JP4462852B2 - ストレージシステム及びストレージシステムの接続方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、計算機システムにおいて計算機によって使用されるデータを格納するストレージ装置、特にクラスタ構成を採用したストレージ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年,計算機で取り扱われるデータ量は飛躍的に増大し,これに応じてデータを格納するストレージの大容量化が進んでいる。大容量ストレージの管理コストを削減するアプローチの一つとして、大容量データを多数の小型ストレージに分散格納するのではなく、高性能、高信頼、高可用な大型ストレージ一台に大容量データを集約して格納するシステム設計が行われている。管理対象となるストレージの台数を抑えることで、障害保守などストレージの管理コストを低減することが可能となる。
【0003】
だが、一台のストレージ装置が大容量データを格納し、かつ多数のホストと接続する場合、ストレージ装置の内部に実装する制御プロセッサやディスク装置数が増加する。そしてそれら多数の制御プロセッサやディスク装置間で高速連携を行う必要があるため、内部バスや制御メモリの高速化、制御プロセッサ間での競合回避などが、ハードウェアおよびソフトウェア双方において、技術面およびコスト面での大きな課題となる。
【0004】
この課題を解決し、大規模かつ低コストな大型ストレージを実現する方法として、特許文献1に開示されている技術のように、ストレージへのクラスタ技術の適用が考えられる。
【0005】
クラスタ構成ストレージシステムは、比較的小構成のストレージノード複数台をスイッチ等の相互結合機構で相互に結合した構成を有し、係る構成によって大容量のストレージ装置が実現される。その構成方法には様々な形態が考えられるが、クラスタ構成ストレージシステムが受信した入出力要求は、入出力要求の対象デバイスを搭載するストレージノードへ振り分けられ、各ストレージノードで入出力要求が処理されるという点は同じである。一般に、各ストレージノードには通常のストレージ装置と同様、ホストインタフェース、ディスク装置、制御プロセッサ、メモリ、制御メモリ、ディスクキャッシュなどが搭載され、これらの部位がストレージノード内で内部ネットワークにより結合される。各ストレージノードでは、これら内部部位を用いてディスク装置への入出力要求処理を行う。
【0006】
ここで、各ストレージノードのディスクキャッシュおよび制御メモリは、当該ノード内に存在する制御プロセッサ間でのみ共有されるため、クラスタ構成ストレージシステムでは、内部バスやメモリ帯域の性能要件を緩和することが可能となる。更に、ストレージノードを計算機システムが必要とする記憶容量に合わせて複数結合して、クラスタ構成ストレージシステムを構成することで、小容量から大容量まで様々な容量を持つストレージ装置をスケーラブルに実現できる。尚クラスタ構成ストレージシステムでは、データ複製や内部でのデータ再配置など、ディスク装置間でのデータ連携のために、各ストレージノード間で相互結合機構を介して、制御情報やディスク装置格納データがやりとりされる。
【0007】
一方、計算機システムに新しいストレージ装置を導入する際、機器導入コストを低減するためには、顧客が既に当該計算機システムに導入済みの既存ストレージを活用することが有効である。既存ストレージデバイスの全データを新規ストレージに移行してしまうには、新規導入ストレージに既存ストレージデバイス分の容量を具備しなければならず、ストレージ導入コストを押し上げてしまうからである。
【0008】
ここで複数のストレージ装置を接続する方法として、特許文献2に開示されているように、第一ストレージ装置を第ニストレージ装置へ接続し、第一ストレージ装置がホスト等上位に提供するデバイス(以下、論理デバイスと呼ぶ)を第二ストレージ装置を介して第二ストレージ装置の論理デバイスとしてホストへ提供する方法が考えられる。第二ストレージ装置はホストからの論理デバイスへの入出力要求を受信した際に、アクセス対象のデバイスが第一ストレージ装置の論理デバイス若しくは第二ストレージ装置内部の物理デバイスのいずれに対応しているのかを判定し、判定結果に従って適当なアクセス先に入出力要求を振り分ける。
【0009】
【特許文献1】
米国特許6,256,740号明細書
【特許文献2】
特開平10−283272号明細書
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献2に開示されている方法では、第一ストレージ装置の論理デバイス(以降、外部デバイスとも呼ぶ。)に対応する第二ストレージ装置の論理デバイスに対する入出力要求を第二ストレージ装置がホスト計算機から受信した場合に、第二ストレージ装置の制御プロセッサがアクセス対象が外部デバイスであることを判定した後、アドレス情報などを書き換え、第一ストレージ装置へ入出力要求が送信される。従って、第二ストレージ装置内に搭載したディスク装置で構成されるデバイス(以降、内部デバイスとも呼ぶ。)に対する入出力処理性能に影響を及ぼす可能性が高い。
【0011】
例えば、外部デバイスに対応する第二ストレージ装置の論理デバイスに対する入出力処理が第二ストレージ装置内の制御プロセッサによって実行されることによって、第二ストレージ装置の制御プロセッサの演算能力が消費される。
【0012】
本発明の目的は、第一ストレージ装置と第二ストレージ装置とを接続し、ホストから第一ストレージ装置に対する入出力要求を第二ストレージ装置を介して第一ストレージ装置に送信するシステムにおいて、第二ストレージの負荷を軽減することができる技術を提供することにある。
【0013】
また、本発明の別の目的は、第一ストレージ装置と第二ストレージ装置とを接続し、ホストから第一ストレージ装置に対する入出力要求を第二ストレージ装置を介して第一ストレージ装置に送信するシステムにおいて、第一のストレージ装置と第二のストレージ装置との間の接続形態を切り替える技術を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため本発明においては、計算機と、1又は複数の第一のストレージデバイスを有する他のストレージシステムとに接続されるストレージシステムであって、前記計算機と接続される第一の制御部と、前記計算機が使用するデータを格納する1又は複数の第二のストレージデバイスとキャッシュメモリとを有し、前記第二のストレージデバイス及び前記キャッシュメモリへのデータの入出力を制御する第二の制御部と、前記他のストレージシステムと接続される第三の制御部と、前記第一の制御部、前記第二の制御部、及び前記第三の制御部を相互に接続する相互接続網とを有し、各前記第一のストレージデバイス及び各前記第二のストレージデバイスはそれぞれ前記第一の制御部内に定義される論理デバイスに対応付けられると共に、前記論理デバイスごとに、該論理デバイスに対応付けられた前記第一のストレージデバイス及び又は前記第二のストレージデバイスに対する接続形態を示すアクセスモードが設定され、前記アクセスモードには、前記論理デバイスに前記第一のストレージデバイスが対応付けられ、かつ前記第二の制御部を経由せずに前記第三の制御部を介して前記第一のストレージデバイスに入出力要求を転送する第一のアクセスモードと、該第一のアクセスモード以外のアクセスモードであって前記第二の制御部を経由して前記第一のストレージデバイスに入出力要求を転送する第二のアクセスモードとが存在し、前記第一の制御部は、前記計算機から入出力対象の前記論理デバイスを示す第一の識別情報を有する第一の入出力要求を受信し、該第一の識別情報と、該第一の識別情報に対応する前記論理デバイスに対して設定された前記アクセスモードとに基づいて第二の入出力要求を前記第二の制御部若しくは前記第三の制御部のいずれに送信するかを選択する機能を有し、前記第一の識別情報に対応する前記論理デバイスに前記第一のストレージデバイスが対応付けられており、該論理デバイスに設定された前記アクセスモードが前記第一のアクセスモードである場合に、前記計算機からの前記第一の入出力要求における前記第一の識別情報を前記第三の制御部の識別情報に書き換えた前記第二の入出力要求を生成し、生成した該第二の入出力要求を前記第三の制御部に送信する一方、前記論理デバイスに設定された前記アクセスモードが前記第二のアクセスモードである場合に、前記計算機からの前記第一の入出力要求における前記第一の識別情報を前記第二の制御部の識別情報に書き換えた前記第二の入出力要求を生成し、生成した該第二の入出力要求を前記第二の制御部に送信することを特徴とする。
また本発明においては、計算機と、1又は複数の第一のストレージデバイスを有する他のストレージシステムとに接続されるストレージシステムであって、前記計算機と接続される第一の制御部と、1又は複数の第二のストレージデバイスとキャッシュメモリとを有する第二の制御部と、前記他のストレージシステムと接続される第三の制御部と、前記第一の制御部、前記第二の制御部、及び前記第三の制御部を相互に接続する相互接続網とを有し、各前記第一のストレージデバイス及び各前記第二のストレージデバイスはそれぞれ前記第一の制御部内に定義される論理デバイスに対応付けられると共に、前記論理デバイスごとに、該論理デバイスに対応付けられた前記第一のストレージデバイス及び又は前記第二のストレージデバイスに対する接続形態を示すアクセスモードが設定され、前記アクセスモードには、前記論理デバイスに前記第一のストレージデバイスが対応付けられ、かつ前記第二の制御部を経由せずに前記第三の制御部を介して前記第一のストレージデバイスに入出力要求を転送する第一のアクセスモードと、該第一のアクセスモード以外のアクセスモードであって前記第二の制御部を経由して前記第一のストレージデバイスに入出力要求を転送する第二のアクセスモードとが存在し、前記第一の制御部は、前記計算機から入出力対象の前記論理デバイスとして前記第一のストレージデバイスと対応付けられた前記論理デバイスを示す第一の識別情報を有する第一の入出力要求を受信した場合に、該第一の識別情報と、該第一の識別情報に対応する前記論理デバイスに対して設定された前記アクセスモードとに基づいて、第二の入出力要求を前記相互接続網と前記第三の制御部とを経由する第一の経路を介して前記他のストレージシステムに送信するか、該第二の入出力要求を前記相互接続網と前記第二の制御部と前記第三の制御部とを経由する第二の経路を介して前記他のストレージシステムに送信するかを選択する機能を有し、前記論理デバイスに設定された前記アクセスモードが前記第一のアクセスモードである場合に、前記計算機からの前記第一の入出力要求における前記第一の識別情報を前記第三の制御部の識別情報に書き換えた前記第二の入出力要求を生成し、生成した該第二の入出力要求を前記第一の経路を介して前記他のストレージシステムに送信する一方、前記論理デバイスに設定された前記アクセスモードが前記第二のアクセスモードである場合に、前記計算機からの前記第一の入出力要求における前記第一の識別情報を前記第二の制御部及び前記第三制御部の識別情報に書き換えた前記第二の入出力要求を生成し、生成した該第二の入出力要求を前記第二の経路を介して前記他のストレージシステムに送信することを特徴とする。
【0015】
さらに本発明においては、計算機に接続されるストレージシステムに対して、1又は複数の第一のストレージデバイスを有する他のストレージシステムを接続する方法であって、
前記ストレージシステムは、前記計算機と接続される第一の制御部と、1又は複数の第二のストレージデバイス及びキャッシュメモリを有する第二の制御部と、前記他のストレージシステムと接続される第三の制御部と、前記第一の制御部、前記第二の制御部、及び前記第三の制御部を管理する構成管理部と、前記第一の制御部、前記第二の制御部、前記第三の制御部、及び構成管理部を相互に接続する相互接続網とを有し、各前記第一のストレージデバイス及び各前記第二のストレージデバイスはそれぞれ前記第一の制御部内に定義される論理デバイスに対応付けられると共に、前記論理デバイスごとに、該論理デバイスに対応付けられた前記第一のストレージデバイス及び又は前記第二のストレージデバイスに対する接続形態を示すアクセスモードが設定され、前記アクセスモードには、前記論理デバイスに前記第一のストレージデバイスが対応付けられ、かつ前記第二の制御部を経由せずに前記第三の制御部を介して前記第一のストレージデバイスに入出力要求を転送する第一のアクセスモードと、該第一のアクセスモード以外のアクセスモードであって前記第二の制御部を経由して前記第一のストレージデバイスに入出力要求を転送する第二のアクセスモードとが存在し、前記第一の制御部は、前記計算機から入出力対象の前記論理デバイスとして前記第一のストレージデバイスと対応付けられた前記論理デバイスを示す第一の識別情報を有する第一の入出力要求を受信した場合に、該第一の識別情報と、該第一の識別情報に対応する前記論理デバイスに対して設定された前記アクセスモードとに基づいて、第二の入出力要求を前記相互接続網と前記第三の制御部とを経由する第一の経路を介して前記他のストレージシステムに送信するか、該第二の入出力要求を前記相互接続網と前記第二の制御部と前記第三の制御部とを経由する第二の経路を介して前記他のストレージシステムに送信するかを選択する機能を有し、前記構成管理部が、前記論理デバイスの前記アクセスモードを設定する第1のステップと、前記第一の制御部が、前記計算機から入出力対象の前記論理デバイスとして前記第一のストレージデバイスと対応付けられた前記論理デバイスを示す第一の識別情報を有する第一の入出力要求を受信する第2のステップと、前記第一の制御部が、前記論理デバイスに設定された前記アクセスモードが前記第一のアクセスモードである場合に、前記計算機からの前記第一の入出力要求における前記第一の識別情報を前記第三の制御部の識別情報に書き換えた前記第二の入出力要求を生成し、生成した該第二の入出力要求を前記第一の経路を介して前記他のストレージシステムに送信する一方、前記論理デバイスに設定された前記アクセスモードが前記第二のアクセスモードである場合に、前記計算機からの前記第一の入出力要求における前記第一の識別情報を前記第二の制御部及び前記第三制御部の識別情報に書き換えた前記第二の入出力要求を生成し、生成した該第二の入出力要求を前記第二の経路を介して前記他のストレージシステムに送信する第3のステップとを備えることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態の例として、第1の実施形態と第2の実施形態を説明する。
