JP4459604B2 - 電気・電子部品用部材の包装用成形体用導電性樹脂組成物、及び電気・電子部品用部材の包装用成形体 - Google Patents
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Description
しかし、これらの場合でも、依然として成型品の成形時に生成される揮発成分を十分に抑制することが困難であるという問題がある。
<1> 2価フェノールとカーボネート前駆体との重縮合により製造されたポリカーボネート樹脂及び2価フェノールと芳香族ジカルボン酸との重縮合により製造されたポリアリレート樹脂から選択される少なくともいずれかと、ポリアルキレンフタレート樹脂とからなる熱可塑性樹脂と、
n―ジブチルフタレート(DBP)吸油量が100〜400ml/100gであるカーボンブラックと、
ヒンダードフェノール系酸化防止剤と、
金属不活性化剤とを含有する導電性樹脂組成物であって、
前記カーボンブラックの含有量が前記導電性樹脂組成物の合計100質量部に対し、5質量部〜20質量部であって、
前記金属不活性化剤が、2’,3−ビス[3−[3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル]プロピオニル]プロピオノヒドラジド及び3−N’−サリチロイルアミノ−1,2,4−トリアゾールから選択される少なくともいずれかであることを特徴とする電気・電子部品用部材の包装用成形体用導電性樹脂組成物である。
<2> 前記<1>に記載の電気・電子部品用部材の包装用成形体用導電性樹脂組成物からなることを特徴とする電気・電子部品用部材の包装用成形体である。
本発明の導電性樹脂組成物は、ポリアルキレンフタレート樹脂と、カーボンブラックと、ヒンダードフェノール系酸化防止剤と、金属不活性化剤とを含有してなり、更に必要に応じて適宜選択した、他の熱可塑性樹脂及びその他の成分を含有してなる。
前記ポリアルキレンフタレート樹脂としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、各種フタル酸又はそのエステル誘導体と、アルキレングリコールとを主成分として重縮合して生成されるものであり、主たる構成が、ポリアルキレンフタレートよりなる樹脂であって、他の成分を含有した共重合体であってもよい。ポリアルキレンフタレート樹脂の分子構造は、特に制限はなく、コポリマーの場合は、ランダム体、ブロック体、分子が線状、分岐、架橋等いずれの分子構造であってもよい。また、ポリアルキレンフタレート樹脂の重合度については、成形加工性を有するものであれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ο−クロロフェノール溶液、25℃の測定条件における固有粘度が0.5〜1.5(100ml/g)であるものが望ましい。
前記ポリカーボネート樹脂としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、2価フェノールとカーボネート前駆体との溶液法あるいは溶融法で製造されるものが挙げられる。前記2価フェノールとしては、例えば、ビス(4−ヒドロキシフェニル)アルカン系化合物、ビスフェノールAが好ましく、ビスフェノールAがより好ましい。
前記2価フェノールとしては、単独、あるいは2種以上混合して使用することができ、例えば、ビスフェノールA[2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン]、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン、などが挙げられる。また、前記カーボネート前駆体としては、例えば、カルボニルハライド、カーボネート、2価フェノールのジハロホルメート、これらの混合物、などが挙げられる。更に、芳香族ポリカーボネートの製造に際し、適当な分子量調整剤、分岐剤、触媒、などが使用できる。
前記ポリアリレート樹脂としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、2価フェノールと芳香族ジカルボン酸とを溶融重合法、溶液重合法、界面重合法、などで製造されるものが挙げられる。
前記2価フェノールとしては、ビス(4−ヒドロキシフェニル)アルカン系化合物が好ましく、ビスフェノールAがより好ましい。前記2価フェノールは、単独、あるいは2種以上混合して使用することができる。例えば、ビスフェノールA[2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン]、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン、などが挙げられる。また、前記芳香族ジカルボン酸としては、例えば、テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、などが挙げられる。
