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JP4467973B2 - 非機能性p2x7リセプターに対応する抗体、癌及びその他の症状の診断及び治療 - Google Patents
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非機能性p2x7リセプターに対応する抗体、癌及びその他の症状の診断及び治療 Download PDF

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Description

本発明は、癌を含めた病気の診断及び治療に関する。本発明に関連する病気の種類としては、上皮細胞及び悪性リンパ腫に由来する癌を含む。本発明はまた、その他の症状、例えば、異常な組織生成/成長、過敏性腸症候群及びウィルスやその他の感染にも関する。本発明はまた、上記以外の病気や症状に適用され得る可能性も大いにある。
アデノシントリフォスフェート(ATP)は、P2Xリセプターとして知られているリガンド−ゲーテッドプリン活性リセプターを活性化することができる。リセプターのサブタイプとしてP2XからP2Xが同定されている。上皮細胞や白血球、リンパ球、胸腺細胞、マクロファージ及びデンドリチック細胞等を含め、多くの細胞において異なる種類のP2Xリセプターのサブタイプが存在することが知られている。
P2Xリセプターは、カルシウムやその他、例えばリンやナトリウムなどいくつかのカチオンに対して透過性を有している。P2Xリセプターを介したカルシウムの細胞内への流入は、細胞死と関連することもある。
P2Xサブタイプが種々の細胞においてアポプトーシス、又はプログラムされた細胞死に関連していると思われている。ATPが存在していると、細胞表面に発現されたP2Xリセプターは、一秒以内に、細胞膜を通るカルシウムチャンネルを開けることが可能である。ATPへの継続的露出は、大きな孔の形成につながり、数秒から数十秒以内に、細胞を過剰のカルシウムで飽和させ、アポプトーシスを引き起こすこともあり得る。
ヒト及びラットのP2Xリセプターのアミノ酸配列は、例えば、図1にも参照されているように知られている(例えば、特許文献1参照。)。
例えば、上皮癌細胞においては、ATPへの露出は通常アポプトーシスという結果にならない。このような細胞では細孔を形成することができないP2Xリセプターを発現することが見つかっている。これらは非機能性リセプターとみなされる。
げっ歯類のハイブリドーマを含む動物細胞株同様、ヒトの癌細胞株、例えば前立腺PC3及び乳MCF7などでは、細胞表面においてP2Xリセプターが非機能性のコンフォメーションで見つかっている。
悪性リンパ腫の患者のB−セルは非機能性P2Xリセプターを発現している。リンパ腫は、細胞融解破壊を逃れる悪性なクローンから発達するものである。このプロセスが、さらに進行して悪性B−リンパ球の蓄積、すなわちリンパ節障害及び/又は巨脾症につながる。
米国特許6133434明細書
第一に、本発明は病気や症状を発見するためのプローブであって、前記プローブは機能性P2Xリセプターと非機能性P2Xリセプターとを識別するよう適合されている。好ましくは、前記プローブは、アデノシントリフォスフェート(ATP)のP2Xリセプターへの結合に関する変化を検知することによって機能性P2Xリセプターと非機能性P2Xリセプターとを識別する、又はP2Xリセプターにおける細孔形成に必要な1つ又は複数のタンパク質の結合に関する変化を検知することによって機能性P2Xリセプターと非機能性P2Xリセプターとを識別する。また別の実施態様においては、前記プローブは、結合したATPが存在しない時に露わなP2Xリセプターの1部分又は複数部分を検知することによって機能性P2Xリセプターと非機能性P2Xリセプターとを識別する。そのような前記(P2Xリセプターの)部分は、P2Xモノマーを含んでいてもよい。
本発明はまた、上述したプローブを使用して機能性P2Xリセプターと非機能性P2Xリセプターとを識別する工程、リセプターの発現プロファイルを提供する工程、及び前記工程で得たリセプターの発現プロファイルを正常なプロファイルと比較する工程、を含む病気又は症状を発見する方法をも提供する。(比較した結果の)差異は、例えば、上段で示唆されているようにプローブ自体に関連して検知されてもよい。
プローブは、天然又は人工物であってもよい。プローブは、好ましくは抗体であり、ポリクローナル抗体、モノクローナル抗体、組み換え抗体、人体に適応させた抗体、ヒト抗体、及びこれらの適切な断片でもよい。抗体は、(P2Xリセプターの)ATP結合箇所に隣接する細胞外の領域に位置するエピトープに対応するものであることが好ましい。リセプターがヒトのP2Xリセプターである場合、プローブは、アミノ酸210におけるプロリンがトランス(trans)コンフォメーションである配列を有する機能性リセプターと、アミノ酸210がシス(cis)コンフォメーションであって局所的なタンパク質構造を大いに変異させている配列を有する非機能性リセプターとを識別するように適合されていることが好ましい。
プローブは、当業者にとって自明な如何なる適当な技術を用いて調製されてもよい。
本発明の範囲は、プローブがATP結合位置において上述した以外のコンフォメーション変化を検知することによって、機能性P2Xリセプターと非機能性P2Xリセプターとを識別することも含む。例えば、検知される変化は上述したプロリン以外のアミノ酸におけるものでもよい。そのようなアミノ酸の一例としては、Pro199が挙げられ、このアミノ酸は、シス(cis)コンフォメーションにあっては局所的なタンパク質構造を大いに変異させる。その他の例としては、検知される変化は別の観点においてでもよい。
プローブは、P2Xリセプターの機能状態によって変化しない領域を検知するよう適合されていてもよい。結合したATPを欠いたモノマーサブユニットのコンフォメーションは、選択されたエピトープがATPが結合していない時のみアクセスできるリセプターの表面領域の形を特異的に検知するなどして、プローブを用いて検知可能である。プローブは、例えば補助的又はその他のタンパク質など、細孔形成に必要な1つ又は複数のタンパク質の結合の変化を検知してもよい。そのようなタンパク質の例としては、以下に限定されないが、ラミニン、インテグリン、β−アクチン、α−アクチン及びスーパービリンなどがある。
本発明において、前腫瘍性細胞、極初期の腫瘍性組織、進行した腫瘍性組織上又は中に、又は、非機能性P2Xリセプターを任意に発現している任意の腫瘍性細胞上に発現している非機能性P2Xリセプターに結合又はこれを特異的に検知するために、P2Xサブタイプに特異的な抗体を使用することができる。すなわち、P2Xリセプターは、正常に細胞膜に発現されていて、部分的にチャンネルとして機能することが状態によっては可能であっても、ゲートが閉じた、又は非機能性コンフォメーションの時のみ検知又は結合される。
さらに、結合したATPを欠いたモノマーサブユニットのコンフォメーションもまた抗体によって検知可能である。なぜなら、選択されたエピトープは、ATPが結合していない時のみアクセス可能である表面領域の形を特異的に検知するからである。