【0017】
第1の実施形態は、第1ストレージ装置内に存在する外部デバイスを、クラスタ構成ストレージシステムである第2ストレージ装置の論理デバイスとして定義する際に、第2ストレージ装置における外部デバイスの接続形態を決定し、決定された接続形態に基づいて、ホスト計算機からの外部デバイスへの入出力要求を適当な送信先へ振り分ける例を示す。
【0018】
第2の実施形態は、第2ストレージ装置へ導入した外部デバイスの接続形態を別の接続形態に変更する処理と、外部デバイスへのホスト入出力要求を接続形態切替処理の進捗に応じて適当な送信先へ振り分ける例を示す。
【0019】
尚、第一の実施形態、第二の実施形態では共に、クラスタ構成ストレージ装置である第二ストレージ装置は、外部ストレージ装置である第一ストレージ装置と接続し、第一ストレージ装置内に存在する外部デバイスを、第二ストレージ装置のデバイスとしてホストに提供する機能を有する。係る機能を以降外部ストレージ接続機能と呼ぶ。
【0020】
通常、ディスク装置を用いたストレージ装置、特にRAID(Redundant Array of Independent Disks)などのディスクアレイを制御するストレージ装置では、実際にストレージ装置に搭載されている物理デバイスであるディスク装置に、ホストへ提供する(即ち、ホストがディスクデバイスとして認識する)論理的なディスク装置(以下、論理デバイスとも呼ぶ。)を対応付けている。第二ストレージ装置の外部ストレージ接続機能を用いると、第二ストレージ装置は、第一ストレージ装置の論理デバイスを外部デバイスとして認識し、第二ストレージ装置の論理デバイスへ対応づける。そして、第二ストレージ装置は、ホスト計算機からアクセス要求を受信すると、アクセス要求に含まれる情報によって特定されるアクセス対象の論理デバイスが第二ストレージ装置内に存在する物理デバイスに対応付けられているのか、第一ストレージ装置内に存在する外部デバイスに対応付けられているのかを判定し、判定結果に基づいて適当なアクセス先にアクセス要求を振り分ける。
【0021】
このとき、ホスト計算機からの入出力要求の対象となっている論理デバイスと対応付けられているのが、第二ストレージ装置内に存在する内部デバイスか第一ストレージ装置内に存在する外部デバイスかによらず、この入出力要求を第二ストレージ装置の制御プロセッサにより処理することが可能である。外部デバイスに対するホスト計算機からのアクセス要求を第二ストレージ装置の制御プロセッサにより処理すれば、第二ストレージ装置が有するデータ複製などの機能を外部デバイスに対しても提供することができる。これにより、計算機システムに第二ストレージ装置を導入する際のコストを抑制し、既存の第一ストレージ装置を有効利用しつつ、第一ストレージ装置内のデバイスに格納されているデータへ新しい第二ストレージ装置の高性能性や各種機能を適用することができるというメリットがある。
【0022】
しかし、外部デバイスに対するアクセス要求を第二ストレージ装置の制御プロセッサにより処理すれば、第二ストレージ装置内に存在する内部デバイスの入出力処理性能に影響を及ぼす可能性が高い。例えば、上述の様に、外部デバイスに関連する処理が第二ストレージ装置内の制御プロセッサで実行されることで、制御プロセッサの演算能力が消費される。また、第二ストレージ装置内のディスクキャッシュが外部デバイス内に格納されているデータの格納に用いられることで、内部デバイス内に格納されているデータがディスクキャッシュから追い出される可能性が高くなり、キャッシュヒット率低下による入出力性能の低下を引き起こすことになる。
【0023】
第一ストレージ装置内に存在する外部デバイスに対して、第二ストレージ装置が有するデータ複製等の機能を適用する場合には、第二ストレージ装置内の制御プロセッサやキャッシュメモリ等の資源が第一ストレージ装置のために消費されるのはやむを得ない。しかし、第一ストレージ装置内には、運用管理の統合という意味では第二ストレージの論理デバイスとして、第二ストレージ装置内の内部デバイスと統合して管理したいが、第二ストレージ装置が有する機能を適用する必要のないものも存在する。係る外部デバイスへのアクセス処理にまで、第二ストレージ装置が有する機能が適用される外部デバイスに対する処理と同様に、第二ストレージ装置の資源を消費するのはシステム性能上好ましくない。また、特定の外部デバイスに対して第二ストレージ装置の機能が常に適用されるとは限らない。例えば、第二ストレージ装置が有するデータ複製機能を用いて、外部ストレージ装置である第一ストレージ装置内にデータをバックアップする場合、バックアップ処理実行中は第二ストレージ装置が有する機能が第一ストレージ装置に適用されるため、第二ストレージ装置の資源が消費されるが、バックアップ処理が終了した後はバックアップデータが格納されている外部デバイスにアクセスする際、なるべく第二ストレージ装置の資源を消費しないようにしたい。
【0024】
そこで、第一ストレージ装置を第二ストレージ装置に接続させる際に接続形態を選択し、接続形態に応じて外部デバイス宛の入出力要求を第二ストレージ装置で処理する技術を第一の実施形態として、一度選択された接続形態を変更するための技術を第二の実施形態として、以下に説明する。
【0025】
まず第1図から第14図、第17図を参照して、第1の実施形態を説明する。
【0026】
第1図は本発明の第1の実施形態が適用される計算機システムのハードウェア構成の一例を示す図である。
【0027】
計算機システムは、1台以上のホスト計算機(以下、ホストとも呼ぶ。)100と、管理サーバ110と、ファイバチャネルスイッチ120と、第二ストレージ装置に相当するストレージ装置130と、各々が第一ストレージ装置に相当する1台以上の外部ストレージ装置180a、180b(180と総称)と、管理端末190を有する。ホスト100は一以上のポート107を、ストレージ装置130は一以上のポート141を有し、ホスト100及びストレージ装置130は各々ポートを介してファイバチャネルスイッチ120のポート121に接続する。ホスト100及びストレージ装置130がファイバチャネルスイッチ120を介して接続されることによって構成されるネットワークを、SAN(Storage Area Netwokr)と呼ぶ。さらに、外部ストレージ180aと180bは、各々が有するポート181を介してストレージ装置130に接続され、外部ストレージ装置180a及び180b内に存在するディスク装置から構成される外部デバイスは、ストレージ装置130によりストレージ130の論理デバイスとしてホスト100へ提供される。また、ホスト100、ファイバチャネルスイッチ120、ストレージ装置130、及び外部ストレージ装置180は、IPネットワーク175を介して管理サーバ110に接続され、管理サーバ110で動作する図示しないSAN管理ソフトウェアによって統合管理される。なお、本実施形態では、ストレージ130は管理端末190を介して管理サーバ110に接続する形態をとるものとするが、ストレージ装置130が直接IPネットワークに接続される構成であっても良い。
【0028】
ホスト100は、CPU101やメモリ102などを有する計算機であり、ディスク装置や光磁気ディスク装置などの記憶装置103に格納されたオペレーティングシステムやアプリケーションプログラムなどのソフトウェアをメモリ102に読み上げ、CPU101がメモリ102から読み出して実行することで、所定の機能を達成する。キーボードやマウスなどの入力装置104やディスプレイ105等の出力装置を具備し、入出力装置104がホスト管理者などからの入力を受け付け、出力装置がCPUから指示された情報を出力する。又、ホストはSANと接続するための一以上のポート107と、IPネットワーク175と接続するための一以上のインタフェース制御部106を有する。
【0029】
管理サーバ110も、CPU111やメモリ112を有する計算機であり、ディスク装置や光磁気ディスク装置等の記憶装置113に格納されたSAN管理ソフトウェアなどをメモリ112に読み上げ、CPU111がそれを読んで実行することで、計算機システム全体の運用・保守管理といった、所定の機能を達成する。CPU111によってSAN管理ソフトウエアが実行されると、管理サーバ110はインタフェース制御部116からIPネットワーク175を介して、計算機システム内の各機器から構成情報、リソース利用率、性能監視情報などを収集する。そして、管理サーバ110は収集したそれらの情報をディスプレイ115等の出力装置に出力してストレージ管理者に提示する。また、管理サーバは、キーボードやマウス等の入力装置114を介してストレージ管理者からの指示を受信し、受信した運用・保守指示をインタフェース制御部116を介して各機器に送信する。
【0030】
ファイバチャネルスイッチ120は、複数のポート121を有する。各ポート121には、ホスト100のポート107、又は、ストレージ130のポート141のいずれかが接続される。ファイバチャネルスイッチ120は、インタフェース制御部123を有しており、インタフェース制御部123を介してIPネットワーク175にも接続されている。ファイバチャネルスイッチ120は、ファイバチャネルスイッチ120に接続される1台以上のホスト100が、ストレージ130にアクセスできるようにするために使用される。物理的にはファイバチャネルスイッチ120に接続される全てのホスト100から、ファイバチャネルスイッチ120に接続されたストレージ130にアクセスすることが可能である。また、ファイバチャネルスイッチ120は、特定ポートから特定ポートへの通信を制限するゾーニングと呼ばれる機能を有する。ゾーニング機能を用いれば、例えば、特定ストレージ130の特定ポート141へのアクセスを特定ホスト100に制限するよう、ファイバチャネルスイッチ内でのアクセス要求の転送を制御することができる。このように接続元ポートと接続先ポートの組み合わせを制御する方法については、ファイバチャネルスイッチ120のポート121に割り当てられたポートIDを用いる方法、各ホスト100のポート107やストレージ130のポート141が保持するWWN(World Wide Name)を用いる方法などがある。
【0031】
ストレージ130はクラスタ構成を有し、具体的には、複数のプロトコル変換部140と複数のキャッシュ制御部150と構成管理部160を、相互結合網170で接続した構成を有する。
【0032】
プロトコル変換部140は、複数のポート141と、1つ以上の制御プロセッサ142と、メモリ143と、相互結合網170に接続される転送制御部144とを搭載し、ポート141から受信した入出力要求についてアクセス対象デバイスを特定し、転送制御部144より相互結合網170を介して適当なキャッシュ変換部150やプロトコル変換部140へ入出力要求やデータを転送する処理を行う。その際、制御プロセッサ142は入出力要求に含まれるポートIDおよびLUN(Logical Unit Number)からストレージ130がホスト100へ提供する上位論理デバイス番号を算出し、さらに当該上位論理デバイスが対応するキャッシュ制御部150と下位論理デバイス番号、もしくは対応するプロトコル変換部140と外部デバイス番号を特定する。そして特定されたキャッシュ制御部150若しくはプロトコル変換部140へ、特定された下位論理デバイス番号若しくは外部デバイス番号を算出するのに必要な情報を有する入出力要求を送信する。また、プロトコル変換部140は、ポート141を介して外部ストレージ装置180など別のストレージ装置を接続することが可能であり、別のプロトコル変換部140から受信する入出力要求や、キャッシュ制御部150から受信する入出力要求を外部ストレージへ送信することによって、外部ストレージ装置にデータをライトしたり、外部ストレージ装置からデータをリードすることができる。
【0033】
