JP4461682B2 - プラズマディスプレイ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、大画面で、薄型、軽量のディスプレイ装置として知られているプラズマディスプレイ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、プラズマディスプレイ装置は、視認性に優れた表示パネル(薄型表示デバイス)として注目されており、高精細化および大画面化が進められている。
【0003】
このプラズマディスプレイ装置には、大別して、駆動的にはAC型とDC型があり、放電形式では面放電型と対向放電型の2種類があるが、高精細化、大画面化、消費電力および製造の簡便性から、現状では、AC型で面放電型のプラズマディスプレイ装置が主流を占めるようになってきている。
【0004】
このプラズマディスプレイ装置は、プラズマディスプレイパネル(PDP)とこのPDPを表示駆動させる駆動回路とこの駆動回路に電源を供給する電源回路とにより構成されている。このプラズマディスプレイ装置の電力負荷は、表示1フィールドを8〜13のサブフィールドに分割し階調を実現しているため、1フィールド内で大きく電力負荷が変動している。したがって、白表示状態では特に大きな変動が発生している。例えば42インチ表示画面のPDPでは、10W程度から200W程度まで大きく変動する。
【0005】
加えて、PDPを放電表示させるためには、放電維持電圧Vsusとして、例えば170V、所定の画素を放電させるために必要なデータ電圧Vdataとして、例えば65V等の高電圧を必要としている。したがって、放電維持電圧Vsus給電用にフォワード方式あるいはフライバック方式のAC−DCコンバータ回路を専用に用いて出力電圧のレギュレーションの安定化を図り、また多数の巻線出力のある場合は、フライバック方式のAC−DCコンバータ回路を用い、フィードバック巻線出力以外の出力電圧は電圧レギュレーションが不充分なため、DC−DCコンバータ回路で電圧を平滑化する方式、あるいは2次回生方式を用いていた(特許文献1参照)。
【0006】
図5に2次回生方式を用いたプラズマディスプレイ装置の2次回生コンバータ回路を示している。この2次回生コンバータ回路においては、疑似共振動作が可能なデューティD=0.4〜0.5では1次側のパワーMOSFETであるスイッチング用のMOSFETQ61のソース・ドレイン間電圧VDSが高くなるため、特にAC220−AC240V地域の電源回路では、デューティを絞って0.2〜0.4で動作させることによりMOSFETQ61のソース・ドレイン間の電圧VDSを低減し、疑似共振条件から外れた条件にて通常使用している。コンデンサC63は疑似共振コンデンサである。すなわち、デューティを小さくするためには、トランスT61の1次−2次間巻線比Ns/Npを疑似共振時より大きくとることになる。したがって、MOSFETQ61のオフ時に、入力DC電圧に重畳される誘起電圧Vfは、2次側巻線との巻線比Ns/Npによって発生するので、2次側出力電圧は一定であり、2次巻線の巻数Nsを大きくすることは誘起電圧Vfを小さくすることができるためである。
【0007】
加えて、2次回生方式を用いたAC−DCコンバータ回路は、2次回生コンバータ回路のデータ電圧Vdata巻線出力を2次側回生用パワーMOSFETであるMOSFETQ62により1次側に回生させるとともに、シャントレギュレータIC61、フォトカップラD61により電源制御半導体回路IC62に電圧をフィードバックし、安定化して出力させていた。ここで、抵抗R61は電流制限抵抗、抵抗R62、R63は電圧検出抵抗である。
【0008】
この2次回生コンバータ回路の場合、2次側負荷が軽負荷時には2次側の余剰エネルギーを1次側に回生する方式のため、表示1フィールド内の軽負荷時と重負荷時とでデューティの変化はほとんどない。コンデンサC62はノイズ除去用、ダイオードD63は逆耐圧保護用である。ダイオードD62、電解コンデンサC61は、電源制御半導体回路IC62の駆動用整流回路を構成しており、外部電源から供給してもよい。
【0009】
