JP4452024B2 - 永久磁石ロータ及びその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、モータに用いられるロータであって、ロータコアに設けられた孔部に永久磁石を挿入してなる永久磁石ロータに関する。
【0002】
【従来の技術】
モータに用いられるロータとしては、ロータコアに永久磁石を装着した永久磁石ロータが知られている。この種のロータは、例えば特許文献1にも開示されている。更に、永久磁石ロータの製造方法としては、例えば特許文献2に開示されているように、永久磁石の構成部材をロータコアに設けた後にこれを着磁する方法や、例えば特許文献3に開示されているように、着磁済の永久磁石をロータコアに設けられた孔部に挿入する方法等が知られている。
【0003】
また特許文献4には、着磁後にロータコアに装着される永久磁石が開示されている。特許文献4に開示された永久磁石は、プレス成形型のキャビティ内に充填した磁石材料成形用粉末を、磁場をかけながら配向し且つプレス成形してなるものであり、その端面には、配向性能を外観から容易に判別するべく窪みが設けられている。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−157396号公報
【特許文献2】
特開2002−238191号公報
【特許文献3】
特開2002−153000号公報
【特許文献4】
特開2001−28309号公報
【発明が解決しようとする課題】
ところで、特許文献1等に開示されたロータのよううに、回転軸を中心に所定のピッチで永久磁石を複数配置してなる永久磁石ロータの場合、永久磁石は、ロータコアの孔部に対してその挿入方向の軸を中心に180度回転しても挿入可能とし、隣り合う永久磁石の極性が交互となるように挿入される。このような永久磁石ロータは、永久磁石の向きを確認しつつこれを孔部に挿入し、更に挿入後には、磁気的手段にて永久磁石が正確に挿入されているかを点検する。つまり永久磁石ロータを製造する際は、こうした永久磁石の方向に配慮する必要があり、その製造現場においては、作業能率及び良品率を向上するための工夫が求められている。また、永久磁石挿入後の検査についても、更なる簡素化が必要とされている。
【0005】
とりわけ、特許文献4に記載された永久磁石は、その端面にはプレス成形金型にて目印が設けられているので、永久磁石の方向は比較的容易に確認することが可能である。但し、このような目印をプレス成形金型にて設ける場合は、製造コストがやや嵩むという不都合がある。
【0006】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、永久磁石が正確に且つ効率よく設けられた永久磁石ロータを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本願第1請求項に記載した発明は、ロータコアに設けられた孔部にプレート状の永久磁石を挿入してなる永久磁石ロータにおいて、前記永久磁石は、前記ロータコアから露呈される端面に当該永久磁石の着磁方向を示す目印を塗装してなるものであり、前記永久磁石は、前記孔部に対してその挿入方向の軸を中心に180度回転しても挿入可能とし、前記目印は、前記永久磁石の端面において、その幅方向のいずれか一方に塗装されており、前記永久磁石を180度回転すると前記孔部に対して位相が変る構成の永久磁石ロータである。このような構成によれば、永久磁石が正確に且つ効率よく設けられた永久磁石ロータが得られる。
【0008】
すなわち、ロータコアの孔部に永久磁石を挿入する際は、目印にて着磁方向を確認しつつ永久磁石を挿入することにより、これを正確に挿入することが可能となる。また、その目印は、ロータコアから露呈される端面に塗装されているので、永久磁石を孔部に挿入した後であっても、これを目視確認することにより、磁気的手段を用いずとも永久磁石が正確に挿入されているかを点検することが可能となる。このように本発明は、ロータコアから露呈される永久磁石の端面にその着磁方向を示す目印を塗装するという極めて簡素な工夫により、永久磁石ロータの生産効率を確実に向上するという顕著な効果を達成した永久磁石ロータである。
【0010】
すなわち本発明は、孔部に対して永久磁石をその挿入方向の軸を中心に180度回転しても挿入可能に構成された永久磁石ロータにおいて、極めて好適に利用することが可能である。目印は、永久磁石を180度回転すると孔部に対して位相が変るように設けられる。
【0011】
本願第2請求項に記載した発明は、ロータコアに設けられた孔部にプレート状の永久磁石を挿入してなる永久磁石ロータの製造方法において、前記永久磁石の構成部材を着磁する工程と、前記ロータコアから露呈される前記永久磁石の端面に当該永久磁石の着磁方向を示す目印を塗装する工程と、前記目印が塗装された前記永久磁石を前記孔部に挿入する工程と、を含む製造方法であり、前記永久磁石は、前記孔部に対してその挿入方向の軸を中心に180度回転しても挿入可能とし、前記目印は、前記永久磁石の端面において、その幅方向のいずれか一方に塗装されており、前記永久磁石を180度回転すると前記孔部に対して位相が変るものであり、複数の前記永久磁石を重ね合わせた状態で塗装する構成の永久磁石ロータの製造方法である。
【0012】
すなわち、ロータコアの孔部に永久磁石を挿入する際は、目印にて着磁方向を確認しつつ永久磁石を挿入することにより、これを正確に挿入することが可能となる。また、その目印は、ロータコアから露呈される端面に塗装されているので、永久磁石を孔部に挿入した後であっても、これを目視確認することにより、磁気的手段を用いずとも永久磁石が正確に挿入されているかを点検することが可能となる。このように本発明は、ロータコアから露呈される永久磁石の端面にその着磁方向を示す目印を塗装するという極めて簡素な工夫により、永久磁石ロータの生産効率を確実に向上するという顕著な効果を達成した永久磁石ロータの製造方法である。
【0014】
