JP4470320B2 - 垂直輪郭補正装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、テレビジョン受信機などで利用される映像信号の垂直輪郭補正に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図5、図6、図7を用いて従来の垂直輪郭補正装置の一例を説明する。図5のように従来の垂直輪郭補正装置は、入力輝度信号S10を1ライン遅延する1H遅延器1a、1bと、入力輝度信号S10と1H遅延器1a、1bで遅延された輝度信号S11、S12を用いて垂直低域除去を行う垂直HPF3と、入力輝度信号S10と垂直HPF3で得られた垂直輪郭補正成分V1とを加算する加算器7で構成される。図6のような輝度信号が入力された場合、垂直HPF2によって、図7(a)のような垂直輪郭補正成分V1が抽出され、その成分と入力輝度信号を加算器7によって加算し、図7(b)のような輪郭が強調された出力を得ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、インタレース信号の場合、同じフィールド内のラインを用いて垂直輪郭補正成分V1を抽出するため、図6の入力輝度信号と比べ、図7(b)のライン4とライン5や、ライン8とライン9のように奇数フィールドと偶数フィールドの輝度差が大きくなり、ラインフリッカが目立ってしまう。本発明では、フィールドメモリを備えることにより、現フィールドの垂直輪郭補正成分と1フィールド前の垂直輪郭補正成分とでフィルタリングを行い、そこで抽出された垂直輪郭補正成分を用いてインタレースのフリッカを目立たせない垂直輪郭補正処理を行うことを目的とする。
【0004】
また、図10のような動画映像に対して、現フィールドの垂直輪郭補正成分と1フィールド前の垂直輪郭補正成分とでフィルタリングして垂直輪郭補正処理を行うと、1フィールド前の映像には垂直輪郭補正成分があり、かつ、現フィールドの映像には垂直輪郭補正成分がない部分である区間aに対して、垂直輪郭補正処理が行われてしまう。
【0005】
そこで、動き検出信号によって切り換わるセレクタを備えることにより、静止画映像のみに現フィールドの垂直輪郭補正成分と1フィールド前の垂直輪郭補正成分とでフィルタリングした垂直輪郭補正成分を用いた垂直輪郭補正処理を行う。
【0006】
または、動画映像には現フィールドの輝度信号のみから抽出した垂直輪郭補正成分を用い、静止画映像には現フィールドの垂直輪郭補正成分と1フィールド前の垂直輪郭補正成分とでフィルタリングした垂直輪郭補正成分を用いて垂直輪郭補正処理を行う。
【0007】
【課題を解決しようとする手段】
本発明の請求項1に記載の発明は、入力輝度信号をライン遅延するための1H遅延器1と、入力輝度信号と前記1H遅延器1で遅延された輝度信号から垂直低域除去を行う垂直ハイパスフィルタと、前記垂直ハイパスフィルタから抽出された垂直輪郭補正成分を1フィールド遅延するフィールドメモリと、前記フィールドメモリによって1フィールド遅延された垂直輪郭補正成分をライン遅延するための1H遅延器2と、フィールド判別信号によって前記フィールドメモリで1フィールド遅延された垂直輪郭補正成分と1H遅延器2によりライン遅延された垂直輪郭補正成分を切り換えるセレクタと、入力信号の垂直輪郭補正成分と前記セレクタによって選択された垂直輪郭補正成分を用いて垂直高域除去を行う垂直ローパスフィルタと、前記垂直ローパスフィルタから抽出された垂直輪郭補正成分と入力輝度信号を加算する加算器を備えることにより、インタレース映像のラインフリッカを目立たせることなく垂直輪郭補正処理を行うことを特徴とした垂直輪郭補正装置である。
【0008】
本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1に記載された垂直輪郭補正装置であって、垂直ローパスフィルタから抽出された垂直輪郭補正成分に所定の補正量を乗算する乗算器を備えることを特徴とした垂直輪郭補正装置である。
【0010】