図6に各部の駆動波形の模式図を示す。VDS(Q61)はスイッチングMOSFETQ61のドレイン−ソース間電圧、IDS(Q61)はQ61のドレイン−ソース間電流、VGS(Q61)はQ61のゲート−ソース間電圧、VDS(Q62)は2次側回生用のMOSFETQ62のドレイン−ソース間電圧、IDS(Q62)はQ62のドレイン−ソース間電流、VGS(Q62)はQ62のゲート−ソース間電圧である。
【0010】
図6(a)はデータ電圧Vdata軽負荷時の各部波形である。1次側スイッチング用MOSFETQ61のIDS(Q61)は、スイッチングの始めにQ61のボディダイオードを通ってソース→ドレイン方向に電流が流れた後、電源制御半導体回路IC62のゲート駆動電圧Vout(Q61)→VGS(Q61)が出力され、Q61はオンする。連続して、Q61のドレイン→ソース方向に電流が流れ、トランスT61の1次側メイン巻線(1−2番ピン間巻線)にエネルギーを蓄積する。
【0011】
ゲート駆動電圧Vout(Q61)→VGS(Q61)のオフとともに、トランスT61(1−2番ピン間巻線)に蓄積されたエネルギーは、2次側巻線、例えば(5−6番ピン間巻線)を通じて2次側に供給され、例えばデータ電圧Vdata電流を示すIDS(Q62)が流れ(Q62のボディダイオードを流れる成分)、電流値は直線的に低下していき、続いて極性を逆転してQ62のドレイン→ソース方向に電流が流れ、2次側巻線に余剰のエネルギーを蓄積する。この期間のQ62のゲート電圧VGS(Q62)は“H”オンである。ゲート電圧VGS(Q62)の“L”オフとともに、2次側電流であるIDS(Q62)は流れなくなり、前述のように1次側のメイン巻線(1−2番ピン間巻線)に電流が流れ始め、MOSFETQ61のIDS(Q61)はボディダイオードを通ってソース→ドレイン方向に電流が流れ、2次側のエネルギーを1次側に回生している。
【0012】
図6(b)はデータ電圧Vdata重負荷時の各部波形である。MOSFETQ61は電源制御半導体回路IC62のゲート駆動電圧Vout(Q61)の出力により、スイッチングを開始すると、疑似共振コンデンサC63のパルス状の放電電流がIDS(Q61)に流れた後、直線的に電流値を増加させ、1次側のメイン巻線(1−2番ピン間巻線)にエネルギーを蓄積する。ゲート駆動電圧Vout(Q61)→VGS(Q61)のオフとともに、1次側のエネルギーは2次側巻線、例えば(5−6番ピン間巻線)を通じて2次側に供給され、例えばデータ電圧Vdata電流を示すIDS(Q62)が流れ(Q62のボディダイオードを流れる成分)、電流値は直線的に低下していく。
【0013】
重負荷時においては、ゲート電圧VGS(Q62)は、IDS(Q62)電流の極性が正になる時点で、“L”オフとしているので、電流IDS(Q62)が停止する。したがって、トランスT61の3番ピン電圧の極性は正→負に変化し、電源制御半導体回路IC62のトランスリセット端子TDLに電圧極性変化を供給する。この極性変化により、電源制御半導体回路IC62はゲート駆動電圧Vout(Q61)を出力し、スイッチングを再開するものである。この動作は通常のフライバック方式と同一である。
【0014】
【特許文献1】
特開2002−351379号公報
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、MOSFETQ61のターンオンタイミングと1次側補助巻線(T61の3−4番ピン巻線)のリセットタイミング(正極性→負極性)とのタイミングが異なるため、特にデューティDを0.4以下にした場合、ノイズによるスイッチング動作の安定度に欠けるという課題を有していた。
【0016】
具体的には、MOSFETのゲート電圧のオン時間Tonが不足、あるいはオフ時間Toff時間が最小Toff時間より短いという誤動作が発生し、トランスの唸り音を発生させるという課題を有していた。
【0017】
