JP4459331B2 - 食虫植物用模型 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、食虫植物用模型に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、食虫植物を容器にいれて培養するとともに鑑賞する試みが為されている。食虫植物は、昆虫や小動物を捕らえて食虫作用をする植物で、例えば、ハエトリグサやコモウセンゴケまたはミミカキグサ等が知られている。これらの食虫植物は、水湿地や池沼または水田に生え、触糸を有して昆虫を捕らえると消化してその養分の一部を吸収する。例えば、ハエトリグサの場合、葉の先端が軍配状に広がり葉の外周縁部には複数のとげ部があり、中脈を中央にして両側から葉を畳むようにして閉じることができる。葉の両側には3本の触糸があり、昆虫が触糸に触れるとその刺激で葉を閉じ、閉じた時に葉の両側にある外周縁部のとげ部がお互いに重なり合って蓋をするようになるので昆虫を捕らえることができる。
【0003】
この食虫植物を家庭内で培養する際、密封された容器に収納して数か月間鑑賞しながら部屋の中に置いておく。植物が成長すると容器から取り出し鉢植えを行なって外でさらに育成をすることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、家庭内で食虫植物を培養して鑑賞することは、まだ一般的に普及しているわけではなく、今後大いに普及活動をしなければならない。そのために、食虫植物の模型を製作して、食虫植物を身近に感じさせる必要があった。
【0005】
この発明は、上述の課題を解決するものであり、家庭内における食虫植物の培養及び鑑賞を普及させるために食虫植物の模型を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明にかかわる食虫植物用模型では、上記の課題を解決するため以下のように構成するものである。すなわち、
支持台と、前記支持台に支持され開閉可能に構成される葉体と、前記葉体に装着されハエ模型の接触を感知する複数のセンサと、を有し、
前記葉体が、2個の羽根体と各羽根体に装着する開閉手段と、を有し、
前記開閉手段が、支持台に装着された駆動手段によって回動駆動され、
前記駆動手段が、ソレノイドと前記ソレノイドに連結する押圧手段とを有し、
前記羽根体が、前記押圧手段によって支持され、
前記ハエ模型が、少なくとも2個のセンサに接触することにより、前記ソレノイドのコイルを励磁させて前記押圧手段を移動させ、前記押圧手段が、前記羽根体を押圧して、前記葉体が閉じるように構成されることを特徴とするものである。
【0010】
また、この模型は前記開閉手段が、前記支持台側部に装着される固定部と、前記支持台を中心に回動するように装着される可動部と、を有する、蝶番であることが望ましい。
【0011】
また、支持台と、前記支持台に支持され開閉可能に構成される葉体と、前記葉体に装着されハエ模型の接触を感知する複数のセンサと、を有し、
前記葉体が、2個の羽根体と各羽根体に装着する開閉手段とを有し、
前記開閉手段が前記支持台に装着された駆動手段によって回動駆動されるとともに、前記支持台に固着される線状体支持部材と、前記線状体支持部材内の長手方向に形成された二つの通し孔と、前記通し孔を挿通する2本の線状体と、を有し、
前記駆動手段は、ソレノイドと前記ソレノイドに連結する押圧手段とを有し、
それぞれの前記線状体は、それぞれ一方の端部が前記各羽根体に固着され、他方の端部が前記駆動手段に連結され、2本の前記線状体においてお互いに離れる方向に屈折され前記押圧手段に支持される前部屈折部と、2本の前記線状体においてお互いに離れる方向に円弧を描くように屈折され、前記羽根体に装着される後部屈折部と、を有し、
前記押圧手段には、前記線状体の前記前部屈折部が嵌入する溝部が形成され、前記ハエ模型が少なくとも2個のセンサに接触することにより、前記ソレノイドのコイルを励磁させて前記押圧手段を移動させ、
前記押圧手段が、前記線状体の前記前部屈折部を前記線状体支持部材の各通し孔の軸心上に対して回転させるように前記前部屈折部を押圧し、前記線状体の前記前部屈折部の回転とともに前記後部屈折部を回転させて前記後部屈折部に装着された前記羽根体を回転させ前記葉体が閉じるように構成されるものであってもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0013】
本形態の食虫植物用模型は、食虫植物の作用を説明するために実際の食虫植物と略同様の動きを身近にわかりやすく示すために提供するものであり、以下の説明にあたっては、主にハエトリグサの模型に関して説明する。
