JP4457262B2 - ガスグリル付きテーブルこんろ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、魚等の被調理物をグリル庫内で加熱調理するガスグリル付きテーブルこんろに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来からガスグリル付きテーブルこんろは、例えば、図14に示すように、グリル庫112から被調理物Fを出し入れするための開閉扉61にガラス製の回動窓61aを備え、調理中の被調理物Fの焼け具合を確認できるように構成されている。
この焼け具合を更に確認し易くするために、特開平5ー285052においては、器体のトッププレート110の手前中央に長方形の下窓孔110aを開口し、グリル庫112の天井部となるグリル天板130に透光性の覗き窓140を設けたグリル101が知られている。
このグリル101は、覗き窓140を通してグリル庫112内に採光が得られるので、覗き窓140を覗くことにより、立った姿勢のままグリル庫112内の被調理物Fの焼け具合を随時確認できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、トッププレート110より低い位置に形成されたグリル天板130に、覗き窓140が設けられているため、調理鍋から煮汁がふきこぼれた場合には、覗き窓140に流れ込んで溜まってしまう。こうした状態でそのままグリル調理が行われると、加熱された覗き窓140に煮汁が焦げ付いてしまい、グリル庫112内の被調理物Fの焼け具合の確認が難しく、覗き窓140の機能が果たされなかった。更に、加熱調理中に被調理物Fから飛び散った焼き脂Gや油煙が覗き窓140に付着し焦げ付いてしまうため、煮汁の場合と同様に焼け具合を確認しにくかった。
【0004】
また、覗き窓をトッププレートに固定して設置し、燃焼排気漏れ防止のためにグリル天板とトッププレートとをパッキンによりシールしたテーブルこんろも知られているが、トッププレートの熱変形やがたつきにより、パッキンとトッププレートとの間に隙間ができてグリル庫内の高温の燃焼排気が漏れ出てトッププレートが過熱されるだけでなく、更に、トッププレートが、接して設けられる高温の覗き窓から熱伝導により過熱されるため、トッププレートに触れると火傷する危険性があった。
また、トッププレートの熱変形やがたつきにより上方の覗き窓と下方のグリル天板の開口窓とが前後左右にずれることがあるため、視界が狭くなって被調理物の焼け具合を把握しにくかった。
本発明のガスグリル付きテーブルこんろは上記課題を解決し、トッププレートの温度上昇を抑えると共に、グリル庫内の被調理物の焼け具合を良好に確認できるガスグリル付きテーブルこんろを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本発明の請求項1記載のガスグリル付きテーブルこんろは、グリル庫内に被調理物を載置してバーナの燃焼熱により該被調理物を加熱調理し、器体上面に設けられた覗き窓から該被調理物の焼け具合を確認可能なガスグリル付きテーブルこんろにおいて、
上記器体のトッププレート上面の手前側に開口を形成し、上記グリル庫の天井面の一部に該開口から上方に突き出る突出枠を形成し、該突出枠に上記覗き窓を設け、
上記覗き窓と上記グリル庫内の調理スペースとの間に、上記被調理物から飛散してくる汚れの該覗き窓への付着を防止する汚れ防止手段を設けたことを要旨とする。
【0006】
また、本発明の請求項2記載のガスグリル付きテーブルこんろは、上記請求項1記載のガスグリル付きテーブルこんろにおいて、
上記覗き窓を上記突出枠から着脱可能に構成したことを要旨とする。
【0008】
また、本発明の請求項3記載のガスグリル付きテーブルこんろは、上記請求項1または2記載のガスグリル付きテーブルこんろにおいて、
上記汚れ防止手段として、上記覗き窓と上記調理スペースとの間でスライドすることにより開閉するシャッターを設けたことを要旨とする。
【0009】
また、本発明の請求項4記載のガスグリル付きテーブルこんろは、上記請求項1または2記載のガスグリル付きテーブルこんろにおいて、
上記汚れ防止手段として、上記覗き窓と上記調理スペースとの間で回動することにより開閉する回転扉を設けたことを要旨とする。
