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JP4455186B2 - パチンコ機 - Google Patents
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JP4455186B2 - パチンコ機 - Google Patents

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Description

本発明は、パチンコ機の駆動電源投入後の起動時間の短縮に関するものである。
パチンコ機には、一般に入賞に伴なう抽選や、図柄表示装置に表示される図柄を制御するための制御部が設けられており、電源投入後、各制御部を構成するCPU、ROM、RAM等の部品は、早期、且つ、確実に立ち上がることが望まれる。このような要望を改善するものとして特許文献1には、電源基板の他に、遊技機の主制御を司る主基板、図柄表示装置を制御する図柄表示基板等の複数の基板を備えた遊技機において、電源投入時に、主基板を除く各基板の内、最も立ち上がりの遅い基盤が立ち上がるのに要する時間よりも、主基板が立ち上がるのに要する時間を長くすることにより、遊技機が正常動作を行なえるようにしたものが開示されている。電源を投入してから遊技機が正常動作を行なえるようになるまでの時間は、各基板において行なわれる起動時の処理内容によって変化する。特許文献1にはこの時間に関して、図11に示す図柄表示基板の起動シーケンス図により以下のように記載されている。
図柄表示基板は主基板に接続されている各基板の中では、最も立ち上がりに時間を要する基板である。図11に示すように、T1のタイミングで電源スイッチがONされて、電源が投入されると図柄表示基板に設けられたサブCPUがOSを起動する。このOSの起動では、図柄表示基板に設けられたROMからRAMにOSロードを行ない、各種初期化およびセルフテストを行う。このOSロード時間に約4秒かかる。次に、T2のタイミングでアプリケーションの起動を行なう。この起動では図柄表示基板に設けられたサブCPUが、図柄表示基板44に設けられたROMからRAMにアプリケーションプログラムおよびそのデータのロードを行ない、また、各種初期化を行なう。この時間に約8秒かかる。従って、電源投入のT1からアプリケーションの起動が完了するT3までで、約12秒かかることになる。この約12秒間は、主基板からコマンドを図柄表示基板へ送信してもそのコマンドを図柄表示基板が無視して受け付けない。
特開2001−120735
しかしながら、特許文献1の発明では、遊技機の正常動作を可能とすることはできるものの、電源投入時の起動時間の短縮を図ることはできなかった。即ち、電源投入後に図柄表示基板に設けられたサブCPUのROMからRAMにロードするデータ量が増加した場合には、その増加したデータをロードする時間分だけ図柄表示基板の立ち上がり時間は遅延することになる。そして、遊技領域に設けられた液晶画面等から成る図柄表示装置に画像データを表示するような場合には、表示装置の大型化および画像データの精細化等が要求されている今日では、上記図柄表示基板のサブCPUがROMからRAMにロードするデータ量も大幅に増加し、電源投入後の図柄表示基板の立ち上がり時間は大幅に遅延する。この立ち上がり時間の遅延は、電源投入後の遊技開始可能時間を遅延させることとなり、遊技中に遊技機のトラブルが発生し、一端、遊技機の電源をオフしてから、再度、電源を投入した場合、すぐに遊技を再開させることができず遊技者にとって望ましくない。
そこで、本願発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、遊技中に行なわれる各種の抽選を省略せず、また遊技中に発生する当り、外れ、リーチ等の各種機能を省略しないで、電源投入後のパチンコ機の起動時間を大幅に短縮し、電源投入後、早期に遊技を開始することができるパチンコ機の提供を目的とするものである。
上記課題を解決するために、請求項1に係るパチンコ機の発明は、遊技盤上に始動入賞口と図柄表示装置と大入賞口を有し、前記始動入賞口への遊技球の入賞に基づいて遊技の当り/外れを決定する乱数抽選と、前記図柄表示装置に停止表示する停止図柄の抽選と、前記所定時間だけ変動表示する図柄の変動パターンの抽選を行なう主制御部と、該主制御部から送信されてくる前記抽選結果に基づく制御信号に従って、抽選された変動パターンの画像データ、および抽選された停止図柄を、前記図柄表示装置に表示する図柄制御部を少なくとも備え、前記始動入賞口ヘの遊技球の入賞に基づいて前記図柄表示装置に図柄の変動表示を開始し所定時間後に図柄の変動表示を終了した後、前記抽選により選択された図柄を停止表示して、該停止表示された図柄が予め定められた図柄の組合せであるときに、前記大入賞口を一定時間連続して遊技球の入賞し易い開放状態とし、遊技者にとって有利な当りの遊技状態を発生させるパチンコ機において、前記図柄制御部には、変動パターンの画像データが格納されている画像ROMと、遊技中の前記画像データの使用に際し前記画像ROMから前記画像データがロードされているRAMが設けられ、駆動電源が投入されると、前記図柄制御部において、前記画像ROMに格納されている変動パターンの画像データのうち、少なくとも当りと外れの変動パータンを含む予め選択された一部の変動パターンの画像データが、前記画像ROMから前記RAMにロードされ、前記主制御部は、前記画像ROMからRAMへの画像データのロード終了後に、前記始動入賞口への遊技球の入賞の受け付けを許可し、前記図柄制御部は、前記主制御部における始動入賞口への遊技球の入賞受け付け許可後に、前記予め選択された一部の変動パターンの画像データ以外の変動パターンの画像データを前記画像ROMから前記RAMにロードし、該画像ROMからRAMへのロードが終了するまでは、前記主制御部は、前記予め選択された一部の変動パターンの中から前記変動パターンの抽選を行ない、前記図柄制御部へ制御信号を送信することを特徴とするものである。
また、請求項2に係るパチンコ機の発明は、請求項1に記載の発明において、前記乱数抽選の結果によって発生する当り遊技の中に、所定の期間において大当りの発生する確率が通常時よりも高くなる確率変動を伴なった当り遊技を含み、前記所定時間だけ変動表示される図柄の変動パターンの中に、残り1つの変動図柄が大当りを発生させる図柄で停止表示されると前記予め定められた図柄の組合せとなって大当り遊技の発生が確定するリーチ図柄の表示を伴なった変動パターンを含むパチンコ機であって、前記画像ROMから前記RAMにロードされる予め選択された一部の変動パターンの画像データには、確率変動図柄による当り変動パターン、非確率変動図柄による当り変動パターン、リーチ状態発生による外れ変動パターン、リーチ状態非発生による外れ変動パターンの画像データが含まれていることを特徴とするものである。
