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JP4454672B2 - 監視制御回路を有する車載電子制御装置 - Google Patents
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JP4454672B2 - 監視制御回路を有する車載電子制御装置 - Google Patents

監視制御回路を有する車載電子制御装置 Download PDF

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Description

この発明は、マイクロプロセッサを内蔵した車載電子制御装置、特に制御の安全性を向上するために当該マイクロプロセッサに対してシリアル接続された監視制御回路を有するエンジン制御装置等の車載電子制御装置の改良に関するものである。
マイクロプロセッサを搭載した車載電子制御装置に於いて、当該マイクロプロセッサが正常に動作しているか否かを常時監視するために監視制御回路部を設けて、当該監視制御回路部が主制御回路部となるマイクロプロセッサに対して質問情報を送信し、マイクロプロセッサがこの質問情報に対する回答情報を返信し、監視制御回路部は予め提供されている正解情報と比較して正常な回答が得られたかどうかを確認するいわゆるQ&A方式の異常判定手段を用いることは公知である。
例えば、下記に示す特許文献1によれば、制御ユニット内で制御機能が実施されると共に、当該制御機能を監視する監視モジュールが設けられ、当該監視モジュールは制御ユニットに対して質問情報を伝達し、制御ユニットは応答情報を計算して監視モジュールに伝達し、監視モジュールは当該応答情報によって制御機能のエラーを認識する異常監視の方法が開示されている。特許文献1に示された従来の装置に於いて、監視される制御ユニットは、エンジン制御装置、変速機制御装置、操舵制御装置、制動制御装置等の車載制御装置である。
また、下記に示す特許文献2によれば、マイクロプロセッサを内蔵する電子制御装置に於いて、制御プログラムの一部を定期的に代替実行して運転中に動作点検を行うものであって、不揮発プログラムメモリの内容と入力センサ群の動作状態に応動して電気負荷群を制御するマイクロプロセッサに対して、監視制御回路部は照会パケットによって多数の質問事項を順次送信し、マイクロプロセッサからの応答内容と正解情報とを比較して異常判定を行い、マイクロプロセッサは照会パケットの受信間隔を診断して監視制御回路部の監視動作を逆監視する技術が開示されている。
特許文献2に示された従来の技術に於けるQ&Aによる異常判定手段の概要は、図23に示すとおりである。即ち、図23に於いて、電子制御装置1はマイクロプロセッサ2aを包含した主制御回路部2と、この主制御回路部2に対してシリアル接続された監視制御回路部3によって構成されている。
主制御回路部2は、入力信号A、B、Cを含むその他の多数の入力信号の動作状態に応動して、出力信号Yを含むその他の多数の出力信号を発生して電気負荷を駆動制御するように構成されていて、その制御仕様はマイクロプロセッサ2aと協働するプログラムメモリ2bの内容によって決定されるようになっている。
監視対象プログラム2cは、一例として入力信号A、B、Cと、プログラムメモリ2bに予め格納されている制御定数Kを基にして、[出力信号Y=K×(A−B)+C]を算出するものとなっている。プログラムメモリ2bには模擬演算用データ2fが格納されていて、当該模擬演算用データ2fのデータテーブル[1、2、・・・n]を代表するテーブルnは、制御定数Kと入力信号A、B、Cに対応した模擬定数An、Bn、Cnによって構成されているが、どのテーブル番号のものを模擬演算用として使用するのかは監視制御回路部3からの質問情報によってランダムに更新指定されるようになっている。
入力情報選択切換え手段2dは、監視対象プログラム2cに対して入力信号A、B、Cに代わってデータテーブルnを定期的に指定し、その演算結果である[Yn=K×(An−Bn)+Cn]は、出力先の選択切換え手段2eを介して回答情報として監視制御回路部3へ定期的に送信されるようになっている。監視制御回路部3には、質問情報(模擬演算用のデータテーブル番号)に対応した正解情報が正解情報格納メモリに予め格納されており、異常判定手段3aは主制御回路部2から得られた回答情報と当該正解情報とを比較して異常の有無を判定するようになっている。
なお、データテーブルを用いた模擬演算を行なうときの制御プログラムは、監視対象プログラム2cがそのまま使用されるか、又は当該監視対象プログラム2cをプログラムメモリ2bの異なるアドレス領域に書込んだコピープログラム2gを用いることもある。
特開2003−131734号公報(図1、要約、段落[0035]〜[0038]参照) 特開2005−031865号公報(図1、要約参照)
特許文献1に示された車両の駆動シーケンス制御の監視方法は、様々な対象制御ユニットについて開示しているが、これ等の対象制御ユニットを一つの制御装置から一括監視するための効率的な情報伝達方法或いは異常監視方法について論及されていない。従って、外部制御装置と協働する車載電子制御装置の異常監視を監視制御回路部によって一元管理し、主制御回路部と外部制御装置の異常を識別して、検出された異常内容に応じた異常処理を行うことができない欠点がある。
また、特許文献2に示された電子制御装置に於ける監視制御回路部は、多様な外部接続機器に関する監視ではなく、これらを一括監視するための効率的な情報伝達方法或いは異常監視方法について論及されていない。従って、外部制御装置と協働する車載電子制御装置の異常監視を監視制御回路部によって一元管理し、主制御回路部と外部制御装置の異常を識別して、検出された異常内容に応じた異常処理を行うことができない欠点がある。
いずれの従来の技術の場合も、主たる制御ユニットに対する異常監視とその他の協働補機に対する異常監視に関する識別管理を行って、異常検出時の処理方法の差別化を図ることができないという課題が残されている。
この発明の第一の目的は、主制御回路部と監視制御回路部によって構成され、外部制御装置と協働する車載電子制御装置の異常監視を、監視制御回路部によって一元管理することができる車載用電子制御装置を提供することである。
この発明の第二の目的は、主制御回路部と外部制御装置の異常を識別して、検出された異常内容に応じた異常処理を行うことができる車載用電子制御装置を提供することである。
この発明の第三の目的は、これ等の異常監視と異常処理を行うための簡易な質問情報生成手段と送信回答編集手段を備えた車載用電子制御装置を提供することである。
この発明による監視制御回路を有する車載電子制御装置は、不揮発プログラムメモリと、演算処理用RAMメモリと、第一の入力センサ群が接続された第一の入力インタフェース回路と、第一の電気負荷群が接続された第一の出力インタフェース回路と、前記不揮発プログラムメモリに格納された制御プログラムの内容と前記第一の入力センサ群の動作状態に応動して前記第一の電気負荷群を制御するマイクロプロセッサとを備えた主制御回路部と、前記マイクロプロセッサに対して第一の通信回路によって接続され複数の質問情報を順次選択送信する質問情報生成手段と、前記質問情報に対する正解情報格納メモリと、前記質問情報に基づく前記主制御回路部からの回答情報と前記正解情報格納メモリに格納されている正解情報とを比較して異常の有無を判定する異常判定手段とを有する監視制御回路部とを備えた車載電子制御装置であって、
前記主制御回路部は、第二の通信回路を介して接続されて制御信号を相互に交信する外部制御装置と協働し、当該外部制御装置は、補機プログラムメモリと協働する補機マイクロプロセッサによって構成された協働補機を備え、当該補機プログラムメモリは、前記主制御回路部から送信された質問情報に応動して回答情報を生成し、補機回答情報として前記主制御回路部に回答返信する外部回答生成送信手段となる制御プログラムを包含し、
前記質問情報生成手段は、前記主制御回路部と前記外部制御装置の全てに対して適用される一斉質問情報、又は前記主制御回路部と前記外部制御装置に対して個別に適用される個別質問情報が付加されており、前記一斉質問情報又は個別質問情報は、前記監視制御回路部から前記主制御回路部に送信され、前記外部制御装置に対しては前記主制御回路部を中継して送信され、
前記不揮発プログラムメモリは、前記一斉質問情報又は個別質問情報に対応して主機回答情報を生成する主機回答生成手段となる制御プログラムを包含すると共に、前記一斉質問情報に対応して、前記主機回答情報と補機回答情報とを合算集計した合成回答情報を送信する送信回答編集手段となる制御プログラムを包含し、
前記正解情報格納メモリには、前記主制御回路部が発生する主機回答情報に関する主機正解情報、又は前記補機回答情報に対する補機正解情報と前記主機正解情報とを合算集計した合成正解情報が格納され、前記補機正解情報は、前記正解情報格納メモリに保存されるか、又は前記不揮発プログラムメモリに格納されており、
前記異常判定手段は、少なくとも前記監視制御回路部が発生した一斉質問情報又は個別質問情報に基づいて、前記主制御回路部の異常監視を行なうと共に、前記主制御回路部と監視制御回路部は協働して前記外部制御装置に対する異常を識別監視するように構成したものである。
この発明による監視制御回路を有する車載電子制御装置は、外部制御装置と協働する主制御回路部に接続された監視制御回路部を備え、当該監視制御回路部は一斉質問情報を発生して主制御回路部から得られる合成回答情報によって主制御回路部の動作状態を監視すると共に、監視制御回路部と主制御回路部は協働して外部制御装置の動作状態を監視して、外部制御装置又は主制御回路部の異常発生に伴う異常処理を分担するように構成され、監視制御回路部と外部制御装置間の交信は主制御回路部と外部制御装置間に設けられている通信回線を利用して行なわれるので、簡単なシステム構成によって外部制御装置に対する異常監視を行なうことができると共に、外部制御装置の個々に質問・回答による異常監視機能を付加する必要がなくて、一元的に異常監視を行なうことができて安全性が向上する効果がある。
また、一斉質問と合成回答によって相互の通信情報を削減して、通信制御負担を軽減することができると共に、監視制御回路部と主制御回路部は主制御回路部と外部制御装置の異常を識別して判定して、主制御回路部に対して異なる異常処理を選択実行することができる効果がある。
実施の形態1.
(1)実施の形態1の構成の詳細な説明
以下この発明の実施の形態1による監視制御回路を有する車載電子制御装置の構成について説明する。図1は、この発明の実施の形態1による監視制御回路を有する車載電子制御装置の全体構成図である。図1に於いて、車載電子制御装置10Aは、マイクロプロセッサ20を主体として構成された主制御回路部20Aと、論理回路部30aを主体として構成された監視制御回路部30Aを備えており、車載バッテリである外部電源13から給電されて動作するように構成されている。
先ず、電子制御装置10Aの外部に接続される装置について説明する。第一の入力センサ群11aは、例えばエンジン回転センサやクランク角センサ等のエンジン回転と同期してON/OFF動作する高速開閉信号や、アクセルペダルの踏込み度合を検出するアクセルポジションセンサ、吸気スロットルの弁開度を検出するスロットルポジションセンサ、エンジンに対する吸気量を検出するエアフローセンサ、排気ガスの酸素濃度を検出する排気ガスセンサ等のエンジンの駆動制御を行なうためのアナログセンサによって構成されている。
前述の電子制御装置10Aにより駆動される第一の電気負荷群12aは、例えば燃料噴射用電磁弁、点火コイル(ガソリンエンジンの場合)、吸気弁開度制御用モータ等、エンジン回転と連動して動作したり、エンジンの駆動に直接関連する電気負荷によって構成されている。
第二の入力センサ群11bは、例えば変速機用シフトレバーの選択スイッチ、アクセルペダルスイッチ、ブレーキペダルスイッチなどの操作スイッチ、或いはエンジンの冷却水温センサ、油圧センサ、気圧センサ等のアナログセンサによって構成されている。第二の電気負荷群12bは、負荷給電用の電源リレー、エアコン駆動用の電磁クラッチ、警報・表示機器等のエンジンの駆動とは直接的に関係しない補機類の電気負荷によって構成されている。
外部ツール19は、製品出荷時又は保守点検時に前述の電子制御装置10Aに対して図示しない脱着コネクタを介して接続され、シリアルインタフェース回路29を介してマイクロプロセッサ20と交信することによって後述の不揮発プログラムメモリ25Aに制御プログラムや制御定数を転送書込みするためのものである。
次に、電子制御装置10Aの内部の構成について説明する。主制御回路部20Aは、例えば不揮発フラッシュメモリであるプログラムメモリ25Aと演算処理用のRAMメモリ24と協働する32ビットのマイクロプロセッサ20を主体として構成され、第一の入力センサ群11aの中のアナログセンサに対する多チャンネルAD変換器26や、第二のシリアル通信回路を構成する通信端末28、図示しないシリアル通信用のダイレクト・メモリアクセス・コントローラ(以下DMAという)を備えている。
なお、通信端末28としては、例えばN対Nの双方向通信が行なえるCANモジュール(Controller-Area-Network Module)が使用されている。第一の入力インタフェース回路21は、第一の入力センサ群11aとマイクロプロセッサ20の入力ポート間に接続され、信号電圧レベルの変換や信号ノイズを抑制するためのローパスフィルタによって構成されている。第一の出力インタフェース回路22は、第一の電気負荷群12aとマイクロプロセッサ20の出力ポート間に接続され、各種電気負荷を駆動するためのパワートランジスタによって構成されている。
なお、プログラムメモリ25Aには、通信制御プログラムや入出力制御プログラムに加えて、図5、図8により後述する制御プログラムや制御定数が格納されている。
監視制御回路部30Aは、例えばゲートアレーによって構成された論理回路部30aを主体として構成されており、論理回路部30aは、演算処理用のRAMメモリ34、不揮発EEPROMメモリ等により構成されたデータメモリ35A、第二の入力センサ群11bの中のアナログセンサに対する多チャンネルAD変換器36と協働するように構成されている。第二の入力インタフェース回路31は、第二の入力センサ群11bと論理回路部30aの入力ポート間に接続され、信号電圧レベルの変換や信号ノイズを抑制するためのローパスフィルタによって構成されている。
第二の出力インタフェース回路32は、第二の電気負荷群12bと論理回路部30aの出力ポート間に接続され、各種電気負荷を駆動するためのパワートランジスタによって構成されている。なお、論理回路部30aは、入出力信号や質問/回答情報の通信制御に加えて、図6、図7により後述するフローチャートに対応した監視制御をハードウエアによって行なうものとなっている。電源回路33は、外部電源13から給電されて、DC5[V]、DC3.3[V]等の安定化電圧を生成し、主制御回路部20Aや監視制御回路部30A、及び各入出力インタフェース回路21、22、31、32に給電するように構成されている。
一対の直並列変換回路27、37によって構成された第一のシリアル通信回路は、全二重ブロック通信回路を構成し、主制御回路部20Aから監視制御回路部30Aに対する下り通信情報DNDと、監視制御回路部30Aから主制御回路部20Aに対する上り通信情報UPDとを同時に送受信することができるように構成されている。主制御回路部20Aが発生する通信許可信号ALTと、監視制御回路部30Aが発生する通信同期信号CLKについては図2により後述する。
主制御回路部20Aに設けられたダイレクトメモリアクセスコントローラは、第一のシリアル通信回路を構成する直並列変換回路27の並列入出力バスとマイクロプロセッサ20のデータバス間に接続されて、マイクロプロセッサ20を経由しないで演算処理用RAMメモリ24との間のデータの授受を行なうためのものとなっている。
上り通信情報UPDは、RAMメモリ24に格納される通信情報であり、後述の図3の(G)に一覧表示されているとおり、Q&A用の質問情報、第二の入力センサ群11bから得られた入力信号情報、後述の設定済情報、監視集計情報、第一のフラグ情報、符号点検情報が含まれている。
下り通信情報DNDは、RAMメモリ34に格納される通信情報であり、後述する図3の(H)に一覧表示されているとおり、Q&A用の回答情報、監視制御回路部30Aで必要とされる制御定数などの設定情報、第二の電気負荷群12bに対する出力信号情報、後述の第二のフラグ情報、符号点検情報が含まれている。
なお、上り通信格納情報UPDの中の設定済情報とは、下り通信情報DNDとしてRAMメモリ34に格納された前記設定情報と出力信号情報であり、この設定済情報によって設定情報と出力信号情報が正しく送信されているか否かを、主制御回路部20A側で確認することができるように構成されている。また、データメモリ35Aには質問情報に対応した正解情報が製品出荷段階で予め格納されていて、論理回路部30aはランダムに質問情報を送信し、マイクロプロセッサ20から返信された回答情報と正解情報とを比較することによってマイクロプロセッサ20の動作状態を監視すると共に、マイクロプロセッサ20は意図的な誤答を回答してみて、監視制御回路部30Aが適正な監視制御を行なっているか否かを逆監視するように構成されている。
その結果として、監視制御回路部30Aが主制御回路部20Aの異常を検出するとリセット出力RST2によって主制御回路部20Aを初期化・再起動し、主制御回路部20Aが監視制御回路部30Aの異常を検出するとリセット出力RST1によって監視制御回路部30Aを初期化・再起動するように構成されている。
なお、正解情報を格納しておくデータメモリ35Aは、EEPROMメモリに代えて、監視制御回路部30Aを構成する集積回路素子の中で、配線パターンによって決定されるROMメモリとしてもよい。この場合、質問情報によって指定される入力データテーブル内の実数値は、予め固定記憶された正解情報と合致する回答情報が得られるような値を逆算しておいて、この逆算値を不揮発プログラムメモリ25Aに格納しておけばよい。
外部制御装置40は、協働補機として車速とアクセルポジションセンサに応動して変速機の変速段を切換える変速制御装置(TCU)41、方向操作ハンドルの操作に応動する操舵制御装置(EPS)42、車両姿勢の安定制御装置(SCU)43、フットブレーキペダルに応動する制動制御装置(ABS)44によって構成されている。各協働補機41〜44は、夫々補機マイクロプロセッサ41a〜44aと補機プログラムメモリ41b〜44b、第二のシリアル通信回路の通信端末となるCANモジュール41c〜44cを備えている。各協働補機41〜44は、夫々に与えられた図示しない入力信号に応動して主制御回路部20Aに対してエンジントルクの増減要求補正値Δτ(=Δτ41〜Δτ44)を送信するように構成されている。
また、各協働補機41〜44は、主制御回路部20Aからの質問情報を受信すると補機プログラムメモリ41b〜44bに格納されている制御プログラムである外部回答生成送信手段と入力データテーブルによって補機回答情報を生成して主制御回路部20Aへ返信する。
なお、外部制御装置40に於いて質問情報に応動する被試験プログラムは、当該外部制御装置40に対する入力信号に応動して前記エンジン出力トルクの増減要求補正値Δτ(=Δτ41〜Δτ44)を算出するための制御プログラムとなっている。
次に、図1の車載電子制御装置に於ける、シリアル通信のタイムチャートである図2について説明する。図2に於いて、(A)は通信許可信号ALT、(B)は通信同期信号CLK、(C)は上り通信情報UPD、(D)は下り通信情報DNDを示す。図2の(A)に於いて、通信許可信号ALTは、独立した制御信号線によって主制御回路部20Aから監視制御回路部30Aに対して定期送信され、主制御回路部20Aが全二重ブロック通信の開始を許可する信号であり、この実施の形態1に於ける通信許可信号ALTは、通信許可時点で論理レベルが変化する交番信号となっている。
従って、交番信号ALTの論理レベルが変化する毎に、新たな通信ブロックの送信開始が許可されることになるが、一定論理レベルが維持されているときには所定ビット数の通信が完了すると今回の通信は完了し、所定ビット数の通信が完了する前に論理レベルが反転すると通信データの中断処理が行なわれる。図2の(B)に於いて、通信同期信号CLKは、独立した制御信号線によって監視制御回路部30Aから主制御回路部20Aに対して送信されて、少なくとも通信情報のビット数に応じた数のパルスを発生する。
通信同期信号CLKは、前述の監視制御回路部30Aが通信許可信号ALTを受信してから所定の待機時間τを置いて発生を開始して、シリアル通信信号が歩進移動するパルス列信号となっている。この通信同期信号CLKは、送受信ビット数に対応した所定量のパルス数を発生してからパルス発生を停止するか、又は所定量のパルスを発生完了してもなおパルス発生を持続して、次回の通信許可信号ALTの発生に伴ってパルス発生を一旦停止して前記待機時間τを置いて再びパルス発生を開始するものであって、所定量のパルス発生が完了するまでに次回の通信許可信号ALTが早期に発生した場合には残りのパルスの発生を省略し、前述の待機時間τを置いて再びパルス発生を開始するように構成されている。
図2の(C)に於いて、上り通信情報UPDは、監視制御回路部30Aに対する入力信号情報、或いは前記主制御回路部20Aから得られた設定定数又は制御出力の記憶情報である報告情報と、今回の質問情報と符号点検情報とを包含していて、データ長としては例えば500ビットとなっている。図2の(D)に於いて、下り通信情報DNDは、主制御回路部20Aから監視制御回路部30Aに送信されて、監視制御回路部30Aに於いて必要とされる設定定数、或いは制御出力である指令情報と、前回の上り通信情報UPDで得られた質問情報に対する回答情報と符号点検情報とを包含していて、データ長としては例えば100ビットとなっている。従って、全データの送受信を行なうためには、通信同期信号CLKは少なくとも500個のパルスを発生する必要がある。
なお、通信許可信号ALTの通信許可周期T0は、例えば5[msec]であるのに対して、500ビットのデータを送受信するのに必要な時間は,例えば0.5[msec]となっている。また、待機時間τは、100[μsec]の時間であり、この待機時間τの間に多チャンネルAD変換器36に対するAD変換指令が発生し、全チャンネルのAD変換が完了しているように構成されている。
一方、主制御回路部20Aが外部制御装置40との間で質問・回答情報の授受を行ったり、主制御回路部20Aの内部で質問情報に対応した回答情報を生成するのは例えば40[msec]の周期となっている。このために、監視制御回路部30Aは、後述の質問情報更新手段704を備え、上り通信情報UPDに包含される質問情報が複数の通信回数に於いて同一質問情報となるように反復送信し、所定期間以上の送信を行なってから新たな質問情報に更新するように構成されている。
次に、図1の車載電子制御装置10Aに於ける、各種メモリと論理ブロックの内容一覧表である図3について説明する。図3の(A)は、不揮発プログラムメモリ25Aに格納されている制御プログラムと制御定数を一覧にしたものであり、その詳細は図5、図8のフローチャートにより後述する。図3の(B)は、ハードウエアによって構成されている論理回路部30aの論理ブロックを一覧にしたものであり、その詳細機能は図6、図7の動作説明用等価フローチャートにより後述する。
