JP4456493B2 - 下垂型壁面緑化補助資材 - Google Patents
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Description
建物の壁面緑化では、コケ等からなる植生マットを壁面に設置する方法と、蔓性植物を壁面に登坂させる方法や、屋上やベランダなどから下垂させる方法がある。
蔓性植物を下垂させる方法は、例えば以下に示す特許文献に提案されている。
特許文献1では、壁面全体で上下左右方向に線状部材を形成し、この任意の位置にプランター等を設置して、各プランターから下方の線状部材に蔓性植物を沿わせて緑化するものである。そして、これらの各プランターには灌水装置が設置されている。
また、特許文献2は、建物壁面の全体に金網が設けられ、この金網上に蔓性植物が植え込まれた横方向に形成された植物ユニットを任意の箇所に設置して下垂させたものである。
また、特許文献2で提案されている植物ユニットによる壁面緑化方法では、金網上に設置可能な特殊な植物ユニットを使用するため、コストがかかる。そして、壁面全体に金網を設置して植物ユニットを設ける構成であるため、設置作業が大掛かりとなり施工性が悪いという問題がある。また、下垂した蔓性植物は、壁面から離れているため、風などの影響を受けて舞い上げられたり、揺れて折れるなどの損傷があるという欠点がある。
また、他の目的としては、簡易な構成により設置の施工性を向上させるようにした。
本発明では、蔓性植物を枠部材の上方から枠内に誘導して下垂させることにより、構造物の壁面を緑化することができる。そして、枠部材の枠内を通過して下垂する蔓性植物は、枠部材によって囲われているため、風の舞い上がりや折れるなどの損傷を防止できる。
また、構造物の壁面側に枠部材が設けられることで、蔓性植物が壁面に付着しにくくなり、蔓性植物が効率よく成長することができる。
さらに、この枠部材は、例えば線状部材などによって囲われた簡易な構成であるうえ、蔓性植物の下垂を補助するものであることから、壁面の部分的な範囲に設置されていればよい。このようなことから、施工性が向上され設置が容易となり、資材コストの低減を図ることができる。
本発明では、蔓性植物を、複数のC型形状をなす規制部内に誘導することができる。そして、蔓性植物はC型形状の規制部の上方又はC型の切り欠き部から規制部内に誘導されて囲われているため、風の影響による蔓性植物の揺動が規制されて舞い上がりを防止でき、また蔓性植物の壁面への付着を抑制できる。
このように、枠部材を使用して構造物の壁面を蔓性植物で覆うことにより、緑化効果を奏し、都市のヒートアイランド現象の抑制に寄与することができる。
図1は第1の実施の形態による下垂型壁面緑化補助資材の設置状態を示す斜視図、図2は図1に示す下垂型壁面緑化補助資材の設置状態を側面から見た図である。
図1に示すように、本第1の実施の形態では、構造物1の屋上1aの周囲に形成されるパラペット1bに沿ってプランター2が設けられ、プランター2の内部に土壌などの緑化基材3が収容されて蔓性植物4が植栽されている。
そして、プランター2が設置されている直近となる構造物1の壁面1cには、外形が直方体の略かご型形状をなす第1補助資材5(枠部材)が設けられている。
ここで、プランター2の設置位置は、とくに限定されるものではないが、上述したように蔓性植物4が第1補助資材5の側に導かれる構成となることから、できるだけプランター2と第1補助資材5との距離は近い方がよい。
また、一端7aが屋上1aまたはパラペット1bに固定され、他端7bが第1補助資材5の上端部5dに固定されているワイヤなどからなる吊り部材7が設けられ、これにより第1補助資材5が屋上1aより吊り下げられて壁面1cに設置されている。
なお、この保護部材6の壁面側6aに、第1補助資材5の上端部5dを固着させることにより、第1補助資材5を構造物1に安定させて固定することができる。
第1ネット5aは、構造物1の壁面1cに蔓性植物4が付着することを防止するとともに、風圧の影響を小さくして風が通り抜けできるように、例えば1〜5mm程度の小さい網目が形成されている。これにより、第1ネット5aは、風圧がかかることがなく、第1補助資材5の揺れを防止することができる。
このように、第2ネット5bは、第1ネット5aと比較して網目を大きくすることができることから、資材コストの低減を図ることができる。
なお、第1補助資材5の材質については、金網のような外力による変形がないもの、又は繊維による網のような変形するものでもよく、軽量であれば何れの材料であってもよい。
なお、第1補助資材5の枠内に導かれた蔓性植物4の枝葉を、腐食性の針金やテープなどによって第1補助資材5の任意の箇所に結束させてもよい。
また、この第1補助資材5は、蔓性植物4が自重によって垂れ下がって成長するように誘導するための補助資材であるため、垂れ下がりが開始される壁面1cの上方の部分的な範囲に、第1補助資材5が設置されていればよい。例えば、第1の実施の形態では、第1補助資材5の上下方向の高さL2は、1〜2m程度である。
このように、第1補助資材5が部分的で簡易な構成であるため、施工性がよく設置が容易であり、設置にかかる時間を短縮することができる。さらに、資材コストの低減を図ることができる。
このようなことから、第1補助資材5を使用して、構造物1の壁面1cを蔓性植物4で覆うことにより、緑化効果を奏し、都市のヒートアイランド現象の抑制に寄与することができる。