【0014】
ハエトリグサ模型1は、図1〜2に示すように、長尺状に形成されたベース部3及びベース部3上に装着され屈折された平板状のアーム部4とを備えた支持台2と、アーム部4に固着されてアーム部4の両側にそれぞれ対向するように各2個づつ装着された蝶番5と、ベース部3に固着されて蝶番5を開閉可能に駆動するソレノイド10と、蝶番5に装着される可動葉体7及びアーム部4に装着される固定葉体8と、を有して構成される。
【0015】
支持台2のアーム部4は平板状に形成され、厚み方向を前面側(図1中、左側)に向けて一端をベース部3に固着するとともに側面視斜め上後方に向かってく字状を描くように形成されている。さらにアーム部4の後方側(図1中、右側)に取り付けられる蝶番5は、固定部51をアーム部4側部に取り付け、可動部52をアーム部4を中心に外側に回動するように装着される。各蝶番5の可動部52上面にはそれぞれ可動葉体7の羽根体71を取り付け、各蝶番5の可動部52下面は、ソレノイド10に接続された押圧部材16(図2参照)に支持される。また、アーム部4の前方には、アーム部4の正面側に固着された固定葉体8が取り付けられる。
【0016】
蝶番は市販のものを容易に手に入れることができるため、廉価にしかも容易に取り付けることができる。なお、可動葉体7に取り付ける蝶番5の数は上記に限定するものではなく、アーム部4の側面に各1個づつでもよく、また多数個でもよい。
【0017】
ソレノイド10は、固定鉄心11と可動鉄心12とを有し、可動鉄心12がコイル13の励磁により固定鉄心11側に吸着移動する一般に公知の構成であればよく、固定鉄心11を上方に向けてベース部3に装着する。可動鉄心12の上方に取り付けられたピン15は固定鉄心11を貫通して先端に正面視コ字形に形成された押圧部材16を装着している。また、ソレノイド10は、先端の押圧部材16の中心位置が対向して配置される2個の蝶番5の中心位置になるとともに、前後方向に配置される蝶番5の可動部52を同時に押圧できる位置にベース部3に取り付けられる。もちろん2個のソレノイドで対向して配置される蝶番をそれぞれ駆動するように構成してもよい。
【0018】
可動葉体7は、2枚の羽根体71から構成され各羽根体71がアーム部4を挟んで装着された蝶番5の可動部52にそれぞれ取り付けられる。各羽根体71はハエトリグサと略同様の形状に形成されるため、外周部には複数の突起状のとげ部72が設けられている。また、各羽根体71には3個のセンサ9が装着されていて図3〜5に示すハエ模型20が接触することによって感知する。3個のセンサ9のうち、真ん中の1個のセンサ9Bは、可動葉体7の中央寄り、つまりアーム部4側に位置され、他の2個のセンサ9Aは可動葉体7の外縁側に真ん中のセンサ9Bを挟んで上下に各1個づつ装着されている。なお、各センサ9の位置は特に限定するものではない。
【0019】
センサ9は、ハエ模型20が接触することによって感知するタッチセンサでもよく、またハエ模型20が近づくと感知する近接スイッチ、あるいはハエ模型20が通過することによって感知する光センサでもよい。そして、3個のセンサ9のうち、ハエ模型20が2個のセンサ9A(または9B)に接触あるいは近づくことによって、ソレノイド10が作動して可動葉体7を閉じるように作用される。
【0020】
ハエ模型20はハエの形をした模型に長尺状の操作棒21を取り付けて構成し、人の手によってハエ模型20をハエトリグサ模型1の可動葉体7中のセンサ9に近づける。
【0021】
次に、上記のように構成されたハエトリグサ模型1の作用を図3〜5に基づいて説明する。
【0022】
通常においては、ハエトリグサ模型1の可動葉体7は、図3に示すように、開いた状態にある。この際、可動葉体7の羽根体71は図2に示すように、それぞれソレノイド10の先端に装着された押圧部材16に支持されている。ハエ模型20を手で操作して可動葉体7内に移動させる。ハエ模型20を一方の羽根体71のセンサ9、例えば、外縁部側に装着されたセンサ9Aに接触させた状態では可動葉体7はまだ開いた状態で保持されている。次に、図4に示すように、ハエ模型20を中央側のセンサ9Bに接触させると、2個のセンサ9を感知したということで、即座にソレノイド10のコイル13を励磁させ、可動鉄心12を固定鉄心11に吸着移動させてピン15を上方に移動する。ピン15の移動にともない、図2の二点鎖線で示すように、押圧部材16を上方に移動することによって押圧部材16に支持された蝶番5の可動部52が軸支部を中心に内方に向かって回転する。つまり、可動葉体7は、図5に示すように、内部にハエ模型20を収納した状態でアーム部4を中心にして閉じることになる。可動葉体7が閉じた状態では、各羽根体71の外縁部に形成されるとげ部72が交互に重なり合ってハエ模型20を封じ込めることができる。
