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JP4453364B2 - 弁装置及び液体噴射装置 - Google Patents
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JP4453364B2 - 弁装置及び液体噴射装置 - Google Patents

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Description

本発明は、流体を所定の一定圧力に減圧するための減圧弁を備えた弁装置及び液体噴射装置に関する。
従来、流体を所定の一定圧力に減圧するための減圧弁が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−227656号公報
ところで、上記特許文献1等に記載されている従来の減圧弁では、円形のダイアフラムの中心と弁体とが、軸棒によって結合されている。つまり、円形のダイアフラムの中心にバルブ軸を配置している。このため、ダイアフラムの中心で弁体を押すので、ダイアフラムの面積に応じた力でしか押せない。したがって、ダイアフラムの受圧面積以上の力を発生するのが難しく、小型化を図るのが難しい。また、全体を薄型化するのも難しい。
また、インクジェット式プリンタ等に用いられ、圧力室内のインクを所定の圧力に減圧する減圧弁として、次のような構成を有するものが考えられる。
液体入口及び液体出口に連通する溝状流路を密封して圧力室を形成するフィルム部材と、液体入口と溝状流路の連通を開閉する弁体を備える。溝状流路内にあって一端側が支持され、圧力室の圧力が所定の圧力より低くなると、フィルム部材が圧力室の内方へ弾性変形する際の押圧力を倍力した作動力で弁体を開弁位置側へ変位させる作動レバーとを備える。
このような減圧弁では、溝状流路内において作動レバーの一端側に気泡が溜まる虞がある。圧力室内に気泡があると、温度による収縮や膨張により圧力室の圧力を所定の圧力に保てなくなる。気泡の体積が大きくなると、最悪の場合、圧力室内が加圧状態になってしまい、その結果、ヘッドからインクが漏れてしまう。したがって、そのような減圧弁では、圧力室内の気泡を排出する必要がある。
本発明は、上記従来の問題点に着目してなされたもの、その目的は、小型化及び薄型化が可能で、かつ気泡排出性を向上した弁装置及び液体噴射装置を提供することにある。
本発明における弁装置は、液体入口及び液体出口にそれぞれ連通し液体を貯留する圧力室内の液体を所定の圧力に減圧する減圧弁を備えた弁装置において、前記液体入口と連通する一端側から前記液体出口と連通する他端側に向かう一方向に沿って延びる溝状流路を有する流路形成部材と、前記液体入口と前記溝状流路を連通状態にする開弁位置と、前記液体入口と前記溝状流路を非連通状態にする閉弁位置との間で変位可能な弁体と、前記弁体を前記閉弁位置側へ付勢する圧力調整用ばねと、前記一方向に沿って延びると共に、前記ばねの付勢力に抗して前記弁体を前記開弁位置側へ押圧する作動レバーと、前記溝状流路の上側開口を密封して前記圧力室を形成すると共に、該圧力室の圧力が所定の圧力より低くなると、前記圧力室の内方へ弾性変形することで、前記作動レバーの重心付近を下方に向けて押圧するフィルム部材と、を備え、前記作動レバーは、前記溝状流路内にあって一端側を前記流路形成部材に支持されると共に、前記フィルム部材の押圧により前記他端側が下方に向けて傾動する片持ち梁であり、前記一端以外の部分が前記弁体を押圧する押圧部を構成し、該押圧部は、前記溝状流路の底面側及び前記一端側に内部空間を開放する断面コの字状に形成され、前記弁体は、前記作動レバーの重心よりも前記一端側に寄った位置で前記作動レバーに押圧されるように配置され、前記作動レバーは前記傾動に伴って前記フィルム部材の押圧力を倍力した作動力で前記弁体を前記開弁位置側へ押圧、前記溝状流路の底面には、前記弁体により開閉され、前記弁体が前記開弁位置にあるときに前記液体入口側から前記押圧部の内部空間を通して前記圧力室内へ液体を流入させるための入口側開口部と、前記圧力室から前記液体出口側へ液体を流出させるための出口側開口部と、前記入口側開口部と前記出口側開口部との間となる位置から前記押圧部の内部空間に向けて突出する凸状の遮蔽体とが形成されており、前記作動レバーの傾動時に前記入口側開口部から前記圧力室内に供給される液体は、その流れが前記押圧部の内部空間を通るときに前記遮蔽体により前記作動レバーの一端側へ向けられ、前記押圧部の開放された前記一端側を経由した後、前記押圧部の外部空間を通って前記出口側開口部に向かうことを要旨とする。
これによれば、減圧弁は、圧力室の圧力が所定の圧力より低くなると、フィルム部材が圧力室の内方へ弾性変形する際の押圧力を倍力した作動力で作動レバーが弁体を変位させることで開弁状態となり、液体入口側から圧力室内へ液体が供給される。圧力室内で液体が増加するのに伴い圧力室の圧力が所定の圧力に達すると、フィルム部材が弾性変形前の形態に戻り前記押圧力が無くなるので、減圧弁は液体入口側から圧力室内への液体の供給が阻止される閉弁状態に戻る。
こうして、減圧弁は、圧力室の圧力が所定の圧力より低くなると、フィルム部材の押圧力を倍力した作動力により開弁状態となり、圧力室の圧力が所定の圧力に達すると閉弁状態に戻ることで、圧力室内の液体を所定の圧力に減圧する。このため、フィルム部材の受圧面積以上の力、即ち前記押圧力を倍力した作動力を得て、その力で「シール荷重」に打ち勝って減圧弁を開弁させることができる。これにより、フィルム部材の受圧面積が小さくてすみ、小型化が可能となる。また、フィルム部材の溝状流路を密封する部分が受圧部となっており、弁体及びこれを付勢するばね以外は薄板状であるため、全体の薄型化が可能となる。なお、ここにいう「シール荷重」とは、シール部材を座面に押圧して減圧弁を閉弁状態に保持する力をいう。