変動パターンの図柄の画像データは画像ROMに格納されており、パチンコ機に電源が投入されると画像データは画像ROMから読み出されRAMに書き込まれる。従って、この画像ROMからRAMにロードされる画像データ量が多いほどパチンコ機の起動時間は長くなり、電源が投入されてから遊技開始の準備が完了するまでの時間も遅延する。そこで、本パチンコ機では、画像ROMに格納されている変動パターンの図柄の画像データのうち、遊技を開始する上で遊技に支障が生じないようにする為に必要な画像データ、即ち、画像ROMに格納されている画像データのうちの必要な一部の画像データのみを、電源投入時にRAMにロードして遊技を開始させる。遊技を開始する上で遊技に支障が生じないようにする為に必要な画像データとは、通常の図柄表示内容で必要な各種機能、即ち、当り、外れの機能に対する変動パターンの画像データのことをいう。また、いわゆる確率変動を伴なう当り遊技が発生するパチンコ機、あるいは図柄の変動表示中にいわゆるリーチ図柄の表示が発生するパチンコ機では、確率変動当り遊技およびリーチ図柄に対する変動表示パターンの画像データを含むものである。これにより電源投入時にRAMにロードする画像データ量を少なくし、パチンコ機の起動時間を短縮する。電源投入時にRAMにロードしなかった画像ROMの画像データは、遊技が開始された後に順次RAMにロードする。そして、遊技球の所定入賞口への入賞に基づく変動パターンの抽選は、全ての画像データのロードが完了するまでは、前記電源投入時にロードされた一部の変動パターンの画像データの中から行い、全ての画像データのロードが完了した後は、全ての変動パターンの画像データの中から行う。また、全ての画像データのロードが完了するまでの抽選においても、通常の遊技で行なわれる各種抽選と同じ内容の抽選を行ない、また、通常の図柄表示で発生する各種機能の図柄表示を発生させる。
本発明に係るパチンコ機によれば、電源投入時にロードする画像ROMからRAMへの変動パターンの画像データを、遊技において当り・外れ機能を有するパチンコ機では、当り変動パターン、外れ変動パターンを含んだ一部の変動パターンの画像データとし、遊技において当り・外れ機能の他に確率変動を伴なう当り、リーチ状態等の機能を有するパチンコ機では、確率変動を伴なう当りの変動パターン、リーチ状態の変動パターンも含んだ一部の変動パターンの画像データとすることにより、電源投入後の遊技開始可能時間を大幅に短縮することができると共に、電源投入時においても遊技者に対して通常の遊技を行なっている時と同じ感覚の遊技内容を提供することができる。
以下、本発明に係るパチンコ機の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は、パチンコ機の一形態を示す正面図である。このパチンコ機1は、遊技領域の略中央部にいわゆるセンター役物として図柄(数字や絵柄等)を変動表示および停止表示させる図柄表示装置2を備えた第1種のパチンコ機である。パチンコ機1の右下部分に設けられたハンドルグリップ17の回転操作に伴なって、図示を省略する発射装置から遊技球が発射される。発射された遊技球が所定入賞口へ入賞すると、その入賞に基づき変動パターンの抽選が行なわれ、選択された変動パターンの図柄が図柄表示装置2に所定時間変動表示される。また、抽選によって選択された図柄が、前記所定時間の変動表示後に停止表示される。そして、停止表示された図柄が予め定められた特定の組み合わせ図柄の場合、大入賞口3が一定時間連続して開放し遊技球の入賞し易い状態となって短時間で多くの賞球を得ることが可能となり、遊技者に有利な特別遊技状態(大当たり状態)が発生する。
パチンコ機1は、外枠18を備え、外枠18の前面側には、外枠18に対して開閉可能に額縁状の内枠19が蝶着され、内枠19内、即ち、額縁の内側には、遊技盤が内枠19に対して着脱可能に取り付けられている。また、内枠19の前面側には、遊技盤の前面を覆うように、内枠19に対して開閉可能にガラス枠4が蝶着されている。ガラス枠4の中央部には、窓部が形成されており、その窓部を塞ぐように透明ガラスが装着されている。従って、ガラス枠4の奥側(ガラスの裏側)には、該ガラスを透して遊技者側から遊技盤が視認可能な状態であり、ガラス枠4の窓部の大きさに対応して、即ち、ガラスを透して遊技者が視認可能な遊技盤上の位置に遊技領域5が形成されている。また、ガラス枠4には、特定の遊技状態であること、例えば、大当り遊技状態であることを表示する複数の表示灯6、あるいは遊技のエラー状態である賞球払出しエラー等を表示する表示灯6'、及び、遊技状態に応じて所定の音楽あるいは音声を出力するスピーカ7、7'が設けられている。
遊技盤上には、発射装置から打出された遊技球を誘導する略円弧状の外レール8a及び内レール8bが設けられ、この二つのレール8aと8bによって囲まれた部分が遊技領域5を形成している。レールによって誘導された遊技球は、遊技領域5に達し流下する。また、遊技球が遊技領域5に設けられている入賞口に入賞する等の所定の条件を満たすと賞球が払い出される。遊技領域5の略中央には図柄表示装置2が設けられ、この図柄表示装置2には、抽選によって選択された変動パターンの図柄が変動表示される可変表示部9が設けられている。また、可変表示部9は、左表示部9a、中表示部9b、右表示部9cの3つの表示部から構成されており、それぞれの表示部には、抽選によって選択された図柄が停止表示される。
図柄表示装置2の下側には始動入賞口10が設けられており、この始動入賞口10への遊技球の入賞に基づいて可変表示部9に図柄の変動表示動作が開始される。始動入賞口10の下側には、可変表示部9a〜9cに特定の図柄が停止表示したとき、例えば、「7」、「7」、「7」のように同じ図柄が3つ停止表示して、いわゆる大当たり状態が発生したときに一定時間継続して開放状態となる大入賞口3が設けられている。また、大入賞口3の内部にはV入賞ゾーンが設けられており、ラウンド中に大入賞口3へ入賞した遊技球がこのV入賞ゾーンを通過すると、そのラウンドの終了後、一端、閉状態となった大入賞口3が再度開放状態となり次のラウンドが開始される。このように大当たり状態の発生により、短時間で多くの賞球を得ることが可能となり、遊技者に有利な特別遊技状態が発生する。大入賞口3の左右両側には、一般入賞口11が設けられている。また、大入賞口3の下側には、遊技領域5を流下していずれの入賞口にも入賞しなかった遊技球、いわゆる外れ球が排出されるアウト口12が設けられている。
遊技盤の前面を覆うガラス枠4の下方部には、球皿部13を備えた一体皿14が設けられている。この一体皿14の球皿部13には、図示を省略する遊技球の貯留タンクと連通し、貯留タンクの遊技球を球皿部13へ流出させる連通口15が形成されている。一体皿14は、図1において左辺部を支軸として内枠19に対して開閉可能に取り付けられている。一体皿14の左側下部には灰皿16が、右側下部には遊技者の回転操作により遊技球を発射装置から発射開始させると共に、発射される遊技球の発射強度を調整するためのハンドルグリップ17けられている。