本発明において、非機能性P2Xリセプターは、機能性リセプターに存在する構造からコンフォメーションの変化を起こすエピトープに対応する抗体を使用することによって検知又は結合できる。非機能性リセプターのアミノ酸配列は、機能性リセプターのアミノ酸配列と同一であり得ることが知られており、したがってリセプターにおけるコンフォメーションの変化は、リセプターとATPとの相互関係に関連するものである。前述したように、ATP分子は、リセプターのアゴニストであるから、ATPがリセプターに結合している時、リセプターは、カルシウムイオンの流入のための細胞膜を通るチャンネルを開けることが可能となる。すなわち、非機能性は、ATPアゴニストのリセプターへの適当な結合が欠如しているために起こり、その原因としては、不十分な生産又は分解率の増加による局所的な利用可能なATPの不足を含む現象が考えられる。もしATPのリセプターへの結合が妨げられれば、リセプターのコンフォメーションは変化される。これはATPの結合によって影響を受けるタンパク質の領域に結合するよう特別に設計された抗体を用いることによって検知することができる。
ヒトのP2Xリセプターの場合、コンフォメーションの変化に関わる特定の配列はPro210を含み、これは結合したATPがないとトランス(trans)フォームからシス(cis)フォームへとコンフォメーションが変化する。したがって、ヒトのリセプターの場合、抗体を生成する適切なエピトープの配列はPro210を含み、抗体反応を引き起こすのに必要な適切な範囲で、この残基の両側に延びていてもよい。限定的な例ではないが、Gly200からCys216に及ぶ部分を含んでいてもよい。さらに、ラットなどその他の哺乳類のホモローグな部分であって、ヒトの組織と交差反応するものを使用することもできる。例えば、ヒトの配列と比較して2つのアミノ酸の置換があるが、ラットの同じGly200からCys216部分を使用することもできる(例えば、特許文献2参照。)。
米国特許6133434明細書
非ヒトリセプターの場合、特定の配列は適切な実験によって確認することができる。
本発明による非機能性P2Xリセプターの検知は、機能性P2Xリセプター(すなわち正常な細胞)がラベルされないままの分布パターンを示すこともある。しかしながら、P2Xリセプターの非機能性コンフォメーションは、最初は細胞核及び細胞質において、プレ腫瘍形成の初期段階において検知することができる。例えば、上皮細胞癌の例においては、本発明による方法の使用によって、生体組織検査のヘマトキシリン及びイオシン(「H&E」)染色スライドによる通常の癌の病理学的な症状の検知より数年先立ってプレ腫瘍形成を検知することも可能である。すなわち、前立腺、皮膚、乳癌などを現在より格段早く検知し、早期に治療を開始するという利益をもたらすことが可能である。
本発明のプローブ及び方法によって検知される病気や症状の完全なる範囲はまだ確認されていない。しかしながら、前立腺、乳、皮膚、肺、頸部、子宮、胃、食道、膀胱、結腸、及び膣などの上皮細胞癌、悪性リンパ腫を含む血液の癌、過敏性腸症候群、及びHIV又はその他、ヒト型結核菌などの病原性のウィルスによる感染を含むと確信できる。感染は、機能性に必要とされるコファクターを阻害することによって直接に、もしくは上皮又はその他の細胞上のP2X機能を阻害するようなコファクターをアップレギュレーションすることによって、非機能性リセプターを発現させ、感染した細胞をアポプトーシスによる破壊をより受けにくくすることもある。
特に記載がない場合は、「病気又は症状」という語句は、ここでは前段で述べられた全ての特定の病気及び症状を含むものとする。
過敏性腸症候群(「IBS」)という特定のケースにおいては、この症状を持つ患者においては、上皮の下のストロマに、広く分布して存在するリンパ球において通常P2Xリセプターを発現させる消化管の粘膜がアップレギュレートされるということが見つかっている。感染した患者において、この発現の増加は十二指腸から直腸の間の粘膜において観察することができる。発現の増加は、単離された領域において見られることもあり、もしくは、より極端なケースでは腸管の全長に渡って全体的に増加していることもある。
最も軽症なケースでは、全体的なP2Xリセプターはアップレギュレートされているが、これらはすべて機能性リセプターであり、かつ上皮に侵入することはない。より深刻なケースでは、全体的なP2Xリセプターの発現はさらに高く、そして消化管の最も影響を受けている箇所においては非機能性リセプターを呈している。これらは、例えば、盲腸の粘膜に集中していることもあり、上皮に侵入していることもある。最も深刻なケースは、全体的なP2Xリセプターの発現がより一層増加していて、かつリセプターの大部分は非機能性で上皮細胞により多く侵入している場合である。
前述したように、P2Xリセプターの非機能性は、ATPアゴニストのリセプターへの適切な結合が欠如していることに起因する。その原因は、生産不足又はエクト−ATPエーゼのATPの酵素分解率の増加による、局所的な利用可能なATPの不足を含むこともある。もしATPのリセプターへの結合が妨げられれば、先に述べたようにリセプターのコンフォメーションは変わり、そしてこのことを本発明のプローブを用いて検知することができる。しかし、全P2Xリセプターの分布を検知するには、ATP結合に影響を受けないP2Xリセプターの細胞外領域のその他のエピトープを使用する方法が最も好適である。プローブが、Val65−Lys81などの機能性及び非機能性コンフォメーションに共通するエピトープを検知することによって、機能状態によって変化しないP2Xリセプターの領域を検知できてもよい。
本発明の範疇には、全P2Xの分布と、消化管の粘膜において発現された非機能性リセプターの割合とを特に区別するために、P2Xサブタイプに特異的な1つ又は2つの抗体を使用することも含まれる。よって、2つの抗体は共に使用されることで、リセプターの全体数とゲートが閉じた又は非機能性コンフォメーションにおいてのみ存在するリセプターチャンネルとの両方を検知することができる。1つ目の抗体は、P2Xリセプターの全体数を検知するよう適合されている。本発明の抗体を含む、又は抗体に連結されたプローブは、IBSを検知する2つ目の抗体を提供することができ、機能性と非機能性P2Xリセプターとを識別するのみではなく、機能性によって変化しないリセプターのその他の領域を検知することもできる。これらの抗体は別々に、又は同時に使用されてもよい。好ましくは、組み合わせて使用することである。
非機能性P2Xリセプターとは別に、全P2Xリセプターを検知することが症状の深刻度を決定する。胃腸部の粘膜における非機能性P2Xリセプターの発現は、正常な細胞がラベルされない状態でパターンとして現われる。その後、非機能性のP2X(リセプター)のコンフォメーションが、最初に、上皮下のストロマにおいて、症状が軽症なケースの部分的パッチから、上皮に侵入しているパッチを部分的に伴い、かつ胃腸管の全長に渡る広範囲における非機能性P2Xリセプターの発現という程度の間で検知される。
