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JP4469048B2 - トレミー管 - Google Patents
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主としてモルタルのように粗骨材を混入していない打設材を水中に投入する際に使用するトレミー管に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、コンクリートとか土砂、または浚渫土に固化材を混ぜて混練状態にしたものを水底に投入し、打設する場合、その打設材が水中落下中に拡散するのを防ぐために、図5に示すようなトレミー管1が使用されている。
【0003】
この場合、打設開始により供給ホース2により圧送された打設材がトレミー管1内を落下時に、供給ホース2内の空気が圧縮され、打設開始と同時に水中で吹き出して、水中での気泡上昇に伴う水の濁りが発生する。
【0004】
また、打設材の供給プラントの故障等で打設が中断するケースがあり、その場合も供給ホース2内で分離した空気が、上記と同じような水の濁りを発生するという問題がある。
【0005】
さらに、例えば既設岸壁の改修工事等に、このトレミー管を使用時には、トレミー管の移動作業も多くなり、その場合はトレミー管1を完全に水切り状態にするが、この時にトレミー管1内に残っている打設材がトレミー管1の下部から抜け落ちて水面を汚すことがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、トレミー管を用いて打設材を水中に打設開始時に、供給ホース内で圧縮された空気が水中に吹き出したり、打設材の打設中断時に供給ホース内で分離した空気が水中に吹き出して水中の濁りを発生することがなく、さらにトレミー管の打設場所移動時に管内に残っている打設材の水中への抜け落ちを防ぐための管内の残留打設材の全量閉塞を遠隔操作で行ないうるトレミー管を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、水底に打設材を投入する直管の下端部にテーパ管を取り付けたトレミー管の上端部に、打設材が管内を自由落下状態になるとバキューム圧で自動的に閉じ、かつ管内の大気圧以上の空気を逃がすように自動的に開く空気抜き用の逆止弁を設けると共に、テーパ管の側面に打設材の排出孔を設け、そのテーパ管の排出孔より上方位置でテーパ管または直管を塞ぐ弁体を取り付け、その弁体の下面への圧縮空気の供給により弁体がテーパ管または直管をその内側から塞ぐようにしたトレミー管からなり、さらに、水底に打設材を投入する直管の下端部にテーパ管を取り付けたトレミー管の上端部に、空気圧または流体圧によって開閉する弁を設けると共に、テーパ管の側面に打設材の排出孔を設け、そのテーパ管の排出孔より上方位置でテーパ管または直管を塞ぐ弁体を取り付け、その弁体の下面へ圧縮空気の供給により弁体がテーパ管または直管をその内側から閉じるようにしたトレミー管からなる。しかもその場合、弁体がパッキンと空気の注入排出によって膨張収縮する柔軟性板材から構成したり、また弁体がパッキンと空気バネとから構成したトレミー管を採用した発明である。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して本発明のトレミー管の実施の形態を説明する。
【0009】
図1はその一実施形態のトレミー管1の側面図であり、図2は図1のトレミー管1の底部の弁体の説明用の要部破断の側断面図である。
【0010】
このトレミー管1は、直管31の下端部にテーパ管8が取り付けられており、図示されていない供給ホースからロングエルボ管7を経由して打設材がトレミー管1に供給される。
【0011】
そしてトレミー管1の上端部には、空気抜き用の逆止弁6が設けられており、トレミー管1内に残された打設材が自由落下状態になると、バキューム圧で自動的に逆止弁6が閉じ、また、打設材の打設開始により管内の空気が圧縮されると、管内の大気圧以上の空気を逃がすように自動的に逆止弁6が開くようになっている。
【0012】
次に、図2に示す実施形態では、テーパ管8の側面には複数のスリット状の打設材の排出孔9を設けており、このテーパ管8の下端面には空気の注入排出によって膨張収縮するゴム板材などからなる柔軟性板材32上に鋼製プレート33を取り付けた弁体10を取り付けてあり、図3の三方コック18、圧力計19及び圧縮空気タンク20、減圧弁21等からなる陸上等の離れた場所に設けた圧縮空気源から圧縮空気ホース12経由で供給される圧縮空気Aを上記弁体10の下面に設けたエア供給口13より供給することにより、図2の右半分に示した弁体10の開弁状態から、左半分に示したごとく、弁体10がテーパ管8をその内側から塞ぐ閉弁状態に切り換えるようになっている。
