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JP4465566B2 - 感光性樹脂組成物、これを用いた感光性樹脂組成物の層及びレジストパターンの製造法 - Google Patents
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JP4465566B2 - 感光性樹脂組成物、これを用いた感光性樹脂組成物の層及びレジストパターンの製造法 - Google Patents

感光性樹脂組成物、これを用いた感光性樹脂組成物の層及びレジストパターンの製造法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、感光性樹脂組成物、これを用いた感光性樹脂組成物の層及びレジストパターンの製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】
感光性ポリウレタンオリゴマー(特別な説明のない場合は、ポリウレタンアクリレート及びポリウレタンメタクリレートを意味する)は、可とう性、強靭性、耐薬品性等が優れており、光硬化性コーティング材及びパターン形成用材料として広く使用されてきている。しかし、これらは、一般的には作業性の面より有機溶剤を使用している場合が多く、有機溶剤による作業環境の悪化や大気汚染及び引火による火災の危険性等の問題がある。近年、公害防止、環境保全、作業環境改善等の見地から光硬化性樹脂組成物の水性化が検討されている。
【0003】
かかる感光性ポリウレタンオリゴマーの製造方法としては、例えば、特開平5-65323号公報、特開平11-279242号公報には、カルボキシ基含有感光性ポリウレタンオリゴマーを反応性希釈剤の存在下で合成した後、水を加え乳化する方法が記載されている。しかし、これらの方法で製造された樹脂組成物は、プリベーク後未露光状態で塗膜表面のタックが大きいため、フォトマスクを直接表面に接して露光するコンタクト露光には適切でない。
【0004】
そこで、光造形材料用水系感光性ポリウレタンオリゴマーの開発が試みられている。しかし、水系現像可能な樹脂では、未硬化部だけでなく硬化部も水系溶剤、有機溶剤又はそれらの混合物により、膨潤したり、硬化パターンの一部にかけ等が生じ製品製造上効率や収率が低下するという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
請求項1及記載の発明は、未露光の状態でタックフリーの表面を形成し、コンタクト露光に適し、尚且つ光硬化性及びアルカリ現像性が優れる感光性樹脂組成物を提供するものである。請求項記載の発明は、請求項1又記載の効果に加え、さらに光硬化性が優れ、可とう性、強靭性、耐薬品性が良好である感光性樹脂組成物を提供するものである。
【0006】
請求項及び記載の発明は、請求項1、2又記載の効果を奏し、さらに未露光の状態でタックフリーの表面を形成し得る感光性樹脂組成物を提供するものである。請求項記載の発明は、請求項1、2、3、4又は5記載の効果に加え、さらに水分散性が良好で、均一な膜が形成できる感光性樹脂組成物を提供するものである。
【0007】
請求項記載の発明は、フォトマスクを通して光照射した後、未露光部をアルカリ現像液で除去することができ、しかも硬化部のアルカリ現像液による膨潤によって現像度が低下することなく、優れた現像性を有する感光性樹脂組成物の層を提供するものである。請求項記載の発明は、未露光の状態でタックフリーの表面を形成し、コンタクト露光に適し、尚且つ光硬化性及びアルカリ現像性が優れるレジストパターンの製造法を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、分子内にアニオン性親水基及びエチレン性不飽和基を有するポリウレタンオリゴマー(A)の水分散体カルボキシル基を有する樹脂(B)の水分散体及び水溶性ポリマー(C)を含有してなる感光性樹脂組成物に関する。また、本発明は、ポリウレタンオリゴマー(A)のアニオン性親水基が、分子内に活性水素を有さないアミノ基との中和により形成された前記感光性樹脂組成物に関する
【0009】
また、本発明は、ポリウレタンオリゴマー(A)が、(a)成分:分子量200〜2000のアルキレンジオール又はポリオキシアルキレンジオール化合物、(b)成分:1分子中に少なくとも1個のカルボキシル基を有するジオール化合物、(c)成分:1分子中に少なくとも1個のエチレン性不飽和基を有するヒドロキシ化合物並びに(d)成分:1分子中に少なくとも2個のイソシアネート基を有するイソシアナート化合物を反応させてなる化合物を中和してなる前記感光性樹脂組成物に関する。
【0010】
また、本発明は、カルボキシル基を有する樹脂(B)の水分散体が、20〜200mgKOH/g(固形分換算)の酸価を有するアクリル樹脂の水分散体である前記感光性樹脂組成物に関する。
また、本発明は、カルボキシル基を有する樹脂(B)のガラス転移温度が40℃以上である前記感光性樹脂組成物に関する。
また、本発明は、水溶性ポリマー(C)が、重量平均分子量10,000〜500,000の直鎖状ポリマーである前記感光性樹脂組成物に関する。
