のノードへ分散することを提案する。これら他のノードは代表的にはノードBであるが、他のタイプのノード、例えば特殊なダイバシティハンドオーバノードであっても良い。マクロダイバシティがノードBに分散される場合の可能性のある伝送の節減は図4に示される。マクロダイバシティ構成が確立、あるいは変更されると、ダイバシティハンドオーバ(DHO)ノードであるべき、即ち、マクロダイバシティ機能の実行の前に実際の結合および分離を実行すべきノードBをまず選択する必要がある。DHOノードは、DHO機能を含む利用可能なノード、即ち、DHO可能ノード(代表的にはDHO可能ノードB)の中から選択されなければならない。以下の実施例では、ノードBおよびRNCはDHOとして使用されるが、特殊なDHOノードあるいは論理的あるいは地理的に分散されたRNCあるいはRNC機能の一部を実現する将来タイプのノードなど、他のノードがDHOノードとして使用されても良いことに注意すべきである。DHOノードを選択するために、実行される第1のステップはUTRANトランスポートネットワークのトポロジー情報とトランスポートネットワーク内のノードのノードBへの接続方法を得ることである。トポロジー情報は、例えば、図5に示されるトポロジーマップにおいて得られる。
本発明によれば、トポロジー情報はトポロジーデータベースの開発により得られる。トポロジーデータベースはRNCにRNCが必要とする情報を供給するように適応し、DHO機能のノードBへの分散がいつ有益であるのかを判断し、関与するノードBを選択する。トポロジーデータベースを、まず、その一般的特性とその創成方法を含むインターネットプロトコル(IP)を基本とするUTRANに対して説明する。次いで、さらに続く節では、ATMを基本とするUTRANのトポロジーデータベースを説明する。
DHOノードの選択には、RNCがUTRAN、即ち、UTRANトランスポートネットワークとノードBとRNC両方のトポロジーに関する情報を含むか、或はこれを取得するように適応することが必要である。この情報に関する種々のレベルの豊富さが考えられる。このレベルの選択は、選択がDHOノード選択機構に供給する価値と選択機構およびトポロジー情報取得機構にもたらす複雑さとのトレードオフになる。トポロジー情報の豊かさについての一定のレベルの柔軟性が、DHOノード選択に関する以降の説明では許されている。
しかしながら、基本レベルでも豊かなトポロジー情報は、本発明に従えば、以下のことを含む。
・RNCから、そのRNCとおそらくは隣接RNCにより制御されるおそらく幾つかのノードBにより制御される各ノードBへのホップバイホップルート。ここで、各ルータはRNCの方向へパケットを転送するのに使用されるインタフェースと関連するIPアドレスにより表される。ノードBは、例えば、NBAP(NodeBアプリケーション部)シグナリングのために用いられるもの、(或は、NBAPシグナリングに多数のIPアドレスが使用される場合は、NBAPシグナリングに使用されるプライマリIPアドレス)などのIPアドレスの1つにより表される。隣接RNCがホップバイホップのルートに含まれれば、隣接RNCもまたIPアドレスの1つ、例えば、RNSAP(無線ネットワークサブシステムアプリケーション部)シグナリング、(或は、RNSAPシグナリングに多数のIPアドレスが使用される場合は、RNSAPシグナリングに使用されるプライマリIPアドレス)などにより表される。
・ルートの各ホップの遅延計量データ。明確な遅延計量データが利用できなければ、以下に記述される汎用経費計量データから近似データが得られるか、あるいは全ホップに同じ遅延計量データが与えられる。
・ルートの各ホップの汎用経費計量データ。ホップの汎用経費計量データはホップが含む任意のリンク特性、例えば、ビットレート、遅延、リンク賃貸経費(適応可能なら)などによるリンク容量に基づくことができる。リンクをデータ伝送に使用する運用会社の相対的意思を表すのは汎用パラメータである(高い汎用経費は比較的弱い意思を表し、また反対も成り立つ)。そのような汎用経費計量データが、明確には利用できなければ、妥当な近似データが遅延計量データから得られるか、あるいは固定のデフォールト経費計量データが全ホップに使用される。
好ましくは、RNCはトポロジー情報を使用するように適応し、無線ネットワークサブシステム(RNS)の全ノードB(そして隣接RNCにより制御される幾つかのノードB、即ち、隣接RNSのノードB)に関連する計量データによりホップバイホップルートのデータ表現を維持する。RNSはRNCおよびRNCにより制御されるノードBを含む。次いで、DHOノード選択プロセスに必要な場合、ルートは容易に利用可能である。しかしながら、必要なときにリアルタイムにトポロジー情報を取得し、ホップバイホップルートを創成することも、RNCが汎用トポロジーデータベースを維持すれば可能である。例えば、RNCのトランスポートネットワーク層(TNL)がリンク状態ルーティングトポロジーデータベースを維持すれば、このデータベースが問い合わせを受け(例えば、RNCの無線ネットワーク層(RNL)にRNCのTNLに問い合わせさせることにより)、リアルタイムに必要なホップバイホップルート表現を創成することは考えられる。性能の観点から、必要なときに、ホップバイホップルートが容易に利用可能であることは好ましい。
必要なトポロジー情報に加えて、RNCは、DHO可能なノードとも呼ばれる、DHO機能を含むことができる関係するノードBに関する知識により手動により或は自動的に構成されなければならない。DHO可能ノードは、少なくともRNCにより制御されるDHO可能ノードにより構成されるが、RNS間マクロダイバシティ構成においては、DHO可能ノードはまた他のRNCと他のRNCにより制御されるノードBを含むことができる。DHO可能ノードが他の、未だ存在しないタイプの無線ネットワーク層(RNL)のノード、例えば、特殊DHOノードを含むことができることもありうる。RNCは、各DHO可能ノードの1つのIPアドレス、好ましくはNBAPシグナリング(或は、RNCの場合RNSAPシグナリング)に使用されるIPアドレスを知る必要がある。このIPアドレスはホップバイホップルートのノードを表すのに使用されるのと同じIPアドレスであることが必要である。RNCはDHO可能ノードのリストを使用するように適応することができ、ノードがホップバイホップルートの各ノードに対してDHOが可能か否かの指示を含む。
本発明の実施例によれば、RNCが必要なトポロジー情報を備える4つの可能な方法が存在する。
1.手動あるいは半自動管理動作による。UTRAN(そのトランスポートネットワークを含む)が構築され、あるいは変更されると、関係するトポロジー情報がO&M(運用/管理)手段によりRNCにおいて構成される。
2.リンク状態ルーティングプロトコルによる。リンク状態ルーティングプロトコル、例えば、開放型最短経路を第1に使用する考え(Open Shortest Path First、OSPF)がUTRANトランスポートネットワークにおいて使用されれば、RNCはあたかもルータのようにルーティングプロトコル通信に関与するように適応することができる。しかしながら、RNCがルータ機能(即ち、IP転送機能)を持たないと仮定すると、RNCはサイトのインフラストラクチャであるLAN以外のネットワークからは到達できるように見えない。それ故、実際には、どのノードも中継ノード、トラフィック転送ノード、即ちソースノードでも宛先ノードでもないノードとしてRNCを使用しようとしない。従ってルーティングプロトコルにより、RNCは、他のルータ機能の実行を要求されることなく最新のトポロジーデータベースを維持する手段を含む。
3.RNCにより各ノードBへのホップバイホップルートの発見が可能になるルートトレース機構の使用による。ルートトレース機構は以下に詳細に記述する。
4.別のRNCからのトポロジー情報の取得による。しかしながら、この方法はRNC間の場合にのみ実施可能である。
トポロジー情報を供給する上に掲げられた第3の方法、即ち、ルートトレース機構はさらに詳細な記述を必要とする。宛先ノード、即ち、ノードBはネットワークにおける任意のノードではないので、宛先ノードはルートトレースメッセージのために準備されることがある。これにより、ルートトレースプログラムは(従来のルートトレースプログラムもまた動作はするが)従来のルートトレースプログラムとは僅かに違う動作が可能になる。将来のIPを基本とするUTRANはIPv6を使用すると考えられるが、完全を期すためIPv4のRNCルートトレースプログラムの変形も説明する。
IPv6のRNCルートトレースプログラムは専用UDPポート、即ち、RNCおよびノードBの両方において同じソースおよび宛先ポートを使用する。プロセスを開始するために、ルートトレースプログラムは専用ポートに設定されたUDPソースおよび宛先ポートおよび目的ノードBとのNBAPシグナリングに使用されるIPアドレスに設定されたIPヘッダに宛先アドレスを持つUDPメッセージを送信する。ルートトレースプログラムはまたIPヘッダのホップ制限フィールドを“1”に設定し、UDPペイロードにできるだけ正確な送信時間およびホップ制限フィールドのコピーを含む。IPパケットのホップ制限が“1”に設定されることにより経路の第1のルータはメッセージを廃棄し、RNCに時間超過ICMPv6メッセージを返信する。時間超過メッセージは1232オクテットまでの呼び出しメッセージを含む。これはRNCにより送信されるメッセージよりはるかに大きいので、全呼び出しメッセージが含まれる。
時間超過メッセージを受信すると、RNCはソースアドレスと含まれるメッセージを見る。含まれるメッセージのIP宛先アドレスはRNCにメッセージが関係するノードBを知らせ、含まれるUDPペイロードのホップ制限フィールドのコピーはRNCに時間超過メッセージを生成したルータまでのホップ数を知らせ、含まれるUDPペイロードの送信時間記録はRNCにRNCからルータまでの往復時間の計算を可能にする。(時間超過メッセージの)IPヘッダのソースアドレスはルータの1つの(ホップ制限が“1”に設定されたので、この場合最初のルータ)IPアドレスを目的ノードBへのルートのRNCに供給する。
次に、RNCは第2のメッセージを送信する。このメッセージはホップ制限が“2”に増やされたことが第1のメッセージと異なる(および送信時間が異なる)。メッセージの1つが目的ノードBに到達するまで、RNCはホップ制限を増やしながらメッセージの送信を続ける。目的ノードBがメッセージを受信すると、受信メッセージからホップ制限のコピーと送信時間を抽出し、それらを(UDPヘッダのソースおよび宛先ポートと同じ専用ポートを使用して)RNCに送信される新UDPメッセージのペイロードに含める。ノードBは、また、例えば、ビットレート、遅延情報、ノードBが統合ルータを持つか否かなど、ノードBが接続されるリンクに関する情報のような追加情報をUDPペイロードに含めるように適応することができる。ノードBがUDPペイロードに含めることができる別の有用な一部の情報には階層化DHO方式のサポートレベルの指示がある。3つの可能なサポートレベルを指示することができる。即ち、DHO可能、階層化DHO方式を認識しているがDHO不可能、或は、全くサポートなし(これは、そのような指示が期待されるときにUDPペイロードに全く指示が含まれないときのデフォルト)である。このような指示はRNCに、そのRNCにより制御されるノードBのDHOの自動構成能力を提供する。
RNCがノードBから応答メッセージを受信すると、RNCはそのメッセージの1つが目的ノードBに到達し、そのノードBへのメッセージ送信を停止することができることを知る。メッセージのソースアドレスはRNCにRNCが関係するノードBを通知する。UDPペイロードのホップ制限のコピーはRNCに目的ノードBへのホップ数を通知し、UDPペイロードのコピーされた元の送信時間はRNCにノードBへの往復時間の計算を可能にする。
ノードBからの応答メッセージに含める有用な追加情報を考えることが不可能であれば、ルートトレースプログラムを変更することができる。その場合、プログラムはノードBでは実行の必要はなく、専用ポートを監視する処理がない場合、ノードBは(“到達不能ポート”に設定されたコードを伴う)宛先到達不能ICMPv6メッセージを返信する。時間超過メッセージと同様に、このメッセージは全ての呼び出しメッセージを含む。宛先到達不能メッセージの受信は(時間超過メッセージの代わりに)RNCに、そのメッセージの1つが目的ノードBに到達したことを通知する。その場合、必要な情報、即ち、ソースアドレス、ホップ制限のコピーおよび元の送信時間はメッセージから抽出される。
各往復、即ち、ルートトレースメッセージおよび駆動された応答メッセージはIPアドレス(即ち、RNCへのIPパケットの送信に使用されるIPアドレス)により宛先ノードBへのルートにおけるホップの追加と遅延の測定結果を明らかにする。従って、RNCはルートトレースメッセージ(および駆動された応答メッセージ)の完全なセットにより明らかにされた情報を使用して各ホップに付随する遅延計量データを伴うRNCからノードBへの完全なホップバイホップルートを構築することができる。各ホップの汎用経費計量データはホップの遅延計量データに等しいか、あるいは各ホップで同じである固定値に等しい。
IPv4が使用されると、時間超過ICMPv4メッセージ及び宛先到達不能ICMPv4メッセージは、28オクテットを超える呼び出しパケットを含まなくとも良い。即ち、RNCからのメッセージのIPヘッダとUDPヘッダに対する場所しかなく、(情報が目的ノードB向けでない限り)これはUDPペイロードに情報を含む場所がないことを意味する。その場合、RNCルートトレースプログラムは従来のルートトレースプログラムのように動作しなければならない。即ち、その順次送信されるメッセージのそれぞれに対し、宛先UDPポート番号が“1”増やされる。RNCはまた送信する各メッセージの宛先アドレス、宛先ポート、ホップ制限および送信時間の格納を必要とする。
時間超過メッセージが受信されると、RNCは含まれるUDPヘッダの宛先アドレスと宛先ポートを呼び出しメッセージのホップ制限と送信時間を見出す鍵として使用することができる。その場合、RNCは全ての必要な情報、即ち(時間超過メッセージの)ソースアドレス、元のホップ制限および元の送信時間を有する。従って、IPv6の場合のように、RNCはルートトレースメッセージ(およびその関連する応答メッセージ)の完全なセットにより明らかにされる情報を使用して各ホップに付随する遅延計量データを伴うRNCからノードBへのホップバイホップルートを構築することができる。各ホップの汎用経費計量データはホップの遅延計量データに等しいか、あるいは各ホップで同じである固定値に等しい。
通常、IPv4ルートトレースプログラムは、アプリケーションプログラムでは使用されそうにないUDPポートを使用する。従って、宛先ノードはほぼ確実に宛先到達不能ICMPv4メッセージを返信する。しかしながら、アプリケーションプログラムが実際に宛先ノードのポートを使用しているリスクが少しあり、その場合、ルートトレースプログラムは動作に失敗する。このリスクを避けるために、IPv4の場合、RNCルートトレースプログラムは、ノードBのこの目的に専用のポートセットを使用することができる。専用ポートの数はRNCとノードBとの間の最大ホップ数と少なくとも同数でなければならない。IPv6の場合のように、ノードBにルートトレースメッセージに追加して有用な情報をその応答メッセージ(その場合その応答メッセージはUDPメッセージである)に含ませることが可能である。そのような場合、ノードBにおいて応答メッセージを生成するプログラムは全専用ポートを監視しなければならない。その他の場合で、応答メッセージに含まれるべき追加する有用な情報がなければ、ノードBは専用ポートの監視をせずに放置することができ、その場合、(丁度従来のルートトレースプログラムが使用される場合のように)受信ルートトレースメッセージは宛先到達不能ICMPv4メッセージ発信の契機となる。