この点について、詳しく説明すると、図7はスイッチング誤動作時の各部波形である。1次側のMOSFETQ61のIDS(Q61)は、スイッチングの始めにQ61のボディダイオードを通ってソース→ドレイン方向に電流が流れた後、電源制御半導体回路IC62のゲート駆動電圧Vout(Q61)→VGS(Q61)が通常出力されるものが、誤動作のため出力されない。Q61はオフ状態であるため、VDS(Q61)には高圧が印加された後、ゲート駆動電圧Vout(Q61)→VGS(Q61)が印加され、Q61はオンされる。この間、2次側のQ62はオン状態になっているので、MOSFETQ62の立下り期間tdが十分取れない状態で再度MOSFETQ61がオンする。
【0018】
したがって、MOSFETQ62の立下り期間tdにおいて1次側−2次側に導通電流がパルス状に流れる現象が発生する。
【0019】
以上の誤動作により、トランスの唸り音を発生させるという課題を有していた。
【0020】
また、この現象を防止するためには、トランスリセット端子TDLへの入力抵抗R65の抵抗値を大きく、例えば8.2kΩを18kΩにすれば回避できるが、逆に応答性を低下させるため、MOSFETのターンオフ時に発生するサージ電圧が増加するという課題を有していた。
【0021】
本発明はこのような課題を解決し、2次回生コンバータ回路のMOSFETのターンオフ時に発生するサージ電圧の増加を回避するとともに、トランスの唸り音の発生を防止し、スイッチング動作を安定させることを目的とするものである。
【0022】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明のプラズマディスプレイ装置は、2次側のエネルギーを1次側に回生させることで出力電源電圧を安定化させるフライバック方式の2次回生コンバータ回路を具備したプラズマディスプレイ装置において、前記2次回生コンバータ回路は、スイッチングにおけるデューティDがD≦0.4であり、かつ1次巻線に流れる電流をスイッチング用のMOSFETによりオン/オフすることにより2次側巻線および1次側補助巻線にエネルギーを伝達するトランスと、前記トランスの1次側補助巻線の出力が供給されるトランスリセット端子を有しかつ前記トランスリセット端子に供給される電圧極性変化により前記スイッチング用のMOSFETをスイッチングする信号を出力する電源制御半導体回路を備えたAC−DCコンバータ制御回路とを有し、かつ前記トランスの1次側補助巻線は、スイッチングにおけるデューティDがD≦0.4の場合において、負極性時の電圧の絶対値が正極性時の電圧の絶対値より大きい電圧を出力するものであり、さらに前記AC−DCコンバータ制御回路は、前記電源制御半導体回路のトランスリセット端子と前記トランスの1次側補助巻線との間に、抵抗とダイオードとの直列回路に抵抗を並列に接続した回路を接続し、かつダイオードのカソード方向側をトランスリセット端子側とするとともに、ダイオードのアノード方向側を1次側補助巻線側とすることにより、前記1次側補助巻線の出力が、負極性時の電圧の絶対値が正極性時の電圧の絶対値より大きい場合において、前記電源制御半導体回路のトランスリセット端子への電流を制限する入力抵抗の抵抗値を異ならせるように構成したことを特徴とするものである。
【0023】
また、2次側のエネルギーを1次側に回生させることで出力電源電圧を安定化させるフライバック方式の2次回生コンバータ回路を具備したプラズマディスプレイ装置において、前記2次回生コンバータ回路は、スイッチングにおけるデューティDがD≦0.4であり、かつ1次巻線に流れる電流をスイッチング用のMOSFETによりオン/オフすることにより2次側巻線および1次側補助巻線にエネルギーを伝達するトランスと、前記トランスの1次側補助巻線の出力が供給されるトランスリセット端子を有しかつ前記トランスリセット端子に供給される電圧極性変化により前記スイッチング用のMOSFETをスイッチングする信号を出力する電源制御半導体回路を備えたAC−DCコンバータ制御回路とを有し、かつ前記トランスの1次側補助巻線は、スイッチングにおけるデューティDがD≦0.4の場合において、負極性時の電圧の絶対値が正極性時の電圧の絶対値より大きい電圧を出力するものであり、さらに前記AC−DCコンバータ制御回路は、前記電源制御半導体回路のトランスリセット端子と前記トランスの1次側補助巻線との間に、抵抗とツェナーダイオードとを直列接続した回路を接続し、かつツェナーダイオードのカソード方向側をトランスリセット端子側とし、ツェナーダイオードのアノード方向側を1次側補助巻線側とすることにより、前記1次側補助巻線の出力が、負極性時の電圧の絶対値が正極性時の電圧の絶対値より大きい場合において、前記電源制御半導体回路のトランスリセット端子への電流を制限する入力抵抗の抵抗値を異ならせるように構成したことを特徴とするものである。