【0011】
また、本発明は、前記感光性樹脂組成物を基材に塗布、プリベークしてなる感光性樹脂組成物の層において、未露光の状態での感光性樹脂組成物の層の表面がタックフリーである感光性樹脂組成物の層に関する。また、本発明は、基材上に前記感光性樹脂組成物の層を形成し、活性光線を画像状に照射し、露光部を光硬化させ、未露光部を現像により除去することを特徴とするレジストパターンの製造法に関する。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳細に説明する。なお、本発明における(メタ)アクリル酸とはアクリル酸及びそれに対応するメタクリル酸を意味し、(メタ)アクリレートとはアクリレート及びそれに対応するメタクリレートを意味し、(メタ)アクリロイル基とはアクリロイル基及びそれに対応するメタクリロイル基を意味する。
【0013】
本発明の感光性樹脂組成物は分子内にアニオン性親水基及びエチレン性不飽和基を有するポリウレタンオリゴマー(A)の水分散体カルボキシル基を有する樹脂(B)の水分散体及び水溶性ポリマー(C)を含有してなる。
【0014】
上記ポリウレタンオリゴマー(A)のアニオン性親水基は、分子内に活性水素を有さないアミノ基との中和により形成されることが好ましい。
上記ポリウレタンオリゴマー(A)は、例えば、(a)成分:分子量200〜2000のアルキレンジオール又はポリオキシアルキレンジオール化合物、(b)成分:1分子中に少なくとも1個のカルボキシル基を有するジオール化合物、(c)成分:1分子中に少なくとも1個のエチレン性不飽和基を有するヒドロキシ化合物、(d)成分:1分子中に少なくとも2個のイソシアネート基を有するイソシアナート化合物を反応させてなる化合物を中和して得ることができる。
【0015】
前記(a)成分のアルキレンジオール又はポリオキシアルキレンジオール化合物としては、例えば、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、テトラメチレングリコール、ポリテトラメチレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、ポリ1,2−ブチレングリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、メチルペンタンジオール変性ポリテトラメチレングリコール、プロピレングリコール変性ポリテトラメチレングリコール、エチレングリコール−プロピレングリコール・ブロックコポリマー、エチレングリコール−テトラメチレングリコールコポリマー、2−メチル−1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、ビスフェノールA、ビスフェノールAのエチレンオキシド付加体、ビスフェノールAのプロピレンオキシド付加体、水添ビスフェノールA、水添ビスフェノールAのエチレンオキシド付加体、水添ビスフェノールAのプロピレンオキシド付加体、ビスフェノールF、ビスフェノールFのエチレンオキシド付加体、ビスフェノールFのプロピレンオキシド付加体、水添ビスフェノールF、水添ビスフェノールFのエチレンオキシド付加体、水添ビスフェノールFのプロピレンオキシド付加体等が挙げられる。これらは単独で又は2種類以上を組み合わせて使用される。
【0016】
前記(a)成分のアルキレンジオール又はポリオキシアルキレンジオール化合物の数平均分子量は200〜2000であることが好ましく、300〜1500であることがより好ましい。なお、本発明において、数平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーによって測定し、標準ポリスチレンの検量線を用いて換算した値である。
【0017】
前記(b)成分の1分子中に少なくとも1個のカルボキシル基を有するジオール化合物としては、例えば、2,2−ビス(ヒドロキシメチル)プロピオン酸、2,2−ビス(2−ヒドロキシエチル)プロピオン酸、2,2−ビス(3−ヒドロキシプロピル)プロピオン酸、2,3−ジヒドロキシ−2−メチルプロピオン酸、2,2−ビス(ヒドロキシメチル)ブタン酸、2,2−ビス(2−ヒドロキシエチル)ブタン酸、2,2−ビス(3−ヒドロキシプロピル)ブタン酸、2,3−ジヒドロキシブタン酸、2,4−ジヒドロキシ−3,3−ジメチルブタン酸、2,3−ジヒドロキシヘキサデカン酸、ビス(ヒドロキシメチル)酢酸、4,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢酸、4,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ペンタン酸、3,5−ジヒドロキシ安息香酸、酒石酸等が挙げられる。また、無水マレイン酸、無水フタル酸、無水トリメリット酸等の多塩基酸とグリセリン、ペンタエリスリトール等のポリオールとのエステル化反応により得られる化合物等も挙げられる。
【0018】
また、上記ジオール化合物とその他のジオール化合物を縮合反応してなる共重合物を使用することができ、それらの例としては、例えば、上記カルボン酸含有ジオール化合物とラクトン類を適当な触媒等により開環重合したプラクセル205A、210A、220A、205BA、210BA、220BA(ダイセル化学工業(株)製商品名)等が挙げられる。これらは単独で又は2種類以上を組み合わせて使用される。
