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JP4458064B2 - 電磁開閉装置 - Google Patents
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JP4458064B2 - 電磁開閉装置 - Google Patents

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本発明は、励磁用巻線を有した電磁石装置と電磁石装置の動作に連動して開閉する接点装置とをケース内に収納した電磁開閉装置に関するものである。
従来から、この種の電磁開閉装置として、図8に示すように、電磁石装置1と接点装置2とを備えた内器Aを合成樹脂などの絶縁材料からなるケースX内に収納したものが提供されている。
図8の電磁石装置1は、励磁用巻線3と励磁用巻線3により生じる磁束を通す磁路の一部を形成する固定鉄芯6とを有した固定部材と、固定鉄芯6に当接する位置と固定鉄芯6から離れる位置との間で移動可能な可動鉄芯7を有する可動部材とを備えており、励磁用巻線3への通電が入切されることにより固定鉄芯6に可動鉄芯7が接離する。ここにおいて、可動鉄芯7の移動に連動して接点装置2が開閉されるように、可動鉄芯7には、一対の可動接点34が設けられた可動接触子33が非磁性材料からなるシャフト19を介して連結される。
各可動接点34には固定接点31がそれぞれ対向して配置されており、固定鉄芯6に可動鉄芯7が当接した状態では、可動接点34と固定接点31とからなる接点装置2が閉成される。一方、固定鉄芯6と可動鉄芯7との間に設けられた復帰ばね13のばね力によって可動鉄芯7が固定鉄芯6から離間された状態では接点装置2が開放される。なお、図8に示す電磁開閉装置は、接点装置2と固定鉄芯6と可動鉄芯7とを気密空間に収納した所謂封止接点装置である(たとえば特許文献1参照)。
ところで、上述した電磁開閉装置では、固定鉄芯6から離れた位置にある可動鉄芯7を固定鉄芯6に当接させる際に、可動鉄芯7が固定鉄芯6に衝突することにより電磁石装置1において振動が生じる。この振動がケースXに伝播されるとケースX自体が振動することになり、たとえばケースXと他の部材とが接触することによる音鳴りなどの原因となり得る。
そこで、図9に示すように、励磁用巻線3が巻回された筒状のコイルボビン4内に固定鉄芯6および可動鉄芯7を収納し、このコイルボビン4をケースXで支持するとともに、ケースXとコイルボビン4との間に合成ゴム製の緩衝部材50を設けることにより、電磁石装置1において生じた振動がケースXに伝播されにくくすることが考えられている。すなわち、電磁石装置1で振動が生じても緩衝部材50が圧縮されることにより、電磁石装置1からケースXに伝播される衝撃は緩衝部材50で吸収されることになる。
また、この種の電磁開閉装置ではケースXには側壁を貫通する接続端子40が設けられており、電磁石装置1に一体に設けられたコイル端子41を接続端子40に結合することにより、ケースXの外側から接続端子40を介して励磁用巻線3への通電を行えるようになっている。
特開平11−232986号公報(第3−4頁、図1)
しかし、図9の電磁開閉装置は、電磁石装置1で振動が生じると緩衝部材50が圧縮されるので、緩衝部材50が圧縮された分だけ電磁石装置1がケースX内で移動することになる。したがって、ケースXあるいは電磁石装置1に過大な振動が加わると、ケースX内で電磁石装置1が大きく移動し、電磁石装置1に一体に設けられているコイル端子41とケースXに保持されている接続端子40との間に位置ずれが生じる可能性がある。