【0024】
【発明の実施の形態】
すなわち、本発明は、2次側のエネルギーを1次側に回生させることで出力電源電圧を安定化させるフライバック方式の2次回生コンバータ回路を具備したプラズマディスプレイ装置において、前記2次回生コンバータ回路は、スイッチングにおけるデューティDがD≦0.4であり、かつ1次巻線に流れる電流をスイッチング用のMOSFETによりオン/オフすることにより2次側巻線および1次側補助巻線にエネルギーを伝達するトランスと、前記トランスの1次側補助巻線の出力が供給されるトランスリセット端子を有しかつ前記トランスリセット端子に供給される電圧極性変化により前記スイッチング用のMOSFETをスイッチングする信号を出力する電源制御半導体回路を備えたAC−DCコンバータ制御回路とを有し、かつ前記トランスの1次側補助巻線は、スイッチングにおけるデューティDがD≦0.4の場合において、負極性時の電圧の絶対値が正極性時の電圧の絶対値より大きい電圧を出力するものであり、さらに前記AC−DCコンバータ制御回路は、前記電源制御半導体回路のトランスリセット端子と前記トランスの1次側補助巻線との間に、抵抗とダイオードとの直列回路に抵抗を並列に接続した回路を接続し、かつ前記ダイオードのカソード方向側をトランスリセット端子側とするとともに、ダイオードのアノード方向側を1次側補助巻線側とするか、または抵抗とツェナーダイオードとを直列接続した回路を接続し、かつ前記ツェナーダイオードのカソード方向側をトランスリセット端子側とし、ツェナーダイオードのアノード方向側を1次側補助巻線側とすることにより、前記1次側補助巻線の出力が、負極性時の電圧の絶対値が正極性時の電圧の絶対値より大きい場合において、前記電源制御半導体回路のトランスリセット端子への電流を制限する入力抵抗の抵抗値を異ならせるように構成したことを特徴とするものである。
【0025】
この構成により、トランスのリセットを検出する1次側補助巻線の電圧の絶対値は正極性時と負極性時とで異なっているにも係らず、入力抵抗の抵抗値を異ならせる、すなわち正極性時の抵抗値を小さく、負極性時の抵抗値を大きくすることにより、電源制御半導体回路のトランスリセット端子への入出力電流が大きな差が生じないようしているので、電源制御半導体回路のトランスリセット端子の推奨動作条件に設定することが可能であり、スイッチングのデューティDがD≦0.4と小さいために、負極性時の印加電圧の絶対値が正極性時の印加電圧の2〜3倍と大きくなっても、電源制御半導体回路のトランスリセット端子からの出力電流は推奨条件を満足させることができ、ノイズにより出力電流が増加しても誤動作を生じない動作領域に確保でき、MOSFETのターンオフ時に発生するサージ電圧の増加を回避するとともに、トランスの唸り音の発生を防止でき、スイッチング動作を安定化できるという作用を有する。
【0026】
以下、本発明の一実施の形態によるプラズマディスプレイ装置について、図1〜図4を用いて説明する。
【0027】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1によるプラズマディスプレイ装置における回路構成を示している。図1に示すように、プラズマディスプレイ装置1は、主としてPDP2、このPDP2の表示電極に所定の波形の電圧を供給するPDP駆動回路3、映像音声入力回路4から入力される映像信号に基づきPDP駆動回路3から所定の波形の電圧を発生させて映像表示を行う映像処理回路5、映像音声入力回路4から入力される音声を処理する音声処理回路6、この音声処理回路6から音声信号が入力されるスピーカ7、およびこれらの回路の動作を制御するためのマイクロコンピュータ(マイコン)8を有している。