【0019】
前記(c)成分の1分子中に少なくとも1個のエチレン性不飽和基を有するヒドロキシ化合物としては、例えば、ヒドロキシ基を有する単官能性又は多官能性のアクリレート系化合物が挙げられる。
【0020】
上記ヒドロキシ基を有する単官能性又は多官能性のアクリレート系化合物としては、例えば、2−ヒドロキエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、エチレングリコール−プロピレングリコール・ブロックコポリマーモノ(メタ)アクリレート、エチレングリコール−テトラメチレングリコールコポリマーモノ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性モノ(メタ)アクリレート(ダイセル化学(株)製商品名プラクセルFAシリーズ、プラクセルFMシリーズ)、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート等が挙げられる。これらは単独で又は2種類以上を組み合わせて使用される。
【0021】
前記(d)成分の1分子中に少なくとも2個のイソシアネート基を有するイソシアナート化合物としては、例えば、トリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート、イソフォロンジイソシアネート、水素添加されたトリレンジイソシアネート、水素添加されたキシリレンジイソシアネート、水素添加されたジフェニルメタンジイソシアネート等のジイソシアネート、前記ジイソシアネートの重合体、前記ジイソシアネートの尿素変性体、ビュレット変性体などが挙げられる。これらは単独で又は2種類以上を組み合わせて使用される。
【0022】
また、本発明におけるポリウレタンオリゴマー(A)を合成する際、必要に応じ、さらに光重合性単量体を含むことができる。
【0023】
上記光重合性単量体としては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、エチルヘキシル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、n−ヘキシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート、エトキシエチル(メタ)アクリレート、メトキシエチル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、ブトキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−メトキシエトキシ(メタ)アクリレート、2−エトキシエトキシエチル(メタ)アクリレート、メトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、エトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシジプロピレングリコール(メタ)アクリレート、オクタフルオロペンチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、アリル(メタ)アクリレート、1,3−ブタンジオール(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオール(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオール(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート等のポリエチレングリコール(メタ)ジアクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリン酸エステルネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレート、1,3−ビス(ヒドロキシエチル)−5、5−ジメチルヒダントイン、3−メチルペンタンジオール(メタ)アクリレート、α−、ω−ジアクリルビスジエチレングリコールフタレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリトリット(メタ)アクリレート、ペンタエリトリットヘキサ(メタ)アクリレート、ジペンタエリトリットモノヒドロキシペンタ(メタ)アクリレート、α,ω−テトラアリルビストリメチロールプロパンテトラヒドロフタレート、2−ヒドロキシエチルアクリロイルフォスフェート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、(メタ)アクリロイルモルフォリン、ジ(メタ)アクリロキシエチルフォスフェート、N−ビニルピロリドン、N−ビニルカプロラクタムなどが挙げられ、水分散性と貯蔵安定性の見地から(メタ)アクリロイルモルフォリン、N−ビニルピロリドン又はN−ビニルカプロラクタムであることが好ましい。これらは単独で又は2種類以上を組み合わせて使用される。
