JP4458689B2 - 光ファイバケーブル - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、細径かつ高密度に光ファイバを収納しうる光ファイバケーブルに関する。
【0002】
【従来の技術】
多数の光ファイバを細径のケーブルに収納するための光ファイバケーブルとして、(1)特開平3-172808号、(2)特開平4-143710号、(3)特開平8-240752号公報等に開示されている。
【0003】
これらに開示される光ファイバケーブルは、プラスチック材料からなる長尺の円柱状ロッドの表面に少なくとも一本以上の螺旋状溝(以下、スロットという)が形成されているスペーサを用い、このスロット内にテープ状光ファイバ心線を多数枚積層して収納するように構成される。
【0004】
上記のケーブルにおいては、プラスチック材料からなる長尺の円柱状ロッドの表面に少なくとも一本以上の螺旋状溝(以下、スロットという)を形成する工程を必要とするため、製造が難しくまたコストの面からも不利である。
【0005】
さらに、多数枚積層されたテープ状光ファイバ心線をスロット内に実装すると光ファイバ心線の歪が大きくなりケーブルの良好な特性が得られないと言う技術的問題も生じる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであって、表面に螺旋状溝を形成した長尺の円柱状のスペーサを使用することなく光ファイバリボンを高密度で収納できる光ファイバケーブルを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明においては、光ファイバケーブルであって、光ファイバ心線をテープ状に形成したファイバリボンが複数枚積層されたファイバリボン積層体と、前記ファイバリボン積層体の長手方向に沿ってその周囲に縦添えされた4枚の保護テープとが一方向またはSZ方向に撚回されているケーブルユニットと、前記ケーブルユニットの外側に被覆された保護シースと、前記ケーブルユニットと前記保護シースとの間に添設されるテンションメンバと、を備え、前記ケーブルユニットは、前記ファイバリボン積層体の長手方向に対して直交方向の断面が矩形状に形成され、前記保護テープが前記ファイバリボン積層体の上面、底面、両側面に各々僅かな間隙を設けて縦添えされ、各保護テープの間には、前記ファイバリボン積層体の長手方向に沿った開口を有していることを特徴とする。
【0009】
請求項2記載の発明においては、光ファイバケーブルであって、光ファイバ心線をテープ状に形成したファイバリボンが複数枚積層されたファイバリボン積層体と、前記ファイバリボン積層体の長手方向に沿ってその周囲に縦添えされた2枚の保護テープとが一方向またはSZ方向に撚回されているケーブルユニットと、前記ケーブルユニットの外側に被覆された保護シースと、前記ケーブルユニットと前記保護シースとの間に添設されるテンションメンバと、を備え、前記ケーブルユニットは、前記ファイバリボン積層体の長手方向に対して直交方向の断面が矩形状に形成され、前記ファイバリボン積層体の上面と一方の側面とが一方の保護テープを曲げて僅かな間隙を設けて覆われ、前記ファイバリボン積層体の底面と他方の側面とが他方の保護テープを曲げて僅かな間隙を設けて覆われ、前記一方の保護テープと前記他方の保護テープとの間に前記ファイバリボン積層体の長手方向に沿った開口を有していることを特徴とする。
【0010】
請求項3記載の発明においては、光ファイバケーブルであって、光ファイバ心線をテープ状に形成したファイバリボンが複数枚積層されたファイバリボン積層体と、前記ファイバリボン積層体の長手方向に沿ってその周囲に縦添えされた2枚の保護テープとが一方向またはSZ方向に撚回されているケーブルユニットと、前記ケーブルユニットの外側に被覆された保護シースと、前記ケーブルユニットと前記保護シースとの間に添設されるテンションメンバと、を備え、前記ケーブルユニットは、前記ファイバリボン積層体の長手方向に対して直交方向の断面が矩形状に形成され、前記ファイバリボン積層体の底面と両側面とが一方の保護テープをU字状に曲げて僅かな間隙を設けて覆われ、前記ファイバリボン積層体の上面が他方の保護テープで僅かな間隙を設けて覆われ、前記一方の保護テープと前記他方の保護テープとの間に前記ファイバリボン積層体の長手方向に沿った開口を有していることを特徴とする。
