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JP4461485B2 - 分散制御装置 - Google Patents
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Description

本発明は、複数のPLC(プログラマブルコントローラ)を接続してなる分散制御システムに関する。
従来、ファクトリーオートメーションにおいて複数箇所の機械設備を制御するために、各機械設備を制御するPLCを伝送路を介して互いに接続してなる分散制御システムが広く用いられている(例えば特許文献1参照)。
こうした従来の分散制御システムでは、電源投入後等におけるイニシャル作動として診断コマンドを伝送路により各PLCへ伝送し、その伝送結果によりシステムの異常を判定するようにしている。尚、システムに異常ありとの判定がなされた場合には、システムが一旦停止させられて、オペレータにより復旧作業が行われることとなる。
特開2002−358106号公報
しかし、従来の分散制御システムでは、単に診断コマンドを一伝送路の伝送方向へ伝送させているに過ぎないため、異常が発生したか否かは判定できるが、その異常の個所を特定できないという問題があった。そのため、異常ありとの判定がなされた後は、オペレータがシステムの全体を隈なくチェックしなければならず、システムの復旧までに大幅な時間がかかってしまうのである。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、異常の発生時における復旧時間を短縮する分散制御システムを提供することにある。
請求項1に記載の発明によると、第一及び第二インターフェースを備えた複数のPLCの各々が、前記第一インターフェースには現用伝送路の上流側と予備用伝送路の下流側が、第二インターフェースには前記現用伝送路の下流側と前記予備用伝送路の上流側がそれぞれ接続されることにより、伝送方向が相反する前記現用伝送路及び前記予備用伝送路によってトポロジーがリング状になるように二重接続された分散制御システムであって、
前記各PLCは、
前記現用伝送路を診断コマンド伝送路として診断コマンドを通信させ前記予備用伝送路を確認応答伝送路として確認応答を通信させる場合、前記診断コマンドを受信したとき前記第一インターフェイスを介して前記診断コマンドを送信し、前記予備用伝送路を前記診断コマンド伝送路とし前記現用伝送路を前記確認応答伝送路とする場合、前記診断コマンドを受信したとき前記第二インターフェースを介して前記診断コマンドを送信する診断コマンド送信手段と、
前記現用伝送路を前記診断コマンド伝送路とし前記予備用伝送路を前記確認応答伝送路とする場合、前記診断コマンドを受信したとき前記第二インターフェースを介して前記確認応答を送信し、前記予備用伝送路を前記診断コマンド伝送路とし前記現用伝送路を前記確認応答伝送路とする場合、前記診断コマンドを受信したとき前記第一インターフェースを介して前記確認応答を送信する確認御応答返信手段と、
前記第一又は第二インターフェースを介して前記診断コマンドを送信した後に前記確認応答を受信しないとき、当該インターフェースに接続されている前記現用伝送路と前記予備用伝送路のうち少なくとも一方の断線異常であると判定する断線異常判定手段と、
前記第一又は第二インターフェースを介して前記診断コマンドを送信した後に前記確認応答を受信することなしに前記診断コマンドを受信したとき、当該インターフェースに接続された前記現用伝送路及び前記予備用伝送路の他端が本来接続されるべき他のPLCの前記第二インターフェースではなく前記第一インターフェースに、あるいは本来接続されるべき他のPLCの前記第一インターフェースではなく前記第二インターフェースに誤って接続されている逆接続異常であると判定する逆接続異常判定手段と、
を有する。
故に診断コマンドを送信したPLCは、確認応答伝送路の上流側PLCから確認応答を受信できなかった場合に、当該下流側PLCとの間において異常が発生していると判定できる。したがって、システムにおける異常個所をオペレータのチェック作業に依らず特定できるので、システムの復旧に必要な時間を短縮できる。
診断コマンド伝送路の上流側PLCと下流側PLCとの間において、診断コマンド伝送路及び確認応答伝送路のうち少なくとも一方の伝送路を形成する信号線(以下、当該信号線を「伝送路形成信号線」という)に断線異常が生じた場合、その上流側PLCは、診断コマンドの送信後、断線異常に対する処置が講じられるまで確認応答を受信することができない。また、一PLCに対して、診断コマンド伝送路の上流側PLCを接続するための伝送路形成信号線と確認応答伝送路の下流側PLCを接続するための伝送路形成信号線とが互いに逆に接続される逆接続異常が生じた場合、その下流側PLCは、診断コマンドの送信後、確認応答コマンドの代わりに診断コマンドを受信することとなる。
そこで、請求項に記載の発明によると、PLCは、断線異常判定手段の判定結果と逆接続異常判定手段の判定結果とから異常の種類を判別できる。したがって、異常の種類に応じた適切な処置を短時間で講じることが可能となるので、システムの復旧時間の短縮効果が促進される。
請求項2〜5に記載の発明は、PLCとして、マスタPLCを1つ、またスレーブPLCを少なくとも1つ備える。故にマスタPLCは、確認応答伝送路の上流側のスレーブPLCから設定時間内に、確認応答を受信しない場合には伝送路形成信号線の断線異常あり、確認応答を受信する前に診断コマンドを受信した場合には伝送路形成信号線の逆接続異常ありと判定できる。したがって、マスタPLCは、断線異常及び逆接続異常の判別を正確に行うことができる。
請求項に記載の発明によると、スレーブPLCは、断線異常判定手段が断線異常ありと判定した場合、断線異常を表す異常情報を確認応答伝送路を通じてマスタPLCまで送信する断線異常情報送信手段と、逆接続異常判定手段が逆接続異常ありと判定した場合、逆接続異常を表す異常情報を確認応答伝送路を通じてマスタPLCまで送信する逆接続異常情報送信手段とを有する。これによりマスタPLCは、断線異常情報を受信した場合には伝送路形成信号線の断線異常あり、逆接続異常情報を受信した場合には逆接続異常ありと判定できるので、それら異常の判別を正確に行うことができる。また、逆接続異常情報を送信したスレーブPLCとマスタPLCとの間に別のスレーブPLCが存在する場合には、マスタPLCの場合と同様に判定を行うことができる。
請求項に記載の発明によると、マスタPLCの診断コマンド送信手段は、システム診断のトリガとして診断コマンドを診断コマンド伝送路の下流側のスレーブPLCへ送信し、スレーブPLCの診断コマンド送信手段は、診断コマンドを受信した場合、診断コマンドを診断コマンド伝送路の下流側のスレーブPLC又はマスタPLCへ送信する。故に、マスタPLCを診断コマンド伝送路の始端と考えたとき診断コマンド伝送路の終端となるスレーブPLC又はマスタPLCまで診断コマンドが届いたか否かによって、異常の有無を判定できる。しかもこのとき各PLC間では、診断コマンドに対する確認応答の返信の有無により異常個所をも特定できる。
スレーブPLCを複数備える請求項に記載の発明によると、スレーブPLCは、各々のスレーブPLCの診断コマンド送信手段から診断コマンドが送信される毎に、各々のスレーブPLCを識別するための識別情報が診断コマンドに累積的に付加する但し、逆接続異常判定手段が異常情報を表す異常情報を送信する場合、及び断線異常判定手段が断線異常を表す異常情報を送信する場合は、各々の前記スレーブPLCを識別するための識別情報を前記診断コマンドに付加しない。これにより診断コマンドには、診断コマンドを受信及び送信し得たスレーブPLCの識別情報が累積的に付加される一方、診断コマンドを受信及び送信し得なかったスレーブPLCの識別情報は付加されなくなる。したがって、診断コマンドを解析することによりシステムの正常個所を正確に特定することが可能となる。