図示は省略されているが、一体皿14の裏側には、遊技球の発射装置が設けられている。発射装置は電気的駆動源としてソレノイドを備えている。ハンドルグリップ17の操作量に応じてハンドルグリップ17に内蔵された発射強度調整用ボリュームの抵抗値が変化し、ハンドルグリップ17の操作量が電気的に検出される。発射強度調整用ボリュームの抵抗値によって決定される電圧によりソレノイドが励磁され、その励磁力によってソレノイドが遊技球を打ち出す。
図2は、パチンコ機1の制御ブロック図である。
パチンコ機1の制御部は、主制御基板20を中心に構成されており、演出制御基板21、図柄制御基板22、表示灯制御基板23、音声制御基板24、および払出・発射制御基板25は、主制御基板20から送信されてくる制御信号としてのコマンド信号に基づいてそれぞれ演出制御、図柄制御、表示灯制御、音声制御、および払出・発射制御を行っている。尚、これらの各制御基板は、パチンコ機1の裏面側に配設されている。
主制御基板20は、ROM(読み出し専用メモリ)27とRAM(ランダムアクセスメモリ)28を内蔵するワンチップのマイクロコンピュータ(CPU)26を中心とした電子回路から構成されている。ROM27には、パチンコ遊技に関する基本的なプログラムが記憶され、また、RAM28には、パチンコ遊技に関するデータを一時的に記憶しておくための作業領域が設けられている。また、図示は省略されているが主制御基板20には、他の各制御基板、各種装置、各種スイッチとマイクロコンピュータ26との信号の入出力を行うための入出力ポートが設けられている。
主制御基板20には、始動入賞口10内に設けられた図柄始動スイッチ29が接続されている。図柄始動スイッチ29は、遊技球の入賞を検出して図柄表示装置2に図柄の変動表示動作を開始させるスイッチである。また、主制御基板20には大入賞口3のV入賞ゾーン内に設けられたラウンド継続スイッチ30が接続されている。ラウンド継続スイッチ30は、大当り遊技時に遊技球の通過を検出して大入賞口3の一定期間の連続開放状態を繰り返すための、即ち、大当りラウンドを継続させるためのスイッチである。また、主制御基板20には、大入賞口3内に設けられ、大入賞口3に入賞した遊技球の数を検出するカウントスイッチ31が接続されている。これらのスイッチによる検出信号は、入力ポートを介してマイクロコンピュータ26に入力されている。カウントスイッチ31によって検出された大入賞口3への遊技球の入賞球数、大当り遊技中にラウンド継続スイッチ30により検出されることによって更新される大当りラウンド数はRAM27に記憶される。また、図柄始動スイッチ29の遊技球検出に基づいてマイクロコンピュータ26で行なわれる各種抽選結果もRAM26に記憶される。
始動入賞口10へ遊技球が入賞し図柄始動スイッチ29によって遊技球の入賞が検出されると、その検出信号が主制御基板20のマイクロコンピュータ26に入力される。この検出信号を受けるとマイクロコンピュータ26は、遊技球の入賞に対する当り抽選、リーチ抽選、停止図柄抽選、変動パターン抽選等の各種抽選を行なう。
当り抽選とは、始動入賞口10への遊技球の入賞に対する当り/外れの抽選であり、大当り乱数生成用のループカウンタで生成される乱数の抽選により行なわれる。乱数は、値「0」から始まって上限値となるまで所定周期(例えば、4msec)で順次1ずつカウントアップ動作を行っていき、カウント値が上限値を越えた場合には、初期値「0」でクリアされカウント動作が繰り返される、いわゆる無限ループカウンタを用いて生成される。この無限ループカウンタは、RAM28内に形成されている。この抽選の結果、当り乱数が選択されたときには、大当り遊技状態が発生することになる。また、大当り遊技状態の発生には、確率変動を伴なう大当りと伴なわない大当りとがある。従って、抽選の結果、確率変動を伴なう当たり乱数が選択されたときには、確率変動を伴なったいわゆる確変大当り遊技状態が発生する。
ここで、確率変動とは、当り抽選の結果、予め定められた当り図柄で大当りが発生した場合、所定の期間において大当りの発生する確率が通常時よりも高くなる遊技状態のことをいう。例えば、可変表示装置2の可変表示部9a〜9cに停止表示される図柄が0から9までの数字であって、同じ数字が3つ揃った場合に大当り状態となるとき、3つ揃った数字の種類が「3」、「7」である場合に、その大当り遊技の終了時から次回の大当り状態の発生までの間、あるいはその大当り遊技の終了後に開始される100回の図柄の変動表示については大当りの発生する確率が通常時よりも高くなるような遊技状態をいう。
リーチ抽選とは、始動入賞口10への遊技球の入賞に伴なって図柄表示装置2の可変表示部9a〜9cに所定時間だけ変動表示される図柄中にリーチ状態を意味する図柄を表示するか否かの抽選をいう。尚、前記当り抽選で当りが選択された場合には、当り図柄の組合せが停止表示される前提として当然にリーチ状態を意味する図柄(以下単に、リーチ図柄ともいう)が表示されるため、このリーチ抽選は、当り抽選において外れが選択された場合に行なわれる抽選となる。ここで、所定時間だけ変動表示される図柄とは、始動入賞口10への遊技球の入賞に対して大当り状態が発生するか否かを視覚的に期待させるために表示される演出的な画像のことをいう。また、リーチ図柄とは、例えば、3つの可変表示部9a〜9cの2つの可変表示部に大当りを発生させる図柄「7」が表示され、残り1つの可変表示部には未だ図柄が変動表示されている状態の図柄のことをいう。即ち、残り1つの可変表示部に大当りを発生させる図柄「7」が表示されると大当り遊技の発生が確定するような状態のことをいう。
停止図柄抽選とは、図柄表示装置2に所定時間だけ画像が変動表示された後に停止表示される図柄の抽選のことをいう。例えば、「0」〜「9」までの数字を停止図柄とし、「1」、「3」、「5」、「7」、「9」の奇数を当り図柄、さらにこの奇数のうち「3」、「7」を確率変動を伴なう当たり図柄、「0」、「2」、「4」、「6」、「8」の偶数を外れ図柄とした場合、上記当り抽選において確率変動を伴なわない当りが抽選されたときには、「1」、「5」、「9」の奇数の当り図柄の中から停止図柄を抽選し、確率変動を伴なう当りが抽選されたときには、「3」、「7」の当り図柄の中から停止図柄を抽選し。外れが抽選されたときには、「0」、「2」、「4」、「6」、「8」の偶数の外れ図柄の中から停止図柄が抽選される。
変動パターン抽選とは、始動入賞口10への遊技球の入賞に伴なって図柄表示装置2の可変表示部9a〜9cに所定時間だけ変動表示される図柄の抽選、即ち、視覚的に演出表示される画像のパターンの抽選のことをいう。この変動パターンには、上記当り抽選で当り乱数が選択され確率変動を伴なう当りが発生した場合の変動パターン、確率変動を伴なわない当りが発生した場合の変動パターン、外れが選択された場合の変動パターン、さらには、外れが選択され上記リーチ抽選でリーチ状態を発生させる抽選がされた場合の変動パターン等、複数の変動パターンが設けられている。