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであって、電磁石装置で生じた振動がケースに伝播されることを防止しながらも、コイル端子と接続端子との間に位置ずれが生じることのない電磁開閉装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明では、励磁用巻線が多重に巻回された筒状のコイルボビンと、コイルボビンの内側に配置された固定鉄芯と、固定鉄芯とはコイルボビンの軸方向に並んでコイルボビンの内側に配置され、励磁用巻線への通電の入切に応じて固定鉄芯に吸引されてコイルボビンの軸方向に移動する可動鉄芯とを有した電磁石装置と、可動鉄芯の移動に連動して開閉する接点を有した接点装置とを箱状のケース内に備え、ケースは、電磁石装置と一体に設けられたコイル端子に結合される接続端子を保持しており、ケースの内周面の一部には、コイルボビンの軸方向に直交する面内で励磁用巻線を挟むことにより電磁石装置を支持する支持部材が設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、ケースの内周面の一部には、コイルボビンの軸方向に直交する面内で励磁用巻線を挟むことにより電磁石装置を支持する支持部材が設けられているので、電磁石装置は励磁用巻線が支持部材に挟まれることによってケース内に支持されることになる。励磁用巻線は電線が多重に巻き重ねられたものであるから、励磁用巻線内には電線で区切られた金属以外の領域が多数存在することになり、電磁石装置で生じた振動は、励磁用巻線の中を電線と電線との間で低減されながら伝播されることになり、支持部材には伝播されにくい。結果的に、電磁石装置で生じた振動がケースに伝播されることは防止されることになる。しかも、電磁石装置はケース内に支持されるので、電磁石装置がケース内で移動することはなく、コイル端子と接続端子との間に位置ずれが生じることはない。さらに、励磁用巻線への通電時に励磁用巻線で発生する熱が支持部材を介してケースから放熱されることになるので、励磁用巻線の温度上昇を抑制することができるという効果を奏する。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記支持部材が、前記ケースとは別部材であって、熱伝導率がケースよりも高い材料から形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、支持部材の熱伝導率がケースよりも高いので、励磁用巻線で発生した熱が支持部材を介してケースから放熱されやすくなり、励磁用巻線の温度上昇をより抑制できる。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2の発明において、前記支持部材が、前記励磁用巻線を囲むように励磁用巻線の巻回方向に延長されるとともに励磁用巻線に接触する保持部を有することを特徴とする。
この構成によれば、支持部材が保持部を有するので、保持部のない構成と比較して、励磁用巻線と支持部材との接触面積が保持部の分だけ広くなり、ケース内に電磁石装置を強固に支持することができる。また、励磁用巻線で発生した熱が支持部材に伝導されやすくなるので、励磁用巻線の温度上昇をより抑制できる。
請求項4の発明は、請求項3の発明において、前記ケースが、内周面から突出し前記保持部を前記励磁用巻線に押し付ける腕部を有することを特徴とする。
この構成によれば、腕部が保持部を励磁用巻線に押し付けることより保持部と励磁用巻線とを密着させることができるので、腕部のない構成と比較して、ケース内に電磁石装置を強固に支持することができる。また、励磁用巻線で発生した熱が支持部材に伝導されやすくなり、励磁用巻線の温度上昇をより抑制できる。
請求項5の発明は、請求項1または請求項2の発明において、前記ケースがボディとカバーとの2部材を組み合わせて構成されており、前記支持部材が、ボディとカバーとのいずれか一方に対して前記電磁石装置を固定することを特徴とする。
この構成によれば、ボディとカバーとのいずれか一方に対して電磁石装置を支持部材で固定した状態で、ボディとカバーとを組み合わせることができるので、ケースの組み立て時に電磁石装置をケースに組み込む作業が簡単になる。
