JP4454064B2 - パチンコ遊技機における球払出制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、賞品球の払出しと貸球の払出しとを行うパチンコ遊技機における球払出制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、カード式のパチンコ遊技機は広く知られている。カード式のパチンコ遊技機は、実質的にパチンコ球の排出を行う球排出装置、球排出装置の動作制御を行う払出制御装置、払出制御装置に対して貸球要求信号を与えるカードユニット、パチンコ遊技の総括的な制御を行うメイン制御装置を備えており、入賞発生に対応した賞品球の払出数をメイン制御装置が払出制御装置に指令すると、応じて払出制御装置が、球排出装置を作動制御して指令された払出数のパチンコ球(賞品球)を排出する一方、カードユニットが、挿入されたプリペイドカードに記憶された金額から球貸操作に応じた金額を差し引くと共に、球貸操作に応じた貸球要求信号を払出制御装置に出力すると、応じて払出制御装置が、球排出装置を作動制御して貸球要求に対応する数(通常は25個)のパチンコ球(貸球)を排出するよう構成されている。
【0003】
ところで、カード式のパチンコ遊技機では、メイン制御装置からの賞品球の払出数の指令と、カードユニットからの貸球要求信号とが略同時に発生する場合があり、このような場合、従来は、実質的にパチンコ球の排出を行う球排出装置が単一であったので、メイン制御装置からの賞品球の払出数の指令に対するパチンコ球の排出をカードユニットからの貸球要求よりも優先して行うものや、これとは逆に、カードユニットからの貸球要求信号に対するパチンコ球の排出を賞品球の排出よりも優先して行うものがある。
【0004】
このように、従来は、賞品球の払出指令と貸球要求とが略同時に発生する場合、賞品球の排出動作と貸球の排出動作の何れか一方が優先して行われ、優先して行われた一方の排出動作の終了後に、残る他方の排出動作を開始するよう構成されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、メイン制御装置からの賞品球の払出数の指令と、カードユニットからの貸球要求信号とが略同時に発生した場合、賞品球の払出しと貸球の払出しとを並列的に行うことのできるパチンコ遊技機における球払出制御装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係るパチンコ遊技機における球払出制御装置は、メイン制御装置と、カードユニットと、前記メイン制御装置及び前記カードユニットにそれぞれ通信接続された払出制御装置とを備え、賞品球の排出を行う賞品球排出装置と、前記賞品球排出装置とは別に、貸球の排出を行う貸球排出装置とを設け、
前記払出制御装置は、メイン制御装置からの賞品球の払出数の指令に応じた前記賞品球排出装置の作動による賞品球の排出動作と、カードユニットからの貸球要求信号に応じた前記貸球排出装置の作動による貸球の排出動作とを並列的に行わせるように構成し、
前記払出制御装置に、前記貸球の排出動作の速度において通常排出モードと前記通常排出モードよりも遅い速度の低速排出モードとが設定され、
前記払出制御装置は、
前記貸球排出装置の作動による貸球の排出動作を開始する場合、及び、前記貸球排出装置の作動による貸球の排出動作中に、前記賞品球排出装置の作動による賞品球の排出動作の実行状態を判別する賞品球払出判別手段と、
前記賞品球払出判別手段によって前記賞品球排出装置の作動による賞品球の排出動作がないと判別された場合に、前記通常排出モードを設定して通常の排出速度で貸球の排出動作を行う一方、前記賞品球排出装置の作動による賞品球の排出動作があると判別された場合に、前記低速排出モードを設定して前記通常の排出速度よりも遅い速度で貸球の排出動作を行う、貸玉排出速度設定手段と、を備えた、
ことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は実施形態のパチンコ遊技機に配設された賞品球の排出機構及び貸球の排出機構を示す模式図である。なお、実施形態のパチンコ遊技機は、カード式のパチンコ遊技機としてある。
【0010】
球タンク1は、例えば、図示しないパチンコ機の基枠裏面の上部に配設され、該球タンク1内には、賞品球あるいは貸球として排出するためのパチンコ球が貯留される。球タンク1の下部には、賞品球用としての2条の補充球誘導レール2a,2bと貸球用としての2条の補充球誘導レール3a,3bとが設けられ、2条の補充球誘導レール2a,2bの下端が賞品球排出装置4の2つの供給口(図示せず)にそれぞれ連結される一方、2条の補充球誘導レール3a,3bの下端が貸球排出装置5の2つの供給口(図示せず)にそれぞれ連結されている。