なお本実施形態では、ポート141としてSCSI(Small Compuer System Interface)を上位プロトコルとしたファイバチャネルインタフェースに対応したポートを想定しているが、SCSIを上位プロトコルとしたIPネットワークインタフェースなど、他のストレージ接続用ネットワークインタフェースに対応したポートであっても構わない。
【0034】
キャッシュ制御部150は、1つ以上のポート156、各々ポートに接続される1台以上のディスク装置157、1つ以上の制御プロセッサ152と各々のプロセッサに対応するメモリ153、1つ以上のディスクキャッシュ154、1つ以上の制御メモリ155、及び相互結合網170に接続される転送制御部151を有する。
【0035】
制御プロセッサ152は、相互結合網170を介して転送制御部151により受信した、同じキャッシュ制御部150内に存在するディスク装置157への入出力要求を処理する。また制御プロセッサ152は、ストレージ130がホスト100に対してディスク装置157を単体のディスク装置としてではなく、ディスクアレイのように複数のディスク装置157を1つ又は複数の論理デバイスに見せかけている場合に、論理デバイスと物理デバイス又はディスク装置157との間の対応関係の管理や、論理デバイスに対するアクセス要求を物理デバイス若しくはディスク装置157へのアクセス要求に変換する処理などを行う。更に制御プロセッサ152はデータ複製やデータ再配置など、データ連携機能を実現する各種処理を実行する。
【0036】
ディスクキャッシュ154は、ホスト100からのアクセス要求に対する処理速度を高めるため、ディスク装置157から頻繁に読み出されるデータを予め格納しておいたり、ホスト100から受信したライトデータを一時的に格納したりする。尚、ディスクキャッシュ154を用いたライトアフタを行う場合、即ちホスト100から受信したライトデータがディスクキャッシュ154に格納された後、ディスク装置157に実際に書き込まれる前にホスト100に対しライト要求に対する応答を返す場合には、ディスクキャッシュに格納されているライトデータがディスク装置157に書き込まれる前に消失することを防止するために、ディスクキャッシュ154をバッテリバックアップなどにより不揮発メモリとしたり、媒体障害への耐性向上のため二重化するなど、ディスクキャッシュ154の可用性を向上させておくことが望ましい。
【0037】
制御メモリ155は、ディスク装置157、若しくは複数のディスク装置157を組み合わせて構成される物理デバイス、若しくはストレージ装置130にプロトコル変換部140を介して接続される外部ストレージ装置180内のデバイス(外部デバイス)の管理や、外部デバイス若しくは物理デバイスと下位論理デバイスの対応関係の管理を行うための情報を格納する。なお、制御メモリ155に格納されている制御情報が消失すると、ディスク装置157に格納されているデータへアクセスできなくなるため、制御メモリはバッテリバックアップなどにより不揮発メモリとしたり、媒体障害への耐性向上のため二重化するなど、高可用化のための構成を有することが望ましい。
【0038】
尚、本実施形態におけるストレージ130は、複数のディスク装置157をまとめて1つまたは複数の物理デバイスを定義し(即ち複数のディスク装置157をまとめて1つ又は複数の物理デバイスと対応付け)、1つの物理デバイスに1つの下位論理デバイス及び上位論理デバイスを割り当てて、ホスト100に提供する。しかしもちろん、個々のディスク装置157を1つの物理デバイスおよび1つの下位論理デバイス及び上位論理デバイスとしてホスト100に見せるようにしてもよい。また、複数の物理デバイスを1つ又は複数の下位論理デバイスに対応付けたり、複数の下位論理デバイスに1つ又は複数の上位論理デバイスを対応付けても良い。
【0039】
構成管理部160は、一又は複数の制御プロセッサ162、各々の制御プロセッサに対応する一又は複数のメモリ163、一又は複数の制御メモリ164、記憶装置165、相互結合網170と接続される転送制御部161、及びインタフェース制御部166を有する。固定ディスク装置などの記憶装置165に格納した制御プログラムをメモリ163に読み上げ、これを制御プロセッサ162が実行することで、ストレージ130の構成管理や障害管理のための所定の処理が実行される。制御プロセッサ162は、インタフェース制御部166を介して接続される管理端末190にストレージ管理者へ提示する構成情報を送信したり、管理者から管理端末190に入力された保守・運用指示を管理端末190から受信して、受領した指示に従い、ストレージ130の構成変更などを行う。ストレージ装置130の構成情報は制御メモリ164に格納される。制御メモリ164上の構成情報はプロトコル変換部140の制御プロセッサ142やキャッシュ制御部150の制御プロセッサ152から参照したり更新したりすることができるので、ストレージ装置130内の各プロトコル変換部及び各キャッシュ制御部間で、構成情報の共有を実現することができる。なお、構成管理部160が障害などにより動作不可に陥った場合、ストレージ130全体がアクセス不可に陥るため、構成管理部160内の各構成要素を二重化しておくか、もしくは構成管理部160自体をストレージ装置130内に複数搭載して構成管理部160自体の二重化をしておくことが望ましい。また、管理端末190から1つ以上のキャッシュ制御部150へのI/Fを別途設け、構成管理部が行う制御をキャッシュ制御部150と管理端末190で分担することで、構成管理部160を制御メモリ164のみの構成にすることも可能である。さらに、制御メモリ164内の情報を1つ以上のキャッシュ制御部150の制御メモリ155で保持することで、構成管理部160を省略することも可能である。
【0040】
相互結合網170は、プロトコル変換部140、キャッシュ制御部150、構成管理部160を接続し、これらの各部位間でのデータ、制御情報、及び構成情報の送受信を実行する。この相互結合網170により、構成管理部160が、ストレージ装置130内に存在するプロトコル変換部140及びキャッシュ制御部150にストレージ装置130の構成情報を配布したり、プロトコル変換部140やキャッシュ制御部150から構成情報を取得してストレージ装置130の構成を管理したりすることができる。また、相互結合網170がプロトコル変換部140とキャッシュ制御部150との間でアクセス要求を転送するので、ホスト100はプロトコル変換部140の任意のポート141からキャッシュ制御部150に属する任意の下位論理デバイスへアクセスすることが可能となる。なお、可用性向上の観点から相互結合網も多重化されていることが望ましい。
【0041】
管理端末190は、CPU192、メモリ193、記憶装置194、構成管理部160と接続されるインタフェース制御部191、IPネットワーク175と接続されるインタフェース制御部197、ストレージ管理者からの入力を受け付ける入力装置195及びストレージ管理者にストレージ130の構成情報や管理情報を出力するディスプレイ196等の出力装置を有する。CPU192は記憶装置194に格納されているストレージ管理プログラムをメモリ193に読み出して、これを実行することにより、構成情報の参照、構成変更の指示、特定機能の動作指示などを行い、ストレージ130の保守運用に関して、ストレージ管理者もしくは管理サーバ110とストレージ装置130間のインタフェースとなる。
【0042】
なお、管理端末190を省略して、ストレージ130を直接管理サーバ110へ接続し、ストレージ装置130を管理サーバ110で動作する管理ソフトウェアを用いて管理してもよい。
【0043】
外部ストレージ装置180は、ストレージ装置130のプロトコル変換部140のポート141と接続される一又は複数のポート181、制御プロセッサ182、メモリ183、ディスクキャッシュ184、一又は複数のディスク装置186及び各々ディスク装置に接続される一又は複数のポート185を有する。制御プロセッサ182はメモリ183に格納されているプログラムを実行することにより、ポート181から受信したディスク装置186への入出力要求を処理する。本実施形態では外部ストレージ装置180を、クラスタ構成を有さず、ストレージ装置130より小規模な構成のストレージ装置としたが、ストレージ130と同じ構成を有する同規模のストレージ装置であってもかまわない。
【0044】
また、本実施形態では図1に示すようにストレージ装置130のポート141と外部ストレージ装置180のポート181を直接接続したが、図17に示すように、ポート141とポート181を、ホスト100とストレージ130を接続するファイバチャネルスイッチ120もしくは別のファイバチャネルスイッチを介して接続してもかまわない。ただし、この場合、ホスト100から外部ストレージ180への直接アクセスを抑止するよう、ファイバチャネルスイッチ120のゾーニングを設定することが望ましい。また、外部ストレージ180は、図17の外部ストレージ180aのようにディスクキャッシュ184を有するディスクアレイ装置であっても構わないし、外部ストレージ180bのようにディスクキャッシュや制御プロセッサを有さないJBOD(Just Bounch OfDisk)のような単体ディスク装置グループであっても構わない。
【0045】
次に、本発明の実施形態におけるストレージ130のソフトウェア構成について説明する。図2はストレージ130および管理端末190の制御メモリおよびメモリに格納される、制御情報とストレージ制御処理のためのプログラムの一例を示したソフトウェア構成図である。
【0046】
なお、以降の説明では、表現の簡略化のため、プロトコル変換部140をPA(Protocol Adaptor)、キャッシュ制御部150をCA(Cache Adaptor)、構成管理部160をMA(Management Adaptor)、管理端末190をST(Service Terminal)と表記する。
【0047】
また、本発明の実施形態では、ストレージ装置130内のデバイス階層を次の通りとする。CA150内でディスク装置157複数台によるディスクアレイが構成され、このディスクアレイはCA150によって物理デバイスとして管理される。また、PA140に接続した外部ストレージ180の論理デバイスである外部デバイスは、PA140で認識された後、MA160にて管理される。更にCA150では、当該CA内に存在する物理デバイス又は当該CAを介してアクセスされる外部デバイスに対して下位論理デバイスが割り当てられる(即ち、CA150は物理デバイス又は外部デバイスと、下位論理デバイスとを対応づける)。下位論理デバイスは各CA内において管理される論理デバイスであり、その番号は各CA150毎に独立管理される。下位論理デバイスは、MA160によって上位論理デバイスと対応付けられ、ストレージ130のデバイスとしてホスト100に提供される。即ち、ホストが認識するのはストレージ130の上位論理デバイスであり、ホスト100は上位論理デバイスを識別するための情報を用いて、ストレージ装置130若しくは外部ストレージ装置180に格納されているデータにアクセスする。
【0048】
ストレージ130の構成管理情報としては、CA150の制御メモリ155に下位論理デバイス管理情報201と物理デバイス管理情報202とキャッシュ管理情報203を、MA160の制御メモリ164に上位論理デバイス管理情報204と外部デバイス管理情報205とLUパス管理情報206が格納されている。
【0049】
図3に上位論理デバイス管理情報203の一例を示す。上位論理デバイス管理情報は、各上位論理デバイスにつき、上位論理デバイス番号31から対応外部デバイス番号38までの情報組を保持する。尚、図3中の切替進捗ポインタ39は第二の実施形態において使用される情報であり、第一の実施形態においては上位論理デバイス情報203として切替進捗ポインタ39を有しなくても良い。
【0050】
上位論理デバイス番号31には、上位論理デバイスを識別するために上位論理デバイスにMAが割り当てた番号が格納されている。サイズ32には、上位論理デバイス番号31により特定される上位論理デバイスの容量が格納されている。対応CA番号、下位論理デバイス番号33には、当該上位論理デバイスに対応付けられている下位論理デバイスの番号と、当該下位論理デバイスが属するCAの番号が格納される。上位論理デバイスが未定義の場合、対応CA番号、下位論理デバイス番号33エントリには無効値が設定される。尚、この下位論理デバイス番号が、当該下位論理デバイスを管理するCAが保持する下位論理デバイス管理情報201のエントリ番号となる。デバイス状態34には、当該上位論理デバイスの状態を示す情報が設定される。状態としては、「オンライン」、「オフライン」、「未実装」、「障害オフライン」が存在する。「オンライン」は、当該上位論理デバイスが正常に稼動し、ホスト100からアクセスできる状態であることを示す。「オフライン」は、当該上位論理デバイスは定義され、正常に稼動しているが、LUパスが未定義であるなどの理由で、ホストからはアクセスできない状態にあることを示す。「未実装」は、当該上位論理デバイスが定義されておらずホストからアクセスできない状態にあることを示す。「障害オフライン」は、当該上位論理デバイスに障害が発生してホストからアクセスできないことを示す。なお、本実施形態では簡単のため、製品の工場出荷時にあらかじめ、ディスク装置157上に作成された物理デバイスへ下位論理デバイスが割り当てられ、更に下位論理デバイスに上位論理デバイスが割り当てられているものとする。このため、下位論理デバイスに割当済みの上位論理デバイスについてのデバイス状態34の初期値は「オフライン」、その他の上位論理デバイスについては上位論理デバイスが定義されていないことになるので、デバイス状態34の初期値は、「未実装」となる。