【0010】
また、本発明の請求項5記載のガスグリル付きテーブルこんろは、上記請求項3又は4記載のガスグリル付きテーブルこんろにおいて、
上記汚れ防止手段は、通常は付勢により閉成され、開操作により開成されることを要旨とする。
【0011】
また、本発明の請求項6記載のガスグリル付きテーブルこんろは、上記請求項1または2記載のガスグリル付きテーブルこんろにおいて、
上記汚れ防止手段として、上記被調理物の焼け具合を確認可能な孔を有する網を、上記覗き窓と上記調理スペースとの間を仕切るようにして設けたことを要旨とする。
【0012】
また、本発明の請求項7記載のガスグリル付きテーブルこんろは、上記請求項1または2記載のガスグリル付きテーブルこんろにおいて、
上記汚れ防止手段として、上記覗き窓と上記調理スペースとの間に、板面を水平方向に形成したルーバーを、上記器体後ろ側ほど低くなるように傾斜させ、上記被調理物の焼け具合を確認する視線と略平行に設けたことを要旨とする。
【0013】
上記構成を有する本発明の請求項1記載のガスグリル付きテーブルこんろは、トッププレート上面に形成された開口からグリル庫の天井面の一部に突出枠を上方に突き出して形成し、その突出枠に覗き窓を設けることにより、トッププレートの上方から覗き窓を通してグリル庫内の被調理物の焼け具合を確認する。
覗き窓がトッププレート上面より高い位置に設けられているため、調理鍋から煮汁がふきこぼれても、周囲から覗き窓に流れ込むことはない。また、突出枠が、グリル庫天井面よりも高い位置に形成されて被調理物から遠ざかるため、加熱調理中に被調理物から飛び散った焼き脂や油煙等の汚れが覗き窓に付着しにくい。
また、覗き窓がトッププレートから突き出た位置に設けられるため、器体外部の空気により冷却され易い。
この結果、煮汁,焼き脂や油煙等の汚れが覗き窓に焦げ付きにくくなり、被調理物の焼け具合を良好に確認できる。
更に、覗き窓が突出枠に設けられトッププレートとは分離しているため、加熱された覗き窓の熱がトッププレートに伝わりにくく、トッププレートの温度を大きく上昇させないし、また、トッププレートががたついたり熱変形を起こしても、覗き窓とグリル庫天井面とのシール性が悪化しない。従って、グリル庫内の熱気がトッププレートへ漏れ出ることがなく、トッププレートを過熱しない。
加えて、覗き窓をトッププレートと分離して設けるため、製造上高い位置精度を必要としない。
また、汚れ防止手段が、覗き窓とグリル庫内の調理スペースとの間に設けられるため、被調理物からの焼き脂や油煙等の汚れが覗き窓に付着しにくい。この結果、グリル庫の内外で覗き窓に汚れが付きにくくなり、被調理物の焼け具合を良好に確認できる。しかも、覗き窓をトッププレートから突出して設けたため、グリル庫天井面に形成された突出枠のスペースに汚れ防止手段を設けることができ、そうした場合にはグリル庫内の調理スペースを狭くしない。
【0014】
また、本発明の請求項2記載のガスグリル付きテーブルこんろは、覗き窓を突出枠から着脱できるため、直接煮汁が覗き窓にかかって汚れても、取り外して簡単に覗き窓の汚れを落とすことができ、再び良好に被調理物の焼け具合を確認できる。しかも、覗き窓をトッププレートから突出して設けたため、覗き窓の着脱が容易である。
【0016】
また、本発明の請求項3記載のガスグリル付きテーブルこんろは、被調理物の焼け具合を確認したい時にシャッターをスライドして開け、グリルの上方から覗き窓を通して被調理物の焼け具合を確認する。それ以外の時には、シャッターを閉めて被調理物から覗き窓を隔離することにより、被調理物からの焼き脂や油煙等によって覗き窓が汚れることを防止する。また、シャッター開閉のためのスペースが小さいため、グリル庫を広く使用できる。また、覗き窓の過熱を防止する。
【0017】
また、本発明の請求項4記載のガスグリル付きテーブルこんろは、被調理物の焼け具合を確認したい時に回動扉を回動して開け、グリルの上方から覗き窓を通して被調理物の焼け具合を確認する。それ以外の時には、回動扉を閉めて被調理物から覗き窓を隔離することにより、被調理物からの焼き脂や油煙等によって覗き窓が汚れることを防止する。しかも、被調理物から出た油により回動扉が固着しにくく、また、回動扉の開閉時に摺動抵抗が少なく、開閉操作し易い。また、覗き窓の過熱を防止する。