請求項に記載の発明によると、スレーブPLCは、診断コマンド送信手段が診断コマンドを送信した後、設定時間内に、診断コマンド伝送路の下流側のスレーブPLC又はマスタPLCから確認応答を受信しない場合、システム異常ありと判定する異常判定手段と、異常判定手段がシステム異常ありと判定した場合、スレーブPLC又はマスタPLCから受信した診断コマンドに異常情報を付加して異常情報付加コマンドを生成し、確認応答伝送路を通じて異常情報付加コマンドをマスタPLCまで送信する異常情報付加コマンド送信手段とを有する。ここでスレーブPLCが受信する診断コマンドには、診断コマンドを受信及び送信し得たスレーブPLCの識別情報が累積的に付加されているので、異常情報付加コマンドは、当該識別情報と異常情報とが付加されたものとなる。したがって、異常情報付加コマンドを受信したマスタPLCでは、識別情報と異常情報とによりシステムの正常個所と異常個所とを正確に特定できる。また、異常情報付加コマンドを送信したスレーブPLCとマスタPLCとの間に別のスレーブPLCが存在するような場合には、マスタPLCの場合と同様にして正常個所及び異常個所を正確に特定できる。
請求項に記載の発明によると、診断コマンド伝送路として現用伝送路を選択すると共に確認応答伝送路として予備伝送路を選択する正方向システム診断と、診断コマンド伝送路として予備伝送路を選択すると共に確認応答伝送路として現用伝送路を選択する逆方向システム診断とを実施する。このように、診断コマンドの伝送路と確認応答の伝送路とを入れ替えてシステム診断を実施することによって、現用伝送路及び予備伝送路のうちのいずれに異常が発生したのかを判別することが可能となる。したがって、異常個所の特定精度が向上する
現用伝送路及び予備伝送路のトポロジーがリング形である請求項に記載の発明によると、PLCは、伝送方向が正方向となる現用伝送路を通じて診断コマンドを現用伝送路の下流側のPLCへ送信する正方向診断コマンド送信手段と、伝送方向が上記正方向の逆方向となる予備伝送路を通じて診断コマンドを予備伝送路の下流側のPLCへ送信する逆方向診断コマンド送信手段とを有する。そして、複数のPLCのうちシステム診断を司る1つのマスタPLCの正方向診断コマンド送信手段及び逆方向診断コマンド送信手段は、システム診断のトリガとして診断コマンドを対象のスレーブPLCへ送信し、マスタPLC以外のPLCである少なくとも1つのスレーブPLCの正方向診断コマンド送信手段及び逆方向診断コマンド送信手段は、診断コマンドを受信した場合、診断コマンドを対象のスレーブPLC又はマスタPLCへ送信する。このような構成により、マスタPLCの正方向診断コマンド送信手段が診断コマンドを送信すると、現用伝送路に異常がない限り、診断コマンドがスレーブPLCを経由してマスタPLCまで届くこととなる。また、マスタPLCの逆方向診断コマンド送信手段が診断コマンドを送信すると、予備伝送路に異常がない限り、診断コマンドがスレーブPLCを経由してマスタPLCまで届くこととなる。故にマスタPLCでは、正方向診断コマンド送信手段及び逆方向診断コマンド送信手段により診断コマンドを送信した後に診断コマンドを受信したか否かによって、異常の有無を判定できるのみらならず、いずれの伝送路に異常が発生したのかを判別できる。したがって、システムにおける異常個所をオペレータのチェック作業に依らず特定できるので、システムの復旧に必要な時間を短縮できる。
請求項に記載の発明は、分散制御システムに異常が発生した場合に当該異常を報知する報知装置を備える。故にオペレータは、報知装置の報知によってシステムにおける異常の発生を確実に認知できる。
請求項に記載の発明によると、報知装置は、分散制御システムの異常個所をグラフィカルに表示する表示手段を有する。故にオペレータは、表示手段の表示によってシステムの異常個所を瞬時に視認できるので、異常に対する処置を開始するまでの時間を短縮できる。
請求項10に記載の発明によると、報知装置が報知する異常は、診断コマンド伝送路及び確認応答伝送路のうち少なくとも一方の伝送路を形成する信号線の断線異常と、診断コマンド伝送路及び確認応答伝送路のうち少なくとも一方の伝送路を形成する信号線の逆接続異常とである。故にオペレータは、報知装置の報知によってシステムにおける断線異常及び逆接続異常の発生を確実に認知できる。
請求項11に記載の発明によると、報知装置は、分散制御システムの異常個所をグラフィカルに表示する表示手段であって断線異常についての表示形態と逆接続異常についての表示形態とを相異させる表示手段を有する。故にオペレータは、表示手段の表示によってシステムの異常個所を瞬時に視認できるのみならず、当該異常が断線異常及び逆接続異常のうちのいずれであるかを瞬時に把握できるので、異常に対する処置を開始するまでの時間を短縮できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
本発明の一実施形態による分散制御システムを図2に示す。分散制御システム1は、伝送方向が相反しトポロジーがリング形である伝送路2,3を介して、複数のPLCを二重接続してなるシステムである。分散制御システム1におけるPLCの最大接続数は24に規定されているが、本実施形態では4つのPLC10a〜10dが接続されている。PLC10a〜10dには、各々を識別するための局番が識別情報として予め割り当てられている。これらPLC10a〜10dの協働によって分散制御システム1は、複数の入力機器5からの入力情報に基づいて複数の出力機器6を分散制御し、安全を確保する。
分散制御システム1の起動前には、伝送路2,3のうち一方が現用伝送路として、他方が予備伝送路としてオペレータ選択される。そこで以下では、伝送路2が現用伝送路として、伝送路3が予備伝送路として選択されているものとして説明する。
各PLC10a〜10d間を接続し現用伝送路2を形成する信号線2a〜2dは、各PLC10a〜10d間を接続し予備伝送路3を形成する信号線3a〜3dのうち符号の末尾が同じものと組み合わされて一本のケーブルを構成している。尚、本実施形態で使用する信号線は光ファイバ線であるが、電線を信号線として使用してもよい。
PLC10aはシステム全体の制御を司るマスタとして機能するマスタPLCであり、残りのPLC10b〜10dはスレーブとして機能するスレーブPLCである。
マスタPLC10aは、CPUモジュール20、通信モジュール30及び入出力モジュール40を備えている。
CPUモジュール20はマイクロコンピュータを主体に構成されている。CPUモジュール20のメモリ21には、ラダー言語で記述されたシーケンスプログラムが記憶されている。CPUモジュール20は、このシーケンスプログラムをCPU22により実行することで、分散制御システム1の全体の通信を管理すると共に分散制御システム1の診断結果等の情報を通信モジュール30から受信してメモリ21に記憶する。