【0024】
前記光重合性単量体の使用量は、(a)成分、(b)成分、(c)成分及び(d)成分の総量に対して、0〜50重量%であることが好ましく、0〜20重量%であることがより好ましい。この使用量が50重量%を超えると水分散性及び貯蔵安定性が低下し、未露光の状態で表面のタックが大きくなる傾向がある。
【0025】
前記(a)成分の使用量は、〔(a)成分のヒドロキシル基当量〕/〔(a)成分、(b)成分及び(c)成分の総量のヒドロキシル基当量〕=0.2〜0.8であることが好ましく、0.3〜0.7であることがより好ましい。
【0026】
前記(b)成分の使用量は、〔(b)成分のヒドロキシル基当量〕/〔(a)成分、(b)成分及び(c)成分の総量のヒドロキシル基当量〕=0.1〜0.4であることが好ましく、0.15〜0.35であることがより好ましい。
【0027】
前記(c)成分の使用量は、〔(c)成分のヒドロキシル基当量〕/〔(a)成分、(b)成分及び(c)成分の総量のヒドロキシル基当量〕=0.1〜0.4であることが好ましく、0.15〜0.35であることがより好ましい。
【0028】
前記(d)成分の使用量は、〔(d)成分のイソシアネート基当量〕/〔(a)成分、(b)成分及び(c)成分の総量のヒドロキシル基当量〕=1/1〜1/1.5であることが好ましく、1/1〜1/1.2であることがより好ましい。
【0029】
前記(a)成分、(b)成分、(c)成分並びに(d)成分の反応方法については、特に制限はなく、例えば、前記各成分を一括仕込みにより同時に反応させることもできるが、反応の制御が容易なことから、(d)成分:イソシアナート化合物を滴下することが好ましい。次いで、カルボキシル基をアミン中和し、アニオン性親水性成分を有するポリウレタンオリゴマー(A)とすることが好ましい。
【0030】
また、カルボキシル基は完全に中和することが好ましい。なお、カルボキシル基の中和は前記(a)成分、(b)成分、(c)成分及び(d)成分の反応中に行なってもよく、また前記(a)成分、(b)成分、(c)成分及び(d)成分の反応終了後に行なってもよい。
【0031】
上記中和に用いられるアミン成分としては、例えば、トリメチルアミン、トリエチルアミン、メチルジエタノールアミン、ジメチルエタノールアミン、ジエチルエタノールアミン、トリエタノールアミン等の3級アミンがあげられる。これらは単独で又は2種類以上を組み合わせて使用される。
【0032】
上記反応の温度は40〜100℃程度であることが好ましく、60〜80℃であることがより好ましい。反応の完結は、例えば、IR測定により2230cm-1のNCO特性吸収帯の痕跡がなくなるまで保温を持続することにより達成できる。
【0033】
上記反応の促進のために錫系、アミン系等の公知のウレタン化触媒を使用することが好ましい。また、ウレタン化反応に際し不飽和基含有成分の重合を防止するためにハイドロキノン、メトキシフェノール、フェノチアジン等の重合防止剤を反応系に対して10〜5000ppm、好ましくは50〜2000ppm使用したり、エアーシールを行うことが好ましい。また、反応系の粘度が高くなり撹拌ができなくなることを防ぐため、前記光重合性単量体の存在下にウレタン化反応を行なうことができる。
【0034】
次いで、ポリウレタンオリゴマー(A)に水を加えて分散を行ない、水分散体とする。分散方法は特に制限はなく、例えば、ポリウレタンオリゴマー(A)を撹拌しながら水を加えることによりできる。上記水の量は、得られる水分散体の固形分濃度が30〜50重量%程度になるように加えることが好ましい。
【0035】
前記カルボキシル基を有する樹脂(B)としては、水分散可能であれば特に制限はないが、アクリル樹脂であることが好ましい。
上記アクリル樹脂の水分散体の合成は、特に制限はないが、通常は界面活性剤の存在下でカルボキシル基含有ラジカル重合性単量体と、その他の共重合可能なラジカル重合性単量体とを水性媒体中に重合させる方法、いわゆる乳化重合法が簡便で好ましい。
【0036】
上記カルボキシル基含有ラジカル重合性単量体のとしては、例えば、(メタ)アクリル酸、イタコン酸、無水マレイン酸などが挙げられる。これらは単独で又は2種類以上を組み合わせて使用される。
【0037】
上記その他の共重合可能なラジカル重合性単量体としては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、tert−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート等の脂肪族アルキル基含有(メタ)アクリル酸エステル類、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、ジシクロペタニル(メタ)アクリレート等の脂環式アルキル基含有(メタ)アクリル酸エステル類、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ラクトン変性2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート等の水酸基含有(メタ)アクリル酸エステル類、スチレン、酢酸ビニル、(メタ)アクリルアミド、塩化ビニル等のビニル基含有重合性単量体などが挙げられる。これらは単独で又は2種類以上を組み合わせて使用される。