請求項の発明は、請求項1ない請求項のいずれかの発明において、前記支持部材が、前記励磁用巻線との接触部位に、励磁用巻線の巻回方向に沿って複数本の溝が形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、支持部材における励磁用巻線との接触部位に、励磁用巻線の巻回方向に沿って複数本の溝が形成されているので、励磁用巻線の外周面の凹凸が溝に引っ掛かることにより、溝に交わる向きへの電磁石装置の移動を確実に防止することができる。また、支持部材と励磁用巻線とを密着させることができるので、励磁用巻線から支持部材に熱が伝導されやすくなり、励磁用巻線の温度上昇をより抑制できる。
請求項の発明は、請求項1ないし請求項のいずれかの発明において、前記支持部材が、前記励磁用巻線に接着されていることを特徴とする。
この構成によれば、支持部材が励磁用巻線に接着されているので、ケース内に電磁石装置を強固に支持することができる。また、支持部材と励磁用巻線とを密着させることができるので、励磁用巻線から支持部材に熱が伝導されやすくなり、励磁用巻線の温度上昇をより防止できる。
本発明は、ケースの内周面の一部には、コイルボビンの軸方向に直交する面内で励磁用巻線を挟むことにより電磁石装置を支持する支持部材が設けられているので、電磁石装置は励磁用巻線が支持部材に挟まれることによってケース内に支持されることになる。励磁用巻線は電線が多重に巻き重ねられたものであるから、励磁用巻線内には電線で区切られた金属以外の領域が多数存在することになり、電磁石装置で生じた振動は、励磁用巻線の中を電線と電線との間で低減されながら伝播されることになり、支持部材には伝播されにくい。結果的に、電磁石装置で生じた振動がケースに伝播されることは防止されることになる。しかも、電磁石装置はケース内に支持されるので、電磁石装置がケース内で移動することはなく、コイル端子と接続端子との間に位置ずれが生じることはない。さらに、励磁用巻線への通電時に励磁用巻線で発生する熱が支持部材を介してケースから放熱されることになるので、励磁用巻線の温度上昇を抑制することができるという利点がある。
以下の各実施形態では、従来構成として説明したものと同様に気密空間に接点装置と固定鉄芯と可動鉄芯とを収納した封止接点装置を電磁開閉装置の一例として説明するが、本発明を実施するために、接点装置と固定鉄芯と可動鉄芯とが封止されている必要はない。
(実施形態1)
本実施形態の電磁開閉装置は、電磁石装置1と接点装置2とを備えた内器Aを合成樹脂製のケースX内に収納したものであって、内器Aの基本構成は図8に示した従来構成と同様であるので、以下では、図8を参照し、図8の上下左右を上下左右として内器Aの各部の構成を従来構成よりも詳しく説明する。
電磁石装置1は、励磁用巻線3を備える固定部材と、固定部材に突き合わされて配置される可動部材とを有する。固定部材は、励磁用巻線3の他に、合成樹脂製であって励磁用巻線3が多重に巻回された筒状のコイルボビン4と、磁性金属材料からなりコイルボビン4を包囲する継鉄5と、コイルボビン4の内側に配置される固定鉄芯6とを備える。可動部材はコイルボビン4の内側において、コイルボビン4の軸方向である上下方向に固定鉄芯6と並んで配置される可動鉄芯7を備える。固定鉄芯6と可動鉄芯7とは、励磁用巻線3により生じる磁束を通す磁路を継鉄5と共に形成する。コイルボビン4は、励磁用巻線3の上下両側方において上下方向に対向する一対の鍔片8を有している。
継鉄5は、コイルボビン4の上端面に当接する継鉄上板9と、コイルボビン4の下端面に当接する継鉄下板10と、継鉄上板9および継鉄下板10の左右各端縁同士をそれぞれ連結する一対の継鉄側板11とで構成されており、前後方向(図8で紙面に直交する方向)に開放されている。継鉄下板10と一対の継鉄側板11とは1枚の板を折曲することにより連続一体に形成されている。