図3の(C)は、この実施の形態1に適用される一斉質問情報Qn(n=0、1、2・・・F)を示しており、この一斉質問情報Qnは16個以下の入力テーブル番号[n=0〜F]が指定され、各入力テーブルは不揮発プログラムメモリ25Aや補機プログラムメモリ41b〜44bに格納されている。図3の(D)は、合成回答情報An、主機回答情報A1n、補機回答情報A2n〜A5nを示しており、これらの合成回答情報は例えば16ビット以下の数値、その他の個別回答情報A1n〜A5nは13ビット以下の数値となっている。
図3の(E)は、合成正解情報Rn、主機正解情報R1n、補機正解情報R2n〜R5nを示しており、これらの合成正解情報は例えば16ビット以下の数値、その他の個別正解情報R1n〜R5nは13ビット以下の数値となっている。図3の(F)は、監視制御回路部30Aに設けられたデータメモリ35Aの内容を示したものである。図3の(G)は、RAMメモリ24に格納される上り通信情報の一覧である。図3の(H)は、RAMメモリ34に格納される下り通信情報の一覧である。
なお、この実施の形態1の最も重要な特徴は、不揮発プログラムメモリ25Aが補機正解情報R2n〜R5nと外部機器監視手段とを備えているのに対し、監視制御回路部30A側では合成正解情報のみを持っていて、監視制御回路部30A側の制御負担が最も軽くなる構成となっていることである。このために、主制御回路部20Aは、補正回答生成手段によって補正回答情報を監視制御回路30Aに送信するように構成されている。
図4は、図1に示す車載電子制御装置10Aの質問・回答情報の変遷図である。次にこの図4について説明する。図4の(A)は監視制御回路部30A、(B)は主制御回路部20A、(C)はマイクロプロセッサ20及び第二のシリアル通信回路の通信端末28、(D)は協働補機である変速制御装置(TCU)41、(E)は協働補機である操舵制御装置(EPS)42、(F)は協働補機である安定制御装置(SCU)43、(G)は協働補機である制動制御装置(ABS)44、の夫々の質問・回答情報の変遷を示している。尚、以下の説明では、変速制御装置(TCU)41、操舵制御装置(EPS)42、安定制御装置(SCU)43、制動制御装置(ABS)44を、夫々単に、協働補機41、42、43、44と称する。
図4に示す時間帯t1に於いて、(A)の監視制御回路部30Aは、一斉質問情報Qn(n=0〜F)を発生し、(B)の主制御回路部20Aは、第一のシリアル通信回路を介してこれを受信する。図4に示す時間帯t2に於いて、(B)の主制御回路部20Aは、(C)のマイクロプロセッサ20及び第二のシリアル通信回路の通信端末28を介して、(D)、(E)、(F)、(G)の協働補機41、42、43、44の夫々に対して一斉質問情報Qnを転送する。
図4に示す時間帯t3に於いて、(B)の主制御回路部20Aは主機回答情報A1nを生成する。次に時間帯t4に於いて、(D)の協働補機41は補機回答情報A2nを生成して(C)の第二のシリアル通信回路を介して(B)の主制御回路部20Aへ送信する。主制御回路部20Aは、送信された補機回答情報A2nと不揮発プログラムメモリ25Aに格納されている補機正解情報R2nとを比較して、補機回答情報A2nの異常の有無を判定する。次に時間帯t5に於いて、(E)の協働補機42は補機回答情報A3nを生成して(C)の第二のシリアル通信回路を介して(B)の主制御回路部20Aへ送信する。主制御回路部20Aは、送信された補機回答情報A3nと不揮発プログラムメモリ25Aに格納されている補機正解情報R3nとを比較して、補機回答情報A3nの異常の有無を判定する。
次に、図4に示す時間帯t6に於いて、(F)の協働補機43は補機回答情報A4nを生成して(C)の第二のシリアル通信回路を介して(B)の主制御回路部20Aへ送信する。主制御回路部20Aは、送信された補機回答情報A4nと不揮発プログラムメモリ25Aに格納されている補機正解情報R4nとを比較して、補機回答情報A4nの異常の有無を判定する。時間帯t7に於いて、(G)の協働補機44は補機回答情報A5nを生成して(C)の第二のシリアル通信回路を介して(B)の主制御回路部20Aへ送信する。主制御回路部20Aは、送信された補機回答情報A5nと不揮発プログラムメモリ25Aに格納されている補機正解情報R5nとを比較して、補機回答情報A5nの異常の有無を判定する。
次に、時間帯t8に於いて、(B)の主制御回路部20Aは後述の補正回答Anを生成して、第一のシリアル通信回路を介して(A)の監視制御回路部30Aへ送信する。監視制御回路部30Aは、送信された補正回答Anとデータメモリ35Aに格納されている合成正解情報との比較判定を行って補正回答Anの異常の有無を判定し、異常があれば時間帯t9に於いて過去の異常発生状態の集計結果に応動して後述のリセット出力を発生するように構成されている。
なお、時間帯t8に於いて(B)の主制御回路部20Aで生成される補正回答Anとしては、例えば協働補機である(D)の変速制御装置(TCU)41、(E)の操舵制御装置(EPS)42、(F)の安定制御装置(SCU)43、(G)の制動制御装置(ABS)44に異常が無い場合には、[An=A1n+A2n+A3n+A4n+A5n]となるが、もし(D)の変速制御装置(TCU)41の補機回答情報A2nが補機正解情報R2nと異なっていた場合には、変速制御装置(TCU)41は異常であると判定され、補正回答AnはA2nに代わってR2nが適用されて[An=A1n+R2n+A3n+A4n+A5n]が(A)の監視制御回路部30Aへ送信されることになる。
他の協働補機である(E)の操舵制御装置(EPS)42、(F)の安定制御装置(SCU)43、(G)の制動制御装置(ABS)44が異常となった場合も同様であって、異常となっている補機回答情報A2n〜A5nに代わって、補機正解情報R2n〜R5nが適用されることになる。従って、主制御回路部20Aからの主機回答情報A1nが正常であって、しかも主制御回路部20Aによる外部制御装置40の異常検出が適正に行なわれておれば、例え外部制御装置40の何れかに異常が発生しても監視制御回路部30Aに送信される合成正解情報Anはデータメモリ35Aに格納されている合成正解情報Rnと合致することになり、監視制御回路部30Aは異常判定を行わないことになる。
しかし、主制御回路部20Aからの主機回答情報A1nが異常であれば、監視制御回路部30Aに送信される合成正解情報Anはデータメモリ35Aに格納されている合成正解情報Rnと合致せず、監視制御回路部30Aは主制御回路部20Aが異常であると判定することになる。
従って、この実施の形態1の場合、外部制御装置40の異常は主制御回路部20Aに於いて監視され、異常が発生しても監視制御回路部30Aとしては感知しないことになる。但し、外部制御装置40に異常が発生していても、主制御回路部20Aがこれを正しく認識せずに、回答補正処理を行わなかった場合には監視制御回路部30Aに於いて異常が検出され、主制御回路部20Aの異常であるとして処理されることになるものである。
なお、補機回答情報A2n〜A5nを生成して主制御回路部20Aへ送信する外部回答生成・送信手段400は、協働補機41〜44の補機プログラムメモリ41b〜44bに格納されている制御プログラムによって実行されるものである。時間帯t1から時間帯t9までの合計時間は例えば40[msec]であり、この一連の動作が完了すると一斉質問情報は[Qn+1]に更新され、新たな質問情報に基づいて同様の異常監視が繰返されるようになっている。
(2)実施の形態1の作用・動作の詳細な説明
以下、前述の図1のとおり構成されたこの発明の実施の形態1による監視制御回路を有する車載電子制御装置の作用・動作について説明する。図5は主制御回路部20Aの送信動作を示すフロ−チャ−ト、図6は監視制御回路部30Aの受信動作を示すフロ−チャ−ト、図7は監視制御回路部30Aの送信動作を示すフロ−チャ−ト、図8は主制御回路部20Aの受信動作を示すフロ−チャ−トである。
先ず、図1に於いて、図示しない電源スイッチを介して電子制御装置10Aに対して外部電源13が接続されると、マイクロプロセッサ20は、第一、第二の入力センサ群11a、11bの動作状態とプログラムメモリ25A内の制御プログラムの内容に応動して第一、第二の電気負荷群12a、12bの駆動制御を行なう。
特に、第一の入力センサ群11aや第一の電気負荷群12aはエンジン回転と同期して開閉・断続動作を行うものであって、例えば4気筒・4サイクルのガソリンエンジンが6000[rpm]で回転していると、5[msec]周期で点火制御や燃料噴射制御を行なうことになるが、エンジン回転速度が600[rpm]であれば50[msec]周期でこれ等の制御を行なえばよいことになる。
一方、第二の入力センサ群11bや第二の電気負荷群12bはエンジン回転と同期した動作を行なうものではないので、高頻度な動作は行わないが、動作状態が変化すると速やかに信号交信を行なう必要があるので、エンジン回転速度とは無関係に比較的高頻度に一定周期の交信を行なうのが望ましいものとなっている。
次に、図1に示す前述の主制御回路部20Aの送信動作について、図5に基づいて説明する。図5に於いて、ステップ500は、マイクロプロセッサ20が監視制御回路部30Aに対する送信動作を開始するステップである。続くステップ501aでは、後述のステップ819(図8参照)に於いてリセット出力RST1が発生したか否かを判定し、リセット出力RST1が発生しておればYESとなってステップ501bへ移行し、リセット出力RST1が発生していなければNOとなってステップ502aへ移行する。
ステップ501bでは監視制御回路部30Aを初期化再起動し、続くステップ501cでは後述のステップ819による逆監視異常集計結果をリセットすることによってリセット出力RST1を停止してからステップ502aへ移行する。ステップ502aでは後述のステップ816c(図8参照)に於いて協働補機41〜44の何れかの異常が検出されたか否かを記憶した判定フラグの動作状態を監視して、協働補機41〜44の異常の有無に応じてステップ502b、又はステップ502cへ移行する。
ステップ502bでは、協働補機が正常であった場合に後述のステップ816b(図8参照)で格納された補機回答情報A2n〜A5nを選択し、ステップ502cでは協働補機が異常であった場合に補機正解情報R2n〜R5nを選択し、続いてステップ502dへ移行する。
ステップ502dでは、協働補機41〜44の全てについてステップ502a〜502cによる回答選択が完了したか否かを判定し、未完了であればNOの判定を行なってステップ502aへ復帰し、完了であればYESの判定を行なってステップ503aへ移行する。ステップ503aでは意図的な誤答送信のタイミングであるか否かを判定し、誤答送信を行なうときにはYESの判定を行なってステップ503bへ移行し、誤答送信を行なわないときにはNOの判定を行なってステップ503cへ移行する。
なお、ステップ503aでは、複数回の更新質問情報当たりで1回のYESの判定を行なうが、後述のステップ619(図6参照)による監視異常集計結果がリセットパルスRST2を発生する直前状態にあるときにはNOの判定を行なって、誤答送信によりリセットパルスRST2の発生が生じないようにしている。
誤答送信手段となるステップ503bでは、今回の回答情報として意図的な誤答を選択決定し、主機回答生成手段となるステップ503cでは、既に受信している質問情報に対する主機回答情報の生成を継続する。ステップ504は、ステップ503b、503cに続いて実行され、ステップ503cによる回答生成が完了しているか否か、或いはステップ503bによる誤答選択が決定されているか否かを判定して、生成・選択が完了していればYESの判定を行なってステップ505aへ移行し、生成・選択が未完了であればNOの判定を行なってステップ505bへ移行する。
補正回答生成手段となるステップ505aは、今回の回答情報を決定すると共に、第二のフラグ情報Fの内容を更新するステップである。なお、ステップ505aでは、監視制御回路部30Aに送信する合成回答情報Anとして主機回答情報A1nと補機回答情報A2n〜A5nの合算集計値が生成されることになるが、補機回答情報A2n〜A5nに関してはステップ502cで選択された補機正解情報R2n〜R5nが代替使用されることがある。ステップ505bでは、今回の回答情報として前回の回答情報をそのまま援用し、第二のフラグ情報Fは更新しないように決定する。
次に、ステップ510aは、ステップ505a又はステップ505bに続いて実行され、通信許可信号である交番信号ALTの論理反転を行なう時期であるか否かを判定し、反転時期であればYESの判定を行なってステップ510bへ移行し、反転時期でなければNOの判定を行なってステップ510aへ復帰する待機ステップである。なお、ステップ510aは例えば約5[msec]の周期で反転動作を行うが、マイクロプロセッサ20が入出力制御のための割込み制御動作を行うことによって、5[msec]の周期が変動するようになっている。
ステップ510bでは、交番信号ALTの論理レベルを反転させ、ステップ511aへ移行する。ステップ511aは、監視制御回路部30Aが発生する通信同期信号CLKを受信したか否かを判定し、未受信であればNOの判定を行なってステップ511bへ移行し、受信すればYESの判定を行なってステップ512へ移行する判定ステップである。ステップ511bでは、監視制御回路部30Aへ送信する設定データや出力信号データを編集し、前述の図2の待機時間τ以内にステップ511aへ復帰するようになっている。
ステップ512では、シリアル通信用のダイレクト・メモリアクセス・コントローラであるDMAと協働しながら、例えば8ビット単位で下り通信情報DNDの送信データをRAMメモリ24から直並列変換器27へ順次転送する。続くステップ513では、図示しないクロックカウンタによって通信同期信号CLKの発生回数を計数して所定ビット数の送信が完了したか否かを判定し、送信未完了であればNOとなってステップ512へ復帰し、送信完了であればYESとなって動作終了ステップ520へ移行する。
なお、ステップ512は、送信された全データに関してCRCチェック又はサムチェックで代表される符合点検手段を用いて、受信側においてビット情報の混入(論理「0」が誤って論理「1」に変化)、又は欠落(論理「1」が誤って論理「0」に変化)の発生を検出するための符合点検情報が最終情報として付加されている。
動作終了ステップ520では、他の制御動作を実行し、所定時間内には再度動作開始ステップ500へ循環移行するように構成されている。
次に、図1に示す前述の監視制御回路部30Aの受信動作について説明する。図6に於いて、ステップ600は、監視制御回路部30Aの論理回路部30aの受信論理動作をフローチャートで表現した場合の動作開始ステップである。続くステップ601aでは、後述のステップ619に於いてリセット出力RST2が発生したか否かを判定し、リセット出力RST2が発生しておればYESとなってステップ601bへ移行し、リセット出力RST2が発生していなければNOとなってステップ610へ移行する。
ステップ601bでは、マイクロプロセッサ20を初期化再起動し、続くステップ601cでは、後述のステップ619による監視異常集計結果をリセットすることによってリセット出力RST2を停止してからステップ610へ移行する。ステップ610は、主制御回路部20Aから送信された通信許可信号である交番信号ALTが論理反転したか否かを判定し、論理反転すればYESの判定を行なってステップ611へ移行し、論理反転していなければNOの判定を行なってステップ610へ復帰する待機ステップである。
ステップ611は、後述のステップ711c(図7参照)による通信同期信号CLKが発生開始したか否かを判定し、発生開始すればYESの判定を行なってステップ612へ移行し、発生開始していなければNOの判定を行なってステップ611へ復帰する待機ステップとなっている。ステップ612では、例えば8ビット単位で下り通信情報DNDの受信データを直並列変換器37からRAMメモリ34へ順次転送仮格納する。続くステップ613では、図示しないクロックカウンタによって通信同期信号CLKの発生回数を計数して所定ビット数の受信が完了したか否かを判定し、受信未完了であればNOの判定を行なってステップ612へ復帰移行し、受信完了であればYESの判定を行なってステップ614へ移行する。
符号誤り検出手段となるステップ614では、前述のステップ512によって付加された符号点検データを用いて、受信した下り通信情報DNDの中にビット情報の混入・欠落異常が発生していないか否かをサムチェック又はCRCチェックによって点検し、異常であればYESの判定を行なってステップ619へ移行し、異常が発見できなければNOの判定を行なってステップ615へ移行する。
ステップ615では、ステップ612で仮格納された受信データを有効データとして格納し、設定情報、出力信号情報として転送してからステップ616へ移行する。応答遅延判定手段となるステップ616では、後述のステップ705a(図7参照)に於いて質問情報が更新生成されてから、所定時間以内に当該質問情報に対応した回答情報がステップ615で受信格納されたかどうかを判定し、回答遅延であればYESの判定を行なってステップ619へ移行し、回答遅延していなければNOの判定を行なってステップ617へ移行する。
総合異常判定手段となるステップ617では、ステップ615に格納された回答情報が、予めデータメモリ35Aに格納されている合成正解情報と合致しているか否かを判定し、不一致であればYESの判定を行なってステップ619へ移行し、一致していればNOの判定を行なって動作終了ステップ620へ移行する。
リセット処理手段となるステップ619は、図示しないエラーカウンタによって構成されていて、当該エラーカウンタはステップ614、616、617がYESとなる異常判定を行なう毎に現在値が例えば5カウント上昇し、ステップ614、616、617がNOとなる正常判定を行なう毎に現在値が例えば1カウント減少し、エラーカウンタの現在値は「0」以下にはならないように減算規制されている。
このように構成されたエラーカウンタの現在値は監視集計結果を示すものであり、この監視集計結果が例えば「11」を超過するとリセット出力RST2が発生し、ステップ601b、又は後述のステップ701bに於いてマイクロプロセッサ20が初期化・再起動され、これが第二の異常処理手段である再起処理に該当するものである。ステップ619に続いて動作終了ステップ620へ移行し、他の制御を行なってから動作開始ステップ600へ復帰するようになっている。
次に、図1に示す前述の監視制御回路部30Aの送信動作について説明する。図7に於いて、ステップ700は、監視制御回路部30Aの論理回路部30aの送信論理動作をフローチャートで表現した場合の動作開始ステップである。続くステップ701aでは前述のステップ619に於いてリセット出力RST2が発生したか否かを判定し、リセット出力RST2が発生していればYESとなってステップ701bへ移行し、リセット出力RST2が発生していなければNOとなってステップ702へ移行する。ステップ701bではマイクロプロセッサ20を初期化再起動し、続くステップ701cでは前述のステップ619による監視異常集計結果をリセットすることによってリセット出力RST2を停止してからステップ702へ移行するように構成されている。
ステップ702では、前述のステップ612による前回の受信が完了しているか否かを判定し、受信完了していなければNOの判定を行なってステップ702へ移行し、受信完了していればYESの判定を行なってステップ704へ移行する。質問情報更新手段となるステップ704では、質問情報の内容を更新する時期であるか否かを判定し、更新時期であればYESの判定を行なってステップ705aへ移行し、更新時期でなければNOの判定を行なってステップ705bへ移行する。当該ステップ704は、例えば質問更新周期Tqとして約40[msec]毎に1回のYESの判定を行なうようになっている。
質問情報生成手段となるステップ705aは、今回の送信情報として前述のステップ615で確定格納された設定情報や出力信号情報等の記憶情報と、今回の更新された質問情報と、前述のステップ619に於いて集計された監視異常集計値と、前回とは異なる値に変更された第一のフラグ情報の内容とを、定められた送信順序に編集するステップである。ステップ705bは、今回の送信情報として前述のステップ615で確定格納された設定情報や出力信号情報等の記憶情報と、前回の質問情報と、前述のステップ619に於いて集計された監視異常集計値と、前回と同じ第一のフラグ情報の内容とを、定められた送信順序に編集するステップである。
ステップ705a、又はステップ705bに続いて実行されるステップ710では、交番信号ALTが論理反転したか否かを判定し、論理反転していないときにはNOの判定を行なってステップ710へ復帰して送信待機し、論理反転した場合にはYESの判定を行なってステップ711aへ移行する。ステップ711aでは、通信同期信号CLKの発生時期であるか否かを判定し、ステップ710で交番信号ALTの論理が反転してから所定の待機時間τを経過していなければNOの判定を行なってステップ711bへ移行し、待機時間τを経過すればYESの判定を行なってステップ711cへ移行する。
ステップ711bでは、多チャンネルAD変換器36に対してAD変換指令を発生し、得られた最新のAD変換情報を主制御回路部20Aへ送信する入力データとして編集開始し、前述の図2に示す待機時間τ以内にステップ711aへ復帰するようになっている。
なお、多チャンネルAD変換器36からAD変換完了信号を受信したこと、又は全チャンネルのAD変換所要時間を経過したこと、又はAD変換された入力信号を送信開始するまでにはAD変換が完了している頃合の遅延時間を置いて待機時間τが完了して、ステップ711cへ移行して監視制御回路部30Aが通信同期信号CLKの発生を開始するものである。
ステップ711cでは、通信同期信号CLKの発生を開始し、続くステップ712では上り通信情報UPDの送信データをRAMメモリ34から直並列変換器37へ順次転送する。続くステップ713では、図示しないクロックカウンタによって通信同期信号CLKの発生回数を計数して所定ビット数の送信が完了したか否かを判定し、送信未完了であればNOの判定を行なってステップ711cへ復帰移行し、送信完了であればYESとなっ
て動作終了ステップ720へ移行する。なお、ステップ712は、送信された全データに関して、CRCチェック又はサムチェックで代表される符合点検手段を用いて、受信側に於いてビット情報の混入(論理「0」が誤って論理「1」に変化)、又は欠落(論理「1」が誤って論理「0」に変化)の発生を検出するための符合点検情報が最終情報として付加されている。
動作終了ステップ720では、他の制御動作を実行し、所定時間内には再度動作開始ステップ700へ循環移行するようになっている。
次に、図1に示す前述の主制御回路部20Aの受信動作について説明する。図8に於いて、ステップ800は、マイクロプロセッサ20が監視制御回路部30Aからの受信動作を開始するステップである。続くステップ801aでは、後述のステップ819に於いてリセット出力RST1が発生したか否かを判定し、リセット出力RST1が発生しておればYESとなってステップ801bへ移行し、リセット出力RST1が発生していなければNOとなってステップ810へ移行する。