【0011】
賞品球排出装置4は、2つの排出口(図示せず)を有し、これらの排出口に2条の球排出路6a,6bが連結され、2条の球排出路6a,6bの中途には、球排出路に排出されたパチンコ球を直接検出する排出球センサ7,8がそれぞれ配設されている。また、球排出路6a,6bはその終端において合流して排出球誘導路9となる。
【0012】
貸球排出装置5は、2つの排出口(図示せず)を有し、これらの排出口に2条の球排出路10a,10bが連結され、2条の球排出路10a,10bの中途には、球排出路10a,10bに排出されたパチンコ球を直接検出する排出球センサ11,12がそれぞれ配設されている。また、球排出路10a,10bはその終端において合流して排出球誘導路13となる。さらに、前記排出球誘導路9の末端と排出球誘導路13の末端とが合流し、排出誘導路14とされて図示しない球受皿に連絡されている。
【0013】
なお、賞品球排出装置4及び貸球排出装置5は、例えば、球受部が複数周設されたスプロケットにより構成された回転球受体と、回転球受体を回転するためのステッピングモータ等の球排出モータとを備え、球排出モータにより回転球受体を回転し、回転球受体の球受部に受け入れたパチンコ球を回転球受体の回転により球送りして1球ずつ排出する公知のものである。
【0014】
図2は、本実施形態のパチンコ遊技機に配備された球払出しに関わる制御系統の要部ブロック図である。払出制御装置15は、制御処理実行手段としてのサブCPUと、サブCPUが行う各制御プログラムを格納したROMと、随時データの読み出し並びに書き込みが可能なRAMと、メイン制御装置14と通信を行うための通信インタフェースとにより構成されている。なお、払出制御装置101の内部構成については図示を省略する。
【0015】
払出制御装置15は、図2に示すようにメイン制御装置14に対して通信接続されている他、賞品球の払出しを行う賞品球排出装置4、貸球25個の排出を行う貸球排出装置5、球貸し操作に応じて貸球要求信号を払出制御装置15に送るカードユニット16及びパチンコ球を遊技盤面1に向けて弾発するための発射モータ17にそれぞれ接続されている。
【0016】
また、払出制御装置16に接続されたカードユニット17は、プリペイドカードを挿入し、該プリペイドカードに記憶された金額から球貸操作に応じた金額を差し引くと共に、球貸操作に応じた金額に相当する貸球要求信号を払出制御装置15に出力するもので、1回の球貸操作につき、該プリペイドカードに記憶された金額から100円を差し引くと共に、貸球25個を1単位として貸球要求信号を払出制御装置15に出力する。また、払出制御装置15は、メイン制御装置14からの制御コマンド若しくは賞品球の排出異常の検知と異常解除検知、貸球の排出異常の検知と異常解除検知等に応じて発射モータ17の作動/作動停止の制御を行う。
【0017】
実施形態のパチンコ遊技機では、図示しない遊技盤面に複数設けられた各入賞口に対して予め定めた払出数の別により、例えば、大入賞口への入賞に対して賞球数を15個とし、図柄作動口への入賞に対して賞球数を7個とする場合等があり、図2においては、メイン制御装置14に、遊技盤面に設けられた複数種類の入賞口毎に異なる賞品数(例えば、7個払い出し口と15個払い出し口の2種類)を設定する構成としてある。即ち、第1の賞球数に設定されている入賞口に対して配備された第1入賞検出手段18と、第1の賞球数とは異なる第2の賞球数に設定されている入賞口に対して配備された第2入賞検出手段19とをスイッチ入力回路20を介してメイン制御装置14に接続してある。
【0018】
払出制御装置15は、メイン制御装置14から送信される払出指令数を含む賞球コマンドに応じ、指令された払出指令数に対応して賞品球排出装置4の賞品球排出モータM1を回転駆動し、指令された払出指令数のパチンコ球の球排出制御を行う。なお、前記賞球コマンドの内容は、払出指令数が1、2、3、…14、15のように1球単位ずつ指定が可能となっている。
【0019】
また、払出制御装置15は、カードユニット17から送られた貸球要求信号を受けると、貸球個数25個に対応して貸球排出装置5の貸球排出モータM2を回転駆動し、貸球25個を排出するパチンコ球の球排出制御を行う。
【0020】
