JP4456575B2 - 睫毛用のトリートメント - Google Patents
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Description
マスカラの普及に伴って、睫毛をより濃く、しかも長くみせることのできるマスカラが求められるようになっており、かかる点からマスカラに用いる成分の種類や配合についての研究が従来から色々行われている。そのような従来技術としては、マスカラに配合する着色剤の量を増やしたり、微細繊維を配合したり、睫毛への着色剤や微細繊維の付着を良好にするための成分を配合したマスカラが開発されている。しかし、従来のマスカラの殆どは、マスカラを塗布しているときだけ、睫毛を外観上で一時的に濃くしたり長く見せ得るに過ぎず、マスカラを落とした後は、睫毛の濃さや長さは、マスカラを塗布する前の状態に戻ってしまうものであった。
本発明者の開発した特許文献1のマスカラは、睫毛を外観上で長く、濃く見せて、目にパッチリとした印象を与えて魅力的な美しさを発現させ得るアイメーキャップ効果を有すると共に、睫毛に継続して塗布使用することにより、睫毛自体の成長を促進して、睫毛そのものを長くしたり、太くすることができ、場合によっては更に睫毛の数を増やす働きを有するという点で優れた効果を有する。
特に、加水分解卵殻膜および加水分解ケラチンを併用すると、加水分解卵殻膜を単独で用いた場合に比べて、睫毛の成長促進作用が一層大きくなり、そのため加水分解卵殻膜および加水分解ケラチンを含有するトリートメントを睫毛に継続して塗布すると、睫毛自体の成長が一層促進されて、睫毛そのものが、加水分解卵殻膜を単独で用いた場合に比べて、一層短期間に太く、長くなり、さらに場合によっては睫毛の数も増えることを見出して本発明を完成した。
(1) 加水分解卵殻膜および加水分解ケラチンを含有することを特徴とする、睫毛用のトリートメントである。
そして、本発明は、
(2) トリートメントの全質量に基づいて、加水分解卵殻膜を0.01〜1質量%および加水分解ケラチンを0.01〜0.5質量%の割合で含有する前記(1)のトリートメントを好ましい態様として包含する。
加水分解卵殻膜および加水分解ケラチンを含有する本発明のトリートメントは、加水分解卵殻膜を含有するものに比べて睫毛の成長促進作用が一層大きく、睫毛に継続して塗布することにより、睫毛自体の成長が一層促進されて、睫毛そのものが、加水分解卵殻膜を単独で用いた場合に比べてより短期間に太く、長くなり、さらに場合によっては睫毛の数も増やすことができる。
そして、両用タイプにしたときには、睫毛および眉毛の両方に同時にハリおよびコシを与え、しかもそれらの成長を促進させることができる。
また、睫毛専用タイプにしたときには、マスカラとの兼用にすることができ、それによって睫毛を外観上で長く、濃く見せて、目にパッチリとした印象を与えて魅力的な美しさを発現させ得るアイメーキャップ効果を有すると共に、睫毛に継続して塗布することにより、睫毛自体の成長を促進して、睫毛そのものを長くしたり、太くすることができ、場合によっては更に睫毛の数を増やすことができる。
さらに、本発明のトリートメントは、天然物である卵に由来する加水分解卵殻膜および天然物である羊毛などに主に由来する加水分解ケラチンを配合したものであるため、安全性においても優れている。
卵殻膜は、鶏卵などの鳥類の卵の卵殻の内側にある膜であり、内外2枚からなり、外卵殻膜は卵殻内面に密着し、内卵殻膜は卵白を包んでいる。
本発明のトリートメントで用いている加水分解卵殻膜は、鳥類の卵の内側にあるそのような卵殻膜(外卵殻膜および/または内卵殻膜)を、蛋白質分解酵素、酸、アルカリなどを用いて加水分解したものであり、加水分解処理によって水などの液体への溶解性または乳化性が向上している。本発明では、加水分解卵殻膜として、水に可溶であるかまたは水に易分散性の加水分解卵殻膜であればいずれも好適に用いることができ、具体例としては、キューピー株式会社製の「EMプロテイン」(商品名)などを挙げることができる。
また、加水分解ケラチンの含有量は、トリートメントの全質量に基づいて、0.01〜0.5質量%であることが好ましく、0.01〜0.1質量%であることがより好ましく、0.01〜0.05質量%であることが更に好ましい。
トリートメントの全質量に基づいて、加水分解卵殻膜の含有量が0.01質量%未満であると、睫毛の成長促進効果が小さくなり、睫毛自体を太くしたり、長くしたりすることが困難になり易い。一方、加水分解卵殻膜の含有量が1質量%を超えると、コストが上昇し、また粘着性が増加して使用感の不良を招き易くなるので好ましくない。
