JP4457554B2 - ポリウロン酸 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、高分子量で構造が均一な水溶性ポリウロン酸の提供に関する。
【0002】
【従来の技術】
天然に存在するポリウロン酸類としては、アルギン酸やペクチン等が挙げられ、これらはその安全性の高さから食品添加物、増粘剤、安定剤等として工業的に利用されている。さらに生体内に存在するムコ多糖(グリコサミノグリカン)類にも、ヒアルロン酸や、コンドロイチン硫酸等、ウロン酸(β−D−グルクロン酸)を構成単糖とするものがある。ポリウロン酸類は生体適合性、生分解性にも優れると言われており、化粧品材料、医療・医薬用材料等としての応用も検討され、工業化されているものもある。
現在、安全性、生体適合性、生分解性に優れる水溶性ポリウロン酸類を原料として、化学的・物理的修飾、誘導体化、他材料との複合化等、二次修飾することにより生分解性高機能材料を開発しようという検討も行われている。しかし前記の天然に存在するポリウロン酸類は、殆どがヘテロ多糖類であり、不均一な構造ゆえに材料設計を困難にしている。
【0003】
一方で安価な天然多糖類材料を酸化してポリウロン酸類を得る試みもなされている。特に、甲殻類や昆虫類の骨格物質として存在するキチンを、ウロン酸化すると、ヒアルロン酸類似の構造となることから、その有用性が高いと考えられており、盛んに研究されている。しかしピラノース環のC6位の1級水酸基のみを選択的に酸化する手法は少なく、特に有効な溶媒の少ないキチンの選択的酸化は困難であった。現在提案されている酸化手法としては二酸化窒素による酸化、及び2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジン−N−オキシル(以下TEMPOと称する場合もある)等のN−オキシル化合物触媒による酸化が挙げられる。しかし、二酸化窒素による酸化では、ピラノース環のC6位の1級水酸基を全て酸化しようとすると、C3位等の2級水酸基も酸化されてしまったり、重合度低下が大きいことが報告されており、またTEMPO触媒による酸化では、反応条件を制御することで選択性高くC6位の1級水酸基を酸化して、構造の均一なポリウロン酸を得ることができるものの、重量平均分子量が10,000以下の重合度の低いものしか得られていない(例えば、非特許文献1参照)。
【0004】
前記したように、水溶性ポリウロン酸類を化学修飾して、生分解性高機能材料を合成しようとするときに、修飾反応における低分子量化が避けられない場合もあり、原料のポリウロン酸はできるだけ高分子量である方が望ましい。また水溶性ポリウロン酸類をアニオン性材料として、カチオン性の高分子と複合化して、ポリイオンコンプレックス材料を得ることも検討されているが、この場合、生成したポリイオンコンプレックスの強度物性には、原料ポリウロン酸の重合度は大きく影響する。またポリウロン酸水溶液はコーティング剤としても用いられるが、コーティング膜物性にもポリウロン酸の分子量は大きく影響する。
【0005】
【非特許文献1】
Carbohydrate Polymers 39(1999)361−367
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、安全性、生体適合性、生分解性に優れ、食品、医療・医薬、化粧品等、各種機能材料の合成原料としても有用な、構造が均一で高分子量の水溶性ポリウロン酸を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、アルカリで膨潤または溶解して、下記化学式(2)で表されるm:nの比率が8:2から10:0の範囲にしたキチンを調製する工程と、前記キチンと、N−オキシル化合物と、水とを含む溶液を調製する工程と、前記溶液の温度を5℃以下にし、前記溶液のpHを10から11.5の範囲にし、前記溶液に酸化反応の進行具合に応じて量を調整しながら酸化剤を滴下する工程とを具備することを特徴とするポリウロン酸の製造方法である。