通信モジュール30はマイクロコンピュータを主体に構成されている。通信モジュール30は、信号線2a,3aが接続される第一IF(インタフェース)31と、信号線2d,3dが接続される第二IF32とを有している。故に通信モジュール30では、信号線2a,3aが第二IF32に接続され、信号線2d,3dが第一IF31に接続される場合に逆接続異常となる。以下では、かかる逆接続異常を「マスタPLC10aに対する逆接続異常」という。さて、通信モジュール30のメモリ33には、ラダー言語で記述された通信プログラムが記憶されている。通信モジュール30は、この通信プログラムをCPU34によって実行することで、IF31,32を通じたデータの送受信を制御すると共に当該送受信の結果に基づくシステム診断を実施する。尚、本実施形態の通信モジュール30は、予め外部から入力されてメモリ21に記憶されている各PLC10a〜10dの識別情報をCPUモジュール20から受信してシステム診断に利用可能となっている。
入出力モジュール40には、非常ボタン、安全センサ等の入力機器5と、モータ、ロボット等の出力機器6とがそれぞれ信号線7,8を介して接続される。入出力モジュール40は、通信モジュール30からの指令に応答して、入力機器5の情報をCPU34へ入力する、出力機器6の電源をオン、オフする等の作動を実行する。
各スレーブPLC10b〜10dは、通信モジュール50及び入出力モジュール60を備えているが、CPUモジュールは備えていない。通信モジュール50は、第一及び第二IF51,52に接続される信号線が異なる点並びにメモリ53に記憶されCPU54によって実行される通信プログラムの内容が異なる点を除き、通信モジュール30と同様に構成されている。ここでスレーブPLC10bの通信モジュール50では、第一IF51に信号線2b,3bが接続され、第二IF52に信号線2a,3aが接続される。スレーブPLC10cの通信モジュール50では、第一IF51に信号線2c,3cが接続され、第二IF52に信号線2b,3bが接続される。スレーブPLC10dの通信モジュール50では、第一IF51に信号線2d,3dが接続され、第二IF52に信号線2c,3cが接続される。故に各スレーブPLC10b〜10dの通信モジュール50では、第一IF51に接続されるべき信号線が第二IF52に接続され、第二IF52に接続されるべき信号線が第一IF51に接続される場合に逆接続異常となる。以下では、かかる逆接続異常を「スレーブPLC(10b,10c,10d)に対する逆接続異常」という。
入出力モジュール60は、マスタPLC10aの入出力モジュール40と同様に構成されている。
本実施形態の分散制御システム1ではさらに、パネルコンピュータ70が信号線71を介してマスタPLC10aのCPUモジュール20に接続されている。パネルコンピュータ70は、図形、文字等をカラー表示するカラーモニタ74を一体に有している。パネルコンピュータ70は、CPUモジュール20のメモリ21に記憶されている分散制御システム1の診断結果を受信し、当該受信診断結果に応じた表示をカラーモニタ74により実現する。
次に、分散制御システム1のイニシャル作動としてシステム診断をする際に各モジュール20,30,50及びパネルコンピュータ70が実行する作動A〜Mについて詳細に説明する。尚、以下の説明では、システム診断に際して通信モジュール30,50が送受信する診断コマンドを「CMD」と略記し、システム診断に際して通信モジュール30,50が送受信する確認応答を「ACK」と略記する。
A.CPUモジュール20による初期化
図3に示すように分散制御システム1のメイン電源がオン又はリセットされるのに応答して、CPUモジュール20は通信モジュール30を初期化する(ステップS1,S2)。また、各スレーブPLC10b〜10dの通信モジュール50も初期化される。
B.通信モジュール30によるCMD出力
図3に示すように通信モジュール30は、CPUモジュール20によって初期化されると、現用伝送路2の伝送方向である正方向へシステム診断を開始する(ステップS3)。具体的に通信モジュール30は、正方向を表す方向情報を付加したCMDを第一IF31から出力する。システム正常時に第一IF31からの出力CMDは、例えば図1(a)に示すように、信号線2aを通じて現用伝送路2の下流側に隣接するスレーブPLC10bまで伝送される。
図3に示すように通信モジュール30は、正方向を表す方向情報の付加CMDを出力してから、図示しない第一設定時間T1以上経過すると、予備伝送路3の伝送方向である逆方向へシステム診断を開始する(ステップS4)。具体的に通信モジュール30は、逆方向を表す方向情報を付加したCMDを第二IF32から出力する。システム正常時に第二IF32からの出力CMDは、例えば図1(b)に示すように、信号線3dを通じて予備伝送路3の下流側に隣接するスレーブPLC10dまで伝送される。
C.通信モジュール30によるACK出力
正方向を表す方向情報の付加CMDが第一又は第二IF31,32へ入力された場合に、通信モジュール30はACKを第二IF32から出力する。システム正常時に第二IF32からの出力ACKは、例えば図1(a)に示すように、信号線3dを通じて予備伝送路3の下流側に隣接のスレーブPLC10dまで伝送される。
逆方向を表す方向情報の付加CMDが第一又は第二IF31,32へ入力された場合に、通信モジュール30はACKを第一IF31から出力する。システム正常時に第一IF31からの出力ACKは、例えば図1(b)に示すように、信号線2aを通じて現用伝送路2の下流側に隣接のスレーブPLC10bまで伝送される。
尚、後述する作動G,Hによって異常情報の付加されたCMDが通信モジュール30へ入力された場合には、本作動Cは実施されない。
D.通信モジュール50によるACK出力
正方向を表す方向情報の付加CMDが第一又は第二IF51,52へ入力された場合に、通信モジュール50はACKを第二IF52から出力する。システム正常時に第二IF52からの出力ACKは、例えば図1(a)に示すように、信号線3a〜3cのうち第二IF52に接続されている信号線を通じて予備伝送路3の下流側に隣接するPLCまで伝送される。
逆方向を表す方向情報の付加CMDが第一又は第二IF51,52へ入力された場合に、通信モジュール50はACKを第一IF51から出力する。システム正常時に第一IF51からの出力ACKは、例えば図1(b)に示すように、信号線2b〜2dのうち第一IF51に接続されている信号線を通じて現用伝送路2の下流側に隣接するPLCまで伝送される。
尚、異常情報の付加CMDが通信モジュール50へ入力された場合には、本作動Dは実施されない。
E.通信モジュール50によるCMD出力
正方向を表す方向情報の付加CMDが第一又は第二IF51,52へ入力された場合に、通信モジュール50は自身の識別情報を当該入力CMDに付加する。そして、この識別情報の付加CMDを通信モジュール50は第一IF51から出力する。システム正常時に第一IF51からの出力CMDは、例えば図1(a)に示すように、信号線2b〜2dのうち第一IF51に接続されている信号線を通じて現用伝送路2の下流側に隣接のPLCまで伝送される。
逆方向を表す方向情報の付加CMDが第一又は第二IF51,52へ入力された場合に、通信モジュール50は自身の識別情報を当該入力CMDに付加する。そして、この識別情報の付加CMDを通信モジュール50は第二IF52から出力する。システム正常時に第二IF52からの出力CMDは、例えば図1(b)に示すように、信号線3a〜3cのうち第二IF52に接続されている信号線を通じて予備伝送路3の下流側に隣接のPLCまで伝送される。
尚、本実施形態において識別情報は、各スレーブPLC10b〜10dからCMDが出力される毎に当該CMDに累積的に付加され、CMDがマスタPLC10aへ戻ったときに消去される。また、異常情報の付加CMDが通信モジュール50へ入力された場合には、当該入力CMDが識別情報を付加されることなくそのまま出力される。さらに、本作動EによるCMDの出力については、後に作動例を示すように上記作動DによるACKの出力後に実施されるようになっているが、当該ACKの出力より前に実施するようにしてもよい。