【0018】
また、本発明の請求項5記載のガスグリル付きテーブルこんろは、汚れ防止手段が閉方向に付勢されているため、通常は被調理物からの焼き脂や油煙等によって覗き窓が汚れることを防止する。また、開操作により汚れ防止手段が開成されるため、覗き窓から被調理物の焼け具合を良好に確認できる。従って、汚れ防止手段の閉操作をする必要が無く、必要時以外は被調理物からの焼き脂や油煙等の汚れが汚れ防止手段によって遮られるため、覗き窓が汚れにくい。
【0019】
また、本発明の請求項6記載のガスグリル付きテーブルこんろは、網(ラス網やパンチングメタル等)が、覗き窓とグリル庫内の調理スペースとの間を仕切るようにして設けられるため、被調理物からの焼き脂や油煙等が遮られて覗き窓に付きにくい。
また、何等操作することなく、常時グリル庫内を網の孔を通して覗くことができる。また、覗き窓の過熱を防止する。
【0020】
また、本発明の請求項7記載のガスグリル付きテーブルこんろは、覗き窓とグリル庫内の調理スペースとの間に、ルーバーの板面が水平方向に形成され器体後ろ側ほど低くなるように傾斜しているため、覗き窓に最も近い被調理物から焼き脂が飛散してきても、ルーバーの板面で受けて覗き窓へ付着しにくい。もともと、覗き窓から遠い被調理物から飛散した焼き脂は、離れているため付着しにくい。
また、ルーバーが被調理物の焼け具合を確認する視線と略平行に設けられるため、被調理物の焼け具合の確認を邪魔しないし、また、何等操作することなく、常時グリル庫内を覗くことができる。また、覗き窓の過熱を防止する。
【0021】
【発明の実施の形態】
以上説明した本発明の構成・作用を一層明らかにするために、以下本発明のガスグリル付きテーブルこんろの好適な実施形態について説明する。
【0022】
《第1実施形態》
本発明の第1実施形態としてのガスグリル付きテーブルこんろについて図1〜図8を用いて説明する。
テーブルこんろは、図8に示されるように、トッププレート10に左右2組のこんろバーナ74a、74bが設けられ、それらの周囲に設けられた五徳75a、75b上に図示しない調理鍋を載せ、テーブルこんろの前面に設けられる操作ボタン71a、71bを押すことにより、それぞれのこんろバーナ74a、74bが点火され、調理鍋が加熱されるものである。
こんろバーナ74a、74b間の器体の中心部には、魚等の被調理物を焼くためのグリル1が設けられ、操作ボタン71cを押して点火し加熱調理が行われる。
【0023】
このグリル1は、図1及び図2に示すように片面焼きタイプのグリルで、被調理物Fを加熱調理するグリル庫12を備える。
グリル庫12には、上段左右側面に設けられ燃料ガスを燃焼させて被調理物Fを加熱するバーナ20と、中段に設けられ被調理物Fを載せる焼網22と、底部に設けられ焼網22を載せたまま手前にスライドさせて引き出すことができる受皿24とを備える。
【0024】
グリル庫12の正面中央には、受皿24と一体的に固定され受皿24を手前に引き出す取手62と、受皿24を引き出す時に連動して開閉する開閉扉61とが設けられ、その開閉扉61にはガラス製の回動窓61aが設けられる。
取手62を手前に引き出すと、取手62に固定された受皿24がグリル庫12の底面をスライドし、受皿24に載置された焼網22が同時に引き出される。
【0025】
グリル庫12の左右側面に設けたバーナ20は、多孔質セラミックスの平面プレートに多数の小炎口を貫通させた燃焼面を有し、燃焼に必要な空気の殆どを一次空気として吸入する全一次空気式のバーナである。
尚、バーナ20に臨んで図示しない点火電極が設けられる。
【0026】
グリル庫12の背部には、仕切壁52を介して排気室50を併設し、この仕切壁52に開口してグリル庫12と排気室50とを連通する連通口54を焼網22よりも下方に設けている。従って、バーナ20から発生した燃焼排気をいったん庫内に充満させた後、排気室50を介して排気口51より排出されるよう排気路を構成している。
【0027】