ステップ801bでは、監視制御回路部30Aを初期化再起動し、続くステップ801cでは、後述のステップ819による逆監視異常集計結果をリセットすることによってリセット出力RST1を停止してからステップ810へ移行するようになっている。ステップ810は、前述のステップ510bによって交番信号ALTが論理反転したか否かを判定し、論理反転すればYESの判定を行なってステップ811へ移行し、論理反転していなければNOの判定を行なってステップ810へ復帰する待機ステップである。
ステップ811は、前述のステップ711cによる通信同期信号CLKが発生開始したか否かを判定し、発生開始すればYESの判定を行なってステップ812へ移行し、発生開始していなければNOの判定を行なってステップ811へ復帰する待機ステップとなっている。ステップ812では、DMAと協働しながら、例えば8ビット単位で上り通信情報UPDの受信データを直並列変換器27からRAMメモリ24へ順次転送仮格納する。
続くステップ813では、図示しないクロックカウンタによって通信同期信号CLKの発生回数を計数して所定ビット数の受信が完了したか否かを判定し、受信未完了であればNOの判定を行なってステップ812へ移行し、受信完了であればYESの判定を行なってステップ814へ移行する。
符号誤り検出手段となるステップ814では、前述のステップ712によって付加された符号点検データを用いて、受信した上り通信情報UPDの中にビット情報の混入・欠落異常が発生していないかどうかをサムチェック又はCRCチェックによって点検し、異常であればYESの判定を行なってステップ819へ移行し、異常が発見できなければNOの判定を行なってステップ815aへ移行する。
ステップ815aでは、ステップ812で仮格納された受信データを有効データとして格納し新たな入力信号情報としてから、ステップ815bへ移行する。なお、ステップ815aでは、前述のステップ705a、又はステップ705bで決定された質問情報と第一のフラグ情報が受信格納されており、ステップ815bでは、ステップ815aで受信した更新質問情報Qnが協働補機41〜44に対して送信される。これは、図4の時間帯t2に於いて実行されるものである。
続くステップ816aでは、協働補機41〜44からの補機回答情報A2n〜A5nの返信受信が完了したか否かを判定し、未完了であればNOの判定を行なってステップ817aへ移行し、完了であればYESの判定を行なってステップ816bへ移行する。ステップ816bでは、得られた補機回答情報A2n〜A5nをRAMメモリ24に格納してからステップ816cへ移行する。
外部機器監視手段となるステップ816cでは、受信した補機回答情報A2n〜A5nと、不揮発プログラムメモリ25Aに格納されている補機正解情報R2n〜R5nとを比較して協働補機41〜44の異常の有無を判定し、異常が無ければNOの判定を行なってステップ818aへ移行し、異常があればYESの判定を行なってステップ817bへ移行する。
ステップ817aでは、ステップ815bに於いて協働補機41〜44に対して一斉質問情報Qnが送信されてから、補機回答情報A2n〜A5nが得られるまでの応答時間が所定の閾値時間を超過したか否かを判定し、時間超過であればYESの判定を行なってステップ817bへ移行し、時間超過していなければNOの判定を行なってステップ818aへ移行する。なお、ステップ817aが時間超過ではないと判定した場合には、ステップ800からステップ820に至る一連の制御フローを繰り返しながら、ステップ816aによる返信完了を待つことになる。
外部機器異常処理手段となるステップ817bは、ステップ816bによる外部制御装置40の個別異常判定情報に基づいて実行される第一の異常処理手段に該当し、異常判定された外部制御装置40からのエンジン出力トルクの増減要求補正値Δτの内で、少なくとも増加要求には応動せずに現状保持すると共に、該当外部制御装置40に対して異常検出されたことを通報し、異常発生履歴情報を前記主制御回路部20Aに於いて保存するように構成されている。
集計情報監視手段となるステップ818aでは、前述のステップ503bに基づいてステップ512で送信された誤答情報に対応して、ステップ815aで受信した監視集計結果の変化を監視することによって監視制御回路部30Aが正常に動作していることを逆監視する手段であって、異常判定されるとYESとなってステップ819へ移行し、異常でなければNOとなってステップ818bへ移行する。
記憶情報異常検出手段となるステップ818bは、下り通信情報DNDの一部として監視制御回路部30Aがステップ615で受信記憶した設定・出力情報の記憶状態と、上り通信情報UPDの一部として主制御回路部20Aがステップ815aで受信した確認返信情報を比較して異常の有無を検出する手段を構成し、異常判定されるとYESとなってステップ819へ移行し、異常でなければNOとなって動作終了ステップ820へ移行する。なお、記憶情報の異常の有無を判定するためには、主制御回路部20Aに於いて前回の設定・出力送信情報を記憶しておく必要があるので、一部の重要データについてのみ一致判定を行なうようになっている。
リセット処理手段となるステップ819は、図示しないエラーカウンタによって構成されていて、当該エラーカウンタは、ステップ814、818a、818bがYESとなる異常判定を行なう毎に現在値が例えば5カウント上昇し、ステップ814、818a、818bがNOとなる正常判定を行なう毎に現在値が例えば1カウント減少し、エラーカウンタの現在値は「0」以下にはならないように減算規制されている。
このように構成されたエラーカウンタの現在値は逆監視集計結果を示すものであり、この逆監視集計結果が例えば「11」を超過するとリセット出力RST1が発生し、ステップ501b、又はステップ801bで監視制御回路部30Aが初期化・再起動されて、これが第三の異常処理手段である再起処理に該当するものである。
ステップ819に続いて動作終了ステップ820へ移行し、他の制御を行なってから動作開始ステップ800へ復帰する。
(3)実施形態1の要点と特徴
以上の説明で明らかなとおり、この発明の実施の形態1による車載電子制御装置10Aは、不揮発プログラムメモリ25Aと、演算処理用RAMメモリ24と、第一の入力センサ群11aが接続された第一の入力インタフェース回路21と、第一の電気負荷群12aが接続された第一の出力インタフェース回路22と、前記不揮発プログラムメモリ25Aに格納された制御プログラムの内容と前記第一の入力センサ群11aの動作状態に応動して、前記第一の電気負荷群12aを制御するマイクロプロセッサ20とを備えた主制御回
路部20Aと、前記マイクロプロセッサ20に対して第一のシリアル通信回路27、37によって接続され、複数の質問情報を順次選択送信する質問情報生成手段705aと、前記質問情報に対する正解情報格納メモリ35Aと、前記質問情報に基づく前記主制御回路部20Aからの回答情報と前記正解情報格納メモリ35Aに格納されている正解情報とを比較して異常の有無を判定する異常判定手段617とを有する監視制御回路部30Aとを備えた車載電子制御装置10aとなっている。
前記主制御回路部20Aは、更に、第二のシリアル通信回路28を介して接続されて制御信号を相互に交信する外部制御装置40と協働し、当該外部制御装置40は補機プログラムメモリ41b、42b、43b、44bと協働する補機マイクロプロセッサ41a、42a、43a、44aによって構成された協働補機41・42・43・44を備え、前記補機プログラムメモリ41b、42b、43b、44bは、前記主制御回路部20Aから送信された質問情報Qn、Q2n、Q3n、Q4n、Q5nに応動して回答情報を生成し、補機回答情報A2n、A3n、A4n、A5nとして前記主制御回路部20aに回答返信する外部回答生成送信手段400となる制御プログラムを包含している。
前記質問情報生成手段705aは、前記主制御回路部20Aと前記外部制御装置40の全てに対して適用される一斉質問情報Qnを生成し、当該一斉質問情報Qnは前記監視制御回路部30Aから主制御回路部20Aに送信され、前記外部制御装置40に対しては当該主制御回路部20Aを中継して送信され、前記不揮発プログラムメモリ25Aは更に、前記一斉質問情報Qn又は個別質問情報Q1nに対応して主機回答情報A1nを生成する主機回答生成手段503cとなる制御プログラムを包含すると共に、前記一斉質問情報Qnに対応して、前記主機回答情報A1nと補機回答情報A2n、A3n、A4n、A5nとを合算集計した合成回答情報Anを送信する送信回答編集手段505aとなる制御プログラムを包含している。
前記正解情報格納メモリ35Aには、前記主制御回路部20Aが発生する主機回答情報A1nに関する主機正解情報R1nと前記補機回答情報A2n、A3n、A4n、A5nに対する補機正解情報R2n、R3n、R4n、R5nとを合算集計した合成正解情報Rnが格納され、前記補機正解情報R2n、R3n、R4n、R5nは前記不揮発プログラムメモリ25Aに格納されている。
前記異常判定手段617は、少なくとも前記監視制御回路部30Aが発生した一斉質問情報Qnに基づいて、前記主制御回路部20Aの異常監視を行なうと共に、前記主制御回路部20Aと監視制御回路部30Aは協働して前記外部制御装置40に対する異常を識別監視し、前記主制御回路部20Aは前記外部制御装置40の異常発生に伴って第一の異常処理手段817bによる自衛処理を行い、前記監視制御回路部30Aは前記主制御回路部20Aの異常発生に伴って第二の異常処理手段619によって主制御回路部に対する再起処理を行うように構成されている。
前記不揮発プログラムメモリ25Aは、更に、外部機器監視手段816cと補正回答生成手段505aとなる制御プログラムと、前記補機回答情報A2n、A3n、A4n、A5nに関する補機正解情報R2n、R3n、R4n、R5nとが格納されていると共に、前記監視制御回路部30Aは更に総合異常判定手段617を備えていて、前記正解情報格納メモリ35Aには合成正解情報Rnが格納されている。
前記外部機器監視手段816cは、前記補機回答情報A2n、A3n、A4n、A5nと前記補機正解情報R2n、R3n、R4n、R5nとを比較して前記外部制御装置40に関する異常の有無を個別に判定し、前記補正回答生成手段505aは、前記監視制御回路部30Aが発生した一斉質問情報Qnに対応して、まず第一に前記主制御回路部20Aが生成した主機回答情報A1nと前記外部制御装置が生成した補機回答情報A2n、A3n、A4n、A5nを合算した合成回答情報Anを生成して前記監視制御回路部30Aに対して送信し、当該補正回答生成手段505aは、前記補機回答情報A2n、A3n、A4n、A5nが異常である場合には補機回答情報に替わって当該補機回答情報に関する補機正解情報R2n、R3n、R4n、R5nを合算する送信回答編集手段となるものである。
前記総合異常判定手段617は、前記監視制御回路部30Aが発生した一斉質問情報Qnに対応した前記合成正解情報Rnと、前記主制御回路部20Aから受信した合成回答情報Anとを比較して、前記主制御回路部20A自体の異常の有無と、前記主制御回路部20Aが前記外部制御装置40の異常監視を行なっているか否かを含めた総合異常判定を行なう異常判定手段となるものである。
この構成は請求項2に記載の発明に対応し、主制御回路部20Aは、補機正解情報を持っていて、外部機器監視を行なうと共に、外部制御装置が異常であるときには監視制御回路部に対する合成回答情報を正解情報に補正して送信し、監視制御回路部は合成正解情報を持っている。従って、監視制御回路部30Aは、一斉質問情報を発生し、合成回答情報と合成正解情報とを比較するだけで主制御回路部自体の異常が検出できると共に、外部制御装置に異常が発生しているにも関わらず主制御回路部がこれを認識しないで適正な補正合成回答を送信しなかった場合にも監視制御回路部は主制御回路部の異常として異常状態を検出することができるので、監視制御回路部を簡略化することができる特徴がある。
前記質問情報Qnは、前記マイクロプロセッサ20及び前記外部制御装置40内のマイクロプロセッサ41a、42a、43a、44aに於いて適用される少なくとも1個の演算算式に対応した制御プログラム、又は当該制御プログラムと同じ内容のプログラムであって、同じプログラムメモリ25A、41b、42b、43b、44bの異なるアドレス領域に格納されているコピープログラムを被試験プログラムとして指定すると共に、当該被試験プログラムに於いて適用される入力データに対応した入力定数テーブル番号を指定するものであって、当該入力定数テーブルの実数値は、前記不揮発プログラムメモリ25A及び前記外部制御装置40内の補機プログラムメモリ41b、42b、43b、44bに格納されている。前記主制御回路部20Aは、前記一斉質問情報Qnによって指定された演算算式と入力定数に基づいて主機回答情報A1nを生成し、前記外部制御装置40は前記一斉質問情報Qnによって指定された演算算式と入力定数に基づく演算結果を補機回答情報A2n、A3n、A4n、A5nとして前記主制御回路部20Aに送信する。
この構成は請求項7に記載の発明に対応し、主制御回路部及び外部制御装置に設けられたマイクロプロセッサに対する被試験プログラムを定め、質問情報は当該被試験プログラムに関する入力定数を選択する入力定数テーブル番号を指定するものとなっている。従って、主制御回路部及び外部制御装置に設けられたマイクロプロセッサの演算動作そのものを模擬演算して異常の有無を検出することができると共に、一斉質問情報によって手軽に各試験プログラムに対応した入力定数テーブル番号を指定することができる特徴がある。
前記車載電子制御装置10Aはエンジン制御装置であって、前記第一の入力センサ群11aは少なくともアクセルペダルの踏込み度合を検出するアクセルポジションセンサと、吸気弁開度を検出するスロットルポジションセンサと、エンジンの吸気量を測定するエアフローセンサと、エンジン回転速度を算出するためのエンジン回転センサとを備えると共に、前記第一の電気負荷群12aは少なくとも吸気スロットルの弁開度制御用モータと燃料噴射用電磁弁とを備えている。前記主制御回路部20Aに於ける被試験プログラムは、前記外部制御装置40から要求されたエンジン出力トルクの増減要求補正値Δτに対応したスロットル弁開度の増減目標補正値Δθを算出するための制御プログラムであり、前記外部制御装置40は、車速とアクセルポジションセンサに応動して変速機の変速段を切換える変速制御装置41、又は方向操作ハンドルの操作に応動する操舵制御装置42、又は車両姿勢の安定制御装置43、又はフットブレーキペダルに応動する制動制御装置44の何れかを包含し、当該外部制御装置40は、前記第二のシリアル通信回路28、41c、42c、43c、44cを介して前記主制御回路部20Aに対してエンジントルクの増減要求補正値Δτを送信すると共に、当該外部制御装置40に於ける被試験プログラムは当該外部制御装置40に対する入力信号に応動して前記エンジン出力トルクの増減要求補正値Δτを算出するための制御プログラムである。
この構成は請求項8に記載の発明に対応し、エンジンの出力トルクに影響を及ぼす関連外部機器と連携して、エンジンの出力トルクを制御するエンジン制御装置に於いて、エンジンの出力トルクに関連する各部の制御プログラムを抽出して異常監視を行なうようになっている。従って、エンジン制御の主体をなす主制御回路部に併設された監視制御回路部を用いて、トルク制御の状態を一元的に監視することができる特徴がある。
前記不揮発プログラムメモリ25Aは、更に外部機器異常処理手段817bとなる制御プログラムを包含している。当該外部機器異常処理手段817bは、前記主制御回路部20Aの外部機器監視手段816cによる外部制御装置40の個別異常判定情報に基づいて作用する第一の異常処理手段であって、異常判定された前記外部制御装置40からのエンジン出力トルクの増減要求補正値Δτの内で、少なくとも増加要求には応動せずに現状保持すると共に、該当外部制御装置40に対して異常検出されたことを通報し、異常発生履歴情報を前記主制御回路部20Aに於いて保存する。
この構成は請求項9に記載の発明に対応し、外部制御装置の異常が発見されると、主制御回路部は第一の異常処理手段によってフェールセーフのための自衛処理を行うようになっている。従って、外部制御装置の制御には直接介入しないので、異常処理が全体システムに波及するのを防止することができる特徴がある。
前記監視制御回路部30Aは、前記第一のシリアル通信回路27、37を介して前記マイクロプロセッサ20に対する一部の入出力信号となる第二の入力センサ群11bと第二の電気負荷群12bとの入出力信号の交信を行なうと共に、前記主制御回路部20Aから監視制御回路部30Aに対して送信される下り通信情報DNDは、当該監視制御回路部に於いて必要とされる設定定数又は制御出力と、前回の上り通信情報UPDで得られた前記質問情報Qn−1に対する回答情報An−1と、第二のフラグ情報と符号点検情報とを包含し、前記監視制御回路部30Aから主制御回路部20Aに対して送信される上り通信情報UPDは、当該監視制御回路部に対する入力信号情報、或いは前記主制御回路部20Aから得られた前記設定定数又は前記制御出力の記憶情報と、今回の質問情報Qnと第一のフラグ情報と符号点検情報とを包含している。前記第一のフラグ情報は、前記監視制御回路部30Aに於いて前記質問情報Qnの内容が更新変更された時点に於いて変化して、質問情報の変化を通報する1ビット又は複数ビットの識別信号となるものであって、前記第二のフラグ情報は前記質問情報Qnの内容が更新変更されたことに伴って、前記主制御回路部20Aが前記回答情報Anの内容を更新させた時点において変化して、回答情報の更新を通報する1ビット又は複数ビットの識別信号となるものである。
この構成は請求項10に記載の発明に対応し、質問情報の変化、又は回答情報の変化を知らせるための第一、第二のフラグ情報が送信されるようになっている。従って、質問情報を受信した主制御回路部、又は回答情報を受信した監視制御回路部は前回の質問情報や回答情報と今回の質問情報や回答情報を比較して変化を検出する必要がないので、フラグ変化のない質問情報や回答情報は無視することができる特徴がある。
前記監視制御回路部30Aは、更に質問情報更新手段704と応答遅延判定手段616を備えている。前記質問情報更新手段704は前記上り通信情報UPDに包含される質問情報が複数の通信回数において同一質問情報となるように反復送信し、所定期間以上の送信を行なってから新たな質問情報に更新し、前記応答遅延判定手段616は前記監視制御回路部30Aが前記第一のフラグ情報の内容を変化させてから、第二のフラグ情報の受信データが変化するまでの時間が所定時間を超過していたときに前記主制御回路部20Aの異常であると判定する手段である。 この構成は請求項11に記載の発明に対応し、同一質問情報を反復送信することができる質問情報更新手段と、質問情報の内容変化に対応した回答情報の内容変化の応答遅れを監視するように構成されている。従って、主制御回路部と監視制御回路部間の入出力信号の交信周期に比べて、質問情報の更新周期を延長して、主制御回路部が主機回答情報を生成するための所要時間を確保すると共に、外部制御装置との通信所要時間及び外部制御装置が補機回答情報を生成するための所要時間を考慮した質問・回答の交信を行なうことができる特徴がある。
前記監視制御回路部30Aは、更に符号誤り検出手段614とリセット処理手段619とを備えている。前記符号誤り検出手段614は、前記下り通信情報DNDの受信データに対して、サムチェック又はCRCチェックで代表される符合点検手段を用いてビット情報の混入又は欠落の有無を検出する。前記リセット処理手段619は、前記異常判定手段617が主制御回路部20Aに関する異常を判定したこと、又は前記応答遅延判定手段616が応答遅延を判定したこと、又は前記符号誤り検出手段614が下り通信情報の符号誤りを検出したことの監視集計結果に応動して前記主制御回路部20Aを初期化・再起動する第二の異常処理手段となるものである。
この構成は請求項12に記載の発明に対応し、異常判定手段と応答遅延判定手段と符号誤り検出手段による異常検出の監視集計結果に応動するリセット処理手段を備えている。従って、一時的なノイズ誤動作等による異常検出に応動せずに、多様な異常検出手段による継続的な異常検出に応動して、主制御回路部に対する再起処理として主制御回路部を初期化・再起動することができる特徴がある。
前記不揮発プログラムメモリ25Aは、更に誤答生成手段503bと集計情報監視手段818aとなる制御プログラムを備えると共に、前記上り通信情報UPDには前記監視制御回路部30Aに於ける異常監視の集計情報が包含されている。前記誤答生成手段503bは前記質問情報Qn、Q1nに対して意図的に不正解情報を生成して回答情報An、A1nとして送信する手段であって、当該誤答生成手段による誤答を意図的に送信するタイミングは前記異常監視の集計値に余裕があって、1回の誤答応答によっては前記監視制御回路部30Aのリセット処理手段619がリセット出力RST2を発生しない時点に於いて実行される。前記集計情報監視手段818aは前記集計情報を監視することによって監視制御回路部30Aが正常に動作していることを主制御回路部20Aによって逆監視する手段である。
この構成は請求項14に記載の発明に対応し、プログラムメモリは、更に誤答生成手段と集計情報監視手段となる制御プログラムを備えると共に、上り通信情報には監視制御回路部における異常監視の集計情報が包含されている。従って、意図的な誤答送信によって監視制御回路部の挙動を逆監視することができると共に、この誤答送信によって監視制御回路部がリセット信号を発生して主制御回路部が初期化されることがない特徴がある。
前記不揮発プログラムメモリ25Aは、更に符号誤り検出手段814又は記憶情報異常検出手段818bとリセット処理手段819となる制御プログラムを包含している。前記符号誤り検出手段814は、前記上り通信情報UPDの受信データに対して、サムチェック又はCRCチェックで代表される符合点検手段を用いてビット情報の混入又は欠落の有無を検出する。前記記憶情報異常検出手段818bは、前記下り通信情報DNDの一部として監視制御回路部30Aが受信記憶した設定・出力情報の記憶状態を、上り通信情報UPDの一部として返信受信した前記主制御回路部20Aに於いて比較判定して異常の有無を検出する。前記リセット処理手段819は、前記符号誤り検出手段814が上り通信情報UPDの符号誤りを検出したこと、又は前記記憶情報異常検出手段818bが記憶情報の異常を検出したこと、又は前記集計情報監視手段818aによる前記異常監視の集計情報が異常であったことの逆監視集計結果に応動して前記監視制御回路部30Aを初期化・再起動する第三の異常処理手段となるものである。 この構成は、請求項15に記載の発明に対応し、符号誤り検出手段と記憶情報異常検出手段と集計情報監視手段による逆監視異常検出による逆監視集計結果に応動するリセット処理手段を備えている。従って、一時的なノイズ誤動作等による異常検出に応動せずに、多様な逆監視異常検出手段による継続的な異常検出に応動して監視制御回路部を初期化・再起動することができる特徴がある。
次に、この発明の実施の形態2について説明する。
実施の形態2.