【0051】
エントリ35のポート番号には、当該上位論理デバイスが複数のポート141のうちどのポートに接続されているかを表す情報、即ち当該上位論理デバイスにアクセスするために用いられるポートの識別情報が設定される。ここでポートの識別情報とは、各ポート141に割り振られているストレージ130内で一意な番号であり、エントリ35には、当該上位論理デバイスがLUN定義されているポート141の番号が記録される。また、同エントリ35に格納されるターゲットIDとLUNは、当該上位論理デバイスを識別するための識別子である。本実施形態においては、上位論理デバイスを識別するための識別子として、SCSI上でホスト100からデバイスをアクセスする場合に用いられるSCSI−ID、とLUNが用いられる。
【0052】
接続ホスト名36は、当該上位論理デバイスへのアクセスが許可されているホスト100を識別するホスト名である。ホスト名としては、ホスト100のポート107に付与されたWWN(World Wide Name)など、ホスト100もしくはポート107を一意に識別可能な値であれば何を用いてもよい。同ストレージ130には、このほかに、各ポート141のWWNなどの属性に関する管理情報を保持する。
【0053】
デバイスアクセスモード37には、当該上位論理デバイスへの入出力要求の処理形態を示す「CA経由」「PA直結」という値が格納される。当該上位論理デバイスが外部デバイスに対応付けられていない場合や、当該上位論理デバイスが外部デバイスに対応付けられていても当該上位論理デバイスに対する入出力要求に対してCA150での入出力処理が必要な場合には「CA経由」が設定される。
「PA直結」は当該上位論理デバイスが外部デバイスに対応付けられており、かつ、CA150を経由せずに直接PA140間で入出力要求を転送できる場合を示す。
【0054】
対応外部デバイス番号38には、当該上位論理デバイスが外部デバイスに対応付けられている場合にはその外部デバイスの識別番号を、そうでない場合は無効値が設定される。
【0055】
図4にLUパス管理情報206の一例を示す。LUパス管理情報206は、ストレージ130内のプロトコル変換部140が有する各ポート141について、各ポートに定義されている有効なLUN(Logical Unit Number)分の情報を保持する。ターゲットID/LUN41エントリには、ポート141に定義された(割り当てられた)LUNのアドレスが格納される。対応上位論理デバイス番号42には、当該LUNが割り当てられている上位論理デバイスの番号が格納される。接続ホスト名43は、当該ポート141に定義されている当該LUNに対してアクセスを許可されているホスト100を示す情報が格納され、ホスト100を示す情報としては例えば上述のホスト100のポート107に付与されているWWNが用いられる。
【0056】
尚、一つの上位論理デバイスに対して複数のポート141のLUNが定義され(割り当てられ)ており、複数のポート141から当該上位論理デバイスにアクセスできる場合がある。この場合、当該複数のポート141のLUN各々に関するLUパス管理情報206の接続ホスト名43の和集合が、当該上位論理デバイスに関する上位論理デバイス管理情報203の接続ホスト名36に保持される。
【0057】
図5に下位論理デバイス管理情報201の一例を示す。各CA150は、自CA内に属する各下位論理デバイス毎に、下位論理デバイス番号51から対応上位論理デバイス番号55までの情報組を下位論理デバイス管理情報として保持する。尚、図5に示す切替進捗ポインタ56は第二の実施形態において用いられる情報であり、第一の実施形態においては、各CAは必ずしも切替進捗ポインタ56を下位論理デバイス情報の一部として保持する必要はない。
【0058】
下位論理デバイス番号51には、下位論理デバイスを識別するための識別番号が登録される。サイズ52には、当該下位論理デバイス番号51により特定される下位論理デバイスの容量が格納されている。
【0059】
対応物理/外部デバイス番号53には、当該下位論理デバイスが対応付けられている、当該下位論理デバイスを管理しているCA150内の物理デバイスの識別番号もしくは外部ストレージ装置180内に存在する外部デバイスの識別番号が格納される。当該下位論理デバイスに対して物理デバイス若しくは外部デバイスが割り当てられていない場合、エントリ53には無効値が設定される。尚、エントリ53に登録されるデバイス番号は、当該下位論理デバイスを管理しているCAが保持する物理デバイス管理情報202、もしくはMAが保持する外部デバイス管理情報205のエントリ番号となる。
【0060】
デバイス状態54には、当該下位論理デバイスの状態を示す情報が設定されるが、その値は上位論理デバイス管理情報203のデバイス状態34と同じであるため、説明は省略する。対応上位論理デバイス番号55には、当該下位論理デバイスが対応付けられている上位論理デバイス番号が設定される。
【0061】
図6にCA150内のディスク装置157から構成される物理デバイスを管理するための物理デバイス管理情報202の一例を示す。各CA150は、自CA内に存在する物理デバイス毎に、物理デバイス番号61からディスク内サイズ69の情報組を保持する。
【0062】
物理デバイス番号61には、物理デバイスを識別するための識別番号が登録される。サイズ62には、物理デバイス番号61により特定される物理デバイスの容量が格納されている。対応下位論理デバイス番号63には、当該物理デバイスが対応付けられている当該物理デバイスが属するCA150によって管理されている下位論理デバイス番号が格納される。当該物理デバイスが下位論理デバイスへ割り当てられていない場合、エントリ63には無効値が設定される。
【0063】
デバイス状態64には、当該物理デバイスの状態を示す情報が設定される。状態としては、「オンライン」、「オフライン」、「未実装」、「障害オフライン」が存在する。「オンライン」は、当該物理デバイスが正常に稼動し、下位論理デバイスに割り当てられている状態であることを示す。「オフライン」は、当該物理デバイスは定義され、正常に稼動しているが、下位論理デバイスに未割り当てであることを示す。「未実装」は、当該物理デバイスがディスク装置157上に定義されていない状態にあることを示す。「障害オフライン」は、当該物理デバイスに障害が発生して下位論理デバイスに割り当てられないことを示す。なお、本実施形態では、簡単のため、物理デバイスは製品の工場出荷時にあらかじめディスク装置157上に作成され、かつ下位論理デバイスにも割り当てられているものとする。このため、利用可能な物理デバイスについてはデバイス状態64の初期値は「オンライン」状態、その他は「未実装」状態となる。
【0064】
RAID構成65には、当該物理デバイスが割り当てられたディスク装置157のRAIDレベル、データディスクとパリティディスク数などRAID構成に関連する情報が保持される。同じように、ストライプサイズ66には、RAIDにおけるデータ分割単位(ストライプ)長が保持される。ディスク番号リスト67には、当該物理デバイスが割り当てられたRAIDを構成する複数のディスク装置157各々の識別番号が保持される。このディスク157の識別番号は、CA150内でディスク装置157を識別するために付与した一意な値である。ディスク内開始オフセット68とディスク内サイズ69には、当該物理デバイスが各ディスク装置157内のどの領域に割り当てられているかを示す情報である。本実施例では簡単のため、全物理デバイスについて、RAIDを構成する各ディスク装置157内のオフセットとサイズを統一させている。
【0065】
図7に、ストレージ130の上位論理デバイス、若しくは上位論理デバイスと下位論理デバイスの双方とに対応づけられる、ストレージ130に接続された外部ストレージ180内のデバイスを管理するための、外部デバイス管理情報205の一例を示す。ストレージ130のMA160は、外部ストレージ180内に存在する各外部デバイス毎に、外部デバイス番号71からターゲットポートID/ターゲットID/LUNリスト79までの情報組を保持する。外部デバイス番号71には、ストレージ130のMA160が当該外部デバイスに対して割り当てた、ストレージ130内で一意な値が格納される。サイズ72には、外部デバイス番号71により特定される外部デバイスの容量が格納される。
【0066】
対応上位論理デバイス番号73には、当該外部デバイスが対応付けられているストレージ130内の上位論理デバイスの番号が登録される。対応CA番号、下位論理デバイス番号74には、当該外部デバイスに対応付けられており、当該外部デバイスに対するホストからのアクセス要求を処理する、ストレージ装置130のCAの番号と、当該外部デバイスに対応付けられている下位論理デバイスの番号が格納される。尚当該外部デバイスに対して上位論理デバイス若しくは下位論理デバイスが割り当てられていない場合、エントリ73若しくはエントリ74には無効値が設定される。
【0067】
デバイス状態75には、当該外部デバイスの状態を示す情報が設定されるが、各状態の意味は物理デバイス管理情報202内デバイス状態64と同じである。ストレージ130は初期状態では外部ストレージ180を接続していないため、デバイス状態75の初期値は「未実装」となる。ストレージ識別情報76には、当該外部デバイスを搭載する外部ストレージ180の識別情報を保持する。ストレージ識別情報としては、同ストレージのベンダ識別情報と各ベンダが一意に割り振る製造シリアル番号の組み合わせ、などが考えられる。外部ストレージ内デバイス番号77には、当該外部デバイスに対して当該外部デバイスが搭載されている外部ストレージ180によって割り振られたデバイスの識別番号が格納される。尚、外部デバイスは外部ストレージ180の論理デバイスであるから、エントリ77には外部ストレージ180の論理デバイス番号が格納される。
【0068】
PA番号/イニシエータポート番号リスト78には、当該外部デバイスへアクセス可能なストレージ130のポート141の識別番号と、当該ポートが属するPA140の識別番号が登録される。複数のポート141から当該外部デバイスへアクセスできる場合には、複数のポート識別番号と複数のPA識別番号が登録される。
【0069】
ターゲットポートID/ターゲットID/LUNリスト79には、当該外部デバイスが外部ストレージ180の1つ以上のポート181にLUN定義されている場合、それらのポート181のポートIDおよび当該外部デバイスが割り当てられたターゲットID/LUNが1つ又は複数個保持される。尚、ストレージ装置130のPA140が外部デバイスにアクセスする場合(PA140から外部デバイスに対する入出力要求を送信する場合)には、当該外部デバイスが属する外部ストレージ180によって当該外部デバイスに割り当てられたターゲットID及びLUNが、当該外部デバイスを識別するための情報として用いられる。
【0070】
次に、再び図2に戻り、ストレージ装置130のPA140内のメモリ143、CA内のメモリ153、MA内のメモリ163、管理端末190内のメモリ193に格納されている情報およびプログラムについて説明する。
【0071】
CA内およびMA内の制御メモリ155、164に格納されている各制御情報は、各CA、各PA及びMA内の各制御プロセッサから参照・更新可能であるが、その際に相互接続網170などを介したアクセスが必要となる。よって、処理性能向上のため、各制御プロセッサで実行される処理に必要な制御情報の複製を、各部位(即ち、CA、PA又はMA)内のメモリに保持する。各部位は、当該部位が管理する制御情報が、構成変更により更新された場合は、相互接続網170を介してその旨を他の部位に通知し、最新情報を当該部位の制御メモリから他の部位のメモリへ取り込ませる。尚、制御情報が更新された場合に更新を他の部位に知らせる別の方法として、例えば、各部位は、自部位内の制御メモリに保持した構成情報毎に制御メモリ上に更新有無を示すフラグを設け、各部位の制御プロセッサは処理開始時もしくは各構成情報を参照する毎に同フラグを参照して更新有無をチェックする方法などが考えられる。
【0072】
尚、各部位のメモリには上述の制御情報の複製に加えて、各部位内の制御プロセッサで動作する制御プログラムが格納される。
【0073】
本実施形態では、外部ストレージ装置180内に存在する外部デバイスをストレージ装置130の論理デバイスとして定義する処理、すなわち論理デバイスおよびLUパス定義処理と、そうして定義された外部デバイスを含むストレージ130の論理デバイスに対するホストコンピュータからの入出力要求の処理を例に、ストレージ装置130及び外部ストレージ装置180の制御方法を説明する。