【0038】
前記乳化重合法に用いられる界面活性剤としては、通常の乳化重合反応に用いられる界面活性剤であれば特に制限はなく、例えば、アルキル硫酸塩、アルキルアリル硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルアリルスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩等のアニオン性界面活性剤、アルキルトリメチルアンモニウムクロライド、アルキルベンジルアンモニウムクロライド等のカチオン性界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンジアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンカルボン酸エステル等のノニオン性界面活性剤などが挙げられる。これらは単独で又は2種類以上を組み合わせて使用される。
【0039】
上記界面活性剤の使用量は、単量体の総量に対して0.01〜10重量%であることが好ましく、0.1〜5重量%であることがより好ましい。
【0040】
前記乳化重合法に用いられる重合開始剤としては、例えば、ラジカルを発生させる過酸化物又はアゾ化合物が使用でき、例えば、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、過塩素酸ナトリウム、過塩素酸アンモニウム、過酸化水素、t−ブチルハイドルパーオキサイド等の水溶性過酸化物、アゾビスアミノジプロパン塩酸塩等の水溶性重合開始剤、ベンゾイルパーオキサイド、キュメンハイドロパーオキサイド、ジブチルパーオキサイド、ジイソプロピルパーオキシジカーボネート、クミルパーオキシオクトエート、アゾビスイソブチロニトリル等の油溶性重合開始剤などが挙げられる。また、酸性亜硫酸ナトリウム、ヒドロキシメタンスルフィン酸ナトリウム、アスコルピン酸などの還元剤を併用して、いわゆるレドックス系とすることが可能である。
【0041】
これら重合開始剤の使用量は、単量体の総量に対して0.1〜10重量%であることが好ましい。
【0042】
乳化重合の際には、前記単量体、前記界面活性剤及び前記重合開始剤以外に、pHを調整する緩衝液、アミン類化合物、アンモニウム水溶液、分子量を調製する連鎖移動剤などを使用することができる。
【0043】
前記樹脂(B)の水分散体の酸価は、20〜200mgKOH/g(固形分換算)であることが好ましく、75〜120mgKOH/g(固形分換算)であることがより好ましい。この酸価が20mgKOH/g未満では現像性が著しく劣る傾向があり、200mgKOH/g超えると硬化部の耐水性が低下する傾向がある。
【0044】
前記樹脂(B)の水分散体のガラス転移温度は、40℃以上であることが好ましく、40〜90℃であることがより好ましく、60〜80℃であることが特に好ましい。このガラス転移温度が40℃未満では未露光の状態で感光性樹脂組成物の層の表面のタックが大きく、コンタクト露光に適さない傾向がある。また、ガラス転移温度がプリベーク温度を超えるとプレベーク後完全に成膜しない傾向があり、プリベーク温度以下の温度であることが好ましい。
【0045】
本発明の感光性樹脂組成物には、水分散性、均一膜形成性の見地から水溶性ポリマー(C)を含有す
【0046】
上記水溶性ポリマー(C)としては、例えば、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸塩、セルロース誘導体、ポリスチレンーマレイン酸塩等が挙げられ、感光性ポリウレタンオリゴマーとの相溶性の見地からポリビニルピロリドンが好ましい。これらは単独で又は2種類以上を組み合わせて使用される。
【0047】
上記水溶性ポリマー(C)の重量平均分子量は10,000〜500,000の直鎖状ポリマーであることが好ましく、40,000〜360,000であることがより好ましい。この重量平均分子量が10,000未満では未露光の状態で感光性樹脂組成物の層の表面のタックが生じる傾向があり、500,000を超えると水溶液の粘度が高く取り扱い難い傾向がある。なお、本発明において、重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーによって測定し、標準ポリスチレンの検量線を用いて換算した値である。
【0048】