(1)実施の形態2の構成の詳細な説明
以下この発明の実施の形態2による車載電子制御装置について説明する。図9は、この発明の実施の形態2による監視制御回路を有する車載電子制御装置の全体構成図を示す構成図である。以下の説明では、前述の図1の構成との相違点を中心にして説明する。図9に於いて、図1と同一符号は同一又は相当部分を示している。図9に於いて、車載電子制御装置10Bは、プログラムメモリ25Bと協働するマイクロプロセッサ20を主体として構成された主制御回路部20Bと、補助プログラムメモリ35Bと協働する補助マイクロプロセッサ30bを主体として構成された監視制御回路部30Bを備えており、車載バッテリである外部電源13から給電されて動作するように構成されている。
電子制御装置10Bの外部には、図1と同様に第一、第二の入力センサ群11a、11b、第一、第二の電気負荷群12a、12b、外部ツール19、外部制御装置40が接続されている。電子制御装置10Bの内部には、図1と同様に第一及び第二の入力インタフェース回路21、31、第一及び第二の出力インタフェース回路22、32、第一のシリアル通信回路27、37、ツールインタフェース回路29、電源回路33が接続されており、第一のシリアル通信回路を構成する一方の直並列変換回路37の並列入出力バスと補助マイクロプロセッサ30bのデータバス間には図示しないダイレクトメモリアクセスコントローラが接続されて、これらは、補助マイクロプロセッサ30bを経由しないで演算処理用RAMメモリ34との間のデータの授受を行なうための構成となっている。
同様に、第一のシリアル通信回路を構成する他方の直並列変換回路27の並列入出力バスとマイクロプロセッサ20のデータバス間にも、図示しないダイレクトメモリアクセスコントローラが設けられていて、マイクロプロセッサ20を経由しないで演算処理用RAMメモリ24との間のデータの授受を行なうように構成されている。
なお、プログラムメモリ25Bには通信制御プログラムと入出力制御プログラムに加えて、後述する図12、図15に示す各種の制御プログラムが格納されている。また、補助プログラムメモリ35Bには通信制御プログラムと入出力処理プログラムに加えて、図13、図14により後述する各種の制御プログラムが格納されていると共に、Q&A診断のための正解情報が格納されている。
一対の直並列変換器によって構成された第一のシリアル通信回路27、37は、全二重ブロック通信回路を構成し、主制御回路部20Bから監視制御回路部30Bに対する下り通信情報DNDと、監視制御回路部30Bから主制御回路部20Bに対する上り通信情報UPDとを同時に送受信することができるように構成されている。主制御回路部20Bが発生する通信許可信号ALTと、監視制御回路部30Bが発生する通信同期信号CLKについては図2により前述したとおりである。
上り通信情報UPDは、RAMメモリ24に格納される通信情報であり、後述する図10の(G)に於いて一覧表に示したとおり、Q&A用の質問情報、第二の入力センサ群11bから得られた入力信号情報、設定済情報、監視集計情報、第一のフラグ情報、外部機器情報、符号点検情報がある。下り通信情報DNDは、RAMメモリ34に格納される通信情報であり、図10の(H)で一覧表示されたとおり、Q&A用の回答情報、監視制御回路部30Aで必要とされる制御定数などの設定情報、第二の電気負荷群12bに対する出力信号情報、第二のフラグ情報、符号点検情報がある。
図1の場合と同様に、上り通信格納情報の中の設定済情報とは、下り通信情報としてRAMメモリ34に格納された前記設定情報と出力信号情報であり、この設定済情報によって設定情報と出力信号情報が正しく送信されているか否かを、主制御回路部20B側で確認することができるようになっている。
また、補助プログラムメモリ35Bには、質問情報に対応した正解情報が製品出荷段階で予め格納されていて、補助マイクロプロセッサ30bは、ランダムに質問情報を送信し、マイクロプロセッサ20から返信された回答情報と正解情報とを比較することによってマイクロプロセッサ20の動作状態を監視すると共に、マイクロプロセッサ20は、意図的な誤答を回答してみて、監視制御回路部30Bが適正な監視制御を行なっているか否かを逆監視するように構成されている。
その結果として、監視制御回路部30Bが主制御回路部20Bの異常を検出すると、リセット出力RST2によって主制御回路部20Bを初期化・再起動し、主制御回路部20Bが監視制御回路部30Bの異常を検出すると、リセット出力RST1によって監視制御回路部30Bを初期化・再起動するように構成されている。
図10は、図9に示す車載電子制御装置10Bの各種メモリの内容一覧表である。次にこの図10について説明する。図10の(A)は、不揮発プログラムメモリ25Bに格納されている制御プログラムと制御定数を一覧にしたものであり、その詳細は図12、図15のフローチャートによって後述する。図10の(B)は、補助プログラムメモリ35Bに格納されている制御プログラムと制御定数を一覧にしたものであり、その詳細は図13、図14のフローチャートによって後述する。
図10の(C)は、この実施の形態2に適用される一斉質問情報Qn(n=0、1、2・・・F)を示しており、この一斉質問情報Qnは入力テーブル番号n=0〜Fが指定され、各入力テーブルは不揮発プログラムメモリ25Bや補機プログラムメモリ41b〜44bに格納されている。また、マイクロプロセッサ20に対する個別質問情報はQ1n、協働補機41〜44に対する個別質問情報はQ2n〜Q5nで示されている。
図10の(D)は、合成回答情報An、主機回答情報A1n、補機回答情報A2n〜A5nを示しており、これらの合成回答情報は例えば16ビット以下の数値、その他の個別回答情報A1n〜A5nは13ビット以下の数値となっている。
図10の(E)は、合成正解情報Rn、主機正解情報R1n、補機正解情報R2n〜R5nを示しており、これらの合成正解情報は例えば16ビット以下の数値、その他の個別正解情報R1n〜R5nは13ビット以下の数値となっている。図10の(G)はRAMメモリ24に格納される上り通信情報の一覧である。図10の(H)はRAMメモリ34に格納される下り通信情報の一覧である。
なお、この実施の形態1の最も重要な特徴は、補助プログラムメモリ35Bが主機正解情報R1nと補機正解情報R2n〜R5nと合成回答情報Rnを備えているのに対し、主制御回路部20B側では正解情報を全く持っておらず、主制御回路部20B側の制御負担が最も軽くなっていることである。このために、監視制御回路部30Bは、一斉質問情報Qnに対する合成回答情報Anによって、主制御回路部20B又は協働補機41〜44の何れかの異常を検出すると、後述の循環回答生成手段によって個別質問情報Q1n〜Q5nを順次発生して、異常発生部位を特定するように構成されている。
個別質問情報Q1n〜Q5nは、主制御回路部20B又は外部制御装置40の中の各協働補機41〜44の何れか一つに対して送信される質問情報であり、主制御回路部20Bは、個別質問情報Q1n〜Q5nに基づく主機回答情報A1n又は補機回答情報A2n〜A5nの一つを監視制御回路部30Bへ送信するようになっている。或いはまた、個別質問情報Q1n〜Q5nといっても、主制御回路部20B又は外部制御装置40に対して一斉に送信されるものであるが、質問対象となっていない主制御回路部20B又は外部制御装置40の中の各協働補機41〜44は、主機回答情報A1n又は補機回答情報A2n〜A5nとしてゼロを回答するか、又は主制御回路部20Bは、質問対象となっていない主制御回路部20B又は前記外部制御装置40の中の各協働補機41〜44〜得られる主機回答情報A1n又は補機回答情報A2n〜A5nを除外して、対象となっている回答情報のみを監視制御回路部30Bへ送信するようにしてもよい。
以下の説明では、個別質問情報といえども全ての対象機器に質問情報が送信され、個別対象機器からの回答情報のみが主制御回路部20Bに於いて選択されて監視制御回路部30Bへ送信される場合について説明する。
次に、図9に示す車載電子制御装置10Bに於ける質問・回答情報の変遷図である図11について説明する。図11の(A)は監視制御回路部30B、(B)は主制御回路部20B、(C)はマイクロプロセッサ20及び第二のシリアル通信回路の通信端末28、(D)は協働補機である変速制御装置(TCU)41、(E)は協働補機である操舵制御装置(EPS)42、(F)は協働補機である安定制御装置(SCU)43、(G)は協働補機である制動制御装置(ABS)44、の夫々の質問・回答情報の変遷を示している。尚、以下の説明では変速制御装置(TCU)41、操舵制御装置(EPS)42、安定制御装置(SCU)43、制動制御装置(ABS)44を、夫々単に、協働補機41、42、43、44と称する。
図11の(A)〜(G)に於いて、第一時間帯に於けるt1〜t9では、前述の図4の
時間帯t1〜t9と同様に、(A)の監視制御回路部30Bから一斉質問Qnが(B)の
主制御回路部20Bに送信され、(B)の主制御回路部20Bから合成回答情報Anが(A)の監視制御回路部30Bへ送信され、何らかの異常があると判定されると第二時間帯t11〜t19、第三時間帯t21〜t29から順次、第六時間帯t61〜t69に移行して個別質問Qin=Q1n又はQ2n又はQ3n又はQ4n又はQ5nのどれかの質問・回答が実行される。
次に、図11の第二時間帯のt11に於いて、(A)の監視制御回路部30Bは、一斉質問情報Qin(=Q1n)を発生し、(B)の主制御回路部20Bは、第一のシリアル通信回路37、27を介してこれを受信する。第二時間帯のt12に於いて、(A)の主制御回路部20Bは(C)の第二のシリアル通信回路を介して(D)、(E)、(F)、(G)の各協働補機41、42、43、44に対して個別質問情報Qinを転送する。
図11の第二時間帯のt13に於いて、(A)の主制御回路部20Bは、主機回答情報A1nを生成し、個別質問がQ1nであった場合に当該主機回答情報A1nを選択する。図11の第二時間帯t14に於いて、(D)の協働補機41は、補機回答情報A2nを生成して第二のシリアル通信回路を介して(B)の主制御回路部20Bへ送信する。主制御回路部20Bは個別質問がQ2nであった場合には補機回答情報A2nを選択する。
図11の第二時間帯のt15に於いて、(E)の協働補機42は補機回答情報A3nを生成して(C)の第二のシリアル通信回路を介して(B)の主制御回路部20Bへ送信する。主制御回路部20Bは、個別質問がQ3nであった場合には補機回答情報A3nを選択する。図11の第二時間帯のt16に於いて、(F)の協働補機43は補機回答情報A4nを生成して(C)の第二のシリアル通信回路を介して(B)の主制御回路部20Bへ送信する。主制御回路部20Bは、個別質問がQ4nであった場合には補機回答情報A4nを選択する。
図11の第二時間帯のt17に於いて、協働補機44は、補機回答情報A5nを生成して(C)の第二のシリアル通信回路を介して主制御回路部20Bへ送信する。主制御回路部20Bは、個別質問がQ5nであった場合には補機回答情報A5nを選択する。図11の第二時間帯のt18に於いて、(B)の主制御回路部20Bは選択された回答を第一のシリアル通信回路を介して(A)の監視制御回路部30Bへ送信する。
監視制御回路部30Bは、補助プログラムメモリ35Bに格納されている個別正解情報との比較判定を行って異常の有無を判定する。図11の第二時間帯のt19では、第二時間帯のt18に於いて主機回答情報A1nが異常であれば過去の主機異常の発生状態の集計結果に応動して後述のリセット出力を発生し、補機回答異常であれば該当異常補機番号を(B)の主制御回路部20Bへ報告する。
関連機器の正常状態に於いては一斉質問情報Qnが繰返して送信され、例えば40[msec]毎に質問番号nが更新されるようになっている。また、異常発生時には個別質問情報によって先ず主制御回路部に対する異常判定を行ない、主制御回路部が異常であれば再確認した上で第二の異常処理が行われ、主制御回路部の異常でなければ外部制御装置の異常であると判定して全協働補機に関する第一の異常処理を行ってから、順次複数の協働補機の中のどれが異常であるのかを検出して、異常検出された協働補機に関する個別の異常処理に切換えるように構成されている。
従って、この実施の形態2の場合に、外部制御装置40の異常は監視制御回路部30Bに於いて監視され、外部機器異常通報手段によって主制御回路部20Bに通報されることによって、主制御回路部20Bは外部機器異常処理手段による自衛処理を行うことになる。なお、補機回答情報A2n〜A5nを生成して主制御回路部20Bへ送信する外部回答生成・送信手段400は、協働補機41〜44の補機プログラムメモリ41b〜44bに格納されている制御プログラムによって実行されるものである。
第一時間帯のt1〜t9までの合計時間は例えば40[msec]であり、この一連の動作が完了すると一斉質問情報はQn+1に更新され、新たな質問情報に基づいて同様の異常監視が繰返されるようになっている。第二時間帯から第六時間帯についても同様であるが、質問番号は時間帯t11〜t51まで更新されないで同一番号の質問が行なわれるが、質問対象機器が順次変更されることになる。
(2)実施の形態2の作用・動作の詳細な説明
以下、前述の図9のとおり構成されたこの発明の実施の形態2による監視制御回路を有する車載電子制御装置の作用・動作について説明する。図12は主制御回路部20Bの送信動作を示すフロ−チャ−ト、図13は監視制御回路部30Bの受信動作を示すフロ−チャ−ト、図14は監視制御回路部30Bの送信動作を示すフロ−チャ−ト、図15は主制御回路部20Bの受信動作を示すフロ−チャ−トである。
まず、図9に於いて、図示しない電源スイッチを介して電子制御装置10Bに対して外部電源13が接続されると、マイクロプロセッサ20は第一、第二の入力センサ群11a、11bの動作状態とプログラムメモリ25B内の制御プログラムの内容に応動して第一、第二の電気負荷群12a・12bの駆動制御を行なう。特に、第一の入力センサ群11aや第一の電気負荷群12aは、エンジン回転と同期して開閉・断続動作を行うものであって、例えば4気筒・4サイクルのガソリンエンジンが6000[rpm]で回転していると、5[msec]周期で点火制御や燃料噴射制御を行なうことになるが、エンジン回転速度が600[rpm]であれば50[msec]周期でこれ等の制御を行なえばよいことになる。
一方、第二の入力センサ群11bや第二の電気負荷群12bは、エンジン回転と同期した動作を行なうものではないので、高頻度な動作は行わないが、動作状態が変化すると速やかに信号交信を行なう必要があるので、エンジン回転速度とは無関係に比較的高頻度に一定周期の交信を行なうのが望ましいものとなっている。
次に、図9に示す車載電子制御装置の主制御回路部20Bの送信動作を、図12に基づいて説明するが、主として前述の実施の形態1に於ける図5の場合との相違点を中心にして説明する。なお、図5の500番台の符号は、図12では1500番台で示されている。図12に於いて、ステップ1500は、マイクロプロセッサ20が監視制御回路部30Bに対する送信動作を開始するステップである。ステップ1501a、1501b、1501cは、後述のステップ1819に於けるリセット出力RST1の発生に応動して監視制御回路部30Bを初期化・再起動したり、ステップ1819に於ける逆監視異常集計結果をリセットしてリセット出力RST1を停止するものとなっている。
ステップ1502は、後述のステップ1816a(図15参照)に於いて協働補機41〜44からの返信が完了したかどうかを記憶した判定フラグの動作状態を監視して、協働補機41〜44からの返信が完了しておればYESの判定を行なってステップ1503aへ移行し、完了していなければNOの判定を行なったステップ1505bへ移行する判定ステップである。ステップ1503a、1503b、1503c、1504は、誤答生成手段1503bと主機回答生成手段1503cによる回答準備が完了したか否かによってステップ1505a、又はステップ1505bを選択するように構成されている。
循環回答生成手段となるステップ1505aでは、今回の回答情報を決定すると共に、第二のフラグ情報Fの内容を更新する。なお、ステップ1505aでは、後述のステップ1617bで循環フラグがセットされている場合には、監視制御回路部30Bからの個別質問情報に応じて監視制御回路部30Bに送信する回答情報として主機回答情報A1nと補機回答情報A2n〜A5nが順次個別に送信される。但し、ステップ1617bで循環フラグがセットされていない場合には、監視制御回路部30Bからの一斉質問情報に応じて監視制御回路部30Bに送信する回答情報として主機回答情報A1nと補機回答情報A2n〜A5nの合算集計値が生成される。
ステップ1505bでは、今回の回答情報として前回の回答情報をそのまま援用し、第二のフラグ情報Fは更新しないように決定する。ステップ1510a以降では、ステップ1505a又はステップ1505bで決定された回答情報とステップ1511bで付加された設定・出力情報とステップ1512で付加された符号点検情報とが監視制御回路部30Bへ送信され、動作終了ステップ1520へ移行するようになっている。動作終了ステップ1520では他の制御動作を実行し、所定時間内には再度動作開始ステップ1500へ循環移行する。
次に、図9の車載電子制御装置に於ける監視制御回路部30Bの受信動作について、図13に基づいて説明するが、前述の実施の形態1に於ける図6の場合との相違点を中心にして説明する。なお、図6の600番台の符号は、図13では1600番台で示されている。
図13に於いて、ステップ1600は、補助マイクロプロセッサ30bが受信動作を開始するステップである。ステップ1601a、1601b、1601cは、後述のステップ1619に於けるリセット出力RST2の発生に応動してマイクロプロセッサ20を初期化・再起動したり、ステップ1619に於ける監視異常集計結果をリセットしてリセット出力RST2を停止するものとなっている。
ステップ1610からステップ1616は、主制御回路部20Bからの受信データを符号誤り検出手段1614によって点検した上で補助RAMメモリ34に格納すると共に、応答遅延判定手段1616によって主制御回路部20Bからの回答情報の遅延の有無が判定されている。
合成異常判定手段となるステップ1617aでは、後述のステップ1705a、171
2で送信された一斉質問情報Qnによってステップ1615で格納された合成回答情報Anと補助プログラムメモリ35Bに格納されている合成正解情報Rnとを比較して、両者が不一致であればYESの判定を行なってステップ1617bへ移行し、一致していればNOの判定を行なってステップ1617cへ移行する。
ステップ1617bでは、循環質問フラグをセットして、後述のステップ1705aに
於ける質問情報を順次循環する個別質問情報モードへ移行する。ステップ1617cでは、循環質問フラグをリセットして、後述のステップ1705aに於ける質問情報を一斉質
問情報モードへ移行する。
個別異常判定手段となるステップ1617dでは、後述する図14に於けるステップ1
705a、1712にて送信された個別質問情報によってステップ1615で格納された個別回答情報と補助プログラムメモリ35Bに格納されている個別正解情報とを比較して、両者が不一致であればYESの判定を行なってステップ1617eへ移行し、一致していればNOの判定を行なって動作終了ステップ1620へ移行する。
ステップ1617eでは、個別質問によって主機回答情報A1nの異常が検出された場合にYESの判定を行なってステップ1619へ移行し、主機回答情報A1nの異常ではないときにはNOの判定を行なってステップ1617fへ移行する。外部機器異常通報手段となるステップ1617fは、異常発生した協働補機41〜44の番号を主制御回路部20Bへ送信する。
リセット処理手段となるステップ1619は、図示しないエラーカウンタによって構成されていて、当該エラーカウンタはステップ1614、1616、1617eがYESとなる異常判定を行なう毎に現在値が例えば5カウント上昇し、ステップ1614、1616、1617eがNOとなる正常判定を行なう毎に現在値が例えば1カウント減少し、エラーカウンタの現在値は「0」以下にはならないように減算規制されている。
このように構成されたエラーカウンタの現在値は、監視集計結果を示すものであり、この監視集計結果が例えば「11」を超過するとリセット出力RST2が発生し、ステップ1601b又は後述のステップ1701bでマイクロプロセッサ20が初期化・再起動されて、これが第二の異常処理手段である再起処理に該当するものである。
ステップ1619又はステップ1617fに続いて動作終了ステップ1620へ移行し、他の制御を行なってから動作開始ステップ1600へ復帰するように構成されている。
次に、図9の車載電子制御装置10Bに於ける監視制御回路部30Bの送信動作について図14に基づいて説明するが、前述の実施の形態1に於ける図7の場合との相違点を中心にして説明する。なお、図7の700番台の符号は図14では1700番台で示されている。
図14に於いて、ステップ1700は補助マイクロプロセッサ30bが送信動作を開始するステップであり、以降のステップは図7の場合と同一であって、動作終了ステップ1720に続いて所定時間後には動作開始ステップ1700へ移行するようになっている。但し、質問情報生成手段となるステップ1705aでは、前述のステップ1617b、1
617cによって決定される循環質問フラグの状態に応動して一斉質問情報Qn又は個別質問情報Q1n、Q2n、Q3n、Q4n、Q5nが順次交替して送信されたり、一斉質問情報Qnが継続送信されて質問情報更新手段となるステップ1704の判定によって質問番号が更新されるように構成されている。
また、ステップ1704では質問内容が変更されていなくても、個別質問情報によって質問相手が変更された場合にはYESの判定が行なわれ、ステップ1705aに於いて第
一のフラグ情報が変化するようになっている。
次に、図9の車載電子制御装置10Bに於ける主制御回路部20Bの受信動作について図15に基づいて説明するが、前述の実施の形態1に於ける図8の場合との相違点を中心にして説明する。なお、図8の800番台の符号は図15では1800番台で示されている。