さらに、液体入口側から圧力室内へ供給される液体の一部或いは全部が、圧力室内において、遮蔽体により作動レバーの一端側へ導かれるようにしたので、その一端側へ導かれた液体により、作動レバーの一端側に溜まる気泡を液体出口側へ排出させることができる。したがって、小型化及び全体の薄型化を図ることができるとともに、気泡排出性を向上することができる。
さらに、溝状流路の底面上の、入口側開口部と出口側開口部との間に配置された遮蔽体により、入口側開口部から圧力室内に流入し、コの字状に曲げられた作動レバーの押圧部内を通る液体が堰き止められて、作動レバーの一端側へ向けられる。このため、圧力室内(溝状流路内)において、作動レバーの一端側へ導かれた液体により、作動レバーの一端側に溜まる気泡を液体出口側へ排出させることができ、気泡排出性を向上することができる。
この弁装置において、前記弁体はバルブ軸とシール部材を有し、前記流路形成部材には、前記液体入口を有する入口側流路と、前記入口側流路に連通し前記弁体及び前記圧力調整用ばねを収容する液体供給室と、前記液体供給室と前記圧力室を連通する連通部である略円形孔とが形成され、前記圧力調整用ばねは、前記弁体と、前記液体供給室の開口端を密封する保持部材との間に介装され、前記弁体は、前記バルブ軸が前記略円形孔内に隙間を残して挿通した状態で前記シール部材が前記液体供給室のシール面に押圧される閉弁位置側へ前記圧力調整用ばねにより付勢されていることを要旨とする。
これによれば、弁体は、バルブ軸が略円形孔内に隙間を残して挿通した状態で、シール部材が液体供給室のシール面に押圧される閉弁位置側へ圧力調整用ばねにより付勢されている構成により、部品精度が要求される軸支持構造が不要であるため、組立性が向上し、コストを低減できる。
本発明における液体噴射装置において、上記弁装置が、液体を一時貯留する液体貯留手段から、ターゲットに対してノズルから液体を噴射する液体噴射ヘッドへと液体を導く液体供給路の途中に設けられ、前記減圧弁が、前記液体噴射ヘッドからの液体の噴射に伴って液体が減少する圧力室の圧力を感知して、前記液体供給路から前記圧力室への前記液体の供給及び非供給を切り換えることを要旨とする。
これによれば、インクジェット式プリンタ等の液体噴射装置の小型化及び薄型化を実現することができる。
以下、本発明を具体化した各実施形態を、図面に基づいて説明する。なお、各実施形態の説明において、同様の部位には同一の符号を付して重複した説明を省略する。
[第1実施形態]
第1実施形態に係る弁装置1を図1〜図3に基づいて説明する。
この弁装置1は、図1に示すように、液体入口2及び液体出口3にそれぞれ連通しインク等の液体を貯留する圧力室4内の液体を所定の圧力に減圧する減圧弁5を備える。
減圧弁5は、圧力室4の圧力が所定の圧力より低くなると(所定の負圧になると)、圧力室4の内方(図1で下方)へ弾性変形する受圧部材としてのフィルム部材6を有するとともに、フィルム部材6が圧力室4の内方へ弾性変形する際の押圧力を倍力した作動力により液体入口2側から圧力室4内へ液体が供給される開弁状態となるように構成されている。
減圧弁5は、図1及び図2に示すように、液体入口2及び液体出口3にそれぞれ連通し
た長方形の溝状流路7を有する流路形成部材8と、弁体9と、圧力調整用ばね10と、圧力調整用ばね10の付勢力に抗して弁体9を開弁位置側へ押圧するための作動レバー11と、溝状流路7を密封して圧力室4を形成するフィルム部材6とを備える。
このフィルム部材6は、液体としてインクを用いる場合にはインク性状に科学的な影響を及ぼさないこと、更に水分透過度や、酸素や窒素透過度の低い材質で作られている。すなわち、フィルム部材6は、例えば、高密度ポリエチレンフィルム或いはポリプロピレンフィルムに、塩化ビニリデンをコーティングしたナイロンフィルムを接着ラミネートした構成のフィルムによって構成されている。このようなフィルム部材6が、溝状流路7の開口部を密封するように流路形成部材8の表面に熱融着されている。したがって、フィルム部材6が、圧力室4の一部を構成している。
弁体9は、液体入口2と溝状流路7を連通状態にする開弁位置と、液体入口2と溝状流路7を非連通状態にする閉弁位置(図1に示す位置)との間で変位可能で、圧力調整用ばね10により閉弁位置側へ付勢されている。
減圧弁5は、圧力室4の圧力が所定の圧力より低くなるとフィルム部材6が圧力室4の内方へ弾性変形し、フィルム部材6が弾性変形する際の押圧力を倍力した作動力で作動レバー11が弁体9を開弁位置側へ押圧するようになっている。
この弁装置1においては、溝状流路7を密封するフィルム部材6の細長い長方形部分、つまりフィルム部材6の、溝状流路7の開口部を密封している部分が受圧部6aとなっている。また、この弁装置1においては、作動レバー11は、溝状流路7内にあって一端11a側を流路形成部材8に支持された片持ち梁であり、弁体9は、作動レバー11の重心より一端側に寄った位置で作動レバー11から作動力を受けるように配置されている。なお、流路形成部材8及び作動レバー11は、例えば、金属で作られている。
作動レバー11の一端11a側は、作動レバー11自体を支える程度の剛性があれば良い。また、作動レバー11の一端11a以外の部分である押圧部11bは、弁体9を押すための部位であるので、なるべく剛性が高い方が良い。そのため、作動レバー11の一端11a側をその押圧部11bよりも剛性を低くしてある。すなわち、本例の弁装置1において、作動レバー11は1枚の薄板で構成され、作動レバー11の押圧部11bを図3に示すように断面がコの字状に折り曲げ加工することにより、その押圧部11bの剛性をその一端11a側よりも高くしている。