トッププレート10には、五徳75a,bの手前中央に、図7に示されるように、グリル庫12内の被調理物Fを確認するための長方形の下窓孔10aが横長に開口される。グリル庫12の天井部となるグリル天板30は、トッププレート10より低い位置に形成される。このグリル天板30には、筒状で上部ほど狭く形成された突出枠30aが下窓孔10aから突き出て設けられ、その上端全周を内側へ折り曲げて窓取付部30bを形成する。この窓取付部30bは、奥側ほど若干高く傾斜して形成され、その内周は、長方形の上窓孔30fとして形成される。
突出枠30aは、前部30cと後部30dと左右の鉛直面となる側部30eとからなる。この側部30eの左右外側には、コの字形状のスペーサ39を介して、先端を内側に折り曲げた引掛片37aを形成する板バネ37が立設される。
【0028】
また、上窓孔30fの上には、図3,図4に示されるように、覗き窓組立38が設けられる。この覗き窓組立38は、上窓孔30fより大きい長方形状の耐熱ガラスで形成された覗き窓40と、覗き窓40の前後に設けられ覗き窓40の前後の移動を制限する前後押さえ34と、覗き窓40の左右に設けられ覗き窓40を下から支える窓受け36と、覗き窓40の外周を上から覆う外枠35と、覗き窓40と外枠35との隙間を埋めるパッキン32と、外枠35の外周に嵌着されるパッキン枠64とにより構成される。
【0029】
覗き窓組立38の窓受け36は、図3〜図6に示されるように、覗き窓40の左右側面に当接する垂直面36aと、覗き窓40の下面を支えるために垂直面36aの前後下部を水平に内側に曲げた支え面36b,36cと、垂直面36aと同一面で支え面36bと支え面36cとの間から下方に伸びて形成され板バネ37の引掛片37aを掛止するバネ孔36eが開口されたバネ受け部36dと、カシメ用の水平鍔部36fとを備える。尚、図6は、外枠35とパッキン枠64とを組み付ける前の覗き窓組立38を示す。
【0030】
一方、覗き窓組立38の前後押さえ34は、覗き窓40の前面と後面とに当接する垂直面34aと、垂直面34aの上端から外側(覗き窓40から見て)へ下向きに傾斜する傾斜面34bと、カシメ用の水平鍔部34cとからなる。
覗き窓組立38は、窓受け36の支え面36b,36cの上に覗き窓40を載置し、前後押さえ34を覗き窓40の前後に並べ、覗き窓40上にパッキン32を載せて、外枠35によって覗き窓40を上から覆い、窓受け36の水平鍔部36fと前後押さえ34の水平鍔部34cとを外枠35の外周でかしめて、その外枠35の外周を、上下段に水平内周切り込みの入ったパッキン枠64の上段切り込みにはめて一体となる。
【0031】
こうして形成される覗き窓組立38は、図4,図7に示されるように、グリル天板30の窓取付部30bに長方形リング形状の断熱材33を載置した上から押さえられ、窓受け36のバネ孔36eにグリル天板30の板バネ37の引掛片37aがはまって突出枠30aに固定される。
この時、断熱材33が押し潰されて窓取付部30bと覗き窓40とに密着するため、調理鍋から煮汁がふきこぼれても上窓孔30fを通ってグリル庫12に入ることはない。また、断熱材33は、グリル庫12の熱によるトッププレート10への加熱を抑えると共に、グリル庫12から燃焼排気がトッププレート10へ流出することを防止する。
また、覗き窓組立38の頂部が、図8に示されるように、五徳75a,bの頂部よりも低い位置に設けられ、このため、大きい調理鍋を五徳75a,bに載置しても鍋底が覗き窓組立38に当たることはなく、調理鍋を傾かせることがない。
しかも、パッキン枠64がトッププレート10上面に接する際、パッキン枠64の下段切り込みがクッションとなるため、トッププレート10上面が外枠35により傷つくことを防止する。
【0032】
一方、覗き窓組立38を取り外す時は、外枠35を上方に引っ張って板バネ37の引掛片37aをバネ孔36eから外す。このように取り外すことにより、調理鍋から直接煮汁がかかって覗き窓40が汚れても、水洗いすることができる。
【0033】
覗き窓40の下方には、図1,図2に示されるように、覗き窓40を覆うような位置に回動扉81が設けられる。尚、図1は、回動扉81の開状態を実線で示し、閉状態を破線で示し、図2は、開状態を示している。
この回動扉81の両側には扉支持片81aが設けられ、突出枠30aの側部30eの手前上方に貫通されるリンク棒82を扉支持片81aに挿通して回動扉81が軸支される。このリンク棒82は、左右の扉支持片81a間を曲折して設けられ、その途中で回動扉81の掛止片81bと連結され、回転扉81と共に回動可能となる。