本発明の請求項3に記載の発明は、請求項2に記載された垂直輪郭補正装置であって、動き検出信号によって垂直ハイパスフィルタから得られた現フィールドの垂直輪郭補正成分と垂直ローパスフィルタから得られた垂直輪郭補正成分を切り換えるセレクタを備え、静止画時と動画時で入力輝度信号に加算する垂直輪郭補正成分を切り換えることを特徴とした垂直輪郭補正装置である。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に記載された実施の形態例を図を用いて説明する。
【0012】
(実施の形態1)
図1は本発明の第1の発明に記載された実施の形態のブロック図である。入力輝度信号S10は1H遅延器1a、1bに入力され、入力輝度信号S10と1H遅延器1a、1bによって遅延された1ライン遅延輝度信号S11と2ライン遅延輝度信号S12の3ラインを用いて、垂直HPF3で垂直輪郭補正成分V1を抽出する。
【0013】
抽出した垂直輪郭補正成分V1をフィールドメモリ4に書き込み、垂直輪郭補正成分V1に対して(1フィールド−1ライン)遅延した垂直輪郭補正成分V20を読み出す。
【0014】
垂直輪郭補正成分V20を1H遅延器2a、2bに入力し、垂直輪郭補正成分V1に対して1フィールド遅延した垂直輪郭補正成分V21と(1フィールド+1ライン)遅延した垂直輪郭補正成分V22を得る。ここで、垂直輪郭補正成分V1を中心として1フィールド前の上下ラインを用いてローパスフィルタをとるが、奇数フィールドの場合と偶数フィールドの場合でローパスフィルタに用いるラインの遅延量が異なる。
【0015】
図9に示すように奇数フィールドが現フィールドの場合は現フィールドの垂直輪郭補正成分V1と1フィールド遅延した垂直輪郭補正成分V21と(1フィールド+1ライン)遅延した垂直輪郭補正成分V22の3ラインを用い、偶数フィールドが現フィールドの場合は現フィールドの垂直輪郭補正成分V1と(1フィールド−1ライン)遅延した垂直輪郭補正成分V20と1フィールド遅延した垂直輪郭補正成分V21の3ラインを用いる。
【0016】
ラインの切り換えは、例えば奇数ならば1、偶数ならば0というようなフィールド判別信号を用いて、セレクタ5で行う。このようにして選択されたラインを用いて、垂直輪郭補正成分を垂直LPF6によってフィルタリングする。
【0017】
図7(a)のような垂直輪郭補正成分に対して、フィルタリング後の垂直輪郭補正成分V1’は図8(a)のようになり、入力輝度信号S10と加算器7で加算することで図8(b)のような出力輝度信号S10’を得る。
【0018】
図6の入力信号と比べ、垂直輪郭が強調され、かつ、図7(b)の従来の垂直輪郭補正装置の出力と比べ、ライン4とライン5や、ライン8とライン9との輝度差が小さくなり、ラインフリッカを目立たせることなく垂直輪郭補正処理ができる。
【0019】
(実施の形態2)
図2は本発明の第2の発明に記載された実施の形態のブロック図である。図1との共通の要素については同じ符号を用いている。実施の形態1で説明した処理により得られた垂直輪郭補正成分V1’に任意の補正量Kを乗算器8で乗算することで、任意のゲインで垂直輪郭が強調された出力輝度信号S10’を得ることができる。
【0020】
(実施の形態3)
図3は本発明の第3の発明に記載された実施の形態のブロック図である。図1、図2との共通の要素については同じ符号を用いている。実施の形態1や実施の形態2で説明した垂直輪郭補正処理を図10のような動画映像に対して行うと、1フィールド前の映像には垂直輪郭補正成分があり、かつ、現フィールドの映像には垂直輪郭補正成分がない部分である区間aに対して、垂直輪郭補正処理が行われてしまう。
【0021】
そこで、例えば静止画は0、動画は1というような動き検出信号によって切り換わるセレクタ9を用いて、静止画時は実施の形態2で説明した垂直輪郭補正処理を行った出力輝度信号S10’を選択し、動画時は入力輝度信号S10を選択することにより、静止画時のみにラインフリッカを目立たせることなく垂直輪郭補正処理を行うことができる。
【0022】
(実施の形態4)
図4は本発明の第3の発明に記載された実施の形態のブロック図である。図1、図2との共通の要素については同じ符号を用いている。実施の形態3で説明したように、図10のような動画映像に対して行うと、1フィールド前の映像には垂直輪郭補正成分があり、かつ、現フィールドの映像には垂直輪郭補正成分がない部分である区間aに対して、垂直輪郭補正処理が行われてしまう。
【0023】