また、トリートメントの全質量に基づいて、加水分解ケラチンの含有量が0.01質量%未満であると、睫毛の成長促進効果が小さくなり、睫毛自体を太くしたり、長くしたりすることが困難になり易い。一方、加水分解ケラチンの含有量が0.5質量%を超えると、コストが上昇し、また粘着性が増加して使用感の不良を招き易くなり、更にダマになり易くなるので好ましくない。
本発明のトリートメントは、睫毛および眉毛への塗布の容易性、睫毛および眉毛に塗布した後の乾燥の容易性、人体への安全性などの点から、水を主体とする液体媒体中に加水分解卵殻膜および加水分解ケラチンが溶解または乳化されていることが好ましい。
本発明のトリートメントは、睫毛および眉毛の両方に用いる両用タイプであるか、睫毛用の専用タイプであるかに応じて、各タイプに有用な種々の成分を溶解または分散含有させた水性乳化液の形態であることが好ましい。
そして、本発明のトリートメントが睫毛用の専用タイプである場合は、着色成分や繊維粉末などを含まない透明な液状のトリートメントであってもよいし、または着色剤、睫毛を長くみせるための繊維粉末、着色剤や繊維粉末を睫毛に付着させるための付着剤などを更に含有するマスカラ兼用のトリートメント(すなわちマスカラ)であってもいずれでもよい。
本発明のトリートメントは、ビンやその他の容器に充填し、塗布具を使用して睫毛に塗布するか、または睫毛と眉毛に塗布することによって用いることができる。その際に、眉毛への塗布具としては細目のハケなどが好適であり、また睫毛への塗布具はマスカラで汎用されているスクリュータイプの塗布具などが好適である。
(1) 以下の表1に示す成分を表1に示す量で混合し、混合装置を用いて均一に分散乳化させて、加水分解卵殻膜(キューピー株式会社製「EMプロテイン」)および加水分解ケラチン(株式会社成和製「プロモイスWK−H」)を含有する無色透明な睫毛および眉毛両用のトリートメント(pH7.1)を製造した。
(2) 上記(1)で得られたトリートメントを従来マスカラに用いられているのと同様のスクリュー方塗布ブラシを内蔵したトリートメント用容器に充填した。
上記の実施例1で得られたトリートメントを、男性モニター3名(A:45歳、B:50歳、C:62歳)および女性モニター2名(D:52歳、E:60歳)の両方の眉毛に毎日1回(就寝前)の割合で適量を塗布してもらい、翌朝の洗顔時に水で洗い落とすという操作を60日間にわたって継続して繰り返してもらった。
その結果、男性モニターのうちの2名(モニターAとC)および女性モニター2名において、塗布開始前に比べて、眉毛の本数が増え、眉毛が太くなって、眉毛が濃くなった。
(1) 以下の表2に示す成分を表2に示す量で混合し、混合装置を用いて均一に分散乳化させて、加水分解卵殻膜(キューピー株式会社製「EMプロテイン」)および加水分解ケラチン(株式会社成和製「プロモイスWK−H」)を含有する無色透明な睫毛用のトリートメント(pH6.8)を製造した。
(2) 上記(1)で得られたトリートメントを従来マスカラに用いられているのと同様のスクリュー方塗布ブラシを内蔵したトリートメント用容器に充填した。
(1) 上記の実施例2で得られた睫用のトリートメントを、女性モニター5名(F:25歳、G:27歳、H:33歳、I:47歳、J:50歳)の右目の睫毛に、毎日1回(午前中に塗布)の割合で適量を塗布してもらい、塗布した後14時間後に水で洗い落とすという操作を60日間にわたって継続して繰り返してもらった。
(2) 比較のために、上記の実施例2において、加水分解ケラチンを添加しなかった以外は、実施例2と同様にしてトリートメントを製造し、そのトリートメントを、上記(1)と同じ女性モニター5名の左目の睫毛に、毎日1回(午前中に塗布)の割合で適量を塗布してもらい、塗布した後14時間後に水で洗い落とすという操作を60日間にわたって継続して繰り返してもらった。
(3) 60日後に、良く洗顔して両目の睫毛に塗布したトリートメントを完全に落とした状態で、モニターの右目の上瞼と下瞼のまつげ、および左目の上瞼と下瞼のまつげを写真撮影した。前記写真に基づいて、右目の上瞼のほぼ中央部に位置する睫毛のうち最も長い睫毛の長さを測定し、同時に左目の上瞼のほぼ中央部に位置する睫毛のうち最も長い睫毛の長さを測定したところ、下記の表3に示すとおりであった。
Claims (2)
- 加水分解卵殻膜および加水分解ケラチンを含有することを特徴とする、睫毛用のトリートメント。
- トリートメントの全質量に基づいて、加水分解卵殻膜を0.01〜1質量%および加水分解ケラチンを0.01〜0.5質量%の割合で含有する請求項1に記載のトリートメント。
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2006
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