【0074】
これらの処理に関連して各部位のメモリには少なくとも、以下の制御情報とプログラムが保持される。PA140のメモリ143には、上位論理デバイス管理情報の複製214と外部デバイス管理情報の複製215とLUパス管理情報の複製216と、要求振り分け処理251、外部デバイス定義処理253、LUパス定義処理252の各プログラムが格納される。CA150のメモリ153には、下位論理デバイス管理情報の複製211、物理デバイス管理情報の複製212、外部デバイス管理情報の複製215と、コマンド処理254、論理デバイス定義処理255、ライトアフタ処理257、外部デバイス接続変更処理256の各プログラムが格納される。MA160のメモリ163には、全デバイス管理情報(即ち、上位論理デバイス管理情報、下位論理デバイス管理情報、物理デバイス管理情報、及び外部デバイス管理情報)の複製210と、論理デバイス定義処理255、LUパス定義処理252、外部デバイス定義処理253、外部デバイス接続変更処理256の各プログラムが格納される。ST190のメモリ193には、全デバイス管理情報の複製210と、論理デバイス定義処理255、LUパス定義処理252、及び外部デバイス定義処理253の各プログラムが格納される。
【0075】
次に各部位で動作するストレージ制御処理について説明する。ストレージ装置130内に存在する物理デバイスである内部デバイス、及び外部ストレージ装置内180に存在する外部デバイスを含むデバイスを、特定のホスト計算機に割り当てて当該ホスト計算機から使用できるようにする処理は、外部デバイス定義処理253、論理デバイス定義処理255、LUパス定義処理252の大きく3つの処理に分けることができる。
【0076】
図8は、外部デバイス定義処理253の処理フローの一例を示す図である。外部デバイス定義処理253は、ストレージ装置130の管理下に外部ストレージ装置180内のデバイスを外部デバイスとして導入するための処理である。
【0077】
まず、ストレージ管理者もしくは管理サーバ110からの外部ストレージ180接続指示を受け付けたST190が、MA160に接続指示を送信する(ステップ801)。接続指示には、接続対象となる外部ストレージ180を特定する情報、例えば、外部ストレージ180のポート181のWWNや外部ストレージデバイスへInquiryコマンドを送信した際にその応答により得られる装置識別情報もしくはその両方の情報と、外部ストレージ180に接続されるストレージ装置130のポート141の番号とが付加される。
【0078】
MA160では外部ストレージの接続指示を受信し、接続指示に付加された全ポート141番号に対応する全PA140へ、外部ストレージを識別するための情報と外部ストレージ装置と接続されるポートの番号とを有する外部ストレージ接続指示を送信する(ステップ802)。
【0079】
MAから外部ストレージ接続指示を受信したPA140では、接続指示に付加された外部ストレージ180識別情報を用いて接続対象となる外部デバイスを探索する(ステップ803)。具体的には、外部ストレージ識別情報としてポート181のWWNをPAがMAからもらう場合は、PAは接続指示に付加されたポート番号により指定されたポート141から外部ストレージのポート181の全LUNに対してInquiryコマンドを送信し、Inquiryコマンドに対する正常な応答を返したLUNを外部デバイス登録候補とする。外部ストレージ識別情報としてPAがMAから装置識別情報しかもらわない場合には、当該PA140の全ポート141各々によって検出された外部ストレージ装置180のノードポートのそれぞれに対して(ノードポートログイン時に検出済み)、全LUNについてPAはInquiryコマンドを送信し、Inquiryコマンドに対する正常な応答を返したデバイス(LUN)について、PAは応答内に含まれる装置識別情報を接続指示に付加された値と比較し、一致するデバイスを外部デバイス登録候補とする。
【0080】
そうして、検出された外部デバイス登録候補についての情報リストをPA140はMA160へ返却する(ステップ804)。この情報リストには、各外部デバイス登録候補について外部デバイス管理情報205を設定するのに必要な情報が含まれる。
【0081】
MA160では、受け取った外部デバイスリストに含まれる外部デバイスに採番し、外部デバイス管理情報205へデバイス情報を登録し、同情報に更新のあった旨を他の各部位へ通知する(ステップ805)。尚、ステップ805においてMAが外部デバイス管理情報205へ登録する情報としては、具体的には、MAが外部デバイスに対して割り当てた外部デバイス番号71、Inquiryコマンドに対する応答から取得されるサイズ72、ストレージ識別情報76及び外部ストレージ内デバイス番号77、PA140からMAに通知されるPA/イニシエータポート番号リスト78及びターゲットポートID/ターゲットID/LUNリスト79が含まれる。また、対応上位論理デバイス番号73及び対応CA番号/下位論理デバイス番号74は未割当のため、MAは初期値である無効値をこれらのエントリに設定する。更にデバイス状態75には「オフライン」状態が設定される。
【0082】
外部デバイス管理情報205の更新通知を受けた各CA150及びPA140は、MA160の制御メモリ164に保存されている外部デバイス管理情報205を各々のメモリに読み込む。また、ST190は外部デバイス管理情報205をメモリに取り込むと共に、外部デバイス定義処理の完了を、当該処理の要求元であるストレージ管理者もしくは管理サーバ110に通知すべく完了通知を出力する(ステップ806)。
【0083】
なお本実施形態では、ストレージ130に対してストレージ管理者もしくは管理サーバ110が接続指示と共に、導入対象となる外部ストレージ180を指示する形態をとる。しかし、ストレージ管理者若しくは管理サーバ110は、外部ストレージ180の接続指示のみをストレージ130に指示し、ストレージ130で全ポート141から検出した全外部ストレージ各々が有する全デバイスを外部デバイスとして登録しても構わない。また、ストレージ管理者や管理サーバからは特に明示的な接続指示を与えず、ストレージ130に外部ストレージ180が接続されたのを契機に、ストレージ130が検出した全デバイスを外部デバイスとして登録してもよい。
【0084】
図9は、論理デバイス定義処理255の処理フローの一例を示す図である。論理デバイス定義処理255は、ストレージ管理者もしくは管理サーバ110からの指示を受けて、ストレージ130が搭載する物理デバイスもしくは外部デバイス定義処理253で定義された外部デバイスに対して、上位および下位論理デバイスを定義する処理である。
【0085】
ストレージ管理者若しくは管理サーバ110から論理デバイス定義指示を受け付けたST190は、当該指示をMA160に送信する(ステップ901)。論理デバイス定義指示には、論理デバイスが割り当てられる対象となる物理デバイス若しくは外部デバイスの番号と、割り当てられる上位論理デバイスの番号と、割り当てられる下位論理デバイスの番号と、当該下位論理デバイスを管理するCAの番号とが付加される。なお本実施形態では、説明の簡略化のため、1つの物理若しくは外部デバイスに対して1つの論理デバイスを割り当てるものとするが、2つ以上の物理若しくは外部デバイスからなるデバイスグループに対して1つの論理デバイスを、又は1つの物理若しくは外部デバイスに対して2つ以上の論理デバイスを、又は2つ以上の物理若しくは外部デバイスからなるデバイスグループに対して2つ以上の論理デバイスを定義しても構わない。ただし、それぞれの場合、下位論理デバイス管理情報201に、物理若しくは外部デバイス内での当該論理デバイスの開始位置およびサイズなどの情報付加、対応する物理および外部デバイス番号エントリの複数デバイス化が、物理および外部デバイス管理情報202、205に、対応する下位論理デバイス番号エントリの複数デバイス化がそれぞれ必要となる。
【0086】
論理デバイス定義指示を受信したMA160は論理デバイス定義指示に付加されている情報より対象CA150を特定し、特性されたCA150に論理デバイス定義指示を送信する(ステップ902)。
【0087】
対象CA150では、指示された物理若しくは外部デバイスに対して下位論理デバイスを登録する(ステップ903)。具体的には対象CAは、下位論理デバイス管理情報201の対象デバイスエントリ(論理デバイス定義指示に付加されている下位論理デバイスの番号に対応するエントリ)について、論理デバイス定義指示に付加されている下位論理デバイス番号をエントリ51に、論理デバイス定義指示に付加されている物理若しくは外部デバイスの番号をエントリ53に、下位論理デバイスのサイズをエントリ52に、論理デバイス定義指示に付加されている上位論理デバイス番号をエントリ55に各々登録し、デバイス状態54には「オンライン」を設定する。また、当該物理/外部デバイスの対応CA番号/下位論理デバイス番号を設定し、デバイス状態を「オンライン」に更新する。登録が完了したらCA140はMA160にその旨通知する。
【0088】
次にMA160では、論理デバイス定義指示によって指定された下位論理デバイスへ、上位論理デバイスを割り当て、制御情報が更新された旨を他の各部位に通知する(ステップ904)。具体的にはMA160は、上位論理デバイス管理情報203の当該デバイスエントリ(論理デバイス定義指示に付加されている上位論理デバイスの番号に対応するエントリ)について、論理デバイス定義指示に付加されている上位論理デバイスの番号をエントリ31に、上位論理デバイスのサイズをエントリ32に、論理デバイス定義指示に付加されているCA番号と下位論理デバイス番号をエントリ33に設定し、デバイス状態としてエントリ34には「オフライン」状態を設定し、エントリ35及び36に関しては未割当のため無効値を設定する。更に、当該論理デバイスの割当対象が外部デバイスの場合には、論理デバイス定義指示に付加されている外部デバイス番号をエントリ38に設定し、デバイスアクセスモード37は初期値として「PA直結」を設定する。更に、当該論理デバイスの割り当て対象が外部デバイスである場合には、外部デバイス管理情報205の対応上位論理デバイス番号73に当該上位論理デバイス番号を設定する。そして、MAは制御情報の更新があった旨を各PA及びSTに通知する。
【0089】
制御情報更新を通知されたPA140では更新のあった情報をメモリ143へ取り込む。又、制御情報更新を通知されたST160では、更新のあった情報を取り込んだ後、論理デバイス定義処理の完了を要求元であるストレージ管理者若しくは管理サーバへ報告すべく終了報告を出力する(ステップ905)。
【0090】
図10は、LUパス定義処理252の処理フローの一例を示す図である。ストレージ管理者若しくは管理サーバ110からLUパス定義指示を受け付けたST190がMA160に対して同指示を転送する(ステップ1001)。同指示には、対象上位論理デバイス番号とLUを定義するポート141番号とLUNに加えて、同LUをアクセスするホスト100の識別情報(ホストが有するポート107のWWNなど)と当該上位論理デバイスへの要求機能レベルが付加される。
【0091】
ここで要求機能レベルとしては、ストレージ130が提供するデータ複製やデバイス再配置などのデータ連携機能や、データをキャッシュ上に格納しておくキャッシュ常駐化によるアクセス高速化機能などの適用有無が指定される。尚、要求機能レベルとして、単に、当該上位論理デバイスがCA150経由で処理が必要か否かを示す情報を指定してもよい。
【0092】
MA160では、LUパス定義指示内において指定される上位論理デバイスに関する上位論理デバイス管理情報203内エントリ38より、当該デバイスが外部デバイスか否かを判定し(ステップ1002)、外部デバイスの場合は外部デバイス接続変更処理を行う(ステップ1003)。
【0093】
外部デバイス接続変更処理完了後又は、LUパス定義指示内において指定される上位論理デバイスが外部デバイスに対応付けられていない場合は、MAは、当該上位論理デバイスに対してLUパス登録を行う(ステップ1004)。具体的にはMAは、上位論理デバイス管理情報203の当該デバイスエントリのポート番号、ターゲットID、LUN35と接続ホスト名36にLUパス定義指示内において指定される対応情報を設定し、LUパス管理情報206のLUパス定義指示内において指定されるポートに関する空きエントリに、ターゲットID/LUN41を始めとする構成情報を、LUパス定義指示に従って設定する。
【0094】
登録及び設定が完了したら、その旨を他の各部位へ通知し、通知を受信したPA140は新たに設定、登録された情報を取込み、通知を受信したST190は新たに設定、登録された情報を取り込むと共に、要求元である管理サーバ110やストレージ管理者へ完了報告を通知すべく完了報告を出力する。
【0095】
図14は、外部デバイス接続変更処理256の処理フローの一例を示す図である。第1の実施例では、外部デバイスに対応する上位論理デバイスに対してLUパス定義される際に、当該外部デバイスに対してストレージ管理者が要求する機能レベルに基づきCA経由での入出力処理が必要であると判断された場合に、初期状態のPA直結接続から接続形態を切り替えるため、外部デバイス接続変更処理256が実行される。
