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JP4463153B2 - 回路 - Google Patents
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Description

本発明は、位相誤差を小さくでき、かつ高周波ジッタ成分および低周波ワンダ成分を同時に抑圧することができる回路に関する。
従来からOTN(Optical Transport Network)信号からSDH(Synchronous Digital Hierarchy)信号のクロックを再生するためのPLL回路が広く用いられている。
ここで、2種類の位相比較器を備え、入力信号と発振器出力との間の位相差の大小によって精度の高い方の位相比較器を選択してループフィルタへの入力とすることにより高い周波数精度と位相精度を得、また、入力信号あるいは入力信号を分周した信号を、ループフィルタのサンプリング周波数の信号源として使用し、ループフィルタの特性周波数を入力信号の周波数増減に追従させることにより広い周波数帯域に渡り高速な応答を得、さらに、数値制御発振器を用いて広い入力周波数範囲に渡り連続的かつ高速な周波数変更を可能にし、良好な過渡応答を得、さらにまた、入力信号と発振器出力との間の位相差が著しく大きい場合、つまりPLL回路のロックが外れている場合は、入力信号周波数の検出値を発振器6の出力周波数に設定することにより入力信号の周波数が大きく変化したときの追従速度を向上させることで、簡単な構成で広い入力周波数範囲に渡り、高い位相精度と高速応答が得られるPLL回路を提供することができる技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−278126号公報
しかしながら、上述した従来例においては次のような問題点があった。
OTN信号からSDH信号のクロックを再生する場合、非同期スタッフ多重に起因する高周波ジッタ成分と低周波ワンダ成分の両方が発生する。ここで高周波ジッタ抑圧回路および低周波ワンダ抑圧回路を考えた場合、2つの問題点が発生する。
一つは、OTN信号からSDH信号のクロックを再生した際に発生する低周波ワンダ成分を抑圧するために、PLL回路の位相雑音遮断周波数を0.1Hz〜1Hz程度に設定する必要があるが、この場合、位相誤差が大きくなるため、例えば、図9に示すような回路規模の大きい完全積分型のPLL回路で実現する必要があり、コストが高くなることである。さらに、遮断周波数を低周波に設定した場合、Pull−out/Lock Range(Dynamic Rangeのことであり、Static RangeであるHold−in/Pull−in Rangeとは異なる)が狭くなり、結果的に高周波ジッタ成分の抑圧機能が低下してしまうことである。
すなわち、PLL自身のPull−out/Lock Rangeを超えた高周波ジッタ成分が入力された場合、高周波ジッタ成分そのものは抑圧されるものの、Pull−out/Lock Range内で制御しきれなかったジッタ成分は、PLL制御サイクル(自然角周波数)毎に重畳されることになり、新たなジッタ・ワンダ成分を発生させてしまう。
具体的には、遮断周波数を0.08Hz〜0.1Hz程度とした場合、直流ループゲインが、約0.5と算出されるが、例えば、1000nsの高周波ジッタ成分が入力された場合の周波数変動量は、位相変動角(φ=Δω/直流ループゲイン)より、0.5ppmと算出される。これは、理論上、Pull−out/Lock Rangeが最低0.5ppm以上必要であることを意味する。しかし、実際、遮断周波数を0.08Hz〜0.1Hz程度に設定した場合、Pull−out/Lock Rangeを0.5ppm以上確保することは困難である。
さらに詳細に説明すると、Pull−out/Lock Range(ΔωpL)は、直流ループゲインと位相比較周波数により算出することができる。ここで、OTU2信号の1フレーム周期である328kHzが、位相比較周波数となることから、ΔωpL=Ko=0.5より、周波数換算されたPull−out/Lock Rangeは、(0.5/2π)/328kHz=0.2426ppmと算出され、1000nsの高周波ジッタ成分が入力された場合の設計条件であるPull−out/Lock Range=0.5ppm以上を満たすことができない。