F.通信モジュール50による待機判定
図4に示すように下記条件F1,F2のうちのいずれかが成立した場合に、通信モジュール50は次のデータの送受信に備えて待機する。尚、この判定の成立条件F1,F2における第二設定時間T2は、第一設定時間T1よりも短い時間に設定される。また、通信モジュール50は、後述の作動G,Hにより異常情報の付加CMDを出力した後には、条件F1,F2の成立の如何に依らず待機する。
(F1)第一IF51からのCMDの出力後、第二設定時間T2内に、第一IF51へのCMDの非入力状況下でACKが第一IF51へ入力される。
(F2)第二IF52からのCMDの出力後、第二設定時間T2内に、第二IF52へのCMDの非入力状況下でACKが第二IF52へ入力される。
G.通信モジュール50による断線異常判定
図4に示すように通信モジュール50は、下記条件G1が成立した場合に現用伝送路2の下流側に隣接のマスタPLC又はスレーブPLCとの間の信号線に断線異常ありと判定し、上記作動Eによる識別情報の付加CMDにさらに、断線異常を表す異常情報及び逆方向を表す方向情報を付加する。そして、それら情報の付加CMDを通信モジュール50は第二IF52から出力する。この第二IF52からの出力CMDは、例えば図5(a)に示すように、予備伝送路3を通じてマスタPLC10aまで伝送される。
(G1)第一IF51からのCMDの出力後、第二設定時間T2内にACK及びCMDの双方が第一IF51へ入力されない。
図4に示すように通信モジュール50は、下記条件G2が成立した場合に予備伝送路3の下流側に隣接のマスタPLC又はスレーブPLCとの間の信号線に断線異常ありと判定し、上記作動Eによる識別情報の付加CMDにさらに、断線異常を表す異常情報及び正方向を表す方向情報を付加する。そして、それら情報の付加CMDを通信モジュール50は第一IF51から出力する。この第一IF51からの出力CMDは、例えば図5(b)に示すように、現用伝送路2を通じてマスタPLC10aまで伝送される。
(G2)第二IF52からのCMDの出力後、第二設定時間T2内にACK及びCMDの双方が第二IF52へ入力されない。
H.通信モジュール50による逆接続異常判定
図4に示すように通信モジュール50は、下記条件H1が成立した場合に現用伝送路2の下流側に隣接のスレーブPLCに対する逆接続異常ありと判定し、当該条件H1の成立により第一IF51へ入力されたCMDに、逆接続異常を表す異常情報及び逆方向を表す方向情報を付加する。そして、それら情報の付加CMDを通信モジュール50は第二IF52から出力する。この第二IF52からの出力CMDは、例えば図6(a)に示すように、予備伝送路3を通じてマスタPLC10aまで伝送される。
(H1)第一IF51からのCMDの出力後、第二設定時間T2内に、第一IF51へのACKの非入力状況でCMDが第一IF51へ入力される。
図4に示すように通信モジュール50は、下記条件H2が成立した場合に予備伝送路3の下流側に隣接のスレーブPLCに対する逆接続異常ありと判定し、当該条件H2の成立により第二IF52へ入力されたCMDに、逆接続異常を表す異常情報及び正方向を表す方向情報を付加する。そして、それら情報の付加CMDを通信モジュール50は第一IF51から出力する。この第一IF51からの出力CMDは、例えば図6(b)に示すように、現用伝送路2を通じてマスタPLC10aまで伝送される。
(H2)第二IF52からのCMDの出力後、第二設定時間T2内に、第二IF52へのACKの非入力状況下でCMDが第二IF52へ入力される。
I.通信モジュール30による正常判定
図7に示すように通信モジュール30は、下記条件I1〜I6が成立した場合にシステム異常なしと判定する。尚、この判定の成立条件I3〜I6における第三設定時間T3は、第二設定時間T2よりも長く且つ第一設定時間T1よりも短い時間に設定される。
(I1)第一IF31からのCMDの出力後、第二設定時間T2内に、第一IF31へのCMDの非入力状況下でACKが第一IF31へ入力される。
(I2)第二IF32からのCMDの出力後、第二設定時間T2内に、第二IF32へのCMDの非入力状況下でACKが第二IF32へ入力される。
(I3)第一IF31からのCMDの出力後、第三設定時間T3内にCMDが第二IF32へ入力される。即ち、正方向システム診断のトリガとして通信モジュール30から出力されたCMDが現用伝送路2を通じて通信モジュール30まで伝送される。
(I4)第二IF32からのCMDの出力後、第三設定時間T3内にCMDが第一IF31へ入力される。即ち、逆方向システム診断のトリガとして通信モジュール30から出力されたCMDが予備伝送路3を通じて通信モジュール30まで伝送される。
(I5)第一IF31からのCMDの出力後、第三設定時間T3内に、異常情報の付加CMDが第一IF31へ入力されない。
(I6)第二IF32からのCMDの出力後、第三設定時間T3内に、異常情報の付加CMDが第二IF32へ入力されない。
J.通信モジュール30による断線異常判定
図7に示すように通信モジュール30は、下記条件J1〜J5が成立した場合に信号線2a,3aに断線異常ありと判定し、下記条件J1,J2,J4〜J6が成立した場合に信号線2aに断線異常ありと判定し、下記条件J1,J3〜J5,J7が成立した場合に信号線3aに断線異常ありと判定する。
(J1)第一IF31からのCMDの出力後、第二設定時間T2内にACK及びCMDの双方が第一IF31へ入力されない。
(J2)第一IF31からのCMDの出力後、第三設定時間T3内にCMDが第二IF32へ入力されない。
(J3)第二IF32からのCMDの出力後、第三設定時間T3内にCMDが第一IF31へ入力されない。
(J4)第二IF32からのCMDの出力後、第三設定時間T3内に、断線異常を表す異常情報、並びに累積された識別情報のうち最新の識別情報(以下、当該情報を「最新識別情報」という)としてスレーブPLC10bを表す識別情報の付加されたCMDが第二IF32へ入力される。
(J5)上記作動Iの条件I2と同一内容。
(J6)上記作動Iの条件I4と同一内容。
(J7)上記作動Iの条件I3と同一内容。
図7に示すように通信モジュール30は、上記条件J2,J3及び下記条件J8〜J10が成立した場合に信号線2d,3dに断線異常ありと判定し、上記条件J2,J6及び下記条件J8〜J10が成立した場合に信号線2dに断線異常ありと判定し、上記条件J3,J7及び下記条件J8〜J10が成立した場合に信号線3dに断線異常ありと判定する。
(J8)第二IF32からのCMDの出力後、第二設定時間T2内にACK及びCMDの双方が第二IF32へ入力されない。
(J9)第一IF31からのCMDの出力後、第三設定時間T3内に、断線異常を表す異常情報、並びに最新識別情報としてスレーブPLC10dを表す識別情報の付加されたCMDが第一IF31へ入力される。
(J10)上記作動Iの条件I1と同一内容。
図8に示すように通信モジュール30は、上記条件J2,J3,J5,J10及び下記条件J11,J12が成立した場合に特定の2つのスレーブPLC間における二重の信号線の双方に断線異常ありと判定する。また、上記条件J2,J5,J6,J10及び下記条件J11,J12が成立した場合に通信モジュール30は、特定の2つのスレーブPLC間における二重の信号線のうち現用伝送路2を形成する信号線に断線異常ありと判定する。さらにまた、上記条件J3,J5,J7,J10及び下記条件J11,J12が成立した場合に通信モジュール30は、特定の2つのスレーブPLC間における二重の信号線のうち予備伝送路3を形成する信号線に断線異常ありと判定する。尚、これらの判定において特定の2つのスレーブPLCとは、条件J11の成立により第一IF31へ入力されたCMDの最新識別情報が表すスレーブPLCと、条件J12の成立により第二IF32へ入力されたCMDの最新識別情報が表すスレーブPLCとである。
