JP4454738B2 - 缶蓋 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、粉体食品を収容する缶容器を開口自在に閉塞する缶蓋に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、粉乳等の粉体食品を収容する缶容器に設けられる缶蓋として、粉体食品を取り出す際に計量スプーンのすりきりを行なうすりきり縁がパネル部の一部に形成されているものが知られている。即ち、この種の缶蓋は、缶容器に巻締めるカール部に囲繞されたパネル部と、該パネル部を大略半月状に開口形成された開口部とを備えている。前記パネル部には、該開口部の残部によりすりきり板部が形成されており、該すりきり板部の開口部に臨む直線状の端縁が前記すりきり縁とされている。また、この種の缶蓋は、未開封の状態では、シート状のシール部材によって前記開口部が閉塞されている。該シール部材は、パネル部の外周縁に沿って環状の接着部を介して剥離自在に接着されており、該シール部材によって前記開口部だけでなく前記すりきり板部の上面側も覆われた状態とされている。これにより、未開封の状態では、前記すりきり板部が露出されていないので、該すりきり板部の汚染が防止され、衛生的な状態を維持することができる。
【0003】
しかし、前記構成の缶蓋によると、例えば、未開封の状態で前記缶容器を横倒させた場合等には、該缶容器内部の粉体食品が開口部を介して前記すりきり板部と前記シール部材との間の隙間に侵入することがある。そして、前記シール部材を剥離する開封操作を行なうと、前記すりきり板部と前記シール部材との間に侵入していた粉体食品が周囲に飛び散り、その飛び散った粉体食品の処理が煩わしい不都合があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
かかる不都合を解消して、本発明は、すりきり板部とシール部材との間への粉体食品の侵入を防止して、開封操作時の粉体食品の飛び散りを防止することができる缶蓋を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、本発明は、粉体食品を収容する缶容器を開口自在に閉塞する缶蓋であって、前記缶容器に巻締められるカール部と、該カール部の内方に形成されたパネル部と、該パネル部の一部に形成された開口部と、該パネル部の開口部の残部に形成され、該開口部に臨む直線状の端縁をすりきり縁とするすりきり板部と、前記パネル部の外周に沿って環状に設けられた第1の接着部を介して周縁部全周が剥離自在に接着され、前記パネル部のすりきり板部を覆うと共に前記開口部を閉塞するシート状のシール部材とを備え、前記シール部材は、前記すりきり板部のすりきり縁に沿って直線状に延設され且つ両端が前記第1の接着部と不連続とされた第2の接着部を介して該すりきり板部に剥離自在に接着され、該第2の接着部によって前記すりきり板部とシール部材との間に形成される空隙が封止されていることを特徴とする。
【0006】
本発明によれば、前記第2の接着部を設けたことにより、未開封状態にあるとき、前記シール部材によって覆われたすりきり板部がすりきり縁に沿って封止されている。これによって、例えば、前記缶容器が横倒しても、すりきり板部とシール部材との間に粉体食品が侵入することがなく、開封操作時における粉体食品の飛び散りを防止することができる。そして、前記シール部材は、前記第2の接着部を介してすりきり板部から剥離自在に接着されているので、前記第1の接着部の剥離時に前記第2の接着部を剥離させることができ、開封操作を容易に行なうことができる。
【0007】
また、本発明において、前記シール部材は、前記第1の接着部の外方に延出する剥離操作用のタブを備え、該タブを把持して該シール部材を前記第1の接着部を介して引き剥がすとき、該タブは、該シール部材の引き剥がし方向が、前記第2の接着部の延設方向に直交する線に対してずれた位置に設けられることを特徴とする。
【0008】
該缶蓋の開封作業を行なうときには、前記シール部材のタブを把持して引き上げることにより、該シール部材を前記第1の接着部に沿って剥離させて前記開口部を開放する。
【0009】
このとき、例えば、前記タブによるシール部材の引き剥がし方向が、前記第2の接着部の延設方向に直交していると、前記第2の接着部をその全長に亘って一挙に剥離させなければならない。そして、この場合には、タブからのシール部材の引っ張り力が第2の接着部の全長に亘って分散してしまい、該第2の接着部におけるシール部材の剥離が困難となる。
【0010】
それに対して、本発明においては、前記タブが、シール部材の引き剥がし方向が前記第2の接着部の延設方向に直交する線に対してずらして設けられているので、タブからの引っ張り力が、シール部材を介して前記第2の接着部の延設方向に対して角度をもって付与される。これにより、該引っ張り力が前記第2の接着部の一部に集中し、該第2の接着部の一端から他端に向って徐々に引き剥がされるので、該第2の接着部の剥離を容易に行なうことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本実施形態の缶蓋を示す説明的平面図、図2は図1のII−II線断面図、図3は開封作業時のシール部材の状態を示す説明的平面図、図4は開封作業時のシール部材の他の状態を示す説明的平面図である。
【0012】