回動扉81を開閉操作するために、リンク棒82の右端となるアーム連結部82aがL型アーム83と連結される。
このL型アーム83は、図8に示されるように、支え板84(図2)の支点84aを中心に上下に回動可能に設けられ、その先端が器体前面に形成された縦長のレバー開口72から突き出てつまみ86が嵌着される。
また、グリル庫12上部には、図1に示されるように、L型アーム83の上部先端を図面左方向へ付勢する引っ張りバネ85が設けられる。
【0034】
従って、L型アーム83が引っ張りバネ85により図1の反時計回り方向に付勢され、回動扉81は覗き窓組立38に当接する閉位置(上)に至って静止する。
一方、つまみ86を開位置(下)へ回動させると、L型アーム83,リンク棒82を介して回動扉81が図面反時計回り方向へ回動して突出枠30aの下方手前側へ隠れて、グリル庫12内に光が差込み、グリル庫12内の様子をグリル庫12の奥の方まで良好に確認できるようになる。
【0035】
上述したグリル付テーブルこんろによれば、操作ボタン71cを押すと、バーナ20へのガス流路を開閉する開閉弁が開弁され、バーナ20から燃料ガスが噴出されると共に、点火電極の連続放電により点火する。
調理中にバーナ20で発生した高温の燃焼排気は、いったんグリル庫12の上部に溜まり連通口54から溢れて、排気室50を介して排出される。従って、被調理物Fは、輻射熱と滞留した排気熱とにより加熱され、被調理物Fが効率良く調理される。
【0036】
通常、つまみ86は閉位置にあり、回動扉81が閉まっているため、調理中に被調理物Fからの焼き脂Gや油煙が覗き窓40に付着することはない。
調理の様子を確認したい時は、つまみ86を開位置へ操作することにより回動扉81を開けグリル庫12内を覗くことができる。確認後、つまみ86から手を離すと引っ張りバネ85の付勢力により自動的に閉位置に戻り、回動扉81が閉まって再び覗き窓40が油によって汚れることを防止する。
従って、つまみ86を操作しない限り、回動扉81が引っ張りバネ85の付勢力により常に閉じているため、閉め忘れにより覗き窓40が汚れてしまうといった不具合を防止できる。
【0037】
また、回動扉81は、回動により開閉するため摩擦抵抗が少なく、しかも、摩擦面積が小さいので被調理物Fから出た油により回転扉81が固着することもなく、開閉操作し易い。
更に、グリル天板30の突出枠30a内側の高い位置を軸にして回動扉81が回動するため、回動扉81が開いても、グリル庫12内の調理スペースに侵入することがなく、回動扉81が大きな被調理物に当たることはない。
【0038】
また、覗き窓40がトッププレート10上面より高い位置に設けられているため、トッププレート10上の五徳75に載置される調理鍋から煮汁がふきこぼれても、覗き窓40上に溜まりにくい。
しかも、覗き窓40が奥側ほど高く傾斜して設けられるため、煮汁が覗き窓40に直接こぼれても、前方に流下し溜まりにくく、また、グリル庫12内の奥を見るための視野を十分確保でき、奥行の長い覗き窓40を必要とせず製造コストを抑えることができる。
【0039】
このように、覗き窓40の奥行寸法に対する水平距離が短いため、狭い五徳75a,b間に、覗き窓40を設ける必要が無く、幅の大きな覗き窓40を設けて、グリル庫12内の左右両端まで隅々見ることができる。しかも、五徳75a,b間に覗き窓40を設けないため、グリル調理の熱が覗き窓40越しに調理鍋の取手に伝わって過熱することがなく、安全である。
【0040】
覗き窓40の汚れが気になる場合には、覗き窓組立38の外枠35の外周をつかんで覗き窓組立38を器体から簡単に取り外して、汚れた覗き窓組立38を水洗いすることができ、再び良好に被調理物Fの焼け具合を確認できる。
また、覗き窓組立38の外周にはパッキン枠64が嵌着されているため、トッププレート10の上面を傷つけることがない。
【0041】
加えて、覗き窓40がグリル天板30よりも高い位置の窓取付部30bにあって被調理物Fから遠ざかるため、加熱調理中に被調理物Fから飛び散った焼き脂Gや油煙が覗き窓40に付着しにくく、しかも、覗き窓40がグリル庫12内の雰囲気により加熱されにくい。また、回動扉81により覗き窓40が過熱されることを防止する。加えて、覗き窓40が器体外部の空気により冷却される。