主制御基板20には、演出制御基板21が接続されてり、演出制御基板21には、図柄制御基板22、表示灯制御基板23、および音声制御基板24が接続されている。演出制御基板21は、ROM33とRAM34を内蔵するワンチップのマイクロコンピュータ(CPU)32を備え、図柄制御基板22、表示灯制御基板23、および音声制御基板24を制御する基板であるが、その制御は、主制御基板20から送られてくるコマンド信号に基づいて行なわれている。演出制御基板21は、主制御基板20のマイクロコンピュータ26から送られてくる図柄制御基板22、表示灯制御基板23、および音声制御基板24を制御するためのコマンド信号を各基板22、23、24に送信すると共に、各基板22、23、24においてそれぞれ制御される図柄表示と表示灯の点灯と音声出力との制御タイミングを同期させる制御を行っている。
図柄制御基板22は、ROM36とRAM37を内蔵するワンチップのマイクロコンピュータ(CPU)35を備え、図柄制御基板22に接続された図柄表示装置2を制御する基板である。ROM36には、主制御基板20で抽選される変動パターンに対応する複数の画像データが格納されている。従って、説明上、図柄制御基板22のROMのことを、以下、画像ROM36という。尚、マイクロコンピュータ32については、画像ROM36とRAM37を外付けでバス接続したCPUを使用してもよい。始動入賞口10への遊技球の入賞に伴なって主制御基板20で変動パターンが抽選されると、図柄制御基板22を制御するコマンド信号が演出制御基板21を介して主制御基板20のマイクロコンピュータ26から図柄制御基板22に送信される。このコマンド信号を受けた図柄制御基板22のマイクロコンピュータ35は、抽選された変動パターンに対応する画像データを図柄表示装置2に変動表示させる制御を行う。
抽選される各変動パターンの画像データはパチンコ機1に電源が供給された際に、画像ROM36からRAM37へロードされており、図柄制御基板22はRAM37に書き込まれた画像データを使用して図柄表示装置2の制御を行なっている。詳細は後述するが、画像ROM36に格納されている画像データの量は多く、この全ての画像データを電源が供給された際にRAM37にロードすると、図柄制御基板22の立ち上がり時間が長くなり、電源オンから遊技開始の準備が完了するまでが遅延することになる。そこで、画像データの中の遊技上必要となる一部の画像データのみをRAM37へロードした後に遊技を開始させ、電源オンから遊技開始までの期間を短縮している。さらに、主制御基板で行なう抽選は、上記一部の画像データのみロードした後に開始される遊技においても、通常の遊技で行なわれる各種抽選と同じ内容の抽選を省略することなく行なう。従って、上記一部の画像データのみロードした後に開始される遊技においても、通常の図柄表示で発生する各種機能の図柄表示を発生させることができる。
表示灯制御基板23は、ROM39とRAM40を内蔵するワンチップのマイクロコンピュータ(CPU)38を備え、表示灯制御基板23に接続された表示灯6、6'を制御する基板である。始動入賞口10への遊技球の入賞に伴なって表示灯6、6'を点灯/消灯制御するコマンド信号が演出制御基板21を介して主制御基板20のマイクロコンピュータ26から表示灯制御基板23に送信される。このコマンド信号に基づいて表示灯制御基板23のマイクロコンピュータ38は、図柄表示装置2の図柄の変動表示に対応した表示灯6、6'の点灯/消灯制御を行う。また、大当り遊技状態が発生した場合には、大当り遊技に対応して表示灯6、6'を制御する旨のコマンド信号が演出制御基板21を介して主制御基板20のマイクロコンピュータ26から表示灯制御基板23に送信される。表示制御基板23のマイクロコンピュータ38は、このコマンド信号に基づいて図柄表示装置2に表示される画像に対応した表示灯6、6'の点灯/消灯制御を行う。
音声制御基板24、ROM42とRAM43を内蔵するワンチップのマイクロコンピュータ(CPU)41を備え、音声制御基板24に接続されたスピーカ7、7'を制御する基板である。始動入賞口10への遊技球の入賞に伴なってスピーカ7、7'の音声出力制御をするコマンド信号が演出制御基板21を介して主制御基板20のマイクロコンピュータ26から音声制御基板24に送信される。このコマンド信号に基づいて音声制御基板24のマイクロコンピュータ41は、図柄表示装置2の図柄の変動表示に対応したスピーカ7、7'の音声出力制御を行う。また、大当り遊技状態が発生した場合には、大当り遊技に対応してスピーカ7、7'を制御する旨のコマンド信号が演出制御基板21を介して主制御基板20から音声制御基板24に送信される。音声制御基板24のマイクロコンピュータ41は、このコマンド信号に基づいて図柄表示装置2に表示される画像に対応したスピーカ7、7'の音声出力制御を行う。
払出・発射制御基板25は、ROM45とRAM46を内蔵するワンチップのマイクロコンピュータ(CPU)44を備え、払出・発射制御基板25に接続された払出装置47と発射装置48を制御する基板である。払出・発射制御基板25のマイクロコンピュータ44は、主制御基板20のマイクロコンピュータ26から送信されるコマンド信号に基づいて、払出装置47に対し各入賞口への遊技球の入賞に対応した賞品、ここでは予め定められた遊技球数の払出し処理、あるいは球貸し操作に対応した遊技球の払出し処理を行わせる制御をしている。また、発射装置48に対しハンドルグリップ17の回転操作に応じた発射強度で遊技球を打ち出させる制御をしている。
主制御基板20には、大入賞口3を開閉動作させるための大入賞口開閉装置49が接続されている。大入賞口開閉装置49として具体的には、ソレノイドが接続されている。図柄表示装置2に予め定められた所定の図柄が停止表示され大当り状態が発生すると、主制御基板20のマイクロコンピュータ26から大入賞口開閉装置49にコマンド信号が送信される。大入賞口開閉装置49はこのコマンド信号に基づいて大入賞口3を開閉動作させる。
電源基板50は、主制御基板20、演出制御基板21、図柄制御基板22、表示灯制御基板23、音声制御基板24、および払出・発射制御基板25へ電源電圧を供給するための基板である。電源基板50と各制御基板20、21、22、23、24、25とは接続され、パチンコ機1の電源スイッチがオン操作されることにより、電源基板50から各制御基板20、21、22、23、24、25へ所定の電源電圧が供給される。電源電圧が供給されると各制御基板のマイクロコンピュータは、それぞれプログラムの実行を開始する。
各マイクロコンピュータは、先ず初期設定等のプログラムを実行する。この場合、演出制御基板21、図柄制御基板22、表示灯制御基板23、音声制御基板24、および払出・発射制御基板25のマイクロコンピュータ32、35、38、41、44では、主制御部20のマイクロコンピュータ26から送信されてくる遊技に関するコマンド信号を確実に受け取るために、主制御部20のマイクロコンピュータ26よりも先にこの初期設定等のプログラムの実行を完了していることが必要となる。そこで、主制御基板20のマイクロコンピュータ26の初期設定等のプログラムの実行を、演出制御基板21、図柄制御基板22、表示灯制御基板23、音声制御基板24、および払出・発射制御基板25のマイクロコンピュータ32、35、38、41、44のそれよりも遅く終了させるために、主制御基板20のマイクロコンピュータ26において、実際の初期設定等のプログラムを実行した後に、ソフト的な処理、例えば、ウエイトタイム処理の実行によって遅延時間を設け、見かけ上の初期設定等のプログラム処理の終了時期を遅延させている。