本発明はまた、過敏性腸症候群の診断方法を提供し、この方法は、細胞及び/又は組織のP2X発現プロファイルを検知し、そして正常な細胞及び/又は組織の既定の発現プロファイルと比較することを含む。P2X発現プロファイルの検知は1つ又は複数の抗体の使用を含むことが好ましい。さらに、この抗体は本発明のプローブと異なり、ATPのP2Xリセプターへの結合に関する変化を検知しないようなものであることが好ましい。このような抗体の調製は、当業者にとって自明のものである。
本発明は、過敏性腸症候群を診断するための1つ又は複数の抗体の使用を含む。
この症状の治療養法は、本発明の第3の側面と関連して以下に述べられる。
診断法は、標準的な顕微鏡を用いた通常の免疫組織化学技術において使用できる。診断法は、生体内(in vivo)で使用されることもできる。
本発明のプローブ及び方法を用いた診断は、体内組織内の分布を検知するin situイメージ技術を用いて実行されることもできる。これに加えて、標準的顕微鏡、共焦点顕微鏡及び蛍光活性細胞分類法を使用してもよい。リンパ、前立腺、乳、皮膚、肺、子宮、膀胱、膣、胃、食道を検査するための通常の免疫組織化学技術、及び類似の生体組織検査、また胸やその他の組織の細針吸引法、及び膣癌の発見のために採取されるような細胞塗抹(標本)も使用できる。
生体内診断には、プローブはヒト抗体又はドメインであり、動物成分を含まず製造されたものが好ましい。抗体は、好ましくは短命の放射性ラベルでラベルされており、陽電子放射断層撮影法(PETスキャナー)などのスキャン技術によって検知できることが好ましい。このようなイメージ法は、体中のあらゆる箇所にあるラベルされた抗体の集合体を検知することが可能であり、よって腫瘍の存在と関連した非機能性(P2X)リセプターの存在を知らせる。理想的には、このような検査は、第1の癌の発見の後に第2の癌の有無をチェックするためにのみ行われるべきであり、もしくは、血液検査(下記参照)による一般的なスクリーンによって1つ又は複数の腫瘍の存在の可能性を発見してから行われるべきである。
本発明のプローブ及び方法は、非機能性P2Xリセプター、すなわち癌又は癌の前兆症状を検知するための血液検査を提供するために適用されてもよい。例えば、蛍光ラベルされた抗体(モノクローナル又はポリクローナル)のプローブを、Tリンパ球、Bリンパ球、又はマクロファージなどの多種多様のゲートを備えた(gated)白血球における非機能性リセプターの結合を検知するために、患者の血液細胞の一部をフローサイトメトリーにかけて使用することができる。
別の血液検査の方式では、プローブは、キット中に用意されたマトリックスに連結したラベルされた抗体という形態を取ることが好ましい。このようにすることによって、陽性の白血球に結合した抗体の色反応の有無によって検知することを可能となる。このようなキットは、医療行為を行う者によっての使用に適しているであろう。
類似した血液検査において、本発明の抗体プローブは、癌はなくても1つ又は複数の白血球においてP2Xの機能が欠如していて通常の細胞破壊道程が阻害されているような患者をスクリーンするための診断道具として使用することもできる。このような患者は、マクロファージが非機能性P2Xリセプターを発現していて、そのようなマクロファージは、例えばヒト型結核菌、又はマラリアやHIVを含むその他の感染性の生物によって感染した細胞を破壊する機能が阻害されていることを示唆している。これらの(感染性)生物は、1つ又は複数の白血球においてP2Xの機能が欠如していて、通常の細胞破壊道程が阻害されているような患者において好適に増殖する。
本発明によるプローブ及び方法は、他の技術と共に使用してもよい。
本発明は、病気又は症状を治療するための抗体を提供し、この抗体は、機能性P2Xリセプターと非機能性P2Xリセプターとを識別し、非機能性P2Xリセプターにのみ結合するよう適合されている。好ましくは、抗体はアデノシントリフォスフェート(ATP)のリセプターへの結合に関連した変化を検知することによって、もしくは、P2Xリセプターにおける細孔を形成するために必要な1つ又は複数のタンパク質の結合の変化を検知することによって機能性P2Xリセプターと非機能性P2Xリセプターとを識別し、そして非機能性P2Xリセプターにのみ結合するよう適合されていることが好ましい。別の実施態様では、抗体は、結合したATPが存在しない時に露になるリセプターの部分を検知することによって機能性と非機能性P2Xリセプターとを識別する。
病気や症状を治療するための抗体は、それらの病気や症状を診断するための抗体と同じであってもよい。そのような抗体は、例えば、局所的な皮膚癌の治療に用いることができ得る。癌の計画的な治療には、抗体又はその活性部分は、免疫反応の望ましくない副作用を最小に抑えるべく、ヒトの又はヒトのドメインのものであるべきである。
本発明の抗体は、ヒトを含めた哺乳類における病気や症状を治療するために使用することが可能である。適用できる病気や症状の例は、本発明のプローブと関連して上述した通りである。
本発明はまた、本発明の第2の側面の抗体を生成することが可能なエピトープを提供する。このエピトープは、Pro210を含み、かつGly200からCys216の部分を含むことが好ましい(ヒトリセプターのP2X配列における)。エピトープは、Cys残基(Cys216)のC−ターミナルに連結されていることが好ましく、このCys残基はマレイミドカプロイル−N−ヒドロキシサクシニミド(MCS)というケミカルクロス−リンカーを介してジフテリアトキシンにクロスリンクされている。このようにすることによって、連結されたエピトープペプチドのコンフォメーションが安定したシス(cis)プロリン立体配置を占めるようになる。
この特定のペプチドのコンフォメーションは、1つ又は複数の病気や症状を抱えたヒト又は動物に対して与えられるように意図されている。前記病気や症状とは、特には、前立腺、胸、皮膚、肺、頸部、子宮、胃、食道、膀胱、結腸及び膣癌などの上皮癌や、悪性リンパ腫、過敏性腸症候群及びHIVなどのウィルスやヒト型結核菌などその他の病原性生物による感染のことである。患者は、(上述の)複合エピトープの投与によって免疫反応を引き起こし、そうすることによって感染した細胞上に存在する非機能性P2Xリセプターを認識する抗体を生成し、すなわちこれら感染した細胞に結合して適切な免疫細胞を喚起し錯体細胞を破壊させるようになることが好ましい。予め細胞死を遂げるようなその他の細胞も影響を受けることもある。
上記で参照された配列は、本発明の範囲を限定するものではなく、本発明は代わりとなる配列やキャリアーやクロス−リンカーなど類似の特定の免疫反応を作り出すものを含む。好ましくは、免疫反応は非機能性P2Xリセプターにのみ反応し、望ましくは全ての機能性P2Xリセプターに反応せず、すなわち副作用を避けるものである。
本発明は第2の側面において、細胞表面に発現されている異常な又は非機能性P2Xリセプターをターゲットとすることによってプログラムされた細胞死を規制し、かつ正常な(機能性)リセプターを発現している細胞には触れず、本発明の抗体を患者の病気や症状を治療するための治療用媒体として使用する方法をも提供する。本発明はまた、上述したように、抗体を生成する本発明のエピトープを使用することを含む。
本発明はまた、患者の病気や症状を治療又は予防するための薬学的組成物を提供する。この組成物は、薬学的に有効量の抗体、又はそのような量(の抗体)を生成するようなエピトープを含み、異常な又は非機能性P2Xリセプターを表面に発現している細胞のプログラムされた細胞死を規制することが可能なものである。
