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JP4461466B2 - 電力線通信用結合装置 - Google Patents
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JP4461466B2 - 電力線通信用結合装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、符号化メッセージデジタル信号を第1の電力線から受信し、その第1の電力線とは変圧器を介して接続された第2の電力線中に再び送信する電力線通信用結合装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電力線を通信用に有効利用することへの期待感には高いものがある。そのための方策を考える上で、まず、電力トランス部で電力線が高周波的に分離された状態にあることを考慮する必要がある。通信ネットワークを構築する上では、2つの電力線間を電磁的に結ぶトランスの部分を通信線としても有効に結びつける結合器の機能が重要である。その問題を解決するために、高周波信号伝達トランスを用いることが考えられる。この場合、一般的にトランスの構成はコイルの使用を前提としている。しかしながら、コイルの使用による電磁結合は耐雑音性に大きな課題を有している。コンピュータネットワークを考える上ではデジタルパルス信号の使用が前提となるが、ノイズ対策を考慮するとともに、電送容量の向上に関する技術が課題である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、第1の電力線から受信した符号化メッセージデジタル信号を、第1の電力線とは変圧器を介して接続された第2の電力線中に再び送信することが可能で、しかも符号化メッセージデジタル信号のノイズを除去する機能を有し、さらに電送容量の多さにも対応しうる電力線通信用結合装置を提供することにある。
さらに本発明の目的は、デバイス構成が簡便で、小型軽量で、耐久性に優れ、大量生産が可能で、低消費電力駆動が可能な電力線通信用結合装置を提供することにある。
【0004】
本発明の電力線通信用結合装置は、入力用接続器、出力用接続器および送信デバイスから成る電力線通信用結合装置であって、前記入力用および出力用接続器は、それぞれ第1および第2の電力線に接続され、前記送信デバイスは、前記入力用および出力用接続器の間において前記第1および第2の電力線の間にある変圧器に並列に接続され、前記入力用接続器は符号化メッセージデジタル信号を前記第1の電力線から受信し、前記送信デバイスは、前記符号化メッセージデジタル信号を符号化出力デジタル信号に変換し、前記出力用接続器は前記符号化出力デジタル信号を前記第2の電力線中に送信する。
【0005】
請求項1に記載の電力線通信用結合装置は、入力用接続器、出力用接続器および送信デバイスから成る電力線通信用結合装置であって、前記出力用接続器は混合器で成り、前記入力用および出力用接続器は、それぞれ第1および第2の電力線に接続され、前記送信デバイスは、前記入力用および出力用接続器の間において前記第1および第2の電力線の間にある変圧器に並列に接続され、前記送信デバイスは、圧電基板、チューニングコイル、第1中継用すだれ状電極、第1符号化すだれ状電極、第2符号化すだれ状電極、第3符号化すだれ状電極、第4符号化すだれ状電極、第2中継用すだれ状電極、電極群、同期パルス発生器、包絡線検波器およびパルス発生器から成り、前記電極群は2つのすだれ状電極とそれらの間に位置する中央すだれ状電極から成り、前記第1、第2、第3および第4符号化すだれ状電極は、それぞれ少なくとも3つの電極対から成り、それぞれ第1、第2、第3および第4の符号パターンを有し、前記同期パルス発生器は前記第2中継用すだれ状電極と、前記電極群の前記2つのすだれ状電極の1つとの間に接続されており、前記包絡線検波器は前記電極群の前記中央すだれ状電極に接続されており、前記パルス発生器は前記包絡線検波器に接続されており、前記第1の電