また、本発明の感光性樹脂組成物には光重合開始剤を含むことが好ましく、それらの例としては、例えば、ベンゾフェノン、ジアセチル、ベンジル、ベンゾイン、ω−ブロモアセトフェノン、クロロアセトン、アセトフェノン、2,2−ジエトキシアセトフェノン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトン、p−ジメチルアミノアセトフェノン、p−ジメチルアミノプロピオフェノン、2−クロロベンゾフェノン、p,p′−ビスジエチルアミノベンゾフェノン、ミヒラーケトン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、ベンゾイン−n−ブチルエーテル、ベンジルジメチルケタール、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−オン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、メチルベンゾイルホルメート、2,2−ジエトキシアセトフェノン、4−N,N′−ジメチルアセトフェノン類等のカルボニル系光重合開始剤、ジフェニルジスルフィド、ジベンジルジスルフィド等のスルフィド系光重合開始剤、ベンゾキノン、アントラキノン等のキノン系光重合開始剤、アゾビスイソブチロニトリル、2,2′−アゾビスプロパン、ヒドラジン等のアゾ系光重合開始剤、チオキサントン等のスルホクロリド系光重合開始剤、過酸化ベンゾイル、ジ−t−ブチルペルオキシド等の過酸化物系光重合開始剤、o−ジメチルアミノ安息香酸イソアミル等が挙げられ、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−オン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン等が溶解性の面で好ましい。これらは単独で又は2種類以上を組み合わせて使用される。
【0049】
前記ポリウレタンオリゴマー(A)の水分散体の使用量は、感光性樹脂組成物(固形分)の総量に対して20〜88重量%であることが好ましく、40〜75重量%であることがより好ましい。この使用量が20重量%未満では感光性及び現像性が低下する傾向があり、88重量%を超えると未露光状態で感光性樹脂組成物の層の表面タックが大きく、コンタクト露光に適さない傾向がある。
【0050】
前記樹脂(B)の水分散体の使用量は、感光性樹脂組成物(固形分)の総量に対して10〜50重量%であることが好ましく、20〜40重量%であることがより好ましい。この使用量が10重量%未満では未露光の状態で感光性樹脂組成物の層の表面のタックが大きく、コンタクト露光に適さない傾向があり、50重量%を超えると感光性及び現像性が著しく低下する傾向がある。
【0051】
前記水溶性ポリマー(C)の使用量は、感光性樹脂組成物(固形分)の総量に対して2〜30重量%であることが好ましく、5〜20重量%であることがより好ましい。この使用量が2重量%未満では感光性樹脂組成物の水分散性が劣ったり、充分均一な膜が得られない傾向があり、30重量%を超えると感光性及び現像性が低下したり、硬化膜の耐水性が劣る傾向がある。
【0052】
前記光重合開始剤の使用量は、感光性樹脂組成物(固形分)の総量に対して1〜10重量%であることが好ましく、3〜5重量%であることがより好ましい。この使用量が1重量%未満では光硬化性が不充分な傾向があり、10重量%を超えると得られた感光性樹脂組成物の物性が全般的に低下する傾向がある。
【0053】
前記感光性樹脂組成物は、特に制限はないが、プリント配線板、BGA用基板、CSP用基板等の基材の上に、液状レジストとして塗布して乾燥後、必要に応じて保護フィルムを被覆して用いるか、感光性エレメントの形態で用いることもできる。
【0054】
また、感光性樹脂組成物層の厚みは、用途により異なるが、乾燥後の厚みで1〜100μm程度であることが好ましい。液状レジストに保護フィルムを被覆して用いる場合は、保護フィルムとして、ポリエチレン、ポリプロピレン等の重合体フィルムなどが挙げられる。
【0055】
このようにして基材に積層された感光性樹脂組成物の層は、ネガ又はポジマスクパターンを通して活性光線が画像状に照射される。上記活性光線の光源としては、公知の光源、例えば、カーボンアーク灯、水銀蒸気アーク灯、高圧水銀灯、キセノンランプ等の紫外線、可視光などを有効に放射するものが用いられる。
【0056】
次いで、露光後、アルカリ性水溶液、水系現像液、有機溶剤等の現像液によるウエット現像、ドライ現像等で未露光部を除去して現像し、レジストパターンを製造することができる。上記アルカリ性水溶液としては、例えば、0.1〜5重量%炭酸ナトリウムの希薄溶液、0.1〜5重量%炭酸カリウムの希薄溶液、0.1〜5重量%水酸化ナトリウムの希薄溶液等が挙げられる。上記アルカリ性水溶液のpHは9〜11の範囲とすることが好ましく、その温度は、感光性樹脂組成物層の現像性に合わせて調節される。
【0057】
また、アルカリ性水溶液中には、表面活性剤、消泡剤、有機溶剤等を混入させてもよい。上記現像の方式としては、例えば、ディップ方式、スプレー方式、ブラッシング、スラッピング等が挙げられる。
現像後の処理として、必要に応じて60〜250℃程度の加熱又は0.2〜10J/cm2程度の露光を行うことによりレジストパターンをさらに硬化して用いてもよい。
【0058】
【実施例】
次に、本発明を実施例により詳細に説明する。なお、以下において、「部」および「%」は、特に断りのない限り、全て重量基準である。
【0059】
合成例1:ポリウレタンオリゴマーの水系分散体(UA1)