したがって、図9に示すような完全積分型によるPLL回路1段のみで高周波ジッタ成分および低周波ワンダ成分を同時に抑圧することは理論上困難である。
もう一つは、上記の問題点を回避するために、例えば、図10に示すような高周波ジッタ抑圧回路と低周波ワンダ抑圧回路を回路規模の小さい不完全積分型のPLL回路で多段接続した場合、高周波ジッタ成分および低周波ワンダ成分は同時に抑圧可能であるが、同時に各々のPLL回路で発生する位相誤差Ess(Steady State Error)が重畳されることである。
この点については、以下の算式を参照することで理解が可能である。
Figure 0004463153
したがって、多段接続数を増やした分、位相誤差が増加するため、これまで不完全積分型のPLL回路では多段接続できない場合が多かった。
そこで、本発明は、位相誤差を小さくでき、かつ高周波ジッタ成分および低周波ワンダ成分を同時に抑圧することができる回路を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、第1の出力信号を備える高周波ジッタ抑圧部である第1のPLL部と、第2の出力信号を備える、前記第1の出力信号を受け取る低周波ワンダ抑圧部である第2のPLL部と、第3の出力信号を備え、前記第2の出力信号を受け取る再生クロック部である第3のPLL部と、前記第1のPLL部、前記第2のPLL部および前記第3のPLL部の位相状態を監視するPhase Monitor部と、前記Phase Monitor部からの位相状態情報に基づいて最適なアンプゲイン定数を設定するAmp Controller部とを備え、前記第1のPLL部は、基準となるクロックを位相比較周波数まで分周する第1の1/N部と、前記第3の出力信号を位相比較周波数まで分周する第1の1/M部と、位相比較処理を行なう第1のPhase Detector部と、直流成分を増幅させる第1のAmp部と、直流信号で出力周波数を制御する第1のVCO部とを備え、前記第2のPLL部は、前記第1の出力信号を位相比較周波数まで分周する第2の1/N部と、前記第2の出力信号を位相比較周波数まで分周する第2の1/M部と、位相比較処理を行なう第2のPhase Detector部と、直流成分を増幅させる第2のAmp部と、直流信号で出力周波数を制御する第2のVCO部とを備え、前記第3のPLL部は、前記第2の出力信号を位相比較周波数まで分周する第3の1/N部と、前記第3の出力信号を位相比較周波数まで分周する第3の1/M部と、位相比較処理を行なう第3のPhase Detector部と、直流成分を増幅させる第3のAmp部と、直流信号で出力周波数を制御する第3のVCO部とを備える回路であって、前記第3の出力信号は、前記第1のPLL部と前記第2のPLL部と前記第3のPLL部とをマルチループ・シンセサイザ構成とするように、前記第1のPLL部にフィードバックされ、前記第2のPLL部の位相誤差および前記第3のPLL部の位相誤差は無関係に、前記第1のPLL部の位相誤差がマルチループ全体の最終的な位相誤差となり、前記Amp Controller部は、前記Phase Monitor部からの位相状態情報に基づいて、前記各PLL回路への入力信号の周波数が急激に変動して過渡的に、前記各PLL回路の少なくとも1つ以上のPLL回路の位相誤差が瞬間的に現れ、前記マルチループ全体の位相誤差と前記第1のPhase Detector部の位相比較周期とを比較して、前記マルチループ全体の位相誤差が前記第1のPhase Detector部の位相比較周期と同一以上であると判定した場合、前記マルチループ全体でPLL Slip状態を引き起こすことのないように、前記マルチループ全体の位相誤差が前記第1のPhase Detector部の位相比較周期を越えない範囲のアンプゲイン定数を算出し、前記第1のAmp部、前記第2のAmp部および前記第3のAmp部に該アンプゲイン定数を設定し、前記アンプゲイン定数の設定後、前記マルチループ全体の位相誤差は、前記第1のPLL部の位相誤差に戻るため、段階的に前記アンプゲイン定数をもとの1倍まで戻し、当該段階的に前記アンプゲイン定数をもとの1倍まで戻す際に、再度、前記マルチループ全体の位相誤差と前記第1のPhase Detector部の位相比較周期とを比較して、前記マルチループ全体の位相誤差が前記第1のPhase Detector部の位相比較周期と同一以上であると判定した場合、前記マルチループ全体の位相誤差が前記第1のPhase Detector部の位相比較周期を越えない範囲のアンプゲイン定数を算出し、前記第1のAmp部、前記第2のAmp部および前記第3のAmp部に該アンプゲイン定数を再設定することを特徴とする回路である。