本実施形態の缶蓋1は、図1に示すように、平面視略円盤状に形成されており、粉乳等の粉体食品を内容物とする缶容器(図示せず)の上縁に巻締められる。該缶蓋1は、図1及び図2に示すように、前記缶容器に巻き締めるためのカール部2と、該カール部2の内方に形成されたパネル部3とを備えている。
【0013】
該パネル部3には、前記缶容器の内部から粉体食品を取り出すための大略半月状の開口部4が形成されている。該開口部4が形成されたパネル部3の残部には、該開口部4に臨む直線状の端縁をすりきり縁5とするすりきり板部6が形成されている。該すりきり縁5は、例えば、前記開口部4を介して計量スプーン(図示せず)により前記缶容器の内部から粉体食品を取り出すとき、該計量スプーン内の粉体食品のすりきり計量を行なうものである。
【0014】
また、前記パネル部3には、前記開口部4及び前記すりきり板部6を覆うシール部材7が設けられている。該シール部材7は、前記パネル部3の外周縁に沿って環状に隆起させて形成された環状凸部8の頂部に第1の接着部9を介して剥離自在に接着されている。
【0015】
更に、該シール部材7は、前記すりきり縁5に沿って設けられた直線状の第2の接着部10を介して前記すりきり板部6の上面に剥離自在に接着されている。これにより、図2に示すように、該すりきり板部6と前記シール部材7との間の空隙11が第2の接着部10によって封止される。なお、図1に示すように、前記第2の接着部10の両端が前記第1の接着部9の近傍に位置して該第1の接着部9と第2の接着部10とが不連続とされている。
【0016】
また、図1に示すように、前記シール部材7には、該シール部材7をパネル部3から剥離する際に把持するタブ12が設けられている。該タブ12は、シール部材7の外方に延設されているが、図1及び図2に示すように、シール部材7の上面に折返して重合され、カール部2の内方に収容されている。更に、該タブ12は、前記第2の接着部10の延設方向に直行して該缶蓋1の中央を通る線aに対して角度b(本実施形態においては45°±15°)を存して位置されている。
【0017】
以上のように構成された缶蓋1は、前記缶容器に巻締められたとき、前記シール部材7によって該缶容器を密封する。この状態で、例えば、缶容器が横倒しても、図2に示すように、前記第2の接着部10によって前記すりきり板部6と前記シール部材7との間の空隙11が封止されていることにより、該空隙11への粉体食品の侵入を防止することができる。
【0018】
そして、缶蓋1は、前記第1の接着部9及び前記第2の接着部10を介して前記シール部材7が剥離自在に接着されていることにより、図3に示すように、開封操作時に前記タブ12を把持して該シール部材7を引き剥がすだけで、容易に開口することができる。
【0019】
このとき、例えば、図4に示す他の缶蓋1´のように、前記第2の接着部10の延設方向に直行して該缶蓋1の中央を通る線a上に、前記タブ12が位置している場合には、第2の接着部10を剥離させるとき、該第2の接着部10をその全長に亘って一挙に剥離させることになり、比較的大きな引っ張り力が必要となる。それに対して、本実施形態においては、図1に示すように、前記タブ12が第2の接着部10の延設方向に直行して該缶蓋1の中央を通る線aに対して前記角度bをもって位置している。これにより、図3に示すように、第2の接着部10からシール部材7を引き剥がす過程で、該タブ12からのシール部材7の引っ張り力が前記第2の接着部10の一部に集中し、第2の接着部10の一端から他端にかけて徐々に剥離させることができるので、比較的小さな引っ張り力で円滑にシール部材7を引き剥がすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の缶蓋を示す説明的平面図。
【図2】図1のII−II線断面図。
【図3】開封作業時のシール部材の状態を示す説明的平面図。
【図4】開封作業時のシール部材の他の状態を示す説明的平面図。
【符号の説明】
1…缶蓋、2…カール部、3…パネル部、4…開口部、5…すりきり縁、6…すりきり板部、7…シール部材、9…第1の接着部、10…第2の接着部、11…空隙、12…タブ。
Claims (2)
- 粉体食品を収容する缶容器を開口自在に閉塞する缶蓋であって、
前記缶容器に巻締められるカール部と、該カール部の内方に形成されたパネル部と、該パネル部の一部に形成された開口部と、該パネル部の開口部の残部に形成され、該開口部に臨む直線状の端縁をすりきり縁とするすりきり板部と、前記パネル部の外周に沿って環状に設けられた第1の接着部を介して周縁部全周が剥離自在に接着され、前記パネル部のすりきり板部を覆うと共に前記開口部を閉塞するシート状のシール部材とを備え、
前記シール部材は、前記すりきり板部のすりきり縁に沿って直線状に延設され且つ両端が前記第1の接着部と不連続とされた第2の接着部を介して該すりきり板部に剥離自在に接着され、
該第2の接着部によって前記すりきり板部とシール部材との間に形成される空隙が封止されていることを特徴とする缶蓋。 - 前記シール部材は、前記第1の接着部の外方に延出する剥離操作用のタブを備え、
該タブを把持して該シール部材を前記第1の接着部を介して引き剥がすとき、該タブは、該シール部材の引き剥がし方向が、前記第2の接着部の延設方向に直交する線に対してずれた位置に設けられることを特徴とする請求項1記載の缶蓋。
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