薬学的に有効量の抗体又はエピトープは、患者によって及び病気又は症状の性質によって変化する。これらの変化する値は、当業者によって確認することが可能である。
本発明の薬学的組成物は、薬学的に許容可能なキャリアーと共に適用されてもよく、そのようなキャリアーはこの分野において周知のもの又は今後出来てくるものであって、使用用途に適切なもののいずれでもよい。キャリアー同様、本発明の薬学的組成物は、顔料、防腐剤、緩衝剤及び抗酸化剤等その他の成分を含有していても良い。
本発明の薬学的組成物は如何なる形態でもよく、例えば、塗布剤、クリーム、液体、懸濁液、パウダー、タブレット、カプセル、坐薬又は膣坐薬等の形態で投与されてもよい。
本発明の薬学的組成物は如何なる適当な方法で投与されてもよく、例えば経口、非経口、静脈、筋肉、皮下又は局所的投与を含んでもよい。
本発明はまた、患者の病気又は症状を治療又は予防する方法をも提供する。この方法は、本発明の薬学的組成物を患者に投与することを含むものである。
本発明はまた、患者の病気又は症状の治療又は予防において、本発明の薬学的組成物を使用することを提供する。
当業者にとっては、本発明の薬学的組成物の使用方法は、最大の効果を得るために調整される必要もあることは自明のことである。病気又は症状の深刻度や性質を考慮することが必要であるだろう。
本発明の第3の側面は、例えば悪性リンパ腫を持つ患者のB−セルなどにおける、ATPのP2Xリセプターへの供給を制御しているATPエーゼ(酵素)の発現に焦点を当てる。白血球のP2Xリセプターのキャンネルの開放は、エクト−ATPエーゼ及びエクト−ATPジフォスフォハイドロラーゼ(エクト−ATPDエーゼ)によるすばやいATPアゴニストの加水分解によって完了する。これらの酵素はATPに依存する数多くの生体的プロセスを規制するものである。エクト−ATPエーゼ及びエクト−ATPDエーゼの基質特異性な活動は、白血球細胞表面に、CD39を含めた複数型の存在を示唆している。これらエクト−ATPエーゼ及びエクト−ATPDエーゼの増殖は、P2Xの細孔形成を制御するのに必要なATPの供給、それに続くB−セル数を規制するのに必要なプログラムされた細胞死に制限を設けることもある。
同様に、IBSのケースにおいても、ATPエーゼの増殖がATPアゴニストのP2Xリセプターへの適切な結合の欠如に関与しているかもしれないと考えられている。
したがって、この第3の側面において、本発明は患者の病気又は症状の治療又は予防のための調剤を提供する。この調剤は、患者の細胞又は組織のP2XリセプターへのATPの供給を制御するATPエーゼの発現を規制するよう適合された1つ又は複数の物質を含んでいる。本発明はまた、患者の病気又は症状の治療又は予防方法を提供し、この方法は、患者の細胞又は組織のP2XリセプターへのATPの供給を制御するATPエーゼの発現を規制するよう適合された1つ又は複数の物質を含んでいる調剤を投与する工程を含んでいる。
そのようなATPエーゼの例としてはCD39又はCD73でもよい。
そのような物質はATPの類似体という形態であってもよく、好ましくは加水分解不可で、かつP2Xに特異的であり、又はP2Xの結合サイトへのATPの供給率を低減させるATPエーゼの局所的な活動を阻害する他の物質でもよい。調剤は、非機能性P2Xリセプターに特異的に対応するヒト抗体の形態でもよい。
ATP類似体のような物質は、P2Xに結合し、P2Xを細孔が開いたコンフォメーションに維持し、すなわち細孔を機能性の有する状態に強制する。この状態においては、(P2Xは)大小両方のカチオン透過酵素を摂取することができる。このような方法で、前述の合成アゴニストの使用がリセプターの機能を回復させ、同時に、細胞に対するP2Xのカルシウムチャンネルとしての役割によってもたらす成長を制御することもできる。
(本発明を適用する)病気や症状は、好ましくは悪性リンパ腫又はIBSであるが、その他の上皮細胞又は血液癌又はウィルス及びその他の病原性の感染を含めたその他の病気や症状でもよい。
悪性リンパ腫のケースにおいては、ATPエーゼはP2XリセプターへのATPの局所的な供給を制御し、このことによってP2Xリセプターに結合可能なATPの量を減らし、これらのリセプターを不活性化する。これはプログラムされたB−セル死を激減させることにつながる。これらのATPエーゼは、B−セル表面に特異的に発現されていて、悪性リンパ腫においてはさらにより多く発現されているようである。特定のATPエーゼ阻害物質の適用が、プログラムされたB−セルを規制するようにP2Xリセプター上のATPの供給率を規制するために使用されるのが好ましい。
悪性リンパ腫の治療のためには、上述の物質は、加水分解不可な形態のP2Xアゴニストであって、ATPエーゼ又はATPDエーゼを妨害することが可能な合成アゴニストを含んでいても良い。
過敏性腸症候群と関連して、本発明の調剤の投与は、粘膜の症状を表している領域の下の筋肉の過剰活動によって低減されているかもしれないリセプターの機能を回復させるように意図されている。本発明の調剤は、粘膜に直接働きかけて非機能性リセプターを除去し、これによって局所的に正常な消化管の分泌メカニズムを回復させてもよい。治療養法は、局所的なATPの非機能性リセプターへの供給を回復させ、それによって正常なリセプター機能が回復されることを目的とする。リセプター機能の制御の結果としては、消化器官の分泌及び蠕動(ぜんどう)運動の正常な制御が回復されることを含む。これは、P2Xに特異的な合成アゴニスト、好ましくは、ATPエーゼによって加水分解されないアゴニストの腸溶又は全身的な供給を適用する、もしくは、非機能性P2Xリセプターに対応する抗体、好ましくは、非機能性リセプターを除去し、機能性リセプターのみを残すような、小さな特異的ヒト抗体を全身的に投与することによって達成され得る。
仮に平滑筋の下の異常な蠕動運動が正常な機能性P2Xリセプターに結合するATPの局所的な供給率を低減されているとすれば、治療法は、消化管の運動を制限することによって平滑筋によるATPの摂取又は使用を制限するという方法を用いて、この天然なアゴニストの供給を回復することを含むものでもよい。
本発明はまた、病気又は症状の治療のための薬学的組成物を提供し、この組成物は、P2XリセプターへのATPの供給を制御するATPエーゼ(酵素)の発現を規制するよう適合された薬学的に有効量の1つ又は複数の物質を含む。
本発明は全ての側面において、ウィルスに感染した細胞内で非機能性P2Xリセプターがより多く発現されているためにウィルスが保護されている、もしくは正常な細胞状態であってもそのような(非機能性)リセプターが増加発現されているような、ウィルス感染がもたらす異常なP2Xリセプターが関与するその他の病的症状に対して同様に適用することにまで及ぶ。
本発明は、過敏性腸症候群を治療する方法をも提供し、この方法は、上段で定義された薬学的組成物を患者に投与することを含む。
本発明はまた、そのような薬学的組成物を過敏性腸症候群の治療において使用することを提供する。
上記の1つ又は複数の薬学的に有効な組成物を使用するパターンについては、最良の効果を得るために適宜変更されなければいけないこともある。