この結果、煮汁,焼き脂Gや油煙が覗き窓40に焦げ付きにくくなり、視界を確保できて被調理物Fの焼け具合を良好に確認できる。
【0042】
また、覗き窓40がグリル天板30に設けられトッププレート10とは分離しているため、トッププレート10ががたついたり熱変形を起こしたりしてもグリル天板30に対する覗き窓組立38の位置がずれることはなく、覗き窓組立38とグリル天板30上の断熱材33とのシール性が良好に維持でき、グリル庫12内の熱気がトッププレート10へ漏れない。しかも、加熱された覗き窓40の熱がトッププレート10に伝わりにくく、トッププレート10の温度を大きく上昇させない。
従って、トッププレート10に手が触れても火傷の心配がなく安全である。
加えて、覗き窓40をトッププレート10と分離して設けるため、製造上高い位置精度を必要としない。
【0043】
《第2実施形態》
次に、第2実施形態について図9〜図11を用いて説明する。尚、第1実施形態と異なる部分について説明し、重複する部分に関しては同一符号を付してその説明を省略する。第2実施形態は、第1実施形態の回動扉に代えてシャッターを用いた汚れ防止機構を備える点のみ異なる。
【0044】
第2実施形態のグリル2では、図10,図11に示されるように、覗き窓40の下方に、グリル庫12内と覗き窓40とを隔離するシャッター41が水平に設けられる。このシャッター41は、グリル天板30に溶接された正面断面L形状のガイド31により左右両端を支えられ、前後方向に摺動可能に設けられる。
また、シャッター41に引っ張りバネ42を掛止して、シャッター41を前進方向(手前)へ付勢する。
【0045】
シャッター41の後部は、ピアノ線43と接続される。このピアノ線43は、図9に示すように、グリル庫12の奥側上部中央に設けられた上ローラー44と、グリル庫12の中央奥側底面に設けられた下ローラー45とに係合し、その先端はグリル庫12の底面下方に設けられたレバー47の一端(奥側)と接続される。 この下ローラー45は、グリル庫12底面に固設された軸46を中心に左右に回動し、向きが自由に変わるように構成される。
レバー47は、グリル庫12底面に設けられた支点49を中心に回動自在に設けられ、その先端は器体右前面に突出して開閉つまみ48が嵌着される。
【0046】
上述したグリル付テーブルこんろによれば、レバー47は、引っ張りバネ42の引っ張り力によりピアノ線43を介して図9の時計回り方向に付勢され、図示しないストッパーに当接する閉位置(左)に至って静止し、覗き窓40が汚れることを防止する。
開閉つまみ48を開位置(右)へ回動させると、レバー47の奥側先端が左へ回動して下ローラー45から遠ざかり、ピアノ線43を引っ張りシャッター41を奥方向へスライドさせる。
この結果、シャッター41が突出枠30aの下方(奥側)へ隠れて、グリル庫12内に光が差込み、グリル庫12内の様子をグリル庫12の奥の方までよく確認できるようになる。
【0047】
また、シャッター41開閉用のスペースが小さいため、グリル庫12内を広々と使用できる。
しかも、覗き窓40が高い位置に設けられるため、グリル庫12を狭くすることなく、覗き窓40とシャッター41とを距離を置いて配置することができ、覗き窓40の過熱を防止できる。
【0048】
以上本発明の実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
例えば、本実施形態では、片面焼きグリルにおいて説明したが、焼網の上下にバーナを設けた両面焼きグリルに適用しても差し支えない。
また、バーナをグリル庫天井面などの上部に設けてもよい。
しかも、覗き窓40を突出枠30aから着脱しない構成にしてもよい。
【0049】
また、第1実施形態の回動扉81や第2実施形態のシャッター41を用いて覗き窓40を開閉するのではなく、図12に示すように、グリル天板30の窓取付部30bに、板面を水平方向に形成したルーバー88を、器体後ろ側ほど低くなるように傾斜させ、グリル庫12内を覗く方向とほぼ平行に延びるように設けてもよい。
この場合には、覗き窓40に最も近い被調理物Fから焼き脂Gが飛散しても、ルーバー88の板面で受けて覗き窓40への付着を防止する。もともと、覗き窓40から遠い被調理物Fから飛散した焼き脂Gは、離れているため付着しにくい。
