JP4470082B2 - 移動バイスの変位機構 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は移動バイスの変位機構に関し、更に詳細には、長尺の棒状ワークを移動バイスで把持してパスラインに沿って間欠的に送給し、送給された該ワークを固定バイスで把持して、例えば丸鋸等のワーク加工手段により該ワークを加工するようにしたワーク加工装置において、前記移動バイスによるワークの送給時や該移動バイスの後退時に、該ワークにバイスが摺擦して損傷するのを有効に防止し得る移動バイスの変位機構の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば長尺の棒状鋼材(ワーク)を定尺で順次切断する場合は、図10に示すような棒材切断装置10が一般に使用される。この棒材切断装置10は、長尺の棒材12が通過する水平なパスラインPLに沿って配設した固定バイス14と、該固定バイス14の上流側に配設した移動バイス16と、該固定バイス14の下流側に配設した丸鋸18とから基本的に構成されている。ここで前記固定バイス14はパスラインPLに沿った適宜個所に固定的に設けられ、ワークたる前記棒材12の把持・開放を行なう第1固定ジョー20および第1可動ジョー22を備えている。すなわち第1固定ジョー20は、図10から判明するように、前記棒材12の側部に当接して垂直な基準面を与える第1側部基準面20aと、該棒材12の底部に当接して水平な基準面を与える第1底部基準面20bとを有している。また第1可動ジョー22は、第1固定ジョー20の適所に水平に配設した複動式シリンダ24のピストン26に取付けられ、所要のタイミングで第1側部基準面20aに対し近接・離間して棒材12の把持・開放をなし得るようになっている。
【0003】
また移動バイス16は、前記パスラインPLにおける前記固定バイス14の上流側に位置し、図示しない駆動源により該パスラインPLに沿って進退駆動されることで、該固定バイス14に対し前進・後退自在となっている。この移動バイス16も、前記固定バイス14と同様に、棒材12の把持・開放を行なう第2固定ジョー28および第2可動ジョー30を備えている。すなわち第2固定ジョー28は、図10から判明するように、前記棒材12の側部に当接して垂直な基準面を与える第2側部基準面28aと、該棒材12の底部に当接して水平な基準面を与える第2底部基準面28bとを有している。また第2可動ジョー30は、第2固定ジョー28の適所に水平に配設した複動式シリンダ32のピストン34に取付けられ、所要のタイミングで第2側部基準面28aに対し近接・離間して棒材12の把持・開放をなし得るようになっている。
【0004】
前記固定バイス14における第1固定ジョー20の第1側部基準面20aおよび第1底部基準面20bは、パスラインPLに整列する方向から観察するとL字形をなしており、また同様に移動バイス16における第2固定ジョー28の第2側部基準面28aおよび第2底部基準面28bもL字形をなしている。そして、これらL字形をなす第1側部基準面20aと第1底部基準面20bおよび第2側部基準面28aと第2底部基準面28bは、パスラインPLと整列方向に観察すると夫々垂直の基準面および水平の基準面は相互に合致するレベルに設定されている。
【0005】
更に丸鋸18は、図10に示す如く、前記パスラインPLにおける固定バイス14の下流側に位置している。そして丸鋸18はパスラインPLを交差する方向に進退移動可能であって、前記固定バイス14が把持している前記棒材12の切断をなし得るようになっている。なお本願の実施例では、ワーク加工手段として丸鋸18を設けてあるが、加工を施すべきワーク12の種類によって種々の加工手段を採用し得ることは勿論である。
【0006】
次に、このような構成に係る棒材切断装置10の動作を説明する。図11は、棒材切断装置10を稼働させた際の固定バイス14および移動バイス16の各挙動を(a)〜(d)に段階的に示した説明図である。すなわち、
(1) 段階(a)では、棒材12を把持した移動バイス16が所要距離だけ前進し、開放待機中の固定バイス14に該棒材12を送り込む。丸鋸18は後退して待機中である。
(2) 段階(b)では、送り込まれた棒材12を固定バイス14(第1可動ジョー22は閉)が把持し、移動バイス16はその前進位置において第2可動ジョー30をして棒材12の把持を解除する。丸鋸18は引続き後退位置で待機中である。
(3) 段階(c)では、丸鋸18が前進して固定バイス14により把持された前記棒材12を定尺切断する。また移動バイス16は、第2可動ジョー30を開放した状態で所要距離だけ後退する。
(4) 段階(d)では、丸鋸18が後退した待機位置へ戻ると共に、固定バイス14は第1可動ジョー22を開放し棒材12の把持を解除する。また移動バイス16は、後退位置において第2可動ジョー30を閉じて棒材12を把持する。
このように前記(1)〜(4)の段階を反復することによって、固定バイス14により把持した棒材12の定尺切断と、移動バイス16により把持した棒材12の定尺供給とがなされる。
【0007】
【発明が解決すべき課題】
図10の棒材切断装置10は、図11の段階(a)および段階(c)において、次の如き困難に遭遇する。すなわち図11の段階(a)において、棒材12を把持した移動バイス16が前進することで、該棒材12は開放待機中の固定バイス14に送り込まれる。しかるに前述した如く、固定バイス14のL字形をなす第1側部基準面20aと第1底部基準面20bおよび移動バイス16のL字形をなす第2側部基準面28aと第2底部基準面28bはパスラインPLの整列方向に合致している。このため固定バイス14へ送り込まれる棒材12の側部および底部は、該固定バイス14の第1側部基準面20aおよび第1底部基準面20bに不可避的に摺擦し、該棒材12の摺擦部位に摺り傷を生じさせるに至る。
【0008】
また図11の段階(c)では、前記移動バイス16が後退する際に不都合を生ずる。すなわち移動バイス16は、その後退時に第2可動ジョー30を開放しているが、該移動バイス16における第2固定ジョー28の第2側部基準面28aおよび第2底部基準面28bは依然として棒材12の側部および底部に接触したままである。従って段階(c)で移動バイス16が後退すると、その第2側部基準面28aおよび第2底部基準面28bが棒材12の側部および底部に摺擦し、このときも該棒材12の摺擦部位に摺り傷を生じさせる。このように棒材12に摺り傷が生じると切断後の製品の品位に影響を与え、傷消しのためバフ掛けその他の後処理を要したり、場合によっては規格不適合の跳ね出し品となる等の事態を招来する等の難点がある。