図15に於いて、ステップ1800は、マイクロプロセッサ20が監視制御回路部30Bからの受信動作を開始するステップである。ステップ1801a、1801b、1801cは、後述のステップ1819に於けるリセット出力RST1の発生に応動して監視制御回路部30Bを初期化・再起動したり、ステップ1819に於ける逆監視集計結果をリセットしてリセット出力RST1を停止するものとなっている。ステップ1810からステップ1815aに至る一連のステップは、監視制御回路部30Bからの受信データを符号誤り検出手段1814によって点検したうえでRAMメモリ24に格納するように構成されている。
ステップ1815bでは、ステップ1815aで受信した更新質問情報Qnが協働補機41〜44に対して送信される。これは図11の第一時間帯に於けるt2に於いて実行されるものである。続くステップ1816aは、協働補機41〜44からの補機回答情報A2n〜A5nの返信受信が完了したかどうかを判定し、未完了であればNOの判定を行なってステップ1817aへ移行し、完了であればYESの判定を行なってステップ1816bへ移行する。
ステップ1816bでは、得られた補機回答情報A2n〜A5nをRAMメモリ24に格納してからステップ1816cへ移行する。ステップ1816cでは、ステップ1815aで受信した補機状態情報に基づいて、補機異常が報告されておればYESの判定を行なってステップ1817bへ移行し、異常報告がなければNOの判定を行なってステップ1818aへ移行する。
ステップ1817aでは、ステップ1815bに於いて協働補機41〜44に対して一斉質問情報Qnが送信されてから、補機回答情報A2n〜A5nが得られるまでの応答時間が所定の閾値時間を超過したか否かを判定し、時間超過であればYESの判定を行なってステップ1817bへ移行し、時間超過していなければNOの判定を行なってステップ1818aへ移行する。なお、ステップ1817aが時間超過ではないと判定した場合には、ステップ1800からステップ1820に至る一連の制御フローを繰り返しながら、ステップ1816aによる返信完了を待つことになる。
外部機器異常処理手段となるステップ1817bは、ステップ1816cによる外部制御装置40の個別異常判定情報に基づいて実行される第一の異常処理手段であって、異常判定された外部制御装置40からのエンジン出力トルクの増減要求補正値Δτの内で、少なくとも増加要求には応動せずに現状保持すると共に、該当外部制御装置40に対して異常検出されたことを通報し、異常発生履歴情報を前記主制御回路部20Bに於いて保存するように構成されている。
集計情報監視手段となるステップ1818aは、前述のステップ1503bに基づいてステップ1512で送信された誤答情報に対応して、ステップ1815aで受信した監視集計結果の変化を監視することによって監視制御回路部30Bが正常に動作していることを逆監視する手段であって、異常判定されるとYESとなってステップ1819へ移行し、異常でなければNOとなってステップ1818bへ移行する。
記憶情報異常検出手段となるステップ1818bは、下り通信情報DNDの一部として監視制御回路部30Bがステップ1615で受信記憶した設定・出力情報の記憶状態と、上り通信情報UPDの一部として主制御回路部20Bがステップ1815aで受信した確認返信情報を比較して異常の有無を検出する手段であって、異常判定されるとYESとなってステップ1819へ移行し、異常でなければNOとなって動作終了ステップ1820へ移行する。
なお、記憶情報の異常の有無を判定するためには、主制御回路部20Bに於いて前回の設定・出力送信情報を記憶しておく必要があるので、一部の重要データについてのみ一致判定を行なうように構成されている。リセット処理手段となるステップ1819は、図示していないエラーカウンタによって構成されていて、当該エラーカウンタは、ステップ1814、1818a、1818bがYESとなる異常判定を行なう毎に、現在値が例えば5カウント上昇し、ステップ1814、1818a、1818bがNOとなる正常判定を行なう毎に、現在値が例えば1カウント減少し、エラーカウンタの現在値は「0」以下にはならないように減算規制されている。
このように構成されたエラーカウンタの現在値は、逆監視集計結果を示すものであり、この逆監視集計結果が例えば「11」を超過するとリセット出力RST1が発生し、ステップ1501b又はステップ1801bで補助マイクロプロセッサ30bが初期化・再起動されて、これが第三の異常処理手段である再起処理に該当するものである。
ステップ1819に続いて、動作終了ステップ1820へ移行し、他の制御を行なってから動作開始ステップ1800へ復帰する。
(3)実施の形態2の要点と特徴
以上の説明で明らかなとおり、この発明の実施の形態2による車載電子制御装置10Bは、不揮発プログラムメモリ25Bと、演算処理用RAMメモリ24と、第一の入力センサ群11aが接続された第一の入力インタフェース回路21と、第一の電気負荷群12aが接続された第一の出力インタフェース回路22と、前記不揮発プログラムメモリ25Bに格納された制御プログラムの内容と前記第一の入力センサ群11aの動作状態に応動して、前記第一の電気負荷群12aを制御するマイクロプロセッサ20とを備えた主制御回
路部20Bと、前記マイクロプロセッサ20に対して第一のシリアル通信回路27、37によって接続され、複数の質問情報を順次選択送信する質問情報生成手段1705aと、
前記質問情報に対する正解情報格納メモリ35Bと、前記質問情報に基づく前記主制御回路部20Bからの回答情報と前記正解情報格納メモリ35Bに格納されている正解情報とを比較して異常の有無を判定する異常判定手段1617a、1617dとを有する監視制御回路部30Bとを備えた車載電子制御装置10Bとなっている。前記主制御回路部20Bは、更に第二のシリアル通信回路28を介して接続されて制御信号を相互に交信する外部制御装置40と協働し、当該外部制御装置40は、補機プログラムメモリ41b、42b、43b、44bと協働する補機マイクロプロセッサ41a、42a、43a、44aによって構成された協働補機41、42、43、44を備え、前記補機プログラムメモリ41b、42b、43b、44bは、前記主制御回路部20Bから送信された質問情報Qn、Q2n、Q3n、Q4n、Q5nに応動して回答情報を生成し、補機回答情報A2n、A3n、A4n、A5nとして前記主制御回路部20Bに回答返信する外部回答生成送信手段400となる制御プログラムを包含している。
前記質問情報生成手段1705aは、前記主制御回路部20Bと前記外部制御装置40
の全てに対して適用される一斉質問情報Qnと、個別に適用される個別質問情報Q1n、Q2n、Q3n、Q4n、Q5nが更に付加されていて、当該一斉質問情報又は個別質問情報は前記監視制御回路部30Bから主制御回路部20Bに送信され、前記外部制御装置40に対しては当該主制御回路部20Bを中継して送信され、前記不揮発プログラムメモリ25Bは、更に前記一斉質問情報Qn又は個別質問情報Q1nに対応して主機回答情報A1nを生成する主機回答生成手段1503cとなる制御プログラムを包含すると共に、前記一斉質問情報Qnに対応して、前記主機回答情報A1nと補機回答情報A2n、A3n、A4n、A5nとを合算集計した合成回答情報Anを送信する送信回答編集手段1505aとなる制御プログラムを包含している。
前記正解情報格納メモリ35Bには、前記主制御回路部20Bが発生する主機回答情報A1nに関する主機正解情報R1nと、前記補機回答情報A2n、A3n、A4n、A5nに対する補機正解情報R2n、R3n、R4n、R5nと、前記主機正解情報と補機正解情報とを合算集計した合成正解情報Rnが格納保存されている。
前記異常判定手段1617a、1617dは、少なくとも前記監視制御回路部30Bが発生した一斉質問情報Qn又は個別質問情報Q1n、Q2n、Q3n、Q4n、Q5nに基づいて、前記主制御回路部20Bの異常監視を行なうと共に、前記主制御回路部20Bと監視制御回路部30Bは、協働して前記外部制御装置40に対する異常を識別監視し、前記主制御回路部20Bは、前記外部制御装置40の異常発生に伴って第一の異常処理手段1817bによる自衛処理を行い、前記監視制御回路部30Bは、前記主制御回路部20Bの異常発生に伴って第二の異常処理手段1619によって主制御回路部に対する再起処理を行うように構成されている。
前記不揮発プログラムメモリ25Bは、更に循環回答生成手段1505aとなる制御プログラムを備えると共に、前記監視制御回路部30Bは、更に合成異常判定手段1617aと個別異常判定手段1617dによる異常判定手段と、外部機器異常通報手段1617fとを備えていて、前記正解情報格納メモリ35Bには前記主制御回路部20Bに関する主機正解情報R1nに加えて、前記外部制御装置40に関する補機正解情報R2n、R3n、R4n、R5nと、各正解情報を合算した合成正解情報Rnとが格納されている。
前記循環回答生成手段1505aは、まず第一に前記監視制御回路部30Bが発生した一斉質問情報Qnに対応して、前記主制御回路部20Bが生成した主機回答情報A1nと前記外部制御装置40が生成した補機回答情報A2n、A3n、A4n、A5nを合算した合成回答情報Anを生成して前記監視制御回路部30Bに対して送信する送信回答編集手段である。
前記合成異常判定手段1617aは、前記主制御回路部20Bから送信された合成回答情報Anと前記合成正解情報Rnとが一致する場合には、質問内容を更新しながら前記一斉質問情報Qnの送信を継続し、合成回答情報Anと合成正解情報Rnとが不一致である場合には循環質問フラグをセットし、前記循環質問フラグがセットされると、前記主制御回路部20Bと前記外部制御装置40に対する個別質問情報Q1n、Q2n、Q3n、Q4n、Q5nが順次送信され、再び一斉質問情報Qnが送信されたときに前記合成回答情報Anと合成正解情報Rnとが一致すれば循環質問フラグはリセットされ、不一致であれば引き続いて循環質問フラグはセットされており、前記個別異常判定手段1617dは前記個別質問情報Q1n、Q2n、Q3n、Q4n、Q5nに基づく主機回答情報A1n及び補機回答情報A2n、A3n、A4n、A5nと、前記主機正解情報R1n及び補機正解情報R2n、R3n、R4n、R5nとを比較して、前記主制御回路部20B又は外部制御装置40の異常の有無を個別に判定する。
前記外部機器異常通報手段1617fは、前記個別異常判定手段1617dによって外部制御装置40の異常が検出されたときに、当該異常発生を前記主制御回路部20Bに対して通報する。
この構成は、請求項3に記載の発明に対応し、監視制御回路部は、主機、補機、合成正解情報を持っていて、一斉質問情報と個別質問情報とによって主制御回路部及び外部制御装置の異常判定を行って、外部制御装置が異常であるときには主制御回路部に通報するようになっている。従って、異常監視は監視制御回路部が主体となって行なっているので、主制御回路部の制御負担を軽減することができる特徴があると共に、正常状態においては一斉質問情報と合成回答情報との交信のみで運転することができるので、通信制御負担を軽減することができる特徴がある。
また、異常発生時には個別質問情報によって先ず主制御回路部に対する異常判定を行ない、主制御回路部が異常であれば再確認した上で再起処理が行われ、主制御回路部の異常でなければ外部制御装置の異常であると判定して全協働補機に対する自衛処理を行ってから、順次複数の協働補機の中のどれが異常であるのかを検出して、異常検出された協働補機に関する個別の自衛処理に切換えることができる特徴がある。
前記個別質問情報Q1n〜Q5nは、前記主制御回路部20B又は前記外部制御装置40の中の各協働補機41〜44の何れか一つに対して送信される質問情報であり、前記主制御回路部20Bは、前記個別質問情報Q1n〜Q5nに基づく主機回答情報A1n又は補機回答情報A2n〜A5nの一つを前記監視制御回路部30Bへ送信するものである。
この構成は請求項4に記載の発明に対応し、個別質問情報は対象となる相手に対してのみ送信され、得られた対象相手からの回答情報をそのまま監視制御回路部へ送信するようになっている。従って、異常発生相手を検出するための通信が限定され、速やかに回答情報が得られる特徴がある。
前記個別質問情報Q1n〜Q5nは、前記主制御回路部20B又は前記外部制御装置40に対して一斉に送信されるものであるが、質問対象となっていない前記主制御回路部20B又は前記外部制御装置40の中の各協働補機41〜44は主機回答情報A1n又は補機回答情報A2n〜A5nとしてゼロを回答するか、又は前記主制御回路部20Bは質問対象となっていない前記主制御回路部20B又は前記外部制御装置40の中の各協働補機41〜44から得られる主機回答情報A1n又は補機回答情報A2n〜A5nを除外して、対象となっている回答情報のみを前記監視制御回路部30Bへ送信するものである。
この構成は請求項5に記載の発明に対応する。この構成によれば、個別質問情報は一斉に送信されるが、対象相手からの回答情報のみが監視制御回路部へ送信されるようになっている。従って、一斉質問情報と個別質問情報は同じ通信仕様によって処理することができる特徴がある。
請求項7に記載の発明に関連して、前記質問情報Qn、Q1n、Q2n、Q3n、Q4n、Q5nは、前記マイクロプロセッサ20及び前記外部制御装置40内のマイクロプロセッサ41a、42a、43a、44aに於いて適用される少なくとも1個の演算算式に対応した制御プログラム、又は当該制御プログラムと同じ内容のプログラムであって、同じプログラムメモリ25B、41b、42b、43b、44bの異なるアドレス領域に格納されているコピープログラムを被試験プログラムとして指定すると共に、当該被試験プログラムに於いて適用される入力データに対応した入力定数テーブル番号を指定するものであって、当該入力定数テーブルの実数値は前記不揮発プログラムメモリ25B及び前記外部制御装置40内の補機プログラムメモリ41b、42b、43b、44bに格納されている。
前記主制御回路部20Bは、前記一斉質問情報Qn又は個別質問情報Q1nによって指定された演算算式と入力定数に基づいて主機回答情報A1nを生成し、前記外部制御装置40は前記一斉質問情報Qn又は個別質問情報Q2n、Q3n、Q4n、Q5nによって指定された演算算式と入力定数に基づく演算結果を補機回答情報A2n、A3n、A4n、A5nとして前記主制御回路部20Bに送信する。
請求項8に記載の発明に関連して、前記車載電子制御装置10Bはエンジン制御装置であって、前記第一の入力センサ群11aは少なくともアクセルペダルの踏込み度合を検出するアクセルポジションセンサと、吸気弁開度を検出するスロットルポジションセンサと、エンジンの吸気量を測定するエアフローセンサと、エンジン回転速度を算出するためのエンジン回転センサとを備えると共に、前記第一の電気負荷群12aは少なくとも吸気スロットルの弁開度制御用モータと燃料噴射用電磁弁とを備えている。
前記主制御回路部20Bに於ける被試験プログラムは、前記外部制御装置40から要求されたエンジン出力トルクの増減要求補正値Δτに対応したスロットル弁開度の増減目標補正値Δθを算出するための制御プログラムであり、
前記外部制御装置40は、車速とアクセルポジションセンサに応動して変速機の変速段を切換える変速制御装置41、又は方向操作ハンドルの操作に応動する操舵制御装置42、又は車両姿勢の安定制御装置43、又はフットブレーキペダルに応動する制動制御装置44の何れかを包含し、当該外部制御装置40は、前記第二のシリアル通信回路28、41c、42c、43c、44cを介して前記主制御回路部20Bに対してエンジントルクの増減要求補正値Δτを送信すると共に、当該外部制御装置40に於ける被試験プログラムは当該外部制御装置40に対する入力信号に応動して前記エンジン出力トルクの増減要求補正値Δτを算出するための制御プログラムである。
請求項9に記載の発明に関連して、前記不揮発プログラムメモリ25B、は更に外部機器異常処理手段1817bとなる制御プログラムを包含している。当該外部機器異常処理手段1817bは、前記監視制御回路部30Bによる個別異常判定手段1617dと外部機器異常通報手段1617fに基づいて主制御回路部20Bに送信された外部制御装置40の個別異常判定情報に基づいて作用する第一の異常処理手段であって、異常判定された前記外部制御装置40からのエンジン出力トルクの増減要求補正値Δτの内で、少なくとも増加要求には応動せずに現状保持すると共に、該当外部制御装置40に対して異常検出されたことを通報し、異常発生履歴情報を前記主制御回路部20Bに於いて保存する。
請求項10に記載の発明に関連して、前記監視制御回路部30Bは、前記第一のシリアル通信回路27、37を介して前記マイクロプロセッサ20に対する一部の入出力信号となる第二の入力センサ群11bと第二の電気負荷群12bとの入出力信号の交信を行なうようになっている。
前記主制御回路部20Bから監視制御回路部30Bに対して送信される下り通信情報DNDは、当該監視制御回路部に於いて必要とされる設定定数又は制御出力と、前回の上り通信情報UPDで得られた前記質問情報Qn−1、Q1n−1、Q2n−1、Q3n−1、Q4n−1、Q5n−1に対する回答情報An−1、A1n−1、A2n−1、A3n−1、A4n−1、A5n−1と第二のフラグ情報と符号点検情報とを包含し、前記監視制御回路部30Bから主制御回路部20Bに対して送信される上り通信情報UPDは、当該監視制御回路部に対する入力信号情報、或いは前記主制御回路部20Bから得られた前記設定定数又は前記制御出力の記憶情報と、今回の質問情報Qn、Q1n、Q2n、Q3n、Q4n、Q5nと第一のフラグ情報と符号点検情報とを包含している。
前記第一のフラグ情報は、前記監視制御回路部30Bに於いて前記質問情報Qn、Q1n、Q2n、Q3n、Q4n、Q5nの内容が更新変更された時点において変化して、質問情報の変化を通報する1ビット又は複数ビットの識別信号となるものであって、前記第二のフラグ情報は前記質問情報Qn、Q1n、Q2n、Q3n、Q4n、Q5nの内容が更新変更されたことに伴って、前記主制御回路部20Bが前記回答情報An、A1n、A2n、A3n、A4n、A5nの内容を更新させた時点において変化して、回答情報の更新を通報する1ビット又は複数ビットの識別信号となるものである。
請求項11に記載の発明に関連して、前記監視制御回路部30Bは、更に質問情報更新手段1704と応答遅延判定手段1616を備えている。前記質問情報更新手段1704は、前記上り通信情報UPDに包含される質問情報が複数の通信回数に於いて同一質問情報となるように反復送信し、所定期間以上の送信を行なってから新たな質問情報に更新し、前記応答遅延判定手段1616は、前記監視制御回路部30Bが前記第一のフラグ情報の内容を変化させてから、第二のフラグ情報の受信データが変化するまでの時間が所定時間を超過していたときに前記主制御回路部20Bの異常であると判定する手段である。
請求項12に記載の発明に関連して、前記監視制御回路部30Bは、更に符号誤り検出手段1614とリセット処理手段1619とを備えている。前記符号誤り検出手段1614は、前記下り通信情報DNDの受信データに対して、サムチェック又はCRCチェックで代表される符合点検手段を用いてビット情報の混入又は欠落の有無を検出する。
前記リセット処理手段1619は、前記異常判定手段1617dが主制御回路部20Bに関する異常を判定したこと、又は前記応答遅延判定手段1616が応答遅延を判定したこと、又は前記符号誤り検出手段1614が下り通信情報の符号誤りを検出したことの監視集計結果に応動して前記主制御回路部20Bを初期化・再起動する第二の異常処理手段となるものである。
前記監視制御回路部30Bは、補助マイクロプロセッサ30bと、当該補助マイクロプロセッサと協働する補助不揮発プログラムメモリ35Bと補助RAMメモリ34とを包含している。
前記補助不揮発プログラムメモリ35Bは、前記質問情報生成手段1705a、質問情
報更新手段1704、異常判定手段1617a、1617d、応答遅延判定手段1616、下り通信情報に対する符号誤り判定手段1614、リセット処理手段1619となる制御プログラムを包含すると共に、前記質問情報Qn、Q1n、Q2n、Q3n、Q4n、Q5nに対する正解情報Rn、R1n、R2n、R3n、R4n、R5nが格納されている。
前記補助RAMメモリ34には、前記監視集計結果が書込みされている。
以上の構成は、請求項13に記載の発明に対応し、監視制御回路部は、補助マイクロプロセッサと、補助不揮発プログラムメモリと補助RAMメモリとを包含している。従って、異常監視制御の仕様を補助不揮発プログラムメモリに格納された制御プログラムによって手軽に変更することができる特徴がある。
請求項14に記載の発明に関連して、前記不揮発プログラムメモリ25Bは、更に誤答生成手段1503bと集計情報監視手段1818aとなる制御プログラムを備えると共に、前記上り通信情報UPDには、前記監視制御回路部30Bに於ける異常監視の集計情報が包含されている。
前記誤答生成手段1503bは、前記質問情報Qn、Q1nに対して意図的に不正解情報を生成して回答情報An、A1nとして送信する手段であって、当該誤答生成手段による誤答を意図的に送信するタイミングは、前記異常監視の集計値に余裕があって、1回の誤答応答によっては前記監視制御回路部30Bのリセット処理手段1619がリセット出力RST2を発生しない時点において実行される。
前記集計情報監視手段1818aは、前記集計情報を監視することによって監視制御回路部30Bが正常に動作していることを主制御回路部20Bによって逆監視する手段である。
請求項15に記載の発明に関連して、前記不揮発プログラムメモリ25Bは、更に符号誤り検出手段1814又は記憶情報異常検出手段1818bとリセット処理手段1819となる制御プログラムを包含している。
前記符号誤り検出手段1814は、前記上り通信情報UPDの受信データに対して、サムチェック又はCRCチェックで代表される符合点検手段を用いてビット情報の混入又は欠落の有無を検出し、前記記憶情報異常検出手段1818bは、前記下り通信情報DNDの一部として監視制御回路部30Bが受信記憶した設定・出力情報の記憶状態を、上り通信情報UPDの一部として返信受信した前記主制御回路部20Bに於いて比較判定して異常の有無を検出し、前記リセット処理手段1819は前記符号誤り検出手段1814が上り通信情報UPDの符号誤りを検出したこと、又は前記記憶情報異常検出手段1818bが記憶情報の異常を検出したこと、又は前記集計情報監視手段1818aによる前記異常監視の集計情報が異常であったことの逆監視集計結果に応動して前記監視制御回路部30Bを初期化・再起動する第三の異常処理手段となるものである。
次に、この発明の実施の形態3について説明する。
実施の形態3.