(J11)第一IF31からのCMDの出力後、第三設定時間T3内に、断線異常を表す異常情報の付加CMDが第一IF31へ入力される。
(J12)第二IF32からのCMDの出力後、第三設定時間T3内に、断線異常を表す異常情報の付加CMDが第二IF32へ入力される。
K.通信モジュール30による逆接続異常判定
図8に示すように通信モジュール30は、下記条件K1〜K4が成立した場合にマスタPLC10aに対する逆接続異常ありと判定し、上記条件K1,K3,K4及び下記条件K5,K6が成立した場合にスレーブPLC10bに対する逆接続異常ありと判定し、上記条件K2〜K4及び下記条件K7,K8が成立した場合にスレーブPLC10dに対する逆接続異常ありと判定する。
(K1)第一IF31からのCMDの出力後、第二設定時間T2内に、第一IF31へのACKの非入力状況でCMDが第一IF31へ入力される。
(K2)第二IF32からのCMDの出力後、第二設定時間T2内に、第二IF32へのACKの非入力状況下でCMDが第二IF32へ入力される。
(K3)上記作動Jの条件J2と同一内容。
(K4)上記作動Jの条件J3と同一内容。
(K5)上記作動Iの条件I2と同一内容。
(K6)第二IF32からのCMDの出力後、第三設定時間T3内に、逆接続異常を表す異常情報、並びに最新識別情報としてスレーブPLC10bを表す識別情報の付加されたCMDが第二IF32へ入力される。
(K7)上記作動Iの条件I1と同一内容。
(K8)第一IF31からのCMDの出力後、第三設定時間T3内に、逆接続異常を表す異常情報、並びに最新識別情報としてスレーブPLC10dを表す識別情報の付加されたCMDが第一IF31へ入力される。
図8に示すように通信モジュール30は、上記条件K3〜K5,K7及び下記条件K9,K10が成立した場合に特定のスレーブPLCに対する逆接続異常ありと判定する。尚、この判定において特定のスレーブPLCとは、条件K9の成立により第一IF31へ入力されたCMDの最新識別情報と条件K10の成立により第二IF32へ入力されたCMDの最新識別情報とが表すスレーブPLCであって、本実施形態ではスレーブPLC10cが該当する。
(K9)第一IF31からのCMDの出力後、第三設定時間T3内に、逆接続異常を表す異常情報の付加CMDが第一IF31へ入力される。
(K10)第二IF32からのCMDの出力後、第三設定時間T3内に、逆接続異常を表す異常情報の付加CMDが第二IF32へ入力される。
L.通信モジュール30及びCPUモジュール20による診断後処理
図3に示すように通信モジュール30は、上記作動I〜Kによる判定を下してシステム診断を終了し、当該判定結果に応じた処理を実施する。具体的に、システム異常なし又は伝送路2,3のうち予備伝送路3の形成信号線のみに断線異常ありとの判定が下された場合、即ち現用伝送路2に異常がない場合に通信モジュール30は、現用伝送路2を用いた通常作動を開始すると共に判定結果を診断結果としてCPUモジュール20へ送信する(ステップS5,S6)。一方、逆接続異常あり又は少なくとも現用伝送路2の形成信号線に断線異常ありとの判定が下された場合、即ち現用伝送路2に異常がある場合に通信モジュール30は、通常作動を禁止すると共に判定結果を診断結果としてCPUモジュール20へ送信する(ステップS5,S7)。
尚、正方向システム診断と逆方向システム診断とを一回ずつ実施した後、診断後処理に先立って所定時間、正方向システム診断と逆方向システム診断とを再度交互に、一回ずつ又は繰り返して実施することで、判定(診断)結果の信頼性を高めるようにしてもよい。
M.パネルコンピュータ70による異常報知
パネルコンピュータ70は、異常ありの診断結果をCPUモジュール20から受信すると、図3に示すように異常をオペレータへ報知する(ステップS8)。ここで本実施形態のパネルコンピュータ70は、例えば図9〜11に示すように異常種類と異常個所とをグラフィカルにカラーモニタ74に表示することによって、異常を報知する。尚、図9〜11及び後述の図12では、表示色の変化を示すことができなため、表示濃度の変化が表示色の変化に対応しているものとする。また、図9〜12においてPLCを表現した図形100の近傍には、当該PLCの識別情報である局番を「PLC」という文字の後に付した状態で示している。
具体的にパネルコンピュータ70は、診断結果が2つのPLC間における片側信号線の断線異常を表している場合に、例えば図9の如きモニタ表示を実施する。即ちパネルコンピュータ70は、断線異常の信号線を含むケーブルを表現した線状の図形110を、正常なケーブルを表現した図形111とは色を変えて表示する。同時にパネルコンピュータ70は、断線異常の信号線が形成する伝送路の伝送方向を表現した矢印と、当該伝送路の種類を表現した文字(図9の例では、予備伝送路を表す文字「BACKUP」)とを、図形110の近傍に表示する。
一方、診断結果が2つのPLC間における両側信号線の断線異常を表している場合にパネルコンピュータ70は、例えば図10の如きモニタ表示を実施する。即ちパネルコンピュータ70は、断線異常の信号線を含むケーブルを表現した線状の図形110の一部を破線形態にて且つ正常なケーブルを表現した図形111とは色を変えて表示する。
また一方、診断結果が逆接続異常を表している場合にパネルコンピュータ70は、例えば図11の如きモニタ表示を実施する。即ちパネルコンピュータ70は、逆接続状態の信号線を含む二本のケーブルを表現した線状の図形112,113と、PLCを表現した図形100との接続形態を、例えば図12の如き正常時の接続形態とは異なる形態にて表示する。同時にパネルコンピュータ70は、図形112,113の色を正常時の場合とは変えて表示する。
次に、システム診断に係るシーケンス作動例について説明する。
α.システム正常時
システム正常時のシーケンス作動例を図1に基づき説明する。尚、図1の丸数字は、以下に括弧数字を付して説明する各作動ステップの当該括弧数字に対応している。
(1)電源のオン又はリセットに伴いマスタPLC10aは第一IF31からCMDを出力して正方向システム診断を開始する。この出力CMDは信号線2aを通じてスレーブPLC10bへ送信される。(2)CMDを受信したスレーブPLC10bはACKを第二IF52から出力する。この出力ACKは信号線3aを通じてマスタPLC10aへ送信される。(3)ACKの出力後にスレーブPLC10bは、自身の識別情報を付加したCMDを第一IF51から出力する。この出力CMDは信号線2bを通じてスレーブPLC10cへ送信される。(4)〜(7)上記(2)に準ずる第二IF52からのACKの出力と上記(3)に準ずる第一IF51からのCMDの出力とがスレーブPLC10c,10dによって順次実施される。(8)スレーブPLC10dの出力CMDを受信したマスタPLC10aはACKを第二IF32から出力する。この出力ACKは信号線3dを通じてスレーブPLC10dへ送信される。