力線から前記入力用接続器でメッセージデジタル信号が受信されると、前記メッセージデジタル信号は前記チューニングコイルを介して前記第1中継用すだれ状電極に印加され、前記メッセージデジタル信号はパルス群の列で成り、その各パルス群はパルスの符号化列で成り、前記パルスの前記符号化列が前記第1中継用すだれ状電極に印加されることにより、前記圧電基板に第1弾性表面波が励振され、もしも前記第1弾性表面波が前記第1の符号パターンに対応する場合には、前記第1符号化すだれ状電極で第1復号化パルスが検出され、もしも前記第1弾性表面波が前記第2の符号パターンに対応する場合には、前記第2符号化すだれ状電極で第2復号化パルスが検出され、前記第1および第2復号化パルスがそれぞれ前記第3および第4符号化すだれ状電極に印加されることにより、前記圧電基板に第2および第3弾性表面波がそれぞれ励振され、前記第2および第3弾性表面波それぞれに対応する符号化バースト信号が前記第2中継用すだれ状電極で検出され、前記電極群の前記2つのすだれ状電極に前記符号化バースト信号の1つが同時に伝搬されることにより、前記電極群の前記2つのすだれ状電極に対応する第4および第5弾性表面波が前記圧電基板にそれぞれ励振され、前記第4および第5弾性表面波は、前記中央すだれ状電極に同時に到達した後、前記包絡線検波器において符号化デジタル信号に変換され、前記第3の符号パターンに対応する前記符号化デジタル信号および前記第4の符号パターンに対応する前記符号化デジタル信号に基づく出力デジタル信号が前記パルス発生器で生成され、前記出力デジタル信号は前記メッセージデジタル信号に対応し、前記出力デジタル信号は前記混合器を介して前記第2の電力線中に送信される。
【0006】
請求項2に記載の電力線通信用結合装置では、前記第1および第2符号化すだれ状電極それぞれに含まれる前記電極対の数が、第3および第4符号化すだれ状電極それぞれに含まれる前記電極対の数と異なる。
【0007】
請求項3に記載の電力線通信用結合装置では、前記第3および第4の符号パターンが、前記第1および第2の符号パターンとはそれぞれ逆のパターンで成る。
【0008】
請求項4に記載の電力線通信用結合装置では、前記第1、第2、第3および第4の符号パターンが一定の時間ごとに変化する手段が備えられている。
【0009】
請求項5に記載の電力線通信用結合装置では、前記第1弾性表面波の伝搬方向が前記第2および第3弾性表面波の伝搬方向と直交するように、前記第3および第4符号化すだれ状電極が配置されている。
【0010】
請求項6に記載の電力線通信用結合装置では、前記第2および第3弾性表面波の伝搬方向が前記第4および第5弾性表面波の伝搬方向と直交するように、前記電極群が配置されている。
【0011】
請求項7に記載の電力線通信用結合装置では、前記圧電基板が圧電セラミックで成り、前記圧電セラミックの分極軸の方向はその厚さ方向と平行である。
【0012】
請求項8に記載の電力線通信用結合装置は、前記パルス発生器として双極性パルス発生器が備えられている。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の電力線通信用結合装置は、入力用接続器、出力用接続器および送信デバイスから成る。入力用および出力用接続器は、それぞれ第1および第2の電力線に接続されている。送信デバイスは、入力用および出力用接続器の間において第1および第2の電力線の間にある変圧器に並列に接続されている。符号化メッセージデジタル信号が第1の電力線から入力用接続器で受信されると、符号化メッセージデジタル信号は、送信デバイスによって符号化出力デジタル信号に変換された後、出力用接続器によって第2の電力線中に送信される。
【0014】