また、実施形態のパチンコ遊技機においては、賞品球と貸球とを区別して検出する。すなわち、賞品球排出装置4に設けた排出球センサ7,8により実際に排出球を検出し(図1参照)、排出球検出センサ7,8の検出信号を払出制御装置15に入力し、排出球センサ7,8の検出信号の有無を監視し、排出球センサ7,8の検出信号があれば計数し、指令した払出指令数に対して実質的に排出されたパチンコ球の排出数を監視し、払出指令数に排出されたパチンコ球数が達したこともって賞品球の排出を終了と判別し、賞品球排出モータM1を停止する。
【0021】
また、貸球の排出時には、貸球排出装置5に設けた排出球センサ11,12の検出信号を払出制御装置15に入力し(図1参照)、排出球センサ11,12の検出信号の有無を監視し、排出球センサ11,12の検出信号があれば計数し、指令した貸球数に対して実質的に排出されたパチンコ球の排出数を監視し、排出されたパチンコ球数が貸球数に達したことをもって貸球の排出を終了と判別し、貸球排出モータM2を停止する。
【0022】
また、払出制御装置(サブCPU)15には、メイン制御装置14からの賞品球の払出の指令に応じた賞品球排出装置4の作動による賞品球の排出動作と、カードユニット16からの貸球要求信号に応じた貸球排出装置5の作動による貸球の排出動作とを並列的に行わせる賞品球排出/貸球排出並列処理手段を前記ROMに設けてある。
【0023】
また、前記賞品球排出/貸球排出並列処理手段には、貸球の排出動作の速度において通常排出モードと通常排出モードよりも遅い速度の低速排出モードとが設定されている。
【0024】
さらに、前記賞品球排出/貸球排出並列処理手段は、賞品球排出装置4の作動による賞品球の排出動作中に、貸球要求信号に応じた貸球排出装置5の作動による貸球の排出動作を開始する場合、低速排出モードで貸球の排出動作を行う。
【0025】
また、貸球排出装置5の作動による貸球の排出動作中に、メイン制御装置14からの払出指令に応じて賞品球排出装置4の作動による賞品球の排出動作を開始する場合、貸球の排出動作を通常排出モードから低速排出モードに切り換えて行う。
【0026】
以下、払出制御装置15のサブCPUが行う賞品球の排出及び貸球の排出並列処理について説明する。図3乃至図7は払出制御装置15のサブCPUが行う賞品球排出/貸球排出並列処理のフローチャートである。
【0027】
電源投入直後、サブCPUは、まず、初期化処理を行い、以下の処理に必要な各種フラグや、各種カウンタ及び記憶領域を初期化する(ステップS01)。例えば、賞品球排出装置4から排出された賞品球をカウントする排出球カウンタC1、貸球排出装置5から排出された貸球をカウントする排出球カウンタC2、メイン制御装置14から送信された賞球コマンドを受信する毎に1つアップする(賞球コマンドの受信記憶)賞球コマンド受信カウンタ、カードユニット16から送られた貸球要求信号を受信する毎に1つアップする(貸球要求信号の受信記憶)貸球要求信号受信カウンタ、賞品球の排出動作中であるか否かを識別するための賞品球払出中フラグ、貸球の排出動作中であるか否かを識別するための貸球払出中フラグ、受信した賞球コマンドを格納する記憶エリアを初期化する。
【0028】
初期化処理を終えたサブCPUは、ステップS02に移行し、賞球コマンドを受信したか否かを判別する(ステップS02)。サブCPUは、賞球コマンドを受信した場合には、今回受信した賞球コマンドを記憶エリアの空きエリアに格納し(ステップS03)、賞球コマンド受信カウンタの値を1つアップし(ステップS04)、ステップS05に移行する一方、賞球コマンドを受信しなかった場合には、直接ステップS05に移行する。
【0029】
図8は、記憶エリアにおける賞球コマンドの記憶状態を示す図である。後述する賞品球排出装置4が賞品球の払出中の場合にも、メイン制御装置14から賞球コマンドが送られて受信する場合がある。しかし、賞品球の払出中の場合には新規に賞球コマンドに対応する賞品球の排出動作を開始することはできないため、受信した賞球コマンドを記憶保持しておき、現在行っている排出動作が終了した時点で、記憶保持しておいた賞球コマンドに対応する賞品球の排出動作を開始するように構成してある。図8に示すように、賞品球の払出中の場合、受信した賞球コマンドは、排出動作を開始していない賞球コマンドの後段の空きエリアに順次記憶される。なお、このように、賞球コマンドの受信記憶がある場合、記憶エリアに受信した賞球コマンドが格納されると共に、賞球コマンド受信カウンタの値が1つカウントアップされる。
【0030】