(1)実施の形態3の構成の詳細な説明
以下この発明の実施の形態3による車載電子制御装置について説明する。図16は、この発明の実施の形態3による監視制御回路を有する車載電子制御装置の全体構成図である。以下の説明では、前述の図1の構成との相違点を中心にして説明する。図16に於いて、図1と同一符号は同一又は相当部分を示している。図16に於いて、車載電子制御装置10Cは、プログラムメモリ25Cと協働するマイクロプロセッサ20を主体として構成された主制御回路部20Cと、補助プログラムメモリ35Cと協働する補助マイクロプロセッサ30cを主体として構成された監視制御回路部30Cを備えていて、車載バッテリである外部電源13から給電されて動作するように構成されている。
電子制御装置10Cの外部には、実施の形態1に於ける図1と同様に、第一及び第二の入力センサ群11a、11b、第一及び第二の電気負荷群12a、12b、外部ツール19、外部制御装置40が接続されている。電子制御装置10Cの内部には、図1と同様に第一及び第二の入力インタフェース回路21、31、第一及び第二の出力インタフェース回路22、32、第一のシリアル通信回路27、37、ツールインタフェース回路29、電源回路33が接続されている。第一のシリアル通信回路を構成する一方の直並列変換回路37の並列入出力バスと補助マイクロプロセッサ30cのデータバス間には、図示しないダイレクトメモリアクセスコントローラが接続されて、補助マイクロプロセッサ30cを経由しないで演算処理用RAMメモリ34との間のデータの授受を行なうためのものとなっている。
同様に、第一のシリアル通信回路を構成する他方の直並列変換回路27の並列入出力バスとマイクロプロセッサ20のデータバス間にも、図示しないダイレクトメモリアクセスコントローラが設けられていて、マイクロプロセッサ20を経由しないで演算処理用RAMメモリ24との間のデータの授受を行なうように構成されている。
なお、プログラムメモリ25Cには通信制御プログラムと入出力制御プログラムに加えて、図19、図22で後述する各種の制御プログラムが格納されている。また、補助プログラムメモリ35Cには通信制御プログラムと入出力処理プログラムに加えて、図20、図21により後述する各種制御プログラムが格納されていると共に、Q&A診断のための正解情報が格納されている。
一対の直並列変換器によって構成された第一のシリアル通信回路27、37は、全二重ブロック通信回路を構成し、主制御回路部20Cから監視制御回路部30Cに対する下り通信情報DNDと、監視制御回路部30Cから主制御回路部20Cに対する上り通信情報UPDとを同時に送受信することができるようになっている。主制御回路部20Cが発生する通信許可信号ALTと、監視制御回路部30Cが発生する通信同期信号CLKについては図2により前述したとおりである。
上り通信情報UPDは、RAMメモリ24に格納される通信情報であり、後述する図17の(G)に一覧表示しているとおりQ&A用の質問情報、第二の入力センサ群11bから得られた入力信号情報、設定済情報、監視集計情報、第一のフラグ情報、外部機器情報、符号点検情報がある。下り通信情報DNDは、RAMメモリ34に格納される通信情報であり、後述する図17の(H)に一覧表示しているとおりQ&A用の回答情報、監視制御回路部30Cで必要とされる制御定数などの設定情報、第二の電気負荷群12bに対する出力信号情報、第二のフラグ情報、符号点検情報がある。
図1の場合と同様に、上り通信格納情報UPDの中の設定済情報とは、下り通信情報DNDとしてRAMメモリ34に格納された前記設定情報と出力信号情報であり、この設定済情報によって設定情報と出力信号情報が正しく送信されているか否かを、主制御回路部20C側で確認することができるように構成されている。
また、補助プログラムメモリ35Cには、質問情報に対応した正解情報が製品出荷段階で予め格納されていて、補助マイクロプロセッサ30cはランダムに質問情報を送信し、マイクロプロセッサ20から返信された回答情報と正解情報とを比較することによってマイクロプロセッサ20の動作状態を監視すると共に、マイクロプロセッサ20は、意図的な誤答を回答してみて、監視制御回路部30Cが適正な監視制御を行なっているか否かを逆監視するようになっている。
その結果として、監視制御回路部30Cが主制御回路部20Cの異常を検出するとリセット出力RST2によって、主制御回路部20Cを初期化・再起動し、主制御回路部20Cが監視制御回路部30Cの異常を検出するとリセット出力RST1によって監視制御回路部30Cを初期化・再起動するようになっている。
図17は、図16に示す車載電子制御装置10Cの各種メモリの内容の一覧表である。次にこの図17について説明する。図17の(A)は、不揮発プログラムメモリ25Cに格納されている制御プログラムと制御定数を一覧にしたものであり、その詳細は図19、図22のフローチャートによって後述する。図17の(B)は、補助プログラムメモリ35Cに格納されている制御プログラムと制御定数を一覧にしたものであり、その詳細は図20、図21のフローチャートによって後述する。
図17の(C)は、この実施の形態3で適用される一斉質問情報Qn(n=0、1、2、・・・f)を示しており、この一斉質問情報Qnは、入力テーブル番号n=0〜Fが指定され、各入力テーブルは、不揮発プログラムメモリ25Cや補機プログラムメモリ41b〜44bに格納されている。図17の(D)は、合成回答情報An、主機回答情報A1n、補機回答情報A2n〜A5nを示しており、これらの合成回答情報は、例えば16ビット以下の数値、その他の個別回答情報A1n〜A5nは13ビット以下の数値となっている。
図17の(E)は、合成正解情報Rn、主機正解情報R1n、補機正解情報R2n〜R5nを示しており、これらの合成正解情報は例えば16ビット以下の数値、その他の個別正解情報R1n〜R5nは13ビット以下の数値となっている。図17の(G)は、RAMメモリ24に格納される上り通信情報の一覧である。図17の(H)は、RAMメモリ34に格納される下り通信情報の一覧である。
なお、この実施の形態3の最も重要な特徴は、不揮発プログラムメモリ25Cが補機正解情報R2n〜R5nと外部機器監視手段とを備えているのに対し、監視制御回路部30C側では合成正解情報Rnと主機正解情報R1nのみを持っていることである。このために、主制御回路部20Cは、選択回答生成手段によって合成回答情報An又は主機回答情報A1nを監視制御回路部30Cに送信するようになっている。
次に、図16に示す車載電子制御装置に於ける質問・回答情報の変遷図である図18について説明する。図18の(A)は監視制御回路部30C、(B)は主制御回路部20C、(C)はマイクロプロセッサ20及び第二のシリアル通信回路の通信端末28、(D)は協働補機である変速制御装置(TCU)41、(E)は協働補機である操舵制御装置(EPS)42、(F)は協働補機である安定制御装置(SCU)43、(G)は協働補機である制動制御装置(ABS)44、の夫々の質問・回答情報の変遷を示している。尚、以下の説明では変速制御装置(TCU)41、操舵制御装置(EPS)42、安定制御装置(SCU)43、制動制御装置(ABS)44を、夫々単に、協働補機41、42、43、44と称する。
図18に示す時間帯t1において、(A)の監視制御回路部30Cは、一斉質問情報Q
n(n=0〜F)を発生し、(B)の主制御回路部20Cは、第一のシリアル通信回路を介してこれを受信する。次に時間帯t2に於いて、(B)の主制御回路部20Cは、(C)の第二のシリアル通信回路を介して各協働補機41〜44に対して一斉質問情報Qnを転送する。
時間帯t3に於いて、(B)の主制御回路部20Cは、主機回答情報A1nを生成する。時間帯t4に於いて、(D)の協働補機41は、補機回答情報A2nを生成して(C)の第二のシリアル通信回路を介して(B)の主制御回路部20Cへ送信する。主制御回路部20Cは、不揮発プログラムメモリ25Cに格納されている補機正解情報R2nと比較して、異常の有無を判定する。
図18に示す時間帯t5に於いて、(E)の協働補機42は、補機回答情報A3nを生成して(C)の第二のシリアル通信回路を介して(B)の主制御回路部20Cへ送信する。主制御回路部20Cは、不揮発プログラムメモリ25Cに格納されている補機正解情報R3nと比較して、異常の有無を判定する。
図18の時間帯t6に於いて、(F)の協働補機43は、補機回答情報A4nを生成して(C)の第二のシリアル通信回路を介して(B)の主制御回路部20Cへ送信する。主制御回路部20Cは、不揮発プログラムメモリ25Cに格納されている補機正解情報R4nと比較して、異常の有無を判定する。
図18に示す時間帯t7に於いて、(G)の協働補機44は、補機回答情報A5nを生成して(C)の第二のシリアル通信回路を介して主制御回路部20Cへ送信する。(B)の主制御回路部20Cは、不揮発プログラムメモリ25Cに格納されている補機正解情報R5nと比較して、異常の有無を判定する。
図18の時間帯t8に於いて、(B)の主制御回路部20Cは、合成回答情報Anを生成して、第一のシリアル通信回路を介して監視制御回路部30Cへ送信するか、又は主機回答情報A1nのみを第一のシリアル通信回路を介して監視制御回路部30Cへ送信する。なお、主制御回路部20Cは、協働補機41〜44の何れかに異常が発見された場合には、合成回答情報Anに替わって、主機回答情報A1nを監視制御回路部30Cへ送信するようになっている。
(A)の監視制御回路部30Cは、補助プログラムメモリ35Cに格納されている合成正解情報Rn又は主機正解情報R1nとの比較判定を行って異常の有無を判定し、主制御回路部20Cに異常があれば、時間帯t9に於いて過去の異常発生状態の集計結果に応動して後述のリセット出力を発生するようになっている。
また、得られた回答情報が主機正解情報R1nとは合致するが、合成正解情報Rnとは合致しない場合には、協働補機41〜44の何れかが異常判定されたことを認知して、主制御回路部20Cに対して外部機器異常確認情報を送信する。従って、この実施の形態3の場合に、外部制御装置40の異常は主制御回路部20Cに於いて監視され、異常が発生したことは監視制御回路部30Cに於いても認知されることになる。
なお、補機回答情報A2n〜A5nを生成して主制御回路部20Cへ送信する外部回答生成・送信手段400は、協働補機41〜44の補機プログラムメモリ41b〜44bに格納されている制御プログラムによって実行されるものである。
図18に示す時間帯t1から時間帯t9までの合計時間は、例えば40[msec]であり、この一連の動作が完了すると一斉質問情報はQn+1に更新され、新たな質問情報に基づいて同様の異常監視が繰返されるようになっている。
(2)実施の形態3の作用・動作の詳細な説明
以下、図16に示すとおり構成されたこの発明の実施の形態3による車載電子制御装置の作用・動作について説明する。図19は主制御回路部20Cの送信動作を示すフロ−チャ−ト、図20は監視制御回路部30Cの受信動作を示すフロ−チャ−ト、図21は監視制御回路部30Cの送信動作を示すフロ−チャ−ト、図22は主制御回路部20Cの受信動作を示すフロ−チャ−トである。
まず、図16に於いて、図示しない電源スイッチを介して電子制御装置10Cに対して外部電源13が接続されると、マイクロプロセッサ20は、第一・第二の入力センサ群11a、11bの動作状態とプログラムメモリ25C内の制御プログラムの内容に応動して第一及び第二の電気負荷群12a、12bの駆動制御を行なう。
特に、第一の入力センサ群11aや第一の電気負荷群12aは、エンジン回転と同期して開閉・断続動作を行うものであって、例えば4気筒・4サイクルのガソリンエンジンが6000[rpm]で回転していると、5[msec]周期で点火制御や燃料噴射制御を行なうことになるが、エンジン回転速度が600[rpm]であれば50[msec]周期でこれ等の制御を行なえばよいことになる。
一方、第二の入力センサ群11bや第二の電気負荷群12bは、エンジン回転と同期した動作を行なうものではないので、高頻度な動作は行わないが、動作状態が変化すると速やかに信号交信を行なう必要があるので、エンジン回転速度とは無関係に比較的高頻度に一定周期の交信を行なうのが望ましいものとなっている。
次に、図16に示す主制御回路部20Cの送信動作について説明するが、前述の実施の形態1に於ける図5の場合との相違点を中心にして説明する。なお、図5の500番台の符号は図19では2500番台で示されている。
図19に於いて、ステップ2500は、マイクロプロセッサ20が監視制御回路部30Cに対する送信動作を開始するステップである。ステップ2501a、2501b、25
01cは、後述のステップ2819に於けるリセット出力RST1の発生に応動して監視制御回路部30Cを初期化・再起動したり、ステップ2819に於ける逆監視集計結果をリセットしてリセット出力RST1を停止するものとなっている。
ステップ2502aは、後述のステップ2816c(図22参照)に於いて協働補機41〜44の何れかの異常が検出されたか否かを記憶した判定フラグの動作状態を監視して、協働補機41〜44の異常の有無に応じてステップ2502b又はステップ2502cへ移行する判定ステップである。ステップ2502bでは、協働補機の全てが正常である場合に後述のステップ2816b(図22参照)で得られた補機回答情報A2n〜A5nを選択し、ステップ2502cでは協働補機41〜44の何れかが異常であった場合に主機回答情報A1nだけを選択することを決定する。
ステップ2502b又はステップ2502cに続いて実行されるステップ2503a、2503b、2503c、2504では、誤答生成手段2503bと主機回答生成手段2503cによる回答準備が完了したか否かによってステップ2505a又はステップ2505bを選択するようになっている。
選択回答生成手段となるステップ2505aでは、今回の回答情報を決定すると共に、第二のフラグ情報Fの内容を更新する。なお、ステップ2505aに於いて選択される回答情報は、ステップ2816bで格納された補機回答情報A2n〜A5nの内容と、ステップ2503cで生成された主機回答情報A1nの内容に基づいて決定され、ステップ2502bが選択されているときには合成回答情報Anが適用され、ステップ2502cが選択されているときには主機回答情報A1nが選択されるように構成されている。
ステップ2505bでは、今回の回答情報として前回の回答情報をそのまま援用し、第二のフラグ情報Fは更新しないように決定する。ステップ2510a以降では、ステップ2505a又はステップ2505bで決定された回答情報とステップ2511bで付加された設定・出力情報とステップ2512で付加された符号点検情報とが監視制御回路部30Cへ送信され、動作終了ステップ2520へ移行する。動作終了ステップ2520では他の制御動作を実行し、所定時間内には再度動作開始ステップ2500へ循環移行するようになっている。
次に、図16に示す監視制御回路部30Cの受信動作を、図20に基づいて、前述の図6の場合との相違点を中心にして説明する。なお、図6の600番台の符号は、図20では2600番台にて示されている。図20に於いて、ステップ2600は、補助マイクロプロセッサ30cが受信動作を開始するステップである。
ステップ2601a、2601b、2601cは、後述のステップ2619に於けるリセット出力RST2の発生に応動してマイクロプロセッサ20を初期化・再起動したり、ステップ2619に於ける監視集計結果をリセットしてリセット出力RST2を停止するものとなっている。ステップ2610からステップ2616では、主制御回路部20Cからの受信データを符号誤り検出手段2614によって点検したうえで補助RAMメモリ34に格納すると共に、応答遅延判定手段2616によって主制御回路部20Cからの回答情報の遅延の有無が判定される。
ステップ2617aでは、ステップ2615で得られた今回の回答情報が補助プログラムメモリ35Cに格納されている合成正解情報Rnと合致しているか否かを判定し、合致していればYESの判定を行なって動作終了ステップ2620へ移行し、合致していなければNOの判定を行なってステップ2617bへ移行する。ステップ2617bでは、ステップ2615で得られた今回の回答情報が補助プログラムメモリ35Cに格納されている主機正解情報R1nと合致しているか否かを判定し、合致していればYESの判定を行なってステップ2617fへ移行し、合致していなければNOの判定を行なってステップ2619へ移行する。
ステップ2617aとステップ2617bによって構成されたブロック2617は、異常分析判定手段となるものである。外部機器異常確認通報手段となるステップ2617fは、協働補機41〜44の何れかに異常があることを主制御回路部20Cに確認通報するステップとなっている。
リセット処理手段となるステップ2619は、図示しないエラーカウンタによって構成されていて、当該エラーカウンタはステップ2614、2616、2617bがYESとなる異常判定を行なう毎に、現在値が例えば5カウント上昇し、ステップ2614、2616、2617bがNOとなる正常判定を行なう毎に、現在値が例えば1カウント減少し、エラーカウンタの現在値は「0」以下にはならないように減算規制されている。
このように構成されたエラーカウンタの現在値は、監視集計結果を示すものであり、この監視集計結果が例えば「11」を超過するとリセット出力RST2が発生し、ステップ2601b又は後述のステップ2701bでマイクロプロセッサ20が初期化・再起動されて、これが第二の異常処理手段である再起処理に該当するものである。ステップ2619又はステップ2617fに続いて動作終了ステップ2620へ移行し、他の制御を行なってから動作開始ステップ2600へ復帰するように構成されている。
次に、図16に示す監視制御回路部30Cの送信動作を、図21に基づいて、前述の図7との相違点を中心にして説明する。なお、図7の700番台の符号は図21では2700番台で示されている。図21に於いて、ステップ2700は、補助マイクロプロセッサ30cが送信動作を開始するステップであり、以降のステップは図7の場合と同一であって、ステップ2704は質問情報更新手段、ステップ2705aは質問情報生成手段とな
っている。また、動作終了ステップ2720に続いて所定時間後には動作開始ステップ2700へ移行するようになっている。
次に、図16に示す主制御回路部20Cの受信動作を、図22に基づいて、前述の図8のものとの相違点を中心にして説明する。なお、図8の800番台の符号は、図22では2800番台で示されている。図22に於いて、ステップ2800は、マイクロプロセッサ20が監視制御回路部30Cからの受信動作を開始するステップである。
ステップ2801a、2801b、2801cは、後述のステップ2819に於けるリセット出力RST1の発生に応動して監視制御回路部30Cを初期化・再起動したり、ステップ2819に於ける逆監視集計結果をリセットしてリセット出力RST1を停止するものとなっている。ステップ2810からステップ2815aに至る一連のステップは、監視制御回路部30Cからの受信データを符号誤り検出手段2814によって点検したうえでRAMメモリ24に格納するようになっている。
ステップ2815bでは、ステップ2815aで受信した更新質問情報Qnが協働補機41〜44に対して送信される。これは図18の第一時間帯のt2に於いて実行されるものである。続くステップ2816aでは、協働補機41〜44からの補機回答情報A2n〜A5nの返信受信が完了したか否かを判定し、未完了であればNOの判定を行なってステップ2817aへ移行し、完了であればYESの判定を行なってステップ2816bへ移行する。
ステップ2816bでは、得られた補機回答情報A2n〜A5nをRAMメモリ24に格納してからステップ2816cへ移行する。外部機器監視手段となるステップ2816cは、受信した補機回答情報A2n〜A5nと、不揮発プログラムメモリ25Cに格納されている補機正解情報とを比較して協働補機41〜44の異常の有無を判定し、異常が無ければNOの判定を行なってステップ2818aへ移行し、異常があればYESの判定を行なってステップ2817bへ移行する判定ステップである。
ステップ2817aでは、ステップ2815bに於いて協働補機41〜44に対して一斉質問情報Qnが送信されてから、補機回答情報A2n〜A5nが得られるまでの応答時間が所定の閾値時間を超過したかどうかを判定し、時間超過であればYESの判定を行なってステップ2817bへ移行し、時間超過していなければNOの判定を行なってステップ2818aへ移行する。なお、ステップ2817aが時間超過ではないと判定した場合には、ステップ2800からステップ2820に至る一連の制御フローを繰り返しながら、ステップ2816aによる返信完了を待つことになる。
外部機器異常処理手段となるステップ2817bは、ステップ2816bによる外部制御装置40の個別異常判定情報に基づいて実行される第一の異常処理手段であって、異常判定された外部制御装置40からのエンジン出力トルクの増減要求補正値Δτの内で、少なくとも増加要求には応動せずに現状保持すると共に、該当外部制御装置40に対して異常検出されたことを通報し、異常発生履歴情報を前記主制御回路部20Cに於いて保存するようになっている。