前記カーボンブラックとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、導電性、カーボン分散性、などの観点から、n―ジブチルフタレート(DBP)給油量が100〜400ml/100gが好ましい。前記DBP給油量が400ml/100gを超えると、カーボンの分散状態が悪化することがあり、DBP給油量が100ml/100g未満であると、導電性付与効果に劣ることがある。
前記含有量が5質量部未満であると、成形体に導電性を付与する効果が低下することがあり、20質量部を超えると、凝集物の量が増加し、カーボンブラックを樹脂中に均一に分散させることが困難となることがある。
前記ヒンダードフェノール系酸化防止剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、ペンタエリスリトールテトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、チオジエチレン[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、オクタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、N,N’−ヘキサン−1,6−ジイルビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオンアミド]、ベンゼンプロパン酸,3,5−ビス(1,1−ジメチルエチル)−4−ヒドロキシ,C7−C9側鎖アルキルエステル、ジエチル[[3,5−ビス(1,1−ジメチルエチル)−4−ヒドロキシフェニル]メチル]ホスフォネート、3,3’,3”,5,5’,5”,−ヘキサ−t−ブチル−a,a’,a”−(メシチレン−2,4,6−トリイル)トリーp−クレゾール、エチレンビス(オキシエチレン)ビス[3−(5−t−ブチル−4−ヒドロキシ−m−トリル)プロピオネート]、ヘキサメチレンビス[3−(3,5−ジ−t−ブチルー4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、等が挙げられる。
前記含有量が、0.05質量部未満であると、効果が少ないことがあり、2質量部を超えると、成形時にブリードアウトして金型汚染の原因となることがある。
前記金属不活性化剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、サリチル酸誘導体、ヒドラジド誘導体、シュウ酸アミド誘導体、イオウ含有フォスファイト、などが挙げられる。これらの中でも、揮発成分を抑制する効果が高いという点で、ヒドラジド誘導体が好適である。
前記金属不活性化剤としては、具体的には、2’,3−ビス[[3−[3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル]プロピオニル]プロピオノヒドラジド、3−N’−サリチロイルアミノ−1,2,4−トリアゾール、サリチルヒドラジン、サリチルアルデヒド、オキサリル−ビス[ベンジリデンヒドラジド]、トリス[2−t−ブチル−4’−チオ(2’−メチル−4’−ヒドロキシ−5−t−ブチル)フェニル−5−メチル]フェニルフォスファイト、などが挙げられる。
前記含有量が、0.05質量部未満であると、揮発成分の発生を抑制する効果が少ないことがあり、2質量部を超えると、成形時にブリードアウトして金型汚染の原因になることがある。
前記その他の成分としては、例えば、潤滑剤、滑剤、核剤、染・顔料、離型剤、種々の安定剤、他の熱可塑性樹脂、強化剤、充填剤、などが挙げられる。
前記導電性樹脂組成物は、前記ポリアルキレンフタレート樹脂と、前記カーボンブラックと、前記ヒンダードフェノール系酸化防止剤と、前記金属不活性化剤とを、適宜選択した公知の方法により混合、混練することにより調製することができ、例えば、溶融混練してペレット状コンパウンドとすることができる。
前記ペレット状コンパウンドとする方法としては、特に制限はなく、通常の樹脂組成物の混合、混練に用いられる装置、設備を用いて容易に製造することができる。例えば、前記ポリアルキレンフタレート樹脂を含む前記熱可塑性樹脂と、前記カーボンブラックと、前記ヒンダードフェノール系酸化防止剤と、前記金属不活性剤とが全て共存し、前記ポリアルキレンフタレート樹脂を含む前記熱可塑性樹脂と、前記ヒンダードフェノール系酸化防止剤と、前記金属不活性剤とが加熱溶融された状態で、30秒以上混練することができる。
