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JP4448729B2 - 覆工コンクリート養生装置 - Google Patents
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Description

本発明は、覆工コンクリートの養生装置に関する。
トンネル覆工コンクリートにおいて、乾燥収縮によるクラック防止のための養生対策が行われる。
例えば、覆工コンクリート面に当接される保水シートの背面を空気チューブで押えておき、保水シートである不織布に取り付けた有孔導水管から水を供給して湿潤養生する技術がある(特許文献1参照)。
また、覆工コンクリートの内周側に、ほぼ同じ曲率に湾曲したシートを配置して、そのシートと覆工コンクリートとの間に形成される半リング状空間に超音波加湿器を設置することで、超音波加湿器の作動で発生する水蒸気により湿潤養生する技術もある(特許文献2参照)。
なお、覆工コンクリートの養生用テレフォームを盛り替えていく技術もある(特許文献3参照)。
特開平10−102773号公報 特開2000−73696号公報 特開2003−155898号公報
しかし、保水シートに取り付けた有孔導水管から水を供給して湿潤養生する技術は、導水配管に加え、保水シートとしての不織布、さらに保水シートの背面を押える空気チューブを必要とすることから、設備・管理・移動のコストが高い問題がある。
また、覆工コンクリートとその内周側に配置したシートとの間に半リング状空間を形成して、超音波加湿器から発生する水蒸気により湿潤養生する技術も、超音波加湿器の電気配線・水の供給を必要とすることから、同様に設備・管理・移動のコストが高い問題がある。
なお、覆工コンクリートの養生用テレフォームを盛り替えていく技術の場合、養生用テレフォーム自体が大掛かり・複雑で設備・管理・移動のコストが高い問題があった。
本発明の課題は、覆工コンクリートの養生において、水分供給や大掛かりな装置を必要とせず、管理・移動も容易でコスト低減が図れるようにすることである。
以上の課題を解決するため、本発明は、例えば図1から図4に示すように、脱型後の覆工コンクリート1に対する養生装置10であって、流体の供給によりアーチ状に膨らんで覆工コンクリート1面に対しほぼ一様に外周面21が密着する養生バルーン20と、この養生バルーン20をその内周面22で支持して搭載するほぼ門形の移動台車11とを備えることを特徴とする。
このように、アーチ状に膨らんだ養生バルーンの外周面を覆工コンクリート面に対しほぼ一様に密着させた状態に保持することで、脱型後の覆工コンクリートの乾燥収縮に起因するクラック防止のための養生が良好に行える。
そして、このようなアーチ状に膨らむ養生バルーンをその内周面で支持するほぼ門形の移動台車に搭載したので、管理・移動も容易でコストも低減できる。また、ほぼ門形の移動台車なので、トンネル内を走行する作業車両が移動台車を通過して通行できる。
本発明は、上記の覆工コンクリート養生装置10であって、例えば図1から図4に示すように、前記移動台車11には、トンネル内に設けられる配管2を通す配管通し部15が形成されるとともに、この配管通し部15内で前記配管2を載せて支持する配管受け部16が設けられていることを特徴とする。
このように、トンネル内に設けられる配管を、移動台車の配管通し部に通して配管受け部に載せて支持するので、トンネル内の移動とバルーンによる覆工コンクリート面の養生とが良好に行える。
本発明は、上記の覆工コンクリート養生装置10であって、例えば図1から図4に示すように、前記移動台車11の前後には、その周囲の前記養生バルーン20に対する作業を可能とするための作業階段17が設けられていることを特徴とする。
このように、移動台車の前後に設けた作業階段を用いて、移動台車周囲の養生バルーンに対する点検等の作業が容易に行える。
本発明によれば、アーチ状に膨らんで覆工コンクリート面にほぼ一様に外周面が密着する養生バルーンを、その内周面で支持するほぼ門形の移動台車に搭載したので、管理・移動も容易でコストも低減できる。また、トンネル内を走行する作業車両がほぼ門形の移動台車を通過して通行できる。