また、弁装置1において、弁体9は、バルブ軸12と、シール部材13と、ばね受け部14とを有する。シール部材13はOリングである。流路形成部材8には、液体入口2を有する入口側流路15と、入口側流路15に連通し弁体9及び圧力調整用ばね10を収容する液体供給室16と、液体供給室16と圧力室4を連通する連通部である円形孔17と、圧力室4に連通し液体出口3を有する出口側流路18とが形成されている。
圧力調整用ばね10は、弁体9のばね受け部14と、液体供給室16の開口端を密封する保持部材19との間に介装されている。弁体9は、バルブ軸12が円形孔17内に隙間を残して挿通した状態でシール部材13が液体供給室16のシール面に押圧される閉弁位置側へ圧力調整用ばね10により付勢されている。
また、弁装置1において、溝状流路7の底面7aには、弁体9により開閉され、弁体9が開弁位置にあるときに液体入口2側から圧力室4内へ液体を流入させるための入口側開口部17a(図2参照)と、圧力室4から液体出口3側へ液体を流出させるための出口側開口部18aとが形成されている。入口側開口部17aは、円形孔17が底面7aに開口
した開口部である。また、出口側開口部18aは、出口側流路18が底面7aに開口した開口部である。
さらに、弁装置1には、溝状流路7の底面7a上の、入口側開口部17aと出口側開口部18aとの間に配置され、入口側開口部17aから圧力室4内に流入し、コの字状に曲げられた作動レバー11の押圧部11b内を通る液体を堰き止めて、作動レバー11の一端11a側へ向ける遮蔽体20が設けられている。この遮蔽体20が、液体入口2側から圧力室4内へ供給されるインクの一部或いは全部を、圧力室4内で作動レバー11の一端11a側へ導く気泡排出手段に相当する。
この弁装置1では、圧力室4内の液体が減少して圧力室4の圧力が所定の圧力より低くなると、フィルム部材6の受圧部6aが圧力室4の内方へ弾性変形し、一端11a側が支持された片持ち梁である作動レバー11を図1の下方へ押圧する。これにより、作動レバー11は、フィルム部材6の受圧部6aが圧力室4の内方へ弾性変形する際の押圧力を倍力した作動力により、閉弁位置にある弁体9のバルブ軸12を開弁位置側へ変位させるので、減圧弁5は開弁状態となり、液体入口2側から圧力室4内へ液体が供給される。圧力室4内の液体が増加するのに伴い圧力室4の圧力が所定の圧力に達すると、フィルム部材6の受圧部6aが弾性変形した形態から元の形態に戻るので、弁体9のバルブ軸12が圧力調整用ばね10の付勢力により開弁位置から閉弁位置へ変位することで、減圧弁5は閉弁状態に戻り、液体入口2側から圧力室4内への液体の供給が阻止される。
そして、この弁装置1では、溝状流路7の底面7a上の、入口側開口部17aと出口側開口部18aとの間に配置された遮蔽体20により、入口側開口部17aから圧力室4内に流入し、コの字状に曲げられた作動レバー11の押圧部11b内を通るインクが堰き止められて、作動レバー11の一端11a側へ向けられる。これにより、圧力室4内において、作動レバー11の一端11a側へ導かれたインクにより、その一端11a側(図1のF部)に溜まる気泡が出口側開口部18aから出口側流路18を通って液体出口3側へ排出される。
以上のように構成された第1実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
○減圧弁5は、圧力室4の圧力が所定の圧力より低くなると、フィルム部材6の受圧部6a押圧力を倍力した作動力により開弁状態となり、圧力室4の圧力が所定の圧力に達すると閉弁状態に戻ることで、圧力室4内の液体を所定の圧力に減圧する。このため、フィルム部材6の受圧部6aの受圧面積以上の力、即ちフィルム部材6の受圧部6aの押圧力を倍力した作動力を得て、その力で「シール荷重」に打ち勝って減圧弁5を開弁させることができる。これにより、フィルム部材6の受圧部6aの面積が小さくてすみ、小型化が可能となる。
○溝状流路7の底面7a上の、入口側開口部17aと出口側開口部18aとの間に配置された遮蔽体20により、入口側開口部17aから圧力室4内に流入し、コの字状に曲げられた作動レバー11の押圧部11b内を通るインクが堰き止められて、作動レバー11の一端11a側へ向けられる。このため、圧力室4内において、作動レバー11の一端11a側へ導かれたインクにより、その一端11a側に溜まる気泡を液体出口3側へ排出させることができ、気泡排出性を向上することができる。
○コの字状に曲げられた作動レバー11の押圧部11bの形状を生かして気泡排出のための流路を形成することができる。
○溝状流路7を密封するフィルム部材6の細長い長方形部分が受圧部6aなっているので、複数の溝状流路7を並列に配置して複数の減圧弁5を構成したときの面積のロス(無駄な面積)が小さく、減圧弁5の高集積化が可能となる。
○弁体9及び圧力調整用ばね10以外は、薄板状であるため、全体の薄型化が可能となる。
○弁体9は、作動レバー11の重心よりその一端11a側に寄った位置で作動レバー11から作動力を受けるように配置されているので、作動レバー11は、フィルム部材6の受圧部6aで受ける力をてこの原理で倍力した作動力、つまり受圧部6aの受圧面積以上の力で弁体9を開弁位置側へ変位させることができる。このため、フィルム部材6の細長い長方形部分である受圧部6aの面積が小さくてすむ。したがって、全体の小型化及び減圧弁の高集積化が可能となる。