【0028】
そして、このプラズマディスプレイ装置は、商用AC電源9に接続され、この商用AC電源9からの電力はノイズフィルタ10を介して、マイコン8に初期動作時の電源を供給するスタンバイ電源回路11、および前記各回路に電源を供給するAC−DCコンバータ電源回路12、DC−DCコンバータ電源回路13に供給されるように構成されている。また、AC−DCコンバータ電源回路12は、商用AC電源9からのAC電源を整流する整流回路121、力率改善回路122、複数のAC−DCコンバータ、例えばAC−DCコンバータ回路123、2次回生コンバータ回路124の2個のコンバータにより構成されており、そして各々の巻線電源出力は、DC−DCコンバータ電源回路13のDC−DCコンバータ回路131、132で電圧をダウンコンバートして、必要な複数の電源電圧を給電するように構成している。
【0029】
2次回生コンバータ回路124の構成を図2に示す。2次回生コンバータ回路124には、力率改善回路122の電圧出力、例えばDC390Vが給電され、所定の画素を放電させるために必要なデータ電圧Vdataとして、例えば65Vを出力し、またダウンコンバータ電源回路を構成するDC−DCコンバータ回路131に、例えば17Vを出力するとともに、図示していないがDC−DCコンバータ回路132に所定の電圧Vosig、例えば13Vを出力する。そして、DC−DCコンバータ回路131は、プラズマディスプレイの駆動用電圧Vdrv、例えば15Vに変換し、プラズマディスプレイ装置を駆動する。また、音声処理用電源V+s、V−s、例えば12V、−12Vは、巻線出力を直接出力している。
【0030】
2次回生コンバータ回路124の主な構成は、トランス21、AC−DCコンバータ制御回路22、2次回生駆動回路23、パワーMOSFET(MOS型電界効果トランジスタ)であるスイッチング用のMOSFETQ21、回生用のMOSFETQ22からなる。トランス21の1次巻線(1−2ピン間)は、MOSFETQ21により、電流をオン/オフされ、2次側巻線および1次側補助巻線(3−4ピン間)にエネルギーを伝達する。1次側補助巻線(3−4ピン間)出力は、後述するAC−DCコンバータ制御回路22の電源制御半導体回路のトランスリセット端子にトランスリセット電圧信号として、AC−DCコンバータ制御回路22に供給され、電源制御半導体回路は、トランスリセット端子に供給される電圧極性変化により前記スイッチング用のMOSFET21をスイッチングする信号を出力する。2次側巻線出力は、それぞれMOSFETQ22およびボディダイオード、ダイオードD23、D24、D25、D26、コンデンサC22、C23、C24、C25にて整流され、電源出力として後段の回路に給電する。そして、スイッチング周波数を、例えば80kHzとしてスイッチング動作させ、出力負荷が大きく且つ負荷変動の大きいデータ電圧Vdataを安定化電圧として出力している。データ電圧Vdata用巻線(5−6ピン間)の6ピンは、MOSFETQ22のドレインに接続され、MOSFETQ22のソースは接地されている。さらに、データ電圧Vdataの安定化をかけるために、抵抗R21、R22、R23、シャントレギュレータIC21、フォトカップラD21にて、電圧検出を行うとともに、1次側へフィードバックをかけている。ここで、抵抗R21は電流制限抵抗、抵抗R22、R23は電圧検出抵抗である。抵抗R24は過電流検出抵抗である。C27は疑似共振用コンデンサである。
【0031】
2次回生コンバータ回路124の要部回路構成を図3に示す。同図において、21、22、C27、IC21、D21、Q21、R21、R22、R23、R24は図2と同一である。
【0032】
この図3の回路においては、2次回生コンバータ回路124のデータ電圧Vdata出力をMOSFETQ22により1次側に回生させるとともに、シャントレギュレータIC21、フォトカップラD21により電源制御半導体回路IC31に電圧フィードバックし、安定化して出力させるように構成している。なお、2次回生コンバータ回路124の場合、2次側負荷が軽負荷時には2次側の余剰エネルギーを1次側に回生する方式のため、表示1フィールド内の軽負荷時と重負荷時とでデューティの変化はほとんどない。