さらに固定部材は、固定鉄芯6および可動鉄芯7とコイルボビン4との間に、非磁性材料からなり上面開口の有底円筒状に形成されたガイド筒12を有する。言い換えると、コイルボビン4の内側に設けられたガイド筒12内に、固定鉄芯6と可動鉄芯7とが収納されることになる。固定鉄芯6はガイド筒12の開口側に配置される。さらに、固定鉄芯6および可動鉄芯7はそれぞれ外径がガイド筒12の内径と同程度の円筒状に形成されており、可動鉄芯7はガイド筒12の軸方向に直進移動可能となっている。可動鉄芯7の移動範囲は、固定鉄芯6から離れる初期位置と、固定鉄芯6に当接する当接位置との間に設定される。固定鉄芯6と可動鉄芯7との間には、コイルばねからなり可動鉄芯7を初期位置に復帰させる向きのばね力を有した復帰ばね13が介在する。
また、継鉄上板9の中央部には固定鉄芯6の上端部が嵌合する嵌合孔14が貫設されており、固定鉄芯6は継鉄上板9に固定される。さらに、ガイド筒12は、開口周部が継鉄上板9の下面における嵌合孔14の周囲に固着されるとともに、下端部が継鉄下板10の中央部に設けられた保持孔23内に挿通される。ここで、ガイド筒12の下部に収納された可動鉄芯7は継鉄下板10における保持孔23の周部と磁気結合されることになる。
上述した構成によれば、励磁用巻線3への通電時には、固定鉄芯6における可動鉄芯7との対向面と継鉄下板10における保持孔23の周部とは、一対の磁極部として互いに異極性に磁化されることになる。したがって、励磁用巻線3に通電すると、継鉄下板10における保持孔23の周部に磁気結合された可動鉄芯7と固定鉄芯6とが互いに異極性になり、可動鉄芯7は固定鉄芯6に吸引されて当接位置に移動する。一方、励磁用巻線3への通電を停止すると可動鉄芯7は復帰ばね13により初期位置に復帰する。復帰ばね13の一部は固定鉄芯6に設けたばね収納凹部24内に収まっており、可動鉄芯7が当接位置に移動したときには復帰ばね13が圧縮されて復帰ばね13の全体がばね収納凹部24内に収まるので、復帰ばね13が固定鉄芯6への可動鉄芯7の当接を妨げることはない。
また、電磁石装置1の上方には、耐熱性材料により下面が開口する箱状に形成されたベースブロック28が設けられ、ベースブロック28の底部の2箇所に端子孔29が設けられる。各端子孔29には、銅系材料から円柱状に形成された固定端子台30がそれぞれ挿通される。各固定端子台30の下端面にはそれぞれ固定接点31が固着される。各固定端子台30の上端部にはそれぞれ周面の全周から突出する鍔体32が設けられており、鍔体32がベースブロック28にろう付けされる。
ベースブロック28内には、両固定接点31間に跨る形で導電材料からなる平板状の可動接触子33が設けられており、可動接触子33の上面において固定接点31に対向する各部位にはそれぞれ固定接点31と共に接点装置2を構成する可動接点34が設けられる。可動接触子33の中央部には可動接触子33を上記可動鉄芯7に連結するシャフト19の一端部が挿通される軸孔が貫設される。
シャフト19は、丸棒状に形成されたものであって、可動接触子33から上方に突出した部分により可動接触子33に対して抜け止めがなされる。さらに、可動接触子33の下方にはシャフト19が挿通されたコイルばねからなる接圧ばね35が設けられており、可動接触子33は、接圧ばね35のばね力によって上方に押し付けられるので、シャフト19の上端部に保持されることになる。また、シャフト19の下端部は固定鉄芯6に挿通され可動鉄芯7に結合される。この構成により、可動接触子33が可動鉄芯7の移動に連動して上下方向に移動する。
ここにおいて、可動鉄芯7が初期位置にあるときには可動接点34と固定接点31とが互いに離間(つまり接点装置2が開放)され、一方、可動鉄芯7が当接位置にあるときには可動接点34と固定接点31とが接触(つまり接点装置2が閉成)するように、可動鉄芯7と可動接触子33との位置関係が設定される。要するに、励磁用巻線3に通電していない期間には接点装置2が開放されることにより両固定端子台30間は絶縁され、励磁用巻線3に通電している期間には接点装置2が閉成されることにより両固定端子台30間が導通することになる。可動接点34と固定接点31との間の接触圧は接圧ばね35によって確保される。
また、接点装置2と固定鉄芯6と可動鉄芯7とが気密空間に収納されるように、ベースブロック28と継鉄上板9との隙間を覆う筒状の連結体39を設け、かつベースブロック28と固定端子台30と継鉄上板9とガイド筒12と連結体39とを気密接合することにより、ベースブロック28と固定端子台30と継鉄上板9とガイド筒12と連結体39とで囲まれた空間を気密空間としている。