従って、電源投入後のプログラム処理の開始タイミングは、各制御基板20、21、22、23、24、25のマイクロコンピュータ26、32、35、38、41、44で略同時であるが、初期設定等の処理の終了するタイミングを主制御基板20のマイクロコンピュータ26におけるソフト的な遅延時間により、その他の制御基板21、22、23、24、25のマイクロコンピュータ32、35、38、41、44の初期設定等の処理の終了するタイミングよりも遅くすることができ、制御基板21、22、23、24、25のマイクロコンピュータ32、35、38、41、44は、その後に主制御基板20のマイクロコンピュータ26から送信されてくる遊技に関するコマンドデータを受信し損なうことなく、確実に受けることができる。
図3は、始動入賞口10への遊技球の入賞に基づいて主制御基板20のマイクロコンピュータ26で抽選される変動パターンの一形態を表わした図である。図3(a)は、電源投入時に抽選される変動パターンであり、全変動パターンの中の予め選択され定められている一部の変動パターンである。図3(b)は、電源が投入されてから所定の時間が経過した後に抽選される変動パターンであり、全ての変動パターンを表わしている。上述したように、パチンコ機に電源が投入されてから遊技開始の準備が完了するまでの時間は、各制御基板のマイクロコンピュータで実行される初期設定等のプログラム処理が終了するまでの時間で決定される。
本実施形態のパチンコ機では、図柄制御基板22のマイクロコンピュータ35によって実行される初期設定等のプログラム処理に最も長い時間を要する。具体的には、画像ROM36からRAM37へ変動パターンの画像データをロードする処理に長い時間を要する。従って、このロードする画像データ量が多いほど、遊技を開始できるようになるまでの時間が長くなる。そこで電源が投入された直後に図柄制御基板22のマイクロコンピュータ35によってロードされる画像データを、図3(a)に示す予め定められた一部の変動パターンの画像データに限定することで、マイクロコンピュータ35によって実行される初期設定等のプログラム処理の終了までの時間を短縮している。そして、この一部の画像データをロードした後に主制御基板20のマイクロコンピュータ26から各制御基板に遊技に関するコマンド信号を送信するように、即ち、遊技を開始できるように設定している。また、電源が投入された直後にロードされる一部の画像データ以外の画像データについては、遊技が開始された後に主制御基板20からコマンド信号がない、図柄制御基板22のマイクロコンピュータ35の空き時間に順次、画像ROM36からRAM37にロードされる。
電源が投入されてから所定の時間が経過して画像ROM36の全ての画像データがRAM37にロードされた後、即ち、通常の遊技時においては、図3(b)に示されるように、所定の条件に基づいて予め設定されている全ての変動パターン60の中から変動パターンの抽選が行なわれる。始動入賞口10への遊技球の入賞に基づいて、主制御基板20のマイクロコンピュータ26は、ROM27に格納されている全ての変動パターン60の中から図柄表示装置2に変動表示される画像の変動パターンの抽選を行う。変動パターンは、主制御基板20で行なわれる当り抽選の結果である「当り」判定に対する変動パターンと、「外れ」判定に対する変動パターンに分かれて設けられている。また、「当り」判定に対する変動パターンは、確率変動を伴なう「確変図柄」に対応する変動パターン(1〜n1)61と、確率変動を伴なわない「非確変図柄」に対応する変動パターン(1〜n2)62に分かれて設けられている。また、「外れ」判定に対する変動パターンは、リーチ状態が発生する「リーチ」に対応する変動パターン(1〜n3)63と、リーチ状態が発生しない「リーチ以外」に対応する変動パターン(1〜n4)64に分かれて設けられている。例えば全変動パターン数としては、100以上の変動パターンが設けられており、また、変動パターンの種類(1〜n1)、(1〜n2)、(1〜n3)、(1〜n4)としては、変動時間の違いによるもの、画像内容の違いによるもの等が設けられている。
電源が投入されてから画像ROM36の全ての画像データがRAM37にロードされるまで、即ち、電源投入時においては、図3(a)に示されるように、予め定められた一部の変動パターン65の中から変動パターンの抽選が行なわれる。上記のように一部の画像データがロードされて遊技開始可能状態になると、設定始動入賞口10への遊技球の入賞に基づいて、主制御基板20のマイクロコンピュータ26は、ROM27に格納されている変動パターン60の中の、画像ROM36からRAM37にロードされた画像データの変動パターン65の中から、図柄表示装置2に変動表示される画像の変動パターンの抽選を行う。但し、この電源投入時において行なわれる主制御基板20のマイクロコンピュータ26の抽選には、通常の遊技時に行なわれる各種抽選と同じ内容の抽選、即ち、変動パターンの抽選だけでなく、当り抽選、リーチ抽選、停止図柄抽選が含まれる。また、この電源投入時において図柄表示装置2に表示される遊技の機能には、通常の遊技時の図柄変動表示で発生する各種機能を含む。そして、各種機能とは、「当り」「確変図柄」、「当り」「非確変図柄」、「外れ」「リーチ」、「外れ」「リーチ以外」のことをいう。尚、確率変動を伴なう当り、リーチ状態等の機能を有していないパチンコ機では、確率変動を伴なう当り、リーチ状態等の抽選、およびこれらの画像データの画像ROM36からRAM37へのロードは含まれない。
変動パターンは、図3(b)に示す場合と同様に、主制御基板20で行なわれる当り抽選の結果である「当り」判定、「外れ」判定に対する変動パターン、確率変動を伴なう「確変図柄」、確率変動を伴なわない「非確変図柄」に対応する変動パターン66、67、リーチ状態が発生する「リーチ」、リーチ状態が発生しない「リーチ以外」に対応する変動パターン68、69に分かれて設けられている。しかしながら、各変動パターン66、67、68、69の数(1〜m1)、(1〜m2)、(1〜m3)、(1〜m4)は、図3(b)に示す各変動パターン61、62、63、64の数(1〜n1)、(1〜n2)、(1〜n3)、(1〜n4)よりも少なく、各変動パターン61、62、63、64の中の一部の変動パターンが選択されたものである。また、電源投入時に行なわれる遊技を通常時の遊技の状態に近づけるために、選択される変動パターン65は図3(a)に示されるように、通常遊技時において発生し得る「当り」「確変図柄」、「当り」「非確変図柄」、「外れ」「リーチ」、「外れ」「リーチ以外」に対応する変動パターンを含むものであることを条件として設けられている。