本発明の電力線通信用結合装置では、出力用接続器が混合器で成り、送信デバイスが圧電基板、チューニングコイル、第1中継用すだれ状電極、第1、第2、第3および第4符号化すだれ状電極、第2中継用すだれ状電極、電極群、同期パルス発生器、包絡線検波器およびパルス発生器から成る構造が可能である。電極群は2つのすだれ状電極とそれらの間に位置する中央すだれ状電極から成る。第1、第2、第3および第4符号化すだれ状電極は、それぞれ少なくとも3つの電極対から成り、それぞれ第1、第2、第3および第4の符号パターンを有する。同期パルス発生器は第2中継用すだれ状電極と、電極群の2つのすだれ状電極のうちの1つとの間に接続されている。包絡線検波器は電極群の中央すだれ状電極に接続されている。パルス発生器は包絡線検波器に接続されている。このようにして、本発明の電力線通信用結合装置は小型軽量で、デバイス構成が簡便で、回路構成も簡単にできる。従って、大量生産が可能である。また、耐久性に優れていることから使用頻度の多さにも対応しうる。
【0015】
もしも第1の電力線から符号化メッセージデジタル信号が入力用接続器で受信されると、符号化メッセージデジタル信号はチューニングコイルを介して第1中継用すだれ状電極に到達する。このとき、符号化メッセージデジタル信号がパルス群の列で成り、その各パルス群がパルスの符号化列で成る場合には、パルスの符号化列が第1中継用すだれ状電極に印加され、圧電基板に第1弾性表面波が励振さる。もしも第1弾性表面波が第1の符号パターンに対応する場合には、第1符号化すだれ状電極で第1復号化パルスが検出され、第1弾性表面波が第2の符号パターンに対応する場合には、第2符号化すだれ状電極で第2復号化パルスが検出される。つまり、第1および第2符号化すだれ状電極は弾性表面波マッチドフィルタとしての能力を有する。第1および第2復号化パルスはそれぞれ第3および第4符号化すだれ状電極に印加され、圧電基板には第2および第3弾性表面波がそれぞれ励振される。このようにして、第1、第2、第3および第4符号化すだれ状電極を用いることにより、符号化メッセージデジタル信号のノイズを除去することが可能となる。第2弾性表面波が第2中継用すだれ状電極に到達すると、第1符号化バースト信号が検出され、第3弾性表面波が第2中継用すだれ状電極に到達すると、第2符号化バースト信号が検出される。第1符号化バースト信号が電極群の2つのすだれ状電極に同時に到達すると、電極群の2つのすだれ状電極のそれぞれに対応する第4および第5弾性表面波が圧電基板に励振される。第4および第5弾性表面波は、中央すだれ状電極に同時に到達した後、包絡線検波器で第1符号化デジタル信号に変換される。第2符号化バースト信号が電極群の2つのすだれ状電極に同時に到達すると、電極群の2つのすだれ状電極のそれぞれに対応する第4および第5弾性表面波が圧電基板に励振される。第4および第5弾性表面波は、中央すだれ状電極に同時に到達した後、包絡線検波器で第2符号化デジタル信号に変換される。このとき、第1および第2符号化デジタル信号は第3および第4の符号パターンそれぞれに対応する。このようにして、パルス発生器において第1および第2符号化デジタル信号に基づく符号化出力デジタル信号が生成される。符号化出力デジタル信号は、符号化メッセージデジタル信号に対応しており、混合器を介して第2の電力線中に送信される。このようにして、本発明の電力線通信用結合装置では、変圧器を介する符号化メッセージデジタル信号の送信が可能である。しかも、ノイズの影響を排除することが可能である。また、電送容量の多さにも対応しうる。さらに、本発明の電力線通信用結合装置が弾性表面波マッチドフィルタを取り入れていることの利点は、実時間同期が可能であること、そして、簡易通信システムの構築が可能なことである。
【0016】
本発明の電力線通信用結合装置では、第1および第2符号化すだれ状電極それぞれに含まれる電極対の数が、第3および第4符号化すだれ状電極それぞれに含まれる電極対の数と異なる構造が可能である。このような構造では、符号化出力デジタル信号は、もとの符号化メッセージデジタル信号とは別の符号パターンを有することとなる。従って、符号化出力デジタル信号に秘匿性を持たせてから送信することが可能となる。
【0017】
本発明の電力線通信用結合装置では、第3および第4の符号パターンが、第1および第2の符号パターンとはそれぞれ逆のパターンで成る構造が可能である。このような構造では、符号化出力デジタル信号は符号化メッセージデジタル信号と等価なものとなる。