【0096】
まず、MA160で、LUパス定義指示に付加された当該デバイスへの要求機能レベルをチェックし、CA経由での入出力処理が必要かを判定する(ステップ1401)。尚、要求機能レベルとしてデータ複製やデータ再配置等のデータ連携機能やキャッシュ常駐化等のディスクキャッシュを用いた機能が設定されている場合、若しくは要求機能レベルとして直接的にCA経由が必要である旨が指定されている場合には、CA経由での入出力処理が必要であると判断される。必要であれば、上位論理デバイス管理情報203のデバイスアクセスモード37に現在「PA直結」が登録されているならば(ステップ1402)、当該デバイスのデバイスアクセスモード37を「CA経由」に変更する(ステップ1403)。CA経由での入出力処理が必要ではないと判定された場合、若しくは必要だと判定されても現在デバイスアクセスモード37が「CA経由」になっている場合には、デバイスアクセスモード37の変更を行われない。
【0097】
以上の処理により、外部デバイスをストレージ130が管理する上位論理デバイスとしてストレージ130内に登録し、ホスト100に割り当てることができる。
【0098】
次に、このように外部デバイスがストレージ130の上位論理デバイスとしてホストに提供されている状態で、ホスト100から受信する入出力要求を処理する方法について、PA140での要求振り分け処理とCA150でのコマンド処理とライトアフタ処理の3つに分けて説明する。
【0099】
図11は、要求振り分け処理251の処理フローの一例を示す図である。要求振り分け処理251は、PA140内のポート141においてホスト100又は外部ストレージ装置180から受け取った入出力要求やデータ、および転送制御部144においてCA150や別のPA140から受け取った入出力要求やデータを、CA又は他のPA又はホスト又は外部ストレージ装置180等、適切な対象部位へ振り分ける処理である。要求振り分け処理251では、コマンドフレームを受信した際に、デバイス管理情報を参照して当該フレームの転送先を決定し、以降、当該コマンドによって開始される入出力処理(ファイバチャネルではエクスチェンジに相当する)でやりとりされるデータフレームなどの転送制御のために、当該入出力処理のルーティング制御情報を登録する。ルーティング制御情報は各PA140で独立に管理され、当該入出力処理の識別情報(ファイバチャネルの場合はフレームヘッダに格納されているエクスチェンジID)、要求元部位およびアドレス、要求先部位およびアドレスなどの情報を保持する。要求元および要求先アドレスには、ファイバチャネルの場合、コマンドフレームのヘッダ情報に含まれるソースIDとデスティネーションIDおよびLUNが用いられる。尚ホスト100は、外部デバイスに対してもストレージ130内に存在する物理デバイスに対しても、ストレージ130が管理するデバイスとしてアクセスするので、ホストからは外部デバイスも物理デバイスもポート141のLUNとしてアクセスされることになる。従って、ホストから受信するコマンドフレームのヘッダ情報には、デスティネーションIDとしてポート141のポートIDが、LUNとしてポート141でのLUNが設定されている。
【0100】
ホストからコマンドフレームを受信したPAは、PA直結モードでアクセスする場合には、対応PA140(即ち外部デバイスを有する外部ストレージを接続しているポートを有するPA)の番号、当該外部ストレージ180と接続されるポート141の番号、外部ストレージのポート181のポートID、及びポート181でのアクセス対象の外部デバイスのLUNを、要求先情報としてルーティング情報に登録する。
【0101】
また、CA経由モードでアクセスする場合にはPAは、経由するCA150の識別番号、及びコマンドフレームのヘッダ情報が示す上位論理デバイスに対応付けられている下位論理デバイス番号を、要求先情報としてルーティング情報に登録する。
【0102】
尚このルーティング制御情報には、外部デバイスへの入出力要求など、CA150からの入出力要求のルーティング情報も登録される。この場合、当該入出力要求の送信元情報としては、CA150番号やCA150で動作するコマンド処理254を特定する識別情報などが保持される。
【0103】
ポート141又は転送制御部144からデータやコマンドなどを含んだファイバチャネルフレームを受信したPA140では(ステップ1101)、フレーム種別によって処理を切り分ける(1102)。尚、フレーム種別は、フレームに含まれるデータから判別することができる。
【0104】
当該フレームがFCPコマンドフレームの場合、当該フレームの送信元によって処理を切り分ける(1103)。なお、本実施形態では、コマンドフレームは、ホスト100からポート141を介して受信する場合と、外部ストレージ180をアクセスするCA130や他PA140から転送制御部144を介して受信する場合の2つがある。
【0105】
まず、送信元がホストの場合、PAは受信フレームのヘッダ情報に含まれるアクセス対象の上位論理デバイスを表すLUNに基づいて、LUパス管理情報と上位論理デバイス管理情報を参照し、当該上位論理デバイスが外部デバイスに対応付けられており、かつデバイスアクセスモードが「CA経由」でない、すなわち第1の実施形態では「PA直結」であるかを判断する。当該上位論理デバイスが外部デバイスに対応付けられておりかつデバイスアクセスモードが「PA直結」である場合には更に、当該コマンドの要求種別がCA処理不要であるかを判断する。これらの条件を全て満たす場合、当該要求のアクセス形態はPA直結であると、それ以外の場合は当該要求のアクセス形態はCA経由であると決定される(ステップ1104〜1105)。
【0106】
PA直結アクセスの場合、FCPコマンドフレームを受信したPAは上位論理デバイス管理情報203及び外部デバイス管理情報205を参照して、当該外部デバイスを有する外部ストレージ装置180が接続されたPA140の識別番号、当該外部デバイスの外部ストレージ装置180内での識別情報であるターゲットポートID、ターゲットID、LUN等を取得し、これを入出力処理の要求先、当該フレームの送信元を入出力処理の要求元として、当該コマンドのルーティング制御情報を登録する(ステップ1106)。
【0107】
CA経由アクセスの場合は、PAは上位論理デバイス管理情報203を参照して、受信したコマンドフレームのアクセス対象となっている上位論理デバイスが対応するCA番号などを算出し、これを入出力処理の要求先、当該フレームの送信元を入出力処理の要求元として、当該コマンドのルーティング制御情報を登録する(ステップ1107)。
【0108】
一方、ステップ1103の切り分け処理で、当該コマンドフレームの送信元がホスト100以外、すなわちCA150もしくは他PA140の場合、当該コマンドフレームのヘッダ情報で指定されている外部ストレージ180の外部デバイスを転送先に決定し、これを当該入出力処理の要求先、当該フレームの送信元を入出力処理の要求元として当該コマンドのルーティング制御情報を登録する(ステップ1108,1109)。
【0109】
一方、ステップ1102の切り分け処理で、PA140で受信したフレームの種別がデータフレーム、受信準備完了通知フレーム、完了報告フレームの場合は、当該フレームに対応する入出力処理のルーティング制御情報を参照し、当該フレームの送信元部位の交信相手先を当該フレームの転送先として決定する。すなわち、PAが当該フレームを外部ストレージ180から受信した場合は当該入出力処理の要求元であるホスト100が接続されたPA140もしくはCA150が、ホスト100から受信した場合は当該入出力処理の要求先であるCA150もしくは外部ストレージ180が接続されたPA140が当該フレームの転送先として決定される。さらに、PA140が当該フレームをCA150もしくは他PA140から受信した場合は当該入出力処理の交信相手先(即ち当該フレームの送信元が当該入出力処理の要求元ならば要求先)であるホスト100又は外部ストレージ180が、それぞれ当該フレームの転送先として決定される(ステップ1110)。
受信フレームの転送先が決まったら、PA140は転送先部位によって処理を切り分ける(ステップ1111)。転送先が他のPA140の場合は当該入出力要求のルーティング制御情報に登録されている転送先のアドレスを当該フレームの送信先アドレスへ設定する(ステップ1112)。すなわち、送信先が外部デバイスの場合、受信したフレームのデスティネーションIDをルーティング制御情報に当該入出力処理の要求先として登録されている外部デバイスのターゲットポートID(即ちポート181のポートID)へ、また、同フレーム内のLUNなどのアドレス情報を当該外部デバイスのアドレス(即ち外部デバイス管理情報を参照して取得したLUN等)に書き換え、送信先がホスト100の場合、受信フレームのデスティネーションIDをルーティング制御情報に当該入出力処理の要求元として登録されているホスト100のポート107のポートIDへ書き換える。
【0110】
また、転送先が当該PA140内のポート141に接続したホスト100又は外部ストレージ180の場合は当該ポート141のアドレスを当該フレームの送信元アドレスへ設定する(ステップ1113)。
そして、コマンド、データ、受信準備完了報告、完了報告フレームを受信したPA140は決定された転送先であるホスト100、又は外部ストレージ180、又はCA150、又はPA140へ当該フレームを転送する(ステップ1114)。さらに、転送を完了した当該フレームが完了報告フレームだった場合は、当該入出力処理のルーティング制御情報の登録を解除する(ステップ1115,1116)。
【0111】
また、PAが受信したフレームがFCP関連のフレームでない場合は、ファイバチャネルのノードポートとして従来公知な処理を当該フレーム受信PA140の制御プロセッサ142にて実行する(ステップ1117)。
【0112】
なお、要求振り分け処理が実行された結果、コマンドフレームの転送先がCA150であると決定された場合、フレーム以外にアクセス対象であるCA番号、下位論理デバイス番号、LBA、サイズなどの情報を付加して転送先のCAへ送信する。また、コマンドフレームに続くデータフレームなどをCA150に転送する場合は、PA140とCA150のそれぞれの転送制御部において、既に確立したコマンドシーケンスを意識したデータ転送を行う。
【0113】
図12は、コマンド処理254の処理フローの一例を示す図である。コマンド処理は、CA150において下位論理デバイスに対する入出力要求を処理するものである。
【0114】
要求振り分け処理251の結果、CA150で受信されたFCPコマンドに対して、コマンド種別がチェックされる(ステップ1202)。当該FCPコマンドの要求がリードの場合は、ディスクキャッシュ154上にリード対象のデータがヒットしているか(キャッシュに格納されているか)をキャッシュ管理情報203を参照して判定し(ステップ1203)、ヒットしている場合は、ステップ1208でPA140へのデータ送信を開始する。
【0115】
キャッシュミスの場合は、キャッシュ管理情報203を更新してディスクキャッシュ154に領域を確保し(ステップ1204)、当該データが格納される物理デバイス若しくは外部デバイスからキャッシュへのステージングを実行する。リードデータが格納されているデバイスが物理デバイスであるか外部デバイスであるかは、CAが下位論理デバイス管理情報210を参照することによって判断することができる(ステップ1205)。
【0116】
リードデータが格納されているデバイスが物理デバイスであれば、CAは物理デバイス管理情報202より特定したディスク装置157に対してリード要求を発行してデータを読み出し(ステップ1206)、読み出したデータをディスクキャッシュ154の確保領域に格納する(ステップ1207)。
【0117】
リードデータが格納されているデバイスが外部デバイスであれば、CAは外部デバイス管理情報205を参照してエントリ78からアクセス対象PA140を特定し、外部デバイスに対するリード要求を当該PAへ送信する(ステップ1210)。リード要求を受信したPA140では要求振り分け処理251によって当該リード要求を外部デバイスに対して送信し、応答として外部ストレージ装置からリードデータを受信し、外部ストレージ装置180から受信したリードデータをCA150へ返送する。CAはPAから受信したリードデータをディスクキャッシュ154の確保領域に格納する(ステップ1211、1207)。
【0118】
ディスクキャッシュにリードデータが格納されるとCAは、ディスクキャッシュ154に格納されたデータをFCPコマンドフレーム転送元のPA140へ送信し(ステップ1208)、PA140では要求振り分け処理251が当該データをホストへ転送する。
【0119】
CA150がPAから受信したFCPコマンドフレームがライトの場合、CAはライトデータに対応する旧データがディスクキャッシュ154に格納されているか否かを判断し(1212)、キャッシュミスの場合にはディスクキャッシュ154領域を割り当てる(1213)。
【0120】