特に、各ルーバー88を、鉛直方向の投影面がそれぞれ重なるような長さで形成すると、真下から飛散してくる焼き脂Gが覗き窓40に付着することを確実に防止できる。
更に、傾斜して設けられる覗き窓40の奥行寸法に対して水平距離が短くてよいため、長いルーバーを用いなくても真下から飛散してくる焼き脂Gが覗き窓40に付着することを防止できる。
また、ルーバー88が被調理物Fの焼け具合を確認する視線と略平行に設けられるため、被調理物Fの焼け具合の確認を邪魔しないし、また、何等操作することなく、常時グリル庫12内を覗くことができる。更に、簡単な構成であるため、製造コストを抑えることができる。
しかも、ルーバー88は、突出枠30aに設けられるため、グリル庫12内の調理スペースに侵入するほど延ばさなくても十分な長さが得られ、被調理物Fが大きくてもルーバー88に当たらない。また、覗き窓49の過熱を防止できる。
【0050】
また、図13に示すように、突出枠30aに覗き窓40と平行にパンチングメタルやラス網等の網89を汚れ防止機構として設けてもよい。
この場合には、覗き窓40が高い位置に設けられるため、グリル庫12があまり狭くならず、覗き窓40と網89とを距離を置いて配置することができ、覗き窓40の過熱を防止できる。
しかも、被調理物Fの焼け具合を確認したい時に何等操作することなく、常時グリル庫12内を網89の孔89aを通して覗くことができる。
また、覗き窓40の汚れ防止機構を設けなくてもよい。
【0051】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の請求項1記載のガスグリル付きテーブルこんろによれば、トッププレート上方の調理鍋から煮汁がふきこぼれても覗き窓で溜まりにくく、また、グリル調理中に被調理物から飛び散った焼き脂や油煙等の汚れが覗き窓に付着しにくく、しかも、覗き窓が加熱されにくい。この結果、煮汁,焼き脂や油煙等の汚れが覗き窓に焦げ付きにくくなり、被調理物の焼け具合を良好に確認できる。
また、トッププレートががたついたり熱変形を起こしたりしてもグリル庫に対する覗き窓の位置がずれることがないため、グリル庫内の燃焼排気が漏れることがなく、しかも、覗き窓が多少加熱されてもその熱がトッププレートに伝わりにくく、トッププレートの温度上昇を抑える。
更に、汚れ防止手段により、被調理物からの焼き脂や油煙等の汚れが覗き窓に付きにくく、良好に被調理物の焼け具合を確認できる。しかも、突出枠のスペースに汚れ防止手段を設けることができ、そうした場合にはグリル庫内の調理スペースを広々と利用できる。
【0052】
更に、本発明の請求項2記載のガスグリル付きテーブルこんろによれば、覗き窓が汚れても突出枠から取り外して簡単に掃除をすることができ、再び良好に被調理物の焼け具合を確認できる。また、覗き窓をトッププレートから突き出して設けたため、覗き窓の着脱が容易である。
【0054】
更に、本発明の請求項3記載のガスグリル付きテーブルこんろによれば、シャッターを閉めて、被調理物からの焼き脂や油煙によって覗き窓が汚れることを防止でき、シャッターを開けた時に覗き窓から被調理物の焼け具合を良好に確認することができる。また、シャッターの開閉のためのスペースが小さく、グリル庫を広く使用できる。また、覗き窓の過熱を防止することができる。
【0055】
更に、本発明の請求項4記載のガスグリル付きテーブルこんろによれば、回動扉を閉めて、被調理物からの焼き脂や油煙によって覗き窓が汚れることを防止でき、回動扉を開けた時に覗き窓から被調理物の焼け具合を良好に確認することができる。しかも、被調理物から出た焼き脂や油煙等の汚れにより回転扉が固着することがなく、また、回転扉を回動する際の摩擦抵抗が少なく開閉操作し易い。また、覗き窓の過熱を防止することができる。
【0056】
更に、本発明の請求項5記載のガスグリル付きテーブルこんろによれば、汚れ防止手段が閉方向に付勢されているため、汚れ防止手段の閉操作をする必要が無く、被調理物からの焼き脂や油煙等によって覗き窓が汚れることを防止できる。
また、開操作により汚れ防止手段が開成されるため、覗き窓から被調理物の焼け具合を良好に確認できる。しかも、汚れ防止手段を閉め忘れて覗き窓が汚れてしまうといった不具合も無い。