○作動レバー11の支持部である一端11a側は作動レバー11自体を支える程度の剛性があれば良く、また、作動レバー11の押圧部11bは弁体9のバルブ軸12を押す部分であるので、なるべく剛性が高い方が良い。作動レバー11の一端11a側をその押圧部11bよりも剛性を低くしたことで、作動レバー11の一端11a側で発生するモーメントを減らし、そのモーメントによる悪影響を減らすことができる。
○作動レバー11を1枚の薄板で一体に作れるため、作動レバー11の位置決めがし易く、取り扱いもし易くなる。また、作動レバー11の押圧部11bは、断面がコの字状に曲げられているので、薄板である一端11a(支持部)よりも大きな剛性を確保できる。
○弁体9は、バルブ軸12が円形孔17内に隙間を残して挿通した状態で、シール部材13が液体供給室16のシール面に押圧される閉弁位置側へ圧力調整用ばね10により付勢されている構成により、部品精度が要求される軸支持構造が不要であるため、組立性が向上し、コストを低減できる。
[第2実施形態]
第2実施形態に係る弁装置1Aを図4及び図5に基づいて説明する。
この弁装置1Aの上記第1実施形態との相違点は、次の点にある。
弁体9を押圧する作動レバー11Aの押圧部11cは、平坦面である押圧面を有するとともに、一端11a側よりも厚く形成されて、剛性が高くなっている。また、この弁装置1Aでは、図4及び図5に示すように。前記気泡排出手段を構成する流路形成体21が、溝状流路7の底面7a上の、入口側開口部17aと出口側開口部18aとの間に配置されている。この流路形成体21は、入口側開口部17aから圧力室4内に流入するインクを作動レバー11の一端11a側へ向ける第1流路21aと、第1流路21aにより作動レバー11の一端11a側に導かれたインクを出口側開口部18aへ案内する第2流路21bとを形成するように構成されている。流路形成体21は、第1流路21aと第2流路21bを、溝状流路7の側壁との間に形成するようになっている。第1流路21aと第2流路21bとで、略「の」字型流路が形成されている。
以上のように構成された第2実施形態によれば、上記第1実施形態の奏する作用効果に加えて、以下の作用効果を奏する。
○入口側開口部17aから圧力室4内に流入するインクは、圧力室4内において、流路形成体21の第1流路21aにより作動レバー11の一端11a側へ向けられ、一端11a側に導かれたインクは第2流路21bにより出口側開口部18aへ案内される。このため、圧力室4内において作動レバー11の一端11a側へ導かれたインクにより、その一端11a側(図4のF部)に溜まる気泡が出口側開口部18aから出口側流路18を通って液体出口3側へ排出される。に溜まる気泡を液体出口3へ排出させることができ、気泡排出性を向上することができる。
[第3実施形態]
第3実施形態に係る弁装置1Bを図6に基づいて説明する。
この弁装置1Bの上記第1実施形態との相違点は、次の点にある。
この弁装置1Bには、図6に示すように、前記気泡排出手段を構成する堰板23と、整流板24とが配置されている。堰板23は、溝状流路7の底面7a上の、入口側開口部17aと出口側開口部18aとの間に配置され、入口側開口部17aから圧力室4内に流入するインクを堰き止めて、作動レバー11Aの一端11a側へ向けるようになっている。
整流板24は、堰板23により作動レバー11Aの一端11a側へ向けられたインクを溝状流路7の底面7aとの間に形成される空間により一端11a側へ案内するとともに、一端11a側に導かれたインクを作動レバー11Aの押圧面との間に形成される空間により出口側開口部18aへ案内するようになっている。整流板24には、バルブ軸12が挿通する貫通孔24aが形成されている。
なお、図6では弁装置1Bを、図1の弁装置1とは左右逆に示してある。
以上のように構成された第3実施形態によれば、上記第1実施形態の奏する作用効果に加えて、以下の作用効果を奏する。
○入口側開口部17aから圧力室4内に流入するインクは、圧力室4内において、堰板23で堰き止められ、整流板24により溝状流路の底面との間に形成される空間を通って作動レバー11の一端11a側へ向けられる。さらに、その一端11a側に導かれたインクは整流板24により作動レバー11の押圧面との間に形成される空間を通って出口側開口部18aへ案内される。このため、圧力室4内において、作動レバー11の一端11a側へ導かれたインクにより、その一端11a側(図6のF部)に溜まる気泡を液体出口3側へ排出させることができ、気泡排出性を向上することができる。
[第4実施形態]
第4実施形態に係る弁装置1Cを図7〜図9に基づいて説明する。
この弁装置1Cの上記第1実施形態との相違点は、次の点にある。
この弁装置1Cには、図7〜図9に示すように、溝状流路7の底面7aに、弁体9により開閉され、弁体9が開弁位置にあるときに液体入口2側から圧力室4内へインクを流入させるための入口側開口部17aと、第1出口側開口部31と、第2出口側開口部32とが形成されている。第1出口側開口部31は、溝状流路7における作動レバー11の一端11a側から液体出口3側へインクを流出させるためのものである。第2出口側開口部32は、溝状流路7における作動レバー11の一端11a側とは反対側から液体出口3側へインクを流出させるためのものである。
なお、図9では、図1に示す圧力調整用ばね10と保持部材19とを省略してある。
前記気泡排出手段として、流路形成部材8Cにそれぞれ形成され、第1出口側開口部31から流路形成部材8Cの底面8aまで延びる第1出口側流路33と、第2出口側流路34と、第3流路35とが設けられている。第2出口側流路34は、第2出口側開口部32から底面8aまで延びている。第3流路35は、第1出口側流路33及び第2出口側流路34を通ってそれぞれ送られるインクを液体出口3側へ送るようになっている。