【0009】
このような難点に対処する方策として、特許第2510834号の発明「切断機」が提案されている。これは、送材バイスを被切断材の送り方向と平行な枢軸を中心に回転可能に構成すると共に、この送材バイスを、▲1▼その下基準面及び横基準面が切断バイスの下基準面及び横基準面に対し夫々面一状に位置する中立姿勢と、▲2▼送材バイスの両基準面が切断バイスの両基準面に対し夫々送材経路の外側へ離隔する第1変位姿勢と、▲3▼送材バイスの両基準面が切断バイスの両基準面に対し夫々送材経路の内側へ離隔する第2変位姿勢とに回転変位せしめる送材バイス回転駆動手段を設けることを特徴とするものである。すなわち、該発明を前述した本願の図11の段階(a)に当てはめれば、送材バイスを前記▲2▼の第1変位姿勢にすることで、送材バイスの両基準面は切断バイスの両基準面に対し送材経路の外側へ離隔するので、被切断材は切断バイスと摺擦することが回避される。また本願の図11の段階(c)に当てはめれば、送材バイスを前記▲3▼の第2変位姿勢にすることで、送材バイスの両基準面は切断バイスの両基準面に対し送材経路の内側へ離隔するので、被切断材は送材バイスとの摺擦が回避される。
【0010】
ところで前述した特許第2510834号に係る発明では、その特許公報の図4,図6および図8に示すように、前記送材バイス4は、ガイド軸22,23に摺動自在に支持されるスライドベース25と、該スライドベース25に担持される固定バイスジョー10および可動バイスジョー11とから構成されている。そして送材バイス4を中立姿勢から第1変位姿勢へ、また中立姿勢から第2変位姿勢へと回転変位させるときは、前記スライドベース25、固定バイスジョー10および可動バイスジョー11を含む送材機構の全体を一体的に移動させる大掛かりな構成になっている。
【0011】
しかし前記スライドベース25は、それ自体が相当の重量を有しているから、送材機構全体としては重量が大きく嵩んでしまい、送材バイス4を回転変位させる駆動源は大きな容量のものが必然的に要求されることになる。しかも送材バイス4の回転変位を許容するには、スライドベース25を支持する一方のガイド軸22を枢軸として支持フレーム21を回転させる構成を必要とし、構造が極めて複雑化する難点も指摘される。また枢軸部は重量の嵩む送材機構を回転可能に支持する必要があるから、剛性を有する軸受けを使用することが要求され、製造コストの面からも不利である。
【0012】
【発明の目的】
本発明は、前述した課題を好適に解決するために提案されたものであって、移動バイスにおけるバイス機構の部分をスライドベースに対し変位可能とすることで、該バイス機構を変位させるのに要する駆動機構の大型化を抑制し、併せて機構の簡易化および製造コストの低廉化を実現し得る移動バイスの変位機構を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため本発明は、長尺のワークが通過するパスラインに固定的に設けられ、該ワークに第1側部基準面および第1底部基準面が当接する第1固定ジョーおよび該第1固定ジョーに対して近接・離間して該ワークを把持・開放する第1可動ジョーを備える固定バイスと、
前記パスラインにおける前記固定バイスの上流側に位置して該固定バイスに対し前進・後退自在であり、前記ワークに第2側部基準面および第2底部基準面が当接する第2固定ジョーおよび該第2固定ジョーに対して近接・離間して該ワークを把持・開放する第2可動ジョーを備える移動バイスと、
前記パスラインにおける前記固定バイスの下流側に位置し、該パスラインを交差する方向に進退移動して、前記固定バイスが把持している前記ワークの加工を行なうワーク加工手段とからなり、
前記移動バイスを、
前記パスラインと平行に配設したガイドバーに摺動自在に支持され、該パスラインに沿って前記固定バイスに対し前進・後退し得るスライドベースと、
前記スライドベースに変位自在に取付けられ、前記ワークに第2側部基準面および第2底部基準面が当接し得る第2固定ジョーと、
前記第2固定ジョーに配設され、前記第2側部基準面に対して進退移動を行なう前記第2可動ジョーと、
前記スライドベースと第2固定ジョーとの間に介在し、前記移動バイスの前進時に付勢されて、前記移動バイスの両第2基準面を前記固定バイスの両第1基準面に対して外方へ変位させる第1変位手段と、
前記スライドベースと第2固定ジョーとの間に介在し、前記移動バイスの後退時に付勢されて、前記移動バイスの両第2基準面を前記固定バイスの両第1基準面に対して内方へ変位させる第2変位手段とから構成したワーク加工装置において、
前記第2固定ジョーの一方の側部が、パスラインと平行に延在する板バネを介して前記スライドベースの一方の側部に揺動変位自在に取付けられ、
前記第1変位手段および第2変位手段は、前記スライドベースまたは前記第2固定ジョーにおける他方の側部に設けられ、
前記第1変位手段は、付勢時に延出して前記第2固定ジョーまたはスライドベースを押圧し前記第2基準面を外方へ変位させる可動子を備え、
前記第2変位手段は、付勢時に前記第1変位手段の可動子とは反対方向へ延出して前記第2固定ジョーまたはスライドベースを押圧し前記第2基準面を内方へ変位させる可動子を備えることを特徴とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため本願の別の発明は、長尺のワークが通過するパスラインに固定的に設けられ、該ワークに第1側部基準面および第1底部基準面が当接する第1固定ジョーおよび該第1固定ジョーに対して近接・離間して該ワークを把持・開放する第1可動ジョーを備える固定バイスと、
前記パスラインにおける前記固定バイスの上流側に位置して該固定バイスに対し前進・後退自在であり、前記ワークに第2側部基準面および第2底部基準面が当接する第2固定ジョーおよび該第2固定ジョーに対して近接・離間して該ワークを把持・開放する第2可動ジョーを備える移動バイスと、