ルートトレース遅延測定結果の安定性を改善するために、ルートトレースメッセージは高優先度ベアラにおいて送信されることができるが、他のホップの遅延測定結果と比較可能な(最終ホップの)遅延測定結果を提供するために、ノードBからの応答メッセージはICMPメッセージと同じタイプのベアラで送信されるべきである。しかしながら、高優先度ベアラの使用の如何にかかわらず、高品質な遅延測定結果を提供するために幾つかのルートトレース測定結果は平均化されるべきである。ルートトレースメッセージの完全なセット、あるいは各ルートトレースメッセージをセットで反復することにより、RNCは平均を計算することができる。
24時間毎にRNCの各基地局へ幾つか(例えば、3〜5)のルートトレース測定結果(即ち、ルートトレースメッセージのセット)を送信すれば、トランスポートネットワークに若干の負荷を招くがRNCは妥当で正確なリンク遅延計量データを有する妥当で最新のデータベースを維持することが可能になる。ルートトレース測定結果は、低トラフィック負荷の時間、例えば、夜間に配信されるべきである。
UTRANトランスポートネットワークがATMを基本とする場合、トポロジーデータベースはIPアドレスに代わってATMアドレスを基本とする。その他の点ではトポロジーデータベースの一般的特性はIPを基本とするUTRANのデータベースの特性に類似する。ホップバイホップルートの各ホップはATMアドレスにより表される。各ホップに対して、明確に定義された或は暗示的に導出される汎用経費計量データと、明確に定義された或は暗示的に導出される遅延計量データとが存在する。ATMを基本とするUTRANでは、トポロジーデータベースは、手動、あるいは半自動管理動作により創成されねばならない。ATMを基本とするUTRANでは、RNCはトポロジーデータベースをIPを基本とするUTRANの場合と同様に使用する。
特別な配慮が必要であるのは、必要なトポロジー情報がRNS間(無線ネットワークサブシステム間)のソフトハンドオーバ構成のために取得される場合、即ち、1つ以上の関係するノードBがS−RNCでなく他のRNCにより制御される(従って、他のRNSに位置する)場合である。今日一般的に行われるように、D−RNCは必ずしもユーザ段階の接続に関係しないと仮定する。従って、S−RNCは、RNS間の場合においてもDHOノードの選択に適切なノードである。その場合、問題は、RNS間の場合のS−RNCにおける必要なトポロジー情報がどのように提供されるのかである。
手動或は半自動動作による構成はRNS間の場合においても可能である。その場合、RNCは自RNSのみならず、可能性のあるRNS間ソフトハンドオーバ接続が予期されうる隣接RNSに関するトポロジー情報によっても構成される。しかしながら、この構成においてより多くの隣接RNSを考慮すれば、それだけ構成は煩雑になる。
このスケーリングの問題を逃れる可能な方法は、各RNCを自らのRNSトポロジー情報によってのみ構成し、次いで必要なときに隣接RNCからトポロジー情報を取得することである。この原理が使用され、隣接RNCからのトポロジー情報がRNS間ソフトハンドオーバ接続のためのDHOノードの選択に必要であれば、その場合、S−RNCは関係するトポロジー情報をD−RNCから要求する。このシグナリングは、例えば、RNSAPの新しい対の(例えば、トポロジー情報要求とトポロジー情報応答と呼ばれる)メッセージから構成される。このシナリオの微妙な部分は、結合トポロジー情報が2つのRNSを相互接続するトランスポートネットワークの部分をも包含することを保証する点にある。これは、全てのRNCがRNSの相互接続に使用されるトランスポートネットワークの部分を包含するトポロジー情報により構成されることを必要とする。RNS間の場合のように、手動あるいは半自動構成は、ATM UTRANにおいてのみ利用可能な手段である。
IP UTRANにおいてリンク状態ルーティングプロトコルの固有のトポロジー情報収集機構を使用することは、RNS間の場合にも可能である。トランスポートネットワークにおいてルータがどのように構成されるのかに依存して、RNCにおけるリンク状態ルーティングプロトコルエンティティは、幾つかのRNS、おそらくUTRANの全RNSさえも包含するトポロジーデータベースを維持することができる。隣接RNSに関する必要なトポロジーがRNCに知られていなければ、手動あるいは半自動により構成されるトポロジー情報に関して上記のように、RNCはトポロジーを関係するRNCから要求することができる。
RNS間の場合においても、理論的にはルートトレース機構はIP UTRANにおいて使用することが可能である。しかしながら、これは、RNCがルートトレース方式に自分自身のRNSのノードBのみならず、RNS間ソフトハンドオーバ接続において関係する可能性のあるRNSの外部の全てのノードB(即ち、他のRNSのノードB)をも含むことを必要とする。それ故、ルートトレース法は、RNS間の場合、実現は困難であるかもしれない。1つの方法は、手動あるいは半自動O&M(運用/管理)手段により、RNCをルートトレース方式に含めるためのRNSの外部の全てのノードBにより構成することである。別の可能性は、セル隣接リストを利用し、ルートトレース方式にRNC自体のRNSのセルのセル隣接リストに含まれるRNSの外部の全てのノードBを含めることである。さらに可能性のあるのは、RNC自体のRNSのノードBにルートトレース機構を使用し、(上記のように)必要な場合にシグナリングにより他のRNCからトポロジー情報を取得することである。
隣接するRNCがトポロジー情報に含まれれば、隣接RNCはIPアドレス或はATMアドレスによって表されるはずである。IP UTRANでは、IPアドレスは、例えばRNSAPシグナリングに使用されるIPアドレス(或は、複数のIPアドレスがこの目的に使用される場合、RNSAPシグナリングに使用されるプライマリのIPアドレス)であっても良い。
一度、隣接RNSに関して必要なトポロジー情報が利用可能になれば(使用された提供方法のいかんにかかわらず)、S−RNCはトポロジー情報をRNS内の場合と同じように使用する。
DHOノード選択アルゴリズム
DHOノード選択アルゴリズムの手順は以下でIP UTRANの用語を使用して記述されるが、その用語はATM UTRANにおいても等しく適用可能であることに注意されたい。ATM UTRANでは、アルゴリズムと手順は同じであるが、ルータはAAL2スイッチにより置換され、IPアドレスはATMアドレスにより置換される。
RNCがDHOノード、即ち、分離と結合が行われるノードの選択のために使用するように適応する機構は、最適化NBAPおよびRNSAPシグナリングの使用の有無にかかわらず同じである。本発明によるDHOノード選択機構の目的は、全てのマクロダイバシティ経路区間に対する1つ以上の累積計量データを最小にするようにDHOノードを選択することである。本発明の一実施例によれば、そのような累積計量データは汎用経費計量データである。さらなる実施例によれば、この経費計量データは、得られるいかなるデータ経路に対しても得られる経路遅延はUTRANに定義される最大遅延値を超えることは許されないという条件と合わせて考慮される。
代表的シナリオでは、DCHはまず単一の経路区間により、即ち、マクロダイバシティなしで確立される。第2のマクロダイバシティ経路区間が追加されると、RNCはこれら2つの経路区間のDHOノードを選択し、必要なら(即ち、選択されたDHOノードが第1の経路区間のノードB或はRNC自体でなければ)既存データフローをリダイレクトする。第3の経路区間が追加されると、第3の経路の追加により第1のDHOノードの選択が影響を受ける可能性があるので、RNCはDHOノード選択プロセスを始めからやり直す必要がある。RNCにはまた第3の経路区間を、(より良いDHOノードを見つけようとすることなく)全行程を経てRNCまで到達させ、以前のDHOノード選択に影響を与えず、既存データフローのリダイレクトに関与するシグナリングを避ける選択もある。同じこと(即ち、DHOノード選択プロセスを始めからやり直すあるいは新しい経路区間をRNCに終端させる)は引き続きマクロダイバシティ経路区間を追加する場合に当てはまる。
DHOノード選択機構はトランスポートネットワークノード(ルータ)及び無線ネットワークノード(複数のノードBと1つかおそらく複数のRNC)の両方を含む上記のトポロジー情報に依存する。選択機構はまたRNCに接続されるDHO可能ノード(と、隣接RNSのおそらく幾つかのDHO可能ノード)のリストも利用する。
全マクロダイバシティツリーに対する総累積汎用経費計量データを最小にするように、RNCは第1のセットの予備的DHOノードを選択する。次いで、RNCは、一実施例によれば、何れのマクロダイバシティ経路区間も最大許容経路遅延を超えないことをチェックする。経路遅延が受け入れ可能であれば、予備的DHOノードセットは保存される。さもなければ、予備的DHOノードセットは、全マクロダイバシティ経路区間の経路遅延が受け入れ可能になるまで経路遅延を低減するようにRNCにより変更される。
第1のセットの予備的DHOノード選択
要するに、RNCはDHOノード選択プロセスを、関係するノードBへの(トポロジーデータベースから取得した)ルートのツリーを形成することにより開始する。次いで、RNCはツリーの分岐ノードと相対的な相互接続を識別する。分岐ノードの相対的な相互接続を識別することは、本質的に、RNCが、分岐ノードとノードBとRNCとだけからなる(即ち、中間ルータは省略される)簡単化された概要ツリーを創成することを意味する。簡単化された概要ツリーは図7に示されている。各分岐ノードに対して、対応する可能性のあるDHOノードが存在し、RNCはこれらDHOノードの選択に進むように構成される。以下に、完全なプロセスの詳細を続けて説明する。
図5に示すシナリオに基づくDHOノード選択プロセスの例が、この説明を通して使用される。しかしながら、備えられた例は、本発明の理解をさらに容易にするためにのみ含められているのであり、本発明を制限するためではない。図5は5つのマクロダイバシティ経路区間を持つソフトハンドオーバモードのDHOを図示している。図示された例の目的は、DHOノード選択プロセスの原理を説明することである。図5のR1〜R7はルータであり、NB1〜NB5はノードBである。IP=Xは、ノードのIPアドレスがXであることを意味する。
一般的な場合、RNCはソフトハンドオーバモードの同じDCHに関係するn個(n>1)の接続されたノードBを持つ。DCHのDHOノードを選択するために、RNCは、上記のトポロジーデータベースからRNCと関係するノードB各々との間の完全なホップバイホップルートを取得するように適合される。取得したルートは“ルートツリー”を形成する。2または3のルートが合流するノードは分岐ノード(BN)と呼ばれる。RNCはルートツリーのノードに基づいて最良のDHOノードを選択する手段を含む。ルートツリーのDHOノードを単に探索することには制限があり、これはツリー上のノードよりさらに最適でありうる可能性のあるツリー上にないDHOノードが無視されることを意味する。この制限は選択機構の複雑さを制限することとのトレードオフになる。全ての可能性のある(ツリー上およびツリー上にない)DHOノードの中の最良のものが探索され、(個々のルートに独立に)最適ルートツリーが創成されるとすれば、これにはシュタイナー(Steiner)ツリーの計算が関係し、これは非常に複雑で、計算量を要する。従って、最適ではないが、ツリー上のノードからのDHOノードを選択することは、少なくともその基本形では、このアプリケーションには十分であると考えられる。
さらにDHOノードの選択に際して、RNCは2つの異なる基本的手法のいずれかを使用することができる。RNCはルートツリーのツリー上のDHO可能な全てのノードからか、或は、マクロダイバシティが関係するDCHの無線リンク特性を知るDHO可能ノードからのみかのいずれかからの選択に適応する。前者の手法では、より多くのDHO可能ノードがより効果的なマクロダイバシティツリーが結果的に得られるものから選択することを可能にする。しかしながら、結合を行なうのに選択される、DCHの無線リンク特性を知らないDHO可能ノードが選択されると、DCHのマクロダイバシティ経路区間を結合するために知ることが必要なDCH特性をこのDHOノードに通知する付加的なシグナリングが必要になる。後者の手法では、可能性のあるDHOノードは、関係するUEへの少なくとも1つの無線リンクを担うRNCおよびノードBに限られる。S−RNCは本質的に必要なDCH特性を知っており、D−RNCはRNSAPシグナリングにより通知され、無線リンクを担うノードBはNBAPシグナリングにより通知される。UEへの無線リンクを担うノードB(即ち、アクティブセットに含まれるノードB)は以下、“無線アクティブノードB”と呼ばれる。UEへの無線リンクを担わないノードB(即ち、アクティブセットに含まれないノードB)は以下“非無線アクティブノードB”と呼ばれる。従って、UEへの無線リンクを担うDHOノード(即ち、無線アクティブノードB)は“無線アクティブDHOノード”と呼ばれる。他のDHOノードは“非無線アクティブDHOノード”と呼ばれる。
DHOノード選択アルゴリズムのさらなる説明では、RNCはルートツリーの全てのDHO可能ノードからDHOノードを選択すると仮定する。しかしながら、同じアルゴリズムがルートツリーのRNCとDHO可能な無線アクティブノードBからのDHOノードの選択に使用することができる。これは、ルートツリーの全てのRNCとDHO可能ノードBに代わって、RNCとDHO可能な無線アクティブノードBのみが可能性のあるDHOノードとして考慮されることを意味する。
取得したホップバイホップルートは、各ホップの幾つかの計量データを伴うIPアドレス(中間ルータおよび宛先ノードBのIPアドレス)のリストにより表される。RNCのIPアドレスはDHOノード選択プロセスに必要ではないので省略される。計量データは遅延計量データと(任意の基準に基づく)汎用経費計量データの一方または両方を含むことができる。計量データは非対称であってよく、この場合、1セットの計量データがリンクの各方向に供給される。また、そのデータは対称であってもよく、この場合、同じセットの計量データが両方向に有効である。本発明の一実施例に従う図示した例では、計量データは対称遅延計量データと対称汎用経費計量データの両方を含む。表1は、実施例のシナリオ(即ち、図5に示すシナリオ)で、RNCが取得するルート情報に含まれる情報を示す。
Figure 0004444966
図5で説明された例を参照すると、表1はトポロジーデータベースから受信した関連する計量データを持つルートを含む。この例では、対称遅延および経費計量データが使用される。