(9)ACKの出力後となる第一設定時間T1の経過後にマスタPLC10aは第二IF32からCMDを出力して逆方向システム診断を開始する。この出力CMDは信号線3dを通じてスレーブPLC10dへ送信される。(10)CMDを受信したスレーブPLC10dはACKを第一IF51から出力する。この出力ACKは信号線2dを通じてマスタPLC10aへ送信される。(11)ACKの出力後にスレーブPLC10dは、自身の識別情報を付加したCMDを第二IF52から出力する。この出力CMDは信号線3cを通じてスレーブPLC10cへ送信される。(12)〜(15)上記(10)に準ずる第一IF51からのACKの出力と上記(11)に準ずる第二IF52からのCMDの出力とがスレーブPLC10c,10bによって順次実施される。(16)スレーブPLC10bの出力CMDを受信したマスタPLC10aはACKを第一IF31から出力する。この出力ACKは信号線2aを通じてスレーブPLC10bへ送信される。(17)以上により上記条件I1〜I6が成立するので、マスタPLC10aはシステム異常なしとの最終判定を下して通常作動を開始する。
β.片側断線異常時
信号線3bの断線異常時のシーケンス作動例を図5に基づき説明する。尚、図5の丸数字は、以下に括弧数字を付して説明する各作動ステップの当該括弧数字に対応している。
(1)〜(3)上記作動例αのステップ(1)〜(3)と同一内容。(4)CMDを受信したスレーブPLC10cはACKを第二IF52から出力する。この出力ACKは信号線3bの断線異常によってスレーブPLC10bへ送信されない。(5)〜(8)上記作動例αのステップ(5)〜(8)と同一内容。したがって、CMDがマスタPLC10aまで戻ることとなるので、この時点でマスタPLC10aは現用伝送路2に異常がないことを把握できる。(9)スレーブPLC10cからの出力ACKを第二設定時間T2内に受信できないスレーブPLC10bは、断線異常ありと判定し、当該断線異常を表す異常情報を付加したCMDを生成して第二IF52から出力する。この出力CMDは信号線3aを通じてマスタPLC10aへ送信される。この時点でマスタPLC10aは、予備伝送路3に断線異常が発生したことを把握できる。
(10)異常情報の付加CMDの受信後となる第一設定時間T1の経過後においてマスタPLC10aは第二IF32からCMDを出力して逆方向システム診断を開始する。この出力CMDは信号線3dを通じてスレーブPLC10dへ送信される。(11)〜(13)上記作動例αのステップ(10)〜(12)と同一内容。(14)ACKの出力後にスレーブPLC10cは、自身の識別情報を付加したCMDを第二IF52から出力する。この出力CMDは信号線3bの断線異常によってスレーブPLC10bへ送信されず、故にスレーブPLC10bの第一IF51からはACKが出力されない。(15)第二設定時間T2内にスレーブPLC10bからACKを受信できないスレーブPLC10cは、断線異常を表す異常情報を付加したCMDを生成して第一IF51から出力する。この出力CMDは信号線2cを通じてスレーブPLC10dへ送信される。(16)異常情報の付加CMDを受信したスレーブPLC10dは当該受信CMDをそのまま第一IF51から出力する。この出力CMDは信号線2dを通じてマスタPLC10aへ送信される。(17)以上により上記条件J3,J5,J7,J10〜J12が成立するので、マスタPLC10aは信号線3bに断線異常ありとの最終判定を下し、例えばシーケンスプログラムの一部の作動を禁止する等して通常作動を禁止する。(18)パネルコンピュータ70は、断線異常個所を例えば図9のようなモニタ表示によって報知する。
γ.両側断線異常時
信号線2a,3aの断線異常時のシーケンス作動例を図13に基づき説明する。尚、図13の丸数字は、以下に括弧数字を付して説明する各作動ステップの当該括弧数字に対応している。
(1)電源のオン又はリセットに伴いマスタPLC10aは第一IF31からCMDを出力して正方向システム診断を開始する。この出力CMDは信号線2aの断線異常によってスレーブPLC10bへ送信されず、故にスレーブPLC10bの第二IF52からはACKが出力されない。したがって、第二設定時間T2内にACKを受信できないマスタPLC10aは、この時点において、PLC10a,10b間に断線異常が発生したことを把握できる。
(2)第二設定時間T2内にスレーブPLC10bからACKを受信できないスレーブPLC10cは、第一設定時間T1後において第二IF32からCMDを出力して逆方向システム診断を開始する。この出力CMDは信号線3dを通じてスレーブPLC10dへ送信される。(3)〜(7)上記作動例αのステップ(10)〜(14)と同一内容。(8)ACKの出力後にスレーブPLC10bは、自身の識別情報を付加したCMDを第二IF52から出力する。この出力CMDは信号線3aの断線異常によってマスタPLC10aへ送信されず、故にマスタPLC10aの第一IF51からはACKが出力されない。(9)第二設定時間T2内にマスタPLC10aからACKを受信できないスレーブPLC10bは、断線異常ありと判定し、当該断線異常を表す異常情報を付加したCMDを生成して第一IF51から出力する。この出力CMDは信号線2bを通じてスレーブPLC10cへ送信される。(10),(11)上記作動例βのステップ(16)に準じて異常情報の付加CMDの出力がスレーブPLC10c,10dによって順次実施される。これにより、スレーブPLC10bから出力された異常情報の付加CMDがマスタPLC10aへ届く。(12)以上により上記条件J1〜J5が成立するので、マスタPLC10aは信号線2a,3aに断線異常ありとの最終判定を下して通常作動を禁止する。(13)パネルコンピュータ70は、断線異常個所を例えば図10のようなモニタ表示によって報知する。
δ.逆接続異常時
スレーブPLC10cに対する逆接続異常時のシーケンス作動例を図6に基づき説明する。尚、図6の丸数字は、以下に括弧数字を付して説明する各作動ステップの当該括弧数字に対応している。
(1)〜(3)上記作動例αのステップ(1)〜(3)と同一内容。(4)スレーブPLC10bの出力CMDを受信したスレーブPLC10cはACKを第二IF52から出力する。この出力ACKは、スレーブPLC10cに対する逆接続異常により信号線2cを通じてスレーブPLC10dへと送信されるため、スレーブPLC10bへは送信されない。(5)ACKの出力後にスレーブPLC10cは、自身の識別情報を付加したCMDを第一IF51から出力する。この出力CMDは、逆接続異常により信号線3bを通じてスレーブPLC10bへと送信される。(6)CMDの出力後においてACKの代わりにCMDを受信することとなったスレーブPLC10bはACKを第一IF51から出力する。この出力ACKは、逆接続異常により信号線2bを通じてスレーブPLC10cへ送信される。(7)ACKの出力後にスレーブPLC10bは、逆接続異常ありと判定し、当該逆接続異常を表す異常情報を付加したCMDを生成して第二IF52から出力する。この出力CMDは信号線3aを通じてマスタPLC10aへ送信される。したがって、この時点でマスタPLC10aは、逆接続異常が発生したことを把握できる。
(8)〜(10)上記作動例βのステップ(10)〜(12)と同一内容。(11)スレーブPLC10dの出力CMDを受信したスレーブPLC10cはACKを第一IF51から出力する。この出力ACKは、スレーブPLC10cに対する逆接続異常により信号線3bを通じてスレーブPLC10bへと送信されるため、スレーブPLC10dへは送信されない。(12)ACKの出力後にスレーブPLC10cは、自身の識別情報を付加したCMDを第二IF52から出力する。この出力CMDは、逆接続異常により信号線2cを通じてスレーブPLC10dへと送信される。(13)CMDの出力後においてACKの代わりにCMDを受信することとなったスレーブPLC10dはACKを第二IF52から出力する。この出力ACKは、逆接続異常により信号線3cを通じてスレーブPLC10cへ送信される。(14)ACKの出力後にスレーブPLC10dは、逆接続異常ありと判定し、当該逆接続異常を表す異常情報を付加したCMDを生成して第一IF51から出力する。この出力CMDは信号線2dを通じてマスタPLC10aへ送信される。(15)以上により上記条件K3〜K5,K7.K9,K10が成立するので、マスタPLC10aはスレーブPLC10cに対する逆接続異常ありとの最終判定を下して通常作動を禁止する。(16)パネルコンピュータ70は、逆接続異常個所を例えば図11のようなモニタ表示によって報知する。