攪拌機、温度計及び環流冷却器を備えたフラスコに、ポリテトラメチレングリコールPTG850SN(保土谷化学工業(株)製商品名、数平均分子量850)892.5部、ジエチレングリコール 106.0部、ジメチロールブタン酸222.0部、2−ヒドロキシエチルアクリレート 116.0部、ペンタエリスリトールトリアクリレート 506.0部、p−メトキシフェノール 1.92部、ジブチル錫ラウレート 1.92部、トリプロピングリコールジアクリレート 320.35部、トリエチルアミン 75.75部を仕込み、空気気流下で攪拌しながら徐々に65℃まで昇温した。イソホロンジイソシアネート 999.0部を3時間かけてフラスコに均一滴下した。その際、フラスコ温度を65±3℃に保った。
【0060】
滴下終了後、トリプロピングリコールジアクリレート 52.58部をフラスコに投入した。さらに攪拌しながら2時間保温した後、フラスコを75℃まで昇温し、さらに4.5時間保温して、IR測定で2230cm-1のイソシアネート基の吸収ピークが消失したことを確認した。フラスコを60℃まで冷却し、メタノール 8.91部を添加して30分間攪拌した。その後、トリエチルアミン75.75部を仕込み、60℃で15分間攪拌しながら中和した後、フラスコを60℃保温し、イオン交換水 5076.4部を3時間かけて滴下し水分散を行った。ろ過して樹脂固形分40重量%のポリウレタンオリゴマーの水系分散体を得た。
【0061】
合成例2:ポリウレタンオリゴマーの水系分散体(UA2)
攪拌機、温度計及び環流冷却器を備えたフラスコに、ポリテトラメチレングリコールPTG850SN(保土谷化学工業(株)製商品名、数平均分子量850)892.5部、ジエチレングリコール 53.0部、ジメチロールブタン酸 296.0部、2−ヒドロキシエチルアクリレート 116.0部、ペンタエリスリトールトリアクリレート 506.0部、p−メトキシフェノール 1.96部、ジブチル錫ラウレート 1.96部、トリプロピングリコールジアクリレート 328.07部、トリエチルアミン 101.0部を仕込み、空気気流下で攪拌しながら徐々に65℃まで昇温した。ノルボルネンジイソシアネート 927.0部を3時間かけてフラスコに均一滴下した。その際、フラスコ温度を65±3℃に保った。
【0062】
滴下終了後、トリプロピングリコールジアクリレート 48.79部をフラスコに投入した。さらに攪拌しながら2時間保温した後、フラスコを75℃まで昇温し、さらに4.5時間保温して、IR測定で2230cm-1のイソシアネート基の吸収ピークが消失したことを確認した。フラスコを60℃まで冷却し、メタノール 14.4部を添加して30分間攪拌した。その後、トリエチルアミン101.0部を仕込み、60℃で15分間攪拌しながら中和した後、フラスコを60℃保温し、イオン交換水 4930.03部を3時間かけて滴下し水分散を行った。ろ過して樹脂固形分40重量%のポリウレタンオリゴマーの水系分散体を得た。
【0063】
合成例3:アクリル樹脂の水分散体(AE1)
撹拌装置、還元冷却器、温度計及び窒素ガス吹き込み管を備えた反応器に、アニオン性界面活性剤Newcol 210(ドデシルベンゼンスルホン酸塩、日本乳化剤(株)製商品名) 28.0部、ノニオン性界面活性剤Newcol 506(ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、HLB17.1、日本乳化剤(株)製商品名) 16.0部、イオン交換水1000.0部を仕込み、70℃に昇温させた後、窒素置換した。そして、メチルメタクリレート 552.0部、エチルアクリレート 125.6部、メタクリル酸 122.4部からなる単量体混合液800部のうち、80部(全単量体混合液の10重量%)を投入し充分に撹拌した。過硫酸アンモニウム 2.4部、イオン交換水 24.0部からなる重合開始剤水溶液を添加して15分間反応させた。
【0064】
反応液の発熱がおさまった後、重合反応器内温度を70℃に保持しながら残りの単量体混合液を2時間かけて均一に滴化した。滴下終了後、反応器内温度を80℃に上げ、さらに80℃で3時間保温して反応させた。
反応終了後、冷却濾過して、アクリル樹脂の水分散体を得た。このアクリル樹脂の水分散体は固形分41.2重量%、酸価99.8mgKOH/g(固形分換算計算値)、ガラス転移温度80.3℃(計算値)であった。
【0065】
合成例4:アクリル樹脂の水分散体(AE2)
単量体混合液をメチルメタクリレート 560.0部、エチルアクリレート 104.0部、メタクリル酸 96.0部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート 80.0部に変更したほか、合成例3と同様の方法で合成した。得られたアクリル樹脂の水分散体は固形分41.8重量%、酸価75.0mgKOH/g(固形分換算計算値)、ガラス転移温度80.3℃(計算値)であった。
【0066】
合成例5:アクリル樹脂の水分散体(AE3)
単量体混合液をメチルメタクリレート 685.4部、エチルアクリレート 114.6部に変更したほか、合成例3と同様の方法で合成した。得られたアクリル樹脂の水分散体は固形分41.0重量%、酸価1mgKOH/g以下、ガラス転移温度79.5℃(計算値)である。
【0067】
実施例1〜6及び比較例1〜4