別の形で表現するならば、本発明は過敏性腸症候群の治療方法を提供し、その方法はP2Xリセプター機能を回復させるよう適合された組成物を投与することを含んでいる。リセプターの機能は、過敏になっている粘膜の領域の下にある筋肉の過剰活動によって消耗していることもある。前記組成物は、上段で述べた本発明の調剤に含まれる物質と同じであってもよい。
さらなる側面から、本発明はタンパク質の異なるコンフォメーションを識別する方法を提供する。この方法は、抗体を生成させることができるエピトープ、又は抗体そのものを用い、選択されたコンフォメーションを有するタンパク質の全ての集合体に結合することにより特定の薬学的な成果(アクティブ/パッシブ免疫化)を挙げることによってなされる。この一例として、vCJDの症状につながるプリオンタンパク質のコンフォメーションが挙げられる。タンパク質の異常な形態は、特定の抗体又は抗体を生成させるようなエピトープによってターゲットできる。(エピトープは)最良な薬学的効果を得るためにヒトの、かつ小さなサイズのものであることが好ましい。
(図の簡略な説明)
図1(配列番号1)は、ヒトのP2X7リセプターのアミノ酸配列を示す(先行技術)。配列65から81及び200から216はハイライトされており、以下において参照される。
(本発明の詳細な説明)
非機能性のP2X7リセプターに対応する抗体を生成するため、図1(配列番号1)に示す、配列216にあるCysを含んだ配列200から216のエピトープが使用された。
無差別的なP2X7リセプターに対応する抗体を生成するため、図1(配列番号1)に示す、配列65から81のエピトープが使用され、これにN−ターミナルCysが付け加えられた。この抗体は、リセプターが非機能性であるかどうか識別することができないが、全ての(P2X7)リセプターを検知するように設計されており、2種類の抗体を別々に使用して得られる染色を比較することによって機能性であるリセプターの割合を決定できるようになっている。
エピトープのCys残基は、コンフォメーションの安定性を維持し、かつより大きな抗原性構造を提供するために、10ペプチドエピトープがそれぞれのDTキャリアーに付いたジフテリアトキシン(DT)キャリアーに、マレイミドカプロイル−N−ヒドロキシサクシニミド(MCS)クロスリンカーを介して結合された。これらの複合エピトープは、通常の方法で、エピトープに特異的な抗体を生成するため、抗原として幾つかの動物(羊、ラビット及びマウス)に注入された。
特定時に動物に注入された抗原/アジュバントの混合物の使用によって抗体を生成する工程は、周知技術に述べられている。抗体を生成するより具体的な例を下記に示す。
(実施例1)
<羊の抗P2X抗体>
500μgの複合体(約100μgのP2Xエピトープ)がリン酸緩衝生理食塩水(PBS)中で0.8mLまで薄められ、そして1.2mLのフロイントの完全アジュバントで乳化された。羊達は皮下及び筋肉の両方の複数箇所に抗原/アジュバントエマルジョンを注入された。8週間後、同じ羊達に同量の乳化された複合体がフロイントの不完全アジュバントと一緒に複数箇所注入された。この作業は4週間後に繰り返され、そして頸静脈より採血された。集められた血清は、抗体の特異性について検査された。特定の抗体を含む血清の蓄えを提供するため、それらの羊達は8週間間隔で定期的に注入及び採血された。
他の羊達は、上記のスケジュールと類似して同量の複合抗体を注入されたが、異なるアジュバントが使用された。これらの動物たちには、0.7mLの薄められた抗原が、0.1mLのクイルA(Quill A)/DEAEデクストラン(Dextran)溶液(1mLのPBSにつき2.5mgのクイルA(Quill A)+25mgのDEAEデクストラン(Dextran))及び1.2mLのISA50Vモンタニド(Montanide)と混ぜられた。このエマルジョンは、皮下及び筋肉の両方に複数箇所注入された。このアジュバントを使用して得られた抗体は、フロイントのアジュバントを使用して作られた抗体と同じ特異性を生み出した。
(実施例2)
<ラビットの抗P2X抗体>
ラビットにおいて、羊同様の2種類のアジュバント及び注入スケジュールを用い抗体を生成させた。唯一の違いは、300μgの複合体が注入されたことであった。生成された抗体は羊においてできたものと同じ特異性を有しており、対応するエピトープを確実に識別することができた。
(実施例3)
<マウスの抗P2X抗体>
マウスにおいて、複合エピトープに対する抗体と、非機能性P2Xエピトープの複合していないエピトープに対する抗体が生成された(これは細孔を形成することのできない、すなわちアポプトーシスを起こすことができないリセプターを識別することが可能である)。
これらの実験においては、免疫促進製品CpG DNA(Coley Pharmaceutical Group Inc.登録商標)を含んでいるQAIGEN Pty Ltdの製品である、ImmunEasyTMが使用された。
5μgのエピトープ又は複合エピトープが70μLのPBS及び30μLのImmunEasyTMアジュバントで薄められた。マウスは皮下及び筋肉に複数箇所注入された。これが2週間後再度行われ、そしてさらに2週間後また繰り返し行われた。マウスは3度目の注入から8週間後に採血された。この方法によってマウスに生成された抗体は、異なるP2Xエピトープを識別することができ、そしてP2X非機能性エピトープに対応する抗体もまた羊及びラビットにおいて生成された抗体と同じ結果を出した。
上記の実施例が示すように、P2Xリセプターの種々のエピトープに対する抗体は、異なる種及び異なるアジュバントを用いても一貫して生成することができる。特に、通常の生理的状態において細孔を形成することができず、アポプトーシスにおける機能を果たせない非機能性の状態にあるP2Xリセプターを識別するP2Xリセプターのエピトープに対する抗体も常套的に生成することができる。
(実施例4)
非機能性P2Xを検知する抗体は、P2Xがエチジウム又はルビジウムを搾取する能力によって表される公知の機能を有したP2X(ヒト)を発現している細胞に抗体を結合させることによってテストされた。これらのP2Xタンパク質チャンネルは、塩基ペア1513において変異しているかもしれず、それならばチャンネルがアポプトーシスを引き起こす細孔を形成しない。悪性B白血球に発現されたこれら及び類似した非機能性P2Xリセプターもフローシメトリー及び通常の免疫組織化学において抗体と結合する一方、正常な機能性P2X(カルシウム、エチジウム及びルビジウムを大量に搾取することが可能)はこの抗体と結合することができなかった。なぜならば、機能性リセプターには非機能性リセプターを検知するために選ばれたエピトープがなかったからである。Pro210は非機能性リセプターにおいてシス(cis)コンフォメーションを採っており、抗体を生成するために使用した複合エピトープにおいて固定されたのは、特にこのコンフォメーションであった。機能性と見られるリセプターにおいては、Pro210はトランス(trans)コンフォメーションであった。これは、ATP(アデノシントリフォスフェート)のP2Xリセプターへの結合による結果であった。ATPが結合すると、ATP結合箇所に直接隣接する部分のPro210はトランス(trans)立体配置を採った。