取得したルートのツリーを形成するために、RNCはルートを分岐として見、分岐ノードを識別するように適合されている(分岐ノードは1からn−1まで存在し、nは分岐の数である)。分岐ノードを識別するために、RNCは各リストの第1のIPアドレスから開始し、次いで、分岐が分かれる、即ち、そのIPアドレスが他の分岐のIPアドレスと異なるときを識別するために一度に1アドレスずつ進むように構成される。そのリストで分岐するIPアドレスの前のIPアドレスは分岐ノードを表す。もし、2つの分岐が共通のIPアドレスを全く持たなければ、そのRNCがこれら2つの分岐に対する分岐ノードである。全分岐ノードが識別されるまで、この手順は継続する。図6は、図5のシナリオの例から得られるルートツリーを示す。
全分岐ノードが確認されると、相対的な相互接続と共に、ノードBとRNCへのその接続が確認される。これらの接続を識別することは本質的には、RNCが、分岐ノードとノードBとRNCとのみからなる(即ち、中間ルータは省略される)簡単化された概要ツリーを創成するように適合されることを意味する。原ルートツリーの場合のように、これはRNCにおける、ほんの論理的構成、本質的にデータ構造である。それは未だUTRANにおける物理的な具体化ではない。図7は、図6のルートツリーに対応する分岐ノードツリー(即ち、図5のシナリオの例から得られる分岐ノードツリー)を示し、表2は分岐ノードツリーがどのようにデータテーブルとして表現されるのかを示す。なお、BN Xは分岐ノード番号Xを意味する。
Figure 0004444966
識別された分岐ノードはRNC、ノードBの1つあるいは中間ルータであってよい。即ち、分岐ノードがDHO可能であることは確かではない。しかしながら、各分岐ノードには対応する可能性のあるDHOノードが存在する。分岐ノードを開始点として、RNCは最良の対応DHOノードを選択する手段を含む。この実行のために、RNCは、各ホップに割当てられた経費計量データとRNSのDHO可能ノード(そのIPアドレスにより表される、即ち、ホップバイホップルートのノードを表すのに使用されるのと同じIPアドレス)のリストを使用するように構成される。RNS間の場合(即ち、2つ以上のRNSが関係する場合)、RNCも隣接RNSのDHO可能ノードのリストを使用することができる。このような場合、RNCはこれらのリストとともに構成されてもよく、あるいはシグナリングにより隣接RNSのRNCから取得してもよい。図5のシナリオの例に基づくDHOノードを選択する例では、ルートツリーのRNCおよび全ノードBはDHO可能ノードであると想定される。
ある分岐ノードに対応するDHOノードの選択に使用されるアルゴリズムは簡単である。分岐ノードから出発して、DHO可能ノード(あるいは経路の終端)が見つけられるまでRNCは分岐ノードから各方向の(即ち、アップリンクを含む原ルートツリーの各分岐方向の)汎用経費計量データを累積することができる。(非対称汎用経費計量データが使用されれば、汎用経費計量データは分岐ノードから見つけられたDHO可能ノードまでの累積往復でなければならない。対称経費計量データが使用されれば、一方向の汎用経費計量データの累積で十分である。)RNCはこれを、簡単化したものでなく、原ルートツリーを使用して行う。最小累積汎用経費計量データにより見つけられたDHO可能ノードは関係する分岐ノードに対応するDHOノードとして選択される。分岐ノード自体がDHO可能ノードであれば、その分岐ノードは最良の選択であり、累積汎用経費計量データはゼロであるので、勿論、その分岐ノードは選択されるDHOノードである。
同じ最小累積汎用経費計量データにより、2つ以上のDHO可能ノードが見つけられれば、本発明の実施例に従えば、RNCは、関係する分岐ノードからRNCへの原ルートツリーに(累積遅延計量データによる)最小の遅延を加えるものを選択すべきである。あるDHO可能ノードの追加遅延を計算するために、RNCはDHO可能ノードに最近接の原ルート(即ち、ルートツリーの関係する分岐ノードからRNCへのルート)のノードを識別する手段を含む。次に、追加された遅延は、原ルートの確認された最近接のノードから関係するDHO可能ノードまでの往復累積ホップバイホップ遅延計量データとして計算される。もし、その追加された遅延も等しければ、本発明の実施例に従えば、RNCは関係するDHOノードから任意に選択するように構成される。
本発明のさらなる実施例に従えば、RNCが同じ最小累積汎用経費計量データにより見つけられる2または3以上のDHO可能ノードの中からDHOノードを選択する代替的なより簡単な方法では、その中から1つを任意に選択する。得られるDHOノードの選択では最適さに劣るが、RNCがDHOノード選択プロセスを複雑にする追加遅延の上記の計算をしなくてよいことが利点である。
次に図5のシナリオの例に基づくDHOノード選択の例に戻り、識別された分岐ノードに対応するDHOノードは以下のように選択される。この例では、対称汎用経費計量データが使用されるので、経費計量データは分岐ノードと可能性のあるDHOノードとの間の単一方向においてのみ累積される。分岐ノードR7に対応するDHOノードはNB4であり、これに対するR7からの累積汎用経費計量データは“4”である。ルートツリーの全ての他のDHO可能ノードはこの分岐ノードからより大きな累積汎用経費計量データを持つ。同様に、分岐ノードR5に対応する選択されたDHOノードはNB3であり、これに対するR5からの累積汎用経費計量データは“4”である。分岐ノードR4に対応する選択されたDHOノードは再度NB3であり、これに対するR5からの累積汎用経費計量データは“7”である。分岐ノードR2に対応する選択されたDHOノードはNB1であり、これに対するR2からの累積汎用経費計量データは“4”である。
各分岐ノードに対応するDHOノードが選択されると、選択されたDHOノードはその対応する分岐ノードと同じように(即ち、分岐ノードとノードBとRNCとの単純化された概要ツリーにおいて示されるように)、DHOノードと(ツリーのリーフノードである)ノードBとRNCとのツリーに(論理的に)相互接続される。このツリーは、“DHOノードツリー”と表示される。さらに、DHOノードツリーの一部であるノードは、“DHOツリーノード”と表示される。DHOツリーノードはDHOノードツリー内の任意のノードでありうる。それは、上記のようにDHOツリーノードがDHOノード、DHO機能のないRNC、或は、DHO機能のないノードB、例えば、リーフのノードBでも良いことを意味する。DHOノードは、ノードB、RNC、或は別のDHOノードと一致することがある。そのような場合、一致するノード間の論理的接続はDHOノードツリーでは消滅する。ルートツリーや分岐ノードツリーのように、このDHOノードツリーは、UTRANでは物理的に実現されることのないRNCにおける論理的構成である。表3と表4は、DHOノード選択の例の分岐ノードツリーテーブル、即ち、表2の分岐ノードツリーテーブルがDHOノードツリーテーブルに変換される様子を示している。なお、DHO(BNX)が分岐ノードXに対応する選択DHOノードを表す。図8は、結果として得られるDHOノードツリーを(図5のシナリオの例に基づくDHOノード選択の例の一部として)示す。
Figure 0004444966
表3からDHO(BN2)およびDHO(BN3)は1つであり同じノード、即ち、NB3であると結論付けられる。
Figure 0004444966
表4は表2の(図5のシナリオの例に基づくDHOノード選択の例の一部である)分岐ノードツリーテーブルから導かれる最終DHOノードツリーテーブルである。DHO(BN2)とDHO(BN3)とは、単一のDHOノード、DHO(BN2、BN3)に併合される。
図8は図5のシナリオの例に基づくDHOノード選択の例の分岐ノードに対応するDHOノードの選択から得られるDHOノードツリーを示す。DHOノードツリーのデータ表現は表4に見られる。
最大許容遅延を超えないことのチェック(遅延低減フェーズとも呼ばれる)
DHOノードが選択されると、UTRANノードに選択DHOノードを含むルートツリーの確立を指示する前の最後のステップはノードBとRNCの間で最大許容トランスポート遅延を超えないことをチェックすることである。これを実行するために、DHOノードツリーにおける接続は原ルートツリーにマップされ、完全なホップバイホップルートを形成する。図9はこのことを図5のシナリオの例に基づくDHOノード選択の例に対して示す。即ち、図8のDHOノードツリーは図6のルートツリーにマップされる。結果的に得られるデータフローは図9の太い矢印で示される。
各ノードBからRNCへの経路のトポロジー情報の一部であるホップバイホップ遅延をRNCは分析し、これを両方向の新しいデータ経路の完全なトランスポート遅延に共に加算する。アップリンクに対して、フレーム結合手順のためにデフォルトの遅延値もRNCにより最初のDHOノードを除く経路の各DHOノードに対して加算される。
トポロジーデータベースから計算される遅延は十分に正確ではないが、関係する遅延測定に依然使用することができる。(トポロジーデータベースの遅延計量データを使用して)関係する遅延測定結果をより正確なノード同期測定結果と結合すると、結果は十分正確である。ノード同期測定は、第3世代パートナーシッププロジェクト;技術仕様グループ無線アクセスネットワーク;UTRANステージ2における同期(5版)(3rd Generation Partnership Project;Technical Specification Griup Radio Access Network;Synchronization in UTRAN Stage 2 (Release 5)) 3GPP TS 25.402 V5.1.0、及び、第3世代パートナーシッププロジェクト;技術仕様グループ無線アクセスネットワーク;DCHデータストリームに対するUTRANIub;Iurインタフェースユーザ段階プロトコル(5版)(3rd Generation Partnership Project;Technical Specification Griup Radio Access Network;UTRAN Iub/Iur Interface user plane protocol for DCH data stream (Release 5)) 3GPP TS 25.427 V5.0.0にさらに記述されている。
DCHフレームプロトコルの一部である(および他のUTRANユーザ段階プロトコル)ノード同期手順は、RNCからノードBまでの往復遅延を正確に測定する。安定性と正確性の強化のために、ノード同期手順は専用の高優先度ベアラでオプション的に行われると良い。ノード同期手順は任意の時間に実行されても良いが、原理的にはトランスポートネットワークのトポロジーが変化したときにのみ実行されるべきである。ノード同期手順は、RNCと1つ以上のノードBとの間で実行される。RNCはダウンリンクノード同期制御フレームを1つ以上のノードBに送信する(制御フレームがソフトハンドオーバモードでDCHのユーザ段階において送信されれば、制御フレームは分離され、全ての関係するノードBに到達する)。ダウンリンクノード同期制御フレームは、一定の時間パラメータを含む。ダウンリンクノード同期制御フレームを受信する各ノードBは、一定の時間パラメータを含むアップリンクノード同期制御フレームにより応答する。妥当な代替法は、対応するルートトレース測定のセットが実行される度に(ルートトレース測定が使用されると)ノード同期手順を実行することである。(トポロジーデータベースの遅延計量データを使用して)関係する遅延測定結果をノード同期遅延測定結果と結合する計算では、以下の表記が使用される。
NS ノード同期手順により測定される遅延
top-old-DL トポロジーデータベースから計算される原経路
(即ち、トポロジーデータベースから取得されるルート)
のダウンリンクトランスポート遅延
top-old-UL トポロジーデータベースから計算される原経路の
アップリンクトランスポート遅延
top-new-DL トポロジーデータベースから計算される新経路の
ダウンリンク遅延
top-new-UL トポロジーデータベースから計算される新経路の
アップリンク遅延
DHO データ経路のDHOノード数
(RNCが選択DHOノードの1つであればRNCを含む)
comb フレーム結合のデフォールト遅延値
この値は結合されるフレーム数に依存することがあるが、
以後パラメータは結合されるフレームの数に独立である
固定値を持つと仮定される
new-path-DL トポロジーデータベースとノード同期測定結果に基づく
測定結果の結合の結果として見積もられる新経路の
ダウンリンク遅延
new-path-UL トポロジーデータベースとノード同期測定結果に基づく
測定結果の結合の結果として見積もられる新経路の
アップリンク遅延
種々の遅延パラメータを結合することにより、新経路のダウンリンクおよびアップリンク遅延の合理的に正確な値は以下のように計算される。
top-old-DL=Σ(旧経路のダウンリンクホップ遅延)
top-old-UL=Σ(旧経路のアップリンクホップ遅延)
top-new-DL=Σ(新経路のダウンリンクホップ遅延)
top-new-UL=(NDHO−1)×Dcomb
+Σ(新経路のアップリンクホップ遅延)

new-path-DL=(Dtop-new-DL/Dtop-old-DL)×DNS
new-path-UL=(Dtop-new-UL/Dtop-old-UL)×DNS
対称遅延計量データが使用されれば、計算は僅かに簡単化される。最大許容遅延と比較されるべき遅延値はDnew-path-DLとDnew-path-DLの値である。これは、トポロジーデータに基づく測定結果が幾らか不正確であれば、Dtop-new-DLとDtop-new-ULのパラメータの最大許容値は種々のデータ経路に対して異なることを意味する。例えば、1つのデータ経路に対するあるDtop-new-DLは、Dnew-path-DL値が最大許容値を超える原因となるが、別のデータ経路の同じDtop-new-DL値は許容範囲のDnew-path-DL値となることがある。
new-path-DLまたはDnew-path-ULのいずれかがトランスポートネットワークにおける最大許容遅延(あるいは安全マージンを供給するために僅かに低めの遅延閾値)を超えれば、関係する経路は変更されねばならない。これを実行する異なるレベルの複雑さ(と性能)をもつ種々の方法が存在する。理想的には、DHOノードの選択は新しい結論に到達するために新しい条件、おそらくは完全に、或は部分的に新しいDHOノードにより再開始されるべきである。その目標は最初のDHOノードツリートと比較して、総累積経費計量データにおいて出来るだけ少ない増加で受け入れ可能な遅延を持つデータ経路を得ることである。しかしながら、別の重要な目標はアルゴリズムを簡単に、計算を効率的に保持することである。それ故、DHOノードの選択は再開始されないのが好ましい。代わりに関係するデータ経路が変更され、その遅延を受容可能なレベルに低減する。
データ経路の変更方法では経路遅延が最大許容値より小さくなるまで、経路から1つ以上のDHOノードを削除する。経路からのDHOノードの削除により、関係するデータフローがDHOノードをバイパスすることを意味する。(削除DHOノードが経路のノードBの原ルートに含まれれば)削除DHOノードは経路に残る可能性があるが、そのDHO機能は関係するデータフローには適用されない。データフローがDHOノードに到達するのに迂回する必要があれば、DHOノードはその削除後は経路に残らない。
どのDHOノードを削除すべきか?本発明の実施例によれば、経路のDHOノードを1つずつ削除する幾つかの方法がある。違いは複雑さと効率である。(他とは根本的に異なる)最後の方法以外のすべてにおいて、(トポロジーデータベースからデータを使用してルートツリーにおいて計算される)必要な経路遅延の低減は、経路遅延低減方法が開始される前に計算されることができることが好ましい。