本発明の回路によれば、位相誤差を小さくでき、かつ高周波ジッタ成分および低周波ワンダ成分を同時に抑圧することができる。
次に、本発明の第1の実施の形態について図を参照して詳細に説明する。
図1を参照すると、本実施の形態における回路は、OTN(Optical Transport Network)信号からSDH(Synchronous Digital Hierarchy)信号のクロックを再生するための回路であって、高周波ジッタ抑圧部であるPLL1部100、低周波ワンダ抑圧部であるPLL2部200、SDH信号再生クロック部であるPLL3部300から構成されており、いずれのPLL回路も回路規模の小さい不完全積分型で実現されている。
高周波ジッタ抑圧部であるPLL1部100は、OTU2(Optical Transport Unit 2)信号のクロック(10.709225316MHz)を16分周した信号(669.32658225MHz)を位相比較周波数まで分周する1/N部101と、PLL3部300からのMultiloopクロックでもある622.08MHzクロックを位相比較周波数まで分周する1/M部102と、位相比較処理を行なうPhase Detector部103と、フィルタ処理を行なうFilter部104と、直流成分を増幅させるAmp部105と、直流信号で出力周波数を制御するVCO(Voltage Controlled Oscillator:電圧制御発振器)部106から構成されている。
低周波ワンダ抑圧部であるPLL2部200は、PLL1部100からの信号を位相比較周波数まで分周する1/N部201と、PLL2部200生成クロックを位相比較周波数まで分周する1/M部202と、位相比較処理を行なうPhase Detector部203と、フィルタ処理を行なうFilter部204と、直流成分を増幅させるAmp部205と、直流信号で出力周波数を制御するVCO部206から構成されている。
SDH信号再生クロック部であるPLL3部300は、PLL2部200からの信号を位相比較周波数まで分周する1/N部301と、PLL3部300生成クロックを位相比較周波数まで分周する1/M部302と、位相比較処理を行なうPhase Detector部303と、フィルタ処理を行なうFilter部304と、直流成分を増幅させるAmp部305と、直流信号で出力周波数を制御するVCO部306から構成されている。
ここで、各ブロックについて詳細に説明する。1/N部101、1/M部102、1/N部201、1/M部202、1/N部301および1/M部302は、すべて分周器であり、自己同期型の分周カウンタである。
また、Phase Detector部103、Phase Detector部203およびPhase Detector部303は、すべて位相比較器であり、Exclusive―OR型やSet−Reset Flip Flop型等の、多くの実現態様があるが、特に限定されなくいずれのものが用いられてもよい。
また、Filter部104、Filter部204およびFilter部304は、すべて不完全積分型のフィルタであり、具体的には、例えば、安価でかつ容易に実現可能なラグリードフィルタであり、高価でかつ容易に実現できない完全積分型のアクティブフィルタ等ではない。
また、Amp部105、Amp部205およびAmp部305は、すべて増幅器であり、具体的には、例えば、安価でかつ容易に実現可能なオペアンプを用いた反転もしくは非反転増幅器である。
また、VCO部106、VCO部206およびVCO部306は、VCOであり、具体的には、例えば、安価な電圧制御型水晶発振器である。
次に、本実施の形態におけるPLL回路の処理動作のフローについて説明する。
以下では、ラプラス方程式を用いて説明することとする。