【0023】
ハエトリグサ模型は上記に限らず別の形態も考えられる。例えば、図6〜9に示すハエトリグサ模型31は、可動葉体7に装着して可動葉体7を開閉させるものが線状体で構成される。
【0024】
このハエトリグサ模型31は、ベース部33とベース部33から斜め後方へ立設するアーム部34とを有する支持台32と、アーム部34上に固着される線状体支持部材35と、線状体支持部材35内を挿通する2本の線状体36と、各線状体36の先端部に装着される前述と同様の可動葉体7と、線状体支持部材36上に固着される前述と同様の固定葉体8と、線状体36の他端に連結され線状体36を回動するソレノイド40及び押圧部材46と、を有して構成される。
【0025】
支持台32のアーム部34は前述の形態と同様に平板状に形成され、厚み方向を前面側に向けて一端をベース部33に固着するとともに後方に向かって斜め上方に屈折するように形成されている。アーム部34の前面には、図9に示すように、丸状部材の上面と下面を平面状に切り欠いた線状体支持部材35を介して、固定葉体8が取り付けられている。線状体支持部材35には長手方向に、アーム部34の両側面より外側に位置するように2個の通し孔35aが形成され、通し孔35aにそれぞれ線状体36が挿通される。
【0026】
通し孔35aを挿通する各線状体36は、例えばピアノ線で形成され、図6に示すように、線状体支持部材35の入口手前で下方に延設されるとともに、図7に示すように、下端部から2個の線状体36が離れる方向に屈折され、屈折した前部屈折部36aが押圧部材46に支持される。また、線状体支持部材35の出口から突出する各線状体36は、出口後方から下向きに僅かに屈折するとともに後方端部側では、図7に示すように、2個の線状体36が離れる方向に円弧を描くように屈折され、円弧状に屈折した後部屈折部36bの上面に可動葉体7の各羽根体71が取り付けられる。羽根体71の裏面に線状体を装着することは、線状体自体が羽根体71への取り付け面積を小さくできるので、可動葉体7の見映えをよくすることができる。
【0027】
ソレノイド40は、前述のように固定鉄心41と可動鉄心42とを有し、可動鉄心42がコイル43の励磁により固定鉄心41側に吸着移動するものであり、ベース33の長手方向にピン45が移動するように横向きに装着される。可動鉄心42の先端に取り付けられたピン45は固定鉄心41を貫通して先端に図8に示すような平面視コ字形に形成された押圧部材46を装着している。押圧部材46には、前述の線状体36の前部屈折部36aが嵌入する溝部46aが形成され、ソレノイド40の駆動により押圧部材46がピン45を介して前方に移動すると、線状体36の前部屈折部36aを線状体支持部材35の各通し孔35aの軸心上(以下、回転支持部35bという)に対して回転させるように前部屈折部36aを押圧する。線状体36の前部屈折部36aの回転とともに後部屈折部36bを回転して後部屈折部36bに取り付けた羽根体71を回転させる。
【0028】
各羽根体71には前述と同様に3個のセンサ9が取り付けられているので、操作棒21で3個のセンサ9のうち、いずれか2個のセンサ9にハエ模型20を接触させてソレノイド40を駆動させる。図6及び図8に示すように、ソレノイド40への通電により、コイル43を励磁させると可動鉄心42が固定鉄心41に吸着移動されピン45及び押圧部材46を前方に移動する。押圧部材46が溝部46aに嵌入された線状体36の前部屈折部36aを押圧して、前部屈折部36aを回転支持部36cを中心に回転することによって後部屈折部36bが回転して可動葉体7を閉じることになり、可動葉体7中に入り込んだハエ模型20を捕らえることになる。
【0029】
なお、可動葉体7に装着して可動葉体7を開閉する手段は上記の蝶番あるいは線状体に限るものではない。また、ソレノイドの代わりにエアーまたは油圧式のシリンダ等で可動葉体7を開閉させることも可能である。
【0030】
また、食虫植物用模型は、ハエトリグサに限らず他の食虫植物を対象にして模型化することは、請求項1の範囲内において可能である。
【0031】
【発明の効果】
本発明の食虫植物用模型は、支持台と、前記支持台に支持され開閉可能に構成される葉体と、前記葉体に装着されハエ模型の接触を感知する複数のセンサと、を有し、前記ハエ模型が少なくとも2個のセンサに接触することにより、前記葉体が閉じるように構成される。この発明は、特にハエトリグサを対象にした食虫植物用模型であり、実際のハエトリグサと同様の作用を行うので、ハエトリグサを身近に感じることができ、ハエトリグサの家庭内での育成及び鑑賞の普及を行うことができる。