表1及び表2に示す配合(重量部、固形分)にて、合成例で得られたポリウレタンオリゴマー、アクリル樹脂の水分散体、水溶性ポリマーとしてポリビニルピロリドンK−90(INTERNATIONAL SPECIALTY PRODUCTS社製商品名、重量平均分子量360,000)の25重量%水溶液を充分に混合攪拌し、各々の感光性樹脂組成物を得た。
【0068】
【表1】
Figure 0004465566
【0069】
【表2】
Figure 0004465566
【0070】
次いで、実施例及び比較例で得られた感光性樹脂組成物に光開始剤としてIrgacure369(チバガイギー社製商品名)を感光性樹脂組成物全固形分に対し1重量%添加して評価溶液とした。この溶液を膜厚100μm(乾燥膜厚40μm)で研磨した銅板上に塗布した後、室温で15分間セッティング、80℃で30分間乾燥し試験板とした。この試験板を下記(1)〜(4)の評価に供試した。
【0071】
(1)塗膜外観:乾燥塗膜を目視で観察した。
(2)未露光膜のタック性:乾燥した塗膜を室温で15分間放置後、指触で評価した。
○:タックなし
△:指紋痕が残る
×:べた付く
【0072】
(3)感度:フォテック(日立化成工業(株)製商品名)ネガマスクステップタブレット(21段)を試験板に載せ、0.5MPaの引圧で密着させた後、紫外線を125、250、500、1000mJ/cm2照射した。次いで1重量%炭酸ナトリウム水溶液を30℃、0.18MPaで30秒シャワーリング、現像し、ステップタブレットの8段目が外観異常のない露光量を感度とした。
【0073】
(4)現像性:フォテック(日立化成工業(株)製商品名)ラインアンドスペースパターンを試験板に載せ、0.5MPaの引圧で密着させた後、(3)項で感度とした照射量の紫外線を照射した。次いで1重量%炭酸ナトリウム水溶液を30℃、0.18MPaで30秒シャワーリング、現像し、ラインアンドスペースのパターン外観に異常がない線幅を現像性とした。
各項目の評価結果を下記表3及び表4に示した。
【0074】
【表3】
Figure 0004465566
【0075】
【表4】
Figure 0004465566
【0076】
【発明の効果】
請求項1及記載の感光性樹脂組成物は、未露光の状態でタックフリーの表面を形成し、コンタクト露光に適し、尚且つ光硬化性及びアルカリ現像性が優れる。請求項記載の感光性樹脂組成物は、請求項1又記載の効果に加え、さらに光硬化性が優れ、可とう性、強靭性、耐薬品性が良好である。
【0077】
請求項及び記載の感光性樹脂組成物は、請求項1、2又記載の効果を奏し、さらに未露光の状態でタックフリーの表面を形成し得る。請求項記載の感光性樹脂組成物は、請求項3又記載の効果に加え、さらに水分散性が良好で、均一な膜が形成できる。
【0078】
請求項記載の感光性樹脂組成物の層は、フォトマスクを通して光照射した後、未露光部をアルカリ現像液で除去することができ、しかも硬化部のアルカリ現像液による膨潤によって現像度が低下することなく、優れた現像性を有する。請求項記載のレジストパターンの製造法は、未露光の状態でタックフリーの表面を形成し、コンタクト露光に適し、尚且つ光硬化性及びアルカリ現像性が優れる。

Claims (8)

  1. 分子内にアニオン性親水基及びエチレン性不飽和基を有するポリウレタンオリゴマー(A)の水分散体カルボキシル基を有する樹脂(B)の水分散体及び水溶性ポリマー(C)を含有してなる感光性樹脂組成物。
  2. ポリウレタンオリゴマー(A)のアニオン性親水基が、分子内に活性水素を有さないアミノ基との中和により形成された請求項1記載の感光性樹脂組成物。
  3. ポリウレタンオリゴマー(A)が、(a)成分:分子量200〜2000のアルキレンジオール又はポリオキシアルキレンジオール化合物、(b)成分:1分子中に少なくとも1個のカルボキシル基を有するジオール化合物、(c)成分:1分子中に少なくとも1個のエチレン性不飽和基を有するヒドロキシ化合物並びに(d)成分:1分子中に少なくとも2個のイソシアネート基を有するイソシアナート化合物を反応させてなる化合物を中和してなる請求項1又は2記載の感光性樹脂組成物。
  4. カルボキシル基を有する樹脂(B)の水分散体が、20〜200mgKOH/g(固形分換算)の酸価を有するアクリル樹脂の水分散体である請求項1、2又3の何れかに記載の感光性樹脂組成物。
  5. カルボキシル基を有する樹脂(B)のガラス転移温度が40℃以上である請求項1、2、3又4の何れかに記載の感光性樹脂組成物。
  6. 水溶性ポリマー(C)が、重量平均分子量10,000〜500,000の直鎖状ポリマーである請求項1、2、3、4又5の何れかに記載の感光性樹脂組成物。
  7. 請求項1、2、3、4、5又は6の何れかに記載の感光性樹脂組成物を基材に塗布、プリベークしてなる感光性樹脂組成物の層において、未露光の状態での感光性樹脂組成物の層の表面がタックフリーである感光性樹脂組成物の層。
  8. 基材上に請求項1、2、3、4、5又記載の感光性樹脂組成物の層を形成し、活性光線を画像状に照射し、露光部を光硬化させ、未露光部を現像により除去することを特徴とするレジストパターンの製造法。
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