また、ステップ2817bは、回答送信選択フラグをセットして、ステップ2502aに於ける外部機器異常の有無に関する判定情報を生成する。集計情報監視手段となるステップ2818aでは、前述のステップ2503bに基づいてステップ2512で送信された誤答情報に対応して、ステップ2815aで受信した監視集計結果の変化を監視することによって監視制御回路部30Cが正常に動作していることを逆監視する手段であって、異常判定されるとYESとなってステップ2819へ移行し、異常でなければNOとなってステップ2818bへ移行する。
前記憶情報異常検出手段となるステップ2818bは、下り通信情報DNDの一部として監視制御回路部30Cがステップ2615で受信記憶した設定・出力情報の記憶状態と、上り通信情報UPDの一部として主制御回路部20Cがステップ2815aで受信した確認返信情報を比較して異常の有無を検出する手段であって、異常判定されるとYESとなってステップ2819へ移行し、異常でなければNOとなって動作終了ステップ2820へ移行する。
なお、記憶情報の異常の有無を判定するためには、主制御回路部20Cに於いて前回の設定・出力送信情報を記憶しておく必要があるので、一部の重要データについてのみ一致判定を行なうようになっている。リセット処理手段となるステップ2819は、図示しないエラーカウンタによって構成されていて、当該エラーカウンタはステップ2814、2818a、2818bがYESとなる異常判定を行なう毎に現在値が例えば5カウント上昇し、ステップ2814、2818a、2818bがNOとなる正常判定を行なう毎に現在値が例えば1カウント減少し、エラーカウンタの現在値は「0」以下にはならないように減算規制されている。
このように構成されたエラーカウンタの現在値は、逆監視集計結果を示すものであり、この逆監視集計結果が例えば「11」を超過するとリセット出力RST1が発生し、ステップ2501b又はステップ2801bで補助マイクロプロセッサ30cが初期化・再起動されて、これが第三の異常処理手段である再起処理に該当するものである。ステップ2819に続いて動作終了ステップ2820へ移行し、他の制御を行なってから動作開始ステップ2800へ復帰するようになっている。
(3)実施の形態3の要点と特徴
以上の説明で明らかなとおり、この発明の実施の形態3による車載電子制御装置10Cは、不揮発プログラムメモリ25Cと、演算処理用RAMメモリ24と、第一の入力センサ群11aが接続された第一の入力インタフェース回路21と、第一の電気負荷群12aが接続された第一の出力インタフェース回路22と、前記不揮発プログラムメモリ25Cに格納された制御プログラムの内容と前記第一の入力センサ群11aの動作状態に応動して、前記第一の電気負荷群12aを制御するマイクロプロセッサ20とを備えた主制御回路部20Cと、前記マイクロプロセッサ20に対して第一のシリアル通信回路27、37によって接続され、複数の質問情報を順次選択送信する質問情報生成手段2705aと、前記質問情報に対する正解情報格納メモリ35Cと、前記質問情報に基づく前記主制御回路部20Cからの回答情報と前記正解情報格納メモリ35Cに格納されている正解情報とを比較して異常の有無を判定する異常判定手段2617とを有する監視制御回路部30Cとを備えた車載電子制御装置10Cとなっている。
前記主制御回路部20Cは、更に第二のシリアル通信回路28を介して接続されて制御信号を相互に交信する外部制御装置40と協働し、当該外部制御装置40は、補機プログラムメモリ41b、42b、43b、44bと協働する補機マイクロプロセッサ41a、42a、43a、44aによって構成された協働補機41、42、43、44を備え、前記補機プログラムメモリ41b、42b、43b、44bは、前記主制御回路部20Cから送信された質問情報Qnに応動して回答情報を生成し、補機回答情報A2n、A3n、A4n、A5nとして前記主制御回路部20Cに回答返信する外部回答生成送信手段400となる制御プログラムを包含している。
前記質問情報生成手段2705aは、前記主制御回路部20Cと前記外部制御装置40の全てに対して適用される一斉質問情報Qnを生成し、当該一斉質問情報Qnは、前記監視制御回路部30Cから主制御回路部20Cに送信され、前記外部制御装置40に対しては当該主制御回路部20Cを中継して送信され、前記不揮発プログラムメモリ25Cは、更に前記一斉質問情報Qnに対応して主機回答情報A1nを生成する主機回答生成手段2503cとなる制御プログラムを包含すると共に、前記一斉質問情報Qnに対応して、前記主機回答情報A1nと補機回答情報A2n、A3n、A4n、A5nとを合算集計した合成回答情報Anを送信する送信回答編集手段2505aとなる制御プログラムを包含している。
前記正解情報格納メモリ35Cには前記主制御回路部20Cが発生する主機回答情報A1nに関する主機正解情報R1nと、前記補機回答情報A2n、A3n、A4n、A5nに対する補機正解情報R2n、R3n、R4n、R5nと、前記主機正解情報R1nとを合算集計した合成正解情報Rnが格納され、前記補機正解情報R2n、R3n、R4n、R5nは前記不揮発プログラムメモリ25Cに格納されている。
前記異常判定手段2617は、少なくとも前記監視制御回路部30Cが発生した一斉質問情報Qnに基づいて、前記主制御回路部20Cの異常監視を行なうと共に、前記主制御回路部20Cと監視制御回路部30Cは協働して前記外部制御装置40に対する異常を識別監視し、前記主制御回路部20Cは前記外部制御装置40の異常発生に伴って第一の異常処理手段2817bによる自衛処理を行い、前記監視制御回路部30Cは前記主制御回路部20Cの異常発生に伴って第二の異常処理手段2619によって主制御回路部に対する再起処理を行うように構成されている。
前記不揮発プログラムメモリ25Cは、更に外部機器監視手段2816cと選択回答生成手段2505aとなる制御プログラムと、前記補機回答情報A2n、A3n、A4n、A5nに関する補機正解情報R2n、R3n、R4n、R5nが格納されており、前記監視制御回路部30Cは、更に異常分析判定手段2617を備えていて、前記正解情報格納メモリ35Cには主機正解情報R1nと合成正解情報Rnが格納されている。
前記外部機器監視手段2816cは、前記補機回答情報A2n、A3n、A4n、A5nと前記補機正解情報R2n、R3n、R4n、R5nとを比較して前記外部制御装置40に関する異常の有無を個別に判定し、前記選択回答生成手段2505aは、まず第一に前記監視制御回路部30Cが発生した一斉質問情報Qnに対応して、前記主制御回路部20Cが生成した主機回答情報A1nと前記外部制御装置40が生成した補機回答情報A2n、A3n、A4n、A5nを合算した合成回答情報Anを生成して前記監視制御回路部30Cに対して送信し、当該選択回答生成手段2505aは、前記補機回答情報A2n、A3n、A4n、A5nが異常である場合には、合成回答情報Anに代わって主機回答情報A1nを送信する送信回答編集手段となるものである。
前記異常分析判定手段2617は、前記合成回答情報An又は主機回答情報A1nの何れか一方である今回回答情報と合成正解情報Rnが一致すれば、主制御回路部20Cと外部制御装置40は共に正常であると判定し、前記今回回答情報と合成正解情報Rnが不一致であっても前記主機正解情報R1nが一致すれば、主制御回路部20Cは正常であるが外部制御装置40が異常であると判定し、前記今回回答情報と合成正解情報Rnが不一致であって、しかも前記主機正解情報R1nとも不一致であれば、主制御回路部20Cが異常であると判定する異常判定手段となるものである。
この構成は、請求項6に記載の発明に対応し、主制御回路部は補機正解情報を持っていて、外部機器監視を行なうと共に、外部制御装置が異常であるときには監視制御回路部に対する合成回答情報を主機回答情報に変更して送信し、監視制御回路部は合成正解情報と主機正解情報とを持っている。
従って、監視制御回路部は一斉質問情報を発生し、主制御回路部から得られた回答情報と合成正解情報又は主機正解情報とを比較して主制御回路部の異常又は外部制御装置の
異常を識別して検出することができる特徴がある。
請求項7に記載の発明に関連して、前記質問情報Qnは、前記マイクロプロセッサ20及び前記外部制御装置40内のマイクロプロセッサ41a、42a、43a、44aに於いて適用される少なくとも1個の演算算式に対応した制御プログラム、又は当該制御プログラムと同じ内容のプログラムであって、同じプログラムメモリ25C、41b、42b、43b、44bの異なるアドレス領域に格納されているコピープログラムを被試験プログラムとして指定すると共に、当該被試験プログラムにおいて適用される入力データに対応した入力定数テーブル番号を指定するものであって、当該入力定数テーブルの実数値は、前記不揮発プログラムメモリ25C及び前記外部制御装置40内の補機プログラムメモリ41b、42b、43b、44bに格納されている。
前記主制御回路部20Cは、前記一斉質問情報Qnによって指定された演算算式と入力定数に基づいて主機回答情報A1nを生成し、前記外部制御装置40は、前記一斉質問情報Qnによって指定された演算算式と入力定数に基づく演算結果を補機回答情報A2n、A3n、A4n、A5nとして前記主制御回路部20Cに送信するように構成されている。
請求項8に記載の発明に関連して、前記車載電子制御装置10Cはエンジン制御装置であって、前記第一の入力センサ群11aは少なくともアクセルペダルの踏込み度合を検出するアクセルポジションセンサと、吸気弁開度を検出するスロットルポジションセンサと、エンジンの吸気量を測定するエアフローセンサと、エンジン回転速度を算出するためのエンジン回転センサとを備えると共に、前記第一の電気負荷群12aは少なくとも吸気スロットルの弁開度制御用モータと燃料噴射用電磁弁とを備えている。
前記主制御回路部20Cに於ける被試験プログラムは、前記外部制御装置40から要求されたエンジン出力トルクの増減要求補正値Δτに対応したスロットル弁開度の増減目標補正値Δθを算出するための制御プログラムである。
前記外部制御装置40は、車速とアクセルポジションセンサに応動して変速機の変速段を切換える変速制御装置41、又は方向操作ハンドルの操作に応動する操舵制御装置42、又は車両姿勢の安定制御装置43、又はフットブレーキペダルに応動する制動制御装置44の何れかを包含し、当該外部制御装置40は、前記第二のシリアル通信回路28、41c、42c、43c、44cを介して前記主制御回路部20Cに対してエンジントルクの増減要求補正値Δτを送信すると共に、当該外部制御装置40に於ける被試験プログラムは、当該外部制御装置40に対する入力信号に応動して前記エンジン出力トルクの増減要求補正値Δτを算出するための制御プログラムとなっている。
請求項9に記載の発明に関連して、前記不揮発プログラムメモリ25Cは、更に外部機器異常処理手段2817bとなる制御プログラムを包含している。当該外部機器異常処理手段2817bは、前記主制御回路部20Cの外部機器監視手段2816cによる外部制御装置40の個別異常判定情報に基づいて作用する第一の異常処理手段であって、異常判定された前記外部制御装置40からのエンジン出力トルクの増減要求補正値Δτの内で、少なくとも増加要求には応動せずに現状保持すると共に、該当外部制御装置40に対して異常検出されたことを通報し、異常発生履歴情報を前記主制御回路部20Cに於いて保存するように構成されている。
請求項10に記載の発明に関連して、前記監視制御回路部30Cは、前記第一のシリアル通信回路27、37を介して前記マイクロプロセッサ20に対する一部の入出力信号となる第二の入力センサ群11bと第二の電気負荷群12bとの入出力信号の交信を行なうように構成されている。
前記主制御回路部20Cから監視制御回路部30Cに対して送信される下り通信情報DNDは、当該監視制御回路部に於いて必要とされる設定定数又は制御出力と、前回の上り通信情報UPDで得られた前記質問情報Qn−1に対する回答情報An−1と第二のフラグ情報と符号点検情報とを包含し、前記監視制御回路部30Cから主制御回路部20Cに対して送信される上り通信情報UPDは、当該監視制御回路部に対する入力信号情報、或いは前記主制御回路部20Cから得られた前記設定定数又は前記制御出力の記憶情報と、今回の質問情報Qnと第一のフラグ情報と符号点検情報とを包含している。
前記第一のフラグ情報は、前記監視制御回路部30Cに於いて前記質問情報Qnの内容が更新変更された時点において変化して、質問情報の変化を通報する1ビット又は複数ビットの識別信号となるものであって、前記第二のフラグ情報は前記質問情報Qnの内容が更新変更されたことに伴って、前記主制御回路部20Cが前記回答情報Anの内容を更新させた時点において変化して、回答情報の更新を通報する1ビット又は複数ビットの識別信号となるものである。
請求項11に記載の発明に関連して、前記監視制御回路部30Cは、更に質問情報更新手段2704と応答遅延判定手段2616を備えている。前記質問情報更新手段2704は、前記上り通信情報UPDに包含される質問情報が複数の通信回数に於いて同一質問情報となるように反復送信し、所定期間以上の送信を行なってから新たな質問情報に更新し、前記応答遅延判定手段2616は、前記監視制御回路部30Cが前記第一のフラグ情報の内容を変化させてから、第二のフラグ情報の受信データが変化するまでの時間が所定時間を超過していたときに前記主制御回路部20Cの異常であると判定する手段となっている。
請求項12に記載の発明に関連して、前記監視制御回路部30Cは、更に符号誤り検出手段2614とリセット処理手段2619とを備えている。
前記符号誤り検出手段2614は、前記下り通信情報DNDの受信データに対して、サムチェック又はCRCチェックで代表される符合点検手段を用いてビット情報の混入又は欠落の有無を検出する。
前記リセット処理手段2619は、前記異常判定手段2617が主制御回路部20Cに関する異常を判定したこと、又は前記応答遅延判定手段2616が応答遅延を判定したこと、又は前記符号誤り検出手段2614が下り通信情報の符号誤りを検出したことの監視集計結果に応動して前記主制御回路部20Cを初期化・再起動する第二の異常処理手段となるものである。
請求項13に記載の発明に関連して、前記監視制御回路部30Cは、補助マイクロプロセッサ30cと、当該補助マイクロプロセッサと協働する補助不揮発プログラムメモリ35Cと補助RAMメモリ34とを包含している。
前記補助不揮発プログラムメモリ35Cは、前記質問情報生成手段2705a、質問情報更新手段2704、異常判定手段2617、応答遅延判定手段2616、下り通信情報に対する符号誤り判定手段2614、リセット処理手段2619となる制御プログラムを包含すると共に、前記質問情報Qnに対する正解情報Rn、R1nが格納され、前記補助RAMメモリ34には前記監視集計結果が書込みされている。
請求項14に記載の発明に関連して、前記不揮発プログラムメモリ25Cは、更に誤答生成手段2503bと集計情報監視手段2818aとなる制御プログラムを備えると共に、前記上り通信情報UPDには前記監視制御回路部30Cに於ける異常監視の集計情報が包含されている。
前記誤答生成手段2503bは、前記質問情報Qnに対して意図的に不正解情報を生成して回答情報An、A1nとして送信する手段であって、当該誤答生成手段による誤答を意図的に送信するタイミングは前記異常監視の集計値に余裕があって、1回の誤答応答によっては前記監視制御回路部30Cのリセット処理手段2619がリセット出力RST2を発生しない時点において実行され、前記集計情報監視手段2818aは前記集計情報を監視することによって監視制御回路部30Cが正常に動作していることを主制御回路部20Cによって逆監視する手段となっている。
請求項15に記載の発明に関連して、前記不揮発プログラムメモリ25Cは、更に符号誤り検出手段2814又は記憶情報異常検出手段2818bとリセット処理手段2819となる制御プログラムを包含している。
前記符号誤り検出手段2814は、前記上り通信情報UPDの受信データに対して、サムチェック又はCRCチェックで代表される符合点検手段を用いてビット情報の混入又は欠落の有無を検出し、前記記憶情報異常検出手段2818bは、前記下り通信情報DNDの一部として監視制御回路部30Cが受信記憶した設定・出力情報の記憶状態を、上り通信情報UPDの一部として返信受信した前記主制御回路部20Cに於いて比較判定して異常の有無を検出する。
前記リセット処理手段2819は、前記符号誤り検出手段2814が上り通信情報UPDの符号誤りを検出したこと、又は前記記憶情報異常検出手段2818bが記憶情報の異常を検出したこと、又は前記集計情報監視手段2818aによる前記異常監視の集計情報が異常であったことの逆監視集計結果に応動して前記監視制御回路部30Cを初期化・再起動する第三の異常処理手段となるものである。
次に、その他の実施の形態について説明する。
その他の実施の形態の説明 以上の説明において、図1の実施の形態1では、監視制御回路部30Aとして論理回路部30aを備え、通信許可信号は交番信号ALTとし、通信同期信号CLKは監視制御回路部30Aが発生するように構成されているが、論理回路部30aに代わって、実施の形態2に於ける図9、実施の形態3に於ける図16で示した補助マイクロプロセッサ30b、30cを使用することもできる。逆に、実施の形態2に於ける図9、実施の形態3に於ける図16で示した補助マイクロプロセッサ30b、30cを、実施の形態1に於ける図1で示したような論理回路部30aに代えることも可能である。論理回路部を用いた場合には、監視制御回路部としての制御仕様の変更を行うことが困難となるが、補助マイクロプロセッサと補助プログラムメモリを使用しないで安価な集積回路素子を構成することができる特徴がある。補助マイクロプロセッサを使用した場合には、補助プログラムメモリの内容を変更することによって、比較的容易に監視制御回路部の動作仕様を変更することができる特徴がある。
また、図1、図9、図16に於いて、通信許可信号は交番信号ALTとし、通信同期信号CLKは主制御回路部が発生するように構成されている。しかし、通信許可信号としては図2の(A)で示したような交番信号ALTに代えて、通信許可期間で論理レベルが「H」(又は「L」)となり、通信不許可期間で「L」(又は「H」)となる論理信号にすることも可能である。また、通信同期信号CLKは、監視制御回路部が発生するのではなく、主制御回路部が発生するようにしてもよい。
更に、主制御回路部と監視制御回路部間の信号交信の方式として、図2で示したような同期信号を用いた一括ブロック通信方式によらないで、コマンド情報とアドレス情報と交信データによって構成された通信パケットを調歩同期方式で送信するような方式にすることも可能であって、この場合には入出力信号の交信周期に比べて、質問・回答情報の交信周期を自由に拡大延長することができるものである。
以上の説明ではデータメモリ35A又は補助プログラムメモリ35B、35Cには、質問情報に対応した正解情報が予め書込みされているものとしたが、この正解情報はプログラムメモリ25A、25B、25Cに対して外部ツールから書込みされていて、当該プログラムメモリに書込みされた正解情報は下り通信情報の中の設定データとして監視制御回路部のRAMメモリに送信されるようにしてもよい。
また、図9の実施の形態2に於ける合成回答情報Rnは、予め格納しておく必要はなく、主機正解情報R1nと補機正解情報R2n〜R5nさえ格納しておけば、監視制御回路部に於いて合成回答情報Rnを生成して、RAMメモリ34に格納しておくようにすることができる。
更に、以上の説明では合成回答情報Anや合成正解情報Rnは、個別回答情報や個別正解情報の代数和であるとしたが、各個別回答情報や個別正解情報を所定の整数で割った剰余を用いるなど、所定の関数変換を行なった合成値を用いることもできる。また、回答情報や個別情報のビット数を増加することによって誤り判定率を抑制することができる。
また、以上の説明では監視制御回路部30A、30Bが主制御回路部20A、20Bの異常を検出すると、主制御回路部20A、20Bが初期化・再起動されるようになっているが、主制御回路部20A、20Bの初期化・再起動処理に代わってスロットル弁開度制御用モータに対する電源リレーを消勢し、所定のデフォルト弁開度による退避運転モードへ移行するようにすることも可能である。
この発明の実施の形態1による監視制御装置を有する車載電子制御装置の全体構成図である。 この発明の実施の形態1による監視制御装置を有する車載電子制御装置のシリアル通信のタイムチャートである。 この発明の実施の形態1による監視制御装置を有する車載電子制御装置の各種メモリと論理ブロックの内容の一覧を示す表である。 この発明の実施の形態1による監視制御装置を有する車載電子制御装置の質問・回答情報の変遷図である。 この発明の実施の形態1による監視制御装置を有する車載電子制御装置の主制御回路部の送信動作を示すフロ−チャ−トである。 この発明の実施の形態1による監視制御装置を有する車載電子制御装置の監視制御回路部の受信動作を示すフロ−チャ−トである。
この発明の実施の形態1による監視制御装置を有する車載電子制御装置の監視制御回路部の送信動作を示すフロ−チャ−トである。 この発明の実施の形態1による監視制御装置を有する車載電子制御装置の主制御回路部の受信動作を示すフロ−チャ−トである。 この発明の実施の形態2による監視制御装置を有する車載電子制御装置の全体構成図である。 この発明の実施の形態2による監視制御装置を有する車載電子制御装置の各種メモリの内容の一覧を示す表である。 この発明の実施の形態2による監視制御装置を有する車載電子制御装置の質問・回答情報の変遷図である。 この発明の実施の形態2による監視制御装置を有する車載電子制御装置の主制御回路部の送信動作を示すフロ−チャ−トである。