【0018】
本発明の電力線通信用結合装置では、第1、第2、第3および第4の符号パターンが一定の時間ごとに変化する手段を備えた構造が可能である。このような構造では、符号化出力デジタル信号が、時間によってはもとの符号化メッセージデジタル信号とは別の符号パターンを有することが可能となる。すなわち、符号化出力デジタル信号の符号パターンが時間とともに変化しうることから、通信情報の秘匿性をさらに向上させることが可能となる。
【0019】
本発明の電力線通信用結合装置では、第1弾性表面波の伝搬方向が第2および第3弾性表面波の伝搬方向と直交するように、第3および第4符号化すだれ状電極が配置された構造が可能である。また、第2および第3弾性表面波の伝搬方向が第4および第5弾性表面波の伝搬方向と直交するように、電極群が配置された構造が可能である。
【0020】
本発明の電力線通信用結合装置では、圧電基板が圧電セラミックで成り、圧電セラミックの分極軸の方向がその厚さ方向と平行である構造が可能である。このような構造を採用することにより、電気信号および弾性表面波の相互の変換効率を向上させることができる。
【0021】
本発明の電力線通信用結合装置では、符号化メッセージデジタル信号がパルス群の列で成り、その各パルス群がパルスの符号化列で成ることを前提としている。従って、パルス発生器では符号化メッセージデジタル信号に対応する符号化出力デジタル信号が検出され、この符号化出力デジタル信号は、混合器を介して第2の電力線中に送信される。しかしながら、各パルス群が双極性パルスの符号化列で成る場合には、符号化メッセージデジタル信号に対応する符号化出力デジタル信号を得るためには、パルス発生器として双極性パルス発生器が必要となる。結果として、双極性パルス発生器では、符号化デジタル信号に基づく双極性の符号化出力デジタル信号が生成され、この双極性の符号化出力デジタル信号は、混合器を介して第2の電力線中に送信される。このようにして、符号化メッセージデジタル信号の高周波通信が可能となり、電送容量も向上できる。
【0022】
【実施例】
図1は、本発明の電力線通信用結合装置の一実施例を示す構成図である。本実施例は入力用接続器1、出力用接続器としての混合器16および送信デバイスから成る。入力用接続器1および混合器16は、それぞれ第1および第2の電力線に接続されている。送信デバイスは、圧電基板2、チューニングコイル3、第1中継用すだれ状電極4、第1符号化すだれ状電極5、第2符号化すだれ状電極6、第3符号化すだれ状電極7、第4符号化すだれ状電極8、第2中継用すだれ状電極9、すだれ状電極10、すだれ状電極11、中央すだれ状電極12、同期パルス発生器13、包絡線検波器14およびパルス発生器15から成る。すだれ状電極10、すだれ状電極11および中央すだれ状電極12は電極群を形成する。同期パルス発生器13は第2中継用すだれ状電極9とすだれ状電極10の間に接続されている。包絡線検波器14は中央すだれ状電極12に接続されており、パルス発生器15は包絡線検波器14に接続されている。送信デバイスは、入力用接続器1および混合器16の間において第1および第2の電力線の間にある変圧器に並列に接続さている。圧電基板2は厚さ200μmの圧電セラミック板で成り、その分極軸の方向は厚さ方向と平行である。第1中継用すだれ状電極4、第1符号化すだれ状電極5、第2符号化すだれ状電極6、第3符号化すだれ状電極7、第4符号化すだれ状電極8、第2中継用すだれ状電極9、すだれ状電極10、すだれ状電極11および中央すだれ状電極12はアルミニウム薄膜で成り、圧電基板2に設けられている。第1中継用すだれ状電極4、第2中継用すだれ状電極9、すだれ状電極10、すだれ状電極11および中央すだれ状電極12はそれぞれ40μmの電極周期長を有する。
【0023】