次にCAはFCPコマンドフレーム転送元のPA140に対して、転送準備完了を送信する(ステップ1214)。転送準備完了を受信したPA140の要求振り分け処理251は転送準備完了をホスト100へ転送し、ホスト100からライトデータが送られてくると、PA140は先ほどのCA150へデータを送信する。CA150ではPAから受信したライトデータを確保したディスクキャッシュ154上の領域へ格納する(ステップ1215、1216)。
【0121】
また、CA150で受信したコマンドがリードでもライトでもない場合、例えばモードセンスなどのセンス系コマンドや診断系のコマンドの場合は、一般的なSCSIストレージの仕様に基づき適切な処理を実行する(ステップ1217)。
【0122】
そして、コマンド処理を完了したことを、ホスト100に接続しているPA140へ報告し、PA140の要求振り分け処理251により、ホスト100へ完了報告フレームが送信される(ステップ1209)。
【0123】
図13は、ライトアフタ処理257の処理フローの一例を示す図である。ライトアフタ処理は、CA150におけるコマンド処理254の結果、ディスクキャッシュ154に格納されたライトデータをディスク装置157へ書き出す処理である。ディスクキャッシュ154上に保持されたライトデータはキャッシュ管理情報203で管理される。通常、ライトデータやディスクからリードされたリードデータは、なるべく古いものから順にディスクキャッシュ154より追い出されるように、キューなどで管理されている。
【0124】
そういった従来公知の方法により管理されたデータの中から、CAはディスクへ実際に書き込むデータを選択し(ステップ1301)、当該データが格納されるディスクが外部デバイスに対応づけられているか物理デバイスに対応付けられているかを下位論理デバイス管理情報201に基づいて判断する(ステップ1302)。
【0125】
ライトデータを物理デバイスに書き込む場合にはCAは物理デバイス管理情報202を参照してデータを書き込むディスクを特定し、ライトデータを特定されたディスクに書き込む(ステップ1303)。
【0126】
一方ライトデータを外部デバイスに書き込む場合には、CAは外部デバイス管理情報205を参照してライトデータが書き込まれる外部デバイスを有する外部ストレージと接続しているPAを特定し、当該PAへライト要求を送信する(ステップ1304)。ライト要求を受信したPAでは要求振り分け処理251により当該ライト要求を外部ストレージ180に転送し、ライト要求に対する応答として当該外部ストレージ180から転送準備完了通知を受信する。すると当該PAは転送準備完了通知をライト要求送信元のCAへ送信し、これを受信したCAはライトデータを当該PAへ送信する(ステップ1305,1306)。ライトデータを受信したPAは要求振り分け処理251によりライトデータを上述の外部ストレージ180に送信し、外部ストレージ180によってライトデータが外部デバイスに書き込まれる。
【0127】
CAは、ライトデータを物理デバイス若しくは外部デバイスへライトした後、ライトデータが格納されていたディスクキャッシュ上の領域を解放する(ステップ1307)。
【0128】
第二に、第15図から第16図を参照して,第2の実施形態を説明する。
【0129】
第2の実施形態では、外部デバイスに対応する上位論理デバイスについて、LUパス定義時に一旦決定された接続形態(即ち、PA直結かCA経由か)を、その後の当該デバイスへの機能要求レベルの変化に応じて、切り替えるものである。尚、接続形態を切り替える際にも、当該上位論理デバイスへのホストからの入出力要求は受け続ける。
【0130】
尚、第2の実施形態では、第1の実施形態とほぼ同じハードウェアおよびソフトウェア構成を有するため、その差異についてのみ説明する。
【0131】
図3を用いて、第2の実施形態における上位論理デバイス管理情報203の構成例を説明する。第1の実施形態との違いは、デバイスアクセスモード37の値として、「PA直結」、「CA経由」に加えて「PA直結移行中」を追加したことである。「PA直結移行中」は外部デバイス接続形態を「CA経由」から「PA直結」へ切り替える過渡状態、すなわち、後述する切替処理が対応CA150にて実行中であることを示す。また、第2の実施形態では、第一の実施形態における上位論理デバイス管理情報203に、更に切替進捗ポインタ39が追加される。このポインタは当該上位論理デバイスが「PA直結移行中」である場合に使用され、当該上位論理デバイスのうち、外部接続の接続形態切替処理が未完了な領域の先頭アドレスを示す情報である。進捗ポインタ39は、後述するCA150のキャッシュミス化処理の進捗に応じて更新される。
【0132】
図5を用いて、第2の実施形態における下位論理デバイス管理情報201の構成例を説明する。第2の実施形態では、第一の実施形態における下位論理デバイス管理情報201に加えて、更に切替進捗ポインタ56が追加される。進捗ポインタの内容は上記上位論理デバイス管理情報203のものと同じである。この進捗ポインタ56もCA150によるキャッシュミス化処理の進捗に応じて更新される。
【0133】
上位論理デバイス管理情報と下位論理デバイス管理情報とで2重に進捗ポインタを管理することで、MA160で保持する上位論理デバイス管理情報203への更新頻度を抑えることが可能となる。上位論理デバイス管理情報203が更新されると、ストレージ装置130内の全PA140がメモリ143へ更新情報を取り込む必要があるため、上位論理デバイス管理情報203の更新頻度を抑制することは、ストレージ装置130の性能を維持する上では有効である。
【0134】
ただし、上位論理デバイス管理情報203が更新されても更新情報がすぐには各PAに反映されないとなると、PA140は入出力要求振り分け処理において古い切替進捗ポインタ39を参照することになる。従って、既にキャッシュミス化を終えた領域についてもPA140からCA150へ入出力要求が転送されることになる。よって、CA150のコマンド処理254で、キャッシュミス化処理を終えた領域へのライト要求についてはライトアフタで処理せず、即物理デバイス若しくは外部デバイスへ書き込むなど、キャッシュミス化処理で利用したディスクキャッシュ154を処理後速やかに解放する必要がある。
【0135】
図15に、第2の実施形態における外部デバイス接続変更処理256の処理フローの一例を示す。外部デバイス接続変更処理は、第1の実施形態と同様外部デバイスに対応する上位論理デバイスがホスト100に割り当てられ、LUパスが定義される際に実行されるのに加え、MA160がST190を介してストレージ管理者もしくは管理サーバ110から、上位論理デバイスに対する機能要求レベルの変更指示を受信した場合に、MA160より実行される。
【0136】
機能要求レベルの変更指示を受信したMAは、当該変更指示内の情報によって特定される上位論理デバイスの接続形態をCA経由とすべきか否かを、当該変更指示に基づいて判断する(ステップ1701)。CA経由とすべきである場合には、現在当該上位論理デバイスのアクセスモードがPA直結モードとなっているかどうかをMAは上位論理デバイス管理情報203を参照して判断する(ステップ1702)。PA直結モードである場合には、MAは当該上位論理デバイスの接続形態を「PA直結」から「CA経由」へ変更する必要があるが、この場合の処理は第1の実施形態の図14に示す処理と同様である(ステップ1703)。既にCA直結モードとなっている場合には変更は必要ないので処理を終了する。
【0137】
ステップ1701に戻って、当該上位論理デバイスの接続形態をPA経由とすべき場合、MAは上位論理デバイス管理情報203を参照して現在当該上位論理デバイスのデバイスアクセスモードがCA経由となっているかPA経由となっているかを判断する(ステップ1704)。
【0138】
CA経由となっている場合には、MAは接続形態を「CA経由」から「PA直結」へ変更する必要がある。そこでまずMA160は、当該上位論理デバイスの上位論理デバイス管理情報203内のデバイスアクセスモード37を「PA直結移行中」へ変更し(ステップ1705)、当該上位論理デバイスに対応付けられている下位論理デバイスを管理しているCAを上位論理デバイス管理情報203を参照して特定する。そして特定されたCAに当該上位論理デバイスの接続形態がCA経由からPA直結に変更される旨を通知する(ステップ1706)。
【0139】
通知を受けたCA150では、対応する下位論理デバイスの全データについてディスクキャッシュ154を検索しディスクキャッシュをミス化、すなわち、物理デバイス若しくは外部デバイスへ未更新のデータはディスクキャッシュから対応デバイスへ書き出してデバイス内のデータを更新した後、更新済みのデータについては即、当該データに割り当てられたキャッシュ領域を解放する。検索はキャッシュ管理情報を用いて、当該下位論理デバイスの先頭から順次行い、検索およびミス化処理が終わった部分については、上位論理デバイス及び下位論理デバイス管理情報の切替進捗ポインタを進めることで進捗を管理する。
【0140】
ディスクキャッシュの全領域についてミス化処理が完了したら、CAはその旨をMA160へ報告し(ステップ1708)、MA160で上位論理デバイス管理情報203内のデバイスアクセスモード37を「PA直結」へ変更して接続形態変更処理を完了する。
【0141】
図16に、第2の実施形態における要求振り分け処理251の処理フローの一例を示す。第2の実施形態における要求振り分け処理251では、図11に示す第一の実施形態における要求振り分け処理と比べると、受信したファイバチャネルフレームがFCPコマンドフレームであり、送信元がホストであり、コマンドの対象デバイスが外部デバイスで、アクセスモードが「CA経由」でなく、コマンド要求種別がCA処理不要のときに、さらにアクセスモードが「PA直結移行中」でかつ当該コマンド内LBAとブロック数で示されるアクセス領域が当該上位論理デバイスの切替進捗ポインタ39よりも後にあるかを判断するステップ(ステップ1818)が追加される。アクセスモードが「PA直結移行中」でないか、PAが受信したコマンドが進捗ポインタよりも前、すなわちPA直結へ切替済みの領域を対象としている場合には、アクセス先を外部デバイスを有する外部ストレージ装置180が接続されたPAとし(ステップ1806)、そうでない場合、すなわちアクセスモードが「PA直結移行中」でかつアクセス先が未切替な部分である場合は、CAへ当該コマンドフレームを転送する(ステップ1807)。
【0142】
なお、本発明は上記の実施形態に限定されず、数々の変形が可能である。
【0143】
例えば、本実施形態では、外部デバイスが対応付けられている上位論理デバイスのアクセスモードが「PA直結」であっても、受信コマンドが診断系やセンス系などのコマンドの場合はCA150が当該コマンド処理を行っている。しかしCA150の代わりにMA160の制御プロセッサ162がこれらのコマンド処理を行っても構わない。この場合、本実施形態にあるように、全ての外部デバイスをCA250および下位論理デバイスへ割り当てることなく、直接上位論理デバイスへ割り当てることが可能となる。
【0144】
また、例えば、本実施形態では、ホスト100とストレージ130と外部ストレージ180の間をファイバチャネルで接続しているが、上位にSCSIプロトコルを採用するIPネットワークで接続しても構わない。その場合、ホスト100とストレージ130間、ストレージ130と外部ストレージ間が異なる種類のネットワークであってもよい。
【0145】
また、図17のように外部ストレージ180がJBODなどの冗長性のないデバイスの場合、ストレージ130のCA150にて複数の外部デバイスでRAIDを構成することも可能である。ただし、その場合は論理デバイス定義の段階で、当該上位論理デバイスのアクセスモードを「CA経由」と設定し、下位論理デバイス1つに対して外部デバイス複数の対応関係を下位論理デバイス管理情報201で管理するか、もしくは外部デバイスによって構成されるRAIDを管理するための情報を新設してCAで管理すると共に、外部デバイスRAIDと下位論理デバイスとの対応を下位論理デバイス管理情報201で管理する必要がある。
【0146】
【発明の効果】
本発明のストレージシステムによれば、他のストレージシステムと接続して他のストレージシステム内のデバイスを自システムのデバイスとしてホスト計算機に提供することができ、また、他のストレージシステム内のデバイスに対する処理によるストレージシステムの負荷を低減することができる。また、他のストレージシステム内のデバイスへの接続形態を、ホストからのI/Oを受けつつ切り替えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される計算機システムのハードウェア構成の一例を示す図である。
【図2】本発明が適用されるストレージのソフトウェア構成の一例を示す図である。
【図3】上位論理デバイス管理情報の一例を示す図である。
【図4】LUパス管理情報の一例を示す図である。
【図5】下位論理デバイス管理情報の一例を示す図である。
【図6】物理デバイス管理情報の一例を示す図である。
【図7】外部デバイス管理情報の一例を示す図である。