ダウンリンク経路遅延があまりにも大きければ、(遅延計量データによる)必要なダウンリンクの遅延低減は、Dred-DL=Dtop-new-DL−Dmax×Dtop-old-DL/DNSであり、Dred-DLは必要なダウンリンクの遅延低減、Dmaxは最大許容遅延である。アップリンク経路遅延が過大であれば(遅延計量データによる)、必要なアップリンクの遅延低減はDred-UL=Dtop-new-UL−Dmax×Dtop-old-UL/DNSであり、Dred−ULは必要なアップリンクの遅延低減である。
2つ以上の経路(即ち、マクロダイバシティ経路区間)に過大な遅延があれば、RNCはまず最大遅延を有する経路のDHOノード削除による遅延低減を実行すべきである。(例えば、結合データフローを表す経路の一部からDHOノードが削除されたとすれば、)この経路からのDHOノード削除は他の経路の遅延をも低減する可能性がある。従って、次の経路の遅延低減を開始する前に、RNCは前の経路の遅延低減措置の結果として経路遅延が変化したかどうかをチェックすべきである。
以下は、効率と複雑さの間の妥当な関係を持つDHOノードの削除に基づく幾つかの経路遅延低減方法である。RNC(即ち、S−RNC)がDHOノードである場合、RNCは削除されることのできるDHOノードから除外される。これは全ての方法に適用される。これらの方法では、関係する経路にRNC以外に少なくとも1つのDHOノードがあることを仮定する。トランスポートネットワークが間違って設計されたり構成されない限り、唯一のDHOノード(即ち、現行UTRANマクロダイバシティ原理による経路)としてRNCを持つ経路には過大な遅延はありえないので、これは安全な仮定である。このような場合がなお生じれば、RNCは遅延測定結果が不正確であると仮定し、とにかくその経路を使用すべきである。全ての方法はダウンリンクとアップリンクに個別に適用することができるが、これらの方法は大部分、ダウンリンクとアップリンクに関して独立に説明する。
DHOノードが経路から削除されると、経路遅延は通常低減し、経路の累積汎用経費計量データによる経費は通常増加する。遅延に関して、ある経路の遅延低減は問題である。削除されたDHOノードが経路に残っていると(そのDHOノードはDHO機能をもはや関係するデータフローに適用しないが)、ダウンリンク経路遅延は影響を受けないが、(削除されたDHOノードが経路の階層構造的に最上位のDHOノードでなかった場合に限り)アップリンク経路遅延はフレーム結合遅延の分だけ低減される。全ての他のDHOノード削除の場合は、経路遅延は低減される。汎用経費計量データに関しては、問題は、関係するDCHの両方向(両方向の全マクロダイバシティ経路区間を含む)に対する総汎用経費計量データの増加である。ほとんど全てのDHOノード削除の場合、総汎用経費計量データは増加するが、ある極端な、ありえないシナリオではDHOノード削除の結果として、総汎用経費計量データは影響を受けない、あるいは減少する可能性さえある。経費計量データの減少は計算上、負の経費計量データの増加として表される。
幾つかの遅延低減方法において、RNCは、あるDHOノードを経路から削除する結果得られる、(遅延計量データによる)可能性のある経路の遅延低減と(全DCHの汎用経費計量データによる)経費増加との内、少なくともいずれかを計算することが必要である。
可能性のある経路の遅延低減を計算するために、RNCはまず、遅延が削減されるべきRNCからノードBへの経路(或は、ノードBからRNCへの経路)の原ルート(即ち、トポロジーデータベースから取得されるルート)のノードから関係するDHOノードに最近接のノードを識別する。これは、(原ルートツリーの)分岐ノードであるかもしれないが、(分岐ノードであるかもしれないし、あるいはそうでないかもしれないが)DHOノードそのものである可能性もある。(遅延計量データによる)可能性のあるダウンリンク経路の遅延低減は、識別された(原ルートにおける)最近接DHOノードとDHOノードとの間の往復累積ホップバイホップ遅延計量データとして再度計算される。DHOノードが経路の階層構造上、最上位のDHOノードでない限り、可能性のあるアップリンク経路の遅延低減はフレーム結合遅延の追加と同じように計算される。
可能性のある経費増加の計算はさらに複雑である。考慮すべき以下の4つの異なるケースがある。
1.削除の前に、DHOノードはその分離と結合機能を3つ以上のデータフローに既に適用しており、これは削除後、DHOノードが少なくとも2つのデータフローにそのDHO機能をなお適用することを意味する。
2.削除の前に、DHOノードはその分離と結合機能を2つのデータフローに既に適用しており、これは削除後、DHOノードがいずれのデータフローにもそのDHO機能を適用しないことを意味する。DHOノードは1つで唯一の原ルート、即ち、2つの関係するデータフローのルートツリーの最適ルートに含まれる。
3.削除の前に、DHOノードはその分離と結合機能を2つのデータフローに既に適用しており、これは削除後、DHOノードがそのDHO機能をいずれのデータアフローにも適用しないことを意味する。DHOノードは双方の関係するデータフローの原ルート(即ち、ルートツリーの最適ルート)に含まれる。
4. 削除の前に、DHOノードはその分離と結合機能を2つのデータフローに既に適用しており、これは削除後DHOノードがそのDHO機能をいずれのデータアフローにも適用しないことを意味する。DHOノードは関係するいずれのデータフローの原ルート(即ち、ルートツリーの最適ルート)に含まれない。
第1のケースでは、RNCは、関係するDHOノードが削除される可能性のあるデータフロー、即ち、経路遅延が低減されるべきデータフローを選択する。次いで、RNCは、選択されたデータフローのルートツリーに基づいて原ルートのノードの中から関係するDHOノードに最近接のノードを識別する。次いで、識別されたノードと経路の次のアップリンクDHOノード(或は、アップリンクDHOノードがなければRNC)との間の往復累積ホップバイホップ汎用経費計量データから、識別されたノードと関係するDHOノードとの間の往復累積ホップバイホップ汎用経費計量データを減算して、可能性のある経費増加が計算される。これらの計算は、遅延低減が必要なとき、或は、DHOノード選択プロセス実行期間(この間にRNCはとにかく分岐ノードから可能性のあるDHOノードへのホップバイホップの累積を実行する)に事前に実行される。
第2のケースでは、RNCは、関係するDHOノードが(ルートツリーに見られるような)原ルートに含まれないデータフローを選択する。次いで、RNCは第1のケースで説明したのと同じノード識別と経費増加の計算を行う。
第3のケースでは、RNCは、任意に2つのデータフローの1つを選択する。次いで、RNCは第1のケースで説明したのと同じノード識別と経費増加の計算を行う。この場合RNCは等しくノード識別を省くことができ、単に関係するDHOノードと経路の次のアップリンクDHOノード(或は、アップリンクDHOノードがなければRNC)との間の往復累積ホップバイホップ汎用経費計量データとして経費の増加を計算する。
第4のケースでは、RNCは両方のデータフローに対して第1のケースで説明したノードの識別と経費増加の計算を行う。総経費の増加(この場合負である可能性がある)を得るには、RNCは、その時、両方のデータフローに対して計算された経費増加を合算し、関係するDHOノードと経路の次のアップリンクDHOノードとの間の、或はアップリンクDHOノードがなければRNCとの間の往復累積ホップバイホップ汎用経費計量データを減算する。
可能性のある遅延低減を計算する別の方法は、関係するDHOノードを一時的に削除し、全経路遅延を再計算し、それをDHOノード削除前に計算された経路遅延から減算することである。可能性のある経費増加は一時的なDHOノードの削除前後の全DCHに対する(即ち、全マクロダイバシティ経路区間に対する)両方向のホップバイホップ汎用経費計量データを累積することにより同様に計算することができる。
本発明の実施例によれば、RNCに実装されるように適合する9つの異なる遅延低減方法がある。
1.この方法では、RNCはまず、経路から削除されうる各DHOノードに対する可能性のある遅延低減と経費増加を(上述したように)計算する。次いで、RNCは、可能性のある経費増加/遅延低減比が最小であるDHOノードの削除を選択する。これが経路遅延の受容可能なレベルへの低下に十分でなければ、変更した経路について、この方法が繰り返される。
2.この方法では、RNCはまず、経路から削除されうる各DHOノードに対する可能性のある遅延低減と経費増加を(上述したように)計算する。RNCはまた、DCHに対する(即ち、全ルートツリーに対する)総累積汎用経費計量データを計算する。次いで、RNCは、(可能性のある遅延低減)/(DHOノード削除前の総経路遅延)−α×(可能性のある経費増加)/(DHOノード削除前の両方向の全DCHの経費)の計算から最大値が結果的に得られるDHOノードの削除を選択する。ここで、αは設定値、例えば、“2”である。これが経路遅延の受容可能なレベルへの低下に十分でなければ、変更した経路について、この方法が繰り返される。
3.この方法では、RNCはまず、経路から削除されうる各DHOノードに対する可能性のある経費増加を(上述したように)計算する。次いで、RNCは可能性のある経費増加が最小であるDHOノードの削除を選択する。これが経路遅延の受容可能なレベルへの低下に十分でなければ、変更した経路について、この方法が繰り返される。
4.この方法では、RNCはまず、経路から削除されうる各DHOノードに対する可能性のある遅延低減を(上述したように)計算する。次いで、RNCは可能性のある遅延低減が最大であるDHOノードの削除を選択する。これが経路遅延の受容可能なレベルへの低下に十分でなければ、変更した経路について、この方法が繰り返される。
5.この方法では、RNCはトポロジーデータベースから取得されたRNCからノードBへの原ルートに含まれるDHOノードを除く、ノードBからRNCへの方向の経路のDHOノードをまず削除する。結果的に得られる遅延低減が計算され、もし、これが十分でなければ、変更した経路について、この方法が繰り返される。低減を必要とするのがアップリンク経路遅延のみであり、原ルートに含まれない経路にDHOノードがなければ、(RNCを除く)原ルートに含まれる経路のDHOノードが削除され、フレーム結合遅延だけアップリンク経路遅延を低減することができる。
6.この方法では、RNCはまず、経路から削除されうる各DHOノードに対する可能性のある遅延低減を(上述したように)計算する。次いで、RNCは可能性のある遅延低減が最小であるが、なお必要な遅延低減より大きい(あるいは等しい)DHOノードの削除を選択する。この基準を満たすDHOノードが見出されなければ、RNCは上述の方法1〜5のいずれかの基準に従ってDHOノードの削除を選択する。DHOノードの削除が経路遅延の受容可能なレベルへの低下に十分でなければ、変更した経路について、この方法が繰り返される。
7.この方法では、RNCはDHOノードの削除が複数の経路の遅延を低減する可能性があることを利用しようとする。従って、RNCは(関係する経路以外の、最大遅延低減要求を持つ経路、即ち)また過大な遅延のある1つ以上の他の経路の有無をまずチェックする。もし、そのような経路があれば、RNCは、関係する経路と遅延低減を必要とする1つ以上の他の経路に共通であるDHOノードを、(そして、どのDHOノードが関係するノードBのいずれの原ルートにも含まれないのかを)識別する。これらのDHOノードの中から、RNCは上述の方法1〜5のいずれかの基準に従って1つのDHOノードの削除を選択する。そのような共通DHOノードを見出すことができなければ、RNCは上述の方法1〜5のいずれかの基準によってDHOノードの削除を選択する。或は、RNCは関係する経路に共通であるDHOノードと最大の遅延低減を必要とする他の経路のDHOノードと(しかし、どのDHOノードが関係するノードBのいずれの原ルートにも含まれないのか)を確認することができ、(上述の方法1〜5のいずれかの基準に従って)その1つを削除することができる。もし、関係する経路が最大の遅延低減を必要とする他の経路のDHOノードと共通なDHOノードをもたなければ、RNCは手順を2番目に最大の遅延低減を必要とする他の経路のそれに対して手順を繰り返し、以下同様にする。再度、関係する経路が遅延低減を必要とする他の経路のいずれとも共通のDHOノードをもたなければ、RNCは上述の方法1〜5のいずれかの基準に従ってDHOノードの削除を選択する。DHOノードの削除が経路遅延の受容可能なレベルへの低下に十分でなければ、この変更した経路について、この方法が繰り返される。
8.この方法では、RNCは経路から(RNCを除く)全てのDHOノードを削除する。即ち、原ルートは回復され、RNCは変更された経路では唯一のDHOノードである。
9.この方法では、RNCは遅延増加と最大遅延閾値をDHOノードの選択プロセス中に既に考慮する。マクロダイバシティ経路区間のルートをトポロジーデータベースから取得後、RNCは各ルートに対する両方向の累積遅延計量データを計算する。その結果は、最大許容経路遅延と比較され、各ルートに対する両方向の最大遅延に対する遅延計量データのマージンが、例えば、上記の方法で計算される。
次いで、ルートツリーの形成、分岐ノードの識別、及び、それらの相対的な相互接続が上記と同じ方法で行われる。しかしながら、以降のステップ、即ち、各分岐ノードに対応する最良のDHOノードの実際の選択は、汎用経費計量データに加えて遅延計量データが考慮されるので、改善される。
RNCがルートツリーのある分岐ノードからDHO可能ノードへの累積ホップバイホップ汎用経費計量データを計算するとき、RNCはまたホップバイホップ遅延計量データを追跡する。(分岐ノードから測定した)最小累積汎用経費計量データを持つDHO可能ノードが見出されると、RNCは(各方向の)それぞれ影響を受けるルートに対して結果的に得られる加算遅延が最大遅延に対する残存遅延計量データのマージンより大きくないことをチェックする。影響を受けるルートは関係する分岐ノードを通過するもの(原ルート)である。ルートのダウンリンク方向の加算遅延は、一時的に選択されたDHOノードと関係するルートに含まれる最近接ノードとの間の往復累積ホップバイホップ遅延計量データとして計算される。一時的選択DHOノードが関係するルートの選択されるべき最初のDHOノードでない限り(その場合フレーム結合遅延は加算されない)、アップリンク方向の加算遅延は、フレーム結合遅延の加算と同じように計算される。
加算遅延の計算を経費計量データの累積と統合するために、RNCは、以下のように動作するように構成される。ある分岐ノードに対応する最良のDHO可能ノードの探索において、(関係する分岐ノードを含む)分岐ノードから、RNCが“踏み”出すごとに、ここで、影響を受けるルートの少なくとも1つがRNCがルートツリーに“踏み”込む経路からが分岐するのであるが、RNCは(両方向の)ホップバイホップ遅延計量データの累積を開始し、全行程を経てDHO可能ノードに至るまで累積を継続する。続いて、RNCが関係する分岐ノードに対応するDHOノードを一時的に選択すると、RNCは、一時的に選択したDHOノードと影響を受けるルート夫々に含まれる最近接のノードとの間の往復累積ホップバイホップ遅延計量データの計算を既に(“踏み込む”プロセスの間に)済ませている。従って、RNCは、一時的に選択されたDHOノードが最終的に選択されるものであれば、影響を受けるルートのいずれかが残存遅延マージンを超えるかどうかを直ちにチェックするように構成されている。