これは、Pro210をトランス(trans)立体配置に固定されたAla(アラニン)に変えさせるようなサイト対象の突然変異生成を用いて確認された。この変異したタンパク質は完全に機能性であると分かり、そして非機能性リセプターを検知するために生成された抗体と結合することができなかった。
(実施例5)
非機能性リセプターを検知する抗体の特異性についてのさらなる証拠は、P2Xを発現しているマクロファージをラベルした実験において得られた。マクロファージは全P2Xに共通な抗体を使用したら抗体に結合したが、非機能性P2Xに対応する抗体には、マウスハイブリドーマ細胞のように癌細胞に接するまで結合しなかった。マクロファージとハイブリドーマ細胞の接触が、マクロファージ上の非機能性P2Xの発現を引き起こし、これが全P2Xに共通な抗体同様、非機能性P2Xに対する抗体によって検知された。
悪性リンパ腫を持つ患者より抽出されたマクロファージ及びB−セル白血球がテストされ、これらの細胞全てが全P2Xに共通な抗体同様、非機能性P2Xに対する抗体に結合した。このことは、P2Xが検知された癌細胞全てにおいて非機能性であり、機能性P2Xによって形成されるアポプトーシスにつながる細孔は形成することができず、したがって癌細胞においてアポプトーシスを引き起こすことができないということを立証している。
前立腺、乳、膀胱、皮膚、胃、頸部及びその他の部位などヒトにおける上皮細胞癌全て、そして悪性リンパ腫、慢性リンパ球白血病及び脳腫瘍、またテストされた犬の乳及び前立腺、猫の皮膚、マウスのハイブリドーマ細胞及びマウスの繊維肉腫細胞を含む他の哺乳類における同様の腫瘍全てが同じ非機能性P2Xを発現する。ヒト、ラット、猫、犬及びマウスについて選択されたエピトープの配列の類似性は、上記のケース全てにおいて否定しがたい同定をするに充分足るものである。これは、これらの哺乳類動物における癌のメカニズムは同じで、全ての癌細胞は、活性化された時には通常細胞を死に追いやるアポプトーシスにつながる細孔を形成することができない非機能性P2Xリセプターを発現しているということである。このようにして、アポプトーシスはスイッチがオフになった状態にあり、癌細胞は不死となる。
(実施例6)
感染したB−セルリンパ球などの癌細胞がP2X機能によってアポプトーシスを引き起こすことができないということのさらなる証拠として、非機能性P2Xリセプターを有している白血病患者のBセルが培養物中で2時間の間5mMのATPと共にインキュベートされた。その結果は、全ての非機能性リセプターが過剰量のATPによって開き、アポプトーシスを引き起こし、感染した細胞を死に至らせた。
(実施例7)
抗体が選択的に癌細胞に結合するということのさらなる証拠として、基底細胞癌(BCC)を持つ患者の皮膚が、不活性なクリーム地中に懸濁された非機能性P2Xリセプターに対する抗体によって処理され、病変部及びその周辺に塗布された(下記の実施例10を参照)。局所的抗体を毎日塗布して一週間以内に、BCCの全ての症状は消え、正常な皮膚は(非機能性)リセプターを有していないため、周辺の皮膚は全く影響を受けなかった。
(診断への適用)
動物に特異的非機能性P2X抗体を用い、そしてヒト及びその他の哺乳類における大半の癌の診断への本発明のプローブ及び方法の共通した適用の説明を、例を挙げて述べる。
猫及び犬などの哺乳類及びヒトの前立腺組織では、本発明の抗体を診断のために使用すると、癌又は前癌性の障害がなければラベルを得ることはない。しかし、本発明の診断方法では、H&E染色によって検知できる腫瘍に伴う形態的変化が現われなくとも、腫瘍性の変化の最初の徴候を明らかにすることができる。
この時点では、上皮細胞核において現われる最初のリセプターユニットを染色する必要がある。これらは病気の後のステージには細胞質に移動し、前立腺全体に渡ってフィールド効果を及ぼし、したがって腫瘍が確実に存在すると判断するにもより少量の組織を生体検査すれば足りる。病気の後半には、染色は上皮頂上に一層制限される。
同様に、ヒト及び猫や犬などその他の哺乳類における乳、肺、結腸及び皮膚などの上記以外の上皮細胞癌も、これらの他の組織においてはもはや明確なフィールド効果はないので余裕を持って検知することができる。
上記と同じステージの進行が乳や膣などのこれらその他の組織において見られ、細胞質の染色に先立って細胞核の染色があり、正常な組織は染色されない。感染した乳組織の管や小葉は、正常な形態が癌はないと示す場合にすら、感染した各管システム内の局所的なフィールド効果のため、容易に検知される。隣接する感染していない管は染色されない。同様に、腫瘍を含む組織を直接排出する感染したリンパ腺も感染したリンパ球のフィールド効果によって腫瘍のサインを示す。したがって、センチネルリンパ節を(リンパ)節への細胞への癌の転移が全くなく検知することができる。
基底細胞癌、扁平上皮細胞癌、形成異常班、悪性黒色腫などの皮膚癌は、非機能性リセプター、及び、表皮と真皮の深部との両方において正常な皮膚はラベルされない範囲をはるかに越えてケラチン生成細胞及びメラニン生成細胞中のチャンネル構成部(モノマー)の染色に対して陽性を示す。
ヒト前立腺(PC3)及び乳(MCF7)及びげっ歯類のハイブリドーマなどのテストされた全ての哺乳類の癌細胞株は、細胞表面の非機能性リセプターが陽性であり、したがってこれらの癌細胞においてアポプトーシスは抑制されている。この診断の一般的な応用は、マウスハイブリドーマ細胞における同じラベルを通して、ヒト以外の他の動物の種類においてもこのリセプターの普遍的な性質を示していると伺えることである。ヒトの正常なB−セルリンパ球は機能性P2Xリセプターを細胞表面に発現していることを示しており、したがって必要なときにはアポプトーシスが起こるが、悪性リンパ腫を持つ患者のヒトB−セルリンパ球は非機能性P2Xリセプターを細胞表面に発現しており、したがってアポプトーシスが妨げられていることを示している。
(治療への適用)
癌細胞表面に発現された、この明らかに普遍的なP2X非機能性型をターゲットとしてアポプトーシスを起こす試みは、ヒト及び他の哺乳類における大抵の癌を治療するために使用できる。実施例は以下に挙げる:
(実施例8)
マウスハイブリドーマ細胞がマクロファージをベースに、非機能性P2Xに対する結合力が強化された抗体が存在する条件と存在しない条件下で増殖された。4日間の間に、細胞数は、精製された通常のIgGと一緒にインキュベートされた細胞は1×10から7×10に増え、非機能性P2X抗体と一緒にインキュベートしたことによって細胞数は1.5×10に留まった。
(実施例9)
この実施例は、P2Xリセプターの非機能性エピトープに対応して生成された抗体がイン ビボ(in vivo)で腫瘍形成を抑制することが可能であるということを示す。
上記に示すように、羊において生成された非機能性P2Xエピトープに対応する抗体は、このマウスハイブリドーマ細胞の表面の非機能性P2Xアポプトーシスリセプターを認識した。この抗体をハイブリドーマ細胞培養物に加えると細胞の増殖を遅らせた。マウスハイブリドーマ細胞は、用意された同系交配されたマウス系統に注入すると腫瘍を形成する。