【0033】
本発明の食虫植物用模型は、前記葉体が、2枚の羽根体と各羽根体に装着する開閉手段とを有し、前記開閉手段が支持台に装着された駆動手段によって回動駆動されるので、実際のハエトリグサの作用を模型で説明することができる。
【0034】
本発明の食虫植物用模型は、前記駆動手段が、ソレノイドと前記ソレノイドに連結する押圧手段を有しているので、ハエトリグサの葉体を容易に作動することができ、しかも廉価に製作することができる。
【0035】
本発明の食虫植物用模型は、前記開閉手段が、前記各羽根体に装着する蝶番であるため、市販されている蝶番を装着できるので容易に組み付けでき廉価に製作できる。
【0036】
本発明の食虫植物用模型は、前記開閉手段が、前記各羽根体に装着する線状体を有している。線状体は葉体に取付ける面積を小さくできるので、取付け後の模型の見映えをよくする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一形態のハエトリグサ模型を示す全体斜視図
【図2】図1の蝶番をソレノイドで駆動する構成を示す断面図
【図3】図1のハエトリグサ模型にハエ模型を侵入させた様子を示す簡略斜視図
【図4】図3におけるハエ模型がセンサを感知する様子を示す簡略斜視図
【図5】図3におけるハエトリグサ模型がハエ模型を捕らえた様子を示す簡略斜視図
【図6】ハエトリグサ模型の別の形態を示す断面図
【図7】図6におけるVII −VII 断面図
【図8】図6におけるX矢視図
【図9】図6におけるY矢視図
【符号の説明】
1、31…ハエトリグサ模型
2、32…支持台
3、33…ベース部
4、34…アーム部
5…蝶番(開閉手段)
7…可動葉体
8…固定葉体
9…センサ
10、40…ソレノイド
16、46…押圧部材
20…ハエ模型
35…線状体支持部材
36…線状体
71…羽根体
Claims (3)
- 支持台と、前記支持台に支持され開閉可能に構成される葉体と、前記葉体に装着されハエ模型の接触を感知する複数のセンサと、を有し、
前記葉体が、2個の羽根体と各羽根体に装着する開閉手段とを有し、
前記開閉手段が、支持台に装着された駆動手段によって回動駆動され、
前記駆動手段が、ソレノイドと前記ソレノイドに連結する押圧手段とを有し、
前記羽根体が、前記押圧手段によって支持され、
前記ハエ模型が、少なくとも2個のセンサに接触することにより、前記ソレノイドのコイルを励磁させて前記押圧手段を移動させ、前記押圧手段が、前記羽根体を押圧して、前記葉体が閉じるように構成されることを特徴とする食虫植物用模型。 - 前記開閉手段が、前記支持台側部に装着される固定部と、前記支持台を中心に回動するように装着される可動部と、を有する、蝶番であることを特徴とする請求項1記載の食虫植物用模型。
- 支持台と、前記支持台に支持され開閉可能に構成される葉体と、前記葉体に装着されハエ模型の接触を感知する複数のセンサと、を有し、
前記葉体が、2個の羽根体と各羽根体に装着する開閉手段とを有し、
前記開閉手段が前記支持台に装着された駆動手段によって回動駆動されるとともに、前記支持台に固着される線状体支持部材と、前記線状体支持部材内の長手方向に形成された二つの通し孔と、前記通し孔を挿通する2本の線状体と、を有し、
前記駆動手段は、ソレノイドと前記ソレノイドに連結する押圧手段とを有し、
それぞれの前記線状体は、それぞれ一方の端部が前記各羽根体に固着され、他方の端部が前記駆動手段に連結され、2本の前記線状体においてお互いに離れる方向に屈折され前記押圧手段に支持される前部屈折部と、2本の前記線状体においてお互いに離れる方向に円弧を描くように屈折され、前記羽根体に装着される後部屈折部と、を有し、
前記押圧手段には、前記線状体の前記前部屈折部が嵌入する溝部が形成され、前記ハエ模型が少なくとも2個のセンサに接触することにより、前記ソレノイドのコイルを励磁させて前記押圧手段を移動させ、
前記押圧手段が、前記線状体の前記前部屈折部を前記線状体支持部材の各通し孔の軸心上に対して回転させるように前記前部屈折部を押圧し、前記線状体の前記前部屈折部の回転とともに前記後部屈折部を回転させて前記後部屈折部に装着された前記羽根体を回転させ前記葉体が閉じるように構成されることを特徴とする食虫植物用模型。
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