JP4453454B2 - ラミネート型二次電池の製造方法及び製造装置 - Google Patents
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Description
ラミネート型二次電池は、図8に示すように、発電要素110と、その発電要素110に接した極端子111とを有し、これらが2枚のラミネートフィルム101によって上下から挟み込まれる。発電要素110は、両極シートにセパレータを挟んで捲回され、扁平状に形成されたものである。極端子111はラミネートフィルム101から突出するように配置され、金属箔の両面に樹脂がコーティングされたラミネートフィルム101は、挟み込んだ発電要素110の周囲が加熱溶着によって密封される。
ここでは、正極端子板121の周縁部に樹脂層122が設けられ、台形部には正極131が配置され、その上にセパレータ132と負極133が積層されている。正極131、セパレータ132および負極133によって発電素子130が構成されている。そして、更にその上に周縁部に樹脂層123を設けた負極端子板124が重ねられている。
従って、ラミネート型二次電池の製造方法でも、ラミネートフィルムをシールする場合には、重ね合わされたラミネートフィルム101の周縁部が、同様に下部金型140と加熱体150に挟み込まれて加熱され、対面する両面が溶着した後に冷却される。
以上の点から、従来よりラミネート型二次電池の製造方法では、生産性を向上させるべく瞬間的な冷却を行うことと、品質の良い製品を得るべく溶着後の加圧状態を維持して最終形状を安定性させることが望まれている。
また、本発明に係るラミネート型二次電池の製造方法は、前記ラミネート外装体の周縁部を一対のレーザ透過性部材で挟み込み、両面からレーザ光を照射するようにしたことを特徴とする。
また、本発明に係るラミネート型二次電池の製造装置は、前記周縁部を挟み込む一対の押付部材は両方がレーザ透過性押付部材であり、両方のレーザ透過性押付部材に対して前記レーザ照射手段が設けられたものであることを特徴とする。
また、本発明に係るラミネート型二次電池の製造装置は、前記レーザ透過性押付部材と前記レーザ照射手段とが重ねられ、そのレーザ透過性部材が、均一な厚さで形成されたものであることを特徴とする。
また、本発明に係るラミネート型二次電池の製造装置は、前記押付部材が、その一部が切り離されたものであること、又は一部に所定深さの溝が形成されたものであることを特徴とする。
また、本発明に係るラミネート型二次電池の製造装置は、前記レーザ透過性押付部材は、レーザ透過性ガラスで形成されたものであることを特徴とする。
本実施形態のラミネート型二次電池1は、発電要素2がラミネートフィルム3に収納されている。その発電要素2は、正極の電極シートと負極の電極シートとをセパレータとともに重ね合わせて捲回させたものである。発電要素2を構成する各部材の具体例としては、例えば正極の電極シートとしてはコバルト酸リチウム、負極の電極シートとしては黒鉛化炭素材料、セパレータとしてポリエチレン等の樹脂、さらに電解液としてはリチウム塩を溶解させた有機溶媒である。
ただし、安全弁部7となる部分だけは溶着されずに開口した状態になっている。開口部から袋状になったラミネートフィルム3内に電解液を注入するためである。電解液の注入が行われると、その開口部は加熱溶着によって閉じられて安全弁7となる。その後は、充放電による蓄電池としてのコンディショニングなどが行われ、ラミネート型二次電池1が完成する。
ラミネート型二次電池の製造装置10は、不図示の発電要素2を挟んで重ねられた2枚のラミネートフィルム3を載せる下側押付部材である下部金型11と、その下部金型11との間でラミネートフィルム3の周縁部3aを挟み込む押付ブロック12とが設けられ、更にその押付ブロック12の上には加熱ユニット13が載せられている。下部金型11、押付ブロック12及び加熱ユニット13は、安全弁部7を除くラミネートフィルム3の周縁部3aの形状に合わせて角形C形状をしている。そして、下部金型11の上面および押付ブロック12の下面は、挟み込んだラミネートフィルム3を均等な力で加圧できるように平面で形成されている。