【0057】
更に、本発明の請求項6記載のガスグリル付きテーブルこんろによれば、被調理物からの焼き脂や油煙等が網によって遮られて覗き窓に付着しにくい。
また、被調理物の焼け具合を確認したい時に何等操作をすることなく、常時グリル庫内を覗くことができる。しかも、簡単な構成であるため、製造コストを抑えることができる。また、覗き窓の過熱を防止することができる。
【0058】
更に、本発明の請求項7記載のガスグリル付きテーブルこんろによれば、傾斜したルーバーにより覗き窓に最も近い焼き脂や油煙等の汚れに対しても遠い汚れに対しても覗き窓への付着を防止する。また、被調理物の焼け具合を確認したい時に何等操作をすることなく常時グリル庫内を覗くことができる。
しかも、簡単な構成であるため、製造コストを抑えることができる。
また、覗き窓の過熱を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態としてのグリルを側面からみた断面図である。
【図2】第1実施形態としてのグリルを正面からみた断面図である。
【図3】第1実施形態としての覗き窓組立を側面からみた断面図である。
【図4】第1実施形態としての覗き窓組立を正面からみた断面図である。
【図5】第1実施形態としての窓受けの斜視図である。
【図6】第1実施形態としての覗き窓組立の一部を上面からみた断面図である。
【図7】覗き窓組立を外したテーブルこんろの外観図である。
【図8】テーブルこんろの外観図である。
【図9】第2実施形態としてのレバーの斜視図である。
【図10】第2実施形態としてのグリルを側面からみた断面図である。
【図11】第2実施形態としてのグリルを正面からみた断面図である。
【図12】変更例としての汚れ防止機構を側面からみた断面図である。
【図13】変更例としての汚れ防止機構を側面からみた断面図である。
【図14】従来例としてのガスグリル付きテーブルこんろを側面からみた断面図である。
【符号の説明】
1,2…グリル、10…トッププレート、10a…下窓孔、12…グリル庫、20…バーナ、30…グリル天板、30a…突出枠、30f…上窓孔、38…覗き窓組立、40…覗き窓、41…シャッター、81…回動扉、88…ルーバー、89…網。
Claims (7)
- グリル庫内に被調理物を載置してバーナの燃焼熱により該被調理物を加熱調理し、器体上面に設けられた覗き窓から該被調理物の焼け具合を確認可能なガスグリル付きテーブルこんろにおいて、
上記器体のトッププレート上面の手前側に開口を形成し、上記グリル庫の天井面の一部に該開口から上方に突き出る突出枠を形成し、該突出枠に上記覗き窓を設け、
上記覗き窓と上記グリル庫内の調理スペースとの間に、上記被調理物から飛散してくる汚れの該覗き窓への付着を防止する汚れ防止手段を設けたことを特徴とするガスグリル付きテーブルこんろ。 - 上記覗き窓を上記突出枠から着脱可能に構成したことを特徴とする請求項1記載のガスグリル付きテーブルこんろ。
- 上記汚れ防止手段として、上記覗き窓と上記調理スペースとの間でスライドすることにより開閉するシャッターを設けたことを特徴とする請求項1または2記載のガスグリル付きテーブルこんろ。
- 上記汚れ防止手段として、上記覗き窓と上記調理スペースとの間で回動することにより開閉する回転扉を設けたことを特徴とする請求項1または2記載のガスグリル付きテーブルこんろ。
- 上記汚れ防止手段は、通常は付勢により閉成され、開操作により開成されることを特徴とする請求項3又は4記載のガスグリル付きテーブルこんろ。
- 上記汚れ防止手段として、上記被調理物の焼け具合を確認可能な孔を有する網を、上記覗き窓と上記調理スペースとの間を仕切るようにして設けたことを特徴とする請求項1または2記載のガスグリル付きテーブルこんろ。
- 上記汚れ防止手段として、上記覗き窓と上記調理スペースとの間に、板面を水平方向に形成したルーバーを、上記器体後ろ側ほど低くなるように傾斜させ、上記被調理物の焼け具合を確認する視線と略平行に設けたことを特徴とする請求項1または2記載のガスグリル付きテーブルこんろ。
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