さらに、本実施形態の電磁開閉装置では、図1(a)に示すように、ケースXには側壁を貫通する接続端子40が設けられており、電磁石装置1と一体に設けられ励磁用巻線3に接続されたコイル端子41を接続端子40に結合することにより、ケースXの外側から接続端子40を介して励磁用巻線3への通電を行える構成としてある。
ところで、本実施形態では、以下に説明する構成を採用することにより、コイル端子41と接続端子40との間に位置ずれが生じることを防止している。
すなわち、ケースXの内周面の一部には、図1(a)に示すように、
コイルボビン4の軸方向に直交する面内で励磁用巻線3を挟むことにより電磁石装置1を支持する支持部材42が設けられており、支持部材42で電磁石装置1を支持することによりケースXに対して内器Aを固定し、ケースX内での内器Aの移動を禁止している。ここでは、支持部材42は、ケースXの内周面のうち、電磁石装置1における継鉄5の開放部を通して励磁用巻線3に対向する前後両側壁から突出し、励磁用巻線3とケースXとの隙間を埋める形で設けられている。つまり、支持部材42は、励磁用巻線3を前後方向(図1(a)の左右方向)の両側から挟むように一対設けられている。支持部材42において励磁用巻線3に接触する接触面42aは、図1(b)に示すように、励磁用巻線3の外周面に沿って湾曲した曲面状に形成されており、励磁用巻線3は、一対の支持部材42の間に挟持されることによりケースX内に固定される。
ここにおいて、本実施形態のケースXは、前後に分割可能なボディ43とカバー44との2部材を組み合わせて構成されており、接続端子40を保持するボディ43には、それぞれ固定端子台30が挿通される一対の貫通孔45が貫設されている。両貫通孔45の間には絶縁壁46が立設されている。支持部材42はボディ43とカバー44とのそれぞれに設けられる。これにより、ボディ43とカバー44とを組み合わせる際に、一対の支持部材42の間に励磁用巻線3を挟み込むことにより、ケースX内において一対の支持部材42で電磁石装置1を挟持することができる。
上述した構成によれば、支持部材42でケースX内に電磁石装置1を固定することができるので、ケースXや電磁石装置1に過大な振動が加わったとしても、ケースX内で電磁石装置が移動することはなく、電磁石装置1に一体に設けたコイル端子41とケースXに保持された接続端子40との間に位置ずれが生じることはない。しかも、励磁用巻線3はコイルボビン4に電線が幾重にも巻き重ねられたものであるから、励磁用巻線3内には電線で区切られた金属以外の領域(たとえば合成樹脂の絶縁被膜や気室)が多数存在することになり、コイルボビン4内で固定鉄芯6に可動鉄芯7が衝突した際に生じる振動は、励磁用巻線3の中を電線と電線との間で低減されながら伝播されることになり、比較的高効率で減衰されることになる。したがって、電磁石装置1で発生した振動がケースXに伝播されることは防止される。励磁用巻線3の外周に絶縁テープが巻かれている場合には、電磁石装置1で発生した振動は絶縁テープによって緩衝され、支持部材42およびケースXに振動が一層伝播されにくくなる。
さらに、励磁用巻線3への通電時には励磁用巻線3で熱が発生するが、支持部材42で励磁用巻線3を挟み込むようにした上記構成により、励磁用巻線3で生じた熱は支持部材42を介してケースXに伝導され、ケースXから放熱されることになるので、励磁用巻線3の温度上昇を抑制することができるという利点もある。電磁開閉装置を連続して使用可能な周囲温度の範囲(以下、使用温度範囲という)の上限値は、電磁開閉装置の周囲温度に励磁用巻線3の通電時の上昇温度を加えた温度が所定温度以下となるように設定されるので、励磁用巻線3の通電時の上昇温度が小さくなると、使用温度範囲の上限値を高く設定でき、使用温度範囲を広く設定できることになる。
