JP4451204B2 - 複合体およびその製造方法 - Google Patents
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Description
また、本発明の第3の複合体は、化合物(I)の加水分解縮合物とケイ素含有重合体とを含む複合体であって、前記化合物(I)は、ハロゲン原子およびアルコキシ基から選ばれる少なくとも1つの原子団が結合したケイ素を含む少なくとも1種類の化合物であり、前記ケイ素含有重合体は、単量体(A)に由来する構造単位(A)と単量体(B)に由来する構造単位(B)とを含み、前記単量体(A)は、上記式(1)で表される少なくとも1種類の化合物であり、前記単量体(B)は、2つ以上の炭素−炭素二重結合を含む少なくとも1種類の化合物であり、前記ケイ素含有重合体に含まれる複数の前記構造単位(A)の少なくとも一部において、上記原子団(G)を有するシリル基が縮合および/または加水分解縮合している。
また、本発明の第4の複合体は、ケイ素の酸化物とケイ素含有重合体とを含む複合体であって、前記ケイ素含有重合体は、単量体(A)に由来する構造単位(A)と単量体(B)に由来する構造単位(B)とを含み、前記単量体(A)は、上記式(1)で表される少なくとも1種類の化合物であり、前記単量体(B)は、2つ以上の炭素−炭素二重結合を含む少なくとも1種類の化合物であり、前記ケイ素含有重合体に含まれる複数の前記構造単位(A)の少なくとも一部において、上記原子団(G)を有するシリル基が縮合および/または加水分解縮合している。
本発明の複合体は、化合物(I)の加水分解縮合物とケイ素含有重合体とを含む複合体である。
[式中、Mはケイ素原子を示す。Rはアルキル基(炭素数は好ましくは6以下)を示す。Xはハロゲン原子を示す。mはケイ素原子Mの原子価に等しい。nは、0以上m以下の整数である。]
以下、複合体の製造方法について説明する。本発明の製造方法によれば、上述した複合体を製造できる。本発明の製造方法で製造された複合体は、本発明の複合体の別の側面を構成する。
濃度が0.5重量%となるようにケイ素含有重合体をテトラヒドロフランに溶解し、GPC(Gel Permeation Chromatography)測定用サンプルとした。GPCの測定は、株式会社島津製作所製のクロマトパックCR−4A(本体)、RID−6A(屈折率検出器)、CIO−6A(カラムオーブン)を用いて行った。カラムは、HSG−4OH(株式会社島津製作所)を用いた。溶離液にはテトラヒドロフランを用い、1.0mL/分の流量で溶離液を流した。カラムオーブンは40℃に設定した。分子量を求めるための検量線は、ポリスチレンスタンダード(株式会社ケムコ製のポリスチレン標準試料)を用いて作成した。即ち、分子量が既知であるポリスチレンをテトラヒドロフランに、濃度が0.5重量%となるように溶解し、GPC測定を行い、溶出時間と分子量との関係を示す検量線を作成した。ケイ素含有重合体のGPCの溶出曲線(溶出時間−溶出量)と検量線とから、ケイ素含有重合体の数平均分子量および重量平均分子量を求めた。さらに分子量分布、即ち、「重量平均分子量/数平均分子量」の値を計算した。
実施例および比較例の複合体からなるおよそ4mm(縦)×4mm(横)×20mm(高さ)の大きさの角柱を作製し、株式会社島津製作所製のオートグラフを用いて3点曲げ強さの測定を行なった。測定は、支点間距離を10mmとして、静的な荷重をクロスヘッドスピード1mm/分の速度で負荷を与えることによって行った。破壊または亀裂が生じた時の静的荷重に対する抵抗値と、使用した角柱の断面積とから曲げ強さを算出し、6個の試験体の平均値を曲げ強さの値とした。なお、角柱の断面積は、角柱の縦と横の寸法をノギスによって測定して求めた。
実施例および比較例の複合体を砕き、JEOL社製のJNM−DX270を用いてCP−MAS法でケイ素の固体NMRのスペクトルを得た。−150〜30ppmの範囲において重合体に含まれるケイ素の吸収スペクトルを観察することによって、ケイ素含有重合体を構成する構造単位(A)の少なくとも一部が縮合および/または加水分解縮合していることを確認した。
以下の方法でケイ素含有重合体を作製した。まず、1740ミリモルのトリメトキシビニルシラン(単量体(A))と、260ミリモルのジエトキシジビニルシラン(単量体(B))とを、窒素雰囲気下、還流管を付けたフラスコに加えた。単量体(A)と単量体(B)との混合物は、窒素ガスによってバブリングした。このバブリングは、重合反応を停止するまで続けた。バブリングを開始してから30分後に、130℃に調整された油浴にフラスコを浸漬し、続いて即座に100ミリモルのジクミルパーオキサイド(重合開始剤)を混合物に加えて重合を開始した。油浴にフラスコを浸漬してから5分後には、混合物の温度は130℃に達した。重合開始剤を添加してから5時間、混合物を攪拌しながら且つ油浴中において、重合反応を続けた。その後、油浴からフラスコを取り出し、フラスコ内の温度を室温まで下げた。フラスコ内の反応生成物には、単量体(A)および単量体(B)がともに残存していないことをガスクロマトグラフィーで確認した。得られた重合体の一部をテトラヒドロフランに溶解し、GPCによって分子量の測定を行なった。その結果、得られた重合体は、数平均分子量が12500、重量平均分子量が113000、分子量分布が9.0であった。