すなわち本発明は、孔部に対して永久磁石をその挿入方向の軸を中心に180度回転しても挿入可能に構成された永久磁石ロータの製造方法において、極めて好適に利用することが可能である。目印は、永久磁石を180度回転すると孔部に対して位相が変るように設けられる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の具体例を図1乃至図5に基づいて詳細に説明する。
【0016】
図1に示すモータ1は、車両に搭載されて利用される走行用のブラシレスDCモータである。このモータ1は、永久磁石ロータ100、ステータ200、及び当該モータ1の駆動回路300をモータケース400の内部に収納してなるものである。永久磁石ロータ100のシャフト110は、ベアリング410を介してモータケース400に架設されており、永久磁石ロータ100のロータコア120は、ステータ200との間に僅かな隙間を設けて配置されている。
【0017】
図2及び図3に示すように、永久磁石ロータ100は、ロータコア120に設けられた複数の孔部121に永久磁石130をそれぞれ挿入してなるものである。ロータコア120は、磁性体からなる所定の形状の鋼板をシャフト110の長手方向に積層して構成されている。
【0018】
本例の永久磁石130は、ロータコア120から露呈される端面に当該永久磁石130の着磁方向を示す目印131を塗装してなるものである。この永久磁石130は、直方体を呈するプレート状の部材を着磁してなるものであり、孔部121に対しては、その挿入方向の軸を中心に180度回転しても挿入可能となっている。孔部121は、シャフト110の回転軸を中心に所定のピッチで複数設けられており、永久磁石130は、隣り合う永久磁石130の極性が交互となるように各孔部121にそれぞれ挿入される。図3中のS及びNは、各永久磁石130のS極側及びN極側を示している。
【0019】
つまり、本例の永久磁石ロータ100は、永久磁石130を構成する同型の複数の部材を所定の着磁装置にて同様に着磁した後、ロータコア120から露呈される各永久磁石130の端面に同様の目印131を塗装し、目印131が塗装された着磁済の永久磁石130を各孔部にそれぞれ挿入して製造される。
【0020】
図4に示すように、永久磁石130の端面の輪郭は、永久磁石130の挿入方向の軸Lを中心とした180度の回転対称を呈する。また、目印131は、永久磁石130の端面において、その幅方向のいずれか一方にのみに塗装されており、永久磁石130を挿入方向の軸Lを中心に180度回転すると、孔部121に対してその位相が変化する構成となっている。従って、向きを間違えて永久磁石を孔部121に挿入してしまった場合は、孔部121に対する目印131の位相が異なるため、目視にてこれを容易に発見することができる。
【0021】
目印131は、図5に示すように、複数の永久磁石130を重ね合わせた状態で塗装するとよい。つまり目印131は、永久磁石130の端面を揃え、そこに直線状に塗料を塗布することによって容易に設けることができる。
【0022】
尚、孔部121に対して永久磁石130を挿入方向前後に反転してもその永久磁石130が挿入可能である場合は、このような目印131は、永久磁石130を反転した際の対称性等を考慮しつつ、挿入方向前後の両端面に設けたりもする。
【0023】
また本例では、走行用のブラシレスDCモータについて説明したが、本例の永久磁石ロータ100の構成は、その他各種のモータに応用可能であることは勿論である。
【0024】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の構成によれば、永久磁石が正確に且つ効率よく設けられた永久磁石ロータを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の具体例に係り、モータの側面を示す断面図である。
【図2】 本発明の具体例に係り、永久磁石ロータの側面を示す部分断面図である。
【図3】 本発明の具体例に係り、ロータコア及び永久磁石を示す正面図である。
【図4】 本発明の具体例に係り、(A)は永久磁石の挿入方向の端面を示す説明図であり、(B)は(A)の永久磁石を180度回転した状態を示す説明図である。
【図5】 本発明の具体例に係り、永久磁石を示す外観図である。
【符号の説明】
1 モータ
100 永久磁石ロータ
110 シャフト
120 ロータコア
121 孔部
130 永久磁石
131 目印
200 ステータ
300 モータ制御回路
400 モータケース
410 ベアリング
L 挿入方向の軸
Claims (2)
- ロータコアに設けられた孔部にプレート状の永久磁石を挿入してなる永久磁石ロータにおいて、
前記永久磁石は、前記ロータコアから露呈される端面に当該永久磁石の着磁方向を示す目印を塗装してなるものであり、
前記永久磁石は、前記孔部に対してその挿入方向の軸を中心に180度回転しても挿入可能とし、
前記目印は、前記永久磁石の端面において、その幅方向のいずれか一方に塗装されており、前記永久磁石を180度回転すると前記孔部に対して位相が変ることを特徴とする永久磁石ロータ。 - ロータコアに設けられた孔部にプレート状の永久磁石を挿入してなる永久磁石ロータの製造方法において、
前記永久磁石の構成部材を着磁する工程と、
前記ロータコアから露呈される前記永久磁石の端面に当該永久磁石の着磁方向を示す目印を塗装する工程と、
前記目印が塗装された前記永久磁石を前記孔部に挿入する工程と、
を含む製造方法であり、
前記永久磁石は、前記孔部に対してその挿入方向の軸を中心に180度回転しても挿入可能とし、
前記目印は、前記永久磁石の端面において、その幅方向のいずれか一方に塗装されており、前記永久磁石を180度回転すると前記孔部に対して位相が変るものであり、複数の前記永久磁石を重ね合わせた状態で塗装することを特徴とする永久磁石ロータの製造方法。
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