支持部材42における励磁用巻線3との接触部位は、図2に示すように、励磁用巻線3の巻回方向に沿う溝42bが複数本形成された構成を採用している。これにより、励磁用巻線3の最外周の電線が溝42b内に嵌り込むことにより、溝42bに交わる向きへの電磁石装置1の移動を強固に禁止することができる。しかも、溝42bを設けたことにより、励磁用巻線3と支持部材42とを密着させることができるので、励磁用巻線3から支持部材42に熱が伝導されやすくなり、結果的に、励磁用巻線3の温度上昇がより抑制されることになる。
また、支持部材42は、図1(b)のようにケースXの内周面から突出する形でケースXと連続一体に形成されていてもよいが、図3に示すように、ケースXとは別体であってケースXと励磁用巻線3との間に配置されるものであってもよい。ケースXと支持部材42とを別体とする場合には、支持部材42をケースXよりも熱伝導率の高い材料から形成することにより、励磁用巻線3の熱が支持部材42を介してケースXに伝播されやすくすることが望ましい。
さらにまた、図1(a)に示すボディ43は、電磁石装置1からケースXに伝播される振動を低減する緩衝シート47をベースブロック28の上面との間に挟持しており、内器Aを下方に押さえ込むことにより内器Aが上下方向に移動することを防止している。ただし、支持部材42の接触面42aと励磁用巻線3とを接着する場合には、ケースX内に内器Aを強固に支持することができるので、図4のように緩衝シート47を省略することも可能である。また、支持部材42と励磁用巻線3とを接着する場合には、支持部材42と励磁用巻線3とを密着させることができるので、励磁用巻線3から支持部材42に熱が伝導されやすくなり、励磁用巻線3の温度上昇を一層抑制できる。
(実施形態2)
本実施形態の電磁開閉装置は、ケースX内に電磁石装置1を支持する構成が実施形態1の電磁開閉装置とは相違する。その他の構成および機能は実施形態1と同様である。
本実施形態の支持部材42は、図5(b)に示すようにケースXとは別体であって、かつ一方の(カバー44側の)支持部材42が、図5(a)に示すように励磁用巻線3と継鉄側板11との間の位置にまで励磁用巻線3の外周面に沿って延長された一対の保持部42cを有している。つまり、一対の保持部42cは、励磁用巻線3の前後方向に沿う両側面(左右両側面)に接触することになる。この構成により、支持部材42はコイルボビン4の軸方向に直交する四方(前後左右)から励磁用巻線3に接触することになり、保持部42cのない構成と比較して励磁用巻線3との接触面積が大きくなる。したがって、支持部材42による電磁石装置1の支持がより強固になる。また、励磁用巻線3で発生した熱が支持部材42に伝導されやすくなるので、励磁用巻線3の温度上昇をより抑制できるという効果もある。
さらに、図6(b)に示すように、ケースXの内周面から突出し励磁用巻線3に保持部42cを押し付ける腕部48を設けてもよい。腕部48は、カバー44の後壁における支持部材42の両側から突出し、先端部が保持部42cと継鉄側板11との間に挿入される形に形成されている。本実施形態では、励磁用巻線3を挟む一対の腕部48を1組として、図6(a)のように上下方向に2組の腕部48が設けられている。なお、各腕部48の先端部には保持部42c側に凸となる押圧突起49がそれぞれ設けられている。
このようにケースXに腕部48を設けることにより、保持部42cと励磁用巻線3とが密着し、腕部48のない構成と比較して、ケースX内に電磁石装置1を強固に支持することができる。しかも、励磁用巻線3で発生した熱が保持部42cに伝導されやすくなり、励磁用巻線3の温度上昇を一層抑制することができる。
なお、本実施形態では一方の支持部材42にのみ保持部42cを設けたが、両方の支持部材42に保持部42cを設けてもよい。
(実施形態3)
本実施形態の電磁開閉装置は、ケースX内に電磁石装置1を支持する構成が実施形態1の電磁開閉装置とは相違する。その他の構成および機能は実施形態1と同様である。