例えば、図3(b)に示す「当り」「確変図柄」、「当り」「非確変図柄」、「外れ」「リーチ」、「外れ」「リーチ以外」に対応する変動パターンとして設けられている変動パターン61、62、63、64の数(1〜n1)、(1〜n2)、(1〜n3)、(1〜n4)の割合と同じ割合の一部の変動パターン66、67、68、69を選択して、電源投入時の変動パターンの抽選をその選択した一部の変動パターンの中から行なうようにしてもよい。また、変動パターン61、62、63、64の数(1〜n1)、(1〜n2)、(1〜n3)、(1〜n4)の割合とは無関係に、各変動パターン66、67、68、69に少なくとも1つの変動パターンが含まれるように選択してもよい。
電源投入時に主制御基板20のマイクロコンピュータ26で抽選される変動パターンと、その抽選される変動パターンに対応して図柄表示基板22のマイクロコンピュータ35で画像ROM36からRAM37にロードされる画像データとの関係について、図4から図6に示す実施の形態に基づいて説明する。
図4に示す形態では、主制御基板20のマイクロコンピュータ26に、全変動パターンとして90個(1〜90)の変動パターンが設けられている。そして、図柄制御基板22の画像ROM36には、この1〜90の変動パターンのそれぞれに対応して用意された画像データ(1〜90)が格納されている。このような変動パターンと画像データとの関係を、1対1の対応関係ともいう。パチンコ機に電源が投入されると、図柄制御基板22のマイクロコンピュータ35の初期設定処理において、画像ROM36の全画像データ(1〜90)の内の予め決められた一部の画像データ(1〜30)が、RAM37にロードされる。
図柄制御基板22では、このように一部の画像データだけをRAM37にロードして初期設定処理を終了させ、図柄制御基板22の遊技開始可能状態としている。初期設定処理に最も長い時間を要する図柄制御基板22において、長い時間の要因となっていた画像データのロード時間を、ロードする画像データの量を減少させることにより、この形態では3分の1(30/90)に減少させることにより、電源投入から遊技開始可能となるまでの時間を短縮(略3分の1に)することができる。そして、この場合、電源投入時の主制御基板20のマイクロコンピュータ20による変動パターンの抽選は、必ずRAM37にロードされている画像データ(1〜30)の中のいずれかの画像データが選択されるように、1〜30の変動パターンの中から抽選される。但し、電源投入時に行われる遊技内容を、通常遊技の図柄変動表示の内容と同等の内容に近づけるために、1〜30の変動パターン、即ち、画像データ(1〜30)には、少なくとも通常遊技時において発生し得る「当り」「確変図柄」、「当り」「非確変図柄」、「外れ」「リーチ」、「外れ」「リーチ以外」に対応する変動パターン、即ち、画像データが含まれていることが必要である。
図5に示す形態では、主制御基板20のマイクロコンピュータ26に、全変動パターンとして30個(1〜30)の変動パターンが設けられている。そして、図柄制御基板22の画像ROM36には、この1〜30の変動パターンのそれぞれに対して3個(「1−1、1−2、1−3」、「2−1、2−2、2−3」等)ずつの画像データが設けられ、全部で90個の画像データが格納されている。但し、それぞれの変動パターンに対して設けられた3個の画像データは、異なる種類の画像で構成される一方、いずれも同等の遊技価値を有している。例えば、変動パターン1に対して設けられた3個の画像データ1−1、1−2、1−3は、異なるキャラクタが登場する画像内容であるが、いずれも変動表示時間が20秒であり、またリーチ状態が発生する画像内容であるという同等の遊技価値を有している。このような変動パターンと画像データとの関係を、1対複数の対応関係ともいう。パチンコ機に電源が投入されると、図柄制御基板22のマイクロコンピュータ35の初期設定処理において、画像ROM36の全画像データ(1−1、1−2、1−3、…、30−1、30−2、30−3)の内の予め決められた一部の画像データ(1−1、2−1、3−1、…、30−1)が、RAM37にロードされる。
図柄制御基板22では、このように一部の画像データだけをRAM37にロードして初期設定処理を終了させ、図柄制御基板22の遊技開始可能状態としている。初期設定処理に最も長い時間を要する図柄制御基板22において、長い時間の要因となっていた画像データのロード時間を、ロードする画像データの量を減少させることにより、この形態では3分の1(30/90)に減少させることにより、電源投入から遊技開始可能となるまでの時間を短縮(略3分の1に)することができる。この場合、電源投入時の主制御基板20のマイクロコンピュータ20による変動パターンの抽選は、全変動パターン1〜30の中から行われる。そして、抽選された変動パターンに対してRAM37にロードされている画像データ(1−1、2−1、3−1、・・・、30−1)が、図柄表示装置2に変動表示される。
電源投入時に行われる遊技内容を、通常遊技の図柄変動表示の内容と同等の内容に近づけるために、画像データ(1−1、2−1、3−1、…、30−1)には、少なくとも通常遊技時において発生し得る「当り」「確変図柄」、「当り」「非確変図柄」、「外れ」「リーチ」、「外れ」「リーチ以外」に対応する画像データが含まれていることが必要であるが、この形態の場合、変動パターンと画像データとは1対複数の対応関係で、電源投入時の主制御基板20のマイクロコンピュータ20による変動パターンの抽選は全変動パターン(1〜30)の中からおこなわれるので、必ず「当り」「確変図柄」、「当り」「非確変図柄」、「外れ」「リーチ」、「外れ」「リーチ以外」に対応する変動パターンは含まれることとなる。尚、この形態の通常遊技時では、RAM37にロードされた全画像データ(1−1、1−2、1−3、…、30−1、30−2、30−3)のいずれかが図柄表示装置2に変動表示されることになるが、例えば、主制御基板20で変動パターン1が抽選された場合には、変動パターン1に対して用意された画像データ1−1、1−2、1−3の中からいずれかの画像データが、図柄制御基板22のマイクロコンピュータ35によって抽選により選択されて図柄表示装置2に変動表示される。
図6に示す形態でも、図5において説明したように、主制御基板20のマイクロコンピュータ26に、全変動パターンとして30個(1〜30)の変動パターンが設けられている。そして、図5におけると同様に、変動パターンと画像データとの関係には、1対複数の対応関係がある。パチンコ機に電源が投入されると、図柄制御基板22のマイクロコンピュータ35の初期設定処理において、画像ROM36の全画像データ(1−1、1−2、1−3、…、30−1、30−2、30−3)の内の予め決められた一部の画像データ(1−1、1−2、1−3、…、10−1、10−2、10−3)が、RAM37にロードされる。