以上説明した本実施形態によると、正常時には、正方向システム診断のトリガとしてマスタPLC10aから出力されたCMDが現用伝送路2を経由してマスタPLC10aまで戻るようになっている。また、正常時には、逆方向システム診断のトリガとしてマスタPLC10aから出力されたCMDが予備伝送路3を経由してマスタPLC10aまで戻るようになっている。故にマスタPLC10aは、CMDの戻り状況を監視することにより異常の有無を判定でき、しかも異常が発生した伝送路を当該監視によって正確に特定できる。
さらに本実施形態によると、正常時の各PLC10a〜10d間では、正方向を表す方向情報の付加CMDが現用伝送路2を通じて送信され、当該CMDに対するACKが予備伝送路3を通じて返信されるようになっている。また、正常時の各PLC10a〜10d間では、逆方向を表す方向情報の付加CMDが予備伝送路3を通じて送信され、当該CMDに対するACKが現用伝送路2を通じて返信されるようになっている。故に各PLC10a〜10dは、CMDの出力後においてACK及びCMDの受信状況を監視することにより、隣接PLCとの間の断線異常や隣接PLCに対する逆接続異常を判別できる。しかもマスタPLC10aの場合には、ACK及びCMDの受信状況の監視によって自身に対する逆接続異常をも判別できる。
またさらに本実施形態によると、スレーブPLC10b〜10d間の断線異常やスレーブPLC10b〜10dに対する逆接続異常といったスレーブ関連異常の発生時には、当該異常の種類を表す異常情報がCMDと共にマスタPLC10aへ与えられるようになっている。故にマスタPLC10aは、CMDの戻り状況やACK及びCMDの受信状況を監視することによっては判別困難なスレーブ関連異常を正確に判別できる。しかも、スレーブ関連異常の発生時にマスタPLC10aへ与えられるCMDには、診断方向においてCMDを受信及び送信できたスレーブPLCの識別情報が異常情報と共に付加されるようになっている。故にマスタPLC10aは、CMDの戻り状況やACK及びCMDの受信状況を監視することによっては特定困難なスレーブ関連異常の発生個所を正確に特定できる。
加えて本実施形態によると、異常をオペレータへ報知するために、分散制御システム1における異常種類及び異常個所がパネルコンピュータ70のカラーモニタ74にグラフィカルに表示されるようになっている。故にオペレータは、異常種類と異常個所とを瞬時に知ることができる。
このように本実施形態によれば、分散制御システム1における異常種類及び異常個所をオペレータのチェック作業に依らず自動的に特定して報知することができる。これにより、オペレータは異常に応じた適切な処置を短時間で講じることが可能になるので、分散制御システム1の復旧に必要な時間を短縮できる。
以上本実施形態では、通信モジュール30,50が特許請求の範囲に記載の「診断コマンド送信手段」、「確認応答返信手段」、「断線異常判定手段」、「逆接続異常判定手段」、「正方向診断コマンド送信手段」及び「逆方向診断コマンド送信手段」に相当する。また、本実施形態では、通信モジュール50が特許請求の範囲に記載の「断線異常情報送信手段」、「逆接続異常情報送信手段」、「異常判定手段」及び「異常情報付加コマンド送信手段」に相当する。さらにまた、本実施形態では、第二設定時間T2が特許請求の範囲に記載の「設定時間」に相当する。さらに本実施形態では、正方向システム診断時において現用伝送路2が特許請求の範囲に記載の「診断コマンド伝送路」に相当し且つ予備伝送路3が特許請求の範囲に記載の「確認応答伝送路」に相当し、逆方向システム診断時において予備伝送路3が特許請求の範囲に記載の「診断コマンド伝送路」に相当し且つ現用伝送路2が特許請求の範囲に記載の「確認応答伝送路」に相当する。またさらに本実施形態では、カラーモニタ74の一体化されたパネルコンピュータ70が特許請求の範囲に記載の「報知装置」及び「表示手段」に相当する。
ここまで本発明の一実施形態について説明してきたが、本発明はかかる実施形態に限定して解釈されるべきではない。
例えばスレーブPLCは少なくとも1つあればよく、分散制御システムの仕様、使用状況等に応じた適数のスレーブPLCを使用することができる。また、分散制御システムの現用伝送路及び予備伝送路のトポロジーとしては、上記実施形態で説明したリング形以外にも、適宜バス形又はスター形を採用することができる。
また、システム診断によって得られる異常情報や診断結果等を、スレーブPLCに接続した装置を通して参照できるにしてもよく、この場合、かかる装置によって上記実施形態のパネルコンピュータ70の機能を実現することも可能である。さらにまた、パネルコンピュータ70による異常種類と異常個所の表示形態としては、上記実施形態で説明した形態以外にも、カラーモニタ74に表示させた全PLCの局番のうち断線個所を間に挟むPLCや逆接続状態にあるPLCの局番について、その表示文字の色や文字周囲の色を変化させるものであってもよい。さらに、表示によって異常を報知する報知装置としては、パネルコンピュータ70以外にも、情報の表示機能を備える各種装置に本発明に従う機能を追加したものを採用することができる。またさらに報知装置としては、表示によって異常を報知する装置以外にも、例えば音によって、あるいは表示と音とを組み合わせて異常を報知する装置を採用することができる。尚、音によって報知する場合には、異常種類や異常個所に応じて当該報知音を変化させるようにしてもよい。
一実施形態による分散制御システムの作動例を示す模式図である。 一実施形態による分散制御システムを示すブロック図である。 一実施形態による分散制御システムの作動を示すフローチャートである。 一実施形態による分散制御システムの作動を説明するための図である。 一実施形態による分散制御システムの作動例を示す模式図である。 一実施形態による分散制御システムの作動例を示す模式図である。 一実施形態による分散制御システムの作動を説明するための図である。 一実施形態による分散制御システムの作動を説明するための図である。 一実施形態による分散制御システムの表示作動例を示す模式図である。 一実施形態による分散制御システムの表示作動例を示す模式図である。 一実施形態による分散制御システムの表示作動例を示す模式図である。 一実施形態による分散制御システムの表示作動例を示す模式図である。 一実施形態による分散制御システムの作動例を示す模式図である。
符号の説明
1 分散制御システム、2 現用伝送路(診断コマンド伝送路、確認応答伝送路)、2a,2b,2c,2d 信号線、3 予備伝送路(確認応答伝送路、診断コマンド伝送路)、3a,3b,3c,3d 信号線、10a マスタPLC、10b,10c,10d スレーブPLC、20 CPUモジュール、30 通信モジュール(診断コマンド送信手段、確認応答返信手段、断線異常判定手段、逆接続異常判定手段、正方向診断コマンド送信手段、逆方向診断コマンド送信手段)、31 第一IF31、32 第二IF、50 通信モジュール(診断コマンド送信手段、確認応答返信手段、断線異常判定手段、逆接続異常判定手段、断線異常情報送信手段、逆接続異常情報送信手段、異常判定手段、異常情報付加コマンド送信手段、正方向診断コマンド送信手段、逆方向診断コマンド送信手段)、51 第一IF、52 第二IF、70 パネルコンピュータ(報知装置、表示手段)、74 カラーモニタ(報知装置、表示手段)、T2 第二設定時間(設定時間)