本実施形態では、図7(b)に示すように、ボディ43と連続一体に形成された支持部材42(以下、第1支持部材という)と、ボディ43およびカバー44とは別体に形成された支持部材42’(以下、第2支持部材という)とで、励磁用巻線3を前後方向の両側から挟むことによって電磁石装置1を支持する。第2支持部材42’には、励磁用巻線3と継鉄側板11との間を通して延出された係止部42dが設けられており、係止部42dの先端部には第1支持部材42の左右両側面に形成された係止穴42eに嵌合する係止爪42fが突設されている。本実施形態では、第1支持部材42を挟む一対の係止部42dを一組として、図7(a)のように上位方向に2組の係止部42dが設けられている。
上述した構成によれば、電磁石装置1は、第1支持部材42と第2支持部材42’とによって、ボディ43に対して固定されることになる。したがって、ボディ43に対して電磁石装置1を支持部材42,42’で予め固定してから、ボディ43とカバー44とを組み合わせることができるので、ケースXの組み立て時に電磁石装置1をケースXに組み込む作業が簡単になるという利点がある。
なお、本実施形態ではボディ43に対して電磁石装置1を固定する構成を示したが、カバー44に対して電磁石装置1を固定する構成としてもよい。
本発明の実施形態1の構成を示し、(a)は縦断面図、(b)は横断面図である。 同上の支持部材を示す斜視図である。 同上の他の構成を示す横断面図である。 同上のさらに他の構成を示す縦断面図である。 本発明の実施形態2の構成を示し、(a)は縦断面図、(b)は横断面図である。 同上の他の構成を示し、(a)は縦断面図、(b)は横断面図である。 本発明の実施形態3の構成を示し、(a)は縦断面図、(b)は横断面図である。 従来例を示す断面図である。 他の従来例を示す断面図である。
符号の説明
1 電磁石装置
2 接点装置
3 励磁用巻線
4 コイルボビン
6 固定鉄芯
7 可動鉄芯
40 接続端子
41 コイル端子
42,42’ 支持部材
48 腕部
X ケース
42b 溝
42c 保持部

Claims (7)

  1. 励磁用巻線が多重に巻回された筒状のコイルボビンと、コイルボビンの内側に配置された固定鉄芯と、固定鉄芯とはコイルボビンの軸方向に並んでコイルボビンの内側に配置され、励磁用巻線への通電の入切に応じて固定鉄芯に吸引されてコイルボビンの軸方向に移動する可動鉄芯とを有した電磁石装置と、可動鉄芯の移動に連動して開閉する接点を有した接点装置とを箱状のケース内に備え、ケースは、電磁石装置と一体に設けられたコイル端子に結合される接続端子を保持しており、ケースの内周面の一部には、コイルボビンの軸方向に直交する面内で励磁用巻線を挟むことにより電磁石装置を支持する支持部材が設けられていることを特徴とする電磁開閉装置。
  2. 前記支持部材は、前記ケースとは別部材であって、熱伝導率がケースよりも高い材料から形成されていることを特徴とする請求項1記載の電磁開閉装置。
  3. 前記支持部材は、前記励磁用巻線を囲むように励磁用巻線の巻回方向に延長されるとともに励磁用巻線に接触する保持部を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電磁開閉装置。
  4. 前記ケースは、内周面から突出し前記保持部を前記励磁用巻線に押し付ける腕部を有することを特徴とする請求項3記載の電磁開閉装置。
  5. 前記ケースはボディとカバーとの2部材を組み合わせて構成されており、前記支持部材は、ボディとカバーとのいずれか一方に対して前記電磁石装置を固定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電磁開閉装置。
  6. 前記支持部材は、前記励磁用巻線との接触部位に、励磁用巻線の巻回方向に沿って複数本の溝が形成されていることを特徴とする請求項1ない請求項5のいずれか1項に記載の電磁開閉装置。
  7. 前記支持部材は、前記励磁用巻線に接着されていることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の電磁開閉装置。
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