一方、押付ブロック12は、加熱ユニット13から照射されたレーザ光50が透過して、下のラミネートフィルム3が加熱されるように、レーザ透過性ガラスで形成されている。そして、押付ブロック12は、加熱ユニット13からラミネートフィルム3までの照射距離が均一になるように、その厚さが全体にわたって均一に形成されている。
図1に示すラミネート型二次電池1を製造するには、前述したように、発電要素2が用意され、正極端子5及び負極端子6が電極シートにそれぞれ取り付けられ、2枚のラミネートフィルム3に挟まれる。ラミネートフィルム3は、それぞれ周縁部3aを残して上方又は下方に凹みが形成され、そこに発電要素2が入れられる。製造装置10には、図6(a)に示すようにラミネートフィルム3が上下に重ねられ、その周縁部3aが下部金型11の上に載せられた状態で配置される。このとき押付ブロック12と加熱ユニット13は、伸縮状態のシリンダ15によって上方の位置で待機している。
加熱ユニット13は、図5に示すようにレーザダイオードバー51が複数積層されて形成されたレーザダイオードアレイ53からなるものである。そして、その形状は角形C形状であるためレーザ光もその形状に合わせて照射され、ラミネートフィルム3の周縁部3aが加熱される。
こうして加熱溶着が行われると、本実施形態では、図6(d)に示すように、そのまま押付ブロック12を下部金型11側に押し付けた状態で冷却が行われる。レーザ透過性ガラスの押付ブロック12は、図6(c)の加熱工程でもレーザが透過するため、それ自身は加熱されることなく冷えたままである。
この冷却工程により、周縁部3aが冷却されて凝固することによりラミネートフィルム3のシールが完了する。その後は、図6(e)に示すように、シリンダ15の収縮作動により押付ブロック12と加熱ユニット13が上昇して挟み込みが解除される。
ところで、安全弁部7は、他の周縁部3aよりも溶着強度を低下させることが必要である。そこで、安全弁部7を封止する場合は環状の下部金型及び押付ブロックを用意し、安全弁部7に当該部分に浅い段差をつくって他の部分よりも加圧時の荷重が小さくなるようにする。これによって、同じように半導体レーザを使って加熱溶着した場合でも、安全弁部7の溶着厚みが厚くなり、溶着強度が低下して防爆弁として機能するようになる。
先ず、本実施形態では、ラミネートフィルム3の周縁部3aをレーザ透過性ガラスで形成した押付ブロック12で加圧し、その押付ブロック12を透過させたレーザ光で加熱溶着させるようにしている。すなわち、押付ブロック12が、加熱工程からその後の冷却工程にかけて加圧手段になると同時に冷却手段としても機能するようにしている。そのため、連続してシール部を押さえつけておけるので、溶着部の厚みを薄くすることができ、溶着強度を安定させて製品の耐圧性能を保証することができる。また、冷却手段として機能することにより冷却時間の短縮を図ることができる。
その際、本実施形態では、ラミネートフィルム3の周縁部3aは押付ブロック21,22によって挟み込まれ、その状態で上下に配置された加熱ユニット23,24からレーザ光が照射される。加熱ユニット23,24から照射されたレーザ光は、それぞれレーザ透過性ガラスで形成された押付ブロック21,22を透過してラミネートフィルム3に達する。
シール部であるラミネートフィルム3の周縁部3aは、PP層33が互いに溶融して加熱溶着が行われた後は、そのまま押付ブロック21,22によって挟み込んだまま冷却が行われる。レーザ透過性ガラスの押付ブロック21,22は、加熱工程でもレーザ光が透過するため、それ自身は冷えたままである。従って、冷却工程では、上下の押付ブロック21,22がヒートシンクとなり、シール部であるラミネートフィルム3の周縁部3aから溶着熱を奪う。そして、ラミネートフィルム3の周縁部3aにおける溶着が冷却して凝固することによりシールが完了する。
すなわち、押付ブロック21,22が、加熱工程からその後の冷却工程にかけて加圧手段になると同時に冷却手段としても機能するようにしているため、連続してシール部を押さえつけておけるので、溶着部の厚みを薄くすることができ、溶着強度を安定させて製品の耐圧性能を保証することができる。