各々のPLL回路の直流ループゲインをそれぞれKo1、Ko2、Ko3とし、また、各々のPLL回路入出力位相について、PLL1部100におけるリファレンス信号の入力位相をθ1(s)、PLL回路再生信号の入力位相をθ2(s)とし、PLL2部200におけるリファレンス信号の入力位相をθ3(s)、PLL回路再生信号の入力位相をθ4(s)とし、PLL3部300におけるリファレンス信号の入力位相をθ4(s)、PLL回路再生信号の入力位相をθ2(s)とする場合、以下の位相関係が成り立つ。
Figure 0004463153
ここで、Multiloop全体の入力位相はθ1(s)であり、出力位相はθ2(s)であるから、Multiloop全体の閉ループ伝達関数H(s)は、
Figure 0004463153
となり、開ループ伝達関数G(s)は、
Figure 0004463153
と算出される。
ここで、一例として、PLL1部100の高周波ジッタ抑圧周波数を160Hz程度とするために直流ループゲインKo1を「1000」とし、PLL2部200の低周波ワンダ抑圧周波数を0.08Hz程度とするために直流ループゲインKo2を「0.5」とし、PLL3部300の直流ループゲインKo3を「2」とした場合のラプラス平面における開ループ特性および閉ループ特性を図2および図3に示す。
図2を参照すると、図中に示すような開ループ伝達特性より、位相余裕90deg以上、ゲイン余裕―80dB以下を確保可能であり、これは系全体としては安定状態であることを意味する。
また、図3を参照すると、図中に示すような閉ループ伝達特性より、Multiloop全体の遮断周波数は1Hz前後であり、高周波ジッタ成分および低周波ワンダ成分を十分に除去可能である。
同様にして、Multiloop全体の位相誤差Essは、
Figure 0004463153
と算出され、Δωに対する直流ループゲインが、Ko1のみとなることから、PLL2部200およびPLL3部300の位相誤差は無視されることになり、PLL1部100の位相誤差がMultiloop全体の位相誤差となる。
このように位相誤差がPLL1部100に依存するということは、その他直流動作に関係するPull−in/Hold−in特性、Settling特性等のPLLの基本特性についてもすべてPLL1部100に依存することを意味する。
上記の実施の形態によれば、図10に示すような回路規模の小さい不完全積分型のPLL回路を多段接続構成(Cascade構成)とせず、図1に示すようなMultiloop Synthesizer構成とすることで、不完全積分型のPLL回路の基本特性がPLL1部100のみで決定されるという特徴により、位相誤差を小さくしながら、高周波ジッタ成分および低周波ワンダ成分の両方を同時に抑圧可能となる。
次に、本発明の第2の実施の形態について図を参照して詳細に説明する。
図4を参照すると、本実施の形態における回路は、上記の第1の実施の形態における回路に、各PLL回路の位相状態を監視するPhase Monitor部150と、Phase Monitor部150からの位相状態より最適なアンプゲイン定数を設定するAmp Controller部151が追加された点が異なる。その他の基本的な構成は上記の第1の実施の形態におけるPLL回路と同様であるので、重複する説明は省略する。
次に、本実施の形態におけるPLL回路の具体的な制御フローを図5を参照して説明する。
まず、Multiloop Synthesizer(マルチループ・シンセサイザ)構成における位相誤差Essは、PLL1部100が支配的であることは既に説明した通りであるが、過渡的には図7に示すように、PLL2部200とPLL3部300の位相誤差も関係する。
したがって、PLL1部100におけるPhase Detector部103の位相比較周期より、過渡的なMultiloop全体の位相誤差である「PLL1部100」+「PLL2部200」+「PLL3部300」の位相誤差が同一以上となった場合(S501)、Multiloop全体で位相比較周期を越えない範囲のアンプゲイン定数を算出し(S502)、各PLLのAmp部105、Amp部205およびAmp部305に設定する(S503)。
アンプゲイン定数設定後、Multiloop全体の位相誤差は、PLL1部100の位相誤差に戻るため(S505)、段階的にアンプゲイン定数をもとの1倍まで戻す制御を行なう(S506)。
この時、再度、位相比較周期を越える場合があれば、アンプゲイン定数を再設定する(S504、S501)。