【図8】外部デバイス定義処理の一例を示す図である。
【図9】論理デバイス定義処理の一例を示す図である。
【図10】LUパス定義処理の一例を示す図である。
【図11】要求振り分け処理の一例を示す図である。
【図12】コマンド処理の一例を示す図である。
【図13】ライトアフタ処理の一例を示す図である。
【図14】外部デバイス接続変更処理の一例を示す図である。
【図15】外部デバイス接続変更処理の他の一例を示す図である。
【図16】要求振り分け処理の他の一例を示す図である。
【図17】本発明が適用される計算機システムの他の一例を示す図である。
【符号の説明】
100…ホスト
110…管理サーバ
120…ファイバチャネルスイッチ
130…ストレージ装置
140…プロトコル変換部
150…キャッシュ制御部
160…構成管理部
170…相互結合網
180…外部ストレージ装置
190…管理端末
201…下位論理デバイス管理情報
202…物理デバイス管理情報
203…キャッシュ管理情報
204…上位論理デバイス管理情報
205…外部デバイス管理情報
206…LUパス管理情報
251…要求振り分け処理
252…LUパス定義処理
253…外部デバイス定義処理
254…コマンド処理
255…論理デバイス定義処理
256…外部デバイス接続変更処理
257…ライトアフタ処理
Claims (11)
- 計算機と、1又は複数の第一のストレージデバイスを有する他のストレージシステムとに接続されるストレージシステムであって、
前記計算機と接続される第一の制御部と、
前記計算機が使用するデータを格納する1又は複数の第二のストレージデバイスとキャッシュメモリとを有し、前記第二のストレージデバイス及び前記キャッシュメモリへのデータの入出力を制御する第二の制御部と、
前記他のストレージシステムと接続される第三の制御部と、
前記第一の制御部、前記第二の制御部、及び前記第三の制御部を相互に接続する相互接続網とを有し、
各前記第一のストレージデバイス及び各前記第二のストレージデバイスはそれぞれ前記第一の制御部内に定義される論理デバイスに対応付けられると共に、前記論理デバイスごとに、該論理デバイスに対応付けられた前記第一のストレージデバイス及び又は前記第二のストレージデバイスに対する接続形態を示すアクセスモードが設定され、
前記アクセスモードには、前記論理デバイスに前記第一のストレージデバイスが対応付けられ、かつ前記第二の制御部を経由せずに前記第三の制御部を介して前記第一のストレージデバイスに入出力要求を転送する第一のアクセスモードと、該第一のアクセスモード以外のアクセスモードであって前記第二の制御部を経由して前記第一のストレージデバイスに入出力要求を転送する第二のアクセスモードとが存在し、
前記第一の制御部は、
前記計算機から入出力対象の前記論理デバイスを示す第一の識別情報を有する第一の入出力要求を受信し、該第一の識別情報と、該第一の識別情報に対応する前記論理デバイスに対して設定された前記アクセスモードとに基づいて第二の入出力要求を前記第二の制御部若しくは前記第三の制御部のいずれに送信するかを選択する機能を有し、
前記第一の識別情報に対応する前記論理デバイスに前記第一のストレージデバイスが対応付けられており、該論理デバイスに設定された前記アクセスモードが前記第一のアクセスモードである場合に、前記計算機からの前記第一の入出力要求における前記第一の識別情報を前記第三の制御部の識別情報に書き換えた前記第二の入出力要求を生成し、生成した該第二の入出力要求を前記第三の制御部に送信する一方、前記論理デバイスに設定された前記アクセスモードが前記第二のアクセスモードである場合に、前記計算機からの前記第一の入出力要求における前記第一の識別情報を前記第二の制御部の識別情報に書き換えた前記第二の入出力要求を生成し、生成した該第二の入出力要求を前記第二の制御部に送信する
ことを特徴とするストレージシステム。 - 請求項1記載のストレージシステムにおいて、
前記第一の入出力要求に含まれる前記第一の識別情報に対応する前記論理デバイスが前記第二のストレージデバイスと対応付けられている場合に、前記第一の制御部は前記第一の入出力要求に含まれる前記第一の識別情報を前記第二の制御部の識別情報に書き換えることにより前記第二の入出力要求を生成し、生成した該第二の入出力要求を前記第二の制御部に送信する
ことを特徴とするストレージシステム。 - 請求項1記載のストレージシステムにおいて、
前記第一の識別情報に対応する前記論理デバイスに設定された前記アクセスモードが前記第二のアクセスモードである場合に、前記計算機からの前記第一の入出力要求における前記第一の識別情報を前記第二の制御部の識別情報に書き換えた前記第二の入出力要求を生成し、生成した該第二の入出力要求を前記第二の制御部に送信する
ことを特徴とするストレージシステム。 - 請求項1記載のストレージシステムにおいて、
更に前記第一の制御部、前記第二の制御部、及び前記第三の制御部を管理する構成管理部を有し、
前記構成管理部は、前記第一の識別情報と対応付けられているストレージデバイスの識別情報を管理する
ことを特徴とするストレージシステム。 - 請求項4記載のストレージシステムにおいて、
前記構成管理部が前記第一の識別情報と対応付けて前記第一のストレージデバイスの識別情報及び前記第二の制御部の識別情報を管理している場合に、前記第一の制御部は、前記第一の入出力要求に含まれる前記第一の識別情報を前記第二の制御部の識別情報に書き換えることにより前記第二の入出力要求を生成し、生成した該第二の入出力要求を前記第二の制御部に送信する
ことを特徴とするストレージシステム。 - 計算機と、1又は複数の第一のストレージデバイスを有する他のストレージシステムとに接続されるストレージシステムであって、
前記計算機と接続される第一の制御部と、
1又は複数の第二のストレージデバイスとキャッシュメモリとを有する第二の制御部と、
前記他のストレージシステムと接続される第三の制御部と、
前記第一の制御部、前記第二の制御部、及び前記第三の制御部を相互に接続する相互接続網とを有し、
各前記第一のストレージデバイス及び各前記第二のストレージデバイスはそれぞれ前記第一の制御部内に定義される論理デバイスに対応付けられると共に、前記論理デバイスごとに、該論理デバイスに対応付けられた前記第一のストレージデバイス及び又は前記第二のストレージデバイスに対する接続形態を示すアクセスモードが設定され、
前記アクセスモードには、前記論理デバイスに前記第一のストレージデバイスが対応付けられ、かつ前記第二の制御部を経由せずに前記第三の制御部を介して前記第一のストレージデバイスに入出力要求を転送する第一のアクセスモードと、該第一のアクセスモード以外のアクセスモードであって前記第二の制御部を経由して前記第一のストレージデバイスに入出力要求を転送する第二のアクセスモードとが存在し、
前記第一の制御部は、前記計算機から入出力対象の前記論理デバイスとして前記第一のストレージデバイスと対応付けられた前記論理デバイスを示す第一の識別情報を有する第一の入出力要求を受信した場合に、該第一の識別情報と、該第一の識別情報に対応する前記論理デバイスに対して設定された前記アクセスモードとに基づいて、第二の入出力要求を前記相互接続網と前記第三の制御部とを経由する第一の経路を介して前記他のストレージシステムに送信するか、該第二の入出力要求を前記相互接続網と前記第二の制御部と前記第三の制御部とを経由する第二の経路を介して前記他のストレージシステムに送信するかを選択する機能を有し、
前記論理デバイスに設定された前記アクセスモードが前記第一のアクセスモードである場合に、前記計算機からの前記第一の入出力要求における前記第一の識別情報を前記第三の制御部の識別情報に書き換えた前記第二の入出力要求を生成し、生成した該第二の入出力要求を前記第一の経路を介して前記他のストレージシステムに送信する一方、前記論理デバイスに設定された前記アクセスモードが前記第二のアクセスモードである場合に、前記計算機からの前記第一の入出力要求における前記第一の識別情報を前記第二の制御部及び前記第三制御部の識別情報に書き換えた前記第二の入出力要求を生成し、生成した該第二の入出力要求を前記第二の経路を介して前記他のストレージシステムに送信する
ことを特徴とするストレージシステム。 - 請求項6記載のストレージシステムにおいて、
更に前記第一の制御部、前記第二の制御部、及び前記第三の制御部を管理する、前記相互接続網に接続される構成管理部を有しており、
前記構成管理部は、
前記第三の制御部に前記他のストレージシステムが接続されたことを契機に指示を受け、前記第一のストレージデバイスに対する前記第二の入出力要求を、前記第一の経路若しくは前記第二の経路のいずれを介して前記他のストレージシステムに送信するかを設定する
ことを特徴とするストレージシステム。 - 請求項7記載のストレージシステムにおいて、
前記構成管理部は、前記第一のストレージデバイスに関する処理が前記第二の制御部で実行される場合に、前記第二の入出力要求を前記第二の経路を介して前記他のストレージシステムに送信するよう設定する
ことを特徴とするストレージシステム。 - 請求項7記載のストレージシステムにおいて、
前記構成管理部は、前記第一のストレージデバイスに対する入出力要求を前記他のストレージシステムに送信するための経路を変更するよう設定する
ことを特徴とするストレージシステム。 - 計算機に接続されるストレージシステムに対して、1又は複数の第一のストレージデバイスを有する他のストレージシステムを接続する方法であって、
前記ストレージシステムは、前記計算機と接続される第一の制御部と、1又は複数の第二のストレージデバイス及びキャッシュメモリを有する第二の制御部と、前記他のストレージシステムと接続される第三の制御部と、前記第一の制御部、前記第二の制御部、及び前記第三の制御部を管理する構成管理部と、前記第一の制御部、前記第二の制御部、前記第三の制御部、及び構成管理部を相互に接続する相互接続網とを有し、
各前記第一のストレージデバイス及び各前記第二のストレージデバイスはそれぞれ前記第一の制御部内に定義される論理デバイスに対応付けられると共に、前記論理デバイスごとに、該論理デバイスに対応付けられた前記第一のストレージデバイス及び又は前記第二のストレージデバイスに対する接続形態を示すアクセスモードが設定され、
前記アクセスモードには、前記論理デバイスに前記第一のストレージデバイスが対応付けられ、かつ前記第二の制御部を経由せずに前記第三の制御部を介して前記第一のストレージデバイスに入出力要求を転送する第一のアクセスモードと、該第一のアクセスモード以外のアクセスモードであって前記第二の制御部を経由して前記第一のストレージデバイスに入出力要求を転送する第二のアクセスモードとが存在し、
前記第一の制御部は、前記計算機から入出力対象の前記論理デバイスとして前記第一のストレージデバイスと対応付けられた前記論理デバイスを示す第一の識別情報を有する第一の入出力要求を受信した場合に、該第一の識別情報と、該第一の識別情報に対応する前記論理デバイスに対して設定された前記アクセスモードとに基づいて、第二の入出力要求を前記相互接続網と前記第三の制御部とを経由する第一の経路を介して前記他のストレージシステムに送信するか、該第二の入出力要求を前記相互接続網と前記第二の制御部と前記第三の制御部とを経由する第二の経路を介して前記他のストレージシステムに送信するかを選択する機能を有し、
前記構成管理部が、前記論理デバイスの前記アクセスモードを設定する第1のステップと、
前記第一の制御部が、前記計算機から入出力対象の前記論理デバイスとして前記第一のストレージデバイスと対応付けられた前記論理デバイスを示す第一の識別情報を有する第一の入出力要求を受信する第2のステップと、
前記第一の制御部が、前記論理デバイスに設定された前記アクセスモードが前記第一のアクセスモードである場合に、前記計算機からの前記第一の入出力要求における前記第一の識別情報を前記第三の制御部の識別情報に書き換えた前記第二の入出力要求を生成し、生成した該第二の入出力要求を前記第一の経路を介して前記他のストレージシステムに送信する一方、前記論理デバイスに設定された前記アクセスモードが前記第二のアクセスモードである場合に、前記計算機からの前記第一の入出力要求における前記第一の識別情報を前記第二の制御部及び前記第三制御部の識別情報に書き換えた前記第二の入出力要求を生成し、生成した該第二の入出力要求を前記第二の経路を介して前記他のストレージシステムに送信する第3のステップと
を備えることを特徴とするストレージシステムの接続方法。 - 請求項10記載のストレージシステムの接続方法において、
前記構成管理部は管理装置とネットワークを経由して接続されており、
前記構成管理部が、前記管理装置から接続経路の変更指示を受信する第4のステップと、
前記変更指示に基づいて、前記構成管理部が、前記他のストレージシステム内の前記第一のストレージデバイスに格納されているデータに対する前記第二の入出力要求を送信する経路を変更するよう、前記論理デバイスにおける前記アクセスモードの設定を変更する第5のステップを有する
ことを特徴とするストレージシステムの接続方法。
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