この発明の実施の形態2による監視制御装置を有する車載電子制御装置の監視制御回路部の受信動作を示すフロ−チャ−トである。 この発明の実施の形態2による監視制御装置を有する車載電子制御装置の監視制御回路部の送信動作を示すフロ−チャ−トである。 この発明の実施の形態2による監視制御装置を有する車載電子制御装置の主制御回路部の受信動作を示すフロ−チャ−トである。 この発明の実施の形態3による監視制御装置を有する車載電子制御装置の全体構成図である。 この発明の実施の形態3による監視制御装置を有する車載電子制御装置の各種メモリの内容の一覧を示す表である。 この発明の実施の形態3による監視制御装置を有する車載電子制御装置の質問・回答情報の変遷図である。
この発明の実施の形態3による監視制御装置を有する車載電子制御装置の主制御回路部の送信動作を示すフロ−チャ−トである。 この発明の実施の形態3による監視制御装置を有する車載電子制御装置の監視制御回路部の受信動作を示すフロ−チャ−トである。 この発明の実施の形態3による監視制御装置を有する車載電子制御装置の監視制御回路部の送信動作を示すフロ−チャ−トである。 この発明の実施の形態3による監視制御装置を有する車載電子制御装置の主制御回路部の受信動作を示すフロ−チャ−トである。 従来の装置に於ける質問情報に基づく異常判定手段の概念図である。
符号の説明
10A、10B、10C 電子制御装置 11a、11b 第一、第二の入力センサ群
12a、12b 第一、第二の電気負荷群
13 外部電源
19 外部ツール
20 マイクロプロセッサ
20A、20B、20C 主制御回路部
21 第一の入力インタフェース回路
22 第一の出力インタフェース回路
24 RAMメモリ
25A、25B、25C プログラムメモリ
26 多チャンネルAD変換器
27、37 第一のシリアル通信回路
28 第二のシリアル通信回路
29 ツールインタフェース回路
30a 論理回路部
30b、30c 補助マイクロプロセッサ
30A、30B、30C 監視制御回路部
31 第二の入力インタフェース回路
32 第二の出力インタフェース回路
33 電源回路
34 補助RAMメモリ
35A データメモリ
35B、35C 補助プログラムメモリ
36 多チャンネルAD変換器
40 外部制御装置
41 変速制御装置(協働補機)
42 操舵制御装置(協働補機)
43 安定制御装置(協働補機)
44 制動制御装置(協働補機)
41a〜44a 補機マイクロプロセッサ
41b〜44b 補機プログラムメモリ
41c〜44c 第二のシリアル通信回路
400 外部回答生成・送信手段
503b、1503b、2503b 誤答生成手段
503c、1503c、2503c 主機回答生成手段
505a 補正回答生成手段(送信回答編集手段)
1505a 循環回答生成手段(送信回答編集手段)
2505a 選択回答生成手段(送信回答編集手段)
614、1614、2614 符号誤り検出手段(下り通信)
616、1616、2616 応答遅延判定手段
617 総合異常判定手段(異常判定手段)
1617a 合成異常判定手段(異常判定手段)
1617d 個別異常判定手段(異常判定手段)
2617 異常分析判定手段(異常判定手段)
1617f 外部機器異常通報手段
2617f 外部機器異常確認通報手段
619、1619、2619 リセット処理手段(第二の異常処理手段)
704、1704、2704 質問情報更新手段
705a、1705a、2705a 質問情報生成手段
814、1814、2814 符号誤り検出手段(上り通信) 816c 外部機器監視手段
2816c 外部機器監視手段
817b、1817b、2817b 外部機器異常処理手段(第一の異常処理手段)
818a、1818a、2818a 集計情報監視手段
818b、1818b、2818b 記憶情報異常検出手段
819、1819、2819 リセット処理手段(第三の異常処理手段)
ST1、RST2 セット出力
ALT 通信許可信号
CLK クロック信号(通信同期信号)
UPD 上り通信情報
DND 下り通信情報
T0 通信許可周期
Qn 一斉質問情報
Q1n〜Q5n 個別質問情報
An 合成回答情報
A1n 主機回答情報
A2n〜A5n 補機回答情報
Rn 合成正解情報
R1n 主機正解情報
R2n〜R5n 補機正解情報

Claims (15)

  1. 不揮発プログラムメモリと、演算処理用RAMメモリと、第一の入力センサ群が接続された第一の入力インタフェース回路と、第一の電気負荷群が接続された第一の出力インタフェース回路と、前記不揮発プログラムメモリに格納された制御プログラムの内容と前記第一の入力センサ群の動作状態に応動して前記第一の電気負荷群を制御するマイクロプロセッサとを備えた主制御回路部と、前記マイクロプロセッサに対して第一のシリアル通信回路によって接続され複数の質問情報を順次選択送信する質問情報生成手段と、前記質問情報に対する正解情報格納メモリと、前記質問情報に基づく前記主制御回路部からの回答情報と前記正解情報格納メモリに格納されている正解情報とを比較して異常の有無を判定する異常判定手段とを有する監視制御回路部とを備えた車載電子制御装置であって、
    前記主制御回路部は、第二のシリアル通信回路を介して接続されて制御信号を相互に交信する外部制御装置と協働し、当該外部制御装置は、補機プログラムメモリと協働する補機マイクロプロセッサによって構成された協働補機を備え、当該補機プログラムメモリは、前記主制御回路部から送信された質問情報に応動して回答情報を生成し、補機回答情報として前記主制御回路部に回答返信する外部回答生成送信手段となる制御プログラムを包含し、
    前記質問情報生成手段は、前記主制御回路部と前記外部制御装置の全てに対して適用される一斉質問情報、又は前記主制御回路部と前記外部制御装置に対して個別に適用される個別質問情報が付加されており、前記一斉質問情報又は個別質問情報は、前記監視制御回路部から前記主制御回路部に送信され、前記外部制御装置に対しては前記主制御回路部を中継して送信され、
    前記不揮発プログラムメモリは、前記一斉質問情報又は個別質問情報に対応して主機回答情報を生成する主機回答生成手段となる制御プログラムを包含すると共に、前記一斉質問情報に対応して、前記主機回答情報と補機回答情報とを合算集計した合成回答情報を送信する送信回答編集手段となる制御プログラムを包含し、
    前記正解情報格納メモリには、前記主制御回路部が発生する主機回答情報に関する主機正解情報、又は前記補機回答情報に対する補機正解情報と前記主機正解情報とを合算集計した合成正解情報が格納され、前記補機正解情報は、前記正解情報格納メモリに保存されるか、又は前記不揮発プログラムメモリに格納されており、
    前記異常判定手段は、少なくとも前記監視制御回路部が発生した一斉質問情報又は個別質問情報に基づいて、前記主制御回路部の異常監視を行なうと共に、前記主制御回路部と監視制御回路部は協働して前記外部制御装置に対する異常を識別監視する
    ことを特徴とする監視制御回路を有する車載電子制御装置。
  2. 前記不揮発プログラムメモリは、外部機器監視手段と補正回答生成手段となる制御プログラムと、前記補機回答情報に関する補機正解情報とが格納されており、
    前記監視制御回路部は、総合異常判定手段を備えており、
    前記正解情報格納メモリには、合成正解情報が格納されており、
    前記外部機器監視手段は、前記補機回答情報と前記補機正解情報とを比較して前記外部制御装置に関する異常の有無を個別に判定し、
    前記補正回答生成手段は、前記監視制御回路部が発生した前記一斉質問情報に対応して、第一に前記主制御回路部が生成した主機回答情報と前記外部制御装置が生成した補機回答情報を合算した合成回答情報を生成して前記監視制御回路部に対して送信し、当該補正回答生成手段は、前記補機回答情報が異常である場合には補機回答情報に代わって当該補機回答情報に関する補機正解情報を合算する送信回答編集手段となるものであり、
    前記総合異常判定手段は、前記監視制御回路部が発生した一斉質問情報に対応した前記合成正解情報と、前記主制御回路部から受信した合成回答情報とを比較して、前記主制御回路部自体の異常の有無と、前記主制御回路部が前記外部制御装置の異常監視を行なっているか否かを含めた総合異常判定を行なう異常判定手段となるものであることを特徴とする請求項1に記載の監視制御回路を有する車載電子制御装置。
  3. 前記不揮発プログラムメモリは、循環回答生成手段となる制御プログラムを備え、
    前記監視制御回路部は、合成異常判定手段と個別異常判定手段による異常判定手段と、外部機器異常通報手段とを備えており、
    前記正解情報格納メモリには、前記主制御回路部に関する主機正解情報に加えて、前記外部制御装置に関する補機正解情報と、各正解情報を合算した合成正解情報とが格納されており、
    前記循環回答生成手段は、第一に前記監視制御回路部が発生した一斉質問情報に対応して、前記主制御回路部が生成した主機回答情報と前記外部制御装置が生成した補機回答情報を合算した合成回答情報を生成して前記監視制御回路部に対して送信する送信回答編集手段であり、
    前記合成異常判定手段は、前記主制御回路部から送信された合成回答情報と前記合成正解情報とが一致する場合には、質問内容を更新しながら前記一斉質問情報の送信を継続し、合成回答情報と合成正解情報とが不一致である場合には、循環質問フラグをセットし、前記循環質問フラグがセットされると、前記主制御回路部と前記外部制御装置に対する個別質問情報が順次送信され、再び一斉質問情報が送信されたときに前記合成回答情報と合成正解情報とが一致すれば循環質問フラグはリセットされ、不一致であれば引き続いて循環質問フラグはセットされており、
    前記個別異常判定手段は、前記個別質問情報に基づく主機回答情報と前記主機正解情報とを比較すると共に前記補機回答情報と前記補機正解情報とを比較して、前記主制御回路部と前記外部制御装置との異常の有無を個別に判定し、
    前記外部機器異常通報手段は、前記個別異常判定手段によって前記外部制御装置の異常が検出されたときに、当該異常発生を前記主制御回路部に対して通報する
    ことを特徴とする請求項1に記載の監視制御回路を有する車載電子制御装置。
  4. 前記個別質問情報は、前記主制御回路部又は前記外部制御装置に於ける夫々の協働補機の何れか一つに対して送信される質問情報であり、
    前記主制御回路部は、前記個別質問情報に基づく主機回答情報又は補機回答情報の一つを前記監視制御回路部へ送信するものである
    ことを特徴とする請求項3に記載の監視制御回路を有する車載電子制御装置。
  5. 前記個別質問情報は、前記主制御回路部又は前記外部制御装置に対して一斉に送信されるものであり、質問対象となっていない前記主制御回路部又は前記外部制御装置に於ける協働補機は主機回答情報又は補機回答情報としてゼロを回答するか、又は前記主制御回路部は質問対象となっていない前記主制御回路部又は前記外部制御装置に於ける協働補機から得られる主機回答情報又は補機回答情報を除外して、対象となっている回答情報のみを前記監視制御回路部へ送信するものである
    ことを特徴とする請求項3に記載の監視制御回路を有する車載電子制御装置。
  6. 前記不揮発プログラムメモリは、外部機器監視手段と選択回答生成手段となる制御プログラムと、前記補機回答情報に関する補機正解情報が格納されており、
    前記監視制御回路部は、異常分析判定手段を備えており、
    前記正解情報格納メモリには、主機正解情報と合成正解情報が格納されており、
    前記外部機器監視手段は、前記補機回答情報と前記補機正解情報とを比較して前記外部制御装置に関する異常の有無を個別に判定し、
    前記選択回答生成手段は、第一に前記監視制御回路部が発生した一斉質問情報に対応して、前記主制御回路部が生成した主機回答情報と前記外部制御装置が生成した補機回答情報を合算した合成回答情報を生成して前記監視制御回路部に対して送信し、当該選択回答生成手段は、前記補機回答情報が異常である場合には合成回答情報に代わって主機回答情報を送信する送信回答編集手段となるものであり、
    前記異常分析判定手段は、前記合成回答情報又は主機回答情報の何れか一方である今回回答情報と合成正解情報が一致すれば、主制御回路部と外部制御装置は共に正常であると判定し、前記今回回答情報と合成正解情報が不一致であっても前記主機正解情報が一致すれば、主制御回路部は正常であるが外部制御装置が異常であると判定し、前記今回回答情報と合成正解情報が不一致であって、しかも前記主機正解情報とも不一致であれば、主制御回路部が異常であると判定する異常判定手段となるものである
    ことを特徴とする請求項1に記載の監視制御回路を有する車載電子制御装置。
  7. 前記質問情報は、前記マイクロプロセッサ及び前記外部制御装置内のマイクロプロセッサに於いて適用される少なくとも1個の演算算式に対応した制御プログラム、又は当該制御プログラムと同じ内容のプログラムであって、同じプログラムメモリの異なるアドレス領域に格納されているコピープログラムを被試験プログラムとして指定すると共に、当該被試験プログラムに於いて適用される入力データに対応した入力定数テーブル番号を指定するものであって、当該入力定数テーブルの実数値は、前記不揮発プログラムメモリ及び前記外部制御装置内の補機プログラムメモリに格納されており、
    前記主制御回路部は、前記一斉質問情報又は個別質問情報によって指定された演算算式と入力定数に基づいて主機回答情報を生成し、
    前記外部制御装置は、前記一斉質問情報又は個別質問情報によって指定された演算算式と入力定数に基づく演算結果を補機回答情報として前記主制御回路部に送信する
    ことを特徴とする請求項2乃至6のうち何れか1項に記載の監視制御回路を有する車載電子制御装置。
  8. 前記車載電子制御装置は、エンジン制御装置であって、
    前記第一の入力センサ群は、少なくともアクセルペダルの踏込み度合を検出するアクセルポジションセンサと、吸気弁開度を検出するスロットルポジションセンサと、エンジンの吸気量を測定するエアフローセンサと、エンジン回転速度を算出するためのエンジン回転センサとを備え、
    前記第一の電気負荷群は、少なくとも吸気スロットルの弁開度制御用モータと燃料噴射用電磁弁とを備えており、
    前記主制御回路部に於ける被試験プログラムは、前記外部制御装置から要求されたエンジン出力トルクの増減要求補正値に対応したスロットル弁開度の増減目標補正値を算出するための制御プログラムであり、
    前記外部制御装置は、車速とアクセルポジションセンサに応動して変速機の変速段を切換える変速制御装置、又は方向操作ハンドルの操作に応動する操舵制御装置、又は車両姿勢の安定制御装置、又はフットブレーキペダルに応動する制動制御装置の何れかを包含し、当該外部制御装置は、前記第二のシリアル通信回路を介して前記主制御回路部に対してエンジントルクの増減要求補正値を送信すると共に、当該外部制御装置に於ける被試験プログラムは、当該外部制御装置に対する入力信号に応動して前記エンジン出力トルクの増減要求補正値を算出するための制御プログラムである
    ことを特徴とする請求項7に記載の監視制御回路を有する車載電子制御装置。
  9. 前記不揮発プログラムメモリは、外部機器異常処理手段となる制御プログラムを包含し、当該外部機器異常処理手段は、前記主制御回路部の外部機器監視手段による外部制御装置の個別異常判定情報、又は前記監視制御回路部による個別異常判定手段と外部機器異常通報手段に基づいて主制御回路部に送信された外部制御装置の個別異常判定情報に基づいて作用する第一の異常処理手段であって、異常判定された前記外部制御装置からのエンジン出力トルクの増減要求補正値の内で、少なくとも増加要求には応動せずに現状保持すると共に、該当外部制御装置に対して異常検出されたことを通報し、異常発生履歴情報を前記主制御回路部に於いて保存することを特徴とする請求項8に記載の監視制御回路を有する車載電子制御装置。
  10. 前記監視制御回路部は、前記第一のシリアル通信回路を介して前記マイクロプロセッサに対する一部の入出力信号となる第二の入力センサ群と第二の電気負荷群との入出力信号の交信を行なうと共に、
    前記主制御回路部から監視制御回路部に対して送信される下り通信情報は、当該監視制御回路部に於いて必要とされる設定定数又は制御出力と、前回の上り通信情報で得られた前記質問情報に対する回答情報と第二のフラグ情報と符号点検情報とを包含し、
    前記監視制御回路部から主制御回路部に対して送信される上り通信情報は、当該監視制御回路部に対する入力信号情報、或いは前記主制御回路部から得られた前記設定定数又は前記制御出力の記憶情報と、今回の質問情報と第一のフラグ情報と符号点検情報とを包含し、
    前記第一のフラグ情報は、前記監視制御回路部に於いて前記質問情報の内容が更新変更された時点に於いて変化して、質問情報の変化を通報する1ビット又は複数ビットの識別信号となるものであって、
    前記第二のフラグ情報は、前記質問情報の内容が更新変更されたことに伴って、前記主制御回路部が前記回答情報の内容を更新させた時点に於いて変化して、回答情報の更新を通報する1ビット又は複数ビットの識別信号となるものであることを特徴とする
    ことを特徴とする請求項1に記載の監視制御回路を有する車載電子制御装置。
  11. 前記監視制御回路部は、質問情報更新手段と応答遅延判定手段を備えており、
    前記質問情報更新手段は、前記上り通信情報に包含される質問情報が複数の通信回数に於いて同一質問情報となるように反復送信し、所定期間以上の送信を行なってから新たな質問情報に更新し、
    前記応答遅延判定手段は、前記監視制御回路部が前記第一のフラグ情報の内容を変化させてから、第二のフラグ情報の受信データが変化するまでの時間が所定時間を超過していたときに前記主制御回路部の異常であると判定する手段である
    ことを特徴とする請求項10に記載の監視制御回路を有する車載電子制御装置。
  12. 前記監視制御回路部は、符号誤り検出手段とリセット処理手段とを備え、
    前記符号誤り検出手段は、前記下り通信情報の受信データに対して、サムチェック又はCRCチェックで代表される符合点検手段を用いてビット情報の混入又は欠落の有無を検出し、
    前記リセット処理手段は、前記異常判定手段が主制御回路部に関する異常を判定したこと、又は前記応答遅延判定手段が応答遅延を判定したこと、又は前記符号誤り検出手段が下り通信情報の符号誤りを検出したことの監視集計結果に応動して前記主制御回路部を初期化・再起動する第二の異常処理手段となるものである
    ことを特徴とする請求項11に記載の監視制御回路を有する車載電子制御装置。
  13. 前記監視制御回路部は、補助マイクロプロセッサと、当該補助マイクロプロセッサと協働する補助不揮発プログラムメモリと、補助RAMメモリとを包含し、
    前記補助不揮発プログラムメモリは、前記質問情報生成手段、質問情報更新手段、異常判定手段、応答遅延判定手段、下り通信情報に対する符号誤り判定手段、リセット処理手段となる制御プログラムを包含すると共に、前記質問情報に対する正解情報が格納され、
    前記補助RAMメモリには、前記監視集計結果が書込みされている
    ことを特徴とする請求項12に記載の監視制御回路を有する車載電子制御装置。
  14. 前記不揮発プログラムメモリは、誤答生成手段と集計情報監視手段となる制御プログラムを備えると共に、
    前記上り通信情報には、前記監視制御回路部に於ける異常監視の集計情報が包含され、 前記誤答生成手段は、前記質問情報に対して意図的に不正解情報を生成して回答情報として送信する手段であって、当該誤答生成手段による誤答を意図的に送信するタイミングは前記異常監視の集計値に余裕があって、1回の誤答応答によっては前記監視制御回路部のリセット処理手段がリセット出力を発生しない時点において実行され、
    前記集計情報監視手段は、前記集計情報を監視することによって監視制御回路部が正常に動作していることを主制御回路部によって逆監視する手段であることを特徴とする
    請求項12又は請求項13に記載の監視制御回路を有する車載電子制御装置。
  15. 前記不揮発プログラムメモリは、符号誤り検出手段又は記憶情報異常検出手段とリセット処理手段となる制御プログラムを包含し、
    前記符号誤り検出手段は、前記上り通信情報の受信データに対して、サムチェック又はCRCチェックで代表される符合点検手段を用いてビット情報の混入又は欠落の有無を検出し、
    前記記憶情報異常検出手段は、前記下り通信情報の一部として監視制御回路部が受信記憶した設定・出力情報の記憶状態を、上り通信情報の一部として返信受信した前記主制御回路部に於いて比較判定して異常の有無を検出し、
    前記リセット処理手段は、前記符号誤り検出手段が上り通信情報の符号誤りを検出したこと、又は前記記憶情報異常検出手段が記憶情報の異常を検出したこと、又は前記集計情報監視手段による前記異常監視の集計情報が異常であったことの逆監視集計結果に応動して前記監視制御回路部を初期化・再起動する第三の異常処理手段となるものである
    ことを特徴とする請求項14に記載の監視制御回路を有する車載電子制御装置。
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