【0008】
【化7】
【0009】
請求項2の発明は、N−アセチル化して、下記化学式(2)で表されるm:nの比率が8:2から10:0の範囲にしたキトサンを調製する工程と、前記キトサンと、N−オキシル化合物と、水とを含む溶液を調製する工程と、前記溶液の温度を5℃以下にし、前記溶液のpHを10から11.5の範囲にし、前記溶液に酸化反応の進行具合に応じて量を調整しながら酸化剤を滴下する工程とを具備することを特徴とするポリウロン酸の製造方法である。
【0010】
【化8】
【0011】
請求項3の発明は、前記溶液は臭化アルカリ金属を含み、前記N−オキシル化合物が2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジン−N−オキシルであり、前記酸化剤が次亜塩素酸ナトリウムであることを特徴とする請求項1または2に記載のポリウロン酸の製造方法である。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明におけるポリウロン酸は、下記化学式(1)に示す構造からなるもので、式中のX、Yは、水素またはアルカリ金属を示すものである。また、N−アセチル−D−グルコサミヌロン酸(或いはN−アセチル−D−グルコサミヌロン酸のアルカリ金属塩)とD−グルコサミヌロン酸(或いはD−グルコサミヌロン酸のアルカリ金属塩)がβ−(1,4)−結合したもので、化学構造が明確、均一であり、二次修飾する場合の合成原料として特に好ましい。また、化学式(1)中のX、Yが、水素またはナトリウムであれば、25℃の蒸留水に対して、10%以上の溶解性を示すため、水系のコーティング材料として、及び、水系での反応原料として有用である。
【0016】
【化3】
【0017】
また、本発明におけるポリウロン酸は、前記化学式(1)中のm:nの比率、つまりN−アセチル−D−グルコサミヌロン酸(或いはそのアルカリ金属塩)とD−グルコサミヌロン酸(或いはそのアルカリ金属塩)の比率が、8:2から10:0の範囲であることを特徴とするものである。D−グルコサミヌロン酸(或いはそのアルカリ金属塩)は、カチオン性のアミノ基を有し、アニオン性のカルボキシル基とイオン結合を形成し易いことから、D−グルコサミヌロン酸(或いはそのアルカリ金属塩)が全体の20%以上では、安定性の低下、及び水溶性の低下を招くため好ましくない。
【0018】
特に、本発明のポリウロン酸をアニオン性材料として、キトサン等のカチオン性多糖類とポリイオンコンプレックスを形成する際には、N−アセチル−D−グルコサミヌロン酸100%からなるポリウロン酸を用いるよりも、10%程度のD−グルコサミヌロン酸を含有する方が、生成したポリイオンコンプレックスの強度物性が向上する傾向も有する。
【0019】
さらに本発明のポリウロン酸は、その重量平均分子量が30,000以上、より好ましくは50,000以上であることを特徴とし、上記したように、化学構造が明確、均一であり、且つ高分子量である点が大きな特徴である。そのため、本発明のポリウロン酸水溶液をコーティング材料として用いる場合には、塗工性が向上し、塗膜の耐湿性や膜物性の向上も期待できる。さらに、前記のようにポリイオンコンプレックスとした際も、その物性や安定性を向上させる。さらに本発明のポリウロン酸を原料に化学修飾する場合も、生成物の物性向上、及び物性の安定化に寄与し得る。
【0020】
ここに記載した重量平均分子量とは、標準物質としてプルランを用いて、サイズ排除クロマトグラフィー法により測定した、プルラン換算重量平均分子量である。
【0021】