そこで、例えば静止画は0、動画は1というような動き検出信号によって切り換わるセレクタ10を用いて、静止画時は垂直LPF6で抽出された垂直輪郭補正成分V1’を選択し、動画時は垂直HPF3で抽出された垂直輪郭補正成分V1を選択することにより、動画時にも垂直輪郭補正処理を行うことができる。
【0024】
【発明の効果】
以上のように、本発明の請求項1に記載の発明により、フィールドメモリを用いて1フィールド前の垂直輪郭補正成分を保持し、現フィールドの垂直輪郭補正成分とローパスフィルタをかけることで、インタレース映像に対してラインフリッカを目立たせることなく垂直輪郭補正処理を行うことができる。
【0025】
本発明の請求項2に記載の発明により、任意の補正量を乗算する乗算器を備えることで、請求項1に記載した垂直輪郭補正処理のゲインを任意に制御することができる。
【0026】
本発明の請求項3に記載の発明により、静止画時と動画時で出力輝度信号を切り換えるセレクタを備えることで、静止画映像にのみ請求項1に記載した垂直輪郭補正処理を行うことができる。
【0027】
本発明の請求項4に記載の発明により、静止画時と動画時で入力輝度信号に加算する垂直輪郭補正成分を切り換えるセレクタを備えることで、静止画映像には請求項1に記載した垂直輪郭補正処理を行い、動画映像には同フィールド内のラインから抽出した垂直輪郭補正成分を用いて垂直輪郭補正処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1に関するブロック図
【図2】実施の形態2に関するブロック図
【図3】実施の形態3に関するブロック図
【図4】実施の形態4に関するブロック図
【図5】従来例に関するブロック図
【図6】実施の形態1に関する入力輝度信号の例を示す図
【図7】実施の形態1に関する垂直輪郭補正の従来例を示す図
【図8】実施の形態1に関する垂直輪郭補正の例を示す図
【図9】実施の形態1に関する垂直LPFを説明する図
【図10】実施の形態3、4に関する動画映像の処理を説明する図
【符号の説明】
1a 1H遅延器
1b 1H遅延器
2a 1H遅延器
2b 1H遅延器
3 垂直HPF
4 フィールドメモリ
5 セレクタ
6 垂直LPF
7 加算器
8 乗算器
9 セレクタ
10 セレクタ
Claims (3)
- 映像信号の垂直の輪郭成分を抽出し、抽出された成分を用いて映像の垂直輪郭を強調する垂直輪郭補正装置において、入力輝度信号をライン遅延するための1H遅延器1と、前記入力輝度信号と前記1H遅延器1で遅延された輝度信号から垂直低域除去を行う垂直ハイパスフィルタと、前記垂直ハイパスフィルタから抽出された垂直輪郭補正成分を1フィールド遅延するフィールドメモリと、前記フィールドメモリによって1フィールド遅延された垂直輪郭補正成分をライン遅延するための1H遅延器2と、フィールド判別信号によって前記フィールドメモリで1フィールド遅延された垂直輪郭補正成分と前記1H遅延器2によりライン遅延された垂直輪郭補正成分を切り換えるセレクタと、前記入力輝度信号の垂直輪郭補正成分と前記セレクタによって選択された垂直輪郭補正成分を用いて垂直高域除去を行う垂直ローパスフィルタと、前記垂直ローパスフィルタから抽出された垂直輪郭補正成分と入力輝度信号を加算する加算器を備えることにより、インタレース映像のラインフリッカを目立たせることなく垂直輪郭補正処理を行うことを特徴とした垂直輪郭補正装置。
- 請求項1に記載された垂直輪郭補正装置であって、前記垂直ローパスフィルタから抽出された垂直輪郭補正成分に所定の補正量を乗算する乗算器を備えることを特徴とした垂直輪郭補正装置。
- 請求項2に記載された垂直輪郭補正装置であって、動き検出信号によって前記垂直ハイパスフィルタから得られた現フィールドの垂直輪郭補正成分と前記垂直ローパスフィルタから得られた垂直輪郭補正成分を切り換えるセレクタを備え、静止画時と動画時で入力輝度信号に加算する垂直輪郭補正成分を切り換えることを特徴とした垂直輪郭補正装置。
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Applications Claiming Priority (1)
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