図2は第1符号化すだれ状電極5の平面図である。第1符号化すだれ状電極5は11個の電極対から成り、それぞれの電極対は40μmの電極周期長を有する。第1符号化すだれ状電極5はバーカーコードに基づく第1の符号パターンを有する。図2で示されるような11デジットコード(1,1,1,0,0,0,1,0,0,1,0)の他に、たとえば7デジットコード(1,1,1,0,0,1,0)や3デジットコード(1,1,0)が利用できる。同様にして、第2符号化すだれ状電極6、第3符号化すだれ状電極7および第4符号化すだれ状電極8は、それぞれ11個の電極対から成り、それぞれ第2、第3および第4の符号パターンを有する。また、第3および第4の符号パターンは、第1および第2の符号パターンとはそれぞれ逆のパターンを示す。
【0024】
図1の電力線通信用結合装置において、もしも符号化メッセージデジタル信号が第1の電力線から入力用接続器1で受信されると、その符号化メッセージデジタル信号はチューニングコイル3を介して第1中継用すだれ状電極4に到達する。ここで、チューニングコイル3はインピーダンスの整合のために使用される。もしも符号化メッセージデジタル信号がパルス群の列で成り、各パルス群が11個のパルスの符号化列で成る場合には、11個のバースト波の符号化列で成る第1弾性表面波が圧電基板2に励振される。第1弾性表面波が第1符号化すだれ状電極5および第2符号化すだれ状電極6に到達したとき、もしも第1弾性表面波が第1の符号パターンに対応する場合には第1復号化パルスが第1符号化すだれ状電極5で出力され、第1弾性表面波が第2の符号パターンに対応する場合には第2復号化パルスが第2符号化すだれ状電極6で出力される。つまり、第1符号化すだれ状電極5および第2符号化すだれ状電極6は弾性表面波マッチドフィルタとしての能力を有する。第1復号化パルスは、第3符号化すだれ状電極7に印加され、第3の符号パターンに対応する第2弾性表面波が圧電基板2に励振される。第3符号化すだれ状電極7が11個の電極対を有することから、第2弾性表面波が第2中継用すだれ状電極9に到達すると、11個のバーストの符号化列で成る第1符号化バースト信号が検出される。同様にして、第2復号化パルスは、第4符号化すだれ状電極8に印加され、第4の符号パターンに対応する第3弾性表面波が圧電基板2に励振される。第4符号化すだれ状電極8が11個の電極対を有することから、第3弾性表面波が第2中継用すだれ状電極9に到達すると、11個のバーストの符号化列で成る第2符号化バースト信号が検出される。このようにして、第1符号化すだれ状電極5、第2符号化すだれ状電極6、第3符号化すだれ状電極7および第4符号化すだれ状電極8を使用することにより、入力用接続器1で受信された符号化メッセージデジタル信号のノイズを除去することが可能となる。第1符号化バースト信号はすだれ状電極10およびすだれ状電極11に同時に到達し、このとき第4および第5弾性表面波が圧電基板2に励振される。第4および第5弾性表面波は、中央すだれ状電極12に到達した後、包絡線検波器14で第1符号化デジタル信号、すなわち11個のデジタルパルスで成る符号化列として検出される。同様にして、第2符号化バースト信号はすだれ状電極10およびすだれ状電極11に同時に到達し、このとき第4および第5弾性表面波が圧電基板2に励振される。第4および第5弾性表面波は、中央すだれ状電極12に到達した後、包絡線検波器14で第2符号化デジタル信号として検出される。このようにして、第1および第2符号化デジタル信号に基づく符号化出力デジタル信号がパルス発生器15で生成される。この符号化出力デジタル信号は符号化メッセージデジタル信号に対応していて、混合器16を介して第2の電力線中に送信される。このようにして、変圧器を介しての符号化メッセージデジタル信号の送信が可能となる。しかも、ノイズの影響を排除することが可能である。また、電送容量の多さにも対応しうる。
【0025】