RNCはまた、トポロジーデータベースからの(おそらく幾らか不正確な)遅延計量データを(上記のものに類似する)ノード同期手順からのより正確な遅延測定結果と結合して、さらに正確な遅延マージンを計算することができる。その時、ダウンリンクとアップリンクの(トポロジーデータベースからの遅延計量データにより測定された)初期遅延マージンは次のように計算される。
marg-DL=Dtop-old-DL×(Dmax/DNS−1)
marg-UL=Dtop-old-UL×(Dmax/DNS−1)
ここで、Dmarg-DLとDmarg-ULは夫々、ダウンリンクとアップリンクの遅延マージン、Dmaxは最大許容遅延、Dtop-old-DL、Dtop-old-UL及びDNSは、以前の定義と同じである。
このDHOノード選択プロセスが統合遅延のチェックによりうまく動作するために、RNCはDHOノード選択プロセスを分岐ノード階層の最下層の分岐ノードにより開始し、次の階層の分岐ノードなどへと処理を継続すべきである。
残存遅延マージンを超えない影響を受けるルートの数によって、一時的に選択されるDHOノードに対する統合遅延チェックの結果は、3つの異なる場合に分けられる。
いずれの影響を受けるルートも残存遅延マージンを超えなければ、RNCは、安全にDHOノードを選択することができる。次いで、RNCはそのそれぞれの加算遅延により影響を受けるルートの残存遅延マージンを低減し、(もしあれば)次の分岐ノードによりDHOノード選択プロセスを継続する。
1つ以上の影響を受けるルートが残存遅延マージンを超えるが、残存遅延マージンを超えない少なくとも2つの影響を受けるルートがあれば、DHOノードは遅延チェックに合格したこれらの影響を受けるルートに選択され得るが、他のルートには選択できない。次いで、RNCは、ルートが遅延チェックに合格しなかったマクロダイバシティ経路区間のデータ経路は選択DHOノードをバイパスすべきことに注意する。このことに注意して、この事情が後に創成されるDHOノードツリーに反映されることを確かめるべきである。最後に、RNCは、遅延チェックに合格した影響を受けるルートの残存遅延マージンをそれぞれの加算遅延により低減し、(もしあれば)次の分岐ノードによりDHOノード選択プロセスを継続する。
1つ以上の影響を受けるルートが残存遅延マージンを超え、影響を受けるルートの1つだけが遅延チェックに合格するか、或はいずれも合格しなければ、DHOノードは関係する分岐ノードに全く選択されない。この状況において、RNCは、第2の最良のDHO可能ノード(あるいは他の可能性のあるDHOノード)を選択することができるかチェックすることは可能であるが、少なくとも2つの影響を受けるルートが遅延チェックに合格するDHOノードを見つける可能性は極めて小さい。従って、DHOノード選択プロセスをさらに複雑にしないために、RNCはDHOノードがこの分岐ノードに選択されないことを受け入れるかもしれない。RNCはこのことに注意し、これが後に創成されるDHOノードツリーに反映されることを確かめる。次いで、RNCは、(もしあれば)次の分岐ノードによりDHOノード選択プロセスを継続する。
再び図5のシナリオの例に基づくDHOノード選択例に戻り、(第9の遅延低減方法、即ち、DHOノード選択プロセスに統合された上記の遅延チェックは、この例では使用されないので)遅延低減フェーズを継続する。説明の目的(即ち、2つの代替遅延低減方法を説明する)ために、第5の遅延低減方法と第6の遅延低減方法の両方が適用される。
まず、第5の遅延低減方法が、デフォルトのフレーム結合遅延値“3”により適用されるとを仮定する。以前に記したように、トポロジーデータベースの遅延計量データは幾らか不正確であることがあるので、トポロジーデータベースに基づく遅延測定結果(即ち、ルートツリーの遅延計量データ)の最大許容値は、種々のデータ経路の間で異なることがある。しかしながら、この例では、最大許容累積遅延計量データは、全てのデータ経路に対して“45”であると仮定する。
図9から導かれるように、NB1のデータ経路はダウンリンク遅延“6”を有し、アップリンク遅延についても同じ値を持つ。NB2のデータ経路はダウンリンク遅延“34”を有し、アップリンク遅延“37”を持つ。NB3のデータ経路はダウンリンク遅延“24”を有し、アップリンク遅延“27”を持つ。NB4のデータ経路はダウンリンク遅延“45”を有し、アップリンク遅延“51”を持つ。NB5のデータ経路はダウンリンク遅延“55”を有し、アップリンク遅延“61”を持つ。
その結果、NB5のデータ経路のアップリンク遅延は、少なくとも61−45=16だけ低減されなければならず、そのダウンリンクは少なくとも55−45=10だけ低減されなければならない。同様に、NB4のデータ経路のアップリンク遅延は少なくとも51−45=6だけ低減されなければならない。
遅延低減方法は、最大遅延低減要求を持つデータ経路、即ち、この例では、NB5のデータ経路により開始する。第5の遅延低減方法によれば、(トポロジーデータベースから取得されるRNCからノードBへの原ルートに含まれるDHOノードを除いて)ノードBからRNCへの方向の経路の第1のDHOノードがまず削除されるべきである。これは、DHOノードNB4が第1のステップでNB5のデータ経路から削除されることを意味する。結果として得られる変更されたDHOノードツリーテーブルとDHOノードツリーとは、表5及び図10に示される。ルートツリーにおける結果的に得られる可能性のあるデータフローは図11に描かれている。
Figure 0004444966
この第1のステップはNB5のデータ経路のアップリンク遅延を“13”、そして、ダウンリンク遅延を“10”低減した。これでダウンリンク遅延に対しては十分であるが、アップリンク遅延はさらに“3”単位低減しなければならない。従って、第5の遅延低減方法によれば、NB5のデータ経路のノードBからRNCへの方向の次のDHOノードが削除される。これは、DHOノードNB3が第2のステップでNB5のデータ経路から削除されることを意味する。第5の遅延低減方法の第2のステップの後に結果として得られる変更されたDHOノードツリーテーブルは表6に示され、DHOノードツリーは図12に示されている。ルートツリーにおける結果的に得られる可能性のあるデータフローは、図13に描かれている。
Figure 0004444966
第2のステップはNB5のデータ経路のアップリンク遅延を“21”(そして、ダウンリンク遅延を“18”)低減した。これで十分であり、NB5の経路の遅延低減はこれで終了する。次いで、遅延低減方法はNB4のデータ経路に適用される。以前に記したように、NB4のデータ経路のアップリンク遅延は“6”単位低減されねばならないが、ダウンリンク遅延には低減の必要はない。しかしながら、NB5のデータ経路のDHOノードとしてのNB4の削除は、NB4がNB4のデータ経路のDHOノードとしてもはや動作しないことを意味する。その結果、NB4のデータ経路のアップリンク遅延は既に“3”単位低減されている。低減されるべき残りはさらに“3”単位である。第5の遅延低減方法によれば、ノードBからRNCへの方向の最初のDHOノードがNB4のデータ経路から削除されるべきである。従って、第3のステップで、DHOノードNB3がNB4のデータ経路から削除される。第5の遅延低減方法の第3のステップの後に結果として得られる変更されたDHOノードツリーテーブルとDHOノードツリーとは、表7及び図14に示される。ルートツリーにおいて結果として得られる可能性のあるデータフローは、図15に描かれている。
Figure 0004444966
従って、第3のステップはNB4のデータ経路のアップリンク遅延を“21”(そしてダウンリンク遅延を“18”)低減した。これで十分であり、従って、全DCH、即ち全データ経路の遅延低減はこれで終了する。
もし代わりに、第6の遅延低減方法が例で使用されていれば、結果は違っている。以下の説明では、遅延低減が再開され、第6の遅延低減方法が使用される。
本発明の一実施例に従う第6の遅延低減方法によれば、可能性のある遅延低減が最小であるが、必要な遅延低減よりなお大きい(あるいは等しい)DHOノードがまず削除されるべきである。(最大の遅延低減を必要とするデータ経路である)NB5のデータ経路により再び処理を開始し、3つのDHOノードに対する可能性のある遅延低減は以下の通りである。DHOノードNB4の削除はNB5のデータ経路のアップリンク遅延を“13”低減し、ダウンリンク遅延は“10”低減される。DHOノードNB3の削除はNB5のデータ経路のアップリンク遅延を“21”低減し、ダウンリンク遅延は“18”低減される。最後に、DHOノードNB1の削除はNB5のデータ経路のアップリンク遅延を“6”低減し(NB1は経路の階層構造的に最上位のDHOノードであるので、フレーム結合遅延はない)、ダウンリンク遅延は“6”低減される。
従って、NB5のデータ経路に必要な遅延低減は(以前に記したように)アップリンクで“16”、ダウンリンクで“10”であるので、DHOノードNB3は、その単独の削除がNB5のデータ経路のアップリンクとダウンリンク遅延の双方を受容可能な値に低減するのに十分である、唯一のノードである。従って、DHOノードNB3が第6の遅延低減方法の第1のステップでNB5のデータ経路から削除される。第6の遅延低減方法の第1のステップの後に結果として得られる変更されたDHOノードツリーテーブルとDHOノードツリーとは、表8及び図16に示される。ルートツリーにおいて結果として得られる可能性のあるデータフローは、図17に描かれている。
Figure 0004444966
このステップの後に、NB5のデータ経路の遅延低減が終了する。その時、遅延低減方法はNB4のデータ経路に適用されても良い。以前に記したように、NB4のデータ経路のアップリンク遅延は“6”単位低減されねばならない(一方、ダウンリンク遅延には低減の必要はない)。しかしながら、NB5のデータ経路のDHOノードとしてのNB3の削除はNB4のデータ経路の遅延にも影響した。その理由は、DHOノードNB3が削除されたNB5のデータ経路の一部を構成するデータフローはNB4のデータフローと結合されているからである。従って、DHOノードNB3がNB5のデータ経路から削除されたとき、DHOノードNB3はNB4のデータ経路からも削除されたのである。NB4のデータ経路に対するアップリンクとダウンリンクの遅延低減は、NB5のデータ経路に対する遅延低減と同じであり、即ち、“21”のアップリンク遅延低減と“18”のダウンリンク遅延低減である。これは必要以上であり、従って、NB4のデータ経路の遅延低減も終了する。従って、全DCH(即ち、全データ経路)の遅延低減は終了する。
次いで、最終DHOノードツリーは、選択されたDHOノードとトランスポートベアラの確立への指示の基本である。
カスケードされた基地局のDHOノード選択アルゴリズム
ここで、カスケードされた基地局のDHOノード選択アルゴリズムに関する以下の記述は請求の範囲内ではないが、本発明のより良い理解に資するために開示される。
カスケードされた基地局を有するUTRANトポロジーでは、基地局はシーケンスに相互接続される。即ち、カスケード接続された一連の基地局において、RNCから最後の基地局への経路は、そのシーケンスの全ての他の基地局を通過する。RNCは、カスケード接続された基地局の幾つかのシーケンスを接続することができ、各基地局は他のシーケンスとは共通するデータ経路部分を持たない。カスケード接続された基地局はまた、UTRANツリートポロジーと結合しても良い。そのような場合、ツリーの1つ以上の分岐はカスケード接続された基地局を含む。さらに、カスケード接続された基地局トポロジーの変形は、カスケード接続された基地局のシーケンスの両端がRNCに接続されるように、カスケード接続された基地局とRNCをループで相互接続することである。そのようなループの目的はループのリンクが一時的に不調の場合にトランスポート経路に冗長性を与えることである。
マクロダイバシティ機能がノードBに分散される階層構造のマクロダイバシティ方式はカスケード接続されたノードBを持つUTRANトポロジーにおいて最も有益である。従って、カスケード接続されたノードB向きのDHOノード選択アルゴリズムを設計することは有用であるかもしれない。そのようなDHOノード選択アルゴリズムは、非常に簡単に作成されるが、単一シーケンスのカスケード接続されたノードB内のノードBの間のマクロダイバシティに対してのみ使用される。異なるシーケンスのカスケード接続されたノードBのノードBに関与する経路区間のDHOノードは、さらに汎用のアルゴリズム、例えば、上述のものを使用して選択されねばならない。最も簡単な解決法は、そのようなマクロダイバシティ経路区間のDHOノードとしてRNCを選択することである。一連のカスケード接続されたノードBの1つのノードBに関与する経路区間と、別のUTRANトポロジーに位置する別のノードBに関与する経路区間との間のマクロダイバシティは、同じように扱われる。
同じシーケンスのカスケード接続されたノードBに属する唯1つの(DHO可能)ノードBに関与するマクロダイバシティ経路区間に対して、DHOノードは以下のように選択される。複数の無線アクティブノードB、即ち、マクロダイバシティ経路区間の無線リンク部分を担うノードBの中から、ホップ数によりRNCに最近接のノードが、それ自身のデータフロー、即ち、無線インタフェースによるデータフローと、RNCに次に近接する無線アクティブノードBへと、その無線アクティブノードBからのデータフローとに関するDHOノードとして選択される。RNCに次に近接するアクティブノードは、それ自身のデータフローと、(RNCからの方向において見たときの)次の無線アクティブノードBへと、その無線アクティブノードBからのデータフローのDHOノードとして選択される。このアルゴリズムは、最後の無線アクティブノードB(即ち、ホップ数によりRNCから最も遠い無線アクティブノードB)に至るまで繰り返される。この最後の無線アクティブノードBは、DHOノードとして動作しない唯一のものである。
このアルゴリズムは、一連のカスケード接続されたノードBの全てのノードB(或は、少なくとも、そのシーケンスにおける無線アクティブノードB)がDHO可能であることを必要とする。一連のカスケード接続されたノードBの全てのノードBがDHO可能でなければ、そのアルゴリズムは以下のルールにより拡張される。DHO可能でないので、RNCから最も遠いものを除く無線アクティブノードBの1つがDHOノードとして動作できなければ、RNCの方向の次に利用可能なDHO可能ノードにより(DHOノードとして)置換される。この次に利用可能なDHO可能ノードは、別の無線アクティブノードB、非無線アクティブノードB、RNC、あるいは将来タイプのRNLノード(例えば、特殊DHOノード)でさえあっても良い。しかしながら、もしDHOノード選択アルゴリズムが無線アクティブノードB(及びRNC)のみからDHOノードを選択するように設計されるならば、非無線アクティブDHOノード或は将来タイプのRNLノードは、DHO不可能な無線アクティブノードBをDHOノードとして置換することができない。
これら簡単なトポロジーに関し、トポロジー情報はRNCにおいて手動あるいは半自動により構成される(しかし、自動機構はまたこの場合においても勿論可能である)。他のトランスポートネットワーク関連情報を無視して、RNCをカスケード接続されたノードBのシーケンス順序に関する情報を用いてのみ構成することも可能でさえある。これは、RNCがこの特定の場合においてDHOノードを選択するために知ることが要求される全てである。