前記パスラインにおける前記固定バイスの下流側に位置し、該パスラインを交差する方向に進退移動して、前記固定バイスが把持している前記ワークの加工を行なうワーク加工手段とからなり、
前記移動バイスを、
前記パスラインと平行に配設したガイドバーに摺動自在に支持され、該パスラインに沿って前記固定バイスに対し前進・後退し得るスライドベースと、
前記スライドベースに変位自在に取付けられ、前記ワークに第2側部基準面および第2底部基準面が当接し得る第2固定ジョーと、
前記第2固定ジョーに配設され、前記第2側部基準面に対して進退移動を行なう前記第2可動ジョーと、
前記スライドベースと第2固定ジョーとの間に介在し、前記移動バイスの前進時に付勢されて、前記移動バイスの両第2基準面を前記固定バイスの両第1基準面に対して外方へ変位させる第1変位手段と、
前記スライドベースと第2固定ジョーとの間に介在し、前記移動バイスの後退時に付勢されて、前記移動バイスの両第2基準面を前記固定バイスの両第1基準面に対して内方へ変位させる第2変位手段とから構成したワーク加工装置において、
前記第2固定ジョーは、平行リンク機構を介して、スライドベースに昇降変位自在に取付けられ、
前記第1変位手段および第2変位手段は、前記スライドベースまたは前記第2固定ジョーに設けられ、
前記第1変位手段は、付勢時に延出して前記第2固定ジョーまたはスライドベースを押圧し前記第2基準面を外方へ変位させる可動子を備え、
前記第2変位手段は、付勢時に前記第1変位手段の可動子とは反対方向へ延出して前記第2固定ジョーまたはスライドベースを押圧し前記第2基準面を内方へ変位させる可動子を備えることを特徴とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため本願の更に別の発明は、長尺のワークが通過するパスラインに固定的に設けられ、該ワークに第1側部基準面および第1底部基準面が当接する第1固定ジョーおよび該第1固定ジョーに対して近接・離間して該ワークを把持・開放する第1可動ジョーを備える固定バイスと、
前記パスラインにおける前記固定バイスの上流側に位置して該固定バイスに対し前進・後退自在であり、前記ワークに第2側部基準面および第2底部基準面が当接する第2固定ジョーおよび該第2固定ジョーに対して近接・離間して該ワークを把持・開放する第2可動ジョーを備える移動バイスと、
前記パスラインにおける前記固定バイスの下流側に位置し、該パスラインを交差する方向に進退移動して、前記固定バイスが把持している前記ワークの加工を行なうワーク加工手段とからなり、
前記移動バイスを、
前記パスラインと平行に配設したガイドバーに摺動自在に支持され、該パスラインに沿って前記固定バイスに対し前進・後退し得るスライドベースと、
前記スライドベースに変位自在に取付けられ、前記ワークに第2側部基準面および第2底部基準面が当接し得る第2固定ジョーと、
前記第2固定ジョーに配設され、前記第2側部基準面に対して進退移動を行なう前記第2可動ジョーと、
前記スライドベースと第2固定ジョーとの間に介在し、前記移動バイスの前進時に付勢されて、前記移動バイスの両第2基準面を前記固定バイスの両第1基準面に対して外方へ変位させる第1変位手段と、
前記スライドベースと第2固定ジョーとの間に介在し、前記移動バイスの後退時に付勢されて、前記移動バイスの両第2基準面を前記固定バイスの両第1基準面に対して内方へ変位させる第2変位手段とから構成したワーク加工装置において、
前記第2固定ジョーは、パスラインに平行でかつ該パスラインから離間する方向へ傾斜したガイド面を介して、スライドベースに昇降変位自在に取付けられ、
前記第1変位手段は、付勢時に前記第2固定ジョーを前記ガイド面に沿って一方へスライドさせて前記第2基準面を外方へ変位させる可動子を備え、
前記第2変位手段は、付勢時に前記第2固定ジョーを前記ガイド面に沿って他方へスライドさせて前記第2基準面を内方へ変位させる可動子を備えることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に本発明に係る移動バイスの変位機構について、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。なお図10および図11に関して既出の部材と同一または同効の部材については、同じ参照符号を付して説明は省略することとする。
【0015】
【第1実施例】
図1は、本願発明の第1実施例に係る移動バイスの変位機構を示す正面図、図2は図1に示す変位機構の左側面図、図3は図1に示す変位機構の右側面図、図4は図1に示す変位機構の平面図である。図に示す移動バイス16は、前記パスラインPLに沿って固定バイス14(図10で既述)に対し前進・後退し得るスライドベース36と、このスライドベース36に変位自在に取付けた第2固定ジョー28と、この第2固定ジョー28に配設されてワーク12の把持・解放を行なう第2可動ジョー30と、所要のタイミングで付勢されて移動バイス16の両基準面を固定バイス14の両基準面に対し外方へ変位させる第1変位手段38と、所要のタイミングで付勢されて移動バイス16の両基準面を固定バイス14の両基準面に対し内方へ変位させる第2変位手段40とから基本的に構成される。
【0016】
すなわちスライドベース36は、前記パスラインPLと平行に配設されて延在する2本のガイドバー42,42に摺動自在に支持されると共に、両ガイドバー42,42の下方中間に平行に延在するボールネジ44に螺挿されている。そして前記ボールネジ44を図示しない駆動源により正逆回転させることで、前記スライドベース36を前記固定バイス14に近接する前進移動および該固定バイス14から離間する後退移動をさせ得るようになっている。
【0017】
前記スライドベース36には、図10に関して説明したと同じ基本構成に係る第2固定ジョー28が、該スライドベース36に対して揺動変位可能に取付けられている。すなわち第2固定ジョー28は、前記棒材12の側部に当接し得る第2側部基準面28aと、該棒材12の底部に当接し得る第2底部基準面28bとを上面に有している。また第2固定ジョー28の下面には、図1に示す如く、左右に垂下する垂直壁46,48が設けられ、該第2固定ジョー28を前記スライドベース36の上に股がらせた際に、前記一方の垂直壁46は該ベース36の左側面36bに僅かな間隙を介して位置すると共に、前記他方の垂直壁48は該ベース36の右側面36aに僅かな間隙を介して位置するようになっている。