【0011】
請求項4記載の発明においては、請求項1から3のいずれか1つに記載の光ファイバケーブルであって、前記ケーブルユニットと前記保護シースとの間に一対のリップコードが添設されてなることを特徴とする。請求項5記載の発明においては、請求項1から4のいずれか1つに記載の光ファイバケーブルであって、前記保護テープはその基材の外面にホットメルト型コーティング層を具備し、前記ホットメルト型コーティング層が前記保護シースに熱融着されてなることを特徴とする。請求項6記載の発明においては、請求項1から5のいずれか1つに記載の光ファイバケーブルであって、前記保護テープは、その基材の内面に吸水層が設けられてなることを特徴とする。請求項7記載の発明においては、請求項1から6のいずれか1つに記載の光ファイバケーブルが複数本、集合されて成ることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1はこの発明に係る光ファイバケーブルの一例を示すものであって、複数の光ファイバ心線をテープ状に形成したファイバリボン1が複数枚積層されて成るファイバリボン積層体2の長手方向に沿ってその周囲、すなわち上面、底面、両側側面の四方を囲んで四枚の保護テープ3が縦添えされる。この場合、ファイバリボン積層体2と保護テープ3との間には、わずかな間隙が出来るように縦添えされる。
【0013】
なお、該保護テープ3による縦添え構造は、図2および図3に示されるようにファイバリボン積層体2の上面と一方の側面とを一枚の保護テープを折り曲げて覆い、底面と他方の側面とを他方の保護テープを折り曲げて覆い、合計二枚で縦添える構成あるいは一方の保護テープを成形器に送り込み、これを全体として横断面がU字状のトレイを形成しこの中にファイバリボン積層体2を載置すると共に、この上に他方の保護テープを蓋体として設置することも可能である。
【0014】
また前記保護テープ3の構成は図4に示されるように、中心に位置するテープ状の基材31、例えばアルミテープ、ポリエステルテープ、合成紙テープ等とこの基材31の一方の面に設けられる感熱接着樹脂層、換言すればホットメルト型コーティング層32、例えばPE、EVA、サーリン等と前記基材31の他方の面に設けられた吸水層33、例えば多孔中空繊維層、ポリエステル繊維とナイロン繊維との混紡織布または不織布等の三層の構成となっている。
【0015】
なお、該保護テープ3と後述するケーブルの保護シース5との熱融着を好まない場合は上記ホットメルト型コーティング層32を省略できる。
【0016】
そして前記ファイバリボン積層体2とその周囲を覆う保護テープ3とは次のようにして縦添えされる。 すなわち個々のファイバリボン1が送り出し装置から各別にそれぞれ平行に又は予めファイバリボン積層体2に積層され成形器(フォーマー)に前記保護テープ3と共に連続して案内されるとこの保護テープ3は成形器の内壁に沿って順次、形状を変え最終的に矩形に成形され、ファイバリボン積層体2の周囲を覆うようにケーブルコア4が製造される。
【0017】
このようにして製造されたケーブルコア4はテンションメンバ6と共に押出し成形機に案内され、該ケーブルコア4の外側に熱可塑性樹脂、例えばポリエチレン、塩化ビニル等が押出し被覆されて保護シース5が形成され、光ファイバケーブが構成される。
【0018】
なお、該ケーブルを製造する際に、ファイバリボンあるいはファイバリボン積層体の送り出し装置をケーブルの軸線を中心として一方向または左右交互にSZ方向へ反転させてケーブルコア自体に撚回を与えるように構成される。
【0019】
さらに、前記ケーブルコア4を覆う前記保護テープ3の合せ目近傍に一対のリップコード6、例えば高強度の繊維紐をケーブルコア4の長手方向に連続して埋設させておけば必要に応じて保護シース5を引き裂いて内部のファイバリボン1を露出させるのに便利である。
【0020】
またさらに、上記実施例のケーブルを複数本、集合して他の光ファイバケーブルを構成することが出来る。
【0021】
【発明の効果】
上述したようにこの発明によれば、ファイバリボンを収納するための表面に少なくとも一本以上の螺旋状溝を形成したスペーサが不要であるため、光ファイバケーブルコア、ひいては光ファイバケーブルの製造が容易になると共に、またコストの面からも有利となる。