図柄制御基板22では、このように一部の画像データだけをRAM37にロードして初期設定処理を終了させ、図柄制御基板22の遊技開始可能状態としている。初期設定処理に最も長い時間を要する図柄制御基板22において、長い時間の要因となっていた画像データのロード時間を、ロードする画像データの量を減少させることにより、この形態では3分の1(10/30)に減少させることにより、電源投入から遊技開始可能となるまでの時間を短縮(略3分の1に)することができる。そして、この場合、電源投入時の主制御基板20のマイクロコンピュータ20による変動パターンの抽選は、必ずRAM37にロードされている画像データ(1−1、1−2、1−3、…、30−1、30−2、30−3)の中のいずれかの画像データが選択されるように、1〜10の変動パターンの中から抽選される。但し、電源投入時に行われる遊技内容を、通常遊技の図柄変動表示の内容と同等の内容に近づけるために、1〜10の変動パターン、即ち、画像データ(1−1、1−2、1−3、…、30−1、30−2、30−3)には、少なくとも通常遊技時において発生し得る「当り」「確変図柄」、「当り」「非確変図柄」、「外れ」「リーチ」、「外れ」「リーチ以外」に対応する変動パターン、即ち、画像データが含まれていることが必要である。
尚、この形態の通常遊技時では、RAM37にロードされた全画像データ(1−1、1−2、1−3、…、30−1、30−2、30−3)のいずれかが図柄表示装置2に変動表示されることになるが、例えば、主制御基板20で変動パターン1が抽選された場合には、変動パターン1に対して用意された画像データ1−1、1−2、1−3の中からいずれかの画像データが、図柄制御基板22のマイクロコンピュータ35によって抽選により選択されて図柄表示装置2に変動表示される。
図7、図8は、主制御基板および図柄制御基板の制御内容の一形態を示すフローチャートである。
図7に示すフローチャートに従って主制御基板20の制御内容を説明する。
パチンコ機1の電源スイッチがオン操作され、主制御基板20に電源電圧が供給されると、主制御基板20の主制御部であるマイクロコンピュータ26は、初期設定処理を開始する。電源電圧は同時に他の制御基板にも供給され、他の制御基板のマイクロコンピュータでも初期設定処理が行われるため、マイクロコンピュータ26は、その処理に最も長い時間を要する図柄制御基板22のマイクロコンピュータ35が立ち上がるまで待機することが必要であり、ステップ71において、図柄制御部起動待ち処理を行う。この図柄制御基板の初期設定処理には、上述したように決められた一部の画像データを画像ROM36からRAM37へロードする処理が含まれている。ステップ71の図柄制御部起動待ち処理が終了すると、遊技開始の準備が完了したと判定し、ステップ72において、始動入賞口への遊技球の入賞の有無を判別する。即ち、本パチンコ機1では、予め決められた一部の画像データをロードし終えた状態で遊技可能状態になる。
ステップ72で始動入賞口10への遊技球の入賞がないと判別した場合には、ステップ72の処理を繰り返し行う。一方、始動入賞口10への遊技球の入賞があると判別した場合には、ステップ73において、残り画像データのロード監視時間がタイムアップしたか否かの判別を行う。上記ロードし終えた一部の画像データ以外の残りの画像データをロードするために必要となる時間は予め設定されており、マイクロコンピュータ26は、一部の画像データがロードされて遊技可能状態になるとタイマ機能を動作させて予め設定された時間をカウントし、残りの画像データがロードされたか否か監視する。ステップ73でタイムアップしていないと判別した場合、即ち、残りの画像データがロードし終えていないと判別した場合には、ステップ74において、予め選択されている変動パターン65の中から抽選によって1つの変動パターンを選択する。
一方、ステップ73でタイムアップしたと判別された場合、即ち、残りの画像データをロードし終えたと判別した場合には、ステップ75において、全ての変動パターン60の中から抽選によって1つの変動パターンを選択する。つまり、残りの画像データがロードし終えるまでは、既にロードし終えた一部の画像データの中の画像データが変動表示されるように、電源投入時の変動パターンの抽選を行い、残りの画像データがロードし終えた後は、全ての画像データの中のいずれかの画像データが変動表示されるように、全変動パターン60の中から変動パターンが選択される通常遊技時の変動パターンの抽選を行う。ステップ74またはステップ75で変動パターンの抽選を行うと、ステップ76において、その抽選結果をコマンド信号として図柄制御基板22の図柄制御部であるマイクロコンピュータ35に送信する。
図8に示すフローチャートに従って図柄制御基板22の制御内容を説明する。
パチンコ機1の電源スイッチがオン操作され、図柄御基板22に電源電圧が供給されると、図柄御基板22のマイクロコンピュータ35は、ステップ81において、予め決められている一部の画像データを画像ROM36からRAM37へロードする等の初期設定処理を開始する。初期設定処理が終了すると、マイクロコンピュータ35は起動状態となり、ステップ82において、主制御基板20からのコマンド信号を受信したか否かの判別を行なう。ステップ82でコマンド信号を受信していないと判別した場合には、ステップ83において、未だ画像ROM36からRAM37にロードしていない残りの画像データが有るか否か判別する。
ステップ83で残りの画像データ有りと判別した場合には、ステップ84において、残りの画像データのロードを行ない、図7のステップ72に進んで始動入賞口10への遊技球の入賞があるか否かを判別する。ステップ83で残りの画像データ無し判別した場合には、そのまま図7のステップ72に進み始動入賞口10への遊技球の入賞があるか否かを判別する。一方、ステップ82でコマンド信号を受信していると判別した場合には、ステップ85において、そのコマンド信号に従って、図柄表示装置2に一定時間の画像の変動表示、選択された停止図柄の停止表示等の表示制御処理を行う。ステップ85で表示制御処理を終了すると、図7のステップ72に進んで始動入賞口10への遊技球の入賞があるか否かの判別を行なう。
図9、図10は、主制御基板および図柄制御基板の制御内容の別の一形態を示すフローチャートである。この形態は、図7に示す主制御部の処理のうち、変動パターンの抽選処理を図柄制御部において行なうようにしたものである
図9に示すフローチャートに従って主制御基板20の制御内容を説明する。
パチンコ機1の電源スイッチがオン操作され、主制御基板20に電源電圧が供給されると、主制御基板20の主制御部であるマイクロコンピュータ26は、初期設定処理を開始する。電源電圧は同時に他の制御基板にも供給され、他の制御基板のマイクロコンピュータでも初期設定処理が行われるため、マイクロコンピュータ26は、その処理に最も長い時間を要する図柄制御基板22のマイクロコンピュータ35が立ち上がるまで待機することが必要であり、ステップ87において、図柄制御部起動待ち処理を行う。この図柄制御基板の初期設定処理には、上述したように決められた一部の画像データを画像ROM36からRAM37へロードする処理が含まれている。
ステップ87の図柄制御部起動待ち処理が終了すると、遊技開始の準備が完了したと判定し、ステップ88において、始動入賞口への遊技球の入賞の有無を判別する。即ち、本パチンコ機1では、予め決められた一部の画像データをロードし終えた状態で遊技可能状態になる。ステップ88で始動入賞口10への遊技球の入賞がないと判別した場合には、ステップ88の処理を繰り返し行う。一方、始動入賞口10への遊技球の入賞があると判別した場合には、ステップ89において、始動入賞口へ遊技球の入賞があったことを示すコマンド信号を図柄制御基板22の図柄制御部であるマイクロコンピュータ35に送信する。