図3は、第2の実施の形態による下垂型壁面緑化補助資材の設置状態を示す斜視図である。
図3に示すように、本第2の実施の形態による下垂型壁面緑化補助資材は、蔓性植物4の下垂方向に所定間隔で円形部が配設されている第2補助資材8(枠部材)と、同じく壁面1cの高さ方向に連続したらせん形状をなす第3補助資材9(枠部材)とが設けられている。
また、第3補助資材9は、らせん形状で形成された略円形部9a(規制部)内の空間を蔓性植物4が通過して下垂するように設けられている。
そして、屋上1aのパラペット1bの上面に保護部材6を取り付けて、パラペット1bの角部に蔓性植物4が接触することを防止する。このとき、第2補助資材8及び第3補助資材9を保護部材6に固着して、壁面1cとの固定を安定させてもよい。
第2補助資材8及び第3補助資材9の上下方向の高さL2は、第1の実施の形態と同様に、1〜2m程度とする。
なお、第2の実施の形態では、第2補助資材8のみ又は第3補助資材9のみの設置でもよく、又は第2及び第3補助資材8、9を適宜数ずつ組み合わせて設置してもよい。
これにより、第2及び第3補助資材8、9によって下垂を補助された蔓性植物4は、上方から下方に向けて効率よく成長することができる。
上述したように、第2の実施の形態による下垂型壁面緑化補助資材では、第1の実施の形態によるものと同様の効果を得ることができる。
図4は、第3の実施の形態による下垂型壁面緑化補助資材の設置状態を示す斜視図である。
図4に示すように、本第3の実施の形態による下垂型壁面緑化補助資材は、蔓性植物4の下垂方向に所定間隔でC型部材が配設されている第4補助資材10(枠部材)と、同じく壁面1cの高さ方向に連続した波形状をなす第5補助資材11(枠部材)とが設けられている。
蔓性植物4は、C型部材10bの上方又は切り欠き部10cからC型部材10bの内側を下垂することができる。そして、C型部材10bに切り欠き部10cを設けたことで、蔓性植物4が上方から水平方向に並列されたC型部材10bの中間10dに下垂した場合に、風で左右に振れた際に壁面1cとC型部材10bの切り欠き部10cの隙間からC型部材10bの内側に入り、風による蔓性植物4も揺動が規制されて舞い上がりを防止できる。
また、第5補助資材11は、第4補助資材10と同形状のC型部材11bを備え、支持部材11aが上下方向に波形状となっていて凸部11dでC型部材11b支え、凹部11eで横方向に延在する部材11fと接続されている。
なお、C型部材10b、11bは、図4に示すような円形に限定されることはなく、ほかに楕円形又はひし形などに形成されて、一部切り欠き部10c、11cを有した形状であってもよい。
なお、図4に示す第3の実施の形態では、第4補助資材10のみ又は第5補助資材11のみの設置でもよく、又は第4及び第5補助資材10、11を適宜数ずつ組み合わせて設置しても構わない。
さらに、第4及び第5補助資材10、11と、上述した第2の実施の形態(図3参照)の第2、第3補助資材8、9とを適宜組み合わせて設置してもよい。
例えば、第1乃至第3の実施の形態では、構造物1の屋上1aまたはパラペット1bに第1乃至第5補助資材5、8、9、10、11を設置しているが、必ずしも屋上1aに限定されることはない。例えば、建築物1のベランダや窓にプランター2を設置して、そこから蔓性植物4を下垂させてもよい。要は、構造物1の壁面1cにおいて、蔓性植物4を上部から下部に下垂させて壁面緑化する場合に適用されればよいのである。
また、第1乃至第3の実施の形態では、第1乃至第5補助資材5、8、9、10、11の壁面1cに対して上下方向の高さL2を1〜2m程度としているが、これに限定されることはない。また、第1乃至第5補助資材5、8、9、10、11の数量、設置方法、設置範囲及び大きさについても、条件に合わせて設定すればよい。
1c 壁面
2 プランター
4 蔓性植物
5 第1補助資材(枠部材)
5a 第1ネット
5b 第2ネット
7 吊り部材
8 第2補助資材(枠部材)
8b 円形部材(規制部)
9 第3補助資材(枠部材)
9a 略円形部(規制部)
10 第4補助資材(枠部材)
10b C型部材(規制部)
11 第5補助資材(枠部材)
11b C型部材(規制部)
Claims (2)
- 構造物の上部より蔓性植物を下垂させて壁面を緑化させるための下垂型壁面緑化補助資材であって、
垂下する蔓性植物を空間内に囲って壁面への付着を防ぐと共に、風等による揺動範囲を規制する枠部材を備え、
該枠部材は、前記構造物の壁面に沿って設けられた略かご型形状をなし、前記壁面側に位置する第1ネットと空間側に位置する第2ネットとが前記空間を介して連結され、前記第2ネットが前記第1ネットより大きな網目を形成していることを特徴とする下垂型壁面緑化補助資材。 - 構造物の上部より蔓性植物を下垂させて壁面を緑化させるための下垂型壁面緑化補助資材であって、
垂下する蔓性植物を空間内に囲って壁面への付着を防ぐと共に、風等による揺動範囲を規制する枠部材を備え、
該枠部材は、前記蔓性植物の下垂方向に所定間隔で配列されていて、前記空間を形成する複数のC型形状をなす規制部を設け、前記C型形状の切り欠き部を壁面側に向け、その切り欠き部と前記壁面との間に所定の隙間を形成していることを特徴とする下垂型壁面緑化補助資材。
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