ステップS05に移行したサブCPUは、貸球要求信号を受信したか否かを判別する(ステップS05)。サブCPUは、貸球要求信号を受信した場合には、今回受信した貸球要求信号に対応して貸球要求信号受信カウンタの値を1つアップし(ステップS06)、ステップS07以下の賞品球排出開始条件チェックに移行する一方、貸球要求信号を受信しなかった場合には、直接ステップS07以下の賞品球排出開始条件チェックに移行する。このように、貸球要求信号の受信記憶がある場合、貸球要求信号受信カウンタの値が1つカウントアップされる。
【0031】
サブCPUは、ステップS07乃至ステップS12の処理により、賞品球排出動作を新規に開始するか否かを判別することとなる。まず、サブCPUは、賞球払出中フラグの値がセットされているか否かを判別する(ステップS07)。賞球払出中フラグの値がセットされている場合には賞品球の払出中であって賞品球の新規な排出動作の開始が不可能であり、賞球払出中フラグの値がクリアされている場合には賞品球の新規な排出動作の開始が可能である。
【0032】
サブCPUは、賞球払出中フラグの値がクリアされている場合にはステップS08に移行し、賞球コマンドの受信記憶があるか否かを判別する(ステップS08)。前述のように賞球コマンド受信カウンタの値が0以外(1以上の値)であれば賞球コマンドの受信記憶があることとなる。サブCPUは、賞球コマンドの受信記憶がある場合には、ステップS09に移行し、賞品球の新規な排出動作の開始のための条件設定を行う。
【0033】
ステップS09に移行する場合、サブCPUは、賞球払出中フラグをセットして賞品球の排出動作中に切り換え(ステップS09)、図8の記憶エリアの先頭部分に格納されている賞球コマンドを読み出し、当該賞球コマンドの内容に対応した払出指令数をセットする(ステップS10)。次いで、サブCPUは、記憶エリアに格納されている先頭部分よりも後段の各賞球コマンドを、先頭部分からの記憶エリアに1データ分シフトする(ステップS11)。さらに、サブCPUは、賞球コマンド受信カウンタを1つ減じ(ステップS12)、ステップS13以降の賞品球排出動作に移行する。
【0034】
ステップS07の判別処理において、賞球払出中フラグがセットされている場合には(賞品球の払出中である場合には)、サブCPUは、直接ステップS13以降の賞品球排出動作に移行する。
【0035】
また、ステップS08の判別処理において、賞球コマンドの受信記憶がない場合には(賞球コマンド受信カウンタの値が0である場合には)、賞品球排出動作を行わずに直接ステップS18以降の貸球排出開始条件チェックに移行する。
【0036】
ステップS13に移行したサブCPUは、賞品球排出モータM1を作動し(ステップS13)、賞品球の排出動作を行う。次いで、サブCPUは、排出球センサ7,8により排出される賞品球の監視を行い、排出球センサ7,8の検出信号の入力毎に排出球カウンタC1を1つアップし(ステップS14)、排出された賞品球の数をカウントする。
【0037】
ステップS14の処理後、サブCPUは、賞品球の排出動作が終了したか否かを判別する(ステップS15)。即ち、サブCPUは、排出球カウンタC1のカウント値がステップS10にてセットした払出指令数に達しているか否かを判別し、排出球カウンタC1のカウント値が払出指令数に達している場合に賞品球の排出動作が終了したと判別する。
【0038】
サブCPUは、賞品球の排出動作が終了したと判別した場合、賞球払出中フラグをクリアし(ステップS16)、排出球カウンタC1を0クリアし(ステップS17)、ステップS18以降の貸球払出中開始条件チェックに移行する。
【0039】
サブCPUは、賞品球の排出動作が終了していないと判別した場合(排出球カウンタC1のカウント値が払出指令数に達していない場合)、ステップS18以降の貸球払出中開始条件チェックに移行する。
【0040】
サブCPUは、ステップS18乃至ステップS22の処理により、貸球排出動作を新規に開始するか否かを判別することとなる。まず、サブCPUは、貸球払出中フラグの値がセットされているか否かを判別する(ステップS18)。貸球払出中フラグの値がセットされている場合には貸球の払出中であって貸球の新規な排出動作の開始が不可能であり、貸球払出中フラグの値がクリアされている場合には貸球の新規な排出動作の開始が可能である。
【0041】
サブCPUは、貸球払出中フラグの値がクリアされている場合にはステップS19に移行し、貸球要求信号の受信記憶があるか否かを判別する(ステップS19)。前述のように貸球要求信号受信カウンタの値が0以外(1以上の値)であれば貸球要求信号の受信記憶があることとなる。サブCPUは、貸球要求信号の受信記憶がある場合には、ステップS20に移行し、貸球の新規な排出動作の開始のための条件設定を行う。