1940ミリモルのトリメトキシビニルシラン(単量体(A))と、60ミリモルのジエトキシジビニルシラン(単量体(B))とを、窒素雰囲気下、還流管を付けたフラスコに加えた。単量体(A)と単量体(B)との混合物は、窒素ガスによってバブリングした。このバブリングは、重合反応を停止するまで続けた。バブリングを開始してから30分後に、130℃に調整された油浴にフラスコを浸漬し、続いて即座に100ミリモルのジクミルパーオキサイド(重合開始剤)を混合物に加えて重合を開始した。油浴にフラスコを浸漬してから5分後には、混合物の温度が130℃に達した。重合開始剤を添加してから5時間、混合物を攪拌しながら且つ油浴中において重合反応を続けた。その後、油浴からフラスコを取り出し、フラスコ内の温度を室温まで下げた。フラスコ内の反応生成物に単量体(A)および単量体(B)がともに残存していないことを、ガスクロマトグラフィーによって確認した。
2000ミリモルのトリメトキシビニルシラン(単量体(A))を、窒素雰囲気下、還流管を付けたフラスコに加えた。単量体(A)は、窒素ガスによってバブリングした。このバブリングは、重合反応を停止するまで続けた。バブリングを開始してから30分後に、130℃に調整された油浴にフラスコを浸漬し、続いて即座に100ミリモルのジクミルパーオキサイド(重合開始剤)を加えて重合を開始した。油浴にフラスコを浸漬してから5分後には、混合物の温度が130℃に達した。重合開始剤を添加してから5時間、混合物を攪拌しながら且つ油浴中において重合反応を続けた。その後、油浴からフラスコを取り出し、フラスコ内の温度を室温まで下げた。フラスコ内の反応生成物に単量体(A)が残存していないことを、ガスクロマトグラフィーによって確認した。このようにして得られた重合体の一部をテトラヒドロフランに溶解し、GPCによって分子量の測定を行なった。その結果、得られた重合体は、数平均分子量が3200、重量平均分子量が6100、分子量分布が1.9であった。このようにして得られたケイ素含有重合体をエタノールに溶解し、固形分濃度が10重量%である溶液(SbC1)を得た。
Claims (13)
- 化合物(I)の加水分解縮合物とケイ素含有重合体とを含む複合体であって、
前記化合物(I)は、ハロゲン原子およびアルコキシ基から選ばれる少なくとも1つの原子団が結合したケイ素を含む少なくとも1種類の化合物であり、
前記ケイ素含有重合体は、単量体(A)に由来する構造単位(A)と単量体(B)に由来する構造単位(B)とを含み、
前記単量体(A)は、以下の式(1)で表される少なくとも1種類の化合物であり、
前記単量体(B)は、以下の式(2)で表される少なくとも1種類の化合物である複合体。
[式中、R1は水素原子またはアルキル基である。R2、R3およびR4はそれぞれ独立に、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基および水酸基から選ばれる1つの原子団であり、R2、R3およびR4から選ばれる少なくとも1つの原子団(G)はハロゲン原子、アルコキシ基または水酸基である。]
[式中、R 5 およびR 6 はそれぞれ独立に水素原子またはアルキル基である。R 7 およびR 8 はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、水酸基および(CR 9 =CH 2 )で表される基(ただしR 9 は水素原子またはアルキル基である)から選ばれる1つの原子団である。] - ケイ素の酸化物とケイ素含有重合体とを含む複合体であって、
前記ケイ素含有重合体は、単量体(A)に由来する構造単位(A)と単量体(B)に由来する構造単位(B)とを含み、
前記単量体(A)は、以下の式(1)で表される少なくとも1種類の化合物であり、
前記単量体(B)は、以下の式(2)で表される少なくとも1種類の化合物である複合体。
[式中、R1は水素原子またはアルキル基である。R2、R3およびR4はそれぞれ独立に、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基および水酸基から選ばれる1つの原子団であり、R2、R3およびR4から選ばれる少なくとも1つの原子団(G)はハロゲン原子、アルコキシ基または水酸基である。]
[式中、R 5 およびR 6 はそれぞれ独立に水素原子またはアルキル基である。R 7 およびR 8 はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、水酸基および(CR 9 =CH 2 )で表される基(ただしR 9 は水素原子またはアルキル基である)から選ばれる1つの原子団である。] - 前記ケイ素含有重合体に含まれる複数の前記構造単位(A)の少なくとも一部において、前記原子団(G)を有するシリル基が縮合および/または加水分解縮合している請求項1または2に記載の複合体。
- 化合物(I)の加水分解縮合物とケイ素含有重合体とを含む複合体であって、
前記化合物(I)は、ハロゲン原子およびアルコキシ基から選ばれる少なくとも1つの原子団が結合したケイ素を含む少なくとも1種類の化合物であり、
前記ケイ素含有重合体は、単量体(A)に由来する構造単位(A)と単量体(B)に由来する構造単位(B)とを含み、
前記単量体(A)は、以下の式(1)で表される少なくとも1種類の化合物であり、