Claims (11)

  1. 第一及び第二インターフェースを備えた複数のPLCの各々が、前記第一インターフェースには現用伝送路の上流側と予備用伝送路の下流側が、第二インターフェースには前記現用伝送路の下流側と前記予備用伝送路の上流側がそれぞれ接続されることにより、伝送方向が相反する前記現用伝送路及び前記予備用伝送路によってトポロジーがリング状になるように二重接続された分散制御システムであって、
    前記各PLCは、
    前記現用伝送路を診断コマンド伝送路として診断コマンドを通信させ前記予備用伝送路を確認応答伝送路として確認応答を通信させる場合、前記診断コマンドを受信したとき前記第一インターフェイスを介して前記診断コマンドを送信し、前記予備用伝送路を前記診断コマンド伝送路とし前記現用伝送路を前記確認応答伝送路とする場合、前記診断コマンドを受信したとき前記第二インターフェースを介して前記診断コマンドを送信する診断コマンド送信手段と、
    前記現用伝送路を前記診断コマンド伝送路とし前記予備用伝送路を前記確認応答伝送路とする場合、前記診断コマンドを受信したとき前記第二インターフェースを介して前記確認応答を送信し、前記予備用伝送路を前記診断コマンド伝送路とし前記現用伝送路を前記確認応答伝送路とする場合、前記診断コマンドを受信したとき前記第一インターフェースを介して前記確認応答を送信する確認御応答返信手段と、
    前記第一又は第二インターフェースを介して前記診断コマンドを送信した後前記確認応答を受信しないとき、当該インターフェースに接続されている前記現用伝送路と前記予備用伝送路のうち少なくとも一方の断線異常であると判定する断線異常判定手段と、
    前記第一又は第二インターフェースを介して前記診断コマンドを送信した後前記確認応答を受信することなしに前記診断コマンドを受信したとき、当該インターフェースに接続された前記現用伝送路及び前記予備用伝送路の他端が本来接続されるべき他のPLCの前記第二インターフェースではなく前記第一インターフェースに、あるいは本来接続されるべき他のPLCの前記第一インターフェースではなく前記第二インターフェースに誤って接続されている逆接続異常であると判定する逆接続異常判定手段と、
    を有することを特徴とする分散制御システム。
  2. 前記PLCとして、1つのマスタPLC及び少なくとも1つのスレーブPLCを備え、
    前記スレーブPLCは、
    前記断線異常判定手段が断線異常ありと判定した場合、断線異常を表す異常情報を前記確認応答伝送路を通じて前記マスタPLCまで送信する断線異常情報送信手段と、
    前記逆接続異常判定手段が逆接続異常ありと判定した場合、逆接続異常を表す異常情報を前記確認応答伝送路を通じて前記マスタPLCまで送信する逆接続異常情報送信手段と、
    を有することを特徴とする請求項に記載の分散制御システム。
  3. 前記PLCとして、1つのマスタPLC及び少なくとも1つのスレーブPLCを備え、
    前記マスタPLCの前記診断コマンド送信手段は、システム診断のトリガとして前記診断コマンドを前記診断コマンド伝送路の下流側の前記スレーブPLCへ送信し、
    前記スレーブPLCの前記診断コマンド送信手段は、前記診断コマンドを受信した場合、前記診断コマンドを前記診断コマンド伝送路の下流側の前記スレーブPLC又は前記マスタPLCへ送信することを特徴とする請求項1または2に記載の分散制御システム。
  4. 前記スレーブPLCを複数備え、
    前記スレーブPLCは、各々の前記スレーブPLCの前記診断コマンド送信手段から前記診断コマンドが送信される毎に、各々の前記スレーブPLCを識別するための識別情報が前記診断コマンドに累積的に付加し、
    但し、逆接続異常判定手段が異常情報を表す異常情報を送信する場合、及び断線異常判定手段が断線異常を表す異常情報を送信する場合は、各々の前記スレーブPLCを識別するための識別情報を前記診断コマンドに付加しないことを特徴とする請求項に記載の分散制御システム。
  5. 前記スレーブPLCは、
    前記診断コマンド送信手段が前記診断コマンドを送信した後、設定時間内に、前記診断コマンド伝送路の下流側の前記スレーブPLC又は前記マスタPLCから前記確認応答を受信しない場合、システム異常ありと判定する異常判定手段と、
    前記異常判定手段がシステム異常ありと判定した場合、前記スレーブPLC又は前記マスタPLCから受信した前記診断コマンドに異常情報を付加して異常情報付加コマンドを生成し、前記確認応答伝送路を通じて前記異常情報付加コマンドを前記マスタPLCまで送信する異常情報付加コマンド送信手段と、
    を有することを特徴とする請求項に記載の分散制御システム。
  6. 前記診断コマンド伝送路として前記現用伝送路を選択すると共に前記確認応答伝送路として前記予備伝送路を選択する正方向システム診断と、
    前記診断コマンド伝送路として前記予備伝送路を選択すると共に前記確認応答伝送路として前記現用伝送路を選択する逆方向システム診断と、
    を実施することを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の分散制御システム。
  7. 伝送方向が相反すると共にトポロジーがリング形である現用伝送路及び予備伝送路を介して複数のPLCを二重接続してなる分散制御システムであって、
    前記PLCは、
    伝送方向が正方向となる前記現用伝送路を通じて診断コマンドを前記現用伝送路の下流側の前記PLCへ送信する正方向診断コマンド送信手段と、
    伝送方向が前記正方向の逆方向となる前記予備伝送路を通じて診断コマンドを前記予備伝送路の下流側の前記PLCへ送信する逆方向診断コマンド送信手段と、
    を有し、
    複数の前記PLCのうちシステム診断を司る1つのマスタPLCの前記正方向診断コマンド送信手段及び前記逆方向診断コマンド送信手段は、システム診断のトリガとして前記診断コマンドを対象の前記スレーブPLCへ送信し、
    前記マスタPLC以外の前記PLCである少なくとも1つのスレーブPLCの前記正方向診断コマンド送信手段及び前記逆方向診断コマンド送信手段は、前記診断コマンドを受信した場合、前記診断コマンドを対象の前記スレーブPLC又は前記マスタPLCへ送信することを特徴とする請求項1に記載の分散制御システム。
  8. 前記分散制御システムに異常が発生した場合に当該異常を報知する報知装置を備えることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の分散制御システム。
  9. 前記報知装置は、前記分散制御システムの異常個所をグラフィカルに表示する表示手段を有することを特徴とする請求項に記載の分散制御システム。
  10. 前記報知装置が報知する異常は、前記診断コマンド伝送路及び前記確認応答伝送路のうち少なくとも一方の伝送路を形成する信号線の断線異常と、前記診断コマンド伝送路及び前記確認応答伝送路のうち少なくとも一方の伝送路を形成する信号線の逆接続異常とであることを特徴とする請求項に記載の分散制御システム。
  11. 前記報知装置は、前記分散制御システムの異常個所をグラフィカルに表示する表示手段であって前記断線異常についての表示形態と前記逆接続異常についての表示形態とを相異させる表示手段を有することを特徴とする請求項10に記載の分散制御システム。
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