【0042】
ステップS20に移行する場合、サブCPUは、貸球払出中フラグをセットして貸球の排出動作中に切り換え(ステップS20)、予め定められた貸球数(通常は25個に定められている)をセットする(ステップS21)。次いで、サブCPUは、貸球要求信号受信カウンタを1つ減じ(ステップS22)、ステップS23以降の貸球排出動作に移行する。
【0043】
ステップS18の判別処理において、貸球払出中フラグがセットされていいる場合には(現在貸球の払出中である場合には)、サブCPUは、直接ステップS23以降の貸球排出動作に移行する。
【0044】
また、ステップS19の判別処理において、貸球要求信号の受信記憶がない場合には(貸球要求信号受信カウンタの値が0である場合には)、貸球排出動作を行わずに直接ステップS23以降の貸球排出動作に移行する。
【0045】
ステップS23に移行したサブCPUは、賞品球払出中フラグがセットされているか否かを判別する(ステップS23)。すなわち、現在賞品球の払出中であるか否かを判別する。例えば、大当り遊技中では、賞品球の払出要求が集中して発生するものと考えられる。このような場合に、貸球要求が重なると、球タンク1に貯留されているパチンコ球が急速に減っていき、球不足状態になることが考えられる。通常のパチンコ遊技機では、球タンク1の球不足状態が検知された場合は、遊技機本体から集中管理装置に球不足信号が出力され、応じて集中管理装置が球追加指令を出力し、これによって島からパチンコ遊技機にパチンコ球が供給され、球タンク1の球不足が解消される。しかしながら、大当り遊技中のように賞品球の排出が連続発生している場合にさらに貸球の排出を急速に行うと、島からのパチンコ球の追加供給前に、賞品球払出側のパチンコ球がなくなってしまう虞がある。賞品球排出装置4内にパチンコ球がなくなってしまった場合には、球不足エラーとして検知される。球不足エラーが発生した場合には、パチンコ球の弾発を停止するため発射モータ17の作動を停止し、結局パチンコ遊技が中断されてしまう。
【0046】
本願の実施形態のパチンコ遊技機は、このような不測にパチンコ球が欠乏するような状況に備えるために、賞品球の払出中に貸球要求が重なった場合、若しくはその逆の状況として、貸球の払出中に賞品球の払出要求が重なった場合、貸球の排出を中止することなく、貸球を通常の排出速度よりもゆっくりと排出することで、球不足エラーの発生を回避しようとすることを目的の1つとしている。
【0047】
さて、サブCPUが賞品球払出中フラグがセットされていると判別した場合には、サブCPUは低速排出モードを選択して貸球排出モータM2を作動し、貸球を通常の排出速度よりもゆっくりと排出する(ステップS24)。一方、サブCPUが賞品球払出中フラグがセットされていないと判別した場合には、サブCPUは通常排出モードを選択して貸球排出モータM2を作動し、貸球を通常の排出速度で排出する(ステップS25)。
【0048】
サブCPUは、ステップS24若しくはステップS25を実行した後にステップS26に移行し、排出球センサ11,12により実際に排出された貸球の監視を行い、排出球センサ11,12の検出信号の入力毎に排出球カウンタC2を1つアップし(ステップS26)、排出された貸球の数をカウントする。
【0049】
ステップS26の処理後、サブCPUは、貸球の排出動作が終了したか否かを判別する(ステップS27)。即ち、サブCPUは、排出球カウンタC2のカウント値がセットした貸球数に達しているか否かを判別し、排出球カウンタC2のカウント値が貸球数に達している場合に貸球の排出動作が終了したと判別する。
【0050】
サブCPUは、貸球の排出動作が終了したと判別した場合、貸球払出中フラグをクリアし(ステップS28)、排出球カウンタC2を0クリアし(ステップS29)、ステップS02に戻り、賞球コマンド並びに貸球要求信号の受信に対応する処理に戻る。
【0051】
一方、サブCPUは、賞品球の排出動作が終了していないと判別した場合(排出球カウンタC2のカウント値が貸球数に達していない場合)、直接ステップS02に戻り、賞球コマンド並びに貸球要求信号の受信に対応する処理に戻る。
【0052】
図3乃至図7に示したフローチャートを遊技状況に沿って説明すると、以下のようである。電源投入後、貸球要求信号及び賞球コマンドが全く発生していない状況では、ステップS02が偽、ステップS05が偽、ステップS07が偽、ステップS08が偽、ステップS18が偽、ステップS19が偽となり、賞品球の排出動作及び貸球の排出動作が行われない。