本発明によれば、上記の効果に加え、トンネル内の配管を移動台車内に通して、トンネル内の移動とバルーンによる覆工コンクリート面の養生とが良好に行えるといった利点が得られる。
本発明によれば、上記の効果に加え、移動台車の前後に設けた作業階段を用いて、周囲の養生バルーンに対する点検等の作業が容易に行えるといった利点が得られる。
以下、図を参照して本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。
本発明を適用した一実施形態の構成としてトンネル内の覆工コンクリート養生状態を示した図1から図4において、1は覆工コンクリート、2は送風管(配管)、3はスライドセントル、4はレール、10は覆工コンクリート養生装置、11は移動台車、20は養生バルーンである。
図示のように、トンネル内の上部には切羽まで延びる配管である送風管2が図略のアンカー部材の吊り下げ支持により設置されており、覆工コンクリート1を打設して脱型後に、図示ではカバーシートで覆われたスライドセントル3が次のコンクリート打設区間に移動する。
この実施形態では、スライドセントル3が次区間に移動して露出した覆工コンクリート1の内周面を覆工コンクリート養生装置10の移動台車11に装備した養生バルーン20により密着状態に保持して、覆工コンクリート1を養生する。
養生バルーン20は、膨張・収縮可能なゴムや防水布等の弾性シートを繋ぎ合わせてなるエアーマット状のものである。この養生バルーン20は、図示しない送風機からエアーが送り込まれることにより、図示したように、膨らんで外周面21及び内周面22ともにアーチ状になって、外周面21が覆工コンクリート1の内周面にほぼ一様に密着する。
以上の養生バルーン20は、その内周面22を、図示のように、ほぼ門形の移動台車11の外表面に支持させることにより、移動台車11に搭載されている。
実施形態において、移動台車11は、図示のように、トンネル内周面に沿うように鋼管パイプを組み上げた左右両側の支柱12及び上方のアーチ部13によりほぼ門形に構成されている。
図示例では、支柱12は例えば3m間隔に6本配置されており、この支柱12の下端部に車輪14が設けられている。この車輪14は、図5に示したように、トンネル内の左右両側に敷設した溝形鋼によるレール4内を転動する。このレール4は、スライドセントル3の移動用も兼ねている。
また、アーチ部13には、送風管2を通す送風管通し部(配管通し部)15が前後方向に貫通して形成されている。この送風管通し部15内には、送風管2を載せて下部及びその両側でローラ16aにより支持する送風管受け部(配管受け部)16が設けられている。この送風管受け部16は例えば6m間隔で4個配置されている。
そして、移動台車11の前後に作業階段17が設けられている。作業階段17は、図示のように、支柱12及びアーチ部13に沿って取り付けられており、送風管通し部15の上方にも設けられている。
以上の移動台車11において、左右両側の支柱12及びその上方のアーチ部13の外側に、養生バルーン20がその内周面22で取り付けられている。実施形態では、養生バルーン20が支柱12の間隔に対応して6枚繋げて移動台車11に装備されている。ここで、1枚の養生バルーン20は、覆工コンクリート1に対応した所定の周長及び厚さで例えば80kgと軽量なものである。
なお、養生バルーン20の内周面22の左右両側について、図示例では、垂直な支柱12に沿わせた直線形状となっているが、図3及び図4に点線で示したように、覆工コンクリート1の内周面に沿わせた曲線形状としても良い。
次に、以上の覆工コンクリート養生装置10を用いた覆工コンクリート1の養生方法について説明する。
先ず、移動台車11の前進に先立ち、前方の作業階段17を使って作業員が、送風管2をアンカー部材から取り外すとともに、そのアンカー部材もトンネル上部から取り外して、送風管2を送風管通し部15内に通し、送風管受け部16のローラ16a上に送風管2を載せておく。