このDHOノード選択アルゴリズムは、IPレベルあるいはAAL2レベルにおいて厳密にカスケード接続されたノードBのみに適用可能であるだけではない。各ノードBサイトがルータと併置されるノードBを含む場合の、一連のカスケード接続されたノードBサイトにも適用される。そのようなシナリオでは、厳密なネットワークトポロジーの観点からノードBは、ツリー構造で相互接続されるとみなされる。しかしながら、ルータとノードBの間のサイト内リンクの可能性のある低コストおよび低遅延のため、これらノードBをDHOノードとして使用することは、厳密にカスケード接続されるノードBをDHOノードとして使用することとほとんど等しく有益である。そのようなノードBをDHOノードとして使用するために、ネットワークトポロジーが厳密にツリー構造であることを無視して、RNCはノードBのシーケンス順序(即ち、厳密に言えば、ノードBサイトが相互接続されるシーケンス順序)により構成されるべきである。その時、上記の(カスケード接続されたノードBのネットワークトポロジーにおいてDHOノードを選択するための)アルゴリズムはそのまま使用される。厳密なカスケード接続されたノードBとルータ併置ノードBとが同じシーケンスに混在する場合に、この方法を使用することも勿論可能である。
DHO選択アルゴリズムにおけるツリー上にないDHO可能ノードの使用
ある場合には、ツリー上にないDHO可能ノード(即ち、原ルートツリーに含まれないDHO可能ノード)もDHOノードとして選択されることができれば、DHOノード選択プロセスはより最適なDHOノードツリーに至ることができる。このことは特に、もしUTRANトランスポートネットワークがメッシュトポロジーを持てば有用であるが、ある場合には、ツリートポロジー、或はツリートポロジーとカスケード接続された基地局との混成であるトランスポートネットワークにおいても有益である。そのような場合の例は、ツリー上にないDHO可能ノードがルートツリーの分岐ノードであるルータと併置されるノードBである場合である。そのツリー上にない位置にもかかわらず、そのようなノードBはDHOノードの有益な選択である。(たとえ、ノードBがツリー上のルータと併置されても、純粋なネットワークトポロジーの観点からノードBは併置ルータから1ホップ離れて位置しているので、ノードBはツリー上にないノードとみなされる)。
ツリー上にないDHO可能ノードの選択を可能にするために、RNCはそのトポロジーデータベースに各ノード(少なくとも各DHO不可能ノード)の追加情報を維持することができる。各ノードに関し、この追加情報は、(IPアドレス或はATMアドレスにより表される)最近接のDHO可能ノードと、関係するノードとその最近接のDHO可能ノードとの間の(両方向の)経路に関する累積遅延及び汎用経費計量データを示す。それ自体がDHO可能ノードであるノードに対しては、この関連情報は存在しないか、或は、そのノード自体をゼロに設定された累積遅延と汎用経費計量データの双方を持つ最近接のDHO可能ノードであることを示す。この情報は、独立のデータベースに保持されても良い。
ルートトレース法が使用される場合にこの情報を創成するために、RNCはRNSの各ルータを含む別々のデータベースを保持する。ルートトレース測定が行われるときに、RNCは、宛先ノードBをルートの各ルータに対する最近接のDHO可能ノードとして注意する。その情報は独立のデータベースに挿入される可能性はある。最近接のDHO可能ノードがルータのために既に独立のデータベースに格納されていれば、ルータから宛先ノードBへの累積汎用経費計量データがルータから既に格納された最近接のDHO可能ノードへの累積汎用経費計量データより小さい場合にのみ、宛先ノードBは最近接のDHO可能ノードとして格納されたDHO可能ノードを置換する。RNSの各ルータに最近接のDHO可能ノードを突き止めるためのルートトレースを基本とする方法は、カスケード接続された基地局とツリートポロジーUTRANに対してうまく動作するが、メッシュトランスポートネットワークトポロジーが使用されればうまく動作しない。
DHOノード選択、或は(可能性のあるDHOノード削除の結果として)可能性のある経費増加の計算のために、DHOノード選択アルゴリズムに関連して上記のように、累積汎用経費計量データの計算を実行する時、ツリー上にないDHO可能ノードとツリー上にあるDHO可能ノードとの間の根本的相違が考慮されなければならない。ノードがDHOノードとしての選択されるかどうかにかかわらず、ツリー上のDHO可能ノードには、ノードのアップリンクインタフェースへと、そのノードのアップリンクインタフェースからの少なくとも1つのデータフローが常に存在する。しかしながら、これはツリー上にないDHO可能ノードの場合には当てはまらない。ツリー上にないDHO可能ノードがDHOノードとして選択されなければ、いずれの方向にも、ノードへと、そのノードからのデータフローは存在しない。従って、ツリー上にないDHOノードのアップリンクインタフェースと原ルートツリーとの間のデータフローが、ツリー上にないノードをDHOノードとして選択することから結果的に得られる経費増加を表すので、そのデータフローは計算において考慮されねばならない。従って、対応する分岐ノードからツリー上にないDHO可能ノードへの累積汎用経費計量データが、例えば、ツリー上にないDHO可能ノードが関係する分岐ノードと併設されるノードBである場合のように非常に低くない限り、ツリー上にないDHO可能ノードはおそらく選択される見込みはない。
ある分岐ノードに対応するDHOノードを選択する場合、ツリー上のDHO可能ノードに加えて、RNCはトポロジー情報に指示されるDHO可能ノードを、岐ノードに最近接のDHO可能ノードとして考慮すべきである。
DHOノードツリーの実現
本発明の方法及び装置に従うマクロダイバシティノードとも呼ばれるDHOノードが選択されると、RNCはDHOノードおよび他の影響を受けるノードに、意図されるマクロダイバシティが確立されることを指示するように構成される。DHOノードは、NBAPと、RNS間の場合にはRNSAPも利用して以下のステップを実行する。
ダウンリンクの場合
RNCから受信した命令に従い、以前に確立されたトランスポートベアラを使用して、RNCから受信した命令に従い、DHOノードはダウンリンクフローを分離し、結果的に得られるフローを転送するように適合される。関与するノード間のデータフローを方向付けする命令は、IPを基本とするUTRANではIPアドレスとUDPポートとを、或はATMを基本とするUTRANではATMアドレスとSUGR参照(Served User Generated Reference:サービスを受けるユーザが生成する参照)を含むことができる。
変更の無いNBAPとRNSAPが使用されると、DHOノードは階層的に低位のノードから受信するアップリンクデータフローにおける暗示的な情報に従いダウンリンクフローを分離し、結果的に得られるフローを転送するように適合されると良い。この暗示的な情報は、受信アップリンクパケットのIPヘッダとUDPヘッダから取得したソースIPアドレスおよびUDPポートとからなる。
アップリンクの場合
DHOノードは、複数のアップリンクフローを、以前に確立されたトランスポートベアラを使用してRNCから受信した命令に従い、転送される単一のアップリンクフローに結合するように適合される。その命令は、IPを基本とするUTRANではIPアドレスを、或はATMを基本とするUTRANではATMアドレスとSUGRパラメータとを含むことができる。変更の無いNBAPとRNSAPとが使用されると、DHOノードは階層的に低位のノードから受信するアップリンクパケットから取得する情報により結合されるアップリンクフローを識別するように適合される。
DHO機能を有するノードBは、適応型タイミング方式を使用して、アップリンク結合における遅延とフレーム損失の間のトレードオフを最適にすることが好ましい。しかしながら、そのタイミング方式は本発明の範囲内ではない。
命令や他の手段を使用して、(論理的)DHOノードツリーに従ってマクロダイバシティを確立する方法は、(論理的)DHOノードツリーを取得あるいは創成するのに使用される方法とは独立であることを理解するべきである。
トランスポートネットワークの制御段階プロトコルが使用されれば、DHO機能を有する選択ノードBはこの制御段階プロトコルを使用して、RNCからの命令に従いノードB間トランスポートベアラを確立する。そのようなトランスポートネットワークの制御段階プロトコルの例は、ATMを基本とするUTRANでは(AAL2接続のための)Q.2630であり、制御段階プロトコルはIPを基本とするUTRANではIETF(インターネット技術特別調査委員会)のNSIS(信号方式の次期ステップ)作業グループにより開発されている。
階層型マクロダイバシティ構造の確立のために、選択DHOノードは分離したダウンリンクフローの送付先と結合するアップリンクが分かるように指示を受ける必要がある。これらDHOノードの命令は、DHOノード選択プロセスの結果であるDHOノードツリーに基づいている。DHOノードツリーが(マクロダイバシティ経路区間の追加あるいは削除のために)変化する度に、全ての影響を受けるノード(DHOノードおよび非DHOノードBの両方)は新しい命令を必要とする。DCHが全てのマクロダイバシティ経路区間に追加されるか、あるいは、全てのマクロダイバシティ経路区間から削除されるとき、命令がまた必要とされる。DCHが変更され、そのトランスポートベアラのQoSが変更されねばならなければ、本発明の実施例に従えば、DHOノードもQoSの指示を必要とする。影響を受けるノードはDHOノードツリーの単一のノードから全ノードBに及ぶ。S−RNCだけが影響を受ける場合、シグナリングは必要ではない。
DHOノードツリーに従って、DCHデータフローを方向付けするために、RNCは関係するノードBにノードBがノードB間トランスポートベアラの確立に必要とする(IP UTRANでは)IPアドレスとUDPポート、或は(ATM UTRANでは)ATMアドレスとSUGRパラメータを提供しなければならない。トランスポートネットワークの制御段階プロトコルが使用されれば、ノードBは、それ自体と、ノードB間トランスポートベアラの中間ルータ或はAAL2スイッチとの間のトランスポートネットワークの制御段階シグナリングを処理する。しかしながら、ノードB間RNLシグナリングは存在しない。
DHOノードツリー或は(そのDHOノードツリーのリーフノードB)と、IP UTRANにおいて階層的に上位のDHOノード或はRNCとの間でのトランスポートベアラをトランスポート層制御段階プロトコル無しで方向付けするために、RNCは、DHOノード或はリーフノードBに、トランスポートベアラのアップリンク方向で使用される宛先IPアドレスとUDPポートを伝達する。即ち、本質的には、階層的に上位のノードがRNC自体でない限り、RNCは(分散マクロダイバシティが使用されなかった場合、メッセージに含まれていた)RNCのIPアドレスとUDPポートを階層的に上位のDHOノードのIPアドレスとUDPポートにより置換する。受信ノードは、トランスポートベアラのダウンリンク方向で使用される宛先IPアドレスとUDPポートを返信する。
トランスポート層制御段階プロトコルを持つATM UTRAN或はIP UTRANでは、DHOノード或はリーフノードBと、階層的に上位のDHOノード或はRNCとの間でトランスポートベアラを方向付けするために、アドレス(即ち、ATMアドレス或はIPアドレス)やトランスポートベアラ参照(即ち、SUGRパラメータ或はUDPポート)は、DHOノード或はリーフノードBに伝達される必要は無い。これらの場合、トランスポートベアラは、階層的に上位のDHOノード(即ち、DHOノード或はRNC)から確立され、階層的に下位のノードはトランスポートベアラのアップリンク方向の宛先パラメータを事前に知る必要はない。しかしながら、階層的に下位のノードは、次のトランスポートベアラの確立に事前に備えなければならず、トランスポートベアラが確立されるとき、使用されるトランスポートベアラのダウンリンク方向の宛先パラメータ(ATMアドレスとSUGRパラメータ、或はIPアドレスとUDPポート)を割り当てなければならない。階層的に上位のノードから来るトランスポートベアラの確立のために階層的に下位のノードを準備させるメッセージに応答して、これらのパラメータはRNCに返信される。
いずれのタイプのUTRAN(即ち、トランスポート層制御段階プロトコルを持つ、或はそのプロトコルを持たないATM UTRAN或はIP UTRAN)でも、DHOノードと、階層的に下位のDHOノード或は(そのDHOノードツリーの)リーフノードBとの間でトランスポートベアラを方向付けするために、RNCは、DHOノードにトランスポートベアラのダウンリンク方向の宛先パラメータ(即ち、ATMアドレスとSUGRパラメータ、或は、IPアドレスとUDPポート)を伝達する。これは、正規のNBAP(或はRNSAP)メッセージに含まれない情報である。RNCは、この階層的に下位のノードが準備されたか、或は、階層的に上位のノードへのトランスポートベアラの確立に備えた方向を受信したとき、階層的に下位のノード或はリーフノードBからこれらの宛先パラメータをそれ以前に取得している。
なお、ノードが階層的に下位のノードに向けてトランスポートベアラを確立するとき、このトランスポートベアラは階層的に下位のノードの観点からは、階層的に上のノードに向けたトランスポートベアラである。
トランスポートベアラの方向情報と共に、RNCはノードB間トランスポートベアラに使用される明確なQoS情報も送信することができる。これは、例えば、Diffserv符号ポイント、QoSクラス指示、或は、帯域幅と遅延の示唆の形式で良い。他の命令は、アップリンク結合機能のタイミング命令とDHO命令実施のタイミング指示でありうる。
しかしながら、必要なQoS情報は、NBAP(と、おそらくRNSAP)を介してシグナリングされるDCH特性から暗示的に導出されることもある。さらに可能性があるのは、(DHOノードツリーの)階層的に上位のノードに向けたトランスポートベアラに使用されるQoSクラスを(DHOノードツリーの)階層的に下位のノードに向けたトランスポートベアラのためにコピーすることである。
ある場合には、DHOノードツリーが変更されると、マクロダイバシティ経路区間の完全なノードBとRNC間の経路を形成するために、幾つかのデータ経路が変更される必要があることを意味する。そのような場合、RNCはあるCFNにおける旧から新へのデータ経路への切り替えの同期を選択して、データの損失を避けることができる。その場合、RNCは、DHO命令が受信ノードにおいて実施されるときのCFNを示す(CFNの形式の)時間指示をDHO命令と関連させる。
全てのこれらの命令を関係するノードBに伝達するために、RNCは現存の変更されていないNBAPメッセージ(とRNSAPメッセージ)と、現存の変更されたNBAPメッセージ(とRNSAPメッセージ)と、新しいNBAPメッセージ(とRNSAPメッセージ)さえも使用する。
DHOに関連するシグナリングの1つの特徴はRNS間の場合と関連する。RNS間の場合、D−RNCはS−RNCへのRNSAPとノードBへのNBAPを使用して、S−RNCとノードBとの間で情報を多かれ少なかれ中継する。しかしながら、D−RNCは2つのプロトコル間の変換を行うので、それは厳密な中継ではない。