図3は第1符号化すだれ状電極5、第2符号化すだれ状電極6、第3符号化すだれ状電極7および第4符号化すだれ状電極8それぞれの代わりに用いられるもう一つの符号化すだれ状電極17の部分平面図である。符号化すだれ状電極17は、11個の電極対から成り、各電極対は40μmの電極周期長を有する。符号化すだれ状電極17は一定の符号パターンを有し、その符号パターンは一定の時間ごとにスイッチ18によって変化する。このようにして、符号化すだれ状電極17は、第1、第2、第3および第4の符号パターンそれぞれと同様な符号パターンを有することが可能になり、また、時間によっては別の符号パターンを有することも可能となる。すなわち、符号化出力デジタル信号の符号パターンが時間とともに変化しうることから、通信情報の秘匿性をさらに向上させることが可能となる。
【0026】
図1の電力線通信用結合装置では、第3および第4の符号パターンが第1および第2の符号パターンとはそれぞれ逆のパターンを示していることから、符号化出力デジタル信号は符号化メッセージデジタル信号と等価なものとなる。しかしながら、第3および第4の符号パターンが、第1および第2の符号パターンとは何ら関係がないような構造も可能である。このような構造では、符号化出力デジタル信号は、もとの符号化メッセージデジタル信号とは別の符号パターンを有することとなる。すなわち、符号化出力デジタル信号に秘匿性を持たせてから送信することが可能となる。
【0027】
図1の電力線通信用結合装置では、第1符号化すだれ状電極5、第2符号化すだれ状電極6、第3符号化すだれ状電極7および第4符号化すだれ状電極8は同じ数の電極対を有している。しかしながら、第1符号化すだれ状電極5および第2符号化すだれ状電極6の電極対の数が、第3符号化すだれ状電極7および第4符号化すだれ状電極8の電極対の数と異なるような構造も可能である。電極対の数が異なれば、符号パターンも異なる。従って、このような構造では符号化出力デジタル信号は、もとの符号化メッセージデジタル信号とは別の符号パターンを有することとなる。すなわち、符号化出力デジタル信号に秘匿性を持たせてから送信することが可能となる。
【0028】
図1の電力線通信用結合装置では、第1弾性表面波の伝搬方向が第2および第3弾性表面波の伝搬方向に平行である。しかしながら、第1弾性表面波の伝搬方向が第2および第3弾性表面波の伝搬方向と直交するように、第3符号化すだれ状電極7および第4符号化すだれ状電極8を配置することも可能である。また、図1では、第2および第3弾性表面波の伝搬方向が第4および第5弾性表面波の伝搬方向に平行である。しかしながら、第2および第3弾性表面波の伝搬方向が第4および第5弾性表面波の伝搬方向と直交するように、すだれ状電極10、すだれ状電極11および中央すだれ状電極12を配置することも可能である。
【0029】
図1の電力線通信用結合装置では、符号化メッセージデジタル信号がパルス群の列で成り、その各パルス群がパルスの符号化列で成ることを前提としている。従って、パルス発生器15では符号化メッセージデジタル信号に対応する符号化出力デジタル信号が生成され、この符号化出力デジタル信号は、混合器16を介して第2の電力線中に送信される。しかしながら、各パルス群が双極性パルスの符号化列で成る場合には、符号化メッセージデジタル信号に対応する符号化出力デジタル信号を得るためには、パルス発生器15の代わりに双極性パルス発生器19が必要となる。結果として、双極性パルス発生器19では、第1および第2符号化デジタル信号に基づく双極性の符号化出力デジタル信号が生成され、この符号化出力デジタル信号は、混合器16を介して第2の電力線中に送信される。
【0030】
【発明の効果】
本発明の電力線通信用結合装置は、第1の電力線に接続された入力用接続器、第2の電力線に接続された出力用接続器、そして入力用および出力用接続器の間において第1および第2の電力線の間にある変圧器に並列に接続された送信デバイスから成る。本発明の電力線通信用結合装置によれば、第1の電力線から入力用接続器で受信した符号化メッセージデジタル信号を、送信デバイスによって符号化出力デジタル信号に変換した後、出力用接続器によって第2の電力線中に送信することができる。
【0031】