【0018】
そして図1および図3に示すように、第2固定ジョー28における右側の垂直壁48と、前記スライドベース36の右側面36aとは、その間に介在させた所要厚みの板バネ50により連結されている。この板バネ50は長手方向に複数枚(図示例では2枚)が所要間隔で使用され、複数のボルト52を介して第2固定ジョー28の右側の垂直壁48およびスライドベース36の右側面36aに取付けてある。従って第2固定ジョー28は、後述の第1変位手段38および第2変位手段40を付勢することで、図8に示す如く時計方向への揺動変位、または図9に示す如く反時計方向への揺動変位をなし得るものである。
【0019】
前記第2固定ジョー28には、その第2側部基準面28aに対し進退移動を行なって、該第2側部基準面28aとの間で棒材12の把持および解放を行なう第2可動ジョー30が配設されている。すなわち図1および図4に示す如く、第2固定ジョー28の上面右側には複動式の油圧シリンダ54が水平に配設されて、そのピストン56を前記パスラインPLと直交する方向に延在させている。そして前記ピストン56の先端に前記第2可動ジョー30が取付けられ、前記シリンダ54を正逆付勢することで、該第2可動ジョー30は第2側部基準面28aに対して進退移動し得るものである。なお図4で符号58は、第2可動ジョー30を水平に案内するガイド棒を示している。
【0020】
図2に示すように、第2固定ジョー28の前記垂直壁46には矩形状の開口部60が開設され、前記スライドベース36の左側面36bから水平に突出する突片62が前記開口部60に臨んでいる。図2において前記突片62の左側上面には、第1油圧シリンダ(第1変位手段)38が正立配置されて、その上方に延出するピストン64の先端を前記開口部60の上部端縁に指向させている。すなわち第1油圧シリンダ38は、前記スライドベース36(の突片62)と第2固定ジョー28(の開口部60)との間に介在し、後述の如く移動バイス16の前進時に付勢されてピストン64を上方へ延出させる。これにより図2のA−A線断面図である図8に示す如く、第2固定ジョー28をスライドベース36に対し時計方向へ揺動変位させる。結果として前記移動バイス16の第2側部基準面28aおよび第2底部基準面28bは、前記固定バイス14の第1側部基準面20aおよび第1底部基準面20bに対して外方へ変位するに至るものである。
【0021】
同じく図2において前記突片62の右側下面には、第2油圧シリンダ(第2変位手段)40が倒立配置されて、その下方に延出するピストン66の先端を前記開口部60の下部端縁に指向させている。すなわち第2油圧シリンダ40は、前記スライドベース36(の突片62)と第2固定ジョー28(の開口部60)との間に介在し、後述の如く移動バイス16の後退時に付勢されてピストン66を下方へ延出させる。これにより図2のB−B線断面図である図9に示す如く、第2固定ジョー28をスライドベース36に対して反時計方向へ揺動変位させる。結果として前記移動バイス16の第2側部基準面28aおよび第2底部基準面28bは、前記固定バイス14の第1側部基準面20aおよび第1底部基準面20bに対して内方へ変位するに至るものである。
【0022】
図示例では、第1変位手段としての第1油圧シリンダ38および第2変位手段としての第2油圧シリンダ40は、スライドベース36(の突片62)に取付ける構造になっているが、逆に両シリンダ38,40を第2固定ジョー28(の開口部60)に取付けるようにしてもよい。また第1変位手段38および第2変位手段40は、リニアアクチュエータであれば如何なるものであってもよく、例えば流体圧シリンダのピストン64,66(可動子)により第2固定ジョー28またはスライドベース36を押圧する構成とされる。更に第1変位手段38および第2変位手段40は、図示例の如く別体の構成となっている必要はなく、例えばアクチュエータ本体における左右の軸方向に夫々可動子を延出させた複動式のリニアアクチュエータを採用してもよい。
【0023】
図2および図4に示すように、前記スライドベース36における突片62の右左端近傍には、第2固定ジョー28を該スライドベース36に対して中立位置に保持する弾性規制部材68,68が夫々設けられている。すなわち前記突片62の左端近傍にボルト70が垂直に挿通され、上下をナット72,72により高さ調節自在にロックし得るようになっている。前記ボルト70の上部開放端に、例えばゴムを材質とする弾性緩衝片74が取付けられ、該弾性緩衝片74は第2固定ジョー28における開口部60の上端縁に当接して、該第2固定ジョー28をスライドベース36に対して中立位置に保持している。このとき前記ボルト70は、その頭部70aと前記開口部60の下端縁との間に小間隙を保持するよう位置調節した後、前記ナット72,72によるロックがなされている。そして前記頭部70aは、図8に関して後述する如く、第2固定ジョー28をスライドベース36に対し時計方向へ揺動変位させた上死点で前記開口部60の下端縁に当接し、該第2固定ジョー28の更なる変位を阻止するストッパとして機能する。
【0024】
同じく前記突片62の右端近傍にボルト70が垂直に挿通され、上下をナット72,72により高さ調節自在にロックされている。前記ボルト70の下部開放端にゴム材質の弾性緩衝片74が取付けられ、該弾性緩衝片74は、図1に示すように、第2固定ジョー28における開口部60の下端縁に当接して、該第2固定ジョー28をスライドベース36に対して中立位置に保持している。また前記ボルト70の頭部70aと、前記開口部60の上端縁との間には小間隙が保持され、前記ナット72,72によるロックがなされている。そして前記頭部70aは、図9に関して後述する如く、第2固定ジョー28をスライドベース36に対し反時計方向へ揺動変位させた下死点で前記開口部60の上端縁に当接して、該第2固定ジョー28の更なる変位を阻止するストッパとして機能する。なお2つの弾性規制部材68,68を構成する材料はゴム材質に限るものではなく、コイルバネや板バネ片等であってもよい。
【0025】
【第1実施例の作用について】