S−RNCからD−RNCへ送信されるRNSAPメッセージのDHO関連情報は、D−RNCのRNSの任意のノードB向けに意図されることがあるので、S−RNCがDHO関連情報の意図される受け手を指示する方法が存在しなければならない。これを行う好ましい方法は、意図される受信ノードのトランスポート層アドレス(即ち、IPアドレス或はATMアドレス)をRNSAPメッセージに含まれるDHO関連情報と共に含めることである。このトランスポート層アドレスはS−RNCが知ることを保証される唯一のノードアドレスであるので、このアドレスはトポロジー情報のノードの表現に使用されるものと同じアドレスであるべきである。しかしながら、意図される受信ノードがD−RNCであれば、含まれるトランスポート層アドレスは、S−RNCが知るD−RNCの任意のアドレス、例えば、トポロジー情報に使用されるものや、関係するRNSAPメッセージに使用されるトランスポートベアラの宛先アドレスとして使用されるものであって良い。同様に、トランスポート層アドレスは、D−RNCからS−RNCへの応答において送信されるRNSAPメッセージのDHO関連情報と関連付けられても良い。
RNS間DCHトランスポートベアラが常に(3GPP標準によれば可能である)D−RNCにおいて終端すれば、RNSAPシグナリングの拡張も変更も、分散DHO機能のRNS間の場合には必要ではない。その代わり、(S−RNCがD−RNCは特定のマクロダイバシティ経路区間に対してDHO機能を実行してはならないことを指示していなければ)、D−RNCはそれ自体のRNS内において分散マクロダイバシティ機構(即ち、DHOノードの選択、DHO命令の付与など)をS−RNCとは独立に処理することができる。
本発明の別の実施例では、RNCはDHOノードツリーを実現する、即ち、元のままのNBAPとRNSAPプロトコルを使用して、DHOノードツリーに従うトランスポートベアラを方向付けする。正規のメッセージフォーマットが使用され、新パラメータは導入されない。
(論理的)DHOノードツリーに従ってマクロダイバシティを実行する方法は、(論理的)DHOノードツリーの取得あるいは創成に使用される方法とは独立であることを理解されたい。
プロトコルを変更しない実施例は、IP制御段階プロトコルのないIP UTRANにおいてのみ使用されることができる。この理由は解決法の更なる記述から明らかになる。
既存の元のままのNBAPを使用することは、NBAPメッセージにおける新しいタイプのパラメータを必要とするDHO命令は使用されないかもしれないことを意味する。これは、データフローの方向、ノードB間トランスポートベアラに対するQoS命令およびノードBにおけるDHO機能の開始に重大な影響を持つ。別の重大な影響は、無線アクティブノードBのみがDHOノードとして動作するように構成される点である。D−RNC(しかしS−RNCを除く)を含む非無線アクティブノードはDHOノードとしてはありえない。
IP UTRANのDHOノードは同じIPアドレスとUDPポートを同じDCHに関係する全トランスポートベアラに割り当てる。即ち、(DHOノードツリーにおいて階層的に上位のノードからのダウンリンクフローと階層的に下位のノードからのアップリンクフローを含む)同じDCHに関係する全ての受信データフローは同じIPアドレスおよびUDPポートに到着する。DHOノードは、受信IPパケットのソースIPアドレスを見て、同じDCHの異なるフロー(例えば、ダウンリンクフローと1つ以上のアップリンクフロー)からそれらのIPパケットを区別する。DHOノードはまた、同じIPアドレスとUDPポートを反対方向の対応するフローのソースアドレスとソースポートとして使用する。DHOノードは、一定のIPアドレスとUDPポートに到着する全てのアップリンクフローを互いに結合し、DHOノードが無線アクティブノードBであれば、無線インタフェースにより到着するノード自身のアップリンクフローと結合する。DHOノードはまた、各結合アップリンクフローにはアップリンクフローが使用するソースIPアドレスとUDPポートと同じIPアドレスとUDPポートに送信される対応する分離ダウンリンクフローが存在するはずであることを知る。DHOノードが無線アクティブノードBであれば、DHOノードは勿論無線インタフェースにより分離ダウンリンクフローを送信するはずである。この原理は、プロトコルを変更しない解決法にとってきわめて重要であるが、プロトコルを変更して使用する解決法にも有効である。
以下の記述では、階層的に上位あるいは下位のノードは常にDCHのDHOノードツリーの階層を参照する。
以下で理解されるように、DHOノードにおけるDHO機能の開始および終了はこの解決法のデータフローの方向と密接に結び付いている。
現存するNBAPメッセージとパラメータにより、RNCがノードBに階層的に上位のノードへのDCHトランスポートベアラのアップリンク方向において使用されるべき宛先IPアドレスとUDPポートを指示することが可能になる。DHO機能が分散されていなければ、これらのパラメータはRNC自体のIPアドレスとUDPポートである。しかしながら、NBAPは、ノードBに階層的に下位のノードへのトランスポートベアラに対してどんなパラメータを使用するのかを指示する手段を含まない。この理由は、分散DHO機能を持たないUTRANではそのような指示の必要はないからである。
DHOノード或は(DHOノードツリーにおける)リーフノードBと、階層的に上位のDHOノード或はRNCとの間でのトランスポートベアラを方向付けするために、RNCは、DHOノード或はリーフノードBに、プロトコルを変更する解決法と同じようにアップリンク方向のトランスポートベアラにおいて使用される宛先IPアドレスとUDPポートを伝達する。即ち、本質的には、階層的に上位のノードがRNC自体でない限り、RNCは(分散マクロダイバシティが使用されなかったのであれば、メッセージに含まれていた)RNCのIPアドレスとUDPポートを階層的に上位のDHOノードのIPアドレスとUDPポートにより置換する。受信ノードは、ダウンリンク方向のトランスポートベアラにおいて使用される宛先IPアドレスおよびUDPポートを返信する。
階層的に下位ノードへ向かう、即ち、分離データフローの方向のトランスポートベアラに関係する命令は比較的微妙であり、DHOノードにおけるDHO機能の開始機構と結合されなければならない。
上記のように、RNCはDHOノードに階層的に下位ノードへのトランスポートベアラに使用する宛先IPアドレスとUDPポートを明示的に指示することができない。実際、RNCはノードBに、ノードBがDHOノードとして選択されたことやDHO機能が開始或は終了されるべき時間を明確に通知することさえできない。代わりに、DHO可能ノードBはデータフローにおける暗示的情報に頼り、DHO機能の開始と終了のトリガをかけ、分離データフローがどこに向かうのかを見出さなければならない。
DHO可能ノードBは、一定のDCHのトランスポートベアラに割り当てられたIPアドレスとUDPポートで受信する全IPパケットのソースアドレスをチェックする。次に階層的に上位のノード(或は、ノードBが既にDHOノードとして動作していれば、次に階層的に下位ノードの1つ)のソースアドレス以外のソースアドレスを持つパケットが受信されると、このパケットは階層的に下位ノードから発信されていなければならない。これは、ノードBに、ノードBが関係するDCHの新しいマクロダイバシティ経路区間のDHOノードになったこと、そして、新マクロダイバシティ経路区間の分離ダウンリンクフローに使用する宛先IPアドレスとUDPポートは受信パケットのソースIPアドレスとUDPポートと同じであることを示唆する。次いで、ノードBは必要なDHO機能を開始し、従って、分離および結合の実行を始める。この原理はトランスポート層制御段階プロトコルを持つATM UTRAN或はIP UTRANでは使用できない。なぜなら、これらのタイプのUTRANでは、階層的に上位ノードがノードBへのトランスポートベアラを確立するまで、ノードBは階層的に上位ノードへデータを送信できないからである。
ノードBは階層的に下位ノードへの新トランスポートベアラについて明確なQoS指示を受信せず、従って、必要であれば、ノードBは(ノードBでは既知である)DCH特性から必要なQoS情報を導出するか、或は、次に階層的に上位ノードへの同じDCHのトランスポートベアラに使用されるQoSクラス(例えば、Diffserv符号ポイント)をコピーしなければならない。
DHOノードとして動作するノードBが、階層的に下位のノードがマクロダイバシティ経路区間をもはや使用していないことを検出すると、ノードBはそのマクロダイバシティ経路区間に対するDHO機能を終了させなければならない。
なお、NBAP(とRNSAP)を変更する実施例について説明したアップリンクノード同期DCH FP制御フレームの発信元のノードBを識別する全ての方法は、プロトコルを変更しない実施例にも使用されても良い。
要約すると、DHOノード、即ち、移動通信システムにおいてマクロダイバシティ機能を有する(そして実行する)ノードB、或は、RNC、或は、他のタイプのノードを選択する方法であって、そのマクロダイバシティは、前記ネットワークにおいて、無線ネットワーク制御局(RNC)及びそれが接続されるノードBのような1つ以上のDHOノードに分散され、本発明によれば、その方法は、
1801.RNCからそのRNCが接続されるノードB夫々へのホップバイホップルートとそのルートの各ホップについての少なくとも1つの計量データとを有するトポロジー情報を取得するステップと、
1802.1つ以上のDHOノードを選択するアルゴリズムを使用するステップとを有する。
DHOノードが選択されると、次いで、本発明の実施例に従えば、関係するノードに指示する方法が実行される。関係するノードに指示する、即ち、DHOノードツリーを実現する他の方法もまた、DHOノード選択手順を変更することなく使用される。
以上の方法はコンピュータプログラム製品によって実現される。そのコンピュータプログラム製品は移動通信ネットワークの無線ネットワーク制御局とノードBとの内の少なくともいずれかのコンピュータの内部メモリに直接ロード可能であり、前記方法のステップを実行するソフトウエアコード部を含む。さらに、そのコンピュータプログラム製品は、コンピュータが使用可能な媒体に格納され、移動通信システムの無線ネットワーク制御局とノードBとの内の少なくともいずれかで、コンピュータに前記方法のステップの実行を制御させる読み込み可能なプログラムを含む。
従って、本発明に従うRNCは、そのRNCからそのRNCが接続されるノードB夫々へのホップバイホップルートとそのルートの各ホップについての少なくとも1つの計量データとを含むトポロジー情報を取得する手段と、DHOノードを選択するアルゴリズムを使用する手段とを含む。
なお、図面と明細書では、本発明の代表的な好適な実施例が開示され、特定の用語が使用されるが、それらの用語は汎用的で説明の意味のみで使用され、制限する目的ではなく、本発明の範囲は請求の範囲で説明される。
UMTS地上無線アクセスネットワークを示す図である。 非音声DCHの結合手順を説明する図である。 音声DCHの結合手順を説明する図である。 本発明に従うカスケードされたノードBの例における伝送節減の可能性を説明する図である。 本発明に従う5つのマクロダイバシティ経路区間を使用する移動端末を用いるシナリオを説明する図である。 図5の代表的なシナリオから結果的に得られるルートツリーを示す図である。 図6におけるルートツリーに対応する分岐ノードツリーを示す図である。 図5に示される例の分岐ノードに対応するDHOノードの選択から結果的に得られるDHOノードツリーを示す図である。 結果的に得られる可能性のあるデータフローを持つ図6のルートツリーにマップされた図8のDHOノードツリーを示す図である。 本発明の実施例に従う遅延低減方法番号5の第1のステップ後の変形DHOノードツリーを示す図である。 第5の遅延低減方法の第1のステップ後のルートツリーにおける可能性のあるデータフローを示す図である。 本発明の実施例に従う第5の遅延低減方法の第2のステップ後の変形DHOノードツリーを示す図である。 第5の遅延低減方法の第2のステップ後のルートツリーにおける可能性のあるデータフローを示す図である。 本発明の実施例に従う第5の遅延低減方法の第3のステップ後の変形DHOノードツリーを示す図である。 第5の遅延低減方法の第3のステップ後のルートツリーにおける可能性のあるデータフローを示す図である。 本発明の実施例に従う第6の遅延低減方法の第1のステップ後の変形DHOノードツリーを示す図である。 第6の遅延低減方法の第1のステップ後のルートツリーにおける可能性のあるデータフローを示す図である。 本発明に従う方法の1つを示すフローチャートである。

Claims (45)

  1. 移動通信ネットワークにおいてマクロダイバシティ機能を実行する1つ以上のダイバシティハンドオーバ(DHO)ノードを選択する方法であって、
    前記マクロダイバシティ機能は前記ネットワークの無線ネットワーク制御局(RNCおよび該RNCが接続されるノードBを含む1つ以上のDHOノードと、前記RNCと前記ノードBとの間にある他のDHOが可能なノードとに分散され、
    前記方法は、
    前記RNCから該RNCが接続される複数のノードBのそれぞれへのホップバイホップルートと、前記ルートの各ホップの少なくとも1つの計量データとを含むトポロジー情報を取得する工程と、
    1つ以上のDHOノードを選択するアルゴリズムを使用する工程と、
    前記選択された1つ以上のDHOノードのそれぞれのデータ経路が最大許容遅延を超えないことを前記トポロジー情報からの前記計量データを使用してチェックする工程と、
    前記最大許容遅延を超えれば、前記最大許容遅延を超えなくなるまで遅延低減手順を実行する工程とを有し、
    前記アルゴリズムは、
    前記ルートのマクロダイバシティツリーを前記取得したトポロジー情報に基づいて形成する工程と、
    前記マクロダイバーシチツリーから、前記RNCと、前記ノードBと、前記ノードB或いは前記他のDHOが可能なノードへの分岐となる分岐ノードとからなる分岐ノードツリーを形成する工程と、
    前記分岐ツリーに含まれる前記ノードBと前記RNCと前記他のDHOが可能なノードとの内、前記分岐ノードから探索を開始して前記少なくとも1つの計量データを累積した累積計量データが最小となるDHOノードを選択し、前記マクロダイバシティツリーのルートにおいて前記RNCと該RNCが接続される前記ノードBとの間の全ての可能性のあるデータフローに対して最良の累積計量データが得られる結果を得る工程とを有し、
    前記遅延低減手順は、既に選択された1つ以上のDHOノードを前記データ経路から排除する工程を有し、
    前記少なくとも1つの計量データとして汎用経費計量データを用いることを特徴とする方法。
  2. 前記トポロジー情報は、前記トポロジー情報においてDHOが不能な各ノードに関し、最近接のDHO可能ノードの指示をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記少なくとも1つの計量データはさらに、遅延計量データを含み、