【0013】
また、この実施形態では、弁体は排出孔9の上方位置のテーパ管9を塞ぐようになっているが、直管31を塞ぐようにしてもよい。
【0014】
次に、図4に弁体の他の実施形態を示す。
【0015】
本弁体10は、空気バネ35の上端部にゴムパッキン36を取り付けたものであた、空気の注入排出により空気バネ35は上下動する。そこで、この弁体10をテーパ管8の底に取り付け、空気バネ35の底部に圧縮空気の注排気孔を設けてここに圧縮空気を注入排出することにより、空気バネ35が上下動し、排出孔9の上方位置のテーパ管8を塞ぐことができる。この場合も、直管31を塞ぐようにしてもよい。
【0016】
このように構成されたトレミー管1を使用して打設材を水底に打設し、トレミー管1内に打設材が残っている状態で、トレミー管1を吊り上げて水中を移動させるときには、まず、弁体10でテーパ管8または直管31を塞ぎ、次いでトレミー管1を吊り上げるが、この時に、トレミー管1内の打設材は自由落下しようとするが、逆止弁6が作用してトレミー管1内にバキュームが働き、トレミー管1内の打設材は自由落下しづらくなり、弁体10に作用する荷重が小さくなる。
【0017】
なお、これまでの実施形態では、逆止弁6を使用しているが、逆止弁6に替えて空気圧または流体圧によって開閉する弁を設け、打設材を打設するときには弁を開き、トレミー管1を移動するときには弁を閉じることによって、逆止弁6と同様の作用をえることができる。
【0018】
なお、本発明のトレミー管1は、コンクリート材のように粗骨材の混入している打設材の水中投入には適切ではなく、モルタル等のごとく粗骨材を混入していない打設材の水中投入には特に有効に適用することができる。
【0019】
【発明の効果】
以上に説明した本発明のトレミー管によれば、上端部に設けた弁により、余分な圧縮された空気は大気に開放されるので、打設する際の圧縮空気による汚濁を防止することがでできると共に、トレミー管を吊り上げて移動する際には、弁を閉じてトレミー管内に残っている打設材をバキューム効果によってトレミー管内を自由落下しづらくするので、弁体に掛かる荷重を低減でき、弁体の構造を簡単にできる。
【0020】
また、弁体は圧縮空気によって容易に開閉できるので、遠隔操作が可能になり、安全性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のトレミー管の一実施形態の側面図である。
【図2】図1のトレミー管の底部の弁体の機能説明用の要部破断の側断面図である。
【図3】図2のトレミー管底部の弁体の閉塞に使用する圧縮空気源の一例の配置図である。
【図4】本発明のトレミー管の他の実施形態における、底部の弁体の機能説明用の要部破断の側面図である。
【図5】従来のトレミー管を示す側面図である。
【符号の説明】
1 トレミー管
6 逆止弁
8 テーパ管
9 排出孔
10 弁体
A 圧縮空気
31 直管
32 柔軟性板材
33,36 パッキン
35 空気バネ

Claims (4)

  1. 水底に打設材を投入する直管の下端部にテーパ管を取り付けたトレミー管の上端部に、打設材が管内を自由落下状態になるとバキューム圧で自動的に閉じ、かつ管内の大気圧以上の空気を逃がすように自動的に開く空気抜き用の逆止弁を設けると共に、テーパ管の側面に打設材の排出孔を設け、そのテーパ管の排出孔より上方位置でテーパ管または直管を塞ぐ弁体を取り付け、その弁体の下面への圧縮空気の供給により弁体がテーパ管または直管をその内側から塞ぐようにしたトレミー管。
  2. 水底に打設材を投入する直管の下端部にテーパ管を取り付けたトレミー管の上端部に、空気圧または流体圧によって開閉する弁を設けると共に、テーパ管の側面に打設材の排出孔を設け、そのテーパ管の排出孔より上方位置でテーパ管または直管を塞ぐ弁体を取り付け、その弁体の下面へ圧縮空気の供給により弁体がテーパ管または直管をその内側から閉じるようにしたトレミー管。
  3. 弁体がパッキンと空気の注入排出によって膨張収縮する柔軟性板材から構成された請求項1または2記載のトレミー管。
  4. 弁体がパッキンと空気バネとから構成された請求項1または2記載のトレミー管。
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