【0053】
パチンコ球の入賞によって賞球コマンドが発生した状況では、ステップS02が真、ステップS03、ステップS04を経て、ステップS05が偽、ステップS07が偽、ステップS08が真、ステップS09乃至ステップS14を経て、ステップS15に移行し、賞品球排出が終了していなければ直接ステップS18に移行し、ステップS18が偽、ステップS19が偽となり、賞品球の排出動作だけが行われる。
【0054】
賞品球の排出動作中に貸球要求が発生した状況では、ステップS05が真、ステップS06を経て、ステップS07が真、ステップS13乃至ステップS14を経てステップS15に移行し、賞品球排出が終了していなければ直接ステップS18に移行し、ステップS18が偽、ステップS19が真、ステップS20乃至ステップS22を経てステップS23に移行し、ステップS23を真と判別し、ステップS24、ステップS26を経てステップS27に移行し、貸球の排出動作が終了していなければ、ステップS27が偽となり、賞品球の排出動作と貸球の排出動作が一緒に行われ、しかも貸球が通常の速さよりもゆっくりと排出される。
【0055】
また、賞球コマンドの発生がなく、貸球要求信号のみ発生した状況では、ステップS02が偽、ステップS05が真、ステップS06を経てステップS07に移行し、ステップS07が偽、ステップS08が偽、ステップS18が偽、ステップS19が真、ステップS20乃至ステップS22を経てステップS23に移行し、ステップS23を偽と判別し、ステップS25及びステップS26を経てステップS27に移行し、貸球の排出動作が終了していなければ、ステップS27が偽となり、貸球の排出動作のみが行われ、しかも貸球が通常の速さで排出される。
【0056】
貸球の排出動作中に賞球コマンドが発生した状況では、ステップS02が真、ステップS03及びステップS04を経てステップS05が偽、ステップS07が偽、ステップS08が真、ステップS09乃至ステップS12を経て、更にステップS13乃至ステップS14を経てステップS15に移行し、賞品球排出が終了していなければ直接ステップS18に移行し、ステップS18が真、ステップS23に移行し、ステップS23を真と判別し、ステップS24、ステップS26を経てステップS27に移行し、貸球の排出動作が終了していなければ、ステップS27が偽となり、貸球の排出動作と共に賞品球の排出動作が一緒に行われ、しかも貸球の排出速度が通常の速さから低速に切り換わって排出される。
【0057】
なお、以上の実施形態のほか、賞品球の排出動作の速度において通常排出モードと通常排出モードよりも遅い速度の低速排出モードとを設定し、払出制御装置は、貸球排出装置の作動による貸球の排出動作中に、賞品球排出装置の作動による賞品球の排出動作を開始する場合、低速排出モードで賞品球の排出動作を行うことを特徴とするパチンコ遊技機における球排出制御装置とした構成とすることとしてもよく、さらには、貸球の排出動作の速度を、低速排出モードと、通常排出モードと、高速排出モードとの3段階切換として、貸球排出動作速度3段階切換手段、及び/または賞品球排出動作速度3段階切換手段を設ける構成としてもよい。
【0058】
これにより、貸球と賞品球の円滑な払出制御が行えることとなり、球不足エラーや球詰まり障害を防ぐことを可能とする。また、排出動作中の賞品球の排出モードを通常排出モードより高速排出モードに切り換えたり、排出動作中の貸球の排出モードを通常排出モードより高速排出モードに切り換えることにより、上記の効果に加え、排出処理の高速化が図れることともなる。
【0059】
【発明の効果】
請求項1に係るパチンコ遊技機における球払出制御装置によれば、賞品球の排出を行う賞品球排出装置と、賞品球排出装置とは別に貸球の排出を行う貸球排出装置とを設けたので、メイン制御装置からの賞品球の払出数の指令に応じた賞品球排出装置の作動による賞品球の排出動作と、カードユニットからの貸球要求信号に応じた貸球排出装置の作動による貸球の排出動作とが並列的に行われるので、賞品球の排出動作と貸球の排出動作を一緒に行うことができる。
【0060】
賞品球の排出動作中に貸球要求が発生した状況では、賞品球の排出動作と貸球の排出動作が一緒に行われ、しかも貸球が通常の速さよりもゆっくりと排出されるので、賞品球の排出が連続発生している場合に不測にパチンコ球が欠乏するような状況に備えて球不足エラーの発生を回避することができる。