    前記累積経費が2つの可能性のあるDHOノードに対して実質的に同じであれば、前記DHOノードとして、前記マクロダイバシティツリーにおける前記RNCと該RNCが接続される前記ノードBとの間の全ての可能性のあるデータフローに対して最小の遅延計量データが得られる前記可能性のあるDHOノードを選択する工程をさらに有することを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記遅延低減手順を実行完了後に、複数のDHOノードが残ることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  5. 前記遅延低減手順を実行完了後に、マクロダイバーシチ機能が残ることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  6. 前記遅延計量データをノード同期測定結果と結合し、前記最大遅延を超えるかどうかを判断する工程をさらに有することを特徴とする請求項に記載の方法。
  7. 前記少なくとも1つの計量データはさらに、遅延計量データを含み、
    前記最良の累積計量データを持つ前記DHOノードを選択する工程は、
    一時的にDHOノードを選択する工程と、
    前記RNCと該RNCが接続されるノードBの1つとの間の可能性のあるデータフローの遅延が、前記一時的に選択されたDHOノードを通過するなら、最大許容遅延を超えるかどうかをチェックする工程と
    前記最大許容遅延を超えなければ、前記一時的に選択されたDHOノードを前記可能性のあるデータフローのDHOノードとして選択する工程とをさらに含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
  8. 前記トポロジー情報は、前記RNCにおいて手動あるいは半自動管理動作により得られることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の方法。
  9. 前記トポロジー情報は、トランスポートネットワークにおいて使用されるリンク状態ルーティングプロトコルを介して得られることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の方法。
  10. 前記トポロジー情報は、前記RNCにより各ノードBへの前記ホップバイホップルートを発見することが可能になるトレースルート機構を使用して得られることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の方法。
  11. 前記トポロジー情報は、前記ネットワークにおいてRNCから前記トポロジー情報を取得することにより得られることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の方法。
  12. マクロダイバシティツリーの一部であるか、或はマクロダイバシティツリーの一部であるように計画されているノードであるDHOツリーノードに伝達されるべきDHOに関連するシグナリングメッセージを準備する工程と、
    前記マクロダイバシティツリーの1つ以上のDHOツリーノード間データフローを方向付けするために、前記シグナリングメッセージに、1つ以上のトランスポート層アドレスと1つ以上のトランスポートベアラ参照パラメータを含ませる工程と、
    前記DHOツリーノードにDHOに関連した命令を提供するために、前記シグナリングメッセージを前記DHOツリーノードに送信する工程とをさらに有することを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の方法。
  13. 前記含ませる工程は、さらに、
    RNCの前記トランスポート層アドレスとトランスポートベアラ参照パラメータを、前記DHOツリーノードに送信される正規のシグナリングメッセージにおいて前記DHOツリーノードより階層的に高位のDHOツリーノードのトランスポート層アドレスとトランスポートベアラ参照パラメータにより置換し、前記DHOツリーノード階層構造において前記DHOツリーノードと前記高位のDHOツリーノードとの間のデータフローを方向付けする工程を有することを特徴とする請求項12に記載の方法。
  14. 前記含ませる工程は、さらに、
    前記DHOツリーノードより階層的に低位の1つ以上のDHOツリーノードの1つ以上のトランスポート層アドレスと1つ以上のトランスポートベアラ参照パラメータを前記DHOツリーノードに送信される信号メッセージに含み、前記DHOツリーノード階層構造における前記DHOツリーノードと前記低位の1つ以上のDHOツリーノードとの間の1つ以上のデータフローを方向付けする工程を有することを特徴とする請求項12又は13に記載の方法。
  15. 前記トランスポート層アドレスはIPアドレスであり、
    前記トランスポートベアラ参照パラメータはUDPポートであることを特徴とする請求項12乃至14のいずれか1項に記載の方法。
  16. 前記トランスポート層アドレスはATMアドレスであり、
    前記トランスポートベアラ参照パラメータはSUGRパラメータであることを特徴とする請求項12乃至14のいずれか1項に記載の方法。
  17. 方向付けされる前記データフローに対するサービス品質(QoS)の指示を前記シグナリングメッセージに含ませる工程をさらに有することを特徴とする請求項12乃至16のいずれか1項に記載の方法。
  18. 前記シグナリングメッセージを受信する前記DHOツリーノードにおける前記アップリンク結合手順において使用されるタイミングパラメータを前記シグナリングメッセージに含ませる工程をさらに有することを特徴とする請求項12乃至17のいずれか1項に記載の方法。
  19. 前記シグナリングメッセージの前記DHOに関連する命令が前記シグナリングメッセージを受信する前記DHOツリーノードにおいて実施されることになる時間の指示を前記シグナリングメッセージに含ませる工程をさらに有することを特徴とする請求項12乃至18のいずれか1項に記載の方法。
  20. 前記時間の指示が、UMTS地上無線アクセスネットワーク(UTRAN)の専用チャネルフレームプロトコル(DCH FP)に関する接続フレーム番号(CFN)であることを特徴とする請求項19に記載の方法。
  21. 前記シグナリングメッセージがRNCから送信されることを特徴とする請求項12乃至20のいずれか1項に記載の方法。
  22. 前記シグナリングメッセージがノードBアプリケーション部(NBAP)メッセージであることを特徴とする請求項21に記載の方法。
  23. 移動通信ネットワークの無線ネットワーク制御局とノードBの内の少なくともいずれかのコンピュータの内部メモリに直接ロード可能なコンピュータプログラムであって、
    請求項1乃至22のいずれか1項に記載の方法の工程を実行するソフトウエアコード部を有することを特徴とするプログラム。
  24. コンピュータが利用可能な媒体に格納されるコンピュータプログラムであって、
    移動通信ネットワークの無線ネットワーク制御局とノードBの内の少なくともいずれかのコンピュータに請求項1乃至22のいずれか1項に記載の方法の工程の実行を制御させる読出し可能なプログラムを有することを特徴とするコンピュータプログラム。
  25. 移動通信システムにおいてマクロダイバシティ機能を実行する1つ以上のダイバシティハンドオーバ(DHOノードを選択するのに適応する無線ネットワーク制御局(RNC)であって、
    前記マクロダイバシティ機能はネットワークのRNCや該RNCが接続されるノードBを含む1つ以上のDHOノードと、前記RNCと前記ノードBとの間にある他のDHOが可能なノードとに分散され、
    前記RNCは、
    前記RNCから該RNCが接続されるノードBのそれぞれへのホップバイホップルートと前記ルートの各ホップの少なくとも1つの計量データとを有するトポロジー情報を取得する手段と、
    1つ以上のDHOノードを選択する手段と、
    前記選択された1つ以上のDHOノードのそれぞれのデータ経路が最大許容遅延を超えないことを前記トポロジー情報からの前記計量データを使用してチェックする手段と、
    前記最大許容遅延を超えれば、前記最大許容遅延を超えなくなるまで遅延低減手順を実行する手段とを有し、
    前記選択する手段は、さらに、
    前記取得したトポロジー情報に基づいて前記ルートのマクロダイバシティツリーを形成する手段と、
    前記マクロダイバーシチツリーから、前記RNCと、前記ノードBと、前記ノードB或いは前記他のDHOが可能なノードへの分岐となる分岐ノードとからなる分岐ノードツリーを形成する工程と、
    前記マクロダイバシティツリーのルートにおける前記RNCと該RNCが接続されるノードBとの間の全ての可能性のあるデータフローに対して最良の累積計量データが得られる結果となるように、前記分岐ツリーに含まれる前記ノードBと前記RNCと前記他のDHOが可能なノードとの内、前記分岐ノードから探索を開始して前記少なくとも1つの計量データを累積した累積計量データが最小となるDHOノード選択する手段とを有し、
    前記遅延低減手順は、既に選択された1つ以上のDHOノードを前記データ経路から排除することを含み、
    前記少なくとも1つの計量データとして汎用経費計量データを用いることを特徴とするRNC。
  26. 前記トポロジー情報は、前記トポロジー情報自体にDHO不能な各ノードに対して最近接のDHO可能ノードの指示をさらに含むことを特徴とする請求項25に記載のRNC。
  27. 前記少なくとも1つの計量データはさらに、遅延計量データを含み、
    前記累積経費が2つの可能性のあるDHOノードに対して実質的に同じであれば、前記DHOノードとして、前記マクロダイバシティツリーにおける前記RNCと該RNCが接続されるノードBとの間の全ての可能性のあるデータフローに対して最小の累積遅延計量データが得られる結果となる前記可能性のあるDHOノードを選択する手段をさらに有することを特徴とする請求項25又は26に記載のRNC。
  28. 前記遅延低減手順を実行完了後に、複数のDHOノードが残ることを特徴とする請求項25に記載のRNC。
  29. 前記遅延低減手順を実行完了後に、マクロダイバーシチ機能が残ることを特徴とする請求項25に記載のRNC。
  30. 前記遅延計量データをノード同期測定結果と結合し、前記最大遅延を超えるかを判断する手段をさらに有することを特徴とする請求項27に記載のRNC。
  31. 前記少なくとも1つの計量データはさらに、遅延計量データを含み、
    前記最良の累積計量データを持つ前記DHOノードを選択する手段は、
    一時的にDHOノードを選択する手段と、
    前記RNCと該RNCが接続されるノードBの1つとの間の可能性のあるデータフローの遅延が、データフローが前記一時的に選択されたDHOノードを通過するならば、最大許容遅延を超えるかどうかをチェックする手段と
    前記最大許容遅延を超えなければ、前記一時的に選択されたDHOノードを前記可能性のあるデータフローのDHOノードとして選択する手段とをさらに有することを特徴とする請求項25又は26に記載のRNC。
  32. 前記トポロジー情報は、前記RNCにおける手動あるいは半自動管理動作により得られることを特徴とする請求項25乃至31のいずれか1項に記載のRNC。
  33. 前記トポロジー情報は、トランスポートネットワークにおいて使用されるリンク状態ルーティングプロトコルを介して得られることを特徴とする請求項25乃至31のいずれか1項に記載のRNC。
  34. 前記トポロジー情報は、前記RNCにより各ノードBへの前記ホップバイホップルートを発見することが可能になるトレースルート機構を使用して得られることを特徴とする請求項25乃至31のいずれか1項に記載のRNC。
  35. 前記トポロジー情報は、前記ネットワークのRNCから前記トポロジー情報を取り出すことにより得られることを特徴とする請求項25乃至31のいずれか1項に記載のRNC。
  36. マクロダイバシティツリーの一部であるか、或はマクロダイバシティツリーの一部であるように計画されているノードであるDHOツリーノードに伝達されるべきDHOに関連したシグナリングメッセージを準備する手段と、
    前記マクロダイバシティツリーの1つ以上のDHOツリーノード間データフローを方向付けするために、前記シグナリングメッセージに1つ以上のトランスポート層アドレスと1つ以上のトランスポートベアラ参照パラメータとを含ませる手段と、
    DHOに関連した命令を前記DHOツリーノードに提供するために、前記シグナリングメッセージを前記DHOツリーノードに送信する手段とをさらに有することを特徴とする請求項25乃至35のいずれか1項に記載のRNC。
  37. 前記含ませる手段は、さらに、
    RNCの前記トランスポート層アドレスとトランスポートベアラ参照パラメータとを、前記DHOツリーノードに送信される正規のシグナリングメッセージにおいて前記DHOツリーノードより階層的に高位のDHOツリーノードのトランスポート層アドレスとトランスポートベアラ参照パラメータとにより置換し、前記DHOツリーノードの階層構造において前記DHOツリーノードと前記高位のDHOツリーノードとの間のデータフローを方向付けする手段を有することを特徴とする請求項36に記載のRNC。
  38. 前記含ませる手段は、さらに、
    前記DHOツリーノードより階層的に低位の1つ以上のDHOツリーノードの1つ以上のトランスポート層アドレスと1つ以上のトランスポートベアラ参照パラメータとを前記DHOツリーノードに送信される信号メッセージに含ませ、前記DHOツリーノード階層構造において前記DHOツリーノードと前記低位の1つ以上のDHOツリーノードとの間の1つ以上のデータフローを方向付けする手段を有することを特徴とする請求項36又は37に記載のRNC。
  39. 前記トランスポート層アドレスはIPアドレスであり、
    前記トランスポートベアラ参照パラメータはUDPポートであることを特徴とする請求項36乃至38のいずれか1項に記載のRNC。
  40. 前記トランスポート層アドレスはATMアドレスであり、
    前記トランスポートベアラ参照パラメータはSUGRパラメータであることを特徴とする請求項36乃至38のいずれか1項に記載のRNC。
  41. 前記シグナリングメッセージに、方向付けされる前記データフローに対するサービス品質(QoS)の指示を含ませる手段をさらに有することを特徴とする請求項36乃至40のいずれか1項に記載のRNC。
  42. 前記シグナリングメッセージに、前記シグナリングメッセージを受信する前記DHOツリーノードの前記アップリンク結合手順において使用されるタイミングパラメータを含ませる手段をさらに有することを特徴とする請求項36乃至41のいずれか1項に記載のRNC。
  43. 前記シグナリングメッセージに、前記シグナリングメッセージの前記DHOに関連する命令が前記シグナリングメッセージを受信する前記DHOツリーノードにおいて実施されることになる時間の指示を含ませる手段をさらに有することを特徴とする請求項36乃至42のいずれか1項に記載のRNC。
  44. 前記時間の指示は、UMTS地上無線アクセスネットワーク(UTRAN)の専用チャネルフレームプロトコル(DCH FP)に関する接続フレーム番号(CFN)であることを特徴とする請求項43に記載のRNC。
  45. 前記シグナリングメッセージは、ノードBアプリケーション部(NBAP)メッセージであることを特徴とする請求項36乃至44のいずれか1項に記載のRNC。
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