さらに本発明のポリウロン酸は、キチン等を原料として、N−オキシル化合物触媒による酸化手法を用いることにより得られるが、本発明の特徴である均一な構造を有して且つ高分子量のポリウロン酸を得るためには、基質のアクセシビリティーを充分に高め、C6位の1級水酸基を選択的に全てカルボキシル基に変換するとともに、穏やかな条件で酸化することで分子量の低下やC3位の酸化などの副酸化をおさえることが重要となる。つまり、アルカリで充分に膨潤または溶解処理したキチンを原料として、又は、キトサンをN−アセチル化したものを原料として、N−オキシル化合物の触媒の存在下、臭化アルカリ金属と酸化剤を用いて、5℃以下の低温、水系で、pHを10〜11.5の範囲で一定に保ちながら酸化することにより、本発明のポリウロン酸が得られる。ここでN−オキシル化合物としては、2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジン−N−オキシル(TEMPO)が、臭化アルカリ金属としては臭化ナトリウムが、酸化剤としては次亜塩素酸ナトリウムが特に好ましい。
【0022】
前記のキチン、及びキトサンは、下記化学式(2)に示す構造を有するもので、キチンは、カニやエビなどの甲殻類、また昆虫類の骨格物質として存在し、一般的には、ほぼN−アセチル−D−グルコサミンから成るものであるが、精製過程における脱アセチル化等により、D−グルコサミンも含むものである。キチンは結晶性が高く、水には不溶であるが、高濃度のアルカリに浸漬後、氷を加えながら低温下で希釈していくことにより、粘調な液体となる。ここに塩酸を加えて中和すると、フレーク状のキチンが析出するが、ほぼ非晶質化したキチンが得られ、これを充分に水洗して乾燥させずに上記酸化反応に供することにより、ほぼ全てのC6位の1級水酸基が選択性高く酸化され、分子量低下は抑えられる。但し、アルカリ雰囲気下では、キチンの脱アセチル化の反応も進行することから、アルカリによる溶解および中和処理、さらに酸化反応中の系内の温度は5℃以下の低温に維持することが重要である。
【0023】
【化4】
【0024】
さらにキトサンは、キチンを脱アセチル化することにより得られる物質で、一般的には前記化学式(2)中のnの比率の方が高い物質であり、酸に対して溶解する。キトサン溶液に無水酢酸を添加すると容易にN−アセチル化され、再びキチンの化学構造に戻すことが可能である。この操作を経て、充分に水洗したものを乾燥させずに上記酸化反応に供することにより、前記同様にC6位の1級水酸基のみ選択性高く酸化して、高分子量の本発明のポリウロン酸を得ることができる。また、この場合は、m/nの比率を任意に設定することが可能である。
【0025】
ここで上記酸化手法は、例えばTEMPOと臭化ナトリウムを溶解した水溶液に、上記の湿潤原料を加えて均一に分散させ、系内を5℃以下に冷却、pHを10に調整し、酸化剤の次亜塩素酸ナトリウム溶液を反応の進行に応じて添加するとともに、水酸化ナトリウム水溶液を滴下して、系内のpHを10〜11.5の範囲で一定に保つ。また反応中は系内の温度を5℃以下に維持する。酸化が進むにつれ、系内は溶解し、均一な溶液となる。この反応条件においては、添加される水酸化ナトリウムの量は、ほぼ酸化により導入されたカルボキシル基の量に対応しており、原料のC6位の1級水酸基量と当モルの添加量に達した時点で、エタノールを添加して過剰の酸化剤を失活させ、過剰量のエタノール中で再沈させる。生成物はアセトンと水の混合溶液を用いて十分洗浄後、アセトンで脱水してから減圧乾燥することにより、本発明のポリウロン酸のナトリウム塩が得られる。
【0026】
なお上記により得られたポリウロン酸のナトリウム塩を水溶後酸処理し、上記のエタノールで再沈、洗浄、乾燥の操作を繰り返すことで脱塩したポリウロン酸を得ることができる。
【0027】
さらに、本発明のポリウロン酸は、構造が均一な、β−(1、4)−ポリウロン酸であるため、重水に溶解させて13C−NMRを測定すると、ピラノース環C6位の水酸基を持つ炭素に由来するピーク(δ=60〜65ppm付近)は見られず、カルボキシル基に由来するピーク(δ=170〜180ppm付近)を有し、さらに、C3位の2級水酸基の酸化により生じるケトンなどのピーク(δ=200〜210ppm付近)は検出されないことを特徴とする。
【0028】
【実施例】
以下実施例により、本発明についてさらに詳しく説明する。