その後、図示しない牽引車両等により移動台車11を前進させ、スライドセントル3が次区間に移動して露出した覆工コンクリート1の養生区間において、移動台車11を停止する。
そして、送風機によるエアーの供給で養生バルーン20を膨らませると、図示したように、アーチ状になった外周面21が覆工コンクリート1の内周面にほぼ一様に密着した状態になる。この状態は、送風機の運転を継続することで維持される。
ここで、養生バルーン20の覆工コンクリート1への密着状態は、移動台車11の前後の作業階段17を使って作業員により確認する。
所定の養生期間経過後は、送風機の運転を停止して養生バルーン20からエアーを排出し、次の養生区間に移動台車11を前進させる。
なお、移動台車11の前進に伴い、後方の作業階段17を使って作業員が、トンネル上部にアンカー部材を取り付けるとともに、そのアンカー部材に送風管2を再び取り付けていく。
以上のように、アーチ状に膨らんだ養生バルーン20の外周面21を覆工コンクリート1の内周面に対しほぼ一様に密着させた状態に保持することによって、脱型後の覆工コンクリート1の乾燥収縮に起因するクラック防止のための養生を良好に行うことができる。
そして、このようなアーチ状に膨らむ養生バルーン20を移動台車11に装備したことから、管理・移動も容易であり、コストダウンも併せて達成することができる。
また、ほぼ門形の移動台車11であることから、トンネル内を走行する図示しない作業車両が移動台車11を通過して通行でき、作業車両の通行に支障を来すことがない。
なお、以上の実施形態においては、送風機によりバルーンにエアーを供給するようにしたが、他にガスや水等の流体をバルーンに対し供給・排出するようにしても良い。
そして、養生バルーン及び移動台車において、具体的な形状や細部構造等について適宜に変更可能である。
また、配管については、実施形態の送風管に限らず、配水管や他の配管であっても良い。
本発明を適用した一実施形態の構成を示すもので、トンネル内における覆工コンクリート養生装置による養生状態を示した概略斜視図である。 図1の覆工コンクリート養生装置による養生状態を側方から示した概略側面図である。 図2の矢印A−A線に沿って示した図である。 図2の矢印B−B線に沿って示した図である。 図4の車輪及びレール部分の拡大図である。
符号の説明
1 覆工コンクリート
2 送風管(配管)
3 スライドセントル
4 レール
10 覆工コンクリート養生装置
11 移動台車
12 支柱
13 アーチ部
14 車輪
15 送風管通し部(配管通し部)
16 送風管受け部(配管受け部)
16a ローラ
17 作業階段
20 養生バルーン
21 外周面
22 内周面

Claims (2)

  1. 脱型後のトンネル覆工コンクリートに対する養生装置であって、
    流体の供給によりアーチ状に膨らんで覆工コンクリート面に対しほぼ一様に外周面が密着する養生バルーンと、
    この養生バルーンをその内周面で支持して搭載するほぼ門形の移動台車とを備え、
    前記移動台車は、トンネル内周面に沿うように鋼管パイプを組み上げた左右両側の支柱及び上方のアーチ部によりほぼ門形に構成され、
    前記左右両側の支柱のそれぞれは、トンネルの長さ方向に間隔をおいて複数本配置され、
    前記アーチ部の下方であって、前記左右両側の支柱の上部近くには、それら左右両側の支柱間方向に延びる横向きの鋼管パイプが設けられ、
    前記移動台車の前記アーチ部と前記横向きの鋼管パイプとの間には、トンネル内に設けられる送風管としての配管を通す配管通し部が形成されるとともに、この配管通し部内で前記配管を載せて支持する配管受け部が移動台車の前後方向に間隔をおいて複数設けられ、
    前記配管受け部は、配管を載せて配管の下部及びその両側でローラにより支持する構成であることを特徴とする覆工コンクリート養生装置。
  2. 前記移動台車の前後には、その周囲の前記養生バルーンに対する作業を可能とするための作業階段が移動台車から前後に突出する形態で設けられていることを特徴とする請求項1に記載の覆工コンクリート養生装置。
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