さらに、Multiloop Slip回避方法について、具体例に基づいて説明する。PLL1部100の直流ループゲインKo1を1000、位相比較周期PCt1を「3μs」とし、PLL2部200の直流ループゲインKo2を「0.5」とし、位相比較周期PCt2を「125μs」とし、PLL3部300の直流ループゲインKo3を「2」とし、位相比較周期PCt3を「125μs」とする。
例えば、Multiloop Synthesizer構成のPLL回路入力周波数に20ppmの急激な変動が発生した場合、PLL1部100では、20ppm/1000より20nsの位相誤差Ess1、PLL2部200では、20ppm/0.5より40μsの位相誤差Ess2、PLL3部300では、20ppm/2より10μsの位相誤差Ess3が過渡的に発生し、PLL1部100の位相比較周期である3μsを大幅に越え、Multiloop全体でSlip状態を引き起こしてしまう。
ここでPLL Slip状態を回避するためには、まず、Multiloop全体の位相誤差が3μsとなった時に各PLL回路の直流ループゲインKo1、Ko2、Ko3に従ったアンプゲイン定数を設定し、Multiloop全体の位相誤差が3μsを越えないようなアンプ制御を行なう。この時の具体的なアンプゲイン定数は以下のように16.67333333以上と算出される。
Figure 0004463153
次に、Multiloop Synthesizer構成のPLL回路入力周波数に急激な変動が発生した場合の位相関係について説明する。
図7は、PLL回路入力周波数が20ppm急変時における位相関係を示した図である。
図7に示す通り、過渡期には、Multiloop全体の位相θ2(s)は、位相誤差Ess1(φ3)のみではなく、全ての位相誤差(Ess1+Ess2+Ess3)の和(φ3)となる。
しかし、図5に示すようなアンプゲイン制御を行なうことによって、図6に示すMultiloop全体の位相θ2(s)は、PLL Slipすることなくφ3に戻すことが可能となる。
ここで、これまでの説明のまとめとして、図5に示す制御フローで扱われる各パラメータの一覧を図8に示す。なお、Multiloop全体(PLL1部100)のアンプゲイン制御のみついて説明したが、実際は、PLL2部200およびPLL3部300にも同様のアンプゲイン制御フローが必要となるのはもちろんである。
上記の実施の形態によれば、PLL回路入力における急激な周波数変動および位相変動が発生した場合において、不完全積分型のPLL回路をそのままMultiloop Synthesizer構成にし、過渡的に、PLL2部200とPLL3部300の位相誤差が瞬間的に現れ、PLL1部100内のPhase Detector部103における位相比較周期を越えたときであっても、Multiloop全体でPLL Slip状態を引き起こすことなく、常に安定した状態を保証可能である。
なお、上述する各実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更実施が可能である。例えば、上記の実施の形態におけるPLL回路の機能を実現するためのプログラムを各装置等に読込ませて実行することにより本PLL回路の機能を実現する処理を行なってもよい。さらに、そのプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であるCD−ROMまたは光磁気ディスク等を介して、または伝送媒体であるインターネット、電話回線等を介して伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。
上述する各実施の形態は、PLL回路の各機能が1つのシステムとして実現されているが、機能毎に複数の情報処理装置等が追加された構成にも適用可能であることはもちである。
本発明の第1の実施形態におけるPLL回路の概略構成図である。 本発明の第1の実施形態におけるラプラス平面における開ループ特性を示す図である。 本発明の第1の実施形態におけるラプラス平面における閉ループ特性を示す図である。 本発明の第2の実施形態におけるPLL回路の概略構成図である。 本発明の第2の実施形態におけるPLL回路の具体的な制御フローを示す図である。 本発明の第2の実施形態における位相誤差を示す図である。 PLL回路入力周波数の急変時における位相関係を示す図である。 各パラメータの一例を示す図である。 従来の実施の形態における完全積分型のPLL回路の一例を示す図である。 従来の実施の形態における不完全積分型のPLL回路の一例を示す図である。