【0033】
コンデンサC32はノイズ除去用で、ショットキーダイオードからなるダイオードD33は逆耐圧保護用である。ダイオードD32、電解コンデンサC31は、電源制御半導体回路IC31の駆動用整流電源回路を構成しており、外部電源から供給してもよい。
【0034】
また、電源制御半導体回路IC31のトランスリセット端子TDLには、例えば27kΩの抵抗R31と、例えば13kΩの抵抗R32およびダイオードD31からなる直列回路とを並列接続した入出力抵抗回路が接続されている。すなわち、トランス21の1次側補助巻線(3−4ピン間)出力の3ピン出力が、例えば+20Vの正極性の場合は、抵抗R31と抵抗R32とがダイオードD31を通じて電流がトランスリセット端子TDLに流入するので、並列抵抗値として8.8kΩとなり、トランスリセット端子はおよそ+2Vであるため、およそ2.0mAのシンク電流が流れる。一方、トランス21の1次側補助巻線(3−4ピン間)出力の3ピン出力が、例えば−60Vの負極性の場合は、抵抗R31を通じて電流がトランスリセット端子TDLに流出するので、抵抗値として27kΩとなり、トランスリセット端子はダイオードD33により、およそ−0.5Vに電圧クランプされるので、およそ2.2mAのソース電流が流れる。
【0035】
したがって、前記1次側補助巻線の出力が正極性時と負極性時とにおいて、前記電源制御半導体回路IC31のトランスリセット端子TDLへの電流を制限する入力抵抗の抵抗値を異ならせるように構成したことにより、トランスリセット端子TDLへの流入電流は、正極性時あるいは負極性時においても絶対値はおよそ同じ程度となり、スイッチングにおけるデューティDがD≦0.4の場合でも、デューティ0.4以上の場合と同一の条件でスイッチング動作が可能となる。このため、負極性時の印加電圧の絶対値が正極性時の印加電圧の2〜3倍と大きくなっても、電源制御半導体回路IC31のトランスリセット端子TDLからの出力電流は推奨条件を満足するものであり、ノイズにより出力電流が増加しても誤動作を生じない動作領域に確保でき、正極性側の抵抗値も大きくする必要がなく、推奨動作条件に設定することが可能なため、応答性の低下を回避でき、パワーMOSFETのターンオフ時に発生するサージ電圧の増加を回避できるとともに、トランスの唸り音の発生を防止し、スイッチング動作を安定化できる。
【0036】
このように本実施の形態においては、トランスのリセットを検出する補助巻線電圧の正極性時の入力抵抗値は、前記両方の抵抗の並列抵抗値となり、一方負極性時の抵抗値は、ダイオードが接続される一方の抵抗単独の抵抗値となるので、トランスのリセットを検出する補助巻線電圧の絶対値は正極性時と負極性時とで異なっているにも係らず、電源制御半導体回路のトランスリセット端子への入出力電流が大きな差をもつことがないため、電源制御半導体回路のトランスリセット端子の推奨動作条件に設定でき、またノイズにより出力電流が増加しても誤動作を生じない動作領域に確保でき、正極性側の抵抗値も大きくする必要がなく最適動作条件に設定することが可能なため、応答性の低下を回避でき、MOSFETのターンオフ時に発生するサージ電圧の増加を回避できるとともに、トランスの唸り音の発生を防止し、スイッチング動作を安定化できるという作用を有する。
【0037】
(実施の形態2)
図4に本発明の実施の形態2によるプラズマディスプレイ装置における2次回生コンバータ回路124の要部回路構成を示す。同図において、21、22、C27、IC21、D21、Q21、R21、R22、R23、R24、C31、C32、D33は図3と同一である。
【0038】
この図4の回路においては、2次回生コンバータ回路124のデータ電圧Vdata出力をMOSFETQ22により1次側に回生させるとともに、シャントレギュレータIC21、フォトカップラD21により電源制御半導体回路IC31に電圧フィードバックし、安定化して出力させるように構成している。なお、2次回生コンバータ回路124の場合、2次側負荷が軽負荷時には2次側の余剰エネルギーを1次側に回生する方式のため、表示1フィールド内の軽負荷時と重負荷時とでデューティの変化はほとんどない。