【0029】
<実施例1>
キチン(和光純薬工業(株)製)を5g、45%水酸化ナトリウム水溶液50gに浸漬し、容器の周囲を氷水で冷却しながら、2時間攪拌した。これに、砕いた氷175gを、攪拌しながら添加した。このアルカリ処理によりキチンはほぼ溶解する。低温に維持したまま、塩酸で中和し、十分に水洗した後、乾燥させずに、5%のアルカリ処理キチン懸濁液とした。ここに、TEMPO 75mg、臭化ナトリウム 1.0gを溶解させた水溶液を加え、キチンの固形分濃度が約2wt%になるよう調製した。反応系を冷却し、11%次亜塩素酸ナトリウム水溶液10gを添加し、酸化反応を開始する。反応温度は常に5℃以下に維持した。反応中は系内のpHが低下するが、0.5N−NaOH水溶液を逐次添加し、pH10.8付近に調整するとともに、さらに11%次亜塩素酸ナトリウム水溶液35gを反応の進行に応じて調整しながら滴下した。6位の1級水酸基の全モル数に対し、100%のモル数に対応するアルカリ添加量に近づくと、次亜塩素酸ナトリウム水溶液の滴下に関係なく、アルカリの添加速度(反応速度)は遅くなり、系内は完全に溶解してくる。アルカリ添加量が前記の100%(49.2ml)に達した時点で、エタノールを添加して反応を停止させた。反応時間は2時間であった。この反応溶液は、濾過により不溶の不純物を除いてから、過剰量のエタノール中に投入して、生成物を再沈させた。さらに水:アセトン=1:7の溶液により充分洗浄した後、アセトンで脱水して、40℃減圧乾燥して、白色粉末状のポリウロン酸のナトリウム塩5.3gを得た。
【0030】
<実施例2>
脱アセチル化度100%のキトサン(大日精化工業(株)製)を5g、10%酢酸95gに溶解した。濾過により不溶分を除去し、メタノール500mlで希釈して、攪拌しながら無水酢酸4.76gを添加すると数分でゲル化した。1晩静置後、ホモジナイザーで多量のメタノール中に分散させた。メタノール及び水:アセトン=1:7の溶液により充分洗浄し、さらに水洗してメタノールおよびアセトンを完全に除き、N−アセチル化キトサンの5%濃度の懸濁液とした。
このN−アセチル化キトサンの懸濁液の一部を凍結乾燥して、元素分析によりN−アセチル化度を求めたところ、95%であった(前記化学式(2)におけるm:n=95:5)。
さらに前記N−アセチル化キトサンの5%濃度の懸濁液100gに対し、実施例1と同様の酸化処理を行った。反応時間は1時間10分であり、白色粉末状のポリウロン酸のナトリウム塩5.3gが得られた。
【0031】
<実施例3>
実施例1のポリウロン酸のナトリウム塩2gを40mlの蒸留水に溶解し、攪拌しながら、pH1になるまで2N−塩酸を添加した。溶液は透明な溶液のままであった。この溶液を過剰量のエタノール中に投入し、生成物を再沈させた。さらに水:アセトン=1:7の溶液により充分洗浄した後、アセトンで脱水して、40℃減圧乾燥して、白色粉末状の脱塩したポリウロン酸1.6gを得た。
【0032】
得られた実施例1〜3のポリウロン酸を以下の方法で評価した。
(水溶性)
実施例1〜3のポリウロン酸1.0gを、25℃の蒸留水10mlに溶解させた。いずれも完全に溶解し、さらに高濃度での溶解も可能であった。
【0033】
(NMRによる構造分析)
実施例1〜3のサンプルを重水に溶解させ、13C−NMRを測定した。その結果を図1〜3に示す。NMRスペクトルから、キチンのピラノース環C6位の水酸基をもつ炭素に由来するピーク(δ=60〜65ppm付近)が完全に消えて、カルボキシル基(δ=170〜180ppm付近)に変換しており、2位、3位の炭素に由来するピークは変化せず、ケトンなどのピーク(δ=200〜210ppm付近)は確認されなかった。従って、本発明のポリウロン酸は、ほぼ構造が均一な、β−(1,4)−N−アセチル−D−グルコサミヌロン酸であると言える。
【0034】
(重量平均分子量の測定)