次に、前述した第1実施例に係る変位機構の作用を説明する。図1および図2に示す前記移動バイス16では、第1油圧シリンダ38および第2油圧シリンダ40は滅勢状態にあり、また弾性規制部材68(68)の弾性緩衝片74(74)は対応的に開口部60の上端縁(下端縁)に当接して、第2固定ジョー28をスライドベース36に対し中立位置に保持している。また移動バイス16は、図11の段階(d)に示す後退位置にあるものとする。この状態で、移動バイス16に搭載した前記シリンダ54を正付勢すると第2可動ジョー30は延出し、前記パスラインPLに沿って延在する前記棒材12を、第2固定ジョー28の第2側部基準面28aとの間で把持するに至る。
【0026】
次いで前記ボールネジ44を正転させることで、前記移動バイス16はスライドベース36と共に、図11の段階(a)に示すように前記固定バイス14に向けて前進を開始する。この移動バイス16の前進時に、タイミングを合わせて第1油圧シリンダ38を付勢すると、図8に示すように、そのピストン64は上方へ延出して第2固定ジョー28をスライドベース36に対して時計方向へ揺動変位させる。このため、前記移動バイス16の第2側部基準面28aおよび第2底部基準面28bは、前記固定バイス14の第1側部基準面20aおよび第1底部基準面20bに対して、図8に2点鎖線で示す中立位置から外方へ変位するに至る(これを第1変位位置という)。
【0027】
すなわち移動バイス16が把持した棒材12は、その側部および底部が当接している第2固定ジョー28の第2側部基準面28aおよび第2底部基準面28bが外方へ変位した結果として自らも外方へ変位し、前記固定バイス14における第1固定ジョー20の第1側部基準面20aおよび第1底部基準面20bから僅かに離間することになる。従って移動バイス16の前進による棒材12の固定バイス14への供給時にも、該棒材12は該固定バイス14と摺擦せず、棒材表面に摺り傷を生ずることがない。なお第2固定ジョー28が所定の第1変位位置に到達すると、前記ボルト70の頭部70aが前記開口部60の下端縁に当接し、これにより該第2固定ジョー28の更なる変位が阻止される。
【0028】
このように前記棒材12が第1固定ジョー20の第1側部基準面20aおよび第1底部基準面20bに摺擦することなく固定バイス14に送り込まれた後、第1油圧シリンダ38の付勢を解除することで第2固定ジョー28を中立位置へ戻し、第1可動ジョー22は、図11の段階(b)に示すように、該棒材12を把持する。そして図11の段階(c)に示すように、丸鋸18が前進して前記固定バイス14が把持した棒材12の定尺切断を行なう。また移動バイス16は、これに搭載した前記シリンダ54を逆付勢させ、第2可動ジョー30を縮退させることで前記棒材12の把持を解除すると共に、所要の後退位置までその後退を開始する。この移動バイス16の後退時にタイミングを合わせて第2油圧シリンダ40を付勢すると、図9に示すように、そのピストン66は下方へ延出して第2固定ジョー28をスライドベース36に対し反時計方向へ揺動変位させる。このため前記移動バイス16の第2側部基準面28aおよび第2底部基準面28bは、前記固定バイス14の第1側部基準面20aおよび第1底部基準面20bに対して図9の2点鎖線で示す中立位置から内方へ変位するに至る(これを第2変位位置という)。
【0029】
すなわち移動バイス16による把持が解除された棒材12は、その側部および底部を下流側に位置する前記固定バイス14の第1側部基準面20aおよび第1底部基準面20bに当接させている。しかるに前記移動バイス16の第2側部基準面28aおよび第2底部基準面28bは内方へ変位しているので、該移動バイス16の後退時にこれら第2側部基準面28aおよび第2底部基準面28bは前記棒材12の側部および底部から僅かに離間することになる。従って移動バイス16の後退時に、該棒材12は該固定バイス14と摺擦しないために棒材表面に摺り傷を生ずることがない。なお第2固定ジョー28が所定の第2変位位置に到達すると、前記ボルト70の頭部70aが前記開口部60の上端縁に当接し、これにより該第2固定ジョー28の更なる変位が阻止される。そして前記移動バイス16の後退が終了した図11の段階(d)では、第2油圧シリンダ40の付勢を解除することで第2固定ジョー28を再び中立位置に戻して初期状態とし、これにより1サイクルが完了する。
【0030】
【参考例】
図5は、本願発明の参考例に係る移動バイスの変位機構を示す正面図である。この参考例では、前記移動バイス16における第2固定ジョー28は、ヒンジピン76を介して、前記スライドベース36の中央部に揺動変位自在に取付けられている。すなわちスライドベース36の水平な頂面には、その中央に山形の膨隆部78が一体的に形成され、この膨隆部78に前記パスラインPLと平行に延在する通孔が穿設されている。また前記第2固定ジョー28は、このスライドベース36に股がる形で載置され、該第2固定ジョー28の軸線方向の前後に垂下する垂直板80(80)に穿設した通孔と前記通孔とを整列させた後に、前記ヒンジピン76をこれら通孔に共通的に挿通することで、該固定ジョー28は該スライドベース36の中央部で揺動変位可能に支持されている。
【0031】
またスライドベース36における左右の平担頂面には、図2で説明したと同じ構成に係る第1油圧シリンダ38および第2油圧シリンダ40が正立配置され、上方に延出するピストン64,66の先端を第2固定ジョー28の水平な裏面に指向させている。この第2固定ジョー28は、図示しない弾性規制部材の作用下に、常には図5(2)の(B)に示す中立位置に存在している。そして前記移動バイス16の前進時に、第1油圧シリンダ38をタイミングを合わせて付勢すると、そのピストン64が上方へ延出して第2固定ジョー28を上へ突き上げる。すなわち図5(2)の(A)に示すように、前記ヒンジピン76を中心として第2固定ジョー28をスライドベース36に対し時計方向へ揺動変位させる。これにより移動バイス16の第2側部基準面28aおよび第2底部基準面28bは、前記固定バイス14の第1側部基準面20aおよび第1底部基準面20bに対して外方へ変位するに至る。
【0032】