符号の説明
100 PLL1部
200 PLL2部
300 PLL3部
101、201、301 1/N部
102、202、302 1/M部
103、203、303 Phase Detector部
104、204、304 Filter部
105、205、305 Amp部
106、206、306 VCO部

Claims (1)

  1. 第1の出力信号を備える高周波ジッタ抑圧部である第1のPLL部と、
    第2の出力信号を備える、前記第1の出力信号を受け取る低周波ワンダ抑圧部である第2のPLL部と、
    第3の出力信号を備え、前記第2の出力信号を受け取る再生クロック部である第3のPLL部と、
    前記第1のPLL部、前記第2のPLL部および前記第3のPLL部の位相状態を監視するPhase Monitor部と、
    前記Phase Monitor部からの位相状態情報に基づいて最適なアンプゲイン定数を設定するAmp Controller部とを備え、
    前記第1のPLL部は、基準となるクロックを位相比較周波数まで分周する第1の1/N部と、前記第3の出力信号を位相比較周波数まで分周する第1の1/M部と、位相比較処理を行なう第1のPhase Detector部と、直流成分を増幅させる第1のAmp部と、直流信号で出力周波数を制御する第1のVCO部とを備え、
    前記第2のPLL部は、前記第1の出力信号を位相比較周波数まで分周する第2の1/N部と、前記第2の出力信号を位相比較周波数まで分周する第2の1/M部と、位相比較処理を行なう第2のPhase Detector部と、直流成分を増幅させる第2のAmp部と、直流信号で出力周波数を制御する第2のVCO部とを備え、
    前記第3のPLL部は、前記第2の出力信号を位相比較周波数まで分周する第3の1/N部と、前記第3の出力信号を位相比較周波数まで分周する第3の1/M部と、位相比較処理を行なう第3のPhase Detector部と、直流成分を増幅させる第3のAmp部と、直流信号で出力周波数を制御する第3のVCO部とを備える回路であって、
    前記第3の出力信号は、前記第1のPLL部と前記第2のPLL部と前記第3のPLL部とをマルチループ・シンセサイザ構成とするように、前記第1のPLL部にフィードバックされ、
    前記第2のPLL部の位相誤差および前記第3のPLL部の位相誤差は無関係に、前記第1のPLL部の位相誤差がマルチループ全体の最終的な位相誤差となり、
    前記Amp Controller部は、前記Phase Monitor部からの位相状態情報に基づいて、前記各PLL回路への入力信号の周波数が急激に変動して過渡的に、前記各PLL回路の少なくとも1つ以上のPLL回路の位相誤差が瞬間的に現れ、前記マルチループ全体の位相誤差と前記第1のPhase Detector部の位相比較周期とを比較して、前記マルチループ全体の位相誤差が前記第1のPhase Detector部の位相比較周期と同一以上であると判定した場合、前記マルチループ全体でPLL Slip状態を引き起こすことのないように、前記マルチループ全体の位相誤差が前記第1のPhase Detector部の位相比較周期を越えない範囲のアンプゲイン定数を算出し、前記第1のAmp部、前記第2のAmp部および前記第3のAmp部に該アンプゲイン定数を設定し、前記アンプゲイン定数の設定後、前記マルチループ全体の位相誤差は、前記第1のPLL部の位相誤差に戻るため、段階的に前記アンプゲイン定数をもとの1倍まで戻し、
    当該段階的に前記アンプゲイン定数をもとの1倍まで戻す際に、再度、前記マルチループ全体の位相誤差と前記第1のPhase Detector部の位相比較周期とを比較して、前記マルチループ全体の位相誤差が前記第1のPhase Detector部の位相比較周期と同一以上であると判定した場合、前記マルチループ全体の位相誤差が前記第1のPhase Detector部の位相比較周期を越えない範囲のアンプゲイン定数を算出し、前記第1のAmp部、前記第2のAmp部および前記第3のAmp部に該アンプゲイン定数を再設定することを特徴とする回路。
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