以上のように構成された第4実施形態によれば、上記第1実施形態の奏する作用効果に加えて、以下の作用効果を奏する。
○入口側開口部17aから圧力室4内に流入するインクは、圧力室4内において、作動レバー11の一端11a側へ流れ、第1出口側開口部31から第1出口側流路33に流入
して第3流路35へ流れる。これとともに、圧力室4内に流入するインクは、圧力室4内において、作動レバー11の一端11a側とは反対側へ流れ、第2出口側開口部32から第2出口側流路34に流入して第3流路35へ流れる。さらに、第1出口側流路33と第2出口側流路34とから第3流路35に流入したインクは、第3流路35及び出口側流路18を通って液体出口3側へ流れる。このため、圧力室4内において作動レバー11の一端11a側へ流れるインクにより、その一端11a側に溜まる気泡を第1出口側開口部31から排出させることができ、気泡排出性を向上することができる。
○流路形成部材8Cにそれぞれ独立して形成された、第1出口側流路33と、第2出口側流路34と、第3流路35とを用いて、気泡排出を行うので、安定した気泡排出が可能となる。
[第5実施形態]
第5実施形態に係る弁装置1Dを図10に基づいて説明する。
この弁装置1Dは、図1に示す上記第1実施形態において、減圧弁5にチョーク弁の機能を持たせた構成に特徴がある。なお、ここにいう「チョーク弁の機能」とは、減圧弁5を図10に示す閉弁位置に強制的に保持することで、液体供給室16と圧力室4との連通を強制的に遮断する機能をいう。
この弁装置1Dでは、上記第1実施形態において、保持部材19に代えて、円形孔41を有する保持部材40が流路形成部材8の下面に固定されている。円形孔41は弁体9のバルブ軸12の下方に位置し、この円形孔41内には、バルブ軸12を上下させるための可動ピン42が上下動可能に配置されている。この可動ピン42は、円形孔41の開口部を覆うように保持部材40の下面に固定されたシール用のフィルム部材43によって外へ抜けないようになっている。
また、弁装置1Dの減圧弁5の下方には、可動ピン42を押し上げて弁体9を図10に示す閉弁位置に強制的に保持するためのチョーク位置と、弁体9の閉弁位置での強制的な保持を解除するチョーク解除位置との間で、可動ピン42を変位させるためのピンアクチュエータ50が設けられている。
このピンアクチュエータ50は、円筒体51と、その中心孔51a内に配置された圧電素子52と、駆動ピン53とを備え、圧電素子52に例えば交流電圧を印加することにより、圧電素子52が伸縮して駆動ピン53が上下するようになっている。この駆動ピン53は、可動ピン42をチョーク位置に変位させる第1位置と、第1位置から下降した第2位置(図10で示す位置)との間で変位可能である。駆動ピン53が第1位置から第2位置に変位すると、チョーク位置にある可動ピン42が自重で下降してチョーク解除位置へ変位するようになっている。
また、駆動ピン53を第1位置に変位させた状態(可動ピン42をチョーク位置に保持した状態)で、交流電圧の印加を停止すると(電源をオフにすると)、駆動ピン53が円筒体51の中心孔51aとの摩擦力で第1位置に保持され、可動ピン42がチョーク位置にそのまま保持されるようになっている。
この弁装置1Dでは、駆動ピン53が図10に示す第2位置にある状態で、圧電素子52に交流電圧を印加すると、圧電素子52が伸びて駆動ピン53が第1位置に変位する。これにより、可動ピン42がチョーク解除位置からチョーク位置に変位し、可動ピン42により弁体9が図10に示す閉弁位置に強制的に保持される。
また、可動ピン42がチョーク位置にある状態で、電源をオフにすると、駆動ピン53
が円筒体51との摩擦力で第1位置に保持され、可動ピン42がチョーク位置に保持される。
そして、可動ピン42がチョーク位置に保持された状態で、再び交流電圧を圧電素子52に印加すると、圧電素子52が縮んで駆動ピン53が第1位置から第2位置に変位する。これにより、チョーク位置にある可動ピン42が自重で下降してチョーク解除位置に変位し、弁体9の閉弁位置での強制的な保持が解除される。
以上のように構成された第5実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
○減圧弁5自体にチョーク弁の機能を持たせているので、弁装置1Dを例えばインクジェット式プリンタのキャリッジに設ける場合、減圧弁5とは別にチョーク弁を設ける必要がない。このため、チョーク弁の機能を持つインクジェット式プリンタを少ない部品点数で低コストで実現することができる。
○本実施形態の弁装置1Dを、上記第1〜4実施形態において、複数の上記減圧弁を並列に配置した構成に適用し、複数の減圧弁の各々にチョーク弁の機能を持たせることにより、これらの減圧弁のいずれか1つ或いは複数を強制的に閉弁位置に保持させて、セレクトクリーニングが可能になる。「セレクトクリーニング」とは、例えば6色のインクのある色のインクをクリーニングすることをいう。この場合、クリーニングする色に対応する減圧弁以外の可動ピン42をチョーク位置に変位させてその減圧弁を強制的に閉弁位置に保持させる。
○ピンアクチュエータ50により駆動ピン53を駆動して、可動ピン42をチョーク位置とチョーク解除位置との間で変位させるピン構造であるため、チョーク弁の機能を持たせるための構造を、小型の減圧弁5の下に少ないスペースで配置することができる。
○可動ピン42がチョーク位置にある状態で、圧電素子52への交流電圧の印加を停止しても、駆動ピン53が円筒体51との摩擦力で第1位置に保持され、可動ピン42がチョーク位置に保持される構成である。この構成により、弁装置1Dをインクジェット式プリンタのキャリッジ上に構成した場合、プリンタの電源をオフにした状態で、プリンタの姿勢や環境によりキャリッジのヘッドからインクが漏れるのを抑制できる。