この実験では、3つのグループの各グループ10匹のBalb−c雌マウスがそれぞれ以下の処置を受けた:
グループ1:1日目に、10匹のマウスがそれぞれ1×10ハイブリドーマ細胞が存在する0.5mLの細胞培養媒体中を腹膜組織に(IP)注入された。2日目、3日目には、それらのマウスは0.5mLの細胞培養媒体を腹膜組織に注入された。
グループ2:1日目に、10匹のマウスがそれぞれ1mgの羊のIgGを含み、1×10ハイブリドーマ細胞が存在する0.5mLの細胞培養媒体中を腹膜組織に(IP)注入された。2日目、3日目には、それらのマウスは1mgの精製された羊のIgGを含んだ0.5mLの細胞培養媒体を腹膜組織に注入された。
グループ3:1日目に、10匹のマウスがそれぞれ1mgの精製された羊の抗P2X非機能性エピトープIgGを含み、1×10ハイブリドーマ細胞が存在する0.5mLの細胞培養媒体中を腹膜組織に(IP)注入された。2日目、3日目には、それらのマウスは1mgの精製された羊の抗P2XIgGを含んだ0.5mLの細胞培養媒体を腹膜組織に注入された。
全てのグループのマウスは11日目に殺され、腫瘍の有無について検査が行われた。腫瘍は摘出されそして測量された。
結果は以下の通りである:
Figure 0004467973
変量分析は、グループ間に腫瘍の重量についての有意差を示した(確率P<0.01)。抗P2X非機能性抗体の処置を受けた実験グループは、2つのコントロールグループに比べて有意に異なっていた(P<0.01)。つまり、P2X非機能性エピトープに対する抗体を用いた処置は、実験動物において腫瘍の量を有意に低減したということである。
(実施例10)
特異的親和性を有する精製抗体(特異性を大いに向上させるため)が、3つのヒト基底細胞癌(「BCC」)に7日間液状態で、又はジメチコンクリームベース中に浮かせるかのどちらかで投与された。処置後、BCC病状の痕跡は全く見られず、コントロール用皮膚はターゲットとするタンパク質が存在しないため全く影響を受けなかった。
(実施例11)
再発した腫瘍及び形成異常班を含め、基底細胞癌(BCC)及び扁平上皮細胞癌(SCC)という形の皮膚損傷(両方とも一次腫瘍及び2次腫瘍)が、更なる試験において、精製された抗体と、精製又は通常のIgGのどちらか一方とが、ジメチコンクリームベース又は浸透性クリームベース中で混合されたものを使用して処置された。非機能性リセプターは正常な皮膚において存在しないため、如何なる正常な皮膚においても副作用は検知されなかった。全てのタイプの癌が抗体の存在に反応し、一日2回の処置で36時間から1週間の期間に消えた。その後12ヶ月間再発は起きなかった。処置された腫瘍のサイズは、直径3mmで周辺が盛り上がっていないものから、直径5cmそして厚さ4mmのものまで及んだ。全部で34の病理学的に認定された腫瘍が一週間以内の処置期間内にうまく除去された。
患者への処置は、一般にヒトモノクローナル抗体(ハーセプチン(herceptin)のような)の形成が関係しており、したがって内部の癌も局所的な処置で得られた効能同様に治療することが可能であると考えられる。副作用を避けるために、リンパ球などの細胞表面上に発現されている正常な機能性P2Xはすべてなんら作用を受けない必要がある。したがって、試みてはいるがアポプトーシスを始めることができない細胞表面に発現されたタンパク質にのみ、抗体が結合するべきである。つまり、ターゲットとなる細胞は全て、癌細胞を含め、プログラムされた細胞死によって自滅しようと試みている細胞のみである。これらの細胞のP2Xリセプターは、特に癌細胞は、非機能性であるか又はATPが欠如した状態にあるであろう。
(アクティブ免疫化)
アクティブ免疫化もまた、治療目的のために使用することができる。この場合、ヒト又はその他の哺乳類が、細胞表面において非機能性(ATP欠如)の形のリセプターにのみが採るコンフォメーションに類似したコンフォメーションに特定のエピトープ(1つ又は複数)に対して免疫化をされる必要がある。機能性リセプターに存在するエピトープの形の部分的な露出を含むコンフォメーションの柔軟性は避けるべきである。例えば、エピトープGly200−Cys216のシス(cis)立体配置は、適切な方法によって使用される前に固定されるべきである。この考え方に根拠があるという追加的な証拠として、抗体を生成するために使用されたマウス、ラビット及び羊を含む数多くの動物は免疫システムが損なわれていないという観察がある。これら多くの動物は1匹も如何なる腫瘍をも発達させることはなかった。
下記の具体的な実施例がこれを説明する:
(実施例12)
プロトコール:実験はマウスの腫瘍モデルをベースにして行われた。40匹の生後10週間目の雌の同系交配させたBalb C マウスが使われ、20匹ずつの2つのグループに分けられた。グループ1は実験用であり、グループ2はコントロール用グループである。
一日目:グループ1の20匹の実験用動物は、MCSクロスリンカーを介してジフテリアトキシンに接合された0.1mgのペプチドエピトープ(hP2X配列200−216)を注入された。これは約0.02mgのペプチドエピトープを含んでいた。ペプチド接合体は、クイルA(QUILL A)/DEAE デクストラン(Dextran)/モンタニド(Montanide)ISA 50V アジュバントミックスと乳化され、これを0.1mL皮下及び筋肉の複数箇所に注入された。
コントロールグループであるグループ2の20匹のマウスは、ペプチド接合体を含まないアジュバントミックスを0.1mL皮下及び筋肉の複数箇所に注入された。
8日目:グループ1の20匹のマウスは、MCSクロスリンカーを介してジフテリアトキシンに接合された0.01mgのペプチドエピトープ(hP2X配列200−216)を注入された(約0.002mgのペプチドエピトープを含む)。ペプチドはリン酸緩衝食塩水溶液中に含まれており、商業的に入手可能なCpG DNA アジュバント ImmunEasy(Qiagenより販売されている)と、プロトコールに沿って混合された。各マウスに、0.1mLのペプチド接合体/アジュバント溶液が皮下及び筋肉の複数箇所に注入された。
20匹のグループ2のマウスに、リン酸緩衝食塩水/CpG DNA アジュバントミックスに相当するものが注入された。これが、各マウスに0.1mL皮下及び筋肉の複数箇所に注入された。
26日目:グループ1の20匹のマウスは、MCSクロスリンカーを介してジフテリアトキシンに接合された0.025mgのペプチドエピトープ(hP2X配列200−216)を注入された(約0.005mgのペプチドエピトープを含む)。これはリン酸緩衝食塩水溶液中に含まれており、そしてQiagen CpG DNA アジュバントImmunEasyと混合された。またしても、0.1mLのこの混合物が各マウスに皮下及び筋肉の複数箇所に注入された。コントロールグループは、8日目と同様に注入された。
29日目:全てのマウスが首の後ろに位置する1箇所の皮下サイトに、0.1mLの組織培養媒体に含まれた腫瘍細胞を注入された。使用された腫瘍細胞は、細胞株WEHI164と指定され、オーストラリアのメルボルンにあるWalter and Eliza Hall Instituteで作られたマウスハイブリドーマ細胞株であった。