実施例1〜3のポリウロン酸の重量平均分子量(Mw)を、GPC法により測定した。カラムはTSK−gelG6000PWXL、TSK−gelG3000PWXLを用い、0.1M−NaClを溶離液とし、RI検出器を用い測定した。分子量既知の標準プルランから検量線を作成し、プルラン換算の重量平均分子量を算出した。その結果、実施例1から順にMw=62,000、78,000、65,000といずれも分子量30,000以上のポリウロン酸であった。さらに数平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)は、いずれも3以下で、分子量分散としては決して広くはなかった。従って分子量分散が広いために、計算上の重量平均分子量が高くなった訳ではないと言える。
【0035】
(生分解性の測定)
実施例1のポリウロン酸の生分解性を以下の手法で評価したところ、試験10日後の生分解度は43%、試験20日後の生分解度は62%であった。なお対照として用いた微結晶セルロースは試験10日後の生分解度は39%、試験20日後の生分解度は60%であり、セルロースと同等以上の高い生分解性を有することが分かる。
(生分解性の評価方法)
八幡物産(株)製の微生物酸化分解測定装置(MODA)を用い、試験土壌として、水分60%に調整した標準コンポスト(八幡物産(株)製 YK−2)250ccと、水分18%に調整した海砂250ccを混合したものを用いた。試料10gを試験土壌と均一に混合して、カラム状の反応筒に充填し、反応筒内の温度を35℃で一定に保持した。さらに反応筒下方より水蒸気を飽和した脱炭酸空気を40ml/分で通気し、反応筒上部からはガス漏れなく配管されて、アンモニアガスを除くために硫酸水浴中を通り、水分を除くためにシリカゲルと塩化カルシウムを充填した吸湿筒を通り、さらにソーダタルク及びソーダライムを充填した吸収筒に導かれる。試料が好気的に生分解して発生する二酸化炭素は全て、吸収筒に吸収されるため、吸収筒の重量変化から生分解により発生した二酸化炭素量を定量できるものである。なお試料を入れない試験土壌のみの空試験を同時に行い、空試験で発生した二酸化炭素量を差し引いて、分解により発生した二酸化炭素量を求めた。試料10g中の炭素含量から理論的に発生する二酸化炭素量を算出し、理論量に対する発生二酸化炭素量の割合を生分解度とした。試料としては、実施例1のポリウロン酸と、対照として、微結晶セルロース(Avicel)を用いた。
【0036】
【発明の効果】
以上より、本発明のポリウロン酸は(化1)の構造よりなる、β−(1,4)−ポリウロン酸であり、その重量平均分子量は30,000以上を有し、高い水溶性を示す。また生分解性も良好で、安全性に優れる。従って、構造が明確ゆえに、各種機能と化学構造の関係を解析していく上で、極めて有効な材料であり、材料設計のし易い合成原料となり得る。また、高分子量で水溶性が良好なことから、水系のコーティング材料として、及び水系の反応原料として好ましく用いることができる。さらには、ポリウロン酸単体、或いは二次修飾や複合化した材料の物性の向上にも寄与し、食品、医療・医薬、化粧品等、様々な機能性材料として応用されることが期待できる。
【0037】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のポリウロン酸ナトリウム塩を重水に溶解して測定した13C−NMRスペクトルである。
【図2】実施例2のポリウロン酸ナトリウム塩を重水に溶解して測定した13C−NMRスペクトルである。
【図3】実施例3のポリウロン酸を重水に溶解して測定した13C−NMRスペクトルである。
Claims (3)
- 前記溶液は臭化アルカリ金属を含み、前記N−オキシル化合物が2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジン−N−オキシルであり、前記酸化剤が次亜塩素酸ナトリウムであることを特徴とする請求項1または2に記載のポリウロン酸の製造方法。
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