また移動バイス16を後退移動させる際に、これとタイミングを合わせて第2油圧シリンダ40を付勢すると、そのピストン66が上方へ延出して第2固定ジョー28を上へ突き上げる。すなわち図5(2)の(C)に示すように、前記ヒンジピン76を中心として第2固定ジョー28をスライドベース36に対し反時計方向へ揺動変位させる。従って移動バイス16の第2側部基準面28aおよび第2底部基準面28bは、前記固定バイス14の第1側部基準面20aおよび第1底部基準面20bに対して内方へ変位するに至る。
【0033】
【第2実施例】
図6は、本願発明の第2実施例に係る移動バイスの変位機構を示す正面図である。この実施例では、第2固定ジョー28はスライドベース36に対して、平行リンク機構82を介して昇降変位自在に取付けられている。すなわちスライドベース36の平担な頂面と、第2固定ジョー28の平担な裏面とは平行に傾斜した対をなすリンク部材84,84により連設されている。なお、第1および第2油圧シリンダ38,40の基本構造と配設位置並びに弾性規制部材68,68の基本構造と配設位置は、図2に関して説明した第1実施例における場合と全く同じである。
【0034】
この第2実施例において第2固定ジョー28は、常には図6(2)の(B)に示す中立位置にある。そして前記移動バイス16の前進時に、第1油圧シリンダ38をタイミングを合わせて付勢すると、そのピストン64が上方へ延出して第2固定ジョー28を上へ突き上げる。すなわち図6(2)の(A)に示すように、第2固定ジョー28はスライドベース36に対し実線で示す如く上昇変位する。これにより移動バイス16の第2側部基準面28aおよび第2底部基準面28bは、前記固定バイス14の第1側部基準面20aおよび第1底部基準面20bに対して外方へ変位するに至る。
【0035】
また移動バイス16を後退移動させる際に、これとタイミングを合わせて第2油圧シリンダ40を付勢すると、そのピストン66が下方へ延出して第2固定ジョー28を下へ押し下げる。すなわち図6(2)の(C)に示すように、第2固定ジョー28はスライドベース36に対し実線で示す如く下降変位する。従って移動バイス16の第2側部基準面28aおよび第2底部基準面28bは、前記固定バイス14の第1側部基準面20aおよび第1底部基準面20bに対して内方へ変位するに至る。
【0036】
【第3実施例】
図7は、本願発明の第3実施例に係る移動バイスの変位機構を示す正面図である。この実施例では、第2固定ジョー28は、パスラインPLに平行でかつ該パスラインPLから離間する方向へ傾斜したガイド面86を介して、スライドベース36に昇降変位自在に取付けられている。すなわちスライドベース36の頂面は、前記パスラインPLに平行でかつ該パスラインPLから離間する方向へ傾斜したガイド面86として形成されている。また第2固定ジョー28の裏面も、同じく前記パスラインPLに平行でかつ該パスラインPLから離間する方向へ傾斜したガイド面88として形成されている。そして第2固定ジョー28は、そのガイド面88を前記スライドベース36のガイド面86に摺動自在に接触させる形で取付けてある。
【0037】
図7の(1)に示すように、前記スライドベース36におけるガイド面86の上方側に所要広さの凹部92が凹設され、この凹部92にシリンダ本体を背中合わせに固定した第1油圧シリンダ38および第2油圧シリンダ40が臨んで、各シリンダに進退自在に内蔵したピストン64,66の軸線を整列させている。そして第1油圧シリンダ38のピストン64は斜め上方へ指向し、前記第2固定ジョー28のガイド面88から垂下するブラケット90に該ピストン64の開放端を固定させている。また第2油圧シリンダ40のピストン66は斜め下方へ指向して、該ピストン66の開放端を前記凹部92の壁面に固定させている。すなわち前記2つの第1油圧シリンダ38および第2油圧シリンダ40は、夫々のピストン64,66を前記ブラケット90およびスライドベース36に固定することによって、両シリンダの取付けを行なっているものである。
【0038】
この第3実施例において第2固定ジョー28は、図示しない弾性規制部材の作用下に、常には図7(2)の(B)に示す中立位置にある。また図7(1)に示すように、第1油圧シリンダ38のピストン64は逆付勢されて後退位置にあり、また第2油圧シリンダ40のピストン66は正付勢されて前進位置にある。そして前記移動バイス16の前進時にタイミングを合わせて第1油圧シリンダ38を正付勢すると、そのピストン64は斜め上方へ延出する。このとき第2油圧シリンダ40の正付勢状態を保持しておくことで、そのピストン66も引続き前進位置に止まっている。このため第1油圧シリンダ38のピストン64は、前記ブラケット90を介して第2固定ジョー28を斜め上方へスライドさせるに至る。すなわち図7(2)の(A)に示すように、第2固定ジョー28はスライドベース36に対し実線で示す如く上昇変位する。従って移動バイス16の第2側部基準面28aおよび第2底部基準面28bは、前記固定バイス14の第1側部基準面20aおよび第1底部基準面20bに対して外方へ変位し前記第1変位位置に至る。そして前記移動バイス16の前進終了時には、前記第1油圧シリンダ38のピストン64は逆付勢され、これにより第2固定ジョー28は中立位置に復帰する。
【0039】
前述した中立位置から前記移動バイス16を後退移動させる際に、これとタイミングを合わせて第2油圧シリンダ40を逆付勢すると、そのピストン66は前記の如くスライドベース36に固定されているから、該シリンダ40を斜め左下方へ引き寄せる力が作用する。このとき第1油圧シリンダ38は引き続き逆付勢を保持しておくことで、そのピストン64は後退位置に止まっている。従って前述した第2油圧シリンダ40を斜め左下方へ引き寄せる力は、そのまま第2油圧シリンダ40およびピストン64を介して、前記ブラケット90に伝達される。このため前記ブラケット90を介して前記第2固定ジョー28は、斜め下方へスライドさせられるに至る。すなわち図7(2)の(C)に示すように、第2固定ジョー28はスライドベース36に対し実線で示す如く下降変位する。従って前記移動バイス16の第2側部基準面28aおよび第2底部基準面28bは、前記固定バイス14の第1側部基準面20aおよび第1底部基準面20bに対して内方へ変位し前記第2変位位置に至る。そして前記移動バイス16の後退終了時には、前記第2油圧シリンダ40のピストン66は正付勢され、これにより第2固定ジョー28は中立位置に復帰する。