[プリンタ]
次に、上記各実施形態で説明した弁装置を用いたインクジェット式プリンタの一例を、図11及び図12に基づいて説明する。本実施形態では、一例として、上記第1実施形態の弁装置1をキャリッジに設けたインクジェット式プリンタについて説明する。
図11に示すように、液体噴射装置としてのプリンタ100は、略直方体形状のフレーム102を備えている。このフレーム102の上面には、給紙トレイ103が設けられ、さらに、フレーム102の前面には、排紙トレイ104が設けられている。この給紙トレイ103及び排紙トレイ104は、図示しないヒンジ構造によってフレーム102に対して折り畳み収容可能に構成されている。
このフレーム102内には、その長手方向にプラテン105が配設され、このプラテン105上には、図示しない紙送り機構によって、給紙トレイ103からフレーム102内に挿入された記録用紙が給送されるようになっている。そして、この給送された記録用紙は、排紙トレイ104からフレーム102外へ排出されるようになっている。
フレーム102内には、プラテン105と平行にガイド部材106が架設されている。このガイド部材106には、キャリッジ107が移動可能に支持されている。このキャリ
ッジ107に上記弁装置1が設けられている。また、フレーム102には、キャリッジモータ(図示しない)が取着され、このキャリッジモータは、一対のプーリ(図示しない)に巻き掛けられたタイミングベルト(図示しない)を介してキャリッジ107が駆動連結されている。このように構成することによって、キャリッジモータが駆動すると、その駆動力はタイミングベルトを介してキャリッジ107に伝達される。この駆動力を受けてキャリッジ107は、ガイド部材106に案内されプラテン105と平行(主走査方向)に往復移動するようになっている。
一方、キャリッジ107の下面(プラテン105と対向する面)には、液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド108が設けられている。この記録ヘッド108は、記録用紙に対向するようにノズル形成面108a(図12参照)を有し、このノズル形成面108aには、1列あたりn個(nは自然数)のノズルN(図12参照)からなるノズル列(図示せず)が6列形成されている。本実施例では、説明の便宜上1列あたりn個のノズルNからなるノズル列を6列形成したが、この限りではなく1列あたりのノズルNの数及びノズル列の数は、適宜変更しても良い。
この記録ヘッド108には、フレーム102内に設けられた液体貯留手段としての第1及び第2のインクカートリッジ109,110から、後述するように、各ノズルにそれぞれ対応した色(本実施形態では、ブラック、シアン、マゼンダ、イエロー、ライトシアン、ライトマゼンダ)の液体としてのインクが供給されるようになっている。そして、記録ヘッド108に流入したインクは、圧電素子108b(図12参照)によって加圧され、記録ヘッド108のノズルNからインク滴として吐出されることによってドットを形成する。つまり、記録ヘッド108に形成された各ノズルNからは、それぞれ対応する色である、ブラック、シアン、マゼンダ、イエロー、ライトシアン、ライトマゼンダが吐出されるようになっている。
プリンタ100では、キャリッジ107を往復移動させながらインク滴を記録用紙に吐出させ印刷するための領域を印刷領域としている。さらに、プリンタ100には、非印刷時にノズルNを封止するための非印刷領域が設けられ、その非印刷領域には、図11に示すように、キャップホルダ111が設けられている。
キャップホルダ111には、記録ヘッド108のノズル形成面108aと対向するように、可撓性を有するキャップ部材112が設けられている。キャップホルダ111は、図示しない駆動機構を介して、キャップ部材112を記録ヘッド108のノズル形成面108aに密着させることによって、各ノズルNを封止するようになっている。また、図12に示すように、キャップ部材112は、その底部にキャップ部材112内と連通する連通口112a,112bが形成され、この連通口112aにはチューブT1を介してキャップホルダ111外にてキャップ開放バルブ113が接続されている。このキャップ開放バルブ113は、キャップ部材112とノズル形成面108aを密着させることによって形成される空間を適宜開放するようになっている。さらに、連通口112bは、チューブT2を介してギヤポンプGPの吸引口(図示しない)に接続されている。このギヤポンプGPは、ギヤG1,G2を備えていて、図示しない駆動モータから駆動力が伝達されると同ギヤG1,G2が回転駆動されて、キャップ部材112に負圧をかけるようになっている。つまり、キャップ部材112によってノズル形成面108aを封止している際に、ギヤポンプGPを駆動させることによって、ノズル形成面108aのノズルNに負圧をかけてクリーニングすることができるようになっている。
このギヤポンプGPの排出口(図示しない)には、チューブT3を介して調整装置114が接続され、この調整装置114には、チューブT4を介して第1のインクカートリッジ109が接続されている。
この第1のインクカートリッジ109は、ブラックのインクを貯留するインクパックB、及びインクを吸収するインク吸収体115を収容している。このインクパックBは、チューブT5を介してキャリッジ107の記録ヘッド108に接続されている。このインク吸収体115は、例えば、スポンジ等の吸水性を有する多孔質材料である。