図10に示すフローチャートに従って図柄制御基板22の制御内容を説明する。
パチンコ機1の電源スイッチがオン操作され、図柄御基板22に電源電圧が供給されると、図柄御基板22のマイクロコンピュータ35は、ステップ91において、予め決められている一部の画像データを画像ROM36からRAM37へロードする等の初期設定処理を開始する。初期設定処理が終了すると、マイクロコンピュータ35は起動状態となり、ステップ92において、主制御基板20からのコマンド信号を受信したか否かの判別を行なう。ステップ92でコマンド信号を受信していないと判別した場合には、ステップ93において、未だ画像ROM36からRAM37にロードしていない残りの画像データが有るか否か判別する。
ステップ93で残りの画像データ有りと判別した場合には、ステップ94において、残りの画像データのロードを行ない、図9のステップ88に進んで始動入賞口10への遊技球の入賞があるか否かを判別する。ステップ93で残りの画像データ無し判別した場合には、そのまま図9のステップ88に進み始動入賞口10への遊技球の入賞があるか否かを判別する。一方、ステップ92でコマンド信号を受信していると判別した場合には、ステップ95において、未だ画像ROM36からRAM37にロードしていない残りの画像データが有るか否か判別する。ステップ95で残りの画像データ有りと判別した場合、即ち、残りの画像データがロードし終えていないと判別した場合には、ステップ96において、予め選択されている変動パターン65の中から抽選によって1つの変動パターンを選択する。
一方、ステップ95で残りの画像データ無しと判別した場合、即ち、残りの画像データをロードし終えたと判別した場合には、ステップ97において、全ての変動パターン60の中から抽選によって1つの変動パターンを選択する。つまり、残りの画像データがロードし終えるまでは、既にロードし終えた一部の画像データの中の画像データが変動表示されるように、電源投入時の変動パターンの抽選を行い、残りの画像データがロードし終えた後は、全ての画像データの中のいずれかの画像データが変動表示されるように、全変動パターン60の中から変動パターンが選択される通常遊技時の変動パターンの抽選を行う。ステップ96またはステップ97で変動パターンの抽選を行なうと、ステップ98において、その抽選された変動パターンに対応する画像データの画像を図柄表示装置2に変動表示する処理、また主制御基板20のマイクロコンピュータ26で選択された停止図柄を図柄表示装置2に停止表示する処理等の表示制御処理を行う。ステップ98で表示制御処理を終了すると、図9のステップ88に進んで始動入賞口10への遊技球の入賞があるか否かの判別を行なう。
本発明に係るパチンコ機の、全体正面図の一形態を示す図である。 図1に示すパチンコ機の制御内容を示すブロック図である。 (a)は、電源投入時に抽選される変動パターンの一形態を示す図である。(b)は、電源が投入されてから所定の時間が経過した後に抽選される変動パターンの一形態を示す図である。 電源投入時に主制御基板で抽選される変動パターンと、図柄表示基板のRAMにロードされる画像データとの関係を示す図である。 図4の他の一形態を示す図である。 図4の他の一形態を示す図である。 主制御基板の制御内容を示すフローチャートである。 図柄制御基板の制御内容を示すフローチャートである。 主制御基板の制御内容を示すフローチャートである。 図柄制御基板の制御内容を示すフローチャートである。 従来の遊技機の電源投入時における図柄表示基板の起動シーケンスを示す図である。
符号の説明
2 図柄表示装置
3 大入賞口
5 遊技領域
10 始動入賞口
20 主制御基板
22 図柄制御基板
26、35 マイクロコンピュータ(CPU)
36 画像ROM
37 RAM

Claims (2)

  1. 遊技盤上に始動入賞口と図柄表示装置と大入賞口を有し、前記始動入賞口への遊技球の入賞に基づいて遊技の当り/外れを決定する乱数抽選と、前記図柄表示装置に停止表示する停止図柄の抽選と、前記所定時間だけ変動表示する図柄の変動パターンの抽選を行なう主制御部と、
    該主制御部から送信されてくる前記抽選結果に基づく制御信号に従って、抽選された変動パターンの画像データ、および抽選された停止図柄を、前記図柄表示装置に表示する図柄制御部を少なくとも備え、
    前記始動入賞口ヘの遊技球の入賞に基づいて前記図柄表示装置に図柄の変動表示を開始し所定時間後に図柄の変動表示を終了した後、前記抽選により選択された図柄を停止表示して、該停止表示された図柄が予め定められた図柄の組合せであるときに、前記大入賞口を一定時間連続して遊技球の入賞し易い開放状態とし、遊技者にとって有利な当りの遊技状態を発生させるパチンコ機において、
    前記図柄制御部には、変動パターンの画像データが格納されている画像ROMと、遊技中の前記画像データの使用に際し前記画像ROMから前記画像データがロードされているRAMが設けられ、
    駆動電源が投入されると、前記図柄制御部において、前記画像ROMに格納されている変動パターンの画像データのうち、少なくとも当りと外れの変動パータンを含む予め選択された一部の変動パターンの画像データが、前記画像ROMから前記RAMにロードされ、
    前記主制御部は、前記画像ROMからRAMへの画像データのロード終了後に、前記始動入賞口への遊技球の入賞の受け付けを許可し、
    前記図柄制御部は、前記主制御部における始動入賞口への遊技球の入賞受け付け許可後に、前記予め選択された一部の変動パターンの画像データ以外の変動パターンの画像データを前記画像ROMから前記RAMにロードし、
    該画像ROMからRAMへのロードが終了するまでは、前記主制御部は、前記予め選択された一部の変動パターンの中から前記変動パターンの抽選を行ない、前記図柄制御部へ制御信号を送信することを特徴とするパチンコ機。
  2. 前記乱数抽選の結果によって発生する当り遊技の中に、所定の期間において大当りの発生する確率が通常時よりも高くなる確率変動を伴なった当り遊技を含み、
    前記所定時間だけ変動表示される図柄の変動パターンの中に、残り1つの変動図柄が大当りを発生させる図柄で停止表示されると前記予め定められた図柄の組合せとなって大当り遊技の発生が確定するリーチ図柄の表示を伴なった変動パターンを含むパチンコ機であって、
    前記画像ROMから前記RAMにロードされる予め選択された一部の変動パターンの画像データには、確率変動図柄による当り変動パターン、非確率変動図柄による当り変動パターン、リーチ状態発生による外れ変動パターン、リーチ状態非発生による外れ変動パターンの画像データが含まれていることを特徴とする請求項1に記載のパチンコ機。
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