【0039】
また、電源制御半導体回路IC31のトランスリセット端子には、例えば8.2kΩの抵抗R41と、例えばツェナー電圧40VのツェナーダイオードD41とを直列接続した入出力抵抗回路が接続されている。すなわち、トランス21の1次側補助巻線(3−4ピン間)出力の3ピン出力が、例えば+20Vの正極性の場合は、抵抗R41とダイオードD41を通じて電流がトランスリセット端子に流入するので、抵抗値としておよそ8.2kΩとなり、トランスリセット端子はおよそ+2Vであるため、およそ2.1mAのシンク電流が流れる。一方、トランス21の1次側補助巻線(3−4ピン間)出力の3ピン出力が、例えば−60Vの負極性の場合は、抵抗R41を通じて電流が流れるが、ツェナーダイオードD41のツェナー電圧40Vが発生するため、またトランスリセット端子はダイオードD33により、およそ−0.5Vに電圧クランプされるので、およそ2.4mAのソース電流が流れる。
【0040】
したがって、この実施の形態2の場合も、前記1次側補助巻線の出力が正極性時と負極性時とにおいて、前記電源制御半導体回路IC31のトランスリセット端子TDLへの電流を制限する入力抵抗の抵抗値を異ならせるように構成したことにより、トランスリセット端子TDLへの流入電流は、正極性時あるいは負極性時においても絶対値はおよそ同じ程度となり、デューティ0.4以上の場合と同一の条件でスイッチング動作が可能となる。このため、負極性時の印加電圧の絶対値が正極性時の印加電圧の2〜3倍と大きくなっても、電源制御半導体回路のトランスリセット端子からの出力電流は推奨条件を満足するものであり、ノイズにより出力電流が増加しても誤動作を生じない動作領域に確保でき、正極性側の抵抗値も大きくする必要がなく、推奨動作条件に設定することが可能なため、応答性の低下を回避でき、パワーMOSFETのターンオフ時に発生するサージ電圧の増加を回避できるとともに、トランスの唸り音の発生を防止し、スイッチング動作を安定化できる。
【0041】
このように本実施の形態においては、トランスのリセットを検出する補助巻線電圧の正極性時の入力抵抗値は抵抗の抵抗値となり、一方負極性時の抵抗値はツェナー電圧と抵抗とで合成される抵抗値となるので、トランスのリセットを検出する補助巻線電圧の絶対値は正極性時と負極性時とで異なっているにも係らず、電源制御半導体回路のトランスリセット端子への入出力電流が大きな差をもつことがないため、電源制御半導体回路のトランスリセット端子の推奨動作条件に設定でき、上記と同様な作用効果が得られる。
【0042】
なお、以上の説明では、直列接続される抵抗とダイオードとの回路位置として、抵抗がトランス側にくる例で説明したが、トランスリセット端子側であっても同一の作用を得ることができ、上記実施の形態に限定されるものではない。
【0043】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように本発明にかかるプラズマディスプレイ装置によれば、電源制御半導体回路のトランスリセット端子の入力抵抗を正極性時と負極性時とで異ならせているので、スイッチングのデューティDが小さいために、負極性時の印加電圧の絶対値が正極性時の印加電圧の2〜3倍と大きくなっても電源制御半導体回路のトランスリセット端子からの出力電流は推奨条件を満足させることができるものであり、2次回生AC−DCコンバータ回路のパワーMOSFETのターンオフ時に発生するサージ電圧の増加を回避することができるとともに、トランスの唸り音の発生を防止し、スイッチング動作の安定したプラズマディスプレイ装置を提供できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1によるプラズマディスプレイ装置の回路ブロック図
【図2】 図1の2次回生コンバータ回路の要部構成を示す回路図
【図3】 図2の2次回生コンバータ回路の要部構成を示す回路図