このように構成することによって、第1のインクカートリッジ109には、ギヤポンプGPによってキャップ部材112から吸引された廃インク及び空気が流入するようになっている。このとき、第1のインクカートリッジ109内に流入する廃インクは、インク吸収体115によって吸収されるようになっている。また、第1のインクカートリッジ109に流入する廃インク及び空気の量とこれらの流速は、調整装置114によって調整されるようになっている。
第1のインクカートリッジ109には、チューブT6を介して第2のインクカートリッジ110が接続され互いに連通している。この第2のインクカートリッジ110は、シアン、マゼンダ、イエロー、ライトシアン、ライトマゼンダのインクをそれぞれ貯留するインクパックC,M,Y,LC,LMを備えている。この各インクパックC,M,Y,LC,LMは、それぞれチューブT7〜T11を介して、キャリッジ107の記録ヘッド108に接続されている。また、この第2のインクカートリッジ110には、チューブT12を介して第2のインクカートリッジ110内を適宜開放する開放装置116が接続されている。
このように構成することによって、ギヤポンプGPを駆動すると、キャップ部材112から廃インク及び空気が吸引され、この廃インク及び空気は、キャップ部材112→チューブT2→ギヤポンプGP→チューブT3→調整装置114→チューブT4を順に流動した後、インクカートリッジ109内に流入する。このとき、第1のインクカートリッジ109内に流入する廃インクは、上述したインク吸収体115によって吸収されるので、第1のインクカートリッジ109内には、流入した空気(以下、加圧空気という)だけ流動する。そして、この加圧空気は、第1のインクカートリッジ109内からチューブT6を介して第2のインクカートリッジ110に流入した後、チューブT12に接続された開放装置116によって保持されるようになっている。
即ち、第1及び第2のインクカートリッジ109,110内の空気圧は常に偏倚がなく同等であるので、ギヤポンプGPが駆動すると、第1及び第2のインクカートリッジ109,110内の空気圧は、上述した加圧空気によって加圧されて、それぞれのインクパックB,C,M,Y,LC,LMは加圧されるようになっている。これによって、各インクパックB,C,M,Y,LC,LMに貯留されたインクは、それぞれキャリッジ107の記録ヘッド108に圧送されるようになっている。
つまり、本実施形態のプリンタ100では、ギヤポンプGPが、キャップ部材112に負圧をかけるクリーニング用のポンプと、各インクパックB,C,M,Y,LC,LMを加圧する加圧用のポンプとを兼ねている。そして、ギヤポンプGPを駆動すると、キャップ部材112に負圧をかけて廃インク及び空気を吸引するとともに、各インクパックB,C,M,Y,LC,LMを加圧し、記録ヘッド108に各インクを圧送するようになっている。
以上のように構成されたインクジェット式プリンタによれば、以下の作用効果を奏する。
○インクジェット式プリンタの小型化及び薄型化を実現することができる。
[ 変形例]
なお、この発明は前述の実施の形態に限定されるものではなく、この発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等はこの発明に含まれるものである。例えば、以下のように変更して具体化することもできる。
・上記第1実施形態では、一例として、1つの溝状流路7を有する弁装置1について説明したが、複数の溝状流路を有する弁装置にも本発明は適用可能である。例えば、6種類の液体として6色のインクを使用するために、各色のインクをそれぞれ貯留する6つの溝状流路を並列に配置して、6つの減圧弁が設けられている構成の弁装置にも本発明は適用可能である。上記第2及び第3実施形態に係る各弁装置1B及び1Cについても同様である。
・上記第1実施形態では、フィルム部材6に水分透過度や、酸素や窒素透過度の低い材質について一例を示したが、これに限らず、単層フィルムやゴムフィルムを適用することも可能である。この際、水分透過や、酸素や窒素透過の対策としては、フィルム部材上に別部材を設けて対応すれば良い。
・上記第1実施形態では、減圧弁5の弁体9は、バルブ軸12が流路形成部材8の円形孔17内に隙間を残して挿通した状態で、シール部材13が液体供給室16のシール面に押圧される閉弁位置側へ圧力調整用ばね10により付勢されている構成としているが、本発明はこの構成に限定されない。
例えば、減圧弁の弁体を、溝状流路7内にあって流路形成部材8の両側壁に回動可能に支持され、シール部材を有する第1のレバー部と作動レバー11の押圧部11bにより押圧される第2のレバー部とが一体に形成された略L字形レバーとする。圧力室内に設けられた圧力調整用ばねとしての板ばね或いはねじりコイルばねにより、シール部材が圧力室のシール面に押圧するように略L字形レバーである弁体が付勢されている。
或いは、減圧弁の弁体を、溝状流路内にあって流路形成部材の両側壁に回動可能に支持され、シール部材を有する第1のレバー部と作動レバーの押圧部により押圧される第2のレバー部とが一体に形成された略L字形レバーとする。圧力室内に設けられた圧力調整用ばねとしての引っ張りばねの一端側は流路形成部材の壁部に、その他端側は第2のレバー部にそれぞれ固定されている。これにより、略L字形レバーである弁体は、引っ張りばねにより、シール部材が圧力室のシール面に押圧する閉弁位置側に付勢されている。
・上記各実施形態の弁装置は、インクジェット式プリンタ以外の液体噴射装置、例えばインクを吐出するインクジェット式記録装置(ファックス、コピア等の印刷装置を含む)や、インク以外の液体を噴射する液体噴射装置にも適用可能である。例えば、本発明は、液晶ディスプレイ、ELディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材などの液体を噴射する液体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとしての試料噴射装置にも適用可能である。