【0061】
貸球の排出動作中に賞球コマンドが発生した状況では、貸球の排出動作と共に賞品球の排出動作が一緒に行われ、しかも貸球の排出速度が通常の速さから低速に切り換わって排出されるので、不測にパチンコ球が欠乏するような状況に備えて球不足エラーの発生を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態のパチンコ遊技機に配設された賞品球の排出機構及び貸球の排出機構を示す模式図
【図2】本実施形態のパチンコ遊技機に配備された球払出しに関わる制御系統の要部ブロック図
【図3】実施形態における払出制御装置のサブCPUが行う賞品球排出/貸球排出並列処理の一部を示すフローチャート
【図4】図3のフローチャートのつづき
【図5】図4のフローチャートのつづき
【図6】図5のフローチャートのつづき
【図7】図6のフローチャートのつづき
【図8】記憶エリアにおける賞球コマンドの記憶状態を示す図
【符号の説明】
1 球タンク
2 補充球誘導レール
3 補充球誘導レール
4 賞品球排出装置
5 貸球排出装置
6 球排出路
7 排出球センサ
8 排出球センサ
9 排出球誘導路
10 球排出路
11 排出球センサ
12 排出球センサ
13 排出球誘導路
14 メイン制御装置
15 払出制御装置
16 カードユニット
17 発射モータ
18 第1入賞検出手段
19 第2入賞検出手段
20 スイッチ入力回路
M1 賞品球排出モータ
M2 貸球排出モータ
Claims (1)
- メイン制御装置と、カードユニットと、前記メイン制御装置及び前記カードユニットにそれぞれ通信接続された払出制御装置とを備え、賞品球の排出を行う賞品球排出装置と、前記賞品球排出装置とは別に、貸球の排出を行う貸球排出装置とを設け、
前記払出制御装置は、メイン制御装置からの賞品球の払出数の指令に応じた前記賞品球排出装置の作動による賞品球の排出動作と、カードユニットからの貸球要求信号に応じた前記貸球排出装置の作動による貸球の排出動作とを並列的に行わせるように構成し、
前記払出制御装置に、前記貸球の排出動作の速度において通常排出モードと前記通常排出モードよりも遅い速度の低速排出モードとが設定され、
前記払出制御装置は、
前記貸球排出装置の作動による貸球の排出動作を開始する場合、及び、前記貸球排出装置の作動による貸球の排出動作中に、前記賞品球排出装置の作動による賞品球の排出動作の実行状態を判別する賞品球払出判別手段と、
前記賞品球払出判別手段によって前記賞品球排出装置の作動による賞品球の排出動作がないと判別された場合に、前記通常排出モードを設定して通常の排出速度で貸球の排出動作を行う一方、
前記賞品球排出装置の作動による賞品球の排出動作があると判別された場合に、前記低速排出モードを設定して前記通常の排出速度よりも遅い速度で貸球の排出動作を行う貸玉排出速度設定手段と、を備えた、
ことを特徴とするパチンコ遊技機における球払出制御装置。
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|---|---|---|---|
| JP14435099A JP4454064B2 (ja) | 1999-05-25 | 1999-05-25 | パチンコ遊技機における球払出制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP14435099A JP4454064B2 (ja) | 1999-05-25 | 1999-05-25 | パチンコ遊技機における球払出制御装置 |
Publications (2)
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| JP2000325642A JP2000325642A (ja) | 2000-11-28 |
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ID=15360071
Family Applications (1)
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-
1999
- 1999-05-25 JP JP14435099A patent/JP4454064B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
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