また、押付ブロック21,22に加熱ユニット23,24を重ねているが、その押付ブロック21,22の厚さを均一にすることにより、レーザダイオードバー51のレーザヘッドからラミネートフィルム3の周縁部3aまでの距離を一定に保つことができる。そのため、安定した焦点距離を保った状態でラミネートフィルム3にレーザ照射を行うことができる。そして、これによってシール部分を十分な溶融状態にすることができるとともに、シール部のシワや凹凸を防ぎ気密性と見た目の仕上がりを向上させることができる。
例えば、前記実施形態では押付ブロック12,21,22としてレーザ透過性ガラスを使用したが、レーザ透過性があり冷却能力があるものであれば、これに限るものではない。
また、従来例のように低温空気噴射装置などを使用して積極的に冷却させるようにしてもよい。
3 ラミネートフィルム
3a 周縁部
10 製造装置
11 下部金型
12 押付ブロック
13 加熱ユニット
15 シリンダ
31 ナイロン層
32 アルミ層
33 PP層
50 レーザ光
51 レーザダイオードバー
52 ヒートシンク
53 レーザダイオードアレイ
Claims (9)
- 発電要素を挟み込んだ2枚のラミネート外装体の周縁部を重ね合わせ、その周縁部を加圧して挟み込んでおいた状態で加熱溶着してシールするラミネート型二次電池の製造方法において、
前記周縁部の少なくとも一方の面はレーザ透過性部材で挟み込み、そのレーザ透過性部材を通してレーザ光を照射することにより前記周縁部を溶融する加熱工程と、
前記加熱工程後もレーザ透過性部材による前記周縁部の挟み込みを継続することにより、その周縁部を冷却する冷却工程と、
を備えることを特徴とするラミネート型二次電池の製造方法。 - 請求項1に記載するラミネート型二次電池の製造方法において、
前記ラミネート外装体の周縁部を一対のレーザ透過性部材で挟み込み、両面からレーザ光を照射するようにしたことを特徴とするラミネート型二次電池の製造方法。 - 発電要素を挟み込んだ2枚のラミネート外装体の周縁部を重ね合わせ、その周縁部を加圧して挟み込んでおいた状態で加熱溶着してシールするラミネート型二次電池の製造装置において、
前記周縁部を挟み込む一対の押付部材のうち少なくとも一方がレーザ透過性押付部材であり、そのレーザ透過性押付部材を介して前記周縁部にレーザ光を照射するレーザ照射手段と、前記押付部材に対して前記周縁部を加圧して挟み込むための加圧手段とを備えることを特徴とするラミネート型二次電池の製造装置。 - 請求項3に記載するラミネート型二次電池の製造装置において、
前記周縁部を挟み込む一対の押付部材は両方がレーザ透過性押付部材であり、両方のレーザ透過性押付部材に対して前記レーザ照射手段が設けられたものであることを特徴とするラミネート型二次電池の製造装置。 - 請求項3又は請求項4に記載するラミネート型二次電池の製造装置において、
前記レーザ照射手段は、高出力半導体レーザを積層し、前記ラミネート外装体の周縁部に合わせた形状のレーザ光を照射するようにしたものであることを特徴とするラミネート型二次電池の製造装置。 - 請求項5に記載するラミネート型二次電池の製造装置において、
前記レーザ透過性押付部材と前記レーザ照射手段とが重ねられ、そのレーザ透過性部材が、均一な厚さで形成されたものであることを特徴とするラミネート型二次電池の製造装置。 - 請求項3乃至請求項6に記載するラミネート型二次電池の製造装置において、
前記押付部材は、一部が切り離されたものであること、又は一部に所定深さの溝が形成されたものであることを特徴とするラミネート型二次電池の製造装置。 - 請求項3乃至請求項6に記載するラミネート型二次電池の製造装置において、
前記レーザ透過性押付部材はその上に載せられた前記レーザ照射手段より横幅が広く形成され、前記レーザ照射手段からはみ出した部分で支持され、又は前記レーザ照射手段からはみ出した部分で前記加圧手段からの力が伝達されるようにしたものであることを特徴とするラミネート型二次電池の製造装置。 - 請求項3乃至請求項8に記載するラミネート型二次電池の製造装置において、
前記レーザ透過性押付部材は、レーザ透過性ガラスで形成されたものであることを特徴とするラミネート型二次電池の製造装置。
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