この際、前記各成分の配合順序は、特に限定されないが、前記ヒンダードフェノール系酸化防止剤と、前記金属不活性剤と、前記ポリアルキレンフタレート樹脂とを同時に配合するのが好ましい。具体的には、前記ポリアルキレンフタレート樹脂を含む熱可塑性樹脂と、前記カーボンブラックと、前記ヒンダードフェノール系酸化防止剤と、前記金属不活性剤とを予めタンブラー、又はヘンシェルミキサーなどの混合機で均一に混合した後、該混合物を1軸又は2軸の押出機に供給して溶融混練する方法、または、前記ポリアルキレンフタレート樹脂を含む前記熱可塑性樹脂と、前記ヒンダードフェノール系酸化防止剤と、前記金属不活性剤とを予め混合し、該混合物を1軸又は、2軸押出機に供給して溶融混練した後、前記カーボンブラックをサイドフィーダから供給する方法(例えば、特開平7−53767号公報に開示された方法)、などにより、ペレット化した後、成形に供してもよく、また、直接成形してもよい。
下記表1に示す組成の参考例1、実施例2〜4及び比較例1〜4の導電性樹脂組成物を常法に従って調製した。なお、表1中における数値は、前記導電性樹脂組成物100質量部に対する質量部を表す。
得られた前記ペレット化した導電性樹脂組成物70gを、ラボプラストミル(東洋精機製)混練部に投入し、10.0cm×10.0cmの硬質ガラスで完全に蓋をした。その状態で、300℃にて5分間混練したときに発生する揮発分をガラス板に付着させ、デジタル変角光度計(スガ試験機製)により、ヘイズ値を測定し、下記評価基準により評価した。なお、ヘイズ値が小さいほど、ガラス板の曇り度が小さく、揮発成分の発生量が少ないことを示す。
〔評価基準〕
◎・・・ヘイズ値が2未満
○・・・ヘイズ値が2以上6未満
△・・・ヘイズ値が6以上10未満
×・・・ヘイズ値が10以上
・PBT(ポリブチレンテレフタレート樹脂):ポリプラスチックス製「700FP」[固有粘度0.97(100ml/g)]
・PET(ポリエチレンテレフタレート樹脂):三菱レイヨン(株)製「MA521H」[固有粘度0.78(100ml/g)]
・PC(ポリカーボネート樹脂):出光石油化学(株)製「A2700」(MFR:5g/10分)73質量%と出光石油化学(株)製「IR1700H」27質量%の混合物
・PAR(ポリアリレート樹脂):ユニチカ(株)製「U100」
・CB(カーボンブラック):ライオン(株)ケッチェンブラックEC(DBP吸油量:360ml/100g)
・酸防(i)(ヒンダードフェノール系酸化防止剤):チバスペシャリティケミカルズ(株)製「イルガノックス1010」
・酸防(ii)(ヒンダードフェノール系酸化防止剤):旭電化工業(株)製「アデカスタブAO―330」
・酸防(iii)(フォスファイト系酸化防止剤):旭電化工業(株)製「アデカスタブPEP−36」
・酸防(iv)(イオウ系酸化防止剤):チバスペシャリティケミカルズ(株)製「イルガノックスPS800FL」
・不活(i)(ヒドラジド系金属不活性化剤):チバスペシャリティケミカルズ(株)製「イルガノックスMD1024」
・不活(ii)(サリチル酸系金属不活性化剤):旭電化工業(株)製「アデカスタブCDA−1」
Claims (2)
- 2価フェノールとカーボネート前駆体との重縮合により製造されたポリカーボネート樹脂及び2価フェノールと芳香族ジカルボン酸との重縮合により製造されたポリアリレート樹脂から選択される少なくともいずれかと、ポリアルキレンフタレート樹脂とからなる熱可塑性樹脂と、
n―ジブチルフタレート(DBP)吸油量が100〜400ml/100gであるカーボンブラックと、
ヒンダードフェノール系酸化防止剤と、
金属不活性化剤とを含有する導電性樹脂組成物であって、
前記カーボンブラックの含有量が前記導電性樹脂組成物の合計100質量部に対し、5質量部〜20質量部であって、
前記金属不活性化剤が、2’,3−ビス[3−[3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル]プロピオニル]プロピオノヒドラジド及び3−N’−サリチロイルアミノ−1,2,4−トリアゾールから選択される少なくともいずれかであることを特徴とする電気・電子部品用部材の包装用成形体用導電性樹脂組成物。 - 請求項1に記載の電気・電子部品用部材の包装用成形体用導電性樹脂組成物からなることを特徴とする電気・電子部品用部材の包装用成形体。
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