・図11及び図12では、上記第1実施形態の弁装置1をキャリッジに設けたインクジェット式プリンタについて説明したが、その弁装置1を、キャリッジに限らず、液体貯留手段から液体噴射ヘッドへと液体を供給するための液体供給路の途中に設けたインクジェット式プリンタにも本発明は適用可能である。
・上記第2〜第5実施形態の弁装置をキャリッジに、或いは液体貯留手段から液体噴射ヘッドへと液体を供給するための液体供給路の途中に設けたインクジェット式プリンタにも本発明は適用可能である。
・上記各実施形態の弁装置に用いる液体は、インクに限らず、他の液体であってもよい。
第1実施形態に係る弁装置を示し、図2のA−A線に沿った断面図。 図1の弁装置を示す平面図。 図2のB−B線に沿った断面図。 第2実施形態に係る弁装置を示す断面図。 図4のC−C線に沿った断面図。 第3実施形態に係る弁装置を示す断面図。 第4実施形態に係る弁装置を裏面側から見た平面図。 図7のD−D線に沿った断面図。 図7のE−E線に沿った断面図。 第5実施形態に係る弁装置を示す断面図。 プリンタの概略構成を示す斜視図。 図11のプリンタの概略構成を示すブロック図。
符号の説明
N…ノズル、1,1A,1B,1C,1D…弁装置、2…液体入口、3…液体出口、4…圧力室、5…減圧弁、6…フィルム部材、7…溝状流路、7a,8a…底面、8,8C…流路形成部材、9…弁体、10…圧力調整用ばね、11,11A…作動レバー、11a…一端、11b,11c…押圧部、12…バルブ軸、13…シール部材、15…入口側流路、16…液体供給室、17,41…円形孔、17a…入口側開口部、18a…出口側開口部、19,40…保持部材、20…遮蔽体、21…流路形成体、21a…第1流路、21b…第2流路、23…堰板、24…整流板、31…第1出口側開口部、32…第2出口側開口部、33…第1出口側流路、34…第2出口側流路、35…第3流路。

Claims (3)

  1. 液体入口及び液体出口にそれぞれ連通し液体を貯留する圧力室内の液体を所定の圧力に減圧する減圧弁を備えた弁装置において、
    前記液体入口と連通する一端側から前記液体出口と連通する他端側に向かう一方向に沿って延びる溝状流路を有する流路形成部材と、
    前記液体入口と前記溝状流路を連通状態にする開弁位置と、前記液体入口と前記溝状流路を非連通状態にする閉弁位置との間で変位可能な弁体と、
    前記弁体を前記閉弁位置側へ付勢する圧力調整用ばねと、
    前記一方向に沿って延びると共に、前記ばねの付勢力に抗して前記弁体を前記開弁位置側へ押圧する作動レバーと、
    前記溝状流路の上側開口を密封して前記圧力室を形成すると共に、該圧力室の圧力が所定の圧力より低くなると、前記圧力室の内方へ弾性変形することで、前記作動レバーの重心付近を下方に向けて押圧するフィルム部材と、
    を備え、
    前記作動レバーは、前記溝状流路内にあって一端側を前記流路形成部材に支持されると共に、前記フィルム部材の押圧により前記他端側が下方に向けて傾動する片持ち梁であり、前記一端以外の部分が前記弁体を押圧する押圧部を構成し、
    該押圧部は、前記溝状流路の底面側及び前記一端側に内部空間を開放する断面コの字状に形成され、
    前記弁体は、前記作動レバーの重心よりも前記一端側に寄った位置で前記作動レバーに押圧されるように配置され、
    前記作動レバーは前記傾動に伴って前記フィルム部材の押圧力を倍力した作動力で前記弁体を前記開弁位置側へ押圧
    前記溝状流路の底面には、前記弁体により開閉され、前記弁体が前記開弁位置にあるときに前記液体入口側から前記押圧部の内部空間を通して前記圧力室内へ液体を流入させるための入口側開口部と、前記圧力室から前記液体出口側へ液体を流出させるための出口側開口部と、前記入口側開口部と前記出口側開口部との間となる位置から前記押圧部の内部空間に向けて突出する凸状の遮蔽体とが形成されており、
    前記作動レバーの傾動時に前記入口側開口部から前記圧力室内に供給される液体は、その流れが前記押圧部の内部空間を通るときに前記遮蔽体により前記作動レバーの一端側へ向けられ、前記押圧部の開放された前記一端側を経由した後、前記押圧部の外部空間を通って前記出口側開口部に向かうことを特徴とする弁装置。
  2. 請求項1に記載の弁装置において、
    前記弁体はバルブ軸とシール部材を有し、
    前記流路形成部材には、前記液体入口を有する入口側流路と、前記入口側流路に連通し前記弁体及び前記圧力調整用ばねを収容する液体供給室と、前記液体供給室と前記圧力室を連通する連通部である略円形孔とが形成され、
    前記圧力調整用ばねは、前記弁体と、前記液体供給室の開口端を密封する保持部材との間に介装され、
    前記弁体は、前記バルブ軸が前記略円形孔内に隙間を残して挿通した状態で前記シール部材が前記液体供給室のシール面に押圧される閉弁位置側へ前記圧力調整用ばねにより付勢されていることを特徴とする弁装置。
  3. 請求項1又は2に記載の弁装置が、液体を一時貯留する液体貯留手段から、ターゲットに対してノズルから液体を噴射する液体噴射ヘッドへと液体を導く液体供給路の途中に設けられ、
    前記減圧弁が、前記液体噴射ヘッドからの液体の噴射に伴って液体が減少する圧力室の圧力を感知して、前記液体供給路から前記圧力室への前記液体の供給及び非供給を切り換えることを特徴とする液体噴射装置。
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