【図4】 本発明の実施の形態2による2次回生コンバータ回路の要部構成を示す回路図
【図5】 従来のプラズマディスプレイ装置の2次回生コンバータ回路の要部構成を示す回路図
【図6】 2次回生コンバータ回路各部の駆動波形を示す波形図
【図7】 2次回生コンバータ回路各部の異常動作時の駆動波形を示す波形図
【符号の説明】
1 プラズマディスプレイ装置
2 PDP
12 AC−DCコンバータ電源回路
13 DC−DCコンバータ電源回路
21 トランス
22 AC−DCコンバータ制御回路
121 整流回路
122 力率改善回路
123 AC−DCコンバータ回路
124 2次回生コンバータ回路
131、132 DC−DCコンバータ回路
Q21、Q22 MOSFET
R31、R32、R41 抵抗
D31 ダイオード
D41 ツェナーダイオード
Claims (2)
- 2次側のエネルギーを1次側に回生させることで出力電源電圧を安定化させるフライバック方式の2次回生コンバータ回路を具備したプラズマディスプレイ装置において、前記2次回生コンバータ回路は、スイッチングにおけるデューティDがD≦0.4であり、かつ1次巻線に流れる電流をスイッチング用のMOSFETによりオン/オフすることにより2次側巻線および1次側補助巻線にエネルギーを伝達するトランスと、前記トランスの1次側補助巻線の出力が供給されるトランスリセット端子を有しかつ前記トランスリセット端子に供給される電圧極性変化により前記スイッチング用のMOSFETをスイッチングする信号を出力する電源制御半導体回路を備えたAC−DCコンバータ制御回路とを有し、かつ前記トランスの1次側補助巻線は、スイッチングにおけるデューティDがD≦0.4の場合において、負極性時の電圧の絶対値が正極性時の電圧の絶対値より大きい電圧を出力するものであり、さらに前記AC−DCコンバータ制御回路は、前記電源制御半導体回路のトランスリセット端子と前記トランスの1次側補助巻線との間に、抵抗とダイオードとの直列回路に抵抗を並列に接続した回路を接続し、かつダイオードのカソード方向側をトランスリセット端子側とするとともに、ダイオードのアノード方向側を1次側補助巻線側とすることにより、前記1次側補助巻線の出力が、負極性時の電圧の絶対値が正極性時の電圧の絶対値より大きい場合において、前記電源制御半導体回路のトランスリセット端子への電流を制限する入力抵抗の抵抗値を異ならせるように構成したことを特徴とするプラズマディスプレイ装置。
- 2次側のエネルギーを1次側に回生させることで出力電源電圧を安定化させるフライバック方式の2次回生コンバータ回路を具備したプラズマディスプレイ装置において、前記2次回生コンバータ回路は、スイッチングにおけるデューティDがD≦0.4であり、かつ1次巻線に流れる電流をスイッチング用のMOSFETによりオン/オフすることにより2次側巻線および1次側補助巻線にエネルギーを伝達するトランスと、前記トランスの1次側補助巻線の出力が供給されるトランスリセット端子を有しかつ前記トランスリセット端子に供給される電圧極性変化により前記スイッチング用のMOSFETをスイッチングする信号を出力する電源制御半導体回路を備えたAC−DCコンバータ制御回路とを有し、かつ前記トランスの1次側補助巻線は、スイッチングにおけるデューティDがD≦0.4の場合において、負極性時の電圧の絶対値が正極性時の電圧の絶対値より大きい電圧を出力するものであり、さらに前記AC−DCコンバータ制御回路は、前記電源制御半導体回路のトランスリセット端子と前記トランスの1次側補助巻線との間に、抵抗とツェナーダイオードとを直列接続した回路を接続し、かつツェナーダイオードのカソード方向側をトランスリセット端子側とし、ツェナーダイオードのアノード方向側を1次側補助巻線側とすることにより、前記1次側補助巻線の出力が、負極性時の電圧の絶対値が正極性時の電圧の絶対値より大きい場合において、前記電源制御半導体回路のトランスリセット端子への電流を制限する入力抵抗の抵抗値を異ならせるように構成したことを特徴とするプラズマディスプレイ装置。
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