【0022】
さらに、多数枚積層されたテープ状光ファイバ心線をスロット内に実装することが無いので光ファイバ心線の歪が小さくなり、良好な特性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一例を示す横断面図
【図2】この発明に使用されるケーブルコアの他の例を示す斜視図
【図3】この発明に使用されるケーブルコアの他の例を示す斜視図
【図4】この発明に使用される保護テープの一例を示す横断面図
【符号の説明】
1---ファイバリボン
2---ファイバリボン積層体
3---保護テープ
4---ケーブルユニット
5---保護シース
6---テンションメンバ
7---リップコード
Claims (7)
- 光ファイバ心線をテープ状に形成したファイバリボンが複数枚積層されたファイバリボン積層体と、前記ファイバリボン積層体の長手方向に沿ってその周囲に縦添えされた4枚の保護テープとが一方向またはSZ方向に撚回されているケーブルユニットと、
前記ケーブルユニットの外側に被覆された保護シースと、
前記ケーブルユニットと前記保護シースとの間に添設されるテンションメンバと、
を備え、
前記ケーブルユニットは、
前記ファイバリボン積層体の長手方向に対して直交方向の断面が矩形状に形成され、
前記保護テープが前記ファイバリボン積層体の上面、底面、両側面に各々僅かな間隙を設けて縦添えされ、
各保護テープの間には、前記ファイバリボン積層体の長手方向に沿った開口を有していることを特徴とする光ファイバケーブル。 - 光ファイバ心線をテープ状に形成したファイバリボンが複数枚積層されたファイバリボン積層体と、前記ファイバリボン積層体の長手方向に沿ってその周囲に縦添えされた2枚の保護テープとが一方向またはSZ方向に撚回されているケーブルユニットと、
前記ケーブルユニットの外側に被覆された保護シースと、
前記ケーブルユニットと前記保護シースとの間に添設されるテンションメンバと、
を備え、
前記ケーブルユニットは、
前記ファイバリボン積層体の長手方向に対して直交方向の断面が矩形状に形成され、
前記ファイバリボン積層体の上面と一方の側面とが一方の保護テープを曲げて僅かな間隙を設けて覆われ、前記ファイバリボン積層体の底面と他方の側面とが他方の保護テープを曲げて僅かな間隙を設けて覆われ、
前記一方の保護テープと前記他方の保護テープとの間に前記ファイバリボン積層体の長手方向に沿った開口を有していることを特徴とする光ファイバケーブル。 - 光ファイバ心線をテープ状に形成したファイバリボンが複数枚積層されたファイバリボン積層体と、前記ファイバリボン積層体の長手方向に沿ってその周囲に縦添えされた2枚の保護テープとが一方向またはSZ方向に撚回されているケーブルユニットと、
前記ケーブルユニットの外側に被覆された保護シースと、
前記ケーブルユニットと前記保護シースとの間に添設されるテンションメンバと、
を備え、
前記ケーブルユニットは、
前記ファイバリボン積層体の長手方向に対して直交方向の断面が矩形状に形成され、
前記ファイバリボン積層体の底面と両側面とが一方の保護テープをU字状に曲げて僅かな間隙を設けて覆われ、前記ファイバリボン積層体の上面が他方の保護テープで僅かな間隙を設けて覆われ、
前記一方の保護テープと前記他方の保護テープとの間に前記ファイバリボン積層体の長手方向に沿った開口を有していることを特徴とする光ファイバケーブル。 - 請求項1から3のいずれか1つに記載の光ファイバケーブルであって、
前記ケーブルユニットと前記保護シースとの間に一対のリップコードが添設されてなることを特徴とする光ファイバケーブル。 - 請求項1から4のいずれか1つに記載の光ファイバケーブルであって、
前記保護テープはその基材の外面にホットメルト型コーティング層を具備し、前記ホットメルト型コーティング層が前記保護シースに熱融着されてなることを特徴とする光ファイバケーブル。 - 請求項1から5のいずれか1つに記載の光ファイバケーブルであって、
前記保護テープは、その基材の内面に吸水層が設けられてなることを特徴とする光ファイバケーブル。 - 請求項1から6のいずれか1つに記載の光ファイバケーブルが複数本、集合されて成ることを特徴とする光ファイバケーブル。
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