【0040】
【発明の効果】
以上に説明した如く、本発明に係る移動バイスの変位機構によれば、移動バイスにおけるバイス機構の部分だけを、スライドベースに対して変位可能な構成としたので、中立位置から第1変位位置へ、また中立位置から第2変位位置へ変位させるには前記バイス機構の部分だけを駆動すればよい。従って駆動機構の大型化を抑制し、併せて機構の簡易化および製造コストの低廉化を実現し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明の第1実施例に係る移動バイスの変位機構を示す正面図である。
【図2】 図1に示す変位機構の左側面図である。
【図3】 図1に示す変位機構の右側面図である。
【図4】 図1に示す変位機構の平面図である。
【図5】 本願発明の参考例に係る移動バイスの変位機構を示す正面図である。
【図6】 本願発明の第2実施例に係る移動バイスの変位機構を示す正面図である。
【図7】 本願発明の第3実施例に係る移動バイスの変位機構を示す正面図である。
【図8】 図2のA−A線断面図であって、第1変位手段を付勢することによって第2固定ジョーをスライドベースに対し時計方向へ揺動変位させた状態を示している。
【図9】 図2のB−B線断面図であって、第2変位手段を付勢することによって第2固定ジョーをスライドベースに対し反時計方向へ揺動変位させた状態を示している。
【図10】 長尺のワークを順次加工するのに使用されるワーク加工装置の一例を示す概略斜視図である。
【図11】 (a)〜(d)は、棒材切断装置における固定バイスおよび移動バイスの各挙動を段階的に示す説明図である。
【符号の説明】
12 ワーク(棒材)
14 固定バイス
16 移動バイス
18 ワーク加工手段(丸鋸)
20 第1固定ジョー
20a 第1側部基準面
20b 第1底部基準面
22 第1可動ジョー
28 第2固定ジョー
28a 第2側部基準面
28b 第2底部基準面
30 第2可動ジョー
36 スライドベース
36a 右側面(一方の側部)
38 第1変位手段(シリンダ)
40 第2変位手段(シリンダ)
42 ガイドバー
48 垂直壁(一方の側部)
50 板バネ
60 開口部(他方の側部)
62 突片(他方の側部)
64,66 可動子(ピストン)
68 弾性規制部材
76 ヒンジピン
82 平行リンク機構
86 ガイド面
PL パスライン
Claims (4)
- 長尺のワーク(12)が通過するパスライン(PL)に固定的に設けられ、該ワーク(12)に第1側部基準面(20a)および第1底部基準面(20b)が当接する第1固定ジョー(20)および該第1固定ジョー(20)に対して近接・離間して該ワーク(12)を把持・開放する第1可動ジョー(22)を備える固定バイス(14)と、
前記パスライン(PL)における前記固定バイス(14)の上流側に位置して該固定バイス(14)に対し前進・後退自在であり、前記ワーク(12)に第2側部基準面(28a)および第2底部基準面(28b)が当接する第2固定ジョー(28)および該第2固定ジョー(28)に対して近接・離間して該ワーク(12)を把持・開放する第2可動ジョー(30)を備える移動バイス(16)と、
前記パスライン(PL)における前記固定バイス(14)の下流側に位置し、該パスライン(PL)を交差する方向に進退移動して、前記固定バイス(14)が把持している前記ワーク(12)の加工を行なうワーク加工手段(18)とからなり、
前記移動バイス(16)を、
前記パスライン(PL)と平行に配設したガイドバー(42)に摺動自在に支持され、該パスライン(PL)に沿って前記固定バイス(14)に対し前進・後退し得るスライドベース(36)と、
前記スライドベース(36)に変位自在に取付けられ、前記ワーク(12)に第2側部基準面(28a)および第2底部基準面(28b)が当接し得る第2固定ジョー(28)と、
前記第2固定ジョー(28)に配設され、前記第2側部基準面(28a)に対して進退移動を行なう前記第2可動ジョー(30)と、
前記スライドベース(36)と第2固定ジョー(28)との間に介在し、前記移動バイス(16)の前進時に付勢されて、前記移動バイス(16)の両第2基準面(28a,28b)を前記固定バイス(14)の両第1基準面(20a,20b)に対して外方へ変位させる第1変位手段(38)と、
前記スライドベース(36)と第2固定ジョー(28)との間に介在し、前記移動バイス(16)の後退時に付勢されて、前記移動バイス(16)の両第2基準面(28a,28b)を前記固定バイス(14)の両第1基準面(20a,20b)に対して内方へ変位させる第2変位手段(40)とから構成したワーク加工装置において、
前記第2固定ジョー(28)の一方の側部(48)が、パスライン(PL)と平行に延在する板バネ(50)を介して前記スライドベース(36)の一方の側部(36a)に揺動変位自在に取付けられ、
前記第1変位手段(38)および第2変位手段(40)は、前記スライドベース(36)または前記第2固定ジョー(28)における他方の側部(62,60)に設けられ、
前記第1変位手段(38)は、付勢時に延出して前記第2固定ジョー(28)またはスライドベース(36)を押圧し前記第2基準面(28a,28b)を外方へ変位させる可動子(64)を備え、
前記第2変位手段(40)は、付勢時に前記第1変位手段(38)の可動子(64)とは反対方向へ延出して前記第2固定ジョー(28)またはスライドベース(36)を押圧し前記第2基準面(28a,28b)を内方へ変位させる可動子(66)を備える
ことを特徴とする移動バイスの変位機構。 - 長尺のワーク(12)が通過するパスライン(PL)に固定的に設けられ、該ワーク(12)に第1側部基準面(20a)および第1底部基準面(20b)が当接する第1固定ジョー(20)および該第1固定ジョー(20)に対して近接・離間して該ワーク(12)を把持・開放する第1可動ジョー(22)を備える固定バイス(14)と、
前記パスライン(PL)における前記固定バイス(14)の上流側に位置して該固定バイス(14)に対し前進・後退自在であり、前記ワーク(12)に第2側部基準面(28a)および第2底部基準面(28b)が当接する第2固定ジョー(28)および該第2固定ジョー(28)に対して近接・離間して該ワーク(12)を把持・開放する第2可動ジョー(30)を備える移動バイス(16)と、