前記単量体(B)は、2つ以上の炭素−炭素二重結合を含む少なくとも1種類の化合物であり、
前記ケイ素含有重合体に含まれる複数の前記構造単位(A)の少なくとも一部において、以下の原子団(G)を有するシリル基が縮合および/または加水分解縮合している複合体。
[式中、R 1 は水素原子またはアルキル基である。R 2 、R 3 およびR 4 はそれぞれ独立に、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基および水酸基から選ばれる1つの原子団であり、R 2 、R 3 およびR 4 から選ばれる少なくとも1つの原子団(G)はハロゲン原子、アルコキシ基または水酸基である。] - ケイ素の酸化物とケイ素含有重合体とを含む複合体であって、
前記ケイ素含有重合体は、単量体(A)に由来する構造単位(A)と単量体(B)に由来する構造単位(B)とを含み、
前記単量体(A)は、以下の式(1)で表される少なくとも1種類の化合物であり、
前記単量体(B)は、2つ以上の炭素−炭素二重結合を含む少なくとも1種類の化合物であり、
前記ケイ素含有重合体に含まれる複数の前記構造単位(A)の少なくとも一部において、以下の原子団(G)を有するシリル基が縮合および/または加水分解縮合している複合体。
[式中、R 1 は水素原子またはアルキル基である。R 2 、R 3 およびR 4 はそれぞれ独立に、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基および水酸基から選ばれる1つの原子団であり、R 2 、R 3 およびR 4 から選ばれる少なくとも1つの原子団(G)はハロゲン原子、アルコキシ基または水酸基である。] - 前記ケイ素含有重合体の数平均分子量が10000以上である請求項1〜5のいずれか1項に記載の複合体。
- 単量体(A)と単量体(B)とを含む複数種の単量体を重合してケイ素含有重合体を得る第1工程と、
化合物(I)、前記化合物(I)の加水分解物および前記化合物(I)の加水分解縮合物から選ばれる少なくとも1つと、前記ケイ素含有重合体と、溶媒とを含む混合物を調製する第2工程とを含み、
前記単量体(A)は、以下の式(1)で表される少なくとも1種類の化合物であり、
前記単量体(B)は、以下の式(2)で表される少なくとも1種類の化合物であり、
前記化合物(I)は、ハロゲン原子およびアルコキシ基から選ばれる少なくとも1つの原子団が結合したケイ素を含む少なくとも1種類の化合物である、複合体の製造方法。
[式中、R1は水素原子またはアルキル基である。R2、R3およびR4はそれぞれ独立に、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基および水酸基から選ばれる1つの原子団であり、R2、R3およびR4から選ばれる少なくとも1つの原子団(G)はハロゲン原子、アルコキシ基または水酸基である。]
[式中、R 5 およびR 6 はそれぞれ独立に水素原子またはアルキル基である。R 7 およびR 8 はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、水酸基および(CR 9 =CH 2 )で表される基(ただしR 9 は水素原子またはアルキル基である)から選ばれる1つの原子団である。] - 前記重合が重合開始剤の存在下において80℃以上の温度で行われ、
前記重合開始剤の分解の活性化エネルギーが30kcal/mol以上である請求項7に記載の複合体の製造方法。 - 単量体(A)と単量体(B)とを含む複数種の単量体を重合してケイ素含有重合体を得る第1工程と、
化合物(I)、前記化合物(I)の加水分解物および前記化合物(I)の加水分解縮合物から選ばれる少なくとも1つと、前記ケイ素含有重合体と、溶媒とを含む混合物を調製する第2工程とを含み、
前記単量体(A)は、以下の式(1)で表される少なくとも1種類の化合物であり、
前記単量体(B)は、2つ以上の炭素−炭素二重結合を含む少なくとも1種類の化合物であり、
前記重合は、分解の活性化エネルギーが30kcal/mol以上である重合開始剤の存在下において80℃以上の温度で行われ、
前記化合物(I)は、ハロゲン原子およびアルコキシ基から選ばれる少なくとも1つの原子団が結合したケイ素を含む少なくとも1種類の化合物である、複合体の製造方法。
[式中、R 1 は水素原子またはアルキル基である。R 2 、R 3 およびR 4 はそれぞれ独立に、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基および水酸基から選ばれる1つの原子団であり、R 2 、R 3 およびR 4 から選ばれる少なくとも1つの原子団(G)はハロゲン原子、アルコキシ基または水酸基である。] - 前記混合物から前記溶媒を除去する工程をさらに含む請求項7〜9のいずれか1項に記載の複合体の製造方法。
- 前記ケイ素含有重合体の数平均分子量が10000以上である請求項7〜10のいずれか1項に記載の複合体の製造方法。
- 請求項7〜11のいずれか1項に記載の製造方法によって得られる複合体。
- 請求項1〜6および請求項12のいずれか1項に記載の複合体からなる塊状体。
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