本発明の電力線通信用結合装置では、出力用接続器が混合器で成り、送信デバイスが圧電基板、チューニングコイル、第1中継用すだれ状電極、第1、第2、第3および第4符号化すだれ状電極、第2中継用すだれ状電極、電極群、同期パルス発生器、包絡線検波器およびパルス発生器から成る構造が可能である。このような構造では回路構成も簡単にできることから、大量生産が可能である。また、耐久性に優れていることから使用頻度の多さにも対応しうる。また、ノイズの影響を排除することが可能で、電送容量の多さにも対応しうる。さらに、本発明の電力線通信用結合装置が弾性表面波マッチドフィルタを取り入れていることの利点は、実時間同期が可能であること、そして、簡易通信システムの構築が可能なことである。
【0032】
本発明の電力線通信用結合装置では、第1および第2符号化すだれ状電極それぞれに含まれる電極対の数が、第3および第4符号化すだれ状電極それぞれに含まれる電極対の数と異なる構造が可能である。このような構造では、符号化出力デジタル信号は、もとの符号化メッセージデジタル信号とは別の符号パターンを有することとなる。従って、符号化出力デジタル信号に秘匿性を持たせてから送信することが可能となる。
【0033】
本発明の電力線通信用結合装置では、第3および第4の符号パターンが、第1および第2の符号パターンとはそれぞれ逆のパターンで成る構造が可能である。このような構造では、符号化出力デジタル信号は符号化メッセージデジタル信号と等価なものとなる。
【0034】
本発明の電力線通信用結合装置では、第1、第2、第3および第4の符号パターンが一定の時間ごとに変化する手段を備えた構造が可能である。このような構造では、符号化出力デジタル信号が、時間によってはもとの符号化メッセージデジタル信号とは別の符号パターンを有することが可能となる。すなわち、符号化出力デジタル信号の符号パターンが時間とともに変化しうることから、通信情報の秘匿性をさらに向上させることが可能となる。
【0035】
本発明の電力線通信用結合装置では、圧電基板が圧電セラミックで成り、圧電セラミックの分極軸の方向がその厚さ方向と平行である構造が可能である。このような構造を採用することにより、電気信号および弾性表面波の相互の変換効率を向上させることができる。
【0036】
本発明の電力線通信用結合装置では、符号化メッセージデジタル信号がパルス群の列で成り、その各パルス群がパルスの符号化列で成ることを前提としている。従って、パルス発生器では符号化メッセージデジタル信号に対応する符号化出力このとき、各パルス群が双極性パルスの符号化列で成る場合には、符号化メッセージデジタル信号に対応する符号化出力デジタル信号を得るためには、パルス発生器として双極性パルス発生器が必要となる。双極性パルス発生器では、符号化デジタル信号に基づく双極性の符号化出力デジタル信号が生成され、この双極性の符号化出力デジタル信号が第2の電力線中に送信される。このようにして、符号化メッセージデジタル信号の高周波通信が可能となり、電送容量も向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電力線通信用結合装置の一実施例を示す構成図。
【図2】第1符号化すだれ状電極5の平面図。
【図3】第1符号化すだれ状電極5、第2符号化すだれ状電極6、第3符号化すだれ状電極7および第4符号化すだれ状電極8それぞれの代わりに用いられるもう一つの符号化すだれ状電極17の部分平面図。
【符号の説明】
1 入力用接続器
2 圧電基板
3 チューニングコイル
4 第1中継用すだれ状電極
5 第1符号化すだれ状電極
6 第2符号化すだれ状電極
7 第3符号化すだれ状電極
8 第4符号化すだれ状電極
9 第2中継用すだれ状電極
10 すだれ状電極
11 すだれ状電極
12 中央すだれ状電極
13 同期パルス発生器
14 包絡線検波器
15 パルス発生器
16 混合器
17 符号化すだれ状電極
18 スイッチ
19 双極性パルス発生器

Claims (8)