前記パスライン(PL)における前記固定バイス(14)の下流側に位置し、該パスライン(PL)を交差する方向に進退移動して、前記固定バイス(14)が把持している前記ワーク(12)の加工を行なうワーク加工手段(18)とからなり、
前記移動バイス(16)を、
前記パスライン(PL)と平行に配設したガイドバー(42)に摺動自在に支持され、該パスライン(PL)に沿って前記固定バイス(14)に対し前進・後退し得るスライドベース(36)と、
前記スライドベース(36)に変位自在に取付けられ、前記ワーク(12)に第2側部基準面(28a)および第2底部基準面(28b)が当接し得る第2固定ジョー(28)と、
前記第2固定ジョー(28)に配設され、前記第2側部基準面(28a)に対して進退移動を行なう前記第2可動ジョー(30)と、
前記スライドベース(36)と第2固定ジョー(28)との間に介在し、前記移動バイス(16)の前進時に付勢されて、前記移動バイス(16)の両第2基準面(28a,28b)を前記固定バイス(14)の両第1基準面(20a,20b)に対して外方へ変位させる第1変位手段(38)と、
前記スライドベース(36)と第2固定ジョー(28)との間に介在し、前記移動バイス(16)の後退時に付勢されて、前記移動バイス(16)の両第2基準面(28a,28b)を前記固定バイス(14)の両第1基準面(20a,20b)に対して内方へ変位させる第2変位手段(40)とから構成したワーク加工装置において、
前記第2固定ジョー(28)は、平行リンク機構(82)を介して、スライドベース(36)に昇降変位自在に取付けられ、
前記第1変位手段(38)および第2変位手段(40)は、前記スライドベース(36)または前記第2固定ジョー(28)に設けられ、
前記第1変位手段(38)は、付勢時に延出して前記第2固定ジョー(28)またはスライドベース(36)を押圧し前記第2基準面(28a,28b)を外方へ変位させる可動子(64)を備え、
前記第2変位手段(40)は、付勢時に前記第1変位手段(38)の可動子(64)とは反対方向へ延出して前記第2固定ジョー(28)またはスライドベース(36)を押圧し前記第2基準面(28a,28b)を内方へ変位させる可動子(66)を備える
ことを特徴とする移動バイスの変位機構。 - 長尺のワーク(12)が通過するパスライン(PL)に固定的に設けられ、該ワーク(12)に第1側部基準面(20a)および第1底部基準面(20b)が当接する第1固定ジョー(20)および該第1固定ジョー(20)に対して近接・離間して該ワーク(12)を把持・開放する第1可動ジョー(22)を備える固定バイス(14)と、
前記パスライン(PL)における前記固定バイス(14)の上流側に位置して該固定バイス(14)に対し前進・後退自在であり、前記ワーク(12)に第2側部基準面(28a)および第2底部基準面(28b)が当接する第2固定ジョー(28)および該第2固定ジョー(28)に対して近接・離間して該ワーク(12)を把持・開放する第2可動ジョー(30)を備える移動バイス(16)と、
前記パスライン(PL)における前記固定バイス(14)の下流側に位置し、該パスライン(PL)を交差する方向に進退移動して、前記固定バイス(14)が把持している前記ワーク(12)の加工を行なうワーク加工手段(18)とからなり、
前記移動バイス(16)を、
前記パスライン(PL)と平行に配設したガイドバー(42)に摺動自在に支持され、該パスライン(PL)に沿って前記固定バイス(14)に対し前進・後退し得るスライドベース(36)と、
前記スライドベース(36)に変位自在に取付けられ、前記ワーク(12)に第2側部基準面(28a)および第2底部基準面(28b)が当接し得る第2固定ジョー(28)と、
前記第2固定ジョー(28)に配設され、前記第2側部基準面(28a)に対して進退移動を行なう前記第2可動ジョー(30)と、
前記スライドベース(36)と第2固定ジョー(28)との間に介在し、前記移動バイス(16)の前進時に付勢されて、前記移動バイス(16)の両第2基準面(28a,28b)を前記固定バイス(14)の両第1基準面(20a,20b)に対して外方へ変位させる第1変位手段(38)と、
前記スライドベース(36)と第2固定ジョー(28)との間に介在し、前記移動バイス(16)の後退時に付勢されて、前記移動バイス(16)の両第2基準面(28a,28b)を前記固定バイス(14)の両第1基準面(20a,20b)に対して内方へ変位させる第2変位手段(40)とから構成したワーク加工装置において、
前記第2固定ジョー(28)は、パスライン(PL)に平行でかつ該パスライン(PL)から離間する方向へ傾斜したガイド面(86)を介して、スライドベース(36)に昇降変位自在に取付けられ、
前記第1変位手段(38)は、付勢時に前記第2固定ジョー(28)を前記ガイド面(86)に沿って一方へスライドさせて前記第2基準面(28a,28b)を外方へ変位させる可動子(64)を備え、
前記第2変位手段(40)は、付勢時に前記第2固定ジョー(28)を前記ガイド面(86)に沿って他方へスライドさせて前記第2基準面(28a,28b)を内方へ変位させる可動子(66)を備える
ことを特徴とする移動バイスの変位機構。 - 前記スライドベース(36)と第2固定ジョー(28)との間に介在し、常には前記第2固定ジョー(28)を中立位置に保持する弾性規制部材(68)が設けられている請求項1〜3の何れか一項に記載の移動バイスの変位機構。
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| JP7064230B2 (ja) * | 2017-03-14 | 2022-05-10 | 株式会社万陽 | 定寸送り装置を備えた棒材切断機 |
-
2000
- 2000-06-09 JP JP2000174342A patent/JP4470082B2/ja not_active Expired - Lifetime
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| JP2001353617A (ja) | 2001-12-25 |
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