(腫瘍)細胞は、2種類の濃度で実験用及びコントロールグループのマウス両方ともに注入された。各グループは2つにさらに分けられた。実験用及びコントロールグループのそれぞれ10匹のマウスが各マウスにつき160,000個の細胞を注入され、各グループ10匹のマウスは320,000個の細胞を注入された。
この細胞株の細胞は、事前に細胞表面の非機能性のP2Xエピトープの存在についてテストされていた。これは、羊によって生成された、リセプターの非機能性の形を特異的に認識する抗体を使用して行われた。
38日目:全てのマウスは殺され、非機能性P2Xエピトープに対する抗体の分析のため血が集められた。全てのマウスが測量され、腫瘍は摘出されて測量された。
Figure 0004467973
この結果の変量分析は、コントロールと処置を受けた(実験用)グループとの間、及び低量投与と高量投与グループとの間の統計学的な有意差を示した(P=0.0003)。低量投与グループは、少ない量の腫瘍がマウスの免疫システムの対抗能力により少ない影響を与えたため、より大きな違いを示した。
(ATP類似体)
合成のアゴニストを使用して、P2X細孔のATP結合サイトに効率よく結合し、細孔を機能性の状態にし、それによってリセプターの機能を回復させ、同時にP2Xが細胞に与える成長に関するアドバンテージを規制するという効用は、以下の培養実験において示される。腫瘍性のB−セルがCLLを持つ患者から集められ、正常な患者からの同等数の同類の細胞と混合され、4時間2.5mMのATPで処理された。腫瘍細胞は1つも残らず、正常な細胞のみが残った。生体内(in vivo)では、ATP又はより選択的なP2Xアゴニストであるベンゾール、ベンゾールATPの使用は適切ではない。したがって、ATP又はBzATPより格段強い結合力でP2Xに選択的に結合できる選択的ATP類似体を、感染した腫瘍細胞タイプの範囲内でアポプトーシスのプロセスを元に戻すために設計してもよい。
(工業的適用性)
本発明はすべての側面においてヒト及び動物医療及び保健の分野へ適用でき、病気の早期及び正確な診断を可能にする潜在力があり、多くのケースにおいて従来技術よりはるかに侵襲性が低い又はトラウマにならないものである。
ヒトP2Xリセプターの配列を示している。

Claims (26)

  1. 210位のプロリンがシスコンフォメーションにある、配列番号1に示すアミノ酸配列を有する単離されたP2X リセプター。
  2. 請求項1に記載のリセプターのアミノ酸配列の、シスコンフォメーションにある210位のプロリンを含む200から216位の残基を有するペプチドの、病気又は症状の予防又は治療のためのワクチンの製造における使用。
  3. 請求項1に記載のリセプターのアミノ酸配列の、シスコンフォメーションにある210位のプロリンを含む200から216位の残基を有するペプチドを含む、病気又は症状の予防又は治療のためのワクチン。
  4. 前記ペプチドがキャリアーに接合されている、請求項3に記載のワクチン。
  5. 前記キャリアーがジフテリアトキシンである、請求項4に記載のワクチン。
  6. アジュバントを更に含む、請求項3から5のいずれか一項に記載のワクチン。
  7. 前記アジュバントがクイルA/DEAE デクストラン/モンタニドを含む、請求項6に記載のワクチン。
  8. 患者の病気又は症状を治療又は予防するための薬剤の製造における、請求項3から7のいずれか一項に記載のワクチンの使用。
  9. 前記病気が癌である、請求項8に記載の使用。
  10. 前記癌が、前立腺、乳、皮膚、肺、頸部、子宮、胃、食道、膀胱、結腸、膣、及び血液の癌、並びに悪性リンパ腫からなる群から選択される、請求項9に記載の使用。
  11. 配列番号1に示すアミノ酸配列を有するP2X リセプターに結合するためのヒツジ、ウサギ、マウス又はラットの抗体であって、210位のプロリンがシスコンフォメーションにある場合に、210位のプロリンを含む前記リセプターの細胞外領域に結合し、210位のプロリンがトランスコンフォメーションにある場合に、前記細胞外領域に結合しない、抗体。
  12. 210位のプロリンがシスコンフォメーションにある場合に、210位のプロリンを含む配列番号1に示すアミノ酸配列を有するP2X リセプターの細胞外領域に結合し、210位のプロリンがトランスコンフォメーションにある場合に、前記細胞外領域に結合しない抗体の、病気又は症状の予防又は治療のための皮膚への適用のために調製される組成物の製造における使用。
  13. 210位のプロリンがシスコンフォメーションにある場合に、210位のプロリンを含む配列番号1に示すアミノ酸配列を有するP2X リセプターの細胞外領域に結合し、210位のプロリンがトランスコンフォメーションにある場合に、前記細胞外領域に結合しない抗体を含む、皮膚への適用のために調製される組成物。
  14. 前記抗体がヒツジの抗体である、請求項13に記載の組成物。
  15. 前記抗体の皮膚への浸入を促進する化合物を更に含む、請求項13又は14に記載の組成物。
  16. 皮膚に潤いを与えるための化合物を更に含む、請求項13から15のいずれか一項に記載の組成物。
  17. 前記皮膚に潤いを与える化合物がジメチコンである、請求項16に記載の組成物。
  18. 前記組成物が、クリーム、ローション、軟膏、ゲル、エアロゾル、又はスプレーとして調製される、請求項13から17のいずれか一項に記載の組成物。
  19. 患者の病気又は症状を治療又は予防するための薬剤の製造における、請求項13から18のいずれか一項に記載の組成物の使用。
  20. 前記病気又は症状が皮膚癌である、請求項19に記載の使用。
  21. 前記皮膚癌が、基底細胞癌、扁平上皮細胞癌、悪性黒色腫、及び形成異常班からなる群から選択される、請求項20に記載の使用。
  22. 210位のプロリンがシスコンフォメーションにある場合に、210位のプロリンを含む配列番号1に示すアミノ酸配列を有するP2X リセプターの細胞外領域に結合し、210位のプロリンがトランスコンフォメーションにある場合に、前記細胞外領域に結合しない抗体の、in vivoイメージ技術によって病気又は症状を検知するための適切な試薬の製造における使用。
  23. 前記in vivoイメージ技術が陽電子放射断層撮影法である、請求項22に記載の使用。
  24. 210位のプロリンがシスコンフォメーションにある場合に、210位のプロリンを含む配列番号1に示すアミノ酸配列を有するP2X リセプターの細胞外領域に結合し、210位のプロリンがトランスコンフォメーションにある場合に、前記細胞外領域に結合しない抗体を、患者から集められた細胞又は組織と接触させる工程;及び
    前記細胞又は組織が、前記抗体によって結合されるか否かを測定する工程
    を含む、患者が病気又は症状を有するか否かを検知する、in vitroの方法。
  25. 前記病気又は症状が癌である、請求項24に記載のin vitroの方法。
  26. 前記癌が、前立腺、乳、皮膚、肺、頸部、子宮、胃、食道、膀胱、結腸、膣、及び血液の癌、並びに悪性リンパ腫から選択される、請求項25に記載のin vitroの方法。
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