  1. 入力用接続器、出力用接続器および送信デバイスから成る電力線通信用結合装置であって、前記出力用接続器は混合器で成り、前記入力用および出力用接続器は、それぞれ第1および第2の電力線に接続され、前記送信デバイスは、前記入力用および出力用接続器の間において前記第1および第2の電力線の間にある変圧器に並列に接続され、前記送信デバイスは、圧電基板、チューニングコイル、第1中継用すだれ状電極、第1符号化すだれ状電極、第2符号化すだれ状電極、第3符号化すだれ状電極、第4符号化すだれ状電極、第2中継用すだれ状電極、電極群、同期パルス発生器、包絡線検波器およびパルス発生器から成り、前記電極群は2つのすだれ状電極とそれらの間に位置する中央すだれ状電極から成り、前記第1、第2、第3および第4符号化すだれ状電極は、それぞれ少なくとも3つの電極対から成り、それぞれ第1、第2、第3および第4の符号パターンを有し、前記同期パルス発生器は前記第2中継用すだれ状電極と、前記電極群の前記2つのすだれ状電極の1つとの間に接続されており、前記包絡線検波器は前記電極群の前記中央すだれ状電極に接続されており、前記パルス発生器は前記包絡線検波器に接続されており、前記第1の電力線から前記入力用接続器でメッセージデジタル信号が受信されると、前記メッセージデジタル信号は前記チューニングコイルを介して前記第1中継用すだれ状電極に印加され、前記メッセージデジタル信号はパルス群の列で成り、その各パルス群はパルスの符号化列で成り、前記パルスの前記符号化列が前記第1中継用すだれ状電極に印加されることにより、前記圧電基板に第1弾性表面波が励振され、もしも前記第1弾性表面波が前記第1の符号パターンに対応する場合には、前記第1符号化すだれ状電極で第1復号化パルスが検出され、もしも前記第1弾性表面波が前記第2の符号パターンに対応する場合には、前記第2符号化すだれ状電極で第2復号化パルスが検出され、前記第1および第2復号化パルスがそれぞれ前記第3および第4符号化すだれ状電極に印加されることにより、前記圧電基板に第2および第3弾性表面波がそれぞれ励振され、前記第2および第3弾性表面波それぞれに対応する符号化バースト信号が前記第2中継用すだれ状電極で検出され、前記電極群の前記2つのすだれ状電極に前記符号化バースト信号の1つが同時に伝搬されることにより、前記電極群の前記2つのすだれ状電極に対応する第4および第5弾性表面波が前記圧電基板にそれぞれ励振され、前記第4および第5弾性表面波は、前記中央すだれ状電極に同時に到達した後、前記包絡線検波器において符号化デジタル信号に変換され、前記第3の符号パターンに対応する前記符号化デジタル信号および前記第4の符号パターンに対応する前記符号化デジタル信号に基づく出力デジタル信号が前記パルス発生器で生成され、前記出力デジタル信号は前記メッセージデジタル信号に対応し、前記出力デジタル信号は前記混合器を介して前記第2の電力線中に送信される電力線通信用結合装置。
  2. 前記第1および第2符号化すだれ状電極それぞれに含まれる前記電極対の数が、第3および第4符号化すだれ状電極それぞれに含まれる前記電極対の数と異なる請求項1に記載の電力線通信用結合装置。
  3. 前記第3および第4の符号パターンが、前記第1および第2の符号パターンとはそれぞれ逆のパターンで成る請求項2に記載の電力線通信用結合装置。
  4. 前記第1、第2、第3および第4の符号パターンが一定の時間ごとに変化する手段が備えられている請求項1,2または3に記載の電力線通信用結合装置。
  5. 前記第1弾性表面波の伝搬方向が前記第2および第3弾性表面波の伝搬方向と直交するように、前記第3および第4符号化すだれ状電極が配置されている請求項1,2,3または4に記載の電力線通信用結合装置。
  6. 前記第2および第3弾性表面波の伝搬方向が前記第4および第5弾性表面波の伝搬方向と直交するように、前記電極群が配置されている請求項1,2,3,4または5に記載の電力線通信用結合装置。
  7. 前記圧電基板が圧電セラミックで成り、前記圧電セラミックの分極軸の方向はその厚さ方向と平行である請求項1,2,3,4,5または6に記載の電力線通信用結合装置。
  8. 前記パルス発生器として双極性パルス発生器が備えられている請求項1,2